JP2007050812A - 負荷制御システム、通信制御ユニットおよび負荷制御方法 - Google Patents

負荷制御システム、通信制御ユニットおよび負荷制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 車載LANに接続された複数の通信制御ユニット(ECU)を用いて複数の負荷を制御する場合に、各負荷の制御を同期させることができる負荷制御システム、通信制御ユニットおよび負荷制御方法を提供する。
【解決手段】 通信サイクル内のタイミングを計る時間計測カウンタとこの時間計測カウンタが予め割り当てられた送信タイミングを示すときに車載LAN上にデータを送信する通信部とを備える通信制御ユニットを用いた負荷制御システムにおいて、
前記受信側の通信制御ユニットに、負荷を制御する所定の同期タイミングが設定されており、受信側の各通信制御ユニットが時間計測カウンタの値を用いて同期タイミングを判定して負荷を制御することにより複数の負荷制御の同期をとるものであることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷制御システム、通信制御ユニットおよび負荷制御方法に関するものであり、より詳細には自動車に搭載するECU:Electronic Control Unit などを車載LANに接続することにより、負荷の制御を行う負荷制御方法と、その負荷制御システムおよび負荷制御システムを構成する通信制御ユニットに関する。
図9は、従来の負荷制御システム90の構成を示す図である。
図9に示すように、自動車には複数のECU91がLIN、CAN、FlexRayなどの車載LAN92によって接続されており、これらのECU91を車載LAN92における各ノード91A〜91Cとしてノード91A〜91C間で通信を行うことにより多数の負荷93A,93Bの制御を行っている。また、ECU91Aはスイッチ94やセンサ95など、時間的に非同期のイベントトリガTiに基づいて生成される負荷制御データDcを車載LAN92上に送信し、この負荷制御データDcを受信したECU91B,91Cが負荷93A,93Bの制御を行なうことにより、車載LAN92によって接続された各ECU91A〜91Cを用いて複数の負荷93A,93Bを一度に制御することができる。
また、各ECUのノード91A〜91Cは車載LAN92上にデータDc…を送信するためのタイミングを調整することにより、車載LAN92上のデータDc…が衝突しないようにすることが必要である。そこで、近年推し進められているFlexRay規格では、全てのノード91A〜91Cが時間的に同期して車載LAN92上にデータを送受信する送受信のスケジュールを組むことが定められている。この送受信のスケジュールは、ネットワーク設計時に決められるものであり、各ノード91A〜91Cには通信サイクルの繰り返しにおいて Macrotickカウンタと呼ばれる時間計測用カウンタ(クロックということもできる)のカウント数によってデータの送信タイミングが調整される。
また、特表2004−536538号公報(特許文献1)には、LANによって接続された各ノードのクロックを同期させるための構成が示されている。
特表2004−536538号公報
ところが、車載LANにおいては、たとえイベントトリガTiによって負荷93A,93Bの制御を行う場合であっても、各負荷93A,93Bの同期制御を行うことが必要となることがある。ところが、各ECU91B,91Cが負荷制御データDcを受信してから実際に負荷93A,93Bを制御するまでの時間はECU91B,91Cの処理速度や処理状況などによって異なることがある。
すなわち、図10に示すように、時点tp10,tp20においてECU91AにイベントトリガTi1,Ti2が入力されたことに伴って、ECU91AからLAN92上に負荷制御データDc1,Dc2が送信されるが、これを受信するECU91B,91Cにおいては、異なる時点tp12,tp13,tp22,tp23において負荷制御が行われる。また、図示するように、ある負荷制御データDc1が送信されたときにはECU91Bによる負荷93Aの制御がECU91Cによる負荷93Bの制御に先行し、別の負荷制御データDc2の場合はECU91Cによる負荷93Bの制御がECU91Bによる負荷93Aの制御に先行するように、時と場合によって同期ずれがどのように生じるかが異なる場合もある。
このように、各ECU91B,91Cは互いに他方のECU91C,91Bが負荷を駆動するタイミングを知ることができないので、複数の負荷93A,93Bを時間的に同期させて駆動できないという問題があった。
本発明は前記問題を考慮に入れてなされたものであり、その目的は、車載LANに接続された複数の通信制御ユニット(ECU)を用いて複数の負荷を制御する場合に、各負荷の制御を同期させることができる負荷制御システム、通信制御ユニットおよび負荷制御方法を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、
複数の負荷を制御するための負荷制御データを車載LAN上に送信する送信側の通信制御ユニットと、前記負荷に接続されると共に車載LANに接続されて前記負荷制御データを受信することにより負荷を制御する受信側の複数の通信制御ユニットとからなり、かつ、各通信制御ユニットが通信サイクル内のタイミングを計る時間計測カウンタとこの時間計測カウンタが予め割り当てられた送信タイミングを示すときに車載LAN上にデータを送信する通信部とを備える負荷制御システムにおいて、
前記受信側の通信制御ユニットに、負荷を制御する所定の同期タイミングが設定されており、受信側の各通信制御ユニットが時間計測カウンタの値を用いて同期タイミングを判定して負荷を制御することにより複数の負荷制御の同期をとる負荷制御同期手段を備えてなることを特徴とする負荷制御システムを提供している。
前記構成によれば、負荷を制御する同期タイミングが設定されているので、各通信制御ユニットはたとえこの同期タイミングよりも早く負荷制御を行うことができても、時間計測カウンタが同期タイミングになるまで待った後に一斉に負荷制御を行うことにより、複数の負荷の制御を同期して行うことができる。
前記同期タイミングを得るための時間計測カウンタは車載LAN上にデータを送信する送信タイミングを計るために内蔵されているものであるから、構成要素を無闇に増やすことなく的確な同期タイミングを計ることができる。前記車載LANにはLIN、CAN、FlexRayなどの種々の規格がある。とりわけ、FlexRay規格には Macrotickカウンタによる送信タイミングの規定が行われるので、この Macrotickカウンタを本発明の時間計測カウンタとして用いることができるので好ましい。
前記同期タイミングの判定を行うために、前記時間計測カウンタをモニタすることにより同期タイミングを待つ待機手段を設けてもよい。あるいは、時間計測カウンタが同期タイミングになった時点で負荷制御を促す割り込み信号を発生させる割り込み発生手段を設けてもよい。この割り込み信号を用いることにより、通信制御ユニットは前記同期タイミングを待つ間にも負荷制御以外の何らかの処理を行うことができる。
前記通信制御ユニットがECUであり、前記同期タイミングが、負荷制御データの受信開始時点によって相対的に定められ、少なくとも前記受信開始時点から前記負荷制御データの受信に伴う一連の処理を行うのに必要な時間だけ遅らせた時点であることが好ましい。これによって、負荷制御データの受信を行うために必要な時間を確保して、必要最小限の遅れ時間によって負荷制御を同期させることができる。
前記通信制御ユニットがECUであり、前記同期タイミングが、負荷制御データの受信開始時点または受信完了時点によって相対的に定められ、少なくとも前記受信開始時点または受信完了時点から前記負荷制御データに含まれる駆動タイミング指示データが示す時間だけ遅らせた時点であることが好ましい。これによって、負荷制御の迅速性や同期制御の重要性にあわせて、同期タイミングを調節することが可能であり、負荷制御の遅れを防止しながら、負荷制御の同期を確実にとることができる。
また、本発明は、
負荷に接続されると共に車載LANに接続されて車載LANから受信した負荷制御データに従った負荷制御を行う通信制御ユニットであって、
前記車載LANを時分割管理する各通信サイクル内で、車載LANにデータを送信する送信タイミングを計る時間計測カウンタと、
この時間計測カウンタの値を用いて負荷を制御するために予め設定された所定の同期タイミングを判定して負荷を制御することにより負荷制御のタイミングを他の通信制御ユニットと同期させる負荷制御同期手段とを備えてなることを特徴とする通信制御ユニットを提供している。
上記構成によれば、前記通信制御ユニットは適切な同期タイミングを設定するだけで、既存の時間計測カウンタを有効活用して同期タイミングを的確に判定して、負荷を同期制御することができる。なお、負荷制御データの受信側の通信制御ユニットが車載LANにデータを出力する必要がない場合には、前記時間計測カウンタは前記同期タイミングを判定するためだけに用いられてもよい。また、前記通信制御ユニットは例えばECUである。
前記負荷制御同期手段は、例えば、通信制御ユニット内の処理手段(CPU)によって実行されて時間計測カウンタが同期タイミングになるまで待つ監視プログラムである。あるいは、前記負荷制御同期手段は、時間計測カウンタに接続されて前記同期タイミングにおいて、負荷制御を促す割り込み信号を発生するものであることが好ましい。この負荷制御同期手段からの割り込み信号を用いることにより、通信制御ユニット内の処理手段(CPU)は前記同期タイミングを待つ間にも負荷制御以外の何らかの処理を行うことができ、割り込み信号があったときには負荷制御を行うことができる。
さらに、本発明は、
車載LANに接続された複数の通信制御ユニットを用いて負荷制御データを通信することにより、複数の通信制御ユニットに接続された複数の負荷を制御する負荷制御方法であって、
負荷に接続された各通信制御ユニットに、各負荷を制御する同期タイミングを設定し、車載LAN上にデータを送信する送信タイミングを計るために内蔵された時間計測カウンタの値を用いて前記同期タイミングを判定することにより、複数の負荷の同期制御を行うことを特徴とする負荷制御方法を提供している。
上記の方法によれば、負荷を制御する同期タイミングが設定されているので、各通信制御ユニットは時間計測カウンタが同期タイミングになるまで待った後に一斉に負荷制御を行うことにより、複数の負荷の制御を同期して行うことができる。前記同期タイミングを得るための時間計測カウンタは、例えばFlexRayの Macrotickカウンタのように車載LAN上にデータを送信する送信タイミングを計るために内蔵されているものであるから、これを有効に活用して的確な同期タイミングを計ることができる。前記LANは自動車に搭載される車載LANであり、LIN、CAN、FlexRayなどの種々の規格がある。
前記通信制御ユニットがECUであり、前記同期タイミングとして、負荷制御データの受信開始時点から少なくとも前記負荷制御データの受信に伴う一連の処理を行うのに必要な所定の時間だけ遅らせた時点を判定することが好ましい。この方法によれば、負荷制御データの受信を行うために必要な時間を確保しながら、必要最小限の遅れ時間によって負荷制御を同期させることができる。
前記通信制御ユニットがECUであり、
前記負荷制御データに前記同期タイミングを算出するための時間を示す同期タイミング指示データを含ませると共に、
前記同期タイミングとして、負荷制御データの受信開始時点または受信完了時点からこの前記同期タイミング指示データが示す時間だけ遅らせた時点を判定することが好ましい。
この方法によれば、負荷制御データの迅速性や同期制御の重要性にあわせて、同期タイミングをその都度調節することが可能であり、負荷制御の遅れを防止しながら、負荷制御の同期をとることができる。
前述したように、本発明によれば、複数の負荷の制御を同期させることができるので負荷の同期ずれに伴う問題が発生することはない。また、負荷制御を同期させるための構成が極めて簡単であるから、その製造コストを不要に引き上げるものとなることはない。
ができる。
図1に示す本発明の第1実施例に係わる負荷制御システム1の構成において、2は例えばFlexRay規格などの車載LANの規格に準拠する通信を行う車内情報通信バス3(いわゆる車載LANであり、以下、単にバス3という)に接続された通信制御ユニット(ECUであり、以下、ECU2の各ノードを区別するときにはECU2A〜2Cという)、4はECU2B,2Cに接続された負荷(以下、特に区別が必要なときは負荷4A,4Bという)、5はイベントトリガTiとなる種々の信号を出力するスイッチ5Aやセンサ5Bなどのイベント入力手段である。
なお、本実施例では車載LANの一例としてFlexRay規格に準拠するものを例示して説明するが、本発明はFlexRayだけでなく、LINやCANやその他の車載LANにおいても送信タイミングを計るための時間計測カウンタを持つものであれば適用可能である。
FlexRayに対応するECU2は、例えばユニット全体を制御したり負荷制御を行う制御手段10と、この制御手段10に接続されてFlexRayの通信プロトコルを制御する通信コントローラ11と、バス3に対するデータの送受信を行う通信部としてのバスドライバ12と、バス3にデータを送信する送信タイミングを計る時間計測カウンタ(FlexRayの場合は Macrotickカウンタ)13とを備えている。なお、本実施例における Macrotickカウンタ13は通信コントローラ11内に形成されていてもよいが、制御手段10から読み書き可能である必要がある。さらに、前記構成要素10〜13は任意の組み合わせてワンチップ化されていてもよい。
また、前記制御手段10は通信コントローラ11などへの設定や読み出しを行ったり、負荷4への制御を行うものである。とりわけ、前記イベント入力手段5が接続されたECU2Aの制御手段10は、イベント入力手段5からのイベントトリガTiが入力された場合に負荷4を制御するための負荷制御データDcを出力する負荷制御機能を備えた制御プログラムPが実行される。また、負荷4が接続されたECU2B,2Cの制御手段10は、負荷4への制御を同期させるための負荷制御同期手段となる負荷制御同期プログラムPsが実行可能である。
前記通信コントローラ11はFlexRay規格に準拠する種々の制御を行って車載LANを介するデータの通信を制御するものであるが、とりわけ、制御手段10からバス3上に送信するべきデータを入力したときに、 Macrotickカウンタ13の値をモニタしながら、この Macrotickカウンタ13の値が自ノードに割り当てられた送信タイミングに対応する値になった時点でバスドライバ12にこれを出力することにより、所定の送信タイミングにおいてバス3上にデータを送信する機能を有する。一方、データの受信側のECU2における通信コントローラ11はバス3で通信される全てのデータを受信するようにバスドライバ12を制御し、受信したデータの中から必要なデータを選んで入力することにより、バス3からデータを受信する。
前記バスドライバ12は通信コントローラ11から受けたデータを時系列の電気信号に変換してバス3に出力したり、バス3上を電気信号によって送受信されるデータのうち通信コントローラ11によって指定されたデータを受信してこれを通信コントローラ11に出力するものである。
Macrotickカウンタ13は通信タイミング内の各時点を特定するために計数するものであり、制御手段10に割り当てられた送信タイミングを判定するために用いられるものであるが、本発明では
Macrotickカウンタ10の値を負荷制御の同期をとるためにも用いる。
次に、図2を用いて Macrotickカウンタ13を用いた送受信タイミングの管理方法の一例について説明する。すなわち、FlexRay規格ではバス3を通信サイクルC1,C2…に時分割し、各通信サイクルC1,C2…内のより詳細な各時点を
Macrotickカウンタ13の値によって管理している。この Macrotickカウンタ13の値は各通信サイクルC1,C2…の始まりにおいてリセットされると共に各通信サイクルC1,C2…の終わりにnとなる。
そして、各ECU2A〜2Cは Macrotickカウンタ13が各ノードに割り当てられた送信タイミングになった時点からバス3上にデータを送信することによりデータの衝突(コリジョン)が生じないように管理されている。また、ECU2B,2Cはバスドライバ12を介して受信した全てのデータの中から通信コントローラ11を用いて自ノードが必要としている負荷制御データDcを選んで受信し、受信できた負荷制御データを制御手段10に出力するように構成されている。
ここで、時点t10,t20において、ECU2Aにイベント入力手段5からイベントトリガTi1,Ti2の入力があったとすると、ECU2A内の制御手段10によって実行される制御プログラムPによってイベントトリガTi1,Ti2に対応する演算処理などを行って、負荷制御データDcを生成して、これを通信コントローラ11に出力する。
通信コントローラ11は、前記負荷制御データDcの送信側のECU2Aに割り当てられた送信タイミングが Macrotickカウンタ13の値がxになるまで待った後に、この時点t11,t21においてバスドライバ12を介して負荷制御データDcをバス3に送信し、受信側のECU2A,2Bのバスドライバ12はこの負荷制御データDcをバス3から受信し、これが通信コントローラ11を介して受信側の制御手段10まで届けられる。
次いで、負荷制御データDcの受信側のECU2B,2B内の制御手段10では負荷制御データDcの受信に伴う一連の処理を行った後に、負荷制御同期プログラムPsが Macrotickカウンタ13の値をモニタして、この値がyになるまで待機してから負荷4を制御するための信号Sc(Sca,Scb)を出力する。
このとき、受信側のECU2B,2Cの同期タイミングは前記送信タイミングの時点t11,t21(負荷制御データDcの受信開始時点)に比べて少なくとも負荷制御データDcを受信するのに必要な時間Tsより長い一連の処理を行うのに必要な時間以上は遅れさせた時点t12,t22である必要がある。そして、図2の例では各時点t12,t22に対応する Macrotickカウンタ13の値はyである。したがって、各負荷4は前記時点t12,t22において一斉に同期して制御される。
図3は受信側のECU2B,2Cの制御手段10によって実行される負荷制御の処理の流れを説明する図である。
図3において、S1はバス3を介して負荷制御データDcの受信を待ち受けるステップであり、負荷制御データDcの受信を完了するまでステップS1の処理を繰り返す。
S2は Macrotickカウンタ13の値がyになるまで待ち受けるステップであり、
Macrotickカウンタ13の値がyになるまでステップS2の処理を繰り返す。このステップS2の処理が前記負荷制御同期手段Psの一例であり、これは前記同期タイミングを待機する待機手段である。
そして、S3は負荷を駆動するステップであり、この負荷制御を行った後に再びステップS1に戻ってECU2Aなどから次の負荷制御データDcを受信するまで待ち受ける処理を行う。なお、ステップS3に示す負荷駆動は負荷に対して負荷制御データDcが示す電力の供給を行うということを意味しており、電力供給を止めるなどの制御も含まれている。
したがって、負荷制御を行う時点t11,t12…は Macrotickカウンタ13の値をyとする所定の同期タイミングであり、離れた位置にあるECU2B,2B間で同期をとるための何らかの通信を行わなくても、それぞれに接続された複数の負荷4a,4bを同期タイミングにおいて制御することができる。
本実施例の場合、負荷制御同期手段Psが前記待機手段を構成するプログラムによって実現されているので、制御手段10は Macrotickカウンタ13の値を読むことができれば、ソフトウェア的に負荷制御同期手段Psを実現することができ、ハードウェア構成に何ら新たな構成要素を増やすことなく、負荷の同期制御を行うことができる点で有用である。
しかしながら、前記負荷制御同期手段Psの構成は上述したものに限定されるものではない。すなわち、図4に示すように、 Macrotickカウンタ13にそのカウント値がレジスタ14に設定された値x,yになった時点で制御手段10に対して割り込み信号Intx,Intyを出力するため比較器15を設け、制御手段10が割り込み信号Intyを受けたときに負荷制御を行うようにすることも可能である。
この場合、図5に示すように、前記ステップS1における負荷制御データDcの待ち受けを行った後に、S4に示すように負荷駆動のスタンバイ設定を行って直ぐに待ち受け状態に戻ることができる。
一方、前記割り込み信号Intyを受けた場合には、図6に示すように、割り込み処理において、負荷制御を行うようにしてもよい。図6において、S5は前記負荷駆動スタンバイ状態であるかどうかを判断するステップであり、S6は前記ステップS5において負荷駆動のスタンバイ状態であると判断したときに負荷を駆動するステップである。
上述の例のように、負荷制御同期手段として Macrotickカウンタ13に接続されてそのカウント値が同期タイミングを示すときに割り込み信号Intyを発生させる割り込み発生手段15と、この割り込み信号Intyがあった時点で負荷制御を行う処理プログラム(ステップS5,S6の処理)とを設けた場合には、制御手段10が前記同期タイミングを待機することなく別の処理を行うことができる。
また、上述の例では同期タイミングに対応する Macrotickカウンタ13の値yが固定的に設定されている例を示しており、これは負荷制御データDcの送信側のECU2Aがスタティックな帯域で送信タイミングを割り当てられているときに有用である。しかしながら、同期タイミングは負荷制御データの受信開始時点または受信完了時点から相対的に設定されていてもよい。(この相対的な帯域はFlexRayではダイナミックセグメントと呼ばれている)
この場合、図7に示すように、負荷制御データDcの送信タイミングに対応する Macrotickカウンタ13の値x1,x2が一定ではないので、負荷制御の同期タイミングに対応する Macrotickカウンタ13の値y1,y2も前記値x1,x2に合わせて相対的に設定され、例えば前記値の減算y1−x1、y2−x2の値が所定の値tになるように設定する。この値tは例えば少なくとも受信側の各ECU2B,2Cが負荷制御データDcの受信開始時点t31,t41から前記負荷制御データDcの受信に必要な時間Tsより長い一連の処理を行うのに必要な時間だけ遅らせた時点t32,t42までの時間に相当する
Macrotickカウンタ13の値である。
本例のように構成することによって、バス3上の負荷制御データDcが通信サイクル内の異なる送信タイミングによって送信される場合にも、負荷制御の同期を確実にとることができる。
また、前記同期タイミングを定めるための基準となる時点は前記負荷制御データDcの受信開始時点t31,t41だけでなく、受信完了時点t33,t43であってもよい。この場合、ECU2B,2Cが負荷制御データDcを受信した後にこれに伴って生じる一連の処理を完了する間での時間だけ遅らせることができる。
さらに、図8に示すように、負荷制御データDc1,Dc2の長さTs1、Ts2が一定でなかったり、これらの負荷制御データDc1,Dc2を受信したECU2B,2Cが負荷制御を行うための演算処理に必要となる時間の長さが異なる場合には、負荷制御データDc1,Dc2に同期タイミング指示データDsを含ませることが望ましい。この場合、負荷制御同期手段Psは負荷制御データDc1,Dc2の受信開始時点x3,x4から同期タイミング指示データDsに示される時間t1,t2だけ遅らせた時点t52,t62を判定して負荷制御を行うことにより、負荷制御データDc1,Dc2の内容に合わせて確実に負荷制御Sca,Scbを同期させることができる。
なお、図8に示す例においても、前記同期タイミングを定めるための基準となる時点t52,t62は前記負荷制御データDc,Dc2の受信開始時点t51,t51だけでなく、受信完了時点t53,t53であってもよい。
本発明の実施例に係る負荷制御システムの構成を示す図である。 前記負荷制御システムにおける各信号の状態を示す図である。 前記負荷制御システムの動作を説明する図である。 前記負荷制御システムにおける通信制御ユニットの変形例を示す図である。 前記負荷制御システムの動作を説明する図である。 前記負荷制御システムの動作の別の例を説明する図である。 前記負荷制御システムの変形例における各信号の状態を示す図である。 前記負荷制御システムの別の変形例における各信号の状態を示す図である。 従来の負荷制御システムの構成を示す図である。 前記負荷制御システムを用いた負荷制御の例を示す図である。
符号の説明
1 負荷制御システム
2 通信制御ユニット
3 車載LAN
4 負荷
11 通信部
13 時間計測カウンタ
15 負荷制御同期手段
Dc 負荷制御データ
Ds 同期タイミング指示データ
t12,t22 同期タイミング
Ps 負荷制御同期手段

Claims (7)

  1. 複数の負荷を制御するための負荷制御データを車載LAN上に送信する送信側の通信制御ユニットと、前記負荷に接続されると共に車載LANに接続されて前記負荷制御データを受信することにより負荷を制御する受信側の複数の通信制御ユニットとからなり、かつ、各通信制御ユニットが通信サイクル内のタイミングを計る時間計測カウンタとこの時間計測カウンタが予め割り当てられた送信タイミングを示すときに車載LAN上にデータを送信する通信部とを備える負荷制御システムにおいて、
    前記受信側の通信制御ユニットに、負荷を制御する所定の同期タイミングが設定されており、受信側の各通信制御ユニットが時間計測カウンタの値を用いて同期タイミングを判定して負荷を制御することにより複数の負荷制御の同期をとる負荷制御同期手段を備えてなることを特徴とする負荷制御システム。
  2. 前記通信制御ユニットがECUであり、前記同期タイミングが、負荷制御データの受信開始時点によって相対的に定められ、少なくとも前記受信開始時点から前記負荷制御データの受信に伴う一連の処理を行うのに必要な時間だけ遅らせた時点である請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記通信制御ユニットがECUであり、前記同期タイミングが、負荷制御データの受信開始時点または受信完了時点によって相対的に定められ、少なくとも前記受信開始時点または受信完了時点から前記負荷制御データに含まれる駆動タイミング指示データが示す時間だけ遅らせた時点である請求項1に記載の通信制御システム。
  4. 負荷に接続されると共に車載LANに接続されて車載LANから受信した負荷制御データに従った負荷制御を行う通信制御ユニットであって、
    前記車載LANを時分割管理する各通信サイクル内で、車載LANにデータを送信する送信タイミングを計る時間計測カウンタと、
    この時間計測カウンタの値を用いて負荷を制御するために予め設定された所定の同期タイミングを判定して負荷を制御することにより負荷制御のタイミングを他の通信制御ユニットと同期させる負荷制御同期手段とを備えてなることを特徴とする通信制御ユニット。
  5. 車載LANに接続された複数の通信制御ユニットを用いて負荷制御データを通信することにより、複数の通信制御ユニットに接続された複数の負荷を制御する負荷制御方法であって、
    負荷に接続された各通信制御ユニットに、各負荷を制御する同期タイミングを設定し、車載LAN上にデータを送信する送信タイミングを計るために内蔵された時間計測カウンタの値を用いて前記同期タイミングを判定することにより、複数の負荷の同期制御を行うことを特徴とする負荷制御方法。
  6. 前記通信制御ユニットがECUであり、前記同期タイミングとして、負荷制御データの受信開始時点から少なくとも前記負荷制御データの受信に伴う一連の処理を行うのに必要な所定の時間だけ遅らせた時点を判定する請求項5に記載の負荷制御方法。
  7. 前記通信制御ユニットがECUであり、
    前記負荷制御データに前記同期タイミングを算出するための時間を示す同期タイミング指示データを含ませると共に、
    前記同期タイミングとして、負荷制御データの受信開始時点または受信完了時点からこの前記同期タイミング指示データが示す時間だけ遅らせた時点を判定する請求項5に記載の負荷制御方法。
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