JP2018054589A - 家具用入力信号判定装置 - Google Patents

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萩野 誠一郎
Seiichiro Hagino
誠一郎 萩野
将徳 田中
Masanori Tanaka
将徳 田中
英幸 伊豫田
Hideyuki Iyoda
英幸 伊豫田
洋二 本並
Yoji Motonami
洋二 本並
裕介 吉田
Yusuke Yoshida
裕介 吉田
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Abstract

【課題】判定作業が簡便な家具用の荷重センサの家具用入力信号判定装置を提供すること。【解決手段】家具用入力信号判定装置3は、人を支持する支持面を備えた家具に加わる荷重を検知する複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dと、各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの複数の出力信号S1,S2,S3,S4を取得して複数の入力信号N1,N2,N3,N4を出力する取得部30a,30b,30c,30dと、支持面に予め設定されたテスト荷重付与位置にテスト荷重が加えられたとき、取得した入力信号N1,N2,N3,N4に基づき、各荷重センサ2a,2b,2c,2dに加わる荷重が変動するタイミングをそれぞれ検出する荷重変動タイミング検出部35と、タイミングに基づき、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付けする関連付け部36と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、家具に設けられた複数の荷重センサからの各入力信号が何れの荷重センサからの出力信号に対応するかを判定する家具用入力信号判定装置に関するものである。
家具の荷重センサの判定装置の一形態として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の判定装置は、家具の就寝面の所定の検査位置に荷重をかけた状態で、家具の複数の脚部に設けられて各荷重センサの計測値に基づいて家具の就寝面での荷重の重心位置を演算し、求めた重心位置と検査位置とを比較することによりセンサ位置を判定することが行われている。また判定の精度を向上するために、検査位置を複数個所に設定し、これら複数の検査位置に個別に荷重をかけて判定を行うことも記載されている。
特開2015−123114号公報
特許文献1の判定装置は、検査位置と比較するために重心位置を演算しており、その分、判定にかかる処理効率がよいとは言えない。重心位置を求めるために、作業者が検査位置に荷重をかけている状態であることを装置に知らせる必要があり、判定の作業手順としては少なくとも、判定を開始する操作、検査位置に荷重をかける動作及び荷重をかけていることを知らせる操作が必要で、判定作業に手間がかかる問題があった。
そこで本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、判定作業が簡便な家具用入力信号判定装置を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る家具用入力信号判定装置は、人を支持する支持面と支持面の下に設けられた弾力を有する層とを有する敷物を備えた家具に加わる荷重を検知するために予め定められた複数のセンサ配置位置にそれぞれ配置される複数の荷重センサと、複数の荷重センサからそれぞれ出力される複数の出力信号を取得し、複数の出力信号にそれぞれ対応した複数の入力信号を出力する取得部と、取得部によって出力された複数の入力信号を取得し、かつ、支持面に予め設定されテスト荷重が加えられるテスト荷重付与位置にテスト荷重が加えられたとき、取得した複数の入力信号に基づいて、テスト荷重によって複数の荷重センサに加わる荷重が変動するタイミングをそれぞれ検出する荷重変動タイミング検出部と、荷重変動タイミング検出部によって検出されたタイミングに基づいて、各入力信号と各出力信号とを関連付けする関連付け部と、を備えている。
これによれば、荷重変動タイミング検出部は、予め設定されたテスト荷重付与位置にテスト荷重が加えられたとき、取得した各入力信号において荷重の変動するタイミングを検出することができる。また、テスト荷重付与位置と複数のセンサ配置位置とは、予め設定されているため、テスト荷重によって複数の荷重センサに加わる荷重が変動するタイミングは、予め把握することが可能となる。その結果、荷重の変動するタイミングを判別することが可能である。これを利用すれば、関連付け部は、荷重変動タイミング検出部によって検出されたタイミングに基づいて、各入力信号と各出力信号とを関連付けすることができる。ひいては、各荷重センサがいずれのセンサ配置位置に配置されているかの判定を簡便に行うことができる。その結果、判定作業が簡便である家具用入力信号判定装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る家具用入力信号判定装置を示す概略図である。 第一実施形態の家具用入力信号判定装置の構成を示すブロック図である。 第一実施形態の家具用入力信号判定装置で実行される第一センサ判定処理を示すフローチャートである。 第一実施形態の家具用入力信号判定装置の長方形のベッドにおけるテスト荷重付与位置と各センサ配置位置との関係を示す平面図である。 図4のテスト荷重付与位置にテスト荷重を加えたときにテスト荷重が荷重センサに作用する過程の一例を示す図である。 図4のテスト荷重付与位置にテスト荷重を加えたときの各荷重センサからの出力信号に対応して入力した各入力信号の荷重が変動するタイミングを示す図である。 第一実施形態の家具用入力信号判定装置の正方形のベッドにおけるテスト荷重付与位置と各センサ配置位置との関係を示す平面図である。 本発明の第二実施形態の家具用入力信号判定装置の構成を示すブロック図である。 第二実施形態の家具用入力信号判定装置で実行される第二センサ判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第三実施形態の家具用入力信号判定装置の構成を示すブロック図である。 第三実施形態の家具用入力信号判定装置で実行される第三センサ判定処理を示すフローチャートである。 本発明の家具用入力信号判定装置により判定可能なソファベッド等におけるテスト荷重付与位置と各脚部の荷重センサとの位置関係を示す平面図である。 本発明の第四実施形態の家具用入力信号判定装置の構成を示すブロック図である。 第四実施形態の家具用入力信号判定装置にて実行されるフローチャートである。 本発明の第五実施形態の家具用入力信号判定装置の構成を示すブロック図である。 第五実施形態の家具用入力信号判定装置にて実行されるフローチャートである。
〈第一実施形態〉
(1.装置の構成)
本発明による家具用入力信号判定装置の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、家具用入力信号判定装置(以降、単に判定装置ともいう)3は、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4に対応して入力した各入力信号が何れの荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4に対応するかを判定する装置である。
判定装置3は、家具であるベッド1に設けられた生体情報検出装置Tに内蔵されており、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号に対応して生体情報検出装置Tに入力した各入力信号と、各荷重センサ2a,2b,2c,2dの各出力信号との関連付け(以降、センサ判定ともいう)を行う構成である。尚、センサ判定は、各入力信号が何れのセンサ配置位置に配置された荷重センサからの出力信号であるのか判定することである。
本実施形態に用いられる家具は、人を支持する支持面と、支持面の下に設けられた弾力を有する層とを有する敷物を備える。例えば、家具は、ベッド1である。敷物は、ベッド1のマットレスである。ベッド1は、人を支持する支持面101と、支持面101の下に設けられた弾力を有する層とを有するマットレス10を備える。また、ベッド1は、マットレス10を載置するベッドフレーム11と、ヘッドボード13とを有するものである。ベッドフレーム11は、四隅にそれぞれ設けられた脚部12a,12b,12c,12dにより支えられている。ヘッドボード13は、ベッド1の頭側の位置に起立姿勢で設けられた板部材である。ヘッドボード13は、ベッドフレーム11の前縁に沿って設けられ、脚部12a、12bにより支えられている。
生体情報検出装置Tは、ベッド1上の人の生体情報を検出するものである。生体情報は、ベッド上の人が睡眠中であるか覚醒しているかの判定や、人の睡眠中の体動、睡眠深度、心拍数等の情報である。生体情報検出装置Tは、CPUを備え、そのプログラム処理によりベッド1に就寝する人の生体情報の検出の制御が行われる。生体情報検出装置Tは、4つの荷重センサ2a,2b,2c,2dが有線又は無線により電気的に接続されており、各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号S1,S2,S3,S4を受信可能である。この場合、例えば、生体情報検出装置Tは小型のケース部材に格納され、ベッド1下に収納されている。
これら荷重センサ2a,2b,2c,2dは、ベッドに加わる荷重を検知するものである。荷重センサ2a,2b,2c,2dは、ベッドに加わる荷重を検知するために予め定められた複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dに配置されている。
センサ配置位置5a,5b,5c,5dはそれぞれ、荷重センサ2a,2b,2c,2dを配置するべき位置である。
センサ配置位置5aは、ベッド1の脚部12aの下端に設けられている。センサ配置位置5aには、荷重センサ2cが設置されている。荷重センサ2cには、その検知部に脚部12aが載置されている。
センサ配置位置5bは、脚部12bの下端に設けられている。センサ配置位置5bには、荷重センサ2dが設置されている。荷重センサ2dには、その検知部に脚部12bが載置されている。
センサ配置位置5cは、脚部12cの下端に設けられている。センサ配置位置5cには、荷重センサ2bが設置されている。荷重センサ2bには、その検知部に脚部12cが載置されている。
センサ配置位置5dは、脚部12dの下端に設けられている。センサ配置位置5dには、荷重センサ2aが設置されている。荷重センサ2aには、その検知部に脚部12bが載置されている。
このように各荷重センサ2a,2b,2c,2dは、それぞれ、床面G(図5参照)と各脚部12a,12b,12c,12dとで挟まれた状態(各荷重センサ2a,2b,2c,2dの上面が、各脚部12a,12b,12c,12dの下端(底面)に着脱可能に接触した状態)で、荷重を検知するように構成されている。
例えば、各荷重センサ2a,2b,2c,2dは公知のストレインゲージが用いられ、荷重を検知した出力信号(電圧信号)が生体情報検出装置Tへ出力される。尚、荷重センサとして感圧ゴムを用いることも可能であり、ストレインゲージに限るものではない。
尚、図例の各荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置は、一つの配置例であって、何れの荷重センサ2a,2b,2c,2dが何れの脚部12a,12b,12c,12dの下端に配置されてもよい。
次に、図1および図2を用いて、判定装置3の電気ブロック構成を説明する。判定装置3は、生体情報検出装置TのCPUのプログラム処理により制御される。よって、判定装置3の電気ブロック構成は、生体情報検出装置Tのそれと共通であり、ここでは生体情報検出装置Tの構成も交えて説明する。
図1および図2に示すように、判定装置3は、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dからそれぞれ出力される複数の出力信号S1,S2,S3,S4を取得し、複数の出力信号S1,S2,S3,S4にそれぞれ対応した複数の入力信号N1,N2,N3,N4を出力する第一取得部30a、第二取得部30b、第三取得部30c、第四取得部30dを備えている。
第一取得部30aは、荷重センサ2cと接続され、荷重センサ2cの出力信号S3を取得する構成とされている。そして、第一取得部30aは、取得した出力信号S3を入力信号N1として算出部31等へ向けて出力する。
第二取得部30bは、荷重センサ2dと接続され、荷重センサ2dの出力信号S4を取得する構成とされている。そして、第二取得部30bは、取得した出力信号S4を入力信号N2として算出部31等へ向けて出力する。
第三取得部30cは、荷重センサ2bと接続され、荷重センサ2bの出力信号S2を取得する構成とされている。そして、第三取得部30cは、取得した出力信号S2を入力信号N3として算出部31等へ向けて出力する。
第四取得部30dは、荷重センサ2aと接続され、荷重センサ2aの出力信号S1を取得する構成とされている。そして、第四取得部30dは、取得した出力信号S1を入力信号N4として算出部31等へ向けて出力する。
尚、図例の第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dと各荷重センサ2a,2b,2c,2dの接続は、一つの接続例であって、何れの第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dに何れの荷重センサ2a,2b,2c,2dが接続されてもよい。
算出部31は、各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号に対応して入力した各入力信号N1,N2,N3,N4に基づいてベッド1上に存在する人の重心位置を少なくとも算出するものである。
算出部31は、重心算出部32を備えている。重心算出部32は、各入力信号N1,N2,N3,N4に基づき、ベッド1上に人がいる在床状態と人がいない離床状態とを判定したり、在床状態の人の重心位置を算出する。
また算出部31は、生体情報検出部33を備えている。生体情報検出部33は、各入力信号N1,N2,N3,N4に基づき、ベッド上の人が睡眠中であるか覚醒しているかの判定や、人の睡眠中の体動、睡眠深度、心拍数等の生体情報を取得する。
判定装置3は、通信装置34を備え、通信装置34により例えば携帯電話等のディスプレイを有する入力装置(携帯端末)4(図1参照)との双方向の無線通信が可能である。これにより判定装置3は、生体情報等含む出力情報を入力装置4へ出力可能で、且つ入力装置4からの操作指令等が入力される。
判定装置3は、荷重変動タイミング検出部35を備えている。荷重変動タイミング検出部35は、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dによって出力された複数の入力信号N1,N2,N3,N4を取得する。荷重変動タイミング検出部35は、センサ判定の際に、支持面101に設定されたテスト荷重付与位置P1(図4参照)にテスト荷重が加えられたとき、各入力信号N1,N2,N3,N4においてテスト荷重によって荷重が変動するタイミングをそれぞれ検出する。
また判定装置3は、関連付け部36を備えている。関連付け部36は、荷重変動タイミング検出部35によって検出された荷重が変動するタイミングに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う。
(2.センサ判定の制御)
次に判定装置3によるセンサ判定の制御内容について説明する。
センサ判定は、各荷重センサ2a,2b,2c,2dをベッド1の各脚部12a,12b,12c,12dの下に設置した後、実質的に生体情報検出装置Tを起動させて生体情報を取得する前に行う。即ち、判定装置3は、各脚部12a,12b,12c,12dに対応する各荷重センサ2a,2b,2c,2dの各出力信号S1,S2,S3,S4と各入力信号N1,N2,N3,N4との関連付けを行う必要がある。
センサ判定の作業手順は、先ず、作業者がセンサ判定を実行するように入力装置4を操作することで開始される。作業者は、例えば、生体情報検出装置Tを設置する者、または、生体情報検出装置Tが設置されたベッド1を使用する使用者である。開始操作を行った後、作業者は、ベッド1の支持面101(図1参照)の予め設定された所定のテスト荷重付与位置P1(図4参照)にテスト荷重を加える。テスト荷重付与位置P1は、支持面101に予め設定されており、テスト荷重を加える位置である。テスト荷重付与位置P1は、予め判定装置3に記憶されている。テスト荷重付与位置P1は、入力装置4の開始操作が行われた後に、入力装置4のディスプレイに表示される。また、テスト荷重付与位置P1は、生体情報検出装置Tのマニュアル等に記載しておくことが望ましい。
作業者は、入力装置4の表示、又はマニュアル等に記載された指示に従ってテスト荷重付与位置P1にテスト荷重を加える。
以下、センサ判定の制御について、図3に示す第一センサ判定処理に基づいて説明する。第一センサ判定処理は、判定装置3のCPUで実行されるプログラム処理である。
図3に示すように、第一センサ判定処理では、先ず、判定装置3は、入力装置4から判定開始操作信号を受信したか否かを判定する(S10)。否定判定であれば(S10:NO)、判定装置3は、処理を終了する。肯定判定(S10:YES)であれば、判定装置3は、センサ判定を開始し、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dを介して取得された各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重をそれぞれオフセットする処理(センサ荷重オフセット処理)を行う(S11)。
各荷重センサ2a,2b,2c,2dにはそれぞれ、常時、ベッド1の荷重が作用しており、更にヘッドボード13側、即ち頭側の脚部12a,12bと足側の脚部12c、12dとで各荷重センサ2a,2b,2c,2dに作用する荷重の大きさが異なる。そこで、判定装置3は、S11のセンサ荷重オフセット処理においては、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重を見かけ上「ゼロ」に設定する。
その後、判定装置3は、作業者により所定のテスト荷重付与位置P1(図4参照)にテスト荷重が加えられ、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dで取得したテスト荷重に対応する各入力信号N1,N2,N3,N4が有るか否かを判定する(S12)。ここで否定判定であれば(S12:NO)、判定装置3は、テスト荷重に対応する全ての入力信号N1,N2,N3,N4が有るまで本処理を繰り返す。
テスト荷重に対応する全ての入力信号N1,N2,N3,N4が有れば(S12:YES)、判定装置3は、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の変動が発生したタイミングの順序を確認する(S13;変動タイミング確認処理(荷重変動タイミング検出部35))。
その後、判定装置3は、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う(S14;信号関連付け処理(関連付け部36))。
即ち、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が近ければ、テスト荷重は、遠い場合と比較して、センサまでの到達に時間がかからないので、入力信号の荷重が変動するタイミングが早くなる。一方、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が遠ければ入力信号のタイミングが遅くなる。即ち、遠くなるにつれて荷重が変動するタイミングが遅くなる。
これらのことから、判定装置3は、入力信号N1,N2,N3,N4が何れのセンサ配置位置5a,5b,5c,5dに配置された荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4であるのか判定することができる。
そして、判定装置3は、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けした結果、即ち、各入力信号N1,N2,N3,N4が何れの脚部12a,12b,12c,12dの荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4であるかの情報を、生体情報検出装置Tによる重心位置の算出や生体情報の検出に用いられる情報として算出部31に設定せしめる(S15;信号設定処理)。その後、判定装置3は、処理を終了する。
(3.第一センサ判定例)
次に、図4乃至図6を用いて、長方形の支持面101を有するベッド1における具体的な第一センサ判定例を説明する。図4に示すように、ベッド1の支持面101は平面視で長方形であり、支持面101の4箇所の角部K1,K2,K3,K4の位置がそれぞれセンサ配置位置5a,5b,5c,5dと対応する。所定のテスト荷重付与位置P1は、ベッド1の支持面101の4箇所の角部K1,K2,K3,K4の位置の何れかの位置に設定されている。図例では、テスト荷重付与位置P1は、支持面101の頭側の一方の角部K1に予め設定されており、ベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応するセンサ配置位置5aに配置された荷重センサ2cのほぼ直上位置とされている。
また、テスト荷重付与位置P1は、平面視におけるセンサ配置位置5bに対応する支持面101上の上面位置6bから距離L2だけ離れている。
更に、テスト荷重付与位置P1は、平面視におけるセンサ配置位置5cに対応する支持面101上の上面位置6cから距離L3だけ離れている。
更にまた、テスト荷重付与位置P1は、平面視におけるセンサ配置位置5dに対応する支持面101上の上面位置6dから距離L4だけ離れている。
図例では、各距離L2,L3,L4は、テスト荷重付与位置P1と各上面位置6b,6c,6dとの中心間の距離としている。
そして、テスト荷重付与位置P1は、距離L2よりも、距離L3が長くなるように設定されている。更に、テスト荷重付与位置P1は、距離L3よりも、距離L4が長くなるように設定されている。
ここで、図5に基づいて、テスト荷重付与位置P1に加えたテスト荷重が荷重センサ2a,2b,2c,2dへ至る過程を、荷重センサ2a,2bへの過程を図例に挙げて説明する。
荷重センサ2cへ向けての経路としては、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1からマットレス10内をほぼ鉛直下方(矢印Y1方向)にマットレス10下面へ伝わり、更に脚部12aに沿ってほぼ鉛直下方(矢印Y2方向)に伝わり、荷重センサ2cに到達することとなる。
荷重センサ2dへ向けての経路としては、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1から角部K2の下面へ向けて、マットレス10内を斜め下方(矢印Y3方向)に伝わり、更に角部K2の下面から脚部12bに沿ってほぼ鉛直下方(矢印Y4方向)に伝わり、荷重センサ2cに到達することとなる。
図は省略するが、荷重センサ2bへ向けての経路としては、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1から角部K3の下面へ向けて、マットレス10内を斜め下方に伝わり、更に角部K3の下面から脚部12cに沿ってほぼ鉛直下方に伝わり、荷重センサ2bに到達することとなる。
同様に、荷重センサ2aへ向けての経路としては、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1から角部K4の下面へ向けて、マットレス10内を斜め下方に伝わり、更に角部K4の下面から脚部12aに沿ってほぼ鉛直下方に伝わり、荷重センサ2bに到達することとなる。
これらのように、テスト荷重付与位置P1から各荷重センサ2a,2b,2c,2dに至るテスト荷重の経路は、何れもマットレス10の厚み、および、各脚部12a,12b,12c,12dの高さ分の距離を伝わる条件が同じである。従って、テスト荷重付与位置P1と各荷重センサ2a,2b,2c,2dとの距離は、マットレス10の厚み分、および、各脚部12a,12b,12c,12dの高さ分を除外して、平面視における距離L2,L3,L4と置換することができる。
このように設定されたテスト荷重付与位置P1にテスト荷重を加えると、判定装置3は、テスト荷重付与位置P1との距離が最も近いベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cからの出力信号S3を最初に取得することとなる。判定装置3は、次に、テスト荷重付与位置P1との距離が2番目に近い頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dからの出力信号S4を取得し、3番目にベッド1の足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bからの出力信号S2を取得する。そして、判定装置3は、最後に、テスト荷重付与位置P1との距離が最も遠い足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aからの出力信号S1を取得することとなる。
そして、図6に示すように、実際に、テスト荷重作用時点から時間TM1経過後の最も早い第一時刻t1に入力信号N1の荷重が変動したのであれば、判定装置3は、入力信号N1がベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cの出力信号S3であると関連付ける。
次に、テスト荷重作用時点から時間TM2経過した2番目の第二時刻t2に入力信号N2の荷重が変動したのであれば、判定装置3は、入力信号N2がベッド1の頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dの出力信号S4であると関連付ける。
次に、テスト荷重作用時点から時間TM3経過後の3番目の第三時刻t3に入力信号N3の荷重が変動したのであれば、判定装置3は、入力信号N3がベッド1の足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bの出力信号S2であると関連付ける。
最後に、テスト荷重作用時点から時間TM4経過後の第四時刻t4に入力信号N4の荷重が変動したのであれば、判定装置3は、入力信号N4がベッド1の足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aの出力信号S1であると関連付ける。
(4.第二センサ判定例)
次に、第二センサ判定例として、図7に示すように、マットレス10aに正方形の支持面102を有するベッド1Aにおけるセンサ判定を説明する。ベッド1Aの支持面102は平面視で正方形であり、支持面102の4箇所の角部K1,K2,K3,K4の位置がそれぞれセンサ配置位置5a,5b,5c,5dと対応する。
支持面102が正方形のベッド1Aにおける所定のテスト荷重付与位置P2は、ベッド1Aの支持面102の4箇所の角部K1,K2,K3,K4の位置の何れかの角部K1,K2,K3,K4の付近の位置に設定されている。かつ、テスト荷重付与位置P2は、複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの距離が互いに異なる位置に設定されている。図例では、テスト荷重付与位置P2は、支持面102の頭側の一方の角部K1の近傍の位置で、且つこの位置から各脚部12a,12b,12c,12dに対応する各荷重センサ2a,2b,2c,2dまでの距離がそれぞれ異なる位置に予め設定されている。
テスト荷重付与位置P2は、平面視におけるセンサ配置位置5aに対応する支持面101上の上面位置6aから距離L1だけ離れている。
また、テスト荷重付与位置P2は、平面視におけるセンサ配置位置5bに対応する支持面101上の上面位置6bから距離L2だけ離れている。
更に、テスト荷重付与位置P2は、平面視におけるセンサ配置位置5cに対応する支持面101上の上面位置6cから距離L3だけ離れている。
更にまた、テスト荷重付与位置P2は、平面視におけるセンサ配置位置5dに対応する支持面101上の上面位置6dから距離L4だけ離れている。
図例では、各距離L1,L2,L3,L4は、テスト荷重付与位置P2と各上面位置6a,6b,6c,6dとの中心間の距離としている。
即ち、所定のテスト荷重付与位置P2は、距離L1よりも、距離L3が長くなるように設定されている。更に距離L3よりも、距離L2が長くなるように設定されている。更にまた距離L2よりも、距離L4が長くなるように設定されている。
このように設定された所定のテスト荷重付与位置P2に荷重を加えると、判定装置3は、テスト荷重付与位置P2との距離が最も近いベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cからの出力信号S3を最初に取得する。判定装置3は、次に足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bからの出力信号S2を取得する。判定装置3は、3番目にベッド1の頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dからの出力信号S4を取得する。判定装置3は、最後に足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aからの出力信号S1を取得することとなる。
図は省略するが、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dで取得された入力信号の荷重の変動が、入力信号N1、入力信号N3、入力信号N2、入力信号N4の順であるとする。この場合、判定装置3は、入力信号N1がベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cの出力信号S3であると関連付ける。また判定装置3は、入力信号N2がベッド1の頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dの出力信号S4であり、入力信号N3はベッド1の足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bの出力信号S2であると関連付ける。更に、判定装置3は、入力信号N4がベッド1の足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aの出力信号S1であることを関連付けることができる。
〈第一実施形態の効果〉
本実施形態から明らかなように、判定装置3は、人を支持する支持面101,102と支持面101,102の下に設けられた弾力を有する層とを有するマットレス10を備えたベッド1,1Aに加わる荷重を検知するために予め定められた複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dにそれぞれ配置される複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dと、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dからそれぞれ出力される複数の出力信号S1,S2,S3,S4を取得し、複数の出力信号S1,S2,S3,S4にそれぞれ対応した複数の入力信号N1,N2,N3,N4を出力する第一取得部30a、第二取得部30b、第三取得部30c、第四取得部30dと、第一取得部30a、第二取得部30b、第三取得部30c、第四取得部30dによって出力された複数の入力信号N1,N2,N3,N4を取得し、かつ、支持面101,102に予め設定されテスト荷重が加えられるテスト荷重付与位置P1,P2にテスト荷重が加えられたとき、取得した複数の入力信号N1,N2,N3,N4に基づいて、テスト荷重によって複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dに加わる荷重が変動するタイミングをそれぞれ検出する荷重変動タイミング検出部35と、荷重変動タイミング検出部35によって検出されたタイミングに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付けする関連付け部36と、を備えている。
これによれば、荷重変動タイミング検出部35は、予め設定されたテスト荷重付与位置P1,P2にテスト荷重が加えられたとき、取得した各入力信号N1,N2,N3,N4において荷重の変動するタイミングを検出することができる。また、テスト荷重付与位置P1,P2と複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとは、予め設定されているため、テスト荷重によって複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dに加わる荷重が変動するタイミングは、予め把握することが可能となる。その結果、荷重の変動するタイミングを判別することが可能である。これを利用すれば、関連付け部36は、荷重変動タイミング検出部35によって検出されたタイミングに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付けすることができる。
即ち、入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングは、テスト荷重付与位置P1,P2とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が遠くなれば、入力信号の荷重が変動するタイミングが遅くなる。このことから、判定装置3は、入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングの順序により、入力信号N1,N2,N3,N4が何れのセンサ配置位置5a,5b,5c,5dに配置された荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4であるのか判定することができる。
従って、従来技術のように重心位置を算出する必要がなく、CPUなどの処理の負担を軽減することができ、効率のよい判定が可能である。また、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングが分かればよく、荷重が変動するタイミングはテスト荷重付与位置P1,P2にテスト荷重を加えることで必然に検出され得るので、テスト荷重付与位置P1,P2にテスト荷重を加えたことを示す操作が不要で、判定作業が簡便である。
また、本実施形態において、ベッド1の支持面101は、平面視で長方形であり、支持面101の4箇所の角部K1,K2,K3,K4がそれぞれ複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dと対応する構成とされ、テスト荷重付与位置P1は、支持面101の4箇所の角部K1,K2,K3,K4の何れかに設定した。
これによれば、テスト荷重付与位置P1と複数の各センサ配置位置5a,5b,5c,5dとの距離が互いに異なる距離となる。従って、テスト荷重による各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の変動タイミングの差異が確実に生じるので、効率よく入力信号N1,N2,N3,N4と出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付けを行うことができる。
更に、本実施形態の他の構成において、ベッド1Aの支持面102は、平面視で正方形であり、支持面102の4箇所の角部K1,K2,K3,K4がそれぞれ複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dと対応する構成とされ、テスト荷重付与位置P2は、支持面102の4箇所の角部K1,K2,K3,K4の位置の何れかの角部K1,K2,K3,K4付近で且つ複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとテスト荷重付与位置P2との各距離が互いに異なる位置に設定した。
これによれば、テスト荷重による各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の変動タイミングの差異が確実に生じるので、正方形の支持面102を有するベッド1Aにおいても効率よく入力信号N1,N2,N3,N4と出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付けを行うことができる。
〈第二実施形態〉
次に本発明の第二実施形態について説明する。
本実施形態の判定装置3Aは、取得した各入力信号N1,N2,N3,N4の変動のタイミングおよび各荷重センサ2a,2b,2c,2dに加えられた荷重の大きさに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う構成である。尚、本実施形態の基本構成は第一実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明し、図における同一部材は同一符号で示し、それらの説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の判定装置3Aは、センサ荷重検出部37を備えている。センサ荷重検出部37は、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dにより取得した各入力信号N1,N2,N3,N4に応じて各荷重センサ2a,2b,2c,2dに加えられた荷重の大きさを検出する。そして、関連付け部36は、荷重変動タイミング検出部35による各入力信号N1,N2,N3,N4の変動タイミング、および、センサ荷重検出部37により検出された各荷重センサ2a,2b,2c,2dの荷重の大きさに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う。
本実施形態におけるセンサ判定の作業手順は、第一実施形態と同様に、作業者がセンサ判定を実行するように入力装置4を操作することで開始される。その後、作業者は、ベッド1の支持面101,102(図4、図7)の所定のテスト荷重付与位置P1,P2(図4、図7)にテスト荷重を加える。これによりセンサ判定が実行される。
センサ判定は、図9に示す第二センサ判定処理により制御される。第二センサ判定処理において、判定装置3Aは、先ず、入力装置4から判定開始操作信号を受信したか否かを判定する(S20)。否定判定であれば(S20:NO)、判定装置3Aは、処理を終了する。肯定判定(S20:YES)であれば、判定装置3Aは、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dを介して取得された各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重をそれぞれオフセットする処理を行う(S21)。これにより、判定装置3Aは、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重を見かけ上「ゼロ」に設定する。
その後、判定装置3Aは、作業者により所定のテスト荷重付与位置P1にテスト荷重が加えられ、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dで取得したテスト荷重に対応する各入力信号N1,N2,N3,N4が有るか否かを判定する(S22)。ここで否定判定であれば(S22:NO)、判定装置3Aは、テスト荷重に対応する全ての入力信号N1,N2,N3,N4が有るまで本処理を繰り返す。
テスト荷重に対応する全ての入力信号N1,N2,N3,N4が有れば(S22:YES)、判定装置3Aは、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の変動が発生したタイミングの順序を確認する(S23;変動タイミング確認処理(荷重変動タイミング検出部35))。次に、判定装置3Aは、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさを確認する(S24;荷重確認処理(センサ荷重検出部37))。
その後、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングと、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさと、に基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う(S25;信号関連付け処理(関連付け部36))。
即ち、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が近ければ、テスト荷重は、遠い場合と比較して、センサまでの到達に時間がかからないので、入力信号の荷重が変動するタイミングが早くなる。一方、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が遠ければ入力信号の荷重が変動するタイミングが遅くなる。即ち、遠くなるにつれて荷重が変動するタイミングが遅くなる。
更に、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が近ければ、テスト荷重は、遠い場合と比較して、荷重の減衰が少なく済むので、入力信号の荷重が大きくなる。一方、テスト荷重は、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が遠ければ、荷重の減衰が大きくなるので、入力信号の荷重が小さくなる。即ち、遠くなるにつれて荷重が小さくなる。
これらのことから、判定装置3Aは、入力信号N1,N2,N3,N4が何れのセンサ配置位置5a,5b,5c,5dに配置された荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4であるのか判定することができる。
そして、判定装置3Aは、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けした結果、即ち、各入力信号N1,N2,N3,N4が何れの脚部12a,12b,12c,12dの荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4であるかの情報を、生体情報検出装置Tによる重心位置の算出や生体情報の検出に用いられる情報として算出部31に設定せしめる(S26;信号設定処理)。その後、判定装置3Aは、処理を終了する。
本実施形態において、第一実施形態の第一センサ判定例(図4、図6)と同様にベッド1のセンサ判定を行う場合、図4を参照して、テスト荷重付与位置P1にテスト荷重を加えると、判定装置3Aは、第一実施形態と同様の順序で、荷重センサ2cからの出力信号S3、荷重センサ2dからの出力信号S4、荷重センサ2bからの出力信号S2、荷重センサ2aからの出力信号S1を取得することとなる。
そして、各出力信号S1,S2,S3,S4の荷重の大きさは、テスト荷重付与位置P1との距離が最も近いベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cからの出力信号S3の荷重が最も大きくなる。以下、出力信号S1,S2,S4の荷重は、頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dからの出力信号S4の荷重、ベッド1の足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bからの出力信号S2の荷重、最後に足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aからの出力信号S1の荷重へと順に小さくなる。
そして図6を参照して、実際に、テスト荷重作用時点から時間TM1経過後の最も早い第一時刻t1に入力信号N1の荷重の変動があり、その荷重が最も大きい荷重であれば、判定装置3Aは、入力信号N1がベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cの出力信号S3であると関連付ける。
次に、テスト荷重作用時点から時間TM2経過した2番目の第二時刻t2に入力信号N2の荷重の変動があり、その荷重が2番目に大きい荷重であれば、判定装置3Aは、入力信号N2がベッド1の頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dの出力信号S4であると関連付ける。
次に、テスト荷重作用時点から時間TM3経過後の3番目の第三時刻t3に入力信号N3の荷重の変動があり、その荷重が3番目に大きい荷重であれば、判定装置3Aは、入力信号N3がベッド1の足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bの出力信号S2であると関連付ける。
最後に、テスト荷重作用時点から時間TM4経過後の第四時刻t4に入力信号N4の荷重の変動があり、その荷重が最も小さい荷重であれば、判定装置3Aは、入力信号N4がベッド1の足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aの出力信号S1であると関連付ける。
尚、本実施形態において、第一実施形態の第二センサ判定例と同様に正方形の支持面102を有するベッド1Aのセンサ判定を行うことも可能である。
〈第二実施形態の効果〉
本実施形態の判定装置3Aは、各入力信号N1,N2,N3,N4に基づいて各荷重センサ2a,2b,2c,2dに加えられた荷重の大きさを検出するセンサ荷重検出部37を備え、関連付け部36は、テスト荷重付与位置P1,P2にテスト荷重が作用されたとき、荷重変動タイミング検出部35によって検出された荷重が変動するタイミング、および、センサ荷重検出部37により検出された荷重の大きさに基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付ける。
本実施形態によれば、第一実施形態と同様に、センサ判定の判定操作が簡便にできる効果を奏する上、次の効果を発揮することができる。即ち、入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングは、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が遠ければ、入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングが遅くなる。更に、テスト荷重の検出は、テスト荷重付与位置P1とセンサ配置位置5a,5b,5c,5dとの間の距離が遠くなれば小さくなる。
これらのことから、荷重の変動のタイミングの検出と荷重の検出を組み合わせて関連付けを行うことにより、判定装置3Aは、入力信号N1,N2,N3,N4と荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4との正確な関連付けを行うことができる。
〈第三実施形態〉
本発明の第三実施形態について説明する。本実施形態は、次のような構成でセンサ判定が行われる。
図1を参照し、ヘッドボード13を有するベッド1では、重心がヘッドボード13を有するベッド1の頭側(ベッド1の長さ方向、即ち、前後方向の前側)に偏っている。そこで本実施形態のセンサ判定は、重心が偏ったベッド1の頭側の荷重センサ2c,2dからの出力信号S3,S4に対応する入力信号N1,N2(図10参照)と、重心が偏った反対側のベッド1の足側の荷重センサ2a,2bからの出力信号S1,S2に対応する入力信号N3,N4(図10参照)と、に入力信号のグループ分けを行う。このようにグループ分けした上で、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う構成である。尚、本実施形態の基本構成は第二実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明し、図における同一部材は同一符号で示し、それらの説明を省略する。
図1を参照し、ヘッドボード13を有するベッド1の頭側は、第一のセンサ配置位置5a,5bを備える。第一のセンサ配置位置5a,5bは、複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dのうち少なくともベッド1の重心の偏った側の部位に設けられた位置である。第一のセンサ配置位置5a,5bには、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dのうち第一の荷重センサ2c,2dが配置されている。第一の荷重センサ2c,2dは、第一のセンサ配置位置5a,5bに配置されたセンサである。
例えば、第一のセンサ配置位置5aは、ベッド1の頭側の一方の脚部12aの下端に設けられている。第一のセンサ配置位置5aには、第一の荷重センサ2cが配置されている。
また、第一のセンサ配置位置5bは、ベッド1の頭側の他方の脚部12bの下端に設けられている。第一のセンサ配置位置5bには、第一の荷重センサ2dが配置されている。
一方、ベッド1の足側は、第二のセンサ配置位置5c,5dを備える。第二のセンサ配置位置5c,5dは、複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dのうち少なくともベッド1の重心の偏った側と反対側の部位に設けられた位置である。第二のセンサ配置位置5c,5dには、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dのうち第二の荷重センサ2a,2bが配置されている。第二の荷重センサ2a,2bは、第二のセンサ配置位置5c,5dに配置されたセンサである。
例えば、第二のセンサ配置位置5cは、ベッド1の足側の一方の脚部12cの下端に設けられている。第二のセンサ配置位置5cには、第二の荷重センサ2bが配置されている。
また、第二のセンサ配置位置5dは、ベッド1の足側の他方の脚部12dの下端に設けられている。第二のセンサ配置位置5dには、第二の荷重センサ2aが配置されている。
図10に示すように、本実施形態の判定装置3Bは、入力信号グループ分け実行部38を備えている。入力信号グループ分け実行部38は、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dにより取得した各入力信号N1,N2,N3,N4を第一のグループと、第二のグループとにグループ分けするものである。入力信号グループ分け実行部38は、各入力信号N1,N2,N3,N4のうちの第一の入力信号N1,N2を、第一のグループとする。第一の入力信号N1,N2は、第一の荷重センサ2c,2dからの出力信号S3,S4に対応する入力信号である。第一のグループは、ベッド1の重心の偏った側の部位の入力信号のグループである。
入力信号グループ分け実行部38は、各入力信号N1,N2,N3,N4のうちの第二の入力信号N3,N4を、第二のグループとする。第二の入力信号N3,N4は、第二の荷重センサ2a,2bからの出力信号S1,S2に対応する入力信号である。第二のグループは、ベッド1の重心の偏った反対側の部位の入力信号のグループである。
例えば、入力信号グループ分け実行部38は、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさに応じ、荷重の大きな入力信号N1,N2を第一のグループとする。一方、入力信号N1,N2に比べて荷重の小さい入力信号N3,N4を第二のグループとする。
そして関連付け部36は、荷重変動タイミング検出部35による各入力信号N1,N2,N3,N4の変動タイミングと、センサ荷重検出部37による各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさと、入力信号グループ分け実行部38による各入力信号N1,N2,N3,N4のグループ分けと、に基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う。
本実施形態におけるセンサ判定の作業手順は、第二実施形態と同様に、作業者がセンサ判定を実行するように入力装置4を操作することで開始される。その後、作業者は、ベッド1の支持面の所定のテスト荷重付与位置P1(図4参照)にテスト荷重を加える。これによりセンサ判定が実行される。
センサ判定は、図11に示す第三センサ判定処理により制御される。第三センサ判定処理では、先ず、判定装置3Bは、入力装置4から判定開始操作信号を受信したか否かを判定する(S30)。否定判定であれば(S30:NO)、判定装置3Bは、処理を終了する。肯定判定(S30:YES)であれば、判定装置3Bは、各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの出力信号S1,S2,S3,S4に対応する現在の各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさを確認する(S31;初期荷重確認処理(センサ荷重検出部37))。この場合、荷重の大きさの確認は、判定装置3Bの電源を投入後の所定時間が経過した後で、各入力信号N1,N2,N3,N4が安定した状態で行う。
続いて、判定装置3Bは、現在の各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさに応じて、ベッド1の重心の偏った側の荷重が大きい入力信号N1,N2を第一のグループとする。また、判定装置3Bは、ベッド1の重心の偏った反対側の部位の荷重が小さい入力信号N3,N4を第二のグループとするグループ分けを行う(S32;入力信号グループ分け処理(入力信号グループ分け実行部38))。
次に、判定装置3Bは、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重をそれぞれオフセットする処理を行う(S33;入力信号オフセット処理)。これにより、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重を見かけ上「ゼロ」に設定する。
その後、判定装置3Bは、作業者により所定のテスト荷重付与位置P1にテスト荷重が加えられ、第一乃至第四取得部30a,30b,30c,30dで取得した各入力信号N1,N2,N3,N4が有るか否かを判定する(S34)。ここで否定判定であれば(S34:NO)、判定装置3Bは、テスト荷重に対応する全ての入力信号N1,N2,N3,N4が有るまで本処理を繰り返す。
テスト荷重に対応する全ての入力信号N1,N2,N3,N4が有れば(S34:YES)、判定装置3Bは、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の変動のタイミングの順序を確認する(S35;変動タイミング確認処理(荷重変動タイミング検出部35))。次に、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさを確認する(S36;荷重確認処理(センサ荷重検出部37))。その後、ベッド1の重心の偏った側の部位の入力信号N1,N2およびベッド1の重心の偏った反対側の部位の入力信号N3,N4に関する第一のグループと第二のグループとのグループ分けと、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重が変動するタイミングと、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさと、に基づいて、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを行う(S37;信号関連付け処理(関連付け部36))。
そして、判定装置3Bは、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けした結果を、算出部31に設定せしめる(S38;信号設定処理)。その後、判定装置3Bは、処理を終了する。
次に、判定装置3Bが、図4に示すベッド1のセンサ判定を行う判定例について説明する。ベッド1は、その重心がヘッドボード13を有する頭側に偏っている。
先ず、判定装置3Bは、電源投入から所定の時間経過した後、各入力信号N1,N2,N3,N4が安定した状態で、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさを検出する。この場合、ベッド1の頭側に配置された荷重センサ2c,2dに対応する入力信号N1,N2(図10参照)の荷重が、ベッド1の足側に配置された荷重センサ2a,2bに対応する入力信号N3,N4(図10参照)の荷重よりも大きい。
従って、判定装置3Bは、入力信号N1,N2が荷重センサ2c,2dの何れかに対応する入力であると認識する。これにより、入力信号N1,N2は第一のグループとされる。一方、入力信号N3,N4は第二のグループとされる。
そして、テスト荷重付与位置P1にテスト荷重が加えられると、判定装置3は、テスト荷重付与位置P1との距離が最も近いベッド1の頭側の一方の脚部12aに配置された荷重センサ2cからの出力信号S3を最初に取得することとなる。
そして、実際の荷重の変動タイミングの検出において、判定装置3Bは、最初に、入力信号N1の荷重の変動タイミングを検出すると、入力信号N1がベッド1の頭側の一方の脚部12aに対応する荷重センサ2cからの出力信号S3であると関連付ける。
また、判定装置3Bは、入力信号N1がベッド1の頭側の一方の荷重センサ2cからの出力信号S3であると関連付けたことにより、同じ第一のグループの残りの入力信号N2が、ベッド1の頭側の他方の脚部12bに対応する荷重センサ2dからの出力信号S4であると関連付けることができる。
更に、判定装置3Bは、テスト荷重によって、テスト荷重付与位置P1との距離が最も遠いベッド1の足側の他方の脚部12dに配置された荷重センサ2aからの出力信号S1を最後に取得することとなる。
そして、実際の荷重の変動タイミングの検出において、判定装置3Bは、最後に、入力信号N4の荷重の変動タイミングを検出すると、入力信号N4がベッド1の足側の他方の脚部12dに対応する荷重センサ2aからの出力信号S1であると関連付ける。
その後、判定装置3Bは、入力信号N4がベッド1の足側の他方の荷重センサ2aからの出力信号S1であると関連付けたことにより、同じ第二のグループの残りの入力信号N3が、ベッド1の足側の一方の脚部12cに対応する荷重センサ2bからの出力信号S2であると関連付けることができる。
このように判定を行う、判定装置3Bは、ヘッドボード13と正方形の支持面102(図7参照)を有するベッド1Aのセンサ判定にも有効である。
更に、判定装置3Bは、ヘッドボード13(図1参照)により重心がベッドの前後方向の前方に偏ったベッドのセンサ判定に限らず、例えば、ベッドの幅方向の片側で、ベッド下側に収納部などを備え、ベッドの重心がベッド幅方向の片側に偏ったベッドのセンサ判定を行うことができる。
〈第三実施形態の効果〉
本実施形態において、ベッド1,1Aは、ベッド1,1Aの長さ方向又は幅方向に重心が偏った構成である。ベッド1,1Aの重心の偏った側の部位は、複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dのうち少なくとも第一のセンサ配置位置5a,5bを備え、第一のセンサ配置位置5a,5bには複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dのうち第一の荷重センサ2c,2dが配置されている。ベッド1,1Aの重心の偏った側と反対側の部位は、複数のセンサ配置位置5a,5b,5c,5dのうち少なくとも第二のセンサ配置位置5c,5dを備え、第二のセンサ配置位置5c,5dには複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dのうち第二の荷重センサ2a,2bが配置されている。そして、本実施形態の判定装置3Bは、各入力信号N1,N2,N3,N4のうちの第一の荷重センサ2c,2dからの出力信号S3,S4に対応する入力信号である第一の入力信号N1,N2をベッド1,1Aの重心の偏った側の部位の入力信号のグループである第一のグループと、各入力信号N1,N2,N3,N4のうちの第二の荷重センサ2a,2bからの出力信号S1,S2に対応する入力信号である第二の入力信号N3,N4をベッド1,1Aの重心の偏った側と反対側の部位の入力信号のグループである第二のグループと、にグループ分けを実行する入力信号グループ分け実行部38を備えている。
これによれば、判定装置3Bは、入力信号グループ分け実行部38により複数の入力信号N1,N2,N3,N4のうちのベッド1,1Aの重心の偏った側の入力信号N1,N2,と、ベッド1,1Aの重心の偏った側と反対側の入力信号N3,N4とをグループ分けする。そして判定装置3Bは、入力信号N1,N2,N3,N4のグループ分けと、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の変動のタイミングと、各入力信号N1,N2,N3,N4の荷重の大きさ、とで入力信号N1,N2,N3,N4と出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付ける。従って、テスト荷重付与位置P1,P2と複数の各センサ配置位置5a,5b,5c,5dとの距離が相違していなくても、入力信号N1,N2,N3,N4と出力信号S1,S2,S3,S4とを関連付けを正確に行うことができる。特に、正方形の支持面102を有するベッド1Aにおいて、テスト荷重付与位置P2を支持面102の何れかの角部K1,K2,K3,K4に設定した場合でも信号の関連付けを確実に行うことができる。
〈第四実施形態〉
次に、本発明の第四実施形態について説明する。本実施形態の基本構成は第一実施形態のそれと同一であり、第一実施形態との相違点を中心に説明し、図における同一部材は同一符号で示し、それらの説明を省略する。
第四実施形態の判定装置3Cは、図13に示すように、上述した第一実施形態の判定装置3に対して、荷重正負導出部39、変更可能性検出部40および通知部41をさらに備えている。
荷重正負導出部39は、複数の入力信号N1,N2,N3,N4から、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dによって検出された複数の荷重である複数の検出荷重の各々についての正負を導出するものである。荷重正負導出部39は、各取得部30a,30b,30c,30dから出力された複数の入力信号N1,N2,N3,N4を取得する。
複数の検出荷重は、各入力信号N1,N2,N3,N4に応じて算出される。各入力信号N1,N2,N3,N4がそれぞれ大きくなるにしたがって、複数の検出荷重がそれぞれ大きくなる。また、各入力信号N1,N2,N3,N4がそれぞれゼロである場合、複数の検出荷重がそれぞれゼロである。よって、検出荷重がゼロより大きい場合、検出荷重が正の荷重であると導出される。一方、検出荷重がゼロより小さい場合、すなわち、検出荷重がマイナスである場合、検出荷重が負の荷重であると導出される。荷重正負導出部39の導出結果は、変更可能性検出部40に出力される。
変更可能性検出部40は、複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あると荷重正負導出部39によって導出された場合、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置を変更された可能性である変更可能性を検出するものである。脚部12a,12b,12c,12dに荷重センサ2a,2b,2c,2dが配置され、かつ、支持面101に人が乗っていない場合に、各入力信号N1,N2,N3,N4がゼロとなるように処理(上述した入力信号オフセット処理)されている。よって、複数の検出荷重のうち二つ以上が負の荷重である場合、例えば部屋の模様替え等によってベッド1が持ち上げられて、脚部12a,12b,12c,12dと荷重センサ2a,2b,2c,2dとが離れた可能性が考えられる。
ベッド1が持ち上げられた後にベッド1が再度設置された場合、センサ配置位置5a,5b,5c,5dに荷重センサ2a,2b,2c,2dがそれぞれ再度配置されるため、ベッド1が持ち上げられる前の複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置とベッド1が持ち上げられた後の複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置とが異なっていることが考えられる。すなわち、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置を変更された可能性である変更可能性があると考えられる。変更可能性検出部40の検出結果は、通知部41に出力される。
通知部41は、関連付け部36によって各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが関連付けされた状態において変更可能性検出部40によって変更可能性が検出された場合、テスト荷重をテスト荷重付与位置P1に加える旨を作業者に通知するものである。
複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が変更された場合、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けが変更されているため、生体情報検出装置Tによる重心位置の算出や生体情報の検出が精度よく行われない。すなわち、この場合、各脚部12a,12b,12c,12dに対応する各荷重センサ2a,2b,2c,2dの各出力信号S1,S2,S3,S4と各入力信号N1,N2,N3,N4との関連付けを再度行う必要がある。
よって、変更可能性が検出された場合、上述したセンサ判定が実行されるように、通知部41は、テスト荷重をテスト荷重付与位置P1に加える旨を作業者に通知する。具体的には、センサ判定を作業者に実行させる旨を入力装置4に表示させる信号が、通知部41から通信装置34に出力される。
次に、判定装置3Cによって実行される変更可能性検出制御について、図14のフローチャートを用いて説明する。変更可能性検出制御は、上述したセンサ判定の制御が実行された後に、変更可能性の有無を検出し、変更可能性が検出された場合にセンサ判定を作業者に改めて実行させる制御である。
判定装置3Cは、先ず、複数の検出荷重の各々について正負を導出する(S40;検出荷重正負導出処理(荷重正負導出部39))。続けて、判定装置3Cは、複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あるか否かを判定する(S41;変更可能性検出部40)。
ベッド1が持ち上げられていない場合、複数の検出荷重の各々がゼロ以上であるため、複数の検出荷重の各々は、ゼロまたは正の荷重であると導出される。この場合、否定判定であるため(S41:NO)、判定装置3Cは、検出荷重正負導出処理(S40)を繰り返し実行する。
一方、ベッド1が持ち上げられた場合、上述したように、複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あると導出される。この場合、肯定判定であるため(S41:YES)、判定装置3Cは、変更可能性を検出する(S42;変更可能性検出部40)。
さらに、判定装置3Cは、テスト荷重をテスト荷重付与位置P1に加える旨を作業者に通知する(S43;通知処理(通知部41))。これにより、センサ判定を作業者に実行させる旨が入力装置4に表示される。この表示に従って、作業者がセンサ判定を改めて実行した場合、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けが行われる。
〈第四実施形態の効果〉
本実施形態の判定装置3Cは、複数の入力信号N1,N2,N3,N4から、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dによって検出された複数の荷重である複数の検出荷重の各々についての正負を導出する荷重正負導出部39と、複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あると荷重正負導出部39によって導出された場合、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置を変更された可能性である変更可能性を検出する変更可能性検出部40と、関連付け部36によって各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが関連付けされた状態において変更可能性検出部40によって変更可能性が検出された場合、テスト荷重をテスト荷重付与位置P1に加えるように作業者に通知する通知部41と、をさらに備えている。
これによれば、例えばベッド1が持ち上げられたことにより、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置を変更された可能性がある場合、作業者に対してセンサ判定を改めて実行するように通知される。作業者によってセンサ判定が実行されることにより、各脚部12a,12b,12c,12dに対応する各荷重センサ2a,2b,2c,2dの各出力信号S1,S2,S3,S4と各入力信号N1,N2,N3,N4との関連付けが再度行われる。よって、生体情報検出装置Tは、重心位置の算出や生体情報の検出を継続して精度よく行うことができる。
〈第五実施形態〉
次に、本発明の第五実施形態について説明する。本実施形態の基本構成は第四実施形態のそれと同一であり、第四実施形態との相違点を中心に説明し、図における同一部材は同一符号で示し、それらの説明を省略する。
第五実施形態の判定装置3Dは、図15に示すように、上述した第四実施形態の判定装置3Cに対して、荷重分布導出部42、記憶部43、比較値導出部44および比較値判定部45をさらに備えている。また、第五実施形態の判定装置3Dは、上述した第四実施形態の判定装置3Cに対して、通知部41を備えない。
荷重分布導出部42は、使用者が離床した場合、使用者が離床した時点の直前の支持面101の荷重分布である離床前荷重分布を、複数の入力信号N1,N2,N3,N4から導出するものである。荷重分布導出部42は、複数の入力信号N1,N2,N3,N4から複数の検出荷重ひいては支持面101の荷重分布を導出する。荷重分布は、例えば支持面101上における荷重の重心位置、重心位置における荷重の大きさ、および、荷重が作用している支持面101上の範囲を示す。
離床前荷重分布は、具体的には、使用者が離床した時点から所定時間(例えば1秒)前の時点の荷重分布である。使用者が離床した時点は、荷重分布の重心位置における荷重の大きさが正の荷重からゼロとなった時点に相当する。荷重分布導出部42は、使用者が離床した時点を検出した時、離床前荷重分布を記憶部43に出力する。
記憶部43は、荷重分布導出部42によって導出された離床前荷重分布を時系列に記憶するものである(詳細は後述する)。
比較値導出部44は、変更可能性検出部40によって変更可能性が検出された後に記憶部43に離床前荷重分布が記憶された場合、記憶部43に記憶された離床前荷重分布のうち、変更可能性検出部40によって変更可能性が検出された時点である第一時点より前の離床前荷重分布に対して、第一時点より後の離床前荷重分布を比較した値である比較値を導出するものである。
変更可能性の検出結果は、本第五実施形態においては、変更可能性検出部40から記憶部43を介して比較値導出部44に入力される(詳細は後述する)。また、第一時点より前の離床前荷重分布および第一時点より後の離床前荷重分布は、記憶部43から比較値導出部44に出力される。本実施形態において、第一時点より前の離床前荷重分布は、記憶部43に時系列に記憶された離床前荷重分布のうち第一時点より直前の離床前荷重分布である。また、第一時点より後の離床前荷重分布は、記憶部43に時系列に記憶された離床前荷重分布のうち第一時点より直後の離床前荷重分布である。
比較値は、第一時点より前の離床前荷重分布に対する、第一時点より後の離床前荷重分布における、例えば、各離床前荷重分布の重心位置の間の距離、各離床前荷重分布の重心位置の荷重の大きさの変化率、もしくは、各離床前荷重分布の面積の変化率、または、これらを組み合わせたものである。比較値導出部44によって導出された比較値は、比較値判定部45に出力される。
比較値判定部45は、比較値導出部44によって導出された比較値が所定値以上であるか否かを判定するものである。比較値が各離床前荷重分布の重心位置の間の距離である場合、所定値は所定距離である。また、比較値が各離床前荷重分布の重心位置の荷重の大きさの変化率である場合、所定値は、第一所定変化率である。さらに、比較値が各離床前荷重分布の面積の変化率である場合、所定値は、第二所定変化率である。所定値は、予め実験等により実測されて導出されている。比較値判定部45の判定結果は、関連付け部36に出力される。
また、本実施形態における関連付け部36は、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが関連付けされた状態において、比較値判定部45によって比較値が所定値以上であると判定された場合、第一時点より後の離床前荷重分布に対して各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連を変更することにより得られる荷重分布が、第一時点より前の離床前荷重分布に近付くように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを再度関連付けする。具体的には、比較値が、各離床前荷重分布の重心位置の間の距離である場合、関連付け部36は、第一時点より前の離床前荷重分布の重心位置から、第一時点より後の離床前荷重分布の重心位置までの距離を小さく(例えば最小に)して所定値より小さくするように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを再度関連付けする。
次に、判定装置3Dによって実行される再関連付け制御について、図16のフローチャートを用いて説明する。再関連付け制御は、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが関連付けられている状態において変更可能性が検出された場合、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを再度関連付けする制御である。上述したセンサ判定が実行された後に、再関連付け制御が実行される。
判定装置3Dは、先ず、S50,S51,S52の処理を順に実行する。S50,S51,S52の処理は、図14に示す上述した第四実施形態の変更可能性検出制御におけるS40,S41,S42の処理とそれぞれ同じ処理である。そして、判定装置3Dは、変更可能性を検出した場合、変更可能性がある旨を記憶する(S53;第一記憶処理(記憶部43))。なお、判定装置3Dによって変更可能性が検出された時点(S52)が、上述した第一時点に相当する。
また、判定装置3Dは、S50〜S53の処理と、S54〜S58の処理とを並行に実行する。判定装置3Dは、支持面101の荷重分布を導出する(S54;荷重分布導出処理(荷重分布導出部42))。続けて、判定装置3Dは、使用者が離床したか否かを確認する(S55;荷重分布導出部42)。使用者が離床していない場合、重心位置における荷重の大きさが正の荷重のままであることにより、否定判定となるため(S55:NO)、荷重分布導出処理(S54)と本処理(S55)とを繰り返し実行する。
一方、使用者が離床した場合、重心位置における荷重の大きさが正の荷重からゼロとなることにより、肯定判定となるため(S55:YES)、使用者が離床した時点の直前の支持面101の荷重分布を離床前荷重分布として記憶する(S56;第二記憶処理(記憶部43))。
さらに、判定装置3Dは、変更可能性についての情報を取得する(S57;取得処理)。この時点において、変更可能性がある旨が記憶部43に記憶されている場合、変更可能性がある旨の情報が取得される。一方、この時点において、変更可能性がある旨が記憶部43に記憶されていない場合、変更可能性がある旨の情報が取得されない。
続けて、判定装置3Dは、変更可能性が検出されたか否かを判定する(S58)。変更可能性がある旨の情報が取得されない場合、否定判定であるため(S58:NO)、判定装置3Dは、プログラムをS54に戻す。このように、変更可能性が検出されない場合、判定装置3DによってS54からS58までが繰り返し実行されることにより、離床前荷重分布が時系列に記憶される。
一方、変更可能性がある旨の情報が取得された場合、肯定判定であるため(S58:YES)、判定装置3Dは、プログラムをS59に進める。なお、この時点において、最後に記憶された離床前荷重分布は、第一時点より後に記憶されたものとなる(詳細は後述する)。
判定装置3Dは、比較値を導出する(S59;比較値導出処理(比較値導出部44))。判定装置3Dは、記憶部43に時系列に記憶された複数の離床前荷重分布のうち、第一時点より直前の離床前荷重分布と第一時点より直後の離床前荷重分布とから、比較値を導出する。
続けて、判定装置3Dは、比較値が所定値以上であるか否かを判定する(S60;比較値判定部45)。第一時点の前後において複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が異なっていない場合、比較値が所定値より小さい(詳細は後述する)。この場合、否定判定であるため(S60:NO)、判定装置3DはプログラムをS50,S54に戻す。
一方、第一時点の前後において複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が異なっている場合、比較値が所定値以上となる(詳細は後述する)。この場合、肯定判定であるため(S60:YES)、判定装置3Dは、各入力信号N1,N2,N3,N4と各荷重センサ2a,2b,2c,2dからの各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けを再度行う(S61;再度信号関連付け処理(関連付け部36))。このとき、判定装置3Dは、比較値を小さくするように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを再度関連付けする。
次に、上述した再関連付け制御が実行された場合における判定装置3Dの動作について説明する。なお、この場合において、比較値は、各離床前荷重分布の重心位置の間の距離とする。
センサ判定が実行された後にベッド1が持ち上げられていない場合、在床状態の使用者が離床する毎に離床前荷重分布が記憶される(S50,S51,S54〜S58)。そして、部屋の模様替え等によってベッド1が持ち上げられたとき、変更可能性が検出されて(S52:第一時点)、変更可能性がある旨が記憶される(S53)。この時に最後に記憶されている離床前荷重分布が、第一時点より直前の離床前荷重分布に相当する。
さらに、第一時点の後に在床状態の使用者が離床した場合(S55)、離床前荷重分布が記憶されて(S56)、変更可能性がある旨が取得される(S57)。この第一時点の後に使用者が離床したときに記憶された離床前荷重分布が、第一時点より直後の離床前荷重分布に相当する。
使用者がベッド1から離床する位置は、部屋に対するベッド1の配置や使用者の習慣からおよそ同じであるため、第一時点の前後において複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が同じである場合、各離床前荷重分布の重心位置がおよそ同じである。この場合、比較値が所定値より小さいため(S60)、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連付けが行われない。
一方、使用者がベッド1から離床する位置がおよそ同じであるため、第一時点の前後において複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が異なっている場合、各離床前荷重分布の重心位置の間の距離が比較的大きくなる。この場合、比較値が所定値以上となるため(S60)、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが再度関連付けされる(S61)。このとき、第一時点より直後の離床前荷重分布に対して各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連を変更することにより得られる荷重分布における荷重の重心位置が、第一時点より直前の離床前荷重分布における荷重の重心位置に最も近付くように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが再度関連付けられる。
〈第五実施形態の効果〉
本実施形態の判定装置3Dは、複数の入力信号N1,N2,N3,N4から、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dによって検出された複数の荷重である複数の検出荷重の各々についての正負を導出する荷重正負導出部39と、複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あると荷重正負導出部39によって導出された場合、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置を変更された可能性である変更可能性を検出する変更可能性検出部40と、使用者が離床した場合、使用者が離床した時点の直前の支持面101の荷重分布である離床前荷重分布を、複数の入力信号N1,N2,N3,N4から導出する荷重分布導出部42と、荷重分布導出部42によって導出された離床前荷重分布を時系列に記憶する記憶部43と、変更可能性検出部40によって変更可能性が検出された後に記憶部43に離床前荷重分布が記憶された場合、記憶部43に記憶された離床前荷重分布のうち、変更可能性検出部40によって変更可能性が検出された時点である第一時点より前の離床前荷重分布に対して、第一時点より後の離床前荷重分布を比較した値である比較値を導出する比較値導出部44と、比較値導出部44によって導出された比較値が所定値以上であるか否かを判定する比較値判定部45と、をさらに備えている。関連付け部36は、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが関連付けされた状態において、比較値判定部45によって比較値が所定値以上であると判定された場合、第一時点より後の離床前荷重分布に対して各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4との関連を変更することにより得られる荷重分布が、第一時点より前の離床前荷重分布に近付くように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを再度関連付けする。
これによれば、判定装置3Dは、使用者が離床する時点の直前の荷重分布である離床前荷重分布を導出するとともに、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置を変更された変更可能性が検出された場合であって、変更可能性が検出された第一時点の前後において離床前荷重分布の比較値に所定値以上の変化があった場合、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とを自動的に再度関連付ける。具体的には、第一時点より直後の離床前荷重分布が、第一時点より直前の離床前荷重分布に近付くように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが再度関連付けられる。すなわち、例えばベッド1が持ち上げられたことにより、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が変更された場合においても、複数の荷重センサ2a,2b,2c,2dの配置が変更される前の状態となるように、各入力信号N1,N2,N3,N4と各出力信号S1,S2,S3,S4とが自動的に再度関連付けられる。よって、生体情報検出装置Tは、重心位置の算出や生体情報の検出を、自動的に継続して精度よく行うことができる。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、上述した各実施形態では、各荷重センサ2a,2b,2c,2dは、ベッドの各脚部12a,12b,12c,12dの下端に設けられて荷重を検知する構成であるが、これに限らず、ベッドフレーム11と各脚部12a,12b,12c,12dの中間に設けて荷重を検知する構成でもよい。更に、ベッドフレーム11とマットレス10の各角部K1,K2,K3,K4との間に設けて荷重を検知する構成でもよい。
また、荷重センサの一形態として、面状センサを用いる構成でもよい。面状センサは、マットレス10の表面を覆うように配置するシート状、またはマットレス10とベッドフレーム11との間に配置されるシート状に構成されている。面状センサは、長さ方向および幅方向に格子状に複数の部位に区画されている。そして、面状センサは、各部位に加わる荷重を検知し、部位毎に検知した荷重を出力する構成である。
本発明の前記の各実施形態では、テスト荷重付与位置P1,P2が判定装置3,3A,3B,3C,3Dにより予め決められているが、これに限らず、作業者が任意に設定する構成でもよい。この場合、作業者が入力装置4を操作して、任意のテスト荷重付与位置P1,P2を設定し、任意に設定されたテスト荷重付与位置P1,P2を判定装置3,3A,3B,3C,3Dに認識させる必要がある。
前記の各実施形態では、各荷重センサ2a,2b,2c,2dが判定装置3,3A,3B,3C,3Dに並列に接続され、各出力信号S1,S2,S3,S4を並列に通信する構成であるが、これに限らず、各荷重センサ2a,2b,2c,2dを判定装置3,3A,3B,3C,3Dに直列に接続し、各出力信号S1,S2,S3,S4を直列に通信する構成でもよい。この場合、判定装置3,3A,3B,3C,3Dでは、取得した入力信号を、直列に通信を行い、装置内の算出部、荷重変動タイミング検出部、センサ荷重検出部、入力信号グループ分け実行部等へ送るようにしてもよい。
また、第一時点より前の離床前荷重分布を、記憶部43に時系列に記憶された離床前荷重分布のうち第一時点より前の複数の離床前荷重分布としても良い。また、第一時点より後の離床前荷重分布を、記憶部43に時系列に記憶された離床前荷重分布のうち第一時点より後の複数の離床前荷重分布としても良い。この場合、比較値は、複数の離床前荷重分布の平均値から導出するようにしても良い。
また本発明の判定装置3,3A,3Bは、図12に示すように、平面視で略逆L字形の支持面103を有するソファベッド1B等の生体情報検出装置に適用できる。例えば、ソファベッド1Bは支持面103の複数の角部に対応する複数の脚部12a,12b,12c,12d,12e,12fを備え、この場合、生体情報検出装置は各脚部12a,12b,12c,12d,12e,12fに対応して配置された複数の荷重センサ2a,2b,2c,2d,2e,2fにより荷重を検知する構成を有する。
そして、判定装置3,3A,3Bは、脚部12cに対応する位置をテスト荷重付与位置P3とし、テスト荷重付与位置P3と各脚部12a,12b,12c,12d,12e,12fに対応するセンサ配置位置との距離が互いに異なるよう設定し、テスト荷重を加えることで、入力信号と各荷重センサ2a,2b,2c,2d,2e,2fの出力信号との関連付けを行う。
更に、本発明の判定装置3,3A,3B,3C,3Dは、ベッド1,1A、ソファベッド1Bに限らず、例えば、家具として、人が着座可能な椅子や人が着座可能なソファ等といった、人を支持する支持面と支持面の下に設けられた弾力を有する層とを有する敷物を備えた家具の生体情報検出装置に適用できる。
1,1A,1B:ベッド(家具)、12a,12b,12c,12d,12e,12f:脚部、101,102,103:支持面、2a:荷重センサ(第二の荷重センサ)、2b:荷重センサ(第二の荷重センサ)、2c:荷重センサ(第一の荷重センサ)、2d:荷重センサ(第一の荷重センサ)、2e,2f:荷重センサ、3,3A,3B,3C,3D:家具用入力信号判定装置(判定装置)、30a:第一取得部(取得部)、30b:第二取得部(取得部)、30c:第三取得部(取得部)、30d:第四取得部(取得部)、31:算出部、35:荷重変動タイミング検出部、36:関連付け部、37:センサ荷重検出部、38:入力信号グループ分け実行部、39:荷重正負導出部、40:変更可能性検出部、41:通知部、42:荷重分布導出部、43:記憶部、44:比較値導出部、45:比較値判定部、5a:センサ配置位置(第一のセンサ配置)、5b:センサ配置位置(第一のセンサ配置)、5c:センサ配置位置(第二のセンサ配置)、5d:センサ配置位置(第二のセンサ配置)、K1,K2,K3,K4:角部、N1:入力信号(第一の入力信号)、N2:入力信号(第一の入力信号)、N3:入力信号(第二の入力信号)、N4:入力信号(第二の入力信号)、P1,P2,P3:テスト荷重付与位置、S1,S2,S3,S4:出力信号、T:生体情報検出装置。

Claims (7)

  1. 人を支持する支持面と前記支持面の下に設けられた弾力を有する層とを有する敷物を備えた家具に加わる荷重を検知するために予め定められた複数のセンサ配置位置にそれぞれ配置される複数の荷重センサと、
    前記複数の荷重センサからそれぞれ出力される複数の出力信号を取得し、前記複数の出力信号にそれぞれ対応した複数の入力信号を出力する取得部と、
    前記取得部によって出力された前記複数の入力信号を取得し、かつ、前記支持面に予め設定されテスト荷重が加えられるテスト荷重付与位置に前記テスト荷重が加えられたとき、取得した前記複数の入力信号に基づいて、前記テスト荷重によって前記複数の荷重センサに加わる前記荷重が変動するタイミングをそれぞれ検出する荷重変動タイミング検出部と、
    前記荷重変動タイミング検出部によって検出された前記タイミングに基づいて、前記各入力信号と前記各出力信号とを関連付けする関連付け部と、
    を備えている家具用入力信号判定装置。
  2. 前記各入力信号に基づいて前記各荷重センサに加えられた荷重の大きさを検出するセンサ荷重検出部を備え、
    前記関連付け部は、前記タイミングおよび前記センサ荷重検出部により検出された前記荷重の大きさに基づいて、前記各入力信号と前記各出力信号とを関連付けする請求項1に記載の家具用入力信号判定装置。
  3. 前記家具の前記支持面は平面視で長方形であり、前記支持面の4箇所の角部の位置がそれぞれ前記複数のセンサ配置位置と対応する構成とされ、
    前記テスト荷重付与位置は、前記支持面の4箇所の前記角部の位置の何れかに設定されている請求項1又は2に記載の家具用入力信号判定装置。
  4. 前記家具の前記支持面は平面視で正方形であり、前記支持面の4箇所の角部の位置がそれぞれ前記複数のセンサ配置位置と対応する構成とされ、
    前記テスト荷重付与位置は、前記支持面の4箇所の前記角部の位置の何れかの前記角部の付近で且つ前記複数のセンサ配置位置と前記テスト荷重付与位置との各距離が互いに異なる位置に設定されている請求項1又は2に記載の家具用入力信号判定装置。
  5. 前記家具は、前記家具の長さ方向又は幅方向に重心が偏った構成であり、
    前記家具の前記重心の偏った側の部位は、前記複数のセンサ配置位置のうち少なくとも第一のセンサ配置位置を備え、前記第一のセンサ配置位置には前記複数の荷重センサのうち第一の荷重センサが配置され、
    前記家具の前記重心の偏った側と反対側の部位は、前記複数のセンサ配置位置のうち少なくとも第二のセンサ配置位置を備え、前記第二のセンサ配置位置には前記複数の荷重センサのうち第二の荷重センサが配置され、
    前記各入力信号のうちの前記第一の荷重センサからの出力信号に対応する入力信号である第一の入力信号を前記家具の前記重心の偏った側の部位の入力信号のグループである第一のグループと、前記各入力信号のうちの前記第二の荷重センサからの出力信号に対応する入力信号である第二の入力信号を前記家具の前記重心の偏った側と反対側の部位の入力信号のグループである第二のグループと、にグループ分けを実行する入力信号グループ分け実行部を備えている請求項1乃至4の何れか一項に記載の家具用入力信号判定装置。
  6. 前記複数の入力信号から、前記複数の荷重センサによって検出された複数の荷重である複数の検出荷重の各々についての正負を導出する荷重正負導出部と、
    前記複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あると前記荷重正負導出部によって導出された場合、前記複数の荷重センサの配置を変更された可能性である変更可能性を検出する変更可能性検出部と、
    前記関連付け部によって前記各入力信号と前記各出力信号とが関連付けされた状態において前記変更可能性検出部によって前記変更可能性が検出された場合、前記テスト荷重を前記テスト荷重付与位置に加えるように作業者に通知する通知部と、をさらに備えている請求項1または請求項2に記載の家具用入力信号判定装置。
  7. 前記複数の入力信号から、前記複数の荷重センサによって検出された複数の荷重である複数の検出荷重の各々についての正負を導出する荷重正負導出部と、
    前記複数の検出荷重のうち負の荷重が二つ以上あると前記荷重正負導出部によって導出された場合、前記複数の荷重センサの配置を変更された可能性である変更可能性を検出する変更可能性検出部と、
    使用者が離床した場合、前記使用者が離床した時点の直前の前記支持面の荷重分布である離床前荷重分布を、前記複数の入力信号から導出する荷重分布導出部と、
    前記荷重分布導出部によって導出された前記離床前荷重分布を時系列に記憶する記憶部と、
    前記変更可能性検出部によって前記変更可能性が検出された後に前記記憶部に前記離床前荷重分布が記憶された場合、前記記憶部に記憶された前記離床前荷重分布のうち、前記変更可能性検出部によって前記変更可能性が検出された時点である第一時点より前の前記離床前荷重分布に対して、前記第一時点より後の前記離床前荷重分布を比較した値である比較値を導出する比較値導出部と、
    前記比較値導出部によって導出された前記比較値が所定値以上であるか否かを判定する比較値判定部と、をさらに備え、
    前記関連付け部は、
    前記各入力信号と前記各出力信号とが関連付けされた状態において、前記比較値判定部によって前記比較値が前記所定値以上であると判定された場合、前記第一時点より後の前記離床前荷重分布に対して前記各入力信号と前記各出力信号との関連を変更することにより得られる荷重分布が、前記第一時点より前の前記離床前荷重分布に近付くように、前記各入力信号と前記各出力信号とを再度関連付けする請求項1または請求項2に記載の家具用入力信号判定装置。
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