JP2018048013A - 天井クレーン設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井クレーンの自動運転制御における位置ずれの原因を簡便に特定することができる方法を提供する。【解決手段】本発明の天井クレーン設備1Aは、走行装置3と横行装置4とを有する天井クレーン10と、走行装置3が移動する走行レール5と、横行装置4が移動する横行レール6とを備える。また、走行装置3及び横行装置4には、走行位置及び横行位置を連続的に測定するエンコーダ36,46が設けられ、走行レール5及び横行レール6には、運搬位置及びクレーンシャフトに対応する箇所に、定位置を検出する定位置検出装置51,61が設けられている。さらに、走行レール5及び横行レール6には、エンコーダ36,46にて測定される位置情報と定位置検出装置51,61にて検出される定位置の情報とに乖離が生じたときに、走行位置及び横行位置の位置ずれが発生していることを検知可能な非接触式又は接触式のセンサー55,65が設けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、天井クレーン設備に関するものであり、より詳しくは、例えば鉄鋼及び非鉄金属等の乾式製錬において原料鉱石の熔融処理に用いられる電気炉内へその原料鉱石を投入するための原料コンテナを運搬する天井クレーン設備に関する。
原料コンテナを運搬する天井クレーンとしては、鉄鋼及び非鉄金属等の乾式製錬に用いるものがあげられる。
例えば、ニッケル酸化鉱石の還元熔解処理に用いるフェロニッケル製錬においては、原料鉱石としてサプロライト鉱石等のニッケル酸化鉱石が用いられる。原料鉱石は、例えば図1に示すように、ロータリーキルン101にて焼成されて焼鉱となった後、サージホッパー102を介して原料コンテナ103に装入され、搬送台車104によって吊具を備えた天井クレーン設備105の位置まで搬送された後、その天井クレーン設備105によって電気炉106内に焼鉱を供給するための原料ホッパー107の直上まで運搬される。そして、天井クレーン設備105により原料コンテナ103の底部の排出口が開放されると、焼鉱が原料ホッパー107の上部のハッチから装入され、原料投入用投原管108を通じて電気炉106内へと連続的に投入されていく。
さて、自動運転制御が行われている天井クレーン設備においては、原料コンテナをクレーンシャフトや原料ホッパーの位置に移動させる際に、走行位置又は横行位置の検出不良によって位置ずれが発生して、正常に目標位置に到達できないことがある(以下、これを「位置決め不良」ともいう)。
従来、天井クレーンでは一般的に、走行車輪及び横行車輪の軸にアブソリュート式エンコーダ等を取り付けて、出力されるパルス信号を積算することによって、走行位置及び横行位置を検出している。ところが、走行車輪及び横行車輪の摩耗やスリップ、走行レール及び横行レールの変形等により誤差が生じると、位置ずれが発生してしまっていた。
そして、その位置ずれが大きくなると、クレーンシャフト内での原料コンテナ降下時に、シャフトに乗り上げた原料コンテナが吊具から外れて落下するといったトラブルや、原料ホッパー上部のハッチから離れた位置に焼鉱が排出されるといったトラブルが発生する可能性がある。
これらの重大なトラブルを防止するために位置決め不良を検知することが有効となるが、その方法としては、例えば、目標とする走行位置及び横行位置の前後に位置検出スイッチ(「定位置検出装置」ともいう)を設置して、その範囲内に天井クレーン設備が移動できない場合には「位置決め不良」と判定して、天井クレーン設備の自動運転制御を停止させる方法が挙げられる。
位置決め不良は、その原因を特定するまで繰り返し発生するものであり、頻繁に天井クレーン設備の自動運転制御が停止してしまうことで、生産性に多大な影響を与える。また、位置決め不良が発生した場合には、天井クレーンを手動で操作して初期位置に移動させる作業が必要となるため、更に生産性が低下する。
しかしながら、位置決め不良の原因は、走行装置及び横行装置の問題や、走行レール及び横行レールの問題、位置検出スイッチの不良等の多岐にわたり、その原因を素早く特定することは極めて困難である。
ここで、例えば図2に示すように、天井クレーン設備1は、原料コンテナを吊り上げ又は吊り下げする主巻装置2と、原料コンテナをX方向(図中のX方向)に運搬する走行装置3と、原料コンテナをY方向(図中のY方向)に運搬する横行装置4とを有する天井クレーン10を備えている。
天井クレーン設備1の走行装置3は、例えば図3に示すように、ガーダ31に走行車輪32が取り付けられており、走行駆動モータ33と連結された走行駆動軸34と、走行駆動モータ33と連結されていない走行従動軸35とを備えている。また、走行従動軸35には、アブソリュート式エンコーダ36が組み込まれている。また、天井クレーン設備1の横行装置4は、例えば図4に示すように、トロリ41に横行車輪42が取り付けられており、横行駆動モータ43と連結された横行駆動軸44と、横行駆動モータ43と連結されていない横行従動軸45とを備えている。また、横行従動軸45には、アブソリュート式エンコーダ46が組み込まれている。
このような天井クレーン設備1において、位置決め不良を検出するための方法としては、上述したように、位置検出スイッチを設置して天井クレーン設備1の自動運転制御を停止する方法が挙げられる。具体的には、例えば図5に示すように、天井クレーン設備1においては、走行レール5に沿って位置検出スイッチ51を複数配置し、また、横行レール6に沿って位置検出スイッチ61を複数配置する。このような位置検出スイッチ51及び位置検出スイッチ61は、例えば図6に示すように、クレーンシャフト110や電気炉106の周囲の原料ホッパー107の前後の位置に配置される。また、天井クレーン設備1の走行装置3及び横行装置4のアブソリュート式エンコーダ36,46のコントローラには、予めクレーンシャフト110や電気炉106の周囲の原料ホッパー107の位置を記憶させておく。
例えば図7に示すように、自動運転制御が行われている天井クレーン設備1において、原料コンテナ103を目標の原料ホッパー107Tに運搬しようとする場合、先ず、走行装置3及び横行装置4を移動させて、アブソリュート式エンコーダ36,46のコントローラに予め記憶させた目標の原料ホッパー107Tの位置の上部に原料コンテナ103を運搬する。そして、走行装置3及び横行装置4が停止したとき、目標の原料ホッパー107Tの位置の前後にある、走行レール5に沿った2つの位置検出スイッチ51A及び51Bと、横行レール6に沿った2つの位置検出スイッチ61A及び61Bとのそれぞれの中間部M1,M2に、原料コンテナ103が位置していることを自動的に確認して、次の自動運転工程に進める。
ところが、走行車輪及び横行車輪の摩耗、走行レール5及び横行レール6の摩耗や凹凸等の変形、走行装置3及び横行装置4のアブソリュート式エンコーダ36,46のゼロ点のズレ、走行レール5及び横行レール6沿いの位置検出スイッチ51,61の故障や配線不良等の、様々な要因で自動運転制御が正常に機能しない事態が発生することがある。
従来の方法では、予め設定した時間が経過しても自動運転制御が次の自動運転工程に進まない場合には、異常が発生したと判断して自動運転制御を停止し、工程渋滞として警報発報して作業者に知らせるようにし、その後、原因の調査や処置を行っている。
しかしながら、このような従来の方法では、工程渋滞警報が発報して自動運転制御を停止させた後に原因の調査を行うようにしていたため、適切な処置の実施までに多くの時間を要し、その間自動運転制御が行えなくなる。そのことにより、作業者が手動でクレーンを操作する必要が生じ、作業効率を著しく悪化させていた。
なお、このようなトラブルが発生した場合に、自動的に位置検出スイッチの異常であるか否かを診断するには、走行装置及び横行装置のアブソリュート式エンコーダに、走行レール及び横行レール沿いの位置検出スイッチの位置情報を予め記憶させておき、設定した範囲以上に離れても位置検出スイッチが動作しないときには、その位置検出スイッチの異常と判断して点検を促す警報を出力する。
また、走行装置及び横行装置と、走行レール及び横行レールの異常に起因する位置決め不良を予防するため、走行装置及び横行装置のアブソリュート式エンコーダに、走行レール及び横行レール沿いの位置検出スイッチの位置情報を予め記憶させておき、天井クレーンが自動運転制御で移動する過程で位置検出スイッチが動作する度に、走行装置及び横行装置のアブソリュート式エンコーダの位置情報と、予め記憶させた位置検出スイッチの位置情報との間に、設定した範囲以上の乖離がないか否かを判断する。そして、位置情報に設定値以上の乖離が見られたときには、走行レール及び横行レールの変形や走行車輪及び横行車輪の摩耗等による位置決め不良が発生する可能性が高まっているとして、点検を促す警報を出力する。
このようにガイドメッセージが出力された際に、当該箇所を点検することで、位置決め不良による天井クレーンの自動運転制御の停止を、予防又は低減することが可能となる。
しかしながら、走行車輪及び横行車輪の摩耗、走行レール5及び横行レール6の摩耗や凹凸等の変形、走行装置3及び横行装置4のアブソリュート式エンコーダ36,46のゼロ点のズレ、走行レール5及び横行レール6沿いの位置検出スイッチ51,61の故障や配線不良等の、様々な要因で自動運転制御が正常に機能しない事態が発生する中で、迅速に原因を究明して処置することはできない。
例えば、特許文献1には、同一走行レール上に複数台のクレーンを配置して各クレーンを自動走行させる自動走行クレーンの走行位置を、磁気ロッドを用いて検出する装置が開示されている。この装置では、高精度に位置を測定できる反面、多数の磁気ロッドを走行レール上に配置する必要があることに加え、さらに異常時のバックアップ(切替)用に磁気ロッドを二重に設置する必要がある等、システム構成が高価となる。また、異常を検出するロジックにおいては、磁気ロッドからのデータが上限又は下限を超えた場合又は偏差が設定値を超えた場合に異常と判断しているが、定位置を検出する位置検出スイッチや配線の不良だけでなく、走行レール及び横行レールの変形や走行車輪及び横行車輪の摩耗による位置決め不良の原因を特定して、早期点検によりトラブルを未然に防ぐことが必要となる実情においては、当該技術をそのまま適用することは困難である。
特開2009−166986号公報
本発明は、このような状況を解決するためになされたものであり、天井クレーンの自動運転制御における、走行装置及び横行装置や走行レール及び横行レールの問題、位置検出スイッチの不良等に起因する位置ずれの原因を簡便に特定することができる方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の第1の発明は、運搬物をX方向に移動させて運搬する走行装置と、該運搬物をY方向に移動させて運搬する横行装置と、を有する天井クレーンと、前記天井クレーンにおける前記走行装置が移動する走行レールと、前記天井クレーンにおける前記横行装置が移動する横行レールと、を備え、前記走行装置及び前記横行装置の駆動軸には、それぞれ走行位置及び横行位置を連続的に測定するためのエンコーダが設けられ、前記走行レール及び前記横行レールには、前記運搬物を運搬する運搬位置及びクレーンシャフトに対応する任意の箇所に、定位置を検出するための定位置検出装置が設けられ、さらに、前記走行レール及び前記横行レールには、前記エンコーダにて測定される位置情報と、前記定位置検出装置にて検出される定位置の情報とに乖離が生じたときに、走行位置及び横行位置の位置ずれが発生していることを検知可能な非接触式又は接触式のセンサーが設けられている、天井クレーン設備である。
(2)本発明の第2の発明は、第1の発明において、前記非接触式又は接触式のセンサーは、前記走行レール及び前記横行レールにそれぞれ複数設けられ、相互に位置情報を監視可能となっており、前記位置情報に乖離が発生した場合には、異常となった前記センサーを特定する、天井クレーン設備である。
本発明によれば、天井クレーンの自動運転制御における、走行装置及び横行装置や走行レール及び横行レールの問題、位置検出スイッチの不良等に起因する位置ずれの原因を簡便に特定することができる。
ロータリーキルンで得られた焼鉱が電気炉に装入されるまでの流れを説明するための図である。 天井クレーン設備における天井クレーンの構成を示す図である。 天井クレーン設備における走行装置の構成を示す図である。 天井クレーン設備における横行装置の構成を示す図である。 天井クレーン設備の構成を示すものであり、位置検出スイッチが設けられた走行レール及び横行レールの構成を示す図である。 天井クレーン設備を上部から視たときの構成図である。 天井クレーン設備を上部から視たときの構成図である。 天井クレーン設備を上部から視たときの構成図である。 天井クレーン設備を上部から視たときの構成図であり、位置ずれ発生の検知について説明するための図である。 天井クレーン設備を上部から視たときの構成図であり、位置ずれ発生の検知について説明するための図である。 天井クレーン設備を上部から視たときの構成図であり、位置ずれ発生の検知について説明するための図である。
以下、本発明の具体的な実施形態(以下、「本実施の形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。
本実施の形態に係る天井クレーン設備は、運搬物をX方向に移動させて運搬する走行装置と、運搬物をY方向に移動させて運搬する横行装置と、を有する天井クレーンと、天井クレーンにおける走行装置が移動する走行レールと、天井クレーンにおける横行装置が移動する横行レールと、を備えるものである。なお、X方向、Y方向とは、天井クレーンの移動方向を示し、平面視したときにX方向とY方向とは互いに直交する関係にある。
ここで、このような天井クレーン設備は、上述したように、例えばフェロニッケル製錬等の鉄鋼及び非鉄金属の乾式製錬のプロセス設備において用いられるものであって、ロータリーキルンから排出された焼鉱を電気炉内に装入するために、その焼鉱を電気炉の上部に設けられた所定の原料ホッパーに運搬するために用いられる設備である(例えば図1参照)。なお、以下では、この天井クレーン設備によって運搬する運搬物を「焼鉱」とし、その焼鉱を電気炉の原料ホッパーに運搬する場合を一例に挙げて具体的に説明する。
<天井クレーン設備の構成について>
図8は、本実施の形態に係る天井クレーン設備1Aの構成を示す模式図である。図8に示すように、天井クレーン設備1Aは、天井クレーン10と、天井クレーン10をX方向に移動させる走行レール5と、天井クレーン10をY方向に移動させる横行レール6とを備える。また、天井クレーン設備1Aにおいて、天井クレーン10は、運搬物である焼鉱を走行レール5に沿ってX方向に移動させて運搬する走行装置3と、焼鉱を横行レール6に沿ってY方向に移動させて運搬する横行装置4とを有する。
[天井クレーン]
(走行装置)
天井クレーン10において、走行装置3は、図3に示したように、ガーダ31に走行車輪32が取り付けられており、走行駆動モータ33と連結された走行駆動軸34と、走行駆動モータ33と連結されていない走行従動軸35とを備えている。また、その走行従動軸35には、アブソリュート式エンコーダ36が組み込まれている。この走行従動軸35に設けられたアブソリュート式エンコーダ36は、走行装置3がX方向に移動する位置を連続的に測定するためのものである。
(横行装置)
また、横行装置4は、図4に示したように、トロリ41に横行車輪42が取り付けられており、横行駆動モータ43と連結された横行駆動軸44と、横行駆動モータ43と連結されていない横行従動軸45とを備えている。また、その横行従動軸45には、アブソリュート式エンコーダ46が組み込まれている。この横行従動軸45に設けられたアブソリュート式エンコーダ46は、横行装置4がY方向に移動する位置を連続的に測定するためのものである。
なお、走行装置3、横行装置4の従動軸35,45に設けられるエンコーダ36,46としては、アブソリュート式のものを例示したが、これに限られるものではなく、例えばインクリメンタル式エンコーダであってもよい。
[走行レール、横行レール]
走行レール5は、走行装置3のX方向への移動をガイドするレールである。また、横行レール6は、横行装置4のY方向への移動をガイドするレールである。
走行レール5及び横行レール6には、それぞれ、焼鉱を運搬する運搬位置及びクレーンシャフトに対応する任意の箇所に、それらの定位置を検出するための定位置検出装置が複数設けられている。具体的には、図8に示すように、走行レール5においては、その走行レール5に沿って複数の定位置検出装置51が設けられている。そして、定位置検出装置51として、電気炉106の周囲に設けられた原料ホッパー107のうち、例えば特定の原料ホッパー107Aに対応する位置に、その原料ホッパー107Aの両端の縁に相当するライン上に定位置検出装置51A,51Bが設けられている。また、定位置検出装置51として、クレーンシャフト110に対応する位置に、そのクレーンシャフト110の両端の縁に相当するライン上に定位置検出装置51C,51Dが設けられている。
また、図8に示すように、横行レール6においては、そのレール6にそって複数の定位置検出装置61が設けられている。そして、定位置検出装置61として、電気炉106の周囲に設けられた原料ホッパー107のうち、例えば特定の原料ホッパー107Aに対応する位置に、その原料ホッパー107Aの両端の縁に相当するライン上に定位置検出装置61A,61Bが設けられている。また、定位置検出装置61として、クレーンシャフト110に対応する位置に、そのクレーンシャフト110の両端の縁に相当するライン上に定位置検出装置61C,61Dが設けられている。
定位置検出装置51,61は、上述したように焼鉱を運搬する運搬位置及びクレーンシャフトに対応する任意の箇所に設けられ、その定位置を検出するものであり、天井クレーン10が走行移動及び横行移動して通過した場合に動作するように配置されたセンサー等により構成することができる。例えば、拡散反射式や透過式等の光電センサー、非接触式センサー、接触式のセンサー等により構成することができる。
ここで、天井クレーン設備1Aでは、走行レール5及び横行レール6において、さらに非接触式又は接触式のセンサーが設けられていることを特徴としている。例えば図8に示すように、走行レール5においては、非接触式又は接触式のセンサー55が特定の箇所に複数設けられており、横行レール6においては、非接触式又は接触式のセンサー65が特定の箇所に複数設けられている。
非接触式又は接触式のセンサー55,65としては、特に限定されないが、非接触式センサーとしては、例えば、光学式やレーザー式等のセンサーが挙げられる。また、接触式センサーとしては、例えば、ローラーレバー式リミットスイッチ、フォークレバー式リミットスイッチ等のセンサーが挙げられる。
このような非接触式又は接触式のセンサー55,65は、走行装置3及び横行装置4の従動軸35,45にそれぞれ設けられたエンコーダ36,46にて測定される位置情報と、定位置検出装置51,61にて検出される定位置の情報とに乖離が生じたときに、走行位置及び横行位置の位置ずれが発生していることを検知可能に構成されている。
また、非接触式又は接触式のセンサー55,65は、走行レール5及び横行レール6に沿ってそれぞれ複数設けられており、これにより、相互に位置情報を監視可能となっており、位置情報に乖離が発生した場合には、異常となったセンサー55,65を特定することができる。
<位置ずれ発生の検知について>
具体的に、図8〜図11を参照しながら、走行レール5及び横行レール6において、それぞれ、接触式センサー55,65であるフォークレバー式リミットスイッチが設置された場合を一例として説明する。なお、以下では、「フォークレバー式リミットスイッチ55,65」と表記する。
フォークレバー式リミットスイッチ55,65は、天井クレーン10が自動運転制御で移動するにあたり、位置決め精度の向上を目的とした低速移動への切り替えのために、クレーンシャフト110や原料ホッパー107の手前側に配置される。
例えば、図8に示すように、走行レール5においては、クレーンシャフト110や目標とする運搬先である特定の原料ホッパー107Aに対して、天井クレーン10を低速移動に切り替えて充分に減速させるために要する距離D1,D2を離して、フォークレバー式リミットスイッチ55A,55Bがそれぞれ配置される。また、横行レール6においても、クレーンシャフト110や目標とする特定の原料ホッパー107Aに対して、天井クレーン10を低速移動に切り替えて充分に減速させるために要する距離D3,D4を離して、フォークレバー式リミットスイッチ65A,65Bがそれぞれ配置される。
一方、上述したように、走行レール5及び横行レール6においては、定位置を検出するための定位置検出装置51,61が複数設けられており、クレーンシャフト110や原料ホッパー107の前後の位置に配置されている。例えば図8に示す例では、走行レール5においては、運搬目標とする原料ホッパー107Bの上部のハッチに対して原料コンテナ底部の排出口を開放して焼鉱を装入したときに、その焼鉱がハッチからこぼれない範囲R1の両端位置に定位置検出装置51A,51Bが配置され、また、クレーンシャフト110内で昇降する原料コンテナがそのクレーンシャフト110に接触しない範囲R2の両端位置に定位置検出装置51C,51Dが配置されている。また、横行レール6においては、運搬目標とする原料ホッパー107Bの上部のハッチに対して原料コンテナ底部の排出口を開放して焼鉱を装入したときに、その焼鉱がハッチからこぼれない範囲R3の両端位置に定位置検出装置61A,61Bが配置され、また、クレーンシャフト110内で昇降する原料コンテナがそのクレーンシャフト110に接触しない範囲R4の両端位置に定位置検出装置61C,61Dが配置されている。なお、これらの定位置検出装置51,61は、上述したように、ローラーレバー式リミットスイッチ等により構成される。
(フォークレバー式リミットスイッチにおける異常の発生)
図9は、図8に示した天井クレーン設備1Aにおいて、フォークレバー式リミットスイッチ55の不良が発生した場合について説明するための図である。
すなわち、例えば、天井クレーン10が焼鉱の運搬目標とする原料ホッパー107Cに移動する過程においては、通行経路にあるフォークレバー式リミットスイッチ55Aを動作させていくが、各フォークレバー式リミットスイッチ55が前回動作したときの走行装置3におけるアブソリュート式エンコーダ36の値に、各フォークレバー式リミットスイッチ55で予め設定する範囲「L1」を加えた値を超えても、そのフォークレバー式リミットスイッチ55Aの状態が変化していない場合には、当該フォークレバー式リミットスイッチ55Aに異常が発生していると判断して、検知する。
(定位置検出装置における異常の発生)
図10は、図8に示した天井クレーン設備1Aにおいて、定位置検出装置(ローラーレバー式リミットスイッチ)51の不良が発生した場合について説明するための図である。
すなわち、例えば、天井クレーン10が焼鉱の運搬目標とする原料ホッパー107Cに移動する過程においては、通行経路にあるフォークレバー式リミットスイッチ55A及び定位置検出装置51Dを動作させていくが、各フォークレバー式リミットスイッチ55の状態に基づいて天井クレーン10が現在存在するエリア「Z1」を判定し、天井クレーン10が直前にいたエリア「Z2」にある定位置検出装置51Eの動作状況を確認することによって、正常に動作していない場合には、その定位置検出装置51Eに異常が発生していると判断して、検知する。
(エンコーダにおける異常の発生)
図11は、図8に示した天井クレーン設備1Aにおいて、走行装置3におけるアブソリュート式エンコーダ36の不良が発生した場合について説明するための図である。
すなわち、例えば、天井クレーン10が焼鉱の運搬目標とする原料ホッパー107Cに移動する過程においては、通行経路にある定位置検出装置51Dを動作させていくが、予め定位置を測定した定位置検出装置51が動作したときの走行装置3のアブソリュート式エンコーダ36の値に、各定位置検出装置51で予め設定した範囲「L2」を加えた値を超えた場合には、アブソリュート式エンコーダ36の位置情報に誤差が発生していると判断して、検知する。
このように、自動運転制御が行われている天井クレーン設備1Aにおいては、走行装置3及び横行装置4の駆動軸に、それぞれ走行位置及び横行位置を連続的に測定するためのエンコーダ36,46を設け、また、走行レール5及び横行レール6には、焼鉱を運搬する運搬位置及びクレーンシャフトに対応する任意の箇所に、定位置を検出するための定位置検出装置51,61を設ける。そして、さらに走行レール5及び横行レール6には、エンコーダ36,46にて測定される位置情報と、定位置検出装置51,61にて検出される定位置の情報とに乖離が生じたときに、走行位置及び横行位置を連続的に測定して位置ずれが発生していることを検知することが可能な非接触式又は接触式のセンサー(フォークレバー式リミットスイッチ)55,56を設ける。
このような構成とすることにより、自動的に、異常が発生しているセンサーを特定することができ、原因調査に必要な時間を短縮させることができる。これにより、天井クレーン10の自動運転制御を長期間に亘って停止させることなく、設備の稼働率を向上させることができる。
なお、上述したように、フォークレバー式リミットスイッチ55,65、定位置検出装置51,61、エンコーダ36,36において異常を検知した場合には、CRTや液晶等のディスプレイに、異常が発生したことを知らせる表示を行うことが好ましい。また、例えばブザー等を鳴動して周囲に警告することが好ましく、また、回転表示灯といった視覚表示装置により視覚的に警告するようにしてもよい。
1,1A 天井クレーン設備
2 主巻装置
3 走行装置
4 横行装置
5 走行レール
6 横行レール
10 天井クレーン
36,46 (アブソリュート式)エンコーダ
51,51A〜E,61,61A〜61D 定位置検出装置(位置検出スイッチ)
55,65 非接触式又は接触式のセンサー(フォークレバー式リミットスイッチ)
101 ロータリーキルン
102 サージホッパー
103 原料コンテナ
104 搬送台車
105 天井クレーン設備
106 電気炉
107,107A〜C,107T 原料ホッパー
108 原料投入用投原管
110 クレーンシャフト

Claims (2)

  1. 運搬物をX方向に移動させて運搬する走行装置と、該運搬物をY方向に移動させて運搬する横行装置と、を有する天井クレーンと、
    前記天井クレーンにおける前記走行装置が移動する走行レールと、
    前記天井クレーンにおける前記横行装置が移動する横行レールと、を備え、
    前記走行装置及び前記横行装置の駆動軸には、それぞれ走行位置及び横行位置を連続的に測定するためのエンコーダが設けられ、
    前記走行レール及び前記横行レールには、前記運搬物を運搬する運搬位置及びクレーンシャフトに対応する任意の箇所に、定位置を検出するための定位置検出装置が設けられ、
    さらに、前記走行レール及び前記横行レールには、前記エンコーダにて測定される位置情報と、前記定位置検出装置にて検出される定位置の情報とに乖離が生じたときに、走行位置及び横行位置の位置ずれが発生していることを検知可能な非接触式又は接触式のセンサーが設けられている
    天井クレーン設備。
  2. 前記非接触式又は接触式のセンサーは、前記走行レール及び前記横行レールにそれぞれ複数設けられ、相互に位置情報を監視可能となっており、
    前記位置情報に乖離が発生した場合には、異常となった前記センサーを特定する
    請求項1に記載の天井クレーン設備。
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