JPH11155768A - 着座検知機構 - Google Patents

着座検知機構

Info

Publication number
JPH11155768A
JPH11155768A JP34211097A JP34211097A JPH11155768A JP H11155768 A JPH11155768 A JP H11155768A JP 34211097 A JP34211097 A JP 34211097A JP 34211097 A JP34211097 A JP 34211097A JP H11155768 A JPH11155768 A JP H11155768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
seating
detection mechanism
toilet seat
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34211097A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Kaya
俊典 賀屋
Osamu Hashimoto
橋本  修
Kazuhiro Shimoda
和博 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP34211097A priority Critical patent/JPH11155768A/ja
Publication of JPH11155768A publication Critical patent/JPH11155768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の加工や組み付けに高い精度が必要とさ
れていた従来の着座検知機構に比べて、簡単且つ安価な
機構で、しかも確実に使用者の着座を検知することがで
きるような着座検知機構を提供する。 【解決手段】 便座に使用者が着座すると、シャフト2
0が下降し、レバー押下ピン36によりスイッチ操作レ
バー30の第一アーム34が押下され、第二アーム35
がマイクロスイッチ25のスイッチボタン24から離れ
る。このような構造によれば、便座に加えられた荷重が
直接マイクロスイッチ25に作用することがない。ま
た、ストッパ28の高さは、第二アーム35が確実にス
イッチボタン24から離れるような位置までシャフト2
0を下降させるという条件のみを考慮して決定すればよ
いため、その加工及び取付に高い精度は必要とされな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人が着座するため
の着座部を有する装置や器具において、該着座部へ人が
着座しているか否かを検知するために用いられる着座検
知機構に関する。
【0002】
【従来の技術】着座部を有する装置や器具の例として
は、温水洗浄便座と呼ばれる便座装置がある。温水洗浄
便座には、通常、使用者が着座していない時に過って局
部洗浄ノズルから水が噴出することを防止するため、便
座に使用者が着座しているか否かを検知するための着座
検知機構が設けられている。
【0003】図7は従来より知られている温水洗浄便座
の着座検知機構を示す概略構成図であり、内部構造を示
すためにその一部を断面図で描いている。この温水洗浄
便座において、便器11の上面に装着された便座12
は、軸13を有するヒンジ部14をその後端(図面上で
右端)に有している。ヒンジ部14の軸13は、ケース
16の内部に備えられた軸受部17の開口18に回動可
能に挿入されている。軸受部17の開口18は縦に長い
形状を有しており、軸13はこの開口18の中で上下に
移動することができる。軸13の直下には、剛性を有す
る部材から成るシャフト20が、ケース16の底板21
上に配置された押しバネ22により下から上へ付勢さ
れ、その上端がヒンジ部14の軸13に接した状態で、
配置されている。シャフト20には2つの突片が備えら
れているが、このうち、図面上で右の突片23はスイッ
チ押下ピンであり、その直下には、スイッチボタン24
を有するマイクロスイッチ25が配設されている。ま
た、図面上で左の突片26は制止ピンであり、その直下
にはストッパ28が配設されている。上記マイクロスイ
ッチ25には位置調整ネジ29が備えられており、これ
を緩めると、マイクロスイッチ25の上下位置を調節す
ることができる。
【0004】図8(a)〜(c)は、上記着座検知機構
の動作を説明するための図である。まず、使用者が図7
の便座12に着座していないときには、便座12のヒン
ジ部14は、図8(a)に示したように、シャフト20
及び軸13を経て伝達される押しバネ22の力により上
方に付勢されて支持されている。次に、使用者が便座1
2に着座すると、該使用者の体重により便座12が下降
し、これに伴ってヒンジ部14の軸13も下降する。こ
うして下降する軸13により押下されてシャフト20は
下降し、図8(b)に示したように、やがてシャフト2
0のスイッチ押下ピン23がマイクロスイッチ25のス
イッチボタン24に当接する。そこから更にシャフト2
0が下降すると、スイッチ押下ピン23によりスイッチ
ボタン24が押下され、マイクロスイッチ25が導通状
態となる。上記のようにスイッチ押下ピン23によりス
イッチボタン24を押下した後、シャフト20は、図8
(c)に示したように、制止ピン26がストッパ28に
当接したところで停止する。
【0005】上記温水洗浄便座には制御装置(図示せ
ず)が備えられている。この制御装置は、マイクロスイ
ッチ25が導通状態となっている間は、使用者が便座1
2に着座しているものと判定し、それに応じた制御、例
えば、操作パネル(図示せず)の温水洗浄開始スイッチ
を入力可能状態に維持するというような制御を行なう。
【0006】なお、上記マイクロスイッチ25が導通状
態となるのは、スイッチボタン24を所定の位置まで押
し込んだときである。上記所定の位置を以下では「導通
位置」と呼ぶことにする。また、スイッチボタン24を
完全に押し込んだ状態における該スイッチボタン24の
位置を「押し切り位置」と呼ぶことにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記ストッパ28は、
シャフト20にかかる荷重がマイクロスイッチ25に直
接加えられることを防止するために設けられたものであ
る。ここで、もしストッパ28の上端が上記導通位置よ
りも高くなっていると、マイクロスイッチ25が導通状
態となる前にシャフト20がストッパ28により制止さ
れてしまうことになるため、着座検知ができなくなって
しまう。従って、上記ストッパ28の高さは、該ストッ
パ28の上端がスイッチボタン24の導通位置より低
く、且つ、押し切り位置よりも高くなるように設定する
必要がある。
【0008】しかし、一般に導通位置と押し切り位置と
の間の高さ範囲(以下、「許容ストローク範囲」とす
る)は約0.2mmという非常に短いものである。この
ため、ストッパ28やマイクロスイッチ25の取付誤差
あるいは各部品の寸法や形状の誤差等の各種誤差を極め
て小さくしなければ、ストッパ28の上端が許容ストロ
ーク範囲の外に出てしまうおそれがある。このような問
題を回避するためには、部品の加工精度を高くするだけ
でなく、部品の組み付け時に該部品の位置を十分に調整
する(例えばマイクロスイッチ25の位置調整ネジ29
をゆるめて上下位置を調節する)ことも必要であり、こ
れが着座検知機構の製造コストを高める一因となってい
る。一方、上記のような加工や調整が適正に行なわなけ
れば、着座時にマイクロスイッチ25が導通状態になら
なかったり、マイクロスイッチ25に過大な荷重が加え
られて該マイクロスイッチ25が破損するといった問題
が生じてしまう。
【0009】また、図7の着座検知機構には次のような
問題もある。上記機構は、便座12が所定の高さまで下
降したときにスイッチボタン24が導通位置に達し、着
座が検知される仕組みとなっている。このような構成で
は、例えば体重の軽い子供が着座した場合や、あるいは
着座した使用者が便座12のヒンジ部14に余り体重を
かけないような姿勢で着座した場合に、便座12のヒン
ジ部14が十分に下降せず、着座が検知されないおそれ
がある。このようなことを防止するためには、着座を検
知する感度を高めに変更する必要がある。ところが、図
7の着座検知機構の感度を変更するには、上記のように
極めて小さな許容ストローク範囲内で、ストッパ28の
上端の高さを調節する必要がある。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、部品の
加工や組み付けに高い精度が必要とされていた従来の着
座検知機構に比べて、簡単且つ安価な機構で、しかも確
実に使用者の着座を検知することができるような着座検
知機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る第一の着座検知機構は、加えら
れる荷重に応じて上下方向に移動可能な着座部と、スイ
ッチの押下/解放に応じて導通/切断状態が切り替わる
スイッチ部と、前記着座部の上下方向の運動に連動して
前記スイッチ部のスイッチを操作するスイッチ操作手段
と、を含む着座検知機構において、前記スイッチ操作手
段は、前記着座部が所定位置よりも低いときには前記ス
イッチを解放し、前記着座部が前記所定位置よりも高い
ときには前記スイッチを押下するように構成されたこ
と、を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態及び発明の効果】本発明に係る第一
の着座検知機構は、着座部(便座装置においては、便
座)が所定位置よりも低い位置まで下降したとき、例え
ば着座部に使用者が着座したときには、該着座部の下降
に連動してスイッチ操作手段がスイッチ部のスイッチ
(例えば、ボタン型スイッチ、レバー型スイッチ)を解
放するように動作する一方、着座部が所定位置よりも高
い位置まで上昇したときには、該着座部の上昇に連動し
てスイッチ操作手段がスイッチを押下するように動作す
る。
【0013】上記のように着座部とスイッチ操作手段と
を連動させる機構は、シャフト、レバー、ピン、ギヤ、
プーリ、ベルト等、動力の伝達機構に通常に使用される
部品を用いて構成することができる。
【0014】なお、上記スイッチ部は、スイッチの押下
時に導通状態となるようなスイッチである必要はなく、
スイッチの押下時に切断状態となるようなスイッチを用
いることももちろん可能である。
【0015】上記構成を有する着座検知機構では、着座
部に所定以上の大きさの荷重が加えられたときには、ス
イッチ操作手段がスイッチを解放した状態となる。従っ
て、前記荷重がスイッチ部にそのまま作用することがな
く、スイッチ部が過大な荷重を受けて損傷するといった
事態が確実に防止される。
【0016】第一の着座検知機構において、上記スイッ
チ操作手段は、上記スイッチを押下するための押下部材
と、該押下部材を前記スイッチの方向に付勢するための
弾性部材とを用いて構成することができる。このような
構成では、着座部に加えられる荷重はスイッチを押下す
るための力としては直接利用されず、これに代わって弾
性部材の弾性力によりスイッチを押下することになる。
このようにすると、スイッチ部に過大な荷重が加えられ
ることが確実に防止される。また、スイッチを押下する
力の大きさを調節したいときには、弾性部材による弾性
力を適宜調節するだけでよい。
【0017】第一の着座検知機構において、上記スイッ
チ操作手段は、上記着座部の移動量を増幅する増幅部を
備えるようにしてもよい。このようにすると、スイッチ
操作手段が着座部の移動量を増幅部で増幅してスイッチ
部へ伝達するため、たとえ着座部の移動量が小さくても
確実にスイッチの切り替えが行われる。
【0018】また、本発明は、第二の着座検知機構とし
て、移動可能なスイッチを有し、該スイッチの移動量に
応じて人の着座と非着座の判定を切り替える着座判定部
と、加えられる荷重に応じて移動可能な着座部と、前記
着座部の移動量を増幅又は圧縮して前記スイッチへ伝達
する移動量変更手段と、を備えることを特徴とする着座
検知機構を提供する。
【0019】上記第二の着座検知機構においては、移動
量変更手段が着座部の移動量を増幅又は圧縮してスイッ
チへ伝達する。このようにすると、着座部の移動量をそ
のままの大きさでスイッチへ伝達する従来の着座検知機
構に比べて次のような効果がある。
【0020】すなわち、着座部の移動量を増幅してスイ
ッチに伝達するようにすると、たとえ着座部の移動量が
小さくても確実にスイッチの切り替えが行われる。これ
により、着座判定部による判定がより高い感度で正確に
行われるようになる。
【0021】一方、着座部の移動量を圧縮してスイッチ
に伝達する場合を考えてみる。この場合、着座を検知す
る感度は低下するが、一方で、次のような効果が得られ
る。いま、移動量の圧縮率すなわち着座部の移動量とス
イッチの移動量の比が4:1、スイッチの許容ストロー
ク範囲が0.2mmであると仮定する。この場合、前記
許容ストローク範囲に対応する着座部の移動量は0.8
mmとなる。従って、ストッパ等により着座部の制止位
置を決定するに際し、従来はスイッチの許容ストローク
範囲と同じ0.2mmの誤差範囲内で制止位置を決定す
る必要があったが、上記のように移動量を圧縮すれば、
着座部の制止位置を0.8mmの誤差範囲内で決定しさ
えすればよいことになる。これにより、製造コストが低
減されるだけでなく、従来よりも簡単に検知感度を調節
することができるようになる。
【0022】なお、第二の着座検知機構において、着座
の有無とスイッチの押下/解放との関係は、必ずしも上
記第一の着座検知機構の場合と同様にする必要はない。
例えば、着座部が所定位置よりも低いときにはスイッチ
を押下し、着座部が前記所定位置よりも高いときにはス
イッチを解放するように構成されても、第二の着座検知
機構は、その効果を奏するものである。
【0023】
【実施例】本発明に係る着座検知機構を備える便座装置
の各種実施例を図面を参照しながら説明する。なお、以
下の記載において、先に図7に示した従来の着座検知機
構に用いられていた構成要素と同一の構成要素について
は、同一の符号を用い、その説明を適宜省略するものと
する。
【0024】図1(a)及び(b)は、本発明に係る便
座装置の着座検知機構の第一の実施例を示す概略構成図
である。この着座検知機構において、スイッチ操作レバ
ー30はレバー支持台32に固定された支持軸33によ
り回動可能に支持されている。スイッチ操作レバー30
は短いアーム(以下、第一アーム34とする)と長いア
ーム(以下、第二アーム35とする)を有しており、こ
のうち第一アーム34の先端部分は、シャフト20のレ
バー押下ピン36の直下に配置されている一方、第二ア
ーム35の先端部分はマイクロスイッチ25のスイッチ
ボタン24の直上に配置されている。バイアスバネ38
はケースの底板21と該第二アーム35とを連結する引
きバネであり、これにより、第二アーム35は下方に付
勢されている。
【0025】上記構成を有する着座検知機構の作用は次
の通りである。まず、便座(図示せず)に使用者が着座
していないとき、シャフト20は、図1(a)に示した
ように、押しバネ22により上方へ押し上げられた状態
にある。このとき、第二アーム35に連結されたバイア
スバネ38がスイッチ操作レバー30を図面上で右方向
に回転させるように作用するため、該スイッチ操作レバ
ー30は、第二アーム35でマイクロスイッチ25のス
イッチボタン24を押下する。こうしてマイクロスイッ
チ25が導通状態となる。このようにマイクロスイッチ
25が導通状態となっている間、制御装置(図示せず)
は、便座に使用者が着座していないものと判定し、それ
に応じた制御、例えば、操作パネル(図示せず)の温水
洗浄開始スイッチを入力不能状態に維持するというよう
な制御を行なう。
【0026】一方、便座に使用者が着座すると、シャフ
ト20の制止ピン26がストッパ28に当接するまで便
座のヒンジ部14が下降する。このとき、スイッチ操作
レバー30の第一アーム34が、軸13により押下され
て下降するシャフト20のレバー押下ピン36により押
下され、これにより、スイッチ操作レバー30は図面上
で左方向に回転する。この結果、図1(b)に示したよ
うに、スイッチ操作レバー30の第二アーム35はマイ
クロスイッチ25のスイッチボタン24から離れ、マイ
クロスイッチ25は切断状態となる。このようにマイク
ロスイッチ25が切断状態となっている間、制御装置
は、便座に人が着座しているものと判定し、それに応じ
た制御、例えば、操作パネルの温水洗浄開始スイッチを
入力可能状態に維持するというような制御を行なう。
【0027】上記のように、本実施例の着座検知機構
は、便座に使用者が着座したときにマイクロスイッチ2
5のスイッチボタン24が解放されるように構成されて
いるため、便座に加えられる荷重(使用者の体重)が直
接マイクロスイッチ25に作用して該マイクロスイッチ
25を損傷させるという事態が確実に防止される。
【0028】上記着座検知機構において、ストッパ28
の高さを決定する際には、第二アーム35を確実にスイ
ッチボタン24から離すことができるような高さまでシ
ャフト20を下降させるという条件だけを考慮すればよ
い。従って、従来のようにストッパ28の加工及び取付
に高い精度は必要とされない。
【0029】また、マイクロスイッチ25のスイッチボ
タン24を、スイッチ操作レバー30及びバイアスバネ
38を利用して押下するように構成したので、スイッチ
ボタン24を押下する力を容易に調整することができ
る。すなわち、スイッチボタン24を押下する力を増加
させたいときには、例えば、(1)マイクロスイッチ2
5の位置を図面上で左方向にずらす、あるいは、(2)
バイアスバネ38を第二アーム35に連結する位置を図
面上で右方向にずらす、というようにすればよい。この
ような調整作業は、従来のようにマイクロスイッチ25
の上下方向の位置を0.1mmのオーダーで微調整する
作業に比べて、はるかに容易であり、且つ、調整の精度
も高いものとなる。
【0030】また、上記(1)のようにした場合、マイ
クロスイッチ25の位置を適宜変更することにより、着
座検知機構の感度を調節することもできる。例えば、マ
イクロスイッチ25とスイッチ操作レバー30の支持軸
33との距離を第一アーム34の長さよりも長くする
と、便座の運動が増幅されてスイッチボタン24に伝達
されるようになるため、便座の小さな移動でも検知でき
るようになる。逆に、着座検知機構の感度を低くしたい
場合は、マイクロスイッチ25と支持軸33との間の距
離をより小さくすればよい。
【0031】上記着座検知機構において、バイアスバネ
38の張力が弱過ぎると、図1(a)のような状態の時
に、バイアスバネ38により下方に付勢された第二アー
ム35がマイクロスイッチ25のスイッチボタン24を
導通位置まで押下することができない。一方、バイアス
バネ38の張力が強過ぎると、第二アーム35がマイク
ロスイッチ25を損傷させるおそれがある。このことを
考慮し、例えば、適切な自然長及び弾性係数を有する引
きバネを予め用意してこれをバイアスバネ38として利
用するか、あるいは、バイアスバネ38と第二アーム3
5とを連結する位置Pcを予め適切に定めておくことが
望ましい。
【0032】なお、上記着座検知機構では、バイアスバ
ネ38の張力を利用してスイッチボタン24を押下する
ようにしたが、これとは別の方法でスイッチボタン24
を押下するような構成とすることも可能である。例え
ば、スイッチ操作レバー30を図面上で右方向に回転さ
せるように作用する巻きバネを支持軸33の回りに装着
しても、上記と同様の効果が得られる。また、スイッチ
操作レバー30の第二アーム35に、該第二アーム35
の長手方向に摺動可能な重錘を装着し、該重錘に働く重
力を利用してスイッチボタン24を押下するようにして
もよい。
【0033】図2(a)及び(b)は、本発明に係る便
座装置の着座検知機構の第二の実施例を示す概略構成図
である。この着座検知機構においては、マイクロスイッ
チ25は、上下を逆転させた状態で、そのスイッチボタ
ン24がシャフト20のスイッチ押下ピン23の直上に
位置するように、配設されている。
【0034】図2の着座検知機構において、便座(図示
せず)に使用者が着座していないとき、図2(a)に示
したように、押しバネ22により上方へ押し上げられた
シャフト20が、スイッチ押下ピン23でマイクロスイ
ッチ25のスイッチボタン24を押下する。このときマ
イクロスイッチ25は導通状態にある。このようにマイ
クロスイッチ25が導通状態となっている間、制御装置
(図示せず)は、便座に使用者が着座していないものと
判定し、それに応じた制御、例えば、操作パネル(図示
せず)の温水洗浄開始スイッチを入力不能状態に維持す
るというような制御を行なう。
【0035】一方、便座に使用者が着座すると、シャフ
ト20の制止ピン26がストッパ28に当接するまで便
座のヒンジ部14が下降する。この結果、図2(b)に
示したように、シャフト20のスイッチ押下ピン23が
マイクロスイッチ25のスイッチボタン24から離れ、
マイクロスイッチ25が切断状態となる。このようにマ
イクロスイッチ25が切断状態となっている間、制御装
置は、便座に使用者が着座しているものと判定し、それ
に応じた制御、例えば、操作パネルの温水洗浄開始スイ
ッチを入力可能状態に維持するというような制御を行な
う。
【0036】以上のような第二の実施例の着座検知機構
も、便座に使用者が着座したときにマイクロスイッチ2
5のスイッチボタン24が解放されるように構成されて
いるので、便座に加えられる荷重が直接マイクロスイッ
チ25に作用して該マイクロスイッチ25を損傷させる
という事態が確実に防止される。また、ストッパ28の
加工及び取付に高い精度は必要とされない。
【0037】図3(a)及び(b)は、スイッチボタン
24を押下する部分に弾性体を用いた着座検知機構を示
す概略構成図である。図7に示した従来の着座検知機構
では、スイッチボタン24は高い剛性を有するシャフト
20に備えられたスイッチ押下ピン23により押下され
る構成となっている。このスイッチ押下ピン23はシャ
フト20の一部を成すものであって、それ自体も高い剛
性を有する。このため、上記従来の着座検知機構では、
便座(図示せず)に加えられた荷重が軸13、シャフト
20及びスイッチ押下ピン23を経てスイッチボタン2
4にそのまま作用していたのである。これに対し、図3
に示した着座検知機構では、図7のスイッチ押下ピン2
3の代わりに、適度の弾性を有するJ字形のスイッチ押
下部材40がシャフト20に固定されている。
【0038】上記のような着座検知機構において、便座
に使用者が着座していないときには、図3(a)に示し
たように、シャフト20が押しバネ22により押し上げ
られ、スイッチ押下部材40はマイクロスイッチ25の
スイッチボタン24から離れた状態にある。一方、便座
に使用者が着座すると、シャフト20は、便座のヒンジ
部14の下降に伴って下降し、図3(b)に示したよう
に、制止ピン26がストッパ28に当接したところで停
止する。このとき、マイクロスイッチ25のスイッチボ
タン24はスイッチ押下部材40により押下された状態
となるが、弾性を有するスイッチ押下部材40が図3
(b)に示したように変形するため、便座に加えられた
荷重がそのままスイッチボタン24に作用することはな
い。このように、スイッチボタン24を押下する押下部
材に弾性体を用いることによっても、マイクロスイッチ
25の損傷を効果的に防止することが可能である。
【0039】なお、スイッチ押下部材の形状は図3に示
したJ字形に限られない。例えば、図4に示した着座検
知機構では、弾性を有する略L字形の部材をスイッチ押
下部材40として用いているが、このようにしても、上
記のような効果が得られる。
【0040】次に、図5に示した着座検知機構について
説明する。この着座検知機構のシャフト20は、図面上
で右方に延びる支持アーム41を有しており、支持アー
ム41の先端部には、図示せぬ開口が設けられている。
この開口には、下端に鍔部を有するバネ保持部材42が
緩挿されており、該バネ保持部材42の先端には、前記
開口の口径よりも大きな径を有するナット43が装着さ
れている。またバネ保持部材42には、図に示したよう
に押しバネ44が装着されているが、この押しバネ44
は、前記鍔部と支持アーム41の下面との間に挟持され
た状態にある。このように、弾性体を利用して構成され
た可動部によりスイッチボタン24を押下するようにし
ても、図3の着座検知機構の説明において述べたような
効果が得られる。
【0041】図6(a)及び(b)はマイクロスイッチ
25を支持する構造を弾性部材を用いて構成した着座検
知機構を示す概略構成図である。この着座検知機構にお
いて、マイクロスイッチ25は、ケースの底板21の上
面に固定されたスペーサ46にその一端がネジ留めされ
た板バネ47により弾性的に支持されている。
【0042】上記着座検知機構において、便座(図示せ
ず)に使用者が着座していないとき、図6(a)に示し
たように、シャフト20のスイッチ押下ピン23はマイ
クロスイッチ25のスイッチボタン24から離れ、板バ
ネ47は自然な形状(すなわち、ほぼ水平な状態)とな
る。一方、便座に使用者が着座すると、図6(b)に示
したように、シャフト20のスイッチ押下ピン23によ
りマイクロスイッチ25のスイッチボタン24が押下さ
れる。このとき、マイクロスイッチ25に加えられる荷
重に応じて板バネ47が適宜変形し、荷重の一部を吸収
する。すなわち、たとえシャフト20の制止ピン26が
ストッパ28に当接する前にスイッチボタン24が完全
に押し切られたとしても、その後更に加えられる荷重の
大部分は板バネ47の変形により吸収される。このよう
にしても、マイクロスイッチ25が過大な荷重を受けて
損傷するということが有効に防止される。
【0043】なお、以上の実施例においては、便座装置
に用いられる着座検知機構を例に挙げて説明したが、本
発明に係る着座検知機構は、着座部を備えるどのような
器具又は装置にも応用可能であることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)本発明に係る着座検知機構を
備える便座装置の第一の実施例を示す概略構成図。
【図2】 (a)、(b)本発明に係る着座検知機構を
備える便座装置の第二の実施例を示す概略構成図。
【図3】 (a)、(b)スイッチボタンを押下する部
分に弾性体を用いた着座検知機構を示す概略構成図。
【図4】 図3に示した着座検知機構の変形例を示す概
略構成図。
【図5】 弾性体を利用して構成された可動部によりス
イッチボタンを押下する構成を有する着座検知機構の例
を示す概略構成図。
【図6】 (a)、(b)マイクロスイッチを支持する
構造を弾性部材を用いて構成した着座検知機構を示す概
略構成図。
【図7】 従来より知られている温水洗浄便座の着座検
知機構を示す概略構成図。
【図8】 (a)〜(c)図7の着座検知機構の動作を
説明するための図。
【符号の説明】
11…便器 12…便座 13…軸 14…ヒンジ部 20…シャフト 22…押しバネ 23…スイッチ押下ピン 24…スイッチボタン 25…マイクロスイッチ 26…制止ピン 28…ストッパ 30…スイッチ操作レバー 36…レバー押下ピン 38…バイアスバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加えられる荷重に応じて上下方向に移動
    可能な着座部と、スイッチの押下/解放に応じて導通/
    切断状態が切り替わるスイッチ部と、前記着座部の上下
    方向の運動に連動して前記スイッチ部のスイッチを操作
    するスイッチ操作手段と、を含む着座検知機構におい
    て、 前記スイッチ操作手段は、前記着座部が所定位置よりも
    低いときには前記スイッチを解放し、前記着座部が前記
    所定位置よりも高いときには前記スイッチを押下するよ
    うに構成されたこと、を特徴とする着座検知機構。
  2. 【請求項2】 上記スイッチ操作手段を、上記スイッチ
    を押下するための押下部材と、該押下部材を前記スイッ
    チの方向に付勢するための弾性部材とを用いて構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の着座検知機構。
  3. 【請求項3】 上記スイッチ操作手段は、上記着座部の
    移動量を増幅する増幅部を備えることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の着座検知機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の着座検
    知機構を備える便座装置。
JP34211097A 1997-11-26 1997-11-26 着座検知機構 Pending JPH11155768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34211097A JPH11155768A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 着座検知機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34211097A JPH11155768A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 着座検知機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11155768A true JPH11155768A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18351232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34211097A Pending JPH11155768A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 着座検知機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11155768A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1191159A1 (de) * 2000-09-25 2002-03-27 Franz Zambelli Hebevorrichtung für eine Toilette
JP2012245268A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 France Bed Co Ltd 起床式ベッド装置
JP2018053491A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Toto株式会社 トイレ装置
JP2018053492A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Toto株式会社 トイレ装置
JP2018053490A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Toto株式会社 トイレ装置
CN111920337A (zh) * 2020-09-07 2020-11-13 宁波舜洁卫生器具有限公司 一种智能马桶座圈保温装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1191159A1 (de) * 2000-09-25 2002-03-27 Franz Zambelli Hebevorrichtung für eine Toilette
JP2012245268A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 France Bed Co Ltd 起床式ベッド装置
JP2018053491A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Toto株式会社 トイレ装置
JP2018053492A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Toto株式会社 トイレ装置
JP2018053490A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Toto株式会社 トイレ装置
CN111920337A (zh) * 2020-09-07 2020-11-13 宁波舜洁卫生器具有限公司 一种智能马桶座圈保温装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020079211A1 (en) Key switch with click elastic member placed between key top and switch element
DE50006123D1 (de) Stuhl
CA2489995A1 (en) Support for tilting or synchronized chairs
JPH11155768A (ja) 着座検知機構
JP2002339948A (ja) 回転台装置
WO1980001219A1 (fr) Bouton-poussoir ou clavier a touches enfoncables
JP2816132B2 (ja) Icソケットにおけるic押え機構
KR200422984Y1 (ko) 온수세정기용 인체감지 스위치
JPH0232652Y2 (ja)
US7205980B2 (en) Quiet mouse
JPH0637869Y2 (ja) ねじ締め機のねじチェック装置
JPH0721962Y2 (ja) 自動変速機用のシフトレバー装置
JPH076880Y2 (ja) 着座検知機構
JPH0112739Y2 (ja)
JPH0429455Y2 (ja)
US3348006A (en) Combined telephone and control switch for sterilizer lamp
JP3759218B2 (ja) 変位検出用スイッチおよび該変位検出用スイッチを適用した温水洗浄便座
JP2000322191A (ja) 多方向入力装置
JPS6029702Y2 (ja) 感震器
KR100469772B1 (ko) 다리가 없는 의자
JPS5815990Y2 (ja) 電子オルガンにおける鍵盤スイツチ
JPH1125800A (ja) 2段アクションハンドスイッチ
JP2003014191A (ja) 昇降脚具
JP2850535B2 (ja) 便座装置
JPH09313296A (ja) 椅子の傾動部の緩衝装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041207