JP2018065579A - バンド引締カット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、バンド部品のうちクリップ部が固定された状態で巻付対象の周囲に巻付けられたバンド部を引き締めてカットする作業に向く装置を提供することを目的とする。
【解決手段】バンド引締カット装置30は、バンド固定部16から延出するバンド部15の先端を保持して引張り可能な引張保持部40と、前記引張保持部40に引っ張られた前記バンド部15を前記引張保持部40よりも基端側でカットするカット部70と、を備える。前記引張保持部40は、本体部40とチャック部50とを含む。前記引張保持部40の前記本体部42が軸支部43周りの一方の向きに回動するときに前記チャック部50が前記バンド部15をチャックすると共に、前記本体部42が前記軸支部43周りの他方の向きに回動するときに前記チャック部50が前記バンド部15のチャックを解除する。
【選択図】図4

Description

この発明は、電線等の巻付対象の周囲に巻付けられたバンド部を引締めてカットする技術に関する。
特許文献1は、巻付対象の周りに巻付けられ、バンド固定部に挿通された結束バンドを引締めてカットする結束工具を開示している。
また、特許文献2は、電線を覆う保護部材の周囲にバンドクリップが巻付けられたワイヤーハーネスを開示している。バンドクリップには、車体等の取付対象に固定されるクリップ部と、電線等の巻付対象に巻付けられるバンド部とが設けられている。
特開2014−148354号公報 特開2013−150406号公報
ここで、特許文献2に記載のワイヤーハーネスのように、クリップ部が設けられたバンドクリップを電線に巻付けて固定する場合、ワイヤーハーネスを組み立てるための図板にクリップ部を固定した状態で、バンド部を電線の周囲に巻付ける作業を行う場合がある。当該作業は、周囲に図板本体、他の電線又は治具等が存在するため、比較的狭い領域で行われる。
しかしながら特許文献1に記載の結束工具は、バンド部のうちバンド固定部から延出する部分をすべて収めて引締める構成であるため、当該結束工具を用いて比較的狭い領域で行われる上記作業を行うのは面倒である。
そこで、本発明は、バンド部品のうちクリップ部が固定された状態で巻付対象の周囲に巻付けられたバンド部を引き締めてカットする作業に向く装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るバンド引締カット装置は、バンド部と前記バンド部の先端側を固定可能なバンド固定部とを含むバンド部品が巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具に固定されると共に、前記バンド部が前記巻付対象の周りに巻付けられてバンド固定部に通された状態で、前記バンド部を引締めてカットするバンド引締カット装置であって、前記バンド固定部から延出する前記バンド部の先端を保持して引張り可能な引張保持部と、前記引張保持部に引っ張られた前記バンド部を前記引張保持部よりも基端側でカットするカット部と、を備え、前記引張保持部は、回動可能に軸支される軸支部と、前記軸支部から第1方向に延びる延出部とを有する本体部と、前記延出部の先端側に設けられ、前記バンド部のうち前記バンド固定部から延出し前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びる部分を側方からチャック可能なチャック部と、前記本体部を往復回動させる駆動部と、を含み、前記本体部が前記軸支部周りの一方の向きに回動するときに前記チャック部が前記バンド部をチャックすると共に、前記本体部が前記軸支部周りの他方の向きに回動するときに前記チャック部が前記バンド部のチャックを解除する。
第2の態様に係るバンド引締カット装置は、第1の態様に係るバンド引締カット装置であって、前記チャック部は、回動可能に軸支された爪部と、前記爪部に対向して設けられた受部と、前記爪部を前記受部に向けて付勢する付勢部とを含む。
第3の態様に係るバンド引締カット装置は、第2の態様に係るバンド引締カット装置であって、前記本体部が第1位置から前記軸支部周りの一方の向きに回動して第2位置に移動するとして、前記引張保持部は、前記本体部が前記第1位置に位置するときに、前記爪部が前記受部から離れるように前記爪部の姿勢を規制すると共に、前記本体部が前記第1位置から前記第2位置に向かう途中で規制を解除する規制部をさらに含む。
第4の態様に係るバンド引締カット装置は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るバンド引締カット装置であって、前記本体部は、前記軸支部から前記延出部と反対側に延びる突出部をさらに有し、前記駆動部は、前記突出部に連結され、前記突出部との連結部分を往復直線移動させる。
第5の態様に係るバンド引締カット装置は、第4の態様に係るバンド引締カット装置であって、前記突出部は、前記第1方向と交差する方向に沿って、前記駆動部に近づく側に延びる。
第6の態様に係るバンド引締カット装置は、第1から第5のいずれか1つの態様に係るバンド引締カット装置であって、前記カット部は、エアニッパを含む。
第7の態様に係るバンド引締カット装置は、第1から第6のいずれか1つの態様に係るバンド引締カット装置であって、前記本体部の往復に係る時間を計測するタイマをさらに備え、前記時間が所定の時間を超えたときにカット動作を行うように前記カット部を制御する。
第8の態様に係るバンド引締カット装置は、第1から第7のいずれか1つの態様に係るバンド引締カット装置であって、前記引張保持部及び前記カット部がロボットハンドを構成し、前記ロボットハンドを移動させるロボットアームをさらに備える。
第1から第8の態様によると、本体部が回動することで、その先端側に設けられたチャック部が回動する。このとき、チャック部が回動方向一方の向きにはバンド部をチャックし、他方の向きにはバンド部のチャックを解除することによって、上記回動動作に伴ってバンド部が引締められる。この際、チャック部がバンド部のうちバンド固定部から延出し第1方向と交差する第2方向に沿って延びる部分を側方からチャック可能であるため、枠治具に固定されたバンド部品の周辺において、比較的狭い領域で引締め動作を行うことができる。従って、当該バンド引締カット装置は、バンド部品のうちクリップ部が固定された状態で巻付対象の周囲に巻付けられたバンド部を引き締めてカットする作業に向く。
特に、第2の態様によると、チャック部の駆動源を省略でき、装置をコンパクトにできる。これにより、狭い領域でバンド引締めカット作業を行う場合にも取付対象の周囲の部材と干渉しにくくなり、容易に対応することができる。
特に、第3の態様によると、本体部が第1位置にあるときに爪部と受部とが離れることで、この間にバンド部を挿通する際に、挿通ミスが生じることを抑制できる。
特に、第4の態様によると、本体部の回動に係る構成を先端側から遠い位置に配置できるため、先端側を小さくできる。
特に、第5の態様によると、延出部と突出部とが相互に交差する方向に延びるため、回動に係る範囲を狭くすることができる。
特に、第6の態様によると、簡易な構成でカット部を設けることができる。
特に、第7の態様によると、所定の引き締め力に達しない状態でバンド部がカットされてしまうことを抑制できる。
特に、第8の態様によると、ロボットアームによって、ロボットハンドが任意の位置及び姿勢を取ることができ、クリップ部の向きの違い等に容易に対応できる。
実施形態に係るバンド引締カット装置を示す概略斜視図である。 バンド部品が図板に固定された状態を示す概略正面図である。 バンド部品が図板に固定された状態を示す概略側面図である。 実施形態に係るバンド引締カット装置を示す概略正面図である。 実施形態に係るバンド引締カット装置を示す概略側面図である。 実施形態に係るバンド引締カット装置を示す部分拡大正面図である。 バンド引締カット装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 制御部において実現される機能ブロック図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締める様子を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締める様子を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締める様子を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締める様子を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締める様子を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部をカットする様子を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締めてカットする別の動作例を示す説明図である。 バンド引締カット装置を用いてバンド部を引締めてカットするさらに別の動作例を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るバンド引締カット装置について説明する。図1は、実施形態に係るバンド引締カット装置30を示す概略斜視図である。
バンド引締カット装置30は、バンド部品14(図2参照)のうちバンド部15が巻付対象の周りに巻付けられてバンド固定部16に通された状態で、バンド部15を引締めてカットする装置である。ここでバンド部品14は、巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具24に固定されている。
まず、バンド部品14について説明する。図2は、バンド部品14が図板20に固定された状態を示す概略正面図である。図3は、バンド部品14が図板20に固定された状態を示す概略側面図である。
バンド部品14は、バンド部15と、バンド部15の先端側を固定可能なバンド固定部16とを含む。バンド部15は、バンド固定部16に対して例えば、以下のように固定される。即ち、バンド部15の主面及び側面の少なくとも一部には、バンド部15の延在方向に沿って凹凸が並ぶ凹凸部(図示省略)が形成される。一方、バンド固定部16には、バンド部15を挿通可能な貫通孔16hが形成されると共に、貫通孔16hの内周面から貫通孔16h内に向けて突出する突起(図示省略)が形成される。そして、バンド部15が貫通孔16hに挿通された状態で、当該突起が上記凹凸部に選択的に係止することで、バンド部15がバンド固定部16に固定される。なお、突起と凹凸部とは、バンド部15を貫通孔16hに深く挿通する方向には係止せずに、バンド部15を貫通孔16hから抜く方向に係止する。これにより、バンド部15を貫通孔16hに深く挿通させることが可能となっている。例えば図2に示すように、貫通孔16hから延出するバンド部15の先端は、貫通孔16hの軸心方向と一致する方向に延びる。
さらにここでは、バンド部品14は、巻付対象を車体等の取付対象に固定可能なクリップ部17を含む。クリップ部17は、例えば、バンド固定部16に対してバンド部15と反対側に突出する態様で設けられる。ここでは、クリップ部17は、取付対象に形成された取付孔に挿入可能に、且つ挿入後に係止可能な形状に形成されているものとして説明するが、クリップ部17の形状はこれに限られるものではない。ここでは、クリップ部17が上記枠治具24に固定される。
次に、巻付対象である電線12を含むワイヤーハーネス10及びワイヤーハーネス10を組み立てるための図板20について説明する。
図1に示す例では、ワイヤーハーネス10は、複数の電線12が分岐しつつ束ねられて形成される。分岐線の各端部にはコネクタ等が設けられ、各電気部品に接続される。従ってワイヤーハーネス10は、各電気部品同士を電気的に接続する配線部材として用いられる。
このようなワイヤーハーネス10は、図板20を用いて組み立てられる場合がある。図板20は、平板状に形成された図板本体部22と、図板本体部22に立設された治具とを含む。治具としては、クリップ部17を固定する上記枠治具24の他に、例えば、U字状に形成され電線12又は端末部を支持するU治具28、又は端末部を固定するための枠治具等が設けられる。クリップ部17を固定する上記枠治具24は、図板20に立設された支柱部26と、支柱部26の先端に設けられクリップ部17を固定可能なクリップ部固定部25とを含む。クリップ部固定部25はクリップ部17の向きに応じた姿勢で、支柱部26に取付けられる。この際、支柱部26は、途中で曲がるなどしてバンド引締カット装置30による巻付動作の範囲外に設けられるとよい。また、図板20には、回路図等が設けられ、上記各治具が回路図に応じた位置に配設される。そして、ワイヤーハーネス10を構成する一部の電線12(電線12の束)を回路図に従って配設しつつ、その端部又は分岐部分等を治具に支持させる作業を繰り返すことで、複数の電線12が所望の配線形態をとる。
このとき、配線された電線12は、必要に応じて結束されたり、バンド部品14又は電線12の保護部材等の外装部品が取付けられたりする。ここでは、バンド引締カット装置30は、バンド部品14が図板20に設けられた枠治具24にクリップ部17が固定された状態で、かつバンド部15が電線12に巻付けられてバンド固定部16に挿通された状態で、バンド固定部16から延出するバンド部15を引締めてカットする作業に用いられるものとして説明する。
次に、図4乃至図6を参照しつつ、バンド引締カット装置30の各部について説明する。図4は、実施形態に係るバンド引締カット装置30を示す概略正面図である。図5は、実施形態に係るバンド引締カット装置30を示す概略側面図である。図6は、実施形態に係るバンド引締カット装置30を示す部分拡大正面図である。
バンド引締カット装置30は、引張保持部40と、カット部70とを備える。ここでは、引張保持部40とカット部70とがロボットハンド32の一部を構成しており、バンド引締カット装置30は、当該ロボットハンド32が固定されているロボットアーム80をさらに備える。引張保持部40及びカット部70は、ロボットハンド32の基体部34に固定されている。
基体部34は、ロボットアーム80に連なる第1部分35と、第1部分35に連なる第2部分36とを含む。第1部分35は平板状に形成されている。第1部分35は、引張保持部40の後述する本体部42及び駆動部60を支持する。第2部分36は、平板状に形成され、第1部分35の先端側に設けられている。第2部分36は、カット部70を支持する。
引張保持部40は、バンド固定部16から延出するバンド部15の先端を保持して引張り可能である。これにより、バンド部15が引締められる。具体的には、引張保持部40は、本体部42と、チャック部50と、駆動部60とを含む。さらにここでは、引張保持部40は、規制部58を含む。
本体部42は、軸支部43と、延出部44とを有する。さらにここでは、本体部42は、突出部45を有する。ここでは、本体部42は、軸支部43、延出部44及び突出部45が一体に形成されている。もっとも、延出部44と突出部45とは、それぞれ軸支部43を有する別部材で構成され、軸支部43で一体的に回動するように連結されているものであってもよい。以下では、本体部42が第1位置から軸支部43周りの一方の向きに回動して第2位置に移動するものとして説明する。図4では、第1位置にある本体部42が実線で描かれ、第2位置にある本体部42が仮想線(二点鎖線)で描かれている。この際、本体部42は、駆動部60の駆動に伴って第1位置と第2位置との間で往復回動する。本体部42の回動範囲は例えば、10度乃至30度程度に設定されることが好ましい。
軸支部43は、本体部42が回動可能となるように軸支される部分である。ここでは、軸支部43は、基体部34の第1部分35に軸支されている。
延出部44は、軸支部43から第1方向に延びる。ここでは、延出部44は、軸支部43から基体部34の先端側に向けて延びている。ここでは、本体部42が第1位置にあるとき、基体部34の延在方向と、第1方向とが一致する。また、ここでは、延出部44の先端側には、図5に示すように、段差部44bが設けられている。これにより、延出部44の先端部44cは、基端部44aよりも、延出部44の延在方向と交差する方向に突出している。当該先端部44cの内側にチャック部50の後述する爪部52及び付勢部56が設けられる。また、先端部44cは、後述するL字平板状部材38の傾斜面38cと対向して設けられている。この際、先端部44cの外面側は先端縁部に向けて傾斜する傾斜面44dとなっており、L字平板状部材38の傾斜面38cと共に、バンド部15を誘い込み可能なガイド面をなしている。
突出部45は、軸支部43から延出部44と反対側に延びる。突出部45は、第1方向と交差する方向に沿って延びる。このとき、突出部45は、先端側に行くにつれて駆動部60に近づく側に延びる。ここで、本体部42の突出部45が第1方向に沿って延びる場合、本体部42が回動して第2位置に位置すると、突出部45が基体部34から大きくはみ出す。これに比べて、本実施形態に係る突出部45のように、第1方向と交差する方向に沿って駆動部60に近づくように延びる場合、本体部42が回動しても突出部45が基体部34に対して大きくはみ出すことが抑制される。なお、ここでは、本体部42が第2位置にあるとき、突出部45の延在方向と、基体部34の延在方向とが一致する。従って、本体部42が回動する角度と、延出部44及び突出部45が成す角度とが一致している。
チャック部50は、延出部44の先端側に設けられている。チャック部50は、バンド部15のうちバンド固定部16から延出し第1方向と交差する第2方向に沿って延びる部分を側方からチャック可能である。具体的には、チャック部50は、爪部52と、受部54と、付勢部56とを含む。
爪部52は、回動可能に軸支されている。ここでは、爪部52は、延出部44の先端部44c及びL字平板状部材38の基端部38aの間にこれらに対して回動可能に軸支されている。爪部52は、例えば、軸支される部分が薄肉とされ、それより受部54側が厚肉に形成される。そして、爪部52の薄肉部に付勢部56が配設される。
受部54は、爪部52に対向して設けられている。ここでは、L字平板状部材38の一部が受部54をなしている。具体的には、L字平板状部材38は、平板がL字状に曲げられた形状を呈する。L字平板状部材38において、L字の一端側が基端部38aをなし、延出部44の段差部44bに固定される。L字の他端側が、先端部38bをなし、爪部52及び延出部44の先端部44cと対向配置される。L字平板状部材38の先端部38bの先端は傾斜面38cをなしている。傾斜面38cと上記傾斜面44dとは、L字平板状部材38の先端側に行くにつれてその間隔が広くなるように形成されている。L字平板状部材38の先端部38bの基端側部分が受部54を成している。別の見方をすると、受部54と爪部52とが、バンド部15が挿通される溝48の側壁を構成している。また、L字平板状部材38の基端部38aの基端側部分が上記溝48の底部をなしている。
付勢部56は、爪部52を受部54に向けて付勢する。ここでは、付勢部56としてねじりバネが設けられるものとして説明するが、必ずしもその必要はない。付勢部56は、引張コイルばね等、他のバネ部材で構成されていてもよいし、ゴム等の弾性材料で構成されていてもよい。例えば、ねじりバネは、一端が爪部52に固定され、他端が延出部44に固定される。
規制部58は、本体部42が第1位置に位置するときに、爪部52が受部54から離れるように爪部52の姿勢を規制する。また、規制部58は、本体部42が第1位置から第2位置に向かう途中で爪部52の姿勢の規制を解除する。規制部58は、例えば、平板状に形成され、爪部52の側方に配設される。このとき規制部58は、第2部分36に固定される。より詳細には、ここでは、規制部58は第2部分36に固定されるカット部70の刃部駆動部74を収める部材に固定される。つまり、規制部58は、本体部42と共に回動することはない。そして、本体部42が第1位置にあるとき、爪部52の側縁が規制部58に当接し、もって受部54から離れるように爪部52の姿勢が規制される(図6参照)。また、本体部42が第1位置から第2位置に向かう途中で、爪部52の側縁が規制部58から離れる(図11参照)。これにより、規制部58による爪部52の姿勢の規制が解除され、爪部52が受部54に近づくように回動する。
本体部42が軸支部43周りの一方の向きに回動するとき(第1位置から第2位置に向かうとき)にチャック部50がバンド部15をチャックする。また、本体部42が軸支部43周りの他方の向きに回動するとき(第2位置から第1位置に向かうとき)にチャック部50がバンド部15のチャックを解除する。
より詳細には、第1位置では、爪部52は受部54から離れている。この状態で、傾斜面38c、44dを通して爪部52と受部54との間にバンド部15が側方から挿通される。そして、本体部42が第1位置から第2位置に向けて回動すると、爪部52の規制が解除されて爪部52は受部54に向けて回動する。この時、本体部42の回動をうけて受部54も爪部52に向けて回動する。これにより、爪部52と受部54との間隔が狭まり、最も間隔が狭い部分でバンド部15を挟み込む。この際、本体部42が第1位置から第2位置に向けて回動を開始した後、比較的早い段階で、この状態に達する。そして、この状態から、本体部42が第2位置に向けて回動を続けると、爪部52と受部54との間隔が狭まる向きへの回動となるため、チャック部50がバンド部15を挟み込んだまま本体部42が回動することができる。従って、本体部42が第1位置から第2位置に向けて回動を始めると、その途中でチャック部50によりバンド部15が挟み込まれ、以降はこの状態を保ったまま本体部42が第2位置まで回動する。つまり、バンド部15がチャック部50に挟み込まれた状態から本体部42の回動が終了するまでの間、バンド部15の先端側の一定位置がチャック部50に挟み込まれ続けることで、バンド固定部16からのバンド部15の延出量が大きくなっていき、バンド部15が徐々に引締められる。本実施形態では、このように、チャック部50がバンド部15の一定位置を挟み込んだ状態で、本体部42が回動したとき、その一定位置がチャック部50と共に移動するような力でバンド部15を挟み込む状態にあるとき、チャック部50がチャック状態にあるものとする。
一方、本体部42は、第2位置でもバンド部15を挟み込んだ状態にある。そして、本体部42が第2位置から第1位置に向けて回動すると、本体部42の回動をうけて受部54は爪部52から離れる向きに回動する。このため、爪部52が受部54に向けて付勢されることに起因してバンド部15を受部54に押し付けていても、本体部42が第2位置から第1位置に向けて回動すると、受部54がバンド部15に対して摺動し、これを受けて爪部52もバンド部15に対して摺動する。このため、バンド部15が引き戻されることがなくなる。本実施形態では、このように、チャック部50がバンド部15を挟み込んでいる場合でも、その力が本体部42の回動に伴いバンド部15を移動できない力であれば、チャックが解除された状態とみなす。
駆動部60は、本体部42を往復回動させる。ここでは駆動部60は、シリンダ又はリニアモータ等のリニアアクチュエータで構成されている。ここでは駆動部60は、エアシリンダによって構成されているものとして説明する。駆動部60には、レギュレータ等が設けられ、駆動力を調整可能とされている。駆動部60は、突出部45に連結される。駆動部60は、突出部45との連結部分を往復直線移動させる。ここでは、突出部45の先端にU字状の介在部材64が回動可能に軸支されている。介在部材64は、U字の間に突出部45を挟み込む態様で軸支されている。そして、駆動部60のピストンロッド63の先端が上記介在部材64の基端に連結される。これにより、軸支部43で回動可能に軸支される本体部42の一部を往復直線運動させることが可能となっている。つまり、駆動部60の駆動力を延出部44に伝達するに当たり、介在部分64及び突出部45が直線運動を回転運動に変換するナックル機構を構成している。
なお、突出部45と介在部材64との連結部分は、軸支部43に対して厳密には円弧に沿って往復回動する。ここで、駆動部60はシリンダチューブ62のうちピストンロッド63が延出する側とは反対側で基体部34に支持される。このときシリンダチューブ62が僅かに回動可能に軸支されることで、ピストンロッド63の直線運動と、突出部45の回転運動との経路差が吸収される。もっとも、上述したように、本体部42の回動範囲が10度乃至30度程度であり、かつ、突出部45と介在部材64との連結部分が軸支部43分に対して十分に遠いため、突出部45と介在部材64との連結部分は、直線運動に近似できる。
カット部70は、引張保持部40に引っ張られたバンド部15を引張保持部40よりも基端側でカットする。カット部70は、エアニッパを含む。エアニッパは、例えば、図示省略のヒンジで相対回動可能に連結された一対の刃部72と、一対の刃部72を相対回動させる刃部駆動部74とを有する。ここでは、刃部駆動部74はエアの力で、一対の刃部72を駆動する。刃部駆動部74は、第2部分36に固定される。また、一対の刃部72は、刃部駆動部74の側方に支持される。一対の刃部72は、開いた状態でその間の空間が、本体部42が第1位置に位置する状態での溝48の位置の側方に位置する。これにより、溝48にバンド部15を通す際に、バンド部15が一対の刃部72の間にも通される。
ロボットアーム80は、ロボットハンド32を、バンド固定部16から延出するバンド部15に向けて移動可能である。上述したようにここでは、引張保持部40とカット部70とがロボットハンド32を構成し、ロボットアーム80の先端に設けられている。この際、ロボットアーム80として、多関節ロボットが設けられている。多関節ロボットは、1つの平面(ここでは、図板20上に配線された電線12の延在方向と直交する平面)内の任意の位置にロボットハンド32を移動させることが可能である。これにより、上記平面の平面視でロボットアーム80がバンド部15の先端側部分が溝48と重なる位置に向けて移動可能となる。また、ここでは、多関節ロボットは、ロボットハンド32を上記平面と直交する方向に移動可能である。これにより、上記平面の平面視でロボットアーム80がバンド部15の先端側部分が溝48と重なる位置に移動した状態で、溝48内にバンド部15の先端側部分を側方から通すことが可能となる。また、ここでは、多関節ロボットは、ロボットハンド32を上記平面と直交する軸周りに回転させることが可能である。これにより、バンド部品14の向きが異なる場合でも対応可能となる。これについて詳しくは後述する。また、多関節ロボットは、ロボットハンド32を上記平面と平行する軸周りに回転させることが可能であることが好ましい。これにより、図1に示すように、複数の分岐線が異なる方向に延在する場合でも、同じバンド引締カット装置30を用いて各分岐線に巻付けられたバンド部品14を引締めてカットすることが可能となる。従って、ここでは、ロボットアーム80は、ロボットハンド32をバンド部15に対応する位置に移動させる移動機構及びロボットハンド32の姿勢を変更する姿勢変更機構としての役割を果たす。そして、姿勢変更機構としては、1軸周りのクリップ部17の向きの違いに応じてロボットハンド32の姿勢を変更する役割、及び異なる方向に延在する分岐線に応じてロボットハンド32の姿勢を変更する役割を果たす。このような多関節ロボットとして、例えば、周知の4軸乃至6軸ロボットを採用することができる。
バンド引締カット装置30の各動作は、制御部90によって制御される。制御部90は、バンド引締カット装置30に接続されている。
バンド引締カット装置30のハードウェア構成について、図7を参照しながら説明する。図7は、バンド引締カット装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。
制御部90は、駆動部60が所定の駆動力で駆動できない状態となったときに、カット部70にカット動作を行うように指令を与える。例えば、所定の駆動力は、例えば、50N乃至200N程度に設定されることが考えられる。制御部90は、例えば、CPU91、ROM92、RAM93、通信部94、記憶装置95等が、バスライン96を介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されている。ここにおいて、ROM92は基本プログラム等を格納しており、RAM93はCPU91が所定の処理を行う際の作業領域として供される。通信部94は、LAN等の通信回線を介したデータ通信機能を有する。記憶装置95は、フラッシュメモリ、あるいは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置によって構成されている。
記憶装置95にはプログラムPrが格納されている。ここでは、プログラムPrとして、例えば、引締め動作及びカット動作に係る加工プログラム等が格納されている。この加工プログラムに記述された手順に従って、主制御部としてのCPU91が演算処理を行うことにより、バンド引締カット装置30の各種機能が実現されるように構成されている。
プログラムPrは、通常、予め記憶装置95等のメモリに格納されて使用されるものであるが、CD−ROMあるいはDVD−ROM、外部のフラッシュメモリ等の記録媒体に記録された形態(プログラムプロダクト)で提供され(あるいは、ネットワークを介した外部サーバからのダウンロードなどにより提供され)、追加的または交換的に記憶装置95等のメモリに格納されるものであってもよい。
もっとも、制御部90において実現される一部あるいは全部の機能は、専用の論理回路等でハードウェア的に実現されてもよい。
制御部90には、さらに、入力部98、および、表示部99が接続されている。入力部98は、例えば、キーボード、マウス、各種スイッチ、タッチパネル等の少なくとも1つを含む入力デバイスであり、オペレータからの各種の操作(コマンドや各種データの入力といった操作)を受け付ける。表示部99は、液晶表示部、ランプ等により構成されており、CPU91による制御の下、各種の情報を表示する。
制御部90が備える機能構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、制御部90において実現される機能ブロック図である。
制御部90は、停止検知部97aと、タイマ97bとを備えている。これら各機能部は、上述したとおり、例えば、CPU91が加工プログラムに従って所定の演算処理を行うことにより実現される。
停止検知部97aは、所定の駆動力で駆動する駆動部60が、途中で停止したことを検知する。停止検知部97aは、例えばシリンダチューブ62内を移動するピストンが所定の位置(例えば、ストロークエンド)にあることを検知する。ここで、駆動部60が所定の駆動力で駆動した時、バンド部15が引締め可能な状態下では、本体部42の往復回動にかかる時間T1は一定となる。換言すると、バンド部15が引締め可能な状態下では、停止検知部97aが所定位置で一度ピストンを検知した後、時間T1が経過した後に再び同じ位置でピストンを検知することとなる。これに対して、駆動部60が所定の駆動力で駆動した時、バンド部15が途中で引締め不可となる状態下では、駆動部60はその途中で駆動を停止するため、停止検知部97aは、所定位置で一度ピストンを検知した後、時間T1が経過しても同じ位置で再度ピストンを検知することができない。
タイマ97bは、本体部42の往復に係る時間を計測する。ここでは、タイマ97bは、停止検知部97aが一度ピストンを検知したときに測定を開始する。そして、停止検知部97aが再度ピストンを検知したときにその測定時間Tをリセットすると共に、再度測定を開始する。そして、その測定時間Tが上記時間T1に公差を加味した分の時間を超えたとき、カット開始信号をカット部70に出力する。
<動作>
次に、図9乃至図14を参照しつつ、バンド引締カット装置30を用いたバンド引締めカット動作について説明する。図9乃至図13は、バンド引締カット装置30を用いてバンド部15を引締める様子を示す説明図である。図14は、バンド引締カット装置30を用いてバンド部15をカットする様子を示す説明図である。
まずは、ロボットアーム80を駆動して、溝48にバンド部15の先端側を挿通する。この際、ロボットハンド32の先端側は、比較的小さいため、バンド部品14を取付ける電線12aと、他の電線12bとが並行していても、ロボットハンド32が他の電線12b等、バンド部品14の周囲の部材に干渉しにくい。
具体的には、バンド部品14は、枠治具24を介して図板20に固定されている。このとき、バンド部15は、電線12に巻付けられてその先端がバンド固定部16に通されている。従って、バンド部15の先端側は、バンド固定部16から延出している。この状態で、ロボットアーム80を駆動して、図9の正面視で(電線12の延在方向から見て)溝48とバンド部15の先端側とが重なる位置にロボットハンド32を位置させる。このとき、本体部42は第1位置に位置しており、爪部52は、図10に示すように、規制部58によって受部54と離れるように姿勢が規制されている。このため、溝48が開放されて、バンド部15を受け入れ可能となっている。次にこの状態でロボットアーム80を駆動して、ロボットハンド32を電線12の延在方向に移動させて、溝48にバンド部15の先端側を挿通させる。この際、傾斜面38c、44dが設けられていることで、バンド部15が溝48に誘い込まれ易くなっている。溝48にバンド部15が挿通されると、バンド部15のうち溝48に挿通された部分と、バンド固定部16との間の部分が一対の刃部72の間に挿通される。このときロボットハンド32の一部を枠治具24などに当接させることもあり得る。これにより、バンド15を引締めるときに枠治具24がつられてしまうことが抑制される。
溝48にバンド部15が挿通されたら、駆動部60の駆動を開始する。以下では、駆動部60は所定の駆動力で駆動できない状態となるまで、繰り返し往復駆動する。駆動部60の駆動が開始されると、本体部42が第1位置から第2位置に向けて回動する。ここで、図11に示すように、本体部42が僅かに回動した状態で、規制部58による爪部52の規制が解除される。これにより、爪部52が付勢部56の力を受けて受部54側に回動し、爪部52と受部54とでバンド部15の先端側を挟み込む。この際、上述したようにチャック部50がバンド部15の一定位置を挟み込んだまま本体部42が回動可能な状態、即ちチャック状態となる。この状態で、本体部42が第2位置まで回動することで、図12に示すように、チャック部50によるバンド部15のチャック位置がバンド固定部16から離れる。これにより、バンド部15の先端がバンド固定部16から引き出され、バンド部15が引締められる。
本体部42が第2位置まで回動したら、次に、駆動部60が逆向きに駆動し、本体部42を第1位置に向けて回動させる。この際、上述したようにチャック部50がバンド部15の一定位置を挟み込んだままの状態では本体部42が回動不可な状態、即ちチャック状態が解除された状態となる。この状態で、駆動部60の駆動を続けることで、バンド部15が引き戻されることなく、本体部42が第1位置まで回動する。この際、一対の刃部72でバンド部15を押さえることも考えられる。
本体部42が第1位置に戻ったら、再び、駆動部60が逆向きに駆動し、本体部42を第2位置に向けて回動させる。この際、上記と同様に、チャック部50がバンド部15をチャックした状態で、本体部42が回動することで、バンド部15が引締められる。後は、これを繰り返す。
駆動部が往復駆動している間、上述したように、タイマ97bが本体部42の往復に係る時間、より詳細には、ピストンの往復時間を測定している。すると、図13に示すように、バンド部15が十分に引締められ、駆動部60が所定の駆動力で駆動できなくなったときに、タイマ97bの測定時間が所定の時間を超える。これを受けてタイマ97bがカット部70にカット動作開始指令を出す。そして、カット部70がカット動作を行うことで、図14にしめすように、十分に引締められたバンド部15がバンド固定部16に近い位置でカットされる。
なお、制御部90は、カット部70にカット動作開始指令が出力する際、駆動部60に停止指令を出すとよい。カット時に駆動部60が停止していないと、カット部70によりバンド部15がカットされた瞬間に駆動部60が駆動を再開してしまう恐れがあるためである。さらに、カット時に駆動部60が停止していると、カット後もチャック部50がカットされたバンド部15の先端をチャックした状態のままとなる。従って、この状態でロボットアーム60を駆動してロボットハンド34を所望の位置に位置させた状態で、駆動部60を初期状態に戻すことで、チャック状態が解消される。これにより、バンド部15の先端を所望の位置に廃棄することができる。
<別の動作例>
次に、上記バンド引締カット装置30を用いてバンド部15を引締めてカットする動作の別の動作例について、図15を参照しつつ説明する。図15は、バンド引締カット装置30を用いてバンド部15を引締めてカットする別の動作例を示す説明図である。ここでは、クリップ部17が上方を向き、バンド部15が側方に延びる場合について説明する。この際、バンド部15はバンド固定部16に対して側方に引っ張られて引締められる。
この場合でも、ロボットハンド32が図9乃至図14に示される場合と同様の姿勢で、同様の動作を行うことで、バンド部15を引締めてカットすることができる。この場合でも、ロボットハンド32はバンド部品14の周囲の部材に干渉しにくい。なお、この場合、図9乃至図14に示される場合に対して、爪部52がバンド部15の反対側の面に当接する。
<さらに別の動作例>
次に、上記バンド引締カット装置30を用いてバンド部15を引締めてカットする動作のさらに別の動作例について、図16を参照しつつ説明する。図16は、バンド引締カット装置30を用いてバンド部15を引締めてカットするさらに別の動作例を示す説明図である。ここでは、クリップ部17が横を向き、バンド部15が上方に延びる場合について説明する。この際、バンド部15はバンド固定部16に対して上方に引っ張られて引締められる。
この場合、図9に示される場合に対して、ロボットハンド32を図板20に対して90度回転させた状態で、図9乃至図14と同様の動作を行うことで、バンド部15を引締めてカットすることができる。この場合、突出部45が延出部44と交差して延びているため、本体部42が第2位置に回動しても突出部45がバンド部品14の周囲の部材に干渉しにくい。このため、ロボットハンド32がバンド部品14の周囲の部材に干渉しにくい。なお、この場合、図9乃至図14に示される場合に対して、爪部52がバンド部15の反対側の面に当接する。
上記実施形態に係るバンド引締カット装置30によると、本体部42が回動することで、その先端側に設けられたチャック部50が回動する。このとき、チャック部50が回動方向一方の向きにはバンド部15をチャックし、他方の向きにはバンド部15のチャックを解除することによって、上記回動動作に伴ってバンド部15が引締められる。この際、チャック部50がバンド部15のうちバンド固定部16から延出し第1方向と交差する第2方向に沿って延びる部分を側方からチャック可能であるため、枠治具24に固定されたバンド部品14の周辺において、比較的狭い領域で引締め動作を行うことができる。従って、当該バンド引締カット装置30は、バンド部品14のうちクリップ部17が固定された状態で巻付対象の周囲に巻付けられたバンド部15を引き締めてカットする作業に向く。
また、チャック部50が、爪部52と受部54と付勢部56とを含むため、チャック部50の駆動源を省略でき、装置をコンパクトにできる。これにより、狭い領域でバンド引締めカット作業を行う場合にも取付対象の周囲の部材と干渉しにくくなり、容易に対応することができる。
また、規制部58によって本体部42が第1位置にあるときに爪部52と受部54とが離れるように爪部52の姿勢が規制されることで、バンド引締カット装置30をセットするために最初にこの間にバンド部15を挿通する際に、挿通ミスが生じることを抑制できる。
また、駆動部60が突出部45との連結部分を往復移動させるため、本体部42の回動に係る駆動部60の構成を先端側から遠い位置に配置できることによって、先端側を小さくできる。
また、突出部45は、第1方向と交差する方向に沿って駆動部60に近づく側に延びるため、延出部44と突出部45とが相互に交差する方向に延びることによって、回動に係る範囲を狭くすることができる。
また、カット部70は、エアニッパを含むため、簡易な構成でカット部70を設けることができる。
また、ロボットアーム80によって、ロボットハンド32が任意の位置及び姿勢を取ることができ、クリップ部17の向きの違い等に容易に対応できる。
また、本体部42の往復に係る時間を計測するタイマ97bをさらに備え、上記時間が所定の時間を超えたときにカット動作を行うようにカット部70を制御するため、所定の引き締め力に達しない状態でバンド部15がカットされてしまうことを抑制できる。
{変形例}
実施形態において、チャック部50に駆動部が設けられず、チャック部50が本体部42の回動に伴って、バンド部15をチャックする状態とチャックしない状態とに状態変更するものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、本体部42の回動に係る駆動部60とは別にチャック部50の開閉に係る駆動部60が設けられてもよい。
また、実施形態において、駆動部60が突出部45との連結部を往復直線運動させるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、駆動部60は、モータ等で構成され、軸支部43分を回転させるものであってもよい。
また、実施形態において、バンド引締めカット装置30の動作対象が、クリップ部17が枠治具24に固定されたバンド部品14のバンド部15であるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、クリップ部17がないバンド部品のバンド部を引締めてカットするものであってもよい。また、バンド部品の一部が位置決め固定されていない状態でバンド部を引締めてカットするものであってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線
14 バンド部品
15 バンド部
16 バンド固定部
17 クリップ部
20 図板
22 図板本体部
24 枠治具
28 U治具
30 バンド引締カット装置
32 ロボットハンド
34 基体部
35 第1部分
36 第2部分
38 L字平板状部材
38a 基端部
38b 先端部
38c 傾斜面
40 引張保持部
42 本体部
43 軸支部
44 延出部
44a 基端部
44b 段差部
44c 先端部
44d 傾斜面
45 突出部
50 チャック部
52 爪部
54 受部
56 付勢部
58 規制部
60 駆動部
62 シリンダチューブ
63 ピストンロッド
64 介在部材
70 カット部
72 刃部
74 刃部駆動部
80 ロボットアーム
90 制御部

Claims (8)

  1. バンド部と前記バンド部の先端側を固定可能なバンド固定部とを含むバンド部品が巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具に固定されると共に、前記バンド部が前記巻付対象の周りに巻付けられてバンド固定部に通された状態で、前記バンド部を引締めてカットするバンド引締カット装置であって、
    前記バンド固定部から延出する前記バンド部の先端を保持して引張り可能な引張保持部と、
    前記引張保持部に引っ張られた前記バンド部を前記引張保持部よりも基端側でカットするカット部と、
    を備え、
    前記引張保持部は、
    回動可能に軸支される軸支部と、前記軸支部から第1方向に延びる延出部とを有する本体部と、
    前記延出部の先端側に設けられ、前記バンド部のうち前記バンド固定部から延出し前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びる部分を側方からチャック可能なチャック部と、
    前記本体部を往復回動させる駆動部と、
    を含み、
    前記本体部が前記軸支部周りの一方の向きに回動するときに前記チャック部が前記バンド部をチャックすると共に、前記本体部が前記軸支部周りの他方の向きに回動するときに前記チャック部が前記バンド部のチャックを解除する、バンド引締カット装置。
  2. 請求項1に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記チャック部は、回動可能に軸支された爪部と、前記爪部に対向して設けられた受部と、前記爪部を前記受部に向けて付勢する付勢部とを含む、バンド引締カット装置。
  3. 請求項2に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記本体部が第1位置から前記軸支部周りの一方の向きに回動して第2位置に移動するとして、
    前記引張保持部は、
    前記本体部が前記第1位置に位置するときに、前記爪部が前記受部から離れるように前記爪部の姿勢を規制すると共に、前記本体部が前記第1位置から前記第2位置に向かう途中で規制を解除する規制部をさらに含む、バンド引締カット装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記本体部は、前記軸支部から前記延出部と反対側に延びる突出部をさらに有し、
    前記駆動部は、前記突出部に連結され、前記突出部との連結部分を往復直線移動させる、バンド引締カット装置。
  5. 請求項4に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記突出部は、前記第1方向と交差する方向に沿って、前記駆動部に近づく側に延びる、バンド引締カット装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記カット部は、エアニッパを含む、バンド引締カット装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記本体部の往復に係る時間を計測するタイマをさらに備え、
    前記時間が所定の時間を超えたときにカット動作を行うように前記カット部を制御する、バンド引締カット装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のバンド引締カット装置であって、
    前記引張保持部及び前記カット部がロボットハンドを構成し、
    前記ロボットハンドを移動させるロボットアームをさらに備える、バンド引締カット装置。
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