JP2022106410A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンの収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテルの先端における剛性を向上させて、プッシャビリティをより向上させることのできるバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテル1は、中空形状を備える外管シャフト10と、外管シャフトの内部に配置される内管シャフト20と、外管シャフトの径方向の外方に配置され、拡張および収縮可能なバルーン40と、外管シャフトおよび内管シャフトの間に形成され、バルーンを拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメン50と、バルーンの先端側に設けられるとともに、外管シャフトおよび内管シャフトの先端部を覆うように設けられる先端チップ30と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。
血管等の生体管腔に形成された病変部(狭窄部等)を拡張させる手技や病変部へのステント等の留置に用いられる医療器具としてバルーンカテーテルが知られている。バルーンカテーテルは、中空形状を備える外管シャフトと、外管シャフトの内部に配置される内管シャフトと、拡張および収縮可能なバルーンと、を有する。
このようなバルーンカテーテルでは、石灰化等が進行して硬くなった狭窄部等に拡張部(バルーン)を押し込む際、シャフトが柔軟すぎると、術者がバルーンカテーテルを押し込む力が拡張部に伝わり難く、狭窄部内に拡張部を押し込んで配置するのが困難となる場合がある。このため、バルーンカテーテルでは、術者の操作性を向上させるためのプッシャビリティが求められている。
これに関連して、下記の特許文献1に開示されたバルーンカテーテルによれば、拡張ルーメンの内圧が所定値以下となるように拡張ルーメンに流体を注入することにより、拡張部の収縮状態を保ちつつ、シャフト内を加圧してシャフトの剛性を高めることができる。
特開2017-63830号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたバルーンカテーテルでは、軸方向においてバルーンが配置されている箇所(バルーンカテーテルの先端)における剛性の向上が困難であって、プッシャビリティがいまだに不足している虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、バルーンの収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテルの先端における剛性を向上させて、プッシャビリティをより向上させることのできるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するバルーンカテーテルは、中空形状を備える外管シャフトと、前記外管シャフトの内部に配置される内管シャフトと、前記外管シャフトの径方向の外方に配置され、拡張および収縮可能なバルーンと、前記外管シャフトおよび前記内管シャフトの間に形成され、前記バルーンを拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメンと、前記バルーンの先端側に設けられるとともに、前記外管シャフトおよび前記内管シャフトの先端部を覆うように設けられる先端チップと、を有する。前記バルーンは、前記外管シャフトと固定される基端融着部を有し、前記拡張ルーメンの先端開口は、前記基端融着部よりも先端側に位置する。
上記のように構成したバルーンカテーテルによれば、拡張ルーメンの先端開口が、バルーンの基端融着部よりも先端側に位置するため、拡張ルーメンの内圧が所定値以下となるように拡張ルーメンに流体を注入することによって、バルーンの収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテルの先端における剛性を向上させることができる。したがって、バルーンの収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテルの先端における剛性を向上させて、プッシャビリティをより向上させることのできるバルーンカテーテルを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルを示す概略正面図である。 図1のA部における正面断面図である。 第1実施形態に係るバルーンカテーテルの使用例を示す図であって、狭窄部内にバルーンを押し込んでいる様子を示す図である。 第1実施形態に係るバルーンカテーテルの使用例を示す図であって、狭窄部内においてバルーンを拡張させた様子を示す図である。 第2実施形態に係るバルーンカテーテルの図2に対応する図である。 第3実施形態に係るバルーンカテーテルの図2に対応する図である。 第4実施形態に係るバルーンカテーテルの図2に対応する図である。 第5実施形態に係るバルーンカテーテルの図2に対応する図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
以下、図1~図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテル1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテル1を示す概略正面図である。図2は、図1のA部における正面断面図である。図3、図4は、第1実施形態に係るバルーンカテーテル1の使用例を示す概略図である。
本実施形態に係るバルーンカテーテル1は、血管、胆管、気管、食道、尿道、またはその他の生体管腔に生じた狭窄部を押し広げて治療する医療装置として構成している。
バルーンカテーテル1は、図1、図2に示すように、中空形状を備える外管シャフト10と、外管シャフト10の内部に配置される内管シャフト20と、外管シャフト10の先端に配置される先端チップ30と、外管シャフト10の径方向の外方に配置されるバルーン40と、バルーン40を拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメン50と、外管シャフト10および内管シャフト20の基端に固着されたハブ60と、を有する。なお、本明細書では、生体内に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
外管シャフト10は、図1に示すように、先端シャフト11と、先端シャフト11の基端側に接続された中間シャフト12と、中間シャフト12の基端側に接続された基端シャフト13と、を有する。
先端シャフト11および中間シャフト12は、ガイドワイヤポートP付近において内管シャフト20と一体的に接続(融着)している。基端シャフト13は、基端シャフト13の先端側が中間シャフト12の内腔に配置された状態において、中間シャフト12の基端側に接続(融着)している。
外管シャフト10の先端シャフト11は、図2に示すように、バルーン40の先端まで延在している。先端シャフト11の先端部11Aの周方向の一部は、内管シャフト20に固定されている。先端シャフト11の先端部11Aの内管シャフト20に対する固定方法は特に限定されないが、融着や接着を挙げることができる。このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、先端シャフト11の先端部11A近傍における剛性が向上するため、バルーンカテーテル1のプッシャビリティが向上する。
先端シャフト11の先端部11Aは、図2に示すように、拡張ルーメン50の先端における先端開口50Aの断面積を大きくするために、斜めにカットされていることが好ましい。この構成によれば、バルーン40を拡張・収縮させる際に、拡張ルーメン50内において、作動流体を好適に移動させることができる。
先端シャフト11および中間シャフト12の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックを用いることができる。
基端シャフト13の構成材料としては、比較的大きな剛性を有する金属材料、例えば、ステンレス鋼、ステンレス延伸性合金、Ni-Ti合金、真鍮、アルミニウムである。必要に応じて、比較的大きな剛性を有する樹脂材料、例えば、ポリイミド、塩化ビニル、ポリカーボネートを適用することも可能である。
内管シャフト20は、外管シャフト10の内部に配置される。内管シャフト20は、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンLを有する。ガイドワイヤルーメンLの基端部側は、ガイドワイヤポートPと連通している。
バルーンカテーテル1は、外管シャフト10の先端部側寄りにガイドワイヤが出入り可能なガイドワイヤポートPが形成された、いわゆるラピッドエクスチェンジ型のカテーテルとして構成している。なお、バルーンカテーテルは、いわゆるオーバーザワイヤ型のカテーテルとして構成してもよい。
内管シャフト20の構成材料としては、例えば、外管シャフト10の先端シャフト11および中間シャフト12と同様の材料を用いることが可能である。
内管シャフト20の外周には、図2に示すように、バルーン40の位置を把握するための造影マーカー部Cが設けられている。
造影マーカー部Cは、例えば、白金、金、銀、イリジウム、チタン、タングステン等の金属、またはこれらの合金等により構成することができる。
造影マーカー部Cは、内管シャフト20において、バルーン40に対応する箇所に配置されている。
先端チップ30は、図2に示すように、バルーン40の先端側であって、外管シャフト10および内管シャフト20の先端部11A、20Aを覆うように設けられる。
先端チップ30は、先端側に向けて外径が小さくなるテーパー形状を備えている。先端チップ30の内部には、軸方向に沿って貫通孔31が形成されている。貫通孔31は、ガイドワイヤルーメンLと連続して形成されている。
先端チップ30の基端部32は、図2に示すように、基端側に向けて外径が小さくなるテーパー形状を備えている。先端チップ30の基端部32は、先端シャフト11の外周に固定されている。先端チップ30の基端部32の、先端シャフト11に対する固定方法は、特に限定されないが、融着や接着を挙げることができる。先端チップ30の基端部32の先端シャフト11に対する固定する力は、拡張ルーメン50の内圧が所定値を超えたときに、基端部32が先端シャフト11から外れるように設定されている。
本実施形態では、先端チップ30の基端部32は、外管シャフト10およびバルーン40の間に設けられる領域を、第1領域R1および第2領域R2に区切る区切り部として機能する。第1領域R1は、第2領域R2の先端側に配置される。本実施形態では、第1領域R1は、先端チップ30内部に相当し、第2領域R2は、バルーン40内部に相当する。
先端チップ30は、例えば、熱収縮性を備える柔軟な樹脂製の部材で構成することが可能である。ただし、先端チップ30の材質は、内管シャフト20に対して固定することが可能であれば、特に限定されない。
このように、先端チップ30が設けられることによって、バルーンカテーテル1の先端が生体器官(血管の内壁等)に接触した際に、生体器官に損傷等が生じることを好適に防止できる。
図2に示すように、バルーン40の先端は、先端チップ30に対して固定され、バルーン40の基端(基端融着部43)は、外管シャフト10の先端シャフト11に対して固定される。バルーン40の先端チップ30または先端シャフト11に対する固定方法は、特に限定されないが、例えば接着剤による接着である。
バルーン40は、外管シャフト10の先端シャフト11の内周および内管シャフト20の外周に設けられる拡張ルーメン50を通じて、作動流体が注入されることにより、径方向に拡張する。作動流体は、例えば、造影剤と生理食塩水の混合液からなる。
バルーン40の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を用いることができる。
拡張ルーメン50は、図2に示すように、外管シャフト10の先端シャフト11および内管シャフト20の間に設けられる。拡張ルーメン50は、バルーン40を拡張させるための作動流体が流通する。
拡張ルーメン50の先端開口50Aは、バルーン40の基端融着部43よりも先端側に位置する。拡張ルーメン50は、第1領域R1に連通している。この構成によれば、拡張ルーメン50の内圧が所定値以下となるように拡張ルーメン50に流体を注入して、第1領域R1に流体Fが充填されることによって、バルーン40の収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテル1の先端を加圧して、バルーンカテーテル1の先端の剛性を高めることができる(図3参照)。
ハブ60は、流体(作動流体)を供給するためのインデフレーター等の供給装置(図示省略)と液密・気密に接続可能なポート61を有している。ハブ60のポート61は、例えば、流体チューブ等が接続・分離可能に構成された公知のルアーテーパー等によって構成することができる。
ハブ60の構成材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルサン、ポリアリレート、メタクリレート-ブチレン-スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
次に、図3、図4を参照して、蛇行する血管V内にバルーンカテーテル1を挿通した後、血管Vにおいて石灰化が進行した狭窄部Nにバルーン40を押し込み、狭窄部Nを押し広げる手順例を説明する。
まず、バルーンカテーテル1の導入に先立って血管Vに配置されているガイドワイヤWに、拡張ルーメン50に流体Fを注入していない状態のバルーンカテーテル1を這わせて、バルーン40を狭窄部N付近に送達する。
外管シャフト10および内管シャフト20内は未加圧の状態であるため、バルーンカテーテル1は、比較的柔軟な状態を維持している。このため、狭窄部Nの周辺にバルーン40が送達されるまでの間に、蛇行する血管Vがあったとしても、バルーンカテーテル1は、蛇行した血管Vに追従するため、バルーンカテーテル1を円滑に移動させることができる。
次に、図3に示すように、拡張ルーメン50の内圧が所定値以下となるように、拡張ルーメン50に流体Fを注入する。この結果、流体Fは、拡張ルーメン50の基端側から先端側に流れた後、拡張ルーメン50の先端開口50Aから第1領域R1に流出して、第1領域R1に流体Fが充填する。この結果、バルーンカテーテル1の先端が加圧されてバルーンカテーテル1の先端の剛性が高くなるため、術者がハブ60を押し込む力が外管シャフト10および内管シャフト20を介してバルーン40に良好に伝わり、石灰化が進行して硬くなった狭窄部Nにバルーン40を容易に押し込むことができる。
次に、バルーン40が狭窄部Nに配置されたことを確認し、拡張ルーメン50の内圧が所定値を超えるように拡張ルーメン50にさらに流体Fを注入する。これにより、区切り部である先端チップ30の基端部32の、先端シャフト11に対する固定が解除され、第1領域R1および第2領域R2が連通して、図4に示すように、バルーン40が拡張し、狭窄部Nが押し広げられる。このとき、流体Fが第1領域R1から第2領域R2に流れるため、バルーン40は、先端側から基端側に向けて拡張していく。このため、バルーン40の狭窄部Nに対する位置ずれを好適に抑制することができる。
次に、血管Vからバルーンカテーテル1を抜去する。
以上説明したように、本実施形態に係るバルーンカテーテル1は、中空形状を備える外管シャフト10と、外管シャフト10の内部に配置される内管シャフト20と、外管シャフト10の径方向の外方に配置され、拡張および収縮可能なバルーン40と、外管シャフト10および内管シャフト20の間に形成され、バルーン40を拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメン50と、バルーン40の先端側に設けられるとともに、外管シャフト10および内管シャフト20の先端部11A、20Aを覆うように設けられる先端チップ30と、を有する。バルーン40は、外管シャフト10と固定される基端融着部43を有し、拡張ルーメン50の先端開口50Aは、基端融着部43よりも先端側に位置する。このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、拡張ルーメン50の先端開口50Aが、バルーン40の基端融着部43よりも先端側に位置するため、拡張ルーメン50の内圧が所定値以下となるように拡張ルーメン50に流体を注入することによって、バルーン40の収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテル1の先端における剛性を向上させることができる。したがって、バルーン40の収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテル1の先端における剛性を向上させて、プッシャビリティをより向上させることのできるバルーンカテーテル1を提供することができる。
また、外管シャフト10の先端部11Aの一部は、内管シャフト20に固定されている。このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、外管シャフト10の先端部の一部が内管シャフト20に固定されていない構成と比較して、外管シャフト10の先端部11A近傍における剛性が向上するため、バルーンカテーテル1のプッシャビリティがより向上する。
また、拡張ルーメン50の先端開口50Aが、先端チップ30内部に位置する。このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、先端チップ30内部R1に流体Fを先行して送ることができる。このため、拡張ルーメン50の内圧が所定値以下となるように拡張ルーメン50に流体を注入することによって、バルーン40の収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテル1の先端における剛性をより迅速に向上させることができる。
また、バルーンカテーテル1は、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部(先端チップ30の基端部32)を有する。拡張ルーメン50の内圧が所定値以下のとき、第1領域R1および第2領域R2は区切り部によって区切られており、拡張ルーメン50の内圧が所定値を上回ったとき、第1領域R1および第2領域R2は互いに連通される。このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、バルーン40の収縮状態を保ちつつ、バルーンカテーテル1の先端を加圧してバルーンカテーテル1の先端の剛性を高める状態(図3の状態)と、バルーン40が拡張した状態(図4の状態)を好適に分けることができる。
また、区切り部は、先端チップ30の基端部32によって構成される。このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、後述するように区切り部がバルーン140からなる構成(第2実施形態の構成)と比較して、先端チップ30の基端部32の厚みを適宜変更することができるため、区切り部が外管シャフト10から外れるときの所定値を適宜変更することができる。
<第2実施形態>
次に、図5を参照して、第2実施形態に係るバルーンカテーテル2の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。図5は、第2実施形態に係るバルーンカテーテル2の図2に対応する図である。第2実施形態に係るバルーンカテーテル2は、区切り部の構成等について、第1実施形態に係るバルーンカテーテル1の構成と異なる。
第2実施形態に係るバルーンカテーテル2は、図5に示すように、中空形状を備える外管シャフト10と、外管シャフト10の内部に配置される内管シャフト20と、外管シャフト10の径方向の外方に配置されるバルーン140と、バルーン140を拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメン50と、外管シャフト10および内管シャフト20の基端に固着されたハブ60と、を有する。外管シャフト10、内管シャフト20、拡張ルーメン50、ハブ60の構成は、第1実施形態に係るバルーンカテーテル1の構成と同様であるため、説明は省略する。
図5に示すように、バルーン140の先端は、内管シャフト20に対して固定され、バルーン140の基端は、外管シャフト10の先端シャフト11に対して固定される。
バルーン140は、先端側に向けて外径が小さくなるテーパー部141を有する。また、バルーン140のテーパー部141の基端には、バルーン140が外管シャフト10に対して固定されたV字状またはU字状の固定部142が設けられる。第2実施形態に係るバルーンカテーテル2では、バルーン140の先端が、先端チップとして構成されている。
第2実施形態に係るバルーンカテーテル2において、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部は、バルーン140に形成された固定部142によって構成される。このように構成されたバルーンカテーテル2によれば、第1実施形態に係るバルーンカテーテル1に設けられた別体の先端チップ30が不要となり、部品点数を低減することができる。
第2実施形態に係るバルーンカテーテル2の使用方法は、上述した第1実施形態に係るバルーンカテーテル1と同様であるため、説明は省略する。
<第3実施形態>
次に、図6を参照して、第3実施形態に係るバルーンカテーテル3の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。図6は、第3実施形態に係るバルーンカテーテル3の図2に対応する図である。第3実施形態に係るバルーンカテーテル3は、区切り部の構成等について、第1実施形態に係るバルーンカテーテル1の構成と異なる。
第3実施形態に係るバルーンカテーテル3は、図6に示すように、中空形状を備える外管シャフト10と、外管シャフト10の内部に配置される内管シャフト20と、外管シャフト10の先端に配置される先端チップ230と、外管シャフト10の径方向の外方に配置されるバルーン240と、バルーン240を拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメン50と、外管シャフト10および内管シャフト20の基端に固着されたハブ60と、を有する。外管シャフト10、内管シャフト20、拡張ルーメン50、ハブ60の構成は、第1実施形態に係るバルーンカテーテル1の構成と同様であるため、説明は省略する。
先端チップ230は、図6に示すように、外径および内径が一様な円筒形状を有する。先端チップ230は、内管シャフト20の先端に固定されている。
図6に示すように、バルーン240の先端は、先端チップ230および内管シャフト20に対して固定され、バルーン240の基端は、外管シャフト10の先端シャフト11に対して固定される。
バルーン240は、先端側に向けて外径が小さくなるテーパー部241を有する。また、バルーン240のテーパー部241の基端には、バルーン240が外管シャフト10に対して固定されたV字状またはU字状の固定部242が設けられる。
第3実施形態に係るバルーンカテーテル3において、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部は、バルーン240に形成された固定部242によって構成される。このように構成されたバルーンカテーテル3によれば、上述した第1実施形態に係るバルーンカテーテル1の先端チップ30に対して、先端チップ230の構成を簡略化することができる。
第3実施形態に係るバルーンカテーテル3の使用方法は、上述した第1実施形態に係るバルーンカテーテル1と同様であるため、説明は省略する。
以上、実施形態を通じてバルーンカテーテルを説明したが、本発明は実施形態において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、本発明に係るバルーンカテーテルは、狭窄部を拡張させるために使用されるバルーンカテーテルに限らず、ステントを狭窄部にデリバリーし、留置するステントデリバリー用のバルーンカテーテルにも適用することが可能である。
また、上述した第1実施形態では、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部は、先端チップ30の基端部32によって構成された。しかしながら、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部は、図7に示すように、外管シャフト310に設けられる径方向外方に向けて突出する凸部311によって構成されてもよい。凸部311は、バルーン40の内周に固定されている。このように構成されたバルーンカテーテル4によれば、凸部311の軸方向の厚みを適宜変更することによって、区切り部がバルーン40から外れるときの所定値を適宜変更することができる。
また、上述した第1実施形態では、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部は、先端チップ30の基端部32によって構成された。しかしながら、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部は、図8に示すように、先端チップ30および外管シャフト10の間に設けられる樹脂部材90によって構成されてもよい。樹脂部材90は、先端チップ30の内周および先端シャフト11の外周に対して固定されている。このように構成されたバルーンカテーテル5によれば、樹脂部材90の硬度を適宜変更することによって、区切り部が先端チップ30の内周および先端シャフト11の外周から外れるときの所定値を適宜変更することができる。
また、上述した実施形態では、第1領域R1に連通した拡張ルーメン50が1つ設けられていた。しかしながら、第1領域R1に連通した第1拡張ルーメンおよび第2領域R2に連通した第2拡張ルーメンが設けられてもよい。このとき、第1拡張ルーメンに連通した第1ポートに接続可能な第1供給装置および第2拡張ルーメン連通した第2ポートに接続可能な第2供給装置が設けられる。術者は、まず、第1供給装置から流体を第1領域R1に供給して、バルーンカテーテル1の先端が加圧されてバルーンカテーテル1の先端の剛性を高めて、狭窄部Nにバルーン40を押し込む。その後、バルーン40が狭窄部Nに配置された状態で、術者は、第2供給装置から流体を第2領域R2に供給して、バルーン40を拡張させ、狭窄部Nを押し広げる。
また、上述した実施形態では、外管シャフト10の先端部11Aの一部は、内管シャフト20に固定されていた。しかしながら、外管シャフトの先端部は、内管シャフト20に固定されていなくてもよい。
また、上述した実施形態では、第1領域R1および第2領域R2を区切る区切り部が設けられていた。しかしながら、区切り部は設けられていなくてもよい。
1、2、3、4、5 バルーンカテーテル、
10、310 外管シャフト、
11 先端シャフト、
20 内管シャフト、
30、230 先端チップ、
32 先端チップの基端部(区切り部)、
40、140、240 バルーン、
43 基端融着部、
142、242 固定部(区切り部)、
50 拡張ルーメン、
311 外管シャフトの凸部(区切り部)、
90 樹脂部材(区切り部)、
F 作動流体(流体)、
R1 第1領域、
R2 第2領域。

Claims (8)

  1. 中空形状を備える外管シャフトと、
    前記外管シャフトの内部に配置される内管シャフトと、
    前記外管シャフトの径方向の外方に配置され、拡張および収縮可能なバルーンと、
    前記外管シャフトおよび前記内管シャフトの間に形成され、前記バルーンを拡張させる作動流体が流通する拡張ルーメンと、
    前記バルーンの先端側に設けられるとともに、前記外管シャフトおよび前記内管シャフトの先端部を覆うように設けられる先端チップと、を有し、
    前記バルーンは、前記外管シャフトと固定される基端融着部を有し、
    前記拡張ルーメンの先端開口は、前記基端融着部よりも先端側に位置する、バルーンカテーテル。
  2. 前記外管シャフトの先端部の一部は、前記内管シャフトに固定されている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記拡張ルーメンの前記先端開口が、前記先端チップ内部に位置する、請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記先端チップ内部および前記バルーン内部を区切る区切り部をさらに有し、
    前記拡張ルーメンの内圧が所定値以下のとき、前記先端チップ内部および前記前記バルーン内部は前記区切り部によって区切られており、
    前記拡張ルーメンの前記内圧が前記所定値を上回ったとき、前記先端チップ内部および前記バルーン内部は互いに連通される、請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記区切り部は、前記先端チップの基端部によって構成される、請求項4に記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記区切り部は、前記外管シャフトに設けられる径方向外方に突出する凸部によって構成される、請求項4に記載のバルーンカテーテル。
  7. 前記区切り部は、前記先端チップおよび前記外管シャフトの間に設けられる樹脂部材によって構成される、請求項4に記載のバルーンカテーテル。
  8. 前記バルーンは、前記外管シャフトおよび前記内管シャフトの先端まで延在し、
    前記先端チップは、前記バルーンの先端部によって構成され、
    前記区切り部は、前記バルーンが前記外管シャフトに固定される固定部によって構成される、請求項4に記載のバルーンカテーテル。
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