JP2018059609A - 減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油の冷却効率が良好な減速装置を提供する。【解決手段】潤滑油34が内部に封入されたケーシング12と、ケーシング12に回転自在に支持される軸14と、軸14のケーシング12から突出した部分に装着されたファン26と、を備える減速装置であって、ファン26から送られる風を受ける位置に設けられたオイルクーラ46と、ケーシング12内の潤滑油をオイルクーラ46に送り出すポンプ機構48と、オイルクーラ46で冷却された潤滑油をケーシング12内に戻す戻り油路54と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、減速装置に関する。
減速装置では、歯車の噛み合い等に伴い生じる熱により、ケーシング内に封入された潤滑油が劣化する恐れがある。この対策として、たとえば、特許文献1には、ケーシングを強制空冷するためのファンを備える減速装置が提案されている。この減速装置では、ケーシングを強制空冷することで、ケーシング内の潤滑油が間接的に冷却される。
特開2014−156904号公報
従来のように、ファンを用いてケーシングを強制空冷する場合、ケーシングのフィン等の形状を工夫することで放熱量を高め、潤滑油の冷却効率を高めるのが通常である。しかしながら、ケーシングの形状を工夫するにしても自ずと限界があるため、潤滑油の冷却効率を高めることのできる代替案の提案が望まれる。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、潤滑油の冷却効率が良好な減速装置を提供することになる。
本発明のある態様は減速装置に関する。減速装置は、潤滑油が内部に封入されたケーシングと、前記ケーシングに回転自在に支持される軸と、前記軸の前記ケーシングから突出した部分に装着されたファンと、を備える減速装置であって、前記ファンから送られる風を受ける位置に設けられたオイルクーラと、前記ケーシング内の潤滑油を前記オイルクーラに送り出すポンプ機構と、前記オイルクーラで冷却された潤滑油を前記ケーシング内に戻す戻り油路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、潤滑油の冷却効率が良好な減速装置を提供できる。
本実施形態の減速装置を示す断面図である。 本実施形態の減速装置の一部の拡大断面図である。 本実施形態のオイルクーラの斜視図である。 本実施形態のオイルクーラを図3の矢視Pcから見た図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。また、共通点のある別々の構成要素には、符号の末尾に「−A、−B」と付すことで区別し、総称するときはこれらを省略する。
図1は、本実施形態の減速装置10を示す断面図である。減速装置10は、ケーシング12と、複数の軸14、16、18と、複数の軸受20と、減速機構24と、ファン26と、ファンカバー28とを備える。
ケーシング12は、減速機構24を収納する中空構造の本体部30と、後述する第1入力軸受20−Aおよび第2入力軸受20−Bを収納する軸受ハウジング部32とを有する。本体部30の内部には、減速機構24の一部が浸るように潤滑油34が封入される。潤滑油34は、各軸受20や減速機構24を潤滑するためのものである。ケーシング12の詳細は後述する。
複数の軸14、16、18には、モータの駆動軸から回転動力を入力するための入力軸14と、動力を出力するための出力軸16と、減速機構24と協働して入力軸14の回転を出力軸16に伝達するための複数の中間軸18とが含まれる。入力軸14は、ケーシング12の本体部30や軸受ハウジング部32を貫通しており、ケーシング12から突出した突出部分14aを有する。
複数の軸受20は、複数の軸14、16、18のそれぞれに対応して二つ設けられ、対応する軸14、16、18をケーシング12に回転自在に支持させる。本図では、入力軸14に対応する入力軸受20のみを示す。入力軸受20には、入力軸14の突出部分14aに装着されるファン26側に配置される第1入力軸受20−Aと、第1入力軸受20−Aを挟んでファン26とは反対側に配置される第2入力軸受20−Bとが含まれる。
減速機構24は、入力軸14から入力される回転動力を減速して出力軸16に伝達するためのものであり、複数の軸14、16、18の何れかと一体に回転可能な複数の歯車により構成される。本実施形態の減速機構24は、入力軸14から出力軸16に至る動力伝達経路の前段側にある直交軸減速機構38と、動力伝達経路の後段側にある二つの平行軸減速機構40とを有する。
図2は、減速装置10の一部の拡大断面図である。ファン26は、入力軸14の突出部分14aにキー等を用いて装着される。ファン26は、入力軸14と一体に回転可能であり、入力軸14とともに回転することにより風を送り出す。本実施形態のファン26は、アキシャルファンであり、その回転によって、入力軸14の突出部分14a側の端部とは反対側にある反対側端部14bに向かう方向Paに風を送り出す。
ファンカバー28は、ファン26、ケーシング12の軸受ハウジング部32及び後述するオイルクーラ46を覆う。ファンカバー28は、不図示のボルト等の固定具を用いて、ケーシング12の本体部30に固定される。ファンカバー28は、入力軸14の反対側端部14b側に向かって開く有底筒状をなす。
ケーシング12の本体部30は、入力軸14が貫通するとともに入力軸14が外向きに突出する壁部30aを有する。ケーシング12の軸受ハウジング部32は、本体部30の壁部30aから入力軸14が突出する方向Pbであって、入力軸14の軸方向に沿った方向Pbに向けて、壁部30aから突出する。軸受ハウジング部32は、全体として、入力軸14の軸方向に延びる筒状をなしている。軸受ハウジング部32は、本実施形態において、本体部30とは別体に設けられ、ボルト等を用いて本体部30に固定される。
軸受ハウジング部32内には、第1入力軸受20−Aを収納する第1軸受収納部32aと、第2入力軸受20−Bを収納する第2軸受収納部32bと、第1入力軸受20−Aと第2入力軸受20−Bの間の空洞部32cとが設けられる。空洞部32cは、第1入力軸受20−Aと第2入力軸受20−Bの間のスパンである軸受スパンを確保するために設けられる。
軸受ハウジング部32のファン26側の端部には、その開口端を覆うハウジングカバー42が取り付けられる。入力軸14はハウジングカバー42を貫通し、入力軸14とハウジングカバー42の間はオイルシール44によりシールされる。
ここで、本実施形態の減速装置10は、更に、オイルクーラ46と、ポンプ機構48と、第1往き油路50と、第2往き油路52と、戻り油路54とを備えている。
オイルクーラ46は、潤滑油を内部に通すことで、ケーシング12外にある外気との間での熱交換を経て潤滑油を冷却させるためのものである。オイルクーラ46は、ファン26から送られる風を受ける位置に設けられる。この条件を満たすため、本実施形態のオイルクーラ46は、ファン26に対してファン26の送風方向Paに離れた位置に配置される。より詳しくは、オイルクーラ46は、ファン26に対して入力軸14の反対側端部14b側に配置される。
図3は、オイルクーラ46の斜視図であり、図4は、オイルクーラ46を図3の矢視Pcから見た図である。図2〜図4に示すように、本実施形態のオイルクーラ46は、全体として、環状をなしており、ケーシング12の軸受ハウジング部32に外嵌される。より詳しくは、オイルクーラ46は、軸受ハウジング部32のファン26側の端部32eに外嵌される。このオイルクーラ46の外径Laは、ファン26の外径Lbより僅かに大きくなるように設定される。オイルクーラ46は、圧入、ボルト等を用いて、軸受ハウジング部32に固定される。
オイルクーラ46は、入力軸14の径方向から見て、第1入力軸受20−Aと重なる位置に配置される。このオイルクーラ46は、ケーシング12の本体部30の壁部30aとファン26の間に配置される。また、オイルクーラ46は、ファンカバー28内に配置される。オイルクーラ46は、ファンカバー28により外部の物体との接触から保護されており、安全性の向上が図られている。
図3、図4に示すように、オイルクーラ46は、潤滑油を流す油路が内部に形成されるチューブとして機能する油路形成部材56と、油路形成部材56に接触して設けられる複数のフィン58と、油路形成部材56との間でフィン58を挟み込む外輪部材60及び内輪部材62とを有する。
油路形成部材56は、同心状に設けられる複数(本例では二つ)の環状部56a、56bと、複数の環状部56a、56bを接続する複数(本例では四つ)の接続部56cとを有する。複数の環状部56a、56bには、内周側環状部56aと外周側環状部56bとが含まれる。複数の接続部56cは、内周側環状部56aと外周側環状部56bとの間にて径方向に間隔を空けて設けられ、それら環状部56a、56bの内部空間を連通する。
内周側環状部56aの入力軸14の反対側端部14b側(図3中の右下側)に臨む端面には、油導入孔56dが内部に設けられる導入管56eが突出する。外周側環状部56bの入力軸14の反対側端部14b側に臨む端面には、油導出孔56fが内部に設けられる導出管56gが突出する。油導入孔56dは、内周側環状部56aの上端部の端面に開口しており、その内部を通して油路形成部材56内に潤滑油が導入される。油導出孔56fは、外周側環状部56bの上端部の端面に開口しており、その内部を通して油路形成部材56内から潤滑油が導出される。
フィン58は、油路形成部材56に潤滑油から伝達される熱の放熱を促進するためのものである。フィン58は、波状をなす板材である。フィン58は、外周側環状部56bと内周側環状部56aの間、外周側環状部56bと外輪部材60の間、及び、内周側環状部56aと内輪部材62の間に配置される。フィン58は、自らが配置される空間を仕切ることで複数の空気通路58aを形成する。複数の空気通路58aは、入力軸14の軸方向に貫通しており、その内部をファン26から送られる風が通過可能である。フィン58は、外輪部材60、内輪部材62、油路形成部材56等にろう付け等により固定される。
外輪部材60は、油路形成部材56の外周側環状部56bに対して外周側に配置される。内輪部材62は、油路形成部材56の内周側環状部56aに対して内周側に配置される。外輪部材60と内輪部材62は、いずれも、油路形成部材56との間でフィン58を挟み込んで保持するフィン保持部材として機能する。内輪部材62の内周側には入力軸14が貫通する貫通穴62aが形成される(図2も参照)。
図2に戻る。ポンプ機構48は、ケーシング12内の潤滑油34をオイルクーラ46に送り出すためのものである。ポンプ機構48の詳細は後述する。
図2では各油路50、52、54内での潤滑油の流れを白抜き矢印で示す。第1往き油路50は、ケーシング12の本体部30内からポンプ機構48に潤滑油34を導くためのものであり、第1往き配管66の内部に形成される。第2往き油路52は、ポンプ機構48からオイルクーラ46に潤滑油34を導くためのものであり、第2往き配管68の内部に形成される。戻り油路54は、オイルクーラ46で冷却された潤滑油をケーシング12の本体部30内に戻すためのものであり、戻り配管70の内部に形成される。
第1往き油路50は、その上流端部50aがケーシング12内の潤滑油34の油面より低位置に配置され、その下流端部がポンプ機構48に接続される。第1往き油路50の中間部は、ケーシング12の本体部30の壁部30aや、軸受ハウジング部32の内部空間と本体部30の内部空間を隔てる壁部32fを貫通する。第2往き油路52は、その上流端部がポンプ機構48に接続され、その中間部が軸受ハウジング部32を貫通し、その下流端部がオイルクーラ46の導入管56eに接続される。戻り油路54は、その上流端部がオイルクーラ46の導出管56gに接続され、その中間部が軸受ハウジング部32を貫通する。また、戻り油路54の中間部は、ケーシング12の本体部30の壁部30aや、軸受ハウジング部32の壁部32fを貫通する。戻り油路54の下流端部54aは、ケーシング12内の潤滑油34の油面より高位置に配置される。
ポンプ機構48の説明に戻る。ポンプ機構48は、軸受ハウジング部32の空洞部32c内の空間32dに配置される。ポンプ機構48は、本実施形態において、全体として環状をなしており、その内周側を入力軸14が貫通する。本実施形態のポンプ機構48は、トロコイドポンプである。トロコイドポンプそのものは周知のため、以下、簡易な説明をするにとどめる。
ポンプ機構48は、ポンプハウジング72と、インナーロータ(不図示)と、アウターロータ(不図示)とを有する。
ポンプハウジング72は、ボルト等の固定具(不図示)によって、軸受ハウジング部32の内壁面に固定される。ポンプハウジング72の内部にはインナーロータやアウターロータが収納される。ポンプハウジング72には、第1往き油路50の下流端部や第2往き油路52の上流端部が接続される。
ポンプハウジング72は、その外周面にて径方向外側に張り出す張出部72aと、張出部72aよりファン26側に設けられる嵌込部72bとを有する。ポンプハウジング72の張出部72aは、ケーシング12の空洞部32c内の空間32dを形成する内壁面のうち、第1入力軸受20−A側の内壁面32gに突き当てられる。これにより、入力軸14の軸方向にポンプ機構48が位置決めされる。ポンプハウジング72の嵌込部72bは、ケーシング12の空洞部32c内の空間32dより第1入力軸受20−A側に延びる穴32hの内側に嵌め込まれる。これにより、入力軸14の径方向にポンプ機構48が位置決めされる。
インナーロータは、入力軸14と一体に回転可能に設けられる。アウターロータは、インナーロータの外周側に配置され、ケーシング12に回転自在に支持される。インナーロータには外歯が形成され、アウターロータには外歯と噛み合う内歯が形成される。インナーロータとアウターロータとの間には複数のポンプ室が形成される。
インナーロータは、入力軸14の回転を動力として回転する。アウターロータは、インナーロータの外歯と内歯の噛み合いにより、インナーロータの回転に従って回転する。複数のポンプ室の容積は、アウターロータやインナーロータの回転に伴い増減する。容積が増大するポンプ室にはケーシング12内の潤滑油が第1往き油路50を通して吸い込まれ、容積が減少するポンプ室からは第2往き油路52を通してオイルクーラ46に加圧された状態の潤滑油が送り出される。このように、ポンプ機構48は、入力軸14の回転を動力にして、ケーシング12内の潤滑油をオイルクーラ46に送り出す動作を行うように構成される。
以上の減速装置10の動作を説明する。
モータから入力軸14に回転動力が入力されると、その回転が減速機構24や中間軸18を通して伝達されて出力軸16から出力される。入力軸14が回転すると、ファン26が入力軸14と一体に回転する。ファン26が回転すると、ファン26から送られる風がオイルクーラ46に当てられる。
ポンプ機構48は、入力軸14の回転を動力にして動作する。ポンプ機構48が動作すると、ケーシング12の本体部30内の潤滑油が第1往き油路50を通してポンプ機構48に吸引され、ポンプ機構48から第2往き油路52を通してオイルクーラ46の油導入孔56dに潤滑油が送り出される。
図2〜図4を参照する。ポンプ機構48から送り出される潤滑油は、オイルクーラ46の油路形成部材56内に油導入孔56dから導入される。油路形成部材56内に導入された潤滑油は、ポンプ機構48から受ける圧送力によって、油路形成部材56内を通過した後に油導出孔56fから戻り油路54に導出される。図4では、本実施形態の潤滑油の主な流れを白抜き矢印で示す。本実施形態の潤滑油は、油路形成部材56の内周側環状部56a内を上端部の油導入孔56dから下側に向けて流れつつ、接続部56c内を通して外周側環状部56bに流れ、その外周側環状部56b内を上側の油導出孔56fに向けて流れる。
油路形成部材56内を潤滑油が通過すると、油路形成部材56を通して潤滑油からフィン58に熱伝達され、フィン58から外気に放熱されることで、潤滑油が冷却される。このとき、ファン26から送られる風がフィン58の周囲の空気通路58aを通過することで、フィン58から外気への放熱が促進される。オイルクーラ46で冷却された潤滑油はオイルクーラ46から戻り油路54を通してケーシング12の本体部30内に戻される。
以上の減速装置10の作用効果を説明する。
本実施形態によれば、ケーシング12内の潤滑油34をオイルクーラ46により冷却できるため、オイルクーラ46により潤滑油34から外気への伝熱量を容易に増大させることができる。また、ファン26から送られる風を受ける位置にオイルクーラ46が設けられるため、その風によりオイルクーラ46の放熱を促進できる。これらが相まって、本実施形態の減速装置10によれば、良好な潤滑油の冷却効率を得られる。また、オイルクーラ46により潤滑油を冷却しているため、ケーシング12のフィン等の形状に関わらず良好な潤滑油の冷却効率を得られる利点がある。
ポンプ機構48は、軸受ハウジング部32の空洞部32c内の空間32dに配置されるため、次の利点がある。この空洞部32cは、前述のとおり、軸受スパンを確保するために設けられる。入力軸14を安定して支持するためには長い軸受スパンを確保せざるを得ず、これに伴い軸受ハウジング部32の空洞部32cには入力軸14の軸方向に長いデッドスペースが生じ易くなる。本実施形態によれば、このデッドスペースを有効活用できるようになり、減速装置10にポンプ機構48を組み込みつつ、減速装置10全体の外形寸法の増大を抑えられる。
また、ポンプ機構48は、減速機構24が収納されるケーシング12の本体部30ではなく軸受ハウジング部32内に配置される。よって、ケーシング12の本体部30に減速機構24等の内部部品を組み込むにあたり、その内部部品との干渉を抑え易くなり、減速装置10の組み立て性を確保できる利点もある。
ポンプ機構48は、入力軸14の回転を動力にして動作するように構成される。よって、ポンプ機構48に専用の駆動装置が不要となり、装置点数の削減によるコストダウンや省スペース化を図ることができる。
また、オイルクーラ46は、ケーシング12の軸受ハウジング部32に外嵌されている。よって、たとえば、ファン26と軸受ハウジング部32の間にオイルクーラ46の配置スペースを別途確保せずともよくなり、減速装置10にオイルクーラ46を組み込むにあたって省スペース化を図ることができる。
また、一般には、ファン26側の第1入力軸受20−Aの発熱量は大きい。オイルクーラ46は、この第1入力軸受20−Aと入力軸14の径方向から見て重なる位置に配置されるため、その第1入力軸受20−Aに近い箇所に位置することになる。よって、ケーシング12の軸受ハウジング部32を介して第1入力軸受20−Aの熱をオイルクーラ46まで伝達し易くなり、その熱をオイルクーラ46で放熱することで、第1入力軸受20−Aを冷却し易くなる。また、減速装置10の動作時、ケーシング12の軸受ハウジング部32は、第1入力軸受20−Aと径方向に重なる位置が変位し難く、その変位し難い箇所でオイルクーラ46を安定して支持できる効果も得られる。
また、オイルクーラ46の外径Laは、ファン26の外径Lbより大きい。よって、ファン26から送られた風をオイルクーラ46で効果的に受けられ、より良好な潤滑油の冷却効率を得られる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変更が可能である。
ケーシング12は本体部30と軸受ハウジング部32とが別体である例を説明したが、これらが一体でもよい。
ファン26は、入力軸14に装着される例を説明したが、その装着相手はこれに限られない。この装着相手は、ケーシング12に回転自在に支持される軸であればよく、たとえば、出力軸16、中間軸18等でもよい。また、ファン26は、アキシャルファンを例に説明したが、その種類はこれに限られず、たとえば、ラジアルファン等でもよい。
オイルクーラ46は、ファンカバー28内に配置される例を説明したが、その配置位置は、ファン26から送られる風を受ける位置であればよく、その具体的な位置は特に限られない。オイルクーラ46は、たとえば、ファンカバー28外に配置してもよい。
また、ファン26から送られる風を直接的にオイルクーラ46に当てる例を説明したが、そのファン26によるオイルクーラ46への風の当て方は特に限られない。たとえば、ファン26としてラジアルファン等を用いる場合、ファンカバー28により風の流れ方向を転向させることで、ファン26から送られる風をオイルクーラ46に当てるようにしてもよい。
ポンプ機構48は、軸受ハウジング部32内に配置される例を説明したが、その配置位置は特に限られない。たとえば、ケーシング12の本体部30内に配置されていてもよいし、ケーシング12外に配置されてもよい。ポンプ機構48はトロコイドポンプを例に説明したが、これに限られない。たとえば、ギヤポンプ、ベーンポンプ等でもよい。ポンプ機構48は、入力軸14の回転を動力にして動作する例を説明したが、これに限られず、たとえば、モータ等の駆動装置を用いて動作してもよい。
10 減速装置、 12 ケーシング、 14 入力軸、 20 軸受、 26 ファン、 28 ファンカバー、 32 軸受ハウジング部、 32d 空間、 34 潤滑油、 46 オイルクーラ、 48 ポンプ機構、 54 戻り油路。

Claims (7)

  1. 潤滑油が内部に封入されたケーシングと、前記ケーシングに回転自在に支持される軸と、前記軸の前記ケーシングから突出した部分に装着されたファンと、を備える減速装置であって、
    前記ファンから送られる風を受ける位置に設けられたオイルクーラと、
    前記ケーシング内の潤滑油を前記オイルクーラに送り出すポンプ機構と、
    前記オイルクーラで冷却された潤滑油を前記ケーシング内に戻す戻り油路と、を備えることを特徴とする減速装置。
  2. 前記ケーシングに前記軸を支持させる第1軸受および第2軸受を備え、
    前記ケーシングは、前記第1軸受および前記第2軸受を収納する軸受ハウジング部を有し、
    前記ポンプ機構は、前記軸受ハウジング部内にて前記第1軸受と前記第2軸受との間に設けられる空間に配置される請求項1に記載の減速装置。
  3. 前記ポンプ機構は、前記軸の回転を動力にして、前記潤滑油を前記オイルクーラに送り出す動作を行うように構成される請求項1又は2に記載の減速装置。
  4. 前記オイルクーラは、前記ファンを覆うファンカバー内に配置される請求項1から3のいずれかに記載の減速装置。
  5. 前記ケーシングは、前記ケーシングに前記軸を支持させる軸受を収納する軸受ハウジング部を有し、
    前記オイルクーラは、前記軸受ハウジング部に外嵌される請求項1から4のいずれかに記載の減速装置。
  6. 前記軸受には、第1軸受と、前記第1軸受を挟んで前記ファンとは反対側に配置される第2軸受とが含まれ、
    前記オイルクーラは、前記軸の径方向から見て前記第1軸受と重なる位置に配置される請求項5に記載の減速装置。
  7. 前記オイルクーラの外径は、前記ファンの外径より大きい請求項5または6に記載の減速装置。
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