JP2018046127A - 半導体装置、パワーモジュールおよび電力変換装置 - Google Patents

半導体装置、パワーモジュールおよび電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置の特性を向上させる。
【解決手段】SiCを含むn型の半導体層と、素子形成領域の外周部のp型ボディ領域PB中に形成されたp型の半導体領域GRaと、素子形成領域のp型ボディ領域PB上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、ゲート電極と接続されたゲートパッドと、を有するように、半導体装置を構成する。上記p型ボディ領域PBは、ゲートパッドの形成領域GPAに延在し、ゲート電極は、領域GPAにおいて、p型ボディ領域PB上に絶縁膜(フィールド酸化膜)を介して配置されている。そして、ゲートパッドGPの下方に、p型の半導体領域PRG設ける。これにより、サージ電圧の発生を抑制することができる。さらに、p型の半導体領域PRGを、<11−20>方向に垂直な方向に長辺を有する複数の矩形状のパターンとすることで、結晶欠陥の影響を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置、パワーモジュールおよび電力変換装置に関し、特に、炭化ケイ素を用いたパワーデバイスの構造に関する。
半導体パワーデバイスには高耐圧のほか、低オン抵抗、低スイッチング損失が要求されるが、現在の主流であるケイ素(Si)パワーデバイスは理論的な性能限界に近づいている。炭化ケイ素(SiC)はSiと比較して絶縁破壊電界強度が約1桁大きいため、耐圧を保持するドリフト層を約1/10に薄く、不純物濃度を約100倍高くすることで、素子抵抗を理論上3桁以上低減できる。また、Siに対してバンドギャップが約3倍大きいことから高温動作も可能であり、SiCパワーデバイスは、Siパワーデバイスを超える性能が期待されている。
前述したように、SiCはSiと比較して、バンドギャップが大きく、絶縁破壊電界強度が大きいと言った特徴を有するが、SiCをMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)などの素子に適用した場合、素子を構成する絶縁膜にかかる電界が問題となる。
例えば、特許文献1には、n型半導体基板がSiCで構成されるSiC−MOSFETが開示されている。このSiC−MOSFETは、n型ドリフト層内に設けられた複数のp型ウエル層の内で、最も横断面積が大きい、ゲート電極用パッド部の直下に位置する最外周のp型ウエル層の上面上に、p型半導体層が全面的にまたは部分的に配設されている。
また、特許文献2には、ゲート電極パッドの下方にあるウエル領域の表層に低抵抗でn型の低抵抗領域を設けた、炭化珪素電力用半導体装置が開示されている。そして、かかる構成により、ゲート絶縁膜の絶縁破壊の発生を抑制することが開示されている。
国際公開第WO2010/098249号 特許第5539355号公報
本発明者は、SiCを用いたMOSFETについての研究・開発に従事している。その中で、MOSFETを構成する絶縁膜の中でも比較的膜厚の大きい絶縁膜(フィールド酸化膜)の劣化が問題となる事象に直面した。
そこで、上記問題点の原因を探求し、特性の良好な半導体装置の構成を見出すに至った。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願において開示される一実施の形態に示される半導体装置は、基板の上面上に形成され、炭化ケイ素を含む第1導電型の半導体層と、素子形成領域の外周部において、上記半導体層の上部に形成された上記第1導電型と逆導電型である第2導電型の第1ウエル領域と、上記第1ウエル領域中に形成された上記第2導電型の第1半導体領域と、を有する。さらに、上記素子形成領域に形成され、上記半導体層の上部に形成された上記第2導電型の第2ウエル領域と、上記第2ウエル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有する半導体素子と、上記ゲート電極と接続されたゲートパッドと、を有する。そして、上記第1ウエル領域は、上記ゲートパッドの形成領域に延在し、上記ゲート電極は、上記ゲートパッドの形成領域において、上記第1ウエル領域上に第1絶縁膜を介して配置されている。さらに、上記ゲートパッドの形成領域において、上記第1ウエル領域中に形成された上記第2導電型の第2半導体領域を有する。
本願において開示される代表的な実施の形態に示される半導体装置によれば、半導体装置の特性を向上させることができる。また、この半導体装置を用いたパワーモジュールや、電力変換装置の性能を向上させることができる。
実施の形態1の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の比較例の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態1の比較例の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1の比較例の半導体装置の構成を示す平面図である。 インバータ回路図である。 インバータを構成するMOSFETのスイッチング時の電流・電圧波形の一例を示す図である。 比較例の半導体装置のゲートパッド部近傍の構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態1のゲートパッド部近傍の構成を模式的に示す断面図である。 印加パルスの波形を示す図である。 TCADを用いたシミュレーション結果を示す図である。 検討例の半導体装置の構成を示す平面図である。 検討例の半導体装置の構成を示す断面図である。 検討例の半導体装置の構成を示す平面図である。 結晶に加わる応力の測定結果を説明するための図である。 結晶に加わる応力の測定結果を説明するための図である。 結晶に加わる応力の測定結果を説明するための図である。 実施の形態2の電力変換装置(インバータ)の回路図である。 実施の形態3の電気自動車の構成を示す概略図である。 実施の形態3の昇圧コンバータの回路図である。 実施の形態4の鉄道車両のコンバータおよびインバータを含む回路図である。 実施の形態5の応用例1の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態5の応用例1の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態5の応用例2の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態5の応用例2の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態5の応用例2の半導体装置の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、実施の形態を説明する図面においては、構成を分かりやすくするために、平面図または斜視図等であってもハッチングを付す場合がある。さらに、実施の形態を説明する図面においては、構成を分かりやすくするために、断面図においてハッチングを省略する場合がある。また、断面図および平面図において、各部位の大きさは実デバイスと対応するものではなく、図面を分かりやすくするため、特定の部位を相対的に大きく表示する場合がある。また、断面図と平面図が対応する場合においても、図面を分かりやすくするため、特定の部位を相対的に大きく表示する場合がある。
また、符号「」および「」は、導電型がn型またはp型の不純物の相対的な濃度を表しており、例えばn型不純物の場合は、「n」、「n」、「n」の順に不純物濃度が高くなる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら本実施の形態の半導体装置について詳細に説明する。
[構造説明]
図1〜図3は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す断面図または平面図である。図1および図3は、平面図であり、図2は、断面図である。断面図において、(A)、(B)、(C)は、それぞれ、平面図のA−A断面部、B−B断面部、C−C断面部に対応する。
本実施の形態の半導体装置は、SiC(炭化ケイ素)MOSFETを有する半導体装置(半導体チップ)である。
上記MOSFET(半導体素子)は、セル領域に形成され、セル領域は、周辺領域により囲まれている。即ち、半導体装置(半導体チップ)の内部がセル領域であり、その外周部が、周辺領域となる。
セル領域には、図2(C)に示すMOSFET、図2(B)に示すゲートパッドGPやソース電極SEなどが形成される。また、周辺領域には、p型の半導体領域(ターミネーション領域)TMやその外周のn型の半導体領域NRなどが形成される。
図1においては、n型のSiC基板NS上のSiCよりなるn型のn型の半導体層(エピタキシャル層)NDの主表面に設けられた種々の半導体領域を示す。n型の半導体層NDは、主としてドリフト層となる。即ち、図1においては、n型の半導体層NDの上面を示しており、n型の半導体層ND上のゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ゲートパッド、ソース電極などの図示を省略している。
具体的には、図1においては、上記周辺領域の、p型の半導体領域(ターミネーション領域)TMとn型の半導体領域NRと、が示されている。また、セル領域の、p型の半導体領域GRa、GRb、PRGと、p型の半導体領域GRa、GRb、PRGを内在するp型ボディ領域PBと、を示している。また、MOSFETを構成するソース領域SRと、ソース領域に隣接するp型の半導体領域PRと、ソース領域SRと、p型の半導体領域PRを内在するp型ボディ領域PBと、を示している。なお、ここでは、セル領域は、p型の半導体領域(ターミネーション領域)TMの内側を意味するものとする。
ここで、本実施の形態においては、図1に示すように、ゲートパッド(GP)が配置される領域(図1中の破線で囲んだ領域)GPAにおいて、SiC基板NSの<11−20>方向に垂直な方向に、長辺を有する略矩形状のp型の半導体領域PRGを設けてある。このような略矩形状のp型の半導体領域PRGが所定の間隔を開けて<11−20>方向に並んで配置されている。
このように、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中に、この層より濃度の高いp型の半導体領域PRGを設けたので、サージ電圧の発生を抑制することができる。また、p型の半導体領域PRGをゲートパッドGPの形成領域(GPA)に対応する領域の全面ではなく、一部の領域に配置したので、結晶欠陥の影響を抑制することができる。さらに、結晶欠陥が生じ易い、<11−20>方向に並行な方向へのp型の半導体領域PRGの配置を極力避け、<11−20>方向に垂直な方向に延在するようにp型の半導体領域PRGを矩形状に配置したので、結晶欠陥の影響を効果的に抑制することができる。詳細は、後述する。
次いで、図1〜図3を参照しながら、本実施の形態の半導体装置の構成を以下に説明する。
半導体装置の中央部に配置されているセル領域には、セル構造からなる複数のMOSFETが形成されている。このMOSFETは、プレーナ型のDMOS(Double diffused Metal Oxide Semiconductor)構造のMOSFETである。図2(C)に示すように、MOSFETは、n型のソース領域SRと、チャネル領域となるp型ボディ領域PBと、チャネル領域上にゲート絶縁膜GIを介して配置されたゲート電極GEとを有する。なお、n型のSiC基板NSが、ドレイン領域として機能する。
p型ボディ領域PBに囲まれるようにn型のソース領域SRが配置され、n型のソース領域SRの内側にp型の半導体領域PRが配置されている。p型の半導体領域PRは、ソース領域SRを引き出すためのコンタクト領域となる。また、p型ボディ領域PBとその下層のn型の半導体層(ドリフト層)NDとはダイオード(即ち、ボディダイオード)を構成する。
このように、半導体装置内にボディダイオードを内蔵させることで、別途ダイオードを搭載したチップを用意する必要がなくなるため、装置の小型化および軽量化が可能となる。
図1においては、平面形状が正方形状のp型ボディ領域PBの内側に、平面形状が正方形状のソース領域SRが配置され、さらに、平面形状が正方形状のソース領域SRの内側に平面形状が正方形状のp型の半導体領域PRが配置されている。このような構成のユニット領域がアレイ状に配置され、例えば、ユニット領域間(隣り合うp型の半導体領域PR間)上にゲート絶縁膜GIを介してゲート電極GEが配置されている(図2参照)。ゲート電極GEは絶縁膜(層間絶縁膜)IL2で覆われ、p型の半導体領域PRは、コンタクトホールC1S内のプラグを介してソース電極SEと接続されている。また、ゲート電極GEは、コンタクトホールC1GE内のプラグを介してゲートパッドGPと接続されている。なお、ゲートパッドGPは、セル領域をサブセル領域に区画する十字状のゲートフィンガーGFを有する(図3参照)。
ここで、ゲートパッドGP下や、周辺領域においては、半導体層の上部に絶縁膜(フィールド酸化膜)IL1が配置されている。この絶縁膜(フィールド酸化膜)IL1が、サージ電圧の影響を受け、破壊される恐れがあったが、本実施の形態においては、p型の半導体領域PRGを設けることにより、後述するように、サージ電圧の発生を抑制することができ、絶縁膜(フィールド酸化膜)IL1の破壊を抑制することができる。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造工程を説明するとともに、本実施の形態の半導体装置の構造をより明確にする。図4〜図16は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を示す断面図または平面図である。
まず、図4に示すように、n型のSiC基板NSを準備する。SiC基板NSにはn型の不純物が比較的高い濃度で導入されている。このn型不純物は例えば窒素(N)であり、このn型不純物の不純物濃度は例えば、1×1017〜1×1019cm−3である。SiC基板NSの主面は例えば{0001}面である。
次いで、SiC基板NSの主面上に、n型の半導体層NDを形成する。例えば、SiC基板NSの主面上に、エピタキシャル成長法によりSiCのn型の半導体層(エピタキシャル層)を形成する。n型の半導体層NDには、SiC基板NSの不純物濃度よりも低いn型不純物が導入されている。n型の半導体層NDの不純物濃度は、素子の定格耐圧に依存し、例えば1×1014〜1×1017cm−3である。また、n型の半導体層NDの厚さは例えば30μmである。n型の半導体層NDの厚さは、素子の耐圧に応じて例えば3〜80μmの範囲で調整することができる。
次いで、図5に示すように、素子領域(素子形成領域、活性領域)を囲む周辺領域に、p型の半導体領域TMを形成する。例えば、p型の半導体領域TMの形成領域に開口部を有するマスク膜(図示せず、例えば、酸化シリコン膜)を形成し、p型不純物(例えばアルミニウム(Al))をイオン注入する。これにより、素子領域を囲む周辺領域のn型の半導体層ND中に、矩形環状のp型の半導体領域TMを形成することができる(図1参照)。p型の半導体領域TMの深さは、n型の半導体層NDの表面から例えば0.5〜2.0μm程度である。また、p型の半導体領域TMの不純物濃度は、例えば1×1016〜5×1019cm−3である。
次いで、上記マスクを除去した後、素子領域に、p型の半導体領域であるp型ボディ領域(p型ウエル領域ともいう)PBをアレイ状に形成する(図1参照)。また、この際、図1に示すp型の半導体領域GRa、GRb、PRGの形成領域を含む領域にも、p型ボディ領域PBを形成する。
例えば、p型ボディ領域PBの形成領域に開口部を有するマスク膜(図示せず、例えば、酸化シリコン膜)を形成し、p型不純物(例えばアルミニウム(Al))をイオン注入する。これにより、素子領域の外周にp型ボディ領域PBを形成する。p型ボディ領域PBの深さは、n型の半導体層NDの表面から例えば0.5〜2.0μm程度である。また、p型ボディ領域PBの不純物濃度は、例えば1×1016〜1×1019cm−3である。これにより、素子領域に正方形状のp型ボディ領域PBがアレイ状に複数形成される。また、p型の半導体領域TMの内側に、矩形環状のp型ボディ領域PBが形成される。また、矩形環状のp型ボディ領域PBの内側を4分割するように、十字状のp型ボディ領域PBが形成される。また、ゲートパッド(GP)が配置される領域(図1中の破線で囲んだ領域)GPAに、p型ボディ領域PBが形成される(図8参照)。領域GPAの、縦方向の長さ(<11−20>方向に垂直な方向の長さ)は、例えば、500〜1000μm程度であり、横方向の長さ(<11−20>方向の長さ)は、例えば、500〜2000μm程度である。
次いで、上記マスク膜を除去した後、図6に示すように、素子領域のp型ボディ領域PB中に、ソース領域SRを形成する。また、この際、p型の半導体領域TMの外周に、n型の半導体領域NRを形成する。
例えば、ソース領域SRおよびn型の半導体領域NRの形成領域に開口を有するマスク膜(図示せず)をマスクとして、n型不純物(例えば窒素(N))をイオン注入することによりn型のソース領域SR等を形成する。ソース領域SRは、例えば、素子領域にアレイ状に形成される。ソース領域SRは、平面視において、略正方形状のp型ボディ領域PBの中央部に形成する(図9参照)。ソース領域SR等のn型の半導体層NDの上面からの深さは、例えば0.05〜1.0μm程度である。また、ソース領域SR等の不純物濃度は、例えば1×1018〜1×1020cm−3である。
次いで、上記マスク膜を除去した後、図7、図8に示すように、素子領域においてソース領域SRの内側に、p型の半導体領域PRを形成する。p型の半導体領域PRは、ソース電極SEとソース領域SRとのコンタクト領域となる。例えば、p型の半導体領域PRの形成領域に開口を有するマスク膜(図示せず)をマスクとして、p型不純物(例えばアルミニウム(Al))をイオン注入することによりp型の半導体領域PRを形成する。また、上記イオン注入工程において、素子領域の外周のp型ボディ領域PB中に、環状のp型の半導体領域GRaを形成し、素子領域の十字状のp型ボディ領域PB中に、十字状のp型の半導体領域GRbを形成する。
さらに、上記イオン注入工程において、後述するゲートパッド(GP)が配置される領域(図8中の破線で囲んだ領域)GPAの、p型ボディ領域PB中にp型の半導体領域PRGを形成する。p型の半導体領域PRGは、SiC基板NSの<11−20>方向に垂直な方向に、長辺を有する略矩形状のパターンである。このような略矩形状のパターン(p型の半導体領域PRG)が所定の間隔を開けて<11−20>方向に並んで配置されている。ここでは、5本のp型の半導体領域PRGが領域GPAに設けられ、中央に位置するp型の半導体領域PRGは、p型の半導体領域GRbと接続されている。また、5本のp型の半導体領域PRGは、環状のp型の半導体領域GRaと接続されている。具体的には、環状のp型の半導体領域GRaのうち、<11−20>方向(図8中横方向)に延在する部分と、5本のp型の半導体領域PRGの一端が接続されている。
型の半導体領域PR、GRa、GRb、PRGの、n型の半導体層NDの上面からの深さは、例えば1μm程度である。また、p型の半導体領域PR、GRa、GRb、PRGの不純物濃度は、例えば1×1018〜1×1020cm−3である。このように、p型の半導体領域PR、GRa、GRb、PRGは、同層、即ち、同じイオン注入工程で形成され、同程度の不純物の濃度の領域である。なお、これらを別工程で形成し、必要に応じて不純物濃度を変えてもよい。但し、同層で形成した方が、マスク原版の枚数を少なくでき、短工程で半導体装置を製造することができる。
次いで、SiC基板NSの裏面にn型不純物(例えば窒素(N))をイオン注入し、ドレイン領域(図示せず)を形成する。ドレイン領域の、SiC基板NSの裏面からの深さは、例えば0.05〜2.0μm程度である。またドレイン領域の不純物濃度は、1×1019〜1×1021cm−3である。
次いで、n型の半導体層NDの上面およびSiC基板NS裏面に炭素(C)膜を形成し、熱処理を施すことで、n型の半導体層NDの上部と、SiC基板NSの裏面にイオン注入した各不純物の活性化を行う。例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて炭素(C)膜を堆積する。炭素(C)膜の厚さは、例えば0.03〜0.05μm程度である。上記のようにして、炭素(C)膜によりn型の半導体層NDの上面およびSiC基板NSの裏面を被覆した後、1500度以上の温度で、2〜3分程度の熱処理を施す。その後、上記炭素(C)膜を、例えばプラズマ処理により除去する。
次いで、図9に示すように、n型の半導体層NDの上面上に、絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1を形成する。例えば、絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1として、酸化シリコン膜を、CVD法により形成する。絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1の厚さは、例えば、0.3〜2μm程度である。次いで、サブセル領域を開口したマスク膜をマスクとして、絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1をエッチングする(図10、図11)。即ち、絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1は、周辺領域、ゲートパッド(GP)が配置される領域(図8中の破線で囲んだ領域GPA)および十字状のp型の半導体領域GRb上に残存する。なお、ここでは、サブセル領域は、絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1で覆われていない素子領域を意味するものとする。
次いで、図12に示すように、ソース領域SR間上に隣接するp型ボディ領域PB上に、ゲート絶縁膜GIを介してゲート電極GEを形成する。ここでは、ソース領域SR間上にゲート絶縁膜GIを介してゲート電極GEを形成する。なお、ソース領域SR近傍上には、後述するコンタクトホールC1S内に埋め込まれた接続部が配置されるため、この接続部の形成領域を含む領域に開口部OA1を有するように、ゲート電極GEを加工する。なお、このゲート電極GEは、十字状のp型の半導体領域GRb上には残存し、環状のp型の半導体領域GRa上には配置されない。なお、環状のp型の半導体領域GRa上にもゲート電極GEを配置してもよい。十字状のp型の半導体領域GRb上のゲート電極GEをフィンガー電極という。
例えば、n型の半導体層(ドリフト層、p型ボディ領域PB、p型の半導体領域PR、GR、PRG、ソース領域SR)NDおよび絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1上に、ゲート絶縁膜GIとなる絶縁膜と、ゲート電極GEとなる導電性膜を順次堆積する。ここでは、ゲート絶縁膜GIとして、酸化シリコン膜をCVD法で堆積した後、ゲート電極GEとして、多結晶シリコン膜をCVD法で堆積する。次いで、ゲート電極GEを残存させる領域を覆うマスク膜を形成し、この膜をマスクとして多結晶シリコン膜をエッチングする(図12、図13)。ゲート絶縁膜GIの厚さは、例えば、0.05〜0.15μm程度である。ゲート電極GEの厚さは、例えば、0.2〜0.5μm程度である。
次いで、上記マスク膜を除去した後、図14に示すように、絶縁膜(層間絶縁膜)IL2を形成する。例えば、ゲート電極GE、ゲート絶縁膜GIおよび絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1上に、プラズマCVD法により酸化シリコン膜を形成する。
次いで、図15に示すように、絶縁膜(層間絶縁膜)IL2中にコンタクトホール(C1S、C1GR、C1GE)を形成する。例えば、絶縁膜(層間絶縁膜)IL2上に、コンタクトホールC1(C1S、C1GR、C1GE)の形成領域に開口部を有するマスク膜(図示せず)を形成し、この膜をマスクとして、絶縁膜(層間絶縁膜)IL2をエッチングする。
これにより、ソース領域SR上にコンタクトホールC1Sが形成され、環状のp型の半導体領域GRa上にコンタクトホールC1GRが形成される。また、上記エッチング工程により、ゲート電極GE上にコンタクトホールC1GEが形成される(図15、図3参照)。コンタクトホールC1Sは、略四角形状であり、セル領域にアレイ状に配置される。コンタクトホールC1GRは、環状のp型の半導体領域GRa上に、環状に配置される。コンタクトホールC1GEは、ゲートパッド(GP)が配置される領域(GPA)において、ゲート電極GE上に配置される。なお、十字状のゲート電極(フィンガー電極)GE上にも、コンタクトホールC1GEを形成してもよい。このコンタクトホールの形状(平面形状)は、略四角形状でもよいし、電極に沿ったライン状としてもよい。
次いで、上記マスク膜(図示せず)を除去した後、図16に示すように、ソース電極SE、ゲートパッドGPおよびゲートフィンガーGFを形成する。まず、コンタクトホールC1(C1S、C1GR、C1GE)内を含む絶縁膜(層間絶縁膜)IL2上に、ソース電極SEおよびゲートパッドGPとなる導電性膜を形成する。例えば、導電性膜として、Ti/TiN/Al/TiN/Alの積層膜を形成する。例えば、これらの膜を順にスパッタリング法などを用いて堆積する。次いで、ソース電極SE、ゲートパッドGPおよびゲートフィンガーGFの形成領域を覆うマスク膜(図示せず)をマスクとして、上記導電性膜をエッチングすることにより、ソース電極SE、ゲートパッドGPおよびゲートフィンガーGFを形成する(図16、図3参照)。ソース電極SEは、サブセル領域および環状のp型の半導体領域(GRa)を覆うように配置される。また、ゲートバッドGPは、セル領域の端部において、略矩形状に配置される。また、ゲートフィンガーGFは、サブセル領域間に、十字状に配置される。
これにより、ソース電極SEとソース領域SRとがコンタクトホールC1S内に埋め込まれた導電性膜よりなるプラグにより接続され、ソース電極SEと環状のp型の半導体領域GRaとがコンタクトホールC1GR内に埋め込まれた導電性膜よりなるプラグにより接続される。また、ゲートパッドGPとゲート電極GEとがコンタクトホールC1GE内に埋め込まれた導電性膜よりなるプラグにより接続され、ゲートフィンガーGFとゲート電極GEとがコンタクトホールC1GE内に埋め込まれた導電性膜よりなるプラグにより接続される。なお、これらのプラグと下層の領域との接続抵抗を低減するため、プラグの下に金属シリサイド膜を形成してもよい。
次いで、上記マスク膜(図示せず)を除去し、ソース電極SE、ゲートパッドGPおよびゲートフィンガーGF上に、保護膜(図示せず)を形成し、この保護膜をエッチングすることにより、ソース電極SEおよびゲートパッドGP上に開口部を設ける。この開口部が、パッド部(外部接続部)となる。
例えば、ソース電極SEゲートパッドGPおよびゲートフィンガーGF上に、保護膜(パッシベーション膜)として、SiO膜またはポリイミド膜などを形成し、エッチング技術などを用いて保護膜の一部を除去することで、パッド部を形成する。
次いで、SiC基板NSの裏面に、ドレイン電極DEを形成する。例えば、SiC基板NSの裏面に、Ti/Ni/Auの積層膜(総膜厚0.5〜1μm)をスパッタリング法などを用いて順次堆積し、ドレイン電極DEを形成する。なお、SiC基板NSとドレイン電極DEとの間に、金属シリサイド膜を形成してもよい。
その後、SiC基板NSをダイシング工程により切削することで個片化し、これにより複数の半導体チップを得ることができる。
以上の工程により、本実施の形態の半導体装置を形成することができる。なお、上記工程は、一例であり、上記工程以外の工程により、本実施の形態の半導体装置を製造してもよい。また、各領域の平面形状や形成位置を適宜変更してもよい。例えば、ゲートパッドGPをセル領域の中央部に設けてもよい。
本実施の形態の半導体装置によれば、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中に形成され、ソース電位(例えば、0V)が印加されるp型の半導体領域PRGを設けたので、p型ボディ領域PBの表面抵抗を下げることができる。また、p型の半導体領域PRGをゲートパッドGPの形成領域に対応する領域の全面ではなく、一部の領域に配置したので、結晶欠陥の影響を抑制することができる。さらに、結晶欠陥が生じ易い、<11−20>方向に並行な方向へのp型の半導体領域PRGの配置を極力避け、<11−20>方向に垂直な方向に延在するようにp型の半導体領域PRGを矩形状に配置したので、結晶欠陥の影響を効果的に抑制することができる。
以下、1)サージ電圧の抑制効果および2)結晶欠陥の影響の抑制効果について説明する。
1)サージ電圧の抑制効果
図17〜図19は、本実施の形態の比較例の半導体装置の構成を示す断面図または平面図である。図17〜図19に示すように、比較例の半導体装置においては、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中に、p型の半導体領域PRGが設けられていない。なお、他の構成は、本実施の形態(図1〜図3)の構成と同様であるため、その説明を省略する。
このように、比較例の半導体装置においては、ゲートパッドGPの下方にp型の半導体領域PRGが形成されていないため、ゲートパッドGPの下方においては、ゲートパッドGPとゲート電極GEとの積層部が、比較的厚い絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1を介してp型ボディ領域PB上に配置される構成となる(図18(B))。絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1は、比較的厚く(例えば、0.3μm)、絶縁耐圧が高いにも関わらず、本発明者の検討によれば、ゲートパッドGPの下方における絶縁破壊が確認された。
この原因究明のため、次の検討を行った。図20は、インバータ回路図である。この回路は、DCをACに変換するインバータ回路である。なお、インバータ回路については、実施の形態2においても説明する。
この回路は、第1ノードと第2ノードとの間に、直列に接続された2つのMOSFET(GD1、GD2)と、第1ノードと第2ノードとの間に、直列に接続された2つのMOSFET(GD3、GD4)を有し、これらの接続部間にL負荷が接続されている。また、第1ノードと第2ノードとの間には、電源Vccが接続され、さらに、第1ノードと第2ノードとの間には、コンデンサが接続されている。
上記4つのMOSFET(GD1〜GD4)のうち、GD1とGD4にオン信号、GD2とGD3にオフ信号を入れると、L負荷に(1)方向の電流が流れる。逆に、GD1とGD4にオフ信号、GD2とGD3にオン信号を入れるとL負荷に(2)方向の電流が流れる。このようなオン、オフ信号の入力の切り替えを繰り返すことでDC(直流)を数Hzから数kHZのAC(交流)に変換することができる。
図21は、上記インバータを構成するMOSFETのスイッチング時の電流・電圧波形の一例を示す図である。ここでは、MOSFETがオンからオフに切り替わるときの波形を示す。左側の縦軸は、ドレイン電圧(Vds、[V])を、右側の縦軸は、ドレイン電流(Id、[A])を、横軸は、時間(Time、[s]を示す。
図21に示すように、MOSFETがオンからオフに切り替わるとき、MOSFETのドレイン電流が400Aから急速にゼロに変化し、同時にドレイン電圧がゼロから1800Vに変化している。この時の電圧変化速度(dVds/dt)は、約4kV/μsに達する。
このような急激な電圧変化に伴い半導体領域ではサージ電圧が発生し得る。図21に示すように、1800Vまで上昇させればよいドレイン電圧が、過渡期には、2150V程度まで上昇している。このようなサージ電圧により、ゲートパッドGPの下方の比較的厚い絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1が破壊されてしまう。例えば、絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1の絶縁耐圧は300V程度で設計されているが、上記サージ電圧により破壊される場合があると考えられる。図18(B)において、本発明者の検討により、破壊され易い領域を、破線の丸で示す。
これに対し、本実施の形態の半導体装置によれば、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中に、この層より濃度の高いp型の半導体領域PRGを設けたので、サージ電圧の発生を抑制することができる。
図22は、比較例の半導体装置のゲートパッド部近傍の構成を模式的に示す断面図であり、図23は、本実施の形態のゲートパッド部近傍の構成を模式的に示す断面図である。図24は、印加パルスの波形を示し、図25は、TCADを用いたシミュレーション結果を示す。図24において、縦軸は、ドレイン電圧(Vds、[V])を、横軸は、時間(Time、[μs]を示す。また、図25において、縦軸は、表面電位[V]を、横軸は、X座標[μm]を示す。
具体的には、例えば、ソース電極SEを0Vに固定し、ドレイン電極DEに、図24に示すパルス(1μs間に2000Vまで昇圧し、100μs間維持した後、2μs間で降圧する波形のパルス)を印加し、ゲートパッドの外周に配置されるソース電極SEからx方向(図17のA−A断面方向)に500μmの長さにおいて、表面電位[V]をTCADを用いて調べた。その結果、図25に示すように、比較例(破線グラフ、図22)の場合には、p型ボディ領域PBの表面電位が、ソース電極SEからx方向(図17のA−A断面方向)に離れるにしたがって大きくなり、400〜500μm程度離れた位置においては400V以上の高電圧がとなっていることが分かる。これは、p型ボディ領域PB/n型の半導体層ND間の逆バイアスが増大するにしたがって、バンド間遷移の生成キャリア(ホール)が生じ、生じたキャリアが、p型ボディ領域PBのシート抵抗が高いため、キャリアの移動が電位変動に追い付かず、pn接合部に過大な電界が掛かるためと考えられる。即ち、生成したホールはp型ボディ領域PBへ流れ込むが、コンタクトホールC1GR内のプラグの近傍ではホールが直ぐに吸収されるのに対し、遠端部ではホールが蓄積し、この面内のホール分布の偏りが表面電位分布を生じさせていると考えられる。このため、p型ボディ領域PBの表面電位が、高電圧となってしまう。
これに対し、p型の半導体領域を設けた本実施の形態(実線グラフ、図23)の場合には、p型の半導体領域PRGの表面電位が、ソース電極SEからx方向(図1のA−A断面方向)に400〜500μm程度離れた位置においても、40V程度である。このように、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中に、この層より濃度の高いp型の半導体領域PRGを設けることで、設けない場合と比較し、その表面電位を約1/10に低減できる。即ち、本実施の形態においては、p型ボディ領域PB中にp型の半導体領域PRGを設けることで、シート抵抗が下がるため、上記ホールの分布を均一化することができ、表面電位の局所的な上昇を抑制することができる。その結果、ゲートパッドGPの下方の絶縁膜(フィールド絶縁膜)IL1の破壊を防止することができる。なお、上記シミュレーションにおいては、解析を簡易にするためゲート電位を0Vとしてシミュレーションを行った。
このように、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中に、この層より濃度の高いp型の半導体領域PRGを設けることにより、サージ電圧の発生を抑制できることが分かる。
2)結晶欠陥の影響の抑制効果
図26〜図28は、本発明者による検討例の半導体装置の構成を示す断面図または平面図である。上記シミュレーション結果から、ゲートパッドGPと重なる全領域において、p型の半導体領域PRGを設ける例も考えられる。図26〜図28に示すように、検討例の半導体装置においては、ゲートパッドGPの下方のp型ボディ領域PB中であって、ゲートパッドGPと重なる全領域において、p型の半導体領域PRGが設けられている。なお、他の構成は、本実施の形態(図1〜図3)の構成と同様であるため、その説明を省略する。
このように、ゲートパッドGPと重なる全領域において、p型の半導体領域PRGを設けてもよいが、この場合、結晶欠陥の影響を受けやすくなる。特に、本実施の形態のように、ボディダイオードを有する半導体装置においては、ボディダイオードに順方向電流が流れることにより欠陥が成長しやすくなる(基底面転位の成長現象)。
図29〜図31は、結晶に加わる応力の測定結果を説明するための図である。図29に示すように、p型のSiC層(p)について、<11−20>に並行な方向(<11−20>並行方向という)と、<11−20>に垂直な方向(<11−20>垂直方向という)について、ラマン分光法で結晶の応力を測定した。その結果を、図30、図31に示す。各グラフの横軸は、測定位置(μm)を、縦軸は、ラマンシフト量(Δν)を示す。ラマンシフト量は、残留応力に比例するパラメータである。縦軸において、+方向が圧縮応力であり、−方向が引張応力である。
SiC層に、p型不純物をイオン注入すると、注入領域のSiC層は非晶質化する。この後、注入したp型不純物の活性化アニールにより、SiC層再結晶化が進む。その際、p型のSiC層(p)のパターンのエッジ部において応力が発生する。
この応力の加わり方には、結晶方位依存性がある。このため、<11−20>並行方向にスキャンした場合(図30)方が、<11−20>垂直方向にスキャンした場合(図31)より、エッジ部の応力が小さいことが分かる。即ち、図29において、縦方向に延びるエッジより、横方向に延びるエッジの応力が大きくなる。よって、横方向に延びるエッジにおいて結晶欠陥が多くなる。
このため、本実施の形態においては、p型の半導体領域PRGを、SiC基板NSの<11−20>方向に垂直な方向に、長辺を有する略矩形状とし、このような略矩形状のp型の半導体領域PRGを所定の間隔を開けて<11−20>方向に並べて配置することにより、活性化アニールによる結晶欠陥を大幅に減らすことができる。その結果、例えば、上記インバータの回生動作中に、p型ボディ領域PBとn型の半導体層(ドリフト層)NDとからなるボディダイオード(半導体素子)に、順方向電流を流しても、基底面転位の成長現象を抑制することができる。言い換えれば、ボディダイオードの通電劣化を防止することができる。これにより、長期的に安定したインバータ動作を保証することができる。
略矩形状のp型の半導体領域PRGの短辺の長さ(幅)としては、解像限界(例えば、0.5μm程度)以上であって、100μm以下、より好ましくは50μm以下、さらに好ましくは30μm以下とすることができる。例えば、領域GPAに、略矩形状のパターン(p型の半導体領域PRG)を複数配置する場合、配置面積を、領域GPAの50%程度とする場合、ライン幅/ラインスペース=20μm/20μm程度で配置することが好ましい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態1の半導体装置(SiCパワー素子)を備えた電力変換装置について説明する。図32は、本実施の形態の電力変換装置(インバータ)の回路図である。図32に示すように、本実施の形態のインバータは、パワーモジュール402内に、スイッチング素子であるSiCパワーMOSFET(MISFET(Metal Insulator Semiconductor FET)とも言う)404を複数有する。各単相において、端子405〜409を介して、電源電圧Vccと負荷(例えばモータ)401の入力電位との間に、SiCパワーMOSFET404が接続されており、当該SiCパワーMOSFET404が上アームを構成する。また、負荷401の入力電位と接地電位GNDとの間にもSiCパワーMOSFET404が接続されており、当該SiCパワーMOSFET404が下アームを構成する。つまり、負荷401では各単相に2つのSiCパワーMOSFET404が設けられており、3相で6つのスイッチング素子(SiCパワーMOSFET404)が設けられている。
電源電圧Vccは、端子405を介して、各単層のSiCパワーMOSFET404のドレイン電極に接続されており、接地電位GNDは、端子409を介して、各単層のSiCパワーMOSFET404のソース電極に接続されている。また、負荷401は、端子406〜408のそれぞれを介して、各単層の上アームの各単層のSiCパワーMOSFET404のソース電極に接続され、端子406〜408のそれぞれを介して、各単層の下アームの各単層のSiCパワーMOSFET404のドレイン電極に接続されている。
また、個々のSiCパワーMOSFET404のゲート電極には、端子410、411を介して、制御回路403が接続されており、この制御回路403によってSiCパワーMOSFET404が制御されている。したがって、本実施の形態のインバータは、制御回路403でパワーモジュール402を構成するSiCパワーMOSFET404を流れる電流を制御することにより、負荷401を駆動することができる。
SiCパワーMOSFET404には、上記実施の形態1において説明した半導体チップ(図1参照)に形成されたMOSFETを用いている。図32に示すように、電力変換装置は、実施の形態1において説明したMOSFETとボディダイオード(内蔵pnダイオード)とを有している。
即ち、ボディダイオードのアノードはMOSFETのソース電極に接続されており、カソードはMOSFETのドレイン電極に接続されている。よって、図32に示す各単層において、ボディダイオードは、当該MOSFETに対し、逆並列に接続されている。このときのボディダイオードの機能について以下に説明する。
ボディダイオードは、負荷401がインダクタンスを含まない純抵抗である場合、還流するエネルギーがないため不要である。しかし、負荷401にモータ(電動機)のようなインダクタンスを含む回路が接続されている場合、オンしているスイッチング素子であるMOSFETとは逆方向に負荷電流が流れるモードがある。このとき、MOSFET単体では、この逆方向に流れる負荷電流を流し得る機能を持たないので、MOSFETに逆並列にボディダイオードを接続する必要がある。
即ち、パワーモジュール402において、例えばモータのように負荷401にインダクタンスを含む場合、MOSFETをオフしたとき、インダクタンスに蓄えられたエネルギーを必ず放出しなければならない。しかし、MOSFET単体では、インダクタンスに蓄えられたエネルギーを開放するための逆方向電流を流すことができない。そこで、このインダクタンスに蓄えられた電気エネルギーを還流するため、MOSFETに逆方向にボディダイオードを接続する。つまり、ボディダイオードは、インダクタンスに蓄えられた電気エネルギーを開放するために逆方向電流を流すという機能を有している。
MOSFETおよびダイオードによりパワーモジュール402を構成する場合に、MOSFETが設けられた半導体チップに、ダイオードが設けられた半導体チップを接続することが考えられる。しかしこの場合、MOSFETを含む半導体チップの他に、ダイオードを含む半導体チップを設ける必要があるため、パワーモジュール402およびインバータが大型化する問題がある。ダイオードを含む半導体チップを別に用意するのではなく、MOSFETに接続するショットキーバリアダイオードなどを、当該MOSFETが形成された半導体チップに混載する場合にも、パワーモジュール402およびインバータが大型化する問題が生じる。また、ダイオードレス化を行わずに上記のようにダイオードを用意することは、半導体装置の製造コストの増大の原因となる。
これに対し本実施の形態では、パワーモジュール402において、上記実施の形態1にて示したMOSFETおよびボディダイオードを用いている。つまり、図2に示すMOSFETおよびこれに逆並列に接続されたボディダイオードは、1個の半導体チップに設けられている。基底面転位を含む半導体チップではボディダイオードにpn電流を流すと通電劣化が起こる問題があるが、上記実施の形態1において説明した半導体装置は、内蔵ダイオードおよび周縁領域にpn電流を流した場合に、通電劣化を抑えることができる。これにより、パワーモジュール402を含むインバータからなる電力変換装置について、通電劣化を防ぎつつ、装置の小型化、軽量化および低コスト化を実現することができる。
また、電力変換装置は、3相モータシステムに用いることができる。図32に示した負荷401は3相モータであり、インバータに、上記実施の形態1にて示した半導体装置を備えた電力変換装置を用いることにより、3相モータシステムを小型化することができる。
(実施の形態3)
上記実施の形態2で説明した3相モータシステムは、ハイブリット自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの自動車に用いることができる。本実施の形態では、3相モータシステムを搭載した自動車を、図33および図34を用いて説明する。図33は、本実施の形態の電気自動車の構成を示す概略図である。図34は、本実施の形態の昇圧コンバータの回路図である。
図33に示すように、本実施の形態の電気自動車は、駆動輪(車輪)501aおよび駆動輪(車輪)501bが接続された駆動軸502に動力を入出力可能とする3相モータ503と、3相モータ503を駆動するためのインバータ504と、バッテリ505とを備える。さらに、本実施の形態の電気自動車は、昇圧コンバータ508と、リレー509と、電子制御ユニット510とを備え、昇圧コンバータ508は、インバータ504が接続された電力ライン506と、バッテリ505が接続された電力ライン507とに接続されている。3相モータ503は、永久磁石が埋め込まれたロータと、3相コイルが巻回されたステータとを備えた同期発電電動機である。インバータ504には、上記実施の形態2において説明したインバータを用いる。
昇圧コンバータ508は図34に示すように、インバータ513に、リアクトル511および平滑用コンデンサ512が接続された構成からなる。インバータ513は、例えば、上記実施の形態2で説明したインバータと同様であり、インバータ内の素子構成も同じである。ここでも、スイッチング素子をSiCパワーMOSFET514とし、同期整流駆動させる。本実施の形態の電気自動車では、電力変換装置であるインバータ504および電力変換装置である昇圧コンバータ508を用いて出力を3相モータ503に供給することで、3相モータ503により駆動輪(車輪)501a、501bを駆動する。
図33の電子制御ユニット510は、マイクロプロセッサと、記憶装置と、入出力ポートとを備えており、3相モータ503のロータ位置を検出するセンサからの信号、またはバッテリ505の充放電値などを受信する。電子制御ユニット510は、インバータ504、昇圧コンバータ508、およびリレー509を制御するための信号を出力する。
本実施の形態によれば、電力変換装置であるインバータ504および昇圧コンバータ508に、上記実施の形態2の電力変換装置を用いることができる。また、3相モータ503、およびインバータ504などからなる3相モータシステムに、上記実施の形態2の3相モータシステムを用いることができる。これにより、電気自動車のインバータ504および昇圧コンバータ508の通電劣化を防ぎつつ、電気自動車に占める駆動系の容積を低減することにより電気自動車の小型化、軽量化および低コスト化を実現することができる。
なお、本実施の形態では、電気自動車について説明したが、エンジンも併用するハイブリット自動車、バッテリ505が燃料電池スタックとなった燃料電池自動車にも同様に上述の3相モータシステムを適用することができる。
(実施の形態4)
上記実施の形態2の3相モータシステムは、鉄道車両に用いることができる。本実施の形態では、3相モータシステムを用いた鉄道車両について説明する。図35は、本実施の形態の鉄道車両のコンバータおよびインバータを含む回路図である。
図35に示すように、鉄道車両には架線OWからパンタグラフPGを介して、例えば25kVの電力が供給される。トランス609を介して電圧が1.5kVまで降圧され、コンバータ607で交流から直流に変換される。さらに、キャパシタ608を介してインバータ602で直流から交流に変換されて、負荷601である3相モータが駆動される。本実施の形態では、スイッチング素子をSiCパワーMOSFET604として同期整流駆動させる。なお、架線OWは、パンタグラフPG、トランス609、車輪WHを介して、線路RTに電気的に接続されている。
本実施の形態によれば、コンバータ607に、上記実施の形態2の電力変換装置を用いることができる。つまり、電力変換装置から負荷601に電力を供給することで、鉄道車両の車輪WHを駆動することができる。また、負荷601、インバータ602、および制御回路からなる3相モータシステムに、上記実施の形態2の3相モータシステムを用いることができる。これにより、鉄道車両のインバータ602、コンバータ607の通電劣化を防ぎつつ、鉄道車両の小型化、軽量化および低コスト化を実現することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態においては、上記実施の形態1の応用例について説明する。
(応用例1)
実施の形態1の半導体装置(図1〜図3)においては、前述したように、ゲートパッド(GP)が配置される領域(図1中の破線で囲んだ領域)GPAの周囲は、セル領域となり、セル構造からなるMOSFETが配置される(例えば、図2(B)参照)。即ち、MOSFETを構成する、n型のソース領域SRと、チャネル領域となるp型ボディ領域PBと、チャネル領域上にゲート絶縁膜GIを介して配置されたゲート電極GEとが、GPAの周囲に配置される。そして、上記p型ボディ領域PBの内側に上記n型のソース領域SRが配置され、n型のソース領域SRの内側にp型の半導体領域PRが配置されている(図1参照)。
本応用例においては、ゲートパッド(GP)が配置される領域GPAの周囲に配置される上記p型ボディ領域PB、p型ボディ領域PBの内側のn型のソース領域SR、および、n型のソース領域SRの内側のp型の半導体領域PRのうち、上記p型ボディ領域PBを、領域GPAのp型ボディ領域PBと接するように配置し、かつ、n型のソース領域SRを省略する。図36は、本実施の形態の応用例1の半導体装置の構成を示す平面図であり、図37は、本実施の形態の応用例1の半導体装置の構成を示す断面図である。図37は、図36のD−D断面部に対応する。
図36および図37に示すように、本応用例においては、セル領域の略正方形のp型ボディ領域PBが、領域GPAのp型ボディ領域PBと接し、略正方形のp型ボディ領域PBの内側には、p型の半導体領域PRのみが形成されている。そして、この、略正方形のp型ボディ領域PBおよびその内側のp型の半導体領域PRは、コンタクトホールC1S内のプラグを介してソース電極SEと接続されている(図37参照)。
このように、領域GPAのp型ボディ領域PBとソース電極SEを、セル領域の略正方形のp型ボディ領域PBを介して接続することで、領域GPAのp型ボディ領域PBにソース電位を給電し易くなる。
(応用例2)
上記応用例1においては、セル領域の略正方形のp型ボディ領域PBを利用して、領域GPAのp型ボディ領域PBへのソース電位のより良い給電を図ったが、領域GPAの左右において、p型ボディ領域PBをゲートパッド(GP)より一回り大きく形成し、かかる領域を利用してソース電位を給電してもよい。
図38および図39は、本実施の形態の応用例2の半導体装置の構成を示す平面図であり、図40は、本実施の形態の応用例2の半導体装置の構成を示す断面図である。図40は、図39のD−D断面部に対応する。
図38〜図40に示すように、本応用例においては、領域GPAの左右のp型ボディ領域PBを、ゲートパッド(GP)より一回り大きく形成している。この領域を拡大領域PBwと言う。この拡大領域PBw上には、ソース電極SEが延在する(図40参照)。よって、PBwは、ソース電極SEと領域GPAの左右のp型ボディ領域PBとの重なり領域を含む。つまり、領域GPAのp型ボディ領域PBに拡大領域PBwを設け、この拡大領域PBwとソース電極SEとをコンタクトホールC1S内のプラグを介して接続する。この拡大領域PBwにも、p型の半導体領域PRGを設けることが好ましい。
このように、領域GPAのp型ボディ領域PBとソース電極SEを、拡大領域PBwを介して接続することで、領域GPAの左右のp型ボディ領域PBwにソース電位を給電し易くなる。
なお、本実施の形態の半導体装置においても、実施の形態2で説明した電力変換装置や実施の形態3で説明した自動車の3相モータシステムや実施の形態4で説明した鉄道車両のインバータまたはコンバータなどに適用可能である。
以上、本発明者らによってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
401 負荷
402 パワーモジュール
403 制御回路
404 パワーMOSFET
405〜411 端子
501a 駆動輪(車輪)
501b 駆動輪(車輪)
502 駆動軸
503 3相モータ
504 インバータ
505 バッテリ
506 電力ライン
507 電力ライン
508 昇圧コンバータ
509 リレー
510 電子制御ユニット
511 リアクトル
512 平滑用コンデンサ
513 インバータ
514 パワーMOSFET
601 負荷
602 インバータ
604 パワーMISFET
607 コンバータ
608 キャパシタ
609 トランス
C1GE コンタクトホール
C1GR コンタクトホール
C1S コンタクトホール
DE ドレイン電極
GD1〜GD4 MOSFET
GE ゲート電極
GF ゲートフィンガー
GI ゲート絶縁膜
GND 接地電位
GP ゲートバッド
GPA 領域(ゲートパッドが配置される領域)
GRa p型の半導体領域
GRb p型の半導体領域
IL1 絶縁膜(フィールド絶縁膜)
IL2 絶縁膜(層間絶縁膜)
ND n型の半導体層
NR n型の半導体領域
NS SiC基板
OA1 開口部
OW 架線
PB p型ボディ領域
PG パンタグラフ
PR p型の半導体領域
PRG p型の半導体領域
RT 線路
SE ソース電極
SR ソース領域
TM p型の半導体領域
Vcc 電源電圧
WH 車輪

Claims (15)

  1. 基板の上面上に形成され、炭化ケイ素を含む第1導電型の半導体層と、
    素子形成領域の外周部において、前記半導体層の上部に形成された前記第1導電型と逆導電型である第2導電型の第1ウエル領域と、
    前記第1ウエル領域中に形成された前記第2導電型の第1半導体領域と、
    前記素子形成領域に形成され、前記半導体層の上部に形成された前記第2導電型の第2ウエル領域と、
    前記第2ウエル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有する半導体素子と、
    前記ゲート電極と接続されたゲートパッドと、
    を有し、
    前記第1ウエル領域は、前記ゲートパッドの形成領域に延在し、
    前記ゲート電極は、前記ゲートパッドの形成領域において、前記第1ウエル領域上に第1絶縁膜を介して配置され、
    前記ゲートパッドの形成領域において、前記第1ウエル領域中に形成された前記第2導電型の第2半導体領域を有し、
    前記第2半導体領域の前記第2導電型の不純物濃度は、前記第1ウエル領域の前記第2導電型の不純物濃度より大きい、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1半導体領域は、前記素子形成領域の外周部において、環状に配置されている、半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第2半導体領域は、前記第1半導体領域と接続されている、半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第2半導体領域は、第1方向に長辺を有する複数の矩形状のパターンよりなる、半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記第1方向は、<11−20>方向に垂直な方向である、半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記矩形状のパターンの前記第1方向と直交する第2方向の長さは、100μm以下である、半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体素子は、
    前記素子形成領域の前記半導体層の上面に形成されたn型のソース領域と、
    前記ソース領域と接するチャネル領域上に前記ゲート絶縁膜を介して形成された前記ゲート電極と、
    前記ソース領域と接する前記第2導電型の第3半導体領域と、
    を有し、
    前記ソース領域と、前記第3半導体領域とは、前記チャネル領域を構成する前記第2導電型の第2ウエル領域中に配置されている、半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記第1半導体領域と、前記第2半導体領域と、前記第3半導体領域の、前記第2導電型の濃度は同程度である、半導体装置。
  9. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記ソース領域、前記第3半導体領域および前記第1半導体領域に接続されるソース電極と、
    前記基板の裏面に形成されたドレイン電極と、を有する、半導体装置。
  10. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記第2ウエル領域と前記半導体層とで構成されるダイオードを有する、半導体装置。
  11. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1導電型は、n型であり、前記第2導電型は、p型である、半導体装置。
  12. 請求項1記載の半導体装置を有する、パワーモジュール。
  13. 請求項12記載のパワーモジュールにおいて、
    請求項1記載の前記半導体素子であるMOSFETで構成されるインバータを有する、パワーモジュール。
  14. 請求項1記載の半導体装置を有するパワーモジュールと、
    前記パワーモジュール内の前記半導体装置を制御する制御回路と、
    を有する、電力変換装置。
  15. 請求項14記載の電力変換装置において、
    前記パワーモジュールは、請求項1記載の前記半導体素子であるMOSFETで構成されるインバータを有する、電力変換装置。
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