JPWO2020095413A1 - 通信システム、通信装置、及びプログラム - Google Patents

通信システム、通信装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

通信システム(1)は、マスタスレーブ方式で同期通信を行う。スレーブとして機能する通信装置(201)と通信装置(202)とはそれぞれ異なる通信周期でマスタとして機能する通信装置(100)と通信するように設定されている。通信装置(201、202)の同期判別部(240)は、計時部(210)が計時する時刻が、設定された時刻から自機に設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、通信装置(100)にデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。通信部(250)は、同期判別部(240)が送信タイミングであると判別すると通信装置(100)にデータを送信する。通信装置(100)の計時部(110)は、基準時刻を計時する。時刻同期部(120)は、基準時刻を通信装置(201、201)に通知して、計時部(210)と計時部(110)とを時刻同期させる。

Description

本発明は、通信システム、通信装置、方法、及びプログラムに関する。
マスタスレーブ方式の通信システムにおいて、スレーブ毎に、あるいは、スレーブのグループ毎に、異なる通信周期を設定し、スレーブが設定された通信周期でマスタと通信することがある。特許文献1には、スレーブがグループ分けされ、スレーブがグループ毎に異なる通信周期でマスタと通信することが記載されている。特許文献1に記載された構成においては、マスタは、データの送信タイミングをスレーブに通知するため、同期フレームを一定間隔でスレーブに送信する。同期フレームには、基準周期の時間が経過するたびに加算されるカウンタの値がセットされている。スレーブは、受信した同期フレームに設定されたカウンタの値が、自機が属するグループに設定された通信周期であることを示す値であると判別すると、マスタにデータを送信する。
特開2006−67276号公報
特許文献1に記載された構成では、スレーブは、同期フレームにセットされたカウンタの値から、マスタにデータを送信するタイミングを判別する。従って、同じグループに属するスレーブには、同じタイミングで同期用のフレームが到達している必要がある。しかし、伝搬遅延、通信装置の処理による遅延等により、同期フレームが同じグループに属するスレーブに到達する時刻がばらつく状況も起こり得る。この場合、同じグループに属するスレーブがマスタにデータを送信するタイミングがずれてしまう。特許文献1に記載されているように、同期フレームを使用してスレーブの送信タイミングを取る構成では、伝搬遅延、通信装置の処理による遅延等が発生した場合には、同期精度が低下する。さらに、スレーブがマスタにデータを送信するタイミングのずれが大きくなると、同期通信が成り立たなくなる。このように、スレーブ毎、あるいはグループ毎に異なる通信周期が設定されている場合に、同期フレームを使用してスレーブの送信タイミングを取って同期通信を行うことは困難であった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、マスタスレーブ方式の通信システムにおいて、スレーブ毎に異なる通信周期が設定されている場合に、同期通信を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信システムは、スレーブとして機能する第1通信装置及び第2通信装置と、マスタとして機能する第3通信装置とを含み、マスタスレーブ方式で同期通信を行う。第1通信装置と第2の通信装置とはそれぞれ異なる通信周期でマスタと通信するように設定されている。スレーブの第1計時手段は、時刻を計時する。スレーブの同期判別手段は、第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機に設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。スレーブの通信手段は、同期判別手段が送信タイミングであると判別すると、マスタにデータを送信する。マスタの第2計時手段は基準時刻を計時する。マスタの時刻同期手段は、基準時刻をスレーブに通知して、スレーブの第1計時手段と第2計時手段とを時刻同期させる。
本発明の通信システムにおいては、スレーブとして機能する第1通信装置と第2通信装置とはそれぞれ異なる通信周期でマスタと通信するように設定されている。スレーブは、自機が備える第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機に設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。スレーブは送信タイミングであると判別すると、マスタにデータを送信する。マスタは、基準時刻をスレーブに通知して、スレーブの第1計時手段と第2計時手段とを時刻同期させる。このような構成を備えることで、スレーブ毎に異なる周期が設定されている場合に、同期通信が可能となる。
実施の形態に係る通信システムの機能構成を示すブロック図 実施の形態に係る通信システムのハードウェア構成を示す図 実施の形態に係るデータを送信するタイミングを示す図 時刻同期の方法を説明するための図 スレーブのデータ送信処理のフローチャート
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係る通信システムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、通信システム1は、相互に通信する通信装置100と通信装置201と通信装置202とを含む。通信装置100と通信装置201と通信装置202とは、ネットワーク5を介して通信可能に接続されている。
通信システム1において、通信装置100と通信装置201と通信装置202とはマスタスレーブ方式で通信する。通信装置100はマスタとして機能する。通信装置201及び202はスレーブとして機能する。スレーブとして機能する通信装置201及び202は、マスタとして機能する通信装置100の管理下でデータの送受信を行う。通信装置100と通信装置201と通信装置202とは、例えば、生産システム、制御システム等において稼動するプログラマブルロジックコントローラである。例えば、通信装置201及び202は、それぞれが管理するセンサから収集したデータを、予め設定されたタイミングでマスタとして機能する通信装置100に送信する。ネットワーク5は、例えば、100Base−Tの規格に則ったネットワークである。
以下、マスタとして機能する通信装置100を、単にマスタという場合がある。スレーブとして機能する通信装置201及び202を、単にスレーブという場合がある。また、通信装置201及び202をまとめて通信装置200と称することがある。通信装置100は、本発明の第3の通信装置の一例である。通信装置201は、本発明の第1の通信装置の一例である。通信装置202は、本発明の第2の通信装置の一例である。また、通信装置201は本発明の第1スレーブの一例であり、通信装置202は本発明の第2スレーブの一例である。
スレーブとして機能する通信装置201と通信装置202とはそれぞれ異なる周期でマスタにデータを送信する。実施の形態において、通信装置201と通信装置202とは、共通の基準周期Tsを整数倍した通信周期でマスタにデータを送信する。共通の基準周期Tsは、マスタのクロックの信号に同期した周期である。例えば、通信装置201の通信周期T1として、マスタのクロックの信号に同期した共通の基準周期を2倍した周期が設定され、通信装置202の通信周期T2として、共通の基準周期を3倍した周期が設定される。
図2に示すように、通信装置100は計時装置13を有しており、通信装置201及び202は、計時装置23をそれぞれ有している。計時装置13及び計時装置23それぞれの時刻は一致しているものとする。スレーブとして機能する通信装置201及び202はそれぞれが有する計時装置23の時刻から、設定された時刻から自機に設定された通信周期の時間が経過したと判別したときに、マスタとして機能する通信装置100に対してデータを送信するタイミングであると判別する。実施の形態においては、スレーブとして機能する通信装置201及び202は、マスタに前回データを送信した時刻から自機に設定された通信周期の時間が経過したと判別したときに、マスタとして機能する通信装置100に対してデータを送信する。マスタの計時装置13及びスレーブの計時装置23それぞれの時刻は一致しているため、スレーブとして機能する通信装置201及び202はそれぞれ設定された通信周期でマスタとして機能する通信装置100にデータを送信することができる。
図2に示すように、マスタとして機能する通信装置100は、ハードウェア構成として、各種のプログラム及びデータを記憶するメモリ11と、通信装置201及び202と通信を行う通信インタフェース12と、時刻を計時する計時装置13と、通信装置100全体を制御するプロセッサ14とを有する。メモリ11と、通信インタフェース12と、計時装置13とはバス19を介してプロセッサ14に接続されており、プロセッサ14と通信する。
メモリ11は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。メモリ11には、時刻補正を行うための時刻同期プログラム111と、ネットワーク5全体を管理するための通信パラメータ112とが格納されている。通信システム1を管理するユーザが設定ツールを使用して、時刻同期プログラム111と通信パラメータ112とを予めメモリ11に格納しているものとする。また、メモリ11は、プロセッサ14のワークメモリとして用いられる。時刻同期プログラム111は、本発明のプログラムの一例である。
時刻同期プログラム111は、プロセッサ14により実行される。プロセッサ14は時刻同期プログラム111を実行して、スレーブの計時装置の時刻を補正する。
通信パラメータ112は、マスタとして機能する通信装置100がネットワーク5全体を管理するために必要なパラメータである。例えば、通信パラメータ112は、各スレーブの通信周期に関するパラメータを含む。
通信インタフェース12は、通信装置100が他の通信装置と通信するためネットワークインタフェース回路を含む。通信インタフェース12は、プロセッサ14から供給されたデータを電気信号に変換し、変換した信号をネットワーク5を介して通信装置200に送信する。また、通信インタフェース12は、ネットワーク5を介して通信装置200から受信した電気信号をデータに復元してプロセッサ14に出力する。
計時装置13は、クロック信号を出力する発振回路を含み、時刻を計時する装置である。
プロセッサ14は、MPU(Micro Processing Unit)を含み、メモリ11に記憶される各種プログラムを実行して、通信装置100の各種機能を実現する。
スレーブとして機能する通信装置201は、ハードウェア構成として、各種のプログラム及びデータを記憶するメモリ21と、通信装置100と通信を行う通信インタフェース12と、時刻を計時する計時装置23と、通信装置201全体を制御するプロセッサ24とを有する。メモリ21と、通信インタフェース22と、計時装置23とはバス29を介してプロセッサ24に接続されており、プロセッサ24と通信する。通信装置202も通信装置201と同様の構成を備える。
メモリ21は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。メモリ21は、マスタと通信するための通信プログラム211と、マスタとの通信に使用される通信パラメータ212とを格納する。通信システム1を管理するユーザが設定ツールを使用して、通信プログラム211と、通信パラメータ212とを予めメモリ21に格納しているものとする。また、メモリ21は、プロセッサ24のワークメモリとして用いられる。
通信プログラム211は、プロセッサ24により実行される。プロセッサ24は通信プログラム211を実行して、通信装置201がセンサから収集したデータをマスタに送信する。さらに、プロセッサ24は通信プログラム211を実行して、マスタと協働して計時装置23の時刻を補正する。
通信パラメータ212は、スレーブとして機能する通信装置201がマスタと通信するために必要なパラメータである。例えば、通信パラメータ212は、通信装置201がマスタにデータを送信する間隔を示す通信周期に関するパラメータを含む。
通信インタフェース22は、通信装置201が他の通信装置と通信するためネットワークインタフェース回路を含む。通信インタフェース22は、プロセッサ24から供給されたデータを電気信号に変換し、変換した信号をネットワーク5を介してマスタに送信する。また、通信インタフェース22は、ネットワーク5を介してマスタから受信した電気信号をデータに復元してプロセッサ24に出力する。
計時装置23は、クロック信号を出力する発振回路を含み、時刻を計時する装置である。
プロセッサ24は、MPUを含み、メモリ21に記憶される各種プログラムを実行して、通信装置201の各種機能を実現する。例えば、プロセッサ24は、計時装置23が計時する時刻が設定された通信周期であると判別した場合、データをマスタに送信する。
図1に示すように、マスタとして機能する通信装置100は、機能的には、時刻を計時する計時部110と、マスタとスレーブの時刻同期を行う時刻同期部120と、同期通信に必要なパラメータを記憶する同期情報記憶部130と、スレーブと通信する通信部140と、を有する。計時部110は、本発明の第2計時手段の一例である。計時部110が計時する時刻は、本発明の計時時刻の一例である。
計時部110は時刻を計時する。通信装置100はマスタであるため、計時部110が計時する時刻は通信システム1における基準時刻となる。計時部110の機能は、図2に示す計時装置13により実現される。
図1に示す時刻同期部120は、後述の通信装置200の時刻補正部220と協働して、基準時刻に合わせるように通信装置201及び202それぞれの計時部210の時刻の同期を行う。時刻同期部120は、時刻補正の具体的な方法として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1588、IEEE802.1AS等に規定された時刻同期プロトコルを採用することができる。時刻補正の具体的な手法については後述する。時刻同期部120の機能は、図2に示すプロセッサ14により実現される。時刻同期部120は、本発明の時刻同期手段の一例である。
図1に示す同期情報記憶部130は、通信周期に関するパラメータを記憶する。前述のように、通信装置201と通信装置202とは共通の基準周期Tsを整数倍した通信周期でマスタと通信する。実施の形態においては、通信装置201の通信周期T1は、基準周期TsをM倍(Mは自然数)したものとし、通信装置202の通信周期T2は、基準周期TsをN倍(Nは自然数)したものと設定する。通信装置201の通信周期T1は、本発明の第1周期の一例であり、通信装置202の通信周期T2は、本発明の第2周期の一例である。
例えば、通信装置202の処理能力が、通信装置201の処理能力より劣っているとする。よって、通信装置201は、通信装置202より、短い間隔でマスタと通信するように、通信周期T1が設定される。図3に示す例では、通信装置201は、基準周期Tsを2倍した通信周期T1でマスタにデータを送信する。通信装置202は、基準周期Tsを3倍した通信周期T2でマスタにデータを送信する。
図1に示す同期情報記憶部130は、基準周期と、スレーブの通信周期が基準周期の何倍であるかを示す情報を記憶する。これらの情報は、マスタとスレーブとが通信するのに先だって、マスタからスレーブに提供される。同期情報記憶部130の機能は、図2に示すメモリ11により実現される。
図1に示す通信部140は、スレーブとデータの送受信を行う。例えば、通信部140は、時刻同期部120から出力された時刻同期のためのメッセージを通信装置201及び202に送信する。通信部140の機能は、図2に示す通信インタフェース12により実現される。
図1に示すように、スレーブとして機能する通信装置201は、機能的には、時刻を計時する計時部210と、マスタと協働して計時部210が計時する時刻を補正する時刻補正部220と、同期通信に必要なパラメータを記憶する同期情報記憶部230と、マスタにデータを送信するタイミングを判別する同期判別部240と、マスタと通信する通信部250と、を有する。
計時部210は時刻を計時する。計時部210が計時する時刻は、後述の同期判別部240がデータの送信タイミングを判別するのに使用される。計時部210の機能は、図2に示す計時装置23により実現される。計時部210は、本発明の第1計時手段の一例である。通信装置201の計時部210が計時する時刻は、本発明の第1計時時刻の一例である。通信装置202の計時部210が計時する時刻は、本発明の第2計時時刻の一例である。
図1に示す時刻補正部220は、前述の通信装置100の時刻同期部120と協働して、計時部210が計時する時刻を補正する。時刻補正の具体的な方法については後述する。時刻補正部220の機能は、図2に示すプロセッサ24により実現される。時刻補正部220は、本発明の時刻補正手段の一例である。
図1に示す同期情報記憶部230は、同期に関するパラメータを記憶する。前述のように、通信装置201の通信周期は、基準周期をM倍(Mは自然数)した周期であり、通信装置202の通信周期は、基準周期をN倍(Nは自然数)した周期である。このため、通信装置201の同期情報記憶部230には、基準周期と、基準周期のM倍が通信周期であることを示す情報が格納される。通信装置202の同期情報記憶部230には、基準周期と、基準周期のN倍が通信周期であることを示す情報が格納されることになる。同期情報記憶部230に格納されるデータは、マスタとスレーブとが通信するのに先だって、マスタからスレーブに提供される。同期情報記憶部230の機能は、図2に示すメモリ21により実現される。
図1に示す同期判別部240は、計時部210が計時する時刻が、マスタに前回データを送信した時刻から、同期情報記憶部230が格納されている通信周期の時間が経過したことを示すとき、マスタにデータを送信するタイミングであると判別する。同期判別部240の機能は、図2に示すプロセッサ24により実現される。同期判別部240は、本発明の同期判別手段の一例である。同期判別部240が判別するマスタにデータを送信するタイミングは、本発明の送信タイミングの一例である。
図1に示す通信部250は、マスタと通信する。例えば、通信部140は、同期判別部240からデータを送信するタイミングである旨を通知されると、マスタにデータを送信する。また、通信部250は、マスタから受信した時刻同期のためのメッセージを時刻補正部220に出力する。通信部250の機能は、図2に示す通信インタフェース22により実現される。通信部250は、本発明の通信手段の一例である。
次に、時刻同期部120と、時刻補正部220とが協働して、計時部110が計時する時刻と計時部210が計時する時刻を時刻同期する方法を説明する。以下、IEEE1588の時刻同期プロトコルを採用した構成を説明する。マスタである通信装置100のプロセッサ14は時刻同期プログラム111を実行し、スレーブである通信装置200のプロセッサ24は通信プログラム211を実行して、下記の処理を行う。
図4に示すように、マスタのプロセッサ14は、まず、時刻同期の開始を示すSyncメッセージをスレーブに送信する。このとき、マスタのプロセッサ14は、Syncメッセージを送信したときの計時装置13の時刻t1をメモリ11に記憶しておく。Syncメッセージは、本発明の第1メッセージの一例である。マスタは、Syncメッセージを、スレーブとの通信を確立してから一定期間毎に送信するものとする。
スレーブのプロセッサ24は、Syncメッセージを受信すると、Syncメッセージを受信したときの計時装置23の時刻t2をメモリ21に記憶しておく。マスタのプロセッサ14は、Syncメッセージを送信してから設定された時間待機し、その後、時刻t1をスレーブに通知するためのFollow_Upメッセージを生成し、生成したメッセージにメモリ21に記憶していた時刻t1をセットして、当該メッセージをスレーブに送信する。
スレーブのプロセッサ24は、Follow_Upメッセージを受信すると、Follow_Upメッセージにセットされた時刻t1をメモリ21に記憶しておく。スレーブのプロセッサ24は、Follow_Upメッセージを受信してから予め設定された時間待機し、その後、マスタに応答するためのDelay_Reqメッセージをマスタに送信する。さらに、スレーブのプロセッサ24は、Delay_Reqメッセージを送信したときの計時装置23の時刻t3をメモリ21に記憶しておく。Delay_Reqメッセージは、本発明の第2メッセージの一例である。
マスタのプロセッサ14は、Delay_Reqメッセージを受信すると、Delay_Reqメッセージを受信したときの計時装置13の時刻t4をメモリ11に記憶しておく。マスタのプロセッサ14は予め設定された時間待機してから、スレーブに応答するためのDelay_Respメッセージを生成し、生成したメッセージにメモリ11に記憶していた時刻t4をセットして、当該メッセージをスレーブに送信する。スレーブのプロセッサ24は、Delay_Reqメッセージを受信すると、当該メッセージにセットされた時刻t4をメモリ21に記憶する。
ここで、マスタとスレーブとの間の伝搬遅延が一定であると仮定すると、伝搬遅延による片道の遅延時間は下記式で表される。
遅延時間Dly1={(t2−t1)+(t4−t3)}/2・・・・・式(1)
マスタのクロックとスレーブのクロックの差、即ち、マスタのクロックとスレーブのクロックのオフセットは下記式で求められる。
スレーブのクロックのオフセットOff1
=(t2−t1)−(片道の遅延時間Dly1)
={(t2−t1)−(t4−t3)}/2・・・・・・・・・・・・・式(2)
よって、スレーブは、取得したt1〜t4の値と、上記式(1)とから、片道の遅延時間Dly1を算出する。スレーブは算出した遅延時間Dly1だけ計時部210の時刻を調整する。さらに、スレーブは、取得したt1〜t4の値と、上記式(2)とから、スレーブのクロックのオフセットOff1を算出する。スレーブは算出したオフセットOff1だけ計時部210の時刻を調整する。
上記のような処理を行うのは、スレーブの計時装置23の時刻とマスタの計時装置13の時刻との差は、(a)伝搬遅延と、(b)スレーブの計時装置13の時刻とマスタの計時装置23の時刻との差と、により生じるからである。実施の形態においては、上記のように、遅延時間Dly1とオフセットOff1とに応じた時間だけ、計時部210が計時する時刻を補正する。例えば、スレーブの計時部210の時刻がマスタの計時部110の時刻より遅れている場合には、スレーブは計時部210の時刻を遅延時間Dly1とオフセットOff1とに応じた時間だけ早めるように補正する。遅延時間Dly1は、本発明の伝搬遅延時間の一例である。オフセットOff1は、本発明のオフセットの一例である。
次に、マスタの計時装置13と、スレーブの計時装置23との時刻同期の処理を説明する。マスタは、例えば、コネクション確立時に、スレーブに、通信周期に関するパラメータを送信するとともに、スレーブと協働してスレーブの計時装置23の時刻補正を行う。
続いてスレーブ側処理を説明する。図2に示す通信装置201のプロセッサ24は、通信プログラム211を実行して、マスタへのデータの送信処理とともに、計時装置23の時刻を補正する。通信装置100から、通信周期に関するパラメータを受信すると、データの送信処理を開始するものとする。なお、通信装置202も同様の処理を行うものとする。
図5に示すように、通信装置201のプロセッサ24は、マスタから受信した通信周期に関するパラメータを、通信パラメータ212としてメモリ21に格納する(ステップS21)。マスタから受信した通信周期に関するパラメータには、基準周期Tsと、通信装置201の通信周期とが含まれる。図3に示すように、通信装置201の通信周期T1は、基準周期Ts×2倍と設定されている。通信装置202の通信周期T2は、基準周期Ts×3倍と設定されている。また、スレーブの計時装置23の時刻は、マスタの計時装置13の時刻より遅れていると仮定する。
プロセッサ24は、時刻補正を実施するか否かを判別する(ステップS22)。具体的には、プロセッサ24は、通信インタフェース22が、マスタから図4に示すSyncメッセージを受信したか否かを判別する。プロセッサ24は、通信インタフェース22がSyncメッセージを受信している場合、時刻補正を実施するべきであると判別し(ステップS22;Yes)、以下の処理を実行して、図2に示す計時装置23の時刻を補正する(ステップS23)。
図5に示すステップS23において、プロセッサ24は、具体的には、図4に示すSyncメッセージを受信したときの計時装置23の時刻をメモリ21に格納する。この時刻は、図4に示す時刻t2に相当する。
プロセッサ24は、通信インタフェース22が、Follow_Upメッセージを受信するのを待って、通信インタフェース22がFollow_Upメッセージを受信すると、そのメッセージにセットされた時刻データをメモリ21に格納する。Follow_Upメッセージにセットされた時刻データは、図4に示すように、マスタがSyncメッセージを送信した時刻であり、マスタの計時装置13が計時した時刻を示すデータである。この時刻は図4に示す時刻t1に相当する。
プロセッサ24は、Follow_Upメッセージを取得すると、通信インタフェース22を介して、マスタにDelay_Reqメッセージを送信する。プロセッサ24は、Delay_Reqメッセージを送信したときの計時装置23の時刻をメモリ21に格納する。この時刻は、図4に示す時刻t3に相当する。
プロセッサ24は、通信インタフェース22がDelay_Respメッセージを受信すると、そのメッセージに設定された時刻データをメモリ21に格納する。Delay_Respメッセージにセットされた時刻データは、図4に示すように、マスタがDelay_Reqメッセージを受信した時刻であり、マスタの計時装置13が計時した時刻を示すデータである。この時刻は図4に示す時刻t4に相当する。
その後、プロセッサ24は、メモリ21に格納した時刻データから、上述の式(1)を使用して遅延時間Dly1を、さらに、式(2)を使用してオフセットOff1を算出する。
プロセッサ24は、計時装置23の時刻を遅延時間Dly1とオフセットOff1とに応じた時間だけ早めるように補正する。その後、ステップS24において、プロセッサ24は、計時装置23の時刻が、自機に設定された通信周期と一致する時刻であるか否かを判別する(ステップS24)。ここでは、通信装置201の通信周期が、図3に示すように、基準周期Tsを2倍とした通信周期T1として設定されていると仮定する。プロセッサ24は、計時装置23の時刻が、自機に設定された通信周期と一致するタイミングを示す場合(ステップS24;Yes)、マスタにデータを送信する(ステップS25)。
以上説明したように、実施の形態に係る通信システムにおいては、スレーブは自機が有する計時装置23の時刻から、自機に設定された通信周期と一致するタイミングで、マスタにデータを送信する。このため、マスタからスレーブへの時刻同期フレームを送信せずとも、マスタとスレーブとは同期通信を行うことが可能である。よって、特許文献1にように時刻同期フレームを使用する場合に、時刻同期フレームの遅延の影響を受けることがない。さらに、スレーブそれぞれは、自機が有する計時装置23の時刻をマスタの計時装置23が計時する基準時刻に合わせるように補正する。よって、マスタとスレーブのクロックの誤差による同期精度の低下を抑制することができる。
また、スレーブの通信周期として、基準周期を整数倍した周期が設定されているため、スレーブは、マスタの計時装置13と同期した計時装置23と、通信周期が基準周期の何倍であるかを示す情報とを有していれば、各スレーブが異なる通信周期でマスタと通信することが可能である。
同じネットワーク上のスレーブが異なる通信周期でマスタと通信することが可能であるため、例えば、処理能力の低いスレーブと、処理能力の高いスレーブとが、同一のネットワーク上で通信を行うことができる。これにより、例えば、処理能力の高いスレーブが、処理能力の低いスレーブと同じタイミングでマスタと通信する必要はない。また、処理能力の低いスレーブが、処理能力が高いスレーブと同じ周期で通信することができず、ネットワークに接続することができないといった状況も発生しない。
実施の形態においては、マスタが、スレーブと協働してスレーブの計時装置23の時刻を補正する例を説明したが、これに限られない。通信システムに、マスタ以外の他の装置、例えば、タイムサーバを追加してもよい。タイムサーバは基準時刻を計時する計時装置を備える。この場合、タイムサーバが、マスタ及びスレーブに基準時刻を示すデータを配信する。マスタ及びスレーブは供給された基準時刻に合わせるように自機の計時装置の時刻を補正すればよい。
実施の形態においては、通信装置200の時刻補正部220が、遅延時間Dly1とマスタのクロックとスレーブのクロックとのオフセットOff1とを求め、求めた遅延時間Dly1とオフセットOff1とに応じて時刻を補正する例を説明したが、これに限られない。時刻補正部220は、遅延時間Dly1だけを使用して時刻を補正してもよいし、あるいは、オフセットOff1だけを使用して時刻を補正してもよい。通信装置200は、さらに、クロック調整アルゴリズムを使用して、計時装置23の時刻を補正してもよい。あるいは、マスタとして機能する通信装置100が、クロック調整アルゴリズムを使用して、計時装置23の補正値を算出し、算出した補正値を通信装置200に供給してもよい。この場合、通信装置200は、通信装置100から供給された補正値で計時装置23の時刻を補正すればよい。
実施の形態においては、通信装置201の通信周期T1を基準周期Ts×2倍と設定し、通信装置202の通信周期T2を基準周期Ts×3倍と設定し、基準周期Tsに乗ずるM、Nとして整数を採用する例を説明した。しかしながら、M、Nは自然数であればよく、整数に限られない。
また、実施の形態においては、MとNの値が異なる例を説明したが、MとNの値は同じであってもよい。通信装置201と通信装置202のそれぞれ処理能力に差がある場合には、処理能力の高い方の通信周期を短くし、処理能力の方の低い方の通信周期を長くするように、MとNの値を決定することが望ましい。例えば、通信装置201の処理能力が通信装置202の処理能力より高い場合、M>Nとなるように設定してもよい。通信装置201の処理能力が通信装置202の処理能力より低い場合、M<Nとなるように設定してもよい。
実施の形態においては、通信装置201は、通信周期T1でマスタにデータを送信し、通信装置202は、通信周期T2でマスタにデータを送信し、装置毎に通信周期が異なる例を説明したが、これに限られない。例えば、スレーブの数が3つ以上である場合であって、スレーブをグループに分け、グループ毎に異なる通信周期を設定してもよい。よって、同一グループ内の1又は複数のスレーブは同じ通信周期でマスタにデータを送信する。また、スレーブが1つだけの場合であっても、実施の形態に係る構成を採用することで、時刻同期フレームの遅延の影響を受けることがなく、マスタとスレーブのクロックの誤差による同期精度の低下を抑制することができる。
実施の形態においては、時刻同期する方法として、IEEE1588の時刻同期プロトコルを採用した例を説明したが、これに限られず、他の時刻同期プロトコルを同期してもよい。
実施の形態においては、設定された通信周期の時間経過をカウントする起点となる設定された時刻を、スレーブがマスタに前回データを送信した時刻とする例を説明したがこれに限られない。例えば、スレーブがマスタに初回データを送信するときには、設定された時刻を、マスタから特定の通知を受けた時刻としてもよい。
上記のプログラムを記録する記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、半導体メモリ、磁気テープを含むコンピュータ読取可能な記録媒体を使用することができる。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
Dly1 遅延時間、Off1 オフセット、T1,T2 通信周期、t1,t2,t3,t4 時刻、Ts 基準周期、1 通信システム、5 ネットワーク、11,21 メモリ、12,22 通信インタフェース、13,23 計時装置、14,24 プロセッサ、19,29 バス、100,200,201,202 通信装置、110,210 計時部、111 時刻同期プログラム、112,212 通信パラメータ、120 時刻同期部、130,230 同期情報記憶部、140,250 通信部、211 通信プログラム、220 時刻補正部、240 同期判別部
本発明は、通信システム、通信装置、及びプログラムに関する。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信システムは、スレーブとして機能する複数の通信装置とマスタとして機能する通信装置とマスタスレーブ方式で同期通信し、スレーブはグループ分けされ、グループ毎に設定された通信周期でマスタと通信するように設定されている。スレーブとして機能する通信装置それぞれが備える第1計時手段は、時刻を計時する。スレーブとして機能する通信装置それぞれが備える同期判別手段は、第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機が属するグループに設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。スレーブとして機能する通信装置それぞれが備える通信手段は、同期判別手段が送信タイミングであると判別すると、マスタにデータを送信する。マスタとして機能する通信装置が備える第2計時手段は基準時刻を計時する。マスタとして機能する通信装置が備える時刻同期手段は、基準時刻をスレーブに通知して、スレーブの第1計時手段と第2計時手段とを時刻同期させる。
本発明の通信システムにおいては、スレーブはグループ分けされ、グループ毎に設定された通信周期でマスタと通信するように設定されている。スレーブは、自機が備える第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機が属するグループに設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。スレーブは送信タイミングであると判別すると、マスタにデータを送信する。マスタは、基準時刻をスレーブに通知して、スレーブの第1計時手段とマスタの第2計時手段とを時刻同期させる。このような構成を備えることで、異なる周期が設定されているスレーブがマスタと通信することが可能となる。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信システムは、スレーブとして機能する複数の通信装置とマスタとして機能する通信装置とがマスタスレーブ方式で同期通信し、スレーブはグループ分けされ、グループ毎に異なる通信周期が設定されており、スレーブは自機が属するグループに設定された通信周期でマスタと通信する。スレーブとして機能する通信装置それぞれが備える第1計時手段は、時刻を計時する。スレーブとして機能する通信装置それぞれが備える同期判別手段は、第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機が属するグループに設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。スレーブとして機能する通信装置それぞれが備える通信手段は、同期判別手段が送信タイミングであると判別すると、マスタにデータを送信する。マスタとして機能する通信装置が備える第2計時手段は基準時刻を計時する。マスタとして機能する通信装置が備える時刻同期手段は、基準時刻をスレーブに通知して、スレーブの第1計時手段と第2計時手段とを時刻同期させる。
本発明の通信システムにおいては、スレーブはグループ分けされ、グループ毎に異なる通信周期が設定されており、スレーブは自機が属するグループに設定された通信周期でマスタと通信する。スレーブは、自機が備える第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機が属するグループに設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する。スレーブは送信タイミングであると判別すると、マスタにデータを送信する。マスタは、基準時刻をスレーブに通知して、スレーブの第1計時手段とマスタの第2計時手段とを時刻同期させる。このような構成を備えることで、異なる周期が設定されているスレーブがマスタと通信することが可能となる。
スレーブとして機能する通信装置201は、ハードウェア構成として、各種のプログラム及びデータを記憶するメモリ21と、通信装置100と通信を行う通信インタフェース22と、時刻を計時する計時装置23と、通信装置201全体を制御するプロセッサ24とを有する。メモリ21と、通信インタフェース22と、計時装置23とはバス29を介してプロセッサ24に接続されており、プロセッサ24と通信する。通信装置202も通信装置201と同様の構成を備える。
図1に示す通信部250は、マスタと通信する。例えば、通信部250は、同期判別部240からデータを送信するタイミングである旨を通知されると、マスタにデータを送信する。また、通信部250は、マスタから受信した時刻同期のためのメッセージを時刻補正部220に出力する。通信部250の機能は、図2に示す通信インタフェース22により実現される。通信部250は、本発明の通信手段の一例である。
スレーブのプロセッサ24は、Syncメッセージを受信すると、Syncメッセージを受信したときの計時装置23の時刻t2をメモリ21に記憶しておく。マスタのプロセッサ14は、Syncメッセージを送信してから設定された時間待機し、その後、時刻t1をスレーブに通知するためのFollow_Upメッセージを生成し、生成したメッセージにメモリ11に記憶していた時刻t1をセットして、当該メッセージをスレーブに送信する。
続いてスレーブ側処理を説明する。図2に示す通信装置201のプロセッサ24は、通信プログラム211を実行して、マスタへのデータの送信処理をするとともに、計時装置23の時刻を補正する。通信装置100から、通信周期に関するパラメータを受信すると、データの送信処理を開始するものとする。なお、通信装置202も同様の処理を行うものとする。
また、実施の形態においては、MとNの値が異なる例を説明したが、MとNの値は同じであってもよい。通信装置201と通信装置202のそれぞれ処理能力に差がある場合には、処理能力の高い方の通信周期を短くし、処理能力の低い方の通信周期を長くするように、MとNの値を決定することが望ましい。例えば、通信装置201の処理能力が通信装置202の処理能力より高い場合、MNとなるように設定してもよい。通信装置201の処理能力が通信装置202の処理能力より低い場合、MNとなるように設定してもよい。
実施の形態においては、時刻同期する方法として、IEEE1588の時刻同期プロトコルを採用した例を説明したが、これに限られず、他の時刻同期プロトコルを採用してもよい。

Claims (13)

  1. スレーブとして機能する第1通信装置及び第2通信装置と、マスタとして機能する第3通信装置とを含み、マスタスレーブ方式で同期通信を行う通信システムであって、
    前記第1通信装置と前記第2通信装置とはそれぞれ異なる通信周期でマスタと通信するように設定されており、
    前記スレーブは、
    時刻を計時する第1計時手段と、
    前記第1計時手段が計時する時刻が、設定された時刻から自機に設定された前記通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、前記マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する同期判別手段と、
    前記同期判別手段が前記送信タイミングであると判別すると、前記マスタにデータを送信する通信手段と、
    を備え、
    前記マスタは、
    基準時刻を計時する第2計時手段と、
    前記基準時刻を前記スレーブに通知して、前記スレーブの前記第1計時手段と前記第2計時手段とを時刻同期させる時刻同期手段と、
    を備える、
    通信システム。
  2. 前記第1通信装置の前記通信周期として第1周期が設定されており、前記第2通信装置の前記通信周期として第2周期が設定されており、
    前記第1通信装置の前記同期判別手段は、前記第1通信装置の前記第1計時手段が計時する時刻が、前記第1通信装置が前記マスタに前回データを送信したときから前記第1周期の時間が経過したことを示す場合に、前記送信タイミングであると判別し、
    前記第2通信装置の前記同期判別手段は、前記第2通信装置の前記第1計時手段が計時する時刻が、前記第2通信装置が前記マスタに前回データを送信したときから前記第2周期の時間が経過したことを示す場合に、前記送信タイミングであると判別する、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1周期は、予め設定された基準周期をM倍(Mは自然数)した周期であり、
    前記第2周期は、前記基準周期をN倍(Nは自然数)した周期である、
    請求項2項に記載の通信システム。
  4. 前記Mの値は、前記第1通信装置の処理能力が、前記第2通信装置の処理能力に対して高い場合、前記Nの値より小さく設定され、
    前記Mの値は、前記第1通信装置の処理能力が、前記第2通信装置の処理能力に対して低い場合、前記Nの値より大きく設定される、
    請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記スレーブは、
    前記マスタの前記時刻同期手段と協働して、前記マスタと前記スレーブとの間の伝搬遅延時間を求め、求めた前記伝搬遅延時間に応じて、前記第1計時手段の時刻を補正する時刻補正手段、
    をさらに有する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記時刻補正手段は、前記マスタの前記時刻同期手段と協働して、前記マスタの前記第2計時手段の時刻と前記スレーブの前記第1計時手段の時刻とのオフセットを求め、求めたオフセットに応じて、前記第1計時手段の時刻を補正する、
    請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記スレーブの前記時刻補正手段は、
    前記マスタの前記時刻同期手段から時刻同期のための第1メッセージを受信すると、前記マスタの前記時刻同期手段に時刻同期のための第2メッセージを送信し、
    (i)前記スレーブが前記マスタから前記第1メッセージを受信した第1時刻と、前記マスタが前記第1メッセージを前記スレーブに送信した第2時刻と、の差と、(ii)前記スレーブが前記第2メッセージを前記マスタに送信した第3時刻と、前記マスタが前記スレーブから前記第2メッセージを受信した第4時刻と、の差と、から前記伝搬遅延時間を求める、
    請求項5に記載の通信システム。
  8. 前記スレーブの前記時刻補正手段は、
    前記マスタの前記時刻同期手段から時刻同期のための第1メッセージを受信すると、前記マスタの前記時刻同期手段に時刻同期のための第2メッセージを送信し、
    (i)前記スレーブが前記マスタから前記第1メッセージを受信した第1時刻と、前記マスタが前記第1メッセージを前記スレーブに送信した第2時刻と、の差と、(ii)前記スレーブが前記第2メッセージを前記マスタに送信した第3時刻と、前記マスタが前記スレーブから前記第2メッセージを受信した第4時刻と、の差と、から前記オフセットを求める、
    請求項6に記載の通信システム。
  9. 前記スレーブの前記時刻補正手段は、前記第1時刻及び前記第3時刻を前記第1計時手段から取得し、
    前記マスタの前記時刻同期手段は、前記第2計時手段から取得した前記第2時刻及び前記第4時刻を前記スレーブの前記時刻補正手段に送信する、
    請求項7又は8に記載の通信システム。
  10. マスタスレーブ方式の通信システムにおいて、スレーブとして機能する第1通信装置及び第2通信装置に対して、マスタとして機能する通信装置であって、
    基準時刻を計時する基準時刻計時手段と、
    設定された基準周期をM倍(Mは自然数)した第1周期で通信する前記第1通信装置と、前記基準周期をN倍(Nは自然数;M≠N)した第2周期で通信する前記第2通信装置とに、前記基準時刻を通知して、前記第1通信装置及び前記第2通信装置がそれぞれ備える計時手段と、前記基準時刻計時手段とを時刻同期させる時刻同期手段と、
    を備える通信装置。
  11. マスタスレーブ方式でマスタとグループ分けされた複数のスレーブとが通信し、前記グループ毎に通信周期が異なるように設定されている通信システムにおいて、前記スレーブとして機能する通信装置であって、
    前記マスタから通知された基準時刻に合わせて自機が備える計時手段の時刻を補正し、
    前記計時手段の時刻が、設定された時刻から自機が属するグループに設定された前記通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、前記マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別する同期判別手段と、
    前記送信タイミングで前記マスタにデータを送信する通信手段と、
    を備える通信装置。
  12. マスタが、前記マスタの計時時刻と、第1スレーブの第1計時時刻及び第2スレーブの第2計時時刻とを時刻同期させるステップと、
    前記第1スレーブが、前記第1計時時刻が、設定された第1時刻から設定された第1周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、前記第1スレーブが前記マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別するステップと、
    前記第1スレーブが、前記送信タイミングであると判別した場合に前記マスタにデータを送信するステップと、
    前記第2スレーブが、前記第2計時時刻が、設定された第2時刻から前記第1周期とは異なる第2周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、前記第2スレーブが前記マスタにデータを送信する前記送信タイミングであるか否かを判別するステップと、
    前記第2スレーブが、前記送信タイミングであると判別した場合に前記マスタにデータを送信するステップと、
    を含む方法。
  13. マスタスレーブ方式で同期通信を行い、スレーブ毎に異なる通信周期でマスタと通信する通信システムにおいて、前記スレーブとして機能するコンピュータに、
    前記マスタから通知された基準時刻に合わせて前記コンピュータが備える計時手段の時刻を補正させ、
    前記計時手段の時刻が、設定された時刻から自機が属するグループに設定された通信周期の時間が経過したことを示すか否かに応じて、前記マスタにデータを送信する送信タイミングであるか否かを判別させ、
    前記送信タイミングで前記マスタにデータの送信させる、
    プログラム。
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