JP2018043639A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動時に発生し得る振動が与える影響を一定レベル以下に抑制可能なハイブリッド車両を提供すること。【解決手段】ハイブリッド車両は、内燃機関と、電動機と、内燃機関及び電動機の少なくとも一方からの動力を変速して駆動輪に伝達する変速機と、内燃機関と電動機との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、電動機の出力及び断接部の状態を制御する制御部とを備える。制御部は、ハイブリッド車両が電動機からの動力のみによるEV走行中に断接部を締結して電動機の動力によって内燃機関を始動する際、EV走行中の変速機の変速比に応じて、内燃機関の始動期間中の電動機のトルクレートを設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関する。
特許文献1には、エンジン始動中にモータトルクが飽和しないように要求駆動力を制限するハイブリッド車両が記載されている。当該ハイブリッド車両の制御装置は、エンジンの始動完了までの要求駆動力制限値の時間変化を表した駆動力時系列パターンを決定し、エンジン始動中は、決定した駆動力時系列パターンに基づいて要求駆動力を制限する。駆動力時系列パターンは、エンジン始動完了時に要求駆動力制限値がモータトルク上限値に到達するように決定する。
特開2015−093667号公報
特許文献1に記載のハイブリッド車両では、エンジン始動完了時に要求駆動力制限値がモータトルク上限値に到達する駆動力時系列パターンを利用することで、エンジン始動中におけるモータトルクの飽和を抑止している。しかし、エンジン始動中に要求駆動力の急激な増大等が発生すると、当該増大した要求駆動力に対する実駆動力との差分が短時間の間に急激に大きくなる。例えば、ハイブリッド車両が走行する登坂路の勾配がエンジン始動中に急激に増大してアクセルペダルが深く踏まれると、上記差分は短時間の間に急激に大きくなる。このとき、当該差分の急激な増大によってモータトルクが飽和し、ハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力が急激に低下することで車体に振動が発生する。このように、エンジン始動完了時に要求駆動力制限値が必ずモータトルク上限値に到達する制御を行うと、外乱に対するタフネスが低下し、商品性の高い車両を実現できない。
一方、モータトルクが飽和することによる車体の振動が発生しないよう、エンジン始動中の要求駆動力制限値が必ずモータトルク上限値に到達しない駆動力時系列パターンを利用すると、駆動用モータの動力のみで走行するEVモードは駆動用モータのトルク上限値を使い切る前に終了するため、EV走行が早期に終了し燃費が向上しない。
したがって、エンジン始動中にモータトルクが飽和しても、単位時間あたりの実駆動の変化に応じて発生する車体の振動が運転者の感じにくい程度であれば、高い商品性とEV走行による燃費の向上が可能となる。但し、実駆動力の変化を運転者が車体の振動として感じる程度は変速機の変速比によって異なる。例えば、低い変速段(大きな変速比)で走行中に実駆動力の変化が生じた場合、当該実駆動力の変化は増幅されて大きな車体振動となるため運転者は振動を感じやすく、高い変速段(変速比は小さい)で走行中に実駆動力の変化が生じた場合、当該実駆動力の変化は減衰されて小さな車体振動となるため運転者は振動を感じにくい。
本発明の目的は、内燃機関の始動時に発生し得る振動が与える影響を一定レベル以下に抑制可能なハイブリッド車両を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
内燃機関(例えば、後述の実施形態での内燃機関106,206)と、
電動機(例えば、後述の実施形態での電動機107,207)と、
前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方からの動力を変速して駆動輪に伝達する変速機(例えば、後述の実施形態での変速機110,210)と、
前記内燃機関と前記電動機との間の動力の伝達経路を断接する断接部(例えば、後述の実施形態での断接装置CL2,第1クラッチ41,第2クラッチ42)と、
前記電動機の出力及び前記断接部の状態を制御する制御部(例えば、後述の実施形態でのECU105,205)と、を備えるハイブリッド車両であって、
前記制御部は、前記ハイブリッド車両が前記電動機からの動力のみによるEV走行中に前記断接部を締結して前記電動機の動力によって前記内燃機関を始動する際、前記EV走行中の前記変速機の変速比に応じて、前記内燃機関の始動期間中の前記電動機のトルクレートを設定する、ハイブリッド車両である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記変速機は、
第1断接手段(例えば、後述の実施形態の第1クラッチ41)を介して前記内燃機関に接続され、第1切替手段(例えば、後述の実施形態のロック機構61、第1奇数段変速用シフター51A、第2奇数段変速用シフター51B)により複数のギヤ(例えば、後述の実施形態の遊星歯車機構30、第3速用駆動ギヤ23a、第5速用駆動ギヤ25a、第7速用駆動ギヤ97a)を選択可能な第1変速部(例えば、後述の実施形態の奇数段変速部)と、
第2断接手段(例えば、後述の実施形態の第2クラッチ42)を介して前記内燃機関に接続され、第2切替手段(例えば、後述の実施形態の第1偶数段変速用シフター52A、第2偶数段変速用シフター52B)により複数のギヤ(例えば、後述の実施形態の第2速用駆動ギヤ22a、第4速用駆動ギヤ24a、第6速用駆動ギヤ96a)を選択可能な第2変速部(例えば、後述の実施形態の偶数段変速部)と、を備え、
前記第1変速部には、前記内燃機関と前記電動機の少なくとも一方の動力が入力され、
前記第2変速部には、前記内燃機関の動力が入力され、
前記断接部は、前記第1断接手段及び前記第2断接手段を含み、
前記制御部は、前記ハイブリッド車両が前記電動機からの動力のみによる前記第1変速部を介したEV走行中に前記第1断接手段又は前記第2断接手段を締結して前記内燃機関を始動する際、前記第1変速部で選択されている変速段の変速比に応じて、前記トルクレートを設定する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比がしきい値以上であれば、前記内燃機関の始動期間中の前記ハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値未満となる値に前記トルクレートを設定する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比に応じた前記変化量が前記所定値となる前記電動機の限界トルクレート未満に前記トルクレートを設定する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、
前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比がしきい値未満であれば、前記内燃機関の始動期間中の前記ハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値以下となる値に前記トルクレートを設定する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比に応じた前記変化量が前記所定値となる前記電動機の限界トルクレート以下に前記トルクレートを設定する。
電動機の動力によって内燃機関を始動する際に電動機のトルクが上限値まで到達すると、電動機は当該上限値以上のトルクを出せないため、ハイブリッド車両の実駆動力は要求駆動力に対して低下する。このとき、単位時間あたりの実駆動力が大きく変化すると、ハイブリッド車両の車体には振動が生じる。実駆動力の変化を運転者が振動として感じる程度は、変速機の変速比によって異なる。すなわち、同じレベルの実駆動力の変化であっても変速機の変速比によっては当該変化を運転者が車体の振動として感じる程度が異なり、変速比が大きいと運転者は実駆動力の変化を振動として感じやすく、変速比が小さいと運転者は実駆動力の変化を振動として感じにくい。
請求項1の発明では、内燃機関の始動期間中の電動機のトルクレートがEV走行中の変速機の変速比に応じて設定される。このため、振動がハイブリッド車両の運転者に与える影響を一定レベル以下に抑制できる。
請求項2の発明では、内燃機関と電動機との接続形態がそれぞれ異なる2つの変速部を備えた変速機をハイブリッド車両が搭載した場合であっても、EV走行中に内燃機関を始動する際には、第1変速部で選択されている変速比に応じて、内燃機関の始動期間中の電動機のトルクレートに設定する。このため、振動がハイブリッド車両の運転者に与える影響を一定レベル以下に抑制できる。
変速比が大きい状態での走行中、ハイブリッド車両では、実駆動力の変化に伴い振動が発生しやすい。また、ハイブリッド車両の車体に生じる振動のレベルは、単位時間あたりの実駆動力の変化量が大きいほど大きい。請求項3の発明では、変速比がしきい値以上であれば、内燃機関の始動期間中のハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値未満となる値に、同期間中の電動機のトルクレートを設定するため、ハイブリッド車両の商品性を損なうことがない。
電動機の限界トルクレートは、変速比に応じた運転者が走行中に感じにくい程度の振動が発生するレベルの上限であり、請求項4の発明では、当該限界トルクレート未満にトルクレートを設定するため、運転者は内燃機関の始動時に振動が発生しても感じにくい。
変速比が小さい状態での走行中、ハイブリッド車両では、実駆動力の変化に伴い振動が発生しにくい。また、ハイブリッド車両の車体に生じる振動のレベルは、単位時間あたりの実駆動力の変化量が大きいほど大きい。請求項5の発明では、変速比がしきい値未満であれば、内燃機関の始動期間中のハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値以下となる値に、同期間中の電動機のトルクレートを設定するため、EV走行する距離を伸ばすことができ、燃費性能を向上させることができる。
電動機の限界トルクレートは、変速比に応じた運転者が走行中に感じにくい程度の振動が発生するレベルの上限であり、請求項6の発明では、当該限界トルクレート以下にトルクレートを設定するため、運転者は内燃機関の始動時に振動が発生しても感じにくい。
第1実施形態のハイブリッド車両の内部構成を示すブロック図である。 要求駆動力が増加中にEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際の、内燃機関の回転数(NE)、電動機が出力するトルク(MOTトルク)、断接装置を断接するための油圧(CLトルク)及び車両の駆動力の各経時変化の一例を示すグラフである。 車両の走行モードがEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替わる際にECUが行う制御を示すフローチャートである。 要求駆動力が増加中にEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際の、内燃機関の回転数(NE)、電動機が出力するトルク(MOTトルク)、断接装置を断接するための油圧(CLトルク)及び車両の駆動力の各経時変化の他の例を示すグラフである。 要求駆動力が増加中にEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際の、内燃機関の回転数(NE)、電動機が出力するトルク(MOTトルク)、断接装置を断接するための油圧(CLトルク)及び車両の駆動力の各経時変化の他の例を示すグラフである。 要求駆動力が増加中にEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際の、内燃機関の回転数(NE)、電動機が出力するトルク(MOTトルク)、断接装置を断接するための油圧(CLトルク)及び車両の駆動力の各経時変化の他の例を示すグラフである。 第2実施形態のハイブリッド車両の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態の変速機の内部構成、並びに、内燃機関及び電動機等と当該変速機との関係を示す図である。 EV走行モードの一例である第3速EV走行時に電動機が出力した動力の変速機における伝達経路を示す図である。 第3速EV走行中に第1クラッチを締結してエンジン始動する際の車両用駆動装置のトルクの伝達状況を示す図である。 第3速EV走行中に第2クラッチを締結して第2速用ギヤを介してエンジン始動する際の車両用駆動装置のトルクの伝達状況を示す図である。 第3速EV走行中に第2クラッチを締結して第4速用ギヤを介してエンジン始動する際の車両用駆動装置のトルクの伝達状況を示す図である。 第3速EV走行中に第2クラッチを締結して第6速用ギヤを介してエンジン始動する際の車両用駆動装置のトルクの伝達状況を示す図である。 EV走行中の変速段毎の限界トルクレートに対して設定される開放レートを示す図である。
以下、本発明に係るハイブリッド車両(HEV:Hybrid Electric Vehicle)の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のハイブリッド車両の内部構成を示すブロック図である。図1に示すハイブリッド車両(以下、単に「車両」という。)は、内燃機関(ENG)106と、電動機(MOT)107と、変速機(T/M)110と、断接装置CL1と、断接装置CL2と、蓄電器(BAT)101と、VCU(Voltage Control Unit)102と、インバータ(INV)103と、車速センサ104と、ECU(Electronic Control Unit)105とを備え、走行状態等に応じて内燃機関106及び/又は電動機107の動力によって走行する。なお、図1中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線の矢印は制御信号又は検出信号を示す。
内燃機関106は、車両が走行するための動力を出力する。内燃機関106が出力した動力は、断接装置CL1、断接装置CL2、変速機110、差動装置8及び駆動軸9を介して、駆動輪DWに伝達される。電動機107は、車両が走行するための動力及び/又は内燃機関106を始動するための動力を出力する。電動機107が出力した車両が走行するための動力は、断接装置CL1、変速機110、差動装置8及び駆動軸9を介して、駆動輪DWに伝達される。また、電動機107は、車両の制動時には発電機としての動作(回生動作)が可能である。
変速機110は、内燃機関106及び電動機107の少なくとも一方からの動力を所定の変速比で変速して駆動輪DWに伝達する。変速機110の変速比はECU105からの指示に応じて変更される。なお、変速機110は、複数の異なる変速比が段階的に設定された変速機であっても、変速比を連続的に変更可能な無段変速機であっても良い。
断接装置CL1は、変速機110と電動機107の間の動力伝達経路を、ECU105からの指示に応じて断接する。断接装置CL2は、電動機107と内燃機関106の間の動力伝達経路を、ECU105からの指示に応じて断接する。
蓄電器101は、直列又は並列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。VCU102は、蓄電器101の出力電圧を直流のまま昇圧する。また、VCU102は、電動機107の回生動作時に電動機107が発電して直流に変換された電力を降圧する。VCU102によって降圧された電力は蓄電器101に充電される。インバータ103は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を電動機107に供給する。また、インバータ103は、電動機107の回生動作時に電動機107が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
車速センサ104は、車両の走行速度(車速VP)を検出する。車速センサ104によって検出された車速VPを示す信号は、ECU105に送られる。
ECU105は、VCU102及びインバータ103の制御による電動機107の出力制御、変速機110の制御、断接装置CL1及び断接装置CL2の断接制御、並びに、内燃機関106の駆動制御を行う。また、ECU105には、車両の運転者によるアクセルペダル操作に応じたアクセルペダル開度(AP開度)を示す信号、及び車速センサ104からの車速VPを示す信号等が入力される。ECU105は、AP開度及び車速VPに基づき、車両に要求される駆動力(以下「要求駆動力」という。)を導出する。また、ECU105は、蓄電器101の充電状態を示すSOC(State Of Charge)を検出する。ECU105は、車速VP、要求駆動力及び蓄電器101のSOC等に基づいて、後述する車両の走行モードを選択し、変速機110、断接装置CL1及び断接装置CL2の各状態、並びに、内燃機関106及び電動機107が出力する各動力を制御する。
本実施形態の車両は、内燃機関106及び電動機107を含む駆動源の使用形態がそれぞれ異なる「EV走行モード」、「パラレル走行モード」及び「エンジン走行モード」のいずれかで走行する。
EV走行モードで加速走行する際は、電動機107からの動力によって走行し、このとき内燃機関106は駆動されない。また、EV走行モードで減速走行する車両では、電動機107が回生動作して得られた電力が蓄電器101に充電される。EV走行モードで車両が走行する際、ECU105は、断接装置CL1を締結し、断接装置CL2を開放する。
パラレル走行モードで加速走行する際は、内燃機関106からの動力と電動機107からの動力とを併せた動力によって走行する。また、パラレル走行モードで減速走行する際は、電動機107が回生動作して得られた電力が蓄電器101に充電され、内燃機関106は制動力を提供する。パラレル走行モードで車両が走行する際、ECU105は、断接装置CL1及び断接装置CL2を共に締結する。
エンジン走行モードで加速走行する際は、内燃機関106からの動力によって走行し、このとき電動機107に対しては、エネルギー効率を高めるための弱め界磁制御等は行われるが、車両が走行するための動力を出力するためには駆動されない。また、エンジン走行モードで減速走行する車両では、内燃機関106は制動力を提供する。エンジン走行モードで車両が走行する際、ECU105は、断接装置CL1及び断接装置CL2を共に締結する。
次に、EV走行モードで走行中の車両に対する要求駆動力が増加中に走行モードをEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際のECU105が行う制御について説明する。
EV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える場合には、内燃機関106を始動する必要がある。このとき、ECU105は、断接装置CL2を締結して電動機107の動力によって内燃機関106を始動する。図2は、要求駆動力が増加中にEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際の、内燃機関106の回転数(NE)、電動機107が出力するトルク(MOTトルク)、断接装置CL2を断接するための油圧(CLトルク)及び車両の駆動力の各経時変化を示すグラフである。
図2に示すように、ECU105は、内燃機関106の始動期間の初期動作として、時刻t1のタイミングで断接装置CL2に対するCLトルクを所定レベルまで上げて断接装置CL2を締結すると同時に、内燃機関106を始動するためのトルクを出力するよう電動機107(VCU102及びインバータ103)を制御する。続いて、ECU105は、要求駆動力が増加し続けているため、CLトルクを所定レベルに維持した状態で、MOTトルクを所定の変化率で増やす。本実施形態では、このとき増やしていくMOTトルクの所定の変化率を「開放レート」と呼び、ECU105は、内燃機関106を始動する直前、すなわちEV走行モードで走行中の変速機110の変速比に応じて、内燃機関106の始動期間中のMOTトルクの開放レートを設定する。
ECU105は、要求駆動力に応じたレートが開放レートより大きい場合であっても、MOTトルクを開放レートで増加させる。このとき車両が走行するための動力として内燃機関106及び/又は電動機107から実際に得られる駆動力(以下「実駆動力」という。)は要求駆動力に対して低下する。さらに、時刻t2のタイミングでMOTトルクが電動機107の出力可能な上限値(トルクリミット)に到達すると、電動機107はトルクリミット以上のトルクを出せないため、実駆動力は要求駆動力に対してさらに低下し、単位時間あたりの実駆動力は急に低下する。このとき、車両の車体には振動が発生する。
その後、ECU105は、内燃機関106の始動期間の終盤動作として、時刻t3のタイミングで断接装置CL2に対するCLトルクを0に低下させて断接装置CL2を開放すると同時に、MOTトルクを下げる。なお、CLトルクが低下し始める時刻t3での内燃機関106は、その後の内燃機関106の自立運転が継続可能な回転数まで上がっている。そして、時刻t4のタイミングでCLトルクが0になり、内燃機関106の始動機関が終了する。すなわち、内燃機関106の始動期間は、断接装置CL2の締結開始(時刻t1)から開放完了(時刻t4)までの間である。
内燃機関106の始動期間が終了すると、ECU105は、内燃機関106の始動期間の開放レートとは異なる別の開放レートでMOTトルクを増加させる。その後、内燃機関106がアイドリング状態となれば、ECU105は、断接装置CL2を徐々に締結していくと同時に、実駆動力が要求駆動力に到達した時点でMOTトルクを一定とする。断接装置CL2が締結されればパラレル走行モードへの移行は終了する。
上述したように、ECU105は、内燃機関106の始動期間のMOTトルクの開放レートを、EV走行モードで走行中の変速機110の変速比に応じて設定する。本実施形態では、ECU105は、変速機110の変速比がしきい値以上であれば上記開放レートを所定値未満の値に設定し、変速比がしきい値未満であれば上記開放レートを同所定値以下の値に設定する。上記所定値は、内燃機関106の始動期間中の単位時間あたりの実駆動力の変化量が特定値となる値であり、以下の説明では「限界トルクレート」という。また、上記しきい値は、限界トルクレートの値や、電動機107のトルクリミット、内燃機関106の始動に必要なトルク、車両の重量等の条件を基に、予め実験又はテストによって求めることが可能であり、車両によって可変である。
図3は、車両の走行モードがEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替わる際にECU105が行う制御を示すフローチャートである。図3に示すように、ECU105は、車両がEV走行モードで走行中か否かを判断し(ステップS101)、EV走行モードで走行中であればステップS103に進む。ステップS103では、ECU105は、車速VP、要求駆動力及び蓄電器101のSOC等に基づいて、パラレル走行モードへ移行するか否かを判断し、パラレル走行モードへ移行する場合はステップS105に進む。
ステップS105では、ECU105は、EV走行中の変速機110の変速比、すなわち、現状の変速機110の変速比がしきい値以上(変速比≧しきい値)であるか否かを判断し、変速比≧しきい値であればステップS107に進み、変速比<しきい値であればステップS109に進む。ステップS107では、ECU105は、内燃機関106の始動期間中の開放レートを限界トルクレート未満の値に設定する。ステップS109では、ECU105は、内燃機関106の始動期間中の開放レートを限界トルクレート以下の値に設定する。ステップS107又はステップS109の後、ECU105は、内燃機関106を始動するために断接装置CL2を制御し、かつ、電動機107の出力を制御する(ステップS111)。
実駆動力の変化を車両の運転者が振動として感じる程度は、変速機110の変速比によって異なる。すなわち、同じレベルの実駆動力の変化であっても変速機110の変速比によっては当該変化を感じる程度が異なり、変速比が大きいと運転者は実駆動力の変化を感じやすく、変速比が小さいと運転者は実駆動力の変化を感じにくい。これは、変速比が大きいときは実駆動力の変化が増幅されて大きな車体振動となるためであり、変速比が小さいときは実駆動力の変化が減衰されて小さな車体振動となるためである。本実施形態では、変速比が大きいため運転者が実駆動力の変化を振動として感じやすい状態であるときに内燃機関106を始動する際は、内燃機関106の始動期間中の開放レートを限界トルクレート「未満」の値に設定する。当該開放レートを限界トルクレートより小さい値に設定すると、図4に示すように、MOTトルクがトルクリミットに到達しない又はトルクリミットに頭打ちとなる時間が非常に短いため、内燃機関106を始動したことによって振動は発生しない又は非常に小さい。一方、変速比が小さいため運転者が実駆動力の変化を振動として感じにくい状態であるときに内燃機関106を振動する際は、内燃機関106の始動期間中の開放レートを限界トルクレート「以下」の値に設定する。当該開放レートを限界トルクレートに等しい値に設定すると、図2に示したように、MOTトルクは内燃機関106の始動期間中にトルクリミットに到達するため、内燃機関106を始動したことによって振動が発生するが、このとき発生する振動は所望レベル以下である。このため、内燃機関106を始動したことによって振動は発生するが、運転者はその振動を感じにくい。このように、変速比に応じて内燃機関106の始動期間中の開放レートを設定することで、上記振動が車両の運転者に与える影響を一定レベル以下に抑制できる。
なお、変速比によらず一律の開放レートを適用し、その開放レートが大きい場合には、図5に示すように、MOTトルクは時刻t2のタイミングで早々にトルクリミットに到達するため、単位時間あたりの実駆動力は大きく変化する。このように、変速比を考慮せずに一律に開放レートを設定すると、特に変速比が大きいときには、内燃機関106の始動中に発生した振動が車両の商品性を低下させてしまうため好ましくない。また、パラレル走行モードへの移行完了まで開放レートを0に設定すると、図6に示すように、少なくとも内燃機関106の始動期間中(時刻t1〜t4)には、要求駆動力の増加にかかわらず実駆動力は変わらない。この場合、少なくとも内燃機関106の始動期間は加速がされないため好ましくない。
以上説明したように、本実施形態によれば、内燃機関の始動期間中の電動機のトルクレートがEV走行中の変速機の変速比に応じて設定される。変速比が大きい状態での走行中、車両の運転者は、実駆動力の変化に伴い発生する振動を感じやすい。また、車体に生じる振動のレベルは、単位時間あたりの実駆動力の変化量が大きいほど大きい。本実施形態では、EV走行中の変速比がしきい値以上であれば、内燃機関の始動期間中の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値となる限界トルクレート未満に、同期間中のMOTトルクの開放レートを設定する。このときの開放レートは、変速比が大きな状態での走行中に内燃機関の始動時に発生する振動を運転者が感じにくい程度に設定されるため、車両の商品性を損なうことがない。一方、EV走行中の変速比がしきい値未満であれば、内燃機関の始動期間中の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値となる限界トルクレート以下に、同期間中のMOTトルクの開放レートを設定する。すなわち、このときの開放レートは、変速比が小さい状態での走行中に内燃機関の始動時に発生する振動を運転者が感じにくい程度まで上げた値に設定可能である。内燃機関の始動時の電動機のトルクレートが大きいと、電動機のトルクが上限値であるトルクリミットに到達するタイミングは早まるが、変速比が小さい状態での走行中に当該振動を運転者は感じにくいため、車両の商品性を担保できる。
このように、EV走行中の変速比によって内燃機関の始動時に発生し得る振動の程度は変わるが、振動が生じても運転者が当該振動を感じにくい開放レートを変速比に応じて設定することで、上記振動が運転者に与える影響を一定レベル以下に抑制しつつEV走行の距離を伸ばすことができる。
なお、図1に示した本実施形態の車両の構成では、断接装置CL1が断接装置CL1とは別の構成要素として示されているが、断接装置CL1は変速機110の内部の構成要素であっても良い。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態のハイブリッド車両の内部構成を示すブロック図である。図7に示すハイブリッド車両(以下、単に「車両」という。)は、内燃機関(ENG)206と、電動機(MOT)207と、変速機(T/M)210と、蓄電器(BAT)201と、VCU(Voltage Control Unit)202と、インバータ(INV)203と、車速センサ204と、ECU(Electronic Control Unit)205とを備え、走行状態等に応じて内燃機関206及び/又は電動機207の動力によって走行する。なお、図7中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線の矢印は制御信号又は検出信号を示す。また、図8は、第2実施形態の変速機210の内部構成、並びに、内燃機関206及び電動機207等と変速機210との関係を示す図である。
内燃機関206は、車両が走行するための動力を出力する。内燃機関206が出力した動力は、変速機210、差動装置8及び駆動軸9を介して、駆動輪DWに伝達される。内燃機関206のクランク軸6aには、変速機210の第1クラッチ41と第2クラッチ42が設けられている。
電動機207は、車両が走行するための動力及び/又は内燃機関206を始動するための動力を出力する。電動機207が出力した車両が走行するための動力は、変速機210、差動装置8及び駆動軸9を介して、駆動輪DWに伝達される。また、電動機207は、車両の制動時には発電機としての動作(回生動作)が可能である。
電動機207は、3相ブラシレスDCモータであり、ステータ71と、このステータ71に対向するように配置されたロータ72とを有し、後述する遊星歯車機構30のリングギヤ35の外周側に配置されている。ロータ72は、遊星歯車機構30のサンギヤ32に連結されて、遊星歯車機構30のサンギヤ32と一体に回転するように構成されている。
遊星歯車機構30は、サンギヤ32と、このサンギヤ32と同軸上に配置され、かつ、このサンギヤ32の周囲を取り囲むように配置されたリングギヤ35と、サンギヤ32とリングギヤ35に噛合されたプラネタリギヤ34と、このプラネタリギヤ34を自転可能、かつ、公転可能に支持するキャリア36とを有し、サンギヤ32とリングギヤ35とキャリア36が、相互に差動回転自在に構成されている。
リングギヤ35には、同期機構を有しリングギヤ35の回転を停止(ロック)可能に構成されたロック機構61が設けられている。なお、ロック機構61としてブレーキ機構等を用いてもよい。
変速機210は、内燃機関206及び電動機207の少なくとも一方からの動力を所定の変速比で変速して駆動輪DWに伝達する。変速機210の変速比はECU205からの指示に応じて変更される。変速機210の内部構成については後述する。
蓄電器201は、直列又は並列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。VCU202は、蓄電器201の出力電圧を直流のまま昇圧する。また、VCU202は、電動機207の回生動作時に電動機207が発電して直流に変換された電力を降圧する。VCU202によって降圧された電力は蓄電器201に充電される。インバータ203は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を電動機207に供給する。また、インバータ203は、電動機207の回生動作時に電動機207が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
車速センサ204は、車両の走行速度(車速VP)を検出する。車速センサ204によって検出された車速VPを示す信号は、ECU205に送られる。
ECU205は、VCU202及びインバータ203の制御による電動機207の出力制御、変速機210の制御、並びに、内燃機関206の駆動制御を行う。また、ECU205には、車両の運転者によるアクセルペダル操作に応じたアクセルペダル開度(AP開度)を示す信号、及び車速センサ204からの車速VPを示す信号等が入力される。ECU205は、AP開度及び車速VPに基づき、車両に要求される駆動力(以下「要求駆動力」という。)を導出する。また、ECU205は、蓄電器201の充電状態を示すSOC(State Of Charge)を検出する。ECU205は、車速VP、要求駆動力及び蓄電器201のSOC等に基づいて、後述する車両の走行モードを選択し、変速機210、並びに、内燃機関206及び電動機207が出力する各動力を制御する。なお、ECU205による変速機210の制御には、変速機210を構成する後述の第1、第2奇数段変速用シフター51A,51Bの制御、第1、第2偶数段変速用シフター52A,52Bの制御、後進用シフター53の制御、ロック機構61の制御、第1クラッチ41の断接制御及び第2クラッチ42の断接制御が含まれる。
次に、変速機210の内部構成の詳細について説明する。
変速機210は、前述した第1クラッチ41と第2クラッチ42と、遊星歯車機構30と、後述する複数の変速ギヤ段を備えた、いわゆるツインクラッチ式変速機である。
より具体的に、変速機210は、内燃機関206のクランク軸6aと同軸(回転軸線A1)上に配置された第1主軸11、第2主軸12、連結軸13と、回転軸線A1と平行な回転軸線B1を中心として回転自在なカウンタ軸14と、回転軸線A1と平行な回転軸線C1を中心として回転自在な第1中間軸15と、回転軸線A1と平行な回転軸線D1を中心として回転自在な第2中間軸16と、回転軸線A1と平行に配置された回転軸線E1を中心として回転自在なリバース軸17と、を備えている。
第1主軸11には、内燃機関206側に第1クラッチ41が設けられ、内燃機関206側とは反対側に遊星歯車機構30のサンギヤ32と電動機207のロータ72が第1主軸11と一体で回転するように設けられている。従って、第1主軸11は、第1クラッチ41によって選択的に内燃機関206のクランク軸6aと連結されるとともに電動機207と直結され、内燃機関206及び/又は電動機207の動力が入力されるように構成されている。
第2主軸12は、第1主軸11より短く中空に構成されており、第1主軸11の内燃機関206側の周囲を覆うように相対回転自在に配置されている。また、第2主軸12には、内燃機関206側に第2クラッチ42が設けられ、内燃機関206側とは反対側にアイドル駆動ギヤ27aが第2主軸12と一体で回転するように設けられている。従って、第2主軸12は、第2クラッチ42によって選択的に内燃機関206のクランク軸6aと連結され、内燃機関206の動力がアイドル駆動ギヤ27aへ入力されるように構成されている。
連結軸13は、第1主軸11より短く中空に構成されており、第1主軸11の内燃機関206側とは反対側の周囲を覆うように第1主軸11と相対回転自在に配置されている。また、連結軸13には、内燃機関206側に第3速用駆動ギヤ23aが連結軸13と一体で回転するように設けられ、内燃機関206側とは反対側に遊星歯車機構30のキャリア36が連結軸13と一体で回転するように設けられている。従って、プラネタリギヤ34の公転により連結軸13に設けられたキャリア36と第3速用駆動ギヤ23aが一体に回転するように構成されている。
さらに、第1主軸11には、連結軸13に設けられた第3速用駆動ギヤ23aと第2主軸12に設けられたアイドル駆動ギヤ27aとの間に、第3速用駆動ギヤ23aとともに奇数段変速部を構成する第7速用駆動ギヤ97aと第5速用駆動ギヤ25aとが、第3速用駆動ギヤ23a側からこの順に第1主軸11と相対回転自在に設けられている。また、第5速用駆動ギヤ25aとアイドル駆動ギヤ27aとの間には、第1主軸11と一体に回転する後進用従動ギヤ28bが設けられている。
第3速用駆動ギヤ23aと第7速用駆動ギヤ97aとの間には、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23a又は第7速用駆動ギヤ97aとを連結又は開放する第1奇数段変速用シフター51Aが設けられ、第7速用駆動ギヤ97aと第5速用駆動ギヤ25aとの間には、第1主軸11と第5速用駆動ギヤ25aとを連結又は開放する第2奇数段変速用シフター51Bが設けられている。
そして、第1奇数段変速用シフター51Aが第3速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23aが連結して一体に回転し、第7速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第7速用駆動ギヤ97aが連結して一体に回転し、第1奇数段変速用シフター51Aがニュートラル位置にあるときには、第1主軸11は第3速用駆動ギヤ23aと第7速用駆動ギヤ97aに対し相対回転する。なお、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23aが一体に回転するとき、第1主軸11に設けられたサンギヤ32と第3速用駆動ギヤ23aに連結軸13で連結されたキャリア36が一体に回転するとともに、リングギヤ35も一体に回転し、遊星歯車機構30が一体となる。
第2奇数段変速用シフター51Bがインギヤするときには、第1主軸11と第5速用駆動ギヤ25aが連結して一体に回転し、ニュートラル位置にあるときには、第1主軸11は第5速用駆動ギヤ25aに対し相対回転する。
第1中間軸15には、第2主軸12に設けられたアイドル駆動ギヤ27aと噛合する第1アイドル従動ギヤ27bが第1中間軸15と一体で回転するように設けられている。
第2中間軸16には、第1中間軸15に設けられた第1アイドル従動ギヤ27bと噛合する第2アイドル従動ギヤ27cが第2中間軸16と一体で回転するように設けられている。第2アイドル従動ギヤ27cは、前述したアイドル駆動ギヤ27aと第1アイドル従動ギヤ27bとともに第1アイドルギヤ列27Aを構成し、内燃機関206の動力が第2主軸12から第1アイドルギヤ列27Aを介して第2中間軸16に伝達される。
また、第2中間軸16には、第1主軸11に設けられた第3速用駆動ギヤ23aと第7速用駆動ギヤ97aと第5速用駆動ギヤ25aと対応する位置に、それぞれ偶数段変速部を構成する第2速用駆動ギヤ22aと第6速用駆動ギヤ96aと第4速用駆動ギヤ24aとが第2中間軸16と相対回転自在に設けられている。
第2速用駆動ギヤ22aと第6速用駆動ギヤ96aとの間には、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ22a又は第6速用駆動ギヤ96aとを連結又は開放する第1偶数段変速用シフター52Aが設けられ、第6速用駆動ギヤ96aと第4速用駆動ギヤ24aとの間には、第2中間軸16と第4速用駆動ギヤ24aとを連結又は開放する第2偶数段変速用シフター52Bが設けられている。
そして、第1偶数段変速用シフター52Aが第2速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ22aが連結して一体に回転し、第6速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第6速用駆動ギヤ96aが連結して一体に回転し、第1偶数段変速用シフター52Aがニュートラル位置にあるときには、第2中間軸16は第2速用駆動ギヤ22aと第6速用駆動ギヤ96aに対し相対回転する。
第2偶数段変速用シフター52Bがインギヤするときには、第2中間軸16と第4速用駆動ギヤ24aが連結して一体に回転し、ニュートラル位置にあるときには、第2中間軸16は第4速用駆動ギヤ24aに対し相対回転する。
カウンタ軸14には、内燃機関206側とは反対側から順に第1共用従動ギヤ23bと、第2共用従動ギヤ96bと、第3共用従動ギヤ24bと、パーキングギヤ21と、ファイナルギヤ26aとが一体回転可能に設けられている。
ここで、第1共用従動ギヤ23bは、連結軸13に設けられた第3速用駆動ギヤ23aと噛合して第3速用駆動ギヤ23aと共に第3速用ギヤ23を構成し、第2中間軸16に設けられた第2速用駆動ギヤ22aと噛合して第2速用駆動ギヤ22aと共に第2速用ギヤ22を構成する。
第2共用従動ギヤ96bは、第1主軸11に設けられた第7速用駆動ギヤ97aと噛合して第7速用駆動ギヤ97aと共に第7速用ギヤ97を構成し、第2中間軸16に設けられた第6速用駆動ギヤ96aと噛合して第6速用駆動ギヤ96aと共に第6速用ギヤ96を構成する。
第3共用従動ギヤ24bは、第1主軸11に設けられた第5速用駆動ギヤ25aと噛合して第5速用駆動ギヤ25aと共に第5速用ギヤ25を構成し、第2中間軸16に設けられた第4速用駆動ギヤ24aと噛合して第4速用駆動ギヤ24aと共に第4速用ギヤ24を構成する。
ファイナルギヤ26aは差動装置8と噛合して、差動装置8は、駆動軸9,9を介して駆動輪DW,DWに連結されている。従って、カウンタ軸14に伝達された動力はファイナルギヤ26aから差動装置8、駆動軸9,9、駆動輪DW,DWへと出力される。
リバース軸17には、第1中間軸15に設けられた第1アイドル従動ギヤ27bと噛合する第3アイドル従動ギヤ27dがリバース軸17と一体回転可能に設けられている。第3アイドル従動ギヤ27dは、前述したアイドル駆動ギヤ27aと第1アイドル従動ギヤ27bとともに第2アイドルギヤ列27Bを構成し、内燃機関206の動力が第2主軸12から第2アイドルギヤ列27Bを介してリバース軸17に伝達される。また、リバース軸17には、第1主軸11に設けられた後進用従動ギヤ28bと噛合する後進用駆動ギヤ28aがリバース軸17と相対回転自在に設けられている。後進用駆動ギヤ28aは、後進用従動ギヤ28bとともに後進用ギヤ列28を構成している。さらに後進用駆動ギヤ28aの内燃機関206側とは反対側にリバース軸17と後進用駆動ギヤ28aとを連結又は開放する後進用シフター53が設けられている。
そして、後進用シフター53が後進用接続位置でインギヤするときには、リバース軸17と後進用駆動ギヤ28aとが一体に回転し、後進用シフター53がニュートラル位置にあるときには、リバース軸17と後進用駆動ギヤ28aとが相対回転する。
なお、第1、第2奇数段変速用シフター51A、51B、第1、第2偶数段変速用シフター52A、52B、後進用シフター53は、接続する軸とギヤの回転数を一致させる同期機構を有するクラッチ機構を用いている。
このように構成された変速機210には、2つの変速軸の一方の変速軸である第1主軸11上に第3速用駆動ギヤ23aと第7速用駆動ギヤ97aと第5速用駆動ギヤ25aからなる奇数段変速部が構成され、2つの変速軸の他方の変速軸である第2中間軸16上に第2速用駆動ギヤ22aと第6速用駆動ギヤ96aと第4速用駆動ギヤ24aからなる偶数段変速部が構成される。
本実施形態の車両も、第1実施形態と同様に、内燃機関206及び電動機207を含む駆動源の使用形態がそれぞれ異なる「EV走行モード」、「パラレル走行モード」及び「エンジン走行モード」のいずれかで走行する。
EV走行モードで加速走行する際は、電動機207からの動力によって走行し、このとき内燃機関206は駆動されない。また、EV走行モードで減速走行する車両では、電動機207が回生動作して得られた電力が蓄電器201に充電される。なお、EV走行モードは、上述した第1速EV走行、第3速EV走行、第5速EV走行及び第7速EV走行のいずれかによって実現される。
パラレル走行モードで加速走行する際は、内燃機関206からの動力と電動機207からの動力とを併せた動力によって走行する。また、パラレル走行モードで減速走行する際は、電動機207が回生動作して得られた電力が蓄電器201に充電され、内燃機関206は制動力を提供する。なお、パラレル走行モードは、上述した第1速走行〜第7速走行のいずれかによって実現される。
エンジン走行モードで加速走行する際は、内燃機関206からの動力によって走行し、このとき電動機207に対しては、エネルギー効率を高めるための弱め界磁制御等は行われるが、車両が走行するための動力を出力するためには駆動されない。また、エンジン走行モードで減速走行する車両では、内燃機関206は制動力を提供する。なお、エンジン走行モードは、上述した第1速走行〜第7速走行のいずれかによって実現される。
図9は、EV走行モードの一例である第3速EV走行時に電動機207が出力した動力の変速機210における伝達経路を示す図である。上述したように、第3速EV走行では、第1及び第2クラッチ41、42を切断した状態で、ロック機構61のロックを解除し、第1奇数段変速用シフター51Aを第3速用接続位置でインギヤすることで、電動機207の動力が第4伝達経路を介して駆動輪DW,DWに伝達される。
上述のEV走行モード(第3速EV走行)からパラレル走行モードへ切り替える場合には、内燃機関206を始動する必要がある。このとき、ECU205は、図10に示す第1クラッチ41を締結する方法と、図11〜図13に示す第1、第2偶数段変速用シフター52A,52Bのいずれかをインギヤさせて第2クラッチ42を締結する方法が考えられる。なお、図11は、第1偶数段変速用シフター52Aが第2速用接続位置でインギヤしている状態を示しており、図12は、第2偶数段変速用シフター52Bがインギヤしている状態を示しており、図13は、第1偶数段変速用シフター52Aが第6速用接続位置でインギヤしている状態を示している。
図10に示す内燃機関206の始動方法では、電動機207のモータトルクが第3速用ギヤ23を介して駆動トルクとして駆動輪DW,DWに伝達されるとともに、第1クラッチ41を締結することで第1主軸11の回転が第1クラッチ41を介して内燃機関206のクランク軸6aに伝達される。このとき、第1奇数段変速用シフター51Aが第3速用接続位置でインギヤしているので、第3速EV走行時の第1主軸11の回転数で内燃機関206が始動される。
図11に示す内燃機関206の始動方法では、電動機207のモータトルクが第3速用ギヤ23を介して駆動トルクとして駆動輪DW,DWに伝達されるとともに、第2クラッチ42を締結することで第2速用ギヤ22から第2中間軸16→第1アイドルギヤ列27A→第2主軸12に伝達され、第2主軸12の回転が第2クラッチ42を介して内燃機関206のクランク軸6aに伝達される。このとき、第1偶数段変速用シフター52Aが第2速用接続位置でインギヤしているため、第2クラッチ42を締結すると、カウンタ軸14の回転が第2速用ギヤ22を介して内燃機関206に伝達されるため、図10に示す方法に比べて高い回転数で内燃機関206が始動される。
図12に示す内燃機関206の始動方法では、電動機207のモータトルクが第3速用ギヤ23を介して駆動トルクとして駆動輪DW,DWに伝達されるとともに、第2クラッチ42を締結することで第4速用ギヤ24から第2中間軸16→第1アイドルギヤ列27A→第2主軸12に伝達され、第2主軸12の回転が第2クラッチ42を介して内燃機関206のクランク軸6aに伝達される。このとき、第2偶数段変速用シフター52Bが第4速用接続位置でインギヤしているため、第2クラッチ42を締結すると、カウンタ軸14の回転が第4速用ギヤ24を介して内燃機関206に伝達されるため、図10に示す方法に比べて低い回転数で内燃機関206が始動される。
図13に示す内燃機関206の始動方法では、電動機207のモータトルクが第3速用ギヤ23を介して駆動トルクとして駆動輪DW,DWに伝達されるとともに、第2クラッチ42を締結することで第6速用ギヤ96から第2中間軸16→第1アイドルギヤ列27A→第2主軸12に伝達され、第2主軸12の回転が第2クラッチ42を介して内燃機関206のクランク軸6aに伝達される。このとき、第1偶数段変速用シフター52Aが第6速用接続位置でインギヤしているため、第2クラッチ42を締結すると、カウンタ軸14の回転が第6速用ギヤ96を介して内燃機関206に伝達されるため、図12に示す方法に比べて低い回転数で内燃機関206が始動される。
このように、EV走行モードからパラレル走行モードに移行する際に内燃機関206を始動するためには、第1クラッチ41を締結する方法と、第1、第2偶数段変速用シフター52A,52Bのいずれかをインギヤさせて第2クラッチ42を締結する方法が考えられる。
本実施形態でも、EV走行モードで走行中の車両に対する要求駆動力が増加中に走行モードをEV走行モードからパラレル走行モードへ切り替える際のECU205が行う制御は、第1実施形態と略同様である。すなわち、本実施形態のECU205は、内燃機関206の始動期間に電動機207が出力するトルク(MOTトルク)の開放レートを、EV走行モードで走行中に変速機210で選択されている変速段(の変速比)に応じて設定する。本実施形態では、ECU205は、変速機210の変速段がしきい値未満であれば上記開放レートを所定値未満の値に設定し、変速段がしきい値以上であれば上記開放レートを同所定値以下の値に設定する。上記所定値は、内燃機関206の始動期間中の車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が特定値となる値であり、以下の説明では「限界トルクレート」という。なお、本実施形態の限界トルクレートは、本実施形態で行われるEV走行モードで選択され得る変速段が第1速、第3速、第5速及び第7速の4通りであるため、各変速段に応じて異なる値が用いられる。また、本実施形態においても上記しきい値は、限界トルクレートの値や、電動機207のトルクリミット、内燃機関206の始動に必要なトルク、車両の重量等の条件を基に、予め実験又はテストによって求めることが可能であり、車両によって可変である。
実駆動力の変化を車両の運転者が振動として感じる程度は、変速機210の変速段(の変速比)によって異なる。すなわち、同じレベルの実駆動力の変化であっても変速機210の変速比によっては当該変化を感じる程度が異なり、変速比が大きいと運転者は実駆動力の変化を感じやすく、変速比が小さいと運転者は実駆動力の変化を感じにくい。これは、変速比が大きいときは実駆動力の変化が増幅されて大きな車体振動となるためであり、変速比が小さいときは実駆動力の変化が減衰されて小さな車体振動となるためである。本実施形態では、図14に示すように、変速比がしきい値以上と大きいため運転者が実駆動力の変化を振動として感じやすい状態であるときに内燃機関206を始動する際は、内燃機関206の始動期間中の開放レートを限界トルクレート「未満」の値に設定する。当該開放レートを限界トルクレートより小さい値に設定すると、図4に示したように、時刻t1から時刻t3までの期間でMOTトルクがトルクリミットに到達しない又はトルクリミットに到達する時刻t2のタイミングがあったとしても、頭打ちとなる時間が非常に短いため、内燃機関206を始動したことによって振動は発生しない又は非常に小さい。一方、変速比がしきい値未満と小さいため運転者が実駆動力の変化を振動として感じにくい状態であるときに内燃機関206を振動する際は、内燃機関206の始動期間中の開放レートを限界トルクレート「以下」の値に設定する。当該開放レートを限界トルクレートに等しい値に設定すると、図2に示したように、時刻t1から時刻t3までの期間でMOTトルクは内燃機関206の始動期間中にトルクリミットに到達するため、内燃機関206を始動したことによって振動が発生するが、このとき発生する振動は所望レベル以下である。このため、内燃機関206を始動したことによって振動は発生するが、運転者はその振動を感じにくい。このように、変速比に応じて内燃機関206の始動期間中の開放レートを設定することで、上記振動が車両の運転者に与える影響を一定レベル以下に抑制できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、内燃機関の始動期間中の電動機のトルクレートがEV走行中の変速機の変速比に応じて設定される。変速比が大きい状態での走行中、車両の運転者は、実駆動力の変化に伴い発生する振動を感じやすい。また、車体に生じる振動のレベルは、単位時間あたりの実駆動力の変化量が大きいほど大きい。本実施形態では、EV走行中の変速比がしきい値以上であれば、内燃機関の始動期間中の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値となる限界トルクレート未満に、同期間中のMOTトルクの開放レートを設定する。このときの開放レートは、変速比が大きい状態での走行中に内燃機関の始動時に発生する振動を運転者が感じにくい程度に設定されるため、車両の商品性を損なうことがない。一方、EV走行中の変速比がしきい値未満であれば、内燃機関の始動期間中の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値となる限界トルクレート以下に、同期間中のMOTトルクの開放レートを設定する。すなわち、このときの開放レートは、変速比が小さい状態での走行中に内燃機関の始動時に発生する振動を運転者が感じにくい程度まで上げた値に設定可能である。内燃機関の始動時の電動機のトルクレートが大きいと、電動機のトルクが上限値であるトルクリミットに到達するタイミングは早まるが、変速比が小さい状態での走行中に当該振動を運転者は感じにくいため、車両の商品性を担保できる。
このように、EV走行中の変速比によって内燃機関の始動時に発生し得る振動の程度は変わるが、振動が生じても運転者が当該振動を感じにくい開放レートを変速比に応じて設定することで、上記振動が運転者に与える影響を一定レベル以下に抑制しつつEV走行の距離を伸ばすことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、第2実施形態では、電動機207が奇数段変速部に接続された場合の構成例を示したが、偶数段変速部に接続された構成であってもよい。この場合、図14に示したEV走行中の変速段は2nd、4th、6thに変わり、EV走行中の変速段が2ndの場合の内燃機関206の始動ギヤ段は1st、2nd、3rd、5th、7thとなり、EV走行中の変速段が4thの場合の内燃機関206の始動ギヤ段は1st、3rd、4th、5th、7thとなり、EV走行中の変速段が6thの場合の内燃機関206の始動ギヤ段は1st、3rd、5th、6th、7thとなる。
41 第1クラッチ
42 第2クラッチ
61 ロック機構
51A 第1奇数段変速用シフター
51B 第2奇数段変速用シフター
52A 第1偶数段変速用シフター
52B 第2偶数段変速用シフター
22a 第2速用駆動ギヤ
23a 第3速用駆動ギヤ
24a 第4速用駆動ギヤ
25a 第5速用駆動ギヤ
96a 第6速用駆動ギヤ
97a 第7速用駆動ギヤ
101,201 蓄電器
102,202 VCU
103,203 インバータ
104,204 車速センサ
105,205 ECU
106,206 内燃機関
107,207 電動機
110,210 変速機
CL1,CL2 断接装置

Claims (6)

  1. 内燃機関と、
    電動機と、
    前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方からの動力を変速して駆動輪に伝達する変速機と、
    前記内燃機関と前記電動機との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、
    前記電動機の出力及び前記断接部の状態を制御する制御部と、を備えるハイブリッド車両であって、
    前記制御部は、前記ハイブリッド車両が前記電動機からの動力のみによるEV走行中に前記断接部を締結して前記電動機の動力によって前記内燃機関を始動する際、前記EV走行中の前記変速機の変速比に応じて、前記内燃機関の始動期間中の前記電動機のトルクレートを設定する、ハイブリッド車両。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
    前記変速機は、
    第1断接手段を介して前記内燃機関に接続され、第1切替手段により複数のギヤを選択可能な第1変速部と、
    第2断接手段を介して前記内燃機関に接続され、第2切替手段により複数のギヤを選択可能な第2変速部と、を備え、
    前記第1変速部には、前記内燃機関と前記電動機の少なくとも一方の動力が入力され、
    前記第2変速部には、前記内燃機関の動力が入力され、
    前記断接部は、前記第1断接手段及び前記第2断接手段を含み、
    前記制御部は、前記ハイブリッド車両が前記電動機からの動力のみによる前記第1変速部を介したEV走行中に前記第1断接手段又は前記第2断接手段を締結して前記内燃機関を始動する際、前記第1変速部で選択されている変速段の変速比に応じて前記トルクレートを設定する、ハイブリッド車両。
  3. 請求項1又は2に記載のハイブリッド車両であって、
    前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比がしきい値以上であれば、前記内燃機関の始動期間中の前記ハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値未満となる値に前記トルクレートを設定する、ハイブリッド車両。
  4. 請求項3に記載のハイブリッド車両であって、
    前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比に応じた前記変化量が前記所定値となる前記電動機の限界トルクレート未満に前記トルクレートを設定する、ハイブリッド車両。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比がしきい値未満であれば、前記内燃機関の始動期間中の前記ハイブリッド車両の単位時間あたりの実駆動力の変化量が所定値以下となる値に前記トルクレートを設定する、ハイブリッド車両。
  6. 請求項5に記載のハイブリッド車両であって、
    前記制御部は、前記EV走行中の前記変速比に応じた前記変化量が前記所定値となる前記電動機の限界トルクレート以下に前記トルクレートを設定する、ハイブリッド車両。
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