JP2018062723A - ワイヤーロープ油塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油塗布ユニットにワイヤーロープを通過させる際に油塗布ユニットを確実に保持することができるとともに、油塗布ユニットをワイヤーロープの振動や捻れに追従するように保持することのできるワイヤーロープ油塗布装置を提供する。
【解決手段】油塗布ユニット20を複数の連結部材30によって装置本体10内の所定位置に保持するようにしたので、移動するワイヤーロープ1と共に油塗布ユニット20が移動することがなく、ワイヤーロープ1を移動させながら油の塗布作業を行う際に油塗布ユニット20を確実に保持することができる。この場合、各連結部材30によって装置本体10に対する油塗布ユニット20の変位を許容可能に保持するようにしたので、移動するワイヤーロープ2に振動や捻れが発生した場合でも、装置本体10に対する油塗布ユニット20の動きを各連結部材30によって吸収することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば河川やダム等の水門開閉用のワイヤーロープに油を塗布するためのワイヤーロープ油塗布装置に関するものである。
一般に、河川やダム等の水門に設けられたゲートは、ゲートに連結されたワイヤーロープをウインチで巻き取ることにより開放され、ワイヤーロープをウインチから繰り出すことにより閉鎖されるようになっている。ワイヤーロープの表面には潤滑や防錆のためにグリース等の油が塗布されており、水門の保守点検時にはワイヤーロープの油を定期的に塗り直す作業が行われている。しかしながら、ワイヤーロープへの油塗布作業は人手によって行われるため、多大な人的労力を必要とし、作業者の負担が大きいものとなっている。
そこで、ワイヤーロープへの油塗布作業を人手によらずに行うようにしたものとして、内部に油を貯溜した油塗布ユニットを装着し、ワイヤーロープを油塗布ユニットに対して移動させることにより、油塗布ユニット内にワイヤーロープを通過させながら油塗布ユニット内の油をワイヤーロープの表面に塗布するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−280921号公報
前記特許文献1に記載されたものは、油塗布ユニットをワイヤーロープへの装着位置に留めてワイヤーロープを通過させるようにしているが、油塗布ユニット自体を保持する手段は何等備えていないため、移動するワイヤーロープと共に油塗布ユニットも移動してしまうおそれがある。即ち、油塗布ユニットによって安定して油の塗布を行うためには油塗布ユニットをワイヤーロープと共に移動しないように保持する必要があり、しかも移動するワイヤーロープには振動や捻れが発生するため、このような振動や捻れに追従するように油塗布ユニットを保持する必要もあるという課題があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、油塗布ユニットにワイヤーロープを通過させる際に油塗布ユニットを確実に保持することができるとともに、油塗布ユニットをワイヤーロープの振動や捻れに追従するように保持することのできるワイヤーロープ油塗布装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、内部に油を収容した油塗布ユニットを備え、油塗布ユニット内にワイヤーロープを通過させながら油塗布ユニット内の油をワイヤーロープの表面に塗布するワイヤーロープ油塗布装置において、前記ワイヤーロープを囲むように配置される装置本体と、前記油塗布ユニットを装置本体内の所定位置に保持する保持手段とを備え、保持手段を、装置本体に対する油塗布ユニットの変位を許容可能に構成している。
これにより、油塗布ユニットが保持手段によって装置本体内の所定位置に保持されることから、移動するワイヤーロープと共に油塗布ユニットが移動することがなく、ワイヤーロープを移動させながら油の塗布作業を行う際に油塗布ユニットが確実に保持される。この場合、保持手段によって装置本体に対する油塗布ユニットの変位が許容されることから、移動するワイヤーロープに振動や捻れが発生した場合でも、装置本体に対する油塗布ユニットの動きが吸収される。
本発明によれば、ワイヤーロープを移動させながら油の塗布作業を行う際に油塗布ユニットを確実に保持することができるので、油塗布ユニットを用いた塗布作業を常に安定して行うことができ、塗布作業の効率化を図ることができる。この場合、移動するワイヤーロープに振動や捻れが発生した場合でも、装置本体に対する油塗布ユニットの動きを吸収することができるので、ワイヤーロープを振動や捻れによる衝撃から保護することができる。
本発明の第1の実施形態を示すワイヤーロープ油塗布装置の斜視図 ワイヤーロープの径方向断面図 ワイヤーロープ油塗布装置の正面図 油塗布ユニットの正面断面図 油塗布ユニットの側面図 油塗布ユニットの開放状態を示す側面断面図 ワイヤーロープ油塗布装置の動作を示す正面図 本発明の第2の実施形態を示す油塗布ユニットの正面断面図 油塗布ユニットの側面断面図 押付部材の斜視図 油押付機構の動作を示す油塗布ユニットの側面断面図 本発明の第3の実施形態を示すワイヤーロープ油塗布装置の正面図 ワイヤーロープへの異物除去具の巻き付け状態を示す平面図
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示すもので、例えば河川やダム等の水門開閉用のワイヤーロープにグリース等の油を塗布するためのワイヤーロープ油塗布装置を示すものである。
本実施形態のワイヤーロープ油塗布装置は、ワイヤーロープ1を囲むように配置される装置本体10と、内部に油を貯溜する油塗布ユニット20と、油塗布ユニット20を装置本体10内の所定位置に保持する保持手段としての複数の連結部材30と、ワイヤーロープ1を装置本体10に移動自在に支持する支持手段としての第1及び第2の支持部40,50とを備えている。
ワイヤーロープ1は、例えば金属製の複数本のストランド1aを心綱1bの周りに所定のピッチで撚り合わせて形成されたものであり、一端側を図示しない水門のゲートに連結され、他端側を図示しないウインチに連結されている。
装置本体10は、内側にワイヤーロープ1を挿通する横長の直方体状に形成され、金属または樹脂からなる棒状の部材を上面、背面及び底面に亘って延びるように枠状に形成してなる。装置本体10は、上面側に配置される上面部11と、背面側に配置される背面部12と、底面側に配置される底面部13と、上面部11の上方に配置される把持部14とからなり、把持部14は作業者に把持されるようになっている。上面部11は、装置本体10の前面側上部を幅方向に延びるように形成され、その両端側はそれぞれ後方に延びて背面部12の上端に接続されている。背面部12は、装置本体10の上面側後部を幅方向に延びるように形成され、その両端側はそれぞれ下方に延びて底面部13の後端に接続されている。また、背面部12の中央側には下方に延びる二本の補強部12aが互いに装置本体10の幅方向に間隔をおいて設けられている。底面部13は、装置本体10の前面側下部を幅方向に延びるように形成され、その両端側はそれぞれ後方に延びて背面部12の下端に接続されている。また、底面部13の中央側には後方に延びる二本の補強部13aが互いに装置本体10の幅方向に間隔をおいて設けられ、各補強部13aの後端はそれぞれ背面部12の補強部12aの下端に接続されている。把持部14は、上面部11の上方を幅方向に延びるように形成され、その両端側がそれぞれ下方に延びて上面部11の幅方向両端に接続されている。以上の構成により、装置本体10は上面部11、背面部12及び底面部13が側方から見てコ字状をなすように形成され、前面側からワイヤーロープ1を出し入れできるようになっている。
油塗布ユニット20は、ワイヤーロープ1と同軸状をなす略円筒状に形成され、その内部をワイヤーロープ1が通過するようになっている。油塗布ユニット20は、ワイヤーロープ1に付着させる油を収容する油収容部21と、ワイヤーロープ1の表面から余剰な油を除去する余剰油除去部22とからなり、装置本体10内の中央に横向き(油塗布ユニット20の軸方向が装置本体10の幅方向となる向き)に配置されている。油収容部21は、互いに油塗布ユニット20の軸方向に間隔をおいて対向する一対の側壁部21aと、各側壁部21a間の下部を覆う半円筒状の周壁部21bとからなり、周壁部21bの上方は外部に開放されている。また、各側壁部21aにはワイヤーロープ1を挿通する孔21cが設けられている。各孔21cはワイヤーロープ1の外径よりも十分に大きい内径を有するように形成され、一方の側壁部21a(余剰油除去部22の反対側)には挿通孔21cを塞ぐゴム製のシール部材23が取り付けられている。シール部材23はワイヤーロープ1を挿通する孔23aが設けられ、孔23aはワイヤーロープ1の外径と同等の大きさに形成されている。余剰油除去部22は略円筒状に形成され、その内部にはワイヤーロープ1を挿通する複数のゴム製の挿通板22aが互いに油塗布ユニット20の軸方向に間隔をおいて設けられている。各挿通板22aにはワイヤーロープ1を挿通する孔22bがそれぞれ設けられ、各孔22bはワイヤーロープ1の外径と同等の大きさに形成されている。以上のように構成された油塗布ユニット20は、上下方向に分離可能な半割状に形成され、径方向一端に設けられた回動支点部20aを介して上半分と下半分が互いに回動可能に連結されている。これにより、油塗布ユニット20は、図6に示すように上半分と下半分との間を開放することにより、ワイヤーロープ1を出し入れできるようになっている。
各連結部材30は、図示を二点鎖線で簡略化しているが、ワイヤ、チェーン、ターンバックル等、油塗布ユニット20と装置本体10とを非固定状態で連結する部材からなり、油塗布ユニット20を装置本体10内の中央に位置するように支持している。この場合、油塗布ユニット20は、各側壁部21aの上部二箇所がそれぞれ連結部材30を介して装置本体10の上面部11に連結されるとともに、一方の側壁部21a(余剰油除去部22の反対側)の下部一箇所が連結部材30を介して装置本体10の底面部13に連結されている。これにより、油塗布ユニット20が各連結部材30によって装置本体10から吊り下げられるように保持され、装置本体10に対して任意の方向に変位可能に支持されている。
第1の支持部40は、ワイヤーロープ1に接触しながら回転する一対のローラ41と、各ローラ41を回動自在に支持する幅方向一対の支持板42とからなり、ワイヤーロープ1の上方に位置するようになっている。各ローラ41は互いにワイヤーロープ1の軸方向に間隔をおいて配置され、それぞれ支持板42の下端側に回動自在に取り付けられている。この場合、ワイヤーロープ1の傷付きを防止するため、各ローラ41は樹脂製や木製のものが好ましい。また、各ローラ41は外周面が幅方向両端側から幅方向中央側に亘って徐々に径が小さくなるように断面凹状に形成されており、各ローラ41の幅方向に対するワイヤーロープ1の移動が規制されるようになっている。各支持板42は各ローラ41の軸方向両側に配置され、その上端側は装置本体10の上面部11に回動自在に連結されている。以上のように構成された第1の支持部40は、装置本体10の幅方向両側(油塗布ユニット20のワイヤーロープ1の入口側と出口側)にそれぞれ設けられている。
第2の支持部50は、ワイヤーロープ1に接触しながら回転するローラ51と、ローラ51を回動自在に支持する幅方向一対の支持板52とからなり、ワイヤーロープ1の下方に位置するようになっている。この場合、ワイヤーロープ1の傷付きを防止するため、ローラ51は樹脂製や木製のものが好ましい。また、ローラ51は外周面が幅方向両端側から幅方向中央側に亘って徐々に径が小さくなるように断面凹状に形成されており、ローラ51の幅方向に対するワイヤーロープ1の移動が規制されるようになっている。各支持板52は、斜め上方に延びる上側腕部52aと、斜め下方に延びる下側腕部52bとからなり、各腕部52a,52bの基端側は装置本体10の底面部13に回動自在に連結されている。各支持板52はローラ51の軸方向両側に配置され、ローラ51は上側腕部52aの上端側に回動自在に取り付けられている。また、各支持板52は、下側腕部52bの下端が弾性部材52cを介して装置本体10の底面部13の補強部13aに引張状態で連結されており、これにより上側腕部52aが上方に移動する方向に回動するように付勢され、ローラ51がワイヤーロープ1に下方から圧接するようになっている。尚、弾性部材52cは、図示を二点鎖線で簡略化しているが、スプリングやゴム等、長手方向に弾性を有する部材からなる。以上のように構成された第2の支持部50は、装置本体10の幅方向両側(油塗布ユニット20のワイヤーロープ1の入口側と出口側)にそれぞれ設けられている。
以上のように構成されたワイヤーロープ油塗布装置を用いてワイヤーロープ1に油を塗布する場合は、横方向に延びるワイヤーロープ1に装置本体10を装着する。即ち、装置本体10の前面側を介してワイヤーロープ1を装置本体10内に配置するとともに、半割状態に開放した油塗布ユニット20内にワイヤーロープ1を配置し、油塗布ユニット20を閉じてワイヤーロープ1に油塗布ユニット20を装着する。また、各第1及び第2の支持部40,50間にワイヤーロープ1を配置し、各ローラ41,51によってワイヤーロープ1を上下方向から挟持する。この場合、ワイヤーロープ油塗布装置は、ワイヤーロープ1に装着された状態でワイヤーロープ1に保持される。また、油塗布ユニット20の油収容部21内にはグリース等の半固形状の油2が収容される。
次に、作業者が装置本体10の把持部14を手で把持し、図7の実線矢印の方向にワイヤーロープ1を移動させる。これにより、ワイヤーロープ1が油塗布ユニット20の軸方向一端側(余剰油除去部22の反対側)から他端側に向かって油収容部21内を通過し、その際に油収容部21内の油2がワイヤーロープ1の表面に付着する。油収容部21内を通過したワイヤーロープ1は余剰油除去部22内を通過する。その際、ワイヤーロープ1が各挿通板22aに接触しながら余剰油除去部22内を通過し、各挿通板22aによってワイヤーロープ1の表面(外周面)から余剰の油2が除去される。これにより、ワイヤーロープ1には各ストランド1aの隙間に油2が詰まった状態で油が塗布される。尚、油2は油収容部21の上側開放部から適宜補充される。
前記ワイヤーロープ油塗布装置では、前述のように油塗布ユニット20内にワイヤーロープ1を通過させながら油塗布ユニット20内の油2がワイヤーロープ1の表面に連続的に塗布されるので、ワイヤーロープ1に人手によって油を塗布する必要がなく、塗布作業における作業者の負担を大幅に軽減することができる。その際、ワイヤーロープ1を囲むように配置された装置本体10内に油塗布ユニット20が弾性変形可能な各連結部材30によって保持されることから、装置本体10によって油塗布ユニット20が確実に保持され、移動するワイヤーロープ1と共に油塗布ユニット20が移動することがない。また、移動するワイヤーロープ2に振動や捻れが発生した場合でも、各連結部材30の弾性変形により、油塗布ユニット20がワイヤーロープ2の振動や捻れに追従するとともに、装置本体10に対する油塗布ユニット20の動きが各連結部材30によって吸収される。
このように、本実施形態によれば、ワイヤーロープ1を囲むように配置される装置本体10と、ワイヤーロープ1を通過させながらワイヤーロープ1の表面に油を塗布する油塗布ユニット20とを備え、油塗布ユニット20を複数の連結部材30によって装置本体10内の所定位置に保持するようにしたので、移動するワイヤーロープ1と共に油塗布ユニット20が移動することがなく、ワイヤーロープ1を移動させながら油の塗布作業を行う際に油塗布ユニット20を確実に保持することができる。これにより、油塗布ユニット20を用いた塗布作業を常に安定して行うことができ、塗布作業の効率化を図ることができる。
この場合、各連結部材30によって装置本体10に対する油塗布ユニット20の変位を許容可能に保持するようにしたので、移動するワイヤーロープ2に振動や捻れが発生した場合でも、装置本体10に対する油塗布ユニット20の動きを各連結部材30によって吸収することができ、ワイヤーロープ2を振動や捻れによる衝撃から保護することができる。
また、油塗布ユニット20と装置本体10とを複数の連結部材30によって複数箇所で連結するとともに、各連結部材30によって油塗布ユニット20を装置本体10から吊り下げるように保持しているので、油塗布ユニット20を各連結部材30によって懸架した状態で装置本体10内に保持することができ、油塗布ユニット20の多方向への変位に容易に追従することができる。
更に、ワイヤーロープ1を装置本体10に移動自在に支持する第1及び第2の支持部40,50を備えているので、ワイヤーロープ1を装置本体10に対して安定して移動させることができ、ワイヤーロープ1を常に円滑に油塗布ユニット20を通過させることができる。
この場合、第1及び第2の支持部40,50をワイヤーロープ1に圧接する複数のローラ41,51によって構成したので、各ローラ41,51の回転によってワイヤーロープ1をより円滑に移動させることができる。
尚、前記実施形態では、横方向に移動するワイヤーロープ1に油を塗布するようにしたものを示したが、装置本体及び油塗布ユニットを縦向きに配置し、上下方向に移動するワイヤーロープに油を塗布するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、水門用のワイヤーロープ1に油を塗布する場合を示したが、例えばエレベータ、ケーブルカー、ロープウェイ等、他の各種装置のワイヤーロープに油を塗布することも可能である。
更に、前記実施形態では、連結部材30をワイヤ、チェーン、ターンバックル等によって構成したものを示したが、スプリングやゴム等、長手方向に弾性を有する部材によって構成するようにしてもよい。
図8乃至図11は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示すとともに、同等の構成部分のうち一部の構成については図示及び説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態の構成に加え、油塗布ユニット20内を通過するワイヤーロープ1の表面に油塗布ユニット20内の油2を押し付ける油押付機構60を備えている。
油押付機構60は、回転しながらワイヤーロープ1の表面に当接することによりワイヤーロープ1の表面に油2を押し付ける弾性変形可能な一対の押付部材61と、各押付部材61をそれぞれ回転させる駆動手段としての一対のモータ62とから構成され、各押付部材61は油塗布ユニット20の油収容部21内の下部両側に配置されている。
押付部材61は、油収容部21内に回動自在に配置される支軸61aと、支軸61aに取り付けられた弾性変形可能なゴム製の板状部材61bと、板状部材61bの厚さ方向両側に配置された板状の補強部材61cとからなる。支軸61aは油塗布ユニット20の軸方向に平行に配置され、その軸方向両端を油収容部21の各側壁部21aに回動自在に支持されている。板状部材61bは支軸61aの径方向両側からそれぞれ反対方向に延びるように形成され、支軸61aと共に回転するようになっている。各補強部材61cは支軸61aの径方向両側からそれぞれ反対方向に延びるように形成され、支軸61aと共に回転するようになっている。この場合、各補強部材61cは板状部材61bよりも支軸61aの径方向に短く形成され、板状部材61bの基端側を厚さ方向に挟み込むように支軸61aに取り付けられている。
各モータ62は、塗布ユニット20の下方に配置され、図示しない電源からの電力によって回転するようになっている。各モータ62の回転軸62aは、それぞれ図示を一点鎖線で簡略化した伝動機構62b(ギヤ、プーリ、ベルト等)を介して各押付部材61の支軸61aに連結されており、各押付部材61をそれぞれ同一方向に回転させるようになっている。
本実施形態では、油塗布ユニット20内にワイヤーロープ1を通過させながら油塗布ユニット20内の油2をワイヤーロープ1の表面に塗布する際、油押付機構60によって油塗布ユニット20内のワイヤーロープ1に油塗布ユニット20内の油2が押し付けられる。即ち、油押付機構60では、各モータ62によって各押付部材61が回転すると、図11に示すように各押付部材61の板状部材61bの先端側が弾性変形しながらワイヤーロープ1の外周面に当接する。これにより、油収容部21内の油2がワイヤーロープ1の外周面に強制的に押し付けられ、ワイヤーロープ1の外周面に油2が付着する。その際、板状部材61bの基端側は各補強部材61cによって弾性変形を規制されることから、板状部材61bの先端側のみが弾性変形する。これにより、油2の抵抗により板状部材61bの全体が撓むことがなく、ワイヤーロープ1に板状部材61bの押付力を確実に付与することができる。
このように、本実施形態によれば、油塗布ユニット20内を通過するワイヤーロープ1の表面に油塗布ユニット20内の油2を押し付ける油押付機構60を備えているので、油収容部21内の油2をワイヤーロープ1の表面に強制的に付着させることができ、ちょう度の小さい(硬い)グリースであっても確実に塗布することができる。
この場合、油押付機構60は、回転しながらワイヤーロープ1の表面に当接することによりワイヤーロープ1の表面に油2を押し付ける弾性変形可能な押付部材61と、各押付部材61をそれぞれ回転させるモータ62とから構成されているので、押付部材61の弾性変形によってワイヤーロープ1の表面に確実に油2を押し付けることができるとともに、押付部材61が弾性変形するので、押付部材61の当接によってワイヤーロープ1の表面を傷付けることもないという利点がある。
図12及び至図13は本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示すとともに、同等の構成部分のうち一部の構成については図示及び説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態の構成に加え、油塗布ユニット20を装置本体10から取り外し可能に構成するとともに、装置本体10から取り外した油塗布ユニット20に代えて、ワイヤーロープ1の表面から異物を除去する異物除去具70を取り付け可能に構成している。異物除去具70は、ワイヤーロープ1に巻き付けられるロープ状の部材によって形成されている。
水門の保守点検時には、ワイヤーロープ1に新たな油を塗布する前に、ワイヤーロープ1の表面に付着している古い油や汚れ等の異物を除去する作業が行われる。本実施形態は、このような異物除去作業をワイヤーロープ油塗布装置によって行うようにしたものである。
本実施形態において異物除去作業を行う場合は、まず油塗布ユニット20を連結部材30ごと装置本体10から取り外す。その際、各連結部材30はネジ止めやフック結合等により装置本体10に着脱自在に連結されており、装置本体10から容易に取り外される。次に、装置本体10から取り外した油塗布ユニット20に代えて、装置本体10の連結部材30の連結位置に異物除去具70を取り付ける。この場合、図13に示すように異物除去具70をワイヤーロープ1の外周面に一回巻き付けて、その両端を装置本体10に連結する。異物除去具70の連結位置は、各連結部材30のうち第1の実施形態においてワイヤーロープ1の移動方向下流側(図中左側)に配置されている上方の二本の各連結部材30の連結位置とする。
次に、図12の実線矢印に示すようにワイヤーロープ1を第1の実施形態(油塗布時)とは反対方向に移動する。これにより、異物除去具70がワイヤーロープ1との摩擦力によってワイヤーロープ1の移動方向に引張られるとともに、異物除去具70に生ずる張力によってワイヤーロープ1が異物除去具70の巻き付け部分で締め付けられながら移動する。これにより、ワイヤーロープ1の表面に付着している異物が異物除去具70の巻き付け部分によって削ぎ落とされ、ワイヤーロープ1の表面から異物が除去される。
前記異物除去作業が完了した後は、第1の実施形態と同様に油塗布作業を行う。この場合、異物除去作業と油塗布作業はワイヤーロープ1の移動方向が反対なので、ワイヤーロープ1をウインチから繰り出す工程と、ワイヤーロープ1をウインチに巻き取る工程によるワイヤーロープ1の一往復によって異物除去作業と油塗布作業とを行うことができる。
このように、本実施形態によれば、油塗布ユニット20を装置本体10から取り外し可能に構成するとともに、装置本体10から取り外した油塗布ユニット20に代えて、ワイヤーロープ1の表面から異物を除去する異物除去具70を取り付け可能に構成したので、ワイヤーロープ1の表面に油塗布ユニット20によって新たな油2を塗布する前に、異物除去具70を取り付けてワイヤーロープ1の表面から異物を除去することができる。これにより、油塗布作業のみならず、異物除去作業も人手によらずに行うことができ、ワイヤーロープ1の保守作業全体の効率化を図ることができる。
この場合、異物除去具70をワイヤーロープ1に巻き付けられるロープ状の部材によって形成し、ワイヤーロープ1に異物除去具70を巻き付けた状態でワイヤーロープ1を移動させることによりワイヤーロープ1の表面から異物を除去するようにしたので、構造の簡素なロープ状の異物除去具70によってワイヤーロープ1の表面から異物を除去することができる。これにより、例えば使い捨てにできる汎用品の合成繊維製ロープ等を異物除去具70としてを用いることができ、異物除去作業の低コスト化を図ることができる。
1…ワイヤーロープ、2…油、10…装置本体、20…油塗布ユニット、30…連結部材、40…第1の支持部、50…第2の支持部、60…油押付機構、61…押付部材、62…モータ、70…異物除去具。

Claims (8)

  1. 内部に油を収容した油塗布ユニットを備え、油塗布ユニット内にワイヤーロープを通過させながら油塗布ユニット内の油をワイヤーロープの表面に塗布するワイヤーロープ油塗布装置において、
    前記ワイヤーロープを囲むように配置される装置本体と、
    前記油塗布ユニットを装置本体内の所定位置に保持する保持手段とを備え、
    保持手段を、装置本体に対する油塗布ユニットの変位を許容可能に構成した
    ことを特徴とするワイヤーロープ油塗布装置。
  2. 前記保持手段は、油塗布ユニットと装置本体とを複数箇所で連結する複数の連結部材からなり、各連結部材によって油塗布ユニットを装置本体から吊り下げるように保持する
    ことを特徴とする請求項1記載のワイヤーロープ油塗布装置。
  3. 前記ワイヤーロープを装置本体に移動自在に支持する支持手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のワイヤーロープ油塗布装置。
  4. 前記支持手段をワイヤーロープに圧接する複数のローラによって構成した
    ことを特徴とする請求項3記載のワイヤーロープ油塗布装置。
  5. 前記油塗布ユニット内を通過するワイヤーロープの表面に油塗布ユニット内の油を押し付ける油押付手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載のワイヤーロープ油塗布装置。
  6. 前記油押付手段を、支軸を中心に回転しながらワイヤーロープの表面に当接することによりワイヤーロープの表面に油を押し付ける弾性変形可能な押付部材と、押付部材を回転させる駆動手段とから構成した
    ことを特徴とする請求項5記載のワイヤーロープ油塗布装置。
  7. 前記油塗布ユニットを装置本体から取り外し可能に構成するとともに、
    装置本体から取り外した油塗布ユニットに代えて、ワイヤーロープを移動させながらワイヤーロープの表面から異物を除去する異物除去具を取り付け可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項記載のワイヤーロープ油塗布装置。
  8. 前記異物除去具をワイヤーロープに巻き付けられるロープ状の部材によって形成し、
    ワイヤーロープに異物除去具を巻き付けた状態でワイヤーロープを移動させることによりワイヤーロープの表面から異物を除去するように構成した
    ことを特徴とする請求項7記載のワイヤーロープ油塗布装置。
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