JP2018060775A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、改質水ポンプを省略してコストを低減させる。【解決手段】燃料電池システム1は、燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する熱交換器12(凝縮器)と、改質部33の上方かつ熱交換器12の下方に配置され、熱交換器12から供給された凝縮水を改質水として貯水するとともに改質部33に改質水を供給する改質水タンク15と、改質水タンク15と改質部33とを接続するとともに、改質水タンク15内の改質水を自重により落水させて改質部33に供給する改質水供給管11bと、改質水供給管11bに設けられ、改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置18と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図4に示されているように、炭化水素ガスの水蒸気改質器は、該水蒸気改質器に付設して、その上方位置に給水ポンプに連なる緊急注水タンクを配置している。この水蒸気改質器において、通常運転時には、モータで駆動される給水ポンプPにより水を緊急注水タンクを経由して水混合器に供給する。この時、開閉弁は開で、バルブV1、V2は共に閉である。水は導管8、緊急注水タンク、導管9を経て水混合器に供給されるようになっている。
一方、停電等の緊急時には、その時点で直ちに開閉弁を閉に切り換え、同時にバルブV1、V2を共に開に切り換える。これにより、緊急注水タンク中の水は共用導管11、導管10を経て水混合器へ供給される。この時、緊急注水タンクは水混合器及び水蒸気改質器の上方位置に設けてあり、均圧管は緊急注水タンク及び水混合器間で連通しているので、緊急注水タンク中の水はヘッド圧及び均圧管から供給される圧力により水混合器から、蒸発器を経て一定時間水蒸気改質器へ供給されるようになっている。
特開2002−137904号公報
上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムにおいては、通常時において、給水ポンプPは必須である。また、緊急時において、直接的に給水ポンプPの駆動は不要であるが、緊急注水タンクに水を供給するためには、給水ポンプPは必須となる。このように、燃料電池システムに対して給水ポンプP(改質水タンクに改質水を送出するための送出装置である改質水ポンプ)は必須であるため、燃料電池システムがコスト高であるという問題があった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、改質水ポンプを省略してコストを低減させることを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムの発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、改質用原料と改質水とから燃料を生成して燃料電池に燃料を供給する改質部と、燃料電池からの燃料オフガスと燃料電池からの酸化剤ガスオフガスとを燃焼させて燃焼排ガスを導出する燃焼部と、燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器と、改質部の上方かつ凝縮器の下方に配置され、凝縮器から供給された凝縮水を改質水として貯水するとともに改質部に改質水を供給する改質水タンクと、改質水タンクと改質部とを接続するとともに、改質水タンク内の改質水を自重により落水させて改質部に供給する改質水供給管と、改質水供給管に設けられ、改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置と、を備えている。
これによれば、燃料電池システムにおいては、改質水タンクは、改質部の上方かつ凝縮器の下方に配置される。換言すると、上から順番に凝縮器、改質水タンク、改質部が配置されることとなる。その結果、凝縮器で生成された凝縮水は、自重によって改質水タンクに改質水として貯水され、さらに、改質水タンク内の改質水は、自重によって改質部に供給される。このように、ポンプなどの供給装置を設けなくても、改質水タンク内の改質水は改質部に供給することができる。よって、改質水ポンプを省略してコストを低減させることができる燃料電池システムを提供することができる。
本発明による燃料電池システムの第1実施形態の概要を示す概要図である。 図1に示す改質水タンクから蒸発部までの改質水の供給経路、特に供給流量調節装置(電磁弁)および流量センサを含めた状態を示す図である。 図1に示す改質水タンクから蒸発部までの改質水の供給経路、特に供給流量調節装置(点滴型調節装置)および滴下センサを含めた状態を示す図である。 図1に示す改質水タンクから蒸発部までの改質水の供給経路、特に供給流量調節装置(絞り弁)および流量センサを含めた状態を示す図である。 本発明による燃料電池システムの第2実施形態の概要を示す概要図である。 改質用原料混合部の温度(貯水部の水温)と改質水水蒸気の露点温度との相関関係(第1相関関係)を示す図である。 露点温度と飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)との相関関係(第2相関関係)を示す図である。 図5に示す燃料電池システムの第2実施形態の第1変形例(改質水タンクレス)を示す概念図である。 図5に示す燃料電池システムの第2実施形態の第2変形例(燃焼排ガスによって加熱)を示す概念図である。
<第1実施形態>
以下、本発明による燃料電池システム1の第1実施形態について説明する。燃料電池システム1は、図1に示すように、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水精製器14、改質水タンク15、制御装置16、および供給流量調節装置18を備えている。燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水精製器14、改質水タンク15、制御装置16、供給流量調節装置18および貯湯槽21は、筐体10a内に収容されている。なお、貯湯槽21は、発電ユニット10と別体すなわち筐体10aの外に設けるようにしてもよい。
燃料電池モジュール11は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水およびカソードエアが供給されている。具体的には、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、改質用原料を改質部33に供給する原料ポンプ11a1(改質用原料供給装置)が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が改質水タンク15に接続されて改質水が供給される改質水供給管11bの他端が接続されている。改質水供給管11bは、改質水タンク15と改質部33とを接続するとともに、改質水タンク15内の改質水を自重により落水させて改質部33に供給する。改質水供給管11bには、後述する供給流量調節装置18および流量センサ19が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端がカソードエアブロワ11c1に接続されてカソードエアが供給されるカソードエア供給管11cの他端が接続されている。カソードエアブロワ11c1は、酸化剤ガス(例えば、空気、酸素)を燃料電池34に供給する酸化剤ガス供給装置である。
熱交換器12は、燃料電池モジュール11から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガス(燃料電池34および改質部33の各排熱を含んでいる)と貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器である。また、熱交換器12は、燃焼排ガスと貯湯水との間で熱交換が行われ、燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器である。貯湯水は、燃焼排ガスの排熱を回収する熱媒体(排熱回収水)である。
熱交換器12は、ケーシング12bを備えている。ケーシング12bの上部には、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続されている。ケーシング12bの下部には、外部(大気)に接続されている排気管11eが接続されている。ケーシング12bの底部には、水精製器14ひいては改質水タンク15に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。ケーシング12b内には、燃焼排ガスが通過する燃焼排ガス流路が形成されている。この燃焼排ガス流路に、貯湯水循環ライン22に接続されている熱交換部(凝縮部)12cが配設されている。熱交換部12c内には、貯湯水が流れ、熱交換部12cの外側には、燃焼排ガスが流れている。なお、貯湯水と燃焼排ガスとは互いに反対向きに流れるように構成されるのが好ましい。
このように構成された熱交換器12においては、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通ってケーシング12b内に導入され、貯湯水が流通する熱交換部12cを通る際に貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。その後、燃焼排ガスは、排気管11eを通って外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、自重で落水し、凝縮水供給管12aを通って水精製器14ひいては改質水タンク15に供給される。一方、熱交換部12cに流入した貯湯水は、加熱されて流出される。
上述した熱交換器12、貯湯槽21および貯湯水循環ライン22から、排熱回収システム20が構成されている。排熱回収システム20は、燃料電池モジュール11の排熱を貯湯水に回収して蓄える。
貯湯槽21は、密封式かつ耐圧式の容器である。貯湯槽21内の温度分布は、基本的には、温度の異なる二層に分かれている。上層は比較的温度が高い層(例えば50度以上)であり、下層は比較的温度が低い層(例えば20度以下(水道水の温度))である。上下各層は、それぞれほぼ同一温度である。貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。
貯湯水循環ライン22上には、下端から上端に向かって順番に貯湯水循環ポンプ22a、熱交換器貯湯水入口温度センサ22b、熱交換器12、および熱交換器貯湯水出口温度センサ22cが配設されている。
熱交換器貯湯水入口温度センサ22bは、貯湯水循環ライン22であって貯湯槽21の貯湯水導出口と熱交換器12の貯湯水導入口との間に設けられている。熱交換器貯湯水入口温度センサ22bは、熱交換器12の貯湯水導入口付近に設けられるのが望ましい。熱交換器貯湯水入口温度センサ22bは、熱交換器12に導入される貯湯水の温度(以下、貯湯水温度ともいう。)を検出して、制御装置16に送信している。
熱交換器貯湯水出口温度センサ22cは、貯湯水循環ライン22であって熱交換器12の貯湯水導出口と貯湯槽21の貯湯水導入口との間に設けられている。熱交換器貯湯水出口温度センサ22cは、熱交換器12の貯湯水導出口付近に設けられるのが望ましい。熱交換器貯湯水出口温度センサ22cは、熱交換器12から導出される貯湯水の温度を検出して、制御装置16に送信している。
インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電力(電圧)を入力し所定の交流電力(電圧)に変換して、交流の系統電源17aおよび外部電力負荷17c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン17bに出力する。インバータ装置13は、燃料電池34から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換装置である。
外部電力負荷17cは、系統電源17aからの電力およびインバータ装置13からの電力が供給される負荷装置である。また、インバータ装置13は、系統電源17aからの交流電力(電圧)を電源ライン17bを介して入力し所定の直流電力(電圧)に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置16に出力する。
水精製器14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。水精製器14は、改質水タンク15と連通しており、純水化された凝縮水が改質水タンク15に供給されるようになっている。
水精製器14は、改質水タンク15と同一高さに配置してもよく、上方に配置するようにしてもよい。水精製器14は、上下方向に延在する直線状に形成し、凝縮水を上方から流入し純水を下方から流出するようにしてもよい。水精製器14は、U字状に形成し、凝縮水を一方の上方から流入し純水を他方の上方から流出するようにしてもよい。
改質水タンク15は、熱交換器12ひいては水精製器14から供給される凝縮水を改質水として貯水し、改質部33に改質水を供給するものである。改質水タンク15は、改質部33の上方かつ熱交換器12(凝縮器)の下方に配置されている。換言すると、改質水タンク15は、熱交換器12より下方に、かつ、改質部33より上方に配置されている。改質水タンク15内には、改質水タンク15内の水量(水位:以下、タンク水量ともいう。)を検出する水量センサ15aが配設されている。水量センサ15aの検出結果は、制御装置16に出力されるようになっている。水量センサ15aは、例えば、フロート式のセンサであり、フロートの上下量を可変抵抗(ポテンショメータ)により抵抗値に変換し、抵抗値の上下動によって水量(残水量)を表示する方式のセンサである。
制御装置16は、補機を駆動して燃料電池システム1の運転を統括して制御する。制御装置16は、マイクロコンピュータ(図示省略)を有している。マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示省略)を備えている。CPUは、燃料電池システム1の統括運転を実施している。RAMは制御プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは制御プログラムを記憶するものである。
改質水供給管11bについて詳述する。図2に示すように、改質水供給管11bは、第一部11b1、トラップ部11b2および第二部11b3を備えている。第一部11b1は、改質水タンク15の底(下面)から下方に向けて延設されている。下方は、鉛直下方だけでなく、斜め下方も含む。第一部11b1は、改質水タンク15の底の近傍における側面(改質水タンク15の側面下部も含む。)から延設されていてもよい。第一部11b1の上端は、改質水タンク15の底(下面)に接続されており、第一部11b1の下端は、トラップ部11b2の一端(左端)に接続されている。トラップ部11b2は、ほぼU字状に形成されており、上側に開放するように配置されている。トラップ部11b2は、改質水が常に貯留するようになっている。第二部11b3は、蒸発部32の側面(上面でもよい)から側方に向けて延設されている。側方は、水平方向だけなく斜め上方や斜め下方も含む。第二部11b3の一端(左端)は、トラップ部11b2の他端(右端)に接続されており、第二部11b3の他端(右端)は、蒸発部32に接続されている。
なお、改質水供給管11bは、トラップ部11b2を省略したものでもよい。
供給流量調節装置18は、改質水供給管11bに設けられ、改質水の供給流量を調節する。供給流量は、供給される改質水の流量であり、単位時間あたりの流量である。本実施形態では、供給流量調節装置18は、電磁弁18aである。電磁弁18aは、ソレノイドを備え、ソレノイドへの通電・非通電を切り替えることで、バルブを開閉するものである。電磁弁18aは、開状態と閉状態とを切り替えるオン・オフ弁でもよく、流量(流路断面積)を調整できるリニア弁でもよい。
電磁弁18aは、制御装置16に電気的に接続されており、制御装置16からの指令に基づいて作動され、改質水の供給流量を調節する。電磁弁18aがオン・オフ弁である場合には、電磁弁18aは、制御装置16からのPWM信号に基づいて作動され、改質水の供給流量を調節する。電磁弁18aがオン・オフ弁である場合には、電磁弁18aは、制御装置16からの指示電流値(例えば、指示流量に応じた電流値)に基づいて作動され、改質水の供給流量を調節する。
電磁弁18aは、本実施形態では、改質水供給管11bのトラップ部11b2の一端部または他端部、すなわちトラップ部11b2にて貯留している改質水の水面高さ(水位)より低い場所に設けるのが好ましい。例えば、電磁弁18aとトラップ部11b2の水位との間が離れた場合に、電磁弁18aが開状態から閉状態となると、電磁弁18aより下方の改質水は自重によって落水し、電磁弁18aとトラップ部11b2の水位との間には、空気が流入することでその空間に空気が溜まる。このように電磁弁18aが開状態から閉状態となっても、電磁弁18aとトラップ部11b2の水位との間に空気が溜まるのを防止するため、電磁弁18aは、トラップ部11b2にて貯留している改質水の水面高さ(水位)より低い場所に設けられている。
流量センサ19は、改質水供給管11bに設けられ、改質水供給管11bを流通する改質水の供給流量を検知する。流量センサ19は、検知した供給流量を制御装置16に送信している。流量センサ19は、例えば、いわゆる電磁式流量センサ、カルマン渦式流量センサ、羽根車式流量センサなどである。流量センサ19は、本実施形態では、改質水供給管11bの第一部11b1のうち電磁弁18aより上方に設けられている。流量センサ19は、改質水供給管11bのトラップ部11b2や第二部11b3に設けるようにしてもよい。いずれの場合でも、流量センサ19は、改質水に常時浸る箇所に配置されるのが好ましい。
上述した電磁弁18a(供給流量調節装置18)の作動について説明する。電磁弁18aは、流量センサ19によって検知された改質水の供給流量(検知供給流量)を使用して改質水の供給流量(実際の供給流量である実供給流量)を調節する。例えば、電磁弁18aは、フィードバック制御などによって、検知供給流量が目標供給流量と一致するように制御される。目標供給流量は、外部電力負荷17cの消費電力または/および燃料の供給流量から算出される。
さらに、電磁弁18aは、水量センサ15aによって検知された改質水タンクの水量(検知水量)を使用して改質水の供給流量(実供給流量)を調節する。例えば、検知水量に基づいて目標供給流量を補正することができる。具体的には、検知水量が少ないほど補正量が多くなるように目標供給流量を補正すればよい。補正量は、予め実験等によって算出され記憶されている検知水量と補正量との関係を示すマップまたは数式を使用して、検知水量に対応した値として算出することができる。なお、タンク水量が少ないほど改質水タンク15から落水する水量が少ないため、検知水量と補正量との関係は、検知水量が多いほど補正量は小さくなる関係となる。
また、流量センサ19を設けないで、水量センサ15aのみを設けることも可能である。この場合、水量センサ15aによって検知されたタンク水量(検知水量)に基づいて、改質水タンク15からの流出流量を算出し、算出された流出流量を供給流量として得ることができる。例えば、流出流量は、所定時間をおいてそれぞれ検知されたタンク水量の差分を、所定時間で除算することで算出することができる。この場合にも、目標供給流量を検知水量に基づいて補正することが好ましい。
燃料電池モジュール11(30)は、ケーシング31、蒸発部32、改質部33および燃料電池34を備えている。ケーシング31は、断熱性材料で箱状に形成されている。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス(メタンガスを主成分とする)、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
蒸発部32には、一端(下端)が改質水タンク15に接続された改質水供給管11bの他端が接続されている。また、蒸発部32には、一端が供給源Gsに接続された改質用原料供給管11aが接続されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。
改質部33は、上述した燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部33内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素などを含んだガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。このように、改質部33は改質用原料(原燃料)と改質水とから改質ガス(燃料)を生成して燃料電池34に改質ガスを供給する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応である。
改質部33には、改質部33の温度を検出する温度センサ33aが設けられている。温度センサ33aの検出結果は、制御装置16に出力されている。温度センサ33aは、改質部33のうち混合気体供給管11fとの接続点の近傍に設けられるのが好ましい。
燃料電池34は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。
セル34aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からの改質ガス(アノードガス)が改質ガス供給管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアはカソードエア供給管11cを介して供給され、空気流路34cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
燃料電池34においては、燃料極に供給されたアノードガスと空気極に供給された酸化剤ガス(カソードガス)によって発電が行われる。すなわち、燃料極では、下記化1および化2に示す反応が生じ、空気極では、下記化3に示す反応が生じている。すなわち、空気極で生成した酸化物イオン(O2−)が電解質を透過し、燃料極で水素と反応することにより電気エネルギーを発生させている。したがって、燃料流路34bおよび空気流路34cからは、発電に使用されなかった改質ガスおよび酸化剤ガス(空気)が導出する。
(化1)
+O2−→HO+2e
(化2)
CO+O2−→CO+2e
(化3)
1/2O+2e→O2−
そして、発電に使用されなかった改質ガス(アノードオフガス)は、燃料流路34bから燃焼空間36(燃料電池34と蒸発部32(改質部33)の間に形成された)に導出される。発電に使用されなかった酸化剤ガス(空気:カソードオフガス)は、空気流路34cから燃焼空間36に導出される。燃焼空間36にてアノードオフガスはカソードオフガスによって燃焼され、その燃焼ガスによって蒸発部32および改質部33が加熱される。さらには、燃料電池モジュール11内を動作温度に加熱している。その後、燃焼ガスは、ケーシング12bの下部に設けられた排気管11eから燃料電池モジュール11の外に燃焼排ガスとして排気される。このように、燃焼空間36が、燃料電池34からの未使用の燃料(改質ガス)である燃料オフガス(アノードオフガス)を導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼排ガス(水蒸気を含む)を導出する燃焼部である。すなわち、燃焼空間36は、燃料電池34からの燃料オフガスと酸化剤ガスとを燃焼させて燃焼排ガスを導出する燃焼部である。
燃焼空間36では、アノードオフガスが燃焼されて火炎37(燃焼ガス)が発生している。燃焼空間36には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ36a1,36a2が設けられている。
上述した説明から明らかなように、本第1実施形態の燃料電池システム1は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池34と、改質用原料と改質水とから燃料を生成して燃料電池34に供給する改質部33と、燃料電池34からの燃料オフガスと燃料電池34からの酸化剤ガスオフガスとを燃焼させて燃焼排ガスを導出する燃焼空間36(燃焼部)と、燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する熱交換器12(凝縮器)と、改質部33の上方かつ熱交換器12の下方に配置され、熱交換器12から供給された凝縮水を改質水として貯水するとともに改質部33に供給する改質水タンク15と、改質水タンク15と改質部33とを接続するとともに、改質水タンク15内の改質水を自重により落水させて改質部33に供給する改質水供給管11bと、改質水供給管11bに設けられ、改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置18と、を備えている。
これによれば、燃料電池システム1においては、改質水タンク15は、改質部33の上方かつ熱交換器12の下方に配置される。換言すると、上から順番に熱交換器12、改質水タンク15、改質部33が配置されることとなる。その結果、熱交換器12で生成された凝縮水は、自重によって改質水タンク15に改質水として貯水され、さらに、改質水タンク15内の改質水は、自重によって(蒸発部32を経由して)改質部33に供給される。このように、ポンプなどの供給装置(例えば改質水ポンプ)を設けなくても、改質水タンク15内の改質水は改質部33に供給することができる。よって、改質水ポンプを省略してコストを低減させることができる燃料電池システム1を提供することができる。
また、燃料電池システム1は、改質水供給管11bに設けられ、改質水の供給流量を検知する流量センサ19をさらに備え、供給流量調節装置18は、流量センサ19によって検知された供給流量を使用して改質水の供給流量を調節する。
これによれば、流量センサ19を設けることにより、改質水の供給流量を適切に調節することができる。
また、燃料電池システム1は、改質水タンク15の水量を検出する水量センサ15aをさらに備え、供給流量調節装置18は、水量センサ15aによって検知された改質水タンク15の水量を使用して改質水の供給流量を調節する。
これによれば、水量センサ15aを設けることにより、改質水の供給流量を適切に調節することができる。
なお、上述した第1実施形態においては、供給流量調節装置18は電磁弁18aであったが、これに代えて、点滴型調節装置18bを採用するようにしてもよい。点滴型調節装置18bは、図3に示すように、弾性材製の部材であるチューブ18b1と、チューブ18b1を押し潰し可能な押し潰し部18b2と、押し潰し部18b2を駆動させるモータを有する駆動部18b3と、貯留部18b4と、を備えている。
チューブ18b1は、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、シリコーンゴムなどの弾性材で管状に形成されている。チューブ18b1は、改質水供給管11bのいずれの部位に配置可能である。この場合、チューブ18b1は、チューブ18b1の配置場所に対応する改質水供給管11bと交換されている。
押し潰し部18b2は、チューブ18b1を直径方向から挟むことにより押し潰すように構成されている。具体的には、押し潰し部18b2は、全開状態時にチューブ18b1を潰さないため、チューブ18b1の流路断面積は最大(=π×半径)である。押し潰し部18b2がチューブ18b1を押し潰すにつれて、チューブ18b1の流路断面積は小さくなる。押し潰し部18b2は、全閉状態時にチューブ18b1を潰すため、チューブ18b1の流路断面積は最小(=0)である。
駆動部18b3は、押し潰し部18b2を全開状態時と全閉状態時との間で駆動させる。駆動部18b3は、フィードバック制御などによって、滴下センサ19bによって検知される検知供給流量が目標供給流量と一致するように制御される。
貯留部18b4は、改質水供給管11bのいずれの部位であって、チューブ18b1より上流側に配置可能である。この場合、貯留部18b4は、貯留部18b4の配置場所に対応する改質水供給管11bと交換されている。貯留部18b4は、改質水タンク15から供給される改質水が水滴となって滴下し、その水滴を貯水可能に構成されている。貯留部18b4内の水位は、改質水供給管11bのトラップ部11b2内の最低位置(改質水が供給されていない場合における、トラップ部11b2内の水位の最高位置)と同じ高さとなるようになっている。
貯留部18b4は、貯留部18b4の内部に滴下する水滴を検知する滴下センサ19bを備えている。この滴下センサ19bは、例えば赤外線センサで構成されており、水滴の数を検知することで、供給流量を検知することができる。滴下センサ19bは、検知した水滴の数(供給流量)を制御装置16に送信している。
また、供給流量調節装置18は、図4に示すように、ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する形状記憶効果を有する形状記憶部材(例えば形状記憶合金)を使用して、流路断面積を調整できる絞り弁18cで構成するようにしてもよい。この場合、絞り弁18cは、形状記憶部材により形成されている絞り部と、絞り部を加熱するため通電可能であるコイルと、を備えている。
<第2実施形態>
次に、本発明による燃料電池システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る燃料電池システム101は、改質水タンク15の下方であってケーシング31外に配置され、改質水が供給されるとともに改質水を蒸発させて改質部33に供給する蒸発部132をさらに備えている点において、上述した第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態に係る燃料電池システム101において、第1実施形態に係る蒸発部32は省略されている。また、燃料電池システム101において、第1実施形態に係る燃料電池システム1と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
燃料電池システム101は、図5に示すように、蒸発部132を備えている。燃料電池システム101においては、改質部33、燃料電池34および燃焼部36は、断熱されたケーシング31内に収容されている。また、熱交換器12(凝縮器)および改質水タンク15は、ケーシング31外に配置されている。
蒸発部132は、改質水タンク15から自重によって落水した改質水を貯水する貯水部132aと、貯水部132aを加熱する加熱部132bと、改質用原料が供給されるとともに、加熱部132bの加熱によって蒸発した改質水(改質水水蒸気)に改質用原料を混合させる改質用原料混合部132cと、を備えている。
蒸発部132は、改質水供給管11bの他端が接続されており、改質水タンク15からの改質水が改質水供給管11bを介して供給される。改質水供給管11bには、制御装置16からの指示に応じて改質水供給管11bを開閉する開閉弁11b4が設けられている。開閉弁11b4が開状態である場合、改質水タンク15と蒸発部132との間が連通される。これにより、改質水タンク15の改質水が蒸発部132に落水する。一方、開閉弁11b4が閉状態である場合、改質水タンク15と蒸発部132との間が遮断される。これにより、蒸発部132の混合気体(改質水水蒸気と改質用原料との混合気体)が改質水タンク15に流出するのを防止する。なお、開閉弁11b4は、逆止弁(改質水タンク15から蒸発部132への流れは許容するが、その逆方向の流れは規制する)などで代用可能である。
蒸発部132は、改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aの他端は、貯水部132aに接続されている。この場合、改質用原料は、改質水内に吐出された後(バブリングされた後)、改質用原料混合部132c内に導出されて改質水水蒸気と混合される。なお、改質用原料供給管11aの他端は、改質用原料混合部132cに接続されていてもよい。この場合、改質用原料は、改質用原料混合部132c内に直接供給されて改質水水蒸気と混合される。
なお、改質用原料供給管11aであって原料ポンプ11a1と蒸発部132との間に、開閉弁または逆止弁を設けるようにしてもよい。開閉弁は、改質用原料供給管11aを開閉するものである。逆止弁は、原料ポンプ11a1から蒸発部132への流れは許容するがその逆方向の流れは規制するものである。
蒸発部132は、混合気体供給管11fが接続されている。混合気体供給管11fの一端は、蒸発部132の改質用原料混合部132cに臨んで接続され、混合気体供給管11fの他端は、改質部33に接続されている。混合気体供給管11fは、蒸発部132の改質用原料混合部132cで混合された混合気体を改質部33に供給する。混合気体供給管11fは、改質水を改質部33に供給する改質水供給管11bとしても機能する。
貯水部132aは、蒸発部132の容器132d内の下方であって改質水が溜まる部分である。
加熱部132bは、蒸発部132の容器132dに設けられ、貯水部132aひいては貯水部132aに溜まっている改質水を加熱する。加熱部132bは、例えば、電気ヒータで構成されている。具体的には、加熱部132bは、蒸発部132の容器132dの外周に巻き付けられているヒータ線(特に好ましくは、外周全面に巻き付けられているヒータ線)を備えている。加熱部132bは、制御装置16からの指示に応じてヒータ線の温度を調整するように構成されている。
改質用原料混合部132cは、蒸発部132の容器132d内のうち貯水部132aの上方の空間であって、蒸発した改質水(改質水水蒸気)と改質用原料とが混合される部分である。
蒸発部132は、加熱部132bによって調整された温度に応じて改質水(改質水水蒸気)の供給流量を調節する供給流量調節装置である。
詳述すると、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)と改質水水蒸気の露点温度とは相関関係(第1相関関係)がある。この第1相関関係を図6に示す。図6に示すように、第1相関関係は、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)が高くなるほど、露点温度が高くなる、関係である。また、露点温度と飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)とは相関関係(第2相関関係)がある。この第2相関関係を図7に示す。第2相関関係は、露点温度が高くなるほど、改質用原料混合部132c内の飽和水蒸気圧が高くなる(飽和水蒸気量が多くなる)、関係である。よって、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)と飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)とも相関関係(第3相関関係)がある。すなわち、第3相関関係は、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)が高くなるほど、改質用原料混合部132c内の飽和水蒸気圧が高くなる(飽和水蒸気量が多くなる)、関係である。
これを利用することにより、貯水部132aの温度(水温)を調節すれば、改質水水蒸気量ひいては改質水の供給流量を調節することができる。具体的には、制御装置16は、温度センサ33aから入力した改質部33の温度が、所望の改質水供給流量に応じた所望の温度となるように、加熱部132bの温度を調節する(例えばフィードバック制御)。これにより、制御装置16は、所望の改質水供給流量を改質部33に供給することができる。
なお、制御装置16は、改質部33の温度でなく、改質用原料混合部132cの温度、貯水部132aの水温、混合気体供給管11fの温度を用いて上述した調節を行ってもよい。このとき、それぞれの温度を検出する温度センサを設けることが好ましい。
上述した説明から明らかなように、本第2実施形態の燃料電池システム101においては、燃料電池34、改質部33および燃焼部36は、断熱されたケーシング31内に収容され、熱交換器12(凝縮器)および改質水タンク15は、ケーシング31外に配置されている。燃料電池システム101は、改質水タンク15の下方であってケーシング31外に配置され、改質水が供給されるとともに改質水を蒸発させて改質部33に供給する蒸発部132をさらに備えている。蒸発部132は、改質水タンク15から自重によって落水した改質水を貯水する貯水部132aと、貯水部132aを加熱する加熱部132bと、改質用原料が供給されるとともに、加熱部132bの加熱によって蒸発した改質水に改質用原料を混合させる改質用原料混合部132cと、を備えている。蒸発部132は、加熱部132bによって調整された温度に応じて改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置である。
これによれば、供給流量調節装置である蒸発部132は、加熱部132bによって貯水部132aひいては改質水の温度を調節することにより、改質水の供給流量を所望の供給流量に調節することができる。このように、ポンプなどの供給装置を設けなくても、改質水タンク15内の改質水は改質部33に供給することができる。よって、改質水ポンプを省略してコストを低減させることができる燃料電池システム101を提供することができる。
また、部分負荷時(負荷変動時)に改質用原料の供給量が負荷変動前と比較して多くなった場合であっても、改質水水蒸気は安定的に供給することができる。貯水部132aの温度を一定に維持することにより所望の改質水を供給することができるため、s/cを一定にすることができるからである。
さらには、s/cを一定にすることができるため、改質部33の改質触媒の劣化を抑制することができる。
また、燃料電池モジュール11(30)内に蒸発部を配置する場合には、その蒸発部において蒸発に伴う吸熱反応によって燃料電池モジュール11(30)の温度が低下するおそれがあった。これに対して、本第2実施形態においては、蒸発部132は、燃料電池モジュール11(30)内でなく、燃料電池モジュール11(30)の外に配置することができる。よって、蒸発に伴う吸熱反応によって燃料電池モジュール11(30)の温度が低下することを抑制することができる。
さらに、前述した燃料電池システム101の第2実施形態の第1変形例(改質水タンクレス)について、図8を参照して説明する。本第1変形例に係る燃料電池システム101は、改質水タンク15が省略されている点で、前述した第2実施形態と異なる。燃料電池システム101において、第2実施形態に係る燃料電池システム101と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
改質水供給管11bの一端は、改質水タンク15ではなく、水精製器14に接続されている。図8においては、改質水供給管11bの一端は、凝縮水を上方から流入し純水を下方から流出する水精製器14の下部に接続されている。なお、凝縮水を一方の上方から流入し純水を他方の上方から流出する水精製器14の場合には、改質水供給管11bの一端は、水精製器14の上部に接続されている。
この本第1変形例による燃料電池システム101は、改質部33の上方かつ熱交換器12(凝縮器)の下方に配置され、熱交換器12から供給された凝縮水を精製して導出する水精製器14をさらに備えている。燃料電池34、改質部33および燃焼部36は、断熱されたケーシング31内に収容され、熱交換器12および水精製器14は、ケーシング31外に配置されている。燃料電池システム101は、ケーシング31外に配置され、水精製器14から凝縮水が供給されるとともに供給された凝縮水を蒸発させて改質部33に供給する蒸発部132をさらに備えている。蒸発部132は、水精製器14から供給された凝縮水(純水化された凝縮水が好ましい。)を改質水として貯水する(改質水タンクである)貯水部132aと、貯水部132aを加熱する加熱部132bと、改質用原料が供給されるとともに、加熱部132bの加熱によって蒸発した改質水に改質用原料を混合させる改質用原料混合部132cと、を備えている。蒸発部132は、加熱部132bによって調整された温度に応じて改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置である。なお、貯水部132aは、上述した改質水タンク15と同様に機能するタンクである。
これによれば、燃料電池システム101においては、水精製器14は、改質部33の上方かつ熱交換器12の下方に配置される。換言すると、上から順番に熱交換器12、水精製器14、改質部33が配置されることとなる。その結果、熱交換器12で生成された凝縮水は、自重によって水精製器14に供給される。さらに、蒸発部132は、水精製器14から凝縮水が供給されるとともに供給された凝縮水を蒸発させて改質部33に供給する。このとき、蒸発部132は、加熱部132bによって調整された温度に応じて改質水の供給流量を調節する。このように、ポンプなどの供給装置を設けなくても、さらには専用の改質水タンクを設けなくても、熱交換器12にて生成された凝縮水は改質部33に供給することができる。よって、専用の改質水タンクおよび改質水ポンプを省略してコストを低減させることができる燃料電池システム101を提供することができる。
なお、蒸発部132は、水精製器14と同じ高さに設置するようにしてもよい(図9参照)。この場合、水精製器14は、U字状に形成され、凝縮水を一方の上方から流入し純水を他方の上方から流出するように構成されている。熱交換器12から自重によって凝縮水が落水して一方の上方から流入すると、水精製器14内の純水が他方の上方から流出する。
さらに、前述した燃料電池システム101の第2実施形態の第2変形例(加熱部の変形例)について、図9を参照して説明する。本第2変形例に係る燃料電池システム102は、加熱部132eが燃焼排ガスを利用するように構成されている点で、上述した第2実施形態の加熱部132b(電気ヒータで構成されている。)と異なる。燃料電池システム102において、第2実施形態に係る燃料電池システム101と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
加熱部132eは、蒸発部132の容器132dに設けられている。加熱部132eは、蒸発部132の容器132dの外周に巻き付けられている排気管11dの一部(熱交換部:燃焼排ガスと貯水部(改質水)との間で熱交換する部分)から構成されている。加熱部132eは、蒸発部132の容器132d内に配設されている排気管11dの一部(熱交換部)から構成されるようにしてもよい。加熱部132eは、制御装置16からの指示に応じて排気管11dを流れる燃焼排ガスの流量を調整するように構成されている。例えば、加熱部132eは、前述した熱交換部をバイパスするバイパス部(非熱交換部)と、熱交換部と非熱交換部とを流れる燃焼排ガスの流量比を制御装置16からの指示に応じて調節する流量比調節部と、をさらに備えている。
これによれば、加熱部として電気ヒータなどを別途設けなくても、改質水を調節可能に加熱することができる。また、燃焼排ガスの熱を効率的に利用することができ、高い省エネ性を図ることができる。
1,101,102…燃料電池システム、10…発電ユニット、11…燃料電池モジュール、11a1…原料ポンプ、11c1…カソードエアブロワ、11f…、混合気体供給管、12…熱交換器(凝縮器)、13…インバータ装置、15…改質水タンク、15a…水量センサ、16…制御装置、17c…外部電力負荷、18…供給流量調節装置、18a…電磁弁、18b…点滴型調節装置、18c…絞り弁、21…貯湯槽、22…貯湯水循環ライン、32…蒸発部、33…改質部、33a…温度センサ、34…燃料電池、36…燃焼空間(燃焼部)、132…蒸発部(供給流量調節装置)、132a…貯水部、132b,132e…加熱部、132c…改質用原料混合部。

Claims (5)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    改質用原料と改質水とから前記燃料を生成して前記燃料電池に前記燃料を供給する改質部と、
    前記燃料電池からの燃料オフガスと酸化剤ガスとを燃焼させて燃焼排ガスを導出する燃焼部と、
    前記燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器と、
    前記改質部の上方かつ前記凝縮器の下方に配置され、前記凝縮器から供給された凝縮水を前記改質水として貯水するとともに前記改質部に前記改質水を供給する改質水タンクと、
    前記改質水タンクと前記改質部とを接続するとともに、前記改質水タンク内の前記改質水を自重により落水させて前記改質部に供給する改質水供給管と、
    前記改質水供給管に設けられ、前記改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置と、
    を備えている燃料電池システム。
  2. 前記改質水供給管に設けられ、前記改質水の供給流量を検知する流量センサをさらに備え、
    前記供給流量調節装置は、前記流量センサによって検知された前記改質水の供給流量を使用して前記改質水の供給流量を調節する請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記改質水タンクの水量を検出する水量センサをさらに備え、
    前記供給流量調節装置は、前記水量センサによって検知された前記改質水タンクの水量を使用して前記改質水の供給流量を調節する請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池、前記改質部および前記燃焼部は、断熱されたケーシング内に収容され、
    前記凝縮器および前記改質水タンクは、前記ケーシング外に配置され、
    前記燃料電池システムは、前記改質水タンクの下方であって前記ケーシング外に配置され、前記改質水が供給されるとともに前記改質水を蒸発させて前記改質部に供給する蒸発部をさらに備え、
    前記蒸発部は、
    前記改質水タンクから自重によって落水した前記改質水を貯水する貯水部と、
    前記貯水部を加熱する加熱部と、
    前記改質用原料が供給されるとともに、前記加熱部の加熱によって蒸発した前記改質水に前記改質用原料を混合させる改質用原料混合部と、
    を備え、
    前記蒸発部は、前記加熱部によって調整された温度に応じて前記改質水の供給流量を調節する前記供給流量調節装置である請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池システムは、前記改質部の上方かつ前記凝縮器の下方に配置され、前記凝縮器から供給された凝縮水を精製して導出する水精製器をさらに備え、
    前記燃料電池、前記改質部および前記燃焼部は、断熱されたケーシング内に収容され、
    前記凝縮器および前記水精製器は、前記ケーシング外に配置され、
    前記燃料電池システムは、前記ケーシング外に配置され、前記水精製器から前記凝縮水が供給されるとともに供給された前記凝縮水を蒸発させて前記改質部に供給する蒸発部をさらに備え、
    前記蒸発部は、
    前記水精製器から供給された前記凝縮水を前記改質水として貯水する、前記改質水タンクである貯水部と、
    前記貯水部を加熱する加熱部と、
    前記改質用原料が供給されるとともに、前記加熱部の加熱によって蒸発した前記改質水に前記改質用原料を混合させる改質用原料混合部と、
    を備え、
    前記蒸発部は、前記加熱部によって調整された温度に応じて前記改質水の供給流量を調節する前記供給流量調節装置である請求項1記載の燃料電池システム。
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