JP2018068265A - 骨組構造体の組み立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨組構造体の組み立てを従来に比べて簡易化することの可能な技術を提供する。【解決手段】地面に載置される長尺な一対の第1ベース部材と、第1ベース部材の長手方向に直交する平面内に配置されると共に起立した起立姿勢で立設される架構面部とを備える骨組構造体の組み立て方法であって、一対の第1ベース部材を所定間隔をおいて平行に地面に載置する工程と、架構面部を地面に沿わせた横倒し姿勢とした状態で、一対の第1ベース部材の各々に対して、第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる架構回転軸を中心として回動自在に架構面部を連結する架構面部連結工程と、架構回転軸を中心として架構面部を一対の第1ベース部材に対して回動させることで架構面部を横倒し姿勢から起立姿勢に変更させる起立工程と、架構面部を起立姿勢の状態で固定する姿勢固定工程を有する。【選択図】図2E

Description

本発明は、骨組構造体の組み立て方法に関する。
近年の農業生産販売事業においては、農地の改良造成により畑に変えるだけでは、農業生産の収益化は難しく、農産物の出荷時期の調整が可能で安定した品質を確保しやすいハウス栽培設備の導入を希望する農家が増えている。しかしながら、農産物の安定生産及び安定品質を実現可能なビニールハウスを導入するためには、多大な導入コストが掛かり、ビニールハウスの導入に対する障壁の一因となっている。
そこで、ビニールハウスの組み立てを省力化又は簡易化するため、アーチパイプを使用したり、骨組構造体となるフレームの位置決め又は連結固定を簡易化したりする技術等が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2016−149979号公報
しかしながら、従来の骨組構造体は、一人では組み立てが困難であるという実情があった。本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、骨組構造体の組み立てを従来に比べて簡易化することの可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明では、架構面部を地面に沿わせた横倒し姿勢でベース部材に連結し、ベース部材の長手方向に直交する架構回転軸を中心として架構面部を回動させて起立姿勢とし、起立状態で固定することにした。
詳細には、本発明は、地面に載置される長尺な一対の第1ベース部材と、前記第1ベース部材の長手方向に直交する平面内に配置されると共に当該第1ベース部材に対して起立した起立姿勢で立設される架構面部と、を備える骨組構造体の組み立て方法であって、前記一対の第1ベース部材を所定間隔をおいて平行に地面に載置する工程と、前記架構面部を地面に沿わせた横倒し姿勢とした状態で、前記一対の第1ベース部材の各々に対して、当該第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる架構回転軸を中心として回動自在に前記架構面部を連結する架構面部連結工程と、前記架構回転軸を中心として前記架構面部を前記一対の第1ベース部材に対して回動させることで前記架構面部を横倒し姿勢から起立姿勢に変更させる起立工程と、前記架構面部を起立姿勢の状態で固定する姿勢固定工程と、を有する。
上記の骨組構造体の組立方法によれば、各部材を地面に寝かせた横倒し姿勢で組み合せ、架構面部を構成する部材をベース部材に固定したまま立ち上げることができるため、組立作業が簡易化され、1人でも簡単に骨組構造体を組み立てることができる。また、限られた種類の部材を組み合わせて骨組構造体を構築することができるため、導入コストの抑制が可能となる。
また、骨組構造体は、第1ベース部材の長手方向に沿って複数の架構面部が配置され、
架構面部連結工程において、第1ベース部材の長手方向に沿って複数の架構面部を第1ベース部材に回動自在に連結し、起立工程において、第1ベース部材の一端側から他端側に向けて、順次、当該第1ベース部材に連結されている架構面部を横倒し姿勢から起立姿勢に変更させるようにしてもよい。このような骨組構造体の組立方法であれば、架構面部同士が干渉しあうことなく円滑に骨組構造体を組み立てることができる。また、複数の架構面部を所望の間隔で配置し、骨組構造体の強度及び耐久性を向上させることができる。
また、起立工程においては、横倒し姿勢から起立姿勢に変更した架構面部の姿勢を仮保持し、姿勢固定工程においては、起立姿勢に仮保持された状態の架構面部を起立姿勢に固定するようにしてもよい。このような骨組構造体の組立方法であれば、組立作業の過程において、架構面部が安定して立設され、1人でも簡単に骨組構造体を組み立てることができる。
また、前記架構面部は、前記一対の第1ベース部材の端部領域に立設される妻側架構面部を含み、前記妻側架構面部は、前記一対の第1ベース部材の各々における端部領域に両端が接合されると共に地面に載置される長尺な第2ベース部材と、前記第2ベース部材の両端における上面から垂直に立設される一対の隅柱部材と、を有し、前記架構面部連結工程において、前記妻側架構面部を前記一対の第1ベース部材の端部領域に連結する際、前記第1ベース部材の長手方向と直交方向に横倒し姿勢として配置した前記第2ベース部材の両端を、前記一対の第1ベース部材の各々の端部領域に対して、前記第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる第1架構回転軸を中心として回動自在に連結し、且つ、前記第1ベース部材の長手方向と平行に横倒し姿勢として配置した前記一対の隅柱部材の一端を前記第2ベース部材の両端に接合し、前記起立工程において、前記第1架構回転軸を中心として前記第2ベース部材を前記一対の第1ベース部材に対して回動させることにより前記一対の隅柱部材を横倒し姿勢から起立姿勢に変更してもよい。これによれば、妻側架構面部を容易に横倒し姿勢から起立姿勢に移行させることができる。
また、前記架構面部は、前記一対の第1ベース部材の長手方向における中間領域に立設される中間架構面部を含み、前記中間架構面部は、前記一対の第1ベース部材の各々における上面から垂直に立設される一対の間柱部材を有し、前記架構面部連結工程において、前記中間架構面部を前記一対の第1ベース部材の中間領域に連結する際、前記第1ベース部材における上面に沿って横倒し姿勢として配置した前記間柱部材の端部を、前記第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる第2架構回転軸を中心に回動自在な回動部が一端側に形成されると共に他端側に前記間柱部材の端部と固着される固着部が形成される連結部材を介して、前記第1ベース部材の中間領域と連結し、前記起立工程において、前記第2架構回転軸を中心として前記第1ベース部材に対して前記連結部材を回動させることにより前記一対の間柱部材を横倒し姿勢から起立姿勢に変更してもよい。これによれば、中間架構面部を容易に横倒し姿勢から起立姿勢に移行させることができる。
本発明によれば、骨組構造体の組み立てを従来に比べて簡易化することの可能な技術を提供することにある。
図1は、実施形態に係るビニールハウスの骨組構造体を例示する図である。 図2Aは、骨組構造体の組み立て手順を説明する図である(1)。 図2Bは、骨組構造体の組み立て手順を説明する図である(2)。 図2Cは、骨組構造体の組み立て手順を説明する図である(3)。 図2Dは、骨組構造体の組み立て手順を説明する図である(4)。 図2Eは、骨組構造体の組み立て手順を説明する図である(5)。 図3は、骨組構造体の第1連結機構を説明する図である(1)。 図4Aは、骨組構造体の第1連結機構を説明する図である(2)。 図4Bは、骨組構造体の第1連結機構を説明する図である(3)。 図5Aは、骨組構造体の第2連結機構を説明する図である(1)。 図5Bは、骨組構造体の第2連結機構を説明する図である(2)。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<ビニールハウスの骨組構造体の構成>
図1は、実施形態に係るビニールハウスの骨組構造体1を例示する図である。ビニールハウスは、骨組構造体1をポリ塩化ビニルフィルム等の合成樹脂のフィルムで被覆することにより組み立てられる。以下、出入口が設けられる間口面を正面とし、間口に対向する面を背面、間口の両脇から棟方向に延びる面を側面として説明する。図1に示されるビニールハウスの骨組構造体1は、床面を形成するベース部材2、正面及び背面の両端に立設される隅柱部材3、側面に所定の間隔で立設される間柱部材4、各隅柱部材3及び各間柱部材4を斜め方向に連結する筋交い部材5、屋根を形成する屋根部材6、各屋根部材6を棟方向に連結する梁部材7、及び、農作業時の運搬等に用いられる作業用レール8を含む。
ビニールハウスの骨組構造体1は、桁行方向(棟方向)に沿って複数の架構面が所定間隔で配列されている。図1中、符号30Aは、ビニールハウスの正面側の妻面を形成する「正面架構面部」である。正面架構面部30Aは、ベース部材2A、隅柱部材3A、隅柱部材3B及び屋根部材6Aを主要部材として有し、これらが組み立てられることで形成されている(図2Aを参照)。符号30Bは、ビニールハウスの背面側の妻面を形成する「背面架構面部」である。背面架構面部30Bは、正面架構面部30Aと実質的に同一構造となっており、ベース部材2D、隅柱部材3C、隅柱部材3D及び屋根部材6Cを主要部材として有し、これらが組み立てられることで形成されている(図2Eを参照)。正面架構面部30A及び背面架構面部30Bは、共に、骨組構造体1の桁行方向(棟方向)に直交する梁間方向に沿って延在している。
符号40は、正面架構面部30A及び背面架構面部30Bの間に形成される架構面であって、以下では「中間架構面部」と呼ぶ。中間架構面部40は、正面架構面部30A及び背面架構面部30Bに平行に立設されており、図1に示す例では正面架構面部30A及び背面架構面部30Bの間に4列の中間架構面部40A〜40Dが所定間隔で配列されている。なお、中間架構面部40A〜40Dを総称して中間架構面部40と表記する場合もある。なお、本実施形態においては、各架構面部同士の離間間隔が一定となっているが、これには限定されない。ビニールハウスの骨組構造体1は、複数の棒状部材を接合することで構成されており、本実施形態では矩形断面を有する長尺部材を組み立てることで骨組構造体1を構築している。また、骨組構造体1を構築する各部材は、例えば鋼材であり、錆の発生を抑制するため亜鉛等でめっきが施されていてもよい。なお、本実施形態においては正面架構面部30A及び背面架構面部30Bが本発明における妻側架構面部に相当する。
<骨組構造体の組み立て>
図2A〜図2Eは、骨組構造体1の組み立て手順を説明する図である。以下に示す組み立て手順は一例であり、骨組構造体1の組み立てが可能な範囲で順序の入れ替え、省略が可能である。
図2Aは、地面上で寝かせた状態で組み立てられた正面架構面部30Aが第1ベース部材2Aに接続された状態を示す図である。最初に、隅柱部材3や間柱部材4等を立設するための土台として機能する長尺部材である各ベース部材2A〜2Dの端部同士を接続して、これらを平面視ロの字形状に組み上げる。ビニールハウスの骨組構造体1の側面に沿って配置されるベース部材2B及びベース部材2Cを、以下では「第1ベース部材」と呼ぶ。第1ベース部材2B及び2Cは、互いに長さが等しく、地面上に平行に配置されている。また、骨組構造体1の妻面に沿って配置されるベース部材2A及びベース部材2Dを、以下では「第2ベース部材」と呼ぶ。第2ベース部材2A及び2Dは、互いに長さが等しく、第1ベース部材2B及び2Cに直交するように配置されている。骨組構造体1の正面側に位置する第2ベース部材2Aは、各第1ベース部材2B,2Cの正面側の端部同士を連結している。また、骨組構造体1の背面側に位置する第2ベース部材2Dは、各第1ベース部材2B,2Cの背面側の端部同士を連結している。第2ベース部材2A及びベース部材2Dと、第1ベース部材2B及びベース部材2Cとの連結手順は、図4A及び図4Bにおいて詳細に説明する。
次に、正面架構面部30Aを構成する残りの部材である隅柱部材3A,3B及び屋根部材6Aを第2ベース部材2Aに順次連結することで、正面架構面部30Aが地面上に横倒しされた状態で組み立てられる(図2Aを参照)。以下では、地面に沿わせた状態の各架構面部30A,30B,40の姿勢を、以下では「横倒し姿勢」と呼ぶ(正面架構面部30Aについては図2Aを参照、背面架構面部30Bについては図2Eを参照、中間架構面部40については図2Cを参照)。一方、図1に示すように、各架構面部30A,30B,40が、(地面に載置される第1ベース部材2B及び2Cに対して)垂直に立設されている状態の姿勢を「起立姿勢」と呼ぶ。
正面架構面部30Aを組み立てる際、まず、ベース部材2Aの両端に、隅柱部材3A及び隅柱部材3Bを固定する。そして、図1に示すように正面架構面部30Aが起立姿勢のときに隅柱部材3A及び3Bの上端に位置する方の端部に、屋根部材6Aが接合される。屋根部材6Aは、小屋梁6A1、小屋垂木6A2及び6A3を3辺とする三角形状を有し、小屋束6A4が三角形の内部を二分するように接続されている。但し、屋根部材6Aの形状は、図2Aに示す例に限られず、円弧、矩形等の形状であってもよい。
第2ベース部材2Aは、図2Aに示す横倒し姿勢において、第2ベース部材2Aの長手方向に沿って水平方向に延伸する回転軸(以下、「第1架構回転軸X1」と呼ぶ)を中心にして回動自在に、第1ベース部材2B及び2Cに対して連結されている。言い換えると、第1架構回転軸X1は、一対の第1ベース部材2B及び2Cにそれぞれ形成され、第1ベース部材2B及び2Cの長手方向と直交する幅方向に延びる回転軸である。第1架構回転軸X1は、第2ベース部材2Aの中心軸から偏心配置されている。正面架構面部30Aにおける第2ベース部材2Aが一対の第1ベース部材2B,2Cに対して第1架構回転軸X1を中心として回動自在に連結されることで、この第1架構回転軸X1を中心として正面架構面部30Aを横倒し姿勢から図2A中矢印Aの向きに立て起こすことができる。第2ベース部材2Aと、隅柱部材3A及び隅柱部材3Bとの固定手順は、図4A及び図4Bにおいて詳細に説明する。また、正面架構面部30Aは、隅柱部材3A及び隅柱部材3Bの他、補強柱部材31,32や筋交い部材33,34等の部材が適宜追加されてもよく、これによってビニールハウスの骨組構造体1の強度を向上させることができる。
次に、第1ベース部材2Bの略中央に、筋交い部材5Aの一端5A1及び筋交い部材5Bの一端5B1をそれぞれ接続する。同様に、第1ベース部材2Cの略中央に、筋交い部材5Cの一端5C1及び筋交い部材5Dの一端5D1をそれぞれ接続する。第1ベース部材2B,2C、及び筋交い部材5A〜5Dには、例えば、ボルト接合箇所にボルトを挿通させる貫通孔が設けられており、ボルトとナットで締め付けるボルト締め等によって接続
される。なお、図2Aに示す状態において、筋交い部材5A〜5Dの各他端5A2、5B2、5C2、5D2は自由端となっており、且つ、一対の第1ベース部材2B及び2Cと接続するボルトを軸として筋交い部材5A〜5Dは回動可能となっている。
次に、第1架構回転軸X1(図4Aを参照)を中心として正面架構面部30Aを横倒し姿勢から図2A中矢印Aの向きに立て起こし、図2Bに示す起立姿勢に移行させる。図2Bは、ビニールハウスの骨組構造体1の組み立て過程において、横倒し姿勢(図2Aを参照)から起立姿勢に移行させた正面架構面部30Aを、起立姿勢に位置決め及び固定した状態の骨組構造体1を示している。
本実施形態では、筋交い部材5A,5Cを用いて正面架構面部30Aを起立姿勢に固定する。より具体的には、筋交い部材5Aの他端(第1ベース部材2Bと接続されていない方の端部)5A2を隅柱部材3Aの鉛直方向上端側に接合し、筋交い部材5Cの他端(第1ベース部材2Cと接続されていない方の端部)5C2を隅柱部材3Aの鉛直方向上端側に接合する。これにより、骨組構造体1における第1ベース部材2B及び2Cに対して第2ベース部材2Aの回動が制限(規制)された状態となる。その結果、正面架構面部30Aを起立姿勢、すなわち第1ベース部材2B及び2Cに対して鉛直方向上向きに立設された姿勢に安定して固定することができる。これにより、ビニールハウスの骨組構造体1を組み立てる際の作業効率を向上することができ、ビニールハウスの骨組構造体1の強度も向上する。第2ベース部材2Aを、第1ベース部材2B及び2Cの両端に固定する手順は、図4A及び図4Bにおいて詳細に説明する。
図2C及び図2Dは、骨組構造体1の第1中間架構面部40A(40)を組み立てる工程を示す図である。図2Cに示すように、第1中間架構面部40Aを地面上で寝かせた状態で組み立てると共に、横倒し姿勢の第1中間架構面部40Aを一対の第1ベース部材2B及び2Cに連結する。第1中間架構面部40は、間柱部材4A,4B及び屋根部材6Bを主要要素として含む架構面である。第1中間架構面部40Aを構成する間柱部材4A及び4Bの一端は、図5Aに示すような第2連結機構M2(連結部材4A1,4A2)を介して第1ベース部材2B,2Cに対して、当該第1ベース部材2B,2Cの長手方向と直交する幅方向に延伸する第2架構回転軸X2を中心に回動自在に連結されている。なお、第1ベース部材2B,2Cの幅方向は、第1ベース部材2B,2Cの短手方向のうち、水平方向に沿って延びる方向を指す。第2連結機構M2の詳細については後述するが、第1中間架構面部40Aにおける間柱部材4A,4Bの端部が第2連結機構M2を介して第1ベース部材2B及び2Cと連結されることで、第2架構回転軸X2を中心として第1中間架構面部40Aを第1ベース部材2B,2Cに対して回動自在となる。なお、リンク部材7は、間柱部材4A,4Bにおける端部のうち、第1中間架構面部40Aが起立姿勢に起こされた際に鉛直方向上端側に位置する方の一端に取り付けられている。一方、間柱部材4A,4Bにおける他端(第2連結機構M2が設けられていない方の端部)には、屋根部材6Bが接合されている(図2Cを参照)。屋根部材6Bの形状等は、図2Aに示す屋根部材6Aと同様であるため、説明は省略する。
図2Dは、ビニールハウスの骨組構造体1の第1中間架構面部40Aを、図2Cに示す横倒し姿勢から第2架構回転軸X2を中心として矢印B方向に回動させた状態を示している。第1中間架構面部40Aは、横倒し姿勢から起立姿勢に姿勢を変更した後、間柱部材4A及び4Bは、第1ベース部材2B,2Cに対して垂直に立設した状態で筋交い部材5A及び5Cにそれぞれ接合される。間柱部材4A及び4Bと、筋交い部材5A及び5Cとは、例えば、間柱部材4A及び4Bが垂直に起立した状態で互いに交差する位置に予め貫通孔が設けられており、これらの貫通孔を利用してボルト締めされることで間柱部材4A及び4Bが筋交い部材5A及び筋交い部材5Cに締結される。その結果、第1ベース部材2B及び2Cに対する第1中間架構面部40Aの回動が規制(制限)されるようになる。
これにより、中間架構面部40における間柱部材4A及び4Bを、第1ベース部材2B及び2Cに対して鉛直方向に立設した状態で固定することができる。
そして、第1中間架構面部40Aに続いて、第2中間架構面部40B、第3中間架構面部40C、第4中間架構面部40Dを順次、地面上で寝かせた状態で組み立て、第1中間架構面部40Aと同様の手順で第2架構回転軸X2を中心に横倒し姿勢から起立させると共に、第1中間架構面部40Aの姿勢を起立姿勢に固定する。図2Eは、第1中間架構面部40A〜第4中間架構面部40Dが起立姿勢に固定された状態を示している。図2Eに示すように、第2中間架構面部40Bは、第1中間架構面部40Aと同様、間柱部材4A及び4Bが筋交い部材5A及び筋交い部材5Cに締結されることで、起立姿勢に固定される。また、第3中間架構面部40C、第4中間架構面部40Dは、筋交い部材5B,5Dを用いて起立姿勢に固定される。第3中間架構面部40C、第4中間架構面部40Dにおける間柱部材4A及び4Bと、筋交い部材5B及び5Dには、例えば、間柱部材4A及び4Bが垂直に起立した状態で互いに交差する位置に予め貫通孔が設けられ、これらの貫通孔を利用してボルト締めがなされることで、間柱部材4A及び4Bが筋交い部材5B及び筋交い部材5Dに締結される。その結果、第1ベース部材2B及び2Cに対する第3中間架構面部40C、第4中間架構面部40Dの回動が規制されるようになり、これらを第1ベース部材2B及び2Cに対して鉛直方向に立設した状態で固定することができる。
次に、全ての中間架構面部40を起立状態に固定した後、背面架構面部30Bを地面に寝かせた状態で組み立てる(図2Eを参照)。背面架構面部30Bの組み立て手順は、正面架構面部30Aに準じて行うことができる。すなわち、第2ベース部材2Dの両端に、隅柱部材3C及び3Dが固定される。そして、背面架構面部30Bが起立姿勢のときに隅柱部材3C及び3Dの上端に位置する方の端部に屋根部材6Cが接合される。屋根部材6Cは、図2Aに示す屋根部材6Aと実質的に同一構造であり、小屋梁6C1、小屋垂木6C2,6C3、及び小屋束6C4等を有する。背面架構面部30Bの第2ベース部材2Dは、図2Eに示す横倒し姿勢において、第2ベース部材2Dの長手方向(つまり、一対の第1ベース部材2B及び2Cの長手方向と直交する方向)に沿って水平方向に延伸する回転軸である第1架構回転軸X1を中心にして回動自在に、第1ベース部材2B及び2Cに連結されている。第1架構回転軸X1は、第2ベース部材2Aの中心軸から偏心配置されている。背面架構面部30Bにおける第2ベース部材2Dが一対の第1ベース部材2B,2Cに対して第1架構回転軸X1を中心として回動自在に連結されることで、第1架構回転軸X1を中心として背面架構面部30Bを横倒し姿勢から図中矢印Cの向きに立て起こすことができる。
次に、長尺部材である梁部材7が、ビニールハウスにおける骨組構造体1の棟方向(桁行方向)に沿って水平に配置され、梁部材7によって各架構面部30A,40,30B同士が連結される。図1に示す例では、梁部材7は、各架構面部30A,40,30Bの柱部材の上端部に連結されている。また、農作業時の運搬等に用いられる作業用レール8が、屋根部材6に取り付けられてもよい。図1に示す例では、作業用レール8は、梁部材7と平行に取り付けられるが、ビニールハウス内の通路の位置等に応じて、作業用レール8を設置する位置、向き、及び数等を適宜変更することができる。作業用レール8を取り付けることで運搬作業が容易になり、ビニールハウス内での作業の効率化が図られる。また、骨組構造体1の組み立て過程において、2列目以降の架構面部を倒れ難くするために、図1に示す作業用レール8の取り付け位置に、棒状部材である安全バー(図示せず)を仮設置しても良い。
<第1連結機構M1>
図3、図4A及び図4Bは、骨組構造体1における正面架構面部30A(背面架構面部30B)を、第1ベース部材2B(2D)に連結する第1連結機構M1を説明する図であ
る。ここでは、図3、図4A及び図4Bを参照しながら、正面架構面部30Aにおける隅柱部材3B、第2ベース部材2A、及び第1ベース部材2C相互間の連結関係を例に説明する。
図3は、正面架構面部30Aの隅柱部材3B、第2ベース部材2A、及び第1ベース部材2Cを連結する前の状態を示す図である。第1連結機構M1は、第2ベース部材2A、第1ベース部材2C及び隅柱部材3Bを連結する。第2ベース部材2Aは、端部の両側面201,202にL字型の定着金具203,204が取り付けられている。定着金具203,204は、第2ベース部材2Aの端面に沿って第2ベース部材2Aの側方に延在する定着面203a,204aをそれぞれ有しており、各定着面203a,204aには貫通孔203b,204bが穿設されている。本実施形態では、定着金具203,204を第2ベース部材2Aの両側面201,202に溶接しているが、これには限定されず、種々の接合方法を採用できる。また、第2ベース部材2Aの端部には、隅柱部材3Bを接合するためのボルト挿通孔205が、第2ベース部材2Aを厚さ方向に貫通するように穿設されている。
一方、隅柱部材3Bの下端側の側面301には、L字型の定着金具302が設置されている。ここでいう下端部とは、隅柱部材3Bが第1ベース部材2Cに対して垂直に立設した状態で下端側に位置する方の端部を指す。定着金具302は、隅柱部材3Bの下端面303に沿って側方に延在する定着面304を有し、この各定着面304には貫通孔304aが穿設されている。第2ベース部材2Aと隅柱部材3Bとの接合に際して、第2ベース部材2Aのボルト挿通孔205と隅柱部材3Bにおける定着金具302の貫通孔304aとを位置合わせし、これらにボルト(図示せず)を挿通させてボルト締めを行うことで、第2ベース部材2Aの上面206に対して垂直に立設した姿勢で隅柱部材3Bを第2ベース部材2Aに接合することができる。なお、本実施形態では、隅柱部材3Bの定着金具302は側面301に溶接しているが、これには限定されない。また、隅柱部材3Bの定着金具301は、隅柱部材3Bを第2ベース部材2Aに対して固定可能であれば良く、その形状や取り付け位置は変更可能である。
また、第1ベース部材2Cの端部側には、2つの貫通孔2C1,2C2が配列されている。2つの貫通孔2C1,2C2は、第1ベース部材2Cの長手方向において所定の間隔だけ離間して配置されており、第1ベース部材2Cの端部から貫通孔2C1、貫通孔2C2の順にこれらが配置されている。また、貫通孔2C1,2C2は、第1ベース部材2Cの幅方向(長手方向に直交し、且つ、水平方向)に延伸している。また、第2ベース部材2Aは、第1ベース部材2Cに直交して連結されるため、第1ベース部材2Cの貫通孔2C1,2C2は、第2ベース部材2Aの長手方向に沿って延伸している。ここで、第1ベース部材2Cにおける貫通孔2C1,2C2の中心間距離は、第2ベース部材2Aの定着金具203,204に形成された貫通孔203b,204bの中心間距離に等しくなっている。第1ベース部材2Cの貫通孔2C1,2C2と定着金具203の貫通孔203b,204bとをそれぞれ位置合わせし、ボルト締めを行うことで第1ベース部材2Cに対して第2ベース部材2Aを接合することができる。なお、第2ベース部材2Aにおける貫通孔2C1,2C2は、第2ベース部材2Aの中心軸C1と平行に、且つ中心軸C1から偏心して配置されている。
図3では、第2ベース部材2A及び第1ベース部材2Cの連結部における第1連結機構M1を示したが、同様の第1連結機構M1は第2ベース部材2A及び第1ベース部材2Bの連結部、第2ベース部材2D及び第1ベース部材2Bの連結部、第2ベース部材2D及び第1ベース部材2Cの連結部にもそれぞれ配設されている。
図4A及び図4Bは、第1連結機構M1の連結過程を説明する図である。図4Aに示す
ように、隅柱部材3Bを第2ベース部材2Aの一端側に予め接合しておき、隅柱部材3Bの長手方向が第1ベース部材2Cの長手方向に一致するように、第2ベース部材2Aの上面206が第1ベース部材2Cの上面207と直交して配置される。なお、図示はしないが第2ベース部材2Aの他端側には隅柱部材3Aを予め接合しておく。この場合、隅柱部材3Aの長手方向が、第1ベース部材2Bの長手方向に一致するように、第2ベース部材2Aの上面が第1ベース部材2Bの上面と直交して配置されている(図2Aを参照)。なお、この状態においては、図4Aに示すように、第1ベース部材2Bの上面207に対して、第1ベース部材2Cの上面206が直交した方向を向いている。
次に、第1ベース部材2Cの貫通孔2C1と第2ベース部材2Aの定着金具203における貫通孔203bを位置合わせし、第2ベース部材2Aの貫通孔203b及び第1ベース部材2Cの貫通孔2C1の双方に図示しないボルトを挿通させる。この状態において、貫通孔203b及び貫通孔2C1の双方がボルト軸を摺動可能な軸受けとして機能するため、第2ベース部材2Aの貫通孔203b及び第1ベース部材2Cの貫通孔2C1に挿通されたボルト軸を、第2ベース部材2Aの長手方向に沿って水平方向に延伸する第1架構回転軸X1として機能させることができる。言い換えると、上記ボルト軸が、一対の第1ベース部材2Cにおいて、その長手方向と直交する幅方向に延びる第1架構回転軸X1として機能する。そこで、図4Aに示すように、第1架構回転軸X1(ボルト軸)を中心として図中矢印D方向に第2ベース部材2Aを90°回動させることで、第1ベース部材2Cの上面207に隅柱部材3B(隅柱部材3A)の下端面303が当接した状態、すなわち、第1ベース部材2Cに対して隅柱部材3B(隅柱部材3A)が垂直に立設する姿勢まで隅柱部材3B(隅柱部材3A)を立て起こすことができる(図4B、図2B等を参照)。
上記のように第1ベース部材2Cにおける貫通孔2C1,2C2の中心間距離と第2ベース部材2Aの定着金具203,204に形成された貫通孔203b,204bの中心間距離とは等しいため、図4Bに示すように、隅柱部材3B(隅柱部材3A)を鉛直上向きに立て起こした状態では、第1ベース部材2C(2B)の貫通孔2C2と第2ベース部材2Aの定着金具204における貫通孔204bの位置が合致する。言い換えると、図4Aに示す状態から、図中矢印D方向に第2ベース部材2Aを90°回動させた時点で、第1ベース部材2C(2B)の貫通孔2C2と第2ベース部材2Aの定着金具204における貫通孔204bの位置が合致するように、これら貫通孔の位置が調節されている。そのため、ボルト等を用いて定着金具204を第1ベース部材2C(2B)に容易に締結することができる。また、第2ベース部材2Aの定着金具203に挿通されているボルトについてもボルト締めを行うことで、定着金具203を第1ベース部材2C(2B)に締結する。これにより、横倒し姿勢から起立姿勢に切り替えられた正面架構面部30Aにおける隅柱部材3A及び隅柱部材3Bの姿勢を起立姿勢に仮保持することができる。また、背面架構面部30Bについても、第2ベース部材2Dと第1ベース部材2Bの連結部、第2ベース部材2D及び第1ベース部材2Cの連結部にそれぞれ配設された第1連結機構M1によって、正面架構面部30Aと同様の手順によって、横倒し姿勢から起立姿勢に回動させることができ、起立姿勢の状態で仮保持することができる。
<第2連結機構M2>
図5A及び図5Bは、第2連結機構M2を説明する図である。第2連結機構M2は、一対の第1ベース部材2B及び2Cに対して中間架構面部40(40A〜40D)を、第2架構回転軸X2を中心として回動自在に連結する機構であり、中間架構面部40毎に、間柱部材4A及び第1ベース部材2Bの連結部と、間柱部材4B及び第1ベース部材2Cの連結部とにそれぞれ一対の第2の連結機構M2が配設されている。図5A及び図5Bにおいては、間柱部材4A及び第1ベース部材2Bの連結部に設けられる第2連結機構M2を例に挙げて説明する。
第2連結機構M2は、第1ベース部材2B(2C)と間柱部材4A(4B)を連結する一対の連結部材400A,400Bと、第2架構回転軸X2として機能する軸部材410を含んでいる。連結部材400A,400Bは、細長い板部材であり、一端側に回動部401が形成されると共に他端側に固着部402が形成されている。固着部402は、間柱部材4A(4B)の端部側の側面に溶接等によって固着された領域である。回動部401は、連結部材400A,400Bを貫通する貫通孔であり、第1ベース部材2B(2C)の幅方向に沿って配置される軸部材410が挿通されることで当該軸部材410を回転自在に軸支している。軸部材410は、例えば、第1ベース部材2B(2C)を幅方向に貫通する貫通孔に配設されている。ここでいう幅方向とは、第1ベース部材2B(2C)の長手方向に直交する短手方向のうち、水平方向に沿って延びる方向を指す。
本実施形態においては、第1ベース部材2B(2C)に設置された軸部材410の一端側が連結部材400Aの回動部401によって軸受されており、軸部材410の他端側が連結部材400Bの回動部401によって軸受けされている。その結果、間柱部材4A(4B)は連結部材400A,400Bを介して第1ベース部材2B(2C)に連結され、且つ、間柱部材4A(4B)及びこれに固着された連結部材400A,400Bは、回動部401において第2架構回転軸X2を中心に第1ベース部材2B(2C)に対して回動自在となっている。
図5Aは、図2Cに示すように横倒し姿勢の中間架構面部40の間柱部材4A,4Bの端部と第1ベース部材2B,2Cとの連結状態を示しており、第1ベース部材2B,2Cにおける上面に沿って間柱部材4A,4Bの側面が対向するように間柱部材4A,4Bが配置されている。また、図5Aに示す中間架構面部40の横倒し姿勢において、連結部材400A,400Bの固着部402と回動部401は、第1ベース部材2B,2Cの長手方向における位置がずれた状態となっている。
この状態から、第2架構回転軸X2を中心として、第1ベース部材2B,2Cに対して連結部材400A,400B及び間柱部材4A(4B)を一体として、図5Aの矢印E方向に回動させる。その際、連結部材400A,400Bの回動部401と固着部402が離れている(連結部材400A,400Bにおいて異なる位置に設けられている)ため、間柱部材4A(4B)を円滑に回動させることができる。そして、図5Bに示すように、第1ベース部材2B,2Cの上面207に間柱部材4A,4Bの端面403が当接した時点で、それ以上の矢印E方向への回動が規制される。これにより、第1ベース部材2B,2Cに対して間柱部材4A,4Bが垂直方向に立設された起立姿勢となる。その際、連結部材400A,400Bが間柱部材4A,4Bの倒れ止め部材として機能するため、間柱部材4A,4Bを起立姿勢に仮保持することができる。その後、起立状態に仮保持された間柱部材4A,4Bが筋交い部材5Aと接合されることで、起立状態に固定される。
以上のように、本実施形態におけるビニールハウスの骨組構造体1の組み立て方法は、各架構面部30A,30B,40を地面に沿わせた横倒し姿勢とした状態で、一対の第1ベース部材2B,2Cの各々に対して、当該第1ベース部材2B,2Cの長手方向に直交する幅方向に延びる架構回転軸X1,X2を中心として回動自在に架構面部30A,30B,40を連結し(架構面部連結工程)、架構回転軸X1,X2を中心として架構面部30A,30B,40を一対の第1ベース部材2B,2Cに対して回動させることで架構面部30A,30B,40を横倒し姿勢から起立姿勢に変更させ(起立工程)、架構面部30A,30B,40を起立姿勢の状態で固定するようにした(姿勢固定工程)。この組み立て方法によれば、骨組構造体1を構成する各部材を地面に寝かせた横倒し姿勢で組み合せ、架構面部30A,30B,40を構成する部材を第1ベース部材2B,2Cに固定したまま立ち上げることができるため、組み立て作業が簡易化される。そして、上記図2A
〜2Eで説明した手順で、1人でも簡易に骨組構造体1を組み立てることが可能である。例えば、天板までの高さが7尺(約210センチメートル)程度の脚立を使用して、骨組構造体1を1人で組み立てることができる。また、本実施形態によれば、限られた種類の部材を組み合わせて骨組構造体1を構築することができるため、資材調達のコストを低減することができ、導入コストの抑制が可能となる。また、骨組構造体1をユニット化し、1ユニット毎の間口寸法と桁行方向の寸法を予め定めておくことで、土地(組み立てスペース)の面積に応じてユニット数を決定し、増設することで骨組構造体1を組み立ててもよい。
また、本実施形態における骨組構造体1の組み立て方法によれば、第1ベース部材2B,2Cの長手方向(桁行方向)における一端側から他端側に向けて片流れで、順次、第1ベース部材2B,2Cに連結されている各架構面部30A,40,30Bを横倒し姿勢から起立姿勢に変更しながら組み立てるようにした。即ち、骨組構造体1の正面側から背面側に向かって、片流れで正面架構面部30A→第1中間架構面部40A→第2中間架構面部40B→第3中間架構面部40C→第4中間架構面部40D→背面架構面部30Bの順にこれらを横倒し姿勢から起立姿勢に立て起こすことで、各架構面部同士が干渉しあうことなく円滑に骨組構造体1の組み立てることができる。また、複数の架構面部30A,40,30Bを所望の間隔で配置することで、骨組構造体1の強度及び耐久性を向上させることができる。なお、上記実施形態とは逆に、骨組構造体1の背面側から正面側に向かって各架構面部30B,40,30Aを順次、横倒し姿勢から起立姿勢に立て起こすことで骨組構造体1を組み立ててもよい。
また、本実施形態においては、横倒し姿勢から起立姿勢に変更した各架構面部30A,40,30Bの姿勢を起立姿勢に仮保持し、起立姿勢に仮保持された状態の架構面部30A,40,30Bを起立姿勢に固定するようにした。これよれば、組立作業の過程において各架構面部30A,40,30Bの姿勢が安定し、1人でも簡単に骨組構造体1を組み立てることができる。また、上述した第1連結機構M1によれば、骨組構造体1の妻側に位置する正面架構面部30A及び背面架構面部30Bを、第1ベース部材2B及び2Dに対して第1架構回転軸X1を中心に回動自在に連結することができるため、横倒し状態で組み上げた正面架構面部30A及び背面架構面部30Bを容易に起立させることができる。また、上述した第2連結機構M2によれば、骨組構造体1の桁行方向における中間領域に配置される中間架構面部40を、第1ベース部材2B及び2Dに対して第2架構回転軸X2を中心に回動自在に連結することができるため、横倒し状態で組み上げた中間架構面部40を容易に起立させることができる。
<変形例>
本実施形態の骨組構造体1は、図2Aから図2Eで説明したように、正面架構面部30A、中間架構面部40、背面架構面部30Bの順に組み立てて起立状態にする場合を例に説明したが、組み立て手順はこれに限られない。正面架構面部30A、中間架構面部40及び背面架構面部30Bの相互の間隔が各架構面部の高さよりも広い場合には、組み立て順は制限されない。例えば、背面架構面部30Bと隣接する第4中間架構面部40Dとの間隔が第4中間架構面部40Dの高さよりも広い場合、第4中間架構面部40Dよりも先に背面架構面部30Bを組み立てて起立姿勢としても、この起立姿勢の背面架構面部30Bに対して横倒し姿勢の第4中間架構面部40Dが干渉することがない。このような場合、組み立て順が制限されないため、各架構面部の組み立てを平行して実施する等して、組み立て時間のより一層の短縮が可能である。
また、本実施形態では、正面架構面部30A及び背面架構面部30Bを、第1連結機構M1によって横倒し姿勢から起立姿勢に立て起こすようにしているが、中間架構面部40と同様、第2連結機構M2を用いて第1ベース部材2B及び2Dに対して回動自在に連結
してもよい。この場合、第2ベース部材2A,2Dの設置を省略することができる。これにより、骨組構造体1の組み立てに要する工数をより一層少なくすることができる。
また、本実施形態における骨組構造体1は、ビニールハウスの他、倉庫、簡易建築物等にも適用することができる。
1・・・骨組構造体
2,2A,2B,2C,2D・・・ベース部材
3,3A,3B,3C,3D・・・隅柱部材
4,4A,4B,4C,4D・・間柱部材

Claims (5)

  1. 地面に載置される長尺な一対の第1ベース部材と、前記第1ベース部材の長手方向に直交する平面内に配置されると共に当該第1ベース部材に対して起立した起立姿勢で立設される架構面部と、を備える骨組構造体の組み立て方法であって、
    前記一対の第1ベース部材を所定間隔をおいて平行に地面に載置する工程と、
    前記架構面部を地面に沿わせた横倒し姿勢とした状態で、前記一対の第1ベース部材の各々に対して、当該第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる架構回転軸を中心として回動自在に前記架構面部を連結する架構面部連結工程と、
    前記架構回転軸を中心として前記架構面部を前記一対の第1ベース部材に対して回動させることで前記架構面部を横倒し姿勢から起立姿勢に変更させる起立工程と、
    前記架構面部を起立姿勢の状態で固定する姿勢固定工程と、
    を有する、
    骨組構造体の組み立て方法。
  2. 前記骨組構造体は、前記第1ベース部材の長手方向に沿って複数の前記架構面部が配置され、
    前記架構面部連結工程において、前記第1ベース部材の長手方向に沿って複数の前記架構面部を前記第1ベース部材に回動自在に連結し、
    前記起立工程において、前記第1ベース部材の一端側から他端側に向けて、順次、当該第1ベース部材に連結されている前記架構面部を横倒し姿勢から起立姿勢に変更させる、
    請求項1に記載の骨組構造体の組み立て方法。
  3. 前記起立工程においては、横倒し姿勢から起立姿勢に変更した前記架構面部の姿勢を仮保持し、
    前記姿勢固定工程においては、起立姿勢に仮保持された状態の前記架構面部を起立姿勢に固定する、
    請求項1又は2に記載の骨組構造体の組み立て方法。
  4. 前記架構面部は、前記一対の第1ベース部材の端部領域に立設される妻側架構面部を含み、
    前記妻側架構面部は、前記一対の第1ベース部材の各々における端部領域に両端が接合されると共に地面に載置される長尺な第2ベース部材と、前記第2ベース部材の両端における上面から垂直に立設される一対の隅柱部材と、を有し、
    前記架構面部連結工程において、前記妻側架構面部を前記一対の第1ベース部材の端部領域に連結する際、前記第1ベース部材の長手方向と直交方向に横倒し姿勢として配置した前記第2ベース部材の両端を、前記一対の第1ベース部材の各々の端部領域に対して、前記第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる第1架構回転軸を中心として回動自在に連結し、且つ、前記第1ベース部材の長手方向と平行に横倒し姿勢として配置した前記一対の隅柱部材の一端を前記第2ベース部材の両端に接合し、
    前記起立工程において、前記第1架構回転軸を中心として前記第2ベース部材を前記一対の第1ベース部材に対して回動させることにより前記一対の隅柱部材を横倒し姿勢から起立姿勢に変更する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の骨組構造体の組み立て方法。
  5. 前記架構面部は、前記一対の第1ベース部材の長手方向における中間領域に立設される中間架構面部を含み、
    前記中間架構面部は、前記一対の第1ベース部材の各々における上面から垂直に立設される一対の間柱部材を有し、
    前記架構面部連結工程において、前記中間架構面部を前記一対の第1ベース部材の中間
    領域に連結する際、前記第1ベース部材における上面に沿って横倒し姿勢として配置した前記間柱部材の端部を、前記第1ベース部材の長手方向に直交する幅方向に延びる第2架構回転軸を中心に回動自在な回動部が一端側に形成されると共に他端側に前記間柱部材の端部と固着される固着部が形成される連結部材を介して、前記第1ベース部材の中間領域と連結し、
    前記起立工程において、前記第2架構回転軸を中心として前記第1ベース部材に対して前記連結部材を回動させることにより前記一対の間柱部材を横倒し姿勢から起立姿勢に変更する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の骨組構造体の組み立て方法。
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