JP2018062292A - ベルトラインのシール構造 - Google Patents

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敦生 升本
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Abstract

【課題】新たな装置や成分を加えることなく、シンプルな構造のみによって、ベルトラインのシール部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除できるようにする。
【解決手段】自動車ドアパネルのベルトラインにおけるウインドウ昇降用開口縁に設けられ、ウインドウ昇降用開口とウインドウとの間をシールするためのシール構造であって、ドアパネルのウインドウ昇降用開口縁に保持される取付基部11と、取付基部11からウインドウ3側に突設されたリップ部12とを備えている。リップ部12は、取付基部11からウインドウ3側下方に延びる基端部12aと、該基端部12aに連続し且つU字状に屈曲した屈曲部12bと、該屈曲部12bに連続し且つウインドウ3側上方に延びる先端部12cとを含み、ウインドウ3の閉鎖時において、基端部12aのウインドウ3と反対側には間隙が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車のベルトラインにおけるシール構造に関する。
従来から、自動車のサイドドアにおけるベルトライン(ウエストライン)には、サイドドアのウインドウ昇降用開口とウインドウガラスとの間をシールするシール部材が設けられている。寒冷地等において、雨水がシール部材のうちウインドウに当接するリップ部とウインドウガラスとの間に残留して凍結したり、雨氷(フリージングレイン)等によってリップ部とウインドウガラスとの間が凍結したりして、それらが互いに接着することがある。
具体的に、図8に示すように、サイドドアのドアパネル100に取り付けられるシール部材101の取付基部101aから延びるリップ部101bの先端部とウインドウ(ガラス)102との間に雨水等が溜まって凍結部(氷)103が生じる。また、一般に、リップ部101bのウインドウ102に対する摺動性を向上するために、リップ部101bの表面には植毛部104が設けられており、植毛部104の間に雨水が浸入して、植毛部104とウインドウ102との間にも凍結部(図示せず)が生じることとなる。
通常、シール部材101は硬質ゴムからなるため、極めて大きな力を掛けない限り、リップ部101bはその長さ方向に縮むような変形をすることはできない。従って、凍結部103によりリップ部101bとウインドウ102とが接着すると、ウインドウ102が下降しようとしても、リップ部101bがウインドウガラス102に対して上方に押圧する突っ支い棒のように作用する。その結果、リップ部101bがウインドウ102の下降を妨げることとなる。このため、例えばコンバーチブル車やハードトップ車といったドアの開閉時にわずかにウインドウ102が下降するショートドロップ機能を有する自動車では、上記凍結時にウインドウ102が下降できなくなるため、ドアの開閉自体を行うことができない又はドアの開閉時にウインドウの上端がルーフ部と干渉するといった問題が生じる。
ウインドウとシール部材との間の凍結の問題を解決するために、サイドドア内に温風装置を設けて温風により解凍する構成が特許文献1に開示されている。また、電圧が負荷されることで発熱する発熱体をシール部材に具備させることにより、凍結部分を解凍する構成が特許文献2に開示されている。
特開平7−277147号公報 特開平5−278529号公報
上記特許文献1や2の構成によると、シール部材とウインドウとの間の凍結部分を解凍できるものの、新たな装置を追加したり、シール部材に新たな成分を付加したりする必要がある。その結果、製造工程が増大し、製造コストも増大することとなる。また、温風装置を駆動する、又は発熱体に電圧を負荷して昇温することにより凍結部を解凍するためには、ある程度の時間が必要となる。従って、上述のようなショートドロップ機能を有する自動車では、自動車のドアを開く場合に、凍結部の解凍が完了するまで待たなければならない。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、新たな装置や成分を加えることなく、シンプルな構造のみによって、ベルトラインのシール部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除できるようにすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明では、シール部材のリップ部に屈曲部を設け、該屈曲部のウインドウと反対側に間隙を設けた。
具体的に、本発明に係るベルトラインにおけるシール構造は、自動車ドアパネルのベルトラインにおけるウインドウ昇降用開口縁に設けられ、ウインドウ昇降用開口とウインドウとの間をシールするためのシール構造であって、ドアパネルにおけるウインドウ昇降用開口縁に保持される取付基部と、取付基部からウインドウ側に突設されたリップ部とを備え、リップ部は、取付基部からウインドウ側下方に延びる基端部と、該基端部に連続し且つU字状に屈曲した屈曲部と、該屈曲部に連続し且つウインドウ側上方に延びる先端部とを含み、ウインドウの閉鎖時において、基端部のウインドウと反対側には間隙が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るシール構造によると、ウインドウの閉鎖時において、リップ部における基端部のウインドウと反対側には間隙が設けられているため、ウインドウの開動作時にウインドウの下降動作と共に基端部が間隙側に移動するように変形可能である。従って、ウインドウとリップ部との間が凍結により接着しても、上記変形によってリップ部が突っ支い棒のように作用することなく、その変形分だけリップ部の先端部が下降できるため、ウインドウも下降可能となる。その下降の際に凍結の原因となる氷がウインドウ及びリップ部から剥がれる、又は氷が割れて凍結を解除できる。従って、本発明に係るシール構造によると、新たな装置や成分を加えることなく、シンプルな構造のみによって、ベルトラインのシール部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除することが可能となる。
本発明に係るベルトラインのシール構造において、基端部は、取付基部から分岐してウインドウ側下方に延びており、取付基部は、屈曲部の高さ位置よりも低い位置にまで延びており、ウインドウの閉鎖時において、基端部と取付基部との間には間隙が設けられていてもよい。
このようにすると、ウインドウとシール部材のリップ部との間が凍結により接着しても、ウインドウの開動作時にウインドウの下降動作と共に基端部が間隙側に向かって取付基部に当接するように移動する変形が可能となる。これにより、上記と同様にウインドウの下降を可能とし、その結果、ベルトラインのシール部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除することが可能となる。
このような態様の他に、取付基部は、屈曲部の高さ位置よりも高い位置にのみ配置されることにより、屈曲部の高さ位置におけるウインドウと反対側には、取付基部以外のドアパネル部材が露出しており、ウインドウの閉鎖時において、基端部と前記ドアパネル部材との間には間隙が設けられていてもよい。
このようにすると、ウインドウとシール部材のリップ部とが凍結により接着しても、ウインドウの開動作時にウインドウの下降動作と共に先端部が下降して且つ基端部が間隙側に向かってドアパネル部材に当接するように移動する変形が可能となる。これにより、上述のようにウインドウの下降を可能とし、その結果、ベルトラインのシール部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除することが可能となる。
本発明に係るベルトラインのシール構造において、屈曲部における先端部側の厚さは、リップ部における他の部分の厚さよりも小さいことが好ましい。
このようにすると、その厚さが小さい部分を基点として先端部がより柔軟に移動可能となってウインドウに対する追随性が向上するため、シール機能を向上することができる。さらに、ウインドウの車幅方向の移動等によってリップ部がウインドウと反対側(車内側)に押圧されたとしても、当該厚さが小さい部分を基点としてリップ部の先端部が変形するため、リップ部全体が車内側へ移動して上記間隙が塞がれることを防止できる。その結果、上記間隙を常時確保することが可能となる。
本発明に係るベルトラインにおけるシール構造によると、新たな装置や成分を加えることなく、シンプルな構造のみによって、ベルトラインのシール部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るベルトラインのシール構造を適用する自動車の一例を示す側面図である。 ウインドウを全開にした状態の図1のA−A線における断面を示す拡大断面図である。 ウインドウを完全に閉鎖した状態の図1のA−A線における断面を示し、凍結部が形成された状態の拡大断面図である。 図3の状態から開動作をしたときの図1のA−A線における断面を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態の一変形例に係るシール構造を示し、ウインドウを完全に閉鎖した状態の断面図である。 本発明の一実施形態の一変形例に係るシール構造を示し、ウインドウを完全に閉鎖した状態から開動作をしたときの断面図である。 本発明の一実施形態の一変形例に係るシール構造を示し、図6に示す状態からさらに開動作を継続したときの断面図である。 従来のベルトラインにおけるシール構造の問題点を説明するための断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用方法或いはその用途を制限することを意図するものではない。
まず、本発明の一実施形態に係るシール構造について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1に示す自動車において、1は車体、2はサイドドア、3はサイドドア2に設けられたウインドウ(ガラス)、4はサイドドア3におけるベルトラインである。当該ベルトライン4におけるウインドウ昇降用開口縁には、当該ウインドウ昇降用開口とウインドウガラス3との間をシールするシール部材10により構成されたシール構造が設けられている。
図2〜図4は、図1のA−A線における車外側断面図であり、ベルトライン4に設けられたシール構造を示すものである。なお、図2はウインドウ3を全開にした状態を示し、図3はウインドウ3を完全に閉鎖した状態を示し、図4はウインドウ3を完全に閉鎖した状態から開動作をした状態を示している。
図2〜図4に示すように、シール構造を構成するシール部材10は硬質ゴム又は硬質熱可塑性エラストマーからなり、断面逆U字状の取付基部11を含む。シール部材10は、上記サイドドア2のウインドウ昇降用開口縁におけるアウタドアパネル5にレインフォース6が組み付けられた部分に、取付基部11が嵌合保持されて装着されている。なお、取付基部11の内部には、取付基部11の形状に沿った断面逆U字状の金属からなる補強用の芯材11aが埋設されている。ここで硬質とはJIS K6253のタイプAデュロメータで60〜90の範囲にある硬度を示し、気泡の目の無いソリッド材であっても複数の気泡を内包したスポンジ材であっても構わない。
また、シール部材10は、取付基部11から分岐してウインドウ3側に延びるリップ部12を有している。さらに、シール部材10は、取付基部11に連続して且つウインドウ側上方に延びる下位リップ部14を有する。リップ部12及び下位リップ部14におけるウインドウ3側には、ウインドウに対するリップ部12及び下位リップ部14の摺動性を向上させる植毛部15が設けられている。植毛部15は、例えば樹脂製であり、具体的にナイロン樹脂製、ポリエステル樹脂製又はポリアミド樹脂製等であってもよい。リップ部12及び下位リップ部14は、ウインドウ3の閉鎖時にウインドウ3に当接して、ウインドウ3とサイドドア2のウインドウ昇降用開口との間をシールする。リップ部12も上述した硬質ゴム又は硬質熱可塑性エラストマーからなるが、取付基部11とは異なる材質をにすることもあり、取付基部11と比較して硬度の低い材質が適用され、取付基部11と一体化していることもある。図2〜図4では取付基部11とリップ部12が同一材質で形成されている事例を示しているが、本発明はこれに限定されない。
リップ部12は、取付基部11から分岐してウインドウ側下方に延びる基端部12aと、基端部12aに連続し且つU字状に屈曲する屈曲部12bと、屈曲部12bに連続し且つウインドウ側上方に延びる先端部12cとを有する。リップ部12の基端部12aは、上述の通り、下方に延びる取付基部11から分岐するようにウインドウ側下方に延びているため、ウインドウ3が全開しているときや完全に閉鎖しているときには、図2及び図3に示すように、取付基部11と基端部12aとの間に、間隙13が生じることとなる。このような構造によって、リップ部12とウインドウ3との間の凍結による接着を簡単に解除することが可能となる。以下にその機構について説明する。
図3に示すように、リップ部12の先端部12c及び植毛部15とウインドウ3との間に凍結部30が生じた場合、従来のシール構造であれば、上述したとおり、硬質ゴムからなるリップ部12は、その長さ方向に縮むように変形し難いため、ウインドウ3が下降しようとしても、ウインドウ3を上方に押圧する突っ支い棒のように作用する。しかしながら、本実施形態のシール構造では、リップ部12の基端部12aと取付基部11との間に間隙13があるため、ウインドウ3の下降動作によって、ウインドウ3と凍結部30を介して接着する先端部12cに下方向の力が掛かって、その力を屈曲部12bが受けると、屈曲部12bがその力を受け流すように間隙13側に移動できる。そうすると、図4に示すように、基端部12aが取付基部11に近づくように変形する(図4の矢印を参照)。その結果、屈曲部12b及び基端部12aの変形分だけ、先端部12cが下降(微動)することができるため、その下降分だけウインドウ3の下降も可能となる。そして、凍結部30は、そのようなウインドウ3及び先端部12cの下降(微動)の際に剥がれる又は割れるため、ウインドウ3と先端部12c及び植毛部15との間の凍結は解除される。
以上の通り、本実施形態に係るシール構造によると、凍結部の解凍のために新たな装置や成分を加えることなく、シンプルな構造のみによって、ベルトラインにおけるシール部材のリップ部とウインドウとの間の凍結を速やかに解除することが可能となる。従って、例えばショートドロップ機能を有する自動車において、ウインドウとシール部材との間に凍結部が生じても、本実施形態に係るシール構造を採用することにより、ドアを開く際にウインドウが下降するショートドロップ機構が働く。
なお、凍結部30は、例えば雨天時にリップ部12の先端部12cとウインドウ3との間に溜まった雨水が凍結することによって生じるが、その形状から当然にリップ部12の屈曲部12bの上の窪み部分にも雨水が溜まることがある。しかしながら、本実施形態において図示はしないが、その窪み部分が延びる方向(図2の紙面と垂直な方向)には傾斜が設けられており、つまり、図1のベルトライン4は車体の前方方向に下へ向かって傾斜しているため、雨どいのように雨水を下方に流すように構成されている。このような構成により、雨水が間隙13に入り込んで凍結することによって間隙13を塞ぐといった問題が生じることを防止できる。
また、本実施形態において、下位リップ部14は、リップ部12の下にあるので、その先端部に雨水が溜まり難いため、リップ部12とは異なる従来の構造で構成されているが、リップ部12と同一の構造によって構成されていても構わない。
本実施形態では、図2に示すように、屈曲部12bにおける先端部12c側の厚さaは、リップ部12における他の部分の厚さbよりも小さくなるように形成されている。このため、リップ部12は、その厚さが小さい部分である基点Pを中心に先端部12cが節度的に屈曲することができ、先端部12cがより柔軟に移動可能となってウインドウに対する追随性が向上するため、シール機能を向上することができる。また、基点Pによって、ウインドウの車幅方向への移動に伴ったリップ部12の動きを基点Pで吸収でき、間隙13が塞がれることを防止している。その他に、部品の組付けバラツキによって先端部12cがウインドウへ強く接触したとしても、リップ部12の姿勢が基点Pにて調整され、リップ部12全体が車内側へ移動して間隙13が塞がれることを防止している。このように基点Pは間隙13を常時確保することに機能している。
本実施形態では、上述の通り、断面逆U字状の取付基部11によってシール部材10をサイドドアにおけるアウタドアパネル5に嵌合保持させて取り付けたが、本発明に係るシール構造はこのような取付態様に限られない。以下に、図5〜図7を参照しながら、他の取付態様を用いた本実施形態の変形例について説明する。なお、図5はウインドウ3を完全に閉鎖した状態を示し、図6はウインドウ3を完全に閉鎖した状態から開動作を開始した状態を示し、図7は図6の状態からさらに開動作を進めた状態を示している。
図5〜図7に示すように、本変形例に係るシール構造を構成する硬質ゴムからなるシール部材20は、断面略矩形状の取付基部21を有し、該取付基部21には凹部21aが設けられている。また、本変形例では、アウタドアパネルのウインドウ3側に、ドアパネル部材として金属製のシール取付部7が設けられており、該取付部7はウインドウ3側に開口する溝部7a、該溝部7aの内側に向かって突出する凸部7b、及び溝部7aから下方に延びるパネル部7cを有する。シール部材20は、取付基部21がシール取付部7の溝部7a内に嵌入されると共に、取付基部21の凹部21aにシール取付部7の凸部7bが嵌合されることによりシール取付部7に装着される。
なお、図5〜図7では図示を省略しているが、パネル部7cの下部に他のシール部材を取り付けることにより、上下に複数のシール部材を設けることも可能である。
シール部材20は、取付基部21の下部からウインドウ3側下方に延びる基端部22aと、基端部22aに連続し且つU字状に屈曲する屈曲部22bと、屈曲部22bに連続し且つウインドウ側上方に延びる先端部22cとを有するリップ部22を有する。図5に示すように、本変形例においても、基端部22aが取付基部21からウインドウ側下方に延びているため、ウインドウ3が完全に閉鎖しているときには、シール取付部7のパネル部7cと基端部22aとの間には、間隙23が生じる。従って、本変形例のシール構造であっても、上記図2〜図4に示す実施形態と同一のリップ部22の変形が可能となる。
なお、図5において、パネル部7cは溝部7aから緩やかにリップ部22側に湾曲した後に下方に延びているが、十分に間隙23を確保するためにその湾曲の曲率は、それに対向している基端部22aの側面の曲率よりも大きくなるように構成されている。また、十分に間隙23を確保するために、パネル部7cは湾曲が無く下方に直線的に延びた構成であることがより好ましい。
具体的に、本変形例のシール構造におけるリップ部22は、その基端部22aとパネル部7cとの間に間隙23があるため、ウインドウ3が開動作をすると、図6に示すように、ウインドウ3の下降動作に伴って、先端部22cに下方向の力が掛かり、その力を屈曲部22bが受けると屈曲部22bがその力を受け流すようにパネル部7c側に移動する(図6の矢印を参照)。そうすると、基端部22aが間隙23を埋めるようにパネル部7cに当接する。さらに、ウインドウ3が下降すると、図7に示すように、先端部22cのみが変形しながらウインドウ3に追随する(図7の矢印を参照)。
以上のように、本変形例においても、リップ部22が図2〜図4に示す実施形態と同様に変形するため、リップ部22の先端部22cとウインドウ3との間に凍結部が生じたとしても、ウインドウ3はリップ部22に妨げられることなく下降が可能であり、その下降の際に凍結部を速やかに解除することが可能となる。
なお、本変形例においても、屈曲部22bにおける先端部22c側の厚さを、リップ部22における他の部分の厚さよりも小さくなるように形成することで、その厚さが小さい部分を基点Pとして先端部22cをより柔軟に移動可能にすることができる。その結果、ウインドウの車幅方向に対する追随性を向上できるため、シール機能を向上することができ、また、リップ部12全体が車内側へ移動して間隙13が塞がれることを防止している。
以上のように、本発明では、シール部材の取付態様に拘らず、リップ部における基端部のウインドウと反対側に間隙が設けられるような構造であればよく、このようにすることで、上述の通り、リップ部の先端部がウインドウの下降に伴って、リップ部の屈曲部及び基端部が間隙側に向かって変形する。すなわち、ウインドウの下降動作によりリップ部の先端部に係る力が屈曲部に伝わり該屈曲部がその力を上記変形により受け流すことができるため、ウインドウの下降動作に対してリップ部が突っ支い棒のように抗うことなく、リップ部の先端部はウインドウの下降に伴って下方に移動するように変形する。従って、ウインドウとリップ部との間に凍結部が生じても、ウインドウの下降(微動)をシール部材が妨げることなく、その下降(微動)により凍結部を速やかに解除することが可能となる。
1 車体
2 サイドドア
3 ウインドウ(ガラス)
4 ベルトライン
5 アウタドアパネル
6 レインフォース
7 シール取付部
7a 溝部
7b 凸部
7c パネル部
10、20 シール部材
11、21 取付基部
21a 凹部
12、22 リップ部
12a、22a 基端部
12b、22b 屈曲部
12c、22c 先端部
13、23 間隙
14 下位リップ部
15、25 植毛部
30 凍結部

Claims (4)

  1. 自動車ドアパネルのベルトラインにおけるウインドウ昇降用開口縁に設けられ、前記ウインドウ昇降用開口と前記ウインドウとの間をシールするためのシール構造であって、
    前記ドアパネルにおけるウインドウ昇降用開口縁に保持される取付基部と、
    前記取付基部からウインドウ側に突設されたリップ部とを備え、
    前記リップ部は、前記取付基部からウインドウ側下方に延びる基端部と、該基端部に連続し且つU字状に屈曲した屈曲部と、該屈曲部に連続し且つ前記ウインドウ側上方に延びる先端部とを含み、
    前記ウインドウの閉鎖時において、前記基端部の前記ウインドウと反対側には間隙が設けられていることを特徴とするベルトラインのシール構造。
  2. 前記基端部は、前記取付基部から分岐してウインドウ側下方に延びており、
    前記取付基部は、前記屈曲部の高さ位置よりも低い位置にまで延びており、
    前記ウインドウの閉鎖時において、前記基端部と前記取付基部との間には間隙が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベルトラインのシール構造。
  3. 前記取付基部は、前記屈曲部の高さ位置よりも高い位置にのみ配置されることにより、前記屈曲部の高さ位置における前記ウインドウと反対側には、前記取付基部以外の前記ドアパネル部材が露出しており、
    前記ウインドウの閉鎖時において、前記基端部と前記ドアパネル部材との間には間隙が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベルトラインのシール構造。
  4. 前記屈曲部における前記先端部側の厚さは、前記リップ部における他の部分の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のベルトラインのシール構造。
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