JP2018051693A - ロボット、ロボットシステム、及びロボット制御装置 - Google Patents

ロボット、ロボットシステム、及びロボット制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化することができるロボットを提供すること。【解決手段】可動部と、前記可動部を駆動する駆動部と、前記駆動部に電力を供給する絶縁電源を有する電源部と、を備え、前記駆動部は、前記可動部に設けられている、ロボット。【選択図】図2

Description

この発明は、ロボット、ロボットシステム、及びロボット制御装置に関する。
電力供給が遮断された場合における寿命の低下であってロボットが備える各部材の寿命の低下を抑制する技術の研究や開発が行われている。
これに関し、サーボモーターの回転速度をフィードバック制御して得られる制御信号に基づいてサーボモーターを駆動するサーボドライブ手段と、サーボドライブ手段に指令を与えるコントローラーと、交流電源を投入する電源投入手段と、電源投入手段に基づいて主回路電源および制御電源を制御する電源制御手段とを備えたモーター駆動装置において、電源制御手段は、サーボモーターにより駆動される負荷を停電検出時に減速停止するのに必要なエネルギー量より算出した容量を有し、かつ停電時に主回路電源および制御電源用の電源電圧を供給する大容量コンデンサーと、電源投入手段で整流された電源電圧と大容量コンデンサーにおける電圧のうち、高い方の電圧がモーター電源電圧に向かって供給されるように作用させる第1ダイオード及び第2ダイオードと、停電時に電源投入手段側より電源供給がなくなっても制御電源を供給するように作用する第3ダイオードと、電源リップルを抑制すると共にサーボモーターからの回生エネルギーを蓄積する平滑コンデンサーと、大容量コンデンサーへの充電電流を抑制するための第1抵抗と、大容量コンデンサーの充放電電流を抑制するための第2抵抗と、大容量コンデンサーの残留電圧の放電手段となるトランジスターとから構成されたモーター駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−218676号公報
このようなモーター駆動装置は、停電時等において交流電源からの電力供給が遮断された場合、自装置の主回路リレーを遮断するとともにダイナミックブレーキリレーがモーター端子間を直結することで、モーターに回生ブレーキをかけて停止させる。しかしながら、当該モーター駆動装置では、回生ブレーキによる減速によってモーターと機械的に結合している減速機に対して負荷が掛かることにより、減速機の寿命が低下してしまう場合があった。また、当該モーター駆動装置は、モータードライバーと一体に構成されており、小型化することが困難な場合があった。その結果、当該モーター駆動装置を備えたロボットの小型化が困難な場合があった。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、可動部と、前記可動部を駆動する駆動部と、前記駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を有する電源部と、を備え、前記駆動部は、前記可動部に設けられている、ロボットである。
この構成により、ロボットでは、可動部を駆動する駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を電源部が有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボットは、小型化することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記電力は、1kW以下である、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、可動部を駆動する駆動部に1kW以下の電力を供給する電源部が絶縁電源を有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボットは、絶縁電源を小さくすることにより、小型化することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記可動部が設けられた支持部を備え、前記電源部は、前記支持部に設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、電源部が、可動部が設けられた支持部に設けられている。これにより、ロボットは、駆動部と電源部とが支持部に設けられている場合と比較して支持部を駆動部の分小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記駆動部を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記支持部に設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、制御部が、支持部に設けられている。これにより、ロボットは、駆動部、電源部、制御部のそれぞれが支持部に設けられている場合と比較して支持部を駆動部の分小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記電源部は、前記供給が遮断された場合において前記駆動部及び前記制御部に電力を供給するコンデンサーであって、容量が1000μF以上の前記コンデンサーを有する、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、駆動部への電力の供給が遮断された場合において駆動部及び制御部に電力を供給し、容量が1000μF以上のコンデンサーを電源部が有する。これにより、ロボットは、電源部への電力供給が遮断された場合であってもコンデンサーから駆動部及び制御部に電力供給を行うことができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記電源部は、前記コンデンサーと前記制御部との間に設けられ、前記コンデンサーから前記制御部に向かって電流を流す第1整流器を有する、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、第1整流器によりコンデンサーから制御部に向かって電流を流す。これにより、ロボットは、コンデンサーから制御部に向かって流れる電流が逆流してしまうことを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記電源部は、前記コンデンサーから前記絶縁電源への電流の逆流を防ぐための第2整流器を有する、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、第2整流器によりコンデンサーから絶縁電源への電流の逆流を防ぐ。これにより、ロボットは、電源部への電力供給が遮断された場合に、電源部が第2整流器を有さない場合と比較して、コンデンサーから制御部に電力供給をより確実に行うことができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記駆動部と前記制御部は、共通のグラウンド電位に接続されている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、駆動部と制御部が、共通のグラウンド電位に接続されている。これにより、ロボットは、コンデンサーから駆動部と制御部との両方への電力供給を行うことができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記支持部は、基台を有し、前記制御部は、前記基台に設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、制御部が基台に設けられている。これにより、ロボットは、駆動部と制御部とが基台に設けられている場合と比較して基台を駆動部の分小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記支持部は、前記基台に設けられた第1筐体を有し、前記電源部は、前記第1筐体に設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、電源部が、第1筐体に設けられている。これにより、ロボットは、電源部と制御部とが基台に設けられている場合と比較して基台を電源部の分小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記可動部は、アンプ一体型モーターによって駆動されるアームを含む、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、可動部が、アンプ一体型モーターによって駆動されるアームを含む。これにより、ロボットは、アンプと別体のモーターによって駆動されるアームを含む場合と比較して、可動部を小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置と、を備えるロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムでは、可動部を駆動する駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を電源部が有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボットシステムは、ロボットを小型化することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットが備える可動部に設けられた駆動部であって前記可動部を駆動する前記駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を有する電源部を備える、ロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置では、可動部を駆動する駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を電源部が有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボット制御装置は、ロボットを小型化することができる。
以上により、ロボットは、可動部を駆動する駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を電源部が有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボットは、小型化することができる。
また、ロボットシステム、及びロボット制御装置は、可動部を駆動する駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を電源部が有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボットシステム、及びロボット制御装置は、ロボットを小型化することができる。
実施形態に係るロボット1の構成の一例を示す図である。 電力供給回路の構成の一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<ロボットの構成>
まず、ロボット1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係るロボット1の構成の一例を示す図である。ロボット1は、支持部Bと、支持部Bにより支持された可動部Aを備えるスカラロボット(水平多関節ロボット)である。なお、ロボット1は、スカラロボットに代えて、垂直多関節ロボットや直角座標ロボット等の他のロボットであってもよい。なお、垂直多関節ロボットは、1つの腕を備える単腕ロボットであってもよく、2つの腕を備える双腕ロボット(2つの腕を備える複腕ロボット)であってもよく、3以上の腕を備える複腕ロボットであってもよい。また、直角座標ロボットは、例えば、ガントリロボットである。
支持部Bは、2つの部位から構成されている。当該部位のうちの一方が基台B1であり、他方が第1筐体B2である。なお、基台B1の内側の空間は、第1筐体B2の内側の空間と繋がっている。
基台B1は、床面や壁面等の設置面に設置される。基台B1は、外形として、ほぼ直方体(又は、立方体でもよい)の形状を有しており、板状の面から構成されていて、中空となっている。基台B1の上面の一部である第1上面には、第1筐体B2が固定されている。当該上面は、基台B1が有する面のうち設置面と反対側の面である。また、基台B1の上面のうち第1上面以外の部分である第2上面と設置面との間の距離は、第1上面と設置面との間の距離と比べて短い。このため、第2上面と第1筐体B2との間には、間隙が存在する。また、第2上面には、可動部Aが設けられている。すなわち、基台B1は、可動部Aを支持している。なお、基台B1の形状は、このような形状に代えて、基台B1の上面の一部に第1筐体B2が固定可能な形状であれば他の形状であってもよい。
第1筐体B2は、外形として、直方体(又は、立方体でもよい)を構成する互いに対向する2つの面に対して垂直な方向に、これら2つの面のそれぞれにおける1個の頂点を含む三角形の部分が除かれるように切り落とした形状を有している。ここで、当該部分を切り落とした形状は、必ずしも当該部分を切り落とす加工によって構成されなくてもよく、例えば、初めから同様な形状を形成する加工によって構成されてもよい。第1筐体B2は、外形としてこのような多面体の形状を有しており、板状の面から構成されていて、中空となっている。なお、第1筐体B2の形状は、このような形状に代えて、基台B1の上面の一部に第1筐体B2が固定可能な形状であれば他の形状であってもよい。
可動部Aは、基台B1によって第1軸AX1周りに回動可能に支持された第1アームA1と、第1アームA1によって第2軸AX2周りに回動可能に支持された第2アームA2と、第2アームA2によって第3軸AX3周りに回動可能且つ第3軸AX3の軸方向に並進可能に支持されたシャフトSを備える。
シャフトSは、円柱形状の軸体である。シャフトSの周表面には、図示しないボールねじ溝とスプライン溝とがそれぞれ形成されている。シャフトSは、この一例において、第2アームA2の端部のうちの第1アームA1と反対側の端部を、支持部Bが設置された設置面に対して垂直な方向である第1方向に貫通し、設けられる。また、シャフトSの端部のうちの当該設置面側の端部は、エンドエフェクターを取り付け可能である。当該エンドエフェクターは、物体を把持可能なエンドエフェクターであってもよく、空気や磁気等によって物体を吸着可能なエンドエフェクターであってもよく、他のエンドエフェクターであってもよい。
第1アームA1は、この一例において、第1軸AX1周りに回動するので、第2方向に移動する。第2方向は、前述の第1方向に直交する方向である。第2方向は、例えば、ワールド座標系やロボット座標系におけるXY平面に沿った方向である。第1アームA1は、支持部Bが備える図示しない第1モーター部21によって第1軸AX1周りに回動させられる。すなわち、第1軸AX1は、第1モーター部21の回動軸である。
第2アームA2は、この一例において、第2軸AX2周りに回動するので、第2方向に移動する。第2アームA2は、第2アームA2が備える図示しない第2モーター部22によって第2軸AX2周りに回動させられる。すなわち、第2軸AX2は、第2モーター部22の回動軸である。また、第2アームA2は、図示しない第3モーター部23及び図示しない第4モーター部24を備え、シャフトSを支持する。第3モーター部23は、シャフトSのボールねじ溝の外周部に設けられたボールねじナットをタイミングベルト等で回動させることにより、シャフトSを第1方向に移動(昇降)させる。第4モーター部24は、シャフトSのスプライン溝の外周部に設けられたボールスプラインナットをタイミングベルト等で回動させることにより、シャフトSを第3軸AX3周りに回動させる。
以下では、一例として、第1モーター部21〜第4モーター部24のそれぞれが、すべて同じ構成を有している場合について説明する。なお、第1モーター部21〜第4モーター部24のうちの一部又は全部は、互いに異なる構成を有するモーターであってもよい。以下では、第1モーター部21〜第4モーター部24のそれぞれを区別する必要がない限り、これらをまとめてモーター部2と称して説明する。
また、ロボット1は、図示しないロボット制御装置30の一部を基台B1の内側の空間に内蔵し、ロボット制御装置30の残りの一部を第1筐体B2の内側の空間に内蔵する。
ロボット制御装置30は、ロボット1を制御するコントローラーである。なお、ロボット制御装置30は、ロボット1に内蔵される構成に代えて、ロボット1と別体の外付けである構成であってもよい。ロボット1と別体の外付けである場合、ロボット制御装置30は、ロボット1と有線又は無線によって通信可能に接続される。
また、ロボット制御装置30は、停電、断線等によってロボット制御装置30への電力の供給が遮断された場合、モーター部2のそれぞれを制動させて停止させる。この際、ロボット制御装置30は、例えば、ダイナミックブレーキリレーによってモーター部2が有するモーター端子間を直結することにより、モーター部2に回生ブレーキをかけて停止させることができる。しかし、このような場合、ロボット制御装置30は、回生ブレーキによる減速によってモーター部2と機械的に結合している減速機に対して負荷を掛かることになり、減速機の寿命を低下させてしまうことがある。
そこで、この一例におけるロボット制御装置30は、ロボット制御装置30への電力の供給が遮断された場合、モーター部2の回生電流を利用し、モーター部2に機械的に結合している機械式制動機(メカニカルブレーキ)によってモーター部2の回動軸の回動を制動させる。その後、ロボット制御装置30は、モーター部2の回動軸の回動速度が所定速度未満に達した場合において、モーター部2が有するダイナミックブレーキリレーによってモーター部2が有するモーター端子間を直結する。これにより、ロボット制御装置30は、モーター部2に機械的に結合している減速機に対して掛ける負荷を抑制し、その結果、当該減速機の寿命の低下を抑制することができる。以下では、ロボット1が有する回路であってロボット制御装置30がモーター部2の回動軸の回動を制動させる処理を行うための電力供給回路の構成について説明する。
<ロボットが有する電力供給回路の構成>
以下、図2を参照し、電力供給回路の構成について説明する。図2は、電力供給回路の構成の一例を示す図である。なお、図2では、ロボット1が備える回路のうち電力供給回路以外の回路については、省略している。
図2に示したように、電力供給回路は、ロボット制御装置30が有する第1部分回路BC1と、可動部Aが備える第2部分回路BC2とによって構成される。
第1部分回路BC1は、電源部BAと、制御部RCを有する。また、電源部BAは、絶縁型電源ADと、電力保持回路CCを有する。ここで、電源部BAは、この一例において、前述の第1筐体B2(の内側の空間)に設けられており、制御部RCは、前述の基台B1(の内側の空間)に設けられている。これにより、ロボット1は、電源部BA及び制御部RCの両方が基台B1又は第1筐体B2のいずれか一方(の内側の空間)にまとめて設けられている場合と比較して、小型化することができる。なお、電源部BAは、基台B1(の内側の空間)に設けられる構成であってもよい。また、制御部RCは、第1筐体B2(の内側の空間)に設けられる構成であってもよい。また、電源部BA及び制御部RCの両方は、基台B1又は第1筐体B2のいずれか一方(の内側の空間)にまとめて設けられる構成であってもよい。
絶縁型電源ADは、絶縁型電源ADが内部に有する回路のうち絶縁型電源ADに電力を供給する装置側である入力側の回路と、絶縁型電源ADが電力を供給する装置側である出力側の回路とが絶縁トランス等によって電気的に接続されていない(すなわち、絶縁されている)電源であり、例えば、絶縁トランスを有するAC/DCコンバーターである。
また、絶縁型電源ADが供給可能な電力は、1kW以下である。絶縁型電源ADが供給可能な電力が1kW以下である場合、1kWを超える電力を供給可能な絶縁型電源や、ブリッジ等を用いた非絶縁型電源と比べて、絶縁型電源ADを小さくすることができる。その結果、絶縁型電源ADを備えるロボット1は、1kWを超える電力を供給可能な絶縁型電源やブリッジ等を用いた非絶縁型電源よりも絶縁型電源ADが小さくなる分小型化することができる。1kWを超える電力を供給可能な絶縁型電源と比べて絶縁型電源ADを小さくすることが可能な理由は、1kWを超える電力を供給可能な絶縁型電源が有する絶縁トランスよりも、絶縁型電源ADが有する絶縁トランスを小さくすることが可能なためである。
また、絶縁型電源ADは、グラウンドGに接続されている。グラウンドGは、グラウンド電位が電位G0のグラウンドである。なお、絶縁型電源ADは、AC/DCコンバーターに代えて、絶縁トランスを備えたDC/DCコンバーター等の他の電源であってもよい。絶縁型電源ADが当該DC/DCコンバーターの場合、第1部分回路BC1は、絶縁型電源ADとは別に交流電流を直流電流に変換する電源を備える。
絶縁型電源ADから出力される直流電流は、電力保持回路CCに供給される。
電力保持回路CCは、主回路リレーMRと、第1整流器DO1と、第2整流器DO2と、第3整流器DO3と、コンデンサー部Cを有する。また、電力保持回路CCは、第1経路と、第2経路と、第3経路の3つの経路を有する。第1経路は、絶縁型電源ADとコンデンサー部Cとの間を結ぶ経路である。第2経路は、絶縁型電源ADと制御部RCとを結ぶ経路である。第3経路については、後述する。
絶縁型電源ADから供給された直流電流は、第1経路を流れて可動部Aが備えるモーター部2に供給されるとともに、第2経路を流れて制御部RCに供給される。
第1経路には、絶縁型電源ADとモーター部2との間に、絶縁型電源AD側から順に主回路リレーMR、第2整流器DO2、コンデンサー部Cのそれぞれが設けられる。
主回路リレーMRは、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生した場合に制御部RCから出力される信号に応じて、絶縁型電源ADと第2整流器DO2との間の電気的な接続を遮断することにより、絶縁型電源ADからモーター部2への電力の供給を遮断するリレースイッチである。
第2整流器DO2は、絶縁型電源ADからモーター部2へ流れる直流電流の逆流を防ぐ。第2整流器DO2は、例えば、ダイオードである。なお、第2整流器DO2は、ダイオードに代えて、FET(Field Effect Transistor)等の当該逆流を防ぐ他の電子部品であってもよい。
コンデンサー部Cは、容量の合計が1000μF以上である1以上の電解コンデンサーを有する。以下では、一例として、コンデンサー部Cが、容量の合計が1000μF以上である3つの電解コンデンサーである電解コンデンサーC1、電解コンデンサーC2、電解コンデンサーC3のそれぞれを有する場合について説明する。また、コンデンサー部Cは、グラウンドGに接続されている。すなわち、コンデンサー部Cが接続されているグラウンド電位は、絶縁型電源ADが接続されているグラウンド電位と共通のグラウンド電位(すなわち、電位G0)である。なお、コンデンサー部Cが有するこれら3つの電解コンデンサーのうちの一部又は全部は、電解コンデンサーに代えて、セラミックコンデンサー等の他のコンデンサーであってもよい。
コンデンサー部Cが有するこれら3つの電解コンデンサーは、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生した場合において、蓄えた電荷を制御部RCに放電することにより供給し、当該電荷に応じた時間、制御部RCを稼働させる。すなわち、当該電解コンデンサーは、当該場合において制御部RCに供給される電力を保持する。また、当該電解コンデンサーは、この一例において、モーター部2のPWM(Pulse Width Modulation)制御における直流電流の波形整形にも用いられる。
コンデンサー部Cが有するこれら3つの電解コンデンサーは、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生していない場合において、絶縁型電源ADから供給される直流電流の少なくとも一部によって充電される。また、当該電解コンデンサーは、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生した場合において、モーター部2の回生電流によって充電される。当該回生電流は、モーター部2の回動軸が回動中にモーター部2への電力の供給が遮断した場合において、当該回動軸の慣性(惰性)による回動によって生じる電流である。
ここで、第1経路に第2整流器DO2及びコンデンサー部Cのそれぞれが設けられていることにより、ロボット1は、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合に、電源部BAが第2整流器DO2を有さない場合と比較して、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーから制御部RCに電力供給をより確実に行うことができる。
第2経路には、絶縁型電源ADと制御部RCとの間に第3整流器DO3が設けられる。第3整流器DO3は、絶縁型電源ADから制御部RCへ流れる直流電流の逆流を防ぐ。第3整流器DO3は、例えば、ダイオードである。なお、第3整流器DO3は、ダイオードに代えて、FET等の当該逆流を防ぐ他の電子部品であってもよい。
第3経路は、第1経路のうちの第2整流器DO2とコンデンサー部Cとの間と、第2経路のうちの第3整流器DO3と制御部RCとの間とを短絡させる経路である。第3経路には、コンデンサー部Cと制御部RCとの間に第1整流器DO1が設けられる。
第1整流器DO1は、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生した場合において、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーから制御部RCに向かって電流を流す。第1整流器DO1は、例えば、ダイオードである。なお、第1整流器DO1は、ダイオードに代えて、FET等の当該逆流を防ぐ他の電子部品であってもよい。第3経路に第1整流器DO1が設けられていることにより、ロボット1は、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーから制御部RCに向かって流れる電流が逆流してしまうことを抑制することができる。
制御部RCは、モーター部2を制御する制御回路である。制御部RCは、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生していない場合において、絶縁型電源ADから電力が供給される。また、制御部RCは、ロボット制御装置30への電力の供給の遮断が発生した場合において、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーから電力が供給される。制御部RCは、当該場合において当該各電解コンデンサーから供給される電力によって稼働し、モーター部2の回動軸の回動を制動させる機械式制動機を動作させる。これにより、制御部RCは、当該回動部の回動を制動させる。そして、制御部RCは、当該回動部の回動速度が所定速度未満に達した場合において、モーター部2が有するダイナミックブレーキリレーによってモーター部2が有するモーター端子間を直結する。当該モーター端子間が直結されたモーター部2の回動軸の回動は、回生ブレーキによって停止する。これにより、制御部RCは、モーター部2に機械的に結合している減速機に対して掛ける負荷を抑制し、その結果、当該減速機の寿命の低下を抑制することができる。また、制御部RCは、グラウンドGに接続されている。すなわち、制御部RCが接続されているグラウンド電位は、絶縁型電源ADが接続されているグラウンド電位、及びコンデンサー部Cが接続されているグラウンド電位と共通のグラウンド電位(すなわち、電位G0)である。
可動部Aに備えられた第2部分回路BC2は、モーター部2、すなわち第1モーター部21〜第4モーター部24のそれぞれを有する。この一例では、第1モーター部21〜第4モーター部24それぞれの内部の回路の構成が互いに同じ構成である。このため、図2に示した例では、第1モーター部21の内部の回路の構成のみを示し、第2モーター部22〜第4モーター部24それぞれの内部の回路の構成を省略している。
第1モーター部21は、モーターM1と、駆動部D1と、ダイナミックブレーキリレーW1を有するアンプ一体型モーターである。
モーターM1は、サーボモーターである。モーターM1は、駆動部D1により駆動される。モーターM1がロボット1に備えられている状態において、モーターM1の回動軸は、当該回動軸の回動速度を減速させる減速機V1と、当該回動軸の回動を制動させる機械式制動機(メカニカルブレーキ)BB1とのそれぞれに結合されている。
駆動部D1は、モーターM1を駆動する駆動回路(モータードライバー)を有するアンプである。駆動部D1は、前述の制御部RCにより制御される。ここで、以下では、説明の便宜上、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーが有する2つの端子のうちグラウンドGと接続されている端子を負端子と称し、当該2つの端子のうち負端子ではない端子を正端子と称して説明する。
駆動部D1には、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーの正端子及び負端子のそれぞれが電気的に接続される。これにより、駆動部D1には、絶縁型電源ADから電力が供給される。また、駆動部D1には、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合、当該各電解コンデンサーから電力が供給される。また、これにより、駆動部D1は、グラウンドGに接続される。すなわち、駆動部D1が接続されているグラウンド電位は、絶縁型電源ADが接続されているグラウンド電位、コンデンサー部Cが接続されているグラウンド電位、制御部RCが接続されているグラウンド電位と共通のグラウンド電位(すなわち、電位G0)である。駆動部D1は、制御部RCから出力された信号に応じて、モーターM1の回動軸を回動させる。駆動部D1は、モーターM1と3本の導線によって電気的に接続されている。当該導線のそれぞれは、モーターM1のモーター端子に接続される。そして、当該導線には、ダイナミックブレーキリレーW1が設けられている。
ダイナミックブレーキリレーW1は、制御部RCから出力された信号に応じて、駆動部D1とモーターM1とを電気的に接続する3本の導線のそれぞれを互いに直結することにより、モーターM1のモーター端子間を直結するリレースイッチである。
機械式制動機BB1は、例えば、モーターM1の回動軸に取り付けられたブレーキディスクをブレーキパッドによって挟むことにより発生する摩擦によって当該回動軸の回動を制動させる。機械式制動機BB1は、制御部RCから出力された信号に応じてモーターM1の回動軸の回動を制動させる。なお、機械式制動機BB1は、これに代えて、他の方法によって当該回動軸の回動を制動させる構成であってもよい。
第2モーター部22は、モーターM2と、駆動部D2と、ダイナミックブレーキリレーW2を有するアンプ一体型モーターである。
モーターM2は、サーボモーターである。モーターM2は、駆動部D2により駆動される。モーターM2がロボット1に備えられている状態において、モーターM2の回動軸は、当該回動軸の回動速度を減速させる減速機V2と、当該回動軸の回動を制動させる機械式制動機(メカニカルブレーキ)BB2とのそれぞれに結合されている。
駆動部D2は、モーターM2を駆動する駆動回路(モータードライバー)を有するアンプである。駆動部D2は、制御部RCにより制御される。駆動部D2には、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーの正端子及び負端子のそれぞれが電気的に接続される。これにより、駆動部D2には、絶縁型電源ADから電力が供給される。また、駆動部D2には、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合、当該各電解コンデンサーから電力が供給される。また、これにより、駆動部D2は、グラウンドGに接続される。すなわち、駆動部D2が接続されているグラウンド電位は、絶縁型電源ADが接続されているグラウンド電位、コンデンサー部Cが接続されているグラウンド電位、制御部RCが接続されているグラウンド電位と共通のグラウンド電位(すなわち、電位G0)である。駆動部D2は、制御部RCから出力された信号に応じて、モーターM2の回動軸を回動させる。駆動部D2は、モーターM2と3本の導線によって電気的に接続されている。当該導線のそれぞれは、モーターM2のモーター端子に接続される。そして、当該導線には、ダイナミックブレーキリレーW2が設けられている。
ダイナミックブレーキリレーW2は、制御部RCから出力された信号に応じて、駆動部D2とモーターM2とを電気的に接続する3本の導線のそれぞれを互いに直結することにより、モーターM2のモーター端子間を直結するリレースイッチである。
機械式制動機BB2は、例えば、モーターM2の回動軸に取り付けられたブレーキディスクをブレーキパッドによって挟むことにより発生する摩擦によって当該回動軸の回動を制動させる。機械式制動機BB2は、制御部RCから出力された信号に応じてモーターM2の回動軸の回動を制動させる。なお、機械式制動機BB2は、これに代えて、他の方法によって当該回動軸の回動を制動させる構成であってもよい。また、図2では、図の簡略化のため、制御部RCと機械式制動機BB2との電気的な接続を表す線を省略している。
第3モーター部23は、モーターM3と、駆動部D3と、ダイナミックブレーキリレーW3を有するアンプ一体型モーターである。
モーターM3は、サーボモーターである。モーターM3は、駆動部D3により駆動される。モーターM3がロボット1に備えられている状態において、モーターM3の回動軸は、当該回動軸の回動速度を減速させる減速機V3と、当該回動軸の回動を制動させる機械式制動機(メカニカルブレーキ)BB3とのそれぞれに結合されている。
駆動部D3は、モーターM3を駆動する駆動回路(モータードライバー)を有するアンプである。駆動部D3は、制御部RCにより制御される。駆動部D3には、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーの正端子及び負端子のそれぞれが電気的に接続される。これにより、駆動部D3には、絶縁型電源ADから電力が供給される。また、駆動部D3には、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合、当該各電解コンデンサーから電力が供給される。また、これにより、駆動部D3は、グラウンドGに接続される。すなわち、駆動部D3が接続されているグラウンド電位は、絶縁型電源ADが接続されているグラウンド電位、コンデンサー部Cが接続されているグラウンド電位、制御部RCが接続されているグラウンド電位と共通のグラウンド電位(すなわち、電位G0)である。駆動部D3は、制御部RCから出力された信号に応じて、モーターM3の回動軸を回動させる。駆動部D3は、モーターM3と3本の導線によって電気的に接続されている。当該導線のそれぞれは、モーターM3のモーター端子に接続される。そして、当該導線には、ダイナミックブレーキリレーW3が設けられている。
ダイナミックブレーキリレーW3は、制御部RCから出力された信号に応じて、駆動部D3とモーターM3とを電気的に接続する3本の導線のそれぞれを互いに直結することにより、モーターM3のモーター端子間を直結するリレースイッチである。
機械式制動機BB3は、例えば、モーターM3の回動軸に取り付けられたブレーキディスクをブレーキパッドによって挟むことにより発生する摩擦によって当該回動軸の回動を制動させる。機械式制動機BB3は、制御部RCから出力された信号に応じてモーターM3の回動軸の回動を制動させる。なお、機械式制動機BB3は、これに代えて、他の方法によって当該回動軸の回動を制動させる構成であってもよい。また、図2では、図の簡略化のため、制御部RCと機械式制動機BB3との電気的な接続を表す線を省略している。
第4モーター部24は、モーターM4と、駆動部D4と、ダイナミックブレーキリレーW4を有するアンプ一体型モーターである。
モーターM4は、サーボモーターである。モーターM4は、駆動部D4により駆動される。モーターM4がロボット1に備えられている状態において、モーターM4の回動軸は、当該回動軸の回動速度を減速させる減速機V4と、当該回動軸の回動を制動させる機械式制動機(メカニカルブレーキ)BB4とのそれぞれに結合されている。
駆動部D4は、モーターM4を駆動する駆動回路(モータードライバー)を有するアンプである。駆動部D4は、制御部RCにより制御される。駆動部D4には、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーの正端子及び負端子のそれぞれが電気的に接続される。これにより、駆動部D4には、絶縁型電源ADから電力が供給される。また、駆動部D4には、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合、当該各電解コンデンサーから電力が供給される。また、これにより、駆動部D4は、グラウンドGに接続される。すなわち、駆動部D4が接続されているグラウンド電位は、絶縁型電源ADが接続されているグラウンド電位、コンデンサー部Cが接続されているグラウンド電位、制御部RCが接続されているグラウンド電位と共通のグラウンド電位(すなわち、電位G0)である。駆動部D4は、制御部RCから出力された信号に応じて、モーターM4の回動軸を回動させる。駆動部D4は、モーターM4と3本の導線によって電気的に接続されている。当該導線のそれぞれは、モーターM4のモーター端子に接続される。そして、当該導線には、ダイナミックブレーキリレーW4が設けられている。
ダイナミックブレーキリレーW4は、制御部RCから出力された信号に応じて、駆動部D4とモーターM4とを電気的に接続する3本の導線のそれぞれを互いに直結することにより、モーターM4のモーター端子間を直結するリレースイッチである。
機械式制動機BB4は、例えば、モーターM4の回動軸に取り付けられたブレーキディスクをブレーキパッドによって挟むことにより発生する摩擦によって当該回動軸の回動を制動させる。機械式制動機BB4は、制御部RCから出力された信号に応じてモーターM4の回動軸の回動を制動させる。なお、機械式制動機BB4は、これに代えて、他の方法によって当該回動軸の回動を制動させる構成であってもよい。また、図2では、図の簡略化のため、制御部RCと機械式制動機BB2との電気的な接続を表す線を省略している。
このように、ロボット1では、可動部Aを駆動する駆動部(すなわち、駆動部D1〜駆動部D4のそれぞれ)に電力の供給を行う絶縁電源(この一例において、絶縁型電源AD)を電源部BAが有し、当該駆動部が可動部Aに設けられている。これにより、ロボットは、支持部Bの内側の空間に電源部BAとともに当該駆動部が設けられている場合と比較して、小型化することができる。
また、ロボット1では、駆動部(すなわち、駆動部D1〜駆動部D4のそれぞれ)と制御部RCが、共通のグラウンド電位(この一例において、電位G0)に接続されている。これにより、ロボット1は、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーから当該駆動部と制御部RCとの両方への電力供給を行うことができる。
また、ロボット1では、制御部RCが基台B1(の内側の空間)に設けられている。これにより、ロボット1は、駆動部(すなわち、駆動部D1〜駆動部D4のそれぞれ)と制御部RCとが基台B1に設けられている場合と比較して基台B1を当該駆動部の分小さくすることができる。
また、ロボット1では、電源部BAが、第1筐体B2(の内側の空間)に設けられている。これにより、ロボット1は、電源部BAと制御部RCとが基台B1に設けられている場合と比較して基台B1を電源部BAの分小さくすることができる。
また、ロボット1では、可動部Aが、アンプ一体型モーターであるモーター部2のそれぞれによって駆動される第1アーム及び第2アームを含む。これにより、ロボット1は、アンプと別体のモーターによって駆動されるアームを含む場合と比較して、可動部Aを小さくすることができる。
<ロボット制御装置への電力供給が遮断された場合における電力供給回路の動作>
以下、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合における電力供給回路の動作について説明する。
ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合、ロボット制御装置30が備える制御部RCは、主回路リレーMRを動作させ、絶縁型電源ADと第2整流器DO2との間の電気的な接続を遮断させる。これにより、モーター部2のそれぞれが有するモーター(すなわち、モーターM1〜モーターM4のそれぞれ)への電力の供給が遮断されるため、当該モーターのそれぞれは、当該モーターのそれぞれの回動軸を慣性(惰性)によって回動させる。当該モーターのそれぞれは、この回動によって回生電流を生じさせる。生じた当該回生電流は、駆動部を中継してコンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーに充電される。このコンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーに充電された回生電流は、絶縁型電源ADからの電力供給が遮断された制御部RCへ前述の第3経路を通って供給される。
制御部RCは、コンデンサー部Cが有する各電解コンデンサーから供給された電流によって稼働し、モーターを停止制御し、同時に、モーター部2のそれぞれが有するモーターの回動軸に結合された機械式制動機(すなわち、機械式制動機BB1〜機械式制動機BB4のそれぞれ)を動作させ、当該回動軸のそれぞれの回動を制動させる。なお、このモーターを停止制御する方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。そして、制御部RCは、回動速度が所定速度未満となった当該回動軸を有するモーターが備えるダイナミックブレーキリレーを動作させ、当該モーターの回動軸を停止させる。これにより、ロボット1は、ロボット制御装置30への電力供給が遮断された場合であっても、ロボット1が備える各モーターの回動軸に結合された減速機に掛かる負荷を抑制しながら当該各モーターを制動させることができ、その結果、当該減速機の寿命の低下を抑制することができる。
以上のように、ロボット1では、可動部(この一例において、可動部A)を駆動する駆動部(この一例において、駆動部D1〜駆動部D4のそれぞれ)に電力の供給を行う絶縁電源(この一例において、絶縁型電源AD)を電源部(この一例において、電源部BA)が有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボット1は、小型化することができる。
また、ロボット1では、可動部を駆動する駆動部に1kW以下の電力を供給する電源部が絶縁電源を有し、駆動部が可動部に設けられている。これにより、ロボット1は、絶縁電源を小さくすることにより、小型化することができる。
また、ロボット1では、電源部が、可動部が設けられた支持部(この一例において、支持部B)に設けられている。これにより、ロボット1は、駆動部と電源部とが支持部に設けられている場合と比較して支持部を駆動部の分小さくすることができる。
また、ロボット1では、制御部(この一例において、制御部RC)が、支持部に設けられている。これにより、ロボット1は、駆動部、電源部、制御部のそれぞれが支持部に設けられている場合と比較して支持部を駆動部の分小さくすることができる。
また、ロボット1では、駆動部への電力の供給が遮断された場合において駆動部及び制御部に電力を供給し、容量が1000μF以上のコンデンサー(この一例において、電解コンデンサーC1〜電解コンデンサーC3)を電源部が有する。これにより、ロボット1は、電源部への電力供給が遮断された場合であってもコンデンサーから駆動部及び制御部に電力供給を行うことができる。
また、ロボット1では、第1整流器(この一例において、第1整流器DO1)によりコンデンサーから制御部に向かって電流を流す。これにより、ロボット1は、コンデンサーから制御部に向かって流れる電流が逆流してしまうことを抑制することができる。
また、ロボット1では、第2整流器(この一例において、第2整流器DO2)によりコンデンサーから絶縁電源への電流の逆流を防ぐ。これにより、ロボット1は、電源部への電力供給が遮断された場合に、電源部が第2整流器を有さない場合と比較して、コンデンサーから制御部に電力供給をより確実に行うことができる。
また、ロボット1では、駆動部と制御部が、共通のグラウンド電位(この一例において、電位G0)に接続されている。これにより、ロボット1は、コンデンサーから駆動部と制御部との両方への電力供給を行うことができる。
また、ロボット1では、制御部が基台(この一例において、基台B1)に設けられている。これにより、ロボット1は、駆動部と制御部とが基台に設けられている場合と比較して基台を駆動部の分小さくすることができる。
また、ロボット1では、電源部が、第1筐体(この一例において、第1筐体B2)に設けられている。これにより、ロボット1は、電源部と制御部とが基台に設けられている場合と比較して基台を電源部の分小さくすることができる。
また、ロボット1では、可動部が、アンプ一体型モーター(この一例において、モーター部2のそれぞれ)によって駆動されるアーム(この一例において、第1アームA1又は第2アームA2)を含む。これにより、ロボット1は、アンプと別体のモーターによって駆動されるアームを含む場合と比較して、可動部を小さくすることができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
1…ロボット、2…モーター部、21…第1モーター部、22…第2モーター部、23…第3モーター部、24…第4モーター部、30…ロボット制御装置、A…可動部、A1…第1アーム、A2…第2アーム、AD…絶縁型電源、AX1…第1軸、AX2…第2軸、AX3…第3軸、B…支持部、B1…基台、B2…第1筐体、BB1〜BB4…機械式制動機、BC1…第1部分回路、BC2…第2部分回路、C…コンデンサー部、C1〜C3…電解コンデンサー、CC…電力保持回路、D1〜D4…駆動部、DO1…第1整流器、DO2…第2整流器、DO3…第3整流器、M1〜M4…モーター、MR…主回路リレー、S…シャフト、V1〜V4…減速機、W1〜W4…ダイナミックブレーキリレー

Claims (13)

  1. 可動部と、
    前記可動部を駆動する駆動部と、
    前記駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を有する電源部と、
    を備え、
    前記駆動部は、前記可動部に設けられている、
    ロボット。
  2. 前記電力は、1kW以下である、
    請求項1に記載のロボット。
  3. 前記可動部が設けられた支持部を備え、
    前記電源部は、前記支持部に設けられている、
    請求項1又は2に記載のロボット。
  4. 前記駆動部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記支持部に設けられている、
    請求項3に記載のロボット。
  5. 前記電源部は、前記供給が遮断された場合において前記駆動部及び前記制御部に電力を供給するコンデンサーであって容量が1000μF以上の前記コンデンサーを有する、
    請求項4に記載のロボット。
  6. 前記電源部は、前記コンデンサーと前記制御部との間に設けられ、前記コンデンサーから前記制御部に向かって電流を流す第1整流器を有する、
    請求項5に記載のロボット。
  7. 前記電源部は、前記コンデンサーから前記絶縁電源への電流の逆流を防ぐための第2整流器を有する、
    請求項5又は6に記載のロボット。
  8. 前記駆動部と前記制御部は、共通のグラウンド電位に接続されている、
    請求項4から7のうちいずれか一項に記載のロボット。
  9. 前記支持部は、基台を有し、
    前記制御部は、前記基台に設けられている、
    請求項4から8のうちいずれか一項に記載のロボット。
  10. 前記支持部は、前記基台に設けられた第1筐体を有し、
    前記電源部は、前記第1筐体に設けられている、
    請求項9に記載のロボット。
  11. 前記可動部は、アンプ一体型モーターによって駆動されるアームを含む、
    請求項1から10のうちいずれか一項に記載のロボット。
  12. 請求項1から11のうちいずれか一項に記載のロボットと、
    前記ロボットを制御するロボット制御装置と、
    を備えるロボットシステム。
  13. ロボットが備える可動部に設けられた駆動部であって前記可動部を駆動する前記駆動部に電力の供給を行う絶縁電源を有する電源部を備える、
    ロボット制御装置。
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