JP2018057256A - 電動モータ - Google Patents

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弘明 松浦
Hiroaki Matsuura
弘明 松浦
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Abstract

【課題】組立作業が容易な電動モータを提供する。【解決手段】磁性部材46の積層により磁石挿入孔41が形成される回転ヨーク42と、前記磁石挿入孔41に配設される永久磁石43と、前記磁石挿入孔41を塞ぐキャップ44と、を備え、前記キャップ44には、前記磁石挿入孔41にて、前記永久磁石43を回転軸方向に押圧し、前記回転ヨーク42と前記永久磁石43との位置決めする押え部58と、前記キャップ44と前記回転ヨーク42との位置関係を保持する保持部59を有する構成とした。【選択図】図6

Description

本発明は、電動モータに関する。
従来から、電動モータの一例として、ハウジング内に設けられる固定子に対し、回転自在となる回転子は、複数の円板状の電磁鋼板等の磁性部材を積層した円筒状のヨークと、ヨークの軸方向に貫通形成された磁石挿入孔に挿入された永久磁石とを備えて構成されるものが知られている。また、こうした電動モータの中には、ヨークの磁石挿入孔に永久磁石を挿入した後に、ヨークの磁石挿入孔と永久磁石との隙間に樹脂材料を充填することで、ヨークと永久磁石とを一体とするものが知られている(特許文献1)。
特開2007−205246号公報
ところが、上記した電動モータの回転子は、組立する際にヨークの磁石挿入孔に永久磁石を保持するために、磁石挿入孔に樹脂を充填する必要がある。そのため、電動モータの組立作業が複雑になりやすく、組立作業を簡易化する点について改善の余地が残されていた。
そこで、本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものである。その目的は、従来よりも電動モータにおける回転子の構成が簡単で、組立てが容易に行える電動モータを提供することにある。
上記の課題を解決する電動モータは、磁性部材の積層により磁石挿入孔が形成される回転ヨークと、前記磁石挿入孔に配設される永久磁石と、前記磁石挿入孔を塞ぐキャップと、を備え、前記キャップには、前記磁石挿入孔にて、回転軸方向に前記永久磁石を押圧し、前記永久磁石を前記回転ヨークに対して位置決めをする押え部と、前記キャップを前記回転ヨークに対して位置決めする保持部と、を有する構成である。
上記構成によれば、磁石挿入孔の中の永久磁石が、磁石挿入孔にてキャップの押え部によって押圧されることにより、回転ヨークに対して位置関係を保持することができる。この場合、保持部は、押え部が永久磁石を回転ヨークに対して位置決めをした状態で、キャップを回転ヨークに対して位置決めすることができる。つまり、キャップを回転ヨークに対して、押さえ込んで取り付けるだけで、永久磁石を回転ヨークに対して簡単に位置決めできるので、電動モータにおける回転子の組立作業を簡単な構成で容易にできる。
上記の電動モータにおいて、ハウジングと、前記ハウジングに対して軸支され、回転自在なシャフトと、前記回転ヨークと前記シャフトとを一体回転可能に係止する係止部と、を更に備え、前記回転ヨークは、シャフト孔を更に有し、前記回転ヨークは、前記係止部により前記シャフトに支持されることで前記ハウジングに回転自在に支持されることが好ましい。
上記構成によれば、係止部により回転ヨークをシャフトに支持することで、ハウジングに対して、容易に回転ヨークを回転自在に支持することができる。
上記電動モータにおいて、前記キャップの前記保持部は、鉤部を有し、前記磁石挿入孔には、積層された磁性部材間に溝部が形成され、前記溝部に前記鉤部が嵌まることが好ましい。
上記構成によれば、回転ヨークを積層する過程で形成される溝部に対して、保持部の鉤部が嵌まることで、キャップを回転ヨークに係止できるので、従来のように樹脂を磁石挿入孔に充填する必要がない。そのため、回転ヨークに対して従来のように永久磁石を固定するための樹脂等を充填させることは必要なく、コストアップせず、キャップを簡単な構成および組立により回転ヨークに対して位置決めすることができる。
上記電動モータにおいて、前記シャフトと前記キャップとの間には、キー溝とキーが形成され、前記キー溝は、前記キーに係止されることが好ましい。
上記構成によれば、シャフトに形成されたキー溝と、キャップに形成されたキーと、が係止することで、キャップは、シャフトと軸方向の移動が簡単な構成で規制される。
上記電動モータにおいて、前記磁石挿入孔に弾性体を設け、前記シャフトと前記キャップとの間に、前記回転ヨークの回転方向とは反対方向にねじが形成されたねじ部を有し、前記ねじ部により、前記キャップが前記弾性体を介して前記永久磁石を押さえた状態で前記シャフトに係止されることが好ましい。
上記構成によれば、キャップは、ねじ部でシャフトと螺合することにより、弾性体を介して永久磁石を押さえた状態でシャフトと位置関係を保持できる。この場合、ねじが回転方向と反対方向に形成されているので、回転ヨークが一方向に回転する際、回転ヨークの回転によりねじ部の緩みを、ねじ向きを変えるという簡単な方法で防止することができる。キャップをシャフトに組付けを行う際に、弾性体をキャップと永久磁石との間に介在させているので、弾性体によりねじ部によるキャップと永久磁石との間の公差を簡単な構成で吸収することができる。
上記電動モータにおいて、前記シャフトには、前記回転ヨークの軸方向の位置を規制する規制部が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、シャフトに挿入された回転ヨークは、規制部により回転ヨークの位置を規制し、必要以上に挿入される恐れを回避できる。
上記電動モータにおいて、前記シャフトの外周と、前記回転ヨークの前記シャフト孔の内周との間に、回り止め部が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、シャフトの外周の回り止め部と、回転ヨークのシャフト孔の内周の回り止め部とが、当接することでシャフトと回転ヨークとの相対回転が規制される。
第1実施形態の電動モータの構成を示す断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 第1実施形態の積層された回転ヨークにキャップを取り付ける状態を示す斜視図である。 図3の回転ヨークの磁性部材の形状を示す図である。 図3の下方から見た回転ヨークにおける最下層の磁性部材(エンドプレート)の正面図である。 第1実施形態において、(a)は、キャップ及びシャフトを付ける前の回転子の要所部分断面図であり、(b)は、キャップ及びシャフトを付けた後の回転子の要所部分断面図である。 第2実施形態におけるシャフトの正面図である。 第2実施形態における回転ヨークの斜視図である。 第2実施形態における、(a)は、キャップ及びシャフトを付ける前の回転子の要所部分断面図であり、(b)は、キャップ及びシャフトを付けた後の回転子の要所部分断面図である。 第3実施形態のシャフトの正面図である。 第3実施形態において、(a)は、キャップを付ける前の回転子の要所部分断面図であり、(b)は、キャップを付けた後の回転子の要所部分断面図である。 第4実施形態のシャフトの正面図である。 第4実施形態において、キャップを付けた後の回転子の要所部分断面図である。
(第1実施形態)
以下、電動モータを電動ポンプに適用した第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、電動ポンプ1は、例えば外部に貯留されたオイルをエンジン(図示せず)の各部に供給するため使用され、オイルを吐出するポンプ部2と、そのポンプ部2を駆動するモータ部3を備えている。
ここで、ポンプ部2について、図1及び図2を参照にして詳しく説明する。
ポンプ部2は、ハウジング4とロータ5とを備えている。ハウジング4は、一方側(図1の右側)が開口した第1ハウジング部材6と、その開口を覆う第2ハウジング部材7と、を備えている。それらハウジング部材6,7間には、ロータ5を収納するポンプ室8が形成される。
図1及び図2に示すように、ロータ5は、ハウジング4の第1ハウジング6に軸支され、第1ハウジング6に対して回転自在に取り付けられ、円柱状形成されたシャフト9と、シャフト9の回転軸方向の一端部に一体回転可能に支持されたインナロータ10と、このインナロータ10の外周側に配置されたアウタロータ11と、を備えている。
図2に示すように、インナロータ10の外周部には、複数の外歯が形成される。アウタロータ11の内周部には、インナロータ10の外歯より多くの内歯がインナロータ10の外歯と噛み合うように形成される。アウタロータ11は、インナロータ10のシャフト9の回転軸に対して偏心配置される。これにより、外歯と内歯との間に、吸入作動室12と吐出作動室13が複数形成される。アウタロータ11の外周面は、ポンプ室8の内周面に回転可能に密接している。
図1に示すように、第1ハウジング部材6には、吸入作動室12に連通する第1吸入室14と、吐出作動室13に連通する第1吐出室15とがそれぞれ形成される。第2ハウジング部材7にも、吸入作動室12に連通する第2吸入室16と、吐出作動室13に連通する第2吐出室17とがそれぞれ形成される。第2吸入室16には吸入路18が、第2吐出室17には吐出路19がそれぞれ連通接続される。
図2の実線矢印で示すように、インナロータ10及びアウタロータ11が反時計回りに回転する場合、吸入作動室12は、各ロータの回転に伴って容積が増大する。これにより、負圧が生じエンジン各部のオイルが吸入路18第1吸入室14を通って吸入作動室12に吸入される。
一方、吐出作動室13は、各ロータ10,11の回転に伴って容積が減少する。これにより、正圧が生じ吐出作動室13のオイル第1吐出室15及び吐出路19を通ってエンジン各部に吐出される。
図1に示すように、第1ハウジング部材6の中央部分には、シャフト9を軸支する軸支部20が形成される。第1ハウジング部材6には、第2ハウジング部材7の反対側の軸方向にボス状に突出する突起部21が形成される。突起部21の内部には、オイルがポンプ部2からモータ部3に漏洩するのを遮断するオイルシール22が設けられている。
ここで、モータ部3について詳しく説明する。
モータ部3は、モータハウジング23と、モータハウジング23に内接設置されるコイルが巻回された固定子26と、シャフト9のインナロータ10を取り付けた側の他端部(図1の左側)に取り付けられた回転子27と、シャフト9と回転子27とを一体回転可能に係止する係止部28と、を備えている。モータハウジング23の一方側は開口部には、第1ハウジング部材6の突起部21が挿入されている。第1ハウジング部材6及びモータハウジング23の間には、回転子27を収納するモータ室25が形成される。
固定子26の内周側には回転子27が配置されており、固定子26に巻回されたコイルに通電することで、回転子27を駆動可能に構成している。そして、モータ部3を駆動すると、係止部28及びシャフト9を介してポンプ部2のロータ5が一体回転する。
図3に示すように回転子27は、磁石挿入孔41が4ヶ所形成される円筒状の回転ヨーク42と、磁石挿入孔41に配設される永久磁石43と、回転ヨーク42の回転軸方向の第1端側(図1では上方側)の磁石挿入孔41を塞ぐキャップ44と、回転ヨーク42の回転軸方向の第2端側(図1では下方側)の磁石挿入孔41を塞ぐエンドプレート45と、を備える。
永久磁石43は、直方体状をなし、永久磁石43の高さ方向における長さは、軸方向における磁石挿入孔41の深さよりも短くなっている。また、永久磁石43の高さ方向と直交する厚さ方向における長さは、径方向における磁石挿入孔41の長さと略等しくなっている。なお、永久磁石43は、例えばネオジム磁石のような希土類磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石等であることが望ましい。
図3及び図4に示すように、回転ヨーク42は、円板状をなす複数の鉄製の電磁鋼板から成る磁性部材46を軸方向に積層している。磁性部材46には、一方の面(図3の下方)に複数の凸部47(一例として8ヶ所)が形成され、他方の面(図3の上方)に複数の凹部48(一例として8ヶ所)が形成されている。また、複数の凸部47及び凹部48は、磁性部材46の周方向に並び且つ軸方向に重なるように設けられている。
図4に示すように、磁性部材46の中央部には、スプライン状の第1開口49が形成され、磁性部材46の第1開口49よりも径方向外側には、略矩形状の第2開口51が周方向に並ぶように複数(本実施形態では4つ)形成される。第1開口49の小径は、シャフト9を圧入するためにシャフト9の直径より小さく形成される。第2開口51は、径方向を短手方向とし、当該径方向と直交する方向を長手方向としている。また、本実施形態では、複数の第2開口51のうち周方向に隣り合う第2開口51の長手方向が直交している。また、磁性部材46は、プレスによる打ち抜き加工で形成される。
図3に示すように本実施形態では、第2端のエンドプレート45から第1端に向かって複数の磁性部材46を軸方向に積層することで、回転ヨーク42が構成される。また、複数の磁性部材46の積層により第1開口49も積層方向(軸方向)に積層され、シャフト9の直径より小径が小さいシャフト孔50が形成される。そして、第1実施形態において、係止部とは、シャフト9の直径より小径が小さいシャフト孔50である。また、複数の磁性部材46の積層により第2開口51が積層方向(軸方向)に積層され、永久磁石43が挿入される磁石挿入孔41が形成される。
図6(b)に示すように、回転ヨーク42において積層方向に隣り合う磁性部材46の境界には、鉄板から成る磁性部材46を、プレスによって片側一方向から打ち抜きで加工し、それを積層したことで、溝部54が積層間に形成される。そのため、回転ヨーク42の磁石挿入孔41には、積層された磁性部材46の境界には径方向に隙間状の溝部54が形成される。
図3に示すように、キャップ44は、円板状をなし、中心部に円形の第3開口56が形成される。キャップ44は、例えば、樹脂材料など、磁性部材46よりも弾性率の低い材料で構成される。また、キャップ44には、厚さ方向に突出し磁石挿入孔41に挿入される軸方向に突出する突出部57を備える。突出部57は、第3開口56の径方向外側において、周方向に並ぶように複数(図3では一例として4つ)設けられている。
図6(a)に示すように、キャップ44の突出部57は、下方に向かうにつれて径方向に間が広がる略逆V字状を呈し、磁石挿入孔41の中で、磁石挿入孔41に配設される永久磁石43を所定位置にて回転軸方向に押圧した状態で、回転ヨーク42と永久磁石43との位置決めをする押え部58と、キャップ44と回転ヨーク42との位置関係を保持した状態で嵌着される保持部59と、を有する。
また、図6(a)に示すように、キャップ44の突出部57の突出量を長さL1とし、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の深さを長さL2とし、永久磁石43の高さ方向の長さをL3としたとき、長さL1は、長さL2から長さL3を差し引いた長さとされる。
図6(a)に示すように、押え部58は、突出部57の先端に設けられている。また、押え部58は、永久磁石43の軸方向の端面に対して面接触できるように平面を有している。一方、保持部59は、突出部57において押え部58の平面よりも基端側に設けられ、保持部59には、径方向に突出する爪状の鉤部62が形成されている。
図6(a)に示すように、突出部57の基端の間の距離は、磁石挿入孔41の径方向の縁の間の距離より短い。また、突出部57の鉤部62の間の距離は、磁石挿入孔41の径方向の縁の間の距離より長く形成される。
図3及び図5に示すように、エンドプレート45は、磁性部材46と対応する形状をなしている。すなわち、エンドプレート45は、磁性部材46と同様に、円板状をなし、複数の凸部47と、複数の凹部48と、第1開口49と、第2開口51が形成される。また、エンドプレート45は、磁性部材46と同一の材料で構成される。また、エンドプレート45の第2開口51の開口縁には、当該第2開口51の内側に延設された複数(本実施形態では3つ)の磁石抜け防止を行うストッパ53が設けられている。
次に、本実施形態の電動モータの回転子27を組み立てる際の作用について説明する。
図6(a)に示すように、回転子27を組み立てる場合には、プレス加工した複数の磁性部材46を図3の如く軸方向に積層することで、回転ヨーク42を構成する。詳しくは、複数の磁性部材46は、図5に示すエンドプレート45上に、図4に示す磁性部材46を積層していくが、一枚毎に設けられた磁性部材46の凹部48と当該一の磁性部材46と積層方向における第1端側に隣り合う磁性部材46の凸部47とを互い位置を合せた状態で嵌合させ、一の磁性部材46の凸部47と当該一の磁性部材46と積層方向における第2端側に隣り合う凹部48とを嵌合させて、回転ヨーク42をまず構成する。
その後、回転ヨーク42の軸方向における第1端側から、磁性部材46の積層により軸方向に形成された磁石挿入孔41に永久磁石43を挿入する。ここで、磁石挿入孔41に挿入された永久磁石43は、軸方向の端面が図5に示すエンドプレート45のストッパ53に当接する。このため、永久磁石43は回転ヨーク42の第2端側から脱落することなく磁石挿入孔41内に留めることができる。また、径方向においても、磁石挿入孔41の深さが永久磁石43の長さと略等しく構成されるため、永久磁石43が磁石挿入孔41内で径方向に移動することが制限される。
次に、図6(b)に示すように、回転ヨーク42の第1端側の磁石挿入孔41を塞ぐようキャップ44を、回転ヨーク42に対して軸方向に押し込んで取り付ける。この際、キャップ44の突出部57が回転ヨーク42の磁石挿入孔41の中に挿入され、突出部57の先端の押え部58が永久磁石43を所定位置にて保持するようエンドプレート45に向けて押し付ける。また、一対の突出部57は、キャップ44を押し込む時、磁石挿入孔41に挿入される際に径方向に狭められるため、磁石挿入孔41内で当該径方向に広がろうとする。この作用を利用して、一対の突出部57に径方向に延在して設けられる鉤部62(保持部59)は、磁石挿入孔41の側面を押圧する。また、図6(b)に示すように、積層方向に隣り合う磁性部材46の積層間の境界には溝部54が形成されるため、径方向に拡がろうとする突出部57の鉤部62が溝部54に係止するものとなる。そのため、キャップ44は、組付け後には鉤部62が溝部54に嵌ることで、回転ヨーク42に確実に保持される。
こうして、キャップ44、エンドプレート45を一体となるよう回転ヨーク42に取り付けることで、回転ヨーク42の磁石挿入孔41内で永久磁石43が所定位置で位置決めされる。詳しくは、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の深さ(長さL2)は、突出部57の突出量(長さL1)と永久磁石43の高さ(長さL3)との和に等しいため、磁石挿入孔41に挿入された永久磁石43がキャップ44及びエンドプレート45によって挟持される。こうして、キャップ44及びエンドプレート45は、磁石挿入孔内において、永久磁石43の軸方向における移動を制限する。
その後、回転ヨーク42内で位置決めされた永久磁石43は、着磁装置によって着磁されることにより、回転ヨーク42に吸着固定される。そして、回転子27は、シャフト孔50(係止部の一例)にシャフト9が圧入されることで、一体回転可能に係止される。さらに、シャフト9が第1ハウジング6に軸支されることで、回転子27は、電動ポンプ1を構成するハウジング4内に配置される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)キャップ44により磁石挿入孔41を塞ぐことで、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の中の永久磁石43は、磁石挿入孔41の中の押え部58に押圧された状態で、回転ヨーク42との位置関係を保持する。また、キャップ44は、保持部59により回転ヨーク42との位置関係を保持する。この構成によれば、永久磁石43が挿入された回転ヨーク42の磁石挿入孔41をキャップ44で塞ぐことで、回転ヨーク42に対して永久磁石43を位置決めできるため、電動モータの組立作業を容易にできる。
(2)上記構成によれば、回転ヨーク42を積層する過程で形成される溝部54と、保持部28の鉤部62が嵌ることで、回転ヨーク42とキャップ44を保持しているので、磁石挿入孔41側に保持部28を係止させるための構成を設けなくても、回転ヨーク42に対してキャップ44を位置決めできる。
(3)上記構成によれば、回転ヨーク42は、シャフト孔50にシャフト9圧入されることによりシャフト9と一体回転可能に係止される。そして、シャフト9は、ハウジング4が軸支することで、回転自在に保持される。
(4)上記構成によれば、スプレイン状のシャフト孔50に円柱状のシャフト9を圧入するので、シャフト孔50とシャフト9が両方円形の場合に比べて、シャフト孔50とシャフト9の接触面積が減少するので、圧入の際の摺動抵抗が減少する。
(第2実施形態)
以下、電動モータを電動ポンプ1に適用した第2実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態と比較したときに、シャフト9aと回転ヨーク42aと、キャップ44aと、の構成が異なる。このため、第1実施形態と共通する部材構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略するものとする。
第2実施形態の電動ポンプ1は、第1実施形態と異なる部材構成として、シャフト9aと、キャップ44aと、係止部28aとを有する電動モータを備えている。
図7は、シャフト9aの形状を示す正面図である。
図7に示すように、金属製のシャフト9aは、円柱状で、第1端側から第2端側に向けて、端部90と、挿入部92と、大径部93と、が軸方向に連続した状態で形成される。
端部90は、シャフト9aの第1端側で円錐台形に形成される。
挿入部92は、端部90から第2端側に向って形成され、回転子27の軸方向の長さより長い。挿入部92の外周面94に第1回り止め部95と、キー溝91とを有する。キー溝91は、外周面94の第1端を周方向に一周するように径方向に形成された凹みにより形成される。そして、第1回り止め部95は、挿入部92の外周面94に軸方向に沿うようにして平面が形成される。そのため、挿入部92を回転軸方向に対し垂直断面で見ると、D形状をなす。
大径部93は、挿入部92から第2端側に向かって形成され、挿入部92より軸径が大きい。そのため、大径部93の挿入部92との境界には、径の異なる段差103が形成される。
図8は、回転ヨーク42aの斜視図である。
図8に示すように、回転ヨーク42aの略円形のシャフト孔50aは、挿入部92の軸径とシャフト孔50aの孔径が略同じである。そして、シャフト孔50aの第1内周面96には、挿入部92の第1回り止め部95と噛み合うための、第2回り止め部97が軸方向に沿うようにして直線に形成される。そのため、シャフト孔50aを回転軸方向に対し垂直断面で見ると、形状がD形状をなす。
図9(a)は、キャップ44a及びシャフト9aを付ける前の回転子27のシャフト9aに沿う断面図である。
図9(a)に示すように、キャップ44aにおいて中央に形成される第3開口56の第2内周面101には、シャフト9aの先端近傍に形成されたキー溝91に嵌着されて、キャップ44aを係止するためのキー102が第3開口56の軸方向中央において、周方向環状に凸状で形成される。
また、積層された回転ヨーク42aとシャフト9aとを一体回転可能に係止する係止部28aは、キャップ44aのキー102とシャフト9aのキー溝91及び第1回り止め部95とシャフト孔50aの第2回り止め部97が一体回転を行う際に係止する構成に相当し、簡単な構成および簡単な組付けにより実現することができる。
次に、本実施形態の電動モータの回転子を組み立てる際の作用について説明する。
図8に示すように、第1実施形態と同様、回転ヨーク42aの磁石挿入孔41に対して、第2端側にエンドプレート45により磁石の抜け防止を行った状態で永久磁石43が挿入され、回転ヨーク42aの組付けに関しては、第1実施形態と同じであるため詳細な説明を省略する。
図9(a)は、積層された回転ヨーク42aに対してキャップ44aの組付け前の状態を示し、(b)は、キャップ44a及びシャフト9aを付けた後の状態を示す要所部分断面図である。
図9(a)から(b)に示す状態に樹脂製のキャップ44aを組付ける際、回転ヨーク42aの第1端側の磁石挿入孔41を塞ぐように、積層された回転ヨーク42aにキャップ44aが軸方向より取り付けられる。この場合、キャップ44aの突出部57が回転ヨーク42aの磁石挿入孔41の中に挿入され、突出部57の先端の押え部58が永久磁石43をエンドプレート45に向けて押し付けて組み付ける。この際、図9(a)に示す一対の突出部57は、磁石挿入孔41に挿入される際に径方向に圧縮され、磁石挿入孔41内で径方向に広がろうとする。このため、一対の突出部57に設けられる鉤部62(保持部59)は、磁石挿入孔41の側面を押圧して挿入され、積層方向に隣り合う磁性部材46の積層間の境界に形成された挿入過程で溝部54の位置まで到達すると、径方向に広がろうとする突出部57の鉤部62が径方向の外側に拡張し、溝部54に嵌って係止されるものとなる。こうして、回転子27は、回転ヨーク42aにキャップ44aを取り付けることで構成される。
図9(a)に示すように、図7に示すシャフト9aの挿入部92の外周に形成された第1回り止め部95と、図8に示すシャフト孔50aの第2回り止め部97との位置関係を合せて、両者が互いに当接した状態で、回転子27のシャフト孔50aに挿入部92を挿入する。その際、係止部28aとして、第1回り止め部95及び第2回り止め部97とが嵌合することで、シャフト9aと、回転ヨーク42aと、の回転方向において相対移動が規制される。回転子27に挿入部92を挿入すると、係止部28aとしてのキャップ44aのキー102とシャフト9aのキー溝91とが係止された状態となり、回転ヨーク42aとシャフト9aとが軸方向において相対移動が規制される。また、この場合、シャフト9aに形成されたキー溝91に、キャップ44aの内径側に突出したキー102がキャップ44a装着時に弾性変形することにより係止し、シャフト9aに対するキャップ44aの位置固定が簡単な係止の方法により実現される。
キャップ44a及びエンドプレート45を回転ヨーク42aに取り付けることで、回転ヨーク42aの磁石挿入孔41内で永久磁石43が位置決めされる。
上記実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)、(2)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(5)上記構成によれば、係止部28aとしての、挿入部92の第1回り止め部95と、シャフト孔50aの第2回り止め部97と、が嵌合することにより、回転ヨーク42aは、シャフト9aとの相対回転が規制される。また、挿入部92のキー溝91とキャップ44aのキー102とが係止することで、キャップ44aと挿入部92との軸方向の移動が規制される。そして、キャップ44aの鉤部62が回転ヨーク42aの溝部54に嵌って係止しているので、回転子27も、シャフト9aとの軸方向の移動が規制される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。なお、第3実施形態は、ねじ機構を利用してキャップ44bをシャフト9bに固定するものであり、ねじ機構の面において、キャップ44bと、シャフト9bと、保持部59aとの構成が異なる。上記の実施形態1、2と共通する部材の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
図10は、シャフト9bの形状を示す正面図である。ここでは、円柱状のシャフト9bは、端部90と、挿入部92と、大径部93とが連続して形成される。
端部90は、シャフト9bの第1端で円錐台形に形成される
挿入部92は、端部90から第2端側に向って形成され、回転子27の軸方向の長さより長い。そして、回転ヨーク42が挿入される挿入部92の外周面94には、回転軸方向の第1端に回転ヨーク42回転方向と逆回転に形成された雄ねじ部81が形成される。雄ねじ部81の軸方向の長さは、キャップ44bの軸方向の長さよりも長く、かつ、挿入部92の軸方向の長さから回転ヨーク42の軸方向の長さを引いたものより長くなる。また、雄ねじ部81は回転ヨーク42の回転方向とは逆方向にねじ山が形成されている。
大径部93は、挿入部92から第2端側に向かって形成され、挿入部92より軸径が大きい。そのため、大径部93の挿入部92との境界には、径の異なる段差103が形成される。
図11(a)は、キャップ44bを取り付ける前の状態を示す。
図11(a)に示すように、キャップ44bと永久磁石43との間に硬質ゴム材等の弾性体83を介在させ、キャップ44bを利用して弾性体83を面接触にて押圧する押え部58aをキャップ44bの回転ヨーク42側となる裏面に有する。
キャップ44bには、キャップ44b装着時にシャフト9bの雄ねじ部81と螺合する雌ねじ部84が中央に形成される。
本実施形態では、キャップ44bを所定位置で保持する保持部59aは、キャップ44bの第2内周面101に設けられた雌ねじ部84及びシャフト9bに設けられた雄ねじ部81により実現できる。雌ねじ部84は、雄ねじ部81と螺合できるようなピッチ及びねじ径を有する。また、キャップ44bの半径は、回転ヨーク42の半径以下であることが好ましく、回転ヨーク42において、シャフト9bから磁石挿入孔41の外縁までの距離よりも長いことが好ましい。
弾性体83は、例えば、ゴムなどの弾性材料によって構成され、回転ヨーク42の磁石挿入孔41に弾性変形した状態で挿入される大きさを有することが好ましい。
保持部59aは、雄ねじ部81と雌ねじ部84とを有する。
次に、本実施形態の電動モータを組み立てる際の作用について説明する。
図11(a)に示すように、回転ヨーク42のシャフト孔50にシャフト9bが圧入され、回転ヨーク42とシャフト9bが一体回転可能な状態で、回転ヨーク42の磁石挿入孔41に永久磁石43が挿入されている状態から、以降の組付けを説明する。
図11(b)に示すように、回転ヨーク42の第1端側の磁石挿入孔41を塞ぐように、回転ヨーク42にキャップ44bが取り付けられる。この際、永久磁石43が挿入された磁石挿入孔41の中に弾性体83を入れて配置し、その後、シャフト9bに形成された雄ねじ部81にキャップ44bの中央に形成された雌ねじ部84を螺合させる。すると、キャップ44bの押え部58aが磁石挿入孔41の中の弾性体83を軸方向に圧縮することで、キャップ44bが弾性体83を介して永久磁石43をエンドプレート45に向けて押し付ける。こうして、回転ヨーク42の磁石挿入孔41で永久磁石43の軸方向における移動が制限され、磁石挿入孔41内で永久磁石43が位置決めされる。
上記実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)、(3)、(4)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(6)弾性体83は、磁石挿入孔41の中で永久磁石43と当接する。そして、雄ねじ部81と雌ねじ部84とが螺合することにより、キャップ44bは、シャフト9bと係止される。そのため、キャップ44bは、シャフト9bに係止された回転ヨーク42と位置関係を保持する。そして、弾性体83は、押え部58bにより押しつぶされて変形することにより、磁石挿入孔41の中で永久磁石43を押圧した状態で、回転ヨーク42と永久磁石43の位置決めする。そして、キャップ44bを螺合により回転ヨーク42に取り付けるので、弾性体83が押え部58bにより変形されながら永久磁石42を押圧するので、回転ヨーク42の寸法公差を吸収することができる。
(7)雄ねじ部81と雌ねじ部84とが螺合することにより、キャップ44bは、シャフト9bと係止される。ここで、キャップ44bは回転しながらシャフト9bに取り付けられるので、弾性体83をキャップ44bと一体とする場合には、雄ねじ部81に雌ねじ部84を螺合させる際に、当該弾性体83が回転ヨーク42の第1端側の面と干渉するおそれがある。この点、上記構成では、弾性体83をキャップ44bと別体としたことで、そうしたおそれを回避できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。なお、第4実施形態は、ねじ機構を利用してキャップ44bをシャフト9cに固定するものであり、ねじ機構の面において、回転ヨーク42aと、シャフト9cと、の構成が異なる。上記の実施形態1、2、3と共通する部材の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
電動ポンプ1は、第3実施形態と異なる部材構成として、シャフト9cと、回転ヨーク42aと、を有する電動モータを備えている。
図12は、シャフト9cの正面図である。
図12に示すように、シャフト9cは、円柱状で、第1端側から第2端側に向けて、端部90と、挿入部92と、大径部93と、が軸方向に連続した状態で形成される。
端部90は、シャフト91cの第1端で円錐台形に形成される
挿入部92は、端部90から第2端側に向って形成され、回転子27の軸方向の長さより長い。そして、挿入部92の外周面94には、回転軸方向の第1端に回転方向と逆回転に形成された雄ねじ部81と、第1回り止め部95と、が形成される。雄ねじ部81の軸方向の長さは、キャップ44bの軸方向の長さよりも長く、かつ、挿入部92の軸方向の長さから回転ヨーク42aの軸方向の長さを引いたものより長くなる。そして、第1回り止め部95は、挿入部92の外周面94に軸方向に沿うようにして平面に形成される。そのため、挿入部92を回転軸方向に対し垂直断面で見ると、D形状をなす。また、雄ねじ部81の外径の半径は、挿入部92の回転軸から第1回り止め部95までの最短距離と略等しい。
大径部93は、挿入部92から第2端側に向かって形成され、挿入部92より軸径が大きい。そのため、大径部93の挿入部92との境界には、回転ヨーク42aの軸方向の位置の規制を行う径の異なる段差103(規制部の一例)が形成される。
図8は、回転ヨーク42aの斜視図でもある。
図8に示すように、回転ヨーク42aの略円形のシャフト孔50aは、挿入部92の軸径とシャフト孔50aの孔径が略同じである。そして、シャフト孔50aの第1内周面96には、挿入部92の第1回り止め部95と噛み合うための、第2回り止め部97が軸方向に沿うようにして直線に形成される。そのため、シャフト孔50aを回転軸方向に対し垂直断面で見ると、D形状をなす。
次に、本実施形態の電動モータを組み立てる際の作用について説明する。
なお、以降の説明では、図8に示すように、回転子27は、回転ヨーク42aの磁石挿入孔41に永久磁石43が挿入され、回転ヨーク42aの第2端側にエンドプレート45を取り付けるものとする。
図13は、キャップ44bを付けた後の回転子27のシャフト9cに沿う断面図である。
図13に示すように、回転ヨーク42aを挿入部92の段差103の位置まで挿入する。詳しくは、回転ヨーク42aは図12に示すシャフト9cの挿入部92の外周に形成された第1回り止め部95と、図8に示すシャフト孔50aの第2回り止め部97との位置関係を合せ、両者が互いに当接するように挿入部92をシャフト孔50aに挿入する。その際、係止部28aとして、第1回り止め部95及び第2回り止め部97とが嵌合することで、シャフト9cと、回転ヨーク42aと、の回転方向において相対移動が規制される。
そして、回転ヨーク42aの第1端側の磁石挿入孔41を塞ぐように、回転ヨーク42aにキャップ44bが取り付けられる。すなわち、図13に示すように、永久磁石43が挿入された磁石挿入孔41に弾性体83を配置し、その後、シャフト9cに形成された雄ねじ部81にキャップ44bの中央に形成された雌ねじ部84を螺合させる。すると、押え部58bが弾性体83を軸方向に圧縮することで、押え部58bが弾性体83を介して永久磁石43を第2のキャップ45に向けて押し付ける。こうして、回転ヨーク42aの磁石挿入孔41で永久磁石43の軸方向における移動が制限され、磁石挿入孔41内で永久磁石43が位置決めされる。また、シャフト9cの雄ねじ部81にキャップ44bの雌ねじ部84を螺合させる際、キャップ44bは、回転子27も段差103に押し付ける。
ここで、係止部28bとは、第1回り止め部95と、第2回り止め部97と、雄ねじ部81と、雌ねじ部84と、段差103とのことである。また、保持部59aとは、雄ねじ部81と、雌ねじ部84と、のことである。そして、係止部28bにより回転ヨーク42aは、シャフト9cに対して、軸方向と回転方向における移動が規制される。さらに、保持部59aによりキャップ44bが回転ヨーク42aに位置決めされる。
上記実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)と実施形態3の効果(6)(7)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(8)挿入部92の第1回り止め部95と、シャフト孔50aの第2回り止め部97と、が噛み合うことにより、回転ヨーク42aは、シャフト9cとの相対回転が規制される。また、回転子27の第2端が段差103に当接した状態で、挿入部92の雄ねじ部と押さえ板83の雌ねじ部84とを螺合させることで、キャップ44bは、回転子27を段差103に押し付ける。したがって、回転子27は、シャフト9cとの軸方向の移動が規制される。
そのため、シャフト孔50aに挿入部92を圧入せずに挿入するだけで、シャフト9cと回転子27との位置関係を保持し一体回転することができる。
(変形例)
第1実施形態では、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の第1端側をキャップ44で塞いだが、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の第2端側をキャップ44で塞いでもよい。また、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の両側をキャップ44で塞いでもよい。
第2実施形態では、回転ヨーク42aの磁石挿入孔41の第1端側をキャップ44aで塞いだが、挿入部92の第2端にキー溝91を形成することで回転ヨーク42aの磁石挿入孔41の第2端側をキャップ44aで塞いでもよい。また、同様に挿入部92の第1端及び第2端にキー溝91を形成することで回転ヨーク42aの磁石挿入孔41の両側をキャップ44aで塞いでもよい。
第1実施形態において、キャップ44aを周方向に分割して構成してもよい。例えば、キャップ44aは、回転ヨーク42の磁石挿入孔41の数(第1実施形態では4つ)に分割して構成してもよい。この場合、分割したキャップは、それぞれ押え部58及び保持部59を有する突出部57を備えていることが好ましい。
第1実施形態では、キャップ44の突出部57に押え部58と保持部59を形成したが別体に分けてもよい。例えば、突出部57の先端に押え部58を形成して、キャップ44の外周部から回転ヨーク42の外周部の溝部54に係止する鉤部を形成する。
第2実施形態及び第4実施形態において、大径部93及び段差102はなくてもよい。
第3実施形態において、雄ねじ部81及び雌ねじ部84を螺合させることで、シャフト9bにキャップ44bを固定したが、他の方法によってシャフト9bにキャップ44bを固定してもよい。例えば、シャフト9b及びキャップ44bのどちらか一方にキー溝91を形成し、もう一方にキー102を形成し、キャップ44bにシャフト9bを挿入させた状態でキー溝91にキー102を嵌合させることで、シャフト9bにキャップ44bを固定してもよい。また、同様に第4実施形態においても、他の方法によってシャフト9cにキャップ44bを固定してもよい。例えば、シャフト9c及びキャップ44bのどちらか一方にキー溝91を形成し、もう一方にキー102を形成し、キャップ44bにシャフト9cを挿入させた状態でキー溝91にキー102を嵌合させることで、シャフト9cにキャップ44bを固定してもよい。
第3実施形態において、回転ヨーク42は、磁性部材46を積層して構成しなくてもよい。
第2実施形態及び第4実施形態では、第1回り止め部95は挿入部92の外周面94に平面に形成されたが、第1回り止め部95は、スプライン軸でもよいし、キーでもよいし、キー溝でもよいし、楕円でもよいし、三角や四角などの多角形でもよい。同様に第1回り止め部95と噛み合うために第2回り止め部97は、スプライン孔でもよいし、キー溝でもよいし、キーでもよいし、楕円でもよいし、三角や四角などの多角形でもよい。
第4実施形態では、規制部としての段差103とキャップ44bで挟んだが、 段差93の代わりにシャフト9cに溝を形成しスナップリングを嵌めてもよい。
1 電動ポンプ
3 モータ部
41 磁石挿入孔
42 回転ヨーク
43 永久磁石
44 キャップ
50 シャフト孔
54 溝部
57 突出部
58 押え部
59 保持部
62 鉤部
81 雄ねじ部
83 弾性体
84 雌ねじ部
91 キー溝
92 挿入軸部
93 大径部
95 第1回り止め部
97 第2回り止め部
102 キー
103 段差

Claims (7)

  1. 磁性部材の積層により磁石挿入孔が形成される回転ヨークと、
    前記磁石挿入孔に配設される永久磁石と、
    前記磁石挿入孔を塞ぐキャップと、を備え、
    前記キャップには、前記磁石挿入孔にて、回転軸方向に前記永久磁石を押圧し、前記永久磁石を前記回転ヨークに対して位置決めをする押え部と、前記キャップを前記回転ヨークに対して位置決めする保持部と、を有する電動モータ。
  2. ハウジングと、
    前記ハウジングに対して軸支され、回転自在なシャフトと、
    前記回転ヨークと前記シャフトとを一体回転可能に係止する係止部と、を更に備え、
    前記回転ヨークは、シャフト孔を更に有し、
    前記回転ヨークは、前記係止部により前記シャフトに支持されることで前記ハウジングに回転自在に支持される請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記キャップの前記保持部は、鉤部を有し、
    前記磁石挿入孔には、積層された磁性部材間に溝部が形成され、
    前記溝部に前記鉤部が嵌まる請求項1又は2に記載の電動モータ。
  4. 前記シャフトと前記キャップとの間には、キー溝とキーが形成され、
    前記キー溝は、前記キーに係止される請求項2又は3に記載の電動モータ。
  5. 前記磁石挿入孔に弾性体を設け、
    前記シャフトと前記キャップとの間に、前記回転ヨークの回転方向とは反対方向にねじが形成されたねじ部を有し、
    前記ねじ部により、前記キャップが前記弾性体を介して前記永久磁石を押さえた状態で前記シャフトに係止される請求項2に記載の電動モータ。
  6. 前記シャフトには、前記回転ヨークの軸方向の位置を規制する規制部が形成される請求項5に記載の電動モータ。
  7. 前記シャフトの外周と、前記回転ヨークの前記シャフト孔の内周との間に、回り止め部が形成される請求項2から6のいずれか一項に記載の電動モータ。
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