JP2018068364A - トイレットロール - Google Patents
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Abstract
Description
本発明のトイレットロール1は、エンボスパターンが付与された1プライのトイレットペーパー1xをロール状に巻取ったトイレットロール1であって、巻長(巻取り長さ)が105m以上210m以下、巻直径DR(ロールの外径)が107mm以上140mm以下、ロール柔らかさが0.3mm以上1.5mm以下であり、エンボスパターンの深さD1(mm)とエンボスパターンの深さD2(mm)の比{(D2/D1)×100}が45%以上100%以下である。
トイレットロール1の巻長が105m以上210m以下であることにより、トイレットロール1の省スペース性を図ることができるとともに、巻直径DRが適切な範囲に維持され、トイレットロール1がトイレットペーパーホルダーに十分に収容されるものとなる。巻長は、130m以上190m以下であることが好ましく、150m以上170m以下であることがより好ましい。
トイレットロール1の巻直径DRが107mm以上140mm以下であることにより、トイレットロール1の巻長を好適な範囲に維持しつつ、トイレットロール1がトイレットペーパーホルダーに十分に収容されるものとなる。巻直径DRは、110mm以上135mm以下であることが好ましく、117mm以上125mm以下であることがより好ましい。
本願発明のように巻長の長いトイレットロール1の柔らかさを評価する場合、以下に述べるロール柔らかさを評価することで、ロールを手に持った時の柔らかさを評価することができる。
本発明においては、トイレットロール1の巻密度が1.1m/cm2以上1.9m/cm2以下であることが好ましい。ここで、ロールを固く巻き過ぎると、内巻のトイレットペーパー1xに過大な押圧が加わり、内巻のトイレットペーパー1xに設けたエンボスが潰れて、使用時に美粧性が低下する。一方、ロールを弱く巻き過ぎると、エンボスは潰れないが、巻直径が大きくなって、トイレットロール1のトイレットペーパーホルダーへの装着が困難になったり、内巻の巻付け力が弱くなり過ぎて、図10の写真に示すように、ロールの内巻側が軸方向に飛び出して不良品が生じたりする。このようなことから、本明細書では、ロールの巻き強さを表すための因子として、巻密度を規定した。
トイレットペーパー1xのシート1枚あたりの坪量は、15.0g/m2以上22.0g/m2以下であることが好ましく、このときの紙厚は0.40mm/10枚以上1.10mm/10枚以下であることが好ましい。坪量及び紙厚が上記の範囲内のものであることにより、巻固さ、巻長、巻直径DR、巻密度を上述の範囲に調整しやすくなる。トイレットペーパー1x 1枚あたりの坪量及び紙厚を上記範囲に調整する方法としては、原紙ウェブのカレンダー条件(カレンダー処理後の紙厚及び比容積、カレンダー処理前後の紙厚差)及びエンボス条件を規定する方法を挙げることができる。
本発明のトイレットロール1(トイレットペーパー1x)は、エンボス加工が施されてなるものであり、エンボスパターンを有している。本発明のトイレットペーパー1xが有するエンボスパターンとしては、シングルエンボスパターンが好ましい。1プライのトイレットペーパー1xに複数回エンボス処理を行っても良いが、この場合もシングルエンボスパターン2になる。シングルエンボスパターンは、図3に示すように、1プライのトイレットペーパー1xの一方の面からのみ、エンボスロール111のエンボス凸部を押し当てて形成される。
本発明においては、ロールの巻き強さを表すための因子として、ロールの外巻と内巻のエンボスパターンの深さの差を規定することで、エンボスが潰れず、かつ巻直径が大きくならないようにしている。具体的には、エンボスパターンの深さD1(mm)とエンボスパターンの深さD2(mm)の比{(D2/D1)×100}を45%以上100%以下とする。上記の比は55%以上100%以下が好ましく、65%以上100%以下がより好ましい。
ロール質量は、ロール幅W114mmあたりのトイレットロール1の質量である。ロール体積は[{ロールの外径(巻直径DR)部分の断面積}−(コア外径部分の断面積)]×ロール幅(114mmあたりに換算する)で表される。例えば、ロール幅114mmあたりのロール質量が327g、巻直径122mm、コアの外径が39mmの場合、ロール密度=327g÷[{3.14×(122mm÷2÷10)2−3.14×(39mm÷2÷10)2}×(114mm÷10)]=0.27g/cm3となる。なお、トイレットロール1にコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径とする。
また、本発明のトイレットロール1の芯の外径である、コア外径は、25mm以上48mm以下であることが好ましく、35mm以上46mm以下であることがより好ましく、37mm以上43mm以下であることが更に好ましい。コア外径が上記の範囲内のものであることにより、トイレットロール1の巻密度を好適に維持しつつ、トイレットロール1を、トイレットペーパーホルダーに収まり易くすることができる。また、トイレットロール1のコアの質量は3.2g以上6.0g以下であることが好ましく、4.0g以上5.5g以下であることがより好ましく、4.5g以上5.0g以下であることが更に好ましい。コア質量を上記の数値範囲内にすることにより、本願のような長尺のトイレットペーパーに適したコアの強度とコアのコストを良好にすることができる。コアの質量は、ロール質量と同様、ロール幅114mmの質量とする。
トイレットペーパー1xの比容積は、2.8cm3/g以上6.5cm3/g以下であることが好ましい。トイレットペーパー1xの比容積が上記範囲内のものであることにより、シートの柔らかさが良好なものとなり、バルク(嵩高さ)が好適に維持され、水分の吸収性が良好に維持されるとともに、巻直径DRが大きくなり過ぎることがない。上記比容積は、3.1cm3/g以上5.5cm3/g以下であることがより好ましく、3.7cm3/g以上4.8cm3/g以下であることが更に好ましい。
トイレットペーパー1x(1プライ)のJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)、乾燥時の横方向の引張強さをDCDT(Dry Cross Direction Tensile strength)としたとき、DMDTが2.5N/25mm以上7.0N/25mm以下であることが好ましく、3.0N/25mm以上5.8N/25mm以下であることがより好ましく、3.5N/25mm以上4.5N/25mm以下であることが更に好ましい。また、DCDTは、0.70N/25mm以上2.2N/25mm以下であることが好ましく、0.80N/25mm以上1.8N/25mm以下であることがより好ましく、1.0N/25mm以上1.5N/25mm以下であることが更に好ましい。DMDT及びDCDTが上記値の範囲内のものであることにより、シートが破れにくくなるとともに、シートの柔らかさも好適に維持される。なお、引張強さの測定は、引張速度300mm/minの条件で行う。また、引張強さは、公知の方法で調整することができる。
トイレットペーパー1xの(1プライ)の旧JIS S 3104に基づく吸水度は、7.0秒以下であることが好ましく、5.0秒以下であることがより好ましく、3.0秒以下であることが更に好ましい。吸水度は、短時間であることが好ましく、上記時間の範囲内であることにより、吸水性が良好に維持される。なお、水を滴下する際は、トイレットペーパーの表面側に滴下し、滴下量を0.01mLとする。
トイレットペーパー1xのJIS P 4501に基づくほぐれ易さは、8秒以上60秒以下であることが好ましく、15秒以上50秒以下であることがより好ましく、20秒以上40秒以下であることが更に好ましい。ほぐれ易さは、短時間であることが好ましく、上記時間の範囲内であることにより、トイレでの水解性が良好に維持され、温水洗浄便座使用におけるトイレットペーパーが水に濡れた時の耐水性も良好になる。
トイレットペーパー1xは木材パルプ100質量%からなるものであってもよく、古紙パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプを含んでもよい。目標とする品質を得るためには、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)の含有率が0質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0質量%以上20質量%以下であることがより好ましく、0質量%以上10質量%以下であることが更に好ましい。また、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)の含有率が30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上80質量%以下であることがより好ましく、50質量%以上70質量%以下であることが更に好ましい。
トイレットペーパー1xは、例えば以下のように、(1)抄紙及びクレーピング、(2)マシンワインダーによるカレンダー処理、(3)エンボス処理及びロール巻取り加工、の順で製造することができる。このうち、(3)については既に説明したので省略する。
まず、公知の抄紙機のワイヤーパート上で上記紙料からウェブを抄紙し、プレスパートのフェルトへ移動させる。ワイヤーパートの方式としては、丸網式、長網(フォードリニアー)式、サクションブレスト式、短網式、ツインワイヤー式、クレセントフォーマー式等が挙げられる。
クレープ率(%)=100×(ヤンキードライヤー速度(m/分)−リール速度(m/分))÷リール速度(m/分)
図8はマシンワインダー100の一例を示す。上述のようにクレープ後にリールパートで巻取られたリール11がマシンワインダー100にセットされ、ヤンキー面が外側になるように巻き取られて、原反ロール12となる。この際、1スタック目のカレンダー機101、2スタック目のカレンダー機102の順で、2段階でカレンダー処理される。もちろん、1スタック目のカレンダー機101と2スタック目のカレンダー機102のどちらか一方で1段階のみカレンダー処理してもよい。
なお、坪量、引張強さ、紙厚、比容積、巻直径DR、コア外径DI、ロール密度、ロール質量、巻長、ロール柔らかさ、巻密度、エンボスパターンの深さの測定は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に行った。
1a ロール表面
1b ロール裏面
1e トイレットペーパーの最外巻の端縁
1x トイレットペーパー
11 リール
12 原反ロール
13 原紙ロール
100 マシンワインダー
101 1スタック目のカレンダー機
102 2スタック目のカレンダー機
110 ロール巻取り加工機
111 エンボスロール
112 ゴムロール
113 巻取り機構
114 ライダーロール
2 エンボスパターン
2R 凹部
2P 凸部
D1、D2 エンボスパターンの深さ
Claims (5)
- エンボスパターンが付与された1プライのトイレットペーパーをロール状に巻取ったトイレットロールであって、
巻長が105m以上210m以下、巻直径が107mm以上140mm以下、ロール柔らかさが0.3mm以上1.5mm以下であり、
エンボスパターンの深さD1(mm)とエンボスパターンの深さD2(mm)の比{(D2/D1)×100}が45%以上100%以下である、トイレットロール。
[ここで、
エンボスパターンの深さD1は、トイレットロールを巻きほぐした際の最外巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の10%に相当する位置におけるエンボスパターンの深さであり、
エンボスパターンの深さD2は、トイレットロールを巻きほぐした際の最外巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の90%に相当する位置におけるエンボスパターンの深さである。] - エンボスパターンの深さD1が0.01mm以上0.35mm以下であり、エンボスパターンの深さD2が0.01mm以上0.30mm以下である、請求項1に記載のトイレットロール。
- トイレットペーパーは、クラフトパルプを40質量%以上100質量%以下含有する、請求項1又は2に記載のトイレットロール。
- ミルクカートン由来の古紙パルプを0質量%より多く60質量%以下含有する、請求項1から3のいずれかに記載のトイレットロール。
- CIE(国際照明委員会)が規定するC光源をトイレットペーパーの表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度UV−inと、波長420nm以下の紫外光をカットするフィルタを介して、C光源をトイレットペーパーの表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度UV−cutとの差Δが0.0ポイント以上2.5ポイント以下である、請求項1から4のいずれかに記載のトイレットロール。
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