以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。各実施形態において、撮像装置100の用途(利用状態)に基づいて撮像装置の動作を制御する例について説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は以下の実施形態で説明する構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御装置120を有する撮像装置100の構成図である。
本実施形態における撮像装置100は、撮像部110と制御装置120とを有している。撮像装置100は、被写体を撮像して画像データを生成する。制御装置120は、撮像部110が撮像した画像データを外部の機器へ出力する機能も有している。
撮像部110は、光学レンズ111、撮像素子112、信号処理部113、撮像制御部114、転送部115、及びPT駆動部116を有している。
撮像素子112は、光学レンズ111を通って結像した光を受光して、その受光した光を電荷に変換して撮像信号を生成する。撮像素子112には、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることができる。また、撮像素子112にはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いてもよい。
信号処理部113は、撮像素子112で変換された撮像信号をデジタル化して画像データを生成する。また、信号処理部113は、画像データを圧縮符号化し、符号化された画像データを生成するようにしてもよい。
撮像制御部114は、設定された画像(フレーム)の出力周期(フレームレート)と同じ周期で画像信号を生成するよう撮像素子112を制御する。また、受光した光から変換された電荷の蓄積時間が画像の出力周期より長くする必要がある場合、撮像素子112から撮像信号が出力できない期間は、信号処理部113が有するフレームメモリに画像データを保持するように信号処理部113を制御する。
また、PT駆動部(パンチルト駆動部)116は、撮像制御部114による制御に従って、撮像装置100の撮像方向をパン方向やチルト方向に移動させる。
転送部115は、信号処理部113によってデジタル化された画像データを、制御装置120の一次記憶部122に転送する。転送部115は、例えば、フレーム単位で画像データを転送する。
撮像制御部114、信号処理部113、及び転送部115は、一又は複数のプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等のメモリとで実現することができる。プロセッサがメモリに格納されるコンピュータプログラムを実行することで、プロセッサとメモリとが協働して、撮像制御部114、信号処理部113、及び転送部115として機能する。なお、プロセッサとして、CPUやDSP等を用いることができる。
次に制御装置120について説明する。
制御装置120は、操作部121、一次記憶部122、通信部123、画像出力部124、電源制御部(電源制御手段)125、記録部127、及び制御部129を有している。なお、制御部129は、用途判定部126及び出力制御部128としても機能する。
転送部115によって、一次記憶部122のキャッシュ領域に転送された画像データは、例えば、通信部123によって、ネットワークを介して外部のネットワーク機器150に送信される。
一次記憶部122は、例えば、RAM等の揮発性の記録媒体で実現することができる。一次記憶部122は、例えば、画像データを一次的に記録するキャッシュメモリとして機能する。
通信部123は、外部のネットワーク機器150と、ネットワークケーブルを介して通信を行う。通信部123は、例えば、イーサネット(登録商標)などの規格に準拠したネットワークインターフェイスで実現することができる。また、通信部123は、Wi−Fi(登録商標)等の規格に準拠した無線方式で、ネットワークを介してネットワーク機器150と通信するようにしてもよい。
なお、制御部129は、画像データに対して輝度補正や色補正等の画像処理を行ってもよい。また、制御部129は、撮像された画像からパターンマッチング等の技術を用いて人物等の物体を検出する物体検出を行ってもよい。つまり、制御部129は、画像処理部や物体検出部としても機能する。
ネットワーク機器150は、例えば、撮像部110によって撮像された画像を表示するモニタや、撮像部110によって撮像された画像を記録する記録装置である。また、ネットワーク機器150は、例えば、撮像装置100における撮像開始や終了、撮像方向の移動、画像処理の内容、画像出力状態の変更等を指示する指示コマンドを送信する。
制御部129は、ネットワーク機器150や操作部121から入力された指示に基づいて、各部を制御する。制御部129は、ユーザによって行われた操作に従って、各部を制御する。また、制御部129は後述する用途判定部126としても機能し、撮像装置110の用途を判定し、その判定結果に従って撮像装置110の各部を制御する。また、制御部129は、一次記憶部122のキャッシュ領域に転送された画像データを、二次記録部124に記録させる。
二次記録部127は、例えば、SDメモリカード等のフラッシュメモリ、HDD、又は光ディスク等の種々の不揮発性記録媒体で実現することができる。二次記録部127は、例えば、制御装置120から着脱可能となっている。本実施形態では、一例として、二次記録部127をSDメモリカードで実現しているものとする。なお、各実施形態において二次記録部127を有さない構成にしてもよい。
画像出力部124は、出力制御部128による制御に従って、撮像部110によって撮像された画像に基づく画像信号を、外部の表示装置160や画像記録装置170に出力する。本実施形態では一例として動画に基づく画像信号を出力するものとする。出力制御部128はユーザによる操作に応じて、画像の出力状態を制御(出力の開始、終了、出力先の選択等)する。また、撮像装置100の状況に応じて自動的に画像の出力状態を制御してもよい。
表示装置160は、画像出力部124によって出力された画像を表示するモニタである。表示装置は液晶パネル等を用いて実現することができる。
また、画像記録装置170は、画像出力部124によって出力された画像信号に基づく画像データを記録するレコーダである。画像記録装置170は、画像記録装置170が有するHDDやフラッシュメモリ等の記録媒体に画像データを記録する。
なお、画像出力部124はネットワークを介さずに表示装置160や画像記録装置170等の外部装置に画像信号を出力する。つまり、画像出力部124は映像ケーブルが接続される画像出力端子を有している。そして、画像出力部124は画像出力端子に接続された映像ケーブルを介して表示装置160や画像記録装置170等の外部装置に画像信号を出力する。画像出力部124が画像を出力する画像出力端子は、例えば、コンポジット映像端子、セパレート映像端子、コンポーネント映像端子、D映像端子である。また、画像出力部124が画像を出力する画像出力端子は、例えば、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子、HD−SDI端子、又は3G−SDI端子である。また、画像出力部124が画像を出力する画像出力端子は、D−subminiature端子、DVI(Digital Visual Interface)端子、又はDisplay Port端子であってもよい。
なお、画像出力部124が出力する画像信号は、輝度信号や色信号を含む画像信号である。または、輝度信号と色差信号を含む画像信号であってもよい。または、RGB信号であってもよい。これらの画像信号は、いずれも表示装置160によって、復号処理を伴わずに表示することが可能な画像信号である。よって、画像出力部124は、一次記憶部から読み出した画像データが符号化されていた場合、復号処理を行った上で出力する。
操作部121は、例えば、撮像装置100が有するボタンである。また、操作部121は、撮像装置100に接続されるリモートコントローラであってもよい。または、操作部121は、撮像装置100に接続されるマウスやキーボードであってもよい。または、タッチパネルであってもよい。操作部121は、ユーザによって操作が入力することができるものであればよい。ユーザは、操作部121を介して、撮像装置100における撮像開始や終了、撮像方向の移動、画像処理の内容、又は、画像出力状態の変更等を指示する。
電源制御部125は、例えば、外部電源140から供給される電力を各部に適した電圧に変換した上で、撮像装置110の各部に供給する。例えば、コンバータやインバータ、コンデンサ、コイル、スイッチング素子等を用いて実現することができる。
また、撮像装置100は例えば充電可能なバッテリー130を有するようにしてもよい。バッテリー130が充電されている場合、電源制御部125は、バッテリー130から供給から供給される電力を各部に供給するようにしてもよい。
また、電源制御部125は、ネットワーク機器150等の外部装置から、ネットワークケーブルを介して電力供給を受けてもよい。例えば、PoE(Power over Ethernet(登録商標)やPoE+(登録商標)等の方式を用いて、ネットワークケーブルによって外部のネットワーク機器150から電力供給を受ける。この場合、データの送受信を行うケーブルと、電力の供給が行われるケーブルとが同一となっている。
そして、電源制御部125は、ネットワークケーブルを介して受電した電力を、各部に適した直流の電力に変換する。そして、電源制御部125は、変換した電力を、撮像装置100の各部に供給する。
次に、図2〜図6を用いて、撮像装置100の用途を判定する用途判定処理について説明する。用途判定処理は用途判定部126によって実行される。本実施形態における用途判定処理は、特に、映像制作用途で使用される場合により精度よく用途を判定できる。映像制作を行う場合、撮像している画像を確認する機会が多い。また、ネットワークに接続されない場合が多い。本実施形態はそのような点に着目して用途を判定している。なお、映像制作用途とは、放送目的に限らず、結婚式等のイベントの映像を制作する目的や、撮像した画像をインターネット上にアップロードして他者に閲覧させることを目的とする映像制作も含まれる。
なお、複数の用途判定方法について説明するが、その中の少なくとも1つを用いて用途を判定すればよい。また、複数の用途判定方法を組み合わせて用途を判定してもよい。
まず、図2を用いて、第1の用途判定方法について説明する。S201で、用途判定部126は、画像出力部124によって画像を出力する設定となっているかどうか判定する。用途判定部126は、現在、画像出力部124から画像を出力しているかどうか判定してもよいし、画像出力部124による画像出力に係る設定を確認して判断してもよい。つまり、実際の画像を出力する前の状態において設定を確認して判定してもよい。画像出力部124によって画像が出力されると判定した場合、S202にて、用途判定部126は映像制作用途であると判定する。画像出力部124によって画像が出力されないと判定した場合、S203にて、用途判定部126は監視用途であると判定する。
映像制作用途の場合、映像製作者は、撮像装置100の近くで、画像出力部124から出力された映像を確認しながら作業を行うか、映像を映像記録装置170に記録しながら作業を行う。一方、監視用途の場合、ネットワークを介して、撮像装置100を遠隔操作することが多い。そのため、画像出力部124からの映像(画像信号)の出力状態を確認することで、用途を判定することができる。
次に、図3を用いて、第2の用途判定方法について説明する。
S301で、用途判定部126は、過去の所定時点から現在までの所定時間内に操作部121に対して操作が行われたかどうか判定する。所定時間内に操作が行われていた場合、S302にて、用途判定部126は映像制作用途であると判定する。所定時間内に操作が行われていなかった場合、S303にて、用途判定部126は監視用途であると判定するまた、所定時間内に所定の回数の操作が行われた場合に、用途判定部126は映像制作用途であると判定するようにしてもよい。つまり、操作部121に対する操作頻度に応じて用途を判定してもよい。
映像制作用途の場合、映像製作者は、撮像装置100の近くで作業を行う。そのため、ネットワークを介して撮像装置100に操作を行うのではなく、操作部121に対して操作を行うことが多い。
一方、監視用途の場合、ネットワークを介して、撮像装置100を遠隔操作することが多い。そのため、過去の所定時点から現在までの所定時間内に操作部121に対して操作が行われたかどうかを確認することで、用途を判定することができる。
また、操作部121に対する操作を有効とするか無効とするかを設定できる場合は、その設定に応じて用途を判定してもよい。つまり、有効とする設定の場合は、映像制作用途であると判定し、無効とする設定の場合は監視用途であると判定してもよい。
次に、図4を用いて、第3の用途判定方法について説明する。
S401で、用途判定部126は、電源制御部125への電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われているかどうか判定する。
電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われていた場合、S402にて、用途判定部126は映像制作用途であると判定する。電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われていなかった場合、S403にて、用途判定部126は監視用途であると判定する。電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われていない場合は、ネットワーク機器150等から、ネットワークケーブルを介して電力供給を受けていることとなる。
映像制作用途の場合、通常の電源ケーブルを通じた外部電源140からの給電や、バッテリー130からの給電が行われることが多い。一方で監視用途の場合、LANケーブル経由でのPoEやPoE+などを用いた給電が行われることが多い。そのため、給電方法を確認することで、用途を判定することができる。
次に、図5を用いて、第4の用途判定方法について説明する。
S501で、用途判定部126は、通信部123とネットワーク機器150との通信接続が確立しているかどうか判定する(接続の確立状況を判定する)。確立している場合、S502にて、用途判定部126は監視用途であると判定する。確立していない場合、S503にて、用途判定部126は映像制作用途であると判定する。
映像制作用途の場合、映像製作者は、撮像装置100の近くで、画像出力部1400から出力された映像を確認しながら作業を行うか、映像を映像記録装置170に記録しながら作業を行う。一方、監視用途の場合、ネットワークを介して、撮像装置100を遠隔操作することが多い。そのため、通信接続を確認することで、用途を判定することができる。
次に、図6を用いて、第5の用途判定方法について説明する。第5の用途判定方法は、これまでに説明した4つの用途判定方法を組み合わせた方法であるが、組み合わせ方はこれに限らない。4つの用途判定方法の内の2つ又は3つを組み合わせてもよい。
S601で、用途判定部126は、用途判定部126は、画像出力部124によって画像を出力する設定となっているかどうか判定する。用途判定部126は、現在、画像出力部124から画像を出力しているかどうか判定してもよいし、画像出力部124による画像出力に係る設定を確認して判断してもよい。つまり、実際の画像を出力する前の状態において設定を確認して判定してもよい。画像出力部124によって画像が出力されると判定した場合、S602へ進み、用途判定部126は、映像制作用途であると判定する。一方、画像出力部124によって画像が出力されないと判定した場合、S603へ進む。
S603で、用途判定部126は、過去の所定時点から現在までの所定時間内に操作部121に対して操作が行われたかどうか判定する。所定時間内に操作が行われていた場合、S604へ進み、用途判定部126は、映像制作用途であると判定する。一方、所定時間内に操作が行われていなかった場合、S605へ進む。
S605で、用途判定部126は、電源制御部125への電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われているかどうか判定する。電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われていた場合、S606へ進み、用途判定部126は、監視用途であると判定する。一方、電力供給がバッテリー130又は外部電源140から行われていなかった場合、S607へ進む。
S607で、用途判定部126は、通信部123とネットワーク機器150との通信接続が確立しているかどうか判定する。確立している場合、S608へ進み、用途判定部126は、映像制作用途であると判定する。一方、確立していない場合、S609へ進み、監視用途であると判定する。
第5の用途判定方法では、このように、第1〜第4の用途判定方法の順に、優先度を付けている。つまり、第1の用途判定方法によって映像制作用途であると判定された場合は、それを最優先とし、その時点で用途を確定する。
また、第1〜第4の用途判定方法のそれぞれの判定結果に重み付けを行って、用途を判定してもよい。
例えば、図7に示すように、第1〜第4の用途判定方法の判定結果が、それぞれ、映像制作用途、監視用途、映像制作用途、監視用途であったとする。また、第1〜第4の用途判定方法の判定結果に対して、それぞれ、1.0、0.8、0.6、0.4という重み付けを行うものとする。
そうすると、映像制作用途のポイントは、合計で1.6ポイントとなる。また、監視用途のポイントは合計で1.2ポイントとなる。用途判定部126は、最終的にポイントが高い方の用途を、現在の用途であると判定する。図7の場合は映像制作用途であると判定する。
また、図8に示すように、更に詳細に重み付けを行ってもよい。図8の例では、電源制御部125がネットワークケーブルを介してのみ電力供給を受けている場合に、最も、監視用途と判定し易いように重み付けしている。また、電源制御部125がバッテリー130のみから電力供給を受けている場合に、最も、映像制作用途と判定し易いように重み付けしている。
また、図9に示すように、更に詳細に重み付けを行ってもよい。図9は、画像出力部124が複数の端子から同時に画像を出力可能な場合を想定している。図9に示す例では、画像出力部124によって画像を出力している端子の数が多いほど、映像制作用途であると判定し易くしている。
また、例えば、撮像パラメータが、監視用途には向いていない被写界深度が浅い設定となっている場合は、監視用途で用いられていないと判定するようにしてもよい。また、所定時間以上、撮像し続けている場合は、監視用途で用いられていると判定してもよい。以上が用途判定処理についての説明である。
次に、図10を用いて、制御部が実行する各用途に応じた制御について説明する。
撮像装置100の電源が入れられたりして、処理が開始すると、S101にて、用途判定部126は前述の用途判定処理を行う。
次のS102で、制御部129は、用途判定処理の結果を確認して、現在の用途が何か判断する。そして、監視用途の場合、S103に進み、制御部129は監視用途における制御を実行する。一方、現在の用途が映像制作用途であった場合、S104に進み、制御部129は映像制作用途における制御を実行する。なお、各用途における制御については後述する。図10に示す処理は、例えば、撮像装置100の電源がオフとなるまで繰り返される。なお、S102にて、例えば、監視用途から映像制作用途へと変更されたことを検出した場合、すぐに制御を変更しなくてもよい。例えば、図示を省略するタイマで映像制作用途へと変更になってからの時間を計測し、所定時間(例えば数分)経過したあとに、映像制作用途における制御へと変更してもよい。映像制作用途から監視用途へと変更された場合も同様である。
次に、本実施形態における、映像制作用途における制御部129による制御と、監視用途における制御部129による制御について説明する。監視用途で撮像する場合、画像の被写界深度が比較的深く、焦点位置は遠く、また、逆光補生が常に有効であることなどが求められることが多い。また、監視用途の場合、ネットワークを介して画像を送信するため、ビットレートの制御を行うことも求められる。本実施形態ではそのような画質に関する点に着目している。
撮像装置110の用途が監視用途であると判断した場合、制御部129は、通信部123又は画像出力部124から出力する画像に係るパラメータが、監視用途に適したものになるように、各部を制御する。
また、撮像装置110の用途が映像制作用途であると判断した場合、制御部129は、通信部123又は画像出力部124から出力する画像に係るパラメータが、映像制作用途に適したものになるように、各部を制御する。
具体的には、監視用途の場合における画像パラメータと、映像制作用途の場合における画像パラメータとを次のように異ならせる。
監視用途の場合、制御部129は、撮像制御部114に対して、画像の被写界深度を、映像制作用途よりも深くさせる。また、監視用途の場合、制御部129は、画像に対する逆行補正を常に有効とする。また、監視用途の場合、制御部129は、通信部124から出力する画像データのビットレートを映像制作用途の場合よりも低減する。その他にも種々のパラメータを用途に合わせて自動的に設定してもよい。
なお、自動的に設定するのではなく、制御部129は、表示装置160やその他の表示手段に、現在の用途に適したパラメータのセットであるプリセットのリストを表示させるようにしてもよい。撮像装置100が小型のモニタを有している場合は、そのモニタにリストを表示させてもよい。ユーザがその中からプリセットを選択すると、制御部129は、その選択されたプリセットの各パラメータの画像を出力するよう、各部の動作を制御する。
また、撮像装置100が各用途向けのプリセットを有していない場合、撮像装置100が有しているプリセットを現在の用途に合うように順位付けして提示するようにしてもよい。例えば、図11に示すようにプリセットA〜Eを各パラメータ値に応じて、順位付けする。そして、制御部129は、その推奨順位に基づく並びで、プリセットのリストを表示装置160やその他の表示手段に表示させるようにしてもよい。
推奨すべきプリセットがない場合、外部からプリセットの内容を示す情報を取得させるようにしてもよい。また、光学レンズ111の種類や、撮像装置が設置されている環境における照度等も推奨順位を決定するための判断材料としてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、用途をより正確に判断することができ、用途に合った画像を撮像することができる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様な部分については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、各用途における制御部129による制御が、第1実施形態とは異なる。ただし、第1実施形態や他の実施形態と本実施形態とを組み合わせてもよい。監視用途で用いられる撮像装置は、高温となるような環境の良くない状況でも撮像し続けることが求められる。本実施形態ではその点に着目して用途に応じた制御を行っている。
以下、本実施形態における監視用途における制御(図10のS103)と、映像制作用途における制御(図10のS104)を中心に説明する。
図12は、第2実施形態に係る制御装置120を示す機能ブロック図である。温度センサ131を有している点が特に第1実施形態とは異なっている。
図14は、本実施形態における制御部129による制御を説明するためのフローチャートである。
まず、映像制作用途における制御について、図14(a)を用いて説明する。なお、以下の説明において、温度T2は温度T1より高く、温度T3は温度T2より高いものとする。つまり、T1,T2,T2は、T1<T2<T3という関係にあるものとする。
S141において、制御部129は、温度センサ131から、現在の温度を示す温度情報を取得する。
次にS142において、制御部129は、温度センサ131から取得した温度情報に基づいて、現在の温度がT1未満であるか、T1以上T2未満であるか、T2以上であるかを判断する。つまり、各閾値の温度以上であるか判断する。そして、現在の温度がT1未満である場合、S141に戻る。
また、現在の温度がT1以上T2未満である場合、S143にて、制御部129は、ユーザに対して高温であることを警告する。例えば、制御部129は、表示装置160やその他の表示手段に、高温であることを示す情報を表示する。撮像装置100が小型のモニタを有している場合は、そのモニタにリストを表示させてもよい。また、スピーカを有している場合は、音声で警告してもよいし、単にLED等を点灯又は点滅させるだけでもよい。
そして、現在の温度がT2以上である場合、S144にて、制御部129は、撮像装置100の電源を自動的にオフにする。これは、高温で動作し続けることによって撮像装置100に不具合が発生してしまう可能性を低減させるためである。制御部129だけはオンにしておき、温度がT1未満になったら、自動で撮像装置100の電源をオンにするようにしてもよい。
次に、監視用途における制御について、図14(b)を用いて説明する。S145において、制御部129は、温度センサ131から、現在の温度を示す温度情報を取得する。
次にS146において、制御部129は、温度センサ131から取得した温度情報に基づいて、現在の温度がT3未満であるか、T3以上であるかを判断する。そして、現在の温度がT3未満である場合、S145に戻る。
一方、現在の温度がT3以上である場合、S147にて、制御部129は、撮像装置100の内部を冷却するための冷却ファン132の回転速度を、T3未満のときよりも速くする。冷却ファン132が止まっていた場合は、冷却ファン132の回転を開始する。このように、映像制作用途の場合に電源をオフにしていた温度よりも高い温度であっても撮像装置100の動作を停止することは行わない。つまり、制御部129は、監視用途において、映像制作用途の場合よりも高温状態のときにより長く動作するように制御する。以上のことを比較し易いように示したのが図13の表である。
なお、ユーザによって事前に高温時の動作モードが設定されている場合は、図14に示した制御ではなく、ユーザによって設定された制御を優先するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、用途に合った高温時の動作を、撮像装置100に実行させることができる。
<第3実施形態>
次に第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様な部分については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、各用途における制御部129による制御が、第1実施形態とは異なる。ただし、第1実施形態や他の実施形態と本実施形態とを組み合わせてもよい。
以下、本実施形態における監視用途における制御(図10のS103)と、映像制作用途における制御(図10のS104)を中心に説明する。
図15及び図16を用いて、第3実施形態に係る制御装置120を有する撮像装置100について説明する。第3実施形態に係る制御装置120はタイマ部133を有しており、用途に応じて時刻補正の動作を切り替える点が特に第1実施形態とは異なる。
ここで、制御装置120における時刻情報の管理の仕方について説明する。
監視用途で使用される場合、撮像装置100は、より正確な時刻情報を付した画像データを送信又は記録することが求められる。そのため、制御装置120によって管理される時刻情報がNTP(Network Time Protocol)サーバが配信している標準時等の基準となる時刻と同期していることが要求される。また、映像制作用途で使用される場合、撮影後の編集の容易性等の観点から、基準時刻との同期よりも記録している画像(動画)に含まれる各フレームに対応付けられる各時刻に矛盾がないことが求められる。例えば、各フレーム数と時刻情報との関係が一定であることが求められる。例えば、ある時間間隔(例えば1秒)で映像に含まれるフレーム数が30であれば、同じ長さの時間間隔に含まれる別の時間帯の映像のフレーム数も30であることが望ましい。
図15を用いて本実施形態における制御装置の120の動作を説明する。
通信部123は、ネットワークを介して、NTPサーバ151から基準時刻を示す基準時刻情報を受信する。制御部129は、受信した基準時刻情報が示す時刻となるよう、タイマ部133が出力する時刻情報を補正する。
また、本実施形態において映像入力部124は同期信号入出力部134を有している。同期信号入出力部134には、表示装置160や映像記録装置170から同期信号が入力される。また、同期信号入出力部134は、表示装置160や映像記録装置170に同期信号を出力することもある。
同期信号入出力部134は、HDMIや3G/HD−SDI、GENLOCK等のインターフェイスで実現することができる。
タイマ部133は、撮像装置100で使用する時刻情報を生成する。タイマ部133は制御部129の内部に設けてもよいし、制御部129の外部に設けてもよい。タイマ部133は、時刻を計時し、現在の時刻情報を出力する。
図16は制御部129が行う時刻補正処理の動作を示すフローチャートである。
S161において、用途判定部126は前述の用途判定処理を行う。次にS162において制御部129は、画像出力状態ではない状態から画像出力状態となったか判断する。本実施形態における画像出力状態とは、画像出力部124から画像を出力している状態、又は、記録部127へ画像データを記録している状態、又は、通信部123からネットワークを介して画像データを配信している状態、のいずれかであるものとする。つまり、撮像装置100の外部に画像を出力することに限定されず、記録部127へ画像データを出力して記録することも含むものとする。
画像出力状態となった場合、S163に進み、そうではない場合S164に進む。なお、画像出力状態となったかどうかの判定処理は、実際の開始ではなく、開始させるための準備操作に基づいて判定することもできる。準備操作は、例えば、操作部121に対する操作である。これらの操作は、例えば、画像出力又は画像記録を開始させるためのGUIのメニューに対する操作や、画像出力又は画像記録を開始させるためのボタンの押下、接触、圧力の検出等が挙げられる。
S163において、制御部129は、NTPサーバ151から受信した基準時刻情報を基に時刻補正処理を行う。具体的には、制御部129は、例えば、受信した基準時刻情報と、タイマ部133が保持している時刻情報とを比較し、時刻が異なっている場合にタイマ部133の保持する(出力する)時刻を基準時刻に近づける(又は一致させる)処理を行う。
このように、画像出力状態となった時点で時刻補正を行うようにすることにより、その後の画像に付与する時刻情報をより基準時刻に近いものにすることができる。
なお、画像出力状態が終了した場合に時刻補正処理を行ってもよい。また、S162及び163は省略することもできるが、S162及び163を実行すれば、後述するS166の処理を行う場合でも時刻のずれを抑えることができる。また、S162及び163は、用途が映像制作用途の場合のみ実行するようにしてもよい。
次のS164において、制御部129は、画像出力状態であるか判断する。画像出力状態である場合はS165に進む。画像出力状態ではない場合はS167に進み、前述の時刻補正処理を行う。つまり、画像出力状態ではない場合、常に、時刻補正処理を行う。なお、一定時間(例えば1分)ごとに時刻補正処理を行ってもよい。
次のS165で、制御部129は、用途判定処理の結果を確認して、現在の用途が何か判断する。そして、監視用途の場合、S167に進み、時刻補正処理を行う。つまり、監視用途の場合、常に、時刻補正処理を行う。なお、一定時間(例えば1分)ごとに時刻補正処理を行ってもよい。
一方、S165で現在の用途が映像制作用途であった場合、S166に進み、時刻補正処理を停止する。既に停止していた場合は何も行わない。そして、S161に戻る
このように、監視用途の場合は、時刻の正確性を重視して、常に時刻補正処理を行う。一方、映像制作用途の場合は、連続して撮像された画像データ内において、途中で時刻が重複してしまったり、時刻が飛んでしまったりすることがないように、画像出力状態のときは、時刻補正処理を行わない。以上が本実施形態における基本的な動作である。
なお、表示装置160又は映像記録装置170等の外部機器と、画像出力部124とが、GENLOCK端子等で接続されており、同期信号入出力部134に対して同期信号が入力されている場合に映像制作用途であると判定するようにしてもよい。このことは他の実施形態でも同様である。
また、撮像装置100から出力する画像にタイムコードとして時刻情報を重畳する場合がある。その重畳するタイムコードの設定には、「FreeRun」モードと、「RecRun」モードがある。タイムコード設定を「FreeRun」とすると、撮像装置100の動作状態に関係なく、タイマ部133が保持している現在の時刻情報をタイムコードとして映像に重畳する。よって、タイムコードとして現在の時刻情報を使用する場合、複数のカメラに同じ時刻を記録して映画等の撮影を行っていると想定し、用途判定部126は映像制作用途であると判定してもよい。このことは他の実施形態でも同様である。
また、タイムコード設定が「RecRun」の場合、撮像装置100が画像出力状態になっている時間(録画開始からの積算時間)を積算する。そして、その積算した時刻情報を映像に重畳する。そのように、タイムコードとして録画の積算時間を使用する場合、タイマ部133が保持している現在の時刻情報を常時補正しても問題ないと考えられる。そのため、たとえ、用途判定部126による判定結果によらず、常に(又は一定間隔で)時刻補正処理を行うようにしてもよい。つまり、「RecRun」のように、画像に付与する時刻情報として現在の時刻を使用しない場合は、常に(又は一定間隔で)時刻補正処理を行うようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、用途に合った時刻補正処理を、撮像装置100に実行させることができる。
<第4実施形態>
次に第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様な部分については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、各用途における制御部129による制御が、第1実施形態とは異なる。ただし、第1実施形態や他の実施形態と本実施形態とを組み合わせてもよい。
以下、本実施形態における監視用途における制御(図10のS103)と、映像制作用途における制御(図10のS104)を中心に説明する。
本実施形態では、操作部121に対して同じ操作が行われた場合であっても、用途に応じて異なる動作をする例について説明する。
本実施形態における撮像装置100は、操作部121のボタン等に対して、実行する動作を割り当てることができる機能を有しているものとする。つまり、操作部121のボタン等に対して、任意の動作を割り当てることができる機能を有しているものとする。
図17は、本実施形態に係る操作部121の各ボタンの配置例である。操作部121は、アサインボタン1201、アサインボタン1202、アサインボタン1203、セットボタン1204、キャンセルボタン1205、リセットボタン1206、再起動ボタン1207、メニューボタン1208を有している。押された時に実行される動作を、事前に割り当てることができる(動作を変更することができる)ボタンを、アサインボタンと呼ぶこととする。なお、物理的なボタンを例に説明するがGUIでもよい。その場合は、マウスやタッチ操作等によってGUI上の各項目が選択される。以下の説明をGUIに適応する場合、「押す」を、適宜「選択する」に読み替えればよい。
いずれかのアサインボタン1201〜1203が押されると、制御部129は、そのボタンに対応する、ユーザが事前に割り当てた動作を各部に実行させる。
また、セットボタン1204、キャンセルボタン1205、及び、メニューボタン1208は、表示装置160等の表示手段に表示されるGUI上のボタンを選択することに用いられる。例えば、メニューボタンが押されると、制御部129は、表示装置160に複数のGUIボタンを含むGUIメニューを表示させる。
セットボタン1204が押されると、制御部129は現在選択中のGUIボタンに対応する動作を実行させる。また、キャンセルボタン1205が押されると、制御部129は現在実行中の動作を中止する。
また、再起動ボタン1207が押されると、制御部109は撮像装置100を再起動する。
また、再起動ボタン1207を押されると同時にリセットボタン1206が押されると、制御部129は、撮像装置100を再起動するとともに、工場出荷状態にリセットさせる。工場出荷状態とは、カメラ内部で保持している設定値がデフォルトに初期化された状態であり、ユーザが最初に電源を投入した状態などを指す。
図18は、用途ごとのアサインボタン1201〜1203への動作割り当ての一例を示した図である。
現在の用途が監視用途の場合、制御部129は、図18の監視用途の欄に示した各動作を自動的にアサインボタン1201〜1203に割り当てるか、割り当てる動作を、7つの中からユーザに選択させる。図18では、7つの動作を挙げているが、その中の3つを予め設定した優先度等に応じて自動的に選択して割り当ててもよい。また、後述のように、現在の用途が監視用途の場合において、アサインボタン1201〜1203への動作の割り当てを行う際に、図18の監視用途の欄に示した動作の一覧を表示させて、ユーザに選択させるようにしてもよい。監視用途の欄に示した7つの動作は、主に撮像装置100で異常事態等を検出した時に実行したい動作を含んでいる。また、撮像装置100をネットワーク機器150と接続したときに実行できる動作を含んでいる。
現在の用途が映像制作用途の場合、制御部129は、図18の映像制作用途の欄に示した各動作を自動的にアサインボタン1201〜1203に割り当てるか、割り当てる動作を、4つの中からユーザに選択させる。図18では、4つの動作を挙げているが、その中の3つを予め設定した優先度等に応じて自動的に選択して割り当ててもよい。また、後述のように、現在の用途が映像制作用途の場合において、アサインボタン1201〜1203への動作の割り当てを行う際に、図18の映像制作用途の欄に示した動作の一覧を表示させて、ユーザに選択させるようにしてもよい。
映像制作用途の欄に示した4つの動作は、主に撮像パラメータの変更等の画像処理に関する機能を含んでいる。また、映像制作に特有の動作を含んでいる。一方、監視用途でのみ実行可能な動作は含まれていない。
現在の用途が判定できない場合、制御部129は、図18の両用途の欄に示した各動作を自動的にアサインボタン1201〜1203に割り当てるか、割り当てる動作を、3つの中からユーザに選択させる。図18では、3つの動作を挙げているため、アサインボタンが3つであれば、それをそのまま割り当てればよい。アサインボタンが2つ以下の場合、その中の2つを予め設定した優先度等に応じて自動的に選択して割り当ててもよい。また、後述のように、現在の用途が判明していない場合において、アサインボタン1201〜1203への動作の割り当てを行う際に、図18の両用途の欄に示した動作の一覧を表示させて、ユーザに選択させるようにしてもよい。
「両用途共通」の欄に示した3つの動作は、用途に関わらず、実行できる動作である。割り当てが必要な機能とする。監視用途又は映像制作用途のいずれか片方でのみ実行可能な機能は含まない。図18に示した例は一例であり、これに限らない。
図19及び図20は、ユーザによる選択に応じて、アサインボタン1201〜1203へ動作を割り当てる様子を示した図である。
図19において、表示装置160等の表示手段に表示されるGUI5000には、各アサインボタンに対応するラベル5001〜5003が表示されている。そして、各ラベル5001〜5003の横には各アサインボタン1201〜1203に割り当てられている動作を示す情報5004〜5006が表示されている。
図20に示すように、ユーザがいずれかの割り当てられている動作を変更しようとする場合、変更対象のボタンに対応する情報5004〜5006を選択する。そうすると、制御部129は、現在の用途に応じて、動作の一覧6004を表示する。図18は監視用途の場合の一覧6004を表示した例であり、この一覧6004に含まれる動作は、図18に示した動作である。そして、ユーザは操作部121を介して、その一覧6004の中からアサインボタン1201〜1203に割り当てる動作を選択する。このように、現在の用途に応じて、ユーザに提示する動作を決定することによって、適切な動作の割り当てを行わせることができる。
なお、例えば、撮像装置100では、様々なプリセット機能がある。例えば、予め所定の撮像範囲を記憶しておき、特定のボタンを選択しただけで、記憶した撮像範囲に自動的に撮影方向を移動させるプリセット機能が存在する。プリセット機能に関する動作は、事前に設定されている場合にのみ一覧6004に含めるようにしてもよい。
また、一覧6004における各動作の表示順序は、使用される頻度が多いほど、目立つように表示するようにしてもよい。例えば、より上の位置に表示させたり、より大きな文字で表示させたりしてもよい。また、監視用途及び映像制作用途の両方で使用できる動作をより目立つように表示させてもよい。
以上が、アサインボタン1201〜1203に動作を割り当てる処理の説明である。このように、現在の用途に合わせて、動作を割り当てる処理を行うことで、より適切な動作を割り当てることができる。
また、図21に示すように、アサインボタン1201〜1203に対して、監視用途における動作と、映像制作用途における動作のそれぞれを設定できるようにしてもよい。
例えば、図21に示す例では、監視用途における動作として、アサインボタン1201〜1203に対して、それぞれ、内部の記録部127への録画開始、録音開始、Snap shotの3つの動作が割り当てられている。また、映像制作用途における動作として、カラーバー表示、ワンショットAF(Auto focus)、デジタルズームの使用の3つの動作が割り当てられている。このような場合、アサインボタン1201〜1203のいずれかが押されると、制御部129は、現在の用途を判定し、判定された用途に応じた方の動作を実行する。その動作について図22を用いて説明する。
撮像装置100の電源が入れられたりして、処理が開始すると、S221にて、制御部129は、アサインボタン1201〜1203のいずれかが押されたか判断する。押されていない場合、S221を繰り返す。押された場合、S101に進み、前述の用途判定処理を行う。
次のS102で、制御部129は、用途判定処理の結果を確認して、現在の用途が何か判断する。そして、監視用途の場合、S103aに進み、制御部129は、S221で押されたアサインボタンに対応する、監視用途用に設定された動作を実行する。例えば、アサインボタン1が押された場合は、「内部の記録部への録画開始」を実行する。
一方、現在の用途が映像制作用途であった場合、S104aに進み、制御部129は、S221で押されたアサインボタンに対応する映像制作用途用に設定された動作を実行する。例えば、アサインボタン1が押された場合は、「カラーバー表示」を実行する。
以上にように、アサインボタン1201〜1203に割り当てた動作を、用途に応じて実行することで、少ないボタンで多くの動作を実行させることができる。
(その他の実施例)
次に、図23を用いて各実施形態における、制御装置120のハードウェア構成について説明する。
一次記憶部122は、例えば、RAM(Random Access Memory)122aで実現することができる。また、制御部129は、例えば、CPU(Central Processing Unit)129aで実現することができる。RAM122aは、CPU129aが実行するコンピュータプログラムを一時的に記憶する。
また、通信部123は、通信インターフェイス123aで実現することができる。
RAM122aは、通信インターフェイス123aを介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶する。また、RAM122aは、CPU129aが各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを提供する。また、RAM122aは、例えば、フレームメモリとして機能したり、バッファメモリとして機能したりする。
CPU129aは、RAM122aに格納されるコンピュータプログラムを実行する。CPUではなく、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサやASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いてもよい。
また、記録部127は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)127aで実現することができる。HDD127aは、オペレーティングシステムのプログラムや画像データを記憶する。また、HDD127aは、コンピュータプログラムを記憶する。
HDD127aに保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU129aによる制御に従って、適宜、RAM222にロードされ、CPU129aによって実行される。HDD以外にもフラッシュメモリ等の他の記憶媒体を用いてもよい。
また、画像出力部124は、例えば、画像出力インターフェイス124aで実現することができる。また、電源制御部125、例えば、電源回路125aで実現することができる。以上が各実施形態における制御装置120のハードウェア構成である。
なお、撮像制御部114a、信号処理部113、及び転送部115も、図22に示すようなCPU129a及びRAM122aで実現することができる。
また、本発明は、各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、上述の各フローチャートは、CPUがメモリに読み込まれたプログラムに基づく処理を行うことで実行可能である。
また、本発明は以上説明した各実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。例えば、各実施形態を組み合わせたものも本明細書の開示内容に含まれる。また、撮像装置100が有する制御装置120で実施する例について説明したが、ネットワーク機器150や表示装置160、映像記録装置17で各実施形態を実行してもよい。つまり、撮像装置100と情報をやり取りできる外部装置で各実施形態を実行してもよい。また、用途に応じて撮像装置100の全ての構成を制御する必要はなく、撮像装置100の少なくとも一部を用途に応じて制御すればよい。また、用途判定部126は、監視用途であるかを判定し、映像制作用途であるかどうかは判定しないようにしてもよい。また、用途判定部126は、映像制作用途であるかを判定し、監視用途であるかどうかは判定しないようにしてもよい。少なくともいずれかを判定すれば、撮像装置の動作を適切に制御することが可能である。