JP2018052642A - 記録材処理装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】綴じ処理手段の新たな設置に起因して、設置済みの綴じ処理手段の移動範囲が狭まることを防止する。【解決手段】移動経路R1に沿って移動可能に設けられ、用紙に対する綴じ処理を行う第1綴じユニット300が設けられている。また、移動経路R1上に位置し、用紙に対する綴じ処理を行う第2綴じユニット500を設置可能な設置部400が設けられている。第2綴じユニット500は、移動経路R1上に設置され、移動経路R1に沿って移動してきた第1綴じユニット300から力を受けて移動経路R1から退避する。【選択図】図4

Description

本発明は、記録材処理装置および画像形成システムに関する。
特許文献1には、シート搬入経路の下流側に配置した処理トレイに第1、第2の綴じユニットを位置移動可能に配置し、第1、第2の綴じ手段の一方を綴じ位置に移動するときは、他方の綴じ手段をシート外側の待機位置に移動させる構成が開示されている。
特開2015−124084号公報
記録材に対して綴じ処理を行う綴じ処理手段の設置箇所は、記録材との関係で決まり、綴じ処理手段を設置できる場所は限られる。
かかる場合、新たな綴じ処理手段を設置すると、既存の綴じ処理手段の移動経路上にこの新たな綴じ処理手段が位置する事態が生じ、既存の綴じ処理手段の移動範囲が狭まるなどの不具合が生じるおそれがある。
本発明の目的は、綴じ処理手段の新たな設置に起因して、設置済みの綴じ処理手段の移動範囲が狭まることを防止することにある。
請求項1に記載の発明は、予め定められた移動経路に沿って移動可能に設けられ、記録材に対する綴じ処理を行う第1の綴じ処理手段と、前記移動経路上に位置し、記録材に対する綴じ処理を行う第2の綴じ処理手段を設置可能な設置部と、前記設置部に設置された前記第2の綴じ処理手段を前記移動経路の脇に移動させる移動手段と、を備える記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記移動手段は、前記第1の綴じ処理手段が前記設置部へ移動しあるいは当該設置部を通過する際に、当該設置部に設置された前記第2の綴じ処理手段を前記移動経路の脇に移動させる請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記移動経路に沿って移動する前記第1の綴じ処理手段が前記第2の綴じ処理手段に接触して当該第2の綴じ処理手段を押圧することで、当該第2の綴じ処理手段が前記移動経路の脇に移動する請求項1又は2に記載の記録材処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第2の綴じ処理手段は、前記移動経路の脇に移動し、当該移動経路の延長線上への移動を行わない請求項1乃至3の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第1の綴じ処理手段は、綴じ針を用いて綴じ処理を行う綴じ処理手段であり、前記設置部は、前記記録材処理装置の背面側に設けられている請求項1乃至4の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第2の綴じ処理手段が前記移動経路上に位置することを検知する検知手段を更に備える請求項1乃至5の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項7に記載の発明は、記録材に対し画像形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された記録材に対して綴じ処理を行う記録材処理装置と、を備え、当該記録材処理装置が請求項1乃至6の何れかに記載の記録材処理装置により構成された画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、綴じ処理手段の新たな設置に起因して、設置済みの綴じ処理手段の移動範囲が狭まることを防止することができる。
請求項2の発明によれば、第1の綴じ処理手段が設置部へ移動しあるいは設置部を通過する際に、移動経路の脇に第2の綴じ処理手段を移動させられる。
請求項3の発明によれば、第2の綴じ処理手段を移動させるための専用の移動手段を設けずに、第2の綴じ処理手段を移動経路の脇に移動させることができる。
請求項4の発明によれば、第2の綴じ処理手段が移動経路の延長線上へ移動する場合に比べ、移動経路の延び方向における、記録材処理装置の寸法を小さくできる。
請求項5の発明によれば、設置部が記録材処理装置の前面側に設けられている場合に比べ、第1の綴じ処理手段への綴じ針の補充を行いやすいものにできる。
請求項6の発明によれば、第2の綴じ処理手段が移動経路上に位置しない状態で、第2の綴じ処理手段が作動することを防止できる。
請求項7の発明によれば、綴じ処理手段の新たな設置に起因して、設置済みの綴じ処理手段の移動範囲が狭まることを防止することができる。
画像形成システムの全体構成を示した図である。 後処理装置を説明する図である。 端綴じ機能部を説明する図である。 図3の矢印IV方向から第1綴じユニット等を眺めた場合の図である。 (A)〜(D)は、第1綴じユニット、第2綴じユニットの動きを説明する図である。 フィニッシャユニットをリア側から眺めた場合の図である。 第1綴じユニット、第2綴じユニットを移動させる移動機構の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、画像形成システム100の全体構成を示した図である。
画像形成システム100には、画像形成装置1、後処理装置2が設けられている。
画像形成装置1は、例えば電子写真方式を用い、記録材の一例である用紙Sに対してカラーの画像を形成する。また、後処理装置2は、画像形成装置1によって画像が形成された用紙Sに対して後処理を施す。
画像形成装置1は、各色画像データに基づき画像を形成する画像形成部10と、原稿から画像を読み取って読取画像データを生成する画像読取部11と、画像形成部10に用紙Sを供給する用紙供給部12と、ユーザからの操作入力を受け付けるとともにユーザへの情報の提示を行う総合ユーザ・インターフェイス13と、画像形成システム100全体の動作を制御する主制御部14とを備える。
後処理装置2には、画像形成装置1から画像形成された用紙Sを受け入れて搬送するトランスポートユニット3、トランスポートユニット3から搬入された用紙Sに対して折り処理を施す折りユニット4、折りユニット4を通過した用紙Sに対して最終処理を施すフィニッシャユニット5、冊子の表紙等として用いられる合紙を供給するインターポーザ6が設けられている。
さらに、後処理装置2には、後処理装置2の各機能部を制御する用紙処理制御部7、後処理に関するユーザからの操作入力を受け付けるユーザ・インターフェイス(UI)15が設けられている。
なお、本実施形態では、用紙処理制御部7が後処理装置2内に設けられた構成例を示したが、用紙処理制御部7は、画像形成装置1内に設けてもよい。また、主制御部14が、用紙処理制御部7の制御機能を兼ね備えた構成としてもよい。
また、本実施形態では、ユーザ・インターフェイス15が後処理装置2に設けられた構成例を示したが、ユーザ・インターフェイス15は、画像形成装置1に設けてもよい。また、総合ユーザ・インターフェイス13が、ユーザ・インターフェイス15の機能を兼ね備えた構成としてもよい。
<後処理装置2の説明>
図2は、後処理装置2を説明する図である。
後処理装置2には、記録材処理装置の一例としてのフィニッシャユニット5が設けられている。そして、このフィニッシャユニット5には、用紙Sに対して2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部70、用紙Sを必要枚数だけ集積させて用紙束を生成し、この用紙束の端部に対して綴じ処理(端綴じ処理)を行う端綴じ機能部40が設けられている。
また、後処理装置2には、用紙Sを必要枚数だけ集積させて用紙束を生成し、この用紙束の中央部分に対して綴じ処理(中綴じ処理)を行い、小冊子(ブックレット)を生成する(製本作業を行う)中綴じ製本機能部30が設けられている。
また、後処理装置2の折りユニット4には、用紙Sに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折りを施す折り機能部50が設けられている。
<端綴じ機能部40の説明>
図3は、端綴じ機能部40を説明する図である。
端綴じ機能部40には、搬送されてきた用紙Sが積載される用紙積載部41が設けられている。この用紙積載部41は、板状に形成され、積載された用紙Sを下方から支持する。
用紙積載部41は、図中右側の端部が図中左側の端部よりも上方に位置するように傾斜した状態で配置されている。
さらに、端綴じ機能部40には、用紙積載部41に供給された用紙Sを、用紙積載部41の端部に設けられたエンドガイド42に向けて付勢する第1回転パドル43、第2回転パドル44が設けられている。
本実施形態では、この第1回転パドル43、第2回転パドル44によって、用紙Sがエンドガイド42に押し付けられ、これにより、用紙Sの揃えが行われる。
また、本実施形態では、用紙Sの幅方向における揃えを行う幅方向揃え部材45が設けられている。この幅方向揃え部材45は、2個設けられており、図3では、2個の幅方向揃え部材45のうちの一方の幅方向揃え部材45を表示している。他方の幅方向揃え部材45は、この一方の幅方向揃え部材45よりも図中奥側に位置している。
本実施形態では、用紙積載部41に用紙Sが供給される度に、この用紙Sを、2個の幅方向揃え部材45で挟む。言い換えると、用紙Sに対して幅方向揃え部材45を押し付ける。これにより、用紙Sの幅方向の揃えが行われる。
さらに、端綴じ機能部40には、上流側から送られてきた用紙Sを用紙積載部41に向けて送り出す送り出しロール46が設けられている。
また、用紙積載部41にて生成された用紙束(綴じ処理が行われた用紙束)を、用紙束積載部47へ排出する排出ロール48が設けられている。
排出ロール48は、用紙積載部41に対して進退可能に設けられており、用紙積載部41に対して新たな用紙Sが順次供給される際には、用紙積載部41から退避している。そして、用紙積載部41にて用紙束が生成されると、用紙積載部41に向かって進出する。
これにより、用紙束は、この排出ロール48と、排出ロール48の対向位置に位置する対向ロール49とにより挟まれる。その後、本実施形態では、対向ロール49が回転駆動し、これにより、用紙束が用紙束積載部47へ排出される。
さらに、本実施形態では、用紙積載部41上の用紙束に対して綴じ処理を行う第1の綴じ処理手段の一例としての第1綴じユニット300が設けられている。
また、第1綴じユニット300の奥側には(フィニッシャユニット5のリア側(背面側)には)、後付けで設置された第2綴じユニット500(図3では不図示)が設けられている。
ここで、第2の綴じ処理手段の一例としての第2綴じユニット500は、第1綴じユニット300とは異なる綴じ方式で綴じ処理を行う。
これにより、第2綴じユニット500が設置されると、本実施形態の端綴じ機能部40では、2種類の綴じ方式で、用紙束に対する綴じ処理を行えるようになる。
ここで、本実施形態では、第2綴じユニット500が後付けで設置される構成となっており、第2綴じユニット500が当初から設置された構成とは異なる。
これにより、ユーザは、第2綴じユニット500が必要ではないにも関わらず、第2綴じユニット500が予め設置されたフィニッシャユニット5を購入せずにすむ。言い換えると、ユーザは、2種類の綴じが必要ではないにも関わらず、2種類の綴じを行えるフィニッシャユニット5を購入せずにすむ。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、端綴じ機能部40には、移動する第1綴じユニット300の案内を行う案内部材350が設けられている。
この案内部材350には、図3の紙面と直交する方向に沿って延びるガイド溝(図3では不図示)が形成され、このガイド溝内に、第1綴じユニット300の一部が入り込んでいる。
第1綴じユニット300は、この一部が案内部材350により案内されることで、予め移動経路に沿って移動する。さらに、端綴じ機能部40には、第1綴じユニット300を移動させる移動機構(不図示)が設けられている。
移動機構は、第1綴じユニット300が取り付けられフィニッシャユニット5の奥行方向に沿って延びる環状のベルト部材と、このベルト部材を回転(周回移動)させるプーリーと、このプーリーを回転させる駆動モータとにより構成されている。
本実施形態では、用紙処理制御部7により、この駆動モータが制御されることで、第1綴じユニット300が移動し、さらに、予め定められた綴じ位置にて、第1綴じユニット300が停止する。
図4は、図3の矢印IV方向から第1綴じユニット300等を眺めた場合の図である。なお、図4では、用紙積載部41などの図示を省略している。
上記にて説明したように、また、図4に示すように、端綴じ機能部40には、第1綴じユニット300が設けられている。また、第1綴じユニット300の案内を行う案内部材350が設けられている。
案内部材350には、ガイド溝350Aが形成され、第1綴じユニット300はこのガイド溝350Aに沿って移動する。本実施形態では、このガイド溝350Aに沿って移動経路R1が設けられ、第1綴じユニット300は、この移動経路R1に沿って移動する。
さらに、第1綴じユニット300よりもリア側(第1綴じユニット300よりも、フィニッシャユニット5の背面5A側)には、設置部400が設けられ、この設置部400には、第2綴じユニット500が設置されている。より具体的には、設置部400には、第2綴じユニット500が後付けで設置されている。
設置部400は、移動経路R1上に位置し、これに伴い、設置部400に設置された第2綴じユニット500も、移動経路R1上に位置する。
さらに、本実施形態では、移動経路R1の脇へ第2綴じユニット500を退避させる退避機構600が設けられている。
退避機構600には、回転軸610と、この回転軸610と第2綴じユニット500とを接続する接続部材620とが設けられている。
さらに、回転軸610の周りには、付勢手段の一例としての、トーションスプリングなどのばね部材630が設けられている。
本実施形態では、このばね部材630により、図中反時計回り方向へ接続部材620が移動するように接続部材620が付勢される。そして、この付勢により、第2綴じユニット500が移動経路R1に向けて付勢される。
本実施形態では、第2綴じユニット500を後付けで設置するにあたり、この退避機構600も後付けで設置する。
フィニッシャユニット5には、回転軸610を挿入するための穴5Bが形成されており、フィニッシャユニット5への退避機構600の設置にあたっては、この穴5Bに回転軸610を挿入して、退避機構600を設置する。
なお、第2綴じユニット500、退避機構600を設置する前の段階では(工場出荷の段階では)、第2綴じユニット500が設置される設置部400には、図3にて示したエンドガイド42が設けられている。
設置部400への第2綴じユニット500への設置にあたっては、エンドガイド42の一部(エンドガイド42のうちの第2綴じユニット500と干渉する部分)を取り外したうえで、第2綴じユニット500を設置する。
さらに、本実施形態では、図4に示すように、第2綴じユニット500が設置部400に位置していることを検知するセンサSNが設けられている。
言い換えると、第2綴じユニット500が、移動経路R1上に位置することを検知する検知手段の一例としてのセンサSNが設けられている。
ここで、本実施形態では、センサSNからの出力が用紙処理制御部7へ出力され、用紙処理制御部7は、センサSNにより第2綴じユニット500が検知されている場合に、第2綴じユニット500に対して、綴じ処理を実行させるための信号を出力する。
一方で、用紙処理制御部7は、センサSNにより第2綴じユニット500が検知されていない場合には、綴じ処理を実行させるための信号を出力しない。
これにより、綴じ位置から第2綴じユニット500が外れている状態(設置部400から退避している状態)にて、第2綴じユニット500が作動することが防止される。
また、本実施形態では、図4に示すように、第1綴じユニット300に、板状のカム310が設けられている。このカム310には、傾斜面310Aが設けられている。
傾斜面310Aは、移動経路R1の延び方向に対して直交する方向(図中、符号4Aで示す方向)に対して傾斜している。
さらに、第2綴じユニット500には、円盤状に形成され且つ回転可能に設けられ、カム310の傾斜面310Aにより案内される第1被案内部材351、第2被案内部材352が設けられている。
また、第2綴じユニット500には、用紙突き当て部520が設けられている。この用紙突き当て部520には、用紙積載部41(図3参照)上の用紙Sが突き当り、これにより、用紙Sの揃えが行われる。
具体的には、本実施形態では、用紙積載部41上に用紙Sが積載される際に、第1回転パドル43(図3参照)、第2回転パドル44によって、用紙Sが、第2綴じユニット500の用紙突き当て部520に突き当てられ、用紙Sの揃えが行われる。
より詳細には、用紙積載部41上に用紙Sが積載される際には、第1回転パドル43、第2回転パドル44によって、エンドガイド42(図3参照)、および、第2綴じユニット500の用紙突き当て部520に対して用紙Sが突き当てられ、用紙Sの揃えが行われる。
さらに説明すると、本実施形態では、上記のとおり、第2綴じユニット500の設置にあたり、エンドガイド42の一部を取り外し、エンドガイド42のこの一部の換わりに、第2綴じユニット500の用紙突き当て部520が設置される。
第2綴じユニット500の設置後は、残っているエンドガイド42、第2綴じユニット500の用紙突き当て部520に対して用紙Sが突き当てられて、用紙Sの揃えが行われる。
なお、ここでは、エンドガイド42の一部を取り外す場合を一例に説明したが、これに限らず、例えば、この一部を移動可能に設け、この一部を、第2綴じユニット500に干渉しない位置まで移動させてもよい。
ここで、本実施形態では、第1綴じユニット300による綴じ位置として、4箇所の綴じ位置が設定されている。
具体的には、図4に示すように、用紙Sの一方の角部に対して綴じ処理を行う第1綴じ位置P1と、用紙Sの他方の角部に対して綴じ処理を行う第2綴じ位置P2と、用紙Sの側辺に対して綴じ処理を行う第3綴じ位置P3と、同じく用紙Sの側辺に対して綴じ処理を行う第4綴じ位置P4とが設定されている。
本実施形態では、第2綴じユニット500は、第2綴じ位置P2に設置され、第2綴じユニット500は、用紙Sの角部に対して綴じ処理を行う。
ここで、本実施形態では、第2綴じ位置P2は、第1綴じユニット300および第2綴じユニット500の両者が綴じ処理を行う位置である。
本実施形態では、第2綴じユニット500が、第2綴じ位置P2にて、綴じ処理を行なう際には、第1綴じユニット300は、この第2綴じ位置P2以外の箇所に位置する。
また、第2綴じ位置P2にて、第1綴じユニット300が綴じ処理を行なう際には、第2綴じユニット500は、移動経路R1の脇に退避する。そして、第1綴じユニット300は、第2綴じユニット500が退避する前に位置していた箇所にて停止し、用紙束に対する綴じ処理を行なう。
また、本実施形態では、第1綴じユニット300は、ステープル針(綴じ針)を用いて用紙束に対する綴じ処理を行う。
また、第2綴じユニット500は、二つの押圧歯(不図示)で用紙束を挟んで用紙Sの繊維同士を絡ませて用紙束に対する綴じ処理を行う。言い換えると、第2綴じユニット500は、ステープル針を用いずに、用紙束に対する綴じ処理を行う。
ここで、第1綴じユニット300に対しては、ステープル針の補充を行う必要があるが、この補充にあたっては、第1綴じユニット300を、図4の符号P0で示す位置まで移動させる。具体的には、フィニッシャユニット5の前面側へ移動させる。
ところで、このように、第1綴じユニット300をフィニッシャユニット5の前面側へ移動させる構成にて、第2綴じユニット500が、同じく前面側に位置していると、ステープル針の補充作業を行いにくくなるおそれがある。
このため、本実施形態では、設置部400を、フィニッシャユニット5の背面5A側に設け、ステープル針の補充が行われる前面側とは反対側に、第2綴じユニット500を設ける構成としている。
図5(A)〜(D)は、第1綴じユニット300、第2綴じユニット500の動きを説明する図である。なお、図5では、第1綴じユニット300が第2綴じ位置P2へ移動して綴じ処理を行う際の各部の動きを示している。
図5(A)は、第1綴じユニット300が第2綴じ位置P2へ移動している最中の第1綴じユニット300、第2綴じユニット500の状態を示した図である。
この状態では、第1綴じユニット300は、第2綴じユニット500に接触しておらず、第1綴じユニット300、第2綴じユニット500は、いずれも移動経路R1上に位置している。
図5(B)は、第1綴じユニット300による第2綴じユニット500の押圧が開始された後の状態を示した図である。
第1綴じユニット300が予め定められた箇所に達すると、第1被案内部材351に対して傾斜面310Aが接触し、第1被案内部材351が押圧される。
これにより、移動経路R1の脇(移動経路R1の側方)への第2綴じユニット500の移動が開始される。ここで、第1綴じユニット300は、移動経路R1の脇へ第2綴じユニット500を移動させる移動手段として捉えることができる。
第1綴じユニット300がさらに移動すると、第1綴じユニット300、第2綴じユニット500は、図5(C)に示す状態となる。
この状態では、第1被案内部材351が第1綴じユニット300の背面300Xにより押圧された状態となっている。さらに、この状態では、第2綴じユニット500は、移動経路R1からより離れた箇所へ移動している。
第1綴じユニット300がさらに移動すると、第1綴じユニット300、第2綴じユニット500は、図5(D)に示す状態となる。
この状態では、第2被案内部材352が、第1綴じユニット300の傾斜面310Aにより押圧された状態となっている。さらに、この状態では、第1綴じユニット300が第2綴じ位置P2へ達し、また、第2綴じユニット500が移動経路R1の脇へ退避している。
ここで、本実施形態では、第2綴じユニット500が退避する箇所は、移動経路R1の脇となっており、移動経路R1の延長線上以外の箇所となっている。
言い換えると、第2綴じユニット500は、移動経路R1の脇に退避し、移動経路R1の延長線上への退避を行わない。
ここで、第2綴じユニット500の退避箇所としては、例えば、図5(A)にて示す移動経路R1を、図中符号5Yで示すように延長し、この延長した部分を、第2綴じユニット500の退避箇所にすることもできる。
しかしながら、この場合、フィニッシャユニット5の奥行寸法が大きくなりやすい。このため、本実施形態では、第2綴じユニット500を移動経路R1の脇に退避させるようにし、フィニッシャユニット5の奥行寸法が大きくなることを抑制している。
なお、第1綴じユニット300が、第2綴じ位置P2から第1綴じ位置P1等の他の綴じ位置へ移動する際には、上記と逆の動作が行われる。
具体的には、まず、第1綴じユニット300が、第2綴じ位置P2から他の綴じ位置へ移動する。次いで、第2綴じユニット500が、図4にて示したばね部材630によって移動経路R1上へ復帰する。
図6は、フィニッシャユニット5をリア側から眺めた場合の図である。
図6に示すように、フィニッシャユニット5の背面5Aには、開口(貫通孔)5Xが形成されている。さらに、本実施形態では、この背面5Aの対向位置に外装カバー(不図示)が設けられている。第2綴じユニット500の設置にあたっては、この外装カバーを外したうえで、開口5Xを通じて、フィニッシャユニット5の内部に、第2綴じユニット500を設置する。
ここで、本実施形態では、図4、図6に示すように、移動経路R1からの第2綴じユニット500の退避が行われると、開口5Xを通じて、フィニッシャユニット5(の筺体)の外部に、第2綴じユニット500が出てくる構成となっている。
なお、第2綴じユニット500の設置後は、外した上記外装カバーに換えて、外側に向かって凸となる凹み(第2綴じユニット500と外装カバーとの干渉を避けるための凹み)を有した新たな外装カバーを取り付ける。
(その他)
上記にて説明した実施形態では、第1綴じユニット300を第2綴じユニット500に押し当てて、移動経路R1の脇へ第2綴じユニット500を退避させたが、第2綴じユニット500を退避させる態様はこれに限らず、例えば、第2綴じユニット500を退避させるためのモータなどを設置し(第2綴じユニット500を退避させるための機構を別途設置し)、このモータなどで、第2綴じユニット500を移動経路R1から退避させてもよい。
また、上記では、第1綴じユニット300が第2綴じ位置P2に達したときに、第2綴じユニット500が移動経路R1の脇へ退避するが、第2綴じユニット500を移動経路R1の脇へ退避させるタイミングはこれに限らず、例えば、第1綴じユニット300の移動が開始されたタイミングで、第2綴じユニット500を退避させてもよい。
また、第2綴じユニット500を駆動源で退避させる場合には、第1綴じユニット300、第2綴じユニット500を移動させる駆動源の共用化を図ってもよい。
図7は、第1綴じユニット300、第2綴じユニット500を移動させる移動機構の一例を示した図である。この移動機構では、駆動モータM2が1つだけ設けられ、駆動源の共用化が図られている。
具体的には、この構成例では、駆動モータM2からの駆動力を用い第1綴じユニット300を移動させる第1移動機構390、駆動モータM2からの駆動力を用い第2綴じユニット500を移動させる第2移動機構395が設けられている。
第1移動機構390には、駆動モータM2からの駆動力を受け回転するプーリー390Aと、このプーリー390Aにより移動するベルト部材390Bと、回転可能に設けられベルト部材390Bを支持する支持部材390Cとが設けられている。
また、第2移動機構395には、駆動モータM2からの駆動力を受け回転するピニオンギア395Aと、移動経路R1と交差する方向に沿って延びるラックギア395Bとが設けられている。第2綴じユニット500は、このラックギア395Bに固定されている。
ここで、この構成例では、第2綴じ位置P2から第2綴じユニット500を退避させ、さらに、この第2綴じ位置P2へ第1綴じユニット300を移動させる場合は、駆動モータM2を一方向に回転させる。
これにより、例えば、ラックギア395Bが矢印7Aで示す方向へ移動して、移動経路R1から第2綴じユニット500が退避し、また、ベルト部材390Bが矢印8Aに示す方向へ回転して、第2綴じ位置P2へ第1綴じユニット300が移動する。
第2綴じ位置P2へ、第2綴じユニット500を復帰させる場合は、駆動モータM2を逆転させる。これにより、ラックギア395Bが矢印7Bへ示す方向へ移動して、移動経路R1上に第2綴じユニット500が復帰し、また、ベルト部材390Bが矢印8Bに示す方向へ回転して、第2綴じ位置P2以外へ、第1綴じユニット300が移動する。
1…画像形成装置、5…フィニッシャユニット、5A…背面、100…画像形成システム、300…第1綴じユニット、400…設置部、500…第2綴じユニット、630…ばね部材、R1…移動経路、SN…センサ

Claims (7)

  1. 予め定められた移動経路に沿って移動可能に設けられ、記録材に対する綴じ処理を行う第1の綴じ処理手段と、
    前記移動経路上に位置し、記録材に対する綴じ処理を行う第2の綴じ処理手段を設置可能な設置部と、
    前記設置部に設置された前記第2の綴じ処理手段を前記移動経路の脇に移動させる移動手段と、
    を備える記録材処理装置。
  2. 前記移動手段は、前記第1の綴じ処理手段が前記設置部へ移動しあるいは当該設置部を通過する際に、当該設置部に設置された前記第2の綴じ処理手段を前記移動経路の脇に移動させる請求項1に記載の記録材処理装置。
  3. 前記移動経路に沿って移動する前記第1の綴じ処理手段が前記第2の綴じ処理手段に接触して当該第2の綴じ処理手段を押圧することで、当該第2の綴じ処理手段が前記移動経路の脇に移動する請求項1又は2に記載の記録材処理装置。
  4. 前記第2の綴じ処理手段は、前記移動経路の脇に移動し、当該移動経路の延長線上への移動を行わない請求項1乃至3の何れかに記載の記録材処理装置。
  5. 前記第1の綴じ処理手段は、綴じ針を用いて綴じ処理を行う綴じ処理手段であり、
    前記設置部は、前記記録材処理装置の背面側に設けられている請求項1乃至4の何れかに記載の記録材処理装置。
  6. 前記第2の綴じ処理手段が前記移動経路上に位置することを検知する検知手段を更に備える請求項1乃至5の何れかに記載の記録材処理装置。
  7. 記録材に対し画像形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された記録材に対して綴じ処理を行う記録材処理装置と、を備え、当該記録材処理装置が請求項1乃至6の何れかに記載の記録材処理装置により構成された画像形成システム。
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