JP2018059485A - 給水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶できる給水装置を提供する。また、こうした給水装置において装置の部品点数を低減する。【解決手段】給水装置は、建物に水を供給するための給水装置であって、通信部と、制御部と、を備える。通信部は、外部表示器と通信することができるように構成され、給水装置の各種情報を外部表示器に送信可能であり、且つ外部表示器から時刻情報を受信可能である。制御部は、給水装置の各種情報を、外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻と共に記憶部に記憶する。【選択図】図4

Description

本発明は、給水装置に関する。
給水装置は、建物等の給水対象に水道水を供給するために広く使用されている。給水装置の給水方式としては、水道本管の水を一旦受水槽に貯留し、受水槽の水を給水対象へポンプにて加圧する受水槽方式、及び、水道本管の本管圧を利用しポンプにて増圧することにより給水対象へ水を供給する直結給水方式などが知られている。給水装置では、制御部によりポンプが制御され、例えばポンプの吐出し圧力に基づいて推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御が行われる。また、給水装置が複数台のポンプを備える場合には、給水量に応じて運転ポンプの台数制御、及び、起動するポンプをローテーションする制御が行われる。こうした制御部によるポンプの制御は、給水装置の設置状況および給水対象に応じて記憶部に予め記憶された設定値(設定情報)に基づいて行われる。
給水装置の設定情報は、建物等の使用状況および環境の変化に応じて変更が求められる場合がある。一般的に、設定情報の変更は、給水装置に設けられている運転パネルによって行われる。しかし、通常、給水装置は自動制御がなされるため、運転パネルが操作される機会は少ない。また、給水装置は、機械室またはポンプ室などの電気的なノイズが多い環境に設置されることがあり、電気的ノイズに強い7セグメントLEDおよび表示灯などが使用されている。このため、運転パネルは比較的簡略化された構成になり、また設定情報を変更する操作は頻度も小さいため、利便性が重要視されずに操作が複雑になりやすい。特に、複数の設定情報を変更する場合には運転パネルの操作が煩雑となる。
そして、近年、携帯端末にて操作することができる給水装置が提案されている。携帯端末にて給水装置を操作することにより、給水装置の運転パネルを簡略化することができるとともに、携帯端末の操作部を利用して給水装置に不慣れなユーザーでも容易に給水装置を操作することができる。
特開2005−171788号公報
上記したように、携帯端末などの外部表示器を用いて給水装置を操作することができる場合、簡単な操作によって給水装置の設定を変更できるため、誤った設定の変更をしてしまい、給水装置の動作に支障をきたすおそれがある。よって、給水装置に不具合が発生した場合には、設定変更が行われた履歴を参照することが、不具合の原因を究明するのに非常に有効となる。
設定変更の履歴だけにかかわらず、給水装置では、異常検出履歴およびポンプに関する履歴など、給水装置の運転に関する情報の履歴を記憶することが機器の保守点検の一環に役立つ。こうした情報の履歴を記憶するときには、情報を記憶するときの時刻情報を合わせて記憶することが有効である。しかし、給水装置の設置されている環境や給水装置の個体差などの原因により、給水装置の制御に用いられている時刻には誤差が生じている可能性がある。このため、給水装置の運転に関する情報の履歴を正確に記憶するには、給水装置の制御に用いられている時刻を定期的に補正する必要がある。
また、給水装置では、メンテナンス時または落雷等の異常時において、電源遮断が予想される。電源遮断時に給水装置の時刻情報を更新するには、給水装置のクロックに電源を供給するバッテリーが必要となり、部品点数およびコストの増加の一因となっている。また、バッテリーを備える場合には、バッテリーの定期的なメンテナンスおよび交換も必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶できる給水装置を提供することを目的の1つとする。また、こうした給水装置において装置の部品点数を低減することを目的の1つとする。
(手段1)
本発明の給水装置は、建物に水を供給するための給水装置であって、通信部と、制御部と、を備える。通信部は、外部表示器と通信することができるように構成され、給水装置の情報を外部表示器に送信可能であり、且つ外部表示器から時刻情報を受信可能である。制御部は、給水装置の各種情報を、外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻と共に記憶部に記憶する。
かかる構成により、本発明の給水装置は、外部表示器と通信するときに外部表示器から時刻情報を受信する。これにより、より正確な時刻を取得することができる。そして、給水装置の運転に関する情報を、より正確な時刻と共に記憶することができる。また、電源の遮断時に給水装置の時刻情報を更新するためのバッテリーを備えなくても、電源復帰後に外部表示器と通信するときに、外部表示器から時刻情報を受信して給水装置の時刻情報を補正することもできる。このため、装置の部品点数を低減することもできる。
ここで、外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻は、外部表示器から受信した時刻そのものであってもよいし、外部表示器から受信される時刻に基づいて給水装置が計時した時刻であってもよい。また、給水装置の運転に関する情報は、給水装置の制御に関する設定入力、給水装置の異常情報、ポンプの運転・停止、ポンプの流入圧力、ポンプの吐出し圧力、ポンプが有するモータの電流値、ポンプからの流量情報、ポンプの温度、ポンプの回転数のうち、少なくとも一部が含まれる。
(手段2)
手段1に記載の給水装置であって、給水装置の各種情報には、給水装置の運転に関する情報が含まれてもよい。そして、制御部は、外部表示器から受信される時刻情報に基づいて給水装置の時刻を設定し、給水装置の運転に関する情報を、設定した給水装置の時刻と共に記憶部に記憶してもよい。
こうすれば、外部表示器から受信される時刻情報に基づいて給水装置の時刻をより正確に設定することができる。また、給水装置が電源遮断時に計時しなくても、外部表示器と通信して給水装置の時刻を設定することができ、給水装置の構成を簡易にできる。
(手段3)
手段1又は2に記載の給水装置であって、給水装置は、記憶部を備えてもよい。そして、記憶部には、給水装置の運転に関する情報と共に外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻が記憶される不揮発性の記憶領域を有してもよい。
こうすれば、給水装置への電源の供給が遮断されたときにも、記憶部に記憶された情報を保つことができる。
(手段4)
手段1から3の何れか1つに記載の給水装置であって、通信部は、給水装置の制御のた
めの設定入力を受信することができてもよい。そして、制御部は、外部表示器から受信される設定入力を、給水装置の運転に関する情報として、外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻と共に記憶部に記憶してもよい。
こうすれば、外部表示器から設定入力を受信したときに、その履歴をより正確な時刻とともに記憶することができる。
(手段5)
手段1から4の何れか1つに記載の給水装置であって、制御部は、給水装置の各種情報として、給水装置の異常情報、ポンプの運転・停止、ポンプの流入圧力、ポンプの吐出し圧力、ポンプが有するモータの電流値、ポンプからの流量情報、ポンプの温度、ポンプの回転数のうち、少なくとも一部を記憶部に記憶してもよい。
(手段6)
手段1から5の何れか1つに記載の給水装置であって、通信部は、外部表示器から電波を受信して該電波を電力に変換する制御部側アンテナ部を有してもよい。
(手段7)
手段1から6の何れか1つに記載の給水装置であって、通信部は、情報を近距離無線通信(NFC)によって外部表示器に送信してもよい。
(手段8)
手段1から7の何れか1つに記載の給水装置であって、制御部は、給水装置の各種情報として、外部表示器との通信記録を記憶部に記憶してもよい。
本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す左側面図である。 制御部の一例を示す概略ブロック構成図である。 制御部により実行されるタイマーカウント処理の一例を示すフローチャートである。 制御部により実行される設定情報変更処理の一例を示すフローチャートである。 制御用メモリに記憶される異常履歴の一例を示す図である。 外部表示器に表示されるポンプ運転履歴の一例を示す図である。 制御部により実行される設定情報変更処理の別の一例を示すフローチャートである。 制御部により実行される通信時制御処理の一例を示すフローチャートである。 変形例の制御部および外部表示器を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では同一または相当する構成要素には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す模式図であり、図1は平面図、図2は正面図、図3は左側面図である。図示するように給水装置10は、ベース20の上に、二台のポンプ30A,30Bと、これらポンプ30A,30Bの中間に配置される圧力タンク50とが載置されている。また、給水装置10は、ポンプ30A,30Bの吐出側に接続される吐出配管40と、圧力タンク50の上部に設置される制御盤60とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
まず、給水装置10の建物への給水方式としては、水道本管の水を一旦受水槽に貯留し、受水槽の水を給水対象へポンプにて増圧する受水槽方式、及び、水道本管の本管圧を利用しポンプにて増圧することにより給水対象へ水を供給する直結給水方式などがある。また、給水対象への給水方式としては、ポンプにて増圧した水を直接圧送する直送式、または、ポンプにて増圧した水を屋上のタンクに一旦貯留し、自然流下にて給水を行う高置水槽方式等がある。
ベース20は略矩形の平板状で、長手方向の両側辺は下方向に折り曲げられた後に外方向に折り曲げられることで、L字状の固定辺23,23を構成している。
ポンプ30A,30Bは、それぞれポンプ部31A,31Bと、これらを駆動するモータ部33A,33Bとを備えている。ポンプ部31A,31Bの手前側の端面には、図示しない受水槽または水道本管から分岐した供給管(不図示)を接続する吸込部35A,35Bが設けられ、またポンプ部31A,31Bの上面には吐出部37A,37Bが設けられている。なお、直結給水方式の場合には、吸込部35A,35Bが水道本管から分岐した供給管に逆流防止装置(不図示)を介して接続され、供給管には、水道本管の圧力を検出する図示しない圧力センサが設けられる。以下、供給管に設けられる水道本管の圧力を計測する圧力センサにより検出される圧力値を「流入圧力」という。
吐出配管40は略T字状の配管であり、両ポンプ30A,30Bの吐出部37A,37Bに、フロースイッチ49A,49B、及びチェッキ弁(逆止弁)47A,47Bを介してその両端が接続されている。また吐出配管40の中央には吐出集合管43が設けられている。これによって両ポンプ30A,30Bの吐出側は並列に接続され、両ポンプ30A,30Bの吐出流体は吐出集合管43にて合流する。またチェッキ弁47A,47Bによって、ポンプ30A,30Bが停止したときに吐出配管40内の水がポンプ30A,30B側に逆流しない。また吐出配管40の中央の下部にはこの吐出配管40を圧力タンク50に連結する連結配管45が取り付けられ、さらに吐出配管40には配管内圧力を検出する圧力センサ48が取り付けられている。そして圧力タンク50とチェッキ弁47A,47Bの効果によって、ポンプ30A,30Bが停止した後の吐出配管40内の圧力は、水が使用されない限り一定圧力に保持される。以下、圧力センサ48により検出される圧力値を「吐出し圧力」という。
なお、本実施例ではポンプ30A,30Bとポンプ2台の構成だが、ポンプ台数は1台もしくは3台以上の複数台の構成としてもよい。
制御盤60は、ケース61内に、ポンプの運転制御を行う各種電気回路からなる制御部65を内蔵して構成されている。この制御部65は、外部表示器80と有線または無線により通信する通信部73を備えている。外部表示器80としては、例えばスマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等の汎用端末機器、または遠方監視器などの専用端末機器が採用される。
図4は、制御部の一例を示す概略ブロック構成図である。図示するように、制御部65は、制御用メモリ66と、演算部69と、I/O部(入力部および出力部)70と、運転パネル(操作表示部)79と、通信部73と、を備えている。設定部71及び表示部72は、運転パネル(操作表示部)79に備えられている。
また、図3のように制御部65は通信部73と別々の基板としてもよい。その場合は、制御部65と通信部73はシリアル通信や信号線等の有線もしくは無線通信にて接続される。制御部65と通信部73を別々の基板とした場合は、給水装置10から離れた場所(例えば、管理人室や遠隔監視室等)に設置し、制御部65とシリアル通信や信号線等で接
続された遠隔監視用の機器内に通信部73を構成してもよい。
設定部71は、外部操作により、給水を行うのに必要な各種設定値(設定情報)を設定するのに使用される(設定入力)。設定部71において設定された各種設定値は、制御用メモリ66に記憶される。一例として、ユーザーは、設定部71を介して、停止圧力、始動圧力、及び、その他制御に必要な情報を設定情報として入力(設定入力)し、設置現場にて設定情報を変更できるようになっている。
また、設定情報には、外部表示器80による設定情報の変更を制限する変更制限情報が含まれてもよい。変更制限情報によって設定情報の変更が禁止されているときには、外部表示器80から設定情報を変更することができない。この場合には、設定部71を通じて変更制限情報を変更することで、外部表示器80による設定情報の変更(設定入力)が許容される。これにより、例えば、メンテナンス作業中に、第三者が外部表示器80により設定情報を変更することを防止することができる。また、給水装置10は、マンションやビルの道路に面した外壁面に設置されることもあり、第三者が外部表示器80を用いて不正なアクセスすることが懸念される。これら不正アクセスが確認された場合に、制御部65は、変更制限情報を変更することによって、外部表示器80による設定情報の変更を禁止するとよい。そうすれば、外部表示器80にて設定入力ができなくなり、第3者における不正アクセス等を防止することができる。更に、制御部65は、変更制限情報にて外部表示器80による通信を禁止してもよい。そうすれば、外部表示器80にて給水装置10の各種情報を閲覧することもできなくなるため、不正アクセスへのセキュリティがより向上することとなる。なお、変更制限情報は、設定情報の内容ごとに設定できるものとしてもよい。
本実施形態では設定部71には、各種設定情報を設定する設定モードとするための設定ボタン75が備えられている。設定ボタン75が所定時間(例えば1秒)長押しされると設定部71(操作表示部79)は設定モードとなり、ユーザーは、操作表示部79より各種設定値を設定変更することができる。
表示部72は、ユーザーインターフェースとして機能し、制御用メモリ66又は通信用メモリ67に格納されている設定値等の各種データや、現在のポンプ30A,30Bの運転状況(運転情報)、例えばポンプ30A,30Bのそれぞれの運転または停止、運転周波数、電流、流入圧力、吐出し圧力、モータ部33A,33Bを駆動するインバータのトリップ、吸入側圧力低下警報、及び、受水槽警報等を表示する。
制御用メモリ66には、給水装置10を制御するための制御プログラム、給水装置10の装置情報、故障履歴、運転履歴、及び、設定部71を通じて入力された設定情報等が格納されている。ここで、ポンプの出力は、モータ部33A,33Bの容量やモータ部33A,33Bを駆動するためのインバータの容量等にて代用してもよい。また、故障発生時には故障履歴、定期的に給水装置10の運転履歴等の情報も制御用メモリ66に記憶される。
制御用メモリ66としては、ROM、HDD、EEPROM、FeRAM、及び、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、RAM等の揮発性メモリが使用される。制御用メモリ66には、各種データ、例えば演算部69における演算結果のデータ(運転時間、積算値等)、圧力値(流入側圧力、吐出側圧力)、設定部71を通じて入力された設定情報、及びI/O部70を通じて入力される、またはI/O部70を通じて出力されるデータ等が格納される。
I/O部70としては、ポート等が使用される。I/O部70は、圧力センサ48の入
力信号、及び、フロースイッチ49A,49Bの信号等を受け入れて演算部69に送る。演算部69としては、CPUが使用される。演算部69は、制御用メモリ66に格納されているプログラム及び各種データ、並びにI/O部70から入力される信号に基づいて、ポンプ30A,30Bを運転するための各種データの設定、計時、及び、演算等を行う。演算部69からの出力は、I/O部70に入力される。なお、演算部69内に計時を行うためのクロックを有してもよいし、演算部69の外部にセラロック、水晶振動子または水晶発振器等を設けて、その入力信号をクロックとしてカウントしてもよい。
また、I/O部70とポンプ30A,30Bを駆動するインバータとは、RS422,232C,485等の通信手段により互いに接続される。I/O部70からポンプ30A,30Bへは、各種設定値や周波数指令値、発停信号(運転・停止信号)などの制御信号がインバータへ送られ、ポンプ30A,30BからI/O部70へは、実際の周波数値や電流値等の運転状況(運転情報)がインバータから逐次送られる。
なお、I/O部70とポンプ30A,30Bを駆動するインバータとの間で送受信される制御信号としては、アナログ信号および/またはデジタル信号を用いることができる。例えば、回転周波数等にはアナログ信号を用い、運転停止指令等にはデジタル信号を用いることができる。また、30A,30Bの可変速制御を行わない場合はインバータはなくてもよい。
通信部73は、有線通信または無線通信によって外部表示器80と通信可能なように構成されている。無線通信としては、例えば近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の技術を利用することができる。また、Bluetooth(登録商標)およびWi−Fiなど、任意の方式の無線通信を利用することができる。ただし、NFCは、制御部65と外部表示器80とを近づけるだけで通信を完了させることができる点で有利である。また、有線通信としては、例えば制御部65にUSB(Universal Serial Bus)のような外部接続端子が設けられ、ここに外部表示器80が接続されることによって通信がなされてもよいし、RS422,232C,485等のシリアル通信を用いてもよい。
本実施形態では、表示部72として、7セグメントLED及び表示灯などの簡易な表示器を採用することができる。ただし、表示部72は、こうした例に限定されず、ドットマトリクス方式による液晶表示器などであってもよい。また、外部表示器80として、タッチ入力方式または押圧ボタン方式を用いた液晶画面での高機能表示器を採用することができる。この場合、表示部72には簡易な情報を表示でき、外部表示器80には大きな情報量の情報を表示できる。こうした構成により、外部表示器80に、制御部65によるポンプ30A,30Bの運転状況に関した情報など(例えば、目標圧SV、現在圧PV、ポンプ30A,30Bの運転・停止、及び、ポンプ30A,30Bの周波数など)を同一画面上に表示することによって、給水装置に不慣れなユーザーも誤解することなく、給水装置10の状態を認識したり、設定変更を行うことができる。また、給水装置10は、機械室またはポンプ室などの電気的なノイズの多い環境に設置されることがある。こうした場合に備えて、表示部72として、液晶表示やタッチパネルよりも電気的ノイズに強い7セグメントLEDや表示灯、機械的な押圧ボタンなどにて構成された表示器が使用されてもよい。これにより、外部環境から発生される電気的なノイズによって外部表示器80の液晶表示やタッチパネル操作に異常が発生した場合でも、表示部72により給水装置10の運転に必要な最低限度の表示および操作を行うことができる。したがって、給水装置10を電気的ノイズの多い環境下にも設置することができる。
さらに、外部表示器80として、スマートフォン、携帯電話、パソコン、又は、タブレットなどの汎用端末機器を採用した場合には、これらの機器に、外部表示器80として作
用するための専用のアプリケーションソフトウエアをインストールさせてもよい。この場合には、専用のアプリケーションソフトウエアをユーザーのレベル又は目的に沿って複数用意してもよい。
外部表示器80は、給水装置10と通信時には、正確な時刻を保有する機能を有するとよい。その一例として、外部表示器80は、GPSを保有しており、更には、公衆回線やネットワーク等を介して、定期的に現在地点における標準時を取得する通信機能を保有する機器を用いるとよい。そして、給水装置10と通信を行う際には上述した給水装置10と通信する専用のアプリケーションソフトウエアで、この標準時を参照し給水装置に送信するとよい。但し、本実施例においては、給水装置10と通信するときにのみ正確な時刻を保有していればよく、外部表示器80による正確な時刻の取得の方法は、上述した標準時の自動取得のみに限らない。専用のアプリケーションソフトウエアにて、現在時刻の入力機能を設け、給水装置10と通信する前にユーザーが時刻合わせを行っても良い。例えば、給水装置10は地下のポンプ室など電波の届かない場所に設置されることがある。外部表示器80を用いて給水装置の時刻を設定することは、ポンプ室外に外部表示器を移動させ電波の届く場所にて正確な時刻の設定を行うこととなる。よって、正確な時刻を給水装置10は保有することができる。
なお、制御部65に運転パネル79または表示部72が設けられずに、外部表示器80のみが設けられてもよい。この場合、上述した運転パネル79の機能は外部表示器80にて全て実施可能とする。給水装置10には表示器自体を設ける必要がなくなるので、給水装置10全体のコストを更に下げることが可能である。
次に、制御部65による給水装置10の給水制御における自動運転ついて説明する。ポンプ30A,30Bが停止している状態で吐出し圧力が所定の始動圧力にまで低下すると、制御部65はポンプ30A,30Bの少なくとも一方を始動させる。具体的には、制御部65はポンプ30A,30Bの駆動を開始するようにモータ部33A,33B(インバータを備える場合にはインバータ)に指令を出す。ポンプ30A,30Bの運転中は、設定された圧力(設定圧)により推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御などの制御が行われる。具体的には推定末端圧力一定制御の場合はポンプ30A,30Bの回転数と目標圧力制御カーブとを用いて目標圧(SV)を設定し、目標圧力一定制御の場合は設定圧を目標圧(SV)とする。また、吐出し圧力を現在圧(PV)とする。そして、SVとPVの偏差にてPID演算を行いポンプ30A,30Bの指令回転数が設定される。なお、直結給水にて推定末端圧力一定制御を行う場合、流入圧力に基づいて目標圧力制御カーブを補正してもよい。具体的には目標圧力制御カーブを流入圧力だけ加算し、目標圧(SV)を算出する。また、制御部65は、本実施形態のようにポンプが複数台ある場合は、同時に起動可能なポンプ台数(ポンプ並列運転台数)にて水量に応じたポンプの台数制御も行われる。
ポンプ30A,30Bの運転中に建物での水の使用が少なくなると、フロースイッチ49A,49Bは、過少水量を検出し、その検出信号を制御部65に送る。制御部65はこの検出信号を受け、ポンプ30A,30Bに指令を出して吐出し圧力が所定の運転停止圧力に達するまでポンプ30A,30Bの回転数を増加させ、圧力タンク50に蓄圧した後ポンプ30A,30Bを停止(小水量停止)させる。ポンプ30A,30Bが小水量停止した後に、再び建物内で水が使用されると吐出し圧力が始動圧力以下まで低下しポンプ30A,30Bが始動する。なお、本実施形態のようにポンプが複数台ある場合には、始動するポンプ30A,30Bをローテーションさせ、ポンプ30A,30B内に水が滞留するのを防ぐことが好ましい。また、小水量を検知する方法としては、フロースイッチ49A,49Bを用いずに、モータ部33A,33Bの電流値による低負荷や締切圧力等その他の手段を用いてもよい。
次に、給水装置10による履歴の記憶について説明する。実施形態の給水装置10では、給水装置10の運転に関する情報として、設定情報(設定値)の変更履歴、給水装置10の異常情報、ポンプ30A,30Bの運転・停止、ポンプ30A,30Bの吐出し圧力(直結給水方式の場合は吐出し圧力および流入圧力)、ポンプ30A,30B(モータ部33A,33B)の電流値、ポンプ30A,30Bの流量、および、ポンプ30A,30Bの温度について、各履歴が制御用メモリ66に記憶される。これらの履歴は、時刻と共に記憶される。なお、これらの履歴は、制御用メモリ66が不揮発性記憶領域を有する場合にはその不揮発性記憶領域に記憶されてもよい。
本実施形態では、制御部65により設定される履歴用カウントChに基づいて、履歴と共に記憶される時刻が算出される。図5は、制御部65により実行されるタイマーカウント処理の一例を示すフローチャートである。タイマーカウント処理では、制御部65は、クロックが所定の期間まで達しカウントアップがなされるのを待つ(ステップS100)。そして、カウントアップがなされると(S100:Yes)、制御部65は、履歴用カウントChをインクリメント処理し(ステップS102)、基準時刻T0に履歴用カウントChを加えて現在時刻Tcを算出して(ステップS103)、再び内部クロックのカウントアップがなされるのを待つ。基準時刻T0は、外部表示器より受信して制御用メモリ66に記憶されている時刻であり、詳しくは後述する。こうした処理により、履歴用カウントChは、所定の期間が経過するごとにインクリメントされ、算出された現在時刻Tcが更新される。なお、タイマーカウント処理は、図5に示す例に限定されず、クロックのカウントアップがなされるごとに開始されて、現在時刻Tcをインクリメントする処理などであってもよい。
ここで、上述したChのインクリメントを行う所定の期間は表示部72にて表示する最少単位であればよい。例えば、履歴に1分単位にて年月日時分の時刻を表示するならば、履歴用カウントChは1分ごとにインクリメントされ、履歴が日にち単位にて年月日と表示されるならば、1日毎にインクリメントされる。更に、複数の履歴を持つ場合、履歴用カウントChは各履歴ごとに保有しても良いし、インクリメントする単位ごとに保有しても良い。また、各履歴の表示時刻は、外部表示器80より取得できる時刻の最小単位より一桁以上大きな単位とする。例えば、外部表示器より取得可能な時刻の最小単位が年月日時分秒といった秒単位ならば、履歴表示は年月日時分、もしくは年月日時とするとよい。そうすることで、取得した時刻データと表示する時刻データの誤差を少なくすることが可能である。
続いて、給水装置10による履歴の記憶の一例として、給水装置10に設定入力がなされたときの動作を説明する。図6は、制御部65により実行される設定情報変更処理の一例を示すフローチャートである。この設定情報変更処理は、外部表示器80から給水装置10に対して設定情報の変更が適切に要求され、設定情報が変更されるときに実行される。設定情報変更処理が開始されると、制御部65は、まず、外部表示器80からの設定入力に応じて設定情報を変更する(ステップS200)。このときには、制御部65は、制御用メモリ66に記憶されている設定情報を変更して記憶する。
ここで、設定情報の変更履歴として、上述した変更制限情報の変更履歴を保存してもよい。上述したように、不正アクセスが確認された場合に、制御部65は、変更制限情報を変更する。変更制限情報が制御部65にて変更されたことを意味する履歴を残すことで、不正アクセスがなされたことの履歴を残すことができる。また、制御部65が外部表示器より不正アクセスされたと判断した時に、その時刻と不正アクセスした外部表示器80の識別情報とを、給水装置10の各種情報として履歴に残してもよい。
設定情報を変更すると、制御部65は、設定入力をした外部表示器80から時刻情報T1を受信したか否かを判定する(ステップS202)。ここで、制御部65は、外部表示器80からの設定情報の変更が適切になされたときには、外部表示器80に対して時刻情報T1を送信するように要求するものとしてもよい。また、外部表示器80が給水装置10に対して設定情報の変更を要求するための信号に、時刻情報T1が含まれるものとしてもよい。
制御部65は、外部表示器80から時刻情報T1を受信しているときには(S202:Yes)、設定情報の変更履歴を、外部表示器80から受信した時刻T1とともに制御用メモリ66に記憶する(ステップS204)。続いて、制御部65は、基準時刻T0を外部表示器80からの時刻情報T1に置き換え(ステップS206)、履歴用カウントChを値0にリセットして(ステップS208)、設定情報変更処理を終了する。これにより、基準時刻T0には、最新に外部表示器80から受信された時刻情報T1が設定される。一般に、携帯端末などの外部表示器80は、先に述べたように、通信を利用して時刻の誤差を修正する機能を有している場合が多く、比較的正確な時刻情報を有している。このため、本実施形態の給水装置10は、外部表示器80から時刻情報T1を受信し、給水装置10の運転に関する情報の履歴を、受信した時刻T1とともに記憶する。これにより、演算部69のクロックの精度に関係なく給水装置10の履歴情報をより正確な時刻と共に記憶することができる。
制御部65は、外部表示器80から時刻情報T1を受信していないときには(S202:No)、制御部65は、設定情報の変更履歴を、算出された現在時刻Tcとともに制御用メモリ66に記憶して(ステップS210)、設定情報変更処理を終了する。上記したように、基準時刻T0には最新に外部表示器80から受信された時刻T1が設定され、この基準時刻T0に基づいて現在時刻Tcが算出される。こうした処理により、外部表示器80から時刻情報T1を受信していないときにも、基準時刻T0に基づいて、給水装置10の履歴情報をより正確な時刻とともに記憶することができる。
本実施形態では、外部表示器80以外の設定入力手段にて設定変更が行われた場合でも、算出された時刻Tcを用いて変更履歴を記憶することが可能である。例えば、運転パネル79より設定入力を行う際には、ユーザーが時刻情報を入力する手間を省き、演算にて算出された時刻Tcにて変更情報を履歴し、外部表示器80より設定入力する際には正確な時刻T1を受信して、時刻T1を用いて履歴する。このように入力手段により時刻の設定のありなしが決まる場合は、どの手段にて設定入力されたか(運転パネル79からの設定入力か外部表示器80からの設定入力が等)の情報を履歴情報に追加してもよい。
以上のように、本実施形態の給水装置10は、外部表示器80から時刻情報T1を受信して基準時刻T0が設定されるため、より正確な算出された時刻Tcを保持することができる。ノイズ等の影響で演算部69のクロックが異常発振し、算出された時刻Tcの誤差が大きくなっても、制御部65は、正確な時刻T1を受けとる度に、算出された現在時刻Tcを補正することができることを意味する。また、給水装置10への電源遮断時に計時しなくても、電源復帰後に外部表示器80から時刻情報T1を受信することによって正確な時刻を取得することができる。このため、計時用のバッテリーなどを備えない構成とすることができ、給水装置10の構成を簡易にすることもできる。
図7は、制御用メモリ66に記憶される給水装置10の異常履歴の一例を示す図である。本実施形態では、給水装置10は、異常が生じていると判断したときに、検出した異常を異常発生時刻とともに制御用メモリ66に記憶する。この異常発生時刻には、上記した図5にて算出された時刻Tcが用いられる。図7に示す例では、異常が検出される度に、そのときの算出された時刻Tcと異常内容が異常履歴として記憶されている。
ここで、履歴No.4の異常は、給水装置10の電源が遮断されてから電源復帰され、いまだ外部表示器80から時刻情報T1を受信しないときに給水装置10の異常が生じたために、基準時刻T0が設定されておらず、日時の欄の異常発生時刻が記憶されていない例を示している。この状態にて、何らかの表示手段により異常履歴の表示を行う場合は、図7のように日時欄は『--年--月--日--時--分』のような、時刻データを保有していないことが視認できる特殊な表示とするとよい。
制御部65は、No.4の異常が生じたときからの経過時間Cnをカウントし、そして、外部表示器80から時刻情報T1を受信したときに、受信した時刻情報T1から経過時間Cnを減算することによりNo.4の異常発生時刻Tnを算出してもよい。更には、履歴情報として、算出した時刻Tnを外部表示器80や表示部72にて表示したり、制御用メモリ66に記憶してもよい。外部表示器80にて異常履歴表示を行う要求があった場合には、制御部65は、先に時刻情報T1を外部表示器80より受信しTnを算出した後に、異常履歴を外部表示器80に送信すればよい。そうすることで、外部表示器80にて異常履歴表示を行う際に、時刻データTnを常に表示可能となる。
制御用メモリ66に記憶されている履歴情報は、外部表示器80に送信されて外部表示器80の液晶画面などにより表示可能とされてもよい。図8は、外部表示器80に表示されるポンプ運転履歴の一例を示す図である。図8に示す例は、外部表示器80は、横軸が時刻、縦軸がポンプ30A,30Bの吐出側圧力(実線)および流入側圧力(破線)として、ポンプ運転履歴を示している。尚、この場合、給水装置10は直結給水方式である。給水装置10では、一般的に、これらの圧力値により、水の供給先の使用量やポンプ30A,30Bの運転状況を把握することができる。本実施形態の給水装置10では、上述した図5にて算出された時刻Tcが、ポンプ運転履歴と共に記憶されるとよい。そうすれば、図8に示すように、算出された時刻Tcを用いて、時系列にてポンプ30A,30Bの吐出し圧力および流入圧力を表示することになり、ユーザーはより正確なポンプ運転履歴情報を確認することができる。なお、ポンプ運転履歴は、任意の期間毎に制御用メモリ66に記憶されればよく、記憶される頻度が設定情報の変更などにより設定できてもよい。更には、図7にて説明した故障履歴と同様に、基準時刻T0が存在しない過去のポンプ運転履歴については、時刻を遡って時刻Tpを設定してもよい。
図9は、制御部により実行される設定情報変更処理の別の一例を示すフローチャートである。図9に示す設定情報変更処理は、図6に示す設定情報変更処理に対して、ステップS210の処理に代えて、ステップS209、210aが実行される。制御部65は、外部表示器80から時刻情報T1を受信していないときには(S202:No)、履歴用カウントChに基づいて前回に外部表示器80から時刻情報T1を受信してからの経過時間を算出する(ステップS209)。そして、制御部65は、設定情報の変更履歴を、算出した経過時間とともに制御用メモリ66に記憶して(ステップS210a)、設定情報変更処理を終了する。つまり、図9の設定情報変更処理では、外部表示器80から時刻情報T1を受信したときには受信した時刻が記憶され、その後、前回に外部表示器80から時刻情報T1を受信してからの経過時間が記憶される。こうした処理においても、図6に示す設定情報変更処理と同様に、給水装置10の制御に関する情報の履歴を、正確な時刻とともに記憶することができる。
なお、図4の構成において、操作表示部79に演算部(不図示)やメモリ(不図示)を追加で設けても良い。また、通信部73にも演算部(不図示)やメモリ(不図示)を追加で設けても良い。その場合、図5および図6の処理はどの演算部にて行ってもよい。演算部を複数に分散させることにより、例えば、給水に関する処理を演算部69にて実施し、外部表示器80への通信データ処理を通信部の演算部にて実行し、表示操作に関する処理を表示部
の演算部にて実施するとよい。これにより同時に処理できる工程が増え、処理速度が向上する。また、給水装置10に関連する各種設定値や各種情報も、どの記憶部にて保存してもよいし、複数のメモリに記憶してもよい。それにより、複数のメモリのうち何れかが破損した場合でも、正常に動作するメモリの情報を用いて、給水装置10に関連する情報を復旧させることができる。
図4の他の構成として、演算部69および制御用メモリ66は、操作表示部79に設けてもよいし、通信部73に設けてもよいし、操作表示部79や通信部73を制御部65と別基板として、通信やバスにて接続する構成としてもよい。また、メモリは揮発性メモリのみでもよいし、不揮発性メモリを備えてもよい。
(変形例1)
図10は、制御部65により実行される通信時制御処理の一例を示すフローチャートである。この通信時制御処理は、図5の処理と平行して行われるものであり、給水装置10の通信部73が外部表示器80と通信したときに制御部65により実行される。外部表示器80との通信がなされると、まず、制御部65は、外部表示器80から時刻情報T1を受信したか否かを判定し(ステップS300)、外部表示器80から時刻情報T1を受信しているときには(S300:Yes)、基準時刻T0を、受信した時刻T1に置き換え(ステップS302)、履歴用カウントChを値0にリセットして(ステップS304)、通信時制御処理を終了する。外部表示器80から時刻情報T1を受信していないときには(S300:No)、制御部65は、そのまま通信時制御処理を終了する。なお、制御部65は、外部表示器80との通信が確立されたときに、外部表示器80に対して時刻情報T1を送信するように要求するものとしてもよい。また、外部表示器80と通信を確立するとき、または、外部表示器80からパスワードを受信するなどして外部表示器80を認証するときに、外部表示器80から給水装置10に時刻情報T1が送信されるものとしてもよい。このように、図10に示す通信時制御処理では、給水装置10は、外部表示器80と通信したときに時刻情報T1を受信して、基準時刻T0を補正するので、給水装置10の算出された時刻Tcをより正確な時刻とすることができる。
以上のように、図10の通信時制御処理においても、給水装置10は、外部表示器80から受信した時刻情報T1に基づいて、給水装置10の制御に関する情報を、より正確な算出された時刻Tcと共に記憶することができる。尚、本変形例を用いる場合は、図6の設定情報変更処理では、ステップS200とステップS210だけが行われてもよい。
(変形例2)
図11は、変形例の制御部および外部表示器を示す図である。この変形例では、通信部73が、制御部側アンテナ部76、集積回路77、及び、記憶部78を備えている。記憶部78は、通信用の揮発性メモリ(不図示)並びに不揮発性メモリ(不図示)を含んでいる。集積回路77は、制御部側アンテナ部76、記憶部78に電気的に接続されている。なお、図11に示す制御部65Aは表示部72を備えていないが、表示部72を備えてもよい。また、変形例の制御部65Aは、ポンプ30A,30B等の給水装置10の他の構成と一体に設けられていてもよいし、給水装置10のデータを中継するための装置として給水装置10の他の構成から離れて設けられてもよい。
変形例の外部表示器80は、電波を送受信する表示器側アンテナ部81と、表示部82と、バッテリー83と、データリーダー84と、を備えている。この外部表示器80では、表示器側アンテナ部81で受信したデータがデータリーダー84で読み取られる。そして、データリーダー84で読み取られたデータ(例えば、目標圧SV、現在圧PV、ポンプ30A,30Bの周波数など)が表示部82で表示される。また、外部表示器80より給水装置10の各種設定値を変更することも可能とする。バッテリー83は、表示器側ア
ンテナ部81、データリーダー84、および表示部82に電力を供給する。
外部表示器80として、例えばスマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等の汎用端末機器を用いてもよく、遠隔監視器などの専用の端末機器を用いてもよい。特に、スマートフォンなどの汎用端末機器を外部表示器として使用すれば、専用の表示器を制作するコストが削減できるので、給水装置のコストを下げることができる。また、複数のユーザーが個々の汎用端末機器に給水装置10の状態を表示させたり、設定を変更したりすることができるので、ユーザーのレベル又は目的に沿った操作を提供することが可能である。たとえば、マンションまたはビルの管理人のような給水装置に関する専門知識のないユーザーに対して、ポンプ30A,30Bの制御に関する情報などを分かり易く知らせることができる給水装置を安価に提供することができる。
外部表示器80は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の技術によって制御部65Aと接続される。より具体的には、外部表示器80を制御部65Aに近づけた状態で、表示器側アンテナ部81が電波を発生すると、その電波を制御部側アンテナ部76が受け取り、制御部側アンテナ部76は電波を電力に変換する。この電力は集積回路77および記憶部78に供給されてこれら集積回路77および記憶部78を駆動する。外部表示器80が記憶部78のデータを読取る場合、集積回路77は、電波に含まれる通信データに基づいて、記憶部78に記憶されているデータを読み取り、制御部側アンテナ部76にデータを送る。制御部側アンテナ部76は、データとともに電波を表示器側アンテナ部81に送信する。データリーダー84は、表示器側アンテナ部81が受信したデータを読み取り、そのデータを表示部82に表示させる。また、外部表示器80が記憶部78のデータを変更する場合、集積回路77は、電波に含まれる通信データに基づいて、記憶部78のデータを変更し、制御部側アンテナ部76にデータ変更が実行されたことを意味するデータを送る。制御部側アンテナ部76は、データとともに電波を表示器側アンテナ部81に送信する。データリーダー84は、表示器側アンテナ部81が受信したデータを読み取り、データ変更が実行されたことを表示部82に表示させる。
外部表示器80は、表示を消去するためのクリアボタン86と、データをリセットするためのリセットボタン(不図示)を備えていてもよい。ユーザーがクリアボタン86を押すと、表示部82の表示が消去される。また、リセットボタンを押すと、リセット信号が制御部65Aに送信され、リセット信号を受信した制御部65Aは、メンテナンス情報などのデータをリセットする。本実施形態のクリアボタン86は、表示部82の画面上に現れる仮想的なボタンであるが、クリアボタン86は表示部82の外に設けられた機械的なボタンであってもよい。なお、実施形態および変形例の制御部65,65Aにクリアボタン、リセットボタンを設けてもよい。
変形例では、制御部65Aの記憶部78に記憶されているデータは、無線通信により制御部65Aから外部表示器80に送られる。変形例によれば、給水装置10の電源が入っていない場合でも、制御部側アンテナ部76は外部表示器80から発せられる電波から電力を発生し、集積回路77および記憶部78を駆動することができる。したがって、給水装置10のメンテンナンス中などにおいて制御部65に電力が供給されていないときでも、外部表示器80は、制御部65の記憶部78からデータを取得して表示したり、記憶部78に記憶されているデータを変更することができる。なお、このときには、制御部65Aの集積回路77が図5に示す設定情報変更処理などを行い、設定変更履歴と時刻情報T0を記憶部78に記憶してもよい。
NFCは、数cmの近距離にて相互通信する技術である。変形例の制御部65Aを給水装置10の他の構成と一体に設けられている場合、外部表示器80にて各種情報を表示または変更するときには、ユーザー及びメンテナンス員は、相互通信可能な距離まで外部表
示器80を制御部65Aに近づけることになる。このことは、外部表示器80を操作するときは、ユーザーおよびメンテナンス員は給水装置10の近くにいることを意味する。このため、例えば消耗品の交換作業中にリセットボタンが押されてポンプが起動するといった誤操作に起因した給水装置10の予期しない動作を防止することに繋がる。また、複数の給水装置10が設置された現場では、表示したい給水装置10の近距離で相互通信が可能となる為、意図しない別の給水装置の状態を表示または設定変更してしまうという誤表示または誤操作を防止することが出来る。
なお、本実施形態または変形例の給水装置10の通信部73は、公衆回線やネットワーク、専用回線等を介して、保守管理会社または管理人室に設けられた遠隔監視装置(例えば、パソコン、スマートフォン、又は、専用モニター)と通信してもよい。この場合、ポンプの運転情報、設定情報の変更履歴、給水装置10の異常履歴等が、通信部73から遠隔監視装置に送信される。遠隔監視装置は、受信したデータを表示する表示部を備えてもよい。また、遠隔監視装置は給水装置10から受信したデータを、外部表示器80に送信してもよい。また、外部表示器80および遠隔監視装置は、給水装置10から受信したデータを外部サーバに送信して記憶させてもよい。また、遠隔監視装置から各種データの書き込みを行ってよいし、外部表示器から遠隔監視装置へ各種データを書き込み更に遠隔監視装置より給水装置10へ各種データの書き込みを行ってもよい。このときには、給水装置10は、外部表示器80と通信したときと同様に、遠隔監視装置から設定情報の変更指令を受信したときに、または遠隔監視装置と通信したときに、上記した設定情報変更処理または通信時制御処理を実行して、遠隔監視装置から時刻情報T0を受信してもよい。
本実施形態または変形例の給水装置10が、記憶部78に記憶した各種履歴情報は制御用メモリ66と共用してもよい。例えば、給水装置10が電源断時に記憶部78に書き込まれた情報は、給水装置10の復電後に制御用メモリ66にコピーされ、通電中に制御用メモリ66の各種履歴情報が変更された場合は、記憶部78にコピーされるとよい。但しこのようなタイミングにコピーするのみに限らず、制御用メモリ66と記憶部78の値が一致すればよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…給水装置
20…ベース
30A,30B…ポンプ
40…吐出配管
45…連結配管
48…圧力センサ
50…圧力タンク
60…制御盤
65,65A…制御部
66…制御用メモリ
67…通信用メモリ
68…不揮発性メモリ
69…演算部
70…I/O部
71…設定部
72…表示部
73…通信部
76…制御部側アンテナ部
77…集積回路
78…記憶部
79…運転パネル
80…外部表示器
81…表示器側アンテナ部
82…表示部
83…バッテリー
84…データリーダー

Claims (8)

  1. 建物に水を供給するための給水装置であって、
    外部表示器と通信することができるように構成され、前記給水装置の各種情報を前記外部表示器に送信可能であり、且つ前記外部表示器から時刻情報を受信可能な通信部と、
    前記給水装置の各種情報を、前記外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻と共に記憶部に記憶する制御部と、
    を備える給水装置。
  2. 前記給水装置の各種情報には、給水装置の運転に関する情報が含まれ、
    前記制御部は、前記外部表示器から受信される時刻情報に基づいて前記給水装置の時刻を設定し、前記給水装置の運転に関する情報を、前記設定した前記給水装置の時刻と共に前記記憶部に記憶する、
    請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記給水装置は、前記記憶部を備えており、
    前記記憶部は、前記給水装置の運転に関する情報と共に前記外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻が記憶される不揮発性の記憶領域を有する、
    請求項1または請求項2に記載の給水装置。
  4. 前記通信部は、前記外部表示器から前記給水装置の制御のための設定入力を受信することができ、
    前記制御部は、前記外部表示器から受信される前記設定入力を、前記給水装置の運転に関する情報として前記外部表示器から受信される時刻情報に基づく時刻と共に前記記憶部に記憶する、
    請求項1から3の何れか1つに記載の給水装置。
  5. 前記制御部は、前記給水装置の各種情報として、前記給水装置の異常情報、前記ポンプの運転・停止、前記ポンプの流入圧力、前記ポンプの吐出し圧力、前記ポンプが有するモータの電流値、前記ポンプからの流量情報、前記ポンプの温度、前記ポンプの回転数のうち、少なくとも一部を前記記憶部に記憶する、
    請求項1から4の何れか1つに記載の給水装置。
  6. 前記通信部は、前記外部表示器から電波を受信して該電波を電力に変換する制御部側アンテナ部を有する請求項1から5の何れか1つに記載の給水装置。
  7. 前記通信部は、前記情報を近距離無線通信(NFC)によって前記外部表示器に送信する、請求項1から6の何れか1つに記載の給水装置。
  8. 前記制御部は、前記給水装置の各種情報として、前記外部表示器との通信記録を前記記憶部に記憶することを特徴とする
    請求項1から7の何れか1つに記載の給水装置。
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