JP2018057073A - 車両用受電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が走行中に給電レーンを外れることがある場合に、バッテリが充電不足状態となるのを防止した車両用受電装置を提供する。【解決手段】車両1が走行する給電レーンLSに設置され当該車両1に電力を供給する給電ユニットFから電力を受電する受電ユニット11と、車両1が、給電ユニットFが設置されていない非給電レーンLNを走行する間における、車両1に搭載されたバッテリ20の消費電力量Wを検出する消費電力量検出手段12と、消費電力量検出手段12によって検出された検出結果に基づいて、車両1が非給電レーンLNから給電レーンLSに戻った際に受電ユニット11で受電するときの受電条件を決定する受電条件決定手段13と、を備えた車両用受電装置10を構成する。【選択図】図1

Description

この発明は、車両の外部に設けられた給電ユニットから、走行用の電力を受電するために車両側に設けられる車両用受電装置に関する。
近年、車両の外部(路面上や側壁など)に設けられた給電ユニットから電力を受電して、この電力で車両を走行する技術の開発が進められている。例えば、特許文献1に示す車両には、路面側に二次自己共振コイルが設けられており、路面には、二次自己共振コイルと対向する一次自己共振コイルが設けられている。車両が、前記一次自己共振コイルが設けられた給電区間を走行すると、両共振コイルが電磁場を介して共鳴し、給電装置から車両側に電力が供給される。供給された電力は、蓄電装置に蓄えられる。車両の走行時は、蓄電装置から出力された電力と、給電装置から供給された電力とによってモータが駆動される(本文献の図1、段落0020〜0026など参照)。
特許第5141770号公報
特許文献1に示す構成においては、給電区間においては、車両が走行するすべての走行レーンで給電が行なわれることを前提として、車両が走行するレーンの指示や、目標車速の算出が行なわれる(特許文献1の図4、段落0046など参照)。しかしながら、実際には、本願の図面の図2(a)〜(c)に示すように、複数のレーンのうち一部のレーン(図2(a)〜(c)では最も左側のレーン)にしか給電ユニットが設けられていないことがある。例えば、車両の追い越しなどで、給電ユニットが設けられた給電レーンから、給電ユニットが設けられていない非給電レーンにレーン移動することが多い場合や、一旦非給電レーンに車線変更したものの、給電レーンに渋滞が生じて当該給電レーンに戻れなくなった場合など、給電ユニットからの給電量が、車両の駆動電力量を下回って、バッテリの充電量が次第に低下する虞がある。
そこで、この発明は、車両が走行中に給電レーンを外れることがある場合に、バッテリが充電不足状態となるのを防止することを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明においては、車両が走行する給電レーンに設置され当該車両に電力を供給する給電ユニットから電力を受電する受電ユニットと、当該車両が、前記給電ユニットが設置されていない非給電レーンを走行する間における、当該車両に搭載されたバッテリの消費電力量を検出する消費電力量検出手段と、前記消費電力量検出手段によって検出された検出結果に基づいて、車両が前記非給電レーンから給電レーンに戻った際に前記受電ユニットで受電するときの受電条件を決定する受電条件決定手段と、を備えた車両用受電装置を構成した。
前記構成においては、前記受電条件決定手段が、前記車両が継続して前記給電レーンを走行し前記給電ユニットへ要求電力を発して電力を要求する際に、走行中の各時点でのバッテリ充電状態に基づいて決定される通常要求電力に対し増減補正された補正要求電力を算出するための補正係数を決定する構成とすることができる。
前記構成においては、前記消費電力量が大きいほど、前記補正係数の値が大きくなるように決定される構成とすることができる。
前記補正係数は、前記補正係数が、前記非給電レーンから前記給電レーンにレーン移動した際における、直前の前記非給電レーンにおける前記消費電力量のみに基づいて決定されるようにしてもよいし、前記非給電レーンと前記給電レーンとの間で複数回レーン変更したときにおける、前記非給電レーンへの初回のレーン変更時と、前記給電レーンへの最後のレーン変更時との間の前記消費電力量に基づいて決定されるようにしてもよい。
前記各構成においては、前記受電条件決定手段が、前記補正要求電力による給電を終了して、前記通常要求電力による給電を開始する判断を行う構成とすることができる。
前記判断は、前記通常要求電力に基づいて給電したときの前記バッテリへの給電量に対する、前記補正要求電力に基づいて給電したときの前記バッテリへの給電量の加算量が、前記給電レーンにおける給電開始時点での前記バッテリの充電率に基づいて予め決定された判定差分量以上となったときになされるようにすることができる。
前記各構成においては、前記補正要求電力が、前記給電ユニットの最大供給電力を超えるときに、前記補正要求電力が前記最大供給電力以下となるように、前記受電条件決定手段が前記補正係数を減少させる構成とすることができる。
この発明に係る車両用受電装置によると、車両が非給電レーンを走行したことに伴う消費電力量を検出し、この検出結果に基づいて、給電ユニットに対する要求給電量を増加させるなどの補正を行うことができる。このため、車両が給電レーンを外れたことに起因して受電不足状態となるのを防止することができる。
この発明に係る車両用受電装置を備えた車両の一例を示す概略図 給電ユニットから車両への給電の態様を示す概略図であり、(a)(b)は無線方式、(c)は有線方式 (a)は車両が給電レーンを継続して走行する走行パターンを示す図、(b)は車両が給電レーンから外れて走行するパターンを示す図 車両走行中のバッテリ充電率の変化を示す図(補正を行なわなかった場合) 車両走行中のバッテリ充電率の変化を示す図(バッテリ充電率低下に基づく補正を行った場合) 補正要求電力(補正係数)の決定フローの第一例を示すフローチャート 補正要求電力(補正係数)の決定フローの第二例を示すフローチャート 車両走行中のバッテリ充電率の変化を示す図(補正を行った場合) 補正要求電力に基づく給電を制御する制御フローの一例を示すフローチャート 直前の消費電力量のみに基づいて補正係数を決定する場合のバッテリ充電率の変化を示す図 初期からの消費電力量に基づいて補正係数を決定する場合のバッテリ充電率の変化を示す図
この発明に係る車両用受電装置10(以下において、受電装置10と略称する。)を備えた車両1の概略図を図1に示す。ここでは、車両1として電気自動車を例示して説明するが、この受電装置10は、プラグインハイブリッド車のように、車両1の外部に設けられた給電ユニットF(図2(a)〜(c)参照)から供給される電力や、バッテリ20に充電された電力でモータ21を駆動するタイプの車両1に幅広く適用することができる。この車両1には、受電装置10の他、バッテリ20、モータ21、車輪22、交流/直流コンバータ23、直流/直流コンバータ24、インバータ25が設けられている。この車両1においては、車両1の前後輪側それぞれにモータ21などを設けた構成としたが、単独のモータ21で全ての車輪22を駆動する構成とすることもできる。
バッテリ20は、給電ユニットFから供給される電力とともに、モータ21を駆動する駆動電源の一つとして機能する。バッテリ20からの電力は、直流/直流コンバータ24およびインバータ25を介してモータ21に送られる。この直流/直流コンバータ24は、省略できる場合がある。
給電ユニットFから受電装置10に供給された電力は、交流/直流コンバータ23、直流/直流コンバータ24、および、インバータ25を介してモータ21に送られる。
受電装置10とバッテリ20との間に、交流/直流コンバータ23を設けることにより、交流電流として給電ユニットFから受電装置10に供給された電力を直流電流に変換して、バッテリ20に充電することができる。なお、給電ユニットFと受電装置10が送電アームL(図2(c)参照)によって直接接続され、直流電流が受電装置10に供給される場合は、この交流/直流コンバータ23を省略できる場合がある。
図2(a)〜(c)に示す道路においては、給電ユニットFは、複数のレーンのうち、車両1の走行方向に向かって最も左側のレーンにのみ設けられており、右側2本のレーンには設けられていない。以下において、給電ユニットFが設置されたレーンを給電レーンLSと称し、給電ユニットFが設置されていないレーンを非給電レーンLNと称する。
受電装置10は、受電ユニット11、消費電力量検出手段12、および、受電条件決定手段13を主要な構成要素としている(図1参照)。
受電ユニット11は、図2(a)〜(c)に示す給電レーンLSに設置された給電ユニットFから電力を受電する機能を有している。図1に示した車両1の受電ユニット11には、コイル式の受信アンテナ(図示せず)が搭載されている。図2(a)(b)に示す無線方式の給電ユニットFにおいては、車両用受電装置10と対向するように、コイル状の送信アンテナA1、A2が設置されている。車両1が給電ユニットFの傍を通過すると、車両用受電装置10内の受電ユニット11(受信アンテナ)側に誘導電流が生じ、給電ユニットFから車両用受電装置10に電力が送られる。
上記のように、給電ユニットFと車両用受電装置10との間の電力のやり取りを無線で行う代わりに、図2(c)に示す有線方式とすることもできる。この有線方式においては、給電ユニットFと車両用受電装置10との間に、導体からなる送電アームLや送電線が設けられており、この送電アームLなどを介して、給電ユニットFから車両用受電装置10に電力が送られる。
なお、図1および図2(a)〜(c)に記載した車両1内における車両用受電装置10の位置は例示であって、給電ユニットFに設けられた送信アンテナA1、A2や送電アームLなどの位置に対応して、適宜変更することができる。
消費電力量検出手段12は、車両1が、給電ユニットFが設置されていない非給電レーンLNを走行する間における、当該車両1に搭載されたバッテリ20の消費電力量W(充電率の低下量Δs)を検出する機能を有している。具体的には、給電レーンLSを走行する車両1(図3(a)参照)が、先行車1’を追い越すために非給電レーンLNに一旦レーン移動し、さらに、給電レーンLSに再度レーン移動するときにおいて(図3(b)参照)、当該車両1が非給電レーンLNを走行している間の消費電力量Wが検出される。この消費電力量検出手段12として、例えば、電圧センサを採用することができる。なお、この消費電力量検出手段12の機能は、車両1全体を制御する電子制御ユニット(図示せず)の機能の一部として構成することもできる。
受電条件決定手段13は、消費電力量検出手段12によって検出された消費電力量Wに基づいて、車両1が給電レーンLSに戻った際に受電ユニット11で受電するときの受電条件を決定する機能を有している。この実施形態においては、受電条件として、通常要求電力Poから補正要求電力Prを算出するため補正係数Yを採用している(Pr=Po×Y)。
ここでいう、通常要求電力Poは、当該車両1が継続して給電レーンLSを走行する際に、走行中の各時点でのバッテリ充電状態(バッテリ充電率)に基づいて決定される電力である。例えば、バッテリ充電率が50%以上のとき(バッテリ充電状態が良好なとき)は、運転者によるアクセル踏み込み量、車速、車輪への負荷などによって決まるモータ21の駆動トルクに基づいて、電子制御ユニットによって算出される駆動電力を、そのまま通常要求電力Poとする。これに対して、バッテリ充電率が50%未満のとき(バッテリ充電状態が良好でないとき)は、前記駆動電力に所定の電力を上乗せした電力を通常要求電力Poとする。この上乗せされた電力は、バッテリ充電状態の改善に用いられる。
車両1が非給電レーンLNを走行する際には、バッテリ20からの電力のみによってモータ21への電力供給がなされる。このため、図4に示すように、当該車両1が非給電レーンLNから給電レーンLSにレーン移動し、給電ユニットFからの給電が再開したとしても、非給電レーンLNの走行中にバッテリ充電率が大きく低下したことに起因して、上記の通常要求電力Poによる給電では、非給電レーンLNの走行前に給電レーンLSを走行していたときのバッテリ充電率を回復できない場合がある(図4中のΔc1参照)。
これに対し、当該車両1が非給電レーンLNから給電レーンLSにレーン移動した際に、補正要求電力Prに基づいて給電を行うことにより、図5に示すように、非給電レーンLNを走行した後の給電レーンLSの走行によって、非給電レーンLNの走行前に給電レーンLSを走行していたときとほぼ同程度の充電状態まで回復することができる(図5中のΔc2参照)。この補正要求電力Prは、通常要求電力Poに補正係数Yを乗じることによって算出される。
補正係数Yは、例えば、図6に示す決定フロー(第一例)に従って、受電条件決定手段13によって決定される。この決定フローでは、消費電力量Wに基づいて、補正係数Yの決定がなされる。以下において、図1および図2中の符号を参照しつつ、この決定フローについて説明する。
この決定フローにおいては、まず、車両1が給電レーンLSから外れているか否かが判断される(図6中のステップS10)。当該判断は、車両1側と給電ユニットF側にそれぞれ設けられた通信手段間の通信結果や、車両1と給電ユニットF間で実際に電力のやり取りが行なわれているか否かを検知する検知器の検知結果に基づいて行われる。
車両1が給電レーンLSから外れていない場合は(ステップS10のNO側)、外れているか否かの判断が継続して行われる。その一方で、車両1が給電レーンLSから外れている場合(非給電レーンLNを走行している場合)は(ステップS10のYES側)、消費電力量Wがカウントアップされる(図6中のステップS11)。この消費電力量Wは、車両1が給電ユニットFから受電することができない非給電レーンLNを走行している間にモータなどによって消費された電力量(バッテリ20から持ち出された電力量)である。
車両1が、給電レーンLSを走行しているか否かの判断は継続して行われ(図6中のステップS12)、給電レーンLSを走行していない場合は(ステップS12のNO側)、引き続いて消費電力量Wのカウントアップが行なわれる。その一方で、給電レーンLSを走行している(すなわち、非給電レーンLNを走行していた車両1が、給電レーンLSにレーン変更した)と判断された場合は(ステップS12のYES側)、カウントアップされた消費電力量Wに対応して(図6中のステップS13、S14、S15、S16)、当該消費電力量Wが大きくなるほど補正係数Yが大きくなるよう、当該補正係数Yの決定が行なわれる(図6中のステップS17、S18、S19、S20、S21)。
具体的には、消費電力量Wが0.05kWh未満のときは、車両1が非給電レーンLNを走行したことによるバッテリ20への影響は軽微であるため、補正係数Y=1とし、通常要求電力Po通りの補正要求電力Prが給電ユニットF側に要求される(ステップS13のYES側、ステップS17)。その一方で、消費電力量Wが0.05kWh以上0.1kWh未満のときは補正係数Y=1.05(ステップS14のYES側、ステップS18)、消費電力量Wが0.1kWh以上0.3kWh未満のときは補正係数Y=1.1(ステップS15のYES側、ステップS19)、消費電力量Wが0.3kWh以上0.5kWh未満のときは補正係数Y=1.15(ステップS16のYES側、ステップS20)、消費電力量Wが0.5kWh以上のときは補正係数Y=1.2(ステップS16のNO側、ステップS21)とし、消費電力量Wが大きくなるほど、補正係数Yを大きくして、非給電レーンLNから給電レーンLSに戻った際のバッテリ20の充電量の回復が速やかになされるようにしている。
なお、途中で給電レーンLSが終了したときは、消費電力量Wのカウントアップを中断してもよい。上記の消費電力量Wと補正係数Yとの間の対応関係は例示に過ぎず、消費電力量Wが大きくなるほど補正係数Yを大きくして、車両1が給電レーンLSに戻った際のバッテリ20の充電率の回復を速やかに行う、という目的に沿う限りにおいて、消費電力量Wと補正係数Yとの間の対応関係は適宜変更することができる。
また、上記のように、消費電力量Wの範囲を複数に区分し(図6中のステップS13、S14、S15、S16)、この区分ごとにステップ状(Y=1、1.05、1.1、・・・)に補正係数Yを変化させてもよいが(図6中のステップS17、S18、S19、S20、S21)、消費電力量Wの連続的な変化に伴って、補正係数Yを連続的に変化させてもよい。このように、補正係数Yを連続的に変化させることにより、バッテリ20の充電状態の制御を一層きめ細かく行うことができる。
上記のように補正係数Yを決定し、補正要求電力Prを算出したら、この補正要求電力Prが、給電ユニットFの最大供給電力Ms以下か否かが判断される(図6のステップS22)。補正要求電力Prが、最大供給電力Msよりも大きいときは(ステップS22のNO側)、給電ユニットFから受電ユニット11への電力供給を行うことができないため、補正要求電力Prが最大供給電力Msと等しくなるように、決定した補正係数Yを小さくする追加補正がなされて当該補正要求電力Prが減らされる(図6のステップS23)。補正要求電力Prが最大供給電力Ms以下のときは(ステップS22のYES側)、当該補正要求電力Prがそのまま適用される。
上記の決定フローに基づいて、消費電力量Wに対する補正要求電力Pr(補正係数Y)が決定されたら、給電ユニットFからその補正要求電力Prで電力供給を受けつつ、リターン処理(図6のステップS24)によってこの一連の決定フローから抜ける。なお、上記の決定フローにおいては、通常要求電力Poに補正係数Yを乗じることによって補正要求電力Prを算出したが、通常要求電力Poに補正係数Y’(補正係数Yとは異なる)を加えることによって補正要求電力Prを算出してもよい。
なお、図6に示したフローチャートはあくまでも一例であって、消費電力量Wの区分や、この区分に対応して決定される補正係数Yの値は、車両1の種類などによって適宜変更することができる。例えば、バッテリ20の充電率が低下してもエンジンの駆動によって充電が可能なプラグインハイブリッド車は、バッテリ20の電力のみで駆動する電気自動車よりも、同じ消費電力量Wに対する補正係数Yを小さくしてもよい場合がある。このように、補正係数Yを小さくすることにより、給電ユニットFからの電力供給が抑制され、走行コストの削減を図ることができる可能性がある。
また、例えば、運転席の近くに、通常要求電力Poまたは補正要求電力Prのいずれに基づいて給電を行うか否かを切り替えるためのスイッチを設け、運転者の選択によって、その給電ユニットFに対する要求電力の補正の実施または不実施を切り替えることができるようにすることもできる。給電ユニットFから給電するよりも、運転者の自宅において、深夜電力などによって充電する方が電力コストを抑制できる場合があり、運転者が給電ユニットFからの給電を望まない場合もあるためである。
図6に示した決定フロー(第一例)においては、消費電力量Wに基づいて補正係数Yを決定したが、図7に示す決定フロー(第二例)のように、バッテリ20の充電率の減少量Δsに基づいて、補正係数Yを決定することもできる。この決定フローは、車両1が給電レーンLSから外れているか否かの判断(図7中のステップS30)、算出された補正要求電力Prと給電ユニットFの最大供給電力Msとの大小関係の比較(図7中のステップS42)、補正要求電力Prの減少補正(図7中のステップS43)、および、リターン処理(図7中のステップS44)は、図6に示した決定フローと共通するため、当該決定フローと異なるステップのみについて説明する。
車両1が給電レーンLSから外れている場合(非給電レーンLNを走行している場合)は(ステップS30のYES側)、充電率減少量Δsがカウントアップされる(図7中のステップS31)。この充電率減少量Δsは、車両1が給電ユニットFから受電することができない非給電レーンLNを走行している間に、モータなどによってバッテリ20の電力が消費されたことに起因するバッテリ20の充電率の減少量である。
車両1が、給電レーンLSを走行しているか否かの判断は継続して行われ(図7中のステップS32)、給電レーンLSを走行していない場合は(ステップS32のNO側)、引き続いて充電率減少量Δsのカウントアップが行なわれる。その一方で、給電レーンLSを走行している(すなわち、非給電レーンLNを走行していた車両1が、給電レーンLSにレーン変更した)と判断された場合は(ステップS32のYES側)、カウントアップされた充電率減少量Δsに対応して(図7中のステップS33、S34、S35、S36)、当該充電率減少量Δsが大きくなるほど補正係数Yが大きくなるよう、当該補正係数Yの決定が行なわれる(図7中のステップS37、S38、S39、S40、S41)。
具体的には、充電率減少量Δsが0.5%未満のときは、車両1が非給電レーンLNを走行したことによるバッテリ20への影響は軽微であるため、補正係数Y=1とし、通常要求電力Po通りの補正要求電力Prが給電ユニットF側に要求される(ステップS33のYES側、ステップS37)。その一方で、充電率減少量Δsが0.5%以上1%未満のときは補正係数Y=1.05(ステップS34のYES側、ステップS38)、充電率減少量Δsが1%以上3%未満のときは補正係数Y=1.1(ステップS35のYES側、ステップS39)、充電率減少量Δsが3%以上5%未満のときは補正係数Y=1.15(ステップS36のYES側、ステップS40)、充電率減少量Δsが5%以上のときは補正係数Y=1.2(ステップS36のNO側、ステップS41)とし、充電率減少量Δsが大きくなるほど、補正係数Yを大きくして、非給電レーンLNから給電レーンLSに戻った際のバッテリ20の充電量の回復が速やかになされるようにしている。
充電率減少量Δsに基づいて補正係数Yを決定する場合においても、上記において説明したように、充電率減少量Δsの連続的な変化に伴って、補正係数Yを連続的に変化させてもよい。また、通常要求電力Poに補正係数Y’(補正係数Yとは異なる)を加えることによって補正要求電力Prを算出してもよい。
補正要求電力Prに基づく電力供給は、図8に示すように、バッテリ20の充電率がある程度回復した後に、通常要求電力Poに基づく電力供給に切り替えられる。この切り替えの制御は、受電条件決定手段13によって、例えば、図9に示す制御フローに基づいて行なわれる。以下において、図1および図2中の符号を参照しつつ、この決定フローについて説明する。
この制御フローにおいては、まず、消費電力量Wに基づいて算出された補正要求電力Prで給電を開始する(図9中のステップS50、図6)。そして、この給電の開始とともに、加算量γがカウントアップされる(図9中のステップS51)。この加算量γは、通常要求電力Poに基づいて給電したときのバッテリ20への給電量に対する、補正要求電力Prに基づいて給電したときのバッテリ20への給電量の上乗せ量に相当する(γ=Po×(Y−1))。
次に、この加算量γが、給電レーンLSにおける給電開始時点でのバッテリ20の充電率に基づいて予め決定された判定差分量D以上となったか否かが判断される(図9のステップS52)。例えば、バッテリ20の充電率が高い場合は判定差分量Dを小さくし、バッテリ20の充電率が低い場合は判定差分量Dを大きくするなど、バッテリ20の充電状態に対応して、判定差分量Dを適宜変更可能としてもよい。また、判定差分量Dは、初期設定の段階で、または、運転者の操作によって、適宜変更可能としてもよい。
加算量γが判定差分量Dよりも小さいときは(ステップS52のNO側)、引き続いて加算量γがカウントアップされる。その一方で、加算量γが判定差分量D以上となったときは(ステップS52のYES側)、補正係数Yをリセットして(図9中のステップS53)、補正要求電力Prに基づく給電から、通常要求電力Poに基づく給電に切り替えられるともに、消費電力量Wがリセットされ(図9中のステップS54)、リターン処理(図9中のステップS55)によってこの一連の制御フローから抜ける。
なお、この制御フローにおいては、加算量γが判定差分量Dとなるまで、車両1が給電レーンLSを走行することを想定しているが、加算量γが判定差分量Dとなる前に、車両1が非給電レーンLNに再びレーン変更する場合もあり得る。この場合は、例えば、判定差分量Dとカウントアップされた加算量γとの差に対応して、次に再び車両1が給電レーンLSにレーン変更した際に、判定差分量Dを割り増しするなどの扱いをすることもできる。
図9に示した制御フローにおいては、判定差分量Dを給電レーンLSにおける給電開始時点でのバッテリ20の充電率に基づいて決定したが、非給電レーンLNの走行時間(非給電時間α)(図8参照)を車両1に設けられたタイマ(図示せず)で計測しておき、この非給電時間αに基づいて判定差分量Dを決定してもよい。この場合、非給電時間αが長いほど、判定差分量Dを大きくするのが好ましい。
あるいは、非給電時間α、または、給電レーンLSにおける給電開始時点でのバッテリ20の充電率に基づいて補正終了時間を予め決定し、補正要求電力Prに基づく給電の開始とともにカウントアップされる補正継続時間β(図8参照)が、この補正終了時間以上となったときに、補正要求電力Prに基づく給電から、通常要求電力Poに基づく給電に切り替えてもよい。この場合、非給電時間αが長いほど、または、バッテリ20の充電率が低いほど、補正終了時間を長くするのが好ましい。
なお、図9に示した制御フローにおいては、消費電力量Wに基づいて補正要求電力Prを算出した場合について説明したが、バッテリ20の充電率の低下量Δsに基づいて補正要求電力Prを算出した場合も、同様の制御フローで、補正要求電力Prに基づく電力供給を通常要求電力Poに基づく電力供給に切り替えることができる。
補正係数Yは、例えば、図10に示すように、車両1が給電レーンLSにレーン移動する直前に走行していた非給電レーンLNにおける消費電力量Wのみに基づいて決定することができる。この場合、丸数字1を付した給電レーンLSにおける補正係数Yは、消費電力量W1のみに基づいて決定される(Y=f(W1))。
このように、直前の消費電力量W1のみに基づいて補正係数Yを決定することにより、直前の走行状況に対応して効率良くバッテリ20を充電することができる。
補正係数Yは、例えば、図11に示すように、車両1が非給電レーンLNと給電レーンLSとの間で複数回レーン変更したときにおける、非給電レーンLNへの初回のレーン変更時と、給電レーンLSへの最後のレーン変更時との間の消費電力量WNに基づいて決定してもよい。この場合、丸数字1を付した給電レーンLSにおける補正係数Yは、消費電力量W1に基づいて決定される一方で(Y=f(W1))、非給電レーンLNと給電レーンLSとの間で、複数回レーン変更した後の丸数字2を付した給電レーンLSにおける補正係数Yは、消費電力量WNに基づいて決定される(Y=f(WN))。
このように、非給電レーンLNへの初回のレーン変更時と、給電レーンLSへの最後のレーン変更時との間の消費電力量WNに基づいて補正係数Yを決定することにより、直前の非給電レーンLNにおける消費電力量が変化することによって補正係数Yが大きく変化して、補正要求電力Prが大きく変動するのを防止することができる。このため、安定的にバッテリ20を充電することができる。
なお、図10および図11においては、消費電力量Wに基づいて補正係数Yを決定する場合について説明したが、バッテリ20の充電率の低下量Δsに基づいて補正係数Yを決定する場合においても同様である。
上記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、車両1が走行中に給電レーンLSを外れることがある場合に、バッテリ20が充電不足状態となるのを防止する、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成要素の構成や配置、補正係数Yの決定フローなどを適宜変更することができる。
1 車両
10 車両用受電装置(受電装置)
11 受電ユニット
12 消費電力量検出手段
13 受電条件決定手段
20 バッテリ
W 消費電力量
γ 加算量
D 判定差分量
Po 通常要求電力
Pr 補正要求電力
Ms 最大供給電力
Y 補正係数
F 給電ユニット
LS 給電レーン
LN 非給電レーン

Claims (8)

  1. 車両が走行する給電レーンに設置され当該車両に電力を供給する給電ユニットから電力を受電する受電ユニットと、
    当該車両が、前記給電ユニットが設置されていない非給電レーンを走行する間における、当該車両に搭載されたバッテリの消費電力量を検出する消費電力量検出手段と、
    前記消費電力量検出手段によって検出された検出結果に基づいて、車両が前記非給電レーンから給電レーンに戻った際に前記受電ユニットで受電するときの受電条件を決定する受電条件決定手段と、
    を備えた車両用受電装置。
  2. 前記受電条件決定手段が、前記車両が継続して前記給電レーンを走行し前記給電ユニットへ要求電力を発して電力を要求する際に、走行中の各時点でのバッテリ充電状態に基づいて決定される通常要求電力に対し増減補正された補正要求電力を算出するための補正係数を決定する請求項1に記載の車両用受電装置。
  3. 前記消費電力量が大きいほど、前記補正係数の値が大きくなるように決定される請求項2に記載の車両用受電装置。
  4. 前記補正係数が、前記非給電レーンから前記給電レーンにレーン移動した際における、直前の前記非給電レーンにおける前記消費電力量のみに基づいて決定される請求項2または3に記載の車両用受電装置。
  5. 前記補正係数が、前記非給電レーンと前記給電レーンとの間で複数回レーン変更したときにおける、前記非給電レーンへの初回のレーン変更時と、前記給電レーンへの最後のレーン変更時との間の前記消費電力量に基づいて決定される請求項2または3に記載の車両用受電装置。
  6. 前記受電条件決定手段が、前記補正要求電力による給電を終了して、前記通常要求電力による給電を開始する判断を行う請求項2から5のいずれか1項に記載の車両用受電装置。
  7. 前記判断が、前記通常要求電力に基づいて給電したときの前記バッテリへの給電量に対する、前記補正要求電力に基づいて給電したときの前記バッテリへの給電量の加算量が、前記給電レーンにおける給電開始時点での前記バッテリの充電率に基づいて予め決定された判定差分量以上となったときになされる請求項6に記載の車両用受電装置。
  8. 前記補正要求電力が、前記給電ユニットの最大供給電力を超えるときに、前記補正要求電力が前記最大供給電力以下となるように、前記受電条件決定手段が前記補正係数を減少させる請求項2から7のいずれか1項に記載の車両用受電装置。
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