JP2018063036A - トランスミッション用バッフルプレート - Google Patents

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【課題】トランスミッションケース内を分割するバッフルプレートのシール性を効果的に向上できるトランスミッション用バッフルプレートを提供すること。【解決手段】トランスミッション10を収容するトランスミッションケース1の内部において潤滑油6が流れる方向を規制するトランスミッション用バッフルプレート5であって、バッフルプレート5は、第1側面51aと第2側面51bとを有し、第1側面51aは、トランスミッションケース1の内壁と当接可能に配置された衝撃吸収部52bを備え、第2側面51bは、トランスミッションケース1の内壁の一部をシールする弾性シール部52aを備え、衝撃吸収部52bは、弾性シール部52aよりも弾性係数が小さいこと。【選択図】図1

Description

本発明は、トランスミッションケース内の空間を分割するバッフルプレートに関する。
車両では、トランスミッションがエンジン(動力源)からの動力(回転力)を車輪に伝達する。一般に、車両用のトランスミッションは、変速部と、カウンタ部と、ディファレンシャル部と、を備えている。
トランスミッションのディファレンシャル部は、例えば車両がカーブを曲がるときに生じる左右車輪の速度差(回転数の差)を吸収する機能を有する。FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型のトランスミッションでは、このディファレンシャル部をトランスミッションケース内に一体に収容しているものが従来から知られている。このようなトランスミッションでは、ディファレンシャル部は変速部及びカウンタ部の下方に配置される。すなわち、ディファレンシャル部は、トランスミッションケース内における車両下方側の空間に配置されている。
ディファレンシャル部には、変速部を経由してカウンタ部に伝達されたエンジンからの動力が、カウンタ部から直接伝達される。具体的には、ディファレンシャル部は、カウンタ部に設けられた出力ギアと噛合するリングギアを有し、出力ギアとリングギアとの噛合によってカウンタ部からの動力がディファレンシャル部に伝達される。
上述のようにディファレンシャル部はトランスミッションケース内において車両下方側の空間に配置されているため、リングギアの外周縁の一部は、トランスミッションケース内の底部に位置している。このようなディファレンシャル部では、リングギアがトランスミッションケース内の底部に貯留している潤滑油を掻き上げて、各噛合部等に潤滑油を供給している。
ここで、リングギアの潤滑油による撹拌抵抗を低減させるために、リングギアが浸漬する潤滑油のオイルレベル(油面高さ)を低くすることが行われている。例えば特許文献1に開示されているように、トランスミッションケース内において、ディファレンシャル部が配置される空間(第1室)と、潤滑油が貯留される空間(第2室)とを分割するバッフルプレートが設けられている。これにより、余分な潤滑油を第2室に貯留することができ、リングギアが浸漬する潤滑油のオイルレベルを低くすることが可能となる。このようにして、特許文献1に開示されたバッフルプレートはリングギアの潤滑油による撹拌抵抗の低減を実現させている。
ところで、特許文献1に開示されているトランスミッションケースは、トランスミッションを収容する第1ケース部材に、バッフルプレートを備える第2ケース部材を組み付けて構成されている。そして、バッフルプレートの端縁部は、第1ケース部材の内壁面と接触している。
バッフルプレートの端縁部には、潤滑油が第2室から第1室へ流入することを抑制するためのシール部材が設けられている。特許文献1に開示されているシール部材は、バッフルプレートの端縁部とトランスミッションケースの底部の内壁面との間に、リングギアの径方向で圧接するように配設されている。
特許文献1に開示されているバッフルプレートでは、第2ケース部材に配置されたバッフルプレートの端縁部が第1ケース部材の内壁面と接触する構成であるため、第1ケース部材と第2ケース部材との組み付けが完了することで、シール部材のシールが完成することとなる。
また、特許文献1に開示されているシール部材のように、シール部材がバッフルプレートとトランスミッションケースの内壁面との間にリングギアの径方向で圧接してシールする構成では、第2ケース部材を第1ケース部材に組み付ける方向(すなわちリングギアの軸方向)と、シール部材が圧接してシールする方向(すなわちリングギアの径方向)とが異なる方向となる。すると、第1ケース部材と第2ケース部材の組付け時に、シール部材が第1ケース部材の内壁面を摺動することとなる。
このような特許文献1に開示されているバッフルプレートでは、第1ケース部材と第2ケース部材との組み付けにより、シール部材の位置ずれが生じる虞があり、その結果、シール部材の十分なシール性を確保することが困難となり得る。
また、特許文献1に開示されているバッフルプレートでは、トランスミッション稼働時等の振動を吸収するための部材が設けられていない。したがって、振動によりバッフルプレートががたつき、がたつきによるシール部材の位置ずれが生じる虞がある。よって、シール部材のシール性が低下する問題がある。
特開2015−178887号公報
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、トランスミッションケース内を分割するバッフルプレートのシール性を効果的に向上できるトランスミッション用バッフルプレートを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明のトランスミッション用バッフルプレートは、トランスミッションを収容するトランスミッションケースの内部において潤滑油が流れる方向を規制するトランスミッション用バッフルプレートであって、バッフルプレートは、第1側面と第2側面とを有し、第1側面は、トランスミッションケースの内壁と当接可能に配置された衝撃吸収部を備え、第2側面は、トランスミッションケースの内壁の一部をシールする弾性シール部を備え、衝撃吸収部は、弾性シール部材よりも弾性係数が小さいことを特徴とする。
上記構成を有する本発明のトランスミッション用バッフルプレートでは、第1側面及び第2側面を有し、第1側面は、トランスミッションケースの内壁と当接可能に配置された衝撃吸収部を備え、第2側面は、トランスミッションケースの内壁の一部をシールする弾性シール部を備えている。つまり、衝撃吸収部と弾性シール部とはバッフルプレートから互いに反対方向に突出している。
例えば第1ケース部材と、第1ケース部材に組み付けられる第2ケース部材とからなる一般的なトランスミッションケースでは、第1ケース部材と第2ケース部材とを組み付ける前にまず第2ケース部材にバッフルプレートを固定させ、その後バッフルプレートを固定させた第2ケース部材を第1ケース部材に組み付けている。この場合には、トランスミッションケースの内壁は第1ケース部材の内壁及び第2ケース部材の内壁からなる。ここで、本発明のトランスミッション用バッフルプレートでは、弾性シール部はバッフルプレートの第2側面から突出していることにより、第2側面と対面する第2ケース部材の内壁に弾性シール部を圧接させて、弾性シール部によるシールを完成させることができる。
このような本発明のバッフルプレートによれば、バッフルプレートを第2ケース部材に固定する際に、バッフルプレートを第2ケース部材に組み付ける方向と、第2ケース部材の内壁に対する弾性シール部の圧接方向とが互いに異なる方向となることなく、同じ方向にすることができる。したがって、本発明のバッフルプレートは、特許文献1に開示されたバッフルプレートのようなシール部材の位置ずれを解消させることができるため、シール性を向上させることができる。
また、第2ケース部材を第1ケース部材に組み付ける前に弾性シール部によるシールを完成させることができれば、第2ケース部材を第1ケース部材に組み付ける際に、弾性シール部の位置ずれの問題は無くなる。したがって、本発明のバッフルプレートによれば、第2ケース部材を第1ケース部材に組み付ける組付け性を向上させることができる。
さらに、本発明のトランスミッション用バッフルプレートは弾性シール部よりも弾性係数が小さい衝撃吸収部を有する。バッフルプレートの第1側面及び第2側面のそれぞれに、弾性係数の異なる弾性シール部及び衝撃吸収部を有することにより、バッフルプレートの同じ面に弾性シール部及び衝撃吸収部を有することに比べて、弾性シール部と衝撃吸収部とを効果的に機能させることができる。すなわち、本発明のバッフルプレートによれば、弾性シール部におけるシール性を向上させることができる。加えて、バッフルプレートの振動等を吸収する衝撃吸収部の機能を向上させて、バッフルプレートの姿勢を安定させることができる。これにより、弾性シール部材の位置ずれを抑制でき、ひいては弾性シール部のシール性向上に有利となる。
以上のように、本発明のトランスミッション用バッフルプレートは、弾性シール部材の位置ずれを抑制でき、よってシール性の向上に有利なものとなる。
第1実施形態に係るトランスミッション用バッフルプレートを適用したトランスミッションの一部の側面断面を表す説明図 第1実施形態に係るトランスミッション用バッフルプレートを適用したトランスミッションの各部の位置関係を説明する説明図 第1実施形態に係るトランスミッション用バッフルプレートを第2室側から見た模式的な側面図 第1実施形態に係るトランスミッション用バッフルプレートを第1室側から見た模式的な側面図 図1に示すAの部分を拡大した説明図
以下、図1〜図5を参照しながら本発明のトランスミッション用バッフルプレートの好適な実施形態について説明する。
ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、重複した説明は省略される。なお、発明の実施形態は本発明が実施される特に有用な形態として記載されるものであり、本発明がこれに限定されるものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
(第1実施形態)
当該実施形態においてトランスミッション10とは、変速部2と、カウンタ部3と、ディファレンシャル部4とを備え、エンジン(図示略)からの動力を車輪に伝達する装置である。トランスミッション10は、トランスミッションケース1(以下、ケース1と称する)に収容されている。
図1に示すように、ケース1は、第1ケース部材11及び第2ケース部材12からなる。第1ケース部材11には、変速部2と、カウンタ部3と、ディファレンシャル部4とが配置されており、第2ケース部材12には、後述するトランスミッション用バッフルプレート5(以下、バッフルプレート5と称する)が固定されている。
図1に示すように、ケース1は、第1ケース部材11及び第2ケース部材12を割り面11a、12aで接合し、複数の固定具16によって締結されて構成されている。ケース1の底部には、ケース1の外縁に沿って延びる収容部15を有する。当該実施形態における収容部15は、ケース1の底部からさらに下方に窪んだ溝状の形状をなしている。
収容部15は、第1ケース部材11と第2ケース部材12の内面によって区画されている。具体的には、図1におけるAの部分拡大図である図5で示すように、収容部15は、互いに対向する第1ケース部材11の第1側壁111及び第2ケース部材12の第2側壁121と、第2側壁121から屈曲又は湾曲し第1側壁111まで延びる第2底壁122によって区画形成されている。なお、第2底壁122の先端には割れ面12aが形成されている。収容部15には、後述するバッフルプレート5の端縁部55が挿入されている。
図2に示すように、ケース1は、変速部2と、カウンタ部3と、ディファレンシャル部4を収容しており、変速部2と、カウンタ部3と、ディファレンシャル部4とは、この順にケース1内の上方から下方に向かって配置されている。
変速部2は、駆動源であるエンジンの出力軸と同軸上にある入力軸21を有し、入力軸21にはトルクコンバータ(図示略)等を介してエンジンからの動力が伝達される。入力軸21には、遊星歯車機構(図示略)やカウンタドライブギア22等が配設されている。カウンタドライブギア22は、カウンタ部3のカウンタドリブンギア32と噛合しており、変速部2における動力はこのカウンタドライブギア22を介してカウンタ部3に伝達される。
カウンタ部3は、変速部2の入力軸21と平行な軸上に位置するカウンタシャフト31を有し、カウンタシャフト31にはカウンタドリブンギア32や出力ギア33等が配設されている。出力ギア33は、ディファレンシャル部4のリングギア42と噛合しており、カウンタ部3における動力はこの出力ギア33を介してディファレンシャル部4に伝達される。
ディファレンシャル部4は、ドライブシャフト41と、リングギア42と、ディファレンシャルケース43と、ディファレンシャル本体部44とを有する。
図1に示すように、ディファレンシャルケース43は、ディファレンシャル本体部44を収容し、左右一対のサイドベアリング45、46を介してケース1に回転自在に支持されている。ディファレンシャルケース43の外周には、リングギア42が複数のボルト47により固定されている。
ディファレンシャルケース43は、車両の左右方向に延びる1対の筒状のボス部43a、43bを有している。左側のボス部43aの内周には、ドライブシャフト41の左軸41aの軸端部が回転自在に支持されている。また、右側のボス部43bの内周には、右軸41bの軸端部が回転自在に支持されている。また、ディファレンシャルケース43には、ピニオンシャフト48が支持されている。
図1に示すように、ディファレンシャルケース30内に収容されたディファレンシャル本体部44は、ピニオンシャフト48に回転自在に支持されている上下一対のピニオンギア(図示略)と、ドライブシャフト41の左軸41a及び右軸41bに対してそれぞれ一体回転するように設けられた左右一対のサイドギア(図示略)とを有する。これらの一対のピニオンギヤに噛合する一対のサイドギヤが左軸41a及び右軸41bにそれぞれスプライン結合されている。なお、以上説明した変速部2と、カウンタ部3と、ディファレンシャル部4は、従来からの公知な構造を用いることができる。
図1及び図2に示すように、当該実施形態では、ディファレンシャルケース43及びリングギア42の第2ケース部材12側に面する側面を覆うようにして、ケース1の底部で、バッフルプレート5が第2ケース部材12に固定されている。バッフルプレート5は、ケース1の内部において、潤滑油6が流れる方向を規制している。
バッフルプレート5は、ケース1の底部の空間を、トランスミッションのディファレンシャル部4を配置する第1室13と、トランスミッションのギアの噛合部等に供給される潤滑油6を貯留する第2室14とに分割する。そして、図1に示すように、リングギア42の潤滑油6による撹拌抵抗を低減できるように第1室13に貯留される潤滑油6のオイルレベル(油面高さ)を低くし、余分な潤滑油6を第2室14に貯留させる。すなわち、当該実施形態のバッフルプレート5は、従来から知られているバッフルプレートと同様に、ディファレンシャル部4のリングギアの潤滑油による撹拌抵抗を低減させるために、リングギアが浸漬する潤滑油のオイルレベルを低くする効果を奏する。
当該実施形態のバッフルプレート5は、図2〜図4に示すように、平面視半円形状に形成されている。
バッフルプレート5は、取付部520を有する樹脂製のプレート本体51と、取付部520に取り付けられる弾性変形可能なシールリップ部材52と、から構成されている。
プレート本体51は、ディファレンシャル部4に面する第1側面51aと、第1側面51aに背向し第2ケース部材12に面する第2側面51bとを有する。図4に示すように、第1側面51aは、第1側面51aから見た場合に凹面となる後述する半割筒状部53を有する。図3に示すように、第2側面51bは、第2側面51bから見た場合に該凹面の形状に倣った凸面となる半割筒状部53を有する。
図1及び図2に示すように、プレート本体51は、リングギア42の径方向に延びる半円環状のプレート壁部54と、プレート壁部54の内周側上縁部からディファレンシャルケース43の外縁に沿って右上方向に延びる略半円筒状の半割筒状部53と、半割筒状部53と反対側のプレート壁部54の外周側下縁部からケース1の下方に向かって延びる端縁部55と、第2ケース部材12に固定する複数の固定部56と、を有する。図2及び図3における半割筒状部53は、紙面手前側に向かって延びている。また、図4における半割筒状部53は、紙面奥側に向かって延びている。半割筒状部53は、リングギア42の軸心を中心とし、プレート壁部54から先に向かって縮径する半円筒状に形成されている。
図2及び図3に示すように、固定部56はプレート壁部54から突出し、かつ、固定部56を貫通した固定孔56aを有する突部であり、半割筒状部53と同じ側に突出している。すなわち、固定部56は、バッフルプレート5が第2ケース部材12に組み付けられた状態において第2ケース部材12に向かって突出し、かつ、第2ケース部材12と接するように形成されている。
当該実施形態のバッフルプレート5におけるプレート壁部54及び端縁部55は、共にリングギア42の軸心を中心とする半円環状に形成され、リングギア42に平行な側壁である。端縁部55は、上述したケース1の底部に設けられた収容部15に挿入されている。
端縁部55は、端縁部55に一体的に形成された取付部520を有する。図3及び図5に示すように、取付部520は、円環状の端縁部55に沿って周方向に延びる2つの取付側壁520bを有する。2つの取付側壁520bは、プレート本体51の第2側面51bから、互いに間隔をもって平行にそれぞれ突設されている。そして、2つの取付側壁520bの間には、取付孔520aが形成されている。
さらに、取付部520は、プレート本体51の第1側面51aから第2側面51bまでを貫通する貫通孔520cを有する。図4に示すように、当該実施形態における貫通孔520cは部分的に設けられており、取付部20の周方向に間隔をあけて3つ形成されている。貫通孔520cは、後述する衝撃吸収部52bが挿通可能な位置に形成されている。
取付部520には、シールリップ部材52が取り付けられている。当該実施形態におけるシールリップ部材52は、第2室14の潤滑油6が第1室13に流入することを抑制する。また、バッフルプレート5の組付け時やエンジン駆動時(トランスミッション稼働時)等の振動によりバッフルプレート5に与えられる衝撃を吸収する機能を有する。シールリップ部材52は、取付部520に取り付けられた状態において、端縁部55に沿って周方向に延びている。
当該実施形態では、シールリップ部材52の材質はアクリルゴムである。しかし、材質は特に限定されず、シールリップ部材52は弾性変形可能なものであればよい。例えば、アクリルゴムに代えてニトリルゴムやシリコーンゴム等のゴム部材、あるいはこれらのゴム部材に代えて熱可塑性エラストマーであってもよい。
シールリップ部材52は長板状であり、胴部52cと、胴部52cの一端に設けられる弾性シール部52aと、弾性シール部52aと反対側の胴部52cの他端に設けられる衝撃吸収部52bと、が一体的に形成されている。
弾性シール部52aと衝撃吸収部52bとは、互いに異なる弾性係数を有する。すなわち、衝撃吸収部52bは、弾性シール部52aよりも小さい弾性係数を有する。ここで、弾性シール部52aの弾性係数は、弾性シール部52aがケース1の内壁に圧接される際の圧接方向における応力に関するものである。衝撃吸収部52bの弾性係数は、衝撃吸収部52bがケース1の内壁と当接する際の当接方向における応力に関するものである。当該実施形態においては、弾性シール部52aは第2側壁121に圧接され、衝撃吸収部52は第1側壁111と当接する。
シールリップ部材52における弾性シール部52aと衝撃吸収部52bとの弾性係数は、異なる材質、異なる厚さ、あるいは、異なる形状等とすることで、互いに異なるものとすることができる。当該実施形態におけるシールリップ部材52では、後述するように、弾性シール部52aをリップ形状とし、衝撃吸収部52bをバネ構造とすることで、衝撃吸収部52bの弾性係数を弾性シール部52aの弾性係数よりも小さくしている。
弾性シール部52aの弾性係数Aと衝撃吸収部の弾性係数Bとの比率をB/Aとしたときに、0.5<B/A<1.0であることが望ましく、より望ましくは0.6<B/A<0.9である。上記範囲内であれば、弾性シール部52aによるシール性を効果的に確保できると共に、衝撃吸収部52bの衝撃吸収効果をより発揮できる。
図5に示すように、胴部52cは、シールリップ部材52が取付部520に取り付けられた状態において、取付孔520a内に挿入されている。また、取付側壁520bのそれぞれに対向する胴部52cの側面にはテーパ状の側面突起521が設けられている。シールリップ部材52が取付部520に取り付けられた状態において、側面突起521はそれぞれ対向する取付側壁520bに圧接されている。
弾性シール部52aは、シールリップ部材52が取付部520に取り付けられた状態において、プレート本体51の第2側面51b側に設けられている取付部520から突出している。具体的には図5に示すように、弾性シール部52aは、胴部52cの右端から上側に配置されている取付側壁520bに沿って上方に延びる立壁部522bと、立壁部522bの先端から右上に傾斜して延びるリップ部522aとを有する。立壁部522bは、上側に配置されている取付側壁520bの先端に接するように形成されている。また、リップ部522aの先端は、バッフルプレート5を第2ケース部材12に固定した状態において、第2側壁121に圧接するように形成されている。
衝撃吸収部52bは、シールリップ部材52が取付部520に取り付けられた状態において、プレート本体51の第1側面51a側から突出している。具体的には図5に示すように、衝撃吸収部52bは、胴部52cの左端から延びるフック形状をなし、その先端はプレート本体51の第1側面51aに接している。このように構成された衝撃吸収部52bは、プレート本体51の第1側面51aから突出したバネ性を有するバネ構造となる。
衝撃吸収部52bは、第1ケース部材11と第2ケース部材12とを組み付けた状態において、第1ケース部材11の第1側壁111に当接するように形成されている。当該実施形態における衝撃吸収部52bの第1側壁111に対する当接は、第1側壁111に押圧されることなく接触していることを意味する。
衝撃吸収部52bは、上述したプレート本体51の取付部520に形成された貫通孔520cに挿通できるように、シールリップ部材52の長手方向に間隔をもって3つ形成されている。
以下、当該実施形態のバッフルプレート5の組付け方法について説明する。まず、プレート本体51の端縁部55に設けられた取付部520にシールリップ部材52を取付ける。具体的には、シールリップ部材52の胴部52c及び衝撃吸収部52bを取付孔520aに挿入し、かつ、3つの衝撃吸収部52bをプレート本体51に設けられた3つの貫通孔520cにそれぞれ挿通させて、シールリップ部材52をプレート本体51に取り付ける。シールリップ部材52をプレート本体51に取り付けた状態において、胴部52cに設けられた側面突起521が取付側壁520bに圧接するため、シールリップ部材52は取付孔520aに固定される。換言すると、胴部52cは、取付孔520aに圧入されることとなる。また、弾性シール部52aの立壁部522bは取付側壁520bに接触し、3つの衝撃吸収部52bの先端はそれぞれプレート本体51の第1側面51aに接触している。
次に、バッフルプレート5を第2ケース部材12に取り付ける。具体的には、プレート本体51の第2側面51bを第2ケース部材12に向け、バッフルプレート5を第2ケース部材12に近づける。そして、弾性シール部52aのリップ部522aが第2ケース部材12の第2側壁121に圧接するようにして、バッフルプレート5を間隔をもって第2ケース部材12に対向させる。その後、固定部56の固定孔56aにスクリュー等の締結部材を螺合することで、バッフルプレート5は第2ケース部材12に固定される。
上記のとおり、バッフルプレート5が第2ケース部材12に固定されることで、弾性シール部52aのリップ部522aは第2ケース部材12に圧接する。すなわち、リップ部522aは、第2ケース部材12の第2側壁121に対するシール性を確保できる。ここで、バッフルプレート5を第2ケース部材12に組み付ける方向(図5の左右方向)と、圧接される弾性シール部52aのリップ部522aが第2ケース部材12から受ける面圧の方向(図5の左右方向)とは一致している。
最後に、バッフルプレート5を固定した第2ケース部材12を第1ケース部材11に組み付ける。具体的には、第2ケース部材12のバッフルプレート5を第1ケース部材11側に向け、第2ケース部材12を第1ケース部材11に近づける。そして、第2ケース部材12の割れ面12aを第1ケース部材11の割れ面11aに合わせる。このとき、バッフルプレート5の端縁部55では、衝撃吸収部52bが第1ケース部材11の第1側壁111に当接する。ここで、第1ケース部材11に第2ケース部材12を組み付ける方向(図5の左右方向)と、衝撃吸収部52bが第1ケース部材11に当接する方向(図5の左右方向)とは一致している。
以上のように、第2ケース部材12の割れ面12aを第1ケース部材11の割れ面11aに合わせた後、複数の固定具16によって第1ケース部材11と第2ケース部材12を固定することで、ケース1は形成される。そして、ケース1の底部には収容部15が形成され、バッフルプレート5の端縁部55が収容部15に挿入されるようにバッフルプレート5がケース1の底部に配置される。
収容部15では、シールリップ部材52の弾性シール部52aが第2ケース部材12の第2側壁121に圧接されている。よって、第1室13と第2室14との潤滑油6の移動を抑制することができる。よって、当該実施形態のバッフルプレート5によれば、第2室14から第1室13へ潤滑油6が流入することを抑制できるため、第1室13の潤滑油6のオイルレベルを低く維持することが可能となり、リングギア42の潤滑油6による撹拌抵抗を低減させることに有利となる。
当該実施形態のバッフルプレート5をトランスミッションケース1に適用することにより、以下の効果を奏することができる。すなわち、当該実施形態のバッフルプレート5では、バッフルプレート5を第2ケース部材12に組み付ける方向及び第2ケース部材12を第1ケース部材11に組み付ける方向と、弾性シール部52aが第2側壁121から受ける面圧の方向とが一致している。このように、組み付け方向とシール性を発揮するための面圧方向とが同じ方向であれば、第1ケース部材11及び第2ケース部材12の組み付け時における弾性シール部52aの位置ずれを効果的に抑制でき、シール性の低下を抑制することに有利となる。よって、当該実施形態であれば、第1室13と第2室14との間における潤滑油6の移動を効果的に抑制でき、第1室13の潤滑油6のオイルレベルを低く維持することが可能となる。つまり、リングギア42の撹拌抵抗を低減できる。
また、組み付け方向とシール性を発揮するための面圧方向とが同じ方向であることにより、弾性シール部52aの位置ずれを考慮する必要がなくなるため、バッフルプレート5の組付け性が向上する。
また、当該実施形態のバッフルプレート5では、プレート本体51は第1ケース部材11と第2ケース部材12とを跨いで固定されることなく、第2ケース部材12のみに固定されている。これにより、第2ケース部材12を第1ケース部材11に組み付ける前に、予め第2ケース部材12にバッフルプレート5を組み付けて、弾性シール部52aのシールを決定させることができる。つまり、第1ケース部材11と第2ケース部材12との組み付け後に、弾性シール部52aのシールが決定するのではなく、第1ケース部材11と第2ケース部材12との組み付け前に弾性シール部52aのシールを決定させることができる。よって、当該実施形態のバッフルプレート5によれば、組付け性及びシール性の向上に有利となる。
また、当該実施形態のバッフルプレート5では、シールリップ部材52はバネ性を有する衝撃吸収部52bを備えている。衝撃吸収部52bは、第1ケース部材11と第2ケース部材12との組み付け時に起こり得る振動やエンジン駆動時(トランスミッション稼働時)等の振動等によりバッフルプレート5に与えられ得る衝撃を、吸収することができる。これにより、バッフルプレート5の姿勢安定性を向上させることができる。よって、当該実施形態のバッフルプレート5によれば、バッフルプレート5の姿勢を安定させることに有利となり、結果として弾性シール部52aの位置ずれを抑制することにも効果的となる。
また、当該実施形態のバッフルプレート5では、シールリップ部材52は、収容部15の第1側壁111と第2側壁121との間で挟持されるように配置されており、かつ、弾性シール部52aの反対側にバネ構造を有する衝撃吸収部52bを備えている。このような構成であれば、シールリップ部材52やプレート本体51の寸法誤差(寸法バラツキ)があったとしても、第1ケース部材11と第2ケース部材12との組付け時において、バネ性を有する衝撃吸収部52bが弾性変形することにより、シールリップ部材52やプレート本体51の寸法誤差(寸法バラツキ)に起因する組み付け誤差を吸収することができる。したがって、当該実施形態のバッフルプレート5によれば、精度よくバッフルプレート5をケース1に組み付けることができるため、弾性シール部52aのシール性の向上に有利となるとともに、組付け性の向上にも有利となる。
また、図5に示すように、当該実施形態におけるシールリップ部材52では、弾性シール部52aのリップ部522aは、潤滑油6を貯留する第2室14に向かって傾斜するように延び、その先端は第2側壁に圧接している。このような構成によれば、リップ部522aが第2室14に貯留する潤滑油6の重さ(重力)を受けることによりその先端が下方に移動しようとするときに、第2側壁121に圧接するリップ部522aの先端は第2側壁121にさらに圧接される。つまり、弾性シール部52aは所謂セルフシール的に十分なシール性を確保できる。よって、当該実施形態におけるシールリップ部材52によれば、シール性の向上に有利となる。
また、図5に示すように、当該実施形態におけるシールリップ部材52では、弾性シール部52aは取付側壁520bに接する立壁部522bを有する。この構成により、リップ部522aが第2側壁121から受ける左方へ向かう力を立壁部522bを介して取付側壁520bが受けることができる。換言すると、立壁部522bを介して取付側壁520bは、リップ部522aを支持できる。よって、リップ部522aのシール性を安定させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係るトランスミッション用バッフルプレートを説明したが、本発明に係るトランスミッション用バッフルプレートは上述した実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態のバッフルプレート5は、平面視半円形状に形成されているが、バッフルプレート5の形状は特に限定されるものではない。
また、上記実施形態のバッフルプレート5では、プレート本体51にシールリップ部材52を取付部520に取り付けて構成されている。しかしながら、プレート本体51とシールリップ部材52とは、二色成形やインサート成形等によって一体的に成形されていてもよい。この場合には、バッフルプレート5の第1側面51aに収容部15の第1側壁111に当接可能な衝撃吸収部52bが形成され、バッフルプレート5の第2側面51bに収容部15の第2側壁121に圧接する弾性シール部52aが形成される。例えば、プレート本体51が金属であれば、プレート本体51とシールリップ部材52とはインサート成形によって一体成形され、プレート本体51とシールリップ部材52とが共に樹脂材料であれば、二色成形によって一体成形されることが望ましい。
また、上記実施形態のバッフルプレート5では、3つの衝撃吸収部52bが形成されているが、衝撃吸収部52bの数は特に限定されるものではない。また、衝撃吸収部52bは、弾性シール部52aと同様に、バッフルプレート5の端縁部55の形状に沿って延びるように形成されていてもよい。
また、上記実施形態におけるシールリップ部材52の弾性シール部52aは立壁部522bを有するが、立壁部522bは省略してもよい。この場合には、リップ部522aは胴部52cの右端から第2側壁121まで延びる構成となる。
また、上記実施形態におけるシールリップ部材52のリップ部522aは潤滑油6を貯留する第2室14に向かって傾斜しているが、これに代えて、リップ部522aは傾斜せず、図5において水平に、第2側壁121まで延びるように形成されていてもよい。あるいは、リップ部522aは、図5の下方に向かって傾斜して第2側壁121まで延びるように形成されていてもよい。
また、上記実施形態における取付部520では、図5に示すように、それぞれが上下方向に間隔をもって第2側面51bから突設された2つの取付側壁520bを有する。これに代えて、衝撃吸収部52bを挿通する貫通孔520c部分の下側の取付側壁520bを省略してもよい。すなわち、貫通孔520cが位置する部分の下側の取付側壁520bに切り欠きを設けることができる。このように取付側壁520bに切り欠きを設けることにより、衝撃吸収部52bを有するシールリップ部材52を取付部520に取り付けし易くなる。よって、組付け性の向上に有利となる。
また、当該実施形態における衝撃吸収部52bは、第1ケース部材11と第2ケース部材12との組付け時において、第1ケース部材11の第1側壁111に当接している。これに代えて、衝撃吸収部52bは第1側壁111に当接せず、衝撃吸収部52bと第1側壁111との間に僅かな隙間を形成していてもよい。
あるいは、第1ケース部材11と第2ケース部材12との組付け時において、衝撃吸収部52bは第1側壁111に僅かに押圧されて弾性変形を伴っていることがより望ましい。換言すると、衝撃吸収部52bは、僅かに圧縮変形していることが望ましい。このような場合、以下の効果を奏する。すなわち、図5に示すように、衝撃吸収部52bが第1側壁111に押圧された反力は、フック形状の衝撃吸収部52bの先端を介してプレート本体51の第1側面51a側からプレート本体51に伝わる。他方、弾性シール部52aが第2側壁121に圧接した反力は、弾性シール部52aの立壁部522bを介してプレート本体51の第2側面51b側からプレート本体51に伝わる。このように、プレート本体51は、シールリップ部材52に挟持されるようにして、第1側面51a及び第2側面51bの両面から力を受ける。したがって、当該形態のバッフルプレート5では、姿勢安定性の向上にさらに有利となる。加えて、衝撃吸収部52bが第1側壁111に押圧されることにより、シールリップ部材52は圧縮変形する。したがって、衝撃吸収部52bと反対側の弾性シール部52aの第2側壁121に対する圧接力(面圧)が高まるため、シール性の向上にさらに有利となる。
上記いずれの形態であっても、本発明の効果を奏することができる。
本発明のトランスミッション用バッフルプレートは以下のように表現できる。
[1] トランスミッション10を収容するトランスミッションケース1の内部において潤滑油6が流れる方向を規制するトランスミッション用バッフルプレート5であって、
バッフルプレート5は、第1側面51aと第2側面51bとを有し、
第1側面51aは、トランスミッションケース1の内壁と当接可能に配置された衝撃吸収部52bを備え、
第2側面51bは、トランスミッションケース1の内壁の一部をシールする弾性シール部52aを備え、
衝撃吸収部52bは、弾性シール部52aよりも弾性係数が小さいトランスミッション用バッフルプレート5。
[2] トランスミッションケース1は、第1側壁111を有する第1ケース部材11と、第1ケース部材11に組み付けられ第1側壁111に対向する第2側壁121を有する第2ケース部材12と、互いに対向する第1側壁111及び第2側壁121により区画されバッフルプレート5の端縁部55を収容する収容部15と、を有し、
バッフルプレート5は第2ケース部材12に固定され、トランスミッションケース1の内部を、トランスミッション10を配置する第1室13と潤滑油6を貯留する第2室14とに分割し、
衝撃吸収部52bは第1側壁111に当接可能に、かつ、弾性シール部52aは第2側壁121に圧接されるように、それぞれ端縁部55に設けられている[1]に記載のトランスミッション用バッフルプレート5。
[3] 弾性シール部52aは、端縁部55の形状に沿って連続して延び、
衝撃吸収部52bは、端縁部55の形状に沿って間隔をあけて複数個設けられている[1]又は[2]に記載のトランスミッション用バッフルプレート5。
[4] 弾性シール部52aは、第2室14に貯留された潤滑油6(6b)の重力を受けることによって第2側壁121にさらに圧接される[1]〜[3]の何れか1つに記載のトランスミッション用バッフルプレート5。
[5] バッフルプレート5は、取付部520を有するプレート本体51と、取付部520に取り付けられるシールリップ部材52とを有し、
シールリップ部材52は、一端に衝撃吸収部52bと、他端に弾性シール部52aと、を備える[1]〜[4]の何れか1つに記載のトランスミッション用バッフルプレート5。
[6] 衝撃吸収部52bは、バネ構造を有する[1]〜[5]の何れか1つに記載のトランスミッション用バッフルプレート5。
1:ケース(トランスミッションケース)
10:トランスミッション
11:第1ケース部材
111:第1側壁
12:第2ケース部材
121:第2側壁
13:第1室
14:第2室
15:収容部
5:バッフルプレート(トランスミッション用バッフルプレート)
51:プレート本体
51a:第1側面
51b:第2側面
52:シールリップ部材
520:取付部
52a:弾性シール部
52b:衝撃吸収部
55:端縁部
6:潤滑油

Claims (6)

  1. トランスミッションを収容するトランスミッションケースの内部において潤滑油が流れる方向を規制するトランスミッション用バッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、第1側面と第2側面とを有し、
    前記第1側面は、前記トランスミッションケースの内壁と当接可能に配置された衝撃吸収部を備え、
    前記第2側面は、前記トランスミッションケースの内壁の一部をシールする弾性シール部を備え、
    前記衝撃吸収部は、前記弾性シール部よりも弾性係数が小さいトランスミッション用バッフルプレート。
  2. 前記トランスミッションケースは、第1側壁を有する第1ケース部材と、前記第1ケース部材に組み付けられ前記第1側壁に対向する第2側壁を有する第2ケース部材と、互いに対向する前記第1側壁及び前記第2側壁により区画され前記バッフルプレートの端縁部を収容する収容部と、を有し、
    前記バッフルプレートは前記第2ケース部材に固定され、前記トランスミッションケースの内部を、前記トランスミッションを配置する第1室と潤滑油を貯留する第2室とに分割し、
    前記衝撃吸収部は前記第1側壁に当接可能に、かつ、前記弾性シール部は前記第2側壁に圧接されるように、それぞれ前記端縁部に設けられている請求項1に記載のトランスミッション用バッフルプレート。
  3. 前記弾性シール部は、前記端縁部の形状に沿って連続して延び、
    前記衝撃吸収部は、前記端縁部の形状に沿って間隔をあけて複数個設けられている請求項1又は2に記載のトランスミッション用バッフルプレート。
  4. 前記弾性シール部は、前記第2室に貯留された前記潤滑油の重力を受けることによって前記第2側壁にさらに圧接される請求項1〜3の何れか一項に記載のトランスミッション用バッフルプレート。
  5. 前記バッフルプレートは、取付部を有するプレート本体と、前記取付部に取り付けられるシールリップ部材とを有し、
    前記シールリップ部材は、一端に前記衝撃吸収部と、他端に前記弾性シール部と、を備える請求項1〜4の何れか一項に記載のトランスミッション用バッフルプレート。
  6. 前記衝撃吸収部は、バネ構造を有する請求項1〜5の何れか一項に記載のトランスミッション用バッフルプレート。
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