1.実施形態
本実施形態に係る通知システム、通知方法及び通知プログラムについて説明する。
(1)全体概要
本実施形態の通知システム10は、施設に設けられた負荷機器に関する情報に基づいて当該施設内の人(例えば住人)の状態に関する情報を通知する機能を有する。本実施形態の通知システム10は、図1、図2に示すように、情報端末3に表示させるコンテンツを作成するサーバ1にて構成される。本実施形態において、「施設」は、電力の需要家の施設を意味しており、電力会社等の電気事業者から電力の供給を受ける施設だけでなく、太陽光発電設備等の自家発電設備から電力の供給を受ける施設も含む。本実施形態では、集合住宅5aの各住戸を施設5の一例として説明する。
ローカル装置40は、図2に示すように、施設5に設けられた計測システム20から施設5における電力の消費データ(消費電力量)を取得する。具体的には、計測システム20は、施設5における複数の分岐回路70の各々について、消費電力量を消費データとして計測するシステムである。施設5における複数の分岐回路70の各々には負荷機器50が接続されている。負荷機器50は、例えば施設5に設けられた機器であり、電力を消費する電気機器である。負荷機器50は、例えば空調機器、照明器具、洗濯機、食器洗浄機、給湯機、調理家電等である。なお、本実施形態では、負荷機器50の各々は、ECHONET Lite(登録商標)に準拠した通信インタフェースを有しており、ローカル装置40と通信可能である。
サーバ1は、図2に示すように、施設5ごとに設けられた計測システム20にネットワーク4を介して接続される。計測システム20は、施設5における複数の分岐回路の各々について、消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測するシステムである。
また、サーバ1は、図2に示すように、表示部31を備える情報端末3にネットワーク4を介して接続される。情報端末3は、通知システム10(サーバ1)で出力された情報(コンテンツ)を表示部31に表示する。これにより、情報端末3は、通知システム10で作成された情報(複数の施設5にそれぞれ対応する複数の住人の各々の状態を表す情報)を、情報端末3の所有者である顧客に対して提示することが可能となる。つまり、顧客は、情報端末3に表示される画面を見ることで、視覚的に、複数の施設5にそれぞれ対応する住人の状態を確認することができる。ここで、顧客は、例えば、集合住宅5aの管理人、警備会社の警備員、施設5の住人の家族、親戚等である。
(2)構成
次に、通知システム10、計測システム20、ローカル装置40及び情報端末3の構成について説明する。
(2.1)計測システム
まず、計測システム20の構成について説明する。
計測システム20は、図2に示すように、計測ユニット21と、通信アダプタ22と、電流センサ23,24とを備えている。このうち、計測ユニット21、通信アダプタ22、及び電流センサ23,24は、分電盤6のキャビネット内に配置されている。分電盤6は、系統電源9に電気的に接続される主幹ブレーカ61と、主幹ブレーカ61の二次側に電気的に接続された複数の分岐ブレーカ62とをキャビネット内に備えている。
計測ユニット21は、電流センサ23,24に電気的に接続されている。電流センサ23は、主幹ブレーカ61の一次側に設けられ、幹線を流れる電流の値を計測する。複数の電流センサ24は、複数の分岐ブレーカ62に対応して設けられ、複数の分岐回路70に流れる電流の値をそれぞれ計測する。ここでいう「分岐回路」は、複数の分岐ブレーカ62にて幹線から分岐された各回路を意味する。分岐回路70には、分岐ブレーカ62に接続される配線、照明器具や調理家電等の負荷機器50、コンセント(アウトレット)、壁スイッチなどを含んでいる。このような分岐回路70は、本実施形態のように集合住宅の住戸からなる施設5においては、例えばリビング、寝室、玄関、トイレ、子供部屋、キッチン等の部屋ごと、かつ空調機器、照明器具、調理家電等の機器の種類ごとに設けられる。1つの分岐回路70には、1つの負荷機器50が含まれてもよいし、複数の負荷機器50が含まれてもよい。
計測ユニット21は、電流センサ23,24の出力を用いて、幹線及び複数の分岐回路70の各々について、消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測する。通信アダプタ22は、計測ユニット21で計測された計測値を、計測システム20の計測値として施設5に設けられたローカル装置40へ送信する。
要するに、計測システム20の計測値は、施設5における複数の分岐回路70の各々について、計測ユニット21で計測される消費電力と消費電力量との少なくとも一方を含んでいる。つまり、計測値は、瞬時電力を表す消費電力であってもよいし、あるいは一定時間における電力の消費量(使用量)を表す消費電力量であってもよい。また、計測値は、消費電力と消費電力量との両方であってもよい。本実施形態では一例として、計測値は、消費電力を一定時間(例えば正時から30分間隔)で積算した消費電力量である。
(2.2)ローカル装置
次に、ローカル装置40の構成について説明する。
ローカル装置40は、HEMS(home energy management system)のローカル装置であり、施設5ごとに設けられている。
ローカル装置40は、図3に示すように、処理部41と、第1通信部42と、第2通信部43と、記憶部44とを備える。ローカル装置40は、CPU及びメモリを有している。CPU(Central Processing Unit)がメモリに格納されているプログラムを実行することにより、処理部41の機能を実現する。プログラムは、ここではインターネットなどの電気通信回線を通じて、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録されて提供されるが、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよい。
処理部41は、計測システム20から施設5の消費電力量の情報を取得し、取得した施設5の消費電力量を記憶部44に記憶する。処理部41は、記憶部44に記憶している施設5の消費電力量を定期的にサーバ1に送信する。処理部41は、サーバ1から負荷機器50を制御するための情報を受信すると、制御対象である負荷機器50に送信する。
第1通信部42は、計測システム20の通信アダプタ22及び負荷機器50と無線で通信を行うための通信インタフェースである。第1通信部42は、例えば、無線局の免許が不要な小電力無線の通信インタフェースである。この種の小電力無線については、用途等に応じて使用する周波数帯域や空中線電力等の仕様が各国で規定されている。日本国においては、920MHz帯又は420MHz帯の電波を使用する小電力無線(特定小電力無線)が規定されている。第1通信部42は、無線通信により通信アダプタ22から幹線及び複数の分岐回路70の各々の計測値(消費電力量)を受け取る。第1通信部42は、無線通信により負荷機器50を制御するための情報を、制御対象の負荷機器50に送信する。
第2通信部43は、例えばイーサネット(登録商標)規格に準拠した通信インタフェースである。第2通信部43は、ルータ7及びネットワーク4を介してサーバ1と通信可能である。
記憶部44は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等である。
(2.3)情報端末
次に、情報端末3の構成について説明する。
情報端末3は、一例として表示部31を備えるスマートフォンである。情報端末3は、図4に示すように、表示部31の他、処理部32と、通信部33と、入力部34と、記憶部35とを備える。情報端末3は、CPU及びメモリを有しており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータを処理部32として機能させる。プログラムは、ここではインターネットなどの電気通信回線を通じて、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録されて提供されるが、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよい。
表示部31は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。
処理部32は、表示部31に表示させる画面を作成し、表示部31を制御することにより、作成した画面を表示部31に表示させる機能を持つ。つまり、情報端末3は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、表示部31を制御するための処理部32としての機能を実現する。
また、処理部32は、施設5に備えられた負荷機器50を操作する機能を持つ。例えば、処理部32は、入力部34で受け付けた顧客(情報端末3の所有者)の操作により、空調機器の電源をオンにする指示を、サーバ1及びローカル装置40を介して空調機器に送信する。
通信部33は、ネットワーク4に接続されることで、情報端末3とサーバ1(通知システム10)との間の通信を可能にする。ここでは、情報端末3はスマートフォンであるから、通信部33は、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を介して、例えばインターネットからなるネットワーク4に接続される。携帯電話網には、例えば3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線等がある。なお、通信部33は、公衆無線LANを介してネットワーク4に接続されてもよい。
入力部34は、情報端末3の所有者の操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、情報端末3はタッチパネルディスプレイを搭載したスマートフォンであり、タッチパネルディスプレイが表示部31及び入力部34として機能する。そのため、以下の説明では、表示部31に表示される画面上のボタンに対する種々のタッチ操作を、「タップ」等と表現する。ただし、入力部34は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えばキーボードやポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ等であってもよい。
記憶部35は、例えばフラッシュメモリなどの電気的に書換可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。
情報端末3は、上記構成によりサーバ1で出力された画面(コンテンツ)を表示することができる。
(2.4)通知システム
次に、通知システム10の構成について説明する。
通知システム10は、上述したように、サーバ1にて構成されている。サーバ1は、情報端末3及びローカル装置にネットワーク4を介して接続される。
通知システム10(サーバ1)は、図1に示すように、記憶部11と、処理部12と、通信部13とを備える。
記憶部11は、ROM、RAM、EEPROM等である。
通信部13は、ネットワーク4に接続されることで、サーバ1と情報端末3との間、及びサーバ1とローカル装置40との間の通信を可能にする。なお、通信部13は、公衆無線LAN(Local Area Network)を介してネットワーク4に接続されてもよい。
処理部12は、CPU及びメモリを有している。CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、後述する処理部12の機能を実現する。プログラムは、ここではインターネットなどの電気通信回線を通じて、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録されて提供されるが、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよい。
処理部12は、図1に示すように、取得部14、表示制御部15、設定部16及び機器制御部17を有している。
取得部14は、施設5の利用状況を取得するように構成される。本実施形態では、取得部14は、複数の施設5の利用状況を取得する。また、利用状況は、施設5の消費電力量である。施設5の消費電力量は、施設5に設置されている一つの電気機器の消費電力量又は複数の電気機器の総消費電力量である。本実施形態では、取得部14は、計測システム20で計測された施設5の消費電力量を、当該施設5の消費電力量として取得する。具体的には、取得部14は、計測システム20で計測された施設5の消費電力量を、少なくとも分岐ブレーカ62(分岐回路70)ごとに時系列データとしてローカル装置40を介して取得する。取得部14は、計測システム20から取得した複数の施設5における消費電力量(計測値)の情報を、対応する施設5ごとに記憶部11に記憶させる。このように、記憶部11は、計測システム20から取得した施設5における消費電力量(計測値)の情報を記憶する。
表示制御部15は、取得部14で取得された施設5の利用状況に基づいて、画面情報を作成するように構成される。ここで、画面情報は、情報端末3に所望の表示画面を表示させるための情報である。画面情報は、例えば、表示画面の画像データそれ自体であってもよい。また、情報端末3が、表示画面を表示するためのアプリケーションを有していれば、画面情報はこのアプリケーションと共同して表示画面を表示するためのデータであってもよい。例えば、情報端末3のアプリケーションが表示画面の画像データの全てを有していれば、画面情報は、画像データにより表示画面を構成するためのデータであってもよい。あるいは、情報端末3のアプリケーションが表示画面の画像データの一部を有していれば、画面情報は、画像データの残りの部分であってもよい。
表示制御部15は、図1に示すように、判定部151と、通知部152と、を備える。
判定部151は、取得部14で取得された利用状況に基づいて施設5内の人の状態を判定するように構成される。本実施形態では、判定部151は、取得部14で取得された複数の施設5の利用状況に基づいて、複数の施設5毎に当該施設5内の人の状態を判定するように構成される。判定部151は、施設5の利用状況に基づいて、当該施設5内の人の状態のレベル(状態レベル)を判定するように構成される。状態レベルは、例えば、「1」〜「3」の3つの数字で表される。「1」は、「正常」(正常である可能性が高い状態)に対応する。「2」及び「3」は、「異常」(異常である可能性が高い状態)に対応する。ここで、状態レベル「2」は状態レベル「3」よりも異常の度合いが低い「異常」に対応する。異常の度合いは、例えば、異常の危険度に関連して設定される。このように、判定部151は、取得部14で取得された施設5の利用状況に基づいて施設5内の人に異常があると判定した場合には、異常の度合いを判定する。
本実施形態では、判定部151は、施設5内の人が生活行動(日常生活動作)をしていない可能性が高い場合に、施設5内の人に異常があると判定する。具体的には、判定部151は、施設5の消費電力量が所定値以下となる時間(以下、「非行動時間」という)の長さに基づいて、施設5内の人に異常があるかどうかを判定する。判定部151は、非行動時間が所定の判定期間を超えない場合には、施設5の人の状態レベルが「1」(正常)であると判断する。一方、判定部151は、非行動時間が判定期間を超える場合には、施設5の人の状態レベルが「2」又は「3」(異常)であると判断する。特に、判定部151は、非行動時間が判定期間より長い特定の期間を超える場合には、施設5の人の状態レベルが「3」であると判断する。
通知部152は、上記画面情報として、施設5内の人の状態レベルを通知する情報(状態通知情報)を生成する。本実施形態では、通知部152は、複数の施設5のそれぞれについて、施設5内の人の状態レベルを通知する情報(状態通知情報)を生成する。状態通知情報は、図5Aに示すように、施設5内の人の状態レベルを表示する画面(状態通知画面)100の情報である。なお、図5Aでは、情報端末3が状態通知画面100を表示している。また、図5A中の参照符号及び領域を囲む一点鎖線は、説明のために記載しているのみであり、実際には表示されない。
状態通知画面100は、図5Aに示すように、状態表示領域101と、スクロールバーB1を表示するための領域102とを含んでいる。
状態表示領域101は、複数の施設5にそれぞれ対応する複数のピクトサイン(例えば、図5Aの符号103a,103b参照)及び複数の関連情報を表示するための領域である。ピクトサインは、施設5内の人の状態レベルを視覚的にわかりやすく表示するための画像である。なお、状態表示領域101は、ピクトサインの代わりに、施設5内の人の状態レベルを示す文字、記号等であってもよい。
図5Aにおいて、状態表示領域101は、すべてのピクトサイン及びすべての関連情報を表示するためのサイズ(表示領域)を有していない。そのため、状態表示領域101には、一部のみが表示されるピクトサイン及び関連情報が含まれている。状態表示領域101において表示されているピクトサイン103a,103bは、対応する施設5内の人の状態レベルを表している。例えば、ピクトサイン103aは、施設5(部屋番号“101”,“102”,“103”,“201”,“203”)内の人の状態レベルが「1」(正常)であることを表している。一方、施設5内の人の状態レベルが「2」(異常)であると判定された施設5(部屋番号“202”)に対応する領域104には、ピクトサイン103aとは異なるピクトサイン103bが表示される。このピクトサイン103bは、対応する施設5(部屋番号“202”)内の人の状態レベルが「2」(異常)であることを表している。このように、異なる状態レベルを、表示態様の異なるピクトサインで表示部31に表示させることができる。
領域102では、スクロールバーB1が表示される。情報端末3の使用者は、スクロールバーB1を操作することで、一部のみが表示されているピクトサイン及び関連情報、表示されていないピクトサイン及び関連情報について、全体を表示させることができる。
さらに、通知部152は、判定部151が人に異常があると判定した場合、異常に対応する期限に関する期限情報を通知するように構成される。期限情報は、施設情報と、時間情報と、を含む。施設情報は、人に異常があると判断された施設5の情報である。時間情報は、異常に対応する期限を示す情報である。
時間情報は、異常に対応する期限を示す情報である。期限は、異常の始点から規定時間後の時刻として算出される。異常の始点は、例えば、判定部151が人に異常があると判定した時刻である。規定時間は、異常の度合いに応じて設定される。例えば、状態レベルが「2」に対応する規定時間は、状態レベル「3」に対応する規定時間よりも長く設定される。つまり、通知部152は、異常の度合いに応じて期限を変更する。そのため、施設内の人の異常の度合いに応じて適切な対処が可能となる。特に、本実施形態では、通知部152は、異常の度合いが低いほど、期限までの時間が長くなる(つまり、期限が遅くなる)ように期限を変更する。
時間情報は、期限までの時間(残り時間)のカウントダウンを含んでいる。カウントダウンは、期限までの時間を所定の時間単位(例えば1分単位)で0までカウントする表示である。
本実施形態において、時間情報は、異常に対応する期限自体を示す代わりに、異常に対応する期限を間接的に示している。このように、期限情報は、期限までの時間のカウントダウンを含んでいる。そのため、期限情報を見た使用者は、期限までの時間を正確に把握することができる。したがって、施設5内の人の異常への対処をより促進できる。
また、通知部152は、終了条件が満たされるまでは、期限情報の通知を継続するように構成される。そのため、使用者が期限情報の通知に気付くことなく期限を徒過してしまう可能性を低減できる。ここで、終了条件は、通知部152が期限情報の通知を終了するための入力を受け付けたこと、である。そのため、期限情報の通知を終了させるために煩雑な作業が不要であるから、利便性が向上する。なお、期限情報の通知を終了するための入力は、例えば、通知システム10のユーザインタフェースとして機能する装置(例えば、情報端末3)から通知システム10に与えられる。
本実施形態では、情報端末3は、例えば、通知部152から期限情報を受け取ると、終了指示を受け取るまでは期限情報の通知を行う。通知部152は、終了条件が満たされるまでは情報端末3に終了指示を送信しないことで、情報端末3に期限情報の通知を継続させる。つまり、通知部152が期限情報の通知を継続するとは、通知部152が情報端末3への期限情報の送信を継続することを意味しているわけではない。したがって、通知部152は、情報端末3に期限情報を送信した後は、施設5内の人の状態に変化がない限り、期限情報を送信する必要はない。終了条件が満たされると、通知部152は、情報端末3に終了指示を送信する。なお、情報端末3が通知部152から期限情報を受け取っている間だけ期限情報の通知を行う場合には、通知部152は情報端末3への期限情報の送信を継続してもよい。
本実施形態では、期限情報は、情報端末3等の画像表示装置で表示される画面を表示させるための情報(画面情報)である。例えば、期限情報は、図5Bに示すような、画面(期限通知画面)110の情報である。なお、図5Bでは、情報端末3が期限通知画面110を表示している。また、図5B中の参照符号及び領域を囲む一点鎖線は、説明のために記載しているのみであり、実際には表示されない。
期限通知画面110は、図5Bに示すように、メッセージ領域111と、操作領域112と、を含む。なお、図5Bでは、期限通知画面110が、状態通知画面100上に重ねて表示されている。また、期限通知画面110を状態通知画面100よりも目立たせるために、状態通知画面100は暗転されている。
メッセージ領域111は、期限情報に含まれる施設情報及び時間情報を表示する。図5Bでは、「202号室」という表示が施設情報に該当する。また、「5時間00分」という表示が期限情報のカウントダウンに該当する。例えば、図5Bの状態通知画面100が表示されてから1時間が経過した場合、メッセージ領域111のカウントダウンは、「4時間00分」を示す。
操作領域112は、ボタンB10を表示する。ボタンB10は、通知システム10の使用者の確認応答を行うためのボタンである。ボタンB10は、「OK」という画像を表示する。ボタンB10が操作されると、情報端末3は、ボタンB10が操作されたことを示す信号(確認応答)を通知システム10に送信する。通知システム10の通知部152は、当該信号を情報端末3から受け取ると、期限情報の通知を終了するための入力を受け付けたと判断し、期限情報である期限通知画面110の表示を終了する。
設定部16は、入力に応じて期限(異常に対応する期限)を設定するように構成される。本実施形態では、設定部16は、状態レベル「2」に対応する期限と、状態レベル「3」に対応する期限とを入力に応じて設定するように構成される。具体的には、設定部16は、期限の算出に用いられる上記の規定時間を、入力に応じて状態レベル毎に設定する。ここで、入力は、例えば、情報端末3からの入力である。例えば、設定部16は、異常に対応する期限を設定するための画面(設定画面)を生成して、情報端末3に表示させる。この設定画面は、所望の期限の直接入力、あるいは、所望の期限の選択入力を受け付け、直接入力あるいは選択入力に応じて、期限を設定する。したがって、通知システム10の使用者は、異常に対応する期限を所望の値に変更できる。
機器制御部17は、施設5に設けられた負荷機器50を制御するための情報を出力する。例えば、機器制御部17は、負荷機器50の制御内容の実行の指示(実行指示)を情報端末3から受け付けると、制御内容に基づいて制御するための情報を制御対象である負荷機器50に、ローカル装置40を介して出力する。ここで、ローカル装置40は、HEMSのローカル装置であり、さらに、複数の負荷機器50と通信可能である。
(3)動作説明
以下、図6のフローチャートを参照して、通知システム10の動作について簡単に説明する。まず、通知システム10では、取得部14が、計測システム20から施設5の利用状況を取得する(ステップS10)。次に、判定部151は、取得部14で取得された利用状況に基づいて施設5内の人の状態を判定する(S11)。施設5内の人の状態の状態レベルが「1」である場合(人に異常がない場合、S11:No)、通知システム10は、動作を終了する。一方、施設5内の人の状態の状態レベルが「2」又は「3」である場合(人に異常がある場合、S11:Yes)、通知部152は、判定部151で判定された状態レベルに対応する期限を取得する(S12)。より詳細には、通知部152は、判定部151が人に異常があると判定した時刻と、異常の度合いに基づく規定時間とから、期限を算出する。この後、通知部152は、取得した期限に基づいて期限情報を作成する(S13)。そして、通知部152は、期限情報の通知を開始し(S14)、終了条件を満たしたかどうかを判定する(S15)。終了条件を満たしていない場合(S15:No)、通知部152は、期限情報の通知を継続する。一方、終了条件を満たした場合(S15:Yes)、通知部152は、期限情報の通知を終了し(S16)、これによって、通知システム10は、動作を終了する。
(4)まとめ
以上述べた本実施形態の通知システム10では、通知部152は、判定部151が人に異常があると判定した場合、異常に対応する期限に関する期限情報を通知する。したがって、本実施形態の通知システム10は、施設5内の人の異常への対処を促進できる。例えば、施設5内の人の異常が死亡によるものでなければ、異常な状態にある人を早期に発見できる可能性が高くなり、人命救助に繋がる場合がある。仮に、施設5内の人の異常が死亡によるものであったとしても、長期にわたって放置されてしまうことを抑制できて、トラブル等が起きる可能性を減らすことが期待される。
上記の本実施形態の通知システム10は、例えば、コンピュータシステムが通知プログラムを実行することによって実現され得る。言い換えれば、通知プログラムは、コンピュータシステムにより実行されると、コンピュータシステムを本実施形態の通知システム10として機能させる。この通知プログラムによれば、通知システム10と同様に、施設5内の人の異常への対処を促進できる。このような通知プログラムは、例えば、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されてコンピュータシステムに提供されてもよいし、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよい。
言い換えれば、コンピュータシステムが、通知プログラムを実行することによって、次の通知方法を実行する。すなわち、通知方法は、施設5の利用状況を、コンピュータシステムにより取得する。また、通知方法は、コンピュータシステムで取得された利用状況に基づいて施設5内の人の状態を、コンピュータシステムにより判定する。さらに、通知方法は、コンピュータシステムが人に異常があると判定した場合、異常に対応する期限に関する期限情報を、コンピュータシステムにより通知する。この通知方法によれば、通知システム10と同様に、通知システム10と同様に、施設5内の人の異常への対処を促進できる。
2.変形例
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
上記実施形態では、取得部14は、複数の施設5の利用状況を取得するように構成される。そのため、複数の施設5について、施設5内の人の異常への対処を促進できる。ただし、取得部14は、複数の施設5ではなく、一つに施設5の利用状況を取得するように構成されてもよい。つまり、通知システム10は、特定の施設5についての通知を行うために使用されてもよい。
また、上記実施形態では、取得部14は、計測システム20から施設5の利用状況を取得している。取得部14は、分電盤6の幹線の計測値(消費電力と消費電力量との少なくとも一方)を施設5の利用状況として取得してもよい。この場合、計測システム20は、電流センサ24を有さずに、電流センサ23だけを有していてもよい。また、取得部14は、計測システム20の代わりに、スマートメータから施設5の利用状況を取得してもよい。また、取得部14は、幹線又はスマートメータの消費電力(消費電力量)から、いわゆるディスアグリゲーション技術により、特定の分岐回路又は電気機器の消費電力(消費電力量)を抽出してもよい。
上記実施形態では、異常に対応する状態レベルは2つであるが、3つ以上あってもよい。つまり、判定部151は、取得部14で取得された施設5の利用状況に基づいて、施設5内の人に異常があるかどうかに加えて、異常の度合いを判定してもよい。一方、異常に対応する状態レベルは、1つだけであってもよい、つまり、判定部151は、取得部14で取得された施設5の利用状況に基づいて、施設5内の人に異常があるかを判定してもよい。要するに、判定部151は、必ずしも異常の度合いを判定する必要はない。
上記実施形態では、施設5の利用状況は、施設5の消費電力量である。この場合、判定部151は、施設5に設置された複数の電気機器のうち特定の電気機器の消費電力量を用いることが好ましい。特定の電気機器は、施設5に設置された複数の電気機器の中でも人の生活行動に対する関連性が高い考えられる電気機器である。特定の電気機器は、例えば、照明機器や、炊飯器などである。また、判定部151は、施設5の消費電力量を所定値と比較している。しかし、判定部151は、施設5の消費電力量の変化が所定のパターンに合致しているかどうかに基づいて、人の状態を判定してもよい。この場合、施設5の消費電力量は、決められたパターンで使用される(例えば、毎日同じ時間帯に使用される)電気機器の消費電力量であることが好ましい。また、判定部151は、施設5の消費電力量の変動回数に基づいて、人の状態を判定してもよい。消費電力量の変動回数は、例えば、消費電力量が所定時間内に所定値以上変動した回数である。例えば、判定部151は、所定期間における施設5の消費電力量の変動回数が所定回数より少なくなると、人に異常があると判定してもよい。
また、施設5の利用状況は、施設5の消費電力量に限定されない。例えば、施設5の利用状況は、施設5に設置されたセンサ機器からの情報を含んでいてもよい。センサ機器は、例えば、人感センサ、加速度センサ、マイクロフォン、振動計、温度センサなどを含んでもよい。また、センサ機器は、例えば、離床センサ、開閉センサなどを含んでもよい。例えば、施設5の利用状況は、人感センサによる人の有無や、加速度センサによる人の動き、マイクロフォンによる施設5内の音、振動計による施設5の揺れ、温度センサの温度などを用いてもよい。また、施設5の利用状況は、離床センサによる離床の有無、所定期間において離床を検知した回数、離床を検知した検知時刻などの検知結果であってもよい。また、施設5の利用状況は、開閉センサによるドアなどの開閉の有無、所定期間における開閉の回数などの検知結果であってもよい。
また、上記実施形態では、「施設」は、電力の需要家の施設を意味しているが、これに限定されない。例えば、変形例の通知システム10は、水の需要家の施設に用いられる。この場合、施設の利用状況は、例えば、施設での水の消費量である。また、別の変形例の通知システム10は、ガスの需要家の施設に用いられる。この場合、施設の利用状況は、例えば、施設でのガスの消費量である。要するに、通知システム10が用いられる施設は、電力、水、ガス等の資源の供給を受ける施設であればよい。
上記実施形態では、判定部151は、施設5の消費電力量が所定値以下となる時間(非行動時間)の長さに基づいて、施設5内の人に異常があるかどうかを判定している。変形例では、判定部151は、所定時間内の施設5内の人の行動回数に基づいて、施設5内の人に異常があるかどうかを判定してもよい。例えば、施設5内の複数の電気機器の特定の電気機器の使用回数の合計を施設5内の人の行動回数として用いてもよい。特定の電気機器は、例えば、施設5に設置された複数の電気機器の中でも人の生活行動に対する関連性が高い考えられる電気機器である。特定の電気機器は、例えば、照明機器や、炊飯器などである。このように、判定部151は、施設5内の人が生活行動(日常生活動作)をしていない可能性が高い場合に、施設5内の人に異常があると判定してもよい。また、判定部151は、施設5内の人の生活行動とは別の基準により、施設5内の人に異常があると判定してもよい。例えば、判定部151は、施設5内で何らかのイベント(例えば、施設5内での異常音の発生)が起きたと判断した場合に、施設5内の人に異常があると判定してもよい。
上記実施形態では、図5Bに示すように、期限通知画面110が、状態通知画面100上に重ねて表示されている。しかし、期限通知画面110は、状態通知画面100において、施設5内の人に異常があると判定された施設5に対応する領域104内に表示されてもよい。また、状態通知画面100の代わりに期限通知画面110が表示されてもよい。
上記実施形態では、通知部152は、期限情報の通知を終了するための入力を受け付けるまで、期限情報の通知を継続する。ここで、期限情報の通知を終了するための入力は、状態通知画面100を選択する入力(例えば、図5Bの状態通知画面100をタップする操作等)によって、通知システム10(通知部152)に送信される信号であってもよい。なお、期限情報の通知を継続する場合、期限情報は、期限までの時間のカウントダウンを含むことが好ましい。なお、上記実施形態では、カウントダウンの単位は1分単位であるが、1秒単位であってもよいし、1時間単位であってもよいし、さらに他の時間単位(例えば、30分単位)であってもよい。また、カウントダウンの単位は、任意の単位に設定可能であってもよい。また、時間単位は、残り時間に応じて短くなってもよい。例えば、残り時間が1時間以下になると、時間単位を1時間単位から1分単位に変更してもよい。
また、通知部152は、期限情報の通知の開始から所定時間が経過するまで、期限情報の通知を継続してもよい。つまり、終了条件は、期限情報の通知の開始から所定時間が経過したこと、であってもよい。なお、所定時間のカウントは、通知部152が行ってもよい。通知部152は、所定時間のカウントが終了すると、情報端末3に期限情報の通知を終了するように指示すればよい。また、所定時間のカウントは、情報端末3が行ってもよい。情報端末3が所定時間のカウントを行う場合、情報端末3が所定時間のカウントの完了を通知部152に通知すればよい。これにより、通知部152が情報端末3に期限情報の通知を終了するように指示すればよい。この場合、期限通知画面110において、ボタンB10が表示される操作領域112は必須ではない。また、通知部152は、人に異常がある状態が解消されるまで、期限情報の通知を継続してもよい。つまり、終了条件は、判定部151が人に異常がなくなったと判定したこと、であってもよい。この場合も、期限通知画面110において、ボタンB10が表示される操作領域112は必須ではない。
上記実施形態では、期限の算出に使用される異常の始点は、判定部151が人に異常があると判定した時刻であるが、これに限定されない。例えば、異常の始点は、異常が起きたと推定された時刻であってもよいし、期限情報の通知を開始する時刻であってもよい。
また、規定時間は、異常の度合いだけではなく、時期的な要件に応じて変更されてもよい。例えば、規定時間は、季節に応じて設定されてもよい。例えば、規定時間は、夏季及び冬季において、春季及び秋季よりも短く設定されていてもよい。夏季及び冬季は、春季及び秋季よりも気候が厳しい日が多くなると考えられるためである。また、規定時間は、施設5内の温度に応じて設定されてもよい。
また、期限情報は、期限までの時間(残り時間)であってもよい。つまり、期限情報は、期限までの時間のカウントダウンのような期限までの時間の動的な表示ではなく、期限までの時間の静的な表示を行ってもよい。また、期限情報は、期限自体を含んでいてもよいし、期限情報の通知の開始時刻からの経過時間を含んでいてもよい。
また、期限情報は、期限までの時間に関するメッセージであってもよい。例えば、残り時間が多い場合、期限情報は、「タイムリミットが設定されました」というメッセージを含んでいてもよい。また、残り時間が少ない場合、期限情報は、「タイムリミットまで時間が迫っています」というメッセージを含んでいてもよい。要するに、期限情報は、異常に対応する期限を直接的に又は間接的に示す情報であればよい。
また、期限情報は、付加情報として、施設情報を含んでいてもよいし、期限の算出に使用される異常の始点や、期限情報の通知の開始時刻を含んでいてもよい。
また、コンピュータシステムは、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。つまり、通知システム10がサーバ1で構成されることは必須ではない。例えば、通知システム10は、サーバ1と情報端末3とローカル装置40とのうちの少なくとも1つの装置によって構成されてもよい。また、サーバ1、情報端末3及びローカル装置40のうち2以上の装置が通知システム10の機能を分担してもよい。また、サーバ1、情報端末3及びローカル装置40の各々の機能は、複数の装置に分散して設けられていてもよい。また、通知システム10の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様の通知システム(10)は、取得部(14)と、判定部(151)と、通知部(152)と、を備える。前記取得部(14)は、施設(5)の利用状況を取得するように構成される。前記判定部(151)は、前記取得部(14)で取得された前記利用状況に基づいて前記施設(5)内の人の状態を判定するように構成される。前記通知部(152)は、前記判定部(151)が前記人に異常があると判定した場合、前記異常に対応する期限に関する期限情報を通知するように構成される。第1の態様によれば、施設内の人の異常への対処を促進できる。
第2の態様の通知システム(10)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、前記判定部(151)は、前記異常の度合いを判定するように構成される。前記通知部(152)は、前記異常の度合いに応じて前記期限を変更するように構成される。第2の態様によれば、施設内の人の異常に応じて適切な対処が可能となる。
第3の態様の通知システム(10)は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、前記期限情報は、前記期限までの時間を含む。第3の態様によれば、施設内の人の異常への対処をより促進できる。
第4の態様の通知システム(10)は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、前記期限情報は、前記期限までの時間のカウントダウンを含む。第4の態様によれば、施設内の人の異常への対処をより促進できる。
第5の態様の通知システム(10)は、第1〜第4の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、前記通知部(152)は、終了条件が満たされるまでは、前記期限情報の通知を継続するように構成される。第5の態様によれば、使用者が期限情報の通知に気付くことなく期限を徒過してしまう可能性を低減できる。
第6の態様の通知システム(10)は、第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、前記終了条件は、前記期限情報の通知の開始から所定時間が経過したこと、前記通知部が前記期限情報の通知を終了するための入力を受け付けたこと、又は、前記判定部が前記人に異常がなくなったと判定したこと、である。第6の態様によれば、期限情報の通知を終了させるために煩雑な作業が不要であるから、利便性が向上する。
第7の態様の通知システム(10)は、第1〜第6の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第7の態様は、さらに、入力に応じて前記期限を設定する設定部(16)を備える。第7の態様によれば、異常に対応する期限を所望の値に変更できる。
第8の態様の通知システム(10)は、第1〜第7の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第8の態様では、前記取得部(14)は、複数の施設(5)の利用状況を取得するように構成される。前記判定部(151)は、前記取得部(14)で取得された前記複数の施設(5)の利用状況に基づいて、前記複数の施設(5)のそれぞれについて当該施設(5)内の人の状態を判定するように構成される。第8の態様によれば、複数の施設について、施設内の人の異常への対処を促進できる。
第9の態様の通知方法は、施設(5)の利用状況を、コンピュータシステムにより取得する。また、当該通知方法は、前記コンピュータシステムで取得された前記利用状況に基づいて前記施設(5)内の人の状態を、前記コンピュータシステムにより判定する。さらに、当該通知方法は、前記コンピュータシステムが前記人に異常があると判定した場合、前記異常に対応する期限に関する期限情報を、前記コンピュータシステムにより通知する。第9の態様によれば、施設内の人の異常への対処を促進できる。
第10の態様の通知プログラムは、コンピュータシステムにより実行されるプログラムである。前記コンピュータシステムは、前記通知プログラムを実行することにより、施設(5)の利用状況を取得し、前記利用状況に基づいて前記施設(5)内の人の状態を判定し、前記人に異常があると判定した場合、前記異常に対応する期限に関する期限情報を通知する。第10の態様によれば、施設内の人の異常への対処を促進できる。