JP2018067827A - パルス信号通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】信号送信装置と信号受信装置との間で適正にパルス信号の通信を行なう。【解決手段】シリアル通信によりパルス信号を送信する信号送信装置と、信号送信装置からのパルス信号を受信する信号受信装置と、を備えるパルス信号通信システムにおいて、信号受信装置は、シリアル通信によりパルス信号を受信する通信部と、パルス信号のパルス幅を計測するパルス幅計測部と、を有し、通信部は、パルス幅計測部で計測したパルス幅に基づいて信号送信装置の通信速度および通信周期を演算し、演算した信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、通信速度および通信周期を演算した信号送信装置の通信速度および通信周期としてパルス信号を受信する。【選択図】図7

Description

本発明は、パルス信号通信システムに関し、詳しくは、シリアル通信によりパルス信号を送信する信号送信装置と、信号送信装置からのパルス信号を受信する信号受信装置と、を備えるパルス信号通信システムに関する。
従来、この種のパルス信号通信システムとして、シリアルデータをパルス信号として送信する送信装置と、送信装置からのパルス信号を受信する受信装置と、を備え、送信装置と受信装置との間で調歩同期方式で通信を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このパルス信号通信システムでは、送信装置は、受信装置と通信を開始する際には、特定のキャラクタで開始するデータ信号をパルス信号として送信する。受信装置は、特定のキャラクタで開始するデータ信号をパルス信号として受信したときには、受信したパルス信号から調歩同期に必要な通信速度(転送速度)を検出し、それ以降は、検出した通信速度を用いてパルス信号を処理している。
特開2001−45096号公報
しかしながら、上述のパルス信号通信システムでは、通信開始時に通信速度を検出し、それ以降は、検出した通信速度を用いて受信したパルス信号を処理するから、何らかの要因で通信を行なっている途中で送信装置からパルス信号の通信速度が変わっても、受信装置では、通信開始時に検出した通信速度を用いて受信したパルス信号を処理してしまう。このように、送信装置と受信装置との通信速度が合わなくなると、適正な通信ができなくなってしまう。
本発明のパルス信号通信システムは、信号送信装置と信号受信装置との間で適正にパルス信号の通信を行なうことを主目的とする。
本発明のパルス信号通信システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のパルス信号通信システムは、
シリアル通信によりパルス信号を送信する信号送信装置と、
前記信号送信装置からのパルス信号を受信する信号受信装置と、
を備えるパルス信号通信システムであって、
前記信号受信装置は、
シリアル通信によりパルス信号を受信する通信部と、
前記パルス信号のパルス幅を計測するパルス幅計測部と、
を有し、
前記通信部は、前記パルス幅計測部で計測したパルス幅に基づいて前記信号送信装置の通信速度および通信周期を演算し、前記演算した信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、通信速度および通信周期を前記演算した信号送信装置の通信速度および通信周期として前記パルス信号を受信する、
ことを要旨とする。
この本発明のパルス信号通信システムでは、信号受信装置は、通信部でシリアル通信によりパルス信号を受信すると、パルス幅計測部でパルス信号のパルス幅を計測する。そして、通信部は、パルス幅計測部で計測したパルス幅に基づいて信号送信装置の通信速度および通信周期を演算し、演算した信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、通信速度および通信周期を演算した信号送信装置の通信速度および通信周期としてパルス信号を受信する。これにより、信号受信装置の通信速度と信号送信装置の通信速度とを合わせることができ、信号送信装置と信号受信装置との間で適正にパルス信号の通信を行なうことができる。
こうした本発明のパルス信号通信システムにおいて、前記信号送信装置は、第1水晶発振子と、前記第1水晶発振子より低い周波数で発振する第1自励発振器と、前記第1水晶発振子が正常であるときには前記第1水晶発振子の発振信号を用いて送信側クロック信号を生成する通常モードで動作すると共に前記第1水晶発振子に異常が生じているときには前記第1自励発振器の発振信号を用いて前記送信側クロック信号を生成する自励発振モードで動作する第1クロック生成回路と、前記送信側クロック信号に同期して前記パルス信号を送信する信号送信部と、を備え、前記信号受信装置は、第2水晶発振子と、前記第1自励発振器と同一の周波数で発振する第2自励発振器と、前記第2水晶発振子が正常であるときには前記第2水晶発振子の発振信号を用いて前記送信側クロック信号と同一の周波数の受信側クロック信号を生成する通常モードで動作すると共に前記第2水晶発振子に異常が生じているときには前記第2自励発振器の発振信号を用いて前記送信側クロック信号と同一の周波数の受信側クロック信号を生成する自励発振モードで動作する第2クロック生成回路と、前記受信側クロック信号に同期して前記パルス信号を受信する信号受信部と、を備えるものとしてもよい。こうすれば、受信側クロック信号が通常モードで動作している状態で第1クロック生成回路が通常モードから自励発振モードへと切り替わることにより送信側クロック信号の周波数が低くなって、信号受信装置の通信速度より信号送信装置の通信速度が遅くなったときでも、信号送信装置と信号受信装置との間で適正にパルス信号の通信を行なうことができる。この場合において、前記信号送信部は、前記第1水晶発振子に異常が生じているときには、送信側クロック信号の1周期の間ローレベルとなる特定データ信号を前記パルス信号として送信してもよい。こうすれば、パルス幅計測部で計測したパルス幅が送信側クロック信号の周期になるから、信号送信装置の通信速度をより適正に演算することができる。
また、本発明のパルス信号通信システムにおいて、前記信号送信装置は、前記パルス信号としてデータ信号と共に通信用クロック信号を送信し、前記信号受信装置のパルス幅計測部は、前記パルス幅として受信した前記通信用クロック信号のパルス幅を計測してもよい。
本発明の信号受信装置は、
信号送信装置からシリアル通信により送信されたパルス信号を受信する信号受信装置であって、
シリアル通信によりパルス信号を受信する通信部と、
前記パルス信号のパルス幅を計測するパルス幅計測部と、
を備え、
前記通信部は、前記パルス幅計測部で計測したパルス幅に基づいて前記信号送信装置の通信速度および通信周期を演算し、前記演算した信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、通信速度および通信周期を前記演算した信号送信装置の通信速度および通信周期として前記パルス信号を受信する、
ことを要旨とする。
この本発明の信号受信装置では、信号受信装置の通信部でパルス信号を受信すると、パルス幅計測部は、パルス信号のパルス幅を計測する。そして、計測したパルス幅に基づいて信号送信装置の通信速度および通信周期を演算し、演算した信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、通信速度および通信周期を演算した信号送信装置の通信速度および通信周期としてパルス信号を受信する。これにより、信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、信号送信装置の通信速度に合わせてパルス信号を受信することができるから、より適正に信号を受信することができる。
本発明の一実施例としてのパルス信号通信システムを搭載する電子制御ユニット(ECU)20の構成の概略を示す構成図である。 通常モード,自励モードにより生成されるクロック信号CLK1の波形の一例を示す。 データ信号列D1,D2の一例を示す説明図である。 データ信号DATAの構成の一例を示す説明図である。 マイコン30とマイコン50との間のデータ信号列D1,D2をやりとりを説明するための説明図である。 通信周期T1以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信できない通信異常が生じたときにおけるマイコン30とマイコン50との間のデータ信号列D1,D2をやりとりを説明するための説明図である。 マイコン30とマイコン50との間の通信に異常が生じたときの処理の一例を示す説明図である。 特定データ信号DATAspの一例を示す説明図である。 クロック生成モジュール34,54が通常モードで動作しているときにおいて、データ信号列D2のデータ信号DATAを通信モジュール38で受信するタイミングの一例を示す説明図である。 クロック生成モジュール34が通常モードで動作し、クロック生成モジュール54が自励発振モードで動作しているときにおいて、データ信号列D2のデータ信号DATAを通信モジュール38で受信するタイミングの一例を示す説明図である。 変形例のECU120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのパルス信号通信システムを搭載する電子制御ユニット(以下、「ECU」という)20の構成の概略を示す構成図である。ECU20は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)30,50と、水晶発振子35,55と、を備えている。ECU20は、例えば、エンジンとモータとからの動力で走行するハイブリッド自動車に搭載され、エンジンやモータに対して各種制御を行なう。
マイコン30は、CPU32を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU32の他に、クロック生成モジュール34,通信要求出力モジュール36,通信モジュール38,パルス幅計測モジュール40と、図示はしないが、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAMなどと、を備える。CPU32やクロック生成モジュール34,通信要求出力モジュール36,通信モジュール38,パルス幅計測モジュール40,図示しないROM,RAMは、内部バス42を介して互いに信号をやりとりしている。
CPU32は、クロック生成モジュール34からのクロック信号CLK1に同期して、各種演算やクロック生成モジュール34,通信要求出力モジュール36,通信モジュール38,パルス幅計測モジュール40に対する各種制御,通信モジュール38とのデータのやりとりなどを実行している。
クロック生成モジュール34は、パルス状のクロック信号CLK1を生成する。クロック生成モジュール34は、水晶発振子35が正常に発振しているときには、水晶発振子35からの発振信号を用いて周波数f1(例えば、160MHz,80MHz,40MHzなど)のクロック信号CLK1を生成する通常モードで動作する。クロック生成モジュール34は、水晶発振子35に何らかの異常が発生しているときには、図示しない自励発振器からの発振信号を用いて周波数f1より低い周波数f2(例えば、40MHz(周波数f1が、例えば、160MHz,80MHzのとき),20MHz,10MHzなど)の信号を生成する自励モードで動作する。図2は、通常モード,自励モードにより生成されるクロック信号CLK1の波形の一例を示す。生成したクロック信号CLK1は、内部バス42を介してCPU32や通信要求出力モジュール36,通信モジュール38,パルス幅計測モジュール40などに供給されている。
通信要求出力モジュール36は、通信周期T1毎に、クロック信号CLK1に同期して、通信要求信号Creqを通信線61へ出力している。通信周期T1は、クロック信号CLK1の立ち上がり回数が所定回数N1となる時間として計測されるから、クロック信号CLK1の周波数に応じて変化する値となっている。
通信モジュール38は、マイコン50の通信モジュール58と調歩同期式のシリアル通信を行なうよう構成されている。通信モジュール38は、通信周期T1の間に、クロック信号CLK1に同期して、通信線63から所定データ量N(例えば、100バイトなど)のデータ信号列D2を1ビットずつ受信したり、通信線64へ所定データ量Nのデータ信号列D1を1ビットずつ送信したりする。図3は、データ信号列D1,D2の一例を示す説明図である。データ信号列D1,D2は、図示するように、100個の10ビットのデータ信号DATAに各データ信号DATAの和であるサム値SUMが付加されて構成されている。通信モジュール38は、データ信号列D1のサム値SUMを演算する。データ信号列D2のサム値SUMは、後述する通信モジュール58により演算される。図4は、データ信号DATAの構成の一例を示す説明図である。データ信号DATAは、図示するように、データの始まりを示す1ビットのローレベルのスタートビットstrと、データの内容に応じてハイレベルとローレベルとが切り替わる8ビットのデータビットD0〜D7と、データの終わりを示すハイレベルのストップビットstopと、から構成されている。なお、実施例では、データ信号DATAのうちデータの内容を示すビット数を8ビットとしているが、8ビットに限定しているものではなく、適宜変更してもよい。なお、通信モジュール38から送信されるデータ信号列D1は、CPU32により通信モジュール38にセットされる。
パルス幅計測モジュール40は、通信線63に接続されている。パルス幅計測モジュール40は、通信線63を伝送するパルス信号が立ち下がって、その後、立ち上がる時間をパルス幅Wp2として計測する。
マイコン50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に、クロック生成モジュール54,通信要求検出モジュール56,通信モジュール58,パルス幅計測モジュール60と、図示はしないが、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAMと、を備える。CPU52やクロック生成モジュール54,通信要求検出モジュール56,通信モジュール58,パルス幅計測モジュール60,図示しないROM,RAMは、内部バス62を介して互いに信号のやりとりをしている。
CPU52は、クロック生成モジュール54からのクロック信号CLK2に同期して、各種演算やクロック生成モジュール54,通信要求検出モジュール56,通信モジュール58,パルス幅計測モジュール60に対する各種制御,通信モジュール58とのデータのやりとりなどを実行している。
クロック生成モジュール54は、パルス状のクロック信号CLK2を生成する。クロック生成モジュール54は、水晶発振子55が正常に発振しているときには、水晶発振子55からの発振信号を用いて周波数f1のクロック信号CLK2を生成する通常モードで動作する。クロック生成モジュール54は、水晶発振子55に何らかの異常が発生しているときには、図示しない自励発振器からの発振信号を用いて周波数f2の信号を生成する自励モードで動作する。
通信要求検出モジュール56は、通信線61を伝送する通信要求信号Creqを検出している。
通信モジュール38は、マイコン30の通信モジュール38と調歩同期式のシリアル通信を行なうよう構成されている。通信モジュール58は、通信周期T2の間に、クロック生成モジュール54からのクロック信号CLK2に同期して、通信線64から所定データ量Nのデータ信号列D1を1ビットずつ受信したり、通信線63へ所定データ量Nのデータ信号列D2を送信したりしている。なお、通信モジュール58から送信されるデータ信号列D2は、CPU52により通信モジュール58にセットされる。通信周期T2は、クロック信号CLK2の立ち上がり回数が所定回数N1となる時間として計測されるから、クロック信号CLK2の周波数に応じて変化する値となっている。
パルス幅計測モジュール60は、通信線64に接続されている。パルス幅計測モジュール60は、通信線64を伝送するパルス信号が立ち下がってから次に立ち上がるまでの時間をパルス幅Wp1として計測する。
こうして構成されたECU20では、基本的には、マイコン30とマイコン50との間で、以下の処理によりデータ信号列D1,D2をやりとりする。図5は、マイコン30とマイコン50との間のデータ信号列D1,D2をやりとりを説明するための説明図である。マイコン30のクロック生成モジュール34,マイコン50のクロック生成モジュール54は、基本的には、通常動作モードで動作する。この場合、クロック信号CLK1,CLK2は同一の周波数f1となり、通信周期T1と通信周期T2とは同一の周期となる。
マイコン30の通信要求出力モジュール36は、通信周期T1毎に、通信線61に通信要求信号Creqを出力する。通信要求信号Creqを受信した通信要求検出モジュール56は、内部バス62を介して通信モジュール58に通信要求を送信する。通信要求を受信した通信モジュール58は、クロック信号CLK2に同期して、データ信号列D2を1ビットずつ通信線63に送信する。したがって、図示するように、マイコン30の通信要求出力モジュール36から通信要求信号Creqが出力されてから、通信準備時間tpre遅れて通信モジュール58からデータ信号列D2が出力される。通信線63に送信されたデータ信号列D2を受信した通信モジュール38は、受信したデータ信号列D2の各データ信号DATAを用いてサム値SUMを算出する。そして、受信したデータ信号列D2に含まれるサム値SUMと算出したサム値SUMとを比較したり、通信周期T1以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信しているか否かを調べる。受信したデータ信号列D2に含まれるサム値SUMと算出したサム値SUMとが一致し、且つ、通信周期T1以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信しているときには、通信が正常に行なわれたと判断して、データ信号列D2をCPU32へ送信する。受信したデータ信号列D2に含まれるサム値SUMと算出したサム値SUMとが一致しないときや、通信周期T1以内に所定量Nのデータ信号列D2を受信していないときには、通信異常が生じていると判断して、データ信号列D2を破棄する。図6は、通信周期T1以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信できない異常が生じたときにおけるマイコン30とマイコン50との間のデータ信号列D1,D2をやりとりを説明するための説明図である。図示するように、通信準備期間tpreが長くなると、通信モジュール38は通信周期T1以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信することができなくなる。
マイコン30の通信要求出力モジュール36は、通信周期T1毎に、内部バス42を介して通信モジュール38に通信指令を出力する。通信指令を受信した通信モジュール38は、クロック信号CLK1に同期してデータ信号列D1を1ビットずつ通信線64に送信する。データ信号列D1を受信した通信モジュール58は、受信したデータ信号列D1の各データ信号DATAのサム値SUMを算出し、受信したデータ信号列D1に含まれるサム値SUMと算出したサム値SUMとを比較したり、通信周期T2以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信しているか否かを判定する。受信したデータ信号列D1に含まれるサム値SUMと算出したサム値SUMとが一致し、且つ、通信周期T2以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信しているときには、通信が正常に行なわれたと判断して、データ信号列D1をCPU52へ送信する。受信したデータ信号列D1に含まれるサム値SUMと算出したサム値SUMとが一致しないときや、通信周期T2以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信することができないときには、通信異常が生じていると判断して、データ信号列D1を破棄する。
次に、こうして構成された実施例のECU20の動作、特に、水晶発振子55に異常が生じたときの動作について説明する。図7は、マイコン30とマイコン50との間の通信に異常が生じたときの処理の一例を示す説明図である。この処理では、マイコン30の通信モジュール38で受信したデータ信号列D2に含まれるサム値SUMとマイコン30で算出したサム値SUMとが一致しないときや、通信周期T1以内に所定データ量Nのデータ信号列D2を受信することができないときなどの通信異常が生じたときに実行される。
通信異常が発生すると、マイコン50の通信モジュール58は、クロック信号CLK2に同期して、1ビットずつ特定データ信号DATAspを通信線63に送信する処理を実行する(ステップS100)。図8は、特定データ信号DATAspの一例を示す説明図である。特定データ信号DATAspは、スタートビットstrがローレベルに固定され、データビットD0〜D7,ストップビットstopが全てハイレベルの10ビットの信号である。したがって、特定データ信号DATAspが立ち下がっている時間は、クロック信号CLK2の周期に相当する。
通信線63に特定データ信号DATAspが送信されると、パルス幅計測モジュール40は、特定データ信号DATAspのパルス幅Wp2を計測し、通信モジュール38に内部バス42を介して送信する(ステップS110)。パルス幅Wp2は、上述したように、通信線64を伝送するパルス信号が立ち下がってから次に立ち上がるまでの時間であり、特定データ信号DATAspでは、スタートビットstrが出力されている時間、すなわち、マイコン50のクロック信号CLK2の周期となっている。したがって、ステップS110の処理は、クロック信号CLK2の周期を計測する処理となっている。
パルス幅Wp2を受信した通信モジュール38は、計測したパルス幅Wp2、すなわち、クロック信号CLK2の周期を用いて、次式(1)によりマイコン50の通信モジュール58の通信速度V2を演算し(ステップS120)、演算した通信速度V2と規定通信速度Vrefとを比較する(ステップS130)。ここで、規定通信速度Vrefは、クロック生成モジュール34,54がそれぞれ通常モードで動作しているときにおける通信モジュール38,58での通信速度として予め定めた値であり、例えば、0.5Mbps,1.0Mbps,2Mbpsなどに設定される。
V2=1/Wp2 ・・・(1)
通信モジュール38は、ステップS130の処理で通信速度V2が規定通信速度Vref以上であると判定したときには、通信モジュール58の通信速度は遅くなっていないと判断して、通信速度V1,通信周期T1で通信を再開して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
通信モジュール38は、ステップS130の処理で通信速度V2が規定通信速度Vref未満であると判定したときには、水晶発振子55に何らかの異常が生じてクロック生成モジュール54が自励発振モードで動作しているため通信モジュール58の通信速度が遅くなっていると判断して、演算した通信速度V2と規定通信周期Trefと規定通信速度Vrefとを用いて次式(2)により通信モジュール58の通信周期T2を演算し(ステップS140)、こうして演算した通信速度V2,通信周期T2を通信モジュール38の通信速度V1,通信周期T1に設定し(ステップS150)、通信速度V1(通信速度V2),通信周期T1(通信周期T2)で通信を再開して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
T2=Tref・Vref/V2 ・・・(2)
図9は、クロック生成モジュール34,54が通常モードで動作しているときにおいて、データ信号列D2のデータ信号DATAを通信モジュール38で受信するタイミングの一例を示す説明図である。図10は、クロック生成モジュール34が通常モードで動作し、クロック生成モジュール54が自励発振モードで動作しているときにおいて、データ信号列D2のデータ信号DATAを通信モジュール38で受信するタイミングの一例を示す説明図である。クロック生成モジュール34,54が通常モードで動作しているときには、クロック信号CLK1,CLK2の周波数は同一の周波数f1となり、通信モジュール38と通信モジュール58の通信速度が同一であるから、図9に示すように、通信モジュール38でデータ信号DATAを適正なタイミングで受信することができる。しかしながら、クロック生成モジュール34が通常モードで動作し、クロック生成モジュール54が自励発振モードで動作すると、通信モジュール58の通信速度が通信モジュール38より遅くなるから、図10に示すように、データ信号DATAの各ビットを通信モジュール38で適正に受信できなくなる。実施例では、こうした場合に、通信モジュール38の通信速度V2を通信モジュール58の通信速度V2とするから、データ信号DATAの各ビットを通信モジュール38で適正に受信することができるようになる。
また、クロック生成モジュール54が自励発振モードで動作すると、図6に示したように、通信準備時間tpreが長くなり、通信モジュール38で通信周期T1内にデータ信号列D2を全て受信できなくなる場合がある。こうした場合に、実施例では、通信モジュール38の通信周期T1を通信モジュール58の通信周期T2とするから、通信周期T1内にデータ信号列D2を全て受信することができるようになる。よって、マイコン30とマイコン50との間で適正にデータ信号(データ信号列)の通信を行なうことができる。
なお、実施例では、マイコン50から送信されたデータ信号列D2をマイコン30で受信する際に通信異常が生じているときについて説明しているが、マイコン30から送信されたデータ信号列D1をマイコン50で受信する際に通信異常が生じているときについても同様の処理が実行される。この場合、マイコン30の通信モジュール38から通信線64に特定データ信号DATAspが送信され、マイコン50のパルス幅計測モジュール60は、特定データ信号DATAspのパルス幅Wp1を計測する。そして、通信モジュール58は、計測したパルス幅Wp1に基づいて通信モジュール38の通信速度V1を演算し、通信速度V1が規定通信速度Vrefより遅いときに、通信速度V2を通信速度V1とする。これにより、通信モジュール38の通信速度V1と通信モジュール58の通信速度V2とを合わせることができ、通信モジュール38,58間で適正にデータ信号列D1,D2(パルス信号)の通信を行なうことができる。
以上説明した実施例のECU20によれば、マイコン30は、通信モジュール38でシリアル通信により特定データ信号DATAspを受信すると、パルス幅計測モジュール60で受信した特定データ信号DATAspのパルス幅を計測する。そして、通信モジュール38で計測したパルス幅Wp2に基づいてマイコン50の通信速度V2を演算し、演算した通信速度V2が規定通信速度Vrefより遅いときに、通信モジュール38を通信速度V1が演算した通信速度V2とする。これにより、マイコン30の通信速度V1とマイコン50通信速度V2とを合わせることができ、マイコン30とマイコン50との間で適正にデータ信号(データ信号列)の通信を行なうことができる。
実施例のECU20では、マイコン30からマイコン50に通信要求信号Creqを送信しているが、マイコン50からも通信要求信号Creqを送信してもよい。
実施例のECU20では、マイコン30,50は、通信線63、64を介してデータ信号列D1,D2をやりとりしているが、無線通信によりデータ信号D1,D2をやりとりしてもよい。
実施例のECU20では、マイコン30の通信モジュール38とマイコン50の通信モジュール58とが調歩同期式のシリアル通信でデータ信号をやりとりしている。しかしながら、図11の変形例のECU120に例示するように、マイコン30の通信モジュール38とマイコン50の通信モジュール58とがクロック同期式のシリアル通信でデータをやりとりしてもよい。この場合、マイコン50の通信モジュール58から通信線166にクロック信号CLK2とは別個に生成される通信用クロック信号CLKcを入力し、通信モジュール38,58は通信用クロック信号CLKcに同期してパルス状のデータ信号をやりとりし、パルス幅計測モジュール40は通信線166に接続されて通信用クロックCLKcのパルス幅を計測してもよい。通信用クロックCLKcのパルス幅を直接計測するから、データ信号DATAのパルス幅を計測するものに比して、より適正にパルス幅を計測することができ、マイコン30とマイコン50との間で適正にデータ信号(データ信号列)の通信を行なうことができる。
実施例のECU20では、マイコン30,50がそれぞれパルス幅計測モジュール40,60を備えている。しかしながら、マイコン30がパルス幅計測モジュール40を備えており、マイコン50はパルス幅計測モジュール60を備えていなくともよい。この場合、水晶発振子55に異常が生じてマイコン50のクロック生成モジュール54が自励発振モードで動作したときには、マイコン30の通信速度V1,通信周期T1をマイコン50の通信速度V2,通信周期T2とすればよい。
実施例では、本発明を、マイコン30,50間でパルス信号としてデータ信号をやりとりするデータ通信システムについて例示しているが、データ信号とは異なる種類のパルス状の信号をやりとりするものに適用してもよい。また、マイコン30の通信モジュール38,マイコン50の通信モジュール58のうちの一方はデータ信号を送信するのみである信号送信装置で、他方はデータ信号を受信するのみである信号受信装置としてもよい。さらに、マイコン30のみを備え、シリアル通信によりパルス信号を受信する信号受信装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、マイコン50が「信号送信装置」に相当し、マイコン30が「信号受信装置」に相当し、通信モジュール38が「通信部」に相当し、パルス幅計測モジュール40が「パルス幅計測部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、パルス信号通信システムの製造産業などに利用可能である。
20,120 電子制御ユニット(ECU),30,50 マイクロコンピュータ(マイコン)、32,52 CPU,34,54 クロック生成モジュール,35,55 水晶発振子、38,58 通信モジュール,40,60 パルス幅計測モジュール、42、62 内部バス、61,63,64,166 通信線。

Claims (1)

  1. シリアル通信によりパルス信号を送信する信号送信装置と、
    前記信号送信装置からのパルス信号を受信する信号受信装置と、
    を備えるパルス信号通信システムであって、
    前記信号受信装置は、
    シリアル通信によりパルス信号を受信する通信部と、
    前記パルス信号のパルス幅を計測するパルス幅計測部と、
    を有し、
    前記通信部は、前記パルス幅計測部で計測したパルス幅に基づいて前記信号送信装置の通信速度および通信周期を演算し、前記演算した信号送信装置の通信速度が規定値より遅いときには、通信速度および通信周期を前記演算した信号送信装置の通信速度および通信周期として前記パルス信号を受信する、
    パルス信号通信システム。
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