JP2018057085A - モータ駆動装置、及びこれを備える冷凍サイクル装置、並びにモータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動装置、及びこれを備える冷凍サイクル装置、並びにモータ駆動方法 Download PDF

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    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple

Abstract

【課題】負荷の振動の抑制と、モータの損失の低減と、を両立可能なモータ駆動装置等を提供する。
【解決手段】モータ駆動装置50は、圧縮機11に連結されたモータMの回転速度及び負荷トルクのうち少なくとも一方に基づいて、モータMの回転速度の変動許容幅を調整する制御部51を備える。これによって、モータMの出力トルクを圧縮機11の負荷トルクに一致させるようにするトルク制御の効き具合や、負荷トルクの変動に関わらずモータMの出力トルクを一定にする電流一定制御の効き具合を、モータMの運転条件に応じて連続的に調整できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータを駆動するモータ駆動装置等に関する。
ロータリ圧縮機やレシプロ圧縮機は、冷媒の圧縮過程において大きなトルク変動を生じることが知られている。このようなトルク変動に伴う振動や騒音を抑制する技術として、例えば、特許文献1には、モータの出力トルクと圧縮機の負荷トルク(脈動トルク)との差である周期的なトルク変動をゼロにするようにモータを制御することが記載されている。
特許文献1に記載の技術では、圧縮機の振動等を抑制できるものの、トルク変動に伴って、モータに流れる電流の波高値が大きく変動するため、損失の増加を招くという事情がある。そこで、モータの損失を低減する技術として、例えば、特許文献2には、モータ電流の波高値を略一定に保つことが記載されている。
特許第4221307号公報 特許第4958431号公報
前記したように、特許文献1に記載の技術では、圧縮機の振動等を抑制できるものの、モータの損失の増加を招く。一方、特許文献2に記載の技術では、モータの損失を低減できるものの、圧縮機の振動が比較的大きいという事情がある。つまり、「負荷」である圧縮機の振動の抑制と、モータの損失の低減と、はトレードオフの関係になっている。
そこで、本発明は、負荷の振動の抑制と、モータの損失の低減と、を両立可能なモータ駆動装置等を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明は、負荷に連結されたモータの回転速度及び負荷トルクのうち少なくとも一方に基づいて、前記モータの回転速度の変動許容幅を調整することを特徴とする。
本発明によれば、負荷の振動の抑制と、モータの損失の低減と、を両立可能なモータ駆動装置等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置を備える空気調和機の説明図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置を備える空気調和機の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置が備える制御部の構成図である。 トルク制御において、モータを機械角で一回転させたときの圧縮機の負荷トルク、モータの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。 電流一定制御において、モータを機械角で一回転させたときの圧縮機の負荷トルク、モータの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。 調整制御において、モータを機械角で一回転させたときの圧縮機の負荷トルク、モータの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。 図6とは別の例の調整制御において、モータを機械角で一回転させたときの圧縮機の負荷トルク、モータの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置が備える速度制御部の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置が備えるトルク制御部の説明図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置が備える電流一定制御部の説明図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置が備える変動許容度指令部の処理に関する説明図である。 第2伝達関数の制御係数Kが比較的大きい場合のボード線図である。 第2伝達関数の制御係数Kの大きさが中程度の場合のボード線図である。 第2伝達関数の制御係数Kが比較的小さい場合のボード線図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の変動許容度指令Δω の設定に関する説明図である。 回転速度の変動許容度指令Δω を0からωrMax まで4段階で段階的に増加させた場合のシミュレーション結果である。 図16の時刻t0〜t1の時間軸を拡大した波形図である。 図16の時刻t1〜t2の時間軸を拡大した波形図である。 図16の時刻t2〜t3の時間軸を拡大した波形図である。 図16の時刻t3〜t4の時間軸を拡大した波形図である。 回転速度の変動許容度指令Δω を0からωrMax 付近まで急激に変化させた場合のシミュレーション結果である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置が備える速度制御部の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置が備えるトルク制御部の説明図である。 本発明の変形例に係るモータ駆動装置が備える速度制御部の機能ブロック図である。
以下では、一例として、空気調和機100(図2参照)の圧縮機11をモータMによって駆動する構成について説明する。
≪第1実施形態≫
<空気調和機の構成>
図1は、第1実施形態に係るモータ駆動装置を備える空気調和機100の説明図である。
空気調和機100(冷凍サイクル装置)は、冷房運転・暖房運転等の空調を行う機器である。図1に示すように、空気調和機100は、室外機Goと、室内機Giと、リモコンReと、を備えている。
室外機Goには、圧縮機11(図2参照)や室外熱交換器13等が収容され、室内機Giには、室内熱交換器14等(図2参照)が収容されている。また、後記する冷媒回路10(図2参照)の一部である配管kを介して、室外機Goと室内機Giとが接続されている。リモコンReは、運転/停止の指令、設定温度の変更、運転モードの変更等の操作信号を室内機Giに送信するものである。
図2は、モータ駆動装置50を備える空気調和機100の構成図である。
図2に示すように、空気調和機100は、冷媒回路10と、室外ファンFoと、室内ファンFiと、を備えている。また、空気調和機100は、前記した構成の他に、モータMと、コンバータ20と、インバータ30と、電流検出器40と、モータ駆動装置50と、を備えている。
冷媒回路10は、圧縮機11(負荷)と、室外熱交換器13と、膨張弁15と、室内熱交換器14と、が四方弁12を介して環状に順次接続された回路である。
圧縮機11は、ガス状の冷媒を圧縮する機器であり、モータMの回転子に連結されている。圧縮機11は、冷媒の圧縮過程において周期的なトルク変動が生じるという特性を有している。このような圧縮機11として、例えば、ロータリ圧縮機やレシプロ圧縮機が挙げられるが、これに限定されるものではない。
モータMは、例えば、永久磁石同期モータであり、圧縮機11に連結されている。
四方弁12は、冷媒の流れる向きを切り替える弁である。すなわち、暖房運転時(図2の実線矢印)には、室内熱交換器14を凝縮器として機能させ、室外熱交換器13を蒸発器として機能させるように四方弁12が制御される。一方、冷房運転時(図2の破線矢印)には、室外熱交換器13を凝縮器として機能させ、室内熱交換器14を蒸発器として機能させるように四方弁12が制御される。
つまり、冷媒回路10は、圧縮機11と、凝縮器(室外熱交換器13・室内熱交換器14の一方)と、膨張弁15と、蒸発器(室外熱交換器13・室内熱交換器14の他方)と、が四方弁12を介して環状に順次接続された構成になっている。そして、リモコンReからの操作信号や各種センサ(図示せず)の検出値に基づき、冷媒回路10において周知の冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)で冷媒が循環するようになっている。
室外熱交換器13は、外気と冷媒との間で熱交換が行われる熱交換器である。
室外ファンFoは、室外熱交換器13に外気を送り込むファンであり、室外熱交換器13の付近に設置されている。
室内熱交換器14は、室内空気(空調対象空間の空気)と冷媒との間で熱交換が行われる熱交換器である。
室内ファンFiは、室内熱交換器14に室内空気を送り込むファンであり、室内熱交換器14の付近に設置されている。
膨張弁15は、前記した「凝縮器」で凝縮した冷媒を減圧する弁である。膨張弁15によって減圧された冷媒は、前記した「蒸発器」に導かれる。
コンバータ20は、交流電源Eから印加される交流電圧を直流電圧に変換する電力変換器である。
インバータ30は、三相フルブリッジインバータであり、コンバータ20から印加される直流電圧を三相交流電圧に変換し、この三相交流電圧をモータMの巻線に印加する電力変換器である。
電流検出器40は、例えば、シャント抵抗であり、コンバータ20からインバータ30に供給される電流を検出する。電流検出器40の検出値は、次に説明するモータ駆動装置50の制御部51に出力される。
モータ駆動装置50は、モータMを駆動することによって、このモータMに連結された圧縮機11を駆動する装置である。図2に示すように、モータ駆動装置50は、制御部51を備えている。制御部51は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
<制御部の構成>
図3は、モータ駆動装置50が備える制御部51の構成図である。
図3に示すように、制御部51は、3相/2軸変換部51aと、軸誤差演算部51bと、PLL回路51cと、積分器51dと、速度制御部51eと、を備えている。また、制御部51は、前記した構成の他に、減算器51f,51gと、電流制御部51hと、電圧指令演算部51iと、2軸/3相変換部51jと、PWM信号生成部51kと、を備えている。
なお、電流検出器40(図2参照)の電流検出値に基づき、制御部51において3相座標系の電流(I,I,I)が再現され、この電流(I,I,I)の値が3相/2軸変換部51aに出力される。
3相/2軸変換部51aは、モータM(図2参照)の回転子の位相θdcに基づき、3相座標系の電流(I,I,I)をdc軸・qc軸の電流検出値(Idc,Iqc)に変換する。なお、モータMにおける実際の磁石磁束Φの向きをd軸とし、このd軸に直交する軸をq軸としている。
また、制御部51において仮定されているd軸をdc軸としている(qc軸も同様)。つまり、電流検出値(Idc,Iqc)とは、制御部51において仮定されたdc軸・qc軸のモータ電流である。
軸誤差演算部51bは、モータMにおける実際の磁石磁束Φの位相と、積分器51dの演算結果である位相θと、の間の軸誤差Δθを、例えば、以下の式(1)を用いて演算する。なお、式(1)に示すRはモータMの巻線抵抗であり、LqcはモータMのq軸インダクタンスである。また、dc軸電圧指令Vdc 等に付している上付きの「*」は、指令値であることを表している。
Figure 2018057085
PLL回路51c(Phase Locked Loop)は、PI制御(Proportional Integral control)に基づき、軸誤差演算部51bによって演算された軸誤差Δθがゼロに一致するようにモータMの回転速度ωを演算する。これによって、制御部51において仮定されているdc軸・dq軸が、モータMの実際の磁石磁束Φに対応したd軸・q軸に一致するため、モータMを位置センサレスでベクトル制御できる。
積分器51dは、回転速度ωを積分することによって、モータMの回転子の位相θdcを演算する。
速度制御部51eは、制御部51(図2参照)において演算される所定の回転速度指令ωと、PLL回路51cから入力されるモータMの回転速度ωと、に基づいて、トルク電流指令I を演算する。この速度制御部51eの処理が第1実施形態の主な特徴の一つであるが、その詳細については後記する。
減算器51fは、所定の励磁電流指令Idと、3相/2軸変換部51aの演算結果である電流検出値Idcと、の差ΔIdを演算する。なお、モータMが非突極型(Ld=Lq)である場合には、励磁電流指令Idがゼロに設定される。また、モータMが逆突極型(Ld<Lq)である場合には、トルク電流指令Iqに基づく最適な励磁電流指令Idが設定される。
減算器51gは、速度制御部51eの演算結果であるトルク電流指令Iqと、3相/2軸変換部51aの演算結果である電流検出値Iqcと、の差ΔIqを演算する。
電流制御部51hは、前記した差ΔId,ΔIqがゼロになるように、第二の励磁電流指令Id**及び第二のトルク電流指令Iq**を演算する。
電圧指令演算部51iは、電流制御部51hの演算結果である第二の励磁電流指令I **及び第二のトルク電流指令I **に基づき、周知の電圧方程式を用いて、電圧指令(V ,V )を演算する。
2軸/3相変換部51jは、電圧指令演算部51iの演算結果であるd軸・q軸の電圧指令(V ,V )を、積分器51dの演算結果である位相θdcに基づいて、三相の電圧指令(V ,V ,V )に変換する。
PWM信号生成部51kは、2軸/3相変換部51jの演算結果である電圧指令(V ,V ,V )に基づいて、PWM制御に基づく指令信号(PWM信号)を生成する。このPWM信号が、インバータ30の各スイッチング素子(図示せず)に出力されることによって、モータMが駆動する。
<トルク制御・電流一定制御・調整制御>
第1実施形態の主な特徴の一つである速度制御部51e(図3参照)の説明に先立って、モータMの「トルク制御」、「電流一定制御」、及び「調整制御」について順次に説明する。
前記した「トルク制御」とは、モータMの出力トルクを圧縮機11の負荷トルクに一致させる制御である。
図4は、トルク制御において、モータMを機械角で一回転させたときの圧縮機11の負荷トルク、モータMの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。
前記したように、モータMを機械角で一回転させると、圧縮機11の冷媒の圧縮過程においてトルク変動が生ずる(つまり、圧縮機11の負荷トルクが脈動する)。図4に示す例では、モータMが機械角で一回転する過程において、負荷トルクが一回脈動している。
「トルク制御」では、図4に示すように、出力トルクを負荷トルクに一致させるため、モータMの回転速度が一定になる。これによって、圧縮機11の振動や騒音が抑制される。その一方で、負荷トルクの変動に伴ってモータ電流の波高値が大きく変動するため、図示はしないが、モータMの損失(銅損等)が比較的大きな値になる。
また、「電流一定制御」とは、負荷トルクの変動に関わらずモータMの出力トルク(つまり、モータ電流の波高値)を一定にする制御である。
図5は、電流一定制御において、モータMの回転子を機械角で一回転させたときの圧縮機11の負荷トルク、モータMの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。
「電流一定制御」では、前記したように、モータMの出力トルクが一定に維持されるため、モータ電流の波高値も一定になる。これによって、モータMの損失を低減できる。その一方で、モータMの回転速度が大きく変動するため、圧縮機11において振動が生じやすくなる。
このように、圧縮機11の振動の抑制と、モータMの損失の低減と、はトレードオフの関係になっている。そこで、第1実施形態では、トルク制御の効き具合、及び電流一定制御の効き具合を、モータMの運転条件に応じて連続的に(シームレスに)変更する「調整制御」を行うようにしている。これによって、圧縮機11の振動の抑制と、モータMの損失の低減と、が両立可能になる。
図6は、調整制御において、モータMを機械角で一回転させたときの圧縮機11の負荷トルク、モータMの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。
図6に示す例では、トルク制御寄り(回転速度を抑制気味)の「調整制御」が行われている。図6に示すように、モータMの出力トルクを負荷トルクの脈動に近づけることによって、圧縮機11の振動を抑制できる。また、「トルク制御」(図4参照)の場合よりもモータ電流の波高値の変動幅が小さいため、損失の低減を図ることができる。
図7は、図6とは別の例の調整制御において、モータMを機械角で一回転させたときの圧縮機11の負荷トルク、モータMの出力トルク、回転速度、及びモータ電流を示す説明図である。
図7に示す例では、電流一定制御寄り(モータ電流の波高値変動を抑制気味)の「調整制御」が行われている。図7に示すように、モータ電流の変動を抑制することによって、モータの損失を低減できる。また、「電流一定制御」(図5参照)の場合よりも、圧縮機11の振動や騒音を抑制できる。
<速度制御部の構成>
図8は、モータ駆動装置50が備える速度制御部51eの機能ブロック図である。
図8に示すように、速度制御部51eは、加算器e1と、減算器e2と、速度制御器e3と、加算器e4と、トルク制御部e5と、電流一定制御部e6と、変動許容度指令部e7と、を備えている。
加算器e1は、制御部51(図2参照)において演算された所定の回転速度指令ω と、電流一定制御部e6の演算結果である回転速度指令補正値ω と、を加算することで、第二の回転速指令ω **を演算する。
減算器e2は、第二の回転速指令ω **からモータMの回転速度ωを減算することによって、回転速度偏差Δωを演算する。
速度制御器e3は、回転速度偏差Δωに基づき、例えば、PI制御によって、モータMの平均トルクに対応するトルク電流指令Iq を演算する。
加算器e4は、速度制御器e3の演算結果であるトルク電流指令Iq と、トルク制御部e5の演算結果であるトルク電流指令補正値Iq と、を加算することによって、新たなトルク電流指令Iqを演算する。
トルク制御部e5は、回転速度指令ω、回転速度偏差Δω、及び変動許容度指令Δω (回転速度の変動許容幅)に基づき、以下の式(2)に示す第1伝達関数を用いて、トルク電流指令補正値Iq を演算する。このトルク電流指令補正値Iq は、図8に示す加算器e4においてトルク電流指令Iq に加算される値である。
なお、式(2)に示すsはラプラス演算子であり、K,K,Kは制御係数であり、ωは所定の中心周波数である。
Figure 2018057085
式(2)に示す第1伝達関数は、所定の中心周波数ωに感度(ゲイン)を有し、他の周波数にはほとんど感度を有しないという特性を有している。したがって、この中心周波数ωの値を回転速度指令ω に設定することによって、回転速度指令ω の角周波数にだけ反応するようにトルク制御部e5を構成できる。これによって、回転速度指令ω とは異なる周波数の感度をほとんど上げることなく、回転速度指令ω の高感度化(高ゲイン化)を図ることができる。また、回転速度偏差Δωを略ゼロにすることができるという利点もある。
図9は、モータ駆動装置50が備えるトルク制御部e5の説明図である。
トルク制御部e5は、式(2)に示す第1伝達関数と等価な演算を行う第1演算部e51と、制御係数Kの大きさを変更する係数変更部e52と、を備えている。なお、第1演算部e5の処理に含まれる中心周波数ωの値は、前記したように、回転速度指令ω に設定される。
詳細な説明は省略するが、図9に示す第1演算部e51において、加減算等の所定の演算が行われることで、回転速度偏差Δωがゼロになるようにトルク電流指令補正値Iq が演算される。このように回転速度偏差Δωをゼロにする(つまり、所定の回転速度で維持する)制御が、前記した「トルク制御」(図4参照)である。要するに、式(2)に示す第1伝達関数は、「トルク制御」を行うための関数である。
また、図9に示す係数変更部e52は、変動検出部e521と、減算器e522と、積分器e523と、を備えている。
変動検出部e521は、例えば、所定時間における回転速度偏差Δωの変動ピーク値を検出することによって、回転速度偏差Δωの振幅値を演算する。なお、一次遅れフィルタを用いて、回転速度偏差Δωの振幅値を演算するようにしてもよい。
減算器e522は、回転速度偏差Δωの振幅値と、変動許容度指令Δω と、の差を演算する。なお、変動許容度指令Δω は、「トルク制御」の効き具合を調整するための指令値であり、後記する変動許容度指令部e7(図8参照)から減算器e522に入力される。この変動許容度指令Δω が小さいほど、「トルク制御」の効き具合が強くなる。
積分器e523は、減算器e522の演算結果である差をゼロにする(つまり、回転速度偏差Δωの振幅値を変動許容度指令Δω に一致させる)ように、制御係数Kの大きさを変更する。なお、積分器e523に代えて、PI制御に基づく比例積分器を用いてもよい。
図8に示す電流一定制御部e6は、回転速度指令ω、トルク電流指令Iq 、及び変動許容度指令Δq(トルク電流の変動許容幅)に基づき、以下の式(3)に示す第2伝達関数を用いて、回転速度指令補正値ω を演算する。この回転速度指令補正値ω は、図8に示す加算器e1において回転速度指令ω に加算される値である。また、式(3)に示すK,Kは、制御係数である。
Figure 2018057085
式(3)に示す第2伝達関数は、所定の中心周波数ωに感度(ゲイン)を有し、他の周波数にはほとんど感度を有しないという特性を有している。したがって、中心周波数ωの値を回転速度指令ω に設定することによって、回転速度指令ω の角周波数にだけ反応するように電流一定制御部e6を構成できる。これによって、回転速度指令ω とは異なる周波数の感度をほとんど上げることなく、回転速度指令ω の高感度化(高ゲイン化)を図ることができる。また、トルク電流指令Iq を一定にすることができるという利点もある。
図10は、モータ駆動装置50が備える電流一定制御部e6の説明図である。
電流一定制御部e6は、式(3)に示す第2伝達関数と等価な演算を行う第2演算部e61と、制御係数Kの大きさを変更する係数変更部e62と、を備えている。なお、第2演算部e6の処理に含まれる中心周波数ωの値は、前記したように、回転速度指令ω に設定される。
詳細な説明は省略するが、図10に示す第2演算部e61において、加減算等の所定の演算が行われることで、トルク電流指令Iq が一定になるように回転速度指令補正値ω が演算される。このようにトルク電流指令Iq を一定にする(つまり、出力トルクの脈動を無くす)制御が、前記した「電流一定制御」(図5参照)である。要するに、式(3)に示す第2伝達関数は、「電流一定制御」を行うための関数である。
図10に示す係数変更部e62は、変動検出部e621と、減算器e622と、積分器e623と、を備えている。
変動検出部e621は、例えば、所定時間におけるトルク電流偏差ΔIqの変動ピーク値を検出することによって、トルク電流偏差ΔIqの振幅値を演算する。なお、一次遅れフィルタを用いて、トルク電流偏差ΔIqの振幅値を演算するようにしてもよい。
減算器e622は、トルク電流偏差ΔIqの振幅値と、変動許容度指令ΔIqと、の差を演算する。なお、変動許容度指令ΔIqは、「電流一定制御」の効き具合を調整するための指令値であり、後記する変動許容度指令部e7(図8参照)から減算器e622に入力される。この変動許容度指令ΔIqが小さいほど、「電流一定制御」の効き具合が強くなる。
積分器e623は、減算器e622の演算結果である差をゼロにする(つまり、トルク電流偏差ΔIqの振幅値を変動許容度指令ΔIqに一致させる)ように、制御係数Kの大きさを変更する。なお、積分器e623に代えて、PI制御に基づく比例積分器を用いてもよい。
図9では、第1伝達関数(式(2))の制御係数Kを変更する構成について説明し、また、図10では、第2伝達関数(式(3))の制御係数Kを変更する構成について説明したが、これに限らない。すなわち、第1伝達関数の制御係数K,K,Kのうち一つ又は複数を変更してもよいし、また、第2伝達関数の制御係数K,Kのうち一つ又は複数を変更してもよい。
図8に示す変動許容度指令部e7は、制御部51(図2参照)において演算される回転速度の変動許容度指令Δω に基づいて、トルク電流の変動許容度指令ΔIqを演算する。
図11は、変動許容度指令部e7の処理に関する説明図である。
なお、図11の横軸は、モータMの回転速度の変動許容度指令Δω であり、縦軸は、トルク電流の変動許容度指令ΔIqである。
変動許容度指令部e7(図8参照)は、制御部51(図2参照)によって設定される回転速度の変動許容度指令Δω と、傾きが負である線分Lの関数と、に基づいて、トルク電流の変動許容度指令ΔIqを演算する。その結果、変動許容度指令(Δω ,ΔIq)で特定される動作点が線分Lに沿って移動するため、変動許容度指令Δω ,ΔIqの一方が大きいほど、他方は小さくなる。言い換えると、「トルク制御」及び「電流一定制御」のうち一方の効き具合が強くなるにつれて、他方の効き具合は弱くなる。なお、図11に示すデータは、制御部51(図2参照)に予め記憶されている。
例えば、図11の動作点p1では、回転速度の変動許容度指令Δω がゼロであり、トルク電流の変動許容度指令ΔIqが最大値ΔIqMax であるため、「トルク制御」(図4参照)が行われる。
また、動作点p2では、回転速度の変動許容度指令Δω が最大値ΔωrMax であり、トルク電流の変動許容度指令ΔIqがゼロであるため、「電流一定制御」(図5参照)が行われる。
また、線分Lにおいて動作点p1,p2の間では、前記した「調整制御」(図6、図7参照)が行われる。このように、変動許容度指令部e7は、変動許容度指令(Δω ,ΔIq)の動作点を線分L上で移動させることによって、「トルク制御」及び「電流一定制御」の効き具合を連続的に変化させるようになっている。
そして、変動許容度指令部e7は、制御部51から自身に入力される回転速度の変動許容度指令Δω をトルク制御部e5に出力する(図8参照)。また、変動許容度指令部e7は、トルク電流の変動許容度指令ΔIqを電流一定制御部e6に出力する(図8参照)。これらの変動許容度指令Δω ,ΔIqは、前記したように、第1伝達関数の制御係数K(図9参照)、及び第2伝達関数の制御係数K(図10参照)を変更する際に用いられる。
図12は、第2伝達関数の制御係数Kが比較的大きい場合のボード線図である。
なお、図12に示す例において、第2伝達関数に含まれる他の制御係数K,Kは、固定値である(図13、図14も同様)。図12に示すように、中心周波数ωの付近でゲイン及び位相が変化している。
図13は、第2伝達関数の制御係数Kの大きさが中程度の場合のボード線図である。
図13に示すように、中心周波数ωの付近でゲイン及び位相が変化しているが、その変化の度合いは図12よりも小さくなっている。
図14は、第2伝達関数の制御係数Kが比較的小さい場合のボード線図である。
図14に示すように、中心周波数ωの付近でゲイン及び位相が変化しているが、その変化の度合いは図13よりもさらに小さくなっている。このように、制御係数Kの大きさを変えることによって、中心周波数における感度(ゲイン)が変わるため、結果的に「電流一定制御」の効き具合を連続的に調整できる。また、図示は省略するが、第1伝達関数の制御係数K,K,Kのうち少なくとも一つの大きさを変えることで、「トルク制御」の効き具合も連続的に調整できる。
次に、制御部51における変動許容度指令Δω の設定について説明する。
図15は、変動許容度指令Δω の設定に関する説明図である。
図15の横軸はモータMの回転速度であり、縦軸は、モータMの負荷トルクである。なお、横軸の回転速度として、前記した回転速度指令値ω を用いることができる。縦軸の負荷トルク(平均負荷トルク)は、例えば、図2に示す電流検出器40の検出値に基づいて演算される。
制御部51(図2参照)は、モータMの回転速度及び負荷トルクに基づいて、図15に示す第1駆動領域Q1、第2駆動領域Q2、及び第3駆動領域Q3のいずれかでモータMを制御する。
例えば、モータMを低速高負荷で駆動させる第1駆動領域Q1において制御部51は、回転速度の変動許容度指令Δω をゼロに設定する。この変動許容度指令Δω に基づき、トルク電流の変動許容度指令Δqが最大値ΔqMax に設定される(図11参照)。そして、負荷トルクの周期的な変動に関わらず、モータMの回転速度を一定にする「トルク制御」(図4参照)が行われる。このように、第1駆動領域Q1において「トルク制御」を優先的に行うことで、圧縮機11の騒音や振動を効果的に抑制できる。なお、「トルク制御」では、負荷トルクの周期的な変動によって、モータMの電流波高値が変動する(図4参照)。
また、モータMを高速低負荷で駆動させる第2駆動領域Q2において制御部51は、回転速度の変動許容度指令Δω を最大値ΔωrMax (図11参照)に設定する。この変動許容度指令Δω に基づき、トルク電流の変動許容度指令Δqがゼロに設定される(図11参照)。そして、負荷トルクの周期的な変動に関わらず、モータMの電流波高値を一定にする「電流一定制御」が行われる(図5参照)。このように、第2駆動領域Q2において「電流一定制御」を優先的に行うことで、モータMの損失を低減し、高効率化を図ることができる。なお、「電流一定制御」では、負荷トルクの周期的な変動によって、モータMの回転速度が変動する(図5参照)。
また、第1駆動領域Q1と第2駆動領域Q2との間に位置している第3駆動領域Q3において制御部51は、回転速度の変動許容度指令Δω を中程度の値に設定する。この変動許容度指令Δω に基づき、トルク電流の変動許容度指令Δqも中程度の値に設定される(図11参照)。これによって、前記した「調整制御」が行われる。
例えば、モータMの電流波高値に着目すると、第3駆動領域Q3では、モータMの回転毎における電流波高値の変動幅が第1駆動領域Q1よりも小さく、かつ、第2駆動領域Q2よりも大きな値になる(図6、図7参照)。
また、モータMの回転速度に着目すると、第3駆動領域Q3では、モータMの回転毎における回転速度の変動幅が第1駆動領域Q1よりも大きく、かつ、第2駆動領域Q2よりも小さな値になる(図6、図7参照)。このように、第3駆動領域Q3において「調整制御」を行うことによって、圧縮機11の振動・騒音を抑制しつつ、モータMの損失を低減できる。
このように制御部51は、モータMの回転速度が小さくなるにつれて、変動許容度指令Δω (回転速度の変動許容幅)を小さくするとともに、モータMの負荷トルクが大きくなるにつれて、変動許容度指令Δω を小さくする。これによって、モータMの運転条件に応じて、モータMの振動や損失を考慮した最適な制御を行うことができる。
なお、変動許容度指令Δω を段階的に(Δω =0,中程度,ωrMax )変化させずに、モータMの運転条件に応じて、変動許容度指令Δω を連続的に変化させてもよい。また、図15では省略したが、圧縮機11の共振周波数付近の所定領域では、振動や騒音が起こりやすいため、「トルク制御」を優先的に行うことが望ましい。
<効果>
第1実施形態によれば、モータ駆動装置50は、変動許容度指令(Δω ,ΔIq)に基づいて、第1伝達関数(式(2)参照)の制御係数Kや、第2伝達関数(式(3)参照)の制御係数Kを変更する。これによって、比較的簡単な構成で「トルク制御」及び「電流一定制御」の効き具合を連続的に(シームレスに)切り替えることができる。
また、仮に、所定の切替手段(図示せず)を用いて「トルク制御」と「電流一定制御」とを切り替える構成にすると、運転モードの切替時に振動や騒音等の切替ショックが生じる可能性がある。これに対して第1実施形態では、「トルク制御」及び「電流一定制御」の効き具合を連続的に変化させるため、前記した切替ショックが生じることがほとんどない。
また、第1実施形態によれば、高負荷低速運転時には「トルク制御」の効き具合を強くすることで、圧縮機11の振動・騒音を効果的に抑制できる。また、低負荷高速運転時には「電流一定制御」の効き具合を強くして、損失を低減し、高効率化を図ることができる。このように、第1実施形態によれば、モータMの運転条件に応じて、最適な制御を行うことができる。
<シミュレーション結果>
図16は、回転速度の変動許容度指令Δω を0からωrMax まで4段階で段階的に増加させた場合のシミュレーション結果である。なお、図16に示すシミュレーションは、以下の表1に示す条件下で行われた。
Figure 2018057085
図16の時刻t0〜t1では、Δω =0(図11参照)として「トルク制御」を行い、時刻t1〜t3においてΔω を段階的に大きくしていった。つまり、トルク制御の効き具合を段階的に弱くするとともに、電流一定制御の効き具合を段階的に強くしていった(調整制御)。そして、時刻t3〜t4では、Δω =ωrMax (図11参照)として「電流一定制御」を行った。
図16に示すように、時刻t0〜t1のトルク制御時には比較的大きかったトルク及びモータ電流の変動幅が、時間の経過とともに段階的に小さくなっている。また、時刻t0〜t1のトルク制御時には回転速度が一定であるが、時間の経過とともに回転速度の変動幅が段階的に大きくなっている。
図17は、図16の時刻t0〜t1の時間軸(横軸)を拡大した波形図である。
なお、図17の上図に示す「トルク」の実線はモータMの出力トルクであり、破線は負荷トルクである(図18、図19も同様)。また、図17の下図に示す「モータ電流」は、モータMの巻線に流れるU相・V相・W相の電流である(図18、図19も同様)。
図17に示すように、モータMの出力トルクを負荷トルクと略一致させる「トルク制御」を行うことで、モータMの回転速度が一定で維持されている。これによって、圧縮機11の振動や騒音を抑制できる。
図18は、図16の時刻t1〜t2の時間軸(横軸)を拡大した波形図である。
前記した「トルク制御」の効き具合を図17の場合よりも若干弱くすることで、圧縮機11の振動・騒音を抑制しつつ、モータMの波高値の変動を抑制できる。これによって、モータMの損失を低減し、高効率化を図ることができる。
図19は、図16の時刻t2〜t3の時間軸(横軸)を拡大した波形図である。
前記した「トルク制御」の効き具合を図18よりもさらに弱くし、「電流一定制御」の効き具合を強めることで、さらに高効率化を図ることができる。
図20は、図16の時刻t3〜t4の時間軸(横軸)を拡大した波形図である。
Δω =ωrMax (図11参照)として「電流一定制御」を行うことで、図20に示すように、モータ電流の波高値が一定になる。これによって、モータMの損失を可能な限り低減し、高効率化を図ることができる。
図21は、回転速度の変動許容度指令Δω を0からωrMax 付近まで急激に(1段階で)変化させた場合のシミュレーション結果である。
時刻t10〜t11では回転速度が略一定の「トルク制御」が行われ、また、時刻t11〜t12では「電流一定制御」の効き具合が強くなっていることが分かる。また、時刻t11付近においてもモータMの回転速度等が滑らかに変化し、切替ショックが生じていないことが分かる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、トルク制御部e8(図22参照)及び電流一定制御部e9(同図参照)の構成が、第1実施形態とは異なっている。また、第2実施形態は、第1実施形態で説明した変動許容度指令部e7(図8参照)に代えて、振幅制限指令部e10(図22参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他(制御部51の構成等:図3参照)については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図22は、第2実施形態に係るモータ駆動装置が備える速度制御部51Aeの機能ブロック図である。
図22に示すように、速度制御部51Aeは、加算器e1と、減算器e2と、速度制御器e3と、加算器e4と、トルク制御部e8と、電流一定制御部e9と、振幅制限指令部e10と、を備えている。なお、トルク制御部e8、電流一定制御部e9、及び振幅制限指令部e10以外の構成については第1実施形態(図8参照)と同様であるから、説明を省略する。
トルク制御部e8は、回転速度指令ω、回転速度偏差Δω、及び所定の振幅制限指令に基づいて、トルク電流指令補正値Iq を演算する。
図23は、モータ駆動装置が備えるトルク制御部e5の説明図である。
図23に示すように、トルク制御部e8は、信号発生部e81と、フーリエ変換部e82と、積分補償器e83と、振幅制限部e84と、フーリエ逆変換部e85と、を備えている。
信号発生部e81は、回転速度指令ω のsin成分及びcos成分の信号を発生させる。
フーリエ変換部e82は、回転速度偏差Δωを入力とし、回転速度指令ω のsin成分及びcos成分(1次成分)をそれぞれ抽出する。
積分補償器e83は、フーリエ変換部e82によって抽出された回転速度指令ω の周波数成分をゼロにするためのsin成分及びcos成分を演算する積分器である。
振幅制限部e84は、積分補償器e83から入力されるsin成分及びcos成分と、振幅制限指令部e10(図22参照)から入力される振幅制限指令に基づき、モータMの回転速度偏差Δωの振幅を制限する。これによって、「トルク制御」の効き具合が調整される。なお、前記した振幅が制限されるほど(つまり、振幅が小さくなるにつれて)、「トルク制御」の効き具合が強くなる。
フーリエ逆変換部e85は、振幅制限部e84の演算結果(sin成分、cos成分)をトルク電流指令補正値Iq に変換する。
図22に示す電流一定制御部e9は、フーリエ変換部(図示せず)にトルク電流指令Iq が入力され、フーリエ逆変換部から回転速度指令補正値ω が出力される点がトルク制御部e8(図23参照)とは異なっている。なお、その他に関しては、電流一定制御部e9は、トルク制御部e8と同様の構成である。この電流一定制御部e9によって、「電流一定制御」の効き具合が調整される。
図22に示す振幅制限指令部e10は、制御部51(図2参照)によって演算された変動許容度指令Δω に基づいて、モータMの回転速度変動Δωの振幅を制限するための振幅制限指令を演算し、この振幅制限指令をトルク制御部e5に出力する。
また、振幅制限指令部e10は、変動許容度指令Δω に基づいて、モータMのトルク電流偏差ΔIqの振幅を制限するための振幅制限指令を演算し、この振幅制限指令を電流一定制御部e9に出力する。
なお、制御部51(図2参照)による変動許容度指令Δω の設定については、第1実施形態(図15参照)と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
第2実施形態によれば、「トルク制御」及び「電流一定制御」の効き具合を連続的に(シームレスに)切り替えることができ、また、モータMの運転条件に応じて、最適な制御を行うことができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係るモータ駆動装置50について各実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態では、モータ駆動装置50の速度制御部51eが、図8の構成を備えるものとして説明したが、これに限らない。すなわち、図24に示すように速度制御部51Beを構成してもよい。
図24は、変形例に係るモータ駆動装置が備える速度制御部51Beの機能ブロック図である。
図24は、第1実施形態で説明した加算器e1(図8参照)及び減算器e2に代えて、減算器e11及び加算器e12を備えている点が第1実施形態とは異なっているが、その他については第1実施形態と同様である。
減算器e11は、所定の回転速度指令ω からモータMの回転速度ωを減算することによって、回転速度偏差Δωを演算する。この回転速度偏差Δωは、次に説明する加算器e12に出力されるとともに、トルク制御部e5にも出力される。
加算器e12は、減算器e11の演算結果である回転速度偏差Δωと、電流一定制御部e6の演算結果である回転速度指令補正値ω と、を加算することで、新たな回転速度偏差Δω’を演算する。この回転速度偏差Δω’に基づき、速度制御器e3によって、トルク電流指令Iq が演算される。このような構成でも、第1実施形態と同様の効果が奏される。
また、各実施形態では、空気調和機100の圧縮機11をモータMで駆動する構成について説明したが、これに限らない。例えば、冷蔵庫といった冷凍サイクル装置等、周期的なトルク変動が生じ得る圧縮機(負荷)をモータMで駆動する構成にも各実施形態を適用できる。
また、各実施形態では、第1駆動領域Q1(図15参照)では「トルク制御」が行われ、第2駆動領域Q2では「電流一定制御」が行われ、第3駆動領域Q3では「調整制御」が行われる構成について説明したが、これに限らない。例えば、モータMの回転速度に着目し、低速領域ではトルク制御を行い、中速領域では電流一定制御を行い、高速領域では周知の弱め界磁制御を行うようにしてもよい。また、モータMの負荷トルクに着目し、高負荷領域ではトルク制御を行い、低負荷領域では電流一定制御を行うようにしてもよい。つまり、制御部51が、モータMの回転速度及び負荷トルクのうち少なくとも一方に基づいて、モータMの回転速度の変動許容幅を調整するようにしてもよい。
また、各実施形態では、モータMの機械角一回転において一回のトルク変動が生じる圧縮機11について説明したが、これに限らない。例えば、ツインロータリ圧縮機や、冷蔵庫等の小型の冷凍サイクル装置に広く用いられているレシプロ圧縮機にも各実施形態を適用できる。
また、各実施形態では,回転速度の変動許容度指令Δω に基づいてモータMを制御する構成について説明したが、圧縮機11やモータMの振動に関係する値(例えば、モータMの振動加速度)や軸誤差Δθの変動幅等を用いても、同様の制御を行うことが可能である。
また、第1実施形態では、モータ駆動装置50が備える制御部51として図3の構成を例示したが、これに限らない。すなわち、制御部51の構成として、位置センサレスのベクトル制御に関する他の周知の構成を用いてもよい。
また、第1実施形態で説明した第1伝達関数及び第2伝達関数は、式(2)及び式(3)に限定されるものではない。すなわち、特定の周波数のみに感度を有する伝達関数であれば、他の伝達関数を用いてもよい。
なお、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100 空気調和機(冷凍サイクル装置)
10 冷媒回路
11 圧縮機(負荷)
12 四方弁
13 室外熱交換器(凝縮器、蒸発器)
14 室内熱交換器(蒸発器、凝縮器)
15 膨張弁
20 コンバータ
30 インバータ
40 電流検出器
50 モータ駆動装置
51 制御部
M モータ
Q1 第1駆動領域
Q2 第2駆動領域
Q3 第3駆動領域

Claims (6)

  1. 負荷に連結されたモータの回転速度及び負荷トルクのうち少なくとも一方に基づいて、前記モータの回転速度の変動許容幅を調整する制御部を備えること
    を特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記制御部は、前記回転速度が小さくなるにつれて、前記変動許容幅を小さくするとともに、前記負荷トルクが大きくなるにつれて、前記変動許容幅を小さくすること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記負荷トルクの周期的な変動によって、前記モータの電流波高値が変動する第1駆動領域と、
    前記負荷トルクの周期的な変動に関わらず、前記電流波高値を一定にする第2駆動領域と、
    前記モータの回転毎における前記電流波高値の変動幅が前記第1駆動領域よりも小さく、かつ、前記第2駆動領域よりも大きい第3駆動領域と、を有し、
    前記制御部は、前記回転速度及び前記負荷トルクに基づいて、前記第1駆動領域、前記第2駆動領域、及び前記第3駆動領域のいずれかで前記モータを制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記負荷トルクの周期的な変動に関わらず、前記回転速度を一定にする第1駆動領域と、
    前記負荷トルクの周期的な変動によって、前記回転速度が変動する第2駆動領域と、
    前記モータの回転毎における前記回転速度の変動幅が前記第1駆動領域よりも大きく、かつ、前記第2駆動領域よりも小さい第3駆動領域と、を有し、
    前記制御部は、前記回転速度及び前記負荷トルクに基づいて、前記第1駆動領域、前記第2駆動領域、及び前記第3駆動領域のいずれかで前記モータを制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  5. 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、が環状に順次接続され、冷凍サイクルで冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記圧縮機に連結されたモータを駆動するモータ駆動装置と、を備え、
    前記モータ駆動装置は、前記モータの回転速度及び負荷トルクのうち少なくとも一方に基づいて、前記モータの回転速度の変動許容幅を調整すること
    を特徴とする冷凍サイクル装置。
  6. 負荷に連結されたモータの回転速度及び負荷トルクのうち少なくとも一方に基づいて、前記モータの回転速度の変動許容幅を調整すること
    を特徴とするモータ駆動方法。
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