JP2018058463A - 減衰力制御装置 - Google Patents

減衰力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018058463A
JP2018058463A JP2016196637A JP2016196637A JP2018058463A JP 2018058463 A JP2018058463 A JP 2018058463A JP 2016196637 A JP2016196637 A JP 2016196637A JP 2016196637 A JP2016196637 A JP 2016196637A JP 2018058463 A JP2018058463 A JP 2018058463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damping force
relative speed
force
damper
estimated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016196637A
Other languages
English (en)
Inventor
彰人 山本
Akihito Yamamoto
彰人 山本
田中 亘
Wataru Tanaka
亘 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2016196637A priority Critical patent/JP2018058463A/ja
Priority to PCT/JP2017/035561 priority patent/WO2018066478A1/ja
Publication of JP2018058463A publication Critical patent/JP2018058463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • B60G17/018Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the use of a specific signal treatment or control method

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】車両の乗り心地を改善する。
【解決手段】実施形態の減衰力制御装置は、例えば、指令信号に応じて減衰力を変更可能なダンパーを制御するサスペンションの減衰力制御装置において、車体に対する車輪の相対速度を推定する推定部と、相対速度と、車体に設けられた加速度センサからの加速度情報と、に基づいて、ダンパーが出力すべき減衰力を示した目標減衰力を算出する減衰力算出部と、目標減衰力に対応する指令信号を、ダンパーに出力する出力部と、相対速度と、目標減衰力に対応する指令信号と、に基づいて、ダンパーから出力される減衰力の推定値を示した推定減衰力を算出する減衰力推定部と、相対速度に基づいて、ダンパーで生じる摩擦力を算出する摩擦力算出部と、を備え、推定部は、さらに、推定減衰力と、摩擦力と、に基づいて、相対速度を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、減衰力制御装置に関する。
従来から、振動を抑制する機構が設けられたサスペンションとして、セミアクティブサスペンションが提案されている。
セミアクティブサスペンションは、フルアクティブサスペンションのように、動力源を利用したアクチュエータを使用せずに、外部から入力する振動エネルギーを利用した可変減衰ダンパーを有する。そして、可変減衰ダンパーの減衰力を変化させることで振動を抑制させている。
セミアクティブサスペンションにおいては、制御装置が、加速度センサから検知された加速度情報の他に、車体に対する車輪の相対速度を考慮して、車体の振動に適した減衰力になるような指令値を算出し、当該指令値で減衰力を変化させる技術が提案されている。さらに、相対速度を求める際に、速度センサ等を用いずに、現在の車両の状況から、相対速度を推定する技術が提案されている。
特開2016−117326号公報
しかしながら、従来技術においては、様々な要因によって、推定された相対速度が、実際の相対速度と比べてずれることがある。
本発明の課題の一つは、相対速度の推定精度を向上させることで、車両の振動に適した減衰力を出力させる減衰力制御装置を提供する。
実施形態の減衰力制御装置は、例えば、指令信号に応じて減衰力を変更可能なダンパーを制御するサスペンションの減衰力制御装置において、車体に対する車輪の相対速度を推定する推定部と、相対速度と、車体に設けられた加速度センサからの加速度情報と、に基づいて、ダンパーが出力すべき減衰力を示した目標減衰力を算出する減衰力算出部と、目標減衰力に対応する指令信号を、ダンパーに出力する出力部と、相対速度と、目標減衰力に対応する指令信号と、に基づいて、ダンパーから出力される減衰力の推定値を示した推定減衰力を算出する減衰力推定部と、相対速度に基づいて、ダンパーで生じる摩擦力を算出する摩擦力算出部と、を備え、推定部は、さらに、推定減衰力と、摩擦力と、に基づいて、相対速度を推定する。この構成によれば、例えば、摩擦力を考慮して相対速度を推定することで、相対速度の推定精度が向上するため、車両の乗り心地を改善できる。
実施形態の減衰力制御装置は、摩擦力算出部は、相対速度の方向に基づいて、摩擦力を異ならせる。この構成によれば、例えば、相対速度の方向に応じて摩擦力を算出することで、相対速度の推定精度が向上するため、車両の乗り心地を改善できる。
図1は、実施形態の減衰力制御装置の一例を示した図である。 図2は、カルマンフィルタ理論を用いる上で前提とされるセミアクティブダンパーのモデルを例示した図である。 図3は、摩擦項を含まずに算出された推定相対速度、及び実際の相対速度の遷移を例示した図である。 図4は、実施形態の摩擦力算出部が出力する摩擦力を表した図である。 図5は、変形例の摩擦力算出部が出力する摩擦力を表した図である。 図6は、摩擦項を含めて算出された推定相対速度、及び実際の相対速度の遷移を例示した図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
本実施形態において、サスペンション減衰力制御装置の一例を説明する。サスペンション減衰力制御装置(以下、減衰力制御装置100と称する)は、車体1のサスペンションの構成要素であるセミアクティブダンパーの減衰力を制御する。
図1は、本実施形態の減衰力制御装置100の一例を示した図である。図1に示されるように、減衰力制御装置100は、車体1に設けられた加速度センサ150で検出された加速度に基づいた観測情報を受信し、観測情報からセミアクティブダンパー180が出力すべき減衰力を算出した後、当該減衰力が示された指示電流をセミアクティブダンパー180に出力する。観測情報は、車体1の運動状態を表す情報であって、例えば、車体1の加速度、車体1の速度、車体1の上下変位量(車体1と車輪との間の上下方向(セミアクティブダンパー180軸に沿う方向)の変位量)を含むものとする。つまり、車体1の加速度を積分して得られた速度や、当該速度を積分して得られる上下変位量が含まれている。
本実施形態の車体1は、例えば、不図示の内燃機関を駆動源とする自動車、すなわち内燃機関自動車であってもよいし、不図示の電動機を駆動源とする自動車、すなわち電気自動車や燃料電池自動車等であってもよい。さらには、列車等であっても良い。
図1に示されるように、減衰力制御装置100は、観測情報による車体1の運動状態(例えば、車体1の上下方向の加速度、車体1の速度)に基づいて、指示電流Pを生成し、セミアクティブダンパー(ダンパーの一例)180に出力する。
指示電流Pは、セミアクティブダンパー180を制御する目標減衰力を表した電流とする。
図2は、カルマンフィルタ理論を用いる上で前提とされるセミアクティブダンパー180のモデルを例示した図である。図2に示されるように、セミアクティブダンパー180は、バネ201と、振動減衰装置202と、で構成されると共に、車体1と車輪200との間を接続している。すなわち、車体1は、車輪200及びセミアクティブダンパー180により支持される。
セミアクティブダンパー180は、指示電流Pに基づいて減衰力を設定する。例えば、セミアクティブダンパー180は、指示電流Pに基づいて、振動減衰装置202のピストンに設けられるオリフィスの開口度を変更したり、弁体と弁座との間の開口度を変更したりする。これにより、振動減衰装置202内でピストンにより仕切られた2つの油室の間を流通する潤滑油の流通量を制御して、セミアクティブダンパー180の減衰力を調整する。なお、オリフィスの開口度を小さくする(開口面積を小さくする)ことでピストンが移動し難くした状態をセミアクティブダンパー180のハード状態と称する。また、オリフィスの開口度を大きくする(開口面積を大きくする)ことで、ピストンが移動し易くした状態をセミアクティブダンパー180のソフト状態と称する。
図1に戻り、減衰力制御装置100は、推定部101と、目標減衰力算出部103と、指示電流出力部104と、減衰力推定部105と、摩擦力算出部106と、を備えている。
目標減衰力算出部103は、車体1から出力された観測情報と、推定部101から出力された推定相対速度yobと、に基づいて、目標減衰力を算出する。観測情報は、上述したように、車体1の加速度、車体1の速度、車体1の上下変位量(車体1と車輪との変位)が含まれている。目標減衰力算出部103は、スカイフック制御理論またはH∞制御理論に基づいて構築される。
目標減衰力は、車体1の現在の状況に応じて、セミアクティブダンパー180に目標として指示すべき減衰力を示している。推定相対速度yobは、推定部101により算出される、車体1に対する車輪200の速度の推定値とする。なお、推定部101については後述する。
指示電流出力部104は、目標減衰力算出部103から入力された目標減衰力に基づいて、目標減衰力に対応する指示電流Pを算出し、当該指示電流Pをセミアクティブダンパー180及び減衰力推定部105に出力する。指示電流Pは、目標減衰力を電流値又は電圧値で示した電流とする。
減衰力推定部105は、線形減衰力推定部111と、非線形減衰力推定部112と、減衰力マップ記憶部113と、を備え、指示電流P、及び推定相対速度yobに基づいて、当該指示電流Pに応じてセミアクティブダンパー180から出力される減衰力の推定値(以下、推定減衰力と称す)を算出する。
減衰力を説明するために、まず、車体1の運動方程式について説明する。本実施形態において、車体1の運動方程式は、下記の式(1)で表すことができる。
M・Za=K・xs+fd(y,P)……(1)
なお、車体1の質量M、車体加速度Za、ばね係数K、ばね伸縮距離xs、振動減衰装置202の減衰力fd(y,P)、セミアクティブダンパー180の指示電流P、車体1に対する車輪200の相対速度yとする。
相対速度yに対する減衰力の変化を示す減衰力特性は、指示電流Pに応じて変化する。具体的には、振動減衰装置202の減衰力“fd(y,P)”は、一般に、相対速度yに対する線形成分だけで無く、非線形成分を含むことになる。
そこで、本実施形態では、線形成分を算出する線形減衰力推定部111と、非線形成分を算出する非線形減衰力推定部112と、を備えることとした。
線形減衰力推定部111は、入力される推定相対速度yobに所定の係数Coを乗算することで、線形成分Co・yobを算出する。なお、係数Coは、実施態様に応じて定められる値とする。
非線形減衰力推定部112は、減衰力マップ記憶部113を参照した上で、推定相対速度yob及び指示電流Pに基づいて、非線形成分fn(yob,P)を算出する。
減衰力マップ記憶部113は、推定減衰力を算出するために用いるマップ情報を記憶する。本実施形態では、減衰力マップ記憶部113に記憶されたマップ情報を用いることで、指示電流P及び推定相対速度yobに対応する、非線形成分fn(yob,P)を特定できる。このように、マップ情報は、入力値(指示電流P及び推定相対速度yob)から、非線形成分を特定できるマップ情報とするが、本実施形態は、マップ情報で特定する例に制限するものではなく、数式やアルゴリズムで非線形成分を算出しても良い。
そして、減衰力推定部105は、線形成分Co・yobと、非線形成分fn(yob,P)と、から、下記の式(2)より、減衰力fd(yob,P)を算出できる。
fd(yob,P)=Co・yob+fn(yob,P)……(2)
そして、減衰力推定部105は、線形成分Co・yobと、非線形成分fn(yob,P)と、を含んだ減衰力fd(yob,P)を、推定部101に出力する。次に相対速度について説明する。
図3は、摩擦項を含まずに算出された推定相対速度、及び実際の相対速度の遷移を例示した図である。図3に示されるように、実際の相対速度301と、推定相対速度302と、の間にずれが生じている。
例えば、実際の相対速度301は、ヒステリシス・ロスのため、相対速度0近傍で振動減衰装置202のピストンが静止する。これに対して、推定相対速度302は、速度0近傍であるか否かに応じた変化は生じない。このような違いは、推定相対速度302において摩擦力を考慮していないために生じている。
例えば、オフロード走行している場合には、減衰力が摩擦力と比べて大きいため、摩擦力については考慮する必要が無かった。しかしながら、オンロード走行などの減衰力が小さい状況においては、減衰力と比べて摩擦力が相対的に大きくなる。そこで、本実施形態においては、車体1の相対速度に応じた摩擦力を出力する摩擦力算出部106を備えることとした。
摩擦力算出部106は、入力された相対速度(例えば、推定相対速度yob)に対応する摩擦力±Rを算出し、当該摩擦力±Rを推定部101に出力する。
図4は、本実施形態の摩擦力算出部106が出力する摩擦力を表した図である。図4に示されるように、摩擦力算出部106は、相対速度が正であるか否かに応じて、出力する摩擦力を切り替える。図4に示されるように、摩擦力算出部106は、相対速度が0より大きい場合には、摩擦力Rを出力し、相対速度が0より小さい場合には、摩擦力−Rを出力する。摩擦力Rの値は、振動減衰装置202の種類に応じた値が設定されるものとして、説明を省略する。なお、本実施形態においては、図4に示されるように、静止摩擦力を考慮しない場合について説明したが、静止摩擦力を考慮しても良い。
図5は、変形例の摩擦力算出部106が出力する摩擦力を表した図である。図5に示される変形例の摩擦力算出部106は、相対速度が正であるか否かに応じて、動摩擦力±R1を出力する。さらに、相対速度0の場合には、移動しようとしている方向に応じて、静止摩擦力±R2を出力する。図5に示されるように、R2>R1とする。つまり、振動減衰装置202内のピストンが移動開始する際には、動摩擦力R1より高い静止摩擦力R2がかかる。変形例の摩擦力算出部106は、このような移動開始する際等を含めて、振動減衰装置202内のピストンの状況に応じた摩擦力を出力する。これにより精度の高い相対速度の推定が可能となる。
本実施形態に戻り、オブザーバについて説明する。
式(1)、式(2)、状態方程式を次のように導出することができる。
X´=AX+Gw+Bfn(y,P)……(3)
列ベクトルX=(x1,x2)とする。相対速度yを意味する状態変数x1とし、ばね伸縮距離を意味する状態変数x2とする。また、行列A,G,Bは、所定の値をもつ行列とする。また、X´はXの微分である。wは外乱を示す係数である。
一方、相対速度yと車体加速度Zaとの関係から次の出力方程式が得られる。
Y=(C,U)X+v+(D,F)fn(y,P)……(4)
列ベクトルY=(y1,y2)とする。y1=相対速度yであり、y2=車体加速度Zaを示す。行ベクトルC,U,D,Fはそれぞれ所定の値をもつ行ベクトルである。列ベクトル(C,U)は、C,Uを要素とする列ベクトルである。列ベクトル(D,F)は、D,Fを要素とする列ベクトルである。vは、観測ノイズである。
カルマンフィルタ理論を用いれば、上記式(3)、及び式(4)に基づいてy1(相対速度y)を推定するためのオブザーバを得ることができる。次に示す式(5)〜式(7)が相対速度yのオブザーバである。
uob=fn(yob,P)……(5)
Xob´=AXob+Buob+H(Za−(UXob+Duob))……(6)
y1=y=CXob・・・(7)
uobは、非線形成分uの推定値(推定非線形成分)を示し、yobは、相対速度yの推定値を示している。Zaは、車体加速度を示す。fn(yob,P)は、推定相対速度yobと指示電流(減衰力を制御する値)Pとを変数とする関数である。Hは、定常カルマンゲインを示す。Xobは、列ベクトルX=(x1,x2)の推定値とする。
そして、本実施形態の推定部101は、振動減衰装置202の減衰力“fd(yob,P)=Co・yob+fn(yob,P)”、及び摩擦力“±R”に基づいて、推定相対速度yobを導出する。
推定部101は、振動減衰装置202の減衰力“fd(yob,P)”に対して、摩擦項を設定し、摩擦力“±R”を含んだ減衰力に基づいて、前回推定相対速度を出力した後の相対速度の推定値である推定相対速度yobを導出する。摩擦項“±R”の設定手法としては、どのような設定手法を用いても良い。例えば、非線形成分に対して摩擦項を設定しても良いし、線形成分に対して摩擦項を設定しても良い、さらには、非線形成分及び線形成分の各々に対して摩擦項を設定しても良い。
本実施形態では、非線形成分に対して摩擦項を設定する例とする。推定部101は、減衰力の非線形成分uobに対して、摩擦力“±R”を加算して、摩擦補正後非線形成分uxを算出する。
推定部101は、上述の式(6)及び式(7)に対応する処理を行う。本実施形態の推定部101は、式(6)及び式(7)に示された列ベクトルA,B,C,D,H,Uを予め記憶しておく。列ベクトルA,B,C,D、H,Uは、理論値を参考に設定されてかつ相対速度yの実測値と推定相対速度yobとが近づくように調整された値であって、実施形態に応じて定められる値とする。但し、式(6)及び式(7)に対応する処理を行う際に、uobの代わりに、摩擦補正後非線形成分uxを用いることとする。
そして、推定部101は、摩擦補正後非線形成分uxを用いて式(6)及び式(7)から、算出された推定相対速度yobを出力する。
図6は、摩擦項を含めて算出された推定相対速度、及び実際の相対速度の遷移を例示した図である。図6に示されるように、摩擦力を考慮することで、推定相対速度602は、実際の相対速度601にほぼ一致するように遷移する。
本実施形態では、推定相対速度yobの移動方向に基づいて定められた摩擦力±Rで、減衰力“fd(y,P)”を補正する。つまり、セミアクティブダンパー180の振動減衰装置202内のピストンの移動方向に基づいた摩擦力±Rを、セミアクティブダンパー180の減衰力“fd(y,P)”に摩擦項として加算することとした。これにより、摩擦力を考慮して、相対速度を推定することになるため、推定精度を向上させることができる。
さらに、減衰力制御装置100によれば、推定相対速度yobの推定精度が向上するため、サスペンションのセミアクティブダンパー180の減衰特性が向上する。具体的には、ソフト状態からハード状態における広範囲に亘って減衰特性が向上する。これにより、サスペンションを備える車両の乗り心地が向上する。
上記実施形態及び変形例にかかる技術は、車両のサスペンションに適用される。これにより、サスペンションのセミアクティブダンパー180の減衰特性が向上し、広範囲の減衰係数にわたってセミアクティブダンパー180の推定相対速度の精度が向上するため、車両の乗り心地が改善する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…車体、100…減衰力制御装置、101…推定部、103…目標減衰力算出部、104…指示電流出力部、105…減衰力推定部、106…摩擦力算出部、111…線形減衰力推定部、112…非線形減衰力推定部、113…減衰力マップ記憶部、150…加速度センサ、180…セミアクティブダンパー、200…車輪、201…バネ、202…振動減衰装置。

Claims (2)

  1. 指令信号に応じて減衰力を変更可能なダンパーを制御するサスペンションの減衰力制御装置において、
    車体に対する車輪の相対速度を推定する推定部と、
    前記相対速度と、前記車体に設けられた加速度センサからの加速度情報と、に基づいて、前記ダンパーが出力すべき前記減衰力を示した目標減衰力を算出する減衰力算出部と、
    前記目標減衰力に対応する指令信号を、前記ダンパーに出力する出力部と、
    前記相対速度と、前記目標減衰力に対応する前記指令信号と、に基づいて、前記ダンパーから出力される減衰力の推定値を示した推定減衰力を算出する減衰力推定部と、
    前記相対速度に基づいて、前記ダンパーで生じる摩擦力を算出する摩擦力算出部と、を備え、
    前記推定部は、さらに、前記推定減衰力と、前記摩擦力と、に基づいて、前記相対速度を推定する、
    減衰力制御装置。
  2. 前記摩擦力算出部は、前記相対速度の方向に基づいて、前記摩擦力を異ならせる、
    請求項1に記載の減衰力制御装置。
JP2016196637A 2016-10-04 2016-10-04 減衰力制御装置 Pending JP2018058463A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196637A JP2018058463A (ja) 2016-10-04 2016-10-04 減衰力制御装置
PCT/JP2017/035561 WO2018066478A1 (ja) 2016-10-04 2017-09-29 減衰力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196637A JP2018058463A (ja) 2016-10-04 2016-10-04 減衰力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018058463A true JP2018058463A (ja) 2018-04-12

Family

ID=61830970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016196637A Pending JP2018058463A (ja) 2016-10-04 2016-10-04 減衰力制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2018058463A (ja)
WO (1) WO2018066478A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022065808A (ja) * 2020-10-16 2022-04-28 トヨタ自動車株式会社 サスペンションストローク関連値推定装置及び方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109080402B (zh) * 2018-07-11 2021-09-10 江苏大学 一种精度可调路面不平度辨识系统及方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09309315A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両のばね上ばね下相対速度算出装置
JP2008298609A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Honda Motor Co Ltd 車両状態推定装置
JP2010126044A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd サスペンション制御装置、及びサスペンション制御方法
JP2016117326A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 アイシン精機株式会社 サスペンションの減衰力制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09309315A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両のばね上ばね下相対速度算出装置
JP2008298609A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Honda Motor Co Ltd 車両状態推定装置
JP2010126044A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd サスペンション制御装置、及びサスペンション制御方法
JP2016117326A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 アイシン精機株式会社 サスペンションの減衰力制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022065808A (ja) * 2020-10-16 2022-04-28 トヨタ自動車株式会社 サスペンションストローク関連値推定装置及び方法
JP7327345B2 (ja) 2020-10-16 2023-08-16 トヨタ自動車株式会社 サスペンションストローク関連値推定装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018066478A1 (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5168567B2 (ja) 状態推定装置、サスペンション制御装置及びサスペンションシステム
KR101530718B1 (ko) 서스펜션 제어 장치
JP3787038B2 (ja) 弾性支持装置、車両用弾性支持装置及び車両用サスペンション装置のための制御装置
JP6375930B2 (ja) サスペンションの減衰力制御装置
US20120004806A1 (en) Damping force controller
US10625558B2 (en) Damping force control apparatus for suspension
JP2010126044A (ja) サスペンション制御装置、及びサスペンション制御方法
CN114326399B (zh) 一种宽频惯性基准单元有限时间抗干扰控制方法
US20220176766A1 (en) Suspension control method and suspension control system
WO2018066478A1 (ja) 減衰力制御装置
KR20200069450A (ko) 액티브 서스펜션 제어유닛 및 액티브 서스펜션 제어방법
JP2015104966A (ja) 車両のサスペンション装置
JP6822338B2 (ja) サスペンション制御システム
Krauze et al. FxLMS algorithm with preview for vibration control of a half-car model with magnetorheological dampers
KR102247470B1 (ko) 능동 현가 제어시스템을 위한 차량의 롤 모델 추정 알고리즘 도출방법
Mousavi et al. Disturbance observer and tube-based model reference adaptive control for active suspension systems with non-ideal actuators
JP7197774B2 (ja) 制振装置、制振装置を備えた車両及び制振装置の安定度判定方法
Fallah et al. A novel robust optimal active control of vehicle suspension systems
JP2009078757A (ja) 車両用路面変位推定装置
Strohm et al. A fast convergence FxLMS algorithm for vibration damping of a quarter car
Huang et al. Kalman Filtering for Sprung Mass Velocity Estimation of Magnetorheological Suspension for All-Terrain Vehicle
JP2000052985A (ja) 鉄道車両の振動抑制方法及び装置
Jung et al. Adaptive control for trailing arm suspension with hydraulic cylinder spring under practical constraints
Ley-Rosas et al. Higher order sliding mode and adaptive backstepping controllers for a full-car model with active suspension
US20190383345A1 (en) Damping device, vehicle including damping device, and method of estimating phase error of damping device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201013