JP2018060616A - 密閉型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】注液栓溶接の歩留まり改善の効果を得る密閉型電池を提供する。【解決手段】蓋6に設けられた注入口9は、電池内に電解液を注入する貫通穴と、その周囲には注液栓との嵌合の為の凹部を有している。注液栓11は、第1の溶接部位の最外形よりも内側に第2の溶接部位の凹部を有している。注液栓11の第1の溶接部位若しくは、第2の溶接部位を溶接し注液栓で注入口を封止する。その際にスパッタなどにより溶接不良が生じた場合のみ、第1の溶接部位若しくは、第2の溶接部位で最初に使用していない部位を使って注液栓と注入口を溶接することで、溶接不良により密閉型電池を廃棄することなく、歩留の改善の効果を得ることが出来る。【選択図】図3

Description

本発明は、電池容器の注液口を注液栓で塞いで密閉する密閉型電池に関する。
従来、例えば、電気自動車や据置型電力供給装置などの電源として用いられる大電流充放電用途の密閉型電池では、正負極がセパレータを介して配置された電極群が電解液に浸潤されて電池容器に収容されている。このような電極群には、正負極をセパレータを介して捲回した捲回式電極群や、正負極をセパレータを介して積層した積層式電極群が広く知られている。また、電解液には、鉛電池等で用いられる水系電解液のほか、リチウムイオン二次電池等で用いられている非水系電解液が知られている。
電池容器には、一般に、電解液を注入するための注液口が形成されており、密閉型電池は、電解液の注液後、注液口が封止栓で封止された密閉構造が採られている。このような密閉構造を採る電池として、注液栓をレーザ溶接により電池容器に溶接して注液口を封止した密閉型電池(例えば、特許文献1参照)が開示されている。
特開2015−219962号公報
しかしながら、特許文献1の記載にもあるように、密閉型電池においては、電池容器を密閉する必要があるが、注液口を塞いだ注液栓を電池容器に溶接する際、注液口に付着した電解液によって溶接不良が生じ、電池容器の密閉が不完全となるおそれがある。
本発明は、上記事案に鑑み、注液栓を電池容器にレーザ溶接する際の歩留まりを改善する密閉型電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の密閉型電池は、注液口を有する電池容器と、前記注液口を塞いだ状態で前記電池容器に溶接された注液栓とを備えた密閉型電池であって、前記注液栓には、複数の環状溶接部位が同心上に配設されており、該複数の環状溶接部位の少なくとも一つが前記電池容器に溶接されていることを特徴とする。
本発明によれば、封止栓をレーザ溶接する際の歩留まりを改善することができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
角形二次電池の外観斜視図。 角形二次電池の分解斜視図。 実施例1における注液栓の溶接後の状態を示す平面図。 図3のA−A線断面図。 図4の分解図。 実施例2における注液栓の溶接後の状態を示す図4に対応する断面図。 図6の分解図。 実施例3における注液栓の溶接後の状態を示す図4に対応する断面図。 図8の分解図。 実施例4における注液栓の溶接後の状態を示す図4に対応する断面図。 図10の分解図。 注液栓の溶接方法を説明するフローチャート。
本発明は、密閉型電池に係り、特に、正極と負極が間にセパレータを介して積層配置された電極群および電解液を収容する電池容器と、電池容器に形成され電解液を注液するための注液口と、注液口を塞いで電池容器に溶接される注液栓とを備えた密閉型電池に関する。
次に、本発明の密閉型電池の一実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では、密閉型電池の例として角形二次電池について説明するが、本発明は、かかる実施の形態の構成に限定されるものではない。
[実施例1]
図1は、角形二次電池の外観斜視図である。図1に示す二次電池は、電池容器を構成する電池缶1および蓋6を備える。電池缶1内には発電体3(図2)が収納され、電池缶1は蓋6によって封止される。蓋6は電池缶1に溶接されて電池容器が構成される。蓋6には、正極外部端子13と、負極外部端子12とが設けられている。発電体3から正極集電板8と正極外部端子13、及び、負極集電板4と負極外部端子12を介して外部負荷に電力が供給される。また、外部で発電された電力は正極外部端子13と正極集電板8、及び、負極外部端子12と負極集電板4を介して発電体3に充電される。
蓋6にはガス排出弁10が一体的に設けられ、電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁10が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、二次電池の安全性が確保される。
図2は、角形二次電池の分解斜視図である。図2を参照して、二次電池の電池缶1内に収容される電池の構成を説明する。
二次電池の電池缶1内には、絶縁シート2を介して発電体3が収容されている。発電体3は、セパレータを介して正負極体を扁平形状に捲回した電極群であり、捲回軸方向の両端面側には、正極合剤および負極合剤が塗布されていない電極泊露出面(不図示)が設けられている。発電体3の電極泊露出面である正極接続部と負極接続部には、それぞれ正極集電板8と負極集電板4の一端が接続されている。正極集電板8と負極集電板4の他端は正極外部端子13と負極外部端子12にそれぞれカシメと溶接により接続されている。正極集電板8と負極集電板4、及び、正極外部端子13と負極外部端子12とを、蓋6から電気的に絶縁するため、ガスケット5および絶縁部材7が蓋6に設けられている。
蓋6には、電池缶1内に電解液を注入する注液口9が設けられている。注液口9は、電池容器内に電解液を注入した後に、注液栓11によって封止される。
次に、図3から図5を参照して、注液栓11の注液口9への溶接構造について説明する。図3は、実施例1における注液栓の溶接後の状態を示す平面図、図4は、図3のA−A線断面図、図5は、図4の分解図である。
注液口9は、電池缶1内に電解液を注入するための貫通穴と、その貫通穴の周囲に注液栓11との嵌合の為の凹部を有している。貫通穴は、電池容器の内部と外部との間を連通する円形の穴部9aにより形成されている。そして、凹部9bは、電池容器の外側に露出するように、穴部9aを拡径することによって形成されている。穴部9aは、一定の内径を有する内周面を有している。凹部9bは、蓋6の表面と平行な平坦状の底面と、穴部9aよりも径の大きい内周面9cを有している。
注液栓11は、注液口9の穴部9aを閉塞する閉塞部11aと、閉塞部11aから拡径されて注液口9の凹部9bに嵌入される嵌入部11bとを有している。閉塞部11aは、注液口9の穴部9aに嵌入される直径の円筒形状を有し、嵌入部11bは、閉塞部11aの端部から径方向に広がり注液口9の凹部9bに嵌入される直径のフランジ形状を有しており、注液栓11は、円筒形状の閉塞部11aとフランジ形状の嵌入部11bとからなる断面ハット形状を有している。
注液栓11の閉塞部11aは、蓋6を貫通して電池容器の内部に突出して、注液口9の穴部9aの内周面に閉塞部11aの外周面が対向している。そして、注液栓11の嵌入部11bは、注液口9の凹部9bの底面に嵌入部11bの下面が対向し、かつ、注液口9の凹部9bの内周面9cに嵌入部11bの外周面が対向している。嵌入部11bの上面は、蓋6の上面と面一になっている。
注液栓11は、複数の環状溶接部位が同心上に配設されており、複数の環状溶接部位の少なくとも一つが電池容器に溶接されている。複数の環状溶接部位は、多重に配設されていれば良く、必ずしも同心上に配置されている必要はない。
本実施例では、図3及び図4に示すように、第1の環状溶接部位と、第1の環状溶接部位よりも内側(注液栓11の径方向中心側)に配置された第2の環状溶接部位とを有している。そして、図3及び図4には、第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位の両方が電池容器の蓋6に溶接された状態が示されている。
第1の環状溶接部位は、嵌入部11bの外縁に配設され、第2の環状溶接部位は、嵌入部11bでかつ嵌入部11bの外縁よりも閉塞部11a寄りの位置に配設されている。第2の環状溶接部位は、嵌入部11bに凹設された凹溝11cを有する。凹溝11cは、第2の環状溶接部位に沿って設けられている。
第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位は、レーザ溶接によって溶接されており、第1の溶接部21と第2の溶接部22が形成されている。第1の溶接部21と第2の溶接部22は、電池容器の外側から、すなわち、蓋6の上方からレーザを照射することによって形成される。
第1の溶接部21は、第1の環状溶接部位である注液栓11の嵌入部11bの外周面と注液口9の凹部9bの内周面9cとの境界部分にレーザを照射した突き合わせ溶接により形成されたものであり、第2の溶接部22は、第2の環状溶接部位である注液栓11の嵌入部11bの凹溝11cにレーザを照射して注液栓11を厚さ方向に貫通するように溶融させた貫通溶接により形成されたものである。第1の溶接部21は、図3に示すように、第1の環状溶接部位に沿って全周に亘って連続して設けられており、閉曲線を形成する。そして、第2の溶接部22も、同様に図3に示すように、第2の環状溶接部位(凹溝11c)に沿って全周に亘って連続して設けられており、閉曲線を形成する。
注液栓11は、第1の環状溶接部位の最外形よりも内側に第2の環状溶接部位の凹溝11cを有している。そして、その凹溝11cの底厚は、注液栓11を溶接したときに溶融した金属の表面張力による溶融部位の溶断を防止する上で0.1mm以上であることが望ましい。
次に、注液栓11の溶接方法について説明する。図12は、注液栓の溶接方法を説明するフローチャートである。
まず、第1の溶接工程S101では、注液栓11の第1の環状溶接部位、又は、第2の環状溶接部位のいずれか一方を蓋6に溶接して、注液栓11により注液口9を封止する(1回目の溶接)。そして、密閉検査工程S102で、注液栓11により注液口9が密閉されているか否かの検査が行われる。例えば、スパッタ等により溶接不良が生じていた場合には、検査NGの判定がなされる。密閉性の検査は、公知の方法により行われる。例えば、リークチェック装置のチャンバー内に、第1の環状溶接部位を溶接した角形二次電池を配置し、ガスを充填して加圧し、チャンバー内の圧力が安定しない場合に、電池容器は密閉されていない、と判断する。
密閉検査工程S102で検査NGと判定された場合は、第2の溶接工程S103に移行する。そして、第2の溶接工程S103において、第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位のうち、1回目の溶接で使用していない方の環状溶接部位を電池容器に溶接する(2回目の溶接)。
したがって、1回目の溶接で溶接不良が生じていたとしても、2回目の溶接で密閉性を確保することができる。従来は、注液栓11の溶接不良が生じていた場合には廃棄するしかなく、無駄が多かったが、本実施例によれば、2回目の溶接で密閉性を確保することにより製品として使用することができ、無駄をなくすことができる。したがって、溶接不良の歩留まりの改善の効果を得ることができる。
本実施例では、溶接する順番として、第1の環状溶接部位を第2の環状溶接部位よりも先に溶接している。第2の環状溶接部位は、第1の環状溶接部位よりも電池容器の内部に近く、電解液が付着しやすい。したがって、電解液が付着していた場合に、第2の環状溶接部位を先に溶接すると、溶接不良が発生するおそれがある。
一方、第1の環状溶接部位は、第2の環状溶接部位と比較すると電解液が付着しにくく、第2の環状溶接部位を先に溶接する場合よりも溶接不良が発生する確率が低い。また、電解液が付着していた場合に、第1の環状溶接部位を先に溶接すると、第1の環状溶接部位を溶接したときに生じる溶接熱を用いて、電解液を蒸発させることができる。したがって、次に第2の環状溶接部位を溶接するときには、電解液が付着しておらず、溶接不良の発生確率をさらに低くすることができる。
本実施例によれば、1回目の溶接で溶接不良が生じた場合に、もう1つの環状溶接部位を使って注液栓を溶接することができるので、溶接不良により密閉型電池を廃棄するのを防ぐことができ、歩留まりの改善の効果を得ることが出来る。
また、本実施例では、第1の溶接工程S101において第1の環状溶接部位を突き合わせ溶接する。したがって、第2の環状溶接部位を貫通溶接する場合と比較して、より少ないエネルギで溶接することができ、省エネルギ化を図ることができる。また、貫通溶接部は、蓋6に穴をあけないように、レーザの精密なエネルギ制御が必要とされるが、突き合わせ溶接は、そのような精密な制御は必要とされず、制御が簡単である。
また、本実施例では、注液栓11の閉塞部11aが、蓋6を貫通して電池容器の内部に突出しているので、電解液が注液口9まで這い上がりにくく、電解液が付着するのを積極的に防ぐことができる。
なお、上述の実施例では、第2の環状溶接部位に凹溝11cが設けられている構成を例に説明したが、凹溝11cは貫通溶接をより容易にするためのものであり、必須の構成ではない。したがって、第2の環状溶接部位に凹溝11cを設けなくてもよい。
[実施例2]
図6は、実施例2における注液栓の溶接後の状態を示す図4に対応する断面図、図7は、図6の分解図である。なお、実施例1と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
注液栓41は、注液口9の凹部に嵌入される円形の平板形状を有している。注液栓41は、注液口9の穴部9aを閉塞する閉塞部41aと、閉塞部41aから拡径されて注液口9の凹部9bに嵌入される嵌入部41bとを有している。そして、注液栓41の嵌入部41bは、注液口9の凹部9bの底面に嵌入部41bの下面が対向し、かつ、注液口9の凹部9bの内周面9cに嵌入部41bの外周面が対向している。嵌入部41bの上面は、蓋6の上面と面一になっている。
本実施例では、第1の環状溶接部位は、嵌入部41bの外縁に配設され、第2の環状溶接部位は、嵌入部41bでかつ嵌入部41bの外縁よりも閉塞部41a寄りの位置に配設されている。第2の環状溶接部位は、嵌入部11bに凹設された凹溝41cを有する。
そして、図6及び図7に示す例では、第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位の両方が電池容器の蓋6に溶接された状態が示されている。第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位は、レーザ溶接によって溶接されており、第1の溶接部21と第2の溶接部22が形成されている。
本実施例によれば、実施例1と比較して形状が簡単であり、安価に製造できる。また、実施例1では、嵌入部11bの外周面と、閉塞部11aの外周面の2箇所について寸法精度が要求されるが、本実施例では、嵌入部41bの外周面の1箇所についての寸法精度のみでよく、注液栓41の製造が容易である。
[実施例3]
図8は、実施例3における注液栓の溶接後の状態を示す図4に対応する断面図、図9は、図8の分解図である。なお、上述の各実施例と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
注液栓51は、円形の平板形状を有しており、その円形の外縁に沿ってリング状に立ち上がるリブが設けられた構造を有する。注液栓51は、注液口9の穴部9aを閉塞する閉塞部51aと、閉塞部51aから拡径されて注液口9の凹部9bに嵌入される嵌入部51bとを有している。嵌入部51bの最外周部には、リング状に立ち上がるリブが設けられている。
注液栓51の嵌入部51bは、注液口9の凹部9bの底面に嵌入部51bの下面が対向し、かつ、注液口9の凹部9bの内周面9cに嵌入部51bの外周面が対向している。
本実施例では、第1の環状溶接部位は、嵌入部51bの外縁に配設され、第2の環状溶接部位は、嵌入部51bでかつ嵌入部51bの外縁よりも閉塞部51a寄りの位置に配設されている。第2の環状溶接部位は、嵌入部51bに凹設された凹溝51cを有する。
そして、図8及び図9に示す例では、第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位の両方が電池容器の蓋6に溶接された状態が示されている。第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位は、レーザ溶接によって溶接されており、第1の溶接部21と第2の溶接部22が形成されている。
本実施例によれば、実施例2と比較して、注液栓51の剛性を高くすることができ、また、注液栓51が注液口9に確実に嵌入されたか否かが容易に判断できる。例えば、実施例2の場合、溶接の熱により注液栓41が変形して、注液口9から浮き上がるおそれがある。これに対して、本実施例では、注液栓51の剛性が高く、注液栓51を注液口9に軽圧入することにより、注液栓51の変形を防ぎ、注液口9からの浮き上がりを防止することができる。また、本実施例では、注液栓51を形成する板材の厚さを実施例2よりも薄くすることができ、安価に製造することができる。
[実施例4]
図10は、実施例4における注液栓の溶接後の状態を示す図4に対応する断面図、図11は、図10の分解図である。なお、上述の各実施例と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施例において特徴的なことは、第2の環状溶接部位の内側に第3の環状溶接部位を配設したことである。第3の環状溶接部位は、嵌入部61bでかつ第2の環状溶接部位よりも閉塞部61a寄りの位置に配設されている。第3の環状溶接部位は、嵌入部61bに凹設された凹溝61dを有する。
そして、図10及び図11に示す例では、第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位と第3の環状溶接部位が電池容器の蓋6に溶接された状態が示されている。第1の環状溶接部位と第2の環状溶接部位と第3の環状溶接部位は、レーザ溶接によって溶接されており、第1の溶接部21と第2の溶接部22と第3の溶接部位23が形成されている。
本実施例では、第1の環状溶接部位を溶接して密閉性の検査を行う。そして、検査NGと判定された場合に、第2の環状溶接部位を溶接して密閉性の検査を行う。そして、検査NGと判定された場合に、第3の環状溶接部位を溶接する。したがって、1回目の密閉性の検査で検査OKと判定された場合には、第1の溶接部21のみが形成された状態となっている。そして、2回目の密閉性の検査で検査OKと判定された場合には、第1の溶接部21と第2の溶接部22が形成された状態となっている。
本実施例によれば、1回目の溶接と2回目の溶接の両方で溶接不良が生じていたとしても、3回目の溶接で密閉性を確保することができる。したがって、溶接不良により密閉型電池を廃棄するのを防ぐことができ、歩留まりの改善の効果を得ることが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電池缶
2 絶縁シート
3 捲回群(発電体)
4 負極集電板
5 ガスケット
6 蓋
7 絶縁部材
8 正極集電板
9 注液口
10 ガス排出弁
11 注液栓
12 負極外部端子
13 正極外部端子
21 第1の溶接部
22 第2の溶接部
41 注液栓(フラット形状)
51 注液栓(リング状リブ付)

Claims (10)

  1. 注液口を有する電池容器と、前記注液口を塞いだ状態で前記電池容器に溶接された注液栓とを備えた密閉型電池であって、
    前記注液栓には、複数の環状溶接部位が同心上に配設されており、
    該複数の環状溶接部位の少なくとも一つが前記電池容器に溶接されていることを特徴とする密閉型電池。
  2. 前記複数の環状溶接部位は、第1の環状溶接部位と、該第1の環状溶接部位よりも内側に配置された第2の環状溶接部位とを有し、
    前記第1の環状溶接部位と前記第2の環状溶接部位のうち、少なくとも前記第1の環状溶接部位が前記電池容器に溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型電池。
  3. 前記注液口は、前記電池容器の内部と外部との間を連通する円形の穴部と、該穴部を拡径した凹部とを有し、
    前記注液栓は、前記穴部を閉塞する閉塞部と、該閉塞部から拡径されて前記凹部に嵌入される嵌入部とを有し、
    前記第1の環状溶接部位は、前記嵌入部の外縁に配設され、
    前記第2の環状溶接部位は、前記嵌入部でかつ該嵌入部の外縁よりも前記閉塞部寄りの位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の密閉型電池。
  4. 前記第2の環状溶接部位は、前記嵌入部に凹設された凹溝を有することを特徴とする請求項3に記載の密閉型電池。
  5. 前記注液栓は、円筒形状の前記閉塞部とフランジ形状の前記嵌入部とからなる断面ハット形状を有していることを特徴とする請求項3に記載の密閉型電池。
  6. 前記注液栓は、前記凹部に嵌入される円形の平板形状を有することを特徴とする請求項3に記載の密閉型電池。
  7. 前記注液栓は、前記凹部に嵌入される円形の平板形状を有しており、該円形の外縁に沿ってリング状に立ち上がるリブが設けられた構造を有することを特徴とする請求項3に記載の密閉型電池。
  8. 前記複数の環状溶接部位は、第1の環状溶接部位と、該第1の環状溶接部位よりも内側に配置された第2の環状溶接部位と、該第2の環状溶接部位よりも内側に配置された第3の環状溶接部位とを有し、
    前記第1の環状溶接部位のみが前記電池容器に溶接され、あるいは、前記第1の環状溶接部位と前記第2の環状溶接部位が前記電池容器に溶接され、あるいは、前記第1の環状溶接部位と前記第2の環状溶接部位と前記第3の環状溶接部位が前記電池容器に溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型電池。
  9. 前記注液口は、前記電池容器の内部と外部との間を貫通する円形の穴部と、該穴部を拡径した凹部とを有し、
    前記注液栓は、前記穴部を閉塞する閉塞部と、該閉塞部から拡径されて前記凹部に嵌入される嵌入部とを有し、
    前記第1の環状溶接部位は、前記嵌入部の外縁に配設され、
    前記第2の環状溶接部位は、前記嵌入部でかつ該嵌入部の外縁よりも前記閉塞部寄りの位置に配設され、
    前記第3の環状溶接部位は、前記嵌入部でかつ前記第2の環状溶接部位よりも前記閉塞部寄りの位置に配設されていることを特徴とする請求項8に記載の密閉型電池。
  10. 電池容器の注液口を注液栓で塞いで該注液栓を前記電池容器に溶接する溶接方法であって、
    前記注液栓には、複数の環状溶接部位が同心上に配設されており、
    前記複数の環状溶接部位のいずれか一つを前記電池容器に溶接する第1の溶接工程と、
    前記電池容器が密閉されているか否かを検査する密閉検査工程と、
    前記電池容器が密閉されていないと判断された場合に、前記複数の環状溶接部位のうちの他の一つを前記電池容器に溶接する第2の溶接工程と、を含むことを特徴とする注液栓の溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115207582A (zh) * 2022-07-20 2022-10-18 欣旺达电动汽车电池有限公司 电池壳体及动力电池

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