JP2018049886A - 熱電変換装置 - Google Patents

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泰隆 吉田
亮史 村岡
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亮史 村岡
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Abstract

【課題】かかる荷重の偏りに起因した熱電変換素子の損傷を抑制する。【解決手段】熱電変換装置1は、高温側と低温側との温度差による熱を電気に変換する複数の熱電変換素子(複数のn型熱電変換素子21および複数のp型熱電変換素子22)を備えた熱電変換部20と、熱電変換部20の低温側と対向するように熱電変換部20を積載する基部11と、熱電変換部20の高温側と対向するように熱電変換部20を覆う蓋部12と、熱電変換部20の周縁よりも外側に全周にわたって設けられ、基部11との間に蓋部12の鍔部123を挟み込む押さえリング14と、基部11に蓋部12の鍔部123を介して押さえリング14を固定することで、基部11に対して蓋部12を位置決めし且つ基部11と蓋部12との間に熱電変換部20を位置決めする複数(12個)のネジ15とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、熱電変換装置に関する。
従来、トムソン効果、ペルチェ効果あるいはゼーベック効果等の熱電効果を発揮する熱電半導体を用いた熱電変換素子によって、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換装置が知られている。
この種の熱電変換装置は、例えば温度上昇に起因する熱電変換素子の酸化を抑制するため、気密性を有する容器(筐体)内に熱電変換素子を含む熱電変換部を収容した構成を採用することが多い。
このような熱電変換装置として、多数のP型半導体素子とN型半導体素子とを直列に接続し且つ2次元マトリックス状に並べてなる熱電変換回路板を、2枚の熱交換板の間に挟み込み、熱電変換回路板の外周よりも外側において、これら2枚の熱交換板の間に全周にわたってOリングを配置するとともに、これら2枚の熱交換板を、その外縁部や中央部などの複数箇所にて、ボルトによって互いに近づく方向に締め付けて固定したものが知られている。
特開2002−147888号公報
しかしながら、熱電変換素子を含む熱電変換部を2つの固定用部材で挟むとともに、これら2つの固定用部材を、複数のボルト等を用いて直接固定する構成を採用した場合には、ボルト等による固定に使用された部位と使用されていない部位とで、固定用部材にかかる力に違いが生じる。すると、2つの固定用部材から熱電変換部に加えられる荷重にばらつきが生じ、大きな荷重が加えられた熱電変換素子に損傷が生じてしまうおそれがあった。
本発明は、かかる荷重の偏りに起因した熱電変換素子の損傷を抑制することを目的とする。
本発明の熱電変換装置は、高温側と低温側との温度差による熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換素子を備えた熱電変換部と、前記熱電変換部の前記低温側を積載する積載部材と、前記積載部材に積載された前記熱電変換部の前記高温側を覆う覆い部材と、前記積載部材に積載された前記熱電変換部の周縁よりも外側に全周にわたって設けられ、前記積載部材との間に前記覆い部材を挟み込む挟み込み部材と、前記積載部材に前記挟み込み部材を固定することで、当該積載部材に対して前記覆い部材を位置決めするとともに、当該積載部材と当該覆い部材との間に前記熱電変換部を挟んで位置決めする位置決め部材とを含んでいる。
このような熱電変換装置において、前記積載部材は、前記熱電変換部を積載する表面と、当該表面の裏側となる裏面と、当該表面と当該裏面との間に位置する側面とを備えており、前記積載部材には、一端が前記表面に設けられるとともに他端が前記側面に設けられ、前記熱電変換部で生じた電流を外部に取り出すための電線が内部を通過する貫通孔と、一端および他端がともに前記側面に設けられ、当該熱電変換部の前記低温側を冷却するための液体が内部を通過する他の貫通孔とが設けられることを特徴とすることができる。
また、前記積載部材に前記貫通孔が複数設けられる場合に、前記積載部材において、複数の前記貫通孔は、前記他の貫通孔からみたときに、当該積載部材の前記側面の一方のみに配置されることを特徴とすることができる。
さらに、前記積載部材と前記覆い部材のうち前記挟み込み部材によって挟み込まれる部位との間に設けられ、弾性を有し且つ当該積載部材と当該覆い部材とに全周にわたって接触することで、当該積載部材と当該覆い部材とによって形成され且つ前記熱電変換部が収容される内部空間の気密性を高める気密部材をさらに含むことを特徴とすることができる。
また、窒化アルミニウムで構成され、前記積載部材と前記熱電変換部の前記低温側との間に配置されることで、当該積載部材と当該熱電変換部とを電気的に絶縁する低温側絶縁部材と、酸化アルミニウムで構成され、前記覆い部材と前記熱電変換部の前記高温側との間に配置されることで、当該覆い部材と当該熱電変換部とを電気的に絶縁する高温側絶縁部材とをさらに含むことを特徴とすることができる。
さらに、前記積載部材がアルミニウム合金で構成され、前記覆い部材および前記挟み込み部材がステンレス合金で構成されることを特徴とすることができる。
そして、前記積載部材において前記熱電変換部が積載される積載面には、積載された当該熱電変換部の周囲を囲う位置に複数の突起部が設けられることを特徴とすることができる。
本発明によれば、かかる荷重の偏りに起因した熱電変換素子の損傷を抑制することができる。
本実施の形態が適用される熱電変換装置の概略構成を示した斜視図である。 図1に示した熱電変換装置の分解斜視図である。 熱電変換装置の内部構成を説明するための断面図である。 熱電変換装置の筐体を構成する基部を上方からみた上面図である。 熱電変換装置を構成する熱電変換部の本体の概略構成を示した斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[熱電変換装置の全体構成]
図1は、本実施の形態が適用される熱電変換装置1の概略構成を示した斜視図である。また、図2は、図1に示した熱電変換装置1の分解斜視図である。さらに、図3は、熱電変換装置1の内部構成を説明するための断面図である。
この熱電変換装置1は、例えば、ゴミ焼却場等において発生する熱エネルギーを電気エネルギーに変換するために用いられる。
この熱電変換装置1は、一方の面が排気ガス等の熱源に接触あるいは対向する高温側となり、その裏側となる他方の面が低温側となる筐体10と、筐体10の内部空間に収容されるとともに、筐体10を介して受けた高温側と低温側との温度差による熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換部20とを備えている。また、熱電変換装置1は、筐体10の内部空間に設けられ、筐体10と熱電変換部20とを電気的に絶縁する絶縁部30と、筐体10から絶縁部30を介して熱電変換部20に熱(高温および低温)を伝達する伝熱部40とをさらに備えている。
では、熱電変換装置1を構成する各部の構成について説明を行う。
[筐体の構成]
最初に、筐体10の構成について説明を行う。
図4は、熱電変換装置1の筐体10を構成する基部11を上方からみた上面図である。以下では、図1〜図3に加えて、図4も参照しながら説明を行う。なお、図4においては、後述するネジ穴111および突起部112の記載を省略するとともに、基部11上に積載される熱電変換部20を、一点鎖線で示している。
筐体10は、円板形状を呈し且つその表面11a側に熱電変換部20を積載する基部11と、カンカン帽(英語表記:straw boater hat)状の形状を呈し且つ基部11に積載された熱電変換部20を覆う蓋部12とを備えている。
また、筐体10は、熱電変換部20の周縁よりも外側において基部11と蓋部12との間に配置され、基部11と蓋部12との間に形成される内部空間の気密性を高める気密リング13と、蓋部12の上方から基部11の表面11aに向けて蓋部12を押さえつける押さえリング14とを備えている。さらに、筐体10は、基部11と押さえリング14との間に蓋部12の鍔部123(詳細は後述する)を介在させた状態で、基部11に対し押さえリング14をネジ止めすることで、基部11に対する蓋部12の位置決め固定と、基部11および蓋部12に対する熱電変換部20の位置決め固定とを行う、複数(この例では12個)のネジ15とを備えている。
そして、この熱電変換装置1は、筐体10の蓋部12側が熱源側(高温側)に位置し、基部11側が熱源とは反対側(低温側)に位置するように設置される。したがって、この熱電変換装置1に設けられる熱電変換部20は、基部11と対向する側が低温側となり、蓋部12と対向する側が高温側となる。
(基部)
積載部材の一例としての基部11は、円形状を呈し且つ表裏関係を有する表面11aおよび裏面11bと、円筒状を呈し且つ表面11aおよび裏面11bの間に位置する側面11cとを有している。そして、上述したように、基部11の表面11a側に熱電変換部20が積載される。
本実施の形態の基部11は、熱伝導性の高い材料で構成される。この例において、基部11は、熱伝導性の高い金属材料のうち、密度が低いことで軽量化が可能なアルミニウム合金によって構成されている。
基部11の周縁側には、表面11aから裏面11b側に向かって掘り込まれ、それぞれにネジ15がねじ込まれるネジ穴111が、周方向に等間隔で12箇所に設けられている。
また、基部11の表面11aにおいて、複数のネジ穴111よりも中央側には、図中上方すなわち蓋部12に向かって突出する6個の突起部112が設けられている。これら6個の突起部112は、それぞれが円柱形状を呈しており、基部11の表面11aにおいて、六角形の各頂点に位置している。
さらに、基部11には、一端および他端が側面11cに露出するとともに、基部11の内部を、熱電変換部20の取り付け位置の下方を通過するように直線状に貫通する直線貫通孔113が設けられている。ここで、貫通孔の一例としての直線貫通孔113の両端部内側には、それぞれ雌ねじが切られている。
さらにまた、基部11には、一端が側面11cに露出するとともに他端が表面11aに露出し、基部11の内部をL字状に貫通する第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115が設けられている。ここで、他の貫通孔の一例としての第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115の側面11c側の端部内側には、それぞれ雌ねじが切られている。また、第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115の表面11a側の端部は、複数のネジ穴111よりも中央側であって熱電変換部20の取り付け位置よりも外側に位置している。
また、基部11には、一端が側面11cに露出するとともに、他端が直線貫通孔113の手前であって熱電変換部20の取り付け部位の下方まで到達する非貫通孔116が設けられている。
なお、基部11の内部において、直線貫通孔113と、第1屈曲貫通孔114と、第2屈曲貫通孔115と、非貫通孔116とは、互いに繋がらないようになっている。また、本実施の形態では、直線貫通孔113、第1屈曲貫通孔114、第2屈曲貫通孔115および非貫通孔116と、12個のネジ穴111とは、互いに繋がらないようになっている。
本実施の形態の基部11では、直線貫通孔113を基準としてみたときに、第1屈曲貫通孔114、第2屈曲貫通孔115および非貫通孔116が、一方の側(図4における下側)にまとめて配置されている。逆の観点からみれば、基部11において、直線貫通孔113を基準としてみたときに、他方の側(図4における上側)には、側面11cに露出する孔が設けられていないことになる。
そして、熱電変換装置1は、基部11の側面11cに設けられた直線貫通孔113の両端部に、ねじ込みによって取り付けられた2つの水路用継手16を備えている。また、熱電変換装置1は、基部11の側面11cに設けられた第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115の各一端部に、ねじ込みによって取り付けられた2つの電流出力端子17を備えている。なお、非貫通孔116には、熱電変換装置1を使用する際に、温度測定用の熱電対(図示せず)が挿入される。
(蓋部)
覆い部材の一例としての蓋部12は、円板形状を呈し且つ基部11の表面11aの中央部と対向する天井部121と、円筒形状を呈し且つ天井部121の周縁から基部11側に向かって伸びる側壁部122と、円環形状を呈し且つ側壁部122の基部11側の端部から外周側に向かって伸びる鍔部123とを有している。そして、天井部121と側壁部122とによって形成される空間の内側に、基部11の表面11aに形成された6個の突起部112と、これら6個の突起部112の内側に配置された熱電変換部20とが位置する。
本実施の形態の蓋部12は、高温環境に晒されることから、耐熱性が高い材料で構成される。熱電変換装置1の用途等によっても異なるが、本実施の形態の場合、高温側に位置する蓋部12の天井部121は、最高で800℃程度まで加熱される場合がある。この例において、蓋部12は、耐熱性の高い金属材料のうち、耐腐食性を有するステンレス合金によって構成されている。
ここで、蓋部12における鍔部123の外径は、基部11の外径よりも小さく設定される。より具体的に説明すると、蓋部12に設けられた鍔部123の周縁が、基部11の周縁側に設けられた複数のネジ穴111よりも内側に位置するように、鍔部123の外径が定められている。
また、蓋部12における側壁部122の内径は、気密リング13の内径よりも小さく、且つ、その内部に収容される熱電変換部20、絶縁部30および伝熱部40の各外径よりも大きく設定される。
(気密リング)
気密部材の一例としての気密リング13は、円環形状を呈している。そして、気密リング13は、基部11の表面11aにおける複数のネジ穴111よりも内側であって、蓋部12における鍔部123の下面と対向する位置に配置される。そして、気密リング13の断面は、長方形状を呈するようになっている。
本実施の形態の気密リング13は、弾性を有する材料で構成される。この例において、気密リング13は、弾性を有する樹脂材料あるいはゴム材料のうち、比較的耐熱性が高いポリテトラフルオロエチレン(PTFE)によって構成されている。そして、この気密リング13は、ポリテトラフルオロエチレン製のシートを円環状に打ち抜くことによって作製されている。気密リング13を構成する材料は、上記ポリテトラフルオロエチレン以外にも耐熱性が高い材料であればよく、フッ素ゴムを用いてもよい。
ここで、気密リング13の内径は、蓋部12の鍔部123の内径よりも大きい。また、気密リング13の外径は、蓋部12の鍔部123の外径よりも小さい。
(押さえリング)
挟み込み部材の一例としての押さえリング14は、円環形状を呈している。そして、押さえリング14は、蓋部12の鍔部123の上面と対向する位置に配置される。
本実施の形態の押さえリング14は、耐熱性の高い材料で構成される。この例において、押さえリング14は、ステンレス合金によって構成されている。
この押さえリング14の内径は、蓋部12に設けられた側壁部122の外径よりも大きく、鍔部123の外径よりも小さい。また、この押さえリング14の外径は、基部11の外径とほぼ同じである。
そして、この押さえリング14には、上面から下面を貫通する開口部141が、周方向に等間隔で12箇所に設けられている。ここで、押さえリング14に設けられた12個の開口部141は、基部11に設けられた12個のネジ穴111と、それぞれが重なる位置関係にある。
(ネジ)
位置決め部材の一例としての12個のネジ15は、それぞれが押さえリング14に設けられた開口部141を介して、基部11に設けられたネジ穴111にねじ込まれている。
本実施の形態のネジ15は、例えばステンレス合金で構成されている。
(水路用継手)
2つの水路用継手16は、それぞれ、外周面に雄ねじとナット部とが形成され、内側には貫通孔が形成された、中空状の部材である。この水路用継手16は、金属材料で構成されており、それぞれの一端側に設けられた雄ねじが、基部11の側面11cに設けられた直線貫通孔113の雌ねじにねじ込まれて固定されている。そして、熱電変換装置1を使用する際、基部11に設けられた直線貫通孔113には、2つの水路用継手16を介して、熱電変換部20の低温側を冷却するための水(冷却水)が供給されるようになっている。
(電流出力端子)
2つの電流出力端子17は、それぞれ、外周面に雄ねじとナット部とが形成されるとともに内側には貫通孔が形成され、この貫通孔の内部には、絶縁性を有し且つゴム等の弾性体からなる筒状の弾性部材が配置されてなる部材である。この電流出力端子17の本体は、金属材料で構成されており、それぞれの一端側に設けられた雄ねじが、基部11の側面11cに設けられた第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115の雌ねじにねじ込まれて固定されている。そして、これら2つの電流出力端子17には、熱電変換部20に設けられた出力電線25が取り付けられているのであるが、その詳細については後述する。
[絶縁部の構成]
次に、絶縁部30の構成について説明を行う。
絶縁部30は、それぞれが長方形状を呈する板材からなる、低温側絶縁部材31と高温側絶縁部材32とを備えている。これらのうち、低温側絶縁部材31は、基部11の表面11aと熱電変換部20の低温側との間に配置される。一方、高温側絶縁部材32は、熱電変換部20の高温側と蓋部12の天井部121との間に配置される。
低温側絶縁部材31は、窒化アルミニウムで構成されている。
そして、本実施の形態の低温側絶縁部材31は、熱電変換部20よりもわずかに大きいサイズに設定されている。ただし、低温側絶縁部材31のサイズは、基部11の表面11aに設けられた6個の突起部112で囲まれた領域よりもわずかに小さくなるように設定されている。ここで、低温側絶縁部材31の一辺の長さは、熱電変換部20よりも1mm〜5mm長いことが望ましい。上記範囲であれば、熱電変換部20の位置がずれた場合にも、短絡を防止することができる。
これに対し、高温側絶縁部材32は、低温側絶縁部材31とは異なる、酸化アルミニウム(アルミナ)で構成されている。
そして、本実施の形態の高温側絶縁部材32は、熱電変換部20よりもわずかに大きいサイズに設定されており、高温側絶縁部材32の一辺の長さは、熱電変換部20よりも1mm〜5mm長いことが望ましい。
[伝熱部の構成]
続いて、伝熱部40の構成について説明を行う。
伝熱部40は、それぞれが長方形状を呈する布材からなる、低温側伝熱部材41と高温側伝熱部材42とを備えている。これらのうち、低温側伝熱部材41は、基部11の表面11aと熱電変換部20の低温側との間に配置される。一方、高温側伝熱部材42は、熱電変換部20の高温側と蓋部12の天井部121との間に配置される。
これら低温側伝熱部材41および高温側伝熱部材42は、ともに、高い熱伝導性を有する炭素製の糸を織り合わせてなるグラファイトシートで構成されている。
そして、本実施の形態の低温側伝熱部材41および高温側伝熱部材42は、上記低温側絶縁部材31および高温側絶縁部材32と同じサイズに設定されている。
また、本実施の形態の伝熱部40は、絶縁部30よりもわずかに大きいサイズに設定することが望ましく、伝熱部40の一辺の長さは、絶縁部30よりも1mm〜5mm長いことが望ましい。上記範囲であれば、絶縁部30と伝熱部40との接触面積を確保し、絶縁部30を介して熱電変換部20へ十分な熱を伝えることができる。
このように、本実施の形態の熱電変換装置1では、基部11と蓋部12との間の内部空間において、基部11側から、低温側伝熱部材41、低温側絶縁部材31、熱電変換部20、高温側絶縁部材32、高温側伝熱部材42そして蓋部12(天井部121)の順で、各部材が配置されていることになる。
[熱電変換部の構成]
さらに、熱電変換部20の構成について説明を行う。
図5は、熱電変換装置1を構成する熱電変換部20の本体の概略構成を示した斜視図である。ただし、図5には、熱電変換部20を挟んで設けられる絶縁部30(低温側絶縁部材31および高温側絶縁部材32)を、併せて示している。以下では、図1〜図4に加えて、図5も参照しながら説明を行う。
本実施の形態の熱電変換部20は、複数のn型熱電変換素子21と複数のp型熱電変換素子22とを有している。また、熱電変換部20は、n型熱電変換素子21とp型熱電変換素子22とを交互に接続する、低温側絶縁部材31側に設けられた低温側電極23と、高温側絶縁部材32側に設けられた高温側電極24とを備えている。さらに、熱電変換部20は、低温側電極23を構成する第1取出電極231に一端が接続された第1出力電線251と、低温側電極23を構成する第2取出電極232に一端が接続された第2出力電線252とを含む出力電線25を備えている。
本実施の形態において、熱電変換素子の一例としてのn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22は、それぞれが直方体状を呈している。また、n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22は、それぞれ、Sb(アンチモン)を含むとともに充填スクッテルダイト構造を有する熱電半導体によって構成されている。なお、n型熱電変換素子21と対応する低温側電極23または高温側電極24との間、および、p型熱電変換素子22と対応する低温側電極23または高温側電極24との間には、必要に応じて、これらの間にかかる応力を緩和する応力緩和層を設けることができる。ここで、本実施の形態の熱電変換装置1では、低温側電極23が低温側絶縁部材31と接触し、高温側電極24が高温側絶縁部材32と接触する。
本実施の形態の熱電変換部20において、n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22は、格子状に並べられている。そして、n型熱電変換素子21とp型熱電変換素子22とが交互となるように、複数の低温側電極23と複数の高温側電極24とを介して、直列に接続されている。この例では、直列接続されるn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22のうち、一端に位置するn型熱電変換素子21に、低温側電極23を構成する第1取出電極231が接続されており、他端に位置するp型熱電変換素子22に、低温側電極23を構成する第2取出電極232が接続されている。そして、第1取出電極231には第1出力電線251の一端が、第2取出電極232には第2出力電線252の一端が、それぞれ接続されている。
ここで、出力電線25を構成する第1出力電線251および第2出力電線252は、それぞれ、銅の単線からなる導体部に、ポリアミドからなる絶縁層を被覆して構成されている。そして、第1出力電線251の他端は、基部11に設けられた第1屈曲貫通孔114および第1屈曲貫通孔114に取り付けられた電流出力端子17を介して、熱電変換装置1の外部に露出している。また、第2出力電線252の他端は、基部11に設けられた第2屈曲貫通孔115および第2屈曲貫通孔115に取り付けられた電流出力端子17を介して、熱電変換装置1の外部に露出している。
[熱電変換装置における電気的な接続]
ここで、本実施の形態の熱電変換装置1における電気的な接続について説明を行う。
まず、筐体10では、基部11と蓋部12とが、押さえリング14および12個のネジ15とを介して電気的に接続されている。また、基部11と熱電変換部20の本体とは、低温側絶縁部材31を介して電気的に絶縁されている。さらに、蓋部12と熱電変換部20の本体とは、高温側絶縁部材32を介して電気的に絶縁されている。さらにまた、基部11と出力電線25(第1出力電線251および第2出力電線252)とは、第1出力電線251および第2出力電線252のそれぞれに設けられた絶縁層と各電流出力端子17の内部に設けられた弾性部材(絶縁体)とを介して電気的に絶縁されている。
この結果、熱電変換装置1では、筐体10と出力電線25を含む熱電変換部20とが、電気的に絶縁される。
[熱電変換装置の気密性]
続いて、本実施の形態の熱電変換装置1の気密性について説明を行う。
まず、筐体10では、基部11の表面11aと蓋部12の鍔部123との間に、一周にわたって気密リング13が挟み込まれており、この状態で、押さえリング14と12個のネジ15とを用いて、基部11に蓋部12を押さえ付けている。これに伴い、気密リング13が弾性変形し、気密リング13を介して基部11と蓋部12とが密着する。
また、基部11では、表面11aと側面11cとを貫通する第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115のそれぞれに電流出力端子17が取り付けられており、各電流出力端子17の内部に設けられた筒状の弾性部材を、第1出力電線251、第2出力電線252が貫通している。ここで、本実施の形態では、第1出力電線251、第2出力電線252の導体部が撚り線ではなく単線で構成されており、また、第1出力電線251、第2出力電線252の絶縁層が、弾性部材の内壁に密着している。
この結果、熱電変換装置1では、筐体10の内部に形成され、熱電変換部20が収容される内部空間の気密性が保たれる。なお、この内部空間には、常温において1気圧を示すAr(アルゴン)が充填されている。
[熱電変換装置の組立手順]
今度は、本実施の形態の熱電変換装置1の組立手順について説明を行う。
なお、以下に説明する各種作業は、Arなどの不活性ガス雰囲気中で行われる。
まず、基部11の第1屈曲貫通孔114に、第1出力電線251を貫通させる。続いて、基部11の側面11cから突出する第1出力電線251の一端側を、電流出力端子17に挿入する。そして、第1出力電線251が挿入された電流出力端子17を、基部11の側面11cに露出する第1屈曲貫通孔114の開口部にねじ込む。
また、基部11の第2屈曲貫通孔115に、第2出力電線252を貫通させる。続いて、基部11の側面11cから突出する第2出力電線252の一端側を、電流出力端子17に挿入する。そして、第2出力電線252が挿入された電流出力端子17を、基部11の側面11cに露出する第2屈曲貫通孔115の開口部にねじ込む。
次に、基部11の表面11aのうち、6個の突起部112によって囲まれた領域の内側に、低温側伝熱部材41を積載する。次いで、低温側伝熱部材41の上に、低温側絶縁部材31を積載する。それから、低温側絶縁部材31の上に、低温側電極23側が低温側絶縁部材31と接触するように、熱電変換部20を積載する。
続いて、熱電変換部20に設けられた第1取出電極231と、基部11の表面11aから突出する第1出力電線251の他端とを接続する。より具体的に説明すると、第1出力電線251を第1取出電極231で挟んだ状態で、第1取出電極231をかしめる。
また、熱電変換部20に設けられた第2取出電極232と、基部11の表面11aから突出する第2出力電線252の他端とを接続する。より具体的に説明すると、第2出力電線252を第2取出電極232で挟んだ状態で、第2取出電極232をかしめる。
次に、熱電変換部20に設けられた高温側電極24の上に、高温側絶縁部材32を積載する。次いで、高温側絶縁部材32の上に、高温側伝熱部材42を積載する。
その後、基部11の表面11aのうち、12個のネジ穴111によって囲まれた領域の内側に、気密リング13を積載する。また、熱電変換部20、絶縁部30および伝熱部40の上に天井部121が位置し、且つ、気密リング13の上に鍔部123が位置するように、基部11の表面11a側に、蓋部12を積載する。
そして、蓋部12における鍔部123の上に、基部11に設けられた12個のネジ穴111と自身に設けられた12個の開口部141とが重なるように、押さえリング14を積載する。続いて、押さえリング14に設けられた各開口部141と、基部11に設けられた各ネジ穴111とを、12個のネジ15を用いてネジ止めする。
それから、2つの水路用継手16を、基部11の側面11cに露出する直線貫通孔113の両開口部にねじ込む。
このようにして、図1に示す熱電変換装置1が得られる。
なお、ここでは、2つの水路用継手16の取り付けを最後に行っていたが、基部11に対する2つの水路用継手16の取り付けは、いつ行ってもよい。
また、基部11に対する2つの電流出力端子17の取り付けは、基部11に第1出力電線251および第2出力電線252が取り付けられた後であれば、いつ行ってもよい。
[熱電変換装置の動作]
では、本実施の形態の熱電変換装置1の動作について説明を行う。
なお、初期状態において、熱電変換装置1の基部11に設けられた直線貫通孔113には、2つの水路用継手16を介して冷却用の水が流れているものとする。
図示しない熱源によって蓋部12の天井部121の周囲に温度上昇が生じると、蓋部12から高温側伝熱部材42および高温側絶縁部材32を介して、熱電変換部20の高温側電極24が加熱される。
一方、直線貫通孔113内を流れる水によって基部11に温度低下が生じると、基部11から低温側伝熱部材41および低温側絶縁部材31を介して、熱電変換部20の低温側電極23が冷却される。
その結果、熱電変換部20の高温側電極24と低温側電極23との間に大きな温度差(熱エネルギー)が生じ、熱電変換部20を構成する各n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22が熱電変換を行うことで、起電力を発生する。そして、熱電変換部20が発生した起電力は、第1取出電極231に接続された第1出力電線251と、第2取出電極232に接続された第2出力電線252とを介して、熱電変換装置1の外部に取り出される。
[まとめ]
この熱電変換装置1では、基部11の表面11aと蓋部12の鍔部123との間に、鍔部123の一周にわたって気密リング13を挟み込んだ状態で、押さえリング14と12個のネジ15とを用いて、基部11側に蓋部12の鍔部123を押さえ付けることで、基部11に対して蓋部12を固定するようにした。すなわち、本実施の形態では、基部11および蓋部12を、複数のネジ15を用いて直接固定するのではなく、押さえリング14と複数のネジ15とを用いて間接的に固定するようにした。
このとき、熱電変換装置1において熱電変換部20が配置される内部空間、すなわち、基部11の表面11aと、蓋部12の天井部121および側壁部122の内側と、気密リング13とによって囲まれる領域では、天井部121が、伝熱部40(低温側伝熱部材41および高温側伝熱部材42)と絶縁部30(低温側絶縁部材31および高温側絶縁部材32)とを介して、熱電変換部20を基部11の表面11a側に押し付けることになる。
これにより、低温側絶縁部材31および低温側伝熱部材41を介した、熱電変換部20の低温側(低温側電極23側)と基部11との密着度を高めることができる。また、高温側絶縁部材32および高温側伝熱部材42を介して、熱電変換部20の高温側(高温側電極24側)と蓋部12との密着度を高めることができる。
それゆえ、このような構成を採用することで、熱電変換装置1における熱電変換効率を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態の熱電変換装置1では、押さえリング14を介して基部11および蓋部12を位置決め固定する12個のねじ込み量をそれぞれ変更することで、熱電変換部20にかかる圧力および圧力分布を調整することができるようにした。
これにより、熱電変換部20に加えられる荷重および熱電変換部20を構成する各熱電変換素子(複数のn型熱電変換素子21および複数のp型熱電変換素子22)に加えられる荷重の偏りを抑制することが可能となり、荷重の偏りに起因する熱電変換効率の低下および一部の熱電変換素子の損傷を抑制することが可能になる。
また、この熱電変換装置1では、筐体10を構成する蓋部12の天井部121を円形状とした。
このため、例えば天井部121を多角形状とすることで天井部121に角部を設ける構成を採用した場合と比較して、蓋部12から熱電変換部20に付与される荷重の偏りをさらに抑制することができる。
また、この熱電変換装置1では、基部11の表面11aと側面11cとを突き抜ける第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115に対し、側面11c側の開口部に、それぞれ電流出力端子17を取り付けた。そして、第1屈曲貫通孔114および第2屈曲貫通孔115を貫通するように設けられた第1出力電線251および第2出力電線252として、銅の単線に絶縁層を被覆したものを用いることで、各電流出力端子17と第1出力電線251および第2出力電線252との接触部位における気密性を高めた。
これにより、熱電変換装置1において熱電変換部20が配置される内部空間の気密性を高めることができる。そしてこの内部空間にArを充填することにより、温度変化に起因する熱電変換部20(n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22)の劣化(熱劣化)を抑制することができる。
また、この熱電変換装置1では、熱電変換部20からみて蓋部12側に設けられた高温側絶縁部材32を酸化アルミニウム(アルミナ)で構成し、熱電変換部20からみて基部11側に設けられた低温側絶縁部材31を窒化アルミニウムで構成するようにした。ここで窒化アルミニウムは、酸化アルミニウムに比べて、熱伝導率は高いが高温環境下でのガスの離脱が生じやすく、酸化アルミニウムは、窒化アルミニウムに比べて、熱伝導率は低いが高温環境下でのガスの離脱が生じにくい。
このため、本実施の形態では、絶縁部30を用いて、筐体10と熱電変換部20との間の絶縁性と筐体10から熱電変換部20に至る熱伝導性とを確保しつつ、温度上昇に起因する高温側絶縁部材32からのガスの発生を抑制することができる。その結果、内部空間にAr以外のガス(例えば酸素など)が存在することに起因する、熱電変換部20(n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22)の劣化(熱劣化)を抑制することができる。
ここで、この熱電変換装置1では、熱電変換部20と接触する絶縁部30(低温側絶縁部材31および高温側絶縁部材32)として硬いセラミックス材料を用いる一方、絶縁部30と基部11あるいは蓋部12と接触する伝熱部40(低温側伝熱部材41および高温側伝熱部材42)として柔らかいグラファイトシートを用いた。
これにより、柔らかい伝熱部40が、硬くて脆いセラミックス材料からなる熱電変換部20および絶縁部30に対する緩衝層として機能することとなり、これら熱電変換部20および絶縁部30の損傷を抑制することができる。
本実施の形態の熱電変換装置1では、周囲の温度の変化に伴って、筐体10を構成する基部11および蓋部12が、熱膨張あるいは熱収縮する。このとき、基部11の表面11aから蓋部12の天井部121の内壁面に至る距離(内部空間の高さ)が変化することがある。
これに対し、本実施の形態の熱電変換装置1では、基部11の表面11aに設けた6個の突起部112の内側に、低温側伝熱部材41、低温側絶縁部材31および熱電変換部20を配置するようにした。
これにより、例えば温度変化により内部空間の高さが増加することに伴って、熱電変換部20に加わる圧力が低下する場合であっても、熱電変換部20の表面11aの面方向への位置ずれを抑制することができる。
また、本実施の形態の熱電変換装置1では、低温側に位置する基部11の裏面11bが平坦となっているため、冷却用のフィンや金属板等の取り付けが容易なものとなる。
また、この熱電変換装置1では、図1および図5から明らかなように、基部11の側面11cにおいて、直線貫通孔113からみたときに、第1屈曲貫通孔114、第2屈曲貫通孔115および非貫通孔116を、一方の側(図4において下側)に偏倚して配置するようにした。すなわち、基部11の側面11cにおける他方の側(図4において上側)に、開口部を設けないようにした。
これにより、熱電変換装置1を取り付ける位置の自由度を高めることができる。
[その他]
なお、本実施の形態では、基部11と蓋部12とを、押さえリング14および12個のネジ15とを介して電気的に接続していたが、これに限られるものではない。例えば、押さえリング14およびネジ15の少なくともいずれか一方を絶縁材料で構成することで、基部11と蓋部12とを、電気的に絶縁するようにしてもかまわない。
また、本実施の形態では、12個のネジ15を用いていたが、ネジ15の数はこれに限られない。
さらに、本実施の形態では、熱電変換素子として、Sb(アンチモン)を含むとともに充填スクッテルダイト構造を有する熱電半導体を用いた場合を例として説明を行ったが、これに限られるものではなく、各種熱電半導体を材料とする熱電変換素子を採用した場合にも適用可能である。
さらにまた、本実施の形態では、基部11と蓋部12との間に、1つの熱電変換部20を配置する場合を例として説明を行ったが、ここに複数の熱電変換部20を配置してもかまわない。
1…熱電変換装置、10…筐体、11…基部、12…蓋部、13…気密リング、14…押さえリング、15…ネジ、16…水路用継手、17…電流出力端子、20…熱電変換部、21…n型熱電変換素子、22…p型熱電変換素子、23…低温側電極、24…高温側電極、25…出力電線、30…絶縁部、31…低温側絶縁部材、32…高温側絶縁部材、40…伝熱部、41…低温側伝熱部材、42…高温側伝熱部材

Claims (7)

  1. 高温側と低温側との温度差による熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換素子を備えた熱電変換部と、
    前記熱電変換部の前記低温側を積載する積載部材と、
    前記積載部材に積載された前記熱電変換部の前記高温側を覆う覆い部材と、
    前記積載部材に積載された前記熱電変換部の周縁よりも外側に全周にわたって設けられ、前記積載部材との間に前記覆い部材を挟み込む挟み込み部材と、
    前記積載部材に前記挟み込み部材を固定することで、当該積載部材に対して前記覆い部材を位置決めするとともに、当該積載部材と当該覆い部材との間に前記熱電変換部を挟んで位置決めする位置決め部材と
    を含む熱電変換装置。
  2. 前記積載部材は、前記熱電変換部を積載する表面と、当該表面の裏側となる裏面と、当該表面と当該裏面との間に位置する側面とを備えており、
    前記積載部材には、一端が前記表面に設けられるとともに他端が前記側面に設けられ、前記熱電変換部で生じた電流を外部に取り出すための電線が内部を通過する貫通孔と、一端および他端がともに前記側面に設けられ、当該熱電変換部の前記低温側を冷却するための液体が内部を通過する他の貫通孔とが設けられることを特徴とする請求項1記載の熱電変換装置。
  3. 前記積載部材に前記貫通孔が複数設けられる場合に、
    前記積載部材において、複数の前記貫通孔は、前記他の貫通孔からみたときに、当該積載部材の前記側面の一方のみに配置されることを特徴とする請求項2記載の熱電変換装置。
  4. 前記積載部材と前記覆い部材のうち前記挟み込み部材によって挟み込まれる部位との間に設けられ、弾性を有し且つ当該積載部材と当該覆い部材とに全周にわたって接触することで、当該積載部材と当該覆い部材とによって形成され且つ前記熱電変換部が収容される内部空間の気密性を高める気密部材をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の熱電変換装置。
  5. 窒化アルミニウムで構成され、前記積載部材と前記熱電変換部の前記低温側との間に配置されることで、当該積載部材と当該熱電変換部とを電気的に絶縁する低温側絶縁部材と、
    酸化アルミニウムで構成され、前記覆い部材と前記熱電変換部の前記高温側との間に配置されることで、当該覆い部材と当該熱電変換部とを電気的に絶縁する高温側絶縁部材と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の熱電変換装置。
  6. 前記積載部材がアルミニウム合金で構成され、前記覆い部材および前記挟み込み部材がステンレス合金で構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の熱電変換装置。
  7. 前記積載部材において前記熱電変換部が積載される積載面には、積載された当該熱電変換部の周囲を囲う位置に複数の突起部が設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の熱電変換装置。
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