JP2018065573A - 容器識別チップ、培養用または保管用容器、および容器識別チップの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器識別チップ100は、チップ本体部200と、容器へ取り付けられるべき取り付け部222と、容器を識別する情報を示す表示コードと、容器を識別する情報が記録されたICタグ330と、ICタグ330をチップ本体部200に固定する固定部250と、を含む。固定部250は、熱可塑性樹脂で構成され、かつ、熱可塑性樹脂の溶融固化物によりICタグ330の表面の縁部分とICタグ330の外側周囲部とを一体的に覆うことでICタグ330を固定している。
【選択図】図1
Description
たとえば、特開2001−340426号公報(特許文献1)では半導体集積回路チップ(ICタグ)を備えた容器が開示されており、たとえば、半導体集積回路チップを合成樹脂製の容器本体を成形する際に合成樹脂内部に埋設して一体に成形する方法、容器本体を成形後に、その表面に合成樹脂製の保護被膜と積層して貼着する方法、および、予め薄い合成樹脂層内に埋設した半導体集積回路チップを容器本体に貼着する方法などにより得られることが記載されている。
また、ICタグを接着剤で接着方法により製造されるICタグ付き容器も知られている。
一方、合成樹脂の被膜をICタグに積層して貼着すること、およびICタグを接着剤で接着することで容器にICタグを付す方法では、貼着態様および接着態様が本質的に剥離の問題をはらんでおり、データ信頼性に支障をきたすおそれがある。さらにこれらの方法では、貼着または接着のための材料を別途用意しなければならないぶん、製造上煩雑となりやすい。
(1)
本発明の容器識別チップは、チップ本体部と、容器へ取り付けられるべき取り付け部と、容器を識別する情報を示す表示コードと、容器を識別する情報が記録されたICタグと、ICタグをチップ本体部に固定する固定部と、を含む。固定部は、熱可塑性樹脂で構成され、かつ、熱可塑性樹脂の溶融固化物によりICタグの表面の縁部分とICタグの外側周囲部とを一体的に覆うことでICタグを固定している。
上記(1)の容器識別チップは、溶融固化物によって覆われているICタグの縁部分の総面積が、ICタグの表面の全体の3%以上であってよい。
本発明の培養用または保管用容器は、上記(1)または(2)の容器識別チップと、容器識別チップが取り付け部によって取り付けられた容器と、を含む。
上記(3)の培養用または保管用容器は、細胞保管用容器であってよい。
本発明の容器識別チップの製造方法では、配設工程と、固定工程と、表示工程とを含む。配設工程では、容器へ取り付けられるべき取り付け部と、ICタグを配設するICタグ配設部と、ICタグ配設部の外側周囲部に突設された熱可塑性樹脂の固定用突起とを含むチップ部材の、前記ICタグ配設部にICタグを配設する。固定工程では、固定用突起を溶融し、ICタグの表面の縁部分と外側周囲部とを、溶融させた熱可塑性樹脂で一体的に覆うことでICタグを固定する。表示工程では、チップ部材に容器を識別する情報の表示を付す。
上記(5)の容器識別チップの製造方法では、配設工程および表示工程の前に、チップ部材を光線照射により表面処理する表面処理工程を含んでよい。
上記(5)または(6)の容器識別チップの製造方法では、固定用突起のICタグ配設部からみて内外方向の中央面が、ICタグ配設部の方向へ傾斜していてよい。
上記(5)から(7)のいずれかの容器識別チップの製造方法では、固定用突起のICタグ配設部からの突出高さとICタグの厚みとの差が、ICタグ配設部の幅の3%以上50%以下であってよい。
[1−1.概要]
図1は、一実施形態の容器識別チップの上側からみた模式的外観斜視図である。以下において、便宜上、図1の上方向に相当する方向を上、図1の下方向に相当する方向を下と記載するが、容器識別チップの使用時および製造時の絶対的方向を示す意ではない。図2は、図1の容器識別チップの下側からみた模式的外観斜視図である。図3は、図1の容器識別チップの上側からみた模式的正面図である。図4および図5は、それぞれ、図1のIV-IV線およびV-V線を含む平面で切断した場合の模式的断面図である。図6は、図1の容器識別チップおよびそれが取り付けられるべき容器の模式的切り欠き断面図である。図6は、後述の図7のVI-VIを含む面で切断した場合の断面図である。図7は、図6における容器の下側からみた模式的外観図である。図8は、図1の容器識別チップが取り付けられた容器の模式的断面図である。
チップ本体部200は、容器610(図6参照)の底延長部690の内部空間IS内に挿入される形状に形成されている。具体的には図1に示すように、底部210と、底部210の全周に設けられた立上り周壁部220とを含む、上面開口した容器状に形成されている。
固定部250は、熱可塑性樹脂の溶融固化物で構成されている。固定部250を構成する熱可塑性樹脂は、チップ本体部200を構成する熱可塑性樹脂で構成されてよい。固定部250は、図3に示すようにICタグ330の外周囲を取り囲む外側周囲部Sにおいて略環状に盛設されているとともに、ICタグ330の表面のうちの縁部分Eのみを被覆している。図3および図4に示すように、固定部250は、ICタグ330の表面の一部である縁部分EとICタグ330の外側周囲部Sとを一体的に覆うことで、ICタグ330をチップ本体部200に固定している。
なお、本実施形態では、図3に示すように、当該略管状の固定部250の内周は、溶融固化物の一部がICタグ330の表面のうちの縁部分Eに進出していることで、円周の一部が縁部分Eの箇所でそれぞれ内側に凹んだ変形形状を有している。
また、縁部分Eの面積の合計(総面積)は、ICタグ330の表面(上表面)の面積の95%以下であってよい。上記上限以下であることは、樹脂を溶解する時間を削減する点で好ましい。これらの効果をより良好に得る点で、縁部分Eの総面積は、ICタグ330の表面(上表面)の面積の70%以下であることがより好ましく、60%以下であることがさらに好ましい。
立上り周壁部220の外側面には取り付け部222が設けられている。取り付け部222は、容器610に取り付けられる部分であり、本実施形態では、図4および図5に示すように、立上り周壁部220の外側面に設けられた凹部を構成している。取り付け部222である凹部は、立上り周壁部220の外側面の全周に亘る溝状に形成されている。
図6に示すように、本実施形態の容器識別チップ100は容器610に取り付けられる。容器610としては、培養用又は保管用容器であってよく、具体的には、シャーレ、フラスコ、細胞培養ウェルプレート等の培養用容器、またサンプルチューブ、および遠沈管(たとえばコニカルチューブ)、クライオチューブ等の保管用容器などであってよい。容器識別チップ100は容器610に取り付けられることで、図7に示すように識別機能付き容器600(例えば細胞保管用容器)を構成する。識別機能付き容器600は、高い信頼性による容器610の識別が可能となる。
[2−1.概要]
本発明の容器識別チップの製造方法は、配設工程と、固定工程と、表示工程とを含む。
上述の容器識別チップ100の製造には、図9および図10のチップ部材200’を用いることができる。チップ部材200’は上述の熱可塑性樹脂で構成される。チップ部材200’は、底部210と、底部210の全周に設けられた立上り周壁部220とを含む、上面開口した容器状に形成されている。
表示工程では、チップ部材200’の下面219(図2参照)に、容器610の情報を示す表示コード310を付す。
図11および図12に示すように、配設工程では、チップ部材200’のICタグ配設部213にICタグ330を配設する。この時点において、ICタグ330にはまだ容器610の情報が記録されていない。
図13および図14に示すように、固定工程では、熱源900によって固定用突起250’を溶融する。熱源900は最下面として平滑な押圧面990を有し、チップ部材200’の立上り周壁部220の上部開口部から内部に進入可能な大きさおよび形状で構成されている。本実施形態では、押圧面990が固定用突起250’の外周形状に対応する円形に構成され、かつ、熱源900自体が円筒状に形成されている。
本実施形態では、固定工程の後、固定されたICタグ330に容器610の情報を記録すること(記録工程)ができる。この場合、記録工程に先だって、下面219付された表示コード310の読み取り(読み取り工程)を行い、読み取られた情報に対応する情報をICタグ330に記録することができる。
これによって、容器識別チップ100が得られる。
本明細書において、容器識別チップ100は請求項の「容器識別チップ」に相当し、チップ本体部200は「チップ本体部」に相当し、チップ部材200’は「チップ部材」に相当し、ICタグ配設部213は「ICタグ配設部」に相当し、取り付け部222は「取り付け部」に相当し、固定部250は「固定部」に相当し、固定用突起250’は「固定用突起」に相当し、表示コード310は「表示コード」に相当し、ICタグ330は「ICタグ」に相当し、識別機能付き容器600は「細胞保管用容器」に相当し、容器610は「細胞培養容器」に相当し、縁部分Eは「縁部分」に相当し、外側周囲部Sは「外側周囲部」に相当し、中央面CPは「中央面」に相当し、突出高さHは「突出高さ」に相当し、ICタグの厚みTは「ICタグの厚み」に相当し、差dは「差」に相当し、ICタグ配設部の幅wは「ICタグ配設部の幅」に相当する。
200 チップ本体部
200’ チップ部材
213 ICタグ配設部
222 取り付け部
250 固定部
250’ 固定用突起
310 表示コード
330 ICタグ
600 識別機能付き容器
610 容器
E 縁部分
S 外側周囲部
CP 中央面
H 突出高さ
T ICタグの厚み
d 差
w ICタグ配設部の幅
Claims (8)
- チップ本体部と、
容器へ取り付けられるべき取り付け部と、
前記容器を識別する情報を示す表示コードと、
前記容器を識別する情報が記録されたICタグと、
前記ICタグを前記チップ本体部に固定する固定部と、
を含み、
前記固定部が熱可塑性樹脂で構成され、かつ、前記熱可塑性樹脂の溶融固化物により前記ICタグの表面の縁部分と前記ICタグの外側周囲部とを一体的に覆うことで前記ICタグを固定している、容器識別チップ。 - 前記溶融固化物によって覆われている前記縁部分の総面積が、前記ICタグの前記表面の全体の3%以上である、請求項1に記載の容器識別チップ。
- 請求項1または2の容器識別チップと、
前記取り付け部によって前記容器識別チップが取り付けられた容器と、
を含む、培養用または保管用容器。 - 細胞保管用容器である、請求項3に記載の培養用または保管用容器。
- 容器へ取り付けられるべき取り付け部と、ICタグを配設するICタグ配設部と、前記ICタグ配設部の外側周囲部に突設された熱可塑性樹脂の固定用突起とを含むチップ部材の、前記ICタグ配設部にICタグを配設する配設工程と、
前記固定用突起を溶融し、前記ICタグの表面の縁部分と前記外側周囲部とを溶融させた前記熱可塑性樹脂で一体的に覆うことで前記ICタグを固定する固定工程と、
前記チップ部材に前記容器を識別する情報の表示を付す表示工程と、
含む、容器識別チップの製造方法。 - 前記配設工程および前記表示工程の前に、前記チップ部材を光線照射により表面処理する表面処理工程を含む、請求項5に記載の容器識別チップの製造方法。
- 前記固定用突起の前記ICタグ配設部からみて内外方向の中央面が、前記ICタグ配設部の方向へ傾斜している、請求項5または6に記載の容器識別チップの製造方法。
- 前記固定用突起の前記ICタグ配設部からの突出高さと前記ICタグの厚みとの差が、前記ICタグ配設部の幅の3%以上50%以下である、請求項5から7のいずれか1項に記載の容器識別チップの製造方法。
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