JP2018051149A - トイレットロール - Google Patents
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Abstract
Description
(1)本発明の第一の態様は、1プライのトイレットペーパーをロール状に巻き取ったトイレットロールであって、前記トイレットペーパーにエンボスパターンを設け、前記トイレットロールの巻長が105m以上210m以下、巻直径が107mm以上140mm以下、巻密度が1.1m/cm2以上1.9m/cm2以下、ロール密度が0.21g/cm3以上0.37g/cm3以下とするトイレットロールである。
(2)前記(1)に記載のトイレットロールにおいて、前記エンボスパターンの深さは、0.01mm以上0.35mm以下であってもよい。
(3)前記(1)又は(2)に記載のトイレットロールにおいて、前記トイレットペーパーは、クラフトパルプを40質量%以上100質量%以下含有してもよい。
(4)前記(1)から(3)のいずれかに記載のトイレットロールにおいて、前記トイレットペーパーは、ミルクカートン由来の古紙パルプを0質量%以上60質量%以下含有してもよい。
(5)前記(1)から(4)のいずれかに記載のトイレットロールにおいて、CIE(国際照明委員会)が規定するC光源を前記トイレットペーパーの表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度UV−inと、波長420nm以下の紫外光をカットするフィルタを介して、前記C光源を前記トイレットペーパーの表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度UV−cutとの差Δが0.0ポイント以上2.5ポイント以下であってもよい。
図1に示すように、本発明の実施形態1に係るトイレットロール1は、1プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたものである。
本発明のトイレットロール1の1ロールの巻長、すなわちトイレットロール1を展開したときの全長は、105m以上210m以下であり、130m以上190m以下であることが好ましく、150m以上170m以下であることがより好ましい。上記の数値範囲内の長さに巻取ったロールは、所定の幅に切断されて1ロールのトイレットロール1が製造される。
図1に示すように、本発明のトイレットロール1における巻直径DRは、107mm以上140mm以下であり、110mm以上135mm以下であることが好ましく、117mm以上125mm以下であることがより好ましい。
トイレットロール1における巻密度は、(巻長×プライ数)÷(ロールの断面積)で表される。ロールの断面積は、{ロールの外径(巻直径DR)部分の断面積}−(コア外径部分の断面積)で表される。例えば、巻長150m、1プライ、巻直径117mm、コアの外径39mmの場合、巻密度=(150m×1)÷{3.14×(117mm÷2÷10)2−3.14×(39mm÷2÷10)2}=1.57m/cm2となる。
本発明のトイレットロール1のロール密度は、(コアを含まないロール質量)÷(ロール体積)で表される。ロール質量は、ロール幅Wが114mmあたりに換算したトイレットロールの質量である。ロール体積は[{ロールの外径(巻直径)部分の断面積}−(コア外径部分の断面積)]×ロール幅(114mmあたりに換算する)で表される。例えば、ロール幅114mmあたりのロール質量が305g、巻直径117mm、コアの外径が39mmの場合、ロール密度=305g÷[{3.14×(117mm÷2÷10)2−3.14×(39mm÷2÷10)2}×(114mm÷10)]=0.28g/cm3となる。なお、トイレットロールにコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径とする。
本発明のトイレットロール1のロール質量は、ロール幅Wが114mmあたりのコア(巻芯)を含まないロール質量である。ロール幅Wが114mmと異なる場合は、Wを114mmに換算してロール質量を求める。例えば、ロール幅Wが105mmの場合、そのロール質量に係数(114/105)を乗じた質量を、Wが114mmあたりのロール質量とする。
本発明のトイレットロール1のコアの外径は、25mm以上48mm以下であることが好ましく、35mm以上46mm以下であることがより好ましく、37mm以上43mm以下であることがさらに好ましい。本発明のトイレットロール1において、コア外径も上記の数値範囲内のものとすることにより、トイレットペーパーホルダーへの装着性と製造時のトイレットロールの取扱性が良好なトイレットロール1とすることができる。また、トイレットロール1のコアの質量は3.2g以上6.0g以下であることが好ましく、4.0g以上5.5g以下であることがより好ましく、4.5g以上5.0g以下であることがさらに好ましい。コア質量を上記の数値範囲内にすることにより、本願のような長尺のトイレットペーパーに適したコアの強度とコアのコストを良好にすることができる。コアの質量は、ロール質量と同様、ロール幅114mmの質量とする。
本願のように巻長の長いトイレットロール1の柔らかさを評価する場合、次に述べるロール柔らかさを評価することで、ロールを手に持った時の柔らかを評価することが好ましい。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーは木材パルプ100質量%からなっていてもよく、古紙パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプを含んでもよい。ただし、目標とする品質を得るためには、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)の含有率は、0質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0質量%以上20質量%以下であることがより好ましく、0質量%以上10質量%以下であることがさらに好ましい。また、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)の含有率は、30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上80質量%以下であることがより好ましく、50質量%以上70質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーにエンボスパターンを設けることが好ましく、シングルエンボスパターン2であることが好ましい。1プライのトイレットペーパーに複数回エンボス処理を行っても良いが、この場合もシングルエンボスパターン2となる。なお、エンボスパターンは、エンボス加工によって形成された凹凸の形状をいう。
図3は、トイレットロール1における1プライのトイレットペーパーに設けられたシングルエンボスパターン2を示す断面図である。図3の上部がロール表面側に対応し、図3(a)はエンボスパターンの深さDが深い場合、図3(b)はエンボスパターンの深さDが浅い場合である。なお、エンボス処理後のトイレットペーパーの紙厚t2(この紙厚は、トイレットペーパーの表面側の非エンボスパターン部と、裏面側のエンボスパターンの凸部2Pの間の距離を反映する。)は同一である。だだし、トイレットペーパーの紙厚t2が同一の場合であっても、エンボスパターンの深さDが深くなるようにエンボスパターンを付けた図3(a)の方が、シートが柔らかく風合いに優れる。これは、エンボスパターンの凹凸が顕著な図3(a)の方が、原紙の紙厚に対する嵩が高くなり(密度が低くなり)、変形し易くなってシートの柔らかさが向上するためと考えられる。また、トイレットペーパーの表面側にエンボスパターンを設けずに平滑にすると、滑らか過ぎて表面がパリパリに感じ、シートの柔らかさが劣る。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーのそれぞれのエンボスパターンの面積は、最長部aと最長部bの積(a×b)をエンボスパターンの面積Sとして求める。最長部aと最長部bは、上記したトイレットペーパーの表面側の10個のエンボスパターンについての個々のa、bの値を平均した値を用いる。エンボスパターンの面積についての測定方法については、上記のエンボスパターンの深さDの測定方法を用いることができる。
脱墨パルプが蛍光染料を含むと、トイレットペーパー(シート)のUV−in条件下での白色度の値と、UV−cut条件下での白色度の値の差Δが大きくなる。ここで、UV−inとは、CIE(国際照明委員会)が規定するC光源(紫外光を含む)をシート表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度である。UV−cutとは、波長420nm以下の紫外光をカットするフィルタを介して、C光源をシート表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度である。差Δ=(白色度UV−in)−(白色度UV−cut)である。白色度は、ISO 2470に準拠して、株式会社村上色彩技術研究所社製 高速分光光度計CMS−35SPXを用いて測定できる。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーの坪量は、1プライあたり、15.0g/m2以上22.0g/m2以下であることが好ましく、17.0g/m2以上21.0g/m2以下であることがより好ましく、18.0g/m2以上20.0g/m2以下であることがさらに好ましい。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーの紙厚は、0.40mm/10枚以上1.10mm/10枚以下であることが好ましく、0.55mm/10枚以上1.00mm/10枚以下であることがより好ましく、0.70mm/10枚以上0.90mm/10枚以下であることがさらに好ましい。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーの比容積は、シート1枚あたりの紙厚を1枚あたりの坪量で割り、単位gあたりの容積cm3で表した。
本発明のトイレットロール1における1プライのトイレットペーパーの強度は、JIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)、乾燥時の横方向の引張強さをDCDT(Dry Cross Direction Tensile strength)とする。なお、本発明に係るトイレットロール1において、製品の抄紙の流れ方向を縦方向とし、流れ方向に直角な方向を横方向とする。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーの吸水度は、旧JIS S 3104に基づいて、測定する。ただし、滴下量は、0.1mlではなく、0.01mlとする。
本発明のトイレットロール1におけるトイレットペーパーのほぐれ易さは、JIS P 4501に基づいて測定する。
本発明のトイレットロール1及びトイレットペーパーの製造方法の詳細について説明する。
まず、公知の抄紙機のワイヤーパート上で上述した紙料からウェブを抄紙し、プレスパートのフェルトへ移動させる。ワイヤーパートの方式としては、丸網式、長網(フォードリニアー)式、サクションブレスト式、短網式、ツインワイヤー式、クレセントフォーマー式などが挙げられる。
クレープ率(%)=100×(ヤンキードライヤー速度(m/分)−リール速度(m/分))÷リール速度(m/分)
図8はマシンワインダー100の一例を示す。
図9はロール巻き取り加工機110の一例を示す。
11 リール
12 原反ロール
13 原紙ロール
100 マシンワインダー
101 1スタック目のカレンダー機
102 2スタック目のカレンダー機
110 ロール巻取り加工機
111 エンボスロール
112 ゴムロール
113 巻取り機構
114 ライダーロール
2 エンボスパターン(シングルエンボスパターン)
2R 凹部
2P 凸部
Claims (5)
- 1プライのトイレットペーパーをロール状に巻き取ったトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーにエンボスパターンを設け、
前記トイレットロールの巻長が105m以上210m以下、巻直径が107mm以上140mm以下、巻密度が1.1m/cm2以上1.9m/cm2以下、ロール密度が0.21g/cm3以上0.37g/cm3以下であるトイレットロール。 - 前記エンボスパターンの深さが、0.01mm以上0.35mm以下である請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットペーパーは、クラフトパルプを40質量%以上100質量%以下含有する請求項1又は2に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットペーパーは、ミルクカートン由来の古紙パルプを0質量%以上60質量%以下含有する請求項1から3のいずれかに記載のトイレットロール。
- CIE(国際照明委員会)が規定するC光源を前記トイレットペーパーの表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度UV−inと、波長420nm以下の紫外光をカットするフィルタを介して、前記C光源を前記トイレットペーパーの表面側に照射したときのISO 2470に準拠した白色度UV−cutとの差Δが0.0ポイント以上2.5ポイント以下である請求項1から4のいずれかに記載のトイレットロール。
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