JP2018047562A - インクジェット装置、染色システムおよび補正機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】より高精度にノズル列の回転ずれを検出することが可能なインクジェット装置およびそれを用いた染色システム、ならびに、これらインクジェット装置および染色システムに用いて好適な補正機構を提供する。【解決手段】インクジェット装置2は、搬送部20と、スキャナ15と、制御部300と、を備える。制御部300は、記搬送部20により紙を移動させた状態で、ノズル列の長手方向に離れた位置においてノズルからインクを吐出させる。制御部300は、各位置から吐出されたインクに基づく印写ドットをそれぞれスキャナ15が読み取ったタイミングにおける紙の搬送距離に基づいて、紙に平行な方向におけるノズル列の回転ずれを検出する。検出した回転ずれに基づいて、2つのカム部材を回転させることにより、ノズル列の回転ずれを円滑かつ微細に補正することができる。【選択図】図9
Description
本発明は、被印刷面にインクを吐出して被印刷面に印写を行うインクジェット装置およびそれを用いた染色システム、ならびに、これらインクジェット装置および染色システムに用いて好適な補正機構に関する。
現在、紙面にインクを吐出して印字や描画を行うインクジェット装置が普及している。また、布等の他の被印刷面に描画を行う大型のインクジェット装置も開発されている。この種のインクジェット装置では、複数のヘッドユニットを搭載することにより、広い面積に高解像度で印写が行われる。
この場合、インクジェット装置は、たとえば、複数のノズル列が被印刷面の搬送方向に並ぶように、各ヘッドユニットにノズルが配置される。この構成では、1つのノズル列に配置されたノズルの間隔を他のノズル列のノズルが補完するように、各ノズル列が長手方向に相互に位置ずれして配置される。これにより、各ノズル列か吐出されたインクによって、より高解像の印写ドットが得られる。
しかし、この場合、正規の位置から被印写面に平行な方向にノズル列に回転ずれが生じていると、印写ドットの間隔が一定にならず、印写画像に色ずれが発生してします。
以下の特許文献1には、ノズル列の回転ずれを検出して補正する方法が記載されている。この方法では、ノズル列間の間隔をe、1つの印写ドットとこの印写ドットの両側にそれぞれ隣り合う印写ドットとの間隔をc、dとした場合に、正規の位置に対するノズル列の回転角θが、θ=tan−1((d−c)/(2×e))の算出式で求められ、回転ずれが補正される。
上記特許文献1の方法では、間隔cと間隔dとの間の僅かな差分に基づいて回転角θが求められるため、高い精度で回転角θを求めることが困難である。特に、印写ドットの高解像度化がさらに進むと、間隔cと間隔dが短くなり、これら間隔の差分が顕著に小さくなるため、回転角θを高精度に求めることが一層困難になる。
かかる課題に鑑み、本発明は、より高精度にノズル列の回転ずれを検出することが可能なインクジェット装置およびそれを用いた染色システム、ならびに、これらインクジェット装置および染色システムに用いて好適な補正機構を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ノズルから被印刷面にインクを吐出して印写を行うインクジェット装置に関する。本態様に係るインクジェット装置は、前記ノズルが前記被印刷面の幅方向に並ぶように配置されたノズル列と、前記ノズル列を横切る方向に前記被印刷面を移動させる搬送部と、前記搬送部により移動された前記被印刷面から前記インクの印写ドットを読み取るスキャナと、制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記搬送部により前記被印刷面を移動させた状態で、前記ノズル列の長手方向に離れた位置において前記ノズルからインクを吐出させ、前記各位置から吐出されたインクに基づく印写ドットをそれぞれ前記スキャナが読み取ったタイミングにおける前記被印刷面の搬送距離に基づいて、前記被印刷面に平行な方向における前記ノズル列の回転ずれを検出する。
第1の態様に係るインクジェット装置によれば、ノズル列の長手方向に離れた位置においてノズルからインクを吐出させるため、ノズル列の回転が、各位置のノズルに基づく印写ドットの、搬送方向の位置ずれに反映される。よって、各位置から吐出されたインクに基づく印写ドットをそれぞれスキャナが読み取ったタイミングにおける被印刷面の搬送距離の差分に基づいて、ノズル列の回転量を検出できる。ここで、搬送距離の差分は、インクの吐出位置がノズル列の長手方向に離れているため、比較的大きな値となる。特に、インクの吐出位置をノズル列の長手方向の両端に設定することにより、搬送距離の差分を大きくすることができる。このように大きな差分が得られるため、ノズル列の回転ずれを高精度に検出することができる。
なお、上記において「被印刷面を移動させる」とは、被印刷面をノズル列に対し相対的に移動させることを意味するものであり、被印刷面を移送する形態の他、ノズル列を移動させる形態も含むものである。
本発明の第2の態様は、被印刷面に平行な方向におけるノズル列の回転ずれを補正するための補正機構に関する。本態様に係る補正機構は、前記ノズル列を備えたヘッドユニットを支持する矩形の支持基板と、前記支持基板が所定の隙間をもって嵌め込まれて載置される凹部と、前記支持基板を前記凹部一辺の内壁に弾性的に押し付ける第1の弾性部材と、前記支持基板を前記一辺に隣り合う前記凹部他辺に押し付ける第2の弾性部材と、前記凹部一辺から前記凹部内方に突出し回転に応じて前記支持基板の押込み量が変化する第1のカム部材と、前記凹部一辺の前記第1のカム部材と異なる位置から前記凹部内方に突出し回転に応じて前記支持基板の押込み量が変化する第2のカム部材と、を備える。
第2の態様に係る補正機構によれば、2つのカム部材を回転させることにより、支持基板を微細に回転させることができる。よって、ノズル列の回転ずれを円滑かつ微細に補正することができる。
本発明の第3の態様は、染色システムに関する。本態様に係る染色システムは、第1の態様に係るインクジェット装置と、片面が前記被印刷面となる布地を前記搬送部に供給する布供給部と、前記インクジェット装置により染色された布地を乾燥させる乾燥部と、を備える。
本態様に係る染色システムによれば、第1の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明に係るインクジェット装置および染色システムによれば、より高精度にノズル列の回転ずれを検出することが可能なインクジェット装置およびそれを用いた染色システムを提供することができ、また、これらに用いて好適な補正機構を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。便宜上、各図には互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。XY平面は水平面に平行であり、Z軸方向は鉛直方向に平行である。X軸正方向が布地の搬送方向であり、Y軸方向は布地(被印刷面)の幅方向である。
図1(a)は、染色システム1の外観構成を模式的に示す平面図、図1(b)は、染色システム1の外観構成を模式的に示す側面図である。
染色システム1は、インクジェット装置2と、布供給部30と、乾燥部40とを備えている。インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15と、搬送部20とを備えている。
第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、布地50の搬送方向(X軸正方向)に所定の間隔で配置されている。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、互いに異なる色のインクを、布地50に向けて吐出する。たとえば、第1のインクジェットヘッド11、第2のインクジェットヘッド12、第3のインクジェットヘッド13および第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを吐出する。
スキャナ15は、第4のインクジェットヘッド14から所定の間隔をおいて、第4のインクジェットヘッド14の下流側(X軸正側)に配置されている。スキャナ15は、光で布地50を幅方向(Y軸方向)にスキャンして、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14により布地50の上面に印刷された画像を読み取る光学式のスキャナである。スキャナ15は、単一のユニットで構成されてもよく、布地50の幅方向(Y軸方向)に並ぶ複数の走査ユニットを組み合わせて構成されてもよい。
搬送部20は、搬送ベルト21と、ローラ22、23とを備えている。布地50は搬送ベルト21の上面に貼り付いた状態で、搬送ベルト21によってX軸正方向に送られる。搬送部20の構成については、追って、図2を参照して説明する。
布供給部30は、支軸31aを備える設置ユニット31と、フレームに支持されたローラ32〜34とを備えている。一方向に巻き取られた布地50が、回転可能に設置ユニット31の支軸31aにセットされる。設置ユニット31にセットされた布地50の端部が引き出されて、ローラ32、33の上面に掛けられる。布地50の端部がローラ34の下面に掛けられて、搬送ベルト21へと導かれる。布地50の端部は、搬送ベルト21の上面に貼り付けられる。搬送ベルト21の移動に伴い、設置ユニット31から布地50が引き出されて、布地50がX軸正方向に移動する。
乾燥部40は、乾燥機41と、ローラ42、43とを備える。乾燥機41は、ローラ42を介して導入された布地50のインクを乾燥させる。ローラ42は、搬送ベルト21の上面から布地50を剥離させて乾燥機41へと導入させるためのものである。ローラ43は、乾燥機41から搬出された布地50を後方へと案内するためのものである。
図2は、インクジェット装置2の構成を模式的に示す斜視図である。
インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14、スキャナ15、搬送ベルト21およびローラ22、23の他に、支柱61、62と、支持部63〜67と、を備える。インクジェット装置2は、布地50にインクを吐出して布地50を染色する。なお、図2では、便宜上、支持部66と第4のインクジェットヘッド14の外形が破線で示されており、第4のインクジェットヘッド14の内部が透視され、第4のインクジェットヘッド14の内部のヘッドブロック100が図示されている。
支柱61、62は、X軸方向に延びた枠部材であり、Y軸方向に互いに離れている。支柱61と支柱62の間には、X軸負側の位置にローラ22が設けられ、X軸正側の位置にローラ23が設けられている。ローラ22、23は、それぞれ、Y軸方向に延びた支軸22a、23aを備えている。支軸22a、23aは、回転可能となるよう支柱61、62に支持されている。また、支軸22a、23aは、図示しないモータによりY軸正方向に見て反時計回りに回転される。
搬送ベルト21は、Y軸方向に所定の幅を有し、ローラ22、23に掛け渡されている。搬送ベルト21の表面には、布地50が滑らないように、粘着剤樹脂が塗布されている。印写が終わると、粘着剤樹脂がベルトから剥離される。支軸22a、23aがモータにより回転されると、ローラ22、23が回転し、搬送ベルト21に設置された布地50がX軸正方向に搬送される。
支持部63〜67は、Y軸方向に延びた枠部材であり、支柱61と支柱62に掛け渡されている。第1のインクジェットヘッド11は、支持部63に設置されており、第2のインクジェットヘッド12は、支持部64に設置されており、第3のインクジェットヘッド13は、支持部65に設置されており、第4のインクジェットヘッド14は、支持部66に設置されている。また、スキャナ15が、支持部67に設置されている。
第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15は、搬送ベルト21によって搬送される布地50に対して対向するように設置されている。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、6つのヘッドブロック100を備える。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14の内部の構成は、互いに同じである。
図3(a)は、ヘッドブロック100の構成を模式的に示す斜視図である。
図3(a)に示すように、ヘッドブロック100は、フレーム101と、6つのヘッドモジュール110と、を備える。ヘッドモジュール110は、フレーム101に形成された矩形の凹部(図示せず)に嵌まるようにフレーム101に設置されている。フレーム101の凹部には、ヘッドブロック100からZ軸正方向にインクを吐出可能とするための開口が形成されている。ヘッドモジュール110は、X軸方向に並んだ4つのヘッドユニット111からなる。
図3(b)は、ヘッドユニット111の下面の構成を模式的に示す平面図である。
図3(b)に示すように、ヘッドユニット111の下面には、インクを吐出するための多数のノズル111aがY軸方向に並ぶように配置されている。ヘッドユニット111の下面には、ノズル111aの列(ノズル列)が4つ配置されている。各ノズル列には、多数のノズル111aが一定間隔で設けられている。各ノズル列のノズル111aの位置は、Y軸方向に互いにずれている。
すなわち、ノズル列Laのノズル111aに対して、ノズル列Lbのノズル111aはY軸正方向に1/2ピッチずれている。また、ノズル列Laのノズル111aに対して、ノズル列Lcのノズル111aはY軸正方向に1/4ピッチずれており、ノズル列Laのノズル111aに対して、ノズル列Ldのノズル111aはY軸正方向に3/4ピッチずれている。後述するインク供給部400(図4参照)から供給されたインクは、ノズル111aから下方向(Z軸正方向)に吐出され、搬送ベルト21上の布地50に印写される。
なお、各ノズル111aの奥方(Z軸負側)には、インクを貯留する圧力室と圧力室内の圧力を変化させる圧力駆動部(圧電体素子)が配置されている。また、ノズル列Lbとノズル列Lcの間の領域の奥方には、インクの流路が配置されている。
図3(c)は、ヘッドブロック100をZ軸負方向から見た場合のヘッドモジュール110の配置構成を模式的に示す図である。
図3(c)に示すように、6つのヘッドモジュール110は、X軸正側のヘッドモジュール110のY軸方向の端部が、X軸負側のヘッドモジュール110のY軸方向の端部と、範囲W1において重なるように配置されている。
図4は、ヘッドブロック100の構成を示す分解斜視図である。
ヘッドブロック100は、フレーム101、ヘッドモジュール110およびヘッドユニット111の他、支持基板120、第1のカム部材141、第2のカム部材142、第1の弾性部材143および第2の弾性部材144を備えている。
フレーム101には、ヘッドモジュール110を設置するための6つの設置部130が形成されている。6つの設置部130は、同様の構成である。設置部130は、開口131と、凹部132と、凹部132のX軸正側の壁面に設けられた一対の切欠き133と、凹部132のY軸負側の壁面に設けられた一対の切欠き134と、凹部132のX軸負側の壁面に繋がる円形の凹部135、136と、を備える。
凹部132は、平面視において、支持基板120よりもやや大きい略正方形の輪郭を有する。凹部132の深さは、支持基板120の厚みよりもやや大きい。開口131は、平面視において略正方形の輪郭を有し、凹部132の中央に配置されている。開口131は、フレーム101をZ軸方向に貫通している。
切欠き133、134は、矩形形状である。切欠き133には、第1の弾性部材143が嵌め込まれ、切欠き134には、第2の弾性部材144が嵌め込まれる。凹部135、136は、第1のカム部材141および第2のカム部材142のカム部141a、142aよりもやや大きい輪郭となっている。凹部135、136には、それぞれ、第1のカム部材141の支軸141bと第2のカム部材142の支軸142bが嵌まり込む穴135a、136aが形成されている。
支持基板120は、平面視において略正方形の輪郭を有する。支持基板120のY軸正側の壁面のX軸負側の位置に、外方(Y軸正方向)に矩形状に吐出する1つの突部121が一体形成されている。また、支持基板120のX軸負側の壁面のY軸正側およびY軸負側の位置に、それぞれ、外方(X軸負方向)に矩形状に吐出する突部122、123が一体形成されている。
支持基板120の中央に略正方形の開口(図示せず)が設けられ、この開口に4つのヘッドユニット111の下部が嵌め込まれている。4つのヘッドユニット111の下端は、支持基板120の下面からZ軸正側に突出している。支持基板120がフレーム101の凹部132に嵌め込まれて載置されると、支持基板120の下面から突出した4つのヘッドユニット111の下端が開口131に嵌まり込む。
4つのヘッドユニット111は、下側(X軸正側)からカメラで撮影しながら、それぞれのノズル列La〜Ldが互いに平行となり、且つ、ノズル111aが図7に示す配置となるように位置調整されて、支持基板120に固着される。ノズル列La〜Ldおよびノズル111aの配置については、追って図7を参照して説明する。4つのヘッドユニット111は、図示しないネジにより、支持基板120に固着される。
第1のカム部材141は、円柱形のカム部141aと支軸141bとを備える。支軸141bはカム部141aの中心から偏心した位置に設けられている。これにより、第1のカム部材141は、偏心カムを構成している。第2のカム部材142は、第1のカム部材141と同様の構成である。第2のカム部材142も、カム部142aと支軸142bを備えている。
第1の弾性部材143および第2の弾性部材144は、金属等からなる薄板の部材を、2面が向き合うように折り曲げたものである。図4には、便宜上、切欠き133、134に嵌め込まれた状態の第1の弾性部材143および第2の弾性部材144が図示されているが、実際は、第1の弾性部材143および第2の弾性部材144の互いに向き合う2面は図4の状態よりも開いている。
組み立て時には、支持基板120が凹部132に嵌め込まれて載置される。この状態で、2つの切欠き133にそれぞれ第1の弾性部材143が嵌め込まれ、また、2つの切欠き134にそれぞれ第2の弾性部材144が嵌め込まれる。さらに、支軸141b、142bがそれぞれ穴135a、136aに挿入されて、第1のカム部材141と第2のカム部材142が、それぞれ、凹部135、136に装着される。
図5は、組立後のヘッドブロック100の構成を示す斜視図である。図5には、1つの設置部130に対してヘッドモジュール110が設置された状態が示されているが、他の設置部130に対しても、上記と同様にして、ヘッドモジュール110が設置される。
図6(a)、(b)は、ヘッドブロック100の補正機構による回転調整を示す平面図である。
なお、図4に示す支持基板120、凹部132、第1のカム部材141、第2のカム部材142、第1の弾性部材143および第2の弾性部材144が、ノズル列La〜Ldの回転ずれを補正する補正機構を構成する。
図6(a)には、補正機構による補正がなされていない状態が示されている。この状態では、支持基板120が、第1の弾性部材143および第2の弾性部材144によって、X軸負方向およびY軸正方向に付勢されている。この付勢によって、突部121が凹部132のY軸正側の壁面に押し当てられ、また、突部122、123が凹部132のX軸負側の壁面に押し当てられている。これにより、支持基板120が凹部132に対して位置決めされている。
また、図6(a)に示す状態において、第1のカム部材141および第2のカム部材142の上面に設けられたスリット状の溝141c、142cが、それぞれ、X軸に平行な方向を向いている。また、第1のカム部材141および第2のカム部材142のカム部141a、142aは、それぞれ、X軸正側の側面が、支持基板120のX軸負側の壁面に、略押圧力を受けることなく接している状態にある。
図6(a)の状態から第1のカム部材141および第2のカム部材142を時計方向または反時計方向に回転させると、カム部141a、142aと支軸141b、142bとの偏心により、カム部141a、142aのX軸正側に位置する側面が、それぞれ、X軸正側に突出する。このときの側面の突出量は、第1のカム部材141および第2のカム部材142を180°回転させるまでの間は次第に増加し、第1のカム部材141および第2のカム部材142の回転が180°を超えると、次第に減少する。
したがって、第1のカム部材141および第2のカム部材142を180°回転させるまでの間において、支持基板120は、カム部141a、142aと当接する箇所が、X軸正方向に押し込まれる。このように支持基板120が押し込まれることにより、支持基板120がX−Y平面に平行な方向に回転する。これにより、ヘッドモジュール110を構成する各ヘッドユニット111のノズル列La〜Ldの角度が補正される。
たとえば、図6(b)に示すように、第1のカム部材141を回転させると、支持基板120のカム部141aと当接する箇所がX軸正方向に押し込まれる。これにより、支持基板120は、X−Y平面に平行に反時計方向に回転する。このとき、突部121のX軸負側の角は、凹部132のY軸正側の壁面に摺接しながら、X軸正側の角がこの壁面から僅かに離間する。また、突部122は凹部132のX軸負側の壁面から完全に離れ、突部123は、Y軸負側の角が凹部132のX軸負側の壁面に摺接しながら、Y軸正側の角がこの壁面から僅かに離間する。
なお、凹部132の壁面に対する突部121〜123の摺接が滑らかに行われるように、突部121〜123の頂部両側の角部が丸く面取りされることが好ましい。
同様に、図6(a)の状態から第2のカム部材142を回転させると、支持基板120は、X−Y平面に平行に時計方向に回転する。このように、第1のカム部材141と第2のカム部材142の何れか一方を回転させることにより、支持基板120とともに4つのヘッドユニット111をX−Y平面に平行に反時計方向または時計方向に回転させることができる。これにより、4つのヘッドユニット111のノズル列La〜Ldの回転ずれを同時に補正できる。
なお、第1のカム部材141および第2のカム部材142の回転は、スリット状の溝141c、142cにジグを差し込むことにより行われる。このとき、ユーザは、溝141c、142cの傾きによって、ノズル列La〜Ldの回転ずれの補正量を大まかに把握できる。
ノズル列La〜Ldの回転ずれの補正が完了すると、孔124にネジが留められて、支持基板120がフレーム101に固着される。孔124の径はネジの軸部の径よりもやや大きくなっている。
図7は、ヘッドモジュール110内に設置された4つのヘッドユニット111のノズルの配置と、当該ヘッドモジュール110で実現される印写ドット200の解像度を模式的に示す図である。
図7に示すように、4つのヘッドユニット111は、ノズル111aの位置が互いにY軸方向にシフトするように配置されている。すなわち、最上段のヘッドユニット111におけるノズル列Laのノズル111aとノズル列Lcのノズル111aとの間のY軸方向のピッチの間に、残り3つのヘッドユニット111のノズル列Laのノズル111aがY軸方向に等間隔で配置されるように、4つのヘッドユニット111が配置されている。
このように、1つのヘッドモジュール110に4つのヘッドユニット111を配置することで、各ヘッドユニット111のノズル列La〜Ldの吐出タイミングを制御することにより、図7の最上段に示すように、インクの印写ドット200をY軸方向に高解像度で並べることができる。
このように配置されたヘッドモジュール110を、図3(a)、(c)および図4、図5に示すように配置してヘッドブロック100が形成され、さらに、このヘッドブロック100が図2および図8に示すように配置される。これにより、各ヘッドユニット111のノズル列La〜Ldの吐出タイミングを制御することによって、図7の最上段に示した印写ドット200群を、さらにY軸方向に延ばすことができる。
図8において、第1〜第4のインクジェットヘッド11〜14にそれぞれ配置された6つのヘッドブロック100は、印写ドット200が図7の最上段と同様のピッチで連続するように、X軸正側のヘッドブロック100のY軸方向の端部と、X軸負側のヘッドブロック100のY軸方向の端部とが重なるように配置されている。
本実施形態では、たとえば、図7の最上段に示した印写ドット200のピッチが、17.6μmとなるよう、ノズル列La〜Ldにおけるノズル111aのピッチが設定される。これにより。1440dpiの解像度の印写ドット200が得られる。
図2に戻り、インクジェット装置2によって布地50を染色する場合、図1(a)、(b)を参照して説明したようにして、布地50が搬送ベルト21上に設置され、ローラ22、23が回転される。これにより搬送ベルト21上の布地50が、各インクジェットヘッドの吐出領域を通過するようにX軸正方向に搬送される。このとき、布地50に対して、第1のインクジェットヘッド11、第2のインクジェットヘッド12、第3のインクジェットヘッド13および第4のインクジェットヘッド14のノズル111aから、適宜、各色のインクが吐出される。
図9は、インクジェット装置2の構成を示すブロック図である。
インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15と、搬送部20の他、制御部300と、インク供給部400と、インタフェース500と、印刷データ生成部600と、を備える。
搬送部20は、ローラ22、23と、ローラ22、23を回転させるためのモータと、搬送ベルト21の他に、モータの軸に直結され、その回転を検出するためのエンコーダ201を含んでいる。ローラ22には、図示しないギヤ列である減速機を介してモータが接続されている。エンコーダ201は、モータが一定角度回転するごとにパルスを1つ出力する。たとえば、エンコーダ201は、モータ1回転当たり1048576個のパルスを出力する。ここで、総減速比を29/720、駆動ロール径φを350mm、ベルト厚みtを2.3mmとすると、搬送距離の検出分解能は、(29/720)×354.6mm×π/1048676=0.0428μm/パルスと非常に細かいものとなる。実際に搬送距離を検出する場合には、分周回路を用いて、0.5μm/パルス程度に設定する。
エンコーダ201からの出力は、布地50を一定速度で搬送するための制御に用いられる。また、エンコーダ201からの出力は、後述のように、ノズル列La〜Ldから吐出されたインクの印写ドット200の回転ずれを検出する際に、印写ドット200がスキャナ15の検出領域に到達したときの搬送距離をカウントするために用いられる。したがって、エンコーダ201の分解能は、印写ドット200の回転ずれを高精度に検出可能となるように設定される。
制御部300は、信号処理回路とメモリとを備え、メモリに保持されたプログラムに従って、インクジェット装置2の各部を制御する。制御部300は、印刷データ生成部600から入力された印刷データに基づいて、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14と、インク供給部400と、搬送部20と、を制御し、元画像に基づく画像を布地50に印写する。また、制御部300は、ノズル列La〜Ldから吐出されたインクの印写ドット200の回転ずれを検出する処理を実行する。この検出処理は、ユーザの指示のもと、布地50に対する印写動作の開始前に行われる。
インク供給部400は、4つのインクジェットヘッドにそれぞれ対応する色のインクを供給するための構成を備える。インタフェース500は、布地50に印写すべき元画像データの入力を受け付け、入力された元画像データを印刷データ生成部600に出力する。印刷データ生成部600は、インタフェース500から入力された元画像データから、シアン、マゼンタ、イエローの布地50上の分布およびインク量を示す印刷データを生成して、制御部300に出力する。
本実施の形態において、スキャナ15として、たとえば、解像度が360dpi程度の低解像度のスキャナが用いられる。スキャナ15の解像度はこれに限られるものではなく、解像度が600dpi程度のスキャナが用いられてもよい。
図10は、実施の形態に係るノズル列La〜Ldの回転ずれを検出する場合のインクの吐出制御を模式的に示す図である。
上記のように、印写ドット200の回転ずれの検出工程は、布地50に対する印写動作の開始に先立って行われる。検出工程で検出された回転ずれに基づいて、上記補正機構によりノズル列La〜Ldの回転位置が補正される。なお、検出工程は、布地50ではなく、紙を用いて行われる。検出工程では、紙が搬送ベルト21に設置される。
ヘッドユニット111に対する回転ずれの検出は、ヘッドユニット111内のノズル列La〜Ldから吐出されたインクの印写ドット200が、Y軸方向に並ぶように(図7の最上段参照)、ノズル列La〜Ldの吐出タイミングが制御される。このとき、ノズル列La、Lbからインクが吐出され、ノズル列Lc、Ldからはインクが吐出されないように、吐出制御が行われる。
また、ノズル列La、Lbでは、インクを吐出するノズル111aの範囲が、ノズル列La、Lbの長手方向(Y軸方向)に互いに離れるように設定される。たとえば、図7の例では、ノズル列La、LbのY軸正側の端から所定の範囲と、Y軸負側の端から所定の範囲が、インクの吐出範囲に設定される。インクの吐出範囲は、たとえば、1つのノズル列の全長の1/10程度に設定される。
このように吐出対象のノズル111aを設定した場合、ノズル列La〜LdがY軸方向に平行となるように回転ずれなく配置されていれば、ノズル列La〜Ldに対する吐出タイミングを上記のように制御することにより、ノズル列La、Lbの各吐出範囲のノズル111aから吐出されたインクの印写ドット200は、Y軸方向に直線状に並ぶ。これに対し、ノズル列La、Lbに、Y軸方が向に平行な方向からX―Y平面に平行な方向に回転ずれ生じている場合、図10の上段に示すように、各吐出範囲から吐出されたインクの印写ドット200に、X軸方向の位置ずれが生じる。このときの位置ずれ量は、ノズル列La、Lbの回転ずれが大きくなるに伴って大きくなる。
したがって、Y軸正側の端部に設定された吐出範囲に基づく印写ドット200と、Y軸負側の端部に設定された吐出範囲に基づく印写ドット200との位置ずれを検出することにより、ノズル列La、Lbの回転ずれを検出することができる。
なお、ここでは、ノズル列La〜Ldのうち、ノズル列La、Lbのみからインクを吐出する制御がなされたが、インクを吐出するノズル列の設定はこれに限られるものではなく、ノズル列La〜Ldのうち少なくとも1つがインクの吐出対象に設定されればよい。
ただし、ノズル列La〜Ldのうちの1つのみがインクの吐出対象に設定されると、後述のインク濃度の検出(図11参照)において、濃度波形の立ち上がりが小さくなり、濃度波形に基づく印写ドット200の位置検出を適正に行いにくくなる。逆に、ノズル列La〜Ldの全てをインクの吐出対象に設定すると、図7に示すように、ノズル列Lbとノズル列Lc、Ldとの間に比較的大きな間隔が存在するため、各ノズル列に対するタイミング制御のずれにより、ノズル列Lbから吐出されたインクの印写ドット200と、ノズル列Lc、Ldから吐出されたインクの印写ドット200とがY軸方向に一列に並ばずに、両印写ドット200との間にX軸方向の位置ずれか起こり得る。
これに対し、ノズル列La、Lbは、X軸方向の間隔が小さいため、通常、ノズル列La、Lbから吐出されたインクの印写ドット200がX軸方向に大きくずれることはなく、これら印写ドット200は、略Y軸方向に一列に並ぶ。このことから、本実施形態では、ノズル列La、Lbがインクの吐出対象に設定されている。これにより、後述のインク濃度の検出(図11参照)において、濃度波形の立ち上がりが大きくなり、濃度波形に基づく印写ドット200の位置検出をより適正に行い得る。
また、本実施の形態では、図4〜図6(b)に示すように、ヘッドモジュール110を構成する4つのヘッドユニット111に対して一体的に角度調整がなされるため、ノズル列La〜Ldの角度ずれは、これら4つのヘッドユニット111の何れか1つに対してのみ行えばよい。
Y軸正負両端に設定された吐出範囲に基づく印写ドット200の位置ずれ量は、スキャナ15の検出信号を用いて検出される。図10において、151は、スキャナ15の検出領域を示している。紙が搬送されることにより、各吐出範囲に基づく印写ドット200が検出領域151に到達し、スキャナ15によって印写ドット200が読み取られる。
図11は、ノズル列La〜Ldの回転ずれを検出する検出方法を模式的に示す図である。
検出領域151のY軸負側の端部の範囲は、ノズル列La、LbのY軸負側の吐出範囲に基づく印写ドット200の検出範囲151aに設定され、検出領域151のY軸正側の範囲は、ノズル列La、LbのY軸正側の吐出範囲に基づく印写ドット200の検出範囲151bに設定される。制御部300は、検出範囲151aにおいてスキャナ15により取得された検出信号に基づいて、当該検出範囲151aにおける印写濃度を取得する。また、制御部300は、検出範囲151bにおいてスキャナ15により取得された検出信号に基づいて、当該検出範囲151bにおける印写濃度を取得する。
検出範囲151a、151bの印写濃度は、紙の搬送距離に応じて、それぞれ、図8の左側のグラフおよび右側のグラフのように変化する。ここで、紙の搬送距離は、紙の搬送開始時以降にエンコーダ201から出力されたパルスのカウント数(エンコーダパルス数)として取得される。エンコーダパルス数は、制御部300が、内部カウンタによって計数する。
紙の搬送が進み、Y軸負側の印写ドット200がスキャナ15の検出領域151に到達すると、検出範囲151aの印写濃度が立ち上がる。やがて、Y軸負側の印写ドット200が検出領域151に全て含まれると、検出範囲151aの印写濃度が最大となり、その後、印写ドット200が検出領域151から抜け始めると、検出範囲151aの印写濃度が立ち下がる。Y軸負側の印写ドット200が検出領域151から全て抜けると、検出範囲151aの印写濃度はゼロとなる。
同様に、紙の搬送が進み、Y軸正側の印写ドット200がスキャナ15の検出領域151に到達すると、検出範囲151bの印写濃度が立ち上がる。やがて、Y軸正側の印写ドット200が検出領域151に全て含まれると、検出範囲151bの印写濃度が最大となり、その後、印写ドット200が検出領域151から抜け始めると、検出範囲151bの印写濃度が立ち下がる。Y軸正側の印写ドット200が検出領域151から全て抜けると、検出範囲151bの印写濃度はゼロとなる。
図10および図11のように、Y軸負側の印写ドット200とY軸正側の印写ドット200との間に、紙の搬送方向(X軸方向)の位置ずれが生じている場合、検出範囲151aの印写濃度の波形(図11の左側のグラフ)が最大となるときのエンコーダパルス数P1と、検出範囲151bの印写濃度の波形(図11の右側のグラフ)が最大となるときのエンコーダパルス数P2との間に差が生じる。この差は、Y軸正負の各印写ドット200間の位置ずれ量D1に対応する。
ここで、ノズル列La、LbのY軸正側とY軸負側に設定された2つの吐出範囲間の距離をLとすると、X−Y平面に平行な方向におけるノズル列La、Lbの回転ずれ量(回転角)θは、以下の式で求められる。
θ=tan-1(D1/L)=tan-1((P1−P2)×パルス分解能/L)…(1)
なお、2つの吐出範囲がノズル列La、LbのY軸方向の両端部に設定される場合、Lは、ノズル列La(またはノズル列Lb)の略全長となる。
ここで、2つの吐出範囲がなるべく離れているほど、角度ずれが生じた場合の位置ずれ量D1が大きくなり、ノズル列La、Lbの回転ずれ量(回転角)θの検出精度が高まる。よって、吐出範囲は、なるべく離れていることが好ましく、本実施の形態のように、ノズル列La、LbのY軸両側の端部に設定されることが最も好ましい。
ところで、上記のように、印写ドット200の解像度が1440dpiであり、スキャナ15の解像度が360dpiである場合、通常の印写モードでは、図11に示すように、印写ドット200の径が、検出領域151のX軸方向の幅(以下、「検出幅」という)よりも小さくなり、印写ドット200と検出領域151との間にX軸方向の隙間が生じる。
このため、印写ドット200が検出領域151に全て含まれた状態で検出領域151を搬送方向(X軸正方向)に移動する期間において、図11左側および右側の濃度波形が最大値を維持する。このため、これら濃度波形では、印写ドット200の位置を精度良く検出することが困難である。
図12(a)〜(d)は、比較例に係る印写ドット200がスキャナ15の検出領域151を通過する様子を示す図である。図12(e)は、図12(a)〜(d)のように印写ドット200がスキャナ15の検出領域151を通過する場合にスキャナ15で検出される濃度(相対値)の変化を示すグラフである。
比較例では、印写ドットの大きさが、通常の印写モードで設定される大きさとなっている。通常の印写モードでは、予め設定された解像度、すなわち、本実施の形態では1440dpiで、被印刷面(布地、紙、等)を埋め尽くすのに最適なドット径となるように、印写ドット200の径が設定されている。たとえば、印写ドット200の径は30μm前後に設定される。このときのインクの吐出量は、3pL程度である。
この場合、スキャナ15の検出領域151の検出幅Wdは、印写ドット200の径よりもかなり大きくなる。このため、図12(e)に示すように、濃度の変化を示すグラフは、最大値が連続する区間が広くなってしまう。
図12(e)では、印写ドット200が検出領域151に進入する直前の搬送距離が0に設定されている。縦軸は、最大濃度を1として規格化されている。図12(e)は、印写ドット200と検出領域151とを模式図化した上で、印写ドット200を搬送方向に所定距離ずつ送ったときに検出領域151に含まれる印写ドットの面積を、目分量で取得してプロットしたものである。図12(e)のTa〜Tdは、それぞれ、印写ドット200と検出領域151との関係が、図12(a)〜(d)の状態にあるときの搬送距離を示している。
図12(e)に示すように、比較例では、濃度が最大となる区間(Tb〜Tc)が長くなる。区間(Tb〜Tc)は、約40μmである。この場合、たとえば、この区間(Tb〜Tc)の中央を印写ドット200の検出位置として取得することができる。しかし、この場合、区間(Tb〜Tc)が長いため、取得した検出位置に誤差が含まれる可能性が高くなり、結果、検出精度が低下することが想定され得る。
この問題に対応するため、本実施の形態では、ノズル列La〜Ldの回転ずれを検出する際のインクの吐出量を通常の印写モードで設定される吐出量よりも多く設定し、印写ドット200の径を大きくしている。
図13(a)〜(d)は、実施の形態に係る印写ドット200がスキャナ15の検出領域151を通過する様子を示す図である。図13(e)は、図13(a)〜(d)のように印写ドット200がスキャナ15の検出領域151を通過する場合にスキャナ15で検出される濃度(相対値)の変化を模式的に示すグラフである。なお、図12(e)と異なり、図13(e)には、濃度変化のグラフが模式的に示されている。
実施の形態では、インクの吐出量が24pLに増量され、これにより、印写ドット200の径が70μmに増加している。このため、スキャナ15の検出領域151の検出幅Wdに対して、印写ドット200の大きさがやや小さくなるに留まっている。これにより、図13(e)に示すように、濃度の変化を示すグラフは、最大値が連続する区間(Tb〜Tc)が顕著に狭くなっている。ここでは、区間(Tb〜Tc)は7μm程度である。したがって、区間(Tb〜Tc)の中央を印写ドット200の検出位置として取得したとしても、取得した検出位置に誤差が略含まれなくなる。よって、印写ドット200の位置検出の精度を顕著に高めることができる。
なお、印写ドット200の径は、検出幅Wdに略整合することが好ましい。これにより、濃度波形の最大値が連続する区間(Ta〜Tc)が生じることがなく、濃度波形の最大値は、略1つのピークとして現れるようになる。このため、印写ドット200の検出位置の検出精度をさらに高めることができる。
ここで、インクの最大吐出量は、印写速度と解像度による制限を受ける。すなわち、印写速度と解像度から、各ノズルの印写周期(吐出周期)が決まり、1周期中に形成可能なインクの吐出波形(ノズル111aからインクを吐出させる圧力駆動部の駆動波形)が決まる。したがって、この吐出波形により実現可能なインクの吐出量が、インクの最大吐出量となる。よって、ノズル列La〜Ldの回転ずれの検出時には、印写速度、すなわち、紙の搬送速度を、通常の印写モードよりも低下させて、インクの最大吐出量を増加させることが好ましい。これにより、回転ずれの検出時における印写ドット200の径を、検出幅Wdに略整合させ得る程度まで大きくすることができ、その結果、回転ずれの検出精度を高めることができる。
なお、搬送速度を低下させる場合は、安定的に紙を搬送できる範囲で搬送速度を設定する必要がある。したがって、紙の搬送速度は、通常の印写モードにおける布地50の搬送速度からなるべく大きく乖離せず、且つ、印写ドット200を検出領域151の検出幅Wdになるべく近づけることが可能なように、設定することが好ましい。
なお、ノズル列La〜Ldの回転ずれ量の検出結果により、回転ずれを適正に補正可能であれば、比較例のように、回転ずれ検出時のインクの吐出量を、通常の印写モードと同様の吐出量に設定してもよい。
図14(a)は、ノズル列La〜Ldの回転ずれを検出する際に行われるインクの吐出制御を示すフローチャートである。図14(b)は、図14(a)の処理と並行して行われるノズル列La〜Ldの回転ずれの検出処理を示すフローチャートである。
図14(a)を参照して、制御部300は、ノズル列La〜Ldのインクの吐出量を、ノズル列の回転ずれ検出時に用いるインクの吐出量に設定する(S11)。具体的には、制御部300は、回転ずれ検出時の搬送速度において、スキャナ15の検出幅Wdに印写ドット200の径を最も近づけ得る吐出波形を、検出時に用いる吐出波形に設定する。
また、制御部300は、図10を参照して説明したように、ノズル列La、Lbに対して、インクを吐出するノズル111aの範囲(吐出範囲)を設定する(S12)。具体的には、ノズル列La、LbのY軸正負の両端のノズル111aのみインクを吐出させるように、吐出対象のノズルを設定する。
次に、制御部300は、検出時の搬送速度で搬送ベルト21を駆動して、紙の搬送を開始させる(S13)。これと同時に、制御部300は、エンコーダ201から出力されるパルスのカウントを開始する(S14)。そして、制御部300は、紙がノズル列La〜Ldを通過する間に、印写ドット200が直線に並ぶようにタイミング制御を行って、ノズル列La、Lbの吐出範囲のノズルからインクを吐出させる(S15)。
図14(b)を参照して、次に、制御部300は、スキャナ15の検出信号に基づいて、ノズル列La、LbからのY軸負側の吐出範囲から吐出されたインクの印写ドット200を検出する(S21)。具体的には、制御部300は、図11に示す検出範囲151aにおけるスキャナ15の検出信号から濃度波形を取得する。そして、制御部300は、取得した濃度波形が最大となる区間の中央位置に対応するエンコーダパルスのカウント値を、ノズル列La、LbのY軸負側の吐出範囲に基づく印写ドット200の検出位置を示すエンコーダパルス数P1として取得する(S22)。
また、ステップS21、S22の処理と並行して、制御部300は、スキャナ15の検出信号に基づいて、ノズル列La、LbのY軸正側の吐出範囲から吐出されたインクの印写ドット200を検出する(S23)。具体的には、制御部300は、図11に示す検出範囲151bにおけるスキャナ15の検出信号から濃度波形を取得する。そして、制御部300は、取得した濃度波形が最大となる区間の中央位置に対応するエンコーダパルスのカウント数を、ノズル列La、LbのY軸正側の吐出範囲に基づく印写ドット200の検出位置を示すエンコーダパルス数P2として取得する(S24)。
制御部300は、こうして取得したエンコーダパルス数P1、P2に基づいて、上記式(1)の演算を行って、ノズル列La〜Ldの回転ずれ(回転角)θを取得する(S25)。そして、制御部300は、取得した回転角θを、回転ずれが生じたノズル列La〜Ldを含むヘッドモジュール110を特定する情報とともに、たとえば、図5に図示省略した表示部に表示させる。この場合、制御部300は、たとえば、回転角θが許容可能な範囲を超えた場合に、回転角θの表示を行う。
この表示を参照して、ユーザは、当該ヘッドモジュール110において、表示された回転角θが解消されるように、当該ヘッドモジュール110に対応する第1のカム部材141および第2のカム部材142(図6(a)、(b)参照)の何れか一方を回転させて、当該ヘッドモジュール110を構成する4つのヘッドユニット111を回転させる。その後、ユーザは、再度、当該ヘッドモジュール110に対する回転ずれの検出工程を実行する。この工程を繰り返すことにより、ノズル列La〜Ldの回転ずれが解消される。
なお、第1のカム部材141および第2のカム部材142を回転させるための電動式の駆動部を配置し、ステップS25で検出された回転角θを制御部300が自動で解消するように第1のカム部材141と第2のカム部材142を制御してもよい。こうすると、回転ずれの調整を簡便かつ迅速に行うことができ、布地50の印刷へと迅速に以降することができる。
<実施形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
ノズル列La、Lbの長手方向に離れた位置においてノズル111aからインクを吐出させるため、ノズル列La、Lbの回転が、各位置のノズル111aに基づく印写ドット200の、搬送方向の位置ずれに反映される。よって、各位置から吐出されたインクに基づく印写ドット200をそれぞれスキャナ15が読み取ったタイミングにおける被印刷面の搬送距離の差分に基づいて、ノズル列La、Lbの回転角θを検出できる。ここで、搬送距離の差分は、インクの吐出位置がノズル列の長手方向に離れているため、比較的大きな値となる。特に、上記実施の形態のように、インクの吐出位置をノズル列La、Lbの長手方向の両端に設定することにより、搬送距離の差分を大きくすることができる。このように大きな差分が得られるため、ノズル列La、Lbの回転ずれを高精度に検出することができる。
また、図4〜図6(b)に示したように補正機構が構成されるため、第1のカム部材141または第2のカム部材142を回転させることにより、支持基板120を微細に回転させることができる。よって、4つのヘッドユニット111の各ノズル列La〜Ldの回転ずれを円滑かつ微細に補正することができる。
また、ノズル列La〜Ldの回転ずれの検出時に、通常印写時よりも多いインク量で、ノズル列La、Lbcからインクが吐出されるため、紙に印写された印写ドット200の径が、通常の印写時よりも大きくなる。このため、低解像度のスキャナ15を用いた場合も、スキャナ15の検出幅Wdに印写ドット200の径を近づけることができ、スキャナ15の検出幅Wdに印写ドット200が全て含まれたときの印写ドット200と検出幅Wdとの間のX軸方向の隙間を縮めることができる。このため、スキャナ15からの信号に基づいて、印写ドット200がスキャナ15の検出位置に到達したことをより正確に検出できる。よって、ノズル列La、Lb両端の吐出範囲に基づく印写マークの位置ずれ量を正確に検出できる。
また、回転ずれの検出時において、ノズル111aから吐出されるインクの吐出量が、印写ドット200の径がスキャナ15の検出幅Wdに最も接近する吐出量に設定される。これにより、図13(e)に示すように、濃度波形において最大値が連続する区間(Tb〜Tc)を圧縮でき、あるいは、この区間をなくして略ピークのみの波形とすることができる。これにより、印写ドット200の位置検出の精度を顕著に高めることができる。
また、エンコーダ201から出力される高分解能のパルスを制御部300がカウントすることにより、印写ドット200がスキャナ15に検出された時点の紙の搬送距離(検出位置)が取得される。これにより、印写ドット200の検出位置を顕著に高い分解能で取得でき、印写ドット200の検出精度を顕著に高めることができる。その結果、ノズル列La〜Ldの回転ずれを高精度に検出できる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何らの制限を受けるものではない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何らの制限を受けるものではない。
たとえば、上記実施の形態では、ノズル列La、LbのY軸方向の両端に、インクを吐出する吐出範囲を設定したが、ノズル列La、LbのY軸方向の両端からやや中央にシフトした位置に、吐出範囲を設定してもよい。この場合、上記式(1)の変数Lは、中央位置にシフトした2つの吐出範囲の距離に変更される。
また、上記実施の形態では、回転ずれの検出時に、ノズル列La〜Ldのうち、ノズル列La、Lbからインクを吐出させるようにしたが、ノズル列La、Lbに代えて、ノズル列Lc、Ldからインクを吐出させるようにしてもよい。
また、図4〜図6(b)に示した補正機構は、上記実施の形態に示したノズル列La〜Ldの回転ずれの検出手法に拘わらず、他の検出手法によって回転ずれが検出される場合にも用い得るものである。
また、支持基板120および凹部132の輪郭は、必ずしも正方形でなくてもよく、長方形等の他の形状であってもよい。また、突部121および突部122、123の突出位置および数や、第1の弾性部材143および第2の弾性部材144の配置位置および数、および、第1のカム部材141および第2のカム部材142の配置位置は、必ずしも、図4〜図6に示すものに限定されるものではなく、第1のカム部材141および第2のカム部材142を回転させることにより支持基板120を回転させることができる限りにおいて、適宜変更可能である。
なお、上記実施の形態には、布地50に画像を印刷する染色システム1を示したが、本発明は、染色システムに限らず、紙等の他の印刷面に画像を印刷する他の種類のインクジェット装置にも広く適用可能である。この場合、紙等の印刷面は、必ずしも、移送されなくてもよい。たとえば、紙等の印刷面は移送されずに、インクジェットヘッドの方が移動して、印刷面がインクジェットヘッドに対し相対的に移動する構成であってもよい。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 染色システム
2 … インクジェット装置
11 … 第1のインクジェットヘッド
12 … 第2のインクジェットヘッド
13 … 第3のインクジェットヘッド
14 … 第4のインクジェットヘッド
15 … スキャナ
20 … 搬送部
200 … 制御部
201 … エンコーダ
La〜Ld ノズル列
2 … インクジェット装置
11 … 第1のインクジェットヘッド
12 … 第2のインクジェットヘッド
13 … 第3のインクジェットヘッド
14 … 第4のインクジェットヘッド
15 … スキャナ
20 … 搬送部
200 … 制御部
201 … エンコーダ
La〜Ld ノズル列
Claims (10)
- ノズルから被印刷面にインクを吐出して印写を行うインクジェット装置であって、
前記ノズルが前記被印刷面の幅方向に並ぶように配置されたノズル列と、
前記ノズル列を横切る方向に前記被印刷面を移動させる搬送部と、
前記搬送部により移動された前記被印刷面から前記インクの印写ドットを読み取るスキャナと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記搬送部により前記被印刷面を移動させた状態で、前記ノズル列の長手方向に離れた位置において前記ノズルからインクを吐出させ、
前記各位置から吐出されたインクに基づく印写ドットをそれぞれ前記スキャナが読み取ったタイミングにおける前記被印刷面の搬送距離に基づいて、前記被印刷面に平行な方向における前記ノズル列の回転ずれを検出する、
ことを特徴とするインクジェット装置。 - 請求項1に記載のインクジェット装置において、
前記制御部は、前記回転ずれの検出において、前記ノズル列の長手方向の両端にそれぞれ配置された前記ノズルからインクを吐出させる、
ことを特徴とするインクジェット装置。 - 請求項1または2に記載のインクジェット装置において、
前記制御部は、前記回転ずれの検出において、通常印写時のインク量より多いインク量でインクを吐出させる、
ことを特徴とするインクジェット装置。 - 請求項3に記載のインクジェット装置において、
前記制御部は、前記回転ずれの検出において、前記ノズルから吐出するインクの吐出量を、前記印写ドットの径が前記スキャナの検出幅に最も接近する吐出量に設定する、
ことを特徴とするインクジェット装置。 - 請求項1ないし4の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
前記搬送部は、前記被印刷面を移動に応じてパルスを出力するエンコーダを備え、
前記制御部は、前記エンコーダから出力されるパルスをカウントすることにより、前記搬送距離を取得する、
ことを特徴とするインクジェット装置。 - 請求項1ないし5の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
前記ノズル列の前記回転ずれを補正するための補正機構を備える、
ことを特徴とするインクジェット装置。 - 被印刷面に平行な方向におけるノズル列の回転ずれを補正するための補正機構であって、
前記ノズル列を備えたヘッドユニットを支持する矩形の支持基板と、
前記支持基板が所定の隙間をもって嵌め込まれて載置される凹部と、
前記支持基板を前記凹部一辺の内壁に弾性的に押し付ける第1の弾性部材と、
前記支持基板を前記一辺に隣り合う前記凹部他辺に押し付ける第2の弾性部材と、
前記凹部一辺から前記凹部内方に突出し回転に応じて前記支持基板の押込み量が変化する第1のカム部材と、
前記凹部一辺の前記第1のカム部材と異なる位置から前記凹部内方に突出し回転に応じて前記支持基板の押込み量が変化する第2のカム部材と、を備える、
ことを特徴とする補正機構。 - 請求項7に記載の補正機構において、
前記支持基板は、前記凹部の前記一辺および前記他辺にそれぞれ対向する辺に外方に突出する突部を有する、
ことを特徴とする補正機構。 - 請求項1ないし6の何れか一項に記載のインクジェット装置と、
片面が前記被印刷面となる布地を前記搬送部に供給する布供給部と、
前記インクジェット装置により染色された布地を乾燥させる乾燥部と、を備える、染色システム。 - 請求項9に記載の染色システムにおいて、
前記インクジェット装置が、さらに、前記請求項7または8に記載の補正機構を備える、
ことを特徴とする染色システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016182747A JP2018047562A (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | インクジェット装置、染色システムおよび補正機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016182747A JP2018047562A (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | インクジェット装置、染色システムおよび補正機構 |
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ID=61765929
Family Applications (1)
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JP2016182747A Pending JP2018047562A (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | インクジェット装置、染色システムおよび補正機構 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2018047562A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020055293A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 株式会社リコー | ヘッドユニット、ヘッド位置調整機構および画像形成装置 |
JP2020199669A (ja) * | 2019-06-07 | 2020-12-17 | エスアイアイ・プリンテック株式会社 | 液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置 |
JP7542739B2 (ja) | 2020-10-29 | 2024-08-30 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | プリントアセンブリ及びプリントアセンブリを使用する方法 |
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2016
- 2016-09-20 JP JP2016182747A patent/JP2018047562A/ja active Pending
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