JP2018053096A - 分散液およびその製造方法、塗料、塗膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の分散液は、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛と、シランカップリング剤と、リチウム成分と、溶媒と、を含有する。
【選択図】なし
Description
このような耐候性粒子としては、例えば、紫外線遮蔽粒子(金属酸化物粒子)と、その表面に形成された酸化ケイ素からなる第1の被覆層と、第1の被覆層の表面に形成されたシリコン樹脂からなる第2の被覆層とを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。第2の被覆層は、シリコーンレジンやシランカップリング剤等の被覆剤を用いて形成されている。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本実施形態の分散液は、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛と、シランカップリング剤と、リチウム成分と、溶媒と、を含有する。
酸化ケイ素被覆酸化亜鉛は、珪酸リチウム(Li2O・nSiO2)を用いて酸化亜鉛粒子の表面に酸化ケイ素被覆層(シリカ層)が形成され、分散液の粘度の増減やpHの変動を抑制できるものであれば特に限定されない。
珪酸リチウムを用いて酸化亜鉛粒子の表面に酸化ケイ素被覆層を形成することにより、理由の詳細は不明であるが、酸化亜鉛粒子の分散性を高めることができる。
Li2O・nSiO2 → nSiO2+Li2SO4+H2O・・・(1)
したがって、珪酸リチウムを用いて酸化亜鉛粒子の表面に酸化ケイ素被覆層が形成された酸化ケイ素被覆酸化亜鉛とは、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛とリチウム成分(Li2SO4等)を含むことを意味する。
なお、酸化ケイ素被覆層は、シリカの形態であってもよいし、シリカの前駆体の形態であってもよいし、これらの形態が共存していてもよい。
なお、本実施形態における「酸化亜鉛粒子の平均一次粒子径」とは、以下の方法で求められる数値である。すなわち、酸化亜鉛粒子を、透過型電子顕微鏡(TEM)等を用いて観察した場合に、酸化亜鉛粒子を所定数、例えば、200個あるいは100個を選び出す。そして、これら酸化亜鉛粒子各々の最長の直線部分(最大長径)を測定し、これらの測定値を加重平均する。
酸化亜鉛同士が凝集している場合には、この凝集体の凝集粒子径を測定するのではない。この凝集体を構成している酸化亜鉛の粒子(一次粒子)を所定数測定し、平均粒子径とする。
シランカップリング剤としては、下記一般式(2)で表わされるものを用いることができる。
R’nSi(OR)m・・・(2)
(但し、Rは水素原子またはアルキル基、R’は有機基、nおよびmは整数であり、n+m=4、0<n<4)
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基は、後述する溶媒への親和性の観点からは、炭素原子数が1以上かつ6以下であることがより好ましい。
環状のアルキル基は、後述する溶媒への親和性の観点からは、炭素原子数が3以上かつ6以下であることがさらに好ましい。
なお、「結合」とは、共有結合であってもよく、物理吸着等の非共有結合であってもよい。
また、シランカップリング剤は、酸化亜鉛粒子の表面に結合されていてもよく、酸化ケイ素被膜に結合されていてもよい。
シランカップリング剤の含有量が3質量部以上であれば、溶媒に酸化ケイ素被覆酸化亜鉛が高分散化(均一に分散した)分散液が得られる。また、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛の表面に、シランカップリング剤からなる被膜に起因する熱硬化時の架橋点(Si−OH)が多く存在するため、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛と、バインダー成分とが強固に結合する。一方、シランカップリング剤の含有量が30質量部以下であれば、有効成分である酸化亜鉛の含有量を相対的に増大させることができるため、分散液のハンドリング性がよくなる。
リチウム成分は、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛を作製する際に用いた珪酸リチウムに起因する残留物であり、本実施形態の分散液に不純物として含まれる。本実施形態の分散液において、リチウム成分は、Li2SO4として含まれるが、リチウムイオン、金属リチウム、酸化リチウム等として含まれていてもよい。
リチウム成分の含有量が1質量部以上であれば、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛の溶媒への分散性を向上させることができる。一方、リチウム成分の含有量が2質量部以下であれば、分散液中の不純物量を低減できるため好ましい。
本実施形態の分散液における溶媒は、シランカップリング剤で表面処理された酸化ケイ素被覆酸化亜鉛が分散できる溶媒であれば特に限定されない。例えば、水、有機溶媒等を用いることができる。溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン等のエステル類、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類を用いることができる。
これらの溶媒の中でも、水を用いることが好ましい。
本実施形態の分散液の製造方法は、珪酸リチウム水溶液に酸化亜鉛を分散させて、これらの混合液を調製する工程(以下、「工程A」と言う。)と、混合液に酸を添加した後、混合液を固液分離して、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛を得る工程(以下、「工程B」と言う。)と、シランカップリング剤と、前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛と、溶媒とを混合して、前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛を分散させる工程(以下、「工程C」と言う。)と、を有する。
水に珪酸リチウム(Li2O・nSiO2(n=3〜8)を溶解させて、珪酸リチウム水溶液を調製する。
分散処理に要する時間は、特に限定されないが、酸化亜鉛が珪酸リチウムを含む溶液中に均一に分散されるのに十分な時間であればよい。
この混合液中における酸化亜鉛の平均分散粒子径は、10nm以上かつ100nm以下であることが好ましく、20nm以上かつ90nm以下であることがより好ましく、30nm以上かつ80nm以下であることがさらに好ましい。
工程Aで得られた混合液を撹拌しながら、この混合液にpHが7になるまで酸を添加し、その後、静置する。
また、酸の濃度は特に限定されないが、0.1N以上かつ10N以下であることが好ましく、0.1N以上かつ5N以下であることがより好ましい。
溶媒にシランカップリング剤と、前記の酸化亜鉛と、溶媒とを混合させて、混合液を調製する。
分散処理に要する時間は、特に限定されないが、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛が溶媒中に均一に分散されるのに十分な時間であればよい。
本実施形態の塗料は、本実施形態の分散液と、バインダー成分と、を含有する。
バインダー成分は、特に限定されないが、例えば、樹脂、コロイダルシリカ、有機ケイ素化合物またはその重合体等を好適に用いることができる。
このような樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等のモノマー、オリゴマー、ポリマーを用いることができる。
光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ジケトン系、アセトフェノン系、ベンゾイン系、チオキサントン系、キノン系、ベンジルジメチルケタール系、アルキルフェノン系、アシルフォスフィンオキサイド系、フェニルフォスフィンオキサイド系等の公知の光重合開始剤が挙げられる。
塗料の粘度が0.2mPa・s以上であれば、塗膜にしたときの膜厚が薄くなりすぎず、膜厚の制御が容易であるため好ましい。一方、塗料の粘度が500mPa・s以下であれば、粘度が高すぎず塗工時における塗料の取扱いが容易となるため好ましい。
本実施形態の塗料の製造方法としては、塗料の構成要素として上述した各材料を、機械的に混合する方法が挙げられる。
上述した各材料を、機械的に混合する混合装置としては、例えば、撹拌機、自公転式ミキサー、ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー等が挙げられる。
本実施形態の塗膜は、本実施形態の塗料を用いて形成されてなる。すなわち、本実施形態の塗膜は、本実施形態の塗料の硬化物からなる膜である。
塗膜を形成する塗工方法としては、例えば、バーコート法、フローコート法、ディップコート法、スピンコート法、ロールコート法、スプレーコート法、メニスカスコート法、グラビアコート法、吸上げ塗工法、はけ塗り法等、通常のウェットコート法が用いられる。
光硬化に用いるエネルギー線としては、塗膜が硬化すれば、特に限定されないが、例えば、紫外線、遠赤外線、近紫外線、赤外線、X線、γ線、電子線、プロトン線、中性子線等のエネルギー線が用いられる。これらのエネルギー線の中でも、硬化速度が速く、装置の入手および取り扱いが容易である点から、紫外線を用いることが好ましい。
「分散液の調製」
住友大阪セメント社製の酸化亜鉛粒子(商品名:ZnO−650、20nm)を、珪酸リチウム(商品名:珪酸リチウム35(SiO2:20質量%、Li2O:2.9質量%)、日本化学工業社製)を含む水中で、ビーズミルを用いて分散させ、その後ビーズを分離し、酸化亜鉛粒子を30質量%、酸化ケイ素分を1.5質量%含有する混合液(1次分散液)を調製した。酸化亜鉛粒子100質量部に対する酸化ケイ素分の含有量を5質量部とした。
次いで、得られた混合液を、マグネチックスターラーで撹拌しながら、酢酸の1%水溶液を分散液のpHが7になるまで添加した。
その後、3時間静置した後、遠心分離器により分散液を固液分離し、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子を得た。
得られた酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子を、シランカップリング剤(商品名:KBM−403、信越シリコーン社製)を含む水中で、ビーズミルを用いて分散させ、その後、ビーズを分離し、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分を30質量%、シランカップリング剤を焼成した時に得られる酸化ケイ素分を1.8質量%含有する実施例1の分散液(2次分散液)を調製した。
上記の分散液(2次分散液)と、コロイダルシリカ(商品名:スノーテックス(登録商標)ST−XS、日産化学工業社製)とを混合して、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分が50質量%となるよう調製した塗料を、スライドガラスに、膜厚が3μmとなるように、150℃で1分の条件にて、塗工した。表1に実施例1の塗料の組成を示す。
日機装社製のMICROTRAC UPA−150により、酸化亜鉛粒子を30質量%、酸化ケイ素分を1.5質量%含有する混合液(1次分散液)と、実施例1の分散液(2次分散液)の粒度分布を測定した。体積平均分散粒径(d50)が500nm以下の場合にはd50の値を記載し、d50が500nmを超える場合には×と評価した。d50の値は小さい方が良品である。結果を表2に示す。
塗膜の外観を目視で評価した。塗膜にブツ・ムラが観察されないものを○、ブツ・ムラが観察されるものを×と評価した。塗膜にブツ・ムラが観察されないものが良品である。結果を表2に示す。
また、日本電飾社製のHaze Meter NDH2000により、塗膜のヘーズを測定した。ヘーズ値が5%以下の場合には、ヘーズ値を記載し、ヘーズ値が5%を超えるものは×と評価した。ヘーズ値は小さい方が良品である。結果を表2に示す。
また、日本分光社製の分光光度計V−570(商品名)を用い、波長360nmの光の透過率を測定した。この透過率測定結果により、透過率が50%未満の場合を紫外線遮蔽性が○、透過率が50%以上の場合を紫外線遮蔽性が×と評価した。波長360nmにおける光の透過率が小さい方が良品である。結果を表2に示す。
また、塗膜を、pH6に調整した酢酸希釈液水に浸漬し、30分後の亜鉛イオンの溶出量を、共立理化学研究所社のパックテストにて評価した。溶出イオン量が少ない方が良品である。結果を表2に示す。
塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が30質量%となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の塗料を調製した。表1に実施例2の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例2の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が70質量%となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の塗料を調製した。表1に実施例3の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例3の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
分散液における酸化亜鉛粒子100質量部に対する酸化ケイ素分の含有量を3質量部とし、塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が50質量%となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の塗料を調製した。表1に実施例4の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例4の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が30質量%となるようにしたこと以外は実施例4と同様にして、実施例5の塗料を調製した。表1に実施例5の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例5の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が70質量%となるようにしたこと以外は実施例4と同様にして、実施例6の塗料を調製した。表1に実施例6の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例6の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
分散液における酸化亜鉛粒子100質量部に対する酸化ケイ素分の含有量を8質量部とし、塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が50質量%となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の塗料を調製した。表1に実施例7の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例7の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が30質量%となるようにしたこと以外は実施例7と同様にして、実施例8の塗料を調製した。表1に実施例8の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例8の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
塗料における酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粒子分の含有量が70質量%となるようにしたこと以外は実施例7と同様にして、実施例9の塗料を調製した。表1に実施例9の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例9の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
コロイダルシリカの代わりにアクリル樹脂(商品名:ボーンコート40−418EF、DIC社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例10の塗料を調製した。表1に実施例10の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例10の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
コロイダルシリカの代わりにアクリル樹脂(商品名:ボーンコート40−418EF、DIC社製)を用いたこと以外は実施例2と同様にして、実施例11の塗料を調製した。表1に実施例11の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例11の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
コロイダルシリカの代わりにアクリル樹脂(商品名:ボーンコート40−418EF、DIC社製)を用いたこと以外は実施例3と同様にして、実施例12の塗料を調製した。表1に実施例12の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例12の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
珪酸リチウム35の代わりに珪酸リチウム45(商品名:珪酸リチウム45(SiO2:20質量%、Li2O:2.2質量%)、日本化学工業社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例13の塗料を調製した。表1に実施例13の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、実施例13の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
珪酸リチウム45を用いることなく、シランカップリング剤の代わりにポリカルボン酸ナトリウムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の塗料を調製した。表1に比較例1の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、比較例1の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
珪酸リチウム35の代わりに珪酸ソーダ(商品名:珪酸ソーダ1号(SiO2:35質量%〜38質量%、Na2O:17質量%〜19質量%)、日本化学工業社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の塗料を調製した。表1に比較例2の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、比較例2の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
珪酸リチウム35の代わりに珪酸ソーダ(商品名:珪酸ソーダ2号(SiO2:34質量%〜36質量%、Na2O:14質量%〜15質量%)、日本化学工業社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例3の塗料を調製した。表1に比較例3の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、比較例3の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
珪酸リチウム35の代わりに珪酸ソーダ(商品名:珪酸ソーダ3号(SiO2:28質量%〜30質量%、Na2O:9質量%〜10質量%)、日本化学工業社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例4の塗料を調製した。表1に比較例4の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、比較例4の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
珪酸リチウム35の代わりに珪酸ソーダ(商品名:珪酸ソーダ4号(SiO2:17質量%〜19質量%、Na2O:6質量%〜7質量%)、日本化学工業社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例5の塗料を調製した。表1に比較例5の塗料の組成を示す。
また、実施例1と同様にして、比較例5の分散液および塗膜を評価した。結果を表2に示す。
Claims (7)
- 酸化ケイ素被覆酸化亜鉛と、シランカップリング剤と、リチウム成分と、溶媒と、を含有することを特徴とする分散液。
- 前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛の表面に、前記シランカップリング剤が結合してなることを特徴とする請求項1に記載の分散液。
- 前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛の平均分散粒子径が100nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の分散液。
- 前記リチウム成分の含有量が、前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛100質量部に対して、酸化リチウム換算で1質量部以上かつ2質量部以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分散液。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の分散液と、バインダー成分と、を含有することを特徴とする塗料。
- 請求項5に記載の塗料を用いて形成されたことを特徴とする塗膜。
- 珪酸リチウム水溶液に酸化亜鉛を分散させて、これらの混合液を調製する工程と、
前記混合液に酸を添加した後、前記混合液を固液分離して、酸化ケイ素被覆酸化亜鉛を得る工程と、
シランカップリング剤と、前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛と、溶媒とを混合して、前記酸化ケイ素被覆酸化亜鉛を分散させる工程と、を有することを特徴とする分散液の製造方法。
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