JP2018052038A - カートリッジ、および、接続体 - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジや接続体の装着部に対する位置ズレを抑制できる技術を提供する。【解決手段】カートリッジは、液体供給部と、液体供給部よりも+Z軸方向側に位置し、電気接続部と接触する接触部と、Z軸方向において液体供給部と接触部との間に位置する位置決め部と、を備える。液体供給部は、液体導入部と接続したときに、液体導入部から−Y軸方向の第1外力を受けるように構成され、接触部は、電気接続部と接触したときに、電気接続部から−Y軸方向成分を有する方向の第2外力を受けるように構成されている。【選択図】図15

Description

本発明は、カートリッジおよび接続体の技術に関する。
従来、プリンターなどの液体消費装置の装着部に着脱可能に装着されるカートリッジが知られている(特許文献1)。特許文献1に開示の技術では、装着部は、電気接続部と液体導入部とを備える。また特許文献1に開示の技術では、カートリッジは、電気接続部に接触可能な接触部と、液体導入部に接続され液体導入部に液体を供給するための液体供給部とを備える。
特開2013−240924号公報
従来の技術において、装着部からカートリッジに加わる外力によって、装着過程や装着状態においてカートリッジの装着部に対する位置が本来の正しい位置からずれる場合があった。よって、カートリッジの装着部に対する位置ズレを抑制できる技術が望まれている。
また、上記の課題は、装着部に着脱可能なカートリッジに限らず、装着部に着脱可能な部材(例えば、接続体)に共通する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体導入部と電気接続部と係合部とを備えた、液体消費装置の装着部に着脱可能なカートリッジが提供される。このカートリッジは、互いに直交する3つの空間軸をX軸、Y軸、Z軸とし、前記X軸に沿った方向をX軸方向、前記Y軸に沿った方向をY軸方向、前記Z軸に沿った方向をZ軸方向とし、前記カートリッジが前記装着部に装着された装着状態において、重力方向を−Z軸方向、反重力方向を+Z軸方向、前記X軸方向の一方の方向を+X軸方向、前記X軸方向の他方の方向を−X軸方向と定義したときに、前記液体導入部と着脱可能に接続され、前記液体導入部に液体を供給するための液体供給部であって、基端部と、前記液体導入部を受け入れる開口を形成する先端部と、前記基端部から前記先端部に向かう+Y軸方向に沿った方向に延びる中心軸と、を有する液体供給部と、前記装着状態のときに、前記液体供給部よりも+Z軸方向側に位置し、前記電気接続部と接触する接触部と、前記装着状態のときに、前記Z軸方向において前記液体供給部と前記接触部との間に位置し、前記係合部と係合することで前記カートリッジの前記装着部に対する動きを規制する位置決め部と、を備え、前記液体供給部は、液体導入部と接続したときに、前記液体導入部から−Y軸方向の第1外力を受けるように構成され、前記接触部は、前記電気接続部と接触したときに、前記電気接続部から−Y軸方向成分を有する方向の第2外力を受けるように構成されている。
この形態によれば、第1外力によって位置決め部を支点としたカートリッジを−Y軸方向成分を有する第1回転方向の第1モーメントと、第2外力によって位置決め部を支点とした−Y軸方向成分を有する第2回転方向の第2モーメントとがカートリッジに対して生じる。また、この形態によれば、Z軸方向において、液体供給部と接触部との間に位置決め部を有する。これにより、第1回転方向の第1モーメントと第2回転方向の第2モーメントとが互いに打ち消す方向にカートリッジに働く。これにより、装着過程や装着状態においてカートリッジの装着部に対する位置がずれる可能性を低減できる。また上記実施形態によれば、接触部よりも重力方向である−Z軸方向側に液体供給部を備えているため、液体供給部から液体が漏れ出した場合でも接触部に液体が付着する危険性を低減できる。
(2)上記形態であって、前記接触部は、前記X軸方向における異なる位置に複数配置され、前記複数の接触部は、前記X軸方向において前記複数の接触部のうちで最も前記+X軸方向側に位置する第1接触部と最も前記−X軸方向側に位置する第2接触部とを含み、前記カートリッジを前記+Y軸方向側から見たときに、X軸方向において前記第1接触部と前記第2接触部との間隔の中心は、前記液体供給部の前記中心軸を通り前記Z軸方向と平行な仮想直線上に位置してもよい。
この形態によれば、中心軸を中心としてカートリッジがX軸方向とZ軸方向に平行なX−Z平面上に沿って装着部に対して相対的に回転することで装着部に対するX−Z平面上の位置がずれた場合でも、接触部の電気接続部に対するX−Z平面上の位置ズレを抑制できる。ここで、「第1接触部と第2接触部との中心が仮想直線上に位置する」とは、仮想直線上に完全に中心が一致する場合に限らず、接触部の電気接続部に対するX−Z平面上の位置ズレを抑制できる趣旨に鑑み、第1接触部と第2接触部との中心が仮想直線上から多少ずれている場合も含む。
(3)上記形態であって、前記位置決め部は、さらに、前記係合部と係合することで前記カートリッジの前記装着部に対するX軸方向の動きを規制し、前記カートリッジを前記+Y軸方向側から見たときに、前記X軸方向における前記位置決め部の中心は、前記仮想直線上に位置してもよい。
この形態によれば、仮想直線上に位置決め部の中心が位置することで、接触部の電気接続部に対する位置ズレを更に抑制できる。ここで、「位置決め部の中心が仮想直線上に位置する」とは、仮想直線上に完全に中心が一致する場合に限らず、接触部の電気接続部に対する位置ズレを抑制できる趣旨に鑑み、位置決め部の中心が仮想直線上から多少ずれている場合も含む。
(4)上記形態であって、前記係合部は、第1係合部と第2係合部とを含み、前記位置決め部は、前記装着状態において前記第1係合部と係合する第1被係合部と、前記第1被係合部と前記X軸方向に間隔を開けて配置され、前記装着状態において前記第2係合部と係合する第2被係合部と、を有し、前記カートリッジを+Y軸方向側から見たときに、前記第1被係合部と前記第2被係合部とは、前記仮想直線を挟むように位置してもよい。
この形態によれば、仮想直線を挟むように第1被係合部と第2被係合部とが位置するため、装着状態において、第1外力や第2外力によるカートリッジの位置ズレや、中心軸を中心とした接触部の位置ズレを抑制できる。
(5)上記形態であって、前記位置決め部は、前記−X軸方向に向かうに従い前記−Y軸方向側に位置するように形成され、前記第1係合部を前記第1被係合部に案内するための第1突起案内部と、前記+X軸方向に向かうに従い前記−Y軸方向側に位置するように形成され、前記第2係合部を前記第2被係合部に案内するための第2突起案内部と、を有し、前記第1被係合部は、前記第1突起案内部の前記−X軸方向側端部に接続され、前記第2被係合部は、前記第2突起案内部の前記+X軸方向側端部に接続されていてもよい。
この形態によれば、第1突起案内部および第2突起案内部によって、カートリッジを装着部に装着する際に、第1係合部を第1被係合部に、第2係合部を第2被係合部に案内できる。これにより、第1係合部と第1被係合部との係合、および、第2係合と第2被係合部との係合をより確実に行うことができる。
(6)上記形態であって、さらに、前記カートリッジの内部に液体を注入するための液体注入部であって、前記Z軸方向において前記位置決め部と同じ位置に配置された液体注入部を有していてもよい。
この形態によれば、Z軸方向においてカートリッジが大型化することを抑制しつつ、液体注入部を設けることができる。ここで、「同じ位置」とは、Z軸方向において、位置決め部の中心と液体注入部とが同じ位置である場合に限られず、Z軸方向において、液体注入部が位置する範囲内に位置決め部の中心が位置する場合も含む。
(7)上記形態であって、さらに、前記カートリッジは、前記装着状態において、前記装着部の内側に収容される本体部材であって、前記液体供給部と前記接触部と前記位置決め部とが設けられた本体部材を有し、前記本体部材は、前記Z軸方向または前記X軸方向において、前記装着部の内面と向かい合う部分に突出部を有していてもよい。
この形態によれば、装着状態やカートリッジの装着部への装着過程において、中心軸を中心として本体部材が回転しようとした場合に、突出部が装着部の内面に当たることで本体部材の回転を抑制できる。これにより、装着状態や装着過程において本体部材の装着部に対する位置がずれる可能性をさらに低減できる。
(8)上記形態であって、さらに、前記装着部に設けられた装着部側識別部材に嵌め合わされることで前記カートリッジの内部に収容された液体の種類を識別するための本体側識別部材を有し、前記本体側識別部材は、少なくとも一つの突起部を有し、前記液体の種類に応じて、前記突起部の個数、前記突起部の形状、および、前記突起部の位置の少なくとも一つが異なっていてもよい。
この形態によれば、本体側識別部材によって、カートリッジが本来装着されるべき装着部とは異なる装着部に誤挿入されることを防止できる。また、本体側識別部材の突起部が装着部側識別部材に嵌め合わされることで、カートリッジの装着部に対する位置がずれる可能性をさらに低減できる。
(9)上記形態であって、前記カートリッジは、前記装着状態において、前記装着部の内側に収容される本体部材であって、前記液体供給部と前記接触部と前記位置決め部とが設けられた本体部材を有し、前記本体部材は、前記+Z軸方向側の端面を形成する第1面と、前記−Z軸方向側の端面を形成する第2面と、前記−X軸方向側の端面を形成する第3面と、前記+X軸方向側の端面を形成する第4面と、前記+Y軸方向側の端面を形成する第5面と、前記接触部が配置された接触部配置部と、を備え、前記接触部配置部は、前記第1面から前記+Z軸方向側に突出する上側突出部分を有し、前記上側突出部分の少なくとも一部は、前記装着状態において、前記装着部に設けられた前記+Z軸方向側に凹んだ凹部内に配置されていてもよい。
この形態によれば、装着状態において、上側突出部分が装着部の凹部内に配置されることで、カートリッジが中心軸を中心として回転しようとした場合でも、凹部の壁面に上側突出部分が当たることで回転を抑制できる。よって、装着状態においてカートリッジの装着部に対する位置がずれる可能性をさらに低減できる。
(10)上記形態であって、前記接触部は、前記X軸方向と前記Y軸方向に平行なX−Y平面、および、前記Y軸方向と前記Z軸方向に平行なY−Z平面に交差する配置面上に位置してもよい。
この形態によれば、接触部が配置された配置面は、X−Y平面及びY−Z平面に交差するため、カートリッジが装着部に対して相対的に移動する方向である+Y軸方向に対して傾斜する。これにより、カートリッジの装着部への装着が完了する直前で、電気接続部と接触部とが僅かに擦れ合うことができる。これにより、電気接続部や接触部の近傍に異物(例えば、埃)が存在した場合でも、異物を電気接続部と接触部との間から排出できる効果(ワイピング効果)を発揮できる。
(11)上記形態であって、前記接触部は、前記X軸方向と前記Z軸方向に平行なX−Z平面に平行な配置面上に位置していてもよい。
この形態によれば、接触部が配置された配置面は、X−Z平面に平行であるため、カートリッジが装着部に対して相対的に移動する方向である+Y軸方向に対して垂直である。これにより、接触部と電気接続部との接触位置が大きくずれる可能性を低減できる。
(12)上記形態であって、さらに、前記電気接続部を前記接触部に案内可能な案内部を有し、前記案内部は、前記Y軸方向に沿って延びる溝部であって、前記装着部の一部を受け入れる溝部を有し、前記溝部は、前記Z軸方向において前記接触部と同じ位置に形成されていてもよい。
この形態によれば、案内部によって電気接続部を接触部に案内できるので、装着過程において、接触部の電気接続部に対する位置ズレを抑制できる。また、溝部がZ軸方向において接触部と同じ位置に形成されているので、装着過程において、接触部の電気接続部に対する位置ズレを更に抑制できる。なお「溝部がZ軸方向において接触部と同じ位置」とは、Z軸方向において、溝部が位置する範囲に接触部の一部が位置することを意味する。
(13)上記形態であって、さらに、前記カートリッジは、前記装着状態において、前記装着部の内側に収容される本体部材であって、前記液体供給部と前記接触部と前記位置決め部とが設けられた本体部材を有し、前記接触部は、前記X軸方向に沿って奇数個配置され、前記X軸方向において、前記奇数個の接触部のうち中央に位置する中央接触部と前記中心軸とは、前記本体部材の中央に位置してもよい。
この形態によれば、X軸方向において、中央接触部および中心軸とが本体部材の中央に位置することで、装着過程や装着状態において、中心軸を中心としてカートリッジが回転した場合でも、接触部の電気接続部に対する位置ズレを抑制できる。
(14)上記形態であって、前記液体導入部は、前記液体供給部に接続され前記液体供給部からの前記液体が内部に流通する液体導入針と、液体導入針の外周を取り囲み、前記液体導入針を内側に収容する装着部側筒部とを有し、前記液体供給部は、前記基端部と前記先端部とを有し、前記液体が流通する流路を形成する円筒状の流通部と、前記流通部のうち外周を形成する流通部表面から外側に突出した供給部凸部と、を有し、前記液体供給部は、前記装着状態において、前記装着部側筒部内に挿入されてもよい。
この形態によれば、カートリッジは流通部表面から外側に突出した供給部凸部を備えている。これにより、カートリッジの装着部への装着過程において、液体導入針に対する流通部の位置ズレを抑制できる。
(15)上記形態であって、前記供給部凸部は、前記流通部の外側の表面の全周に亘って形成された円環状であってもよい。
この形態によれば、カートリッジの装着部への装着過程において、液体導入針に対する流通部の位置ズレをより抑制できる。
(16)上記形態であって、前記液体供給部は、さらに、前記流通部内に配置された、前記流路を開閉するための弁機構を有し、前記弁機構は、前記先端部側から順に、弁孔を形成する弁座と、前記弁孔を塞ぐための弁体であって、前記液体導入針から入力される外力によって前記−Y軸方向側へ変位して前記弁座から離れる弁体と、前記弁体を前記弁座側へ付勢する付勢部材と、を有し、前記弁体の前記+Y軸方向側の端部は、前記供給部凸部の前記+Y軸方向側の端部よりも前記+Y軸方向側に位置し、前記Y軸方向において前記装着部側筒部の前記−Y軸方向側の端部と前記液体導入針の前記−Y軸方向側の端部との間の距離を距離L1とし、前記供給部凸部の前記+Y軸方向側の端部と前記弁体の前記+Y軸方向側の端部との間の距離を距離L2としたときに、距離L2は距離L1よりも短くてもよい。
この形態によれば、距離L2が距離L1よりも短いことで、カートリッジの装着部への装着過程において、液体導入針が弁体に接触する前に、供給部凸部は装着部側筒部内に位置する。これにより、装着過程において液体導入針が弁体を押し込む際に、液体導入針に対する流通部の位置ズレを抑制できる。
(17)本発明の他の一形態によれば、液体導入部と電気接続部と係合部とを備えた、液体消費装置の装着部に着脱可能な接続体が提供される。この接続体は、互いに直交する3つの空間軸をX軸、Y軸、Z軸とし、前記X軸に沿った方向をX軸方向、前記Y軸に沿った方向をY軸方向、前記Z軸に沿った方向をZ軸方向とし、前記カートリッジが前記装着部に装着された装着状態において、重力方向を−Z軸方向、反重力方向を+Z軸方向、前記X軸方向の一方の方向を+X軸方向、前記X軸方向の他方の方向を−X軸方向と定義したときに、前記液体導入部と着脱可能に接続され、前記液体導入部に液体を供給するための液体供給部と、前記装着状態のときに前記液体供給部よりも+Z軸方向側に位置し、前記電気接続部と接触可能な接触部と、前記装着状態のときに、前記Z軸方向において前記液体供給部と前記接触部との間に位置し、前記係合部と係合することで前記カートリッジの前記装着部に対する位置決めを行うための位置決め部と、を備え、前記液体供給部は、前記液体導入部を受け入れる開口を形成する先端部を備え、前記液体供給部は、前記液体導入部と接続したときに−Y軸方向成分を有する方向の第1外力を受けるように構成され、前記接触部は、前記電気接続部と接触したときに−Y軸方向成分を有する方向の第2外力を受けるように構成されている。
この形態によれば、第1外力によって位置決め部を支点としたカートリッジを−Y軸方向成分を有する第1回転方向の第1モーメントと、第2外力によって位置決め部を支点とした−Y軸方向成分を有する第2回転方向の第2モーメントとがカートリッジに対して生じる。また、この形態によれば、Z軸方向において、液体供給部と接触部との間に位置決め部を有する。これにより、第1回転方向の第1モーメントと第2回転方向の第2モーメントとが互いに打ち消す方向に接続体に働く。これにより、装着過程や装着状態において接続体の装着部に対する位置がずれる可能性を低減できる。また上記実施形態によれば、接触部よりも重力方向である−Z軸方向側に液体供給部を備えているため、液体供給部から液体が漏れ出した場合でも接触部に液体が付着する危険性を低減できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、カートリッジや接続体の他に、カートリッジや接続体の製造方法、カートリッジと液体消費装置とを備えた液体消費システム、接続体と液体消費装置とを備えた液体消費システム等の態様で実現できる。
本発明の第1実施形態としての液体消費システムを示す模式図である。 カートリッジと第1チューブの一端部側とを示す斜視図である。 装着部の第1斜視図である。 装着部の第2斜視図である。 装着部の正面図である。 カートリッジの外観図である。 接続体の第1の斜視図である。 接続体の分解斜視図である。 接続体の第2の斜視図である。 接続体の回路基板近傍の正面図である。 接続体の正面図である。 図11の12−12断面図である。 カートリッジの装着過程を説明するための模式図である。 カートリッジの装着状態を説明するための模式図である。 図11の15−15断面図である。 本実施形態の効果を説明するための図である。 比較例について説明するための図である。 本発明の第2実施形態としてのカートリッジの斜視図である。 液体導入部の模式図である。 液体供給部の模式図である。 液体導入部の模式図である。 液体供給部の模式図である。 第1の具体例を説明するための図である。 第2の具体例を説明するための図である。 第3の具体例を説明ための図である。 第4の具体例を説明するための図である。
A.第1実施形態:
A−1:液体消費システムの構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての液体消費システム1を示す模式図である。図1には、互いに直交する3つの空間軸であるX軸、Y軸、Z軸が描かれている。X軸に沿った方向をX軸方向とし、Y軸方向に沿った方向をY軸方向とし、Z軸に沿った方向をZ軸方向とする。後述するカートリッジ30が装着部20に装着された装着状態において、重力方向を−Z軸方向、反重力方向を+Z軸方向と定義する。また、装着状態において、X軸方向の一方の方向を+X軸方向、X軸方向の他方の方向を−X軸方向と定義する。装着状態において、X軸方向とY軸方向とに平行な面(X−Y平面)に液体消費システム1が設置されている。以降に説明する他の図においても、必要において装着状態におけるX軸、Y軸、Z軸を付している。
液体消費システム1は、液体消費装置10と、カートリッジ30と、メイン配置棚19と、サブ配置棚18と、を備える。液体消費装置10は、布製品などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式の捺染印刷機である。なお、他の実施形態では、液体消費装置10は、用紙にインクを噴射することで記録(印刷)を行うプリンターであってもよい。
カートリッジ30は、8つ設けられている。8つのカートリッジ30は、それぞれ収容する液体(インク)の色が異なる。8つのカートリッジ30を区別して用いる場合は、符号30A〜30Hを用いる。カートリッジ30Aはシアン(C)の液体を収容し、カートリッジ30Bはマゼンタ(M)の液体を収容し、カートリッジ30Cはイエロー(Y)の液体を収容し、カートリッジ30Dはブラック(K)の液体を収容する。また、カートリッジ30Eはレッド(R)の液体を収容し、カートリッジ30Fはブルー(B)の液体を収容し、カートリッジ30Gはオレンジ(O)の液体を収容し、カートリッジ30Hは、グレー(LK)の液体を収容する。なお、他の実施形態では、カートリッジ30は8つよりも少なくともよいし、多くてもよい。
メイン配置棚19は、液体消費装置10の外側に配置され、8つのカートリッジ30を配置する。メイン配置棚19は2段構成であり、上段にはカートリッジ30A〜30Dが配置され、下段にはカートリッジ30E〜30Hが配置される。メイン配置棚19には、後述する第1チューブ98の一端部が配置されている。
サブ配置棚18は、8つのサブタンク18aを配置する。8つのサブタンク18aは、8つのカートリッジ30A〜30Hに対応して設けられている。カートリッジ30A〜30Hと対応するサブタンク18aとは、可撓性を有する第1チューブ98によって連通している。第1チューブ98は、カートリッジ30A〜30Hに対応して8つ設けられている。カートリッジ30A〜30Hに収容された液体は、液体消費システム1が備える図示しない吸引機構(例えば、サブ配置棚18に配置された図示しないポンプ)によって第1チューブ98を通って対応するサブタンク18aに供給される。
液体消費装置10は、外殻12と、液体消費部14と、制御部16と、第1チューブ98と、装着部20と、第2チューブ99とを有する。外殻12の外形は、略直方体形状である。外殻12は、液体消費装置10の外表面を形成する。
液体消費部14は、外殻12の内側に配置されている。液体消費部14は、サブタンク18a毎に設けられた可撓性を有する第2チューブ99によってサブタンク18aと連通する。液体消費部14には、第2チューブ99を通った液体が供給される。本実施形態では、液体消費装置10が備える図示しない加圧機構(例えば、ポンプ)によってサブタンク18aの液体が第2チューブ99を通って液体消費部14に供給される。液体消費部14は、液体を布製品などの媒体に吐出する吐出ヘッドを有している。液体消費部14は、液体消費装置10が備える図示しない駆動機構によってY軸方向に沿って往復移動する。液体消費部14は液体を吐出しつつY軸方向に沿って往復移動すると共に、媒体が液体消費装置10の搬送機構(図示せず)によって外殻12の内側を+X軸方向側から−X軸方向側へと移動する。これにより、媒体に液体が吐出される。液体が吐出された媒体は、外殻12の−X軸方向側の面(前面)に設けられた排出口17から外殻12の外側に排出される。なお、他の実施形態では、液体消費部14は、往復移動することなく位置が固定されたラインヘッドであってもよい。
制御部16は、外殻12の内側に配置されている。制御部16は、液体消費装置10の動作を制御する。例えば、制御部16は、上述の駆動機構や搬送機構の動作を制御する。また、制御部16は、カートリッジ30と電気的に接続されてカートリッジ30との間で各種情報をやり取りできる。各種情報としては、例えば、カートリッジ30の液体の色情報や、カートリッジ30の液体消費装置10への装着の有無を表す情報などが挙げられる。
図2は、カートリッジ30と第1チューブ98の一端部98s側とを示す斜視図である。図2では、カートリッジ30が装着部20に装着された装着状態を示している。装着部20は、第1チューブ98の一端部98sに接続されている。装着部20は、カートリッジ30を着脱可能に装着する。具体的には、メイン配置棚19(図1)に配置されたカートリッジ30の後述するカートリッジ本体に向けて、装着部20を移動させてカートリッジ30に装着部20を装着する。装着部20をカートリッジ30に装着するときの方向は−Y軸方向であり、装着部20をカートリッジ30から取り外すときの方向は+Y軸方向である。装着するときの方向は、装着部20をカートリッジ30に装着する直前の方向を基準とし、取り外すときの方向は、装着部20をカートリッジ30から取り外す動作の直後の方向を基準としている。つまり、カートリッジ30が装着部20に装着されるときに、装着部20に対して相対的にカートリッジ30が移動する方向(装着方向)は+Y軸方向である。また、カートリッジ30から装着部20が取り外されるときに、装着部20に対して相対的にカートリッジ30が移動する方向(取り外し方向)は−Y軸方向である。
装着部20は、X軸方向の両側に解除部292(図2では、一つのみ図示)を有する。解除部292が押されることで、装着部20とカートリッジ30との係合が解除されて装着部20がカートリッジ30から取り外し可能となる。なお、装着状態では、カートリッジ30が備える液体収容部32の液体が装着部20に供給される。装着部20に供給された液体は、第1チューブ98を流通する。
A−2:装着部の構成:
図3は、装着部20の第1斜視図である。図4は、装着部20の第2斜視図である。図5は、装着部20の正面図である。図3〜図5には、理解の容易のために第1チューブ98の一端部98s側も図示している。
装着部20(図3)は、外表面を形成する装着部外殻21を有する。装着部外殻21の外形は略直方体形状である。装着部外殻21は、−Y軸方向側が開口した凹部であるともいえる。装着部外殻21は、装着部第1面(装着部第1壁)211と、装着部第2面(装着部第2壁)212と、装着部第3面(装着部第3壁)213と、装着部第4面(装着部第4壁)214と、装着部第5面(装着部第5壁)215と、開口部216とを有する。
カートリッジ30が装着部20に装着された装着状態において、装着部第1面211は上面を形成し、装着部第2面212は底面を形成する。また、装着部第3面213は一つの側面を形成し、装着部第4面214は他の一つの側面を形成する。装着部第5面215は、凹形状の底部を形成する。開口部216は装着部第5面215と対向し、装着過程においてカートリッジ30の一部(詳細には後述するカートリッジ本体)が通過する開口を規定する。装着部第1面211と装着部第2面212とはZ軸方向に対向する。装着部第3面213と装着部第4面214とはX軸方向に対向する。装着部第5面215と開口部216とはY軸方向に対向する。装着部第1面211から装着部第5面215によって、後述するカートリッジ本体を収容する収容空間21Aを区画する。
装着部20(図3)は、さらに、液体導入部22と、装置側電気機構部24と、係合部26と、装着部側識別部材28とを備える。液体導入部22と装置側電気機構部24と係合部26と装着部側識別部材28とは、装着部20の内側である収容空間21Aに配置されている。
液体導入部22は、液体導入針223と、装着部側筒部221とを有する。液体導入針223は、Y軸方向に沿って延びる中心軸22CTを有する。液体導入針223は内部が空洞であり、液体が流通する流路が内部に形成されている。液体導入針223は、装着状態において、カートリッジ30の後述する液体供給部に接続され、液体供給部からの液体が内部に流通する。液体導入針223の基端部(+Y軸方向側端部)は、第1チューブ98と連通している。
装着部側筒部221は、液体導入針223の中心軸22CTを中心とする外周を取り囲む。また、装着部側筒部221は液体導入針223を内側に収容する。装着部側筒部221の−Y軸方向側端部は開口している。装着部側筒部221の中心軸は、液体導入針223の中心軸と同じである。
装置側電気機構部24は、端子である電気接続部242と、電気接続部242が配置された配置台座241と、装着部側突起部245とを有する。装着状態において、装置側電気機構部24は液体導入部22よりも反重力方向側(+Z軸方向側)に位置する。
電気接続部242は、金属製の板状の部材であり、弾性変形可能な部材である。電気接続部242の一部が配置台座241の表面241faから露出している。表面241faは、装着状態において、X軸方向とZ軸方向とに平行な平面である。電気接続部242は、配置台座241の内部に形成された屈曲部を支点として弾性変形することで、表面241faから露出した一部がY軸方向成分を有する方向に変位可能である。電気接続部242は、7つ設けられている。7つの電気接続部242(図5)は、X軸方向に沿った列LN1を形成する4つの電気接続部242と、列LN1よりも下側(−Z軸方向側)に位置し、X軸方向に沿った列LN2を形成する3つの電気接続部242とから構成される。電気接続部242は、図示しない配線によって制御部16(図1)と電気的に接続されている。
配置台座241(図3)は、略直方体の外観形状を有する。配置台座241には、一部が表面241faから露出するように電気接続部242が配置されている。配置台座241のうちの上側部分は、装着部20に設けられた凹部243内に配置されている。凹部243は、収容空間21Aの一部を形成し、装着状態において周囲よりも+Z軸方向側に凹んだ部分である。
装着部側突起部245(図5)は、配置台座241のX軸方向の両側面に配置されている。つまり、装着部側突起部245は、2つ設けられている。装着部側突起部245は、Y軸方向に沿って延びる柱状部材である。装着状態におけるZ軸方向において、装着部側突起部245の少なくとも一部は電気接続部242が位置する範囲に位置する。2つの装着部側突起部245は、カートリッジ30の装着過程において、カートリッジ30のX軸方向とY軸方向の動きを規制することで、電気接続部242に対する接触部のX軸方向とZ軸方向の位置決めを行うための部材である。
係合部26(図3,図4)は、2つ設けられている。カートリッジ30の装着状態において、係合部26はカートリッジ30の一部(詳細は後述)と係合することで、装着部20に対してカートリッジ30が相対的に−Y軸方向およびX軸方向に動くことを規制する。
2つの係合部26のうち、電気接続部242および液体導入部22よりも−X軸方向側(装着部第3面213側)に位置する係合部26を「第1係合部26A」とも呼ぶ。また2つの係合部26のうち、電気接続部242および液体導入部22よりも+X軸方向側(装着部第4面214側)に位置する係合部26を「第2係合部26B」とも呼ぶ。装着状態におけるZ軸方向において、係合部26は、電気接続部242と液体導入部22との間に位置する。係合部26は、装着部第5面215から開口部216側(−Y軸方向側)に向かって延びる柱状部材である。係合部26は、−Y軸方向側端部に係合爪262を有する。係合爪262は、収容空間21Aの内方に屈曲した形状である。2つの係合爪262を区別して用いる場合は、符号「262A」,「262B」を用いる。
第2係合部26Bの係合爪262B(図3)は、−Y軸方向側端部に設けられ、−X軸方向側に屈曲する。第1係合部26Aの係合爪262A(図4)は、−Y軸方向側端部に設けられ、+X軸方向側に屈曲する。係合部26は、+Y軸方向側端部に係合爪262をX軸方向成分を有する方向に変位させる付勢部材としての圧縮コイルばねを有する。装着部第3面213および装着部第4面214に設けられた解除部292が押されることで、圧縮コイルばねが圧縮する。これにより、係合爪262Bが+X軸方向側に変位し、係合爪262Aが−X軸方向側に変位することによって、カートリッジ30との係合が解除される。なお、この係合および係合の解除についての詳細は後述する。
装着部側識別部材28(図3)は、収容空間21Aの底面から反重力方向(+Z軸方向)側へ突出する突起である。装着部側識別部材28は、装着部20に対して装着されるカートリッジ30が、装着部20に対応する液体の種類を供給するカートリッジ30であるか否かを識別するための部材である。対応しない液体の種類を供給するカートリッジ30である場合は、装着部側識別部材28とカートリッジ30とが衝突することでカートリッジ30が装着部20に装着できない。装着部側識別部材28は、液体導入部22に流通する液体の種類(例えば、液体の色)に応じて突起の個数、突起の形状、および、突起の位置の少なくとも一つが異なる。つまり、装着部側識別部材28は、液体導入部22に流通する液体の種類に応じて突起による形成される形状パターンが異なる。
A−3:カートリッジの構成:
図6は、カートリッジ30の外観図である。カートリッジ30は、液体収容部32と、液体収容部32を収容するための液体収容ケース31と、装着部20と接続する接続体40と、を備える。
液体収容ケース31の外形は、略直方体形状である。本実施形態では、液体収容ケース31は、ダンボールによって形成されている。なお、他の実施形態では、液体収容ケース31は、他の部材(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどの合成樹脂)によって形成されていてもよい。液体収容ケース31は、ケース第1面(ケース第1壁)311と、ケース第2面(ケース第2壁)312と、ケース第3面(ケース第3壁)313と、ケース第4面(ケース第4壁)314と、ケース第5面(ケース第5壁)315と、ケース第6面(ケース第6壁)316とを有する。
カートリッジ30の装着状態において、ケース第1面311は上面を形成し、ケース第2面312は底面を形成する。また、ケース第3面313は一つの側面を形成し、ケース第4面314は他の一つの側面を形成する。ケース第5面315は装着部20と向かい合う前面を形成し、ケース第6面316は後面を形成する。ケース第1面311と前記第2面312とはZ軸方向において対向する。ケース第3面313とケース第4面314とはX軸方向において対向する。ケース第5面315とケース第6面316とはY軸方向において対向する。ケース第5面315には、接続体40が挿通する開口318が形成されている。液体収容部32の液体を装着部20に供給するカートリッジ30の使用時は、接続体40の一部が液体収容ケース31よりも外側に露出している。一方で、カートリッジ30の運搬時などの未使用時は、接続体40全体が液体収容ケース31の内側に収容可能である。例えば、ケース第5面315に形成された切れ目319によって形成された開閉蓋319aを開けることで接続体40を液体収容ケース31の内側に収容できる。なお、他の実施形態ではカートリッジ30は液体収容ケース31を有さなくてもよい。
液体収容部32は、装着部20に供給するための液体(インク)を収容する。液体収容部32は、袋体であり内部に液体が充填されている。液体収容部32は、接続体40の後述する液体供給部と連通している。液体収容部32の液体が消費され残量がゼロまたは殆ど無くなった場合、液体収容部32と接続体40とは新たに取り替えられる。
接続体40は、装着部20の電気接続部242と電気的に接続したり、装着部20の液体導入針223と接続する。これにより、カートリッジ30と制御部16(図1)との間で電気的信号をやり取りできたり、液体収容部32の液体を液体消費部14に供給できる。
図7は、接続体40の第1の斜視図である。図8は、接続体40の分解斜視図である。図9は、接続体40の第2の斜視図である。図10は、接続体40の回路基板443近傍の正面図である。図11は、接続体40の正面図である。図12は、図11の12−12断面図である。図13は、カートリッジ30の装着過程を説明するための模式図である。図14は、カートリッジ30の装着状態を説明するための模式図である。
接続体40(図8)は、本体部材41と、中間部材48と、供給部材49とを備える。各部材41,48,49が組み付けられることで接続体40が形成されている。
供給部材49は、筒状部材である。供給部材49の一端部49A側は液体収容部32に熱溶着などによって取り付けられている。供給部材49の他端部49B側は、中間部材48にO−リング(図示せず)を介して嵌め合わされている。供給部材49は、液体収容部32の液体が連通する流路492を形成する。供給部材49は、例えばポリエチレンなどの合成樹脂によって形成されている。
中間部材48は、本体部材41と供給部材49との間に位置する部材である。中間部材48は、供給部材49の流路492を通った液体が流通する流路482を形成する。中間部材48は、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂によって形成されている。中間部材48のうち供給部材49が位置する側とは反対側の部分は、O−リング(図示せず)を介して本体部材41に嵌め合わされている。
本体部材41は、装着状態において装着部20の内側である収容空間21A(図3)に収容される。本体部材41には、後述する液体供給部42と接触部CPと位置決め部46と液体注入部461とが設けられている。本体部材41は、中間部材48の流路482を通った液体が流通する液体供給部42を含む流路が形成されている。本体部材41は、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂により形成されている。なお、他の実施形態では、接続体40は単一の部材(例えば、本体部材41)によって形成されていてもよい。
本体部材41(図7,図9)の外形は、略直方体形状である。本体部材41は、第1面(第1壁)411と、第2面(第2壁)412と、第3面(第3壁)413と、第4面(第4壁)414と、第5面(第5壁)415と、第6面(第6壁)416とを有する。
装着状態において、第1面411は+Z軸方向側の端面(上面)を形成する。装着状態において、第2面412は−Z軸方向側の端面(底面)を形成する。装着状態において、第3面413は−X軸方向側の端面(一の側面)を形成する。装着状態において、第4面414は+X軸方向側の端面(他の側面)を形成する。装着状態において、第5面415は+Y軸方向側の端面(正面)を形成する。第6面416は、中間部材48が嵌め合わされるための開口を形成する。第1面411と第2面412は、装着部20の収容空間21Aを形成する内面とZ軸方向において向かい合う部分である。第3面413と第4面414は、装着部20の収容空間21Aを形成する内面とX軸方向において向かい合う部分である。
本体部材41(図7,図9)は、突出部401,402,403,404を有する。突出部401,402,403,404は、カートリッジ30の装着部20への装着過程や装着状態において、本体部材41が後述する中心軸42CT(図7)を中心として回転することを抑制する。具体的には、本体部材41が中心軸42CTを中心として回転しようとした場合に、突出部401,402,403,404が収容空間21Aの内面に当たる。これにより、本体部材41の回転を抑制できる。よって、装着状態や装着過程において本体部材41の装着部20に対する位置がずれる可能性を低減できる。
突出部(第1突出部)401(図7)は、第1面411から+Z軸方向側に突出する。突出部401は、X軸方向における本体部材41の中央を挟んで2つ設けられている。突出部401は、第1面411上をY軸方向に沿って延びる。突出部(第2突出部)402(図9)は、第2面412から−Z軸方向側に突出する。突出部402は、X軸方向における本体部材41の中央を挟んで2つ設けられている。突出部402は、第2面412上をY軸方向に沿って延びる。突出部(第3突出部)403(図7)は、第3面413から−X軸方向側に突出する。突出部403は、Z軸方向において本体部材41の中央を挟んで2つ設けられている。突出部403は、第3面413上をY軸方向に沿って延びる。突出部(第4突出部)404(図9)は、第4面414から+X軸方向側に突出する。突出部404は、Z軸方向において本体部材41の中央を挟んで2つ設けられている。突出部404は、第4面414上をY軸方向に沿って延びる。
上記のZ軸方向またはX軸方向において、装着部20の内面と向かい合う部分(第1面411〜第4面414)に設けられた突出部401〜404の数は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、突出部401〜404はそれぞれ1つずつであってもよいし、それぞれ3つ以上であってもよい。また例えば、突出部401〜404のいずれかを省略してもよい。このようにしても、突出部401〜404の少なくとも一つによって、カートリッジ30の装着部20への装着過程や装着状態において、本体部材41が中心軸42CTを中心として回転することを抑制できる。
本体部材41(図7)は、さらに、液体供給部42と、本体側電気機構部44と、案内部43と、位置決め部46と、本体側識別部材408と、液体注入部461とを有する。
液体供給部42は、装着部20の液体導入部22(詳細には、液体導入針223)と着脱可能に接続され、液体導入部22(詳細には、液体導入針223)に液体を供給する。液体供給部42は、カートリッジ30の装着過程および装着状態において、液体導入部22の装着部側筒部221内に挿入される。
液体供給部42(図7)は、第5面415に接続された基端部42Aと、液体導入部22(詳細には、液体導入針223)を受け入れる開口42FPを形成する先端部42Bとを有する。カートリッジ30が装着部20に装着される前の未使用状態では、開口42FPにはフィルムFM1が貼り付けられ開口42FPが塞がれている。カートリッジ30が装着部20に装着される際に、フィルムFM1は、液体導入針223(図3)によって破られる。なお、他の実施形態では、カートリッジ30が装着部20に装着される前に、フィルムFM1は利用者によって取り外されてもよい。
液体供給部42は、さらに、基端部42Aから先端部42Bに向かう+Y軸方向に沿った方向(Y軸方向)に延びる中心軸42CTを有する。中心軸42CTは、液体供給部42のうち後述する円筒状の流通部423の中心軸である。図11に示すように、X軸方向において、中心軸42CTは本体部材41の中央41CTに位置する。
液体供給部42(図7)はさらに、流通部423と、供給部凸部421とを有する。流通部423は、液体が流通する流路を形成する円筒状の部材である。流通部423は、液体供給部42の基端部42Aおよび先端部42Bを有する。流通部423には、液体導入針223が挿入される。
供給部凸部421は、流通部423のうち中心軸42CTを中心とした外周を形成する流通部423の外側の表面から外側に突出する。供給部凸部421は、流通部423の外側の表面の全周に亘って形成された円環状である。供給部凸部421は、カートリッジ30の装着部20への装着過程およびカートリッジ30の装着状態において、装着部側筒部221と協働して流通部423の動きを規制する。具体的には、供給部凸部421は、装着部側筒部221の内面と僅かな隙間を介して装着部側筒部221内に挿入される。そして、流通部423が装着部20に対して径方向(すなわち、中心軸42CTと直交するX軸方向とZ軸方向に平行なX−Z平面に沿った方向)に相対的に動いた場合に、供給部凸部421が装着部側筒部221の内面に当たることで流通部423の中心軸42CTと直交する方向の動きを規制する。すなわち、装着過程や装着状態において、液体導入針223に対する流通部423の位置ズレを抑制できる。液体導入針223に対する流通部423の位置ズレを抑制することで、装着過程や装着状態において、流通部423から液体が外部に漏れ出す可能性を低減できる。
液体供給部42(図12)は、さらに、流通部423内(流通部423の流路)に配置された弁機構430を有する。弁機構430は、流通部423の流路を開閉する。弁機構430は、先端部42B側から基端部42A側に向かって、順に、弁座427と、弁体428と、付勢部材429とを備える。
弁座427は、略円環状の部材である。弁座427は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性体によって構成されている。弁座427は、流通部423の内部に圧入されている。弁座427は、液体が流通するための弁孔427Hを形成する。
弁体428は、略円柱状の部材である。弁体428は、カートリッジ30が装着部20に装着される前の状態において、弁座427に当接することで弁孔427Hを塞ぐ。弁体428は、例えば、液体導入針223から入力される力(外力)によって−Y軸方向側へ変位して弁座427から離れる。
付勢部材429は、圧縮コイルばねである。付勢部材429は、弁体428を弁座427側へ付勢する。カートリッジ30の装着状態では、液体導入針622(図3)が弁体428を弁座427から離れる方向に向けて押すことで、弁体428が弁座427から離れる。これにより、流通部423が開状態になる。
本体側電気機構部44(図7)は、回路基板443と、後述する接触部を含む回路基板443が配置された接触部配置部441と、を有する。接触部配置部441は、本体部材41と一体に形成されている。接触部配置部441は、第5面415に形成された凹部45Cを有する。回路基板443の表面である配置面443faの法線ベクトルの向きが+Y軸方向を向くように、回路基板443が凹部415C内に配置される。また、接触部配置部441は、第1面411から+Z軸方向側に突出する上側突出部分445を有する。上側突出部分445は、装着部20の凹部243(図3)に対応する形状であり、略直方体形状の外形を有する。カートリッジ30の装着状態において、上側突出部分445の上端側を含む少なくとも一部は、凹部243内に配置される。具体的には、装着状態において、上側突出部分445の少なくとも一部は、僅かな隙間を開けて凹部243内に配置される。
回路基板443(図10)は、配置面443faに設けられた本体側端子442と、裏面に設けられた記憶装置(図示せず)とを有する。配置面443faと裏面とはそれぞれ平面である。配置面443faは、X軸方向とZ軸方向に平行なX−Z平面に平行な面である。つまり、配置面443faは、中心軸42CTに沿った方向(Y軸方向)に垂直な面である。この配置面443fa上に後述する接触部CPを含む本体側端子442が配置されている。
本体側端子442は、7つ設けられている。7つの本体側端子442を区別して用いる場合は、符号「442A」,「442B」,「442C」,「442D」,「442E」,「442F」,「442G」を用いる。7つの本体側端子442A〜442Gは、電源端子、接地端子、データ端子、クロック端子、リセット端子、第1装着検出端子、第2装着検出端子の7つの端子である。各本体側端子442A〜442Gにいずれの端子(例えば、電源端子)を割り当てるかは任意である。リセット端子は、記憶装置に対するリセット信号の供給を受け付ける。クロック端子は、記憶装置に対するクロック信号の供給を受け付ける。電源端子は、記憶装置に対する電源電圧VDD(例えば、定格3.3V)の供給を受け付ける。接地端子は、記憶装置に対する接地電圧VSS(0V)の供給を受け付ける。データ端子は、記憶装置に対するデータ信号SDAの供給を受け付ける。第1装着検出端子および第2装着検出端子は、対応する電気接続部242との電気的接触の良否を検出することで、装着部20にカートリッジ30が装着されたか否かを液体消費装置10によって検出するために用いられる。なお、本体側端子442の数や、各端子の役割は任意に変更可能である。
回路基板443の記憶装置は、カートリッジ30に関する情報(例えば、液体の色情報や、液体残量に関する情報)等を格納する。
7つの本体側端子442A〜442Gはそれぞれ略矩形形状に形成される。7つの本体側端子442A〜442Gは、Z軸方向の異なる位置に2つの列Ln1,Ln2を形成するように配置されている。列Ln1,Ln2はX軸方向に平行である。
本体側端子442A〜442Gのそれぞれの中央部には、装着状態のときに、対応する電気接続部242に接触する接触部CPが形成されている。装着状態のときに、各接触部CPは液体供給部42よりも+Z軸方向側に位置する。カートリッジ30は、接触部CPよりも重力方向である−Z軸方向側に液体供給部42を備えるため、液体供給部42から液体が漏れ出した場合でも接触部CPに液体が付着する可能性を低減できる。これにより、接触部CPに液体が付着することに起因して複数の接触部CP間が短絡する可能性を低減できる。
上記の列Ln1,Ln2は、複数の接触部CPによって形成される列であると考えることもできる。接触部CPは、装着状態において、電気接続部242と接触することによって電気的に接続する。これにより、例えば、データ信号が回路基板443の記憶装置と液体消費装置10の制御部230との間で行われる。
7つの接触部CPは、X軸方向における異なる位置に配置されている。本実施形態では、7つの接触部CPはX軸方向に千鳥状に配置されている。7つの接触部CPのうち、X軸方向において最も+X軸方向側に位置する接触部を第1接触部CP1とも呼び、最も−X軸方向側に位置する接触部を第2接触部CP2とも呼ぶ。本実施形態において、第1接触部CP1と第2接触部CP2とは、X軸方向に沿った列Ln1上に位置する。また、図10に示すように、カートリッジ30を+Y軸方向側から見たときに、X軸方向において、第1接触部CP1と第2接触部CP2の間隔の中心を中心44CPと呼ぶ。より具体的には、中心44CPは、第1接触部CP1の+X軸方向の端部と第2接触部CP2の−X軸方向の端部とのX軸方向における間隔の中心である。
また、7つの接触部CPのうち列Ln2を形成する接触部CPは、X軸方向に沿って奇数個(具体的には3つ)である。この奇数個の接触部CPのうち中央(中央番目)に位置する接触部を「中央接触部CPC」とも呼ぶ。中央接触部CPCは、X軸方向において、中心44CPと同じ位置に配置されている。また、図11に示すように、X軸方向において、中央接触部CPCは、本体部材41の中央41CTに位置する。
案内部43(図7)は、第5面415から+Y軸方向側に突出する。案内部43は、電気接続部242を接触部CPに案内可能である。詳細には、案内部43は、装着過程において、中心軸42CTと直交する方向(X−Z平面に沿った方向)における電気接続部242に対する接触部CPの動きを規制しながら、電気接続部242を接触部CPに案内する。
案内部43は、+Y軸方向側と+Z軸方向側が開口する凹形状である。案内部43は、−X軸方向側に位置する第1側面(第1側壁)433(図9)と、+X軸方向側に位置する第2側面(第2側壁)434(図7)と、−Z軸方向側に位置する底面(底壁)432(図7)と、を有する。案内部43の−Y軸方向側は第5面415によって形成されている。凹形状の案内部43内には、配置台座241(図3)が挿入される。
案内部43は、さらに、第1側面433(図9)に形成された溝部45Aと、第2側面434(図7)に形成された溝部45Bとを備える。溝部45A,45Bを区別することなく用いる場合は符号「45」を用いる。X軸方向において、溝部45A,45Bは接触部CPを挟む。
溝部45A,45Bは、Y軸方向に沿って延びる。溝部45Aは、装着過程および装着状態において、−X軸方向側の装着部側突起部245(図3)を受け入れる。溝部45Bは、装着過程および装着状態において、+X軸方向側の装着部側突起部245(図3)を受け入れる。装着過程において、溝部45A,45Bに装着部側突起部245が挿入されることで、中心軸42CTと直交する方向(X−Z平面に沿った方向)における電気接続部242に対する接触部CPの動きが規制され、かつ、電気接続部242が接触部CPに案内される。これにより、装着過程において、接触部CPの電気接続部242に対する位置ズレを抑制できる。
溝部45A,45B(図10)は、Z軸方向において、接触部CPと同じ位置に形成されている。「同じ位置」とは、Z軸方向において、溝部45が位置する範囲に複数の接触部CPの少なくともいずれか一つの一部が位置することを意味する。本実施形態では、溝部45A,45Bは、Z軸方向において、列Ln2を形成する接触部CPと同じ位置に形成されている。これにより、装着過程において、接触部CPの電気接続部242に対する位置ズレを更に抑制できる。
装着状態のときのZ軸方向において、位置決め部46(図7)は、液体供給部42と、接触部CPを含む回路基板443との間に位置する。位置決め部46は、係合部26の係合爪262と係合することで、カートリッジ30(詳細には本体部材41)の装着部20に対する少なくとも−Y軸方向の動きを規制する。本実施形態では、位置決め部46は、カートリッジ30(詳細には本体部材41)の装着部20に対する−Y軸方向とX軸方向との動きを規制する。
位置決め部46は、第5面415から+Y軸方向側に突出する。位置決め部46は、位置決め突出部463を備える。ここで、図11に示すように、カートリッジ30を+Y軸方向側から見たときに、X軸方向における位置決め部46の中心を「中心46CP」とする。
位置決め突出部463(図7)は、X軸方向において、液体注入部461を挟んで2つ設けられている。−X軸方向側に位置する位置決め突出部463を「第1位置決め突出部463A」とも呼び、+X軸方向側に位置する位置決め突出部463を「第2位置決め突出部463B」とも呼ぶ。
第1位置決め突出部463Aは、第1被係合部462Aと、第1突起案内部465Aとを有する。第1被係合部462Aは、装着状態において、第1係合部26Aの係合爪262A(図4)と係合する。第1係合部26Aは、−Y軸方向を向く面である。
第1突起案内部465Aは、位置決め部46の+Y軸方向側の端部によって形成されている。第1突起案内部465Aは、−X軸方向に向かうに従い−Y軸方向側に位置するように形成されている。第1被係合部462Aは、第1突起案内部465Aの−X軸方向側端部に接続されている。第1突起案内部465Aは、装着過程において第1係合部26Aの係合爪262Aを、第1被係合部462Aに案内する。
第2突起案内部465B(図9)は、位置決め部46の+Y軸方向側の端部によって形成されている。第2突起案内部465Bは、+X軸方向に向かうに従い−Y軸方向側に位置するように形成されている。第2被係合部462Bは、第2突起案内部465Bの+X軸方向側端部に接続されている。第2被係合部462Bは、第1被係合部462AとX軸方向において間隔を開けて配置されている。第2突起案内部465Bは、装着過程において第2係合部26Bの係合爪262Bを、第2被係合部462Bに案内する。
図13に示すように、装着過程において、第1係合部26Aの係合爪262Aが第1突起案内部465Aに当接し、第2係合部26Bの係合爪262Bが第2突起案内部465Bに当接する。装着過程が進行して位置決め部46が装着部20に対して相対的に+Y軸方向に移動するに伴って、係合爪262Aが第1突起案内部465Aに当接しながら第1被係合部462Aに向かって案内され、係合爪262Bが第2突起案内部465Bに当接しながら第2被係合部462Bに向かって案内される。この際、係合部26の圧縮コイルばね266が圧縮することで、装着部第5面215から突出する支持壁285に当接する係合部26の支点267を中心として、2つの係合爪262A,262Bは互いに離れるようにX軸方向に変位する。
図14に示すように、係合爪262A,262Bが第1被係合部462Aおよび第2被係合部462Bに到達すると、圧縮コイルばね266の付勢力によって、係合爪262Aが+X軸方向側に変位し、係合爪262Bが−X軸方向側に変位する。これにより、第1被係合部462Aは係合爪262Aと係合し、第2被係合部462Bは係合爪262Bと係合する。この係合によって、カートリッジ30の装着部20に対する−Y軸方向の動きが規制される。また、装着状態において、圧縮コイルばね266の付勢力によって、第1係合部26Aと第2係合部26Bには互い近づく向きの力が作用する。これにより、装着過程および装着状態において、位置決め部46は、第1係合部26Aと第2係合部26BとによってX軸方向に挟みこまれることで、カートリッジ30の装着部20に対するX軸方向の動きを規制する。
図12および図14に示すように、位置決め部46と係合部26との係合位置を「係合位置46PT」と呼ぶ。
液体注入部461(図7)は、位置決め部46と一体的に形成されている。なお、他の実施形態では、液体注入部461は、位置決め部46と別体に形成されていてもよい。液体注入部461は、Y軸方向に沿って延びる円筒状の部材である。液体注入部461は、流路482および流路492(図8)を介してカートリッジ30の内部である液体収容部32に連通する。液体注入部461は、カートリッジ30の製造過程において、液体収容部32に液体を注入するために用いられる。液体収容部32に液体が注入された後に、液体注入部461はフィルムFM2によって液体が外部に漏れ出さないように塞がれている。また、液体注入部461内に、流通部423内に配置された弁機構430と同様の弁機構を配置してもよい。Z軸方向において、液体注入部461は位置決め部46と同じ位置に配置されている。ここで、「同じ位置」とは、Z軸方向において、位置決め部46の中心と液体注入部461の中心とが同じ位置である場合に限られず、液体注入部461が位置する範囲内に、位置決め部46のZ軸方向における中心が位置する場合も含む。Z軸方向において、液体注入部461が位置決め部46と同じ位置に配置されることで、Z軸方向においてカートリッジ30が大型化することを抑制しつつ、液体注入部461を設けることができる。
本体側識別部材408(図7)は、装着過程において、装着部側識別部材28(図3)に嵌め合わされることでカートリッジ30の内部である液体収容部32に収容される液体の種類を識別するための部材である。本体側識別部材408は、少なくとも一つの突起部409を有する。液体収容部32の液体の種類に応じて、突起部409の個数、突起部409の形状、および、突起部409の位置の少なくとも一つが異なる。つまり、本体側識別部材408は、液体収容部32の液体の種類に応じて突起による形成される形状パターンが異なる。本実施形態では、突起部409は4つ設けられ、内側の2つの突起部409の間に装着部側識別部材28が嵌め合わされる。突起部409は、Y軸方向とZ軸方向に平行な板状の部材である。本体側識別部材408によって、カートリッジ30が本来装着されるべき装着部20とは異なる装着部20に誤挿入されることを防止できる。本実施形態では、複数の突起部409は、仮想直線Lsを中心として、仮想直線Lsから等距離の位置に、仮想直線Lsの左側に2つ、仮想直線Lsの右側に2つ配置されているが、突起部409の配置はこれに限定されるものではない。例えば、仮想直線Lsからの距離や突起部409間の距離は異なっていてもよい。また、複数の突起部409の形状は、Y軸方向とZ軸方向に平行な板状の部材に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
図11に示すように、カートリッジ30を+Y軸方向側から見たときに、液体供給部42の中心軸42CTを通りZ軸方向と平行な線を仮想直線Lsとする。このとき、図10に示すように、中心44CPは仮想直線Ls上に位置する。また、図11に示すように、カートリッジ30を+Y軸方向側から見たときに、位置決め部46の中心46CPは仮想直線Ls上に位置する。また、カートリッジ30を+Y軸方向側から見たときに、第1被係合部462Aと第2被係合部462Bとは、仮想直線Lsを挟むように位置する。
図15は、図11の15−15断面図である。図15は、装着部20も図示しており、カートリッジ30が装着部20に装着された装着状態を示している。装着過程および装着状態では、流通部423内に液体導入針223が挿入されることで、液体供給部42は液体導入部22と接続する。液体供給部42が液体導入部22と接続した状態では、弁体428が液体導入針223によって押されることで弁座427から離れるように−Y軸方向側へ変位している。この変位によって付勢部材429は圧縮する。つまり、液体供給部42は、液体導入部22と接続したときに、−Y軸方向の第1外力F1を受けるように構成されている。
また、装着状態では、電気接続部242が回路基板443によって表面241faから押し込まれるように変位した状態で、電気接続部242と接触部CPとが接触する。また、装着過程においても同様に、装着状態となる直前の段階で、電気接続部242が回路基板443によって表面241faから押し込まれる。電気接続部242が表面241faから押し込まれた状態では、電気接続部242は、弾性力によって、接触部CPに−Y軸方向成分の第2外力F2を加える。つまり、接触部CPは、電気接続部242と接触したときに、電気接続部242から−Y軸方向の第2外力F2を受けるように構成されている。
A−4.効果:
図15に示すように、装着状態において、第1外力F1によって、位置決め部46の係合位置46PTを支点として−Y軸方向成分を有する第1回転方向の第1モーメントM1がカートリッジ30の接続体40に生じる。また、装着状態において、第2外力F2によって、位置決め部46の係合位置46PTを支点として−Y軸方向成分を有する第2回転方向の第2モーメントM2がカートリッジ30の接続体40に生じる。第1回転方向と第2回転方向とは互いに反対の回転方向であるので、第1回転方向の第1モーメントM1と第2回転方向の第2モーメントM2とが互いに打ち消す方向に接続体40に働く。これにより、装着状態において、接続体40がX軸を中心に回転することを抑制できるので、カートリッジ30(詳細には、接続体40)の装着部20に対する位置がずれる可能性を低減できる。
また、装着過程において、第1外力F1によって、位置決め部46と係合部26との当接位置を支点として、−Y軸方向成分を有する第1回転方向の第1モーメントM1がカートリッジ30の接続体40に生じる。また、装着過程において、第2外力F2によって、位置決め部46と係合部26との当接位置を支点として、−Y軸方向成分を有する第2回転方向の第2モーメントM2がカートリッジ30の接続体40に生じる。第1回転方向と第2回転方向とは互いに反対の回転方向であるので、第1回転方向の第1モーメントM1と第2回転方向の第2モーメントM2とが互いに打ち消す方向に接続体40に働く。これにより、装着過程において、接続体40がX軸を中心に回転することを抑制できるのでカートリッジ30(詳細には、接続体40)の装着部20に対する位置がずれる可能性を低減できる。
図16は、本実施形態の効果を説明するための図である。図17は、比較例について説明するための図である。装着過程や装着状態において、液体供給部42が液体導入部22の装着部側筒部221内に挿入された第1状態や、液体供給部42の流通部423に液体導入針223が挿入された第2状態が生じる。第1状態や第2状態のときに、以下に説明するように、装着部20に対するカートリッジ30の相対的な位置ズレが生じ得る。
つまり、図16に示すように、中心軸42CTを中心として装着部20に対してカートリッジ30がX軸方向とZ軸方向に平行なX−Z平面上に沿って回転しようとする。この回転は、装着過程におけるユーザーからの外力や、装着状態における振動などによって生じ得る。本実施形態のカートリッジ30において、中心軸42CTを中心としてカートリッジ30が装着部20に対して相対的に角度θaだけX−Z平面に沿って回転したとする。このとき、接触部CPを含む本体側端子442A〜442GのZ軸方向に沿った変位量を値D1とする。
一方で、図17に示すように、仮想直線Ls上からずれた位置に中心44CPや中央接触部CPCが位置する場合において、中心軸42CTを中心としてカートリッジ30が装着部20に対して相対的に角度θaだけX−Z平面に沿って回転したとする。このとき、接触部CPを含む本体側端子442A〜442GのZ軸方向に沿った変位量を値D2とする。
値D1は、値D2よりも小さい。以上より、中心44CPが仮想直線Ls上に位置することで、中心軸42CTを中心としてカートリッジ30がX軸方向とZ軸方向に平行なX−Z平面上に沿って装着部20に対して回転することで装着部20に対するX−Z平面上の位置がずれた場合でも、複数の接触部CPの電気接続部242に対するX−Z平面上の位置ズレを抑制できる。ここで、「中心44CPが仮想直線Ls上に位置する」とは、仮想直線Ls上に完全に中心44CPが一致する場合に限らず、接触部CPの電気接続部242に対するX−Z平面上の位置ズレを抑制できる趣旨に鑑み、中心44CPが仮想直線Ls上から多少ずれている場合も含む。
また、上記実施形態によれば、X軸方向において、中央接触部CPCと中心軸42CTとは、本体部材41の中央41CTに位置する(図11)。これにより、装着過程や装着状態において、中心軸42CTを中心としてカートリッジ30が装着部20に対して相対的に回転した場合でも、接触部CPの電気接続部242に対するX−Z平面上の位置ズレを抑制できる。
また上記実施形態によれば、また、装着過程や装着状態において、本体側識別部材408の突起部409が装着部側識別部材28に嵌め合わされる。これにより、装着過程や装着状態において、中心軸42CTを中心としてカートリッジ30が装着部20に対して相対的に回転しようとした場合、本体側識別部材408が装着部側識別部材28に当たる。これにより、カートリッジ30の装着部20に対する相対的な位置がずれる可能性をさらに低減できる。
また上記実施形態によれば、カートリッジ30を+Y軸方向側から見たときに、X軸方向における位置決め部46の中心46CPは、仮想直線Ls上に位置する(図11)。これにより、装着過程や装着状態において、中心軸42CTを中心としてカートリッジ30が装着部20に対して相対的に回転した場合でも、位置決め部46によってX軸方向におけるカートリッジ30の装着部20に対する相対的な動きを規制できるので、接触部CPの電気接続部242に対する位置ズレをさらに抑制できる。ここで、「中心46CPが仮想直線Ls上に位置する」とは、仮想直線Ls上に完全に中心46CPが一致する場合に限らず、接触部CPの電気接続部242に対する位置ズレを抑制できる趣旨に鑑み、中心46CPが仮想直線Ls上から多少ずれている場合も含む。
また上記実施形態によれば、仮想直線Lsを挟むように第1被係合部462Aと第2被係合部462Bとが位置する(図11)。これにより、第1外力F1や第2外力F2によるカートリッジ30の位置ズレや、中心軸42CTを中心とした接触部CPの位置ズレを抑制できる。
また上記実施形態によれば、カートリッジ30は、第1突起案内部465Aと第2突起案内部465Bとを備える。これにより、カートリッジ30を装着部20に装着する際に、第1係合部26Aを第1被係合部462Aに、第2係合部26Bを第2被係合部462Bに案内できる。よって、第1係合部26Aと第1被係合部462Aとの係合、および、第2係合部26Bと第2被係合部462Bとの係合をより確実に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、装着過程や装着状態において、上側突出部分445(図11)が装着部20の凹部243(図3)内に配置されることで、カートリッジ30が中心軸22CTを中心44CPとして回転しようとした場合でも、凹部243の壁面に上側突出部分445が当たることで回転を抑制できる。よって、装着状態においてカートリッジ30の装着部20に対する相対的な位置がずれる可能性をさらに低減できる。
また、上記実施形態によれば、接触部CPは、X軸方向とZ軸方向に平行なX−Z平面に平行な配置面443fa上に位置する(図7)。これにより、配置面443faは、カートリッジ30が装着部20に対して相対的に移動する方向である+Y軸方向に対して垂直である。これにより、接触部CPと電気接続部242との接触位置が大きくずれる可能性を低減できる。ここでいう「平行」とは、配置面443faがX−Z平面と交わらないものだけでなく、接触位置のズレを低減する趣旨に鑑み、X−Z平面に対して配置面443faが0°より大きく10°より小さい範囲で傾斜している態様も含む。
B.第2実施形態:
図18は、本発明の第2実施形態としてのカートリッジ30aの斜視図である。図18では、カートリッジ30aのうち接続体40aの斜視図のみを図示している。第2実施形態のカートリッジ30aと第1実施形態のカートリッジ30(図7)とで異なる点は、本体側電気機構部44aの構成である。その他の構成については、第2実施形態のカートリッジ30aと第1実施形態のカートリッジ30とで同様の構成であるため、同様の構成については第1実施形態と同一の符号を付すと共に説明を省略する。また、第2実施形態のカートリッジ30aも第1実施形態のカートリッジ30と同様に液体収容ケース31および液体収容部32(図6)を備える。また、第2実施形態のカートリッジ30aも液体消費装置10の装着部20に着脱可能に装着される。
本体側電気機構部44aは、回路基板443aを有する。回路基板443aは、案内部43aの底面432aに配置されている。案内部43aは、第1実施形態と同様に、+Y軸方向側と+Z軸方向側が開口する凹形状である。底面432aは、X軸方向とY軸方向に平行なX−Y平面、および、Y軸方向とZ軸方向に平行なY−Z平面に交差する。本実施形態では、底面432aの法線ベクトルが有する向きは、+Z軸方向と+Y軸方向の成分を有する方向である。回路基板443aの表面である配置面443faaには、9つの本体側端子442が配置されている。配置面443faaは、X軸方向とY軸方向に平行なX−Y平面、および、Y軸方向とZ軸方向に平行なY−Z平面に交差する。本実施形態では、配置面443faaの法線ベクトルが有する向きは、+Z軸方向と+Y軸方向の成分を有する方向である。
9つの本体側端子442は、第1実施形態の回路基板443と同様の機能を有する7つの本体側端子442A〜442G(図10)と、2つの短絡検出端子である。2つの短絡検出端子に過剰な電圧が発生するか否かで、液体消費装置10の制御部16は、本体側端子442に短絡が生じているか否かを検出できる。9つの本体側端子442のそれぞれの中央部には、装着状態のときに、対応する電気接続部242に接触する接触部CPが形成されている。9つの本体側端子442は、Z軸方向の異なる位置に2つの列を形成するように配置されている。この2つの列はそれぞれX軸方向に平行である。上側の列は4つの本体側端子442によって形成され、下側の列は5つの本体側端子442によって形成されている。9つの本体側端子442(詳細には接触部CP)は、X軸方向に本体側端子442間のピッチの半分の位置に交互に本体側端子442を並べた配置、いわゆる千鳥状に配置されている。接触部CPは、配置面443faa上に位置する。
第2実施形態のカートリッジ30aが装着される装着部は、カートリッジ30aの本体側電気機構部44aの構成に対応するように第1実施形態の装着部20から構成が変更されている。つまり、第1実施形態の装着部20(図3)からの変更点は、電気接続部242が9つ設けられている点と、表面241fa(図3)が配置面443faaと向き合うように傾斜している点である。
上記第2実施形態のカートリッジ30aは、液体消費装置10の装着部から以下の外力を受ける。つまり、液体供給部42は、液体導入部22と接続したときに、液体導入部22から−Y軸方向の第1外力を受ける。また、接触部CPは、電気接続部242と接触したときに、電気接続部242から−Y軸方向成分を有する方向の第2外力を受ける。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成を有する点において、第1実施形態と同様の効果を奏する。第1外力により生じる第1回転方向の第1モーメントと第2外力により生じる第2回転方向の第2モーメントとが互いに打ち消す方向にカートリッジ30aに働く。これにより、装着過程や装着状態においてカートリッジ30aの装着部に対する位置がずれる可能性を低減できる。また例えば、接触部CPよりも重力方向である−Z軸方向側に液体供給部42を備えているため、液体供給部42から液体が漏れ出した場合でも接触部CPに液体が付着する危険性を低減できる。
また上記第2実施形態によれば、接触部CPは、X軸方向とY軸方向に平行なX−Y平面、および、Y軸方向とZ軸方向に平行なY−Z平面に交差する配置面443faa上に位置する。これにより、接触部CPが配置された配置面443faaは、X−Y平面及びY−Z平面に交差するため、カートリッジ30aが装着部に対して相対的に移動する方向である+Y軸方向に対して傾斜する。これにより、カートリッジ30aの装着部への装着が完了する直前で、電気接続部242と接触部CPとが僅かに擦れ合うことができる。これにより、電気接続部242や接触部CPの近傍に異物(例えば、埃)が存在した場合でも、異物を電気接続部242と接触部CPとの間から排出できる効果(ワイピング効果)を発揮できる。
C.液体導入部22および液体供給部42の好ましい関係について:
C−1:好ましい第1の関係:
図19および図20を用いて、上記各実施形態の液体導入部22と液体供給部42の好ましい第1の関係について説明する。図19は、液体導入部22の模式図である。図20は、液体供給部42の模式図である。
図19に示すように、Y軸方向において、装着部側筒部221の−Y軸方向側の端部221eと液体導入針223(詳細には、液体導入針223の−Y軸方向側の端部である先端部223e)との間の距離を距離L1とする。
図20に示すように、供給部凸部421の+Y軸方向側の端部421eと弁体428の+Y軸方向側の端部428eとの間の距離を距離L2とする。ここで、装着される前の状態において、端部428eは、端部421eよりも+Y軸方向側に位置する。
距離L2は距離L1よりも短いことが好ましい。こうすることで、カートリッジ30,30aの装着部20への装着過程において、液体導入針223が弁体428に接触する前に、供給部凸部421は装着部側筒部221内に位置する。これにより、装着過程において、液体導入針223が弁体428を押し込む際に、液体導入針223に対する流通部423の位置ズレを抑制できる。よって、装着過程において、流通部423から外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。
C−2:好ましい第2の関係:
図21および図22を用いて、上記各実施形態の液体導入部22と液体供給部42の好ましい第2の関係について説明する。図21は、液体導入部22の模式図である。図22は、液体供給部42の模式図である。
図21に示すように、Y軸方向において、装着部側筒部221の−Y軸方向側の端部221eと液体導入針223(詳細には、液体導入針223の−Y軸方向側の端部である先端部223e)との間の距離を距離L3とする。ここで、先端部223eは、装着部側筒部221よりも−Y軸方向側に突出している。
図22に示すように、供給部凸部421の+Y軸方向側の端部421eと弁体428の+Y軸方向側の端部428eとの間の距離を距離L4とする。ここで、端部428eは、端部421eよりも−Y軸方向側に位置する。
距離L4は距離L3よりも長いことが好ましい。こうすることで、カートリッジ30,30aの装着部20への装着過程において、液体導入針223が弁体428に接触する前に、供給部凸部421は装着部側筒部221内に位置する。これにより、装着過程において、液体導入針223が弁体428を押し込む際に、液体導入針223に対する流通部423の位置ズレを抑制できる。よって、装着過程において、流通部423から外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。
D:カートリッジ30,30aの各種変形態様:
上記第1、第2実施形態のカートリッジ30,30aにおいて、液体収容部32の液体を補充または液体収容部32を交換できる機構を設けてもよい。以下にその具体例について説明する。
D−1:第1の具体例:
図23は、第1の具体例を説明するための図である。上記第1実施形態または第2実施形態と同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。カートリッジ30bは、液体収容部32bを有する。液体収容部32bは、ポリプロピレンやポリエチレンなどの合成樹脂によって形成され、カートリッジ30bの外殻を形成する。液体収容部32bの外形は略直方体形状である。カートリッジ30bは、液体を注入するための注入口60を有する。注入口60は、液体収容部32bの上面に設けられている。注入口60は、液体収容部32bの壁を貫通し液体収容部32bと連通している。液体収容部32bの液面LMが低下して液体残量が少なくなった場合に、利用者は注入口60から液体収容部32bに液体を補充できる。
D−2.第2の具体例:
図24は、第2の具体例を説明するための図である。図24に示すカートリッジ30cと、図23に示すカートリッジ30bとの違いは、カートリッジ30cが新たに外部液体収容部65を備える点である。外部液体収容部65は、液体収容部32bに注入するための液体を収容する容器である。外部液体収容部65は、注入口60に着脱可能に装着できる。液体収容部32bの液面LMが低下して液体残量が少なくなった場合に、利用者は注入口60に外部液体収容部65を装着することで液体収容部32bに液体を補充できる。
D−3.第3の具体例:
図25は、第3の具体例を説明ための図である。カートリッジ30dは、アダプター32dと、アダプター32dを収容するための液体収容ケース31dとを備える。液体収容ケース31には、接続体40が固定されている。
アダプター32dは、内部に液体消費装置10に供給するための液体を収容する。アダプター32dは、液体収容ケース31d内に取り外し可能に収容される。例えば、アダプター32dは、液体収容ケース31dの上面開口311dを介して液体収容ケース31d内に収容される。
アダプター32dは、接続開口68と、注入口60dとを備える。接続開口68は、アダプター32dの内部と連通し、アダプター32d内部の液体を外部に流通させる。接続開口68内には、液体が外部に漏れ出すことを抑制する液体保持部材が配置されている。液体保持部材としては、例えば、多孔質部材であるスポンジが挙げられる。なお、液体保持部材に代えて、弁機構を配置してもよい。接続開口68は、接続体40の供給部材49と接続可能である。利用者は、アダプター32dを液体収容ケース31d内に収容する際に、接続開口68を供給部材49に接続する。これにより、接続開口68を介してアダプター32d内の液体が接続体40側に流通可能となる。
注入口60dは、アダプター32dの上面に設けられている。注入口60dは、アダプター32dの壁を貫通しアダプター32dと連通している。アダプター32dの液面が低下して液体残量が少なくなった場合に、利用者は注入口60dから液体をアダプター32d内部に液体を補充できる。
第3の具体例によれば、接続体40が液体収容ケース31d側に設けられているので、消耗品である液体を収容するアダプター32dには接続体40が不要である。これにより、低コストでカートリッジ30dを製造できる。
D−4.第4の具体例:
図26は、第4の具体例を説明するための図である。カートリッジ30eは、接続体40と、外部液体供給源としての外部容器32eと、外部容器32eと接続体40とを接続するチューブ71とを有する。外部容器32eの内部には、接続体40に供給するための液体が収容されている。外部容器32eは、上記第1実施形態、第2実施形態の液体収容部32よりも大容量の液体を収容できることが好ましい。外部容器32eを大容量にすることで、外部容器32eの交換頻度を抑えることができる。外部容器32eは、メイン配置棚19(図1)に配置してもよいし、他の場所に配置してもよい。外部容器32eは、内部に液体を注入可能な注入口を有していてもよい。チューブ71の一端部72は、接続体40の供給部材49に取り外し可能に接続される。チューブ71を介して外部容器32eの液体が接続体40に供給される。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E−1.第1変形例:
上記各実施形態では、カートリッジ30,30aは液体収容部32を有していたが(図6)、有していなくてもよい。つまり、液体消費装置10の装着部20に着脱可能な接続体40のみの構成であってもよい。この場合、例えば図26に示すように、接続体40に外部から液体を供給するための外部容器32eおよびチューブ71を設ければよい。
E−2.第2変形例:
上記各実施形態では、供給部凸部421は、流通部表面の全周に亘って形成された円環状であったが、装着部側筒部221と協働して流通部423のX−Z平面の動きを規制できればこれに限定されるものではない。例えば、供給部凸部421は、流通部表面の周方向に沿って所定の間隔を開けた複数の凸部によって形成されていてもよい。
E−3.第3変形例:
上記各実施形態では、接触部CPは、回路基板443,443aの表面である配置面443fa、443faa上に配置されていたが(図10、図18)、これに限定されるものではない。例えば、折り曲げ可能(フレキシブル)なフィルム上に配置されていてもよいし、段差を有する面上に配置されていてもよい。また回路基板443,443aは、記憶装置を備えていなくてもよい。また回路基板443,443aは、フレキシブルプリント基板(FPC)のようなフレキシブルなケーブルを含む回路基板全般を備えていても良い。この回路基板は電気接続部242と接触可能な接触部を一端側に有する。他端側は例えばリセット装置につながる。接触部CPが配置された配置面は、実在の平面であってもよいし、3つ以上の接触部CPが通る仮想的な平面であってもよい。また、回路基板443,443aの本体側端子442の形状は上記各実施形態に限定されるものではなく、接触部CPが対応する電気接続部242と接触可能な位置に形成されていれば他の形状であってもよい。例えば、本体側端子442は不規則な形状を有していてもよい。
E−4.第4変形例:
本発明は、捺染印刷機、及び、捺染印刷機にインクを供給するためのカートリッジに限らず、任意の液体消費装置及び液体消費装置の装着部に着脱可能なカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体消費装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材消費(噴射)装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材消費装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体消費装置
(5)精密ピペットとしての試料消費装置
(6)潤滑油の消費(噴射)装置
(7)樹脂液の消費(噴射)装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体消費装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体消費装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体消費装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体消費装置。
なお、「液滴」とは、液体消費装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体消費装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体消費システム、10…液体消費装置、12…外殻、14…液体消費部、16…制御部、17…排出口、18…サブ配置棚、18a…サブタンク、19…メイン配置棚、20…装着部、21…装着部外殻、21A…収容空間、22…液体導入部、22CT…中心軸、24…装置側電気機構部、26…係合部、26A…第1係合部、26B…第2係合部、28…装着部側識別部材、29…弁機構、30,30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H,30a,30b,30c,30d,30e…カートリッジ、31,31d…液体収容ケース、32,32b…液体収容部、32d…アダプター、32e…外部容器、40…接続体、41…本体部材、41CT…中央、42…液体供給部、42A…基端部、42B…先端部、42CT…中心軸、42FP…開口、43,43a…案内部、44,44a…本体側電気機構部、44CP…中心、45,45A,45B…溝部、45C…凹部、46CP…中心、46PT…係合位置、48…中間部材、49…供給部材、60,60d…注入口、65…外部液体収容部、68…接続開口、71…チューブ、72…一端部、98…第1チューブ、98s…一端部、99…第2チューブ、211…装着部第1面、212…装着部第2面、213…装着部第3面、214…装着部第4面、215…装着部第5面、216…開口部、221…装着部側筒部、221e…端部、223…液体導入針、223e…先端部、230…制御部、241…配置台座、241fa…表面、242…電気接続部、243…凹部、245…装着部側突起部、262,262A,262B…係合爪、267…支点、285…支持壁、292…解除部、311…ケース第1面、311d…上面開口、312…ケース第2面、313…ケース第3面、314…ケース第4面、315…ケース第5面、316…ケース第6面、318…開口、319…切れ目、319a…開閉蓋、401,402,403,404…突出部、408…本体側識別部材、409…突起部、411…第1面、412…第2面、413…第3面、414…第4面、415…第5面、416…第6面、421…供給部凸部、421e…端部、423…流通部、427…弁座、427H…弁孔、428…弁体、428e…端部、429…付勢部材、430…弁機構、432a…底面、433…第1側面、434…第2側面、441…接触部配置部、442,442A…本体側端子、443,443a…回路基板、443fa…配置面、445…上側突出部分、461…液体注入部、462A…第1被係合部、462B…第2被係合部、463,463A…突出部、465A…第1突起案内部、465B…第2突起案内部、482…流路、492…流路、622…液体導入針、CP…接触部、CP1…第1接触部、CP2…第2接触部、CPC…中央接触部、F1…第1外力、F2…第2外力、FM1…フィルム、FM2…フィルム、LM…液面、LN1…列、LN2…列、Ln1…列、Ln2…列、Ls…仮想直線、M1…第1モーメント、M2…第2モーメント

Claims (17)

  1. 液体導入部と電気接続部と係合部とを備えた、液体消費装置の装着部に着脱可能なカートリッジであって、
    互いに直交する3つの空間軸をX軸、Y軸、Z軸とし、前記X軸に沿った方向をX軸方向、前記Y軸に沿った方向をY軸方向、前記Z軸に沿った方向をZ軸方向とし、前記カートリッジが前記装着部に装着された装着状態において、重力方向を−Z軸方向、反重力方向を+Z軸方向、前記X軸方向の一方の方向を+X軸方向、前記X軸方向の他方の方向を−X軸方向と定義したときに、
    前記液体導入部と着脱可能に接続され、前記液体導入部に液体を供給するための液体供給部であって、基端部と、前記液体導入部を受け入れる開口を形成する先端部と、前記基端部から前記先端部に向かう+Y軸方向に沿った方向に延びる中心軸と、を有する液体供給部と、
    前記装着状態のときに、前記液体供給部よりも+Z軸方向側に位置し、前記電気接続部と接触する接触部と、
    前記装着状態のときに、前記Z軸方向において前記液体供給部と前記接触部との間に位置し、前記係合部と係合することで前記カートリッジの前記装着部に対する動きを規制する位置決め部と、を備え、
    前記液体供給部は、前記液体導入部と接続したときに、前記液体導入部から−Y軸方向の第1外力を受けるように構成され、
    前記接触部は、前記電気接続部と接触したときに、前記電気接続部から−Y軸方向成分を有する方向の第2外力を受けるように構成されている、カートリッジ。
  2. 請求項1に記載のカートリッジであって、
    前記接触部は、前記X軸方向における異なる位置に複数配置され、
    前記複数の接触部は、前記X軸方向において前記複数の接触部のうちで最も前記+X軸方向側に位置する第1接触部と最も前記−X軸方向側に位置する第2接触部とを含み、
    前記カートリッジを前記+Y軸方向側から見たときに、X軸方向において前記第1接触部と前記第2接触部との間隔の中心は、前記液体供給部の前記中心軸を通り前記Z軸方向と平行な仮想直線上に位置する、カートリッジ。
  3. 請求項2に記載のカートリッジであって、
    前記位置決め部は、さらに、前記係合部と係合することで前記カートリッジの前記装着部に対するX軸方向の動きを規制し、
    前記カートリッジを前記+Y軸方向側から見たときに、前記X軸方向における前記位置決め部の中心は、前記仮想直線上に位置する、カートリッジ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のカートリッジにおいて、
    前記係合部は、第1係合部と第2係合部とを含み、
    前記位置決め部は、
    前記装着状態において前記第1係合部と係合する第1被係合部と、
    前記第1被係合部と前記X軸方向に間隔を開けて配置され、前記装着状態において前記第2係合部と係合する第2被係合部と、を有し、
    前記カートリッジを+Y軸方向側から見たときに、前記第1被係合部と前記第2被係合部とは、前記仮想直線を挟むように位置する、カートリッジ。
  5. 請求項4に記載のカートリッジであって、
    前記位置決め部は、
    前記−X軸方向に向かうに従い前記−Y軸方向側に位置するように形成され、前記第1係合部を前記第1被係合部に案内するための第1突起案内部と、
    前記+X軸方向に向かうに従い前記−Y軸方向側に位置するように形成され、前記第2係合部を前記第2被係合部に案内するための第2突起案内部と、を有し、
    前記第1被係合部は、前記第1突起案内部の前記−X軸方向側端部に接続され、
    前記第2被係合部は、前記第2突起案内部の前記+X軸方向側端部に接続されている、カートリッジ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、さらに、
    前記カートリッジの内部に液体を注入するための液体注入部であって、前記Z軸方向において前記位置決め部と同じ位置に配置された液体注入部を有する、カートリッジ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、さらに、
    前記カートリッジは、前記装着状態において、前記装着部の内側に収容される本体部材であって、前記液体供給部と前記接触部と前記位置決め部とが設けられた本体部材を有し、
    前記本体部材は、前記Z軸方向または前記X軸方向において、前記装着部の内面と向かい合う部分に突出部を有する、カートリッジ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、さらに、
    前記装着部に設けられた装着部側識別部材に嵌め合わされることで前記カートリッジの内部に収容された液体の種類を識別するための本体側識別部材を有し、
    前記本体側識別部材は、少なくとも一つの突起部を有し、
    前記液体の種類に応じて、前記突起部の個数、前記突起部の形状、および、前記突起部の位置の少なくとも一つが異なる、カートリッジ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、
    前記カートリッジは、前記装着状態において、前記装着部の内側に収容される本体部材であって、前記液体供給部と前記接触部と前記位置決め部とが設けられた本体部材を有し、
    前記本体部材は、
    前記+Z軸方向側の端面を形成する第1面と、
    前記−Z軸方向側の端面を形成する第2面と、
    前記−X軸方向側の端面を形成する第3面と、
    前記+X軸方向側の端面を形成する第4面と、
    前記+Y軸方向側の端面を形成する第5面と、
    前記接触部が配置された接触部配置部と、を備え、
    前記接触部配置部は、前記第1面から前記+Z軸方向側に突出する上側突出部分を有し、
    前記上側突出部分の少なくとも一部は、前記装着状態において、前記装着部に設けられた前記+Z軸方向側に凹んだ凹部内に配置される、カートリッジ。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、
    前記接触部は、前記X軸方向と前記Y軸方向に平行なX−Y平面、および、前記Y軸方向と前記Z軸方向に平行なY−Z平面に交差する配置面上に位置する、カートリッジ。
  11. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のカートリッジにおいて、
    前記接触部は、前記X軸方向と前記Z軸方向に平行なX−Z平面に平行な配置面上に位置する、カートリッジ。
  12. 請求項10または請求項11に記載のカートリッジであって、さらに、
    前記電気接続部を前記接触部に案内可能な案内部を有し、
    前記案内部は、前記Y軸方向に沿って延びる溝部であって、前記装着部の一部を受け入れる溝部を有し、
    前記溝部は、前記Z軸方向において前記接触部と同じ位置に形成されている、カートリッジ。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、さらに、
    前記カートリッジは、前記装着状態において、前記装着部の内側に収容される本体部材であって、前記液体供給部と前記接触部と前記位置決め部とが設けられた本体部材を有し、
    前記接触部は、前記X軸方向に沿って奇数個配置され、
    前記X軸方向において、前記奇数個の接触部のうち中央に位置する中央接触部と前記中心軸とは、前記本体部材の中央に位置する、カートリッジ。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載のカートリッジであって、
    前記液体導入部は、前記液体供給部に接続され前記液体供給部からの前記液体が内部に流通する液体導入針と、液体導入針の外周を取り囲み、前記液体導入針を内側に収容する装着部側筒部とを有し、
    前記液体供給部は、
    前記基端部と前記先端部とを有し、前記液体が流通する流路を形成する円筒状の流通部と、
    前記流通部のうち外周を形成する流通部表面から外側に突出した供給部凸部と、を有し、
    前記液体供給部は、前記装着状態において、前記装着部側筒部内に挿入される、カートリッジ。
  15. 請求項14に記載のカートリッジであって、
    前記供給部凸部は、前記流通部の外側の表面の全周に亘って形成された円環状である、カートリッジ。
  16. 請求項14または請求項15に記載のカートリッジであって、
    前記液体供給部は、さらに、
    前記流通部内に配置された、前記流路を開閉するための弁機構を有し、
    前記弁機構は、前記先端部側から順に、
    弁孔を形成する弁座と、
    前記弁孔を塞ぐための弁体であって、前記液体導入針から入力される外力によって前記−Y軸方向側へ変位して前記弁座から離れる弁体と、
    前記弁体を前記弁座側へ付勢する付勢部材と、を有し、
    前記弁体の前記+Y軸方向側の端部は、前記供給部凸部の前記+Y軸方向側の端部よりも前記+Y軸方向側に位置し、
    前記Y軸方向において前記装着部側筒部の前記−Y軸方向側の端部と前記液体導入針の前記−Y軸方向側の端部との間の距離を距離L1とし、前記供給部凸部の前記+Y軸方向側の端部と前記弁体の前記+Y軸方向側の端部との間の距離を距離L2としたときに、距離L2は距離L1よりも短い、カートリッジ。
  17. 液体導入部と電気接続部と係合部とを備えた、液体消費装置の装着部に着脱可能な接続体であって、
    互いに直交する3つの空間軸をX軸、Y軸、Z軸とし、前記X軸に沿った方向をX軸方向、前記Y軸に沿った方向をY軸方向、前記Z軸に沿った方向をZ軸方向とし、前記カートリッジが前記装着部に装着された装着状態において、重力方向を−Z軸方向、反重力方向を+Z軸方向、前記X軸方向の一方の方向を+X軸方向、前記X軸方向の他方の方向を−X軸方向と定義したときに、
    前記液体導入部と着脱可能に接続され、前記液体導入部に液体を供給するための液体供給部と、
    前記装着状態のときに前記液体供給部よりも+Z軸方向側に位置し、前記電気接続部と接触可能な接触部と、
    前記装着状態のときに、前記Z軸方向において前記液体供給部と前記接触部との間に位置し、前記係合部と係合することで前記カートリッジの前記装着部に対する位置決めを行うための位置決め部と、を備え、
    前記液体供給部は、前記液体導入部を受け入れる開口を形成する先端部備え、
    前記液体供給部は、前記液体導入部と接続したときに−Y軸方向成分を有する方向の第1外力を受けるように構成され、
    前記接触部は、前記電気接続部と接触したときに−Y軸方向成分を有する方向の第2外力を受けるように構成されている、接続体。
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