JP2018064299A - 位置決め構造 - Google Patents
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Abstract
Description
このような構造では、センサとセンサプレートの接着位置がズレた場合、撮影画像にケラレや輝度ムラが発生する可能性があった。
しかし、稀に一方向へのズレが発生することがある。そのような場合は修正を行う必要があるが、ガイドピンとガイド孔との間に遊びが全く無い構造であると、修正する際に非常に手間が掛かるという問題があった。
少なくとも二つの部材を複数組のガイドピンとガイド孔で位置決めする構造において、
前記ガイドピンと前記ガイド孔の両方が、前記少なくとも二つの部材の各々の部材にそれぞれ形成されるか、又は、前記ガイドピンが前記少なくとも二つの部材の少なくとも一つに形成されるとともに前記ガイド孔が前記少なくとも二つの部材の残りに形成されて、
前記複数のガイド孔が、前記ガイドピンを一方向に沿ってのみ移動可能とする第1の長孔と、前記ガイドピンを前記一方向と略直交する方向に沿ってのみ移動可能とする第2の長孔とを含み、
前記ガイドピンの少なくとも一つが、容易に切断可能な材質で形成されていることを特徴とする。
(実施形態1)
図1及び図2は本発明を適用した位置決め構造の一実施形態の構成としてレンズユニット1とセンサアッシー5を示すもので、2はレンズ、3は光学フィルタ、4は防塵ラバー、6はセンサプレート、7は撮像素子、8は接着剤、9はセンサ基板、nはネジである。
センサアッシー5は、センサプレート6に対し撮像素子7を、平行する二辺部において、UV(紫外線)硬化型の接着剤8でそれぞれ固定したもので、撮像素子7はセンサ基板9に搭載されている。
ここで、センサプレート6の取付孔60は、レンズユニット1のネジ孔10よりも少し大径で、ネジ孔10にネジ込まれるネジnに対しある程度の遊びがあるものとする。
また、ガイド孔61は、ガイドピン11がX方向及びY方向へ可動となる略十字形であり、ガイド孔62は、ガイドピン12がX方向のみへ可動となる略一字形であり、ガイド孔63は、ガイドピン13がY方向のみへ可動となる略一字形である。
このような不良が原因により量産工程の検査にて、ケラレや輝度ムラが見つかった場合、修理工程にて、レンズユニット1の2本のガイドピン12・13のうち1本を削除することにより、センサアッシー5は矢印方向(X方向またはY方向)にかにスライドさせることが可能となり、撮像素子7の撮像中心とレンズ2の中心が一致するよう微調整が可能となる。
そして、3個のガイド孔61・62・63の形状については、前述したように、ガイド孔62をX方向のみガイドピン12が移動可能な長孔に形成して、ガイド孔63をY方向のみガイドピン13が移動可能な長孔に形成する。また、ガイド孔61は、図示のように、ガイドピン11がX方向に移動する長孔とY方向にも移動する長孔とが合わさった一体の孔形状に形成する。
これにより、ガイドピン13のカット面上にY方向の長孔によるガイド孔63が乗り上げて、撮像素子7の撮像中心とレンズ2の中心が一致するよう微調整できる。
従って、レンズユニット1及びセンサアッシー5の光学品質向上、及び量産工程での歩留まりの向上が実現できる。
従って、仮に検査工程でズレが見つかって修理工程で調整しなくてはならない場合において、ネジnを緩めて(もしくは外して)、図5に示したように、調整しなければならない方向への動きを邪魔している一つのガイドピン13のみを切断して、そのX方向への位置を調整した上でネジnを再度締めればよいので、元々正確だったY方向の位置を変更してしまうような余計なことをせずに、適切な修正が行える。
図6は実施形態2を示すもので、前述した実施形態1と同様、1はレンズユニット、10はネジ孔、11・12・13はガイドピン、2はレンズ、6はセンサプレート、60は取付孔、61・62・63はガイド孔、7は撮像素子、8は接着剤、nはネジである。
そして、四つのガイドピン11・12・13・14を容易に切断可能な材質であるアルミニウム、樹脂、または軽量合金で形成しても、実施形態1と同様の作用効果が得られる。
なお、この実施形態2では、X方向またはY方向へのみ移動させたい場合、前述した実施形態1に比べると、切断するガイドピンが1つ増えることになるが、移動させたくない方向へのガタツキが無くなり、安定した状態で位置修正が行える。
図7(a)及び(b)は折れ易い第1形状例のガイドピン171を示すもので、図示のように、ガイドピン171の中間部外周にV溝状の小径部172を形成して、このV溝状の小径部172を容易に切断可能な部分とする。
なお、先細り部188は、図示のようなテーパ状に代えて、丸みを帯びた形状としてもよい。
また、これらの例のようにしておけば、ニッパー等の工具を用いずに指で摘んで折ることが可能になると共に、切断位置の高さが正確となり、その切断面も綺麗な平面となる。
以上の実施形態においては、デジタルカメラにおけるレンズと撮像素子の位置合わせとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば他の電子機器の前面や背面のカバーやパネルの取り付け、他の精密機器の内蔵部品や各種センサの取り付けなどであってもよい。
また、ガイドピンとガイド孔との位置関係は逆でもよく、その個数や形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
さらに、二部材の位置決め構造に限らず、三部材以上の位置決め構造にも適用可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
少なくとも二つの部材を複数組のガイドピンとガイド孔で位置決めする構造において、
前記ガイドピンと前記ガイド孔の両方が、前記少なくとも二つの部材の各々の部材にそれぞれ形成されるか、又は、前記ガイドピンが前記少なくとも二つの部材の少なくとも一つに形成されるとともに前記ガイド孔が前記少なくとも二つの部材の残りに形成されて、
前記複数のガイド孔が、前記ガイドピンを一方向に沿ってのみ移動可能とする第1の長孔と、前記ガイドピンを前記一方向と略直交する方向に沿ってのみ移動可能とする第2の長孔とを含み、
前記ガイドピンの少なくとも一つが、容易に切断可能な材質で形成されていることを特徴とする位置決め構造。
<請求項2>
前記容易に切断可能な材質は、アルミニウム、樹脂、または軽合金であることを特徴とする請求項1に記載の位置決め構造。
<請求項3>
少なくとも二つの部材を複数組のガイドピンとガイド孔で位置決めする構造において、
前記ガイドピンと前記ガイド孔の両方が、前記少なくとも二つの部材の各々の部材にそれぞれ形成されるか、又は、前記ガイドピンが前記少なくとも二つの部材の少なくとも一つに形成されるとともに前記ガイド孔が前記少なくとも二つの部材の残りに形成されて、
前記複数のガイド孔が、前記ガイドピンを一方向に沿ってのみ移動可能とする第1の長孔と、前記ガイドピンを前記一方向と略直交する方向に沿ってのみ移動可能とする第2の長孔とを含み、
前記ガイドピンの少なくとも一つが、容易に切断可能な部分を有していることを特徴とする位置決め構造。
<請求項4>
前記容易に切断可能な部分は、小径部もしくはザグリ形状に形成され、または材質が異なる二色成形品の境界部であることを特徴とする請求項3に記載の位置決め構造。
<請求項5>
前記複数のガイド孔は、前記ガイドピンを一方向と、前記一方向と略直交する方向とに沿ってのみ移動可能とするように形成されたガイド孔をさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の位置決め構造。
10 ネジ孔
11 ガイドピン
12 ガイドピン
13 ガイドピン
14 ガイドピン
2 レンズ
3 光学フィルタ
4 防塵ラバー
5 センサアッシー
6 センサプレート
60 取付孔
61 ガイド孔
62 ガイド孔(長孔)
63 ガイド孔(長孔)
64 ガイド孔(長孔)
7 撮像素子
8 接着剤
9 センサ基板
90 円孔または切り欠き
91 切り欠き
92 円孔
93 円孔
171 ガイドピン
172 小径部(容易に切断可能な部分)
181 ガイドピン
182 小径部(容易に切断可能な部分)
183 ガイドピン
184 下半部
185 上半部
186 ガイドピン
187 小径部(容易に切断可能な部分)
188 先細り部
191 ガイドピン
192 ザグリ部(容易に切断可能な部分)
n ネジ
Claims (5)
- 少なくとも二つの部材を複数組のガイドピンとガイド孔で位置決めする構造において、
前記ガイドピンと前記ガイド孔の両方が、前記少なくとも二つの部材の各々の部材にそれぞれ形成されるか、又は、前記ガイドピンが前記少なくとも二つの部材の少なくとも一つに形成されるとともに前記ガイド孔が前記少なくとも二つの部材の残りに形成されて、
前記複数のガイド孔が、前記ガイドピンを一方向に沿ってのみ移動可能とする第1の長孔と、前記ガイドピンを前記一方向と略直交する方向に沿ってのみ移動可能とする第2の長孔とを含み、
前記ガイドピンの少なくとも一つが、容易に切断可能な材質で形成されていることを特徴とする位置決め構造。 - 前記容易に切断可能な材質は、アルミニウム、樹脂、または軽合金であることを特徴とする請求項1に記載の位置決め構造。
- 少なくとも二つの部材を複数組のガイドピンとガイド孔で位置決めする構造において、
前記ガイドピンと前記ガイド孔の両方が、前記少なくとも二つの部材の各々の部材にそれぞれ形成されるか、又は、前記ガイドピンが前記少なくとも二つの部材の少なくとも一つに形成されるとともに前記ガイド孔が前記少なくとも二つの部材の残りに形成されて、
前記複数のガイド孔が、前記ガイドピンを一方向に沿ってのみ移動可能とする第1の長孔と、前記ガイドピンを前記一方向と略直交する方向に沿ってのみ移動可能とする第2の長孔とを含み、
前記ガイドピンの少なくとも一つが、容易に切断可能な部分を有していることを特徴とする位置決め構造。 - 前記容易に切断可能な部分は、小径部もしくはザグリ形状に形成され、または材質が異なる二色成形品の境界部であることを特徴とする請求項3に記載の位置決め構造。
- 前記複数のガイド孔は、前記ガイドピンを一方向と、前記一方向と略直交する方向とに沿ってのみ移動可能とするように形成されたガイド孔をさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の位置決め構造。
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