JP2018051549A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧下および/または高出力下でプラズマ処理を行う場合であっても、プラズマを安定化するとともに、付勢手段の劣化を抑制する。【解決手段】天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する蓋と、電極体および前記電極体を支持する基体を有する、ベースと、を備え、前記側壁の端面と前記基体の周縁とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記電極体に対向するように配置される処理対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、さらに、前記密閉空間内で前記処理対象物を位置決めする位置決め部材と、前記位置決め部材と前記基体との間に介在し、前記位置決め部材を前記蓋と前記ベースとの間で昇降可能にする付勢手段と、を有する昇降ユニットを備えており、前記基体は接地されており、かつ、前記電極体と絶縁されており、前記昇降ユニットは、前記蓋および前記基体と絶縁されている、プラズマ処理装置。【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマを利用して処理対象物のクリーニングやエッチングを行うプラズマ処理装置に関する。
プラズマ処理装置は、一般に、天井部および天井部の周囲から延出する側壁を有する蓋と、電極体および電極体を支持する基体を有するベースと、を備える。プラズマ処理の対象物(処理対象物)を電極体に対向するように配置した後、側壁の端面と基体の周縁とを密着させることにより、密閉空間が形成される。形成された密閉空間内を減圧して、プロセスガスを供給するとともに、電極体に高周波電力を印加することにより、密閉空間にプラズマが発生する。これにより、電極体に対向するように配置された処理対象物はプラズマ処理される。
密閉空間内で処理対象物を位置決めする方法として、特許文献1には、処理対象物を支持する複数のレールと、複数のレールを一体に保持するレール保持体を用いることが教示されている。レール保持体は、バネ等の付勢手段により、蓋とベースとの間で電極体に対して昇降する。処理対象物は、プラズマ処理装置の外部に配置された外部レールにより搬送された後、レール保持体に保持されているレール(内部レール)に受け渡されて、位置決めされる。このとき、レール保持体は、上昇位置にある。内部レールが処理対象物を受け取ると、レール保持体は降下し、処理対象物は電極体に対向するように配置される。
特開2015−12045号公報
レール保持体は、強度、軽量化および加工性などの理由から、アルミニウム、ステンレス鋼などの導電性材料(導体)で形成されている。さらに、付勢手段も導体で形成し、レール保持体と基体とを、付勢手段を介して導通させている。高周波電力の印加によってレール保持体に溜まった電荷を、基体を介して外部に逃がすことにより、プラズマを安定化させるためである。しかし、特に、高圧下および/または高出力下でプラズマ処理を行う場合、プラズマが不安定になることがある。
レール保持体は、プラズマに晒されると、プラズマ中の電荷を持つ粒子により帯電する。帯電した電荷は、導体である付勢手段を通じて、レール保持体から接地されている基体に電流として流れる。ここで、付勢手段と基体との接触面積は非常に小さい。そのため、付勢手段を通じて基体に電流が流れる際、火花放電が発生しやすく、これをきっかけにプラズマの放電が不安定になると考えられる。
また、上記のように、付勢手段によりレール保持体を昇降させる場合、レール保持体に溜まった電荷の通り道は、付勢手段のみである。したがって、電流は、付勢手段に集中して流れるため、付勢手段の劣化も大きくなる。
本発明の一局面は、天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する蓋と、電極体および前記電極体を支持する基体を有する、ベースと、を備え、前記側壁の端面と前記基体の周縁とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記電極体に対向するように配置される処理対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、さらに、前記密閉空間内で前記処理対象物を位置決めする位置決め部材と、前記位置決め部材と前記基体との間に介在し、前記位置決め部材を前記蓋と前記ベースとの間で昇降可能にする付勢手段と、を有する昇降ユニットを備えており、前記基体は接地されており、かつ、前記電極体と絶縁されており、前記昇降ユニットは、前記蓋および前記基体と絶縁されている、プラズマ処理装置に関する。
本発明によれば、付勢手段により位置決め部材を昇降させる機構を備えるプラズマ処理装置において、高圧下および/または高出力下でプラズマ処理を行う場合であっても、プラズマが安定化されるとともに、付勢手段の劣化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るプラズマ処理装置の外観を模式的に示す斜視図である。 同プラズマ処理装置のベースおよび昇降ユニットを模式的に示す斜視図である。 同プラズマ処理装置のベースおよび昇降ユニットを模式的に示す上面図である。 チャンバを開放した状態の同プラズマ処理装置を、図1のA−A線で切断した断面図である。 チャンバを閉じた状態の同プラズマ処理装置を、図1のA−A線で切断した断面図である。 昇降ユニットを模式的に示す斜視図である。 図4に示すプラズマ処理装置の付勢手段近傍を拡大して示す断面図である。 図5に示すプラズマ処理装置の付勢手段近傍を拡大して示す断面図である。
本発明に係るプラズマ処理装置は、天井部および天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、電極体および電極体を支持する基体を有するベースと、を備える。側壁の端面と基体の周縁とを密着させることにより、密閉空間(以下、チャンバと称す)が形成される。チャンバ内を減圧し、プロセスガスを供給するとともに、電極体に高周波電力を印加する。これにより、チャンバ内部にプラズマが発生し、電極体に載置された処理対象物がプラズマ処理される。
プラズマ処理装置は、さらに、処理対象物を昇降させる昇降ユニットを備えている。処理対象物は、昇降ユニットによって、蓋とベースとの間を電極体に対向しながら昇降する。昇降ユニットは、チャンバ内で処理対象物を位置決めする位置決め部材と、位置決め部材と基体との間に介在し、位置決め部材を蓋とベースとの間で昇降可能にする付勢手段と、を有する。
基体は接地されている。昇降ユニットは、蓋および基体と絶縁されている。すなわち、プラズマ処理装置において、昇降ユニットは電気的に独立している(フローティング状態)。そのため、電極体に高周波電力が印加されている間、昇降ユニットは帯電したままであり、昇降ユニットと基体との間に電流は流れない。そして、上記印加の終了後、昇降ユニットに溜まった電荷は、チャンバ内を大気圧に戻す工程において自然放電される。なお、蓋も接地されている。
昇降ユニットから基体に電流が流れる場合、電流は付勢手段を介して流れる。つまり、昇降ユニットと基体との間に電流が流れないことにより、電流が付勢手段に流れることが回避される。すなわち、昇降ユニットを電気的にフローティング状態にすることにより、電流の集中的(あるいは局所的)な流出は回避される。そのため、チャンバ内のプラズマが安定化するとともに、付勢手段の劣化が抑制される。よって、高圧下(例えば、50Pa以上、さらには、100Pa以上)および/または高出力下(例えば、700W以上、さらには、1000W以上)でプラズマ処理を行うことができる。
位置決め部材の形態は特に限定されず、チャンバ内で処理対象物を支持する複数のレールと、複数のレールを一体に保持するレール保持体と、を有していてもよい。この場合、レール保持体が付勢手段によって支持されながら、蓋とベースとの間を昇降する。このような位置決め部材は、処理対象物をチャンバ内に搬入したり、チャンバ外に搬出したりする搬送機構を兼ねている。また、位置決め部材は、他の搬送機構によりチャンバ内に搬入された処理対象物を受け取り、電極体上の所定の位置に載置するガイドであってもよい。この場合、ガイドは、例えば電極体の周囲に配置されており、チャンバ内で処理対象物の外縁を支持するとともに、付勢手段によって支持されている。後者の場合であって、処理対象物がフレームとフレームの開口を覆う保持シートとを有する搬送キャリアに保持されている場合、ガイドは、チャンバ内で搬送キャリアのフレームを支持する。
以下、図1〜5を参照しながら、本発明の実施形態に係るプラズマ処理装置について、具体的に説明する。本実施形態において、位置決め部材は、チャンバ内で処理対象物を支持する複数のレールと、これら複数のレールを一体に保持するレール保持体とを有するが、位置決め部材の形態は、これに限定されるものではない。
図1は、プラズマ処理装置100の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、ベース110と昇降ユニット130とを模式的に示す斜視図である。図2において、ベース110は外部レール200と連結されており、昇降ユニット130は、処理対象物300を保持するとともに、上昇位置にある。図3は、図2の上面図である。ただし、図3では、外部レール200を省略している。図4は、チャンバを開放した状態のプラズマ処理装置100を、図1のA−A線で切断した断面図である。このとき、昇降ユニット130は上昇位置にある。図5は、チャンバを閉じた状態のプラズマ処理装置100を、図1のA−A線で切断した断面図である。このとき、昇降ユニット130は下降位置にある。
プラズマ処理装置100は、ベース110と、蓋120と、昇降ユニット130とを備える。蓋120は、天井部および天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型であり、蓋120の側壁の端面とベース110の基体111の周縁とが密着することにより、内部に、例えば箱型のチャンバが形成される。
昇降ユニット130は、処理対象物300を、蓋120とベース110との間で、基体111が支持する電極体112に対向させながら昇降させる。昇降ユニット130は、チャンバ内で処理対象物300を支持する複数のレール(以下、内部レール131)と、複数の内部レール131を一体に保持するレール保持体132と、レール保持体132を昇降可能にするとともに、レール保持体132と基体111とで挟持される付勢手段133と、を有する。すなわち、処理対象物300は、内部レール131に支持された状態で、付勢手段133によって電極体112の上方を昇降する。
レール保持体132が上昇位置にあるとき、内部レール131は、プラズマ処理装置100の外部に配置される外部レール200と連結し、外部レール200とともに、処理対象物300を搬送する搬送経路を形成する。すなわち、処理対象物300は、外部レール200から内部レール131に受け渡されることによりチャンバ内に搬入され、プラズマ処理された後、内部レール131から外部レール200に受け渡されることによりチャンバ外に搬出される。一方、レール保持体132が下降位置にあるとき、処理対象物300は、電極体112の上面に接触あるいは接近した状態になる。
ベース110は、蓋120と対向する面に電極体112を備えている。電極体112は、基体111に支持される。電極体112は電源部400と接続している一方、基体111とは絶縁している。プロセスガスの存在下で、電源部400から電極体112に高周波電力を印加することにより、チャンバ内にプラズマが発生する。蓋120は、電極体112の対極としての機能を有している。電源部400は、例えば高周波電源401と、自動整合器402とで構成されている。自動整合器402は、電極体112と蓋120との間に印加される高周波の反射波による干渉を防止する作用を有する。
チャンバ内は、チャンバと連通する排気口117を介して、減圧雰囲気に維持可能である。排気口117は、図示しない真空吸引手段と連通している。真空吸引手段は、真空ポンプ、排気配管、圧力調整バルブなどで構成されている。基体111の周縁と蓋120の側壁の端面との間にはシール部材116が設けられ、チャンバ内の密閉性が高められる。なお、図示しないが、プラズマ処理装置100は、プラズマ原料となるプロセスガスをチャンバ内に導入するためのガス供給手段を具備する。ガス供給手段は、アルゴン、酸素、窒素などのプロセスガスを供給するガスボンベ、チャンバ内にプロセスガスを導入する配管などで構成されている。
処理対象物300のチャンバ内への搬入時およびチャンバ外への搬出時には、図4に示すように、蓋120をベース110から離間させて、チャンバが開放される。一方、処理対象物300をプラズマ処理する際には、図5に示すように、蓋120の側壁の端面と基体111の周縁とを密着させて、チャンバが閉じられる。チャンバの開閉は、蓋120が昇降することにより行われる。蓋120の昇降は、図示しない所定の駆動源によって制御される。
電極体112は、第1絶縁部材114を介して、基体111に支持されている。電極体112は、プラズマ処理の際に処理対象物300に面する上部電極体112aと、第1絶縁部材114を介して基体111に面する下部電極体112bとで構成されている。上部電極体112aおよび下部電極体112bは、いずれも導電性材料(導体)で形成されている。電極体112の外縁部には、上部電極体112aと下部電極体112bとの間に挟持されるように、枠状の第2絶縁部材115が装着されている。これにより、電極体112の外縁部の側面は、その全周に亘って第2絶縁部材115で覆われ、枠状のレール保持体132は、電極体112と第2絶縁部材115で絶縁される。
電極体112の上面は、レール保持体132が下降位置にあるときに内部レール131を収容する、溝112gを有する。溝112gの深さは、レール保持体132が下降位置にあるときに、内部レール131の下面が、電極体112の上面と同程度になるように設計されている。
複数の内部レール131と、これらを一体に保持するレール保持体132を有する昇降ユニット130について、図6〜図8を参照しながら、さらに詳細に説明する。図6は、昇降ユニット130を模式的に示す斜視図である。図7は、図4に示すプラズマ処理装置100の付勢手段近傍を拡大して示す断面図である。図8は、図5に示すプラズマ処理装置100の付勢手段近傍を拡大して示す断面図である。
複数の内部レール131は、電極体112を囲むように配置される枠状のレール保持体132に一体に保持されている。具体的には、内部レール131は、その長手方向の両端部において、レール保持体132に固定されている。レール保持体132は、付勢手段133によって、蓋120とベース110との間で、電極体112に対して昇降可能である。内部レール131および内部レール131に支持される処理対象物300も、レール保持体132とともに昇降する。レール保持体132は、レール保持体132から基体111に向かって立設するシャフト135に誘導されながら昇降する。そのため、処理対象物300は、電極体112に対向しながら昇降することができる。基体111のシャフト135に対応する位置には、シャフト135に係合する開口(図示せず)が設けられている。付勢手段133が、コイル状のバネのように内部に中空を有している場合、中空部に支柱134を挿入して、付勢手段133を支持してもよい。支柱134は、例えば、その周面にネジが切られており、基体111にねじ止めされる。
付勢手段133の付勢力は、処理対象物300を電極体112に対して離間させる方向に作用する。すなわち、付勢手段133は、無負荷状態において、レール保持体132を上昇させる。付勢手段133としては特に限定されないが、例えば、バネが挙げられる。本実施形態によれば、付勢手段133に電流が流れることが回避されるため、付勢手段133の劣化が抑制される。よって、バネのように、弾性を利用して付勢する場合であっても、付勢力が低下し難い。付勢手段133の数および配置も特に限定されないが、レール保持体132を安定した状態で昇降できる点で、等間隔に複数配置されることが好ましい。図示例のようにレール保持体132が矩形の枠体である場合、少なくとも4つの角に、それぞれ付勢手段133を配置することが好ましい。
付勢手段133に負荷をかけることにより、レール保持体132は下降する。付勢手段133への負荷は、例えば、蓋本体121に設けられた連動手段122により行われる。連動手段122は、チャンバが閉じた状態になったときに、連動手段122とレール保持体132とが当接するような位置に設置する。これにより、蓋120の昇降運動に連動して、レール保持体132を昇降させることができる。連動手段122は、例えば、蓋本体121の内壁面に装着された突起部材である。突起部材の形状は特に限定されない。連動手段122は、レール保持体132が下降位置にあるとき、支柱134に接触しない位置に設置する。
内部レール131は、処理対象物300の搬送方向に延在するようにレール保持体132に架け渡されている。一対の内部レール131の互いに対向する側面のそれぞれには、溝が形成されており、処理対象物300は、この溝に嵌め込まれて支持される。なお、内部レール131の形状はこれに限定されない。例えば、内部レール131は、溝を有さないシンプルな棒状であってもよい。
本実施形態では、昇降ユニット130を、プラズマ処理装置100において電気的に独立した、フローティング状態にする。すなわち、上昇位置および下降位置にある昇降ユニット130を、蓋120および基体111と絶縁させる。これにより、昇降ユニット130から、電流が局所的に流出することが回避される。
レール保持体132は、強度、軽量化および加工性などの理由から、通常、導体で形成される。ただし、レール保持体132は、基体111と直接的に接触しない。そのため、昇降ユニット130と基体111とを絶縁させるには、昇降ユニット130を構成する部材のうち、レール保持体132以外であって基体111と接触する部材、つまり、付勢手段133および支柱134と、基体111とを絶縁させる。
ここで、支柱134は、上記と同様の観点から、導体で形成されることが好ましい。また、付勢手段133も、弾性を考慮すると、金属等の導体で形成されることが好ましい。つまり、昇降ユニット130としての機能および昇降ユニット130の生産性の観点から構成部材の材料を選択すると、昇降ユニット130は、レール保持体132に溜められた電荷が、支柱134および/または付勢手段133に集中して流れ易くなる構成になる。
そこで、例えば、図7および図8に示すように、付勢手段133と基体111との間に第3絶縁部材136を配置する。さらに、付勢手段133とレール保持体132との間にも第3絶縁部材136を配置することが好ましい。昇降ユニット130と基体111との絶縁を、確実にするためである。第3絶縁部材136は、例えば、リング状のポリイミド樹脂である。同様の観点から、支柱134の周囲に絶縁加工(例えば、硬質アルマイト処理加工)を施すことが好ましい。これにより、昇降ユニット130の構成部材として導体を用いながら、昇降ユニット130と基体111との間の導通を回避することができる。
レール保持体132、支柱134および付勢手段133を形成する導体としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料が挙げられる。このような導体により形成される部材は、上記のように、その表面が絶縁加工されていてもよい。一方、内部レール131は、プラズマ処理中にプラズマに晒されるため、通常、硬度の高い絶縁材料で形成される。絶縁材料としては、例えば、アルミナ、シリカなどの金属酸化物、窒化珪素、窒化アルミニウムなどの金属窒化物、その他の絶縁性セラミック材料等が挙げられる。基体111、蓋本体121および連動手段122は、耐プラズマ性および絶縁性の観点から、通常、表面が絶縁加工されたアルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で形成される。
以下、プラズマ処理装置100を用いて、処理対象物300にプラズマ処理を施す方法について説明する。
まず、チャンバが開放された状態で、処理対象物300が外部レール200から内部レール131に受け渡される。処理対象物300は、内部レール131に支持されながら、電極体112と対向する位置まで搬送される。このとき、レール保持体132は、付勢手段133からの付勢力によって押し上げられており、上昇位置にある(図4、図7参照)。
次に、蓋120を下降させてチャンバを閉じる。このとき、蓋120に設けられた連動手段122の先端がレール保持体132に当接し、蓋120の下降に連動して、レール保持体132を下方に押し下げる(図5、図8参照)。これにより、レール保持体132は、下降位置に配置される。これに伴い、内部レール131および処理対象物300も下方に押し下げられる。内部レール131が電極体112の溝112gの底面に当接すると、処理対象物300と電極体112とが接触し、処理対象物300は電極体112に載置される。
次に、密閉状態のチャンバ内の空気を、吸引手段を用いて排気し、所定の減圧状態に至った時点で、例えばベース110の内部に装着されたガス供給手段からチャンバ内にアルゴンなどのプロセスガスが導入される。
チャンバ内が所定の圧力に達した時点で、電源部400により、電極体112と蓋120との間に、高周波電力が印加される。これにより、チャンバ内のプロセスガスがプラズマ化される。その結果、処理対象物300の表面は、プラズマに暴露され、処理対象物300の表面が洗浄される。
プラズマによる処理対象物300の洗浄が終了すると、チャンバ内が大気に開放され、減圧状態が解除される。次に、蓋120を上昇させると、連動手段122によるレール保持体132への付勢力が解除され、処理対象物300を支持した内部レール131がレール保持体132とともに上昇する。これにより、内部レール131と外部レール200とが連結され、処理対象物300が外部レール200に受け渡されて搬出される。
なお、上記実施形態では、プラズマ処理装置100を用いて処理対象物300を洗浄する場合を説明したが、処理対象物300に対してエッチング加工を行う場合にも、上記方法に準じてエッチングを行うことができる。
また、図示例では、処理対象物300を電極体112に接触するように載置する場合を示したが、これに限定されない。処理対象物300と電極体112とは、接触せずに、接近していてもよい。連動手段122を取り付ける位置(高さ)を可変にしたり、サイズの異なる複数種の連動手段122から任意の連動手段を選択して蓋本体121に取り付け可能にしたりすることで、処理対象物300と電極体112との距離を変えることができる。
本発明に係るプラズマ処理装置は、付勢手段によりレール保持体を昇降させる場合であって、特に、高出力の電力および/または高圧下でプラズマ処理を行うことが望まれる場合に適している。
100:プラズマ処理装置
110:ベース
111:基体
112:電極体
112a:上部電極体
112b:下部電極体
112g:溝
114:第1絶縁部材
115:第2絶縁部材
116:シール部材
117:排気口
120:蓋
121:蓋本体
122:連動手段
130:昇降ユニット
131:内部レール
132:レール保持体
133:付勢手段
134:支柱
135:シャフト
136:第3絶縁部材
200:外部レール
300:処理対象物
400:電源部
401:高周波電源
402:自動整合器

Claims (4)

  1. 天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する蓋と、
    電極体および前記電極体を支持する基体を有する、ベースと、を備え、
    前記側壁の端面と前記基体の周縁とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記電極体に対向するように配置される処理対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    さらに、
    前記密閉空間内で前記処理対象物を位置決めする位置決め部材と、
    前記位置決め部材と前記基体との間に介在し、前記位置決め部材を前記蓋と前記ベースとの間で昇降可能にする付勢手段と、を有する昇降ユニットを備えており、
    前記基体は接地されており、かつ、前記電極体と絶縁されており、
    前記昇降ユニットは、前記蓋および前記基体と絶縁されている、プラズマ処理装置。
  2. 前記付勢手段は、導電性であるとともに、前記基体に絶縁部材を介して当接している、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記付勢手段は、金属製のバネである、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記蓋は、前記位置決め部材を上昇位置から下降位置に押し下げる連動手段を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
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Citations (7)

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