JP2018043959A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラセンタエキス、トリメチルグリシン、及び特定のアルキレンオキシド誘導体を併用することにより、プラセンタエキスの肌なじみ、浸透感を改善した皮膚外用剤を提供すること。【解決手段】プラセンタエキス、トリメチルグリシン、及び特定のアルキレンオキシド誘導体を含有することを特徴とする皮膚外用剤。さらに、ジグリセリン、コメ醗酵液から選択される1種又は2種を含有する皮膚外用剤。さらにポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩、ポリアクリル酸及び/又はその塩、ポリビニルアルコール、メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーから選択される1種又は2種以上を含有する皮膚外用剤。【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関する。
近年プラセンタエキスの肌への有効性が確認されている。非特許文献1には、プラセンタエキスの外用剤としての有効性が次の通り記載されている。真皮においては皮膚線維芽細胞の増殖が促進されるとともにI型コラーゲンや線維芽細胞増殖因子の発現が刺激され、皮膚のターンオーバーに良い効果が期待できる。表皮においては皮膚角化細胞によるI型コラーゲン、ケラチン10、フィラグリンの発現を刺激するので、皮膚バリアの強化に有効である。またプラセンタエキスには種々の抗酸化成分が含まれることが知られており、紫外線などにより発生する活性酸素の働きを弱めることで、抗老化作用をもたらすことも期待できる。
また特許文献1には、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリンとアスコルビン酸又はその誘導体を含有する美白用皮膚外用剤が記載されている。
小松康彦等、フレグランスジャーナル、Vol.44No.6,47-54(2016)
特許第5976985号公報
本発明はプラセンタエキス、トリメチルグリシン、及び特定のアルキレンオキシド誘導体を併用することにより、プラセンタエキスの肌なじみ、浸透感を改善した皮膚外用剤を提供することを課題とする。
請求項1にかかる本発明の皮膚外用剤は、
(A)プラセンタエキス、
(B)トリメチルグリシン、及び
(C)下記式(1)
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)nH}a (1)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい)
で表される、少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体、
を含有することを特徴とする。
請求項2にかかる本発明の皮膚外用剤は、請求項1に記載の成分に加えて、さらに、ジグリセリン、コメ醗酵液から選択される1種又は2種を含有する。
請求項3にかかる本発明の皮膚外用剤は、請求項1又は請求項2に記載の皮膚外用剤に、さらにポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩、ポリアクリル酸及び/又はその塩、ポリビニルアルコール、メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーから選択される1種又は2種以上を含有する。
本発明の皮膚外用剤は、プラセンタエキス、トリメチルグリシン、及び特定のアルキレンオキシド誘導体を併用することにより、プラセンタエキスの肌なじみ、浸透感を改善する効果を発揮する。
さらにジグリセリン、コメ醗酵液から選択される1種又は2種を併用することにより、保湿効果と、べたつきのない使用感を両立させる効果を発揮する。
さらに、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩、ポリアクリル酸及び/又はその塩、ポリビニルアルコール、メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーから選択される1種又は2種以上を併用することにより、ハリ感がさらに向上する効果を発揮する。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の皮膚外用剤は、
(A)プラセンタエキス、
(B)トリメチルグリシン、及び
(C)下記式(1)
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)nH}a (1)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい)
で表される、少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体、
を必須成分として含有する。
本発明の皮膚外用剤に配合する(A)プラセンタエキスは、皮膚外用剤に配合し得るものであれば、特に限定されない。プラセンタエキスを得る胎盤の由来としては、特に起源を問わないが、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、サケ、ニシン、チョウザメ、バラ、メロンなどが例示される。これらの起源の中でも、商用的な使用の観点から、サケ由来若しくはブタ由来のものを用いることが好ましい。また、既にプラセンタエキスとして市販されている商品があり、それを使用してもよい。
サケ由来のプラセンタを得るサケとしては白ザケ、紅ザケ、銀ザケ、ニジマス、サクラマス、マスノスケ等を挙げることができる。サケから得られるプラセンタは、卵巣膜を用いる、かかる卵巣膜は、上記鮭類に属する魚類の魚卵外皮であり、卵巣から魚卵を採取した後の外皮のみを水洗することにより得ることができる。本発明の皮膚外用剤には、上記水洗後の卵巣膜をミキサー、乳鉢、乳化機等で粉砕した物をそのまま用いてもよく、上記卵巣膜を蛋白質分解酵素で処理することにより抽出された成分を用いてもよい。
ブタ由来プラセンタエキスを得る方法としては、例えば、ブタ胎盤から凍結、融解などの方法により無菌的に水で抽出して得ることができる。さらに、蛋白質分解酵素で処理することにより抽出された成分を用いてもよい。
本発明の皮膚外用剤に配合する(A)プラセンタエキスは、グリシン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、チロシン、バリン等のアミノ酸、ペプチド、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類、糖類、表皮細胞成長因子、真皮線維芽細胞成長因子、インスリン様成長因子等の各種成長因子、ビタミン、ミネラル、核酸及びその代謝物、サイトカイン等を含んでいる。
本発明の皮膚外用剤に配合する(A)プラセンタエキスの配合量は、特に限定されないが、着色や使用感の観点から、皮膚外用剤の総量を基準として、0.0001〜35質量%が好ましく、特に好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明の皮膚外用剤に配合する(B)トリメチルグリシンは、特に限定されず市販品を用いることができる。
本発明の皮膚外用剤に配合する(B)トリメチルグリシンの配合量は、特に限定されないが、種類や目的等によって調整することができる。効果や安定性などの点から、皮膚外用剤全量に対して、好ましくは0.01〜20.0質量%であり、より好ましくは0.1〜20.0質量%であり、さらに好ましくは0.1〜10.0質量%である。
本発明の皮膚外用剤に配合する(C)アルキレンオキシド誘導体は、下記式(1):
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)nH}a (1)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい)
で表される。上記のアルキレンオキシド誘導体は単一種類であってもよく、若しくは、複数種類の混合物であってもよい。
式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、aはZの化合物の水酸基の数であり3〜9である。3〜9個の水酸基を有する化合物として、例えば、a=3であればグリセリン、トリメチロールプロパン、a=4であれば、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビタン、アルキルグリコシド、ジグリセリン、a=5であればキシリトール、a=6であればジペンタエリスリトール、ソルビトール、イノシトール、a=8であればショ糖、トレハロース、a=9であればマルチトール、及び、これらの混合物等が挙げられる。好ましくは、Zは3〜6個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、3≦a≦6を満たす。3〜9個の水酸基を有する化合物としてはグリセリン、トリメチロールプロパンが好ましく、グリセリンが特に好ましい。なお、a≦2では、油脂などの油性成分との相溶性に劣り油性製剤への配合安定性が悪化する傾向がある。10≦aではべたつき感が生じる。
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、例として、オキシプロピレン基、オキシブチレン基(オキシn−ブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシt−ブチレン基)、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基等が挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、さらに好ましくはオキシプロピレン基である。
lはAOの平均付加モル数であり、1≦l≦50、好ましくは2≦l≦20である。mはEOの平均付加モル数であり、1≦m≦50、好ましくは2≦m≦20である。lが0であるとべたつき感を生じてしまい、50を超えると保湿効果が低下してしまうので好ましくない。また、mが0であると保湿効果が低下してしまい、50を超えるとべたつき感が生じてしまうので好ましくない。
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり、好ましくは1/4〜4/1である。1/5より小さいとべたつき感を生じてしまい、5/1より大きいと保湿感が低下してしまうので好ましくない。AOとEOの付加する順序は特に指定はなく、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。より優れた肌荒れ防止効果を得るためには、ランダム状に付加されているものが好ましい。
BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、例としてはオキシブチレン基(オキシn−ブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシt−ブチレン基)、オキシテトラメチレン基等が挙げられる。好ましくはオキシブチレン基である。
nはBOの平均付加モル数であり、0.5<n≦5であり、好ましくは0.8≦n≦3であり、より好ましくは1≦n≦3である。0.5以下であるとべたつき感が生じてしまい、5を超えると保湿感が低下してしまうので好ましくない。なお、式(1)において、(BO)nは末端水素原子に結合していることが必要である。
式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体は、公知の方法で製造することができる。例えば、3〜9個の水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後に、炭素数4のアルキレンオキシドを反応させることによって得られる。なお、3〜9個の水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合する段階においては、エチレンオキシドとアルキレンオキシドとをランダム重合してもよく、又は、ブロック重合してもよい。
式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体のうち、好ましい前記アルキレンオキシド誘導体としては、例えば、下記式(2):
Gly−[O(PO)s(EO)t−(BO)uH]3 (2)
(式中、
Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を表し;
POはオキシプロピレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;
sおよびtはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、
POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、
BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
uはBOの平均付加モル数であって、0.5〜5の値である)
のアルキレンオキシド誘導体(ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロール)が挙げられる。
式(2)のアルキレンオキシド誘導体は、グリセリンにプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドをそれぞれグリセリンに対して3〜150モル当量の割合で付加させた後に、炭素数4のアルキレンオキシドをグリセリンに対して1.5〜15モル当量の割合で付加させて得られる。
グリセリンにこれらのアルキレンオキシドを付加させる場合、アルカリ触媒、相関移動触媒、ルイス酸触媒などを用いて付加反応を行う。一般的には、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いることが好ましい。
式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体のうち、更に好ましいものは、グリセリンに6〜10モルのエチレンオキシド及び3〜7モルのプロピレンオキシドを付加させた後に、2〜4モルのブチレンオキシドを付加させたものである。
式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体のうち、更により好ましいものは、グリセリンに8モルのエチレンオキシド及び5モルのプロピレンオキシドを付加させた後に、3モルのブチレンオキシドを付加させた、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロールであり、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリンと称される。
本発明の皮膚外用剤に配合するアルキレンオキシド誘導体の配合量は、特に限定されず、種類や目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から皮膚外用剤、全量に対して、好ましくは0.01〜20.0質量%であり、より好ましくは0.01〜10.0質量%であり、さらに好ましくは0.1〜10.0質量%である。20質量%を超えて配合すると、使用感上べたつきが問題となる場合がある。また0.01質量%未満の配合では、プラセンタエキスの肌なじみ向上効果が得られない場合がある。
本発明の皮膚外用剤には、さらに保湿効果と、べたつきのない使用感を両立させるために、ジグリセリン、コメ醗酵液から選択される1種又は2種を配合することが好ましい。
ジグリセリンを皮膚外用剤に配合する場合の配合量は、特に限定されないが、皮膚外用剤全量に対し1〜10質量%配合する。1質量%未満の配合ではべたつき改善効果が得られない場合がある。10質量%を超えて配合すると、使用感上好ましくない場合がある。
コメ醗酵液は、米もしくは米ぬかを、酵素分解または麹による糖化、酒母或いは酵母による醗酵を行うことにより得られるものを用いることが好ましい。
コメ醗酵液を皮膚外用剤に配合する場合の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、0.01〜10質量%、より好ましくは、0.1〜5%である。0.01質量%未満の配合では充分なべたつき改善効果を得ることができない場合がある。また10質量%を超えて配合すると、経時で含有成分であるアミノ酸類が析出したり、着色が認められる場合がある。
本発明の皮膚外用剤には、さらにハリ感を向上させるために、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩、ポリアクリル酸及び/又はその塩、ポリビニルアルコール、メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーから選択される1種又は2種以上を配合することが好ましい。
本発明においては、上記ハリ感向上成分の中でも、ポリアクリル酸塩及びメタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーから選択される1種又は2種を配合することが好ましく、さらには、メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーを用いることが好ましい。
本発明において上記ハリ感向上成分を配合する場合その配合量は、特に限定されないが、皮膚外用剤全量に対し、0.001〜1質量%配合することが好ましく、さらには0、001〜0.1質量%が好ましい。0.001質量%未満の配合ではハリ感向上効果が得られない場合がある。1質量%を超えて配合すると、使用感上好ましくない場合がある。
本発明の皮膚外用剤には上述の必須成分の他に、必要に応じて通常皮膚外用剤に配合される、水性成分、油性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防微剤、アルコール類、粉体、生体由来成分等を適宜配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。また、本発明の皮膚外用剤は、製造方法を問わない。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
まず、本発明の実施例及び比較例の評価方法を示す。
<肌なじみ試験>
本発明の皮膚外用剤を塗布した後、3名の専門パネルを用いて官能的に評価した。実施例及び比較例の各試料を塗布後の肌なじみについて合議により下記の4段階で評価した。なお、官能評価は実施例、比較例を区別がつかない状態で使用し、絶対評価で評価を行った。以下の官能試験も同様である。
◎:肌なじみが非常に良い
○:肌なじみがよい
△:肌なじみがあまり良くない
×:肌なじみが悪い
<浸透感試験>
本発明の皮膚外用剤を塗布した後、3名の専門パネルを用いて官能的に評価した。実施例及び比較例の各試料を塗布後の浸透感について合議により下記の4段階で評価した。
◎:浸透感が非常に良い
○:浸透感がよい
△:浸透感があまり良くない
×:浸透感が悪い
<べたつき試験>
本発明の皮膚外用剤を塗布した後、3名の専門パネルを用いて官能的に評価した。実施例及び比較例の各試料を塗布後のべたつき感について合議により下記の4段階で評価した。
◎:べたつきが少ない
○:少しべたつく
△:かなりべたつく
×:非常にべたつく
<保湿感試験>
本発明の皮膚外用剤を塗布した後、3名の専門パネルを用いて官能的に評価した。実施例及び比較例の各試料を塗布後の保湿感について合議により下記の3段階で評価した。
◎:保湿感が非常に高い
○:保湿感が高い
△:保湿感が低い
<ハリ感試験>
本発明の皮膚外用剤を塗布した後、3名の専門パネルを用いて官能的に評価した。実施例及び比較例の各試料を塗布後のハリ感について合議により下記の3段階で評価した。
◎:ハリ感が非常に高い
○:ハリ感が高い
△:ハリ感が低い
表1に示す処方を用い、実施例1〜6及び比較例1〜3を定法により調製した。なおプラセンタエキス(1)として、日本バリアフリー社製マリンプラセンタ(登録商標)を用いた。
Figure 2018043959
表1に示した通り、プラセンタエキスとトリメチルグリシンとアルキレンオキシド誘導体を併用した実施例1は、トリメチルグリシン、アルキレンオキシド誘導体を単独若しくは2成分とも配合していない比較例1〜3と比較して、肌なじみ、浸透感が極めて良好な使用感であった。また、ジグリセリン、コメ醗酵液を含有する実施例2〜4は、肌なじみ、浸透感に加え、べたつきのなさと保湿感を兼ね備えた使用感であり、ジグリセリンとコメ醗酵液を併用することによりその効果は非常に優れたものであった。メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーを配合した実施例5は肌なじみ、浸透感に加え、ハリ感に優れた使用感であった。
本発明の皮膚外用剤の処方例を下記に示す。
[実施例7]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)セタノール 3.6
(5)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(6)グリセリン 5.0
(7)トリメチルグリシン 3.0
(8)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−
8/5/3グリセリン 1.5
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(11)精製水 全量を100とする量
(12)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(13)ブタ由来プラセンタエキス 1.0
[実施例8]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(5)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(6)グリセリン 4.0
(7)トリメチルグリシン 1.5
(8)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−
8/5/3グリセリン 1.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)カルボキシビニルポリマー 0.15
(11)精製水 全量を100とする量
(12)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(13)馬由来プラセンタエキス 1.0
(14)コメ醗酵液抽出物 1.0
[実施例9]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 全量を100とする量
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 5.0
(8)ジグリセリン 5.0
(9)トリメチルグリシン 3.0
(10)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−
8/5/3グリセリン 0.5
(11)メタクリル酸グリセリルアミドエチル
/メタクリル酸ステアリルコポリマー 0.1
(12)プラセンタエキス(1) 2.5
[実施例10]美容液
(1)精製水 全量を100とする量
(2)グリセリン 5.0(質量%)
(3)トリメチルグリシン 1.5
(4)ジグリセリン 1.5
(5)1,3−ブチレングリコール 5.0
(6)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−
8/5/3グリセリン 0.5
(7)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(8)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(9)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(10)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(11)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(12)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(13)硬化パーム油 2.0
(14)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(15)ベヘニルアルコール 0.5
(16)ミツロウ 1.0
(17)ホホバ油 1.0
(18)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(19)プラセンタエキス(1) 2.0
[実施例11]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 全量を100とする量
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)ジグリセリン 5.0
(9)トリメチルグリシン 3.0
(10)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−
8/5/3グリセリン 0.5
(11)メタクリル酸グリセリルアミドエチル
/メタクリル酸ステアリルコポリマー 0.1
(12)プラセンタエキス(1) 2.5
(13)エタノール 10.0
(14)香料 0.1
(15)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1

Claims (3)

  1. (A)プラセンタエキス、
    (B)トリメチルグリシン、及び
    (C)下記式(1)
    Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)nH}a (1)
    (式中、
    Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
    AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
    EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
    aは3〜9を表し;
    l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
    AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
    AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい)
    で表される、少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体、
    を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. さらに、ジグリセリン、コメ醗酵液から選択される1種又は2種を含有する、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. さらに、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩、ポリアクリル酸及び/又はその塩、ポリビニルアルコール、メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリルコポリマーから選択される1種又は2種以上を含有する、請求項1又は請求項2に記載の皮膚外用剤。
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