JP2018066810A - 定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】導電性を有する筒状の回転体に発生した破損の検知に優れる定着装置を提供すること。【解決手段】励磁コイル3に交番電流を流し磁性芯材2に交番磁束を発生させて筒状の回転体1を電磁誘導加熱させる定着装置において、前記回転体の外部で前記回転体の周回方向の曲面に対向し、かつ前記曲面の接線に対して平行に設置された磁束検出コイル5A,5Bを有し、前記交番電流を流したときに前記磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値と所定の閾値との差異により前記回転体の破損状態を判断することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置に搭載する電磁誘導加熱方式の定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置に搭載する定着装置として、加圧ローラと共にニップ部を形成する導電性の筒状のフィルムを直接発熱させる電磁誘導加熱方式の定着装置が知られている。特許文献1にはこのタイプの定着装置が開示されている。未定着のトナー画像を担持する記録材はニップ部で搬送されつつ加熱され、これによってトナー画像は記録材上に定着される。
特許文献1は、発熱層を周回移動方向の全周にわたって設けた筒状のフィルムの内部に励磁コイルを巻き回した磁性コアを設置し、その励磁コイルに交番電流を流し磁性コア内に交番磁束を発生させて発熱層を発熱させる定着装置を開示している。この定着装置は、発熱層の厚みや、発熱層の材質の制約が小さく、発熱層を高効率で発熱させることができるというメリットがある。
特開2014−26267号公報
上記のような電磁誘導加熱方式の定着装置においては、フィルムの周回方向に流れる電流の電流経路を阻害するような破損がフィルムに発生した場合に、その破損を検知することが求められている。
本発明の目的は、導電性を有する筒状の回転体に発生した破損の検知に優れる定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
(1)上記の目的を達成するために、本発明に係る定着装置は、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着装置であり、
導電性を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に設置され前記回転体の軸方向に開磁路を形成する磁性芯材と、
前記回転体の軸方向に沿って前記磁性芯材に巻き回された励磁コイルと、
を有し、前記励磁コイルに交番電流を流し前記磁性芯材に交番磁束を発生させて前記回転体を電磁誘導加熱させる定着装置において、
前記回転体の外部で前記回転体の周回方向の曲面に対向し、かつ前記曲面の接線に対して平行に設置された磁束検出コイルを有し、前記交番電流を流したときに前記磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値と所定の閾値との差異により前記回転体の破損状態を判断することを特徴とする。
(2)また、本発明に係る定着装置は、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着装置であり、
導電性を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に設置され前記回転体の軸方向に開磁路を形成する磁性芯材と、
前記回転体の軸方向に沿って前記磁性芯材に巻き回された励磁コイルと、
を有し、前記励磁コイルに交番電流を流し前記磁性芯材に交番磁束を発生させて前記回転体を電磁誘導加熱させる定着装置において、
前記回転体の外部で前記回転体の周回方向の曲面に対向し、かつ前記曲面の接線に対して平行に設置された第1の磁束検出コイルと、前記回転体の外部で前記曲面とは異なる前記回転体の周回方向の他の曲面に対向し、かつ前記他の曲面の接線に対して平行に設置された第2の磁束検出コイルと、を有し、前記交番磁界を流したときに前記第1の磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値と前記第2の磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値との差異により前記回転体の破損状態を判断することを特徴とする。
(3)本発明に係る画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、前記記録材に形成された前記画像を前記記録材に定着する定着部と、を備える画像形成装置において、
前記定着部が上記の(1)又は(2)に記載の定着装置であることを特徴とする。
本発明によれば、導電性を有する筒状の回転体に発生した破損の検知に優れる定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置の提供を実現できる。
画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例1に係る定着装置の構成を示す断面図 定着装置を記録材の搬送方向上流側から見たときの図 フィルムの電磁誘導加熱、及び検知コイルを説明するための図 高周波インバータとフィルム破損検知回路部を説明するための図 定着駆動時の検知コイルの電流波形、及び励磁コイルの電流波形を示す図 フィルム破損検知制御を示すフローチャート 実施例2に係る定着装置の構成を示す断面図 フィルムの電磁誘導加熱、検知コイル、及び基準コイルを説明するための図 高周波インバータとフィルム破損検知回路部を説明するための図 定着駆動時の検知コイルの電流波形、基準コイルの電流波形、及び励磁コイルの電流波形を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の好適な実施形態は、本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明は以下の実施例により限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内において他の種々の構成に置き換えることは可能である。
[実施例1]
<画像形成装置200>
図1を参照して、本発明に係る画像形成装置を説明する。図1は電子写真記録技術を用いた画像形成装置(本実施例ではモノクロプリンタ)100の一例の概略構成を示す断面図である。
画像形成装置100において、記録材Pに画像を形成する画像形成部120は、像担持体としての感光ドラム101と、帯電部材102と、レーザスキャナ103と、を有する。更に画像形成部120は、現像器104と、感光ドラム101の外周面(表面)をクリーニングするクリーナ105と、転写部材106と、を有する。以上の画像形成部120の動作は周知であるので詳細な説明は割愛する。
31は画像形成装置100の制御部としてのコントローラであり、ROM32aやRAM32bなどのメモリ、タイマ32c等を具備したCPU(中央演算処理装置)32、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
装置本体100A内のカセット110に収納された記録材Pはローラ111の回転によって1枚ずつ繰り出されてローラ112に搬送される。そしてその記録材Pはローラ112の回転によって感光ドラム101と転写部材106とで形成された転写部に搬送される。転写部でトナー画像が転写された記録材Pは定着部としての定着装置200に送られ、トナー画像は定着装置で記録材に加熱定着される。定着装置200を出た記録材Pはローラ113の回転によってトレイ114に排出される。
<定着装置(定着部)200>
本実施例の定着装置200は電磁誘導加熱方式の装置である。図2は定着装置200の概略構成を示す断面図である。図3は定着装置200を記録材Pの搬送方向上流側から見たときの図である。
本実施例に示す定着装置200は、導電性を有する筒状の回転体としての筒状のフィルム1と、磁性芯材としての磁性コア2と、磁界発生手段としての励磁コイル3と、支持部材としてのガイド6と、を有する。更に定着装置200は、加圧回転体(ニップ部形成装置)としての加圧ローラ8と、規制部材としてのフランジ12a,12bと、加圧部材としてのステイ19と、を有する。
記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、フィルム1の中空部(内部)には励磁コイル3が巻き回された磁性コア2、ガイド6、及びステイ19が配置されている。ステイ19はガイド6の加圧ローラ8とは反対側の平坦面に設置されている。
加圧ローラ8は、芯金8aと、芯金の外周面上にローラ状に成形被覆させた耐熱性の弾性材層8bと、弾性材層の外周面上に設けられた離型層8cと、を有する。弾性材層8bは、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよい材質が好ましい。
記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、加圧ローラ8の芯金8aの両端部は定着装置200のフレーム(不図示)に軸受けを介して回転可能に支持されている。
また、記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、ステイ19の両端部とフレームのバネ受け部材18a,18bとの間にそれぞれ加圧バネ17a,17bを縮設することによってステイをフィルム1の母線方向に直交する垂直方向へ加圧している。ステイ19は、耐熱性樹脂PPS等で構成されたガイド6を加圧バネ17a,17bの加圧力によってガイド6の加圧ローラ8側の平坦面をフィルム1の内周面(内面)に加圧してフィルムの外周面(表面)を加圧ローラ8の外周面(表面)に圧接させる。
これによって加圧ローラ8の弾性材層8bが潰れて弾性変形し、加圧ローラ8表面とフィルム1表面とでニップ部Nが形成される。
加圧ローラ8はモータ(不図示)によって図2に示す矢印方向に回転駆動される。フィルム1は加圧ローラ8の回転に追従して図2に示す矢印方向に回転する。
記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、ガイド6の両端部に外嵌されたフランジ12a,12bは位置規制部材13a,13bによってフレームに支持固定されている。フランジ12a,12bは、フィルム1の回転時にフィルム側の規制面12a1,12b1でフィルムの端面を受けてフィルムの母線方向に沿う寄り移動を規制する。フランジ12a,12bの材質としては、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)樹脂等の耐熱性の良い材料が好ましい。
フィルム1は、直径10〜50mmの基層となる導電性部材でできた発熱層1aと、発熱層の外周面上に設けた弾性層1bと、弾性層の外周面上に設けた離型層1cと、からなる複合構造の可撓性を有する筒形回転体である。発熱層1aとして、膜厚10〜50μmの金属フィルムを用いている。弾性層1bとして、硬度が20度(JIS−A、1kg加重)、厚さ0.3mm〜0.1mmのシリコーンゴムを用いている。離型層1cとして、厚さ50μm〜10μmのフッ素樹脂チューブを用いている。
上記の発熱層1aに対し、交番磁束を作用させ、誘導電流を発生させて発熱層を発熱する。この熱が弾性層1b、離型層1cに伝達されて、フィルム1全体が加熱され、ニップ部Nを通過する記録材Pを加熱して未定着のトナー画像Tを記録材上に定着する。
次に、発熱層1aに対し、交番磁束を作用させ、誘導電流を発生させる原理と構成について詳述する。
図4は磁性コア2と励磁コイル3によるフィルム1の電磁誘導加熱を説明するための図である。
記録材Pの搬送方向と直交する長手方向において、磁性コア2は不図示の固定手段でフィルム1の中空部を貫通して配置され、フィルム1の軸方向に磁極NP,SPを持つ直線状の開磁路を形成している。ここで、フィルム1の軸方向とは、記録材Pの搬送方向に直交する長手方向に平行な方向である。
磁性コア2の材質は、ヒステリシス損が小さく比透磁率の高い材料、例えば、焼成フェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)や、パーマロイ等の高透磁率の酸化物や合金材質で構成される強磁性体が好ましい。本実施例においては、比透磁率1800の焼成フェライトを用いる。磁性コア2の形状は直径5〜30mmの円柱形状をしている。記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、磁性コア2の長さは240mmである。
励磁コイル3は、通常の単一導線をフィルム1の軸方向に沿って磁性コア2に螺旋状に巻き回して形成される。長さ240mmの磁性コア2に対し、励磁コイル3は18回巻きつけている。励磁コイル3には給電接点部3a,3bを介して高周波インバータ16が接続されている。高周波インバータ16から励磁コイル3に高周波電流(交番電流)が流れることにより、磁性コア2によって形成される磁路に交番磁束を発生させる。
以上のように構成された、電磁誘導加熱方式の定着装置200の基本的な発熱原理はトランスと同様である。すなわち、励磁コイル3が入力側の1次側コイル(18巻き)に相当し、フィルム1が出力側の2次側コイル(1巻き)に相当する。そして、1次側コイル(励磁コイル3)に21kHz〜50kHz程度の交流電圧を印加すると、1次側コイルに電流が流れる。
これによりフィルム1を貫通する方向に発生した磁束が磁性コア2に流れ、その磁束によって2次側コイル(フィルム1)に誘導起電力が生じ、フィルム1の周回方向に沿って電流が流れる。この誘導加熱が行われる系においてフィルム1の抵抗損失により発熱する原理である。
9,10,11は温度検出手段としての温度検出素子である。温度検出素子9,10,11は、記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、ニップ部Nの上流側にフィルム1内面に接するように配設されている。記録材Pの搬送方向に直交する長手方向において、温度検出素子9は、大サイズ記録材と小サイズ記録材が必ず通過するフィルム1中央部(通過領域)の温度を検出する。温度検出素子10,11では、大サイズ記録材が通過し小サイズ記録材が通過しないフィルム1端部(非通過領域)の昇温具合を検出することができる。
各温度検出素子9,10,11はCPU32内部の定着温度制御部44に接続されている。温度検出素子9によって検出された温度を基にエンジン制御部43はフィルム1に投入すべき電力を算出する。またエンジン制御部43は、周波数制御部45、及び電力制御部46から出力する制御信号を入力し、その制御信号に基づき周波数制御部、及び電力制御部を介して高周波電流駆動制御手段(通電駆動手段)としての高周波インバータ16を駆動する。これによりフィルム1の表面温度が所定の定着温度(目標温度)に維持・調整される。
フィルム1の軸方向において、フィルム1の両端部にフィルム1の両端部の破損状態を検知する為の磁束検出コイル(以降、検知コイルと記す)5A,5Bが配置されている。検知コイル5A,5Bは基板やシート等の平面上に巻いたコイルであり、このコイル内を通過するフィルム1からの漏れ磁束を検知するものである。
検知コイル5A,5Bの設置位置について、図4を参照しながら説明する。
フィルム1の軸方向において、磁性コア2の左側の端部から15mm内側のフィルム1の外部に磁束検出コイルである検知コイル5Aが設置される。一方、検知コイル5Aとは磁性コア2の長手中央位置に対して左右対称の位置である、右側の端部から15mm内側のフィルム1の外部に磁束検出コイルである検知コイル5Bが設置される。
検知コイル5A,5Bは、図2に示すように、フィルム1の周回方向において、記録材Pの搬送方向のニップ部N下流側に設置される。そしてこの検知コイル5A,5Bは、フィルム1の外部でフィルム1の周回方向の曲面CS1に所定の間隙をおいて対向し、かつその曲面CS1の接線T1に対して平行に設置される。なお、図4では、検知コイル5A、及び検知コイル5Bの接続状態を説明するため検知コイル5Aと検知コイル5Bを温度検出素子9,10,11と同じ側に示している。
検知コイル5A,5Bの接続状態に関して説明する。
検知コイル5A,5Bの一端はグランドに接続されている。検知コイル5Aのもう片方の一端はI−V変換回路47aに接続されている。検知コイル5Bのもう片方の一端はI−V変換回路47bに接続されている。I−V変換回路47a,47bの出力はピークホールド回路48a,48bに入力され、ピークホールド回路48a,48bの出力がCPU32の検知結果比較部49に入力される。
図5は本実施例における高周波インバータ16、及びフィルム破損検知回路部150を説明するための回路図である。
高周波インバータ16は励磁コイル3の給電接点部3a,3bに接続されるものである。
商用電源50は、画像形成装置100を接続する商用電源(交流電源)であり、インレット51を介して画像形成装置100に交流電力を供給する。本回路は、商用電源50と直接接続された一次側と、商用電源50と非接触に接続された二次側と、によって構成されている。商用電源50の波形は、横軸を時間t、縦軸を電圧Vとしたとき波形1のような波形である。
商用電源50から入力された電力は、インレット51、ACフィルタ52、スイッチ素子の一例であるトライアック61を介し、整流手段の一例であるダイオードブリッジ81〜84に入力され、全波整流される。整流された電圧は、コンデンサ85に充電される。続いて、FET86,87と電圧共振用コンデンサ88から成る高周波インバータ16に入力され、定着装置200の等価インダクタンスL及び抵抗Rと高周波インバータ16に搭載される共振コンデンサ89と、から成る共振回路に電力供給される。
71は画像形成装置100の電源装置(電源部)であり、商用電源50の電力がACフィルタ52を介して入力され、不図示の二次側の負荷に所定の電圧を出力している。
また、CPU32は、高周波インバータ16の動作にも使用され、各入出力ポートを備えており、ROM32aやRAM32bなどのメモリに接続されている。すなわち、画像形成装置100において、本回路の一次側では、高周波インバータ16や二次側に電力を供給するための電源装置71が、商用電源50と接続されて電力供給を受ける構成である。
また、電源装置71の二次側では、感光ドラム101を回転させる不図示のモータやレーザスキャナ103等、画像形成時に動作するモータやユニットが、商用電源50とは非接触に接続されて電力供給を受ける構成である。
本実施例においては、高周波インバータ16にて定着装置200に電力投入する例について説明しているが、電圧共振回路など共振回路の種類は本実施例に限定されるものではない。
一方、商用電源50の電力は、ACフィルタ52を介してZEROX生成回路75に入力される。ZEROX生成回路75は、商用電源50の電圧が0V近辺のある閾値電圧以下の電圧になっているときにHighレベルかまたはLowレベルの信号を出力し、それ以外の場合にLowレベルかまたはHighレベルの信号を出力する構成となっている。
そして、CPU32には、抵抗76を介して商用電源50の電圧の周期とほぼ等しい周期のパルス信号がPA1に入力される。CPU32は、ZEROX信号のHigh→LowまたはLow→Highに変化するエッジを検出し、電力制御回路60のタイミング制御に利用する。
電力制御回路60を説明する。
CPU32により決定されたタイミングで出力ポートPA2がHighレベルとなると、ベース抵抗67を介したトランジスタ65がオンする。トランジスタ65がオンするとフォトトライアックカプラ62がオンする。なお、フォトトライアックカプラ62は、一次と二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。抵抗66はフォトトライアックカプラ62内の発光ダイオードに流れる電流を制限するための抵抗である。
抵抗63,64はトライアック61のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ62がオンすることによりトライアック61がオンする。トライアック61は、一旦オンすると商用電源50の次のZEROXポイントになるまでオン状態を保持する素子であるので、オンタイミングに応じた電力が高周波インバータ16を介して定着装置Aに投入される。
次に、高周波インバータ16について説明する。
CPU32がPA3から所定の周波数のパルス信号をHi−gate駆動回路77に向けて出力すると、Hi−gate駆動回路77は、一次−二次を絶縁した上でスイッチング素子86に向けて、ゲート波形を出力する。スイッチング素子86は、ゲート波形がHighの期間ドレインソース間をONし、Lowの期間OFFする。
同様にして、CPU32がPA4から所定の周波数のパルス信号をLo−gate駆動回路78に向けて出力すると、Lo−gate駆動回路78は、一次−二次を絶縁した上でスイッチング素子87に向けて、ゲート波形を出力する。スイッチング素子87は、ゲート波形がHighの期間ドレインソース間をONし、Lowの期間OFFする。
スイッチング素子86とスイッチング素子87は所定の周波数で交互にON−OFFし、後段の給電接点部3a,3bに方形波を供給することで、定着装置200の等価インダクタンスLと共振コンデンサ89が共振し、定着装置200が発熱する。
定着装置200に配置された温度検出素子9は、一方をグランド、もう一方が固定抵抗73を介して電源電圧Vcc1に接続されており、さらに抵抗74を介してCPU32のアナログ入力ポートAN0に接続されている。温度検出素子9は高温になると抵抗値が低下する特性を持っており、固定抵抗73との分圧電圧から予め設定された温度テーブル(不図示)によって温度に変換することにより、定着装置200の温度をCPU32は検出する。
続いて、フィルム破損検知回路部150を説明する。
検知コイル5Aは、オペアンプ132、及び抵抗器131,133を有する誘導電流検出手段としてのI−V変換回路47aに接続される。検知コイル5Bは、オペアンプ137、及び抵抗器136,138を有する誘導電流検出手段としてのI−V変換回路47bに接続される。また、I−V変換回路47a,47bのショットキーダイオード134,139により検知コイル5A,5Bに流れる片半波のみが、電圧に変換され、負電位となる半波はクランプされる。
I−V変換回路47aの出力電圧は後段のピークホールド回路48aに入力され、CPU32のアナログデジタル変換ポートAN2に入力される。I−V変換回路47bの出力電圧は後段のピークホールド回路48bに入力され、CPU32のアナログデジタル変換ポートAN3に入力される。
ピークホールド回路48aは、オペアンプ121で構成されるボルテージフォロアの出力値をダイオード122及びコンデンサ123にて最大値を保持する構成となっている。また、保持電圧は抵抗124を介したFET125にてディスチャージされる。ディスチャージする信号DはCPU32の出力ポートPA5から例えばZEROX信号に同期したタイミングで出力されるものである。
ピークホールド回路48bは、オペアンプ126で構成されるボルテージフォロアの出力値をダイオード127及びコンデンサ128にて最大値を保持する構成となっている。また、保持電圧は抵抗129を介したFET130にてディスチャージされる。ディスチャージする信号DはCPU32の出力ポートPA5から例えばZEROX信号に同期したタイミングで出力されるものである。
図6は励磁コイル3に駆動電流(交番電流)を通電中の励磁コイル3に流れる電流波形とその時の検知コイル5Aに流れる電流波形を表したものである。図6(a)はフィルム1に破損がない場合の電流波形、図6(b)は検知コイル5Aの巻き位置近辺でフィルム1に破損が生じている場合の電流波形を表している。
まず図6(a)を説明すると、高周波インバータ16から励磁コイル3に駆動電流I1が流れることにより、フィルム1端部からの漏れ磁束に検知コイル5Aが誘導されることにより誘導電流Iaが発生する。
一方、図6(b)はフィルム1上のC部の位置にフィルム1の周回方向に流れる電流経路を阻害するように破損が生じている。このとき、検知コイル5Aに発生する誘導電流Iaの波形は、D及び、D´の部分において電流が大きくなる。これはフィルム1の破損部Cからの漏れ磁束が増えることにより、増えた漏れ磁束に誘導される電流が増加するためである。フィルム1の破損部Cからの漏れ磁束が増える要因としては、破損部Cから磁束が漏れることと、破損することにより破損部Cを迂回して電流が流れるようになることによって、誘導電流が流れていない箇所から磁束が漏れることの二つの要因が考えられる。
上記のD及びD´における電流ピーク値(電流値)の絶対値が所定の破損閾値(閾値)を超えたか否かで、破損の有無を検知することが出来る。つまり、検知コイル5Aに流れる誘導電流と所定の破損閾値との差異によりフィルム1の破損状態を判断する。
ここでは、検知コイル5Aについて説明したが、検知コイル5B近傍でフィルム1に破損が発生した場合にも検知コイル5Bに流れる電流も同じようになる。
検知コイル5A,5Bに流れる電流はI−V変換回路47a,47bによって電圧に変換され、ピークホールド回路48a,48bによってピークホールドされ、所定の破損閾値を超えたか否かをCPU32は検知する。CPU32はピークホールド回路48a,48bの値が所定の破損閾値を超えた場合にフィルム1に破損が発生したと判断する。
上記の破損閾値は、高周波インバータ16が励磁コイル3に流す駆動電流I1の振幅電圧、及び駆動周波数などに応じて変更してもよい。
図7はCPU32のフィルム破損検知制御を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートを用いて、本実施例におけるフィルム破損検知制御を定着装置200の駆動シーケンスと共に説明する。このフローチャートに示す制御処理は、予めCPU32に格納されたプログラムに従って実行されるものである。
まず、温度検出素子9の検出結果を基に現在の温度を検出し(S101)、定着温度と現在温度との差分より投入電力を決定する(S102)。投入電力と通電タイミングとの相関テーブルは予めCPU32のメモリ内に格納されており、商用電源50の入力周波数により補正された通電タイミングTonが電力制御回路60をオンするタイミングとして決定する(S103)。
CPU32がZEROX信号を検知すると(S104)、タイマTを0クリアし、タイマのカウントアップを開始する(S105)。タイマTが通電タイミングTon以上経過したタイミング(S106)で電力制御回路60をオンする(S107)と共に、フィルム1の破損検知を開始する(S108)。
フィルム1の破損検知信号はI−V変換回路47を介して得られるアナログ電圧である。CPU32は所定電圧以上を検出した場合にはフィルム1が破損と判断(S115)し、所定電圧未満の場合には正常状態とし次のZEROX信号の入力を待ちながら(S109)、継続的にフィルム1の破損検知信号をモニタする。
一方、S104にてZEROX信号検知後のタイマTを基にCPU32は並行して、次の電力を決定する為の現在温度を検出するタイミングTtemp時間が経過するのを待つ(S110)。Ttemp経過後は前回同様、検知温度情報から次の通電タイミングTonを算出まで行い(S111〜S113)、定着装置200への電力投入が継続であれば(S114)、S105に戻る。S114で定着装置200への電力投入終了とは、画像形成装置100において、プリント終了した場合か、ジャムやエラー等の緊急停止要因により、定着装置200への電力投入が禁止されることである。
S115により、フィルム1が破損と判断したCPU32はその後、定着装置200への電力投入を禁止し(S116)、画像形成動作を緊急停止するとともに、操作パネル(不図示)などを介して故障を報知する(S117)。
以上説明したように、本実施例の定着装置200は、フィルム1の外部に設置された検知コイル5A,5Bに流れる誘導電流の値と所定の破損閾値との差異を検知する。これによってフィルム1に発生した破損を確実に検知することが可能となる。
[実施例2]
定着装置200の他の例を説明する。
本実施例に示す定着装置200が実施例1と異なる点は、検知コイル5A、及び検知コイル5Bに流れる誘導電流の値が、投入電力や駆動周波数、共振コンデンサ89によって変わることに対応するためのコイル(基準コイル)を追加した点である。
本実施例の定着装置200は、フィルム1破損の検知精度がより向上し、投入電力や駆動周波数、共振コンデンサ89を変えた場合のフィルム1破損検知に対する影響度が大きい場合に有効な装置である。
図8は定着装置200の概略構成を示す断面図である。図9は磁性コア2と励磁コイル3によるフィルム1の電磁誘導加熱を説明するための図である。
図9では磁性コア2に対する励磁コイル3の巻き方、及び励磁コイル3に接続されている高周波インバータ16、CPU32は実施例1で説明した図4と同じであるので詳細な説明は割愛する。なお、図9では温度検出素子10,11の図示を省略している。
以下、本実施例の定着装置200について、実施例1と異なる構成のみを説明する。
基準コイル5A´,5B´の設置位置について、図8、図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、フィルム1の軸方向において、第1の磁束検出コイルである検知コイル5Aの設置位置と同じ位置に第2の磁束検出コイル(以降、基準コイルと記す)5A´が設置される。基準コイル5A´は、フィルム1の周回方向において、記録材Pの搬送方向のニップ部N下流側の検知コイル5Aとは異なる位置に設置される。
またフィルム1の軸方向において、第1の磁束検出コイルである検知コイル5Bの設置位置と同じ位置に第2の磁束検出コイル(以降、基準コイルと記す)5B´が設置される。基準コイル5B´は、フィルム1の周回方向において、記録材Pの搬送方向のニップ部N下流側の検知コイル5Bとは異なる位置に設置される。
つまり、基準コイル5A´,5B´は、フィルム1の軸方向において、検知コイル5A,5Bと同じ位置に設置され、フィルム1の軸方向において、検知コイル5A,5Bとは異なる位置に設置される。
図8に示すように、基準コイル5A´,5B´は、記録材Pの搬送方向のニップ部N下流側の検知コイル5A,5Bとニップ部Nとの間に設置される。そしてこの基準コイル5A´,5B´は、フィルム1の外部でフィルム1の周回方向の曲面CS2に所定の間隙をおいて対向し、かつその曲面CS2の接線T2に対して平行に設置される。この基準コイル5A´,5B´は、検知コイル5A、5Bに比べてフィルム1の周回方向に広い範囲を覆うように配置される方が好ましい。つまり、基準コイル5A´,5B´は、検知コイル5A,5Bよりもフィルム1の周回方向に大きいことが好ましい。
なお、図9では、検知コイル5A,5B、及び基準コイル5A´,5B´の接続状態を説明するため検知コイル5A,5A´、及び基準コイル5B,5B´を温度検出素子9と同じ側に示している。
基準コイル5A´,5B´の接続状態に関して説明する。
基準コイル5A´,5B´の一端はグランドに接続されている。基準コイル5A´のもう片方の一端はI−V変換回路47a´に接続されている。基準コイル5B´のもう片方の一端はI−V変換回路47b´に接続されている。つまり、基準コイル5A´,5B´は、それぞれ独立のI−V変換回路47a´,47b´に接続されている。
後述するようにI−V変換回路47a´、47b´のそれぞれの電流−電圧変換抵抗には可変抵抗となっている部分もある。そのため、励磁コイル3に所定周波数の電流を流した際に対象位置の検知コイル5A,5Bに流れる誘導電流から変換される電圧値が同じになるように可変抵抗により調整される。調整は組み立て段階において、組み立て後のユニット動作確認工程などにおいて、励磁コイル3に通電しながら行われるものである。
図9に示すように、I−V変換回路47a´、47b´の出力はそれぞれ独立したピークホールド回路48a´、48b´に入力され、ピークホールド回路48a´、48b´の出力がCPU32の検知結果比較部49に入力される。
図10は本実施例におけるフィルム破損検知回路部151を説明するための回路図である。
高周波インバータ16は実施例1と同様の構成である。またフィルム破損検知回路部151は検知コイル5A,5B、及び基準コイル5A´,5B´を含めた構成である。図10に示すフィルム破損検知回路部151は代表的に検知コイル5A、及び基準コイル5A´に接続された構成のみを記載している。
実施例1と異なり、検知コイル5Aと基準コイル5A´は、それぞれ、独立してI−V変換回路47aと47a´に接続されている。
検知コイル5Aに接続された第1の誘導電流検出手段としてのI−V変換回路47aは、抵抗器131,133、及びオペアンプ132を有する。このI−V変換回路47aは、検知コイル5Aに流れる誘導電流を検出して電圧に変換する。基準コイル5A’に接続された第2の誘導電流検出手段としてのI−V変換回路47a´は、検出値調整手段としての可変抵抗器236、抵抗器238、及びオペアンプ237を有する。このI−V変換回路47a´は、基準コイル5A’に流れる誘導電流を検出して電圧に変換する。
I−V変換回路47aの出力電圧は後段のピークホールド回路48aに入力され、CPU32のアナログデジタル変換ポートAN2に入力される。I−V変換回路47a´の出力電圧は後段のピークホールド回路48a´に入力され、CPU32のアナログデジタル変換ポートAN3に入力される。ここで、ピークホールド回路48aは実施例1のピークホールド回路48aと同じ構成とされており、ピークホールド回路48a´は実施例1のピークホールド回路48bと同じ構成とされている。そのため、ピークホールド回路48a,48a´の詳細な説明は割愛する。
可変抵抗器236は所定周波数の電流が定着装置200に投入された際に、I−V変換回路47aの出力電圧とI−V変換回路47a´の出力電圧が所定の比率になるように調整される。よって可変抵抗器236はI−V変換回路47aとI−V変換回路47a´の少なくとも何れか一方に備えられていればよい。
図11は励磁コイル3に駆動電流(交番電流)を通電中の励磁コイル3に流れる電流波形とその時の検知コイル5A、基準コイル5A´に流れる電流波形を表したものである。また図11(a)はフィルム1に破損がない場合の電流波形、図11(b)は検知コイル5Aの巻き位置近辺でフィルム1に破損が生じている場合の電流波形を表している。検知コイル5Aの電流波形については、実施例1と同様のため説明は省略する。
まず図11(a)を説明すると、高周波インバータ16から励磁コイル3に駆動電流I1が流れることにより、フィルム1端部からの漏れ磁束に基準コイル5A´が誘導されることにより誘導電流Ia´が発生する。基準コイル5A´は検知コイル5Aに比べてフィルム1の周回方向に広い範囲を覆っているため、基準コイル5A´に流れる誘導電流Ia´は検知コイルの誘導電流Iaよりも大きくなる。
一方、図11(b)はフィルム1上のC部の位置にフィルム1の周回方向に流れる電流経路を阻害するように破損が生じている。このとき、検知コイル5Aに発生する誘導電流Iaの波形は、D及び、D´の部分において電流が大きくなる。しかしながら、基準コイル5A´に流れる電流波形は、E及び、E´の部分において図11(a)と比較してほとんど変わらない。基準コイル5A´は、検知コイル5Aに比べてフィルム1の周回方向に広い範囲を覆っているため、フィルム1の破損が発生したとしても影響を受けにくいためである。
従ってフィルム1の破損発生時には、基準コイル5A´の誘導電流Ia´の波形は変わらず、検知コイル5Aの誘導電流Iaの波形のみD及びD´の部分において絶対値が大きくなる。そのため、検知コイル5Aの誘導電流Iaのピーク値と基準コイル5A´の誘導電流Ia´のピーク値をCPU32が比較することでフィルム1の破損を検知することになる。
つまり、I−V変換回路47aが検出した誘導電流とI−V変換回路47a´が検出しした誘導電流との差が可変抵抗器236で調整された初期の差と所定値以上異なった場合にフィルム1に破損が発生したと判断する。つまり、検知コイル5Aに誘導される誘導電流の電流値と基準コイル5A´に誘導される誘導電流の電流値との差異によりフィルム1に破損が発生したと判断する。
ここでは、検知コイル5A、及び基準コイル5A´について説明したが、検知コイル5B近傍でフィルム1に破損が発生した場合にも検知コイル5B、基準コイル5B´に流れる誘導電流も同じようになる。
本実施例の定着装置200のフィルム破損検知制御のフローチャートは実施例1にて説明した図7と同様であるので詳細な説明は割愛する。
本実施例においては、検知コイルと基準コイルのそれぞれに流れる誘導電流をI−V変換、ピークホールドした後の出力を比較してフィルム1の破損判断を行ったが、これに限定されるものではない。
図示していないが、直列に接続された検知コイルと基準コイルに流れる誘導電流をI−V変換、ピークホールドした後の出力(電流値)と所定の値(電流値)とを比較してフィルム1の破損判断を行ってもよい。つまり、検知コイルと基準コイルは直列に接続されており、直列に接続された検知コイルと基準コイルに誘導される誘導電流をI−V変換回路で電圧に変換し、I−V変換回路の出力をピークホールド回路でピークホールドする。そしてCPUでピークホールド回路の出力と所定の値との差異によりフィルム1が破損していると判断する。
以上説明したように、本実施例の定着装置200は、フィルム1の外部に設置された検知コイル5A,5Bに流れる誘導電流と基準コイル5A´,5B´に流れる誘導電流との差異を検知する。これによって投入電力や駆動周波数、共振コンデンサ89を変えた場合においても、フィルム1の破損を確実に検知することが可能となる。
1 筒状のフィルム、2 磁性コア、3 励磁コイル、
5A,5B 磁束検知コイル(第1の磁束検知コイル)、
5A´,5B´ 第2の磁束検知コイル、
47a,47b,47a,47b, I−V変換回路、236 可変抵抗器、
P 記録材、T 未定着のトナー画像、

Claims (11)

  1. 記録材に形成された画像を記録材に定着する定着装置であり、
    導電性を有する筒状の回転体と、
    前記回転体の内部に設置され前記回転体の軸方向に開磁路を形成する磁性芯材と、
    前記回転体の軸方向に沿って前記磁性芯材に巻き回された励磁コイルと、
    を有し、前記励磁コイルに交番電流を流し前記磁性芯材に交番磁束を発生させて前記回転体を電磁誘導加熱させる定着装置において、
    前記回転体の外部で前記回転体の周回方向の曲面に対向し、かつ前記曲面の接線に対して平行に設置された磁束検出コイルを有し、前記交番電流を流したときに前記磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値と所定の閾値との差異により前記回転体の破損状態を判断することを特徴とする定着装置。
  2. 前記磁束検出コイルに誘導される誘導電流を検出する誘導電流検出手段を有し、前記誘導電流検出手段が検出した前記誘導電流の電流値が所定の前記閾値を超えた場合に前記回転体が破損していると判断することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 所定の前記閾値は、前記励磁コイルに流す前記交番電流に応じて変更されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 記録材に形成された画像を記録材に定着する定着装置であり、
    導電性を有する筒状の回転体と、
    前記回転体の内部に設置され前記回転体の軸方向に開磁路を形成する磁性芯材と、
    前記回転体の軸方向に沿って前記磁性芯材に巻き回された励磁コイルと、
    を有し、前記励磁コイルに交番電流を流し前記磁性芯材に交番磁束を発生させて前記回転体を電磁誘導加熱させる定着装置において、
    前記回転体の外部で前記回転体の周回方向の曲面に対向し、かつ前記曲面の接線に対して平行に設置された第1の磁束検出コイルと、前記回転体の外部で前記曲面とは異なる前記回転体の周回方向の他の曲面に対向し、かつ前記他の曲面の接線に対して平行に設置された第2の磁束検出コイルと、を有し、前記交番電流を流したときに前記第1の磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値と前記第2の磁束検出コイルに誘導される誘導電流の電流値との差異により前記回転体の破損状態を判断することを特徴とする定着装置。
  5. 前記第2の磁束検出コイルは、前記回転体の軸方向において、前記第1の磁束検出コイルと同じ位置に設置され、前記回転体の周回方向において、前記第1の磁束検出コイルとは異なる位置に設置されることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記第2の磁束検出コイルは、前記第1の磁束検出コイルよりも前記回転体の周回方向に大きいことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記第1の磁束検出コイルと前記第2の磁束検出コイルは直列に接続されており、直列に接続された前記第1の磁束検出コイルと前記第2の磁束検出コイルに誘導される誘導電流を検出する誘導電流検出手段を有し、前記誘導電流検出手段が検出した前記誘導電流の電流値と所定の値との差異により前記回転体が破損していると判断することを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか一項に記載の定着装置。
  8. 前記第1の磁束検出コイルに誘導される誘導電流を検出する第1の誘導電流検出手段と、前記第2の磁束検出コイルに誘導される誘導電流を検出する第2の誘導電流検出手段と、を有し、前記第1の誘導電流検出手段が検出する前記誘導電流の電流値と前記第2の誘導電流検出手段が検出する前記誘導電流の電流値との差異により前記回転体が破損していると判断することを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか一項に記載の定着装置。
  9. 前記第1の磁束検出コイルに誘導される誘導電流を検出する第1の誘導電流検出手段と、前記第1の磁束検出コイルとは独立して前記第2の磁束検出コイルに誘導される誘導電流を検出する第2の誘導電流検出手段と、を有し、前記第1の誘導電流検出手段と前記第2の誘導電流検出手段の少なくとも一方に検出値調整手段が備えられており、前記第1の誘導電流検出手段が検出した前記誘導電流と前記第2の誘導電流検出手段が検出した前記誘導電流との差が前記検出値調整手段で調整された初期の差と所定値以上異なった場合に前記回転体が破損していると判断することを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか一項に記載の定着装置。
  10. 前記検出値調整手段とは電流を電圧に変換する為の可変抵抗器であることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 記録材に画像を形成する画像形成部と、前記記録材に形成された前記画像を前記記録材に定着する定着部と、を備える画像形成装置において、
    前記定着部が請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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