JP2018197529A - 給水装置 - Google Patents

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Kimi Hatabayashi
希美 畑林
正和 駒井
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正和 駒井
陽介 原田
Yosuke Harada
陽介 原田
泰雅 山田
Yasumasa Yamada
泰雅 山田
宏則 二ノ宮
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Abstract

【課題】給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶できる給水装置を提供する。また、こうした給水装置において装置の部品点数を低減する。【解決手段】建物に水を供給する給水装置は、現在時刻を計数する計時部を有して給水装置による給水量に関する給水量関連情報を計時部が計数した現在時刻と共に記憶部に記憶する制御部を備える。そして、制御部は、時刻情報喪失時には、当該時刻情報喪失後の給水量関連情報と時刻情報喪失前に記憶部に記憶された給水量関連情報とを比較することに基づいて、計時部によって計数される現在時刻を修正する。【選択図】図7

Description

本発明は、給水装置に関する。
給水装置は、建物等の給水対象に水道水を供給するために広く使用されている。給水装置の給水方式としては、水道本管の水を一旦受水槽に貯留し、受水槽の水を給水対象へポンプにて加圧する受水槽方式、及び、水道本管の本管圧を利用しポンプにて増圧することにより給水対象へ水を供給する直結給水方式などが知られている。給水装置では、制御部によりポンプが制御され、例えばポンプの吐出し圧力に基づいて推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御が行われる。また、給水装置が複数台のポンプを備える場合には、給水量に応じて運転ポンプの台数制御、及び、起動するポンプをローテーションする制御が行われる。こうした制御部によるポンプの制御は、給水装置の設置状況および給水対象に応じて記憶部に予め記憶された設定値(設定情報)に基づいて行われる。
給水装置の設定情報は、建物等の使用状況および環境の変化に応じて変更が求められる場合がある。一般的に、設定情報の変更は、給水装置に設けられている運転パネルによって行われる。しかし、通常、給水装置は自動制御がなされるため、運転パネルが操作される機会は少ない。また、給水装置は、機械室またはポンプ室などの電気的なノイズが多い環境に設置されることがあり、電気的ノイズに強い7セグメントLEDおよび表示灯などが使用されている。このため、運転パネルは比較的簡略化された構成になり、また設定情報を変更する操作は頻度も小さいため、利便性が重要視されずに操作が複雑になりやすい。特に、複数の設定情報を変更する場合には運転パネルの操作が煩雑となる。
そして、近年、携帯端末にて操作することができる給水装置が提案されている。携帯端末にて給水装置を操作することにより、給水装置の運転パネルを簡略化することができるとともに、携帯端末の操作部を利用して給水装置に不慣れなユーザーでも容易に給水装置を操作することができる。
特開2005−171788号公報
上記したように、携帯端末などの外部表示器を用いて給水装置を操作することができる場合、簡単な操作によって給水装置の設定を変更できるため、誤った設定の変更をしてしまい、給水装置の動作に支障をきたすおそれがある。よって、給水装置に不具合が発生した場合には、設定変更が行われた履歴を参照することが、不具合の原因を究明するのに非常に有効となる。
設定変更の履歴だけにかかわらず、給水装置では、異常検出履歴およびポンプに関する履歴など、給水装置の運転に関する情報の履歴を記憶することが機器の保守点検の一環に役立つ。こうした情報の履歴を記憶するときには、情報を記憶するときの時刻情報を合わせて記憶することが有効である。しかし、給水装置の設置されている環境や給水装置の個体差などの原因により、給水装置の制御に用いられている時刻には誤差が生じている可能性がある。
また、給水装置では、メンテナンス時または落雷等の異常時において、電源遮断が予想される。電源遮断時に給水装置の時刻情報を更新するには、給水装置のクロックに電源を供給するバッテリーが必要となり、部品点数およびコストの増加の一因となっている。また、バッテリーを備える場合には、バッテリーの定期的なメンテナンスおよび交換も必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶できる給水装置を提供することを目的の1つとする。また、こうした給水装置において装置の部品点数を低減することを目的の1つとする。
(形態1)形態1によれば、建物に水を供給する給水装置が提案され、かかる給水装置は、現在時刻を計数する計時部を有して給水装置による給水量に関する給水量関連情報を計時部が計数した現在時刻と共に記憶部に記憶する制御部を備える。そして、制御部は、時刻情報喪失時には、時刻情報喪失後の給水量関連情報と時刻情報喪失前に記憶部に記憶された給水量関連情報とを比較することに基づいて、計時部によって計数される現在時刻を修正する。
形態1の給水装置によれば、計時部によって計数される時刻と共に給水量関連情報を記憶部に記憶することができる。また、給水装置は、時刻情報喪失時には、時刻情報喪失後の給水関連情報と時刻情報喪失前に記憶部に記憶された給水量関連情報とを比較することに基づいて、計時部によって計数される現在時刻を修正する。これにより、電源の遮断時に給水装置の時刻情報を更新するためのバッテリーを備えなくても、復電後に給水装置の現在時刻を修正することもできる。このため、装置の部品点数を低減することもできる。
(形態2)形態2によれば、形態1の給水装置において、給水装置は、水を圧送するポンプを備えており、制御部は、給水量関連情報として、ポンプの吐出し側圧力、ポンプの回転数、ポンプもしくは給水装置に流れる電流、ポンプもしくは給水装置の消費電力、または、ポンプの吐出し流量のうち少なくとも1つを記憶部に記憶する。
(形態3)形態3によれば、形態1または2の給水装置において、制御部は、復電後の所定期間における給水量関連情報の変化パターンが、電源遮断前に記憶部に記憶された給水量関連情報のうち一部の情報と所定の一致度を超えて一致すると判断したときに、当該給一部の情報と共に記憶部に記憶された現在時刻に基づいて、計時部によって計数される現在時刻を修正する。
(形態4)形態4によれば、形態1から3の何れか1つの給水装置において、制御部は、計時部によって計数される現在時刻を修正するときには、記憶部に記憶されている現在時刻も修正する。形態4によれば、復電後に計時部によって計数される現在時刻が修正されるまでに記憶部に記憶されている現在時刻を修正することができ、給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶することができる。
(形態5)形態5によれば、形態1から3の何れか1つの給水装置において、制御部は、時刻情報喪失時または時刻未設定時には、給水装置の運転に関する情報を時刻情報喪失後に計時部が計数した経過時間と共に記憶部に記憶する。形態5によれば、時刻情報喪失時に、計時部によって計数される現在時刻に代えて、または加えて、給水装置の運転に関する情報を復電からの経過時間と共に記憶部に記憶することができる。つまり、電源遮断後の復電時に、現在時刻情報を喪失していた場合、異常が発生した時刻を履歴として保存できない為、代替機能として、その後に計時した経過時間を履歴として表示する。これにより、異常発生により現場へ出向いた際、異常発生からどの程度時間が経過しているか把握する事ができる。
(形態6)形態6によれば、形態5の給水装置において、制御部は、計時部によって計数される現在時刻を修正するときには、記憶部に記憶されている経過時間を現在時刻に基づく時刻へと修正する。つまり、形態5の給水装置において、現在時刻を修正するとき、記憶していた異常発生後に計数された現在時刻までの経過時間を使用して、履歴表示の経過時間を時刻情報に自動で修正する。
(形態7)形態7によれば、形態1から6の何れか1つの給水装置において、現在時刻には、時刻情報とともに曜日情報が含まれる。形態7によれば、給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶することができる。
(形態8)形態8によれば、形態1から5の何れか1つの給水装置において、外部装置と通信することができるように構成され、外部装置から時刻情報を受信可能な通信部を備え、制御部は、外部表示器から通信部が時刻情報を受信したときには当該受信した時刻情報に基づいて計時部によって計数される現在時刻を修正する。形態8によれば、外部装置と通信したときに計時部によって計数される現在時刻を修正することができ、計時部による現在時刻の計数をより正確なものとすることができる。
(形態9)形態9によれば、形態8の給水装置において、外部装置は、給水装置とは別の給水装置であり、通信部は、電源遮断後の復電時に別の給水装置が当該電源遮断による影響を受けていないと判断したときに別の給水装置から時刻情報を受信する。形態9によれば、複数の給水装置を有する給水システムにおいて、一部の給水装置が電源遮断したときに、電源遮断していない給水装置を用いて、電源遮断した給水装置の現在時刻を修正することができる。
(形態10)形態10によれば、形態1から9の何れか1つの給水装置において、電源遮断して復電したことを知らせる報知部を備える。こうすれば、給水装置において電源遮断したことを報知することができる。ここで、報知部としては、ブザー、ランプ、表示部などが含まれる。
本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す左側面図である。 制御部の一例を示す概略ブロック構成図である。 給水装置からの給水量Qpと時刻tmとの関係の一例を示す図である。 給水装置からの給水量Qpと時刻tmとの関係の一例を示す図である。 制御部により実行される時刻修正処理の一例を示すフローチャートである。 現在時刻を修正する制御を説明するための図である。 変形例の制御部および外部表示器を示す図である。 制御用メモリに記憶される異常履歴の一例を示す図である。 計時部が計数する現在時刻が復電後に修正されることにより修正された異常履歴の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では同一または相当する構成要素には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す模式図であり、図1は平面図、図2は正面図、図3は左側面図である。図示するように給水装置10では、ベース2
0の上に、二台のポンプ30A,30Bと、これらポンプ30A,30Bの中間に配置される圧力タンク50とが載置されている。また、給水装置10は、ポンプ30A,30Bの吐出側に接続される吐出配管40と、圧力タンク50の上部に設置される制御盤60とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
まず、給水装置10の建物への給水方式としては、水道本管の水を一旦受水槽に貯留し、受水槽の水を給水対象へポンプにて増圧する受水槽方式、及び、水道本管の本管圧を利用しポンプにて増圧することにより給水対象へ水を供給する直結給水方式などがある。また、給水対象への給水方式としては、ポンプにて増圧した水を直接圧送する直送式、または、ポンプにて増圧した水を屋上のタンクに一旦貯留し、自然流下にて給水を行う高置水槽方式等がある。
ベース20は略矩形の平板状で、長手方向の両側辺は下方向に折り曲げられた後に外方向に折り曲げられることで、L字状の固定辺23,23を構成している。
ポンプ30A,30Bは、それぞれポンプ部31A,31Bと、これらを駆動するモータ部33A,33Bとを備えている。ポンプ部31A,31Bの手前側の端面には、図示しない受水槽または水道本管から分岐した供給管(不図示)を接続する吸込部35A,35Bが設けられ、またポンプ部31A,31Bの上面には吐出部37A,37Bが設けられている。なお、直結給水方式の場合には、吸込部35A,35Bが水道本管から分岐した供給管に逆流防止装置(不図示)を介して接続され、供給管には、水道本管の圧力を検出する図示しない圧力センサが設けられる。以下、供給管に設けられる水道本管の圧力を計測する圧力センサにより検出される圧力値を「流入圧力」という。
吐出配管40は略T字状の配管であり、両ポンプ30A,30Bの吐出部37A,37Bに、フロースイッチ49A,49B、及びチェッキ弁(逆止弁)47A,47Bを介してその両端が接続されている。また吐出配管40の中央には吐出集合管43が設けられている。これによって両ポンプ30A,30Bの吐出側は並列に接続され、両ポンプ30A,30Bの吐出流体は吐出集合管43にて合流する。またチェッキ弁47A,47Bによって、ポンプ30A,30Bが停止したときに吐出配管40内の水がポンプ30A,30B側に逆流しない。また吐出配管40の中央の下部にはこの吐出配管40を圧力タンク50に連結する連結配管45が取り付けられ、さらに吐出配管40には配管内圧力を検出する圧力センサ48が取り付けられている。そして圧力タンク50とチェッキ弁47A,47Bの効果によって、ポンプ30A,30Bが停止した後の吐出配管40内の圧力は、水が使用されない限り一定圧力に保持される。以下、圧力センサ48により検出される圧力値を「吐出し圧力」という。
なお、本実施例では給水装置10は、2台のポンプ30A,30Bを備えるものとしたが、1台もしくは3台以上のポンプを備えてもよい。
制御盤60は、ケース61内に、ポンプの運転制御を行う各種電気回路からなる制御部65を内蔵して構成されている。この制御部65は、外部表示器(外部装置)80と有線または無線により通信する通信部73を備えている。外部表示器80としては、例えばスマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等の汎用端末機器、または遠方監視器などの専用端末機器が採用される。
図4は、制御部の一例を示す概略ブロック構成図である。図示するように、制御部65は、制御用メモリ(記憶部)66と、演算部69と、I/O部(入力部および出力部)70と、運転パネル(操作表示部)79と、通信部73と、計時部74と、を備えている。設定部71及び表示部72は、運転パネル79に備えられている。
また、図3のように制御部65は通信部73と別々の基板としてもよい。その場合は、制御部65と通信部73はシリアル通信や信号線等の有線もしくは無線通信にて接続される。制御部65と通信部73を別々の基板とした場合は、給水装置10から離れた場所(例えば、管理人室や遠隔監視室等)に設置し、制御部65とシリアル通信や信号線等で接続された遠隔監視用の機器内に通信部73を構成してもよい。
設定部71は、外部操作により、給水を行うのに必要な各種設定値(設定情報)を設定するのに使用される(設定入力)。設定部71において設定された各種設定値は、制御用メモリ66に記憶される。一例として、ユーザーは、設定部71を介して、停止圧力、始動圧力、及び、その他制御に必要な情報を設定情報として入力(設定入力)し、設置現場にて設定情報を変更できるようになっている。
また、設定情報には、外部表示器80による設定情報の変更を制限する変更制限情報が含まれてもよい。変更制限情報によって設定情報の変更が禁止されているときには、外部表示器80から設定情報を変更することができない。この場合には、設定部71を通じて変更制限情報を変更することで、外部表示器80による設定情報の変更(設定入力)が許容される。これにより、例えば、メンテナンス作業中に、第三者が外部表示器80により設定情報を変更することを防止することができる。また、給水装置10は、マンションやビルの道路に面した外壁面に設置されることもあり、第三者が外部表示器80を用いて不正なアクセスすることが懸念される。これら不正アクセスが確認された場合に、制御部65は、変更制限情報を変更することによって、外部表示器80による設定情報の変更を禁止するとよい。そうすれば、外部表示器80にて設定入力ができなくなり、第三者における不正アクセス等を防止することができる。更に、制御部65は、変更制限情報にて外部表示器80による通信を禁止してもよい。そうすれば、外部表示器80にて給水装置10の各種情報を閲覧することもできなくなるため、不正アクセスへのセキュリティがより向上することとなる。なお、変更制限情報は、設定情報の内容ごとに設定できるものとしてもよい。
表示部72は、ユーザーインターフェースとして機能し、制御用メモリ66、又は通信部73が有する図示しない通信用メモリに格納されている設定値等の各種データを表示する。また、表示部72は、現在のポンプ30A,30Bの運転状況(運転情報)、例えばポンプ30A,30Bのそれぞれの運転または停止、運転周波数、電流、流入圧力、吐出し圧力、モータ部33A,33Bを駆動するインバータのトリップ、吸入圧力低下警報、及び、受水槽警報等を表示する。
本実施形態では、表示部72として、7セグメントLED及び表示灯などの簡易な表示器を採用することができる。ただし、表示部72は、こうした例に限定されず、ドットマトリクス方式による液晶表示器などであってもよい。また、外部表示器80として、タッチ入力方式または押圧ボタン方式を用いた液晶画面での高機能表示器を採用することができる。この場合、表示部72には簡易な情報を表示でき、外部表示器80には大きな情報量の情報を表示できる。こうした構成により、外部表示器80に、制御部65によるポンプ30A,30Bの運転状況に関した情報など(例えば、目標圧SV、現在圧PV、ポンプ30A,30Bの運転・停止、及び、ポンプ30A,30Bの周波数など)を同一画面上に表示することによって、給水装置に不慣れなユーザーも誤解することなく、給水装置10の状態を認識したり、設定変更を行うことができる。また、給水装置10は、機械室またはポンプ室などの電気的なノイズの多い環境に設置されることがある。こうした場合に備えて、表示部72として、液晶表示やタッチパネルよりも電気的ノイズに強い7セグメントLEDや表示灯、機械的な押圧ボタンなどにて構成された表示器が使用されてもよい。これにより、外部環境から発生される電気的なノイズによって外部表示器80の液晶
表示やタッチパネル操作に異常が発生した場合でも、表示部72により給水装置10の運転に必要な最低限度の表示および操作を行うことができる。したがって、給水装置10を電気的ノイズの多い環境下にも設置することができる。
さらに、外部表示器80として、スマートフォン、携帯電話、パソコン、又は、タブレットなどの汎用端末機器を採用した場合には、これらの機器に、外部表示器80として作用するための専用のアプリケーションソフトウエアをインストールさせてもよい。この場合には、専用のアプリケーションソフトウエアをユーザーのレベル又は目的に沿って複数用意してもよい。
外部表示器80は、給水装置10と通信時には、正確な時刻を保有する機能を有するとよい。その一例として、外部表示器80は、GPSを保有しており、更には、公衆回線やネットワーク等を介して、定期的に現在地点における標準時を取得する通信機能を保有する機器を用いるとよい。そして、給水装置10と通信を行う際には上述した給水装置10と通信する専用のアプリケーションソフトウエアで、この標準時を参照し給水装置に送信するとよい。但し、本実施形態においては、給水装置10と通信するときにのみ正確な時刻を保有していればよく、外部表示器80による正確な時刻の取得の方法は、上述した標準時の自動取得のみに限らない。専用のアプリケーションソフトウエアにて、現在時刻の入力機能を設け、給水装置10と通信する前にユーザーが時刻合わせを行ってもよい。
なお、制御部65に運転パネル79または表示部72が設けられずに、外部表示器80のみが設けられてもよい。この場合、上述した運転パネル79の機能は外部表示器80にて全て実施可能とする。給水装置10には表示器自体を設ける必要がなくなるので、給水装置10全体のコストを更に下げることが可能である。
制御用メモリ66には、給水装置10を制御するための制御プログラム、給水装置10の装置情報、故障履歴、運転履歴、及び、設定部71を通じて入力された設定情報等が格納されている。制御用メモリ66としては、ROM、HDD、EEPROM、FeRAM、及び、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、RAM等の揮発性メモリが使用される。制御用メモリ66には、各種データ、例えば演算部69における演算結果のデータ(運転時間、積算値等)、圧力値(流入圧力、吐出し圧力)、設定部71を通じて入力された設定情報、及びI/O部70を通じて入力される、またはI/O部70を通じて出力されるデータ等が格納される。
本実施形態では、給水装置10の運転に関する情報として、給水量Qpに関連する給水量関連情報が制御用メモリ(記憶部)66に記憶される。ここで、給水量関連情報としては、ポンプ30A,30Bの運転・停止、ポンプ30A,30Bの吐出し圧力(直結給水方式の場合は吐出し圧力および流入圧力)、ポンプ30A,30B(モータ部33A,33B)の電流値、ポンプ30A,30Bの吐出し流量、ポンプ30A,30Bの運転台数、および、ポンプ30A,30Bの温度のうち、少なくとも1つが含まれる。これらの履歴は、計時部74によって計数される現在時刻Tmと共に記憶される。本実施形態では、これらの履歴は、制御用メモリ66における不揮発性記憶領域に記憶される。
I/O部70としては、ポート等が使用される。I/O部70は、圧力センサ48の入力信号、及び、フロースイッチ49A,49Bの信号等を受け入れて演算部69に送る。演算部69としては、CPUが使用される。演算部69は、制御用メモリ66に格納されているプログラム及び各種データ、並びにI/O部70から入力される信号に基づいて、ポンプ30A,30Bを運転するための各種データの設定、及び、演算等を行う。演算部69からの出力は、I/O部70に入力される。
また、I/O部70とポンプ30A,30Bを駆動するインバータとは、RS422,232C,485等の通信手段により互いに接続される。I/O部70からポンプ30A,30Bへは、各種設定値や周波数指令値、発停信号(運転・停止信号)などの制御信号がインバータへ送られ、ポンプ30A,30BからI/O部70へは、実際の周波数値や電流値等の運転状況(運転情報)がインバータから逐次送られる。
なお、I/O部70とポンプ30A,30Bを駆動するインバータとの間で送受信される制御信号としては、アナログ信号および/またはデジタル信号を用いることができる。例えば、回転周波数等にはアナログ信号を用い、運転停止指令等にはデジタル信号を用いることができる。また、30A,30Bの可変速制御を行わない場合インバータを備えなくてもよい。
通信部73は、有線通信または無線通信によって外部表示器80と通信可能なように構成されている。無線通信としては、例えば近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の技術を利用することができる。また、Bluetooth(登録商標)およびWi−Fiなど、任意の方式の無線通信を利用することができる。ただし、NFCは、制御部65と外部表示器80とを近づけるだけで通信を完了させることができる点で有利である。また、有線通信としては、例えば制御部65にUSB(Universal Serial Bus)のような外部接続端子が設けられ、ここに外部表示器80が接続されることによって通信がなされてもよいし、RS422,232C,485等のシリアル通信を用いてもよい。
計時部74は、給水装置10における現在時刻を計数するために設けられている。計時部74は、セラロック、水晶振動子または水晶発振器などを有し、所定時間ごとにカウントアップするタイマーカウント信号を演算部69に送信する。なお、図4に示す例では、計時部74が演算部69とは別に構成されているが、計時部74は、CPUクロックなど、演算部69の一部として構成されてもよい。また、本実施形態では、計時部74は、演算部69にタイマーカウント信号を送り、演算部69がタイマーカウント信号に基づいて現在時刻を算出して制御用メモリ66に記憶する。しかし、こうした例に代えて、計時部74が現在時刻を算出して制御用メモリ66に記憶し、演算部69が制御用メモリ66を参照することで演算部69が現在時刻を取得するものとしてもよい。また、本実施形態では、計時部74は、現在時刻として、時刻情報および曜日情報を計数するものとした。しかし、現在時刻には、曜日情報が含まれなくてもよく、曜日情報に代えて、または加えて、月情報などの他の情報が含まれてもよい。
また、本実施形態の給水装置10は、外部表示器(外部装置)80と通信するときに、外部表示器80から現在時刻を受信できるように構成されている。制御部65は、外部表示器80から現在時刻を受信したときには、計時部74によって計数される現在時刻を、受信した現在時刻に基づいて修正する。ここで、制御部65は、外部表示器80からの設定情報の変更が適切になされたときには、外部表示器80に対して現在時刻を送信するように要求するものとしてもよい。また、外部表示器80が給水装置10に対して通信を確立するための信号に、現在時刻が含まれるものとしてもよい。このように、本実施形態の給水装置10では、外部表示器80からより正確な時刻を取得することができる。そして、給水装置の給水量関連情報を含む給水装置の運転に関する情報を、より正確な時刻とともに制御用メモリ66に記憶することができる。
なお、図4の他の構成として、演算部69および制御用メモリ66は、操作表示部79に設けてもよいし、通信部73に設けてもよい。また、制御部65は、1つの基板に構成されてもよいし、操作表示部79、通信部73、および、計時部74のうち少なくとも1つを演算部69と別基板として、通信やバスにて互いに接続する構成としてもよい。
続いて、制御部65による給水装置10の給水制御における自動運転ついて説明する。ポンプ30A,30Bが停止している状態で吐出し圧力が所定の始動圧力にまで低下すると、制御部65はポンプ30A,30Bの少なくとも一方を始動させる。具体的には、制御部65はポンプ30A,30Bの駆動を開始するようにモータ部33A,33B(インバータを備える場合にはインバータ)に指令を出す。ポンプ30A,30Bの運転中は、設定された圧力(設定圧)により推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御などの制御が行われる。具体的には推定末端圧力一定制御の場合は、ポンプ30A,30Bの回転数と目標圧力制御カーブとを用いてポンプ30A,30Bの吐出し圧力に対する目標圧(SV)を設定し、目標圧力一定制御の場合は、設定圧を目標圧(SV)とする。また、吐出し圧力を現在圧(PV)とする。そして、SVとPVの偏差にてPID演算を行いポンプ30A,30Bの指令回転数が設定される。なお、直結給水にて推定末端圧力一定制御を行う場合、流入圧力に基づいて目標圧力制御カーブを補正してもよい。具体的には目標圧力制御カーブを流入圧力だけ加算し、目標圧(SV)を算出する。また、制御部65は、本実施形態のようにポンプが複数台ある場合は、同時に起動可能なポンプ台数(ポンプ並列運転台数)にて水量に応じたポンプの台数制御も行われる。
ポンプ30A,30Bの運転中に建物での水の使用が少なくなると、フロースイッチ49A,49Bは、過少水量を検出し、その検出信号を制御部65に送る。制御部65はこの検出信号を受け、ポンプ30A,30Bに指令を出して吐出し圧力が所定の運転停止圧力に達するまでポンプ30A,30Bの回転数を増加させ、圧力タンク50に蓄圧した後ポンプ30A,30Bを停止(小水量停止)させる。ポンプ30A,30Bが小水量停止した後に、再び建物内で水が使用されると吐出し圧力が始動圧力以下まで低下しポンプ30A,30Bが始動する。なお、本実施形態のようにポンプが複数台ある場合には、始動するポンプ30A,30Bをローテーションさせ、ポンプ30A,30B内に水が滞留するのを防ぐことが好ましい。また、小水量を検知する方法としては、フロースイッチ49A,49Bを用いずに、モータ部33A,33Bの電流値による低負荷や締切圧力等その他の手段を用いてもよい。
図5および図6は、本実施形態における給水装置10からの給水量Qpと時刻tmとの関係の一例を示す図である。図5は、ある建物に対する1日の給水量Qpの変化を示し、図6は、同じ建物に対する1週間の給水量Qpの変化を示している。例えば一般住宅においては、食事の準備および入浴などのタイミングにおいて給水装置10からの給水量Qpが大きくなる。また、学校などにおいては、授業の間の休憩のタイミングにおいて給水装置10からの給水量Qpが大きくなる。このように一般的に多くの建物においては給水装置10からの給水量Qpが大きくなる時間帯があり、給水量Qpは時刻tmに対して1日または1週間といった所定時間ごとの規則性を有する。そして、本実施形態では、制御部65は、上記したようにこうした給水量Qpに関連する給水量関連情報を、計時部74が計数する現在時刻Tmと共に制御用メモリ(記憶部)66に記憶している。
次に、給水装置10における現在時刻を修正する制御について説明する。図7は、時刻修正処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態の時刻修正処理は、停電などにより給水装置10への電力供給が遮断されて復電されたときに、計時部74による現在時刻の計数を修正するために実行される。本実施形態の時刻修正処理は、一例として、所定時間ごと(1時間ごと)に実行されるものとした。ただし、時刻修正処理は、給水装置10への電力供給が遮断されて復電されたと判断されるときに実行されるものなどとしてもよい。なお、本実施形態の時刻修正処理は、建物へ給水するための運転制御と並列して実行される。
時刻修正処理では、制御部65は、まず給水装置10への電力供給が遮断されて復電さ
れた状態であるか否かを判定する(S110)。例えば制御部65は、電力供給が開始されてから時刻修正処理が終了していないときに、復電された状態であると判定すればよい。つまり、一例として、制御部65は、時刻修正処理を終了したときに制御用メモリ66に時刻修正処理を終了したことを記憶するものとし、電力供給が遮断されたことによって当該情報がリセットされているときに、復電された状態であると判定してもよい。制御部65は、給水装置10が復電された状態でないと判断したときには(S110:No)、そのまま時刻修正処理を終了する。
なお、制御部65は、給水装置10が復電された状態であると判断したときには(S110:Yes)、復電されたことをユーザーに知らせるものとしてもよい。このときには、表示部72または図示しないブザーを報知部として、表示部72への表示またはブザーの吹鳴によりユーザーへの報知が行われてもよい。また、制御部65は、こうした報知に代えて、または加えて、給水装置10が復電された状態であると判断したときには、復電されたことを外部装置に送信するものとしてもよい。
図7の説明に戻る。制御部65は、給水装置10が復電された状態であると判断したときには(S110:Yes)、計時部74によって計数される現在時刻にずれが生じている可能性があると判断し、外部表示器80から現在時刻が受信されているか否かを判定する(S120)。これは、本実施形態の給水装置10では、部品点数の削減のため計時部74が専用のバッテリーを有しておらず、電力供給が遮断されている間、計時部74による現在時刻の計数が行われていないことに基づく。ただし、時刻修正処理は計時部74が専用のバッテリーを有していない場合に実行されるものに限定されず、計時部74が専用のバッテリーを有している給水装置において実行されてもよい。
制御部65は、外部表示器80から現在時刻が受信されているときには(S120:Yes)、受信した現在時刻に基づいて計時部74による現在時刻を修正して(S130)、時刻修正処理を終了する。これにより、給水装置10への電力供給が遮断されて復電されたときに、計時部74が専用のバッテリーを有していない場合にも、給水装置10の現在時刻を正確なものへと修正することができる。なお、制御部65は、外部表示器80から現在時刻が受信されているか否かの判定に代えて、または加えて、設定部71を通じて操作者による現在時刻の修正がなされたか否かを判定してもよい。そして、操作者が現在時刻を修正したときには、計時部74によって計数される現在時刻は正確であると判定して、時刻修正処理を終了してもよい。
制御部65は、外部表示器80から現在時刻が受信されていないときには(S120:No)、復電後に制御用メモリ(記憶部)66に記憶された給水量関連情報を取得する(S140)。この処理は、制御用メモリ66を参照することにより行われればよい。ここで、電力供給が遮断されて復電された直後は、電力供給が遮断されていた間に使用された水の供給がなされることが想定され、通常時の運転と異なる可能性がある。このため、制御部65は、復電後の給水量関連情報として、復電後に所定時間(例えば1時間など)が経過してからの給水量関連情報を取得するものとしてもよい。
制御部65は、復電後の給水量関連情報を取得すると、取得した給水量関連情報と、復電前に記憶された給水量関連情報とを比較する。そして、復電前に記憶された給水量関連情報のうち、復電後の給水量関連情報に対して最も一致度Arが高い部分を特定する(S150)。言い換えると、制御部65は、復電前の給水量関連情報のうち、復電後の給水量関連情報の変化パターンに最も近い情報を特定する。ここで、一致度Arは、復電前と復電後との給水量関連情報の相関が高いほど大きくなる所定の指標であり、例えば周知の相関係数を用いることができる。この一致度Arは、取得した給水量関連情報の時間幅が大きいほど大きくなる傾向に算出されることが好ましい。
図8は、復電前に記憶された給水量関連情報のうち、復電後の給水量関連情報に対して最も一致度が高い部分を特定する例を示す図である。本実施形態では、制御部65は、所定時間ごと(例えば数秒ごと、数分ごと)に給水量関連情報を制御用メモリ66に記憶している。制御部65は、S150の処理の一例として、同一の時間幅における復電前と復電後との給水量関連情報の差を算出して、算出した差が最も小さくなる部分を特定する。つまり、図8に示す例においては、矢印で示される大きさ(絶対値)の合計量が最も近くなる復電前の給水量関連情報を選び出す。上記したように、一般的に多くの建物において給水装置10からの給水量Qpは、時刻tmに対して1日または1週間といった所定時間ごとの規則性を有する。このため、復電後の給水量関連情報を、復電前に記憶された給水量関連情報を比較することにより、現在時刻を推定することができる。
復電前に記憶された給水量関連情報のうち、復電後の給水量関連情報に対して最も一致度が高い部分を特定する方法は、既知の方法を用いればよい。この方法としては、図8に示すように、同じ時間幅における給水量関連情報の差の絶対値を用いるものに限定されず、移動平均の差を用いてもよいし、所定時間における極小値と極大値との少なくとも一方を用いてもよい。また、給水量関連情報の導関数または二次導関数を用いてもよい。また、上記したように、給水量関連情報としては、ポンプ30A,30Bの運転・停止、ポンプ30A,30Bの吐出し圧力、ポンプ30A,30Bの電流値、ポンプ30A,30Bの吐出し流量、ポンプ30A,30Bの運転台数、および、ポンプ30A,30Bの温度のうち、少なくとも1つが含まれてもよい。また、復電前と復電後の給水量関連情報の比較のために、2つ以上のパラメータが参照されてもよい。
制御部65は、特定した給水量関連情報の一致度Arが所定の閾値A1未満であるときには(S160:No)、給水量関連情報に基づいて現在時刻を推定できないと判断してS120の処理に戻る。閾値A1は、実験等により予め定められればよい。なお、S160の処理に代えて、または加えて、復電後に記憶された給水量関連情報の時間幅が所定時間(例えば数時間)よりも短いときには、未だ給水量関連情報に基づいて現在時刻を推定できないと判断してS120の処理に戻るものとしてもよい。
一方、制御部65は、特定した給水量関連情報の一致度Arが所定の閾値A1以上であるときには(S160:Yes)、S140で取得した給水量関連情報が、S150で特定された給水量関連情報と同一の時間帯である可能性が高いと判断する。そして、制御部65は、S150で特定された給水量関連情報と共に記憶されている現在時刻に基づいて、計時部74によって計数される現在時刻を修正する(S170)。例えば制御部65は、S150で取得した情報の開始時間が現在から時間t0だけ前であり、S160で特定された情報の開始時刻が時刻tsであるときには、現在時刻が時刻(ts+t0)であると推定する。
続いて、制御部65は、特定した給水量関連情報の一致度Arが閾値A1より大きい所定の閾値A2以上であるか否かを判定する(S170)。この処理は、給水量関連情報に基づく時刻修正処理を終了するか否かを判定する処理である。閾値A2は実験等により予め定められればよい。制御部65は、一致度Arが閾値A2未満であるときには(S170:No)、時刻修正処理を継続すると判断して、再びS120の処理に戻る。一方、制御部65は、一致度Arが閾値A2以上であるときには(S170:Yes)、給水量関連情報に基づいて、十分に精度よく現在時刻を推定できたと判断して、時刻修正処理を終了する。なお、制御部65は、S170の処理に代えて、または加えて、時刻修正処理を開始してからの経過時間が所定時間(例えば数日、1週間など)を超えたときに時刻修正処理を終了するものとしてもよい。また、制御部65は、設定部71または外部表示器80から現在時刻が入力されるまで、給水量関連情報に基づいて繰り返し現在時刻を修正し
てもよい。
以上説明した本実施形態の給水装置10によれば、制御部65は、電源遮断後の復電時には、復電後の給水量関連情報と、電源遮断前に制御用メモリ66に記憶された給水量関連情報とを比較することに基づいて、計時部74によって計数される現在時刻を修正する。これにより、電源遮断時に給水装置10の時刻情報を更新するためのバッテリーを備えなくても、復電後に現在時刻を修正することができる。このため、給水装置の部品点数を少なくすることができるとともに、給水装置の運転に関する情報をより正確な時刻と共に記憶することができる。
(変形例1)
図9は、変形例の制御部および外部表示器を示す図である。この変形例では、通信部73が、制御部側アンテナ部76、集積回路77、及び、記憶部78を備えている。記憶部78は、通信用の揮発性メモリ(不図示)並びに不揮発性メモリ(不図示)を含んでいる。集積回路77は、制御部側アンテナ部76、記憶部78に電気的に接続されている。なお、図9に示す制御部65Aは表示部72を備えていないが、表示部72を備えてもよい。また、変形例の制御部65Aは、ポンプ30A,30B等の給水装置10の他の構成と一体に設けられていてもよいし、給水装置10のデータを中継するための装置として給水装置10の他の構成から離れて設けられてもよい。
変形例の外部表示器80は、電波を送受信する表示器側アンテナ部81と、表示部82と、バッテリー83と、データリーダー84と、を備えている。この外部表示器80では、表示器側アンテナ部81で受信したデータがデータリーダー84で読み取られる。そして、データリーダー84で読み取られたデータ(例えば、目標圧SV、現在圧PV、ポンプ30A,30Bの周波数など)が表示部82で表示される。また、外部表示器80より給水装置10の各種設定値を変更することも可能とする。バッテリー83は、表示器側アンテナ部81、データリーダー84、および表示部82に電力を供給する。
外部表示器80として、例えばスマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等の汎用端末機器を用いてもよく、遠隔監視器などの専用の端末機器を用いてもよい。特に、スマートフォンなどの汎用端末機器を外部表示器として使用すれば、専用の表示器を制作するコストが削減できるので、給水装置のコストを下げることができる。また、複数のユーザーが個々の汎用端末機器に給水装置10の状態を表示させたり、設定を変更したりすることができるので、ユーザーのレベル又は目的に沿った操作を提供することが可能である。たとえば、マンションまたはビルの管理人のような給水装置に関する専門知識のないユーザーに対して、ポンプ30A,30Bの制御に関する情報などを分かり易く知らせることができる給水装置を安価に提供することができる。
外部表示器80は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の技術によって制御部65Aと接続される。より具体的には、外部表示器80を制御部65Aに近づけた状態で、表示器側アンテナ部81が電波を発生すると、その電波を制御部側アンテナ部76が受け取り、制御部側アンテナ部76は電波を電力に変換する。この電力は集積回路77および記憶部78に供給されてこれら集積回路77および記憶部78を駆動する。外部表示器80が記憶部78のデータを読取る場合、集積回路77は、電波に含まれる通信データに基づいて、記憶部78に記憶されているデータを読み取り、制御部側アンテナ部76にデータを送る。制御部側アンテナ部76は、データとともに電波を表示器側アンテナ部81に送信する。データリーダー84は、表示器側アンテナ部81が受信したデータを読み取り、そのデータを表示部82に表示させる。また、外部表示器80が記憶部78のデータを変更する場合、集積回路77は、電波に含まれる通信データに基づいて、記憶部78のデータを変更し、制御部側アンテナ部76にデータ変更が実行されたことを
意味するデータを送る。制御部側アンテナ部76は、データとともに電波を表示器側アンテナ部81に送信する。データリーダー84は、表示器側アンテナ部81が受信したデータを読み取り、データ変更が実行されたことを表示部82に表示させる。
外部表示器80は、表示を消去するためのクリアボタン86と、データをリセットするためのリセットボタン(不図示)を備えていてもよい。ユーザーがクリアボタン86を押すと、表示部82の表示が消去される。また、リセットボタンを押すと、リセット信号が制御部65Aに送信され、リセット信号を受信した制御部65Aは、メンテナンス情報などのデータをリセットする。本実施形態のクリアボタン86は、表示部82の画面上に現れる仮想的なボタンであるが、クリアボタン86は表示部82の外に設けられた機械的なボタンであってもよい。なお、実施形態および変形例の制御部65,65Aにクリアボタン、リセットボタンを設けてもよい。
変形例では、制御部65Aの記憶部78に記憶されているデータは、無線通信により制御部65Aから外部表示器80に送られる。変形例によれば、給水装置10の電源が入っていない場合でも、制御部側アンテナ部76は外部表示器80から発せられる電波から電力を発生し、集積回路77および記憶部78を駆動することができる。したがって、給水装置10のメンテンナンス中などにおいて制御部65に電力が供給されていないときでも、外部表示器80は、制御部65の記憶部78からデータを取得して表示したり、記憶部78に記憶されているデータを変更することができる。なお、このときには、制御部65Aは、外部表示器80から受信した時刻情報に基づいて計時部74によって計数される現在時刻を修正してもよい。
NFCは、数cmの近距離にて相互通信する技術である。変形例の制御部65Aを給水装置10の他の構成と一体に設けられている場合、外部表示器80にて各種情報を表示または変更するときには、ユーザー及びメンテナンス員は、相互通信可能な距離まで外部表示器80を制御部65Aに近づけることになる。このことは、外部表示器80を操作するときは、ユーザーおよびメンテナンス員は給水装置10の近くにいることを意味する。このため、例えば消耗品の交換作業中にリセットボタンが押されてポンプが起動するといった誤操作に起因した給水装置10の予期しない動作を防止することに繋がる。また、複数の給水装置10が設置された現場では、表示したい給水装置10の近距離で相互通信が可能となる為、意図しない別の給水装置の状態を表示または設定変更してしまうという誤表示または誤操作を防止することが出来る。
なお、本実施形態または変形例の給水装置10の通信部73は、公衆回線やネットワーク、専用回線等を介して、保守管理会社または管理人室に設けられた遠隔監視装置(例えば、パソコン、スマートフォン、又は、専用モニター)と通信してもよい。この場合、ポンプの運転情報、設定情報の変更履歴、給水装置10の異常履歴等が、通信部73から遠隔監視装置に送信される。遠隔監視装置は、受信したデータを表示する表示部を備えてもよい。また、遠隔監視装置は給水装置10から受信したデータを、外部表示器80に送信してもよい。また、外部表示器80および遠隔監視装置は、給水装置10から受信したデータを外部サーバに送信して記憶させてもよい。また、遠隔監視装置から各種データの書き込みを行ってよいし、外部表示器から遠隔監視装置へ各種データを書き込み更に遠隔監視装置より給水装置10へ各種データの書き込みを行ってもよい。このときには、給水装置10は、外部表示器80と通信したときと同様に、遠隔監視装置から設定情報の変更指令を受信したときに、または遠隔監視装置と通信したときに、上記した設定情報変更処理または通信時制御処理を実行して、遠隔監視装置から時刻情報T0を受信してもよい。
本実施形態または変形例の給水装置10が、記憶部78に記憶した各種履歴情報は制御用メモリ66と共用してもよい。例えば、給水装置10が電源断時に記憶部78に書き込
まれた情報は、給水装置10の復電後に制御用メモリ66にコピーされ、通電中に制御用メモリ66の各種履歴情報が変更された場合は、記憶部78にコピーされるとよい。但しこのようなタイミングにコピーするのみに限らず、制御用メモリ66と記憶部78の値が一致すればよい。
(変形例2)
上記した実施形態では、給水装置10は、外部装置として外部表示器80と通信可能であり、外部表示器80から時刻情報を受信可能に構成されるものとした。しかし、こうした例に限定されず、給水装置10は、外部装置から時刻情報を受信しないものとしてもよい。また、外部表示器80から時刻情報を受信可能に構成されるのに代えて、または加えて、外部装置として別の給水装置から時刻情報を受信可能に構成されてもよい。この場合には、給水装置10は、電源遮断後に復電されたときには、別の給水装置が電源遮断による影響を受けているか否かを判定してもよい。そして給水装置10は、影響を受けていないと判断したときに別の給水装置から時刻情報を受信して、計時部74によって計数される現在時刻を修正してもよい。
(変形例3)
図10は、制御用メモリ66に記憶される給水装置10の異常履歴の一例を示す図である。給水装置10は、異常が生じていると判断したときに、検出した異常を給水装置の運転に関する情報として異常発生時刻とともに制御用メモリ66に記憶する。この異常発生時刻には、計時部74によって計数される現在時刻が用いられる。図10に示す例では、異常が検出される度に、そのときの現在時刻と異常内容が異常履歴として記憶されている。
ここで、履歴No.1〜5は、給水装置10の電源が遮断された後に生じた異常履歴を示している。図10に示す例では、履歴No.5として給水装置10の電源が遮断されたことが制御用メモリ66に記憶されている。なお、電源遮断による異常は、電源が遮断されたときに制御部65が図示しないバッテリーからの電力を用いて現在時刻とともに記憶するものとしてもよい。また、上記した実施形態においては電源遮断時には計時部74による計時は行われないため、復電時に制御部65が現在時刻とともに電源遮断による異常を記憶するものとしてもよい。
また、図10に示す例では、電源遮断によって時刻情報が失われた時刻情報喪失後の異常情報が、計時部74によって計数される経過時間とともに制御用メモリ66に記憶されている。一例として、履歴No.4では、給水装置10が復電されたことが制御用メモリ66に記憶されている。電源遮断時には計時部74による計時が行われないため、履歴No.4では、時刻情報喪失から「0分経過」と示されている。また、図10に示す例では、復電から(時刻情報喪失から)20分後にNo.2ポンプの温度異常が履歴No.3として記憶されており、復電から(時刻情報喪失から)25分後に同じくNo.2ポンプの温度異常が履歴No.2として記憶されている。さらに、復電から(時刻情報喪失から)1日15時間25分後にNo.1ポンプの吐出側圧力異常低下が履歴No.1として記憶されている。
このように変形例3では、給水装置10の電源遮断等によって時刻情報を喪失したときには、時刻情報喪失後に計時部74が計数する経過時間(復電からの経過時間)が異常情報と共に制御用メモリ66に記憶される。これにより、特に計時部74がバッテリーを有しておらず電源遮断によって現在時刻にずれが生じた場合にも、異常情報を有意な時間情報とともに記憶することができる。なお、図10に示す例に限定されず、制御部65は、電源遮断後に復電したときには、計時部74によって計数される現在時刻と、時刻情報喪失後に計時部74が計数する経過時間との少なくとも一方を異常情報と共に制御用メモリ
66に記憶してもよい。また、制御用メモリ66には、異常情報に代えて、または加えて、上記した給水量関連情報など、給水装置10の運転に関する種々の情報が記憶されてもよい。さらに、制御部65は、電源遮断などによって時刻情報を喪失したときに限らず、工場出荷状態またはリセットなど給水装置10の時刻が設定されていない時刻未設定時にも、給水装置10の運転に関する情報を計時部74が計数する経過時間とともに記憶するものとしてもよい。
図11は、計時部が計数する現在時刻が復電後に修正されることにより修正された異常履歴の一例を示す図である。図11では、図10に示す異常履歴が修正された例を示しており、修正した時刻には下線を付している。一例として、計時部74が計数する現在時刻が上記した時刻修正処理により修正され、復電した時刻が『2016年6月22日20時13分』であると推定されたときを考える。このときには、制御部65は、履歴No.4の異常発生時刻を『2016年6月22日20時13分』と修正する。また、制御部65は、時刻情報喪失後に計時部74によって計数された経過時間を使用して、制御用メモリ66に記憶されている経過時間を異常発生時刻へと修正する。これにより、復電後に現在時刻が修正されたときには、修正された時刻に基づいて制御用メモリ66に記憶されている時刻情報を修正することができ、給水装置10の運転に関する情報をより正確な時刻と共に制御用メモリ66に記憶することができる。なお、制御部65は、時刻修正処理によって再度現在時刻を修正したときには、新たに修正した現在時刻に基づいて、制御用メモリ66に記憶されている時刻情報を修正すればよい。また、制御部65は、計時部74が計数する現在時刻、または、制御用メモリ66に記憶されている時刻情報を修正したときには、時刻情報を修正したことを制御用メモリ66に記憶してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…給水装置
20…ベース
30A,30B…ポンプ
40…吐出配管
43…吐出集合管
45…連結配管
48…圧力センサ
50…圧力タンク
60…制御盤
61…ケース
65,65A…制御部
66…制御用メモリ
69…演算部
70…I/O部
71…設定部
72…表示部
73…通信部
74…計時部
76…制御部側アンテナ部
77…集積回路
78…記憶部
79…運転パネル
79…操作表示部
80…外部表示器
81…表示器側アンテナ部
82…表示部
83…バッテリー
84…データリーダー
86…クリアボタン

Claims (10)

  1. 建物に水を供給する給水装置であって、
    現在時刻を計数する計時部を有し、前記給水装置による給水量に関する給水量関連情報を前記計時部が計数した現在時刻と共に記憶部に記憶する制御部を備え、
    前記制御部は、時刻情報喪失時には、当該時刻情報喪失後の前記給水量関連情報と前記時刻情報喪失前に前記記憶部に記憶された前記給水量関連情報とを比較することに基づいて、前記計時部によって計数される現在時刻を修正する、
    給水装置。
  2. 前記給水装置は、水を圧送するポンプを備えており、
    前記制御部は、前記給水量関連情報として、前記ポンプの吐出し側圧力、前記ポンプの回転数、前記ポンプもしくは前記給水装置に流れる電流、前記ポンプもしくは前記給水装置の消費電力、または、前記ポンプの吐出し流量のうち少なくとも1つを前記記憶部に記憶する、
    請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記制御部は、前記時刻情報喪失後の所定期間における前記給水関連情報の変化パターンが、前記時刻情報喪失前に前記記憶部に記憶された前記給水量関連情報のうちの一部の情報と所定の一致度を超えて一致すると判断したときに、当該一部の情報と共に前記記憶部に記憶された現在時刻に基づいて、前記計時部によって計数される現在時刻を修正する、
    請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 前記制御部は、前記計時部によって計数される現在時刻を修正するときには、前記記憶部に記憶されている現在時刻も修正する、
    請求項1から3の何れか1つに記載の給水装置。
  5. 前記制御部は、前記時刻情報喪失時または時刻未設定時には、前記給水装置の運転に関する情報を前記時刻情報喪失後に前記計時部が計数した経過時間と共に前記記憶部に記憶する、
    請求項1から3の何れか1つに記載の給水装置。
  6. 前記制御部は、前記計時部によって計数される現在時刻を修正するときには、前記記憶部に記憶されている前記経過時間を現在時刻に基づく時刻へと修正する、
    請求項5に記載の給水装置。
  7. 前記現在時刻には、時刻情報とともに曜日情報が含まれる、
    請求項1から6の何れか1つに記載の給水装置。
  8. 外部装置と通信することができるように構成され、前記外部装置から時刻情報を受信可能な通信部を備え、
    前記制御部は、前記外部表示器から前記通信部が時刻情報を受信したときには当該受信した時刻情報に基づいて前記計時部によって計数される現在時刻を修正する、
    請求項1から7の何れか1つに記載の給水装置。
  9. 前記外部装置は、前記給水装置とは別の給水装置であり、
    前記通信部は、電源遮断後の復電時に前記別の給水装置が当該電源遮断による影響を受けていないと判断したときに前記別の給水装置から時刻情報を受信する、
    請求項8に記載の給水装置。
  10. 電源遮断して復電したことを知らせる報知部を備える、
    請求項1から9の何れか1項に記載の給水装置。
JP2017102664A 2017-05-24 2017-05-24 給水装置 Pending JP2018197529A (ja)

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