JP2018046707A - インバータ制御装置およびインバータ制御方法 - Google Patents

インバータ制御装置およびインバータ制御方法 Download PDF

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秀幸 高岡
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Abstract

【課題】誘導電動機の回転速度を減速する場合において、誘導電動機の回生エネルギーを起因とするインバータの電圧の増加を安全かつ効率的に抑えることが可能なインバータ制御装置を提供する。【解決手段】実施形態のインバータ制御装置1は、誘導電動機IMを駆動するインバータ100を制御する装置であって、誘導電動機IMの慣性回転中に、減速方向のトルクを発生させる電流である減速トルク電流を誘導電動機IMに断続的に供給するようインバータ100を制御し、当該減速トルク電流によって誘導電動機IMの回転速度を段階的に減速させる制御部11を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、インバータ制御装置およびインバータ制御方法に関する。
インバータから駆動電力が供給されずに慣性力によって回転している状態(フリーラン状態)の誘導電動機の回転速度を減速する技術が、例えば特許文献1および2に開示されている。特許文献1には、誘導電動機のすべり周波数をインバータの出力周波数に加えることにより誘導電動機の回転速度を減速する手法が開示されている。特許文献2には、誘導電動機の回転速度が、予め定められた制動可能な範囲にある場合に、予め定められた逆相制動用のトルク電流、励磁電流、および、滑り周波数に基づいて誘導電動機を駆動することにより、誘導電動機の回転速度を減速する手法が開示されている。
誘導電動機が減速されると、インバータには、誘導電動機の回生エネルギー(電力)が供給される。そのため、誘導電動機の回生エネルギーを放熱等によって消費する構成(制動用の抵抗器等)や交流電源側に回生エネルギーを返還する構成(回生用の整流器等)がインバータに備えられていないと、誘導電動機の減速によってインバータのAC−DC変換部(平滑コンデンサ)が過電圧となり、故障等の原因となる。
特許文献1および2に開示されたインバータには、回生エネルギーを消費または返還する処理を行うものが備えられていないため、誘導電動機を減速する場合に、インバータ内部の直流電圧の増加を安全かつ効率的に抑えることができない。一方、回生エネルギーについて上記処理を行う構成をインバータに備える場合、設置スペースの確保や装置の小型化を図ることが困難になる。
特開2015−84610号公報 特開2008−22660号公報
本発明は、誘導電動機の回転速度を減速する場合において、誘導電動機の回生エネルギーに起因するインバータ内部の直流電圧の増加を安全かつ効率的に抑えることが可能なインバータ制御装置およびインバータ制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態のインバータ制御装置は、
誘導電動機を駆動するインバータを制御するインバータ制御装置であって、
前記誘導電動機の慣性回転中に、減速方向のトルクを発生させる電流である減速トルク電流を前記誘導電動機に断続的に供給するよう前記インバータを制御し、前記減速トルク電流によって前記誘導電動機の回転速度を段階的に減速させる制御部を備える。
実施形態1のインバータ制御装置を備えたシステムの構成例を示したブロック図である。 インバータ制御装置が行う制御処理を示したフローチャートである。 実施形態1の励磁電流、減速トルク電流、誘導電動機の回転速度、平滑コンデンサの電圧それぞれの時間的変化を示した図である。 実施形態1の減速制御を示したフローチャートである。 実施形態2のインバータ制御装置を備えたシステムの構成例を示したブロック図である。 実施形態2の励磁電流、減速トルク電流、誘導電動機の回転速度、平滑コンデンサの電圧それぞれの時間的変化を示した図である。 実施形態2の減速制御を示したフローチャートである。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係るインバータ制御装置および方法を説明する。
図1に示すように、インバータ制御装置1は、誘導電動機IMを駆動するインバータ100を制御する。インバータ制御装置1は、特に、慣性回転中の誘導電動機IMの回転速度を減速する場合において、誘導電動機IMの回生エネルギーに起因するインバータ100内部の直流電圧の増加を安全かつ効率的に抑えるものである。誘導電動機IMが慣性回転しているとは、インバータ100から誘導電動機IMに駆動電力が供給されずに、誘導電動機IMが慣性力によって回転している状態、つまりフリーラン(空転中)の状態にあることをいう。
インバータ100は、交流を直流に変換するAC−DCコンバータと、直流を交流に変換するDC−ACインバータとを組み合わせた電力変換装置である。インバータ100は、順変換回路101と、平滑コンデンサ102と、逆変換回路103とを備える。なお、インバータ100には、誘導電動機IMの回生エネルギーを放熱等によって消費する構成(制動用の抵抗器等)や交流電源側に回生エネルギーを返還する構成(回生用の整流器等)は備えられていない。
AC−DCコンバータは、順変換回路101および平滑コンデンサ102から構成される。順変換回路101は、複数の整流素子から構成され、交流電源ACから供給される交流電力を整流する。
平滑コンデンサ102は、順変換回路101によって整流された電力を平滑化し、直流電力を得る。
DC−ACインバータは、逆変換回路103から構成される。逆変換回路103は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチを複数備えたPWM(Pulse Width Modulation)インバータ回路から構成される。
また、逆変換回路103は、U相、V相、W相のそれぞれに対応する3本の電源線を介して誘導電動機IMに接続されている。逆変換回路103は、インバータ制御装置1から供給される制御信号(ゲート信号)に基づいて、平滑コンデンサ102に充電された直流電力を任意の周波数および大きさを有する交流電力に変換する。逆変換回路103は、変換した交流電力を誘導電動機IMに供給し、誘導電動機IMを駆動する。
誘導電動機IMは、3相交流によって変速可能に動作するモータから構成される。具体的には、誘導電動機IMは、回転軸であるシャフト、シャフトとともに回転する回転子(ロータ)、回転子にトルクを発生させる固定子(ステータ)、回転子とともにシャフトを支持する軸受け(ベアリング)、固定子および軸受けを支持するブラケット等を備える。
インバータ制御装置1は、制御部11と、電流検出部12と、回転速度検出部13とを備える。
電流検出部12は、例えば、ホール電流センサ等から構成される。電流検出部12は、インバータ100と誘導電動機IMとに接続された3本の電源線(U相、V相、W相の電源線)のうち任意の2本もしくは3本全てに装備される。電流検出部12は、電源線に流れている電流を検出し、検出した電流値を表す信号を制御部11に供給する。制御部11は、電流検出部12から受け取った信号を基に、3本の電源線それぞれに流れている電流を演算する。
回転速度検出部13は、例えば、エンコーダ等の回転速度センサから構成される。回転速度検出部13は、誘導電動機IMのシャフトの回転速度を検出し、検出した速度値を表す信号を制御部11に供給する。
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)、タイマ等から構成される。なお、制御部11は、一部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路から構成されてもよい。制御部11は、インバータ制御装置1全体を制御する。
制御部11は、電流検出部12から受け取る各電流値、回転速度検出部13から受け取る回転速度値に基づいて、インバータ100を用いて誘導電動機IMのベクトル制御を行う。
具体的には、制御部11は、誘導電動機IMの回転子(ロータ)に磁界を発生させる電流(励磁電流)と、誘導電動機IMにトルクを発生させる電流(トルク電流)とをそれぞれ演算する。制御部11は、各電流のベクトル和である電流の値を、インバータ100から誘導電動機IMに供給するモータ電流の指令値として求める。制御部11は、当該指令値に基づく制御信号(ゲート信号)をインバータ100の逆変換回路103に供給し、逆変換回路103から誘導電動機IMにモータ電流を供給させる。
また、制御部11は、誘導電動機IMを減速させる制御処理を行う。制御部11は、誘導電動機IMが慣性回転しているときに、外部から入力される減速指令に従って、後述する減速制御を行う。
以下、図2から図4を参照して、インバータ制御装置1が行う制御処理を説明する。
制御部11は、誘導電動機IMの運転状態を監視する。制御部11は、電流検出部12から受け取る各電流値、回転速度検出部13から受け取る回転速度値に基づいて、誘導電動機IMが慣性回転中であるか否かを判別する(ステップS10)。
誘導電動機IMが慣性回転中であると判別した場合(ステップS10;YES)、制御部11は、ユーザの操作等によって減速指令を受け付けたか否かを判別する(ステップS20)。減速指令を受け付けたと判別した場合(ステップS20;YES)、制御部11は、減速制御を行う(ステップS30)。
一方、誘導電動機IMが慣性回転中でない場合や(ステップS10;NO)、減速指令を受け付けていない場合は(ステップS20;NO)、制御部11は待機状態となり、インバータ100の制御を行わない。つまり、制御部11は、誘導電動機IMが慣性回転中で、ユーザの操作等によって外部から減速指令を受け付けた場合に限り、減速制御を行う(ステップS30)。
減速制御は、インバータ100から誘導電動機IMに、減速方向のトルクを発生させる電流(減速トルク電流)を励磁電流とともに供給する処理と、励磁電流のみを供給する処理とから構成される。つまり、減速制御は、断続的な減速トルク電流の供給と、連続的な励磁電流の供給を行う処理である。
図3に示すように、減速トルク電流が誘導電動機IMに供給されると、誘導電動機IMの回転速度が減速される。また、平滑コンデンサ102の電圧は、誘導電動機IMの減速に応じて発生する回生エネルギーによって増加する。誘導電動機IMの減速によって平滑コンデンサ102の電圧が過電圧とならないようにするため、制御部11には、減速トルク電流の供給開始および供給停止のタイミング、減速トルク電流および励磁電流の大きさに係る各設定値が予め定められ、記憶されている。
各設定値は、誘導電動機IMの特性や平滑コンデンサ102の容量等に基づいて定められる。より具体的には、各設定値は、減速トルク電流の供給によって増加する平滑コンデンサ102の電圧の増加分と、励磁電流のみの供給によって減少する平滑コンデンサ102の電圧の減少分とが相殺されるように定められる。つまり、各設定値は、断続的な減速トルク電流の供給および連続的な励磁電流の供給によって、平滑コンデンサ102の電圧が一定以上(過電圧)とならず、当該電圧の変化(増加および減少)が周期的に繰り返されるように定められる。
このような各設定値が定められた制御部11が減速制御を行う場合(ステップS30)、図4に示すように、制御部11は、はじめに、減速トルク電流の供給開始タイミングが到来したか否かを判別する(ステップS301)。
制御部11は、当該タイミングが到来するまで待機状態となり(ステップS301;NO)、当該タイミングが到来した場合には(ステップS301;YES)、予め定められた大きさの減速トルク電流および励磁電流の供給を開始するようインバータ100を制御する(ステップS302)。つまり、制御部11は、予め定められた大きさの減速トルク電流および励磁電流から構成されるモータ電流が誘導電動機IMに供給されるよう、インバータ100の逆変換回路103を制御する。当該モータ電流が供給されている間は、図3に示したように、誘導電動機IMの回転速度は減速し、平滑コンデンサ102の電圧は増加する。
その後、制御部11は、減速トルク電流の供給停止タイミングが到来したか否かを判別する(ステップS303)。制御部11は、当該タイミングが到来するまでは減速トルク電流および励磁電流の供給を継続して行う(ステップS303;NO)。一方、当該タイミングが到来した場合には(ステップS303;YES)、制御部11は、減速トルク電流の供給を停止し、励磁電流のみの供給を行う(ステップS304)。これにより、誘導電動機IMの減速は中断され、平滑コンデンサ102の電圧は減少し始める。
減速トルク電流の供給を停止した後、制御部11は、回転速度検出部13から受け取る回転速度値に基づいて、予め定められた目標値に達したか否かを判別する(ステップS305)。例えば、外部から入力される減速指令に目標の減速速度が含まれる場合、当該減速速度に誘導電動機IMの回転速度が達したか否かを判別する。
誘導電動機IMの回転速度が目標値に達していない場合(ステップS305;NO)、制御部11は、再度の減速トルク電流の供給開始タイミングが到来したか否かを判別する(ステップS306)。制御部11は、当該供給開始タイミングが到来しないうちは(ステップS306;NO)、誘導電動機IMの回転速度が目標値に達するまで励磁電流のみの供給を継続して行う。これにより、平滑コンデンサ102の電圧は減少し続ける。
再度の供給開始タイミングが到来した場合には(ステップS306;YES)、制御部11は、上記ステップS302と同様、励磁電流とともに減速トルク電流を供給する処理を行う(ステップS307)。つまり、制御部11は、減速トルク電流および励磁電流から構成されるモータ電流が誘導電動機IMに供給されるよう逆変換回路103を制御する。これにより、誘導電動機IMは再び減速し始め、平滑コンデンサ102の電圧は増加し始める。
その後、制御部11は、誘導電動機IMの回転速度が目標値に達するまで、ステップS303からS307の処理を繰り返し行う。また、制御部11は、誘導電動機IMの回転速度が目標値に達した場合には(ステップS305;YES)、ステップS301から連続的に供給し続けた励磁電流の供給を停止する(ステップS308)。
以上のステップS301からS308により一連の減速制御が終了する。その後、制御部11は、図2に示したステップS10に戻り、制御処理を繰り返し行う。
以上、実施形態1に係るインバータ制御装置1によれば、誘導電動機IMの慣性回転中に、減速トルク電流を誘導電動機IMに断続的に供給するよう逆変換回路103(インバータ100)を制御し、減速トルク電流によって誘導電動機IMの回転速度を段階的に減速させる。これにより、誘導電動機IMの減速時に、誘導電動機IMの回生エネルギーに起因するインバータ100内部の直流電圧の増加を安全かつ効率的に抑えることができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係るインバータ制御装置および方法を説明する。実施形態2では、実施形態1で説明した供給開始タイミングおよび供給停止タイミングを定める代わりに、平滑コンデンサ102の電圧の状態を監視する構成を備え、平滑コンデンサ102の電圧に基づいて誘導電動機IMへの減速トルク電流の供給を断続的に行う例を説明する。なお、実施形態1で説明した構成と同一の構成については同一の符号を付し、適宜、説明を省略するものとする。
図5に示すように、インバータ制御装置1’は、制御部11、電流検出部12、回転速度検出部13に加えて、電圧検出部14を新たな構成として備える。
電圧検出部14は、分圧抵抗等から構成される。電圧検出部14は、平滑コンデンサ102の電圧を検出し、検出した電圧値を表す信号を制御部11に供給する。
また、制御部11には、減速トルク電流の供給を停止させるか否かを判別する基準(第1の基準)となる閾値(Vh)、減速トルク電流の供給を開始させるか否かを判別する基準(第2の基準)となる閾値(Vl)が予め定められ、記憶されている。その他、制御部11には、減速トルク電流および励磁電流の大きさに係る各設定値が予め定められ、記憶されている。
以下、図6および図7を参照して、インバータ制御装置1’が行う制御処理を説明する。
制御部11が減速制御を行う場合(ステップS30)、制御部11は、はじめに、予め定められた大きさの減速トルク電流および励磁電流の供給を開始するようインバータ100を制御する(ステップS311)。つまり、制御部11は、予め定められた大きさの減速トルク電流および励磁電流から構成されるモータ電流が誘導電動機IMに供給されるよう、インバータ100の逆変換回路103を制御する。当該モータ電流が供給されている間は、図6に示すように、誘導電動機IMの回転速度は減速し、平滑コンデンサ102の電圧は増加する。
制御部11は、平滑コンデンサ102の電圧が第1の基準を満たしたか否かを判別する(ステップS312)。具体的には、制御部11は、電圧検出部14から受け取る電圧値が、予め定められた閾値(Vh)に達した場合に第1の基準を満たしたと判別し、閾値(Vh)に達していない場合には第1の基準を満たしていないと判別する。
制御部11は、第1の基準を満たすまで減速トルク電流および励磁電流の供給を継続して行う(ステップS312;NO)。一方、第1の基準を満たした場合には(ステップS312;YES)、制御部11は、減速トルク電流の供給を停止し、励磁電流のみの供給を行う(ステップS313)。これにより、誘導電動機IMの減速は中断され、平滑コンデンサ102の電圧は減少し始める。減速トルク電流の供給を停止した後、制御部11は、回転速度検出部13から受け取る回転速度値に基づいて、予め定められた目標値に達したか否かを判別する(ステップS314)。
誘導電動機IMの回転速度が目標値に達していない場合(ステップS314;NO)、制御部11は、平滑コンデンサ102の電圧が第2の基準を満たしたか否かを判別する(ステップS315)。具体的には、制御部11は、電圧検出部14から受け取る電圧値が、予め定められた閾値(Vl)に達した場合に第2の基準を満たしたと判別し、閾値(Vl)に達していない場合には第2の基準を満たしていないと判別する。
制御部11は、第2の基準を満たさないうちは(ステップS315;NO)、誘導電動機IMの回転速度が目標値に達するまで励磁電流のみの供給を継続して行う。これにより、平滑コンデンサ102の電圧は減少し続ける。
第2の基準を満たした場合には(ステップS315;YES)、制御部11は、上記ステップS311と同様、励磁電流とともに減速トルク電流を供給する処理を行う(ステップS316)。つまり、制御部11は、減速トルク電流および励磁電流から構成されるモータ電流が誘導電動機IMに供給されるよう逆変換回路103を制御する。これにより、誘導電動機IMは再び減速し始め、平滑コンデンサ102の電圧は増加し始める。
その後、制御部11は、誘導電動機IMの回転速度が目標値に達するまで、ステップS312からS316の処理を繰り返し行う。また、制御部11は、誘導電動機IMの回転速度が目標値に達した場合には(ステップS314;YES)、ステップS301から連続的に供給し続けた励磁電流の供給を停止する(ステップS317)。
以上のステップS311からS317により一連の減速制御が終了する。
以上、実施形態2に係るインバータ制御装置1’によれば、電圧検出部14によって検出された平滑コンデンサ102の電圧の値に基づいて、減速トルク電流を断続的に供給させる。これにより、誘導電動機IMの減速時に、誘導電動機IMの回生エネルギーに起因するインバータ100内部の直流電圧の増加を安全かつ効率的に抑えることができる。
なお、誘導電動機IMに供給される励磁電流は、誘導電動機IMの回転を加速するときよりも減速するときの方が大きくなるように、制御部11に励磁電流の設定値が定められてもよい。これにより、誘導電動機IMの減速時に平滑コンデンサ102の電圧の増加を効率的に抑えつつ1周期当たりの減速可能時間を延ばし、結果的に全体の減速時間を短縮することができる。
また、誘導電動機IMに供給される励磁電流は、減速トルク電流が励磁電流とともに供給されているときよりも、減速トルク電流が供給されず励磁電流が供給されているときの方が大きくなるように、制御部11に励磁電流の設定値が定められてもよい。これにより、誘導電動機IMの減速が中断されているときに平滑コンデンサ102の電圧を効率的に減少させることができ、1周期当たりの減速可能時間を延ばし、結果的に全体の減速時間を短縮することができる。
以上、いくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1’…インバータ制御装置
11…制御部
12…電流検出部
13…回転速度検出部
14…電圧検出部
100…インバータ
101…順変換回路
102…平滑コンデンサ
103…逆変換回路
IM…誘導電動機
AC…交流電源

Claims (9)

  1. 誘導電動機を駆動するインバータを制御するインバータ制御装置であって、
    前記誘導電動機の慣性回転中に、減速方向のトルクを発生させる電流である減速トルク電流を前記誘導電動機に断続的に供給するよう前記インバータを制御し、前記減速トルク電流によって前記誘導電動機の回転速度を段階的に減速させる制御部を備える、
    インバータ制御装置。
  2. 前記誘導電動機の回転速度を検出する回転速度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記回転速度検出部によって検出された前記回転速度の値が予め定められた目標値に達するまで、前記減速トルク電流を断続的に供給するよう前記インバータを制御する、
    請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記インバータと前記誘導電動機とを接続する電源線に接続され、前記インバータから前記電源線を介して前記誘導電動機に供給されている電流を検出する電流検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記回転速度検出部によって検出された前記回転速度の値、および、前記電流検出部によって検出された前記電流の値に基づいて、前記誘導電動機が慣性回転しているか否かを判別し、慣性回転していると判別した場合に、前記減速トルク電流を断続的に供給するよう前記インバータを制御する、
    請求項2に記載のインバータ制御装置。
  4. 前記制御部は、予め定められた第1のタイミングに従って、前記減速トルク電流の供給を開始させ、予め定められた第2のタイミングに従って、前記減速トルク電流の供給を停止させる、
    請求項1から3の何れか1項に記載のインバータ制御装置。
  5. 前記インバータに設けられた平滑コンデンサの電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電圧検出部によって検出された前記電圧の値に基づいて、前記減速トルク電流を断続的に供給させる、
    請求項1から3の何れか1項に記載のインバータ制御装置。
  6. 前記制御部は、前記電圧検出部によって検出された前記電圧の値が、予め定められた第1の基準を満たした場合に前記減速トルク電流の供給を停止させ、予め定められた第2の基準を満たした場合に前記減速トルク電流の供給を開始させる、
    請求項5に記載のインバータ制御装置。
  7. 前記制御部は、前記誘導電動機の回転速度を加速するときよりも減速するときの方が、前記誘導電動機に供給される励磁電流が大きくなるように前記インバータを制御する、
    請求項1から6の何れか1項に記載のインバータ制御装置。
  8. 前記制御部は、前記減速トルク電流が励磁電流とともに供給されているときよりも、前記減速トルク電流が供給されず前記励磁電流が供給されているときの方が、前記誘導電動機に供給される励磁電流が大きくなるように前記インバータを制御する、
    請求項1から7の何れか1項に記載のインバータ制御装置。
  9. 誘導電動機を駆動するインバータを制御するインバータ制御方法であって、
    減速方向のトルクを発生させる電流である減速トルク電流を、前記誘導電動機に断続的に供給するよう前記インバータを制御し、前記トルク電流によって前記誘導電動機の回転速度を段階的に減速させる制御ステップを有する、
    インバータ制御方法。
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