JP2018048359A - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents

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Yasuyuki Morishima
島 康 之 森
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Abstract

【課題】基板上に形成された膜の密着性検査の省力化及び迅速化を図る。【解決手段】成膜装置20は、基板10上に膜15を形成する成膜部22と、基板と膜との密着性を検査する密着性検査部24と、基板を成膜部から密着性検査部へ搬送するコンベア26と、を有し、密着性検査部は、膜に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターン17を形成する第1切込みパターン形成部30と、膜に、互いに平行をなし、複数の第1切込みパターンと交差する複数の第2切込みパターン18を形成し、複数の第1切込みパターン及び複数の第2切込みパターンにより格子状切込みパターン16を形成する第2切込みパターン形成部50と、膜の格子状切込みパターン上に粘着テープTを貼着した後に、膜から粘着テープを剥離するテープ処理部70と、膜の格子状切込みパターンを含む領域を撮像する撮像部90と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、基板上に形成された膜の密着力の検査をインラインで行うことができる成膜装置及び成膜方法に関する。
従来、液晶ディスプレイ等に用いられるカラーフィルターにおいて、基板上に種々の膜が形成されたものが用いられている。一例として、カラーフィルターは、ガラス基材等の基材上に、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のカラーレジスト膜が形成され、このカラーレジスト膜上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる透明導電膜が形成されている。このようなカラーフィルターは、例えば、まず基材の全面に赤色のカラーレジスト膜を形成し、このカラーレジスト膜を露光及び現像して赤色のカラーレジストパターンを形成する。次に、基材の全面に、赤色のカラーレジストパターン上を含んで緑色のカラーレジスト膜を形成し、このカラーレジスト膜を露光及び現像して緑色のカラーレジストパターンを形成する。次に、基材の全面に、赤色及び緑色のカラーレジストパターン上を含んで青色のカラーレジスト膜を形成し、このカラーレジスト膜を露光及び現像して青色のカラーレジストパターンを形成する。最後に、基材の全面に、赤色、緑色及び青色のカラーレジストパターン上を含んで、スパッタリング等により透明導電膜を形成する。
このようにして製造されるカラーフィルターでは、各カラーレジスト膜の露光及び現像の際に、カラーレジスト膜の洗浄後にもカラーレジストパターン以外の箇所にカラーレジスト膜の残渣が残ってしまうことがある。この残渣は、基材上だけでなく、先行して形成されたカラーレジストパターン上にも存在し得る。この場合、基材やカラーレジストパターンと透明導電膜との間にカラーレジスト膜の残渣が挟み込まれてしまうことがあり、基材やカラーレジストパターンと透明導電膜との間の密着力が低下する。例えば、カラーフィルターが液晶パネルに用いられる場合、カラーフィルターの周縁部にシール材を配置して他の基板と貼り合せ、このシール材で囲まれた内部に流動性を有した液晶材料が注入される。基材と透明導電膜との間の密着力が低下している場合、このカラーフィルターが組み込まれた液晶パネルに何らかの外力が作用すると、透明導電膜がシール材ごと基材から剥離してしまうことがある。
したがって、製造されたカラーフィルターにおいて透明導電膜が基材やカラーレジストパターンに対して十分な密着力を有していることを確認することが求められる。従来は、透明導電膜が成膜された基板を製造ラインから抜き取り、最終的に切り取られ製品とはならない周縁部において、碁盤目テープ法等の方法により、透明導電膜の密着性の検査が行われている。
特許文献1、特許文献2には、複数のカッター刃を、各カッター刃間にスペーサ―を挟み込んで互いに固定し、これらのカッター刃を用いて塗膜に格子状の切込みを形成することが開示されている。また、この塗膜上に粘着テープを貼着した後に、この粘着テープを塗膜から剥がし、格子状の切込みが形成された箇所における塗膜の剥離状態を観察することにより、塗膜の密着性を評価する方法も開示されている。
特開平8−843号公報 特開2009−220183号公報
しかしながら、カラーフィルター等の基板が大型化すると、基板を製造ラインから抜き取る作業は困難になる。これにより、基板上に形成された膜の密着性検査には多くの時間と作業員が必要になり、運用上の負担が大きくなっていた。また、製造ラインから抜き取って、すなわちオフラインで膜の密着性検査を行うことにより、検査結果の製造ラインへのフィードバックに時間がかかり、安定して膜の密着力を制御することが困難であった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、基板上に形成された膜の密着性検査の省力化及び迅速化を図ることを目的とする。
本発明による成膜装置は、
基板上に膜を形成する成膜部と、
前記基板と前記膜との密着性を検査する密着性検査部と、
前記基板を前記成膜部から前記密着性検査部へ搬送するコンベアと、を有し、
前記密着性検査部は、
前記膜に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターンを形成する第1切込みパターン形成部と、
前記膜に、互いに平行をなし、前記複数の第1切込みパターンと交差する複数の第2切込みパターンを形成し、前記複数の第1切込みパターン及び前記複数の第2切込みパターンにより格子状切込みパターンを形成する第2切込みパターン形成部と、
前記膜の前記格子状切込みパターン上に粘着テープを貼着した後に、前記膜から前記粘着テープを剥離するテープ処理部と、
前記膜の前記格子状切込みパターンを含む領域を撮像する撮像部と、を有する。
本発明による成膜装置において、前記第1切込みパターン形成部、前記第2切込みパターン形成部及び前記テープ処理部は、前記基板を吸着して保持する吸着ステージを有してもよい。
本発明による成膜装置において、前記第1切込みパターン形成部、前記第2切込みパターン形成部、前記テープ処理部及び前記撮像部は、前記基板の各辺に当接する位置決め部材を有してもよい。
本発明による成膜方法は、
成膜部で基板上に膜を形成する成膜工程と、
前記基板をコンベアで前記成膜部から密着性検査部へ搬送する搬送工程と、
前記密着性検査部で前記基板と前記膜との密着性を検査する密着性検査工程と、を有し、
前記密着性検査工程は、
前記膜に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターンを形成する第1切込みパターン形成工程と、
前記膜に、互いに平行をなし、前記複数の第1切込みパターンと交差する複数の第2切込みパターンを形成し、前記複数の第1切込みパターン及び前記複数の第2切込みパターンにより格子状切込みパターンを形成する第2切込みパターン形成工程と、
前記膜の前記格子状切込みパターン上に粘着テープを貼着した後に、前記膜から前記粘着テープを剥離するテープ処理工程と、
前記膜の前記格子状切込みパターンを含む領域を撮像する撮像工程と、を含む。
本発明によれば、基板上に形成された膜の密着性検査の省力化及び迅速化を図ることができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、基板上に膜が形成されたワークを示す断面図である。 図2は、成膜装置を概略的に示す図である。 図3は、成膜装置の第1切込みパターン形成部及び第2切込みパターン形成部を示す図である。 図4は、図3の各切込みパターン形成部のカッター装置を横方向から見て示す図である。 図5は、成膜装置のテープ処理部を示す図である。 図6は、成膜装置の撮像部を示す図である。 図7は、成膜装置の位置決め部材をワークとともに示す図である。 図8は、膜の基板への密着性の評価方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図8は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、基板10上に膜15が形成されたワークWを示す断面図である。
図1に示されたワークWは、液晶パネル等に用いられるカラーフィルターであり、基板10と、基板10上に形成された膜15と、を有している。基板10は、ガラス板等からなる基材11と、基材11上に形成されたカラーレジストパターン12とを有している。カラーレジストパターン12は、赤色のカラーレジストパターン12R、緑色のカラーレジストパターン12G及び青色のカラーレジストパターン12Bを含んでいる。また、膜15は、ITOからなる透明導電膜(ITO膜)である。
このワークは、一例として、次のようにして製造することができる。まず基材11の全面に赤色のカラーレジスト膜を形成し、このカラーレジスト膜を露光及び現像して赤色のカラーレジストパターン12Rを形成する。次に、基材11の全面に、赤色のカラーレジストパターン12R上を含んで緑色のカラーレジスト膜を形成し、このカラーレジスト膜を露光及び現像して緑色のカラーレジストパターン12Gを形成する。次に、基材11の全面に、赤色及び緑色のカラーレジストパターン12G上を含んで青色のカラーレジスト膜を形成し、このカラーレジスト膜を露光及び現像して青色のカラーレジストパターン12Bを形成する。最後に、基材11の全面に、カラーレジストパターン12R,12G,12B上を含んで、スパッタリング等によりITOからなる膜15を形成する。
次に、図2〜図7を参照して、成膜装置20について説明する。図2は、成膜装置20を概略的に示している。
図2に示された例では、成膜装置20は、基板10上に膜15を形成する成膜部22と、基板10と膜15との密着性を検査する密着性検査部24と、基板10を成膜部22から密着性検査部24へ搬送するコンベア26と、を有している。
成膜部22では、基板10上に膜15が形成される。図2に示された例では、成膜部22において、ガラス板等からなる基材11上にカラーレジストパターン12R,12G,12Bが形成された基板10上に、ITOからなる膜15が形成される。膜15の形成方法は特に限られないが、膜15がITO膜である場合、膜15は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的気相成長法(PVD法)等を用いることができる。
コンベア26は、膜15が形成された基板10(ワークW)を、成膜部22から密着性検査部24へ搬送する。また、コンベア26は、密着性検査部24において、ワークWを、後述の第1切込みパターン形成部30、第2切込みパターン形成部50、テープ処理部70、撮像部90へ、順に搬送する。コンベア26としては、例えば、樹脂ローラを使用したローラコンベアを用いることができる。
次に、密着性検査部24について説明する。
図2に示されているように、密着性検査部24は、第1切込みパターン形成部30、第2切込みパターン形成部50、テープ処理部70及び撮像部90を有している。
第1切込みパターン形成部30は、複数の第1カッター刃48を有しており、この複数の第1カッター刃48を用いて、基板10上に形成された膜15に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターン17を形成する。第1切込みパターン形成部30は、基板10を支持する第1支持装置32と、基板10を所定の位置で位置決めする第1位置決め部材38と、第1切込みパターン17を形成するための第1カッター装置40と、を有している。本実施の形態では、第1切込みパターン形成部30は、基板10上に形成された膜15に、基板10の搬送方向に沿って複数の第1切込みパターン17を形成するように構成されている。
第2切込みパターン形成部50は、複数の第2カッター刃68を有しており、この複数の第2カッター刃68を用いて、複数の第1切込みパターン17が形成された膜15に、互いに平行をなす複数の第2切込みパターン18を形成する。各第2切込みパターン18は、各第1切込みパターン17と交差するように形成される。とりわけ、各第2切込みパターン18は、各第1切込みパターン17と直交するように形成される。これにより、複数の第1切込みパターン17及び複数の第2切込みパターン18により、格子状切込みパターン16が形成される。第2切込みパターン形成部50は、基板10を支持する第2支持装置52と、基板10を所定の位置で位置決めする第2位置決め部材58と、第2切込みパターン18を形成するための第2カッター装置60と、を有している。本実施の形態では、第2切込みパターン形成部50は、基板10上に形成された膜15に、基板10の搬送方向と直交する方向に沿って複数の第2切込みパターン18を形成するように構成されている。
なお、第1切込みパターン形成部30及び第2切込みパターン形成部50には、コンベア26で搬送されたワークWが所定の位置に到達したことを検知するための図示しないセンサが設けられている。
第1切込みパターン形成部30と第2切込みパターン形成部50とは、第1カッター装置40及び第2カッター装置60の配置の向きが異なるだけであり、その他の構成は同一に構成し得る。これにともなって、以下の説明では、第1切込みパターン形成部30と第2切込みパターン形成部50とで同一に構成し得る部分には、両者に対応する符号を付してまとめて説明することとする。
図3は、密着性検査部24の切込みパターン形成部30,50を示す図である。第1切込みパターン形成部30の第1支持装置32は、基板10(ワークW)を吸着して保持する第1吸着ステージ34と、第1吸着ステージ34を昇降させる第1昇降装置36とを有している。また、第2切込みパターン形成部50の第2支持装置52は、基板10を吸着して保持する第2吸着ステージ54と、第2吸着ステージ54を昇降させる第2昇降装置56とを有している。
吸着ステージ34,54は、その内部に吸引通路34a,54aを有しており、吸引通路34a,54aは図示しない吸引源に接続されている。吸着ステージ34,54は、昇降装置36,56により昇降可能に構成され、切込みパターン形成部30,50の所定の位置で停止したワークWを下方から吸着して保持する。これにより、ワークWは、切込みパターン形成部30,50において切込みパターン17,18を形成される間、強固に保持される。したがって、ワークWの膜15への切込みパターン17,18の形成を安定して行うことができる。
位置決め部材38,58は、切込みパターン形成部30,50に搬送されたワークWの各辺に当接して、ワークWを所定の位置に位置決めするものである。図7は、ワークWの板面への法線方向から見て、位置決め部材38,58をワークWとともに示す図である。ここで、本明細書において、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材の平面方向と一致する面のことを指す。図3及び図7に示された例では、位置決め部材38,58は、ワークWに当接するためのピンを含んで構成される。位置決め部材38,58は、図示しない昇降装置により昇降可能とされ、切込みパターン形成部30,50の所定の位置で停止したワークWの各辺に、ワークWの板面方向の外側から当接して、ワークWの移動を制限する。図7に示した例では、ワークWの1つの辺に対して、2本の位置決め部材(ピン)38,58が当接するように構成されている。これにより、ワークWの板面と平行な面内での、ワークWの平行移動及び回転移動が効果的に制限される。
第1切込みパターン形成部30の第1カッター装置40は、第1スライドレール42と、第1スライドレール42に沿ってスライド移動可能に設けられた第1移動部材44と、第1移動部材44に取り付けられた第1刃保持部材46と、第1刃保持部材46に保持された複数の第1カッター刃48と、を有している。また、第2切込みパターン形成部50の第2カッター装置60は、第2スライドレール62と、第2スライドレール62に沿ってスライド移動可能に設けられた第2移動部材64と、第2移動部材64に取り付けられた第2刃保持部材66と、第2刃保持部材66に保持された複数の第2カッター刃68と、を有している。
図3に示された例では、移動部材44,64は、スライドレール42,62に取り付けられ、スライドレール42,62の延びる方向に、スライドレール42,62に沿って往復移動する部材である。刃保持部材46,66は、移動部材44,64に取り付けられており、とりわけ昇降移動可能に、移動部材44,64に対して取り付けられている。
図4は、図3の切込みパターン形成部30,50のカッター装置40,60を横方向(図3に左方向)から見て示す図である。
カッター刃48,68は、基板10上に設けられた膜15に切込みパターン17,18を形成するために用いられる。そのために、複数の第1カッター刃48をなす各カッター刃48は、それぞれ互いに平行をなすように配置されている。また、複数の第2カッター刃68をなす各カッター刃68も、それぞれ互いに平行をなすように配置されている。カッター刃48,68の枚数は特に限られないが、一例としてカッター装置40,60は、それぞれ11枚のカッター刃48,68を有することができる。各カッター刃48,68間には、各カッター刃48,68間の間隔を揃えるためのスペーサ(シム)が配置されている。なお、各カッター刃48,68は、それぞれスライドレール42,62の延びる方向と平行な方向に延びるようにして配置されている。
本実施の形態の第1切込みパターン形成部30の第1カッター装置40は、基板10上に形成された膜15に、基板10の搬送方向に沿って複数の第1切込みパターン17を形成する。そのため、第1カッター装置40は、その第1スライドレール42及び各第1カッター刃48が、基板10の搬送方向と平行な方向に沿って延びるように配置される。また、本実施の形態の第2切込みパターン形成部50の第2カッター装置60は、基板10上に形成された膜15に、基板10の搬送方向と直交する方向に沿って複数の第2切込みパターン18を形成する。そのため、第2カッター装置60は、その第2スライドレール62及び各第2カッター刃68が、基板10の搬送方向と直交する方向に沿って延びるように配置されている。
図5は、成膜装置20のテープ処理部70を示す図である。テープ処理部70は、切込みパターン形成部30,50においてワークWの膜15に設けられた格子状切込みパターン16上に粘着テープTを貼着し、その後、膜15から粘着テープTを剥離する。とりわけ、図示された例では、テープ処理部70は、膜15に設けられた格子状切込みパターン16を含む領域における膜15の上面に粘着テープTを貼着する。
テープ処理部70は、基板10を支持する第3支持装置72と、基板10を所定の位置で位置決めする第3位置決め部材78と、ワークWの膜15への粘着テープTの貼付け及び剥離を行うテープ貼付装置80と、を有している。第3支持装置72は、基板10(ワークW)を吸着して保持する第3吸着ステージ74と、第3吸着ステージ74を昇降させる第3昇降装置76とを有している。第3支持装置72の第3吸着ステージ74及び第3昇降装置76並びに第3位置決め部材78は、いずれも切込みパターン形成部30,50の吸着ステージ34,54及び昇降装置36,56並びに位置決め部材38,58と同様に構成され得るので、詳細な説明は省略する。
図5に示された例では、テープ貼付装置80は、筐体82と、ロール状に巻回された粘着テープTが取り付けられ、この粘着テープTが巻き出される巻出しロール84と、粘着テープTを巻取るための巻取りロール86と、巻出しロール84から巻き出された粘着テープTをワークWの膜15へ押当てるテープ押当てヘッド88と、粘着テープTの搬送を補助する搬送ローラ89a,89bと、を有している。
図示された例では、巻取りロール86が粘着テープTを巻取る向きに間欠的に回転されることにより、粘着テープTは、巻出しロール84から、搬送ローラ89a、テープ押当てヘッド88、搬送ローラ89bを介して、巻取りロール86へ間欠的に搬送され、巻取りロール86で巻き取られる。この間に、粘着テープTは、テープ押当てヘッド88によりワークWの膜15へ押当てられ、その後、膜15から剥離される。図示された例では、テープ押当てヘッド88は昇降可能に構成されている。そして、テープ押当てヘッド88は、粘着テープTが搬送される際には上昇位置をとり、粘着テープTを膜15へ押当てる際に下降するようになっている。なお、これに限られず、テープ貼付装置80は、筐体82ごと昇降可能に構成されてもよい。
図6は、成膜装置20の撮像部90を示す図である。撮像部90は、ワークWの膜15の格子状切込みパターン16を含む領域を撮像する。図示された例では、撮像部90は、基板10を支持する第4支持装置92と、基板10を所定の位置で位置決めする第4位置決め部材98と、ワークWを撮像するカメラ100と、ワークWの膜15の格子状切込みパターン16を含む領域を照明するための図示しない照明装置を有している。第4支持装置92は、基板10を支持する支持台94と、支持台94を昇降させる第4昇降装置96とを有している。支持台94は、基板10を適切に支持することができれば具体的な構成は特に限定されない。例えば、支持台94は吸着ステージ34,54,74と同様に構成されてもよい。第4支持装置92の第4昇降装置96及び第4位置決め部材98は、いずれも切込みパターン形成部30,50の昇降装置36,56及び位置決め部材38,58と同様に構成され得るので、詳細な説明は省略する。
カメラ100は、第4支持装置92の上方に配置され、第4支持装置92に支持されたワークWを撮像することができるよう、その撮像視野を下方に向けて配置されている。カメラ100としては、例えばCCDカメラ等を用いることができる。
次に、成膜装置20を用いた成膜方法について説明する。
まず、成膜部22において、基板10上に膜15を形成する。本実施の形態では、成膜部22において、ガラス板等からなる基材11上にカラーレジストパターン12R,12G,12Bが形成された基板10上に、ITOからなる膜15を形成する。膜15の形成方法は特に限られないが、膜15がITO膜である場合、膜15は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的気相成長法(PVD法)等を用いることができる。
(搬送工程)
成膜工程において膜15が形成された基板10(ワークW)を、コンベア26で成膜部22から密着性検査部24へ搬送する。とりわけ、成膜工程において膜15が形成された基板10を、コンベア26で成膜部22から密着性検査部24の第1切込みパターン形成部30へ搬送する。コンベア26としては、例えば、樹脂ローラを使用したローラコンベアを用いることができる。
(密着性検査工程)
次に、ワークWにおける基板10と膜15との密着性を検査する密着性検査工程を行う。本実施の形態では、成膜工程の後、ワークWを抜き取ることなくそのまま密着性検査部24に搬送し、密着性検査部24において密着性検査工程を行う。すなわち、密着性検査工程をインラインで行う。密着性検査工程は、第1切込みパターン形成工程と、第2切込みパターン形成工程と、テープ処理工程と、撮像工程と、を含む。
(第1切込みパターン形成工程)
図3及び図4に示した第1切込みパターン形成部30において、ワークWの膜15に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターン17を形成する。第1切込みパターン形成部30は、コンベア26で搬送されたワークWが所定の位置に到達したことを図示しないセンサが検知すると、コンベア26を停止させる。その後、図示しない昇降装置により第1位置決め部材38を上昇させ、各第1位置決め部材38をワークWの各辺に当接させて、ワークWを位置決めする。第1位置決め部材38は、例えば図7に示したように、ワークWの1つの辺に対して、2本の第1位置決め部材38が当接するように構成することができる。これにより、ワークWの板面と平行な面内での、ワークWの平行移動及び回転移動を効果的に制限することができる。
ワークWが位置決めされた後、第1昇降装置36が第1吸着ステージ34を上昇させ、第1吸着ステージ34がワークW(基板10)に接触したことを図示しないセンサで検知すると、第1吸着ステージ34の上昇を停止させる。次に、図示しない吸引源で吸引通路34a内の空気を吸引し、ワークWを第1吸着ステージ34に吸着させる。これにより、第1吸着ステージ34でワークWを吸着して保持することができる。
次に、第1カッター装置40の第1刃保持部材46を下降させ、複数の第1カッター刃48を、ワークWの膜15における第1切込みパターン17の形成開始位置に刺し込む。複数の第1カッター刃48は、それぞれ互いに平行をなすように配置されている。その後、第1移動部材44を第1スライドレール42に沿って第1スライドレール42の延びる方向に所定距離移動させて、第1移動部材44を停止させる。第1移動部材44が停止した後、第1刃保持部材46を上昇させ、複数の第1カッター刃48を、ワークWの膜15から引き抜く。その後、複数の第1カッター刃48が第1切込みパターン17の形成開始位置の直上に位置するように、第1移動部材44を第1スライドレール42に沿って第1スライドレール42の延びる方向に移動させる。以上により、ワークWの膜15に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターン17が形成される。とりわけ、本実施の形態では、第1スライドレール42及び各第1カッター刃48は、基板10の搬送方向と平行な方向に沿って延びるように配置されている。したがって、複数の第1切込みパターン17は、基板10の搬送方向と平行な方向に沿って延びるように形成される。
その後、各第1位置決め部材38が下降し、第1吸着ステージ34によるワークWの吸着が解除される。第1切込みパターン形成部30で複数の第1切込みパターン17が形成されたワークWは、コンベア26で第2切込みパターン形成部50へ搬送される。
(第2切込みパターン形成工程)
次に、第2切込みパターン形成部50において、ワークWの膜15に、互いに平行をなし、複数の第1切込みパターン17と交差する複数の第2切込みパターン18を形成する。第2切込みパターン形成部50は、コンベア26で搬送されたワークWが所定の位置に到達したことを図示しないセンサが検知すると、コンベア26を停止させる。その後、図示しない昇降装置により第2位置決め部材58を上昇させ、各第2位置決め部材58をワークWの各辺に当接させて、ワークWを位置決めする。
ワークWが位置決めされた後、第2昇降装置56が第2吸着ステージ54を上昇させ、第2吸着ステージ54がワークW(基板10)に接触したことを図示しないセンサで検知すると、第2吸着ステージ54の上昇を停止させる。次に、図示しない吸引源で吸引通路54a内の空気を吸引し、ワークWを第2吸着ステージ54に吸着させる。これにより、第2吸着ステージ54でワークWを吸着して保持することができる。
次に、第2カッター装置60の第2刃保持部材66を下降させ、複数の第2カッター刃68を、ワークWの膜15における第2切込みパターン18の形成開始位置に刺し込む。複数の第2カッター刃68は、それぞれ互いに平行をなすように配置されている。その後、第2移動部材64を第2スライドレール62に沿って第2スライドレール62の延びる方向に所定距離移動させて、第2移動部材64を停止させる。第2移動部材64が停止した後、第2刃保持部材66を上昇させ、複数の第2カッター刃68を、ワークWの膜15から引き抜く。その後、複数の第2カッター刃68が第2切込みパターン18の形成開始位置の直上に位置するように、第2移動部材64を第2スライドレール62に沿って第2スライドレール62の延びる方向に移動させる。本実施の形態では、第2スライドレール62及び各第2カッター刃68は、基板10の搬送方向と直交する方向に沿って延びるように配置されている。したがって、複数の第2切込みパターン18は、基板10の搬送方向と直交する方向に沿って延びるように形成される。
以上により、ワークWの膜15に、互いに平行をなし、複数の第1切込みパターン17と交差する複数の第2切込みパターン18が形成される。とりわけ、ワークWの膜15に、互いに平行をなし、複数の第1切込みパターン17と直交する複数の第2切込みパターン18が形成される。これにより、複数の第1切込みパターン17及び複数の第2切込みパターン18により、格子状切込みパターン16が形成される。なお、この格子状切込みパターン16は、ワークWの周縁部等、最終的に切り取られ製品とはならない箇所に設けられることが好ましい。
その後、各第2位置決め部材58が下降し、第2吸着ステージ54によるワークWの吸着が解除される。第2切込みパターン形成部50で格子状切込みパターン16が形成されたワークWは、コンベア26でテープ処理部70へ搬送される。
(テープ処理工程)
次に、図5に示したテープ処理部70において、切込みパターン形成部30,50においてワークWの膜15に設けられた格子状切込みパターン16上に粘着テープTを貼着し、その後、膜15から粘着テープTを剥離する。とりわけ、テープ処理部70は、膜15に設けられた格子状切込みパターン16を含む領域における膜15の上面に粘着テープTを貼着する。
テープ処理部70は、コンベア26で搬送されたワークWが所定の位置に到達したことを図示しないセンサが検知すると、コンベア26を停止させる。その後、図示しない昇降装置により第3位置決め部材78を上昇させ、各第3位置決め部材78をワークWの各辺に当接させて、ワークWを位置決めする。第3位置決め部材78は、例えば図7に示したように、ワークWの1つの辺に対して、2本の第1位置決め部材38が当接するように構成することができる。これにより、ワークWの板面と平行な面内での、ワークWの平行移動及び回転移動を効果的に制限することができる。
ワークWが位置決めされた後、第3昇降装置76が第3吸着ステージ74を上昇させ、第3吸着ステージ74がワークW(基板10)に接触したことを図示しないセンサで検知すると、第3吸着ステージ74の上昇を停止させる。次に、図示しない吸引源で吸引通路74a内の空気を吸引し、ワークWを第3吸着ステージ74に吸着させる。これにより、第3吸着ステージ74でワークWを吸着して保持することができる。
次に、テープ貼付装置80のテープ押当てヘッド88を下降させ、ワークWの膜15に設けられた格子状切込みパターン16を含む領域における膜15の上面に粘着テープTを貼着し、テープ押当てヘッド88を上昇させる。その後、膜15から粘着テープTを剥離する。例えば、巻取りロール86で粘着テープTを巻取ることにより、粘着テープTを引っ張って膜15から剥離するようにしてもよいし、テープ貼付装置80を筐体ごと上昇させ、これにより粘着テープTを引っ張って膜15から剥離するようにしてもよい。このとき、格子状切込みパターン16内の膜15の一部が、粘着テープTに付着して基板10から剥がれることがある。粘着テープTを膜15から剥離した後、必要に応じて巻取りロール86で粘着テープTを所定の長さだけ巻取り、粘着テープTにおけるテープ押当てヘッド88に対面する部分に、新しい面すなわちまだワークWの膜15に押当てられていない面が配置されるようにする。
その後、各第3位置決め部材78が下降し、第3吸着ステージ74によるワークWの吸着が解除される。テープ処理部70で、膜15上に粘着テープTが貼着及び剥離されたワークWは、コンベア26で撮像部90へ搬送される。
(撮像工程)
次に、図6に示した撮像部90において、ワークWの膜15の格子状切込みパターン16を含む領域を撮像し、当該領域の画像を取得する。
撮像部90は、コンベア26で搬送されたワークWが所定の位置に到達したことを図示しないセンサが検知すると、コンベア26を停止させる。その後、図示しない昇降装置により第4位置決め部材98を上昇させ、各第4位置決め部材98をワークWの各辺に当接させて、ワークWを位置決めする。第4位置決め部材98は、例えば図7に示したように、ワークWの1つの辺に対して、2本の第4位置決め部材98が当接するように構成することができる。これにより、ワークWの板面と平行な面内での、ワークWの平行移動及び回転移動を効果的に制限することができる。
ワークWが位置決めされた後、第4昇降装置96が支持台94を上昇させ、支持台94がワークW(基板10)に接触したことを図示しないセンサで検知すると、支持台94の上昇を停止させる。これにより、支持台94でワークWを保持することができる。
次に、撮像部90の図示しない照明装置で、第4支持装置92に支持されたワークWの膜15の格子状切込みパターン16を含む領域を照明し、この領域をカメラ100で撮像する。撮像された画像は図示しない処理部へ送られる。上述したように、テープ処理工程において、粘着テープTを膜15から剥離した際に、格子状切込みパターン16内の膜15の一部が、粘着テープTに付着して基板10から剥がれることがある。ワークWにおける膜15が剥がれた箇所では、基板10が膜15から露出する。ここで、膜15の表面と、膜15から露出した基板10の表面とでは、光の反射率は異なっている。したがって、本実施の形態では、撮像部90のカメラ100及び照明装置を、照明装置から照射された照明光が、膜15の表面及び膜15から露出した基板10の表面で反射し、カメラ100に入射するようにする。これにより、カメラ100では、表面における照明光の反射率の差により、膜15から露出した基板10の表面を、膜15の表面から区別して認識することができる。
(密着性評価工程)
次に、処理部において、撮像部90で撮像された画像に基づいて、膜15の基板10への密着性の評価を行う。
図8は、膜15の基板10への密着性の評価方法を説明するための図であって、撮像部90で撮像された画像の一例を示す図である。図示された例では、膜15に、11本の第1切込みパターン17と、各第1切込みパターン17と直交する11本の第2切込みパターン18が形成され、これにより格子状切込みパターン16内の膜15は、10マス×10マスに区画されている。また、図示された例では、格子状切込みパターン16内において、膜15が剥がれ基板10が露出している箇所が複数存在している。
膜15の密着性の評価方法は特に限られないが、一例として以下のように評価することができる。まず、処理部において、画像処理により、格子状切込みパターン16内における膜15が剥がれ基板10が露出している箇所を、膜15から区別して認識し、その総面積Sを算出する。そして、当該総面積Sの、格子状切込みパターン16の総面積Sに対する割合R(%)を求める。割合R(%)は、以下の式で求められる。
R=S/S×100
そして、この割合R(%)が所定の値未満であれば、膜15の基板10への密着性は良好であると判定し、割合R(%)が所定の値以上であれば、膜15の基板10への密着性は不良であると判定することができる。この所定の値は、要求される品質等に応じて適宜設定すればよい。
また、膜15の密着性の評価方法の他の例として、格子状切込みパターン16内の各マスごとに、膜15が剥がれ基板10が露出している箇所の面積の、当該マスの総面積に対する割合を算出し、この割合が所定の値を超えているマスが、100マス中に所定数以上存在した場合には、膜15の基板10への密着性は不良であると判定することもできる。
本実施の形態の成膜装置20は、基板10上に膜15を形成する成膜部22と、基板10と膜15との密着性を検査する密着性検査部24と、基板10を成膜部22から密着性検査部24へ搬送するコンベア26と、を有し、密着性検査部24は、膜15に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターン17を形成する第1切込みパターン形成部30と、膜15に、互いに平行をなし、複数の第1切込みパターン17と交差する複数の第2切込みパターン18を形成し、複数の第1切込みパターン17及び複数の第2切込みパターン18により格子状切込みパターン16を形成する第2切込みパターン形成部50と、膜15の格子状切込みパターン16上に粘着テープTを貼着した後に、膜15から粘着テープTを剥離するテープ処理部70と、膜15の格子状切込みパターン16を含む領域を撮像する撮像部90と、を有する。
また、本実施の形態の成膜方法は、成膜部22で基板10上に膜15を形成する成膜工程と、基板10をコンベア26で成膜部22から密着性検査部24へ搬送する搬送工程と、密着性検査部24で基板10と膜15との密着性を検査する密着性検査工程と、を有し、密着性検査工程は、膜15に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターン17を形成する第1切込みパターン17形成工程と、膜15に、互いに平行をなし、複数の第1切込みパターン17と交差する複数の第2切込みパターン18を形成し、複数の第1切込みパターン17及び複数の第2切込みパターン18により格子状切込みパターン16を形成する第2切込みパターン18形成工程と、膜15の格子状切込みパターン16上に粘着テープTを貼着した後に、膜15から粘着テープTを剥離するテープ処理工程と、膜15の格子状切込みパターン16を含む領域を撮像する撮像工程と、を含む。
従来の膜の密着性検査では、膜が形成された基板を製造ラインから抜き取り、製造ラインから外れて密着性の検査を行っていた。しかしながら、カラーフィルター等の基板が大型化すると、基板を製造ラインから抜き取る作業は困難になる。これにより、基板上に形成された膜の密着性検査には多くの時間と作業員が必要になり、運用上の負担が大きくなっていた。また、製造ラインから抜き取って、すなわちオフラインで膜の密着性検査を行うことにより、検査結果の製造ラインへのフィードバックに時間がかかり、安定して膜の密着力を制御することが困難であった。
これに対して本実施の形態の成膜装置20及び成膜方法によれば、成膜部22での成膜工程の後、ワークWを抜き取ることなくそのままコンベア26で密着性検査部24に搬送し、密着性検査部24において密着性検査工程を行うことができる。すなわち、密着性検査工程をインラインで行うことができる。したがって、基板10上に形成された膜15の密着性検査を製造ライン内において自動で行うことが可能になる。これにより、基板10上に形成された膜15の密着性検査を、短時間且つ少ない作業員で行うことができる。また、検査結果の製造ラインへのフィードバックを迅速に行うことができ、安定して膜の密着力を制御することができる。したがって、基板10上に形成された膜15の密着性検査を効果的に省力化且つ迅速化することができる。
また、本実施の形態の成膜装置20は、第1切込みパターン形成部30、第2切込みパターン形成部50及びテープ処理部70は、基板10を吸着して保持する吸着ステージ34,54,74を有する。
このような成膜装置20によれば、基板10を吸着ステージ34,54,74に吸着して保持するので、切込みパターン形成部30,50における切込みパターン17,18の形成、及び、テープ処理部70における膜15への粘着テープTの貼着及び剥離の間に、基板10に位置ずれが生じることを効果的に防止することができる。
また、本実施の形態の成膜装置20は、第1切込みパターン形成部30、第2切込みパターン形成部50、テープ処理部70及び撮像部90は、基板10の各辺に当接する位置決め部材38,58,78,98を有する。
このような成膜装置20によれば、位置決め部材38,58,78,98を基板10の各辺に当接させるだけで基板10を位置決めすることができるので、簡便な構成で基板10の位置決めを行うことができる。
なお、上述の実施の形態では、ワークWが液晶パネル等に用いられるカラーフィルターである例について説明したが、ワークWは、基板上に膜が形成されたものであれば、これに限られない。
10 基板
11 基材
15 膜
16 格子状切込みパターン
17 第1切込みパターン
18 第2切込みパターン
20 成膜装置
22 成膜部
26 コンベア
24 密着性検査部
30 第1切込みパターン形成部
32 第1支持装置
34 第1吸着ステージ
36 第1昇降装置
38 第1位置決め部材
40 第1カッター装置
42 第1スライドレール
44 第1移動部材
46 第1刃保持部材
48 第1カッター刃
50 第2切込みパターン形成部
52 第2支持装置
54 第2吸着ステージ
56 第2昇降装置
58 第2位置決め部材
60 第2カッター装置
62 第2スライドレール
64 第2移動部材
66 第2刃保持部材
68 第2カッター刃
70 テープ処理部
72 第3支持装置
74 第3吸着ステージ
76 第3昇降装置
78 第3位置決め部材
80 テープ貼付装置
82 筐体
84 巻出しロール
86 巻取りロール
88 テープ押当てヘッド
90 撮像部
92 第4支持装置
94 支持台
96 第4昇降装置
98 第4位置決め部材
100 カメラ
T 粘着テープ
W ワーク

Claims (4)

  1. 基板上に膜を形成する成膜部と、
    前記基板と前記膜との密着性を検査する密着性検査部と、
    前記基板を前記成膜部から前記密着性検査部へ搬送するコンベアと、を有し、
    前記密着性検査部は、
    前記膜に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターンを形成する第1切込みパターン形成部と、
    前記膜に、互いに平行をなし、前記複数の第1切込みパターンと交差する複数の第2切込みパターンを形成し、前記複数の第1切込みパターン及び前記複数の第2切込みパターンにより格子状切込みパターンを形成する第2切込みパターン形成部と、
    前記膜の前記格子状切込みパターン上に粘着テープを貼着した後に、前記膜から前記粘着テープを剥離するテープ処理部と、
    前記膜の前記格子状切込みパターンを含む領域を撮像する撮像部と、を有する、成膜装置。
  2. 前記第1切込みパターン形成部、前記第2切込みパターン形成部及び前記テープ処理部は、前記基板を吸着して保持する吸着ステージを有する、請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記第1切込みパターン形成部、前記第2切込みパターン形成部、前記テープ処理部及び前記撮像部は、前記基板の各辺に当接する位置決め部材を有する、請求項1又は2に記載の成膜装置。
  4. 成膜部で基板上に膜を形成する成膜工程と、
    前記基板をコンベアで前記成膜部から密着性検査部へ搬送する搬送工程と、
    前記密着性検査部で前記基板と前記膜との密着性を検査する密着性検査工程と、を有し、
    前記密着性検査工程は、
    前記膜に、互いに平行をなす複数の第1切込みパターンを形成する第1切込みパターン形成工程と、
    前記膜に、互いに平行をなし、前記複数の第1切込みパターンと交差する複数の第2切込みパターンを形成し、前記複数の第1切込みパターン及び前記複数の第2切込みパターンにより格子状切込みパターンを形成する第2切込みパターン形成工程と、
    前記膜の前記格子状切込みパターン上に粘着テープを貼着した後に、前記膜から前記粘着テープを剥離するテープ処理工程と、
    前記膜の前記格子状切込みパターンを含む領域を撮像する撮像工程と、を含む、成膜方法。
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