JP2018056819A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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春菜 山▲崎▼
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友貴 小林
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Abstract

【課題】 HS補正処理において、補正を行う単位数が多くなるほどルックアップテーブルの数が多くなるため、変換データを格納するメモリの容量が大きくなってしまう。
【解決手段】 補正処理に用いる変換データをメモリに格納する際に、あるノズル単位については変換データの絶対値を格納し、他のノズル単位については該絶対値のLUTデータに対する差分値を格納することにより、データ量を小さくする。補正処理を実行する際には、絶対値と差分値を加算して絶対値を算出する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、記録材を付与することにより被記録媒体上に画像を記録するための画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、インクなどの記録材を被記録媒体に付与することにより、紙などに画像を記録する記録装置が知られている。この記録装置においては、発熱素子などの記録素子を備えた吐出口(ノズル)を複数備えるプリントヘッドが備えられている。このプリントヘッドは、その製造上の誤差などにより、ノズル毎またはプリントヘッドを構成するチップ毎に、ノズルの口径や発熱素子によるインクの発泡がばらついてしまう場合がある。そのため、同じ工程で製造されたプリントヘッドであっても、実際にプリントしてみると濃度にばらつきがみられることがあり、これが記録画像において濃度ムラとして視認されてしまうという課題がある。
このような濃度ムラを目立たなくさせる補正方法として、特許文献1のように、ノズル個々の吐出特性に応じて、そのノズルで吐出する色の濃度値の補正を行う、所謂ヘッドシェーディング(HS)技術が知られている。
ヘッドシェーディングは、記録可能な領域をノズルが配列するノズル列方向に複数に分割した単位領域ごとに、各領域に対応したルックアップテーブルデータを入れ替えながら、1次元(1D)の色変換LUT処理を行うことで実現できる。LUTデータとは、プリントヘッドの色変換で使用する変換データであり、各ノズルの吐出特性に応じた補正情報が格納されている。この補正処理を行うことにより、同一色のインクを吐出するノズル間の記録濃度をほぼ均一にすることができ、濃度ムラの発生を抑制することができる。
特開平10−013674号公報
しかしながら、従来のHS技術においては、分割された単位領域数が多くなればなるほど、保持すべきルックアップテーブルの数が増え、ルックアップテールとしての変換データのデータ量が大きくなってしまうという課題がある。この結果、変換データを格納するメモリ(例えばDRAM)の容量を圧迫してしまう場合がある。さらには、変換データをDRAMから画像処理部の内部メモリ(例えばSRAM)に設定するためのデータ転送量も大きくなってしまうという問題点がある。そこで本発明は、変換データのデータ量を低減することを目的とする。
インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を備えたプリントヘッドを用いて、被記録媒体に画像を記録するための画像処理装置であって、第1変換データと、第2変換データの前記第1変換データに対する差分を示す差分データと、を格納する格納手段と、前記第1変換データに基づいて、前記ノズル列のうち一部のノズルを含む第1ノズル単位に対応する第1画像データを生成し、前記第1変換データと前記差分データとを加算することにより生成された前記第2変換データに基づいて、前記ノズル列のうち前記第1ノズル単位のノズルとは異なるノズルを含む第2ノズル単位に対応する第2画像データを生成する生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の上記構成により、各ノズル単位のデータ変換用の補正値を差分値で格納することができるため、絶対値で格納する場合に比べて、より小さなデータ量でメモリに格納することが可能である。この結果、変換データを格納するメモリの容量を低減することができる。
SRAM制御部1202の内部動作を示す図 非圧縮HS補正値のデータ構成の概念図 差分圧縮されたHS補正値のデータ構成の概念図 LUTデータが格納されたDRAM及びSRAMの概念図 HS補正処理を説明するための図 画像処理の流れを示すフローチャート HS処理の流れを示すフローチャート 複数チップを備えるプリントヘッドを説明するための図 第2の実施形態におけるHS補正処理を説明するための図 第2の実施形態における画像処理の流れを示すフローチャート 画像処理部1304の内部構成を示す図 HS色変換モジュール1103の内部構造を示す図 画像処理装置の内部構成を示す図 SRAM制御部1202が行うHS処理のフローを示す図 インクジェット記録装置の構成図 CS補正処理を説明するための図
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
図15は、カラー画像を形成するインクジェット記録装置の構成例を示す図である。1501は、記録材としてのインクを吐出することにより、被記録媒体1503に画像を形成するプリントヘッドである。プリントヘッド1501は、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色材を含むCMYK各色のインクを吐出可能である。プリントヘッド1501は、熱を発生する発熱素子を備えたノズル(吐出口)からインクを吐出する、いわゆるサーマル方式のプリントヘッドである。ノズルが形成されたチップは、フォトリソグラフィー技術によって流路やノズルが形成された1枚のシリコンウエハから切り出されて製造されたものである。プリントヘッド1501には、最小単位であるノズルが被記録媒体の搬送方向と交差する方向に複数配置され、ノズル列が形成されている。このノズル列は、被記録媒体1503の横幅分の長さを満たしている。以下、ノズルが配列する方向をノズル列方向と呼ぶ。1502は、被記録媒体1503を、図中矢印で示す方向に搬送するラインフィードモータである。
本実施形態のインクジェット記録装置は、CMYKの色毎にプリントヘッドを1つずつ備えている。そして、各ノズルからの一回のインク吐出により、記録画像においてノズル列方向の1列分の画像を形成する。そして、ラインフィードモータ1502による被記録媒体1503の搬送に同期して、インク吐出動作を繰り返すことで、一頁分の画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置は、1ピクセル単位でインクの吐出もしくは非吐出を示す2値データによって画像を形成する2値プリンタである。入力された多値のRGB画像データを2値のCMYKデータに変換する処理をはじめとし、高品質の出力画像を得るための各種の画像処理を行う。
図13は、本実施形態における画像処理装置の内部構成を示す。1300は、本発明の画像処理装置の全体図である。1301は、外部から画像データを入力するUSBやLANなどの外部I/Fである。1302は、本発明の画像処理装置全体を制御するCPUである。1303は、原稿台ガラス上の画像を光学的に読み取るスキャナである。1304は、入力データに対し色変換から量子化までの処理を行う画像処理部である。後述するHS処理もこの画像処理部において実行される。1305は、1304で出力された量子化データに基づいて、プリントヘッド1501の駆動を制御するプリントヘッド駆動部である。1307は、1301から1305の各モジュールからDRAM1308への読み書きを制御するメモリコントローラである。1308は、1301から1305の各モジュールの処理途中のデータを一時的に格納するDRAMである。1309は、CPU1302のプログラムや各種ルックアップテーブル(LUT)のテーブルデータなどを格納しているROMである。
後述するHS処理で使用するLUTデータは、DRAM1308に格納される。LUTデータは、テストチャートを記録し、記録されたテストチャートをスキャナ1303で読み込み、読みこんだ結果と基準値との差分値に基づいて作成された補正値のデータである。そして、このLUTデータはノズル単位(補正単位)毎に作成されるものであり、ノズル単位に含まれるノズル数は、1ノズルでもよく複数ノズルでもよい。そして、後述するように、本実施形態では非圧縮または圧縮のいずれかの形式でDRAM1308に格納される。
図5は、本実施形態のHS補正処理を説明するための図である。前述したように、プリントヘッドの製造上の誤差などの原因により、複数のノズル間で吐出量や吐出方向等の吐出特性にばらつきを含むことがある。このようなばらつきがあると、記録される画像に濃度むらが生じ易くなる。これに対し、ヘッドシェーディング(HS)補正技術が用いられている。HS補正処理は、ノズル個々の吐出特性に関する情報に応じて、一部のノズル毎に補正を行う処理である。具体的には、駆動パルスの制御によるドットサイズの調整や画像データの補正によるドット数の調整を行う。例えば、画像データを補正する方法では、最終的に記録されるインクドットの数を、補正単位毎に増加または減少させることで、記録画像における濃度をノズル単位でほぼ均一にすることが出来る。後述するように、本実施形態では、1ノズル群には連続する8ノズルが含まれる。そして、この8ノズルを1つの補正単位であるノズル単位として、各ノズル単位で記録可能な領域毎に、対応する画像データを補正する。また、HS補正は、被記録媒体上に付与するインクの量を調整するものであり、インク色毎に行われる。
本実施形態では、プリントヘッド1501をN個のノズル単位(ノズル群)に分割する。ノズル群1は、被記録媒体1503上の領域1を記録するノズルのグループである。同様に、ノズル群2は、ノズル列方向において領域1に隣接する領域2の記録に対応し、ノズル群Nは領域Nの記録に対応する。このときのNは、2以上の整数とする。そして、各ノズル群に対応する領域毎に、記録すべき画像の画像データを補正することで、前述した吐出特性のばらつきに起因する濃度むらを抑制する。このノズル群毎の補正処理に、各ノズル群に対応した変換データとして、LUTデータを用いる。
次に、本発明の特徴的構成である、ノズル群毎のLUTデータの圧縮について説明する。前述したようなフォトトリソグラフィー技術による半導体の製造プロセス上、シリコンウエハ上での位置が近いノズルは吐出特性が近い可能性が高い。従って、隣り合ったノズル同士は、前述したノズルの吐出特性のばらつきの程度が小さいことが多い。特性のばらつきが小さいということは、各ノズル群に対するLUTデータのHS補正値の差も小さいと言うことができる。そのため、特性のばらつきが小さいノズル群同士のLUTデータのHS補正値の差分を取ることで、従来のように補正値を絶対値で格納した場合よりもデータ量を小さくすることが出来る。以下に、LUTデータの差分をとって圧縮する方法の例を示す。
プリントヘッド1501には、16bitから成るLUTデータ(HS補正値)がノズル群毎に設定される。本実施形態においては、1つのノズル群に含まれるノズル数が8ノズルであり、ノズル群1にはノズル番号0〜7の8ノズルが含まれ、ノズル群2にはノズル群1とは異なるノズル、ここではノズル番号8〜15の8ノズルが含まれる。そして、「0」から「65535」までの65536階調の16bitの入力値に対して、同じく「0」から「65535」までの65536階調の出力値を補正値として出力する。例えば、ノズル群1のHS補正値は「65535、65000、60300…」であり、入力値「65535」から「0」までの順に65536個のHS補正値が格納されている。同様に、ノズル群2のHS補正値は「65435、64900、60180…」である。すなわち、ノズル群1及びノズル群2の両方を用いて「65535」の階調値の画像を記録する場合、HS補正処理により、ノズル群1に対応する領域の出力値は「65535」となり、ノズル群2に対応する領域の出力値は「65435」となる。
そして、前述したように、隣り合ったノズル同士であれば、吐出特性のばらつきが小さいため、HS補正値が近しい値となる。このため、本実施形態では、HS補正値の差分値をとることにより、LUTデータ量を小さくして保持する。ノズル群1のHS補正値とノズル群2のHS補正値の、対応するそれぞれに対して差分をとると、「100、−100、120…」となる。すなわち、非圧縮HS補正値が16bitのデータであるのに対し、隣り合うノズル群のLUTデータの差分値は8bit(−127〜128)以下のデータ量となる。同様に、ノズル群2とノズル群3の差分も「35、70、−50…」であり、ノズル群3とノズル群4の差分も「120、−20、100…」であるため、いずれも8bit(−127〜128)以下のデータ量となる。
以上より、16bitの非圧縮HS補正値に対して、8bitの差分値を格納することにより、データ量を低減することが可能となる。尚、LUTデータは、16bitのHS補正値で構成された非圧縮LUTデータと、8bitの差分圧縮されたHS補正値で構成された圧縮LUTデータの2種類で表現が可能となる。
差分値が目標の圧縮サイズである閾値を超えてしまう場合、例えば本実施形態での8bit(−127〜128)を超えてしまう場合には、非圧縮HS補正値をDRAM1308に格納すればよい。また、DRAM1308に格納されたHS補正値が非圧縮HS補正値であるか差分圧縮されたHS補正値であるかの情報をDRAM1308内に格納しておく。そして、HS補正処理を行う際に、CPUがその情報に基づいて色変換モジュールへ展開する。
図11は、画像処理部1304の内部構成を示す図である。1100は、DRAM1308からLUT設定データおよび画像データを読みだすDMAコントローラ(DMAC)0である。1101は、入力画像データのRGB値を、吐出ノズル径のばらつきに応じて設定された3D−LUTにより補正するCS色変換モジュールである。CS色変換処理は、RGB値を入力として、補正後のRGB値を出力とする3D−LUTによって行う。1102は、同じく3D−LUTを用いてRGB輝度値をインク色(たとえばCMYK)濃度値に変換する色分解モジュールである。1103は、入力画像データのインク色濃度値を、吐出ノズル径のばらつきに応じて設定された1D−LUTにより補正するHS色変換モジュールである。HS色変換処理は、量子化前のインク色の各色を入力として、各色の補正後の値を出力する1D−LUTによって行う。1104は、HS色変換後の多値インク色データを、誤差拡散処理などで量子化する量子化モジュールである。1105は、量子化処理後の出力画像データをDRAMへ書き出すDMAコントローラ(DMAC)1である。1100〜1105の各モジュールは共通バス1106で直列に接続されている。
画像処理部1304は、LUT設定データと画像データで共通バス1106を共用している。DMAC0 1100は、DRAMからLUT設定モードフラグ、LUT設定データ、レジスタ設定、画像処理開始フラグ、画像データ、を読み出し、共通バス1106を介して送ることにより、後段の各モジュールを制御する。1100〜1105の各モジュールは、LUT設定モードフラグを受け取ると、それ以降、送られてくるデータをレジスタデータ、LUTデータと認識し、処理を行う。画像処理開始フラグを受け取ると、それ以降送られてくるデータを画像データとして認識し、処理を行う。
図12は、HS色変換モジュール1103の内部構造を示す図である。CS色変換モジュール1101、色分解モジュール1102も同様の内部構造である。HS色変換モジュール1103は、内部にLUT設定モードデータパス1206と画像処理モードデータパス1205を持ち、受信したフラグに応じてそれぞれのパスを切り替える。1200は、LUT設定モードフラグ、もしくは画像処理開始フラグを受信した際に、フラグによってデータパスをLUT設定モードデータパス1206か画像処理モードデータパス1205に切り替える切り替え器である。1201は、LUT設定モード時に、受信したレジスタ設定値を内部に格納するレジスタ設定部である。HS補正値が非圧縮HS補正値か差分圧縮されたHS補正値かを判断する設定もここに格納される。LUT処理部1204やSRAM制御部1202はこのレジスタの情報を元に処理を行う。
1202は、LUT設定モード時に、受信したLUTデータをLUT_SRAM1203に書き込むよう制御するSRAM制御部である。1203は、LUT設定モード時にはSRAM制御部1202から書き込まれたLUTデータを格納し、画像処理モード時にはLUT処理部1204からリードアクセスされるLUT_SRAM1203である。1204は、画像処理モード時に、入力画像データからアドレスを算出してLUT_SRAM1203にアクセスすることでLUT処理を行うLUT処理部である。
図1は、本実施形態に係る、SRAM制御部1202の内部動作を示す図である。図2は、DRAM1308上のLUTデータを読み込み、16bitずつ32bitのデータ構成にした図である。図3は、DRAM1308上のLUTデータを読み込み、8bitずつ32bitのデータ構成にした図である。図4は、ノズル群毎のLUTデータが格納されたDRAM1308、およびHS処理で使用するLUTを格納するLUT_SRAM1203の内部を示す図である。
図1において、101は、DRAM1308から入力されたLUTデータを制御するLUT制御部であり、102は、LUT制御部101から入力されたLUTデータを演算しLUT_SRAM1203に書き込むデータ生成部である。103は、レジスタ設定部1201で、入力されたHS補正値が非圧縮HS補正値か差分圧縮されたHS補正値か判断してモード設定された値を元に、後処理を選択するセレクタである。
LUT_SRAM1203内の各アドレスには、以下のようにデータが設定される。図2に示すように、最初のノズル群1のHS補正値、もしくは、差分圧縮されなかった非圧縮HS補正値はそれぞれ16bitずつの値である。一方、図3に示すように、差分圧縮されたHS補正値はそれぞれ8bitずつの値である。いずれの場合も、32bitのデータとして、共通バス1106を介してSRAM制御部1202に入力される。
次に、本実施形態における制御上の特徴構成について説明する。SRAM制御部1202は、入力されたデータをLUT制御部101で受信する。LUT制御部101は、入力されたデータが非圧縮HS補正値か、差分圧縮されたHS補正値かをレジスタ設定部1201に設定された値で処理を切り替える。ここでは、32bitのデータが入力される。
まず、入力されたデータが、非圧縮HS補正値である場合、図2に示すように、16bitずつのデータとなる。すなわち、入力された32bitのデータのうち、下位16bitがアドレス0に設定されるデータ0の値であり、上位16bitがアドレス1に設定されるデータ1の値である。データが入力されると、LUT制御部101は、まず基準となるアドレス値0とデータ0の値をデータ生成部102に出力する。データ生成部102における処理が終了すると、次に、アドレス値1とデータ1の値をデータ生成部102に出力する。次に受信する32bitデータは、下位16bitがアドレス2に設定されるデータ2の値、上位16bitがアドレス3に設定されるデータ3の値となるので、アドレス値2とデータ2の値を出力する。次に、アドレス値3とデータ3の値を出力する。以降、LUTデータを受信するごとに、所定数だけ、受信データを上記の構成で分割して、データ生成部102に出力し、且つ、単調増加でデータ毎のアドレスをLUT_SRAM1203に出力する。
一方、入力されたデータが、差分圧縮されたHS補正値である場合、図3に示すように、8bitずつのデータとなる。すなわち、入力された32bitのデータのうち、下位8bitからデータ0の値、データ1の値、データ2の値、データ3の値である。データが入力されると、LUT制御部101は、アドレス値0とデータ0の値をデータ生成部102に出力する。そして、データ生成部102における処理が終了すると、次にアドレス値1とデータ1の値をデータ生成部102に出力する。以降、LUTデータを受信するごとに、所定数だけ、受信データを上記の構成で分割して、データ生成部102に出力、単調増加でデータ毎のアドレスをLUT_SRAM1203に出力する。
データ生成部102は、LUT制御部101から入力されたデータが非圧縮HS補正値か、差分圧縮されたHS補正値かを判別するための値を、レジスタ設定部1201から受け取り、それぞれの処理を行う。
入力されたデータが、非圧縮HS補正値である場合、LUT_SRAM1203にLUT制御部101から送られたデータ0の値が出力される。すると、LUT_SRAM1203のアドレス0にデータ0の値が書き込まれる。次に、データ1の値が出力され、LUT_SRAM1203のアドレス1にデータ1の値が書き込まれる。以降、LUTデータを受信するごとに、所定数だけ、上記の処理を行い、LUT_SRAM1203に書き込む処理を行う。
ノズル群nのLUTデータがすべて更新されると、ノズル群nで出力される位置に相当する画像データを画像処理部1304に入力する。画像処理部1304は、更新されたLUTデータを用いてHS処理を行う。その後、量子化処理までの処理が行われると、結果がDRAM1308へ出力される。
一方、入力されたデータが、差分圧縮されたHS補正値、すなわち差分データである場合、入力されたデータの値をLUT_SRAM1203内の各データの値に加える処理が各アドレスについて順に行われ、加算後の値が再度書き込まれ、各データが更新される。ノズル群n+1のデータ0の値が入力されると、データ生成部102は、ノズル群のLUTデータが格納されているLUT_SRAM1203からノズル群nのアドレス0のデータを読み出す。そして、ノズル群n+1のデータ0の入力値を、読み出されたノズル群nのアドレス0のデータに加算する加算処理を行う。算出結果がノズル群n+1のデータ0の値としてLUT_SRAM1203に出力され、加算後のデータ0の値がLUT_SRAM1203のアドレス0に書き込まれる。このように、ノズル群n+1については、DRAMにはノズル群nのLUTデータとの差分値しか格納されていないが、加算処理を行うことで、実際に補正処理を実行する際には絶対値で扱うことができる。
同様に、ノズル群n+1のデータ1の値が入力されると、データ生成部102は、ノズル群nのLUTデータが格納されているLUT_SRAM1203からノズル群nのアドレス1のデータを読み出す。そして、ノズル群n+1のデータ1の入力値を、ノズル群nのアドレス1のデータに加算する加算処理を行う。算出結果がノズル群n+1のデータ1の値としてLUT_SRAM1203に出力され、加算後のデータ1の値がLUT_SRAM1203のアドレス1に書き込まれる。
以降、LUTデータを受信するごとに、所定数だけ、上記処理を行い、LUT_SRAM1203のアドレス順に読み出す処理と書き込む処理を行う。
ノズル群n+2のデータが入力されると、LUT_SRAM1203内に格納されたノズル群n+1のデータが読み出されて加算処理が行われる。ノズル群n+3のデータが入力されると、LUT_SRAM1203内に格納されたノズル群n+2のデータが読み出されて加算処理が行われる。
以降、ノズル群分の画像データを処理するごとに、ノズル群NのLUTデータがDRAM1308から読み出され、その各データの値が、ノズル群N−1のLUT_SRAM1203の各データの値に加算される。その結果を、ノズル群NのLUT値としてLUT_SRAM1203の各データが更新される。LUT_SRAM1203全データが更新されたあと、ノズル群Nで出力される画像データが、画像処理部1304で処理される。
図4は、DRAM1308内部とLUT_SRAM1203内部の回路構成によって生成されるLUTデータのイメージを説明するための図である。図4(a)は、CPU1302によって、DRAM1308にノズル群N用のLUTデータが書き込まれた内部を示す図である。アドレスにoffsetを加算することで、全ノズル群のLUTデータが書き込まれている。図4(b)は、前述したノズル群N用のLUTデータのうち、ノズル群1とノズル群2のLUTデータを抜粋した図である。Offset1+各アドレスにノズル群1用のLUTデータがデータ0、データ1…と32bitデータが格納されている。ノズル群2用のLUTデータはノズル群1のデータとの差分であるため、8bitのデータが格納されている。図4(c)は、HS処理を行う際の、SRAM制御部1202によって入力されたLUT_SRAM1203内部の図である。SRAM制御部1202は、各アドレスにDRAM1308から受け取ったデータを格納する。SRAM制御部1202がLUT_SRAM1203にLUTデータを格納後、色変換モジュール1001、1002、1003は、LUTデータを用いてノズル群1で記録すべき画像、すなわち領域1に対応する画像データに対してHS処理を行う。
ノズル群1のLUT設定および画像処理が終わると、次に、ノズル群2のLUT設定が行われる。DRAM1308内部には、すでにノズル群2用のLUTデータが格納されている。ノズル群2に対応するLUTデータは、ノズル群1のLUTデータとの差分値が設定された閾値より小さければ差分圧縮値として扱うため、8bit構成でDRAM1308に格納されている。差分値が閾値より大きければ非圧縮として扱うため、16bit構成で格納されている。図4に示す例では、差分値が圧縮されたLUTデータが格納されている。
ノズル群2に対応するデータが、SRAM制御部1202によってLUT_SRAM1203へ入力される。その際、差分圧縮されたLUTデータを元のLUTデータに戻す必要がある。SRAM制御部1202は、DRAM1308から読み出した8bitのLUTデータを、ノズル群1の処理でLUT_SRAM1203に格納されたデータ16bitに加算し、加算結果を16bitのデータとして書き戻すことで上書きする。この処理は、LUT_SRAM1203の先頭のアドレスから行う。そして、ノズル群2用の全てのLUTデータの加算処理を行い、格納した後、色変換モジュールは格納された値を用いて、ノズル群2を用いて記録すべき画像、すなわち領域2に対応する画像データに対してHS処理を行う。
図6は、本実施形態において、CPU1302がDMAC0 1100を介して行うHSを含む画像処理フローを示している。ステップ600において、次に画像処理を行うデータが、最初のノズル群1のデータであるかノズル群2以降のデータであるかを判断する。ノズル群1のデータでなかった場合、ステップ601に進み、次に画像処理を行うデータに対応するLUTデータが、差分圧縮されたLUTデータか否かを判定する。LUTデータが差分圧縮されたデータであると判断された場合、差分圧縮モードとなるため、ステップ602に進む。ステップ602において、CPU1302は圧縮モードであることを確認し、LUT制御部101内のレジスタを「差分圧縮モード」に設定する。ステップ601において、LUTデータが圧縮されていないデータであると判断された場合、圧縮モードとなるため、ステップ603に進む。ステップ603において、CPU1302は非圧縮モードであることを確認し、LUT制御部101内のレジスタを「非圧縮モード」に設定する。
ステップ604において、各モジュールにLUT設定モードのコマンドが送られる。以降、各モジュールに送られてくるデータはLUTデータとして認識され、処理が行われる。ステップ605において、各モジュールにLUTデータが送られる。送られたLUTデータに対して、SRAM制御部1202が制御を行い、LUT_SRAM1203に格納される。ステップ606において、各モジュールに画像処理開始コマンドが送られる。以降、各モジュールに送られてくるデータは画像データとして認識され、処理が行われる。ステップ607において、画像データが各モジュールに送られる。送られた画像を元に、各モジュールにおいて画像処理が行われる。本実施形態においては、一度の画像処理で8ノズル分(1band分)の処理が行われる。ステップ608において、1ページ分の画像処理が終了したかどうかを判断する。1ページ分処理が終わっていない場合は再びステップ600に戻り、再び現在のデータが最初のノズル群(ノズル群1)のデータかであるか否かを判断し、1ページ分の処理が終わるまで前述のフローを繰り返す。
図7は、本実施形態において、SRAM制御部1202が行うHS処理のフローチャートである。ステップ700において、SRAM制御部1202は、DMAC0 1100から入力されたLUTデータ32bitを受信する。ステップ701において、CPUで設定されたモード選択用のレジスタを確認し、入力されたLUTデータが非圧縮データか圧縮データかを判断する。非圧縮データであると判断された場合、ステップ702に進む。ステップ702において、受信した32bitのデータを16bit分割し、前述したようにデータ0から順にLUT_SRAM1203に格納する。次に、ステップ703において、32bit分のデータを書き込んだかどうかを判断する。書き込んでいなければ、先ほど書き込みをしたアドレスの次のアドレスにデータを書き込む。ステップ701において圧縮データであると判断された場合は、ステップ704に進み、LUT_SRAM1203にすでに格納されている前のノズルのデータを読み出す。読み出すアドレスは、HSで使用する領域の先頭アドレスから読み出す。次に、ステップ705において、読み出したデータと入力された8bitのデータを加算し、ステップ706において、加算結果の値をLUT_SRAM1203の読み出したアドレスに上書きし、更新する。ステップ707において、32bit分のデータを書き込んだか判断し、書き込んでいなければ、先ほど書き込みをしたアドレスの次のアドレスに対して、ステップ704からのフローに戻り、処理を行う。ステップ708において、ノズル1列分のデータをLUT_SRAM1203に格納したか判断し、書き込んでいれば終了し、書き込んでいなければステップ700に戻り、再び処理を繰り返す。
以上の構成により、各ノズル群のHS処理に用いるHS補正値を、データ量の小さい差分値としてDRAM1308に格納する。これにより、絶対値で格納する場合に比べて、LUTデータのデータ量を低減できるだけでなく、LUTデータを格納するDRAM1308の容量を低減することも可能となる。本実施形態では、絶対値が16bitデータであるのに対し、差分値が8bitデータであるため、およそ半分のデータ量とすることができる。また、HS処理を行う色変換モジュール内のSRAMを更新する際に、DMAC0 1100を使用してDRAM1308から読み込むHS補正値も、絶対値を扱う場合に比べて小さいデータ量で転送することができる。このため、DRAM帯域の低減や転送速度の向上や転送時間の短縮にもつながる。また、SRAM上にある前のノズル群のHS補正値を置き換えて更新する際のデータ処理を効率よく行うことができる。
尚、本実施形態では、1つ前に処理されるノズル群に対する差分値を差分データとして記憶する形態について説明したが、差分値のとり方としては上記方法に限るものではない。例えば、隣接するノズル群の補正値に対する差分ではなく、予め定められた基準となるノズル群に対する差分値を差分データとして記憶し、HS補正処理を実行する際に基準値と差分値を加算する方法であってもよい。すなわち、差分値が所定値よりもちいさければ、絶対値として保持するよりもデータ量を小さくすることができるため、差分のとり方は隣接するノズル群同士に限らない。LUTデータを作成する際に、基準ノズル群の補正値に対する差分値を順番に格納していき、あるノズル群の補正値との差分値が所定量よりも大きくなったときに、そのノズル群については差分値ではなく絶対値を保持すればよい。そして、そのノズル群を次の基準ノズル群として、そこからまた所定値を超えるまで順番に差分値を格納していけばよい。
また、前述の例では、ノズル群1について絶対値を記憶し、ノズル群2以降については差分値を記憶したが、絶対値を記憶する数は1つでなくてもよい。少なくとも1つのノズル群について絶対値を記憶しておけば、本発明を適用可能である。また、少なくとも1つのノズル群について差分値を記憶することにより、LUTデータのデータ量を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、図15に示すような、固定されたプリントヘッドに対し、ノズル列方向と交差する方向に被記録媒体を搬送する、フルマルチ型のインクジェット記録装置を例に説明した。本発明はこれに限るものではなく、被記録媒体の搬送方向にノズルが並ぶプリントヘッドを、搬送方向と交差する方向に往復走査させることにより被記録媒体に画像を記録する、シリアル型のインクジェット記録装置においても適用可能である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、各領域について単色の濃度補正を行うHS補正について説明したが、領域毎に複数色の色補正を行うCS補正についても、本発明は適用可能である。以下、CS補正について説明する。
従来の単色の濃度補正によるHS処理を行ったとしても、2種類以上のインクを重ねて多次色を再現した場合には、標準とは異なる吐出量のインク滴で記録した画像の発色が、本来記録されるべき色と異なる場合がある。例えば、標準量の吐出量のシアンインクを吐出するノズルと、標準よりも多い吐出量のマゼンタインクを吐出するノズルを用いて、それぞれ同数のインク滴数を付与することによりブルーの画像を記録する場合を考える。標準よりも大きい吐出量のマゼンタインク滴で被記録媒体上に形成されるドットは、標準量のシアンインク滴で形成されるドットよりも大きい。このようなプリントヘッドに対してHS補正を行うと、マゼンタは標準よりも少ないドット数、すなわちシアンよりも少ないドット数が付与される。この結果、ブルーの画像領域では、標準の大きさのシアンの単独ドットと、シアンよりも大きなマゼンタドットの中にシアンドットが記録される重複ドットが混在する。そして、このような領域の発色は、標準の大きさと標準の数のシアンドットとマゼンタドットによって記録されるブルー画像の発色とは異なった色味となる。何故なら、両者の画像では、被記録媒体上でシアン単色が占有する割合と、マゼンタ単色が占有する割合と、シアンとマゼンタの重複によるブルー色が占有する割合、が異なるからである。このような各色が占有する面積の割合の変動は、吐出量のばらつきのみでなく、吐出方向のばらつきによっても招致される。すなわち、従来のHS補正によって、シアン単色画像或いはマゼンタ単色画像の濃度むらは解決されたとしても、これらを重ね合わせて表現されるブルー画像においては、吐出特性のばらつきに応じて色差色ずれが招致されてしまう。そして、吐出特性の異なるノズルで記録された複数の領域間において色ずれの程度が異なることから、同じ発色であるはずの各領域で異なる色味が知覚され、色むらとして認識されてしまう。このような多次色画像における領域間の色むらに対しては、単色での濃度補正で解消することは難しく、色空間上における微細な補正を行う必要がある。この色空間上での補正がカラーシェーディング(CS補正)である。具体的には、多次色のパッチを実際に記録して測色した結果と目標色との差分を算出し、CS補正テーブルを生成する。補正を行うノズル単位は、HS補正処理と同様に、1ノズル毎でもよく、複数ノズルを含むノズル群毎でもよい。本実施形態では、図11に示すCS色変換モジュール1101においてCS補正処理を行う。
図16は、CS補正を説明するための概念図である。ここでは、簡単のため、シアンヘッドとマゼンタヘッドの2色のインクに対応したプリントヘッド示している。パッチを記録、測定することにより、シアンインクのノズル群C1及びマゼンタインクのノズル群M1を用いて記録可能な記録媒体上の領域である領域1に対応するCS補正テーブルが生成される。領域2、領域3についても同様に、被記録媒体上の領域毎に生成されたCS補正テーブルが、DRAM1308に格納される。
前述のHS補正テーブルが1DLUTを用いた1次元補正だったのに対し、本実施形態のCS補正テーブルは、3DLUTを用いた多次元補正であり、RGB空間上で補正を行う。すなわち、R、G、Bの入力値に対してR、G、Bの出力値が対応する3DのLUTである。入力値R、G、Bそれぞれは16bitのデータであり、出力値であるCS補正値も、R、G、Bのそれぞれについて16bitのデータとなる。そして前述の実施形態におけるHS補正と同様に差分値を算出して格納することによって、RGBそれぞれ8bitの差分データとなる。図16に示すCS補正テーブルは、RGBデータのうちR値を補正するためのテーブルであり、HS補正テーブルと同様にLUT_SRAM1203に格納される。この他に、不図示のG値を補正するためのテーブルとB値を補正するためのテーブルがLUT_SRAM1203に格納されており、いずれも所定のノズル群に対する絶対値のデータと、少なくとも1つのノズル群に対する差分値のデータを含む。そして、HS補正時と同様に、絶対値と差分値を加算することにより、RGBそれぞれについて補正を行う。尚、CS補正処理はRGB色空間での補正のみに限るものではない。例えば、入力値がRGB値で出力値がインク色に対応した値、例えばCMYK値であってもよい。また、入力値及び出力値の両方がインク色に対応した値であってもよい。
このように、ノズルの吐出特性のばらつきに起因する複数色の重ね合わせ画像における色むらは、単色での濃度補正だけで解消できない場合があり、色空間上での多次色補正を適用する必要がある。このときも、HS補正のLUTデータと同様に、少なくとも1つのノズル群については絶対値を用い、他のノズル群については差分値を記憶する方法を用いることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図8は、同一色が複数チップで構成されているプリントヘッドを示す図である。図中X方向が、複数のノズルが並ぶノズル列方向であり、図中Y方向が、被記録媒体の搬送方向である。同一色が複数チップで構成されたプリントヘッドの場合、チップ同士の境目ではノズル特性の差が大きくなってしまう。このため、チップ間の境目に位置するノズル群のLUTデータの差分をとっても値が大きくなるため、この差分値に合わせてデータの圧縮を行うと、圧縮後のデータが不必要に大きくなってしまう。この課題に対し、本実施形態では、HS補正値の差分圧縮をチップ毎に行い、境目にあたるチップの最初のノズル群1では圧縮を行わず、非圧縮のままDRAMに格納する。
図9は、本実施形態におけるプリントヘッドとLUTデータの概念図である。プリントヘッド1501は、前述した図5と同様のノズル群を持ったプリントヘッドであり、複数のチップにより構成されている。チップ同士の境目ではノズル特性が異なってしまうため、他のノズル群間の差分値が8bit以下になっているのに対して、境目の差分値が8bitよりも大きくなってしまう場合がある。本図の例では、チップ1のノズル群Nとチップ2のノズル群1とのHS補正値の差分を取ると、「9845、9850、9700…」となっており、8bitよりも大きなデータ量となってしまう。
これに対し、このように同一色が複数のチップで構成されているプリントヘッドの場合は、チップ2の最初のノズル群1のHS補正値については、差分値ではなく絶対値で記憶する。すなわち、ノズル群1のHS補正値は、図2のように16bitずつ2つ分のデータ構成でDRAMに格納し、ノズル群2以降のノズル群のHS補正値は、図3のように差分圧縮した8bitずつ4つ分のデータ構成でDRAMに格納する。
尚、第nノズル群と第n+1ノズル群が同一チップ内に位置していたとしても、差分値のデータ量が所定量よりも大きい場合には、差分値ではなく元のLUTデータ、すなわち絶対値で格納してもよい。
図10は、CPU1302がDMAC0 1100を介して行う画像処理フローを示す図である。尚、SRAM制御部1202が行うHS処理のフローについては、第1実施形態の図7と同様であるため、ここでは省略する。
ステップ1000において、次に画像処理を行うデータが、チップ1の最初のノズル群1のデータかノズル群2以降のデータか判断する。チップ1のノズル群1のデータでなかった場合、ステップ1001に進み、次に画像処理を行うデータに対応するLUTデータがチップとチップの境目のデータか判断する。境目のデータとは、チップ2の最初のノズル群1を指す。LUTデータが差分圧縮されたデータであると判断された場合、ステップ1002に進み、CPU1302は、LUT制御部101内のレジスタを「差分圧縮モード」に設定する。ステップ1000においてLUTデータが圧縮されていないデータであると判断された場合、ステップ1003に進み、CPU1302は、LUT制御部101内のレジスタを「非圧縮モード」に設定する。次に、ステップ1004において、各モジュールにLUT設定モードのコマンドが送られる。以降、各モジュールに送られてくるデータはLUTデータとして認識され、処理が行われる。
ステップ1005において、各モジュールにLUTデータが送られる。送られたLUTデータに対して、SRAM制御部1202が制御を行い、LUT_SRAM1203に格納する。次に、ステップ1006において、各モジュールに画像処理開始コマンドが送られる。以降、各モジュールに送られてくるデータは画像データとして認識され、処理が行われる。ステップ1007において、画像データが各モジュールに送られる。送られた画像を元に、各モジュールにおいて画像処理が行われる。本実施形態においては、一度の画像処理で8ノズル分(1band分)処理が行われる。ステップ1008において、1ページ分の画像処理が終了したかどうかを判断する。1ページ分処理が終わっていない場合は再びステップ900に戻り、再び現在のデータがチップ1の最初のノズル群1のデータか最初のノズル群2以降のデータかの判断をし、以降フローを繰り返す。
本実施形態によれば、同一色が複数チップ構成の場合でも不必要なデータ転送を行うことなく、適切に差分データを生成することで、メモリに格納するデータ量及び転送データ量を低減することが可能となる。また、チップの中が同一色で構成されていても同様の処理を行うことが可能である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。入力されたLUTデータが前の処理で入力されたLUTデータと同様であった場合は、SRAM制御部はDRAMからLUTデータを読み出さず、またLUT_SRAM1203にも書き込まない制御を行う。
図14は、本実施形態におけるSRAM制御部1202が行うHS処理のフローを示す図である。尚、画像処理部1304が行う画像処理フローついては図6と同様であるため省略する。
ステップ1400において、入力されたLUTデータが前の処理で入力されたLUTデータと差分値が0かレジスタで判断する。0である場合には、本制御を終了する。0ではない場合には、ステップ1401に進み、SRAM制御部1202は、DMAC0 1100から入力されたLUTデータ32bitを受信する。次に、ステップ1402において、CPUにより設定されたモード選択用のレジスタを確認し、入力されたLUTデータが非圧縮データか圧縮データかを判断する。非圧縮モードであると判断された場合、ステップ1403に進み、受信した32bitのデータを16bit分割し、前述したようにデータ0から順にLUT_SRAM1203に格納する。ステップ1404において、32bit分のデータを書き込んだか判断し、書き込んでいなければ、先ほど書き込みをしたアドレスの次のアドレスへ書き込む。ステップ1402において圧縮モードであると判断された場合、ステップ1405に進み、LUT_SRAM1203にすでに格納されている前のノズルのデータを読み出す。読み出すアドレスは、HSで使用する領域の先頭アドレスから読み出す。次に、ステップ1406において、読み出したデータと入力された8bitのデータを加算し、ステップ1407において、加算した値をLUT_SRAM1203の読み出したアドレスに上書きする。ステップ1408において、32bit分のデータを書き込んだかどうかを判断する。書き込んでいなければ、先ほど書き込みをしたアドレスの次のアドレスに対して、ステップ1405のフローに戻る。32bitのデータを書き込んだ場合は、ステップ1409に進み、ノズル1列分のデータをLUT_SRAM1203に格納したかどうかを判断する。書き込んでいれば制御を終了し、書き込んでいなければ、ステップ1401に戻り、同様の処理を繰り返す。
以上の構成により、入力されたLUTデータが前処理で使用されたLUTデータと同様であった場合、LUTデータを読み出さず、書き込みも行わない。これにより、不必要なデータ転送を行うことなく、スループットを向上させることが可能となる。
1202 SRAM制御部
1203 LUT_SRAM
1308 DRAM
1501 プリントヘッド
1503 被記録媒体

Claims (18)

  1. インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を備えたプリントヘッドを用いて、被記録媒体に画像を記録するための画像処理装置であって、
    第1変換データと、前記第1変換データに対する第2変換データの差分を示す差分データと、を格納する格納手段と、
    前記第1変換データに基づいて、前記ノズル列のうち一部のノズルを含む第1ノズル単位に対応する第1画像データを生成し、前記第1変換データと前記差分データとを加算することにより生成された前記第2変換データに基づいて、前記ノズル列のうち前記第1ノズル単位のノズルとは異なるノズルを含む第2ノズル単位に対応する第2画像データを生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記差分データのデータ量は、前記第1変換データのデータ量よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記差分データのデータ量は、前記第2変換データのデータ量よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記第1画像データを生成した後に、前記第2画像データを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. データを格納する第2格納手段をさらに備え、
    前記格納手段から読み出された前記第1変換データが前記第2格納手段に書き込まれ、
    前記生成手段が前記第2格納手段から読み出された前記第1変換データに基づいて前記第1画像データを生成し、
    前記第2格納手段から読み出された前記第1変換データに、前記格納手段から読み出された前記差分データを加算することにより生成された前記第2変換データが前記第2格納手段に書き込まれ、
    前記生成手段が前記第2格納手段から読み出された前記第2変換データに基づいて前記第2画像データを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1変換データに前記差分データを加算することにより前記第2変換データを生成する加算手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1ノズル単位及び前記第2ノズル単位のそれぞれは、少なくとも1つのノズルを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1ノズル単位に含まれるノズルは、前記第2ノズル単位には含まれないことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1ノズル単位は、前記被記録媒体上の第1領域に画像を記録可能であり、前記第2ノズル単位は、前記被記録媒体上の領域であって前記第1領域とは異なる第2領域に画像を記録可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1領域と前記第2領域は、前記ノズルが配列する方向に隣接する領域であり、互いに重複しないことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記生成手段により生成されたデータに基づいて前記プリントヘッドを制御することにより、前記被記録媒体に画像を記録する記録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記ノズル列は、前記第1ノズル単位及び前記第2ノズル単位を含むN(N:2以上の整数)個のノズル単位に分割され、
    前記N個のノズル単位のうち、第nノズル単位に対応する第n変換データと、該第nノズル単位と隣接する第n+1ノズル単位に対応する第n+1変換データと、の差分である第n+1差分データのデータ量が所定量よりも小さい場合、前記格納手段には前記第n+1差分データが格納され、前記第n+1差分データのデータ量が前記所定量よりも大きい場合、前記格納手段には前記第n+1変換データが格納されることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1変換データは16bitのデータであり、前記差分データは8bitのデータであることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記ノズル列は、第1の色のインクを吐出する第1ノズル列であり、
    前記プリントヘッドは、前記第1の色とは異なる第2の色のインクを吐出する第2ノズル列をさらに備えることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1画像データ及び前記第1変換データは、前記第1ノズル単位と、前記第2ノズル列に含まれ且つ前記第1ノズル単位と前記被記録媒体上の同じ領域を記録可能な第3ノズル単位と、に対応し、前記第2画像データ及び前記第2変換データは、前記第2ノズル単位と、前記第2ノズル列に含まれ且つ前記第2ノズル単位と前記被記録媒体上の同じ領域を記録可能な第4ノズル単位と、に対応することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を備えたプリントヘッドを用いて、被記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    第1変換データに基づいて、前記ノズル列のうち一部のノズルを含む第1ノズル単位に対応する第1画像データを生成する工程と、
    前記第1変換データに差分データを加算することにより、第2変換データを生成する工程と、
    生成された前記第2変換データに基づいて、前記ノズル列のうち前記第1ノズル単位のノズルとは異なるノズルを含む第2ノズル単位に対応する第2画像データを生成する工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  17. インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を備えたプリントヘッドを用いて、被記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    第1格納手段に格納された第1変換データを読み出して、第2格納手段に書き込む工程と、
    前記第2格納手段に書き込まれた前記第1変換データに基づいて、前記ノズル列のうち一部のノズルを含む第1ノズル単位に対応する第1画像データを生成する工程と、
    前記第2格納手段から読み出された前記第1変換データに、前記第1格納手段に格納された差分データを読み出して加算することにより、第2変換データを生成する工程と、
    生成された前記第2変換データを前記第2格納手段に書き込む工程と、
    前記第2格納手段に書き込まれた前記第2変換データに基づいて、前記ノズル列のうち前記第1ノズル単位のノズルとは異なるノズルを含む第2ノズル単位に対応する第2画像データを生成する工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  18. 請求項16または請求項17の画像処理方法における各工程を画像処理装置に実行させるためのプログラム。
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