JP2018066854A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された現像装置において、第1搬送部材(第1搬送経路)と第2搬送部材(第2搬送経路)とによって現像剤を長手方向に搬送する循環経路が形成されて、第1搬送部材によって現像ローラに現像剤が供給されるとともに現像ローラから離脱された現像剤が回収される。
しかし、上述した特許文献1の現像装置は、2つの搬送部材(搬送経路)が上下方向に配置されているため、特許文献2のように2つの搬送経路を露呈できるように現像ケースを2つに分割可能に構成してしまうと、現像ローラや2つの搬送部材が保持された状態の一方のケースに対して、他方のケースが取り外されたときに、搬送経路から現像剤が一気にこぼれ落ちてしまうことになる。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、3は原稿を原稿読込部に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、5は出力画像が積載される排紙トレイ、を示す。
また、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、を示す。
また、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、28は各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナー(トナー粒子)を現像装置13に供給する各色のトナー容器、を示す。
なお、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
書込み部において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって装置本体1外に出力画像として排出されて、排紙トレイ5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2は、プロセスカートリッジ10(作像部)を示す構成図であって、感光体ドラム11の回転軸に直交する断面でみた図である。図3は、現像装置13を長手方向にみた概略断面図(垂直方向の断面図)である。
なお、各作像部はほぼ同一構造であるために、図2、図3(及び、後述する図4〜図8)にてプロセスカートリッジ及び現像装置は符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
帯電部12は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部12の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
クリーニングローラ22は、帯電部12(帯電ローラ)に当接するように配置されていて、帯電部12の表面に付着した異物をクリーニングする。
クリーニング部15は、感光体ドラム11に摺接するクリーニングブレードが設置されていて、感光体ドラム11上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。
なお、トナーTの供給は、トナー濃度の情報に限定されず、感光体ドラム11に形成されるトナー像の反射率等から検知される画像濃度の情報に基づいて実施されてもよい。また、これらの異なる情報を組み合わせて、トナーTの供給の実施を判断してもよい。
図2、図3を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13a、第1搬送部材としての供給スクリュ13b1、第2搬送部材としての搬送スクリュ13b2、現像剤規制部材としての丸棒ドクタ13c、壁部としての仕切り部材13e、現像装置13を覆う現像ケース13j、通気口Dを覆うフィルタ13k、等で構成されている。現像ローラ13a、供給スクリュ13b1、搬送スクリュ13b2、丸棒ドクタ13c、仕切り部材13e、などの部材は、現像ケース13j(ハウジング)に内包されている。
現像剤担持体としての現像ローラ13aは、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブ13a2が回転駆動機構によって供給スクリュ13b1、搬送スクリュ13b2とともに図2に示す矢印方向に回転されるように構成されている。図3を参照して、現像ローラ13aのスリーブ13a2内には、スリーブ13a2の周面に複数の磁極(S1極、N1極、S2極、N2極、N3極)を形成するマグネット13a1が固設されている。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、現像ローラ13aの所定の回転方向(図2の反時計方向である。)の回転にともなって搬送されて、丸棒ドクタ13c(現像剤規制部材)の位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
まず、S1極(汲上げ磁極)が磁性体としてのキャリアに作用して、第1搬送経路B1に収容された現像剤Gが現像ローラ13a上に汲上げられる。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その一部が現像剤規制部材としての丸棒ドクタ13cの位置で掻き取られて、第1搬送経路B1に戻される。一方、S1極による磁力が作用する丸棒ドクタ13cの位置で、丸棒ドクタ13cと現像ローラ13aとのドクターギャップを通過して現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、N1極(主磁極)の位置で穂立ちして現像領域において磁気ブラシとなって感光体ドラム11に摺接する。こうして、現像ローラ13aに担持された現像剤G中のトナーTが感光体ドラム11上の潜像に付着する。その後、N1極の位置を通過した現像剤Gは、S2極、N2極によって剤離れ磁極(N極)の位置まで搬送される。そして、剤離れ磁極の位置で、反発磁界(現像ローラ13aから離れる方向に作用する磁界である。)がキャリアに作用して、現像ローラ13a上に担持されていた現像工程後の現像剤Gが現像ローラ13aから脱離される。脱離後の現像剤Gは、第1搬送経路B1内に落下して供給スクリュ13b1によって回収されて第1搬送経路B1の下流に向けて搬送される。
このような構成により、記録媒体Pの搬送経路の短縮化と、画像形成装置本体1の水平方向の小型化と、を目的として、中間転写ベルト17の下方に感光体ドラム11を配設した場合であっても、現像ギャップにおいて感光体ドラム11に対して現像ローラ13aの回転方向を順方向とすることができるために、丸棒ドクタ13cを現像ローラ13aの上方に配設して感光体ドラム11に対する現像ローラ13aの回転方向が逆方向になる場合に比べて、現像ギャップにおける現像時間を充分に確保することができて現像能力を高めることができる。
詳しくは、供給スクリュ13b1(第1搬送部材)は、現像ローラ13aの下方であって現像ローラ13aに対向する位置に配設されている。そして、現像剤Gを長手方向(回転軸方向)に水平に搬送して(図3の破線矢印に示す右方から左方への搬送である。)、汲上げ磁極(S1極)の位置で現像ローラ13a上に現像剤Gを供給するとともに、剤離れ磁極(N極)の位置で現像ローラ13aから離脱して落下した現像剤Gを軸方向下流側に向けて搬送する。供給スクリュ13b1は、図2の反時計方向に回転する。
詳しくは、搬送スクリュ13b2(第2搬送部材)は、供給スクリュ13b1の下方であって供給スクリュ13b1を介して現像ローラ13aに対向する位置に配設されている。そして、第2搬送経路B2において現像剤Gを長手方向に水平に搬送する(図3の破線矢印に示す左方から右向への搬送である。)。なお、本実施の形態では、搬送スクリュ13b2の回転方向が、供給スクリュ13b1の回転方向に対して逆方向(図2の時計方向である。)になるように設定されている。
また、供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とは、いずれも、その両端の軸部が軸受(本実施の形態では、スベリ軸受である。)を介して現像ケース13jに回転可能に保持されている。また、現像ケース13jにおいて供給スクリュ13b1や搬送スクリュ13b2を保持する軸受の内側(現像装置13の内部の側である。)には、軸受へのトナーT(現像剤G)の進入を防止するためのシール部材(本実施の形態では、Gシールである。)が設置されている。
供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とは、いずれも、現像ローラ13aや感光体ドラム11と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。また、供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とは、いずれも、軸部にスクリュ部(所定のスクリュピッチで、条数が1条で形成されたものである。)が螺旋状に巻装されたものである。なお、スクリュ部は、現像剤の搬送を安定させるため、その条数を複数にしてもよく、特に、供給スクリュ13b1のスクリュ部の条数を複数にしてもよい。
図3を参照して、供給スクリュ13b1による第1搬送経路B1の上流側と、搬送スクリュ13b2による第2搬送経路B2の下流側と、は第1連通部13fを介して連通している。搬送スクリュ13b2による第2搬送経路の下流側に達した現像剤Gが、第1連通部13fの近傍に留まって盛り上がって、第1連通部13fを介して供給スクリュ13b1による第1搬送経路B1の上流側に搬送(供給)されることになる(図4をも参照できる。)。
また、図3を参照して、供給スクリュ13b1による第1搬送経路B1の下流側と、搬送スクリュ13b2による第2搬送経路B2の上流側と、は第2連通部13gを介して連通している。そして、供給スクリュ13b1による第1搬送経路B1の下流側に達した現像剤G(第1搬送経路B1にて現像ローラ13a上に供給されなかった現像剤Gや、第4磁極の位置で現像ローラ13aから離脱・落下した現像剤Gである。)が、第2連通部13gにて自重落下して、第2搬送経路B2の上流側に達することになる。
また、第2搬送経路B2において、第1連通部13fの近傍における現像剤Gの盛り上がり(滞留)を促進するために、供給スクリュ13b1の回転数(搬送性)に比べて、搬送スクリュ13b2の回転数(搬送性)を低下させることもできる。
そして、このように、現像ローラ13aに対する現像剤Gの循環経路(第1搬送経路B1と第2搬送経路B2とである。)を、水平方向ではなく、垂直方向に形成することで、現像装置13の水平方向のサイズを小さくすることができる(縦長にすることができる)。特に、複数の現像装置13(作像部)が水平方向に並設されるタンデム型のカラー画像形成装置1では、複数の現像装置13(作像部)の水平方向のサイズを小さくすることで、全体の水平方向のサイズを効果的に小さくすることができる。
また、図3を参照して、補給口13d(トナー補給口)は、搬送スクリュ13b2による第2搬送経路B2の上流側の上方であって、現像領域から離れた位置(現像ローラ13aの長手方向の範囲の外側である。)に配設されている。そして、トナー容器28から排出された新品のトナーTが、補給口13dから現像装置13の内部に向けて適宜に補給される(図3の白矢印方向の補給である。)。このように補給口13dを第2連通部13gの近傍に設置することで、第2搬送経路B2において、その下流側に向けて、第2連通部13gから自重落下して供給された現像剤Gに対して、比較的長い時間をかけて補給トナーの分散・混合を充分におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、補給口13dを第2搬送経路B2中に配設したが、補給口13dの位置はこれに限定されることなく、例えば、第1搬送経路B1を長手方向に伸ばして下流側の上方に配置することもできる。
また、第2連通部13gの近傍では第1搬送経路B1から第2搬送経路B2に向けて現像剤Gが自重落下するため、図4に示すように、第2搬送経路B2では、第2連通部13gの近傍で自重落下した現像剤Gが滞留して剤面が少し高くなる。
そして、現像剤Gを捕集して空気を通過できるように構成されたフィルタ13kが、その通気口Dを覆うように設置されている。
すなわち、通気口Dは、現像装置13において現像領域の下流側の吸込み気流が流動する経路に配置されていて、現像ローラ13aと現像ケース13jとの隙間から吸い込まれた空気が図2の左方に流動して、その空気が現像装置13の外部に排出されることになる。
通気口Dは、現像ケース13j(現像装置13)の背面(感光体ドラム11に対向しない側の略垂直壁面である。)の上部(現像ローラ13aの最上部とほぼ同じ高さである。)に配置されて、水平方向に開口するように形成されている。
特に、本実施の形態では、フィルタ13kで覆われた通気口Dを、第1搬送経路B1(又は、第2搬送経路B2)に形成するのではなくて、現像ローラ13aの近傍(吸込み気流が流動する経路であって、第1搬送経路B1に直接的に対向しない位置である。)に形成しているため、第1搬送経路B1(又は、第2搬送経路B2)の内部で浮遊するトナーT(現像剤G)によってフィルタに目詰まりが生じる不具合が軽減されることになる。
例えば、トナーT(現像剤G中のトナー、トナー容器28中のトナーである。)として、重合トナーであって、体積平均粒径が5.8μm程度の小径トナーを用いることができる。
また、現像剤G中のキャリアCとして、重量平均粒径が20〜60μmになるように形成された小径キャリアを用いることができる。
先に図2等を用いて説明したように、現像装置13には、現像装置13を覆う現像ケース13jが設けられている。
そして、本実施の形態において、現像ケース13jは、図5〜図7に示すように、現像下ケース13j2と、現像上ケース13j1と、に分割できるように構成されている。
そして、現像下ケース13j2は、さらに第1現像下ケース13j21と第2現像下ケース13j22とに分割できるように構成されている。第1現像下ケース13j21は、現像ローラ13aと供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とをそれぞれ回転可能に保持するように構成されている。第2現像下ケース13j22は、現像ローラ13aと供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とが保持された状態の第1現像下ケース13j21に対して着脱可能に設置されている。第2現像下ケース13j22は、供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とを側方から覆うように形成されている。
図6に示すように、第1現像下ケース13j21の背面側の底面には、上方に向けて突出する5つの嵌合部13j210が形成されている。そして、この5つの嵌合部13j210に、第2現像下ケース13j22の背面側の底面に形成された5つの凹部を嵌合させるように、第1現像下ケース13j21に対して第2現像下ケース13j22を嵌合させて、現像下ケース13j2を形成する。なお、第1現像下ケース13j21と第2現像下ケース13j22との境界面(当接面)に、発泡ポリウレタンなどからなるシール材を設置して、その部分のシール性を高めることが好ましい。
現像上ケース13j1の境界面13j10(第2現像下ケース13j22の上面に当接する当接面である。)には、下方に向けて突出する3つのボス部(図7にて破線で囲んだ部分である。)が形成されている。そして、この3つのボス部を、第2現像下ケース13j22の上面に形成された3つの嵌合部13j220(穴部)に嵌合させるように、現像下ケース13j2(第2現像下ケース13j22)に対して現像上ケース13j1を嵌合させて、現像ケース13jを形成する。なお、現像上ケース13j1と現像下ケース13j2との境界面(当接面)に、発泡ポリウレタンなどからなるシール材を設置して、その部分のシール性を高めることもできる。
なお、現像上ケース13j1と第1現像下ケース13j21と第2現像下ケース13j22との固定は、上述した面板を用いた方法によるものに限定されることなく、現像上ケース13j1と第1現像下ケース13j21と第2現像下ケース13j22とを互いに直接的にネジ締結する方法を用いることもできる。
先に図2等を用いて説明したように、通気口Dとフィルタ13kとは、現像装置13の内圧上昇を抑えてトナー飛散を防止するためのものである。
シール部材13rを設置することで、現像ローラ13aの両端部と現像ケース13j(現像上ケース13j1)との間から現像剤Gが漏出する不具合を軽減することができる。
また、現像ローラ13aは、スリーブ端部13a22以外のスリーブ中央部13a21の外周面に、複数の凹凸が形成されている。これは、スリーブ中央部13a21の範囲は現像領域であって、その表面に現像剤Gを担持して搬送する必要があるためである。
すなわち、現像装置13の主部側からみると、図8(A)に示すように現像上ケース13j1が設置された状態から、図8(B)に示すように現像上ケース13j1が取り外された状態になって、現像下ケース13j2に保持された状態の現像ローラ13aや供給スクリュ13b1(第1搬送経路B1)が露呈した状態になる。また、現像上ケース13j1の側からみると、現像装置13から取り外された単独の状態で、シール部材13rが露呈するとともに、フィルタ13kの外側と内側との両側が露呈した状態になる。
また、現像上ケース13j1が取り外された状態の現像装置13に対して、現像ローラ13aや供給スクリュ13b1(第1搬送経路B1)の清掃などのメンテナンスをおこなうことができる。
そして、現像上ケース13j1は、装置の上方に位置する現像ローラ13aの上方から側方を覆うように形成されたものであるため、現像上ケース13j1が取り外された現像装置13から現像剤Gが一気にこぼれ落ちてしまうことはない。
すなわち、本実施の形態のもののように、2つの搬送部材(供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とである。)が上下方向に配置されている現像装置13であって、現像装置13のメンテナンスを容易におこなうことができるように現像ケース13jを分割可能に構成した場合であっても、現像ローラ13aや2つの搬送部材13b1、13b2が保持された状態の一方のケース(現像下ケース13j2)に対して他方のケース(現像上ケース13j1)が取り外されたときに、現像剤Gがこぼれ落ちる不具合が軽減されることになる。
このように構成することで、現像上ケース13j1が取り外された現像装置13から現像剤Gがこぼれ落ちてしまう不具合が抑止されることになる。
これにより、現像装置13(プロセスカートリッジ10)が画像形成装置本体1から取り外されて床面などに静置された状態の姿勢と、現像装置13(プロセスカートリッジ10)が画像形成装置本体1に装着された状態の姿勢と、がほぼ同じになり、静置された状態の姿勢が図5に示す姿勢から傾いた姿勢に変化することはない。そのため、現像上ケース13j1が取り外された現像装置13の姿勢は、図8(B)に示す姿勢となり、現像装置13から現像剤Gがこぼれ落ちてしまう不具合が抑止されることになる。
そのため、現像上ケース13j1が取り外されて、背面側が大きく露呈された状態の現像装置13から現像剤Gがこぼれ落ちてしまう不具合が抑止されることになる。
このように構成することで、現像上ケース13j1の内側面には、現像ローラ13aに担持された現像剤Gが接触せずに付着しにくくなるため、現像装置13から現像上ケース13j1を取り外したときに、現像上ケース13j1の内側面から現像剤Gがこぼれ落ちる不具合が防止されることになる。
このように供給ローラ13b1と搬送スクリュ13b2とを手動で逆回転させることで、第1搬送経路B1と第2搬送経路B2とにそれぞれ収容された現像剤Gは通常時の搬送方向に対して逆方向に搬送させることになる。このとき、供給ローラ13b1と搬送スクリュ13b2とを手動で逆回転させる回転速度はそれほど速くないため、第1搬送経路B1内の現像剤Gは、第1連通部13fから自重落下して第2搬送経路B2に移動するのに対して、第2搬送経路B2内の現像剤Gは、第2連通部13gから重力に逆らって第2搬送経路B2にほとんど移動しない。したがって、第1搬送経路B1内に収容された現像剤Gの剤面はさらに低くなることになる。そのため、その後に現像装置13から現像上ケース13j1が取り外されたときに、現像装置13から現像剤Gがこぼれ落ちてしまう不具合がさらに抑止されることになる。
このように構成することにより、図6(A)に示すように、現像装置13から現像上ケース13j1と第2現像下ケース13j22とを取り外した状態とすることで、供給スクリュ13b1(第1搬送経路B1)と搬送スクリュ13b2(第2搬送経路B2)とが露呈して、それらのメンテナンスをおこなうことができる。ただし、その場合には、第1搬送経路B1と第2搬送経路B2とに収容された現像剤Gがこぼれ落ちないように、露呈面が上方を向くように現像装置13の姿勢を変えることが好ましい。
これにより、2つの搬送部材(供給スクリュ13b1と搬送スクリュ13b2とである。)が上下方向に配置されている場合であって、現像装置13のメンテナンスを容易におこなうことができるように現像ケース13jを分割可能に構成した場合であっても、現像ローラ13aや2つの搬送部材が保持された状態の現像下ケース13j2に対して現像上ケース13j1が取り外されたときに、現像剤Gがこぼれ落ちる不具合を軽減することができる。
ここで、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)と、のうち少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
10 プロセスカートリッジ、
10a カートリッジケース、
11、11Y、11C、11M、11BK 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置(現像部)、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
13a1 マグネット、 13a2 スリーブ、
13a21 スリーブ中央部、 13a22 スリーブ端部、
13b1 供給スクリュ(第1搬送部材)、
13b2 搬送スクリュ(第2搬送部材)、
13c 丸棒ドクタ(現像剤規制部材)、
13e 仕切り部材(壁部)、
13f 第1連通部、
13g 第2連通部、
13j 現像ケース、
13j1 現像上ケース、
13j10 境界面(当接面)、
13j2 現像下ケース、
13j21 第1現像下ケース、 13j22 第2現像下ケース、
13j210 嵌合部、 13j220 嵌合部、
13k フィルタ、
13r シール部材(端部シール)、
B1 第1搬送経路、 B2 第2搬送経路、
D 通気口(排気口)、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
Claims (8)
- 現像剤が収容されて、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向して、現像剤を担持する現像ローラと、
前記現像ローラの下方に対向するように配設されて、現像剤を長手方向一端側から長手方向他端側に向けて搬送しながら前記現像ローラに現像剤を供給するとともに前記現像ローラから離脱された現像剤を回収する第1搬送部材と、
前記第1搬送部材の下方に対向するように配設されて、現像剤を長手方向他端側から長手方向一端側に向けて搬送して前記第1搬送部材とともに現像剤の循環経路を形成する第2搬送部材と、
当該現像装置を覆う現像ケースと、
を備え、
前記現像ケースは、
前記現像ローラと前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを保持する現像下ケースと、
前記現像ローラと前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とが保持された状態の前記現像下ケースに対して着脱可能に設置されて、前記現像ローラを上方から側方にかけて覆う現像上ケースと、
を具備し、
前記現像上ケースは、当該現像装置の内部と外部とを連通させる通気口と、前記通気口を覆うフィルタと、前記現像ローラの外周面の長手方向端部に摺接するシール部材と、を具備したことを特徴とする現像装置。 - 前記現像下ケースは、当該現像装置から前記現像上ケースが取り外された状態のとき、前記第1搬送部材の上端よりも高い位置まで覆うように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記現像下ケースは、
前記現像ローラと前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを保持する第1現像下ケースと、
前記現像ローラと前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とが保持された状態の前記第1現像下ケースに対して着脱可能に設置されて、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを側方から覆う第2現像下ケースと、
を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。 - 前記通気口は、前記現像ローラが前記像担持体に対向する現像領域に対して前記現像ローラの回転方向下流側であって、前記現像ローラの上方と前記現像上ケースとの間の空間に連通するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像ローラの下方に対向して前記現像ローラに供給され担持された現像剤を規制する現像剤規制部材を備え、
前記第1搬送部材は、前記現像ローラの回転方向と同じ方向に回転するスクリュ部材であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。 - 前記現像ローラは、その外周面に形成される複数の磁極のうちの1つであって当該外周面に担持された現像工程後の現像剤を前記第1搬送部材による搬送経路に戻すための剤離れ磁極が、前記現像上ケースの内側面に対向する位置に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
- 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを一体的に備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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