JP2018046101A - 太陽電池及び太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
Description
溝により互いに離間する複数の膜部分に分けられた光透過導電膜が形成された光透過導電性基板と、
光吸収材を有し前記光透過導電膜上に形成された電子輸送層と、
前記溝をまたいで隣の前記膜部分に接続されるよう断面L字状に形成された対極と、
前記電子輸送層と前記対極との間に介在し比抵抗値が1×104Ωcm以上である電解質層と、
を備えたものである。
本実施形態で説明する電解質は、光吸収材を有する光電極と、光電極に向かい合うように配置された対極とを備えた太陽電池の光電極と対極との間に介在して用いられるものである。この電解質は、比抵抗値が比較的高い、1×104Ωcm以上である物質を含むものである。この電解質は、比抵抗値が1×106Ωcm以下の範囲であるものとしてもよい。このような電解質としては、例えば、銅錯体などが挙げられる。
本実施形態で説明する太陽電池モジュールは、太陽電池が複数接続されているものである。この太陽電池は、溝により互いに離間する複数の膜部分に分けられた光透過導電膜が形成された光透過導電性基板と、光吸収材を有し光透過導電膜上に形成された電子輸送層と、溝をまたいで隣の膜部分に接続されるよう断面L字状に形成された対極と、電子輸送層と対極との間に介在し比抵抗値が1×104Ωcm以上である電解質層と、を備えたものである。光電極は、光透過導電性基板と電子輸送層とにより構成される。図1は、太陽電池モジュール10の構成の概略の一例を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る太陽電池モジュール10は、光透過導電性基板14に複数の太陽電池40(以下セルとも称する)が順次配列した構成となっている。これらのセルは直列に接続されている。この太陽電池モジュール10は、各セルの間を埋めるように、シール材32が形成されており、光透過導電性基板14とは反対側のシール材32の面に平板状の保護部材34が形成されている。本実施形態に係る太陽電池40は、光吸収層とn型半導体層とを含む電子輸送層24を下地層22を介して光透過導電性基板14上に備えた光電極20と、光電極20に向かい合うように配置された対極30と、光電極20と対極30との間に介在する電解質層26と、セパレータ29とを備えている。光電極20は、光が透過する光透過基板11の表面に光が透過する光透過導電膜12が形成されている光透過導電性基板14と、光透過導電膜12に形成された電子輸送層24と、を備えている。電子輸送層24は、光透過基板11の受光面13の反対側の面に分離形成された光透過導電膜12に配設され受光に伴い電子を放出する層である。この太陽電池40において、電子輸送層24には、光を吸収する光吸収材28が配設されている。
溶媒としてアセトニトリル(AcCN)を80体積%、バレロニトリル(VaCN)を20体積%の混合液を用いた。この混合液に、銅錯体として、銅(I)ビス(2,9−ジメチル−1,10−フェナントロリン)ビス(トリフルオロメチルスルフォニル)イミド((Cu(dmp)2TFSI)を0.2M、銅(II)ビス(2,9−ジメチル−1,10−フェナントロリン)ビス[ビス(トリフルオロメチルスルフォニル)イミド]((Cu(dmp)2(TFSI)2)を0.05M、LiTFSIを0.1M、環状化合物としてN−メチルベンズイミダゾール(NMBI)を0.5Mとなるよう各々を加えた。得られた電解質(電解液)を実験例1の電解質とした。
光透過導電膜(SnO2)が形成された光透過導電性基板の光透過導電膜に、レーザによるスクライブ溝を形成し、互いに離間する複数の膜部分に光透過導電膜を分割させた。この膜部分の各々に原子層堆積法で緻密TiO2膜(10nm)を形成し、更に酸化チタン粒子(粒子径:数10nm〜400nm)を印刷し、500℃で焼結後、チタン化合物中に浸漬させ、更に500℃で加熱することによりTiO2電極(光電極)を作製した。インドリンダブルロダニン系の赤色系有機色素(色素1;D358)を光電極に吸着させ、上記作製した電解質を充填させ、溶媒を除去した。そして、接合部を有する断面L字型の対向電極を光電極に対向させて形成し、シールで固定させ、図1に示した3層構造電極を備えた色素増感型太陽電池の太陽電池モジュールを作製した。なお、電解質層の厚さは、3μmであった。
平板状の対向電極とし、図9に示す対向型の太陽電池モジュールとした以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたものを実験例2の太陽電池モジュールとした。この電解質層の厚さは、25μmであった。
擬似太陽光(Xe+Ha)ランプで1sunでの太陽電池の電流−電圧特性を評価した。また、光を照射しない暗下での電流−電圧特性も評価した。なお、実験例1、2は、それぞれ2つの太陽電池モジュールを作製し、評価を行った。
表1には、実験例1、2の電池構造、電解質の厚さ(μm)、変換効率Eff(%)、フィルファクターFF、短絡電流密度Jsc(mA/cm2)及び開放電圧Voc(V)をまとめた。図3は、1sun照射時及び暗下における実験例1、2の電流−電圧特性測定結果である。図4は、1sun照射時における実験例1、2の変換効率Eff(%)、フィルファクターFF、短絡電流密度Jsc(mA/cm2)及び開放電圧Voc(V)の測定結果である。図3,4では、2つの太陽電池モジュールで測定した結果を示した。図3に示すように、実験例2の対向型セルでは、電圧の増加に伴い電流がなだらかに下降する結果が得られた。一方、実験例1の3層構造セルでは、電圧が増加しても電流が一定値を示す良好な結果が得られた。図4に示すように、実験例2に比して実験例1は、比抵抗の高い銅錯体を電解質に用いた場合であっても、フィルファクターFFが向上し、その結果、変換効率Effも向上した。
Claims (10)
- 溝により互いに離間する複数の膜部分に分けられた光透過導電膜が形成された光透過導電性基板と、
光吸収材を有し前記光透過導電膜上に形成された電子輸送層と、
前記溝をまたいで隣の前記膜部分に接続されるよう断面L字状に形成された対極と、
前記電子輸送層と前記対極との間に介在し比抵抗値が1×104Ωcm以上である電解質層と、
を備えた太陽電池。 - 前記電解質層は、比抵抗値が1×106Ωcm以下の範囲である、請求項1に記載の太陽電池。
- 前記電解質層は、厚さが10μm未満である、請求項1又は2に記載の太陽電池。
- 前記電解質層は、有機配位子を有し銅が価数変化する銅錯体を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池。
- 前記電解質層は、化学式(1)〜(7)のうちいずれか1以上の構造を有する前記銅錯体を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池。
- 前記n型半導体層は、有機色素、金属錯体及び有機ハロゲン化金属化合物のうち1以上の前記光吸収材を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池。
- 前記電解質層は、窒素を1以上含み2環以上を有する複素環式化合物及び窒素を2以上有する単環の複素環式化合物のうち1以上の環式化合物を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池。
- 前記環式化合物は、イミダゾール構造、ピリジン構造、ピリミジン構造、オキサゾール構造及びチアゾール構造のうち1以上を有する、請求項7に記載の太陽電池。
- 前記環式化合物は、化学式(8)〜(15)のうちいずれか1以上である、請求項7又は8に記載の太陽電池。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の太陽電池を複数備えている、太陽電池モジュール。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020126964A (ja) * | 2019-02-06 | 2020-08-20 | 株式会社豊田中央研究所 | 電解質、太陽電池及び太陽電池モジュール |
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JP2004134298A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 色素増感型太陽電池の製造方法及び色素増感型太陽電池 |
WO2004053196A1 (ja) * | 2002-12-06 | 2004-06-24 | Toppan Printing Co., Ltd. | 金属酸化物膜及び色素増感太陽電池およびその製造方法 |
JP2006302849A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Japan Science & Technology Agency | ブルー銅モデル錯体を酸化還元対に用いた色素増感型太陽電池 |
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