JP2018068320A - 医療装置 - Google Patents

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和俊 大橋
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Abstract

【課題】操作性を向上しつつ、生体管腔内において医療器具の長距離の送達を行うことができる医療装置を提供する。
【解決手段】医療装置10は、内管110と、内管の外周面を覆うように配置される外管120とを備え、生体器官内に挿入されるシャフト部100と、内管と外管との間に配置され、シャフト部の軸方向に沿って伸縮変形することにより、軸方向に沿って外管を内管に対して相対的に移動させる移動部200と、移動部が伸縮変形する前は内管と外管との間に収容され、移動部が伸縮変形した際にシャフト部から露出されて生体器官内の処置対象部位に対して所定の処置を実施する処置部300と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療装置に関する。
生体器官内に生じた狭窄部等の処置対象部位に対して局所的な処置を実施するために、ステントや薬剤溶出バルーン等の医療器具を使用することがある。これらの医療器具を使用する場合、生体管腔内の所望の位置への送達を可能にするために、可撓性を備える長尺なカテーテル等を備えるデリバリー装置が一般的に使用されている。
例えば、特許文献1には、外管と内管とを備えるカテーテルの先端側にステント(自己拡張型ステント)を収容した状態で生体管腔内の処置対象部位への送達を可能にするステントデリバリー装置が開示されている。このステントデリバリー装置においては、外管に固定された牽引ワイヤを手元の操作で押し引きする簡単な作業によって、ステントをカテーテルから露出させて、処置対象部位となる狭窄部をステントによって拡張させる処置を実施可能にしている。
国際公開第2010/093017号
例えば、上記のようなデリバリー装置を使用して、生体においてカテーテルを挿入する部位から比較的遠い位置にある処置対象部位へステント等の医療器具を移送する場合、カテーテルの長さを長く設計することになるため、牽引ワイヤの長さも長く設計する必要がある。牽引ワイヤを長くすると、牽引ワイヤにねじれや撓みが生じ易くなり、手元の操作に対するカテーテル先端部の応答性が低下してしまい、操作性を損なってしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、生体器官内への所望の位置へ医療器具を好適に送達することが可能な操作性に優れる医療装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療装置は、内管と、前記内管の外周面を覆うように配置される外管とを備え、生体器官内に挿入されるシャフト部と、前記内管と前記外管との間に配置され、前記シャフト部の軸方向に沿って伸縮変形することにより、前記軸方向に沿って前記外管を前記内管に対して相対的に移動させる移動部と、前記移動部が伸縮変形する前は前記内管と前記外管との間に収容され、前記移動部が伸縮変形した際に前記シャフト部から露出されて前記生体器官内の処置対象部位に対して所定の処置を実施する処置部と、を有する。
上記のように構成した医療装置によれば、シャフト部内に配置された移動部を伸縮変形させることによって外管を内管に対して相対的に移動させことができるため、外管および内管を移動させる牽引力を手元側から伝達させる場合に比べて、処置部をシャフト部からより確実かつ容易に露出させて病変部位の処置を実施することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る医療装置の全体構成図である。 図2は、図1に示す医療装置の先端側部分の断面図である。 図3は、第1実施形態に係る医療装置の断面図であり、図3(A)は、移動部が伸縮変形する前の状態を示し、図3(B)は、移動部が伸縮変形した後の状態を示す。 図4は、対比例に係る医療装置の先端側部分を示し、図4(A)〜(D)は、対比例に係る医療装置による操作を説明するための図である。 図5は、第1実施形態の変形例に係る医療装置の断面図であり、図5(A)は、移動部が伸縮変形する前の状態を示し、図5(B)は、移動部が伸縮変形した後の状態を示す。 図6は、第2実施形態に係る医療装置の断面図であり、図6(A)は、移動部が伸縮変形する前の状態を示し、図6(B)は、移動部が伸縮変形して移動部の一部がシャフト部から露出した状態を示し、図6(C)は、移動部のシャフト部から露出した部位がさらに伸縮変形した状態を示す。 図7は、第3実施形態に係る医療装置の断面図であり、図7(A)は、移動部が伸縮変形する前の状態を示し、図7(B)は、移動部が伸縮変形した後の状態を示す。 図8は、第3実施形態の変形例に係る医療装置の断面図であり、図8(A)は、移動部が伸縮変形する前の状態を示し、図8(B)は、移動部が伸縮変形した後の状態を示す。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態および変形例を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るステントデリバリーシステム10(医療装置に相当)の全体構成図である。図2は、図1に示すステントデリバリーシステム10の先端側部分の断面図である。図3は、第1実施形態に係るステントデリバリーシステム10の断面図であり、図3(A)は、移動部200が伸縮変形する前の状態を示し、図3(B)は、移動部200が伸縮変形した後の状態を示す。図4は、対比例に係るステントデリバリーシステム10’の先端側部分を示し、図4(A)〜(D)は、対比例に係るステントデリバリーシステム10’による操作を説明するための図である。
ステントデリバリーシステム10は、ステント300を生体管腔内に留置するために用いられる。
ステント300は、一般的に、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔(生体器官)内に生じた狭窄部や閉塞部等の狭窄部(処置対象部位に相当)の拡張治療に使用される。ステント300には、ステント300をマウントしたバルーン210によって拡張されるもの(バルーン拡張型ステント320)と、外部からの拡張を抑制する部材を取り除くことによって自ら拡張するもの(自己拡張型ステント310)とがある。本実施形態においては、自己拡張型ステント310を使用した例を説明し、後述する実施形態2においては、バルーン拡張型ステント320を使用した例を説明する(図6を参照)。
本実施形態に係るステントデリバリーシステム10は、図1に示すように、生体管腔内に挿入されるシャフト部100と、内管110と外管120との間に配置され、シャフト部100の軸方向に沿って伸縮変形することにより、軸方向に沿って内管110を外管120に対して相対的に移動させる移動部200と、生体管腔内の処置対象部位に対して所定の処置を実施する自己拡張型ステント310(処置部に相当)と、移動部200の伸縮変形を操作するハブ400と、を有する。また、加圧媒体を移送する後述するチューブ部材510と、チューブ部材510が挿通される挿通管520と、をさらに有する。
なお、本明細書中では、体腔内に挿入される側を先端側(図に示す矢印A方向)と称し、手元側となるハブ400が設けられる側を基端側(図に示す矢印B方向)と称する。また、シャフト部100の長手方向を軸方向と称する。
シャフト部100は、内管110と、内管110の外周面を覆うように配置される外管120とを備え、生体管腔内に挿入されている。
内管110は、図2に示すように、先端から基端まで貫通するガイドワイヤルーメン110aが形成された長尺状の管状体によって構成されている。ガイドワイヤルーメン110aには、ステントデリバリーシステム10を生体管腔内の狭窄部に導くガイドワイヤ(図示せず)が挿通されている。
内管110の最先端には先端部材130が配置されている。先端部材130は、内管110の先端部分にストッパー131によって固定されている。ストッパー131は、先端部材130内に埋設されており、先端部材130の離脱を防止している。ストッパー131は、例えば、ステンレス等の金属によって形成することが好ましい。先端部材130は、先端に向かって徐々に縮径する形状を有し、生体管腔内に挿入容易に形成されている。先端部材130の先端には、開口部110bが形成されている。なお、先端部材130は、内管110と別部材によって構成可能であるし、内管110と同一部材によって一体的に構成してもよい。
内管110の外面には、図2に示すように、自己拡張型ステント310の先端側へ当接して先端側への移動を制限する先端側移動制限部111と、後述する第1の固定部220と、が固定されている。先端側移動制限部240および第1の固定部220は、長手軸周りに環状に形成されている。
先端側移動制限部111は、基端部分が基端側に向かって縮径するテーパー面となっている。このため、後述する自己拡張型ステント310を放出するとき、先端側移動制限部111が障害となることがなく、自己拡張型ステント310放出後のステントデリバリーシステム10の回収が容易となる。
内管110の基端側は、図2に示すように、基端側に向かって傾斜するように斜めに形成され、後述する外管120のガイドワイヤ導出孔122aと連通可能に設けられている。これによって、ガイドワイヤの誘導を容易にしている。
内管110の形成材料としては、可撓性を有する材料を用いることが好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、エチレンテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂、PEEK、ポリイミド等を使用できる。上記の樹脂のうち、特に熱可塑性を有する樹脂を好適に使用することができる。
先端部材130の形成材料としては、柔軟性を有する材料を用いることが好ましい。例えば、オレフィン系エラストマー、ポリアミドエラストマー、スチレン系エラストマー、ポリウレタン、ウレタン系エラストマー、フッ素樹脂系エラストマー等の合成樹脂エラストマー、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム等の合成ゴム、ラテックスゴム等の天然ゴム等のゴム類を使用することができる。
外管120は、図1および図2に示すように、先端側に配置され、自己拡張型ステント310を収容する第1の外管121と、第1の外管121の基端側に配置される第2の外管122と、を有する。
第1の外管121は、内管110との間に自己拡張型ステント310を径方向内方に圧縮した状態で収納可能な収容部121aを構成する。
収容部121aは、先端側移動制限部111、第1の固定部220および第1の外管121によって囲まれた部分によって形成されている。自己拡張型ステント310は、生体管腔内の狭窄部に配置された後、第1の外管121を内管110に対して基端側に移動させることによって、シャフト部100から露出する。このとき、自己拡張型ステント310には、第1の外管121の移動に伴って基端側へ移動させようとする摩擦力が作用する。しかしながら、自己拡張型ステント310は、第1の固定部220に当接することによって、基端側への移動が制限されている。これによって、狭窄部において配置した場所から移動することなく、自己拡張型ステント310を放出させることができる。
第1の外管121の内面には、後述する第2の固定部230が固定されている。第2の固定部230は、長手軸周りに環状に形成されている。
第2の外管122は、図2に示すように、外径が第1の外管121の内径よりも小さく構成され、第1の外管121内に摺動可能に挿入されている。これによって、第1の外管121を内管110に対して相対的に移動させる操作を容易にすることができる。
第2の外管122は、図2に示すように、第2の外管122の基端部分に径方向外方に向かって斜めに突出して開口するガイドワイヤ導出孔122aを有する。ガイドワイヤ導出孔122aは、内管110のガイドワイヤルーメン110aと連通可能に設けられ、ガイドワイヤを外管120の外方へ導出可能である。また、基端部分の内腔には後述する挿通管520が固定されている。
移動部200は、図2に示すように、内管110と外管120との間であって、収容部121aより基端側に配置されている。移動部200は、軸方向に伸縮変形されるバルーン210と、内管110に固定される第1の固定部220(移動部の先端部に相当)と、外管120に固定される第2の固定部230(移動部の基端部に相当)と、を有する。
バルーン210は、生理食塩水や造影剤等のような加圧媒体を内部に供給されることによって拡張変形する。加圧媒体は、チューブ部材510を介してバルーン210内へ供給される。バルーン210の構造は、特に限定されないが、軸方向に伸長しやすい構造であることが好ましい。本実施形態においては、図2に示すように、バルーン210は蛇腹構造によって構成され、拡張変形前は、折り畳まれて収縮し、拡張後は軸方向に伸長する。バルーン210が軸方向に沿って伸長することにより、軸方向に沿って外管120を内管110に対して相対的に移動させる。バルーン210を使用することによって、容易に移動部200を伸縮変形させることができる。
バルーン210の形成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、エチレンテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を用いることができる。上記の中でも、PTFEを好適に使用することができる。これによって、第1の外管121とバルーン210との摺動抵抗を低くしてバルーン210を変形しやすくすることができる。また、生体適合性、特に抗血栓性を有する物質をコーティングすることも可能である。抗血栓性材料としては、例えば、ジメチルアクリルアミドポリマー等を使用することができる。
また、図3(A)に示すように、折り畳んだ状態のバルーン210の軸方向の長さL1は、例えば、5mm以下に形成することができる。図3(B)に示すように、拡張変形した状態のバルーン210の軸方向の長さL2は、例えば、10〜250mm、直径dは、例えば、1.0〜1.8mmに形成することができる。また、拡張変形した状態のとき、バルーン210の最大外径となる部位と第1の外管121の内腔との間の距離L3は、例えば、0.1mm以上であることが好ましい。
第1の固定部220は、内管110に固定され、ステント300を収容する収容部121aの基端側に配置されている。第2の固定部230は、バルーン210の基端に固定されている。第1の固定部220の内管110に対する固定手段および第2の固定部230の外管120に対する固定手段は、特に限定されないが、例えば、融着や接着材等による固定手段を使用することができる。第1の固定部220および第2の固定部230は、バルーン210の拡張変形に伴い、離反移動可能に構成されている。また、第2の固定部230と内管110との間には、加圧媒体を供給するチューブ部材510が挿通されるが、加圧媒体がバルーン210内から漏れないために液密・気密かつ内管110が摺動可能な構造となっており、本実施形態では、パッキン800が、第2の固定部230と内管110との間に設けられている。しかし、これに限らず、加圧媒体がバルーン210内から漏れないために液密・気密かつ内管110が摺動可能な構造となっていれば何れでもよい。
第1の固定部220および第2の固定部230の形成材料としては、剛性の高い材料を使用することが好ましい。例えば、ステンレス等の金属や樹脂を使用することができる。
なお、第1の固定部220および第2の固定部230は、バルーン210に固定されているとしたが、これに限定されず、固定せずにバルーン210を第1の固定部220および第2の固定部230の間に配置してもよい。この場合、第1の固定部220および第2の固定部230は、バルーン210に対して隙間がないように密接させてもよく、あるいは隙間を設けてもよい。
自己拡張型ステント310は、生体管腔内への挿入時には外管120の長手軸を中心とする径方向内方に圧縮された状態において収容部121aに収容される。外管120の基端側への移動に伴って収容部121aは外方へ露出し、自己拡張型ステント310は、生体管腔内の狭窄部に放出される。これによって、径方向外側に拡張して圧縮前の形状へと復元する。ステント300は、多数の開口を有したメッシュ状で略円筒形状に形成されている。なお、ステント300を構成する材料としては、例えば、Ni−Ti合金等の超弾性合金を好適に使用することができる。
再び図1を参照して、ハブ400は、基端側(手元)に配置され、移動部200の伸縮変形を操作する。ハブ400は、加圧媒体を供給および排出するための供給装置(図示せず)と、液密・気密に接続可能な接続部410と、を備えている。接続部410は、例えば、供給装置に接続されるチューブ等が接続・分離可能に構成されたルアーテーパー等によって構成することができる。
供給装置は、加圧媒体をバルーン210の内部に供給してバルーン210を所定の形状に拡張させる。供給装置としては、例えば、公知のインデフレーター等を用いることが可能である。
バルーン210の拡張に使用される加圧媒体は、ハブ400の接続部410を介してシャフト部100内へ流入させることができる。加圧媒体は、チューブ部材510を経由してバルーン210へ供給される。
チューブ部材510は、内管110の外面に沿うように並列して配置され、先端から基端まで貫通して加圧媒体を流通するルーメンが形成された長尺状の管状体によって構成されている。チューブ部材510は、加圧媒体を移送してバルーン210へ供給またはバルーン210から排出する。チューブ部材510の先端にはバルーン210の基端を溶着等により液密・気密に接合している。なお、チューブ部材510は、内管110の外面側に設けるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、内管110をチューブ部材510に内挿してもよい。この場合、内管110およびチューブ部材510は、同心状に位置合わせされた二重管構造によって構成され、内管110とチューブ部材510との間に加圧媒体を供給するルーメンを形成してもよい。
挿通管520は、バルーン210の基端部からハブ400まで延伸する長尺状の管状体によって構成され、チューブ部材510が挿通される。
チューブ部材510および挿通管520の形成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックを使用することができる。これらの材料中に、例えば、ヘパリン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料とすることも可能である。
以下、第1実施形態のステントデリバリーシステム10によって自己拡張型ステント310を狭窄部に留置する方法について説明する。
まず、図1および図2に示す先端部材130の開口部110bにガイドワイヤを挿入させ、ガイドワイヤ導出孔122aからガイドワイヤ(図示せず)を導出させる。次に、生体内に挿入されているガイドワイヤに沿わせてシャフト部100を押し進め、狭窄部に第1の外管121の収容部121aを配置させる。このとき、図3(A)に示すように、バルーン210は伸長(拡張変形)する前の収縮した状態である。また、自己拡張型ステント310は、収縮した状態で収容部121a内に予め配置しておく。
次に、供給装置から加圧媒体をバルーン210へ供給する。これによって、図3(B)に示すように、バルーン210を軸方向に拡張変形させ、先端側に位置する第1の固定部220は先端側へ、基端側に位置する第2の固定部230は基端側へ互いに離反移動する。この離反移動によって、移動部200は伸長して、第2の固定部230が固定される外管120を第1の固定部220が固定される内管110に対して相対的に移動させる。内管110と外管120とが軸方向に沿って互いに移動することによって自己拡張型ステント310がシャフト部100から露出される。
自己拡張型ステント310は、移動部200が伸長する前の状態においては、第1の固定部220よりもシャフト部100の先端側に配置されている(図3(A)を参照)。このため、ステント310を露出させる際に、内管110に対して外管120を移動させる距離を短くすることができるので、自己拡張型ステント310をより迅速に狭窄部に対して放出することが可能になる。
図4に示す対比例に係るステントデリバリーシステム10’は、本実施形態に係るステントデリバリーシステム10と同様に、シャフト部100’は内管110’と、当該内管110’の周囲に配置した外管120’と、を備える。シャフト部100’の先端側に自己拡張型ステント310を収容した状態で生体管腔内へ送達し、外管120’を内管110’に対して相対的に移動させることによって自己拡張型ステント310を生体管腔内に留置する。対比例に係るステントデリバリーシステム10’は、外管120に固定された牽引ワイヤ700a、700bを手元の操作で基端側へ牽引することによって外管120’を基端側へ移動させるワイヤ牽引式の移動機構を有する点で本実施形態とは異なる。
図4(A)は、牽引前のステントデリバリーシステム10’の先端側部分を示す。この状態で、先端側から生体管腔内に挿入する。
次に、図4(B)に示すように、先端側部分を狭窄部に挿入した際、シャフト部100’の先端側部分には狭窄部によって径方向内方(図4(B)矢印方向)への負荷(拘束力)が掛かる場合がある。狭窄部の内径が極端に狭いと径方向内方への負荷が大きなってしまい、自己拡張型ステント310を収容する収容部121aが圧縮される。このとき、収容部121a内の自己拡張型ステント310と外管120’との間の静止摩擦抵抗は、自己拡張型ステント310が径方向外方へ広がろうとする復元力によって増加する。特に、比較的長い距離で各牽引ワイヤ700a、700bを牽引する場合は、牽引に伴って作用する引っ張り力も大きくなるため、静止摩擦抵抗がより一層大きなものとなる。
また、外管120’が基端側へ牽引されるとき、静止摩擦抵抗によって自己拡張型ステント310は基端側に移動する。これによって、自己拡張型ステント310の基端側において内管110’に固定されている第1の固定部220’は、自己拡張型ステント310によって押圧されることによって基端側方向へ移動させる力がかかる。よって、第1の固定部220’が内管110を基端側へ移動させる方向へ力を作用させるため、内管110’の基端側が撓んでしまう場合がある。
このとき、図4(C)に示すように、先端側部分を抜去しようとして、シャフト部100’を基端側へ移動させると、狭窄部による拘束力から開放されるので、外管120’と自己拡張型ステント310との軸方向の静止摩擦抵抗が小さくなる。内管110’は、撓みを元に戻そうとする復元力によって、第1の固定部220’を先端側へ押圧し、自己拡張型ステント310を外管120’の先端側へ押し出そうとする推進力を生じる。
当該推進力によって、図4(D)に示すように、自己拡張型ステント310が治療したい狭窄部を跳び越えて、意図していない場所に跳んでいくいわゆるジャンピング現象や自己拡張型ステント310の長さが目的の長さよりも短くなるいわゆるショートニング現象を引き起こす場合がある。
本実施形態に係るステントデリバリーシステム10では、自己拡張型ステント310を留置する際、上述したようにシャフト部100内に配置された移動部200の伸縮変形によって外管120を内管110に対して相対的に移動させことができる。このため、生体外部に配置される操作部(ハブ400等)から処置対象部位までの距離に関わらず、動力源となる移動部200と移動対象である外管120との距離を短く保つことができる。よって、外管120に対して当該外管120を移動させるための力が伝わり易くなるため、自己拡張型ステント310をシャフト部100からより確実かつ容易に露出させて狭窄部の処置を実施することができる。
また、バルーン210が拡張変形することによって第1の固定部220は先端側へ、第2の固定部230は基端側へ互いに離反移動する。第1の固定部220は内管110に固定されているので内管110が先端側へ移動する方向へ力がかかる。このため、内管110が基端側へ移動して撓むことを抑制することができる。これによって、自己拡張型ステント310を留置する際に、いわゆるジャンピング現象やショートニング現象を防止することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るステントデリバリーシステム10は、内管110と、内管110の外周面を覆うように配置される外管120とを備え、生体管腔内に挿入されるシャフト部100と、内管110と外管120との間に配置され、シャフト部100の軸方向に沿って伸縮変形することにより、軸方向に沿って外管120を内管110に対して相対的に移動させる移動部200と、移動部200が伸縮変形する前は内管110と外管120との間に収容され、移動部200が伸縮変形した際にシャフト部100から露出されて生体管腔内の処置対象部位に対して所定の処置を実施する自己拡張型ステント310と、を有する。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、シャフト部100内に配置された移動部200の伸縮変形によって外管120を内管110に対して相対的に移動させことができる。このため、外管120に力が伝わりやすくなり、自己拡張型ステント310をシャフト部100からより確実かつ容易に露出させて狭窄部の処置を実施することができる。
また、第1の固定部220は内管110に固定されており、第2の固定部230は外管120に固定されており、移動部200が伸長した際に内管110と外管120とが軸方向に沿って互いに進退動することによって自己拡張型ステント310がシャフト部100から露出される。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、内管110が先端側へ移動する方向へ力がかかるため、内管110が撓むことを抑制することができる。これによって、自己拡張型ステント310等の処置部を留置する際に、いわゆるジャンピング現象やショートニング現象等が発生するのを防止することができる。
また、自己拡張型ステント310は、移動部200が伸長する前の状態において、第1の固定部220よりもシャフト部100の先端側に配置されている。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、外管120の内管110に対する相対的な移動距離を短くすることができるので、自己拡張型ステント310をより迅速に狭窄部の処置を実施することができる。
また、外管120は、移動部200が固定された第1の外管121と、第1の外管121内に摺動可能に挿入される第2の外管122と、を有する。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、第1の外管121を内管110に対して相対的に移動させる操作を容易にすることができる。
また、移動部200は、加圧媒体の流入および排出により軸方向に伸縮変形されるバルーン210によって構成されている。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、容易に移動部200を伸縮変形させることができる。
また、処置部は、移動部200が伸長する前は、シャフトの径方向内方に圧縮された状態で収容され、移動部200が伸長してシャフト部100から露出された後に生体器官である生体管腔内に留置される自己拡張型ステント310を含む。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、自己拡張型ステント310をスムーズに狭窄部において留置することができる。
(第1実施形態の変形例)
図5は、第1実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10aの断面図であり、図5(A)は、移動部200が伸縮変形する前の状態を示し、図5(B)は、移動部200が伸縮変形した後の状態を示す。以下、図5を参照して第1実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10aについて説明する。
第1実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10aは、移動部200の構成のみが第1実施形態と異なり、移動部200を収縮変形させることによって自己拡張型ステント310をシャフト部100から露出する点において第1実施形態と異なる。他の構成は第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。なお、第1実施形態と同様の構成を有する部材については、同じ符号を用いて説明する。
図5(A)に示すように、移動部200は、第1実施形態と同様に、内管110と外管120との間であって、収容部121aより基端側に配置される。移動部200は、軸方向に収縮変形されるバルーン210と、外管120に固定される第1の固定部220と、内管110に固定される第2の固定部230と、を有する。
バルーン210は、生理食塩水や造影剤等のような加圧媒体を内部に満たした状態から当該加圧媒体が排出されることによって収縮変形する。バルーン210の構造および形成材料は、第1実施形態と同様である。
第1の固定部220は、バルーン210の基端に固定されている。第2の固定部230は、内管110に固定され、自己拡張型ステント310を収容する収容部121aの基端側に配置されている。第1の固定部220および第2の固定部230の固定手段は、第1実施形態と同様である。なお、固定に限定されず、係合等によってバルーン210の変形に追従させて第1の固定部220および第2の固定部230を移動できる構成であればよい。第1の固定部220および第2の固定部230は、バルーン210の収縮変形に伴い、接近移動可能に構成されている。第1の固定部220および第2の固定部230のその他の構成および形成材料は、第1実施形態と同様である。
以下、本実施形態のステントデリバリーシステム10aによって自己拡張型ステント310を狭窄部に留置する方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様に狭窄部に第1の外管121の自己拡張型ステント310の収容部121aを配置させる。このとき、図5(A)に示すように、バルーン210は、内部に加圧媒体が満たされて拡張した状態にある。また、自己拡張型ステント310は、収縮した状態で収容部121a内に予め配置しておく。
次に、供給装置によって加圧媒体をバルーン210から排出する。これによって、図5(B)に示すように、バルーン210が軸方向に収縮変形し、先端側に位置する第1の固定部220は基端側へ、基端側に位置する第2の固定部230は先端側へ互いに接近移動する。この接近移動によって、移動部200は収縮して、第2の固定部230が固定される外管120を第1の固定部220が固定される内管110に対して相対的に移動させる。内管110と外管120とが軸方向に沿って互いに接近移動することによって自己拡張型ステント310はシャフト部100から露出されて狭窄部に留置される。
以上説明したように、第1実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10bは、第1実施形態と同様の構成によって同様の効果を得る。また、第1実施形態の変形例に特徴的な以下の構成によってさらに以下の効果を奏する。
第1実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10aは、第1の固定部220は外管120に固定されており、移動部200の基端部は内管110に固定されており、移動部200が収縮した際に内管110と外管120とが軸方向に沿って互いに接近移動することによって自己拡張型ステント310がシャフト部100から露出される。
このように構成したステントデリバリーシステム10aによれば、自己拡張型ステント310を放出させる際にシャフト部100が収縮して小型化するため、シャフト部100を小型化した状態で生体外へ抜去することが可能になる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係るステントデリバリーシステム10bの断面図であり、図6(A)は、移動部200が伸縮変形して移動部200の一部がシャフト部100から露出した状態を示し、図6(B)は、移動部200が伸縮変形した後の状態を示し、図6(C)は、移動部200のシャフト部100から露出する部位210aがさらに伸縮変形した状態を示す。以下、図6を参照して第2実施形態に係るステントデリバリーシステム10bについて説明する。
第2実施形態に係るステントデリバリーシステム10bは、移動部200が伸長した際に、移動部200の一部がシャフト部100から露出して径方向にさらに拡張変形する点において第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。なお、第1実施形態と同様の構成を有する部材については、同じ符号を用いて説明する。
ステント300としては、バルーン拡張型ステント320を使用した例を説明する。ただし、本実施形態に用いるステント300は、バルーン拡張型ステント320に限定されず、自己拡張型ステント310を使用してもよい。
バルーン210は、軸方向および径方向に拡張可能である。バルーン210の構造は第1実施形態と同様である。バルーン210の形成材料も第1実施形態と同じ材料を使用することができるが、先端側と基端側において材料特性が異なる構成によって形成することが好ましい。例えば、先端側の形成材料が基端側よりも弾性コンプライアンスが高い材料を使用することができる。これによって、バルーン210の先端側においてシャフト部100から露出する部分がより径方向外方へ変形しやすくなる。なお、バルーン210を同一の材料によって形成してもよい。この場合、バルーン拡張型ステント320は、移動部200が伸長する前の状態において、バルーン210の外面側に配置される。これによって、バルーン210の径方向への拡張に伴ってバルーン拡張型ステント320を容易に径方向外方に拡張させることができる。
以下、本実施形態のステントデリバリーシステム10bによってバルーン拡張型ステント320を狭窄部に留置する方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様に狭窄部に第1の外管121のバルーン拡張型ステント320の収容部121aを配置させる。このとき、図6(A)に示すように、バルーン210は伸長(拡張変形)する前の収縮した状態である。また、バルーン拡張型ステント320は、収容部121a内に予め配置しておく。
次に、図6(B)に示すように、第1実施形態と同様に、加圧媒体をバルーン210へ供給してバルーン210を軸方向に拡張変形させる。これによって、移動部200は伸長して、第2の固定部230が固定される外管120を第1の固定部220が固定される内管110に対して相対的に移動させる。内管110と外管120とが軸方向に沿って互いに進退動することによってバルーン拡張型ステント320がシャフト部100から露出される。また、バルーン210は、内管110と外管120とが進退動した際に、シャフト部100から露出する部位210aを有する。バルーン210をシャフト部100から露出させるように拡張させることによって、バルーン210の拡張力が増す。よって、移動部200の外管120を内管110に対して基端側へ移動させる推進力を高めることができる。
その後、図6(C)に示すように、加圧媒体をバルーン210へさらに供給してバルーン210を径方向外方に拡張変形させる。これによって、バルーン拡張型ステント320を留置した後、径方向外方に拡張させることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るステントデリバリーシステム10bは、第1実施形態と同様の構成によって同様の効果を得る。また、第2実施形態に特徴的な以下の構成によってさらに以下の効果を奏する。
第2実施形態に係るステントデリバリーシステム10bの移動部200の一部は、伸長した際に、シャフト部100から露出する。
このように構成したステントデリバリーシステム10bによれば、移動部200の外管120を内管110に対して基端側へ移動させる推進力を増すことができる。
また、移動部200においてシャフト部100から露出する部位210aは、シャフト部100の径方向外方へ拡張変形可能に構成されている。
このように構成したステントデリバリーシステム10bによれば、バルーン拡張型ステント320を留置した後、さらに径方向外方に拡張させることができ、特にバルーン拡張型ステント320を好適に使用することができる。
また、バルーン拡張型ステント320は、移動部200が伸長する前の状態において、バルーン210の外面側に配置される。
このように構成したステントデリバリーシステム10bによれば、第1の固定部220を径方向外方に拡張するバルーン210の外面側に配置することができるので、バルーン拡張型ステント320を容易に径方向外方に拡張させることができる。
また、処置部は、移動部200が伸長する前は、シャフトの径方向内方に圧縮された状態で収容され、移動部200が伸長してシャフト部100から露出された後に生体管腔内に留置されるバルーン拡張型ステント320を含む。
このように構成したステントデリバリーシステム10によれば、バルーン拡張型ステント320をスムーズに狭窄部において留置させ、さらに径方向外方へ拡張させることができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10cであり、図7(A)は、移動部200が伸縮変形する前の状態を示し、図7(B)は、移動部200が伸縮変形した後の状態を示す。以下、図7を参照して第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10cについて説明する。
第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10cは、移動部200が伸長した際に、移動部200が伸長した際に、外管120が内管110に対して相対的に移動する移動量を制限する制限部240を有する点において第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。なお、第1実施形態と同様の構成を有する部材については、同じ符号を用いて説明する。
制限部240は、図7(A)に示すように、移動部200の基端側において内管110に固定された係止部材241を有する。係止部材241は、第1の固定部220に当接して内管110に対して基端側への移動を制限する。係止部材241は、第1の固定部220および第2の固定部230と同様の材料を使用することができる。
以下、本実施形態のステントデリバリーシステム10cによって自己拡張型ステント310を狭窄部に留置する方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様に狭窄部に第1の外管121の自己拡張型ステント310の収容部121aを配置させる。このとき、図7(A)に示すように、バルーン210は伸長(拡張変形)する前の収縮した状態である。また、自己拡張型ステント310は、収縮した状態で収容部121a内に予め配置しておく。
次に、第1実施形態と同様に、加圧媒体をバルーン210へ供給してバルーン210を軸方向に拡張変形させる。これによって、移動部200は伸長して、第2の固定部230が固定される外管120を第1の固定部220が固定される内管110に対して相対的に移動させる。内管110と外管120とが軸方向に沿って互いに進退動することによって自己拡張型ステント310がシャフト部100から露出されて狭窄部に留置される。このとき、図7(B)に示すように、バルーン210が自己拡張型ステント310を露出させるのに十分な量だけ拡張したところで、第1の固定部220が係止部材241に当接してそれ以上の拡張変形を抑制して外管120の移動を制限する。これによって、バルーン210の過拡張を防止することができ、バルーン210の物性に関わらず、外管120の移動量を制限することができる。
以上説明したように、第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10cは、第1実施形態と同様の構成によって同様の効果を得る。また、第3実施形態に特徴的な以下の構成によってさらに以下の効果を奏する。
第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10cは、移動部200が伸長した際に、外管120が内管110に対して相対的に移動する移動量を制限する制限部240をさらに有する。
このように構成したステントデリバリーシステム10cによれば、バルーン210の物性に関わらず、外管120の移動量を制限することができる。
また、制限部240は、係止部材241によって構成されため、係止部材241の位置を変えることによって容易に外管120が内管110に対して相対的に移動する移動量を調整することができる。
(第3実施形態の変形例)
図8は、第3実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10dの断面図であり、図8(A)は、移動部200が伸縮変形する前の状態を示し、図8(B)は、移動部200が伸縮変形した後の状態を示す。以下、図8を参照して第3実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10dについて説明する。
第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10dは、制限部640が外管620の縮径部123によって構成される点において第3実施形態と異なる。以下、第1実施形態および第3実施形態と同様の構成については、説明を省略する。なお、第1実施形態および第3実施形態と同様の構成を有する部材については、同じ符号を用いて説明する。
図8(A)に示すように、制限部240は、外管120の縮径部623によって構成される。縮径部623は、第1の外管621に形成された第1の縮径部623aと、第2の外管622に形成された第2の縮径部623bと、を備える。
外管620は、第1実施形態および第3実施形態と同様に、先端側に配置される第1の外管621と、第1の外管621の基端側に配置される第2の外管622と、を有する。第1実施形態では、第2の外管622が第1の外管621内に摺動可能に挿入されているとしたが、第3実施形態の変形例では、第1の外管621が第2の外管622内に摺動可能に挿入される。
第1の縮径部623aは、第1の外管621の先端部分に形成され、先端に向かって徐々に縮径する。第2の縮径部623bは、第2の外管622の基端から所定長の位置に形成され、第1の縮径部623aと同様に先端に向かって徐々に縮径する。第1の外管621が基端側へ所定長移動すると、第1の縮径部623aが第2の縮径部623bに当接する。これによって、外管620の移動量を制限することができ、バルーン210の過拡張を防止することができる。また、縮径部623によって制限部640を構成することによって、バルーン210の拡張を徐々に抑えることができるので急に拡張を止める場合に比べてバルーン210への負担を軽減することができる。
本実施形態のステントデリバリーシステム10dによって自己拡張型ステント310を狭窄部に留置する方法については第3の実施形態と同様なので説明を省略する。
以上説明したように、第3実施形態に係るステントデリバリーシステム10dは、第1実施形態および第3実施形態と同様の構成によって同様の効果を得る。また、第3実施形態に特徴的な以下の構成によってさらに以下の効果を奏する。
第3実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10dは、第3実施形態と同様の構成によって同様の効果を得る。また、第3実施形態の変形例に特徴的な以下の構成によって有利な効果を奏する。
第3実施形態の変形例に係るステントデリバリーシステム10dは、制限部240は、外管620の縮径部623によって構成される。これによって、バルーン210の拡張を徐々に抑えることができるので急に拡張を止める場合に比べてバルーン210への負担を軽減することができる。
以上、実施形態および複数の変形例を通じて本発明に係るステントデリバリーシステムを説明したが、本発明は実施形態および各変形例において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、生体管腔内にステント300を留置するステントデリバリーシステム10について説明したが、処置部および医療装置はこれに限定されない。例えば、生体器官内に薬剤を溶出する溶出バルーンを処置部とし、このような処置部を生体管腔内の所望の位置へ送達するように構成された医療装置としてもよい。この場合は、移動部を処置部として用いることができる。さらに、前述した第2実施形態と同様に、移動部は一部をシャフト部から露出して径方向に拡張可能に構成されている(図6(B)および図6(C)を参照)。また、露出する部位の外表面には、少なくとも処置部として機能する薬剤を被覆する。このように構成することによって、露出して拡張した部分が病変部位に接触して処置部を介して薬剤を溶出させ浸透させることが可能となる。
また、移動部200はバルーン210によって構成されるとしたが、これに限定されず、ばね等の伸縮変形可能な材料によって構成してもよい。
10、10’、10a、10b、10c、10dステントデリバリーシステム(医療装置)、
100、100’ シャフト部、
110、610 内管、
111 先端側移動制限部、
120、120’、620、 外管、
121、621 第1の外管、
122、622 第2の外管、
200 移動部、
210 バルーン、
220、220’ 第1の固定部(移動部の先端部)、
230 第2の固定部(移動部の基端部)、
240、640 制限部、
241 係止部材、
300 ステント(処置部)、
400 ハブ、
410 接続部、
510 チューブ部材、
520 挿通管、
623 縮径部、
700a、700b 牽引ワイヤ、
800 パッキン。

Claims (9)

  1. 内管と、前記内管の外周面を覆うように配置される外管とを備え、生体器官内に挿入されるシャフト部と、
    前記内管と前記外管との間に配置され、前記シャフト部の軸方向に沿って伸縮変形することにより、前記軸方向に沿って前記外管を前記内管に対して相対的に移動させる移動部と、
    前記移動部が伸縮変形する前は前記内管と前記外管との間に収容され、前記移動部が伸縮変形した際に前記シャフト部から露出されて前記生体器官内の処置対象部位に対して所定の処置を実施する処置部と、を有する、医療装置。
  2. 前記移動部の先端部は前記内管に固定されており、
    前記移動部の基端部は前記外管に固定されており、
    前記移動部が伸長した際に前記内管と前記外管とが前記軸方向に沿って互いに進退動することによって前記処置部が前記シャフト部から露出される、請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記移動部の少なくとも一部は、伸長した際に、前記シャフト部から露出する、請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記移動部において前記シャフト部から露出する部位は、前記シャフト部の径方向外方へ拡張変形可能に構成されている、請求項3に記載の医療装置。
  5. 前記処置部は、前記移動部が伸長する前の状態において、前記移動部の先端部よりも前記シャフト部の先端側または前記移動部の外面側に配置される、請求項3または請求項4に記載の医療装置。
  6. 前記移動部が伸長した際に、前記外管が前記内管に対して相対的に移動する移動量を制限する制限部をさらに有する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療装置。
  7. 前記外管は、前記移動部が固定された第1の外管と、前記第1の外管内に摺動可能に挿入される第2の外管と、を有する、請求項2〜6のいずれか1項に記載の医療装置。
  8. 前記移動部は、加圧媒体の流入および排出により前記軸方向に伸縮変形されるバルーンによって構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療装置。
  9. 前記処置部は、前記移動部が伸長する前は、前記シャフト部の径方向内方に圧縮された状態で収容され、前記移動部が伸長して前記シャフト部から露出された後に前記生体器官である生体管腔内に留置されるステントを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医療装置。
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