JP2018053492A - トイレ装置 - Google Patents

トイレ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018053492A
JP2018053492A JP2016188655A JP2016188655A JP2018053492A JP 2018053492 A JP2018053492 A JP 2018053492A JP 2016188655 A JP2016188655 A JP 2016188655A JP 2016188655 A JP2016188655 A JP 2016188655A JP 2018053492 A JP2018053492 A JP 2018053492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
strain
toilet seat
generating body
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016188655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6855730B2 (ja
Inventor
智大 岩端
Tomohiro Iwabata
智大 岩端
橋本 博
Hiroshi Hashimoto
博 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016188655A priority Critical patent/JP6855730B2/ja
Publication of JP2018053492A publication Critical patent/JP2018053492A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6855730B2 publication Critical patent/JP6855730B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

【課題】低荷重に対する着座検知性能を向上させつつ、高荷重側の検知範囲の拡大が可能となるトイレ装置を提供すること。【解決手段】軸部を介して便座から荷重を受けてひずみが生じる起歪体と、起歪体のひずみ量を検出するひずみゲージとを有する着座検知手段と、軸部を介して便座から受ける荷重に応じて荷重の増加量に対するひずみゲージの出力の増加量の比率を変化させる伝達効率変化部であって、高荷重の範囲における荷重の増加量に対するひずみゲージの出力の増加量の比率は、低荷重の範囲における荷重の増加量に対するひずみゲージの出力の増加量の比率よりも低い伝達効率変化部と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、トイレ装置に関する。
現在、マイクロスイッチを用いた着座検知機能を備えたトイレ装置が発売されている。このようなマイクロスイッチを用いた構成においては、着座した際の便座の沈み込みを使用者が違和感と感じてしまったり、音量は小さいもののカチッという音が鳴ったりと、品位の点で改善の余地がある。
そこで、ひずみゲージを用いて着座検知を行うことが考えられる。例えば、特許文献1には、便座の裏面、ヒンジ部などにひずみゲージを貼り付けた構成が開示されている。また、特許文献2には、便座内にひずみゲージからなる荷重検出手段を設けた構成が開示されている。
特開平6−88371号公報 特開2000−254040号公報
子供、大人、様々な体格の人の、様々な座り方での使用を想定すると、便座にかかる荷重はレンジが非常に広い。そこで、ヒンジ部に着座検知手段を設けた構成において、高荷重に耐えられるよう起歪体をたわみにくく設計すると、低荷重の検知感度が低下し、例えば子供がヒンジ部から遠い便座の前方に着座したときのようにヒンジ部にかかる荷重が小さいときには着座検知することができないおそれがある。一方で、小さい荷重でも起歪体が十分にたわむように設計すると、高荷重が作用した際に起歪体が破損してしまうおそれがある。
本発明は、低荷重に対する着座検知性能を向上させつつ、高荷重側の検知範囲の拡大が可能となるトイレ装置を提供することを目的とする。
第1の発明のトイレ装置は、ケーシングと、前記ケーシングに対して回転自在に取り付けられた便座であって、前記ケーシングおよび前記便座の一方に開口が、他方に前記開口に挿入される軸部が設けられた便座と、使用者が前記便座に着座したことを検知する着座検知手段であって、前記ケーシングまたは前記便座に保持され、前記軸部を介して前記便座から荷重を受けてひずみが生じる起歪体と、前記起歪体に設けられ、前記起歪体のひずみ量を検出するひずみゲージと、を有する着座検知手段と、前記軸部を介して前記便座から受ける荷重に応じて前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率を変化させる伝達効率変化部であって、高荷重の範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率は、低荷重の範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率よりも低い伝達効率変化部と、を備えたことを特徴としている。
第1の発明によれば、低荷重に対する着座検知性能を向上させつつ、高荷重側の検知範囲の拡大を可能とし、起歪体の破損をまねかずに、着座検知可能な範囲を広げることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ケーシングに前記開口が設けられ、前記便座に前記軸部が設けられ、前記起歪体は、前記軸部の下方で前記ケーシングに対して保持されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、既存の構成を大幅に変えることなく、ヒンジ部に着座検知手段を設けることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記伝達効率変化部の前記起歪体に当接する面積が、前記荷重に応じて変化することを特徴とする。
第3の発明によれば、簡易な構成で、低荷重に対する着座検知性能を向上させつつ、高荷重側の検知範囲の拡大を可能とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記伝達効率変化部は、前記ひずみゲージの出力が着座検知出力以下の範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率を、前記着座検知出力よりも大きい範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率よりも高くすることを特徴とする。
第4の発明によれば、便座から大きな荷重が起歪体にかかっても、その荷重は伝達効率変化部によって起歪体で分散され、起歪体のひずみ量が小さくなり、過大荷重による起歪体の破損を防止することができる。なおかつ、低荷重範囲では荷重が効率よく起歪体に伝達し、小さな着座荷重も確実に検知することができる。
本発明によれば、起歪体の破損をまねかずに、着座検知可能な範囲を広げることができる。
(a)は実施形態のトイレ装置の上面図であり、(b)は図1(a)のA部において便座を外した状態の拡大図。 図1(b)に示す部分を右方から見た斜視図。 図1(b)におけるA−A断面図。 図3におけるB部の拡大図。 図1(b)におけるB−B断面図。 (a)は実施形態のケーシングにおける開口形成部分の拡大図であり、(b)は図6(a)の開口に便座の軸部を挿入した図。 実施形態の位置ずれ吸収部材の斜視図。 実施形態の位置ずれ吸収部材、起歪体、およびひずみゲージの斜視図。 実施形態のトイレ装置の回路ブロック図。 荷重と、ひずみゲージの出力電圧と、起歪体のひずみとの関係を示すグラフ。 伝達効率変化部の他の例を示す模式図。 (a)は他の実施形態のヒンジ部の鉛直方向に沿った模式断面図であり、(b)は図12(a)におけるD−D線から左側を見た一部断面側面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
図1(a)は、実施形態のトイレ装置10の上面図である。
実施形態のトイレ装置10は、ケーシング11と便座15とを有する。便座15は、便座本体16と、便座本体16の後端部における幅方向の左右の両端付近に設けられた一対の軸部(回転軸部)17とを有する。
便座15の軸部17はケーシング11に形成された後述する開口に挿入され、便座15は軸部17を支点に回転自在にケーシング11に対して取り付けられている。実施形態のトイレ装置10において、便座15の回転の支点となる部分をヒンジ部ともいう。
図1(b)は、一対のヒンジ部における一方のヒンジ部が設けられた部分(図1(a)のA部)の拡大図である。図1(b)は、便座本体16を外した状態を表す。
図1(b)に示す一方のヒンジ部には、後述するように、着座検知手段が設けられている。他方のヒンジ部には、着座検知手段は設けられていない。または、他方のヒンジ部に着座検知手段を設けてもよい。2つのヒンジ部の少なくともいずれか一方に着座検知手段が設けられればよい。
図2は、図1(b)に示す部分を右方から見た斜視図である。
図3は、図1(b)におけるA−A断面図である。
図4(a)は、図3におけるB部の拡大図である。図4(b)は、押し部36の拡大図である。
図5は、図1(b)におけるB−B断面図である。また、図5は、図4におけるC−C断面に対応する。
図6(a)はケーシング11における開口形成部分の拡大図であり、図6(b)は図6(a)の開口20に便座15の軸部17を挿入した図である。
図6(a)に示すように、ケーシング11の側面12に開口20が形成されている。図6(a)および(b)において、左方はトイレ装置10の前方を、右方はトイレ装置10の後方を、下方は重力の作用方向を表す。
開口20における、トイレ装置10の前方側の側面21および後方側の側面21は、鉛直方向に延びる鉛直面である。開口20における側面(鉛直面)21よりも上側の面22および下側の面23は曲面である。開口20の側面21、上側の面22、および下側の面23は連続して形成され、開口20の輪郭を形作っている。
上側の面22は上に凸状の曲面であり、下側の面23は下に凸状の曲面である。一対の側面21間の水平方向に沿った距離は、上側の面22の頂と下側の面23のボトムとの間の鉛直方向の距離よりも短い。
図4(a)、図5、および図6(b)に示すように、便座15の軸部17は円筒状に形成され、その軸部17は開口20を通じてケーシング11の内側に挿入されている。軸部17の外周面と開口20の内面(側面21、上側の面22、および下側の面23)との間には、軸部17の回転を許容するクリアランスが形成されている。
そのクリアランスのため、便座15はトイレ装置10の前後方向(図6(b)において左右方向)にわずかに移動可能となっている。軸部17が開口20の側面21に当接することで、便座15のそれ以上の前後方向の移動が規制される。
ケーシング11の内側において、便座15の軸部17が挿入された部分には、図4(a)、図5に示すように、位置ずれ吸収部材30が設けられている。
図7(a)は、位置ずれ吸収部材30の斜視図であり、図7(b)は、図7(a)とは反対側から見た位置ずれ吸収部材30の斜視図である。
位置ずれ吸収部材30は、筒部31と押し部36とを有し、これらは一体に設けられている。さらに、位置ずれ吸収部材30に対して一体に規制手段40が設けられている。規制手段40は、位置ずれ吸収部材30とは別体でもよい。
筒部31の鉛直方向の下部には荷重受け部35が設けられている。筒部31の内周面の一部が水平面となっており、その水平面が荷重受け部35として機能する。筒部31の軸方向の一方には開口32が形成され、他方にはカバー33が一体に設けられている。
筒部31の外周面よりも外側の下方に、規制手段40が設けられている。規制手段40は、上面部41と、側面部42と、下面部43とを有し、これらは四角形の枠状に一体に設けられている。下面部43は水平方向で連続しておらず、切欠きによって分断され、側面部42および下面部43は断面L字状に形成されている。
荷重受け部35の下方の上面部41の裏面に、押し部36が設けられている。押し部36は、上面部41の裏面から下方に突出する凸部として設けられ、筒部31の軸方向に延びている。
押し部36は、後述するように、実施形態における伝達効率変化部として機能する。図4(b)に示す例では、押し部36は三角形状の断面をもち、頂部を下方の起歪体50側に向けている。
図6(a)および(b)に示すように、ケーシング11の側面12の内側における開口20の下方に、凹状の保持部13が設けられている。保持部13は、ケーシング11に一体に設けられている。
図5に示すように、位置ずれ吸収部材30は、ケーシング11の側面12の内側における保持部13の上方に設けられている。図2、図4(a)に示すように、規制手段40がケーシング11の凹状の保持部13内に配置されている。規制手段40の下面部43が保持部13のボトム上に乗っており、その保持部13のボトムは、規制手段40および位置ずれ吸収部材30の鉛直方向の支持を担う。
また、規制手段40の側面部42が保持部13の側面に当接することで、規制手段40および位置ずれ吸収部材30の、トイレ装置10の前後方向(図4(a)における左右方向)の移動が規制される。
図5に示すように、便座15の軸部17は、ケーシング11の開口20および位置ずれ吸収部材30の筒部31の開口32を通じて、筒部31の内側に挿入され、その軸部17は位置ずれ吸収部材30の荷重受け部35の上に乗っている。
軸部17が荷重受け部35の上に乗った状態で、軸部17と、ケーシング11の開口20の下側の面23との間にはクリアランスが確保される。すなわち、便座15の鉛直下方への荷重は、ケーシング11の開口20の下側の面23にはかからない。位置ずれ吸収部材30の荷重受け部35が、軸部17を介して便座15の鉛直下方の荷重を受ける。
位置ずれ吸収部材30の筒部31における、軸部17が挿入された開口32の反対側には、図2、図5に示すようにカバー33が設けられている。
図4(a)に示すように、規制手段40の内側には、起歪体50が保持されている。起歪体50は、位置ずれ吸収部材30の押し部36と、規制手段40の下面部43との間に挟まれている。
規制手段40は、押し部36と起歪体50との相対的な位置関係を規制する。起歪体50の側面は規制手段40の側面部42に当接し、起歪体50の前後方向(図4(a)における左右方向)の移動が規制されている。
また、規制手段40において、ケーシング11の側面12に向く側(図7(b)において紙面手前側)の下面部43と側面部42とのコーナー付近に、ストッパー44が設けられている。ストッパー44は、下面部43における起歪体50が配置される上面よりも上方に突出している。起歪体50は、ストッパー44が設けられた側とは反対側から規制手段40の内側に挿入される。挿入された起歪体50はストッパー44に当てられ、押し部36に対して位置決めされる。
規制手段40は、ケーシング11の保持部13上に支持されている。したがって、規制手段40に保持された起歪体50は、便座15の軸部17の下方でケーシング11に対して保持されている。
荷重受け部35は軸部17と起歪体50との間に設けられ、軸部17は荷重受け部35に接触して荷重受け部35の上に乗っている。荷重受け部35と起歪体50との間に、押し部36が設けられている。荷重受け部35は軸部17を介して便座15の荷重を受け、その荷重受け部35で受けた荷重は押し部36に伝達され、押し部36は起歪体50を押す。
起歪体50は押し部36に押されてたわみ、起歪体50にひずみが生じる。起歪体50は、金属材料からなり、例えばステンレス材料からなる。または、起歪体50は樹脂材料から構成されてもよい。
軸部17は荷重受け部35に接触している。例えば水平面として形成された荷重受け部35の面積は、軸部17における荷重受け部35に接触する面(外周面の一部)の面積よりも広い。押し部36における起歪体50を押す面の面積は、荷重受け部35の面積よりも小さい。
図8は、起歪体50を保持した状態の規制手段40および位置ずれ吸収部材30を下方から見た斜視図である。
図8に示すように、起歪体50の裏面(下面)には、起歪体50のひずみ量を検出するひずみゲージ60が設けられている。ひずみゲージ60は、起歪体50の裏面における規制手段40の下面部43で覆われていない領域に形成されている。そのひずみゲージ60は、空間を介して図4(a)に示す保持部13のボトムに対向している。
起歪体50およびひずみゲージ60は、使用者が便座15に着座したことを検知する着座検知手段を構成する。
図9は、実施形態のトイレ装置10の回路ブロック図である。
ひずみゲージ60は、例えば、樹脂膜上にパターニングされた金属膜で、ホイートストンブリッジ回路を形成した構成を有する。起歪体50に力が加わり、起歪体50にひずみが発生すると、ひずみゲージ60の抵抗値が変化し、ホイートストンブリッジ回路の出力電圧が変化する。
ホイートストンブリッジ回路の出力電圧はアンプ80を介して制御部90に入力し、制御部90は着座検知の有無に応じてトイレ装置10の各種機器を制御する。
便座15に使用者が着座し、便座15の軸部17に着座荷重が生じると、押し部36が起歪体50を押し、起歪体50がたわむ(変形する)。実施形態によれば、便座15の軸部17が起歪体50を直接押さずに、位置ずれ吸収部材30の荷重受け部35が軸部17の荷重を一旦受け、位置ずれ吸収部材30が便座15の位置ずれを吸収することができる。
荷重受け部35の面積は、軸部17における荷重受け部35に接触する面の面積よりも広いため、使用者が着座中に動くことによって便座15の軸部17の位置がずれても、使用者が着座したことによる荷重を確実に荷重受け部35で受けることができる。なおかつ、押し部36における起歪体50を押す面の面積は、荷重受け部35の面積よりも小さいため、軸部17が位置ずれしても、起歪体50が押し部36から押される位置のずれは抑えられ、軸部17の位置ずれが起歪体50のたわみ方に影響しない。
すなわち、荷重受け部35における軸部17が接触する位置が変動しても、鉛直方向の荷重は、軸部17の接触位置に関係なく、押し部36から起歪体50の特定部位に伝達される。起歪体50のたわみ方(ひずみ量)は、軸部17の位置の影響を受けずに、鉛直方向の荷重の大きさに依存する。
そして、前述したように、規制手段40が押し部36と起歪体50との相対的な位置関係を規制しているため、押し部36が起歪体50を押す位置が変動せず、押し部36は起歪体50の同じ特定部位を押し、起歪体50は同じようにたわみ、ひずみゲージ60で検出されるひずみ量も同じになる。
使用者が着座中に動いて軸部17が起歪体50の中央からずれても、着座検知に必要なたわみ(ひずみ)を起歪体50に発生させることができ、使用者が便座15に着座したことを確実に検知することができる。
また、実施形態によれば、押し部36は、軸部17を介して便座15から受ける荷重の大きさに応じて、荷重の増加量に対するひずみゲージ60の出力の増加量の比率を変化させる伝達効率変化部として機能する。
図10は、荷重L(横軸)と、ひずみゲージ60の出力電圧V(左側の縦軸)と、起歪体50のひずみε(右側の縦軸)との関係を示すグラフである。横軸の荷重Lは、便座15に生じる着座荷重、すなわち荷重受け部35が軸部17から受ける荷重を表す。
図10において、実線は実施形態の特性を表し、破線は比較例の特性を表す。
比較例においては、押し部は例えば四角形の断面形状をもち、押し部の起歪体50に当接する面の面積は、荷重の大きさに関係なく一定である。そのため、起歪体50において押し部から力を受ける面の面積が荷重の大きさに関係なく変わらず、起歪体50のたわみ量は荷重の大きさに比例する。図10の破線で示すように、荷重Lの増加量に対する出力電圧Vの増加量が一定となり、荷重Lと出力電圧Vは線形関係をもつ。
これに対して、実施形態によれば、図4(b)に示すように、押し部36は三角形状の断面をもち、押し部36における起歪体50に対向する面は、起歪体50の上面に対して非平行である。
図4(b)は、押し部36における紙面奥行き方向に延びる頂部が起歪体50に対して線接触または線接触に近い形態で接触した状態を表す。この状態から荷重が増加すると、例えば樹脂材料からなる押し部36がつぶれて(弾性変形して)、押し部36の起歪体50に当接する面積が増えていく。
起歪体50に対する押し部36の当接面積が増加すると、起歪体50が押し部36から受ける力が分散し、荷重増加に対する起歪体50のたわみ量(ひずみ量)の増加割合が鈍る。すなわち、荷重受け部35に比較的大きな高荷重がかかっても、その高荷重は、押し部36(伝達効率変化部)の起歪体50に対する当接面積の増加によって、起歪体50で分散され、起歪体50のひずみ量が小さくなるため、過大荷重による起歪体50の破損を防止することができる。なおかつ、低荷重範囲では、押し部36が起歪体50を押す面積が小さいことで力が分散せずに効率よく起歪体50をひずませ、小さな着座荷重も確実に検知することができる。
図10において、出力電圧V1は着座検知電圧を表す。ひずみゲージ60の出力電圧が着座検知電圧V1に達すると、使用者が便座15に着座したと検知される。
実線で示す実施形態の特性において、出力電圧が着座検知出力(電圧)V1以下の範囲における荷重Lの増加量(ΔL)に対する出力電圧Vの増加量(ΔV)の比率(ΔV/ΔL)は、出力電圧が着座検知出力(電圧)V1よりも大きい範囲における荷重Lの増加量(ΔL)に対する出力電圧Vの増加量(ΔV)の比率(ΔV/ΔL)よりも高い。
すなわち、高荷重範囲(着座検知電圧V1を超えた電圧を出力する荷重範囲)のときの押し部36から起歪体50への荷重伝達効率は、低荷重範囲(着座検知電圧V1に達するまでの荷重範囲)のときの押し部36から起歪体50への荷重伝達効率よりも低い。
着座検知電圧V1以下で荷重伝達効率を高めることで着座検知可能な最小荷重を下げることができる。比較例(破線)では、荷重L2で着座検知V1に達するのに対し、実施形態(実線)では荷重L2よりも低い荷重L1で着座検知V1に達する。
一方で、着座検知電圧V1を超えた電圧を出力する高荷重範囲では、上記低荷重範囲よりも荷重伝達効率を低くすることで、起歪体50を破損させない範囲内で着座検知可能な最大荷重を上げることができる。比較例(破線)では、荷重L4で起歪体50の破壊限界εcrに達するのに対し、実施形態(実線)では破壊限界εcrに達する荷重をL4よりも大きいL5に広げることができる。
実施形態によれば、押し部36の形状を工夫するという簡易な構成で、低荷重に対する着座検知性能を向上させつつ、高荷重側の検知範囲の拡大を可能とし、起歪体50の破損をまねかずに、着座検知可能な範囲を広げることができる。
図11(a)および(b)は、伝達効率変化部としての押し部の他の例を示す模式図である。
図11(a)に示す押し部37における起歪体50に対向する面は曲面である。図11(a)に示す状態から荷重が増加すると、押し部37がつぶれて(弾性変形して)、押し部37の起歪体50に当接する面積が増え、起歪体50が押し部37から受ける力が分散し、荷重増加に対する起歪体50のたわみ量の増加割合が鈍る。なおかつ、低荷重範囲では、押し部37が起歪体50を押す面積が小さいことで力が分散せずに効率よく起歪体50をひずませ、小さな着座荷重も確実に検知することができる。
図11(b)に示す例では、複数(例えば3つ)の押し部38、39が設けられている。押し部38、39は矩形状の断面形状をもち、押し部38、39の起歪体50に当接する面は、起歪体50の上面に平行である。
起歪体50の中央直上に位置する押し部38を挟むように、2つの押し部39が押し部38に対して離れて位置している。押し部39の下方への突出長は、押し部38の下方への突出長よりも短く、押し部38が起歪体50に当接状態で、押し部39は起歪体50に当接していない状態をとりうる。
図11(b)は、押し部38が起歪体50に当接し、押し部39は起歪体50に当接していない状態を表す。その状態から荷重が増加すると、押し部38に加えて押し部39も起歪体50に当接し、起歪体50が受ける力が分散し、荷重増加に対する起歪体50のたわみ量の増加割合が鈍る。なおかつ、低荷重範囲では、押し部38のみが起歪体50に当接し、起歪体50を押す面積が小さいことで力が分散せずに効率よく起歪体50をひずませ、小さな着座荷重も確実に検知することができる。
また、実施形態によれば、便座15の前後方向(図4(a)において左右方向)の移動により軸部17が開口20に当接したときに、軸部17から開口20に対してかかる力(水平荷重)が、鉛直方向に変換されないように逃がす力逃がし手段を設けている。この力逃がし手段は、具体的には、鉛直面として形成された開口20の側面21である。
開口20における軸部17が当接可能な領域(範囲)の側面21が鉛直面になっている。そのため、軸部17が側面(鉛直面)21に当接しても、軸部17は開口20から水平方向の反作用の力を受けるだけで、鉛直方向の力を受けない。したがって、軸部17が開口20の側面21に当接していない状態で軸部17から起歪体50に対して鉛直方向にかかる力は、軸部17が開口20の側面21に当接した状態においても変化せず、維持される。
すなわち、使用者が便座15に着座した際に起歪体50に対して鉛直方向にかかる荷重は、使用者の前後方向の体重移動などによる荷重に影響されず、本来の鉛直荷重が確実に起歪体50にかかるため、使用者が便座15に着座したことを確実に検知することができる。また、水平荷重から鉛直荷重に変換されてないため、起歪体50に過大な荷重がかからず、起歪体50やひずみゲージ60の破損を防止することができる。
このように構成された実施形態によれば、起歪体50のひずみ量が小さくなりがちなヒンジ部に着座検知手段が設けられているがゆえに小さな荷重でも着座を検知できるように起歪体50をたわみやすくしつつも、使用者の体重移動などで水平荷重が発生してもその水平荷重は鉛直荷重に変換されてないため、起歪体50やひずみゲージ60の破損を防止することができる。
開口20の側面21を鉛直面にするという簡易な構成により、小さな荷重に対する着座検知性能の向上と、過大荷重による起歪体50やひずみゲージ60の破損防止とを両立することができる。
図12(a)は、他の実施形態のヒンジ部の鉛直方向に沿った模式断面図であり、図12(b)は、図12(a)におけるD−D線から左側を見た一部断面側面図である。
図12(a)および(b)に示すヒンジ部においては、ケーシング150に軸部151が設けられ、便座15側に、軸部151が挿入される開口170が形成されている。
便座15は、図1(a)に示す便座本体16と、図12(a)に示す中空軸部160とを有し、便座本体16は中空軸部160に結合されている。中空軸部160に開口170が形成され、その開口170にケーシング150の軸部151が挿入されている。
中空軸部160は軸部151のまわりに回転自在であり、よって、便座15はケーシング150の軸部151を支点に回転する。
便座側の中空軸部160の内壁に起歪体50が保持されている。起歪体50の上面にはひずみゲージ60が設けられている。起歪体50は、ケーシング150の軸部151の上方に設けられ、起歪体50と軸部151との間に位置ずれ吸収部材30が設けられている。
起歪体50を保持した便座15の中空軸部160が、位置ずれ吸収部材30を介して、ケーシング150の軸部151の上に乗っている。すなわち、ケーシング150の軸部151が、便座150の鉛直下方への荷重を位置ずれ吸収部材30を介して受け、起歪体50にひずみを生じさせる。起歪体50のひずみ量はひずみゲージ60で検出される。
図12(a)および(b)に示すヒンジ部においても、上記実施形態と同様の伝達効率変化部としての押し部を備えているため、低荷重に対する着座検知性能を向上させつつ、高荷重側の検知範囲の拡大を可能とし、起歪体50の破損をまねかずに、着座検知可能な範囲を広げることができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
10…トイレ装置、11…ケーシング、15…便座、17…軸部、20…開口、30…位置ずれ吸収部材、35…荷重受け部、36…押し部、40…規制手段、50…起歪体、60…ひずみゲージ

Claims (4)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングに対して回転自在に取り付けられた便座であって、前記ケーシングおよび前記便座の一方に開口が、他方に前記開口に挿入される軸部が設けられた便座と、
    使用者が前記便座に着座したことを検知する着座検知手段であって、前記ケーシングまたは前記便座に保持され、前記軸部を介して前記便座から荷重を受けてひずみが生じる起歪体と、前記起歪体に設けられ、前記起歪体のひずみ量を検出するひずみゲージと、を有する着座検知手段と、
    前記軸部を介して前記便座から受ける荷重に応じて前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率を変化させる伝達効率変化部であって、高荷重の範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率は、低荷重の範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率よりも低い伝達効率変化部と、
    を備えたことを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記ケーシングに前記開口が設けられ、
    前記便座に前記軸部が設けられ、
    前記起歪体は、前記軸部の下方で前記ケーシングに対して保持されていることを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
  3. 前記伝達効率変化部の前記起歪体に当接する面積が、前記荷重に応じて変化する請求項1または2に記載のトイレ装置。
  4. 前記伝達効率変化部は、前記ひずみゲージの出力が着座検知出力以下の範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率を、前記着座検知出力よりも大きい範囲における前記荷重の増加量に対する前記ひずみゲージの出力の増加量の比率よりも高くする請求項1〜3のいずれか1つに記載のトイレ装置。
JP2016188655A 2016-09-27 2016-09-27 トイレ装置 Active JP6855730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188655A JP6855730B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 トイレ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188655A JP6855730B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 トイレ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018053492A true JP2018053492A (ja) 2018-04-05
JP6855730B2 JP6855730B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=61835412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016188655A Active JP6855730B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 トイレ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6855730B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6350979U (ja) * 1986-09-17 1988-04-06
JPH0495796U (ja) * 1991-01-08 1992-08-19
JPH05220061A (ja) * 1992-02-18 1993-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JPH10295588A (ja) * 1997-05-02 1998-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛生洗浄装置
JPH11155768A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Toto Ltd 着座検知機構
JP2000254042A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 体重測定機能付き便座装置
JP2001336969A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 体重計
JP2008038435A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 着座検知スイッチ
JP2009028195A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 温水洗浄便座の着座検出スイッチ装置
US20100083430A1 (en) * 2008-10-06 2010-04-08 David Chen Touch Control Toilet Seat Device
KR20110064531A (ko) * 2009-12-08 2011-06-15 웅진코웨이주식회사 비데 장치 및 그 제어방법

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6350979U (ja) * 1986-09-17 1988-04-06
JPH0495796U (ja) * 1991-01-08 1992-08-19
JPH05220061A (ja) * 1992-02-18 1993-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JPH10295588A (ja) * 1997-05-02 1998-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛生洗浄装置
JPH11155768A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Toto Ltd 着座検知機構
JP2000254042A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 体重測定機能付き便座装置
JP2001336969A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 体重計
JP2008038435A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 着座検知スイッチ
JP2009028195A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 温水洗浄便座の着座検出スイッチ装置
US20100083430A1 (en) * 2008-10-06 2010-04-08 David Chen Touch Control Toilet Seat Device
KR20110064531A (ko) * 2009-12-08 2011-06-15 웅진코웨이주식회사 비데 장치 및 그 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6855730B2 (ja) 2021-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107865607B (zh) 厕所装置
JP2015053994A (ja) 座席装置
JP2014084069A (ja) 乗員検知装置
EP2418095B1 (en) Pressing assembly of an embossing seal
JP6405456B2 (ja) 荷重検出装置
JP2018053492A (ja) トイレ装置
JP6770682B2 (ja) トイレ装置
US9409307B2 (en) Punching device
JPWO2019225635A1 (ja) プッシュスイッチ
US20140230624A1 (en) Punching device
JP4389313B2 (ja) 着座検知装置
CN110650677A (zh)
JP2005049274A (ja) シート上荷重検出装置
JP2007290454A (ja) 車両用シート
JP6394460B2 (ja) 画像形成装置
JP6034106B2 (ja) スイッチのステップ動作機構
JP6290773B2 (ja) 荷重センサ
JP5249669B2 (ja) 車両用座席
US20130340586A1 (en) Punching device
JP2012059513A (ja) 押圧式入力装置
JP2018144616A (ja) 衝突検知システム
JP5102972B2 (ja) 車両用シート
JP6279779B1 (ja) 補聴器
JP2006216287A (ja) キー装置
JP4409378B2 (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6855730

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150