JP2018060775A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
Description
一方、停電等の緊急時には、その時点で直ちに開閉弁を閉に切り換え、同時にバルブV1、V2を共に開に切り換える。これにより、緊急注水タンク中の水は共用導管11、導管10を経て水混合器へ供給される。この時、緊急注水タンクは水混合器及び水蒸気改質器の上方位置に設けてあり、均圧管は緊急注水タンク及び水混合器間で連通しているので、緊急注水タンク中の水はヘッド圧及び均圧管から供給される圧力により水混合器から、蒸発器を経て一定時間水蒸気改質器へ供給されるようになっている。
以下、本発明による燃料電池システム1の第1実施形態について説明する。燃料電池システム1は、図1に示すように、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水精製器14、改質水タンク15、制御装置16、および供給流量調節装置18を備えている。燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水精製器14、改質水タンク15、制御装置16、供給流量調節装置18および貯湯槽21は、筐体10a内に収容されている。なお、貯湯槽21は、発電ユニット10と別体すなわち筐体10aの外に設けるようにしてもよい。
外部電力負荷17cは、系統電源17aからの電力およびインバータ装置13からの電力が供給される負荷装置である。また、インバータ装置13は、系統電源17aからの交流電力(電圧)を電源ライン17bを介して入力し所定の直流電力(電圧)に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置16に出力する。
水精製器14は、改質水タンク15と同一高さに配置してもよく、上方に配置するようにしてもよい。水精製器14は、上下方向に延在する直線状に形成し、凝縮水を上方から流入し純水を下方から流出するようにしてもよい。水精製器14は、U字状に形成し、凝縮水を一方の上方から流入し純水を他方の上方から流出するようにしてもよい。
なお、改質水供給管11bは、トラップ部11b2を省略したものでもよい。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス(メタンガスを主成分とする)、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
(化1)
H2+O2−→H2O+2e−
(化2)
CO+O2−→CO2+2e−
(化3)
1/2O2+2e−→O2−
これによれば、流量センサ19を設けることにより、改質水の供給流量を適切に調節することができる。
これによれば、水量センサ15aを設けることにより、改質水の供給流量を適切に調節することができる。
チューブ18b1は、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、シリコーンゴムなどの弾性材で管状に形成されている。チューブ18b1は、改質水供給管11bのいずれの部位に配置可能である。この場合、チューブ18b1は、チューブ18b1の配置場所に対応する改質水供給管11bと交換されている。
押し潰し部18b2は、チューブ18b1を直径方向から挟むことにより押し潰すように構成されている。具体的には、押し潰し部18b2は、全開状態時にチューブ18b1を潰さないため、チューブ18b1の流路断面積は最大(=π×半径2)である。押し潰し部18b2がチューブ18b1を押し潰すにつれて、チューブ18b1の流路断面積は小さくなる。押し潰し部18b2は、全閉状態時にチューブ18b1を潰すため、チューブ18b1の流路断面積は最小(=0)である。
貯留部18b4は、改質水供給管11bのいずれの部位であって、チューブ18b1より上流側に配置可能である。この場合、貯留部18b4は、貯留部18b4の配置場所に対応する改質水供給管11bと交換されている。貯留部18b4は、改質水タンク15から供給される改質水が水滴となって滴下し、その水滴を貯水可能に構成されている。貯留部18b4内の水位は、改質水供給管11bのトラップ部11b2内の最低位置(改質水が供給されていない場合における、トラップ部11b2内の水位の最高位置)と同じ高さとなるようになっている。
次に、本発明による燃料電池システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る燃料電池システム101は、改質水タンク15の下方であってケーシング31外に配置され、改質水が供給されるとともに改質水を蒸発させて改質部33に供給する蒸発部132をさらに備えている点において、上述した第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態に係る燃料電池システム101において、第1実施形態に係る蒸発部32は省略されている。また、燃料電池システム101において、第1実施形態に係る燃料電池システム1と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
なお、改質用原料供給管11aであって原料ポンプ11a1と蒸発部132との間に、開閉弁または逆止弁を設けるようにしてもよい。開閉弁は、改質用原料供給管11aを開閉するものである。逆止弁は、原料ポンプ11a1から蒸発部132への流れは許容するがその逆方向の流れは規制するものである。
加熱部132bは、蒸発部132の容器132dに設けられ、貯水部132aひいては貯水部132aに溜まっている改質水を加熱する。加熱部132bは、例えば、電気ヒータで構成されている。具体的には、加熱部132bは、蒸発部132の容器132dの外周に巻き付けられているヒータ線(特に好ましくは、外周全面に巻き付けられているヒータ線)を備えている。加熱部132bは、制御装置16からの指示に応じてヒータ線の温度を調整するように構成されている。
改質用原料混合部132cは、蒸発部132の容器132d内のうち貯水部132aの上方の空間であって、蒸発した改質水(改質水水蒸気)と改質用原料とが混合される部分である。
詳述すると、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)と改質水水蒸気の露点温度とは相関関係(第1相関関係)がある。この第1相関関係を図6に示す。図6に示すように、第1相関関係は、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)が高くなるほど、露点温度が高くなる、関係である。また、露点温度と飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)とは相関関係(第2相関関係)がある。この第2相関関係を図7に示す。第2相関関係は、露点温度が高くなるほど、改質用原料混合部132c内の飽和水蒸気圧が高くなる(飽和水蒸気量が多くなる)、関係である。よって、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)と飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)とも相関関係(第3相関関係)がある。すなわち、第3相関関係は、改質用原料混合部132cの温度(貯水部132aの水温)が高くなるほど、改質用原料混合部132c内の飽和水蒸気圧が高くなる(飽和水蒸気量が多くなる)、関係である。
なお、制御装置16は、改質部33の温度でなく、改質用原料混合部132cの温度、貯水部132aの水温、混合気体供給管11fの温度を用いて上述した調節を行ってもよい。このとき、それぞれの温度を検出する温度センサを設けることが好ましい。
さらには、s/cを一定にすることができるため、改質部33の改質触媒の劣化を抑制することができる。
なお、蒸発部132は、水精製器14と同じ高さに設置するようにしてもよい(図9参照)。この場合、水精製器14は、U字状に形成され、凝縮水を一方の上方から流入し純水を他方の上方から流出するように構成されている。熱交換器12から自重によって凝縮水が落水して一方の上方から流入すると、水精製器14内の純水が他方の上方から流出する。
これによれば、加熱部として電気ヒータなどを別途設けなくても、改質水を調節可能に加熱することができる。また、燃焼排ガスの熱を効率的に利用することができ、高い省エネ性を図ることができる。
Claims (5)
- 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
改質用原料と改質水とから前記燃料を生成して前記燃料電池に前記燃料を供給する改質部と、
前記燃料電池からの燃料オフガスと酸化剤ガスとを燃焼させて燃焼排ガスを導出する燃焼部と、
前記燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器と、
前記改質部の上方かつ前記凝縮器の下方に配置され、前記凝縮器から供給された凝縮水を前記改質水として貯水するとともに前記改質部に前記改質水を供給する改質水タンクと、
前記改質水タンクと前記改質部とを接続するとともに、前記改質水タンク内の前記改質水を自重により落水させて前記改質部に供給する改質水供給管と、
前記改質水供給管に設けられ、前記改質水の供給流量を調節する供給流量調節装置と、
を備えている燃料電池システム。 - 前記改質水供給管に設けられ、前記改質水の供給流量を検知する流量センサをさらに備え、
前記供給流量調節装置は、前記流量センサによって検知された前記改質水の供給流量を使用して前記改質水の供給流量を調節する請求項1記載の燃料電池システム。 - 前記改質水タンクの水量を検出する水量センサをさらに備え、
前記供給流量調節装置は、前記水量センサによって検知された前記改質水タンクの水量を使用して前記改質水の供給流量を調節する請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池、前記改質部および前記燃焼部は、断熱されたケーシング内に収容され、
前記凝縮器および前記改質水タンクは、前記ケーシング外に配置され、
前記燃料電池システムは、前記改質水タンクの下方であって前記ケーシング外に配置され、前記改質水が供給されるとともに前記改質水を蒸発させて前記改質部に供給する蒸発部をさらに備え、
前記蒸発部は、
前記改質水タンクから自重によって落水した前記改質水を貯水する貯水部と、
前記貯水部を加熱する加熱部と、
前記改質用原料が供給されるとともに、前記加熱部の加熱によって蒸発した前記改質水に前記改質用原料を混合させる改質用原料混合部と、
を備え、
前記蒸発部は、前記加熱部によって調整された温度に応じて前記改質水の供給流量を調節する前記供給流量調節装置である請求項1記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池システムは、前記改質部の上方かつ前記凝縮器の下方に配置され、前記凝縮器から供給された凝縮水を精製して導出する水精製器をさらに備え、
前記燃料電池、前記改質部および前記燃焼部は、断熱されたケーシング内に収容され、
前記凝縮器および前記水精製器は、前記ケーシング外に配置され、
前記燃料電池システムは、前記ケーシング外に配置され、前記水精製器から前記凝縮水が供給されるとともに供給された前記凝縮水を蒸発させて前記改質部に供給する蒸発部をさらに備え、
前記蒸発部は、
前記水精製器から供給された前記凝縮水を前記改質水として貯水する、前記改質水タンクである貯水部と、
前記貯水部を加熱する加熱部と、
前記改質用原料が供給されるとともに、前記加熱部の加熱によって蒸発した前記改質水に前記改質用原料を混合させる改質用原料混合部と、
を備え、
前記蒸発部は、前記加熱部によって調整された温度に応じて前記改質水の供給流量を調節する前記供給流量調節装置である請求項1記載の燃料電池システム。
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JP2006236599A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Mitsubishi Materials Corp | 燃料電池発電装置の水回収方法 |
JP2012216371A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 固体酸化物形燃料電池モジュールの構造および運転方法 |
WO2014002345A1 (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-03 | パナソニック株式会社 | 固体酸化物形燃料電池システム |
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