JP2014222847A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】クロックを補正するための発振手段を複数のスレーブの全てに設けることを不要とつつ、マスタと各スレーブとの間でクロックを同期させる。【解決手段】マスタ2とスレーブ3、4とがデイジーチェーン接続されている通信システム1において、補正用発振器3fを終端のスレーブ3に設ける一方、終端以外のスレーブ4に設けない構成とした。終端以外のスレーブ4で第2のスレーブ側クロックに異常が発生すると、終端のスレーブ3は、第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4に送信する。終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いて第2のスレーブ側クロックを補正する。【選択図】図1
Description
本発明は、マスタに対して複数のスレーブが接続され、各スレーブがマスタからのデータ送信要求に追従してデータをマスタに送信する通信システムに関する。
マスタに対して複数のスレーブが例えばデイジーチェーン接続され、各スレーブがマスタからのデータ送信要求に追従してデータをマスタに送信するマスタ/スレーブ方式の通信システムでは、マスタと各スレーブとの間でクロックを同期させる必要がある。マスタと各スレーブとの間でクロックを同期させる方法として、マスタがクロックを各スレーブに送信する手法があるが、この手法ではクロックを送受信するための専用の信号線としてクロック線が必要であるという問題がある。これを解決する技術として、例えば特許文献1には、クロック線と、データを送受信するためのデータ線とを共通化する手法が開示されている。この手法では、マスタがクロック補正用のデータを通信フレームに含めて各スレーブに送信することで、マスタと各スレーブとの間でクロックを同期させることが可能である。
しかしながら、マスタが同期タイミングのパルスしかスレーブに送信しない構成、即ち、マスタが通信フレームをスレーブに送信しない構成では、クロック補正用のデータをスレーブに送信することができない。その結果、クロックを補正するための発振器を複数のスレーブの全てに設ける必要が発生する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスタに対して複数のスレーブが接続され、各スレーブがマスタからのデータ送信要求に追従してデータをマスタに送信する構成において、クロックを補正するための発振手段を複数のスレーブの全てに設けることを不要としつつ、マスタと各スレーブとの間でクロックを同期させることができる通信システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、複数のスレーブのうち第1のスレーブは、第1のスレーブ側クロックを発振する第1のスレーブ側発振手段と、スレーブ側補正クロックを発振するスレーブ側補正用発振手段と、を有する。第1のスレーブは、第1のスレーブ側クロックをスレーブ側補正クロックに追従するように補正して第1のスレーブ側補正済みクロックを生成する。第1のスレーブは、マスタから同期タイミングのパルス(データ送信要求)を受信すると、データを当該第1のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信する。
複数のスレーブのうち第2のスレーブは、第2のスレーブ側クロックを発振する第2のスレーブ側発振手段を有する。第2のスレーブは、マスタから同期タイミングのパルスを受信すると、データを第2のスレーブ側クロックにしたがって送信する。ここで、第2のスレーブは、第2のスレーブ側クロックに異常が発生した旨を検出すると、第1のスレーブから第1のスレーブ側補正済みクロックを受信することで、第2のスレーブ側クロックを第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正して第2のスレーブ側補正済みクロックを生成する。その後、第2のスレーブは、マスタから同期タイミングのパルスを受信すると、データを第2のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信する。
即ち、スレーブ側クロックを補正するためのスレーブ側補正用発振手段を第1のスレーブに備える一方、第2のスレーブに備えない構成とした。スレーブ側補正用発振手段を備えない第2のスレーブで第2のスレーブ側クロックに異常が発生したとしても、第1のスレーブから第1のスレーブ側補正済みクロックを受信することで、その異常が発生した第2のスレーブ側クロックを第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正し、第2のスレーブ側クロックの異常を解消するようにした。これにより、クロックを補正するための発振手段を第1のスレーブのみに設ければ良く、クロックを補正するための発振手段を複数のスレーブの全てに設けることを不要としつつ、マスタと各スレーブとの間でクロックを同期させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、車両に搭載される通信システムに適用した第1の実施形態について、図1から図5を参照して説明する。通信システム1は、マスタ2と複数のスレーブ3、4とがデイジーチェーン接続されて構成されている。複数のスレーブ3、4は、終端の(マスタ2から最も離れている最後段の)スレーブ3(第1のスレーブ)と、終端以外のスレーブ4(第2のスレーブ)とに区分される。図1では、終端以外のスレーブ4が1つの構成を例示しているが、終端以外のスレーブ4が複数であっても良い。マスタ2は、例えばエアバッグの作動を制御するECU(Electronic Control Unit)である。複数のスレーブ3、4は、例えばマスタ2がエアバッグの作動を制御するのに必要なデータ(計測したセンサ値、センサ値が正常であるか異常であるかを示す値等)を送信するセンサ等である。
以下、本発明を、車両に搭載される通信システムに適用した第1の実施形態について、図1から図5を参照して説明する。通信システム1は、マスタ2と複数のスレーブ3、4とがデイジーチェーン接続されて構成されている。複数のスレーブ3、4は、終端の(マスタ2から最も離れている最後段の)スレーブ3(第1のスレーブ)と、終端以外のスレーブ4(第2のスレーブ)とに区分される。図1では、終端以外のスレーブ4が1つの構成を例示しているが、終端以外のスレーブ4が複数であっても良い。マスタ2は、例えばエアバッグの作動を制御するECU(Electronic Control Unit)である。複数のスレーブ3、4は、例えばマスタ2がエアバッグの作動を制御するのに必要なデータ(計測したセンサ値、センサ値が正常であるか異常であるかを示す値等)を送信するセンサ等である。
通信システム1において、マスタ2は、データの取得タイミングを監視しており、データの取得タイミングになると、同期タイミング用のパルス(データ送信要求)を複数のスレーブ3、4に送信する。複数のスレーブ3、4は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信すると、その同期タイミング用のパルスの受信を契機とし、それぞれ同期タイミング用のパルスの受信から予め設定されている設定時間が経過した後にデータを送信する。それぞれの設定時間を終端のスレーブ3がデータを送信するタイミングと終端以外のスレーブ4がデータを送信するタイミングとが重複しないように設定することで、それぞれのデータが衝突することなく、マスタ2がそれぞれのデータを混同することなく受信可能となる。
マスタ2は、発振器2a(マスタ側発振手段)と、補正用発振器2b(マスタ側補正用発振手段)と、補正回路2cと、監視回路2dと、送信回路2eと、受信回路2fと、スレーブ異常検出回路2gとを有する。発振器2aは、コンデンサと抵抗とを含むCR回路から構成される発振器であり、マスタ側クロックを生成して補正回路2cに出力する(発振する)。補正用発振器2bは、例えば水晶振動子やセラミック振動子から構成される発振器であり、マスタ側クロックを補正するためのマスタ側補正クロックを生成して補正回路2cに出力する(発振する)。補正用発振器2bが生成するマスタ側補正クロックの発振周波数は発振器2aが生成するマスタ側クロックの発振周波数よりも精度が高い。
補正回路2cは、発振器2aからマスタ側クロックを入力すると、その入力したマスタ側クロックを補正用発振器2bから入力したマスタ側補正クロックに追従するように補正し、その補正後のマスタ側クロックを発振器2aに出力する。発振器2aは、補正回路2cから補正後のマスタ側クロックを入力すると、その入力した補正後のマスタ側クロックをマスタ側補正済みクロックとして監視回路2d及び送信回路2eに出力する。
監視回路2dは、発振器2aからマスタ側補正済みクロックを入力すると、その入力したマスタ側補正済みクロックの例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅を予め設定されている正常幅と比較し、マスタ側補正済みクロックが正常であるか否かを判定する。監視回路2dは、例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅が正常幅に達していなかったり正常幅を越えていたりし、マスタ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出すると、その旨を示す異常検出を補正回路2c及び送信回路2eに出力する。補正回路2cは、監視回路2dから異常検出を入力すると、発振器2aから出力される補正後のマスタ側クロックが正常に復帰するように(異常が解消されるように)、発振器2aから入力したマスタ側クロックを補正用発振器2bから入力したマスタ側補正クロックに追従するように再補正する。
送信回路2eは、データの取得タイミング(監視タイミング)になると、同期タイミングのパルスを生成し、その生成した同期タイミングのパルスを、発振器2aから入力したマスタ側補正済みクロックにしたがって複数のスレーブ3、4に送信する。
受信回路2fは、送信回路2eから送信された同期タイミングのパルスを複数のスレーブ3、4が受信したことに応じて当該複数のスレーブ3、4から送信されたデータを受信する。又、受信回路2fは、複数のスレーブ3、4から送信された補正要求(複数のスレーブ3、4が補正要求を送信する手順については後述する)を受信すると、異常検出をスレーブ異常検出回路2gに出力する。スレーブ異常検出回路2gは、受信回路2fから異常検出を入力すると、その入力した異常検出を送信回路2eに出力する。送信回路2eは、このようにしてスレーブ異常検出回路2gから異常検出を入力すると、補正命令のパルスを複数のスレーブ3、4に送信する。送信回路2eから送信される同期タイミングのパルスと補正命令のパルスとはパルスの形状(例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅)が異なる。即ち、複数のスレーブ3、4は、マスタ2から送信される同期タイミングのパルスと補正命令のパルスとを区別可能に受信する。
終端のスレーブ3は、受信回路3aと、発振器3b(第1のスレーブ側発振手段)と、補正回路3cと、監視回路3dと、送信回路3eと、補正用発振器3f(スレーブ側補正用発振手段)とを有する。受信回路3aは、マスタ2から送信された同期タイミングのパルスを終端以外のスレーブ4を経由して受信すると、同期タイミングのパルスを受信した旨を送信回路3eに通知する。又、受信回路3aは、マスタ2から送信された補正命令のパルスを終端以外のスレーブ4を経由して受信すると、補正命令のパルスを受信した旨を送信回路3eに通知する。
発振器3bは、上記したマスタ2の発振器2aと同様にコンデンサと抵抗とを含むCR回路から構成される発振器であり、第1のスレーブ側クロックを生成して補正回路3cに出力する(発振する)。補正用発振器3fは、上記したマスタ2の補正用発振器2bと同様に例えば水晶振動子やセラミック振動子から構成される発振器であり、第1のスレーブ側クロックを補正するためのスレーブ側補正クロックを生成して補正回路3cに出力する(発振する)。この場合も、補正用発振器3fが生成するスレーブ側補正クロックの発振周波数は発振器3bが生成する第1のスレーブ側クロックの発振周波数よりも精度が高い。
補正回路3cは、上記したマスタ2の補正回路2cと同様の処理を行う。即ち、補正回路3cは、発振器3bから第1のスレーブ側クロックを入力すると、その入力した第1のスレーブ側クロックを補正用発振器3fから入力したスレーブ側補正クロックに追従するように補正し、その補正後の第1のスレーブ側クロックを発振器3bに出力する。発振器3bは、補正回路3cから補正後の第1のスレーブ側クロックを入力すると、その入力した補正後の第1のスレーブ側クロックを第1のスレーブ側補正済みクロックとして監視回路3d及び送信回路3eに出力する。
監視回路3dは、発振器3bから第1のスレーブ側補正済みクロックを入力すると、その入力した第1のスレーブ側補正済みクロックを送信回路3eに出力する。又、監視回路3dは、発振器3bから入力した第1のスレーブ側補正済みクロックの例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅を予め設定されている正常幅と比較し、第1のスレーブ側補正済みクロックが正常であるか否かを判定する。監視回路3dは、例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅が正常幅に達していなかったり正常幅を越えていたりし、第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出すると、その旨を示す異常検出を送信回路3eに出力する。
送信回路3eは、同期タイミングのパルスを受信した旨が受信回路3aから通知されると、データを、発振器3bから監視回路3dを介して入力した第1のスレーブ側補正済みクロックにしたがって終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する。又、送信回路3eは、監視回路3dから異常検出を入力すると、第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を特定し、補正要求を終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する。又、送信回路3eは、補正命令のパルスを受信した旨が受信回路3aから通知されると、発振器3bから入力した第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4に送信する。
終端以外のスレーブ4は、上記した終端のスレーブ3の構成から補正用発振器3fが省略された構成である。即ち、終端以外のスレーブ4は、受信回路4aと、発振器4b(第2のスレーブ側発振手段)と、補正回路4cと、監視回路4dと、送信回路4eとを有する。これら受信回路4a、発振器4b、補正回路4c、監視回路4d及び送信回路4eは、それぞれ終端のスレーブ3の受信回路3a、発振器3b、補正回路3c、監視回路3d及び送信回路3eに対応する。
終端以外のスレーブ4には終端のスレーブ3の補正用発振器3fに相当する構成が存在しないので、発振器4bは、終端のスレーブ3の発振器3bとは異なり、第2のスレーブ側クロックを生成して補正回路4c及び監視回路4dに出力する(発振する)。補正回路4cは、終端のスレーブ3の補正回路3cとは異なり、終端のスレーブ3から送信された第1のスレーブ側補正済みクロックを受信する(取込む)。補正回路4cは、終端のスレーブ3から第1のスレーブ側補正済みクロックを受信すると、発振器4bから入力した第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正し、その補正後の第2のスレーブ側クロックを発振器4bに出力する。発振器4bは、補正回路4cから補正後の第2のスレーブ側クロックを入力すると、その入力した補正後の第2のスレーブ側クロックを第2のスレーブ側補正済みクロックとして監視回路4dに出力する。監視回路4dは、発振器4bから第2のスレーブ側補正済みクロックを入力すると、その入力した第2のスレーブ側補正済みクロックを送信回路4eに出力する。
即ち、発振器4bは、終端のスレーブ3から第1のスレーブ側補正済みクロックを補正回路4cが受信していない期間では、第2のスレーブ側クロックを監視回路4dに出力する。一方、発振器4bは、終端のスレーブ3から第1のスレーブ側補正済みクロックを補正回路4cが受信している期間では、第2のスレーブ側クロックを第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正した第2のスレーブ側補正済みクロックを監視回路4dに出力する。このように終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から第1のスレーブ側補正済みクロックを受信することを利用し、補正用発振器3fに相当する構成を省略している。
監視回路4dは、発振器4bから第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックを入力すると、その入力した第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックを送信回路4eに出力する。又、監視回路4dは、発振器4bから入力した第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックの例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅を予め設定されている正常幅と比較し、第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックが正常であるか否かを判定する。監視回路4dは、例えばロウレベルの時間幅やハイレベルの時間幅が正常幅に達していなかったり正常幅を越えていたりし、第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出すると、第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を示す異常検出を送信回路4eに出力する。
送信回路4eは、同期タイミングのパルスを受信した旨が受信回路4aから通知されると、データを、発振器4bから監視回路4を介して入力した第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックにしたがってマスタ2に送信する。又、送信回路4eは、監視回路4dから異常検出を入力すると、第2のスレーブ側クロックや第2のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を特定し、補正要求をマスタ2に送信する。又、送信回路4eは、終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックをマスタ2に送信する。尚、送信回路4eは、自身よりも前段の(マスタ2側の)終端以外のスレーブ4があれば、データや補正要求や第1のスレーブ側補正済みクロックを前段の終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する。
次に、上記した構成の作用について、図2から図5を参照して説明する。ここでは、
(1)終端以外のスレーブ4において、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックに異常が発生した場合(図2参照)
(2)終端のスレーブ3において、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した場合(図3及び図4参照)
(3)マスタ2において、発振器2aから出力されたマスタ側補正済みクロックに異常が発生した場合(図5参照)
について順次説明する。(1)〜(3)の発生頻度に着目すると、(1)の発生頻度は(2)や(3)の発生頻度よりも高い。尚、本実施形態では、先に終端のスレーブ3がデータを送信し、後から終端以外のスレーブ4がデータを送信する場合を説明するが、先に終端以外のスレーブ4がデータを送信し、後から終端のスレーブ3がデータを送信しても良い。
(1)終端以外のスレーブ4において、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックに異常が発生した場合(図2参照)
(2)終端のスレーブ3において、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した場合(図3及び図4参照)
(3)マスタ2において、発振器2aから出力されたマスタ側補正済みクロックに異常が発生した場合(図5参照)
について順次説明する。(1)〜(3)の発生頻度に着目すると、(1)の発生頻度は(2)や(3)の発生頻度よりも高い。尚、本実施形態では、先に終端のスレーブ3がデータを送信し、後から終端以外のスレーブ4がデータを送信する場合を説明するが、先に終端以外のスレーブ4がデータを送信し、後から終端のスレーブ3がデータを送信しても良い。
(1)終端以外のスレーブ4において、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックに異常が発生した場合
マスタ2は、データの取得タイミングになると、同期タイミング用のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t1参照)。終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信回路3aにより受信すると、同期タイミング用のパルスの受信から予め設定されている設定時間が経過した後に、データを第1のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信回路3eから終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する(t2参照)。終端以外のスレーブ4は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信回路4aにより受信すると、同期タイミング用のパルスの受信から予め設定されている設定時間が経過した後に、データを第2のスレーブ側クロックにしたがって送信回路4eからマスタ2に送信する(t3参照)。
マスタ2は、データの取得タイミングになると、同期タイミング用のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t1参照)。終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信回路3aにより受信すると、同期タイミング用のパルスの受信から予め設定されている設定時間が経過した後に、データを第1のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信回路3eから終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する(t2参照)。終端以外のスレーブ4は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信回路4aにより受信すると、同期タイミング用のパルスの受信から予め設定されている設定時間が経過した後に、データを第2のスレーブ側クロックにしたがって送信回路4eからマスタ2に送信する(t3参照)。
ここで、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックに異常が発生した場合を説明する。終端以外のスレーブ4は、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックに異常が発生した旨を監視回路4dにより検出すると、監視回路4dから送信回路4eに異常検出が出力されることで、補正要求を送信回路4eからマスタ2に送信する(t4参照)。マスタ2は、終端以外のスレーブ4から送信された補正要求を受信回路2fにより受信すると、補正命令のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t5参照)。
終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された補正命令のパルスを終端以外のスレーブ4を経由して受信回路3aにより受信すると、第1のスレーブ側補正済みクロックを送信回路3eから終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する(t6参照)。終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から送信された第1のスレーブ側補正済みクロックを補正回路4cにより受信すると、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。又、マスタ2は、終端のスレーブ3から送信された第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4を経由して受信回路2fにより受信すると、発振器2aから出力されたマスタ側クロックを終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。このとき、終端以外のスレーブ4やマスタ2は、終端のスレーブ3から第1のスレーブ側補正済みクロックを受信したことに対する応答を終端のスレーブ3に送信しても良いし送信しなくても良い。
このように終端以外のスレーブ4で第2のスレーブ側クロックに異常が発生すると、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する。そして、終端以外のスレーブ4は、第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。又、マスタ2は、マスタ側クロックを終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。即ち、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信することで、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。
これ以降も、マスタ2は、データの取得タイミングになると、同期タイミング用のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t7参照)。終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信回路3aにより受信すると、データを第1のスレーブ側補正済みクロックにしたがって終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する(t8参照)。終端以外のスレーブ4は、マスタ2から送信された同期タイミング用のパルスを受信回路3aにより受信すると、データを第2のスレーブ側補正済みクロックにしたがってマスタ2に送信する。
即ち、終端以外のスレーブ4は、第2のスレーブ側クロックに異常が発生した以降では、その異常が発生した第2のスレーブ側クロックを用いるのではなく、第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正した第2のスレーブ側補正済みクロックを用い、データを第2のスレーブ側補正済みクロックにしたがってマスタ2に送信する。
(2)終端のスレーブ3において、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した場合
終端のスレーブ3は、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を監視回路3dにより検出すると、監視回路3dから送信回路3eに異常検出が出力されることで、補正要求を送信回路3eから終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する(t11参照)。マスタ2は、終端のスレーブ3から送信された補正要求を終端以外のスレーブ4を経由して受信回路2fにより受信すると、この場合も、補正命令のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t5参照)。
終端のスレーブ3は、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を監視回路3dにより検出すると、監視回路3dから送信回路3eに異常検出が出力されることで、補正要求を送信回路3eから終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する(t11参照)。マスタ2は、終端のスレーブ3から送信された補正要求を終端以外のスレーブ4を経由して受信回路2fにより受信すると、この場合も、補正命令のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t5参照)。
終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された補正命令のパルスを終端以外のスレーブ4を経由して受信回路3aにより受信すると、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックを補正用発振器3fから入力したスレーブ側補正クロックに追従するように再補正し、その補正後の第1のスレーブ側クロックを再生成する。そして、終端のスレーブ3は、その再生成した第1のスレーブ側補正済みクロックを送信回路3eから終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する(t6参照)。
終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から送信された第1のスレーブ側補正済みクロックを補正回路4cにより受信すると、この場合も、発振器4bから出力された第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。又、マスタ2は、終端のスレーブ3から送信された第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4を経由して受信回路2fにより受信すると、この場合も、発振器2aから出力されたマスタ側クロックを終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。
このように終端のスレーブ3で第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生すると、終端以外のスレーブ4で第2のスレーブ側クロックに異常が発生した場合と同様に、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する。そして、終端以外のスレーブ4は、第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。又、マスタ2は、マスタ側クロックを終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。即ち、この場合も、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信することで、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。
尚、以上は、補正要求を送信回路3eから終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する場合を説明したが、補正要求を送信しなくとも良い。即ち、終端のスレーブ3は、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を監視回路3dが検出すると、監視回路3dから送信回路3eに異常検出が出力されることで、ヘッダを送信回路3eから終端以外のスレーブ4を経由してマスタ2に送信する(t21参照)。
次いで、終端のスレーブ3は、マスタ2からの補正命令のパルスの受信を待機することなく、発振器3bから出力された第1のスレーブ側補正済みクロックを補正用発振器3fから入力したスレーブ側補正クロックに追従するように再補正し、その補正後の第1のスレーブ側クロックを再生成する。そして、終端のスレーブ3は、その再生成した第1のスレーブ側補正済みクロックを送信回路3eから終端以外のスレーブ4に送信する(t6参照)。
このように終端のスレーブ3で第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生すると、終端のスレーブ3がヘッダを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信し、続いて第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する。そして、終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3からヘッダを受信し、続いて第1のスレーブ側補正済みクロックを受信すると、第2のスレーブ側クロックを終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。マスタ2は、終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由してヘッダを受信し、続いて第1のスレーブ側補正済みクロックを受信すると、マスタ側クロックを終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正する。即ち、この場合も、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信することで、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。
(3)マスタ2において、発振器2aから出力されたマスタ側補正済みクロックに異常が発生した場合
マスタ2は、発振器2aから出力されたマスタ側補正済みクロックに異常が発生した旨を監視回路2dが検出すると(t31参照)、監視回路2dから送信回路2eに異常検出が出力されることで、この場合も、補正命令のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t5参照)。終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された補正命令のパルスを終端以外のスレーブ4を経由して受信回路3aにより受信すると、第1のスレーブ側補正済みクロックを送信回路3eから終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する(t6参照)。これ以降、終端以外のスレーブ4及びマスタ2は、上記した動作と同じ動作を行う。即ち、この場合も、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信することで、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。
マスタ2は、発振器2aから出力されたマスタ側補正済みクロックに異常が発生した旨を監視回路2dが検出すると(t31参照)、監視回路2dから送信回路2eに異常検出が出力されることで、この場合も、補正命令のパルスを送信回路2eから複数のスレーブ3、4に送信する(t5参照)。終端のスレーブ3は、マスタ2から送信された補正命令のパルスを終端以外のスレーブ4を経由して受信回路3aにより受信すると、第1のスレーブ側補正済みクロックを送信回路3eから終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する(t6参照)。これ以降、終端以外のスレーブ4及びマスタ2は、上記した動作と同じ動作を行う。即ち、この場合も、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信することで、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。
以上に説明した一連の動作を行うことで、終端以外のスレーブ4の第2のスレーブ側クロック、終端のスレーブ3の第1のスレーブ側補正済みクロック、マスタ2のマスタ側補正済みクロックの何れに異常が発生した場合でも、終端のスレーブ3が第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信することで、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。即ち、終端のスレーブ3が補正用発振器3fを備えることで、終端以外のスレーブ4が幾つであっても、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることが可能となる。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、マスタ2とスレーブ3、4とがデイジーチェーン接続されている通信システム1において、終端以外のスレーブ4で第2のスレーブ側クロックに異常が発生すると、終端のスレーブ3は、第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する。そして、終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いて第2のスレーブ側クロックを補正する。又、マスタ2は、終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いてマスタ側クロックを補正するようにした。これにより、補正用発振器3fを終端のスレーブ3に設ける一方、補正用発振器3fに相当する発振器を終端以外のスレーブ4に設けなくとも、終端以外のスレーブ4で第2のスレーブ側クロックに異常が発生したとしても、その第2のスレーブ側クロックの異常を解消し、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることができる。
又、終端のスレーブ3で第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生すると、終端のスレーブ3は、第1のスレーブ側補正済みクロックを再生成し、その再生成した第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する。そして、終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いて第2のスレーブ側クロックを補正する。又、マスタ2は、終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いてマスタ側クロックを補正するようにした。これにより、終端のスレーブ3で第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生したとしても、その第1のスレーブ側補正済みクロックの異常を解消し、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることができる。
又、マスタ2でマスタ側補正済みクロックに異常が発生すると、この場合も、終端のスレーブ3は、第1のスレーブ側補正済みクロックを終端以外のスレーブ4及びマスタ2に送信する。そして、終端以外のスレーブ4は、終端のスレーブ3から受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いて第2のスレーブ側クロックを補正する。又、マスタ2は、終端のスレーブ3から終端以外のスレーブ4を経由して受信した第1のスレーブ側補正済みクロックを用いてマスタ側クロックを補正するようにした。これにより、マスタ2でマスタ側補正済みクロックに異常が発生したとしても、そのマスタ側補正済みクロックの異常を解消し、マスタ2、終端のスレーブ3、終端以外のスレーブ4の間でクロックを同期させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図6を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分について説明する。第1の実施形態は、マスタ2と複数のスレーブ3、4とがデイジーチェーン接続されている構成であるが、第2の実施形態は、マスタ2と複数のスレーブとがバス接続されている構成である。
次に、本発明の第2の実施形態について、図6を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分について説明する。第1の実施形態は、マスタ2と複数のスレーブ3、4とがデイジーチェーン接続されている構成であるが、第2の実施形態は、マスタ2と複数のスレーブとがバス接続されている構成である。
図6に示すように、通信システム11は、マスタ2と複数のスレーブ12、13とがバス14を介して接続されて構成されている。複数のスレーブ12、13は、第1の実施形態で説明した終端のスレーブ3に相当するスレーブ12と、第1の実施形態で説明した終端以外のスレーブ4に相当するスレーブ13とに区分される。スレーブ12の受信回路12a、発振器12b、補正回路12c、監視回路12d、送信回路12e、補正用発振器12fは、それぞれ終端のスレーブ3の受信回路3a、発振器3b、補正回路3c、監視回路3d、送信回路3e、補正用発振器3fに相当する。スレーブ13の受信回路13a、発振器13b、補正回路13c、監視回路13d、送信回路13eは、それぞれ終端以外のスレーブ4の受信回路4a、発振器4b、補正回路4c、監視回路4d、送信回路4eに相当する。補正回路13cは、スレーブ12から送信された第1のスレーブ側補正済みクロックがバス14を経由して受信回路13に受信されることで、第1のスレーブ側補正済みクロックを入力する(取込む)。図5では、スレーブ13が1つの構成を例示しているが、スレーブ13が複数であっても良い。
上記した構成では、補正用発振器12fを有するスレーブ12が終端のスレーブ3と同等の動作を行い、スレーブ13が終端以外のスレーブ4と同等の動作を行うことで、スレーブ13の第2のスレーブ側クロック、スレーブ12の第1のスレーブ側補正済みクロック、マスタ2のマスタ側補正済みクロックの何れに異常が発生した場合でも、スレーブ12が第1のスレーブ側補正済みクロックをスレーブ13及びマスタ2に送信することで、マスタ2、スレーブ12、13の間でクロックを同期させることが可能となる。即ち、補正用発振器12fをスレーブ12に設ける一方、補正用発振器12fに相当する発振器をスレーブ13に設けなくとも、マスタ2、スレーブ12、13の間でクロックを同期させることが可能となる。尚、図6では、補正用発振器12fに相当する発振器を有しないスレーブ13が1つの構成を例示しているが、スレーブ13が複数であっても良い。即ち、スレーブ12が補正用発振器12fを備えることで、スレーブ13が幾つであっても、マスタ2、スレーブ12、13の間でクロックを同期させることが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
車両に搭載される通信システムに適用した構成を説明したが、別の用途で使用される通信システムに適用することも可能である。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
車両に搭載される通信システムに適用した構成を説明したが、別の用途で使用される通信システムに適用することも可能である。
図面中、1は通信システム、2はマスタ、2aは発振器(マスタ側発振手段)、2bは補正用発振器(マスタ側補正用発振手段)、3は終端のスレーブ(第1のスレーブ)、3bは発振器(第1のスレーブ側発振手段)、3fは補正用発振器(スレーブ側補正用発振手段)、4は終端以外のスレーブ(第2のスレーブ)、4bは発振器(第2のスレーブ側発振手段)である。
Claims (8)
- 同期タイミングのパルスをクロックにしたがって送信するマスタ(2)と、それぞれが前記マスタから前記同期タイミングのパルスを受信したことに応じてデータをクロックにしたがって送信する複数のスレーブ(3)と、を備えた通信システム(1)において、
前記複数のスレーブのうち第1のスレーブは、第1のスレーブ側クロックを発振する第1のスレーブ側発振手段(3b)と、スレーブ側補正クロックを発振するスレーブ側補正用発振手段(3f)と、を有し、前記第1のスレーブ側クロックを前記スレーブ側補正クロックに追従するように補正して第1のスレーブ側補正済みクロックを生成し、前記データを当該第1のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信し、
前記複数のスレーブのうち第2のスレーブは、第2のスレーブ側クロックを発振する第2のスレーブ側発振手段(4b)を有し、前記データを前記第2のスレーブ側クロックにしたがって送信し、前記第2のスレーブ側クロックに異常が発生した旨を検出した場合には、前記第1のスレーブから前記第1のスレーブ側補正済みクロックを受信することで、前記第2のスレーブ側クロックを前記第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正して第2のスレーブ側補正済みクロックを生成し、前記データを当該第2のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信することを特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載した通信システムにおいて、
前記第2のスレーブは、前記第2のスレーブ側クロックに異常が発生した旨を検出した場合には、補正要求を前記マスタに送信し、
前記マスタは、前記第2のスレーブから前記補正要求を受信すると、補正命令のパルスを前記第1のスレーブ及び前記第2のスレーブに送信し、
前記第1のスレーブは、前記マスタから前記補正命令のパルスを受信すると、前記第1のスレーブ側補正済みクロックを前記第2のスレーブに送信し、
前記第2のスレーブは、前記マスタから前記補正命令のパルスを受信すると、前記第2のスレーブ側クロックを前記第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正して第2のスレーブ側補正済みクロックを生成することを特徴とする通信システム。 - 請求項1又は2に記載した通信システムにおいて、
前記第1のスレーブは、前記第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出した場合には、前記第1のスレーブ側クロックを前記スレーブ側補正クロックに追従するように再補正して前記第1のスレーブ側補正済みクロックを再生成し、その再生成した前記第1のスレーブ側補正済みクロックを前記第2のスレーブに送信し、
前記第2のスレーブは、前記第1のスレーブから前記第1のスレーブ側補正済みクロックを受信すると、前記第2のスレーブ側クロックを前記第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正して第2のスレーブ側補正済みクロックを生成し、前記データを当該第2のスレーブ側補正済みクロックにしたがって送信することを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載した通信システムにおいて、
前記第1のスレーブは、前記第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出した場合には、補正要求を前記マスタに送信し、
前記マスタは、前記第1のスレーブから前記補正要求を受信すると、補正命令のパルスを前記第1のスレーブ及び前記第2のスレーブに送信し、
前記第1のスレーブは、前記マスタから前記補正命令のパルスを受信すると、前記第1のスレーブ側クロックを前記スレーブ側補正クロックに追従するように再補正して前記第1のスレーブ側補正済みクロックを再生成し、その再生成した前記第1のスレーブ側補正済みクロックを前記第2のスレーブに送信し、
前記第2のスレーブは、前記マスタから前記補正命令のパルスを受信すると、前記第2のスレーブ側クロックを前記第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正して前記第2のスレーブ側補正済みクロックを生成することを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載した通信システムにおいて、
前記第1のスレーブは、前記第1のスレーブ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出した場合には、前記第1のスレーブ側クロックを前記スレーブ側補正クロックに追従するように再補正して前記第1のスレーブ側補正済みクロックを再生成し、ヘッダを前記第2のスレーブに送信したことに続いて、その再生成した前記第1のスレーブ側補正済みクロックを前記第2のスレーブに送信し、
前記第2のスレーブは、前記第1のスレーブからヘッダを受信したことに続いて、前記第1のスレーブから前記第1のスレーブ側補正済みクロックを受信すると、前記第2のスレーブ側クロックを前記第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正して前記第2のスレーブ側補正済みクロックを生成することを特徴とする通信システム。 - 請求項1から5の何れか一項に記載した通信システムにおいて、
前記マスタは、マスタ側クロックを発振するマスタ側発振手段(2a)と、マスタ側補正クロックを発振するマスタ側補正用発振手段(2b)とを有し、前記マスタ側クロックを前記マスタ側補正クロックに追従するように補正してマスタ側補正済みクロックを生成し、前記同期タイミングのパルスを当該マスタ側補正済みクロックにしたがって送信し、前記マスタ側補正済みクロックに異常が発生した旨を検出した場合には、前記第1のスレーブから前記第1のスレーブ側補正済みクロックを受信することで、前記マスタ側クロックを前記第1のスレーブ側補正済みクロックに追従するように補正してマスタ側補正済みクロックを再生成し、前記同期タイミングのパルスを当該再生成したマスタ側補正済みクロックにしたがって送信することを特徴とする通信システム。 - 請求項1から6の何れか一項に記載した通信システムにおいて、
前記マスタに対して前記複数のスレーブがデイジーチェーン接続され、前記第1のスレーブが終端のスレーブであり、前記第2のスレーブが終端以外のスレーブであることを特徴とする通信システム。 - 請求項1から6の何れか一項に記載した通信システムにおいて、
前記マスタに対して前記複数のスレーブがバス接続されていることを特徴とする通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013102296A JP2014222847A (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | 通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013102296A JP2014222847A (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | 通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014222847A true JP2014222847A (ja) | 2014-11-27 |
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ID=52122184
Family Applications (1)
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JP2013102296A Pending JP2014222847A (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | 通信システム |
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JP (1) | JP2014222847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015130613A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | 株式会社デンソー | 通信システム |
-
2013
- 2013-05-14 JP JP2013102296A patent/JP2014222847A/ja active Pending
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JP2015130613A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | 株式会社デンソー | 通信システム |
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