JP2018043542A - 冷却空気取入構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタを容易に取り付けることが可能な冷却空気取入構造を提供する。【解決手段】シートサイドガーニッシュ1は、ダクトの吸気孔に連通される開口部11と、開口部11を囲み、開口部11を有する面の他の箇所よりも低い段部12aと、開口部11を有する面の面内方向において段部12aから外側に突き出た凹部14とを備える。フィルタ2は、微粒子を捕捉する本体部21と、本体部21が形成された面の面内方向において本体部21よりも外側に突き出た凸部23とを備える。また、フィルタ2は、本体部21が開口部11を覆い、かつ、凹部14が凸部23と対向するように段部12aに載置される。吸気グリルは、フィルタ2を覆うようにシートサイドガーニッシュ1に取り付けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、冷却空気取入構造に関し、特には、自動車の車両に搭載されたバッテリを冷却するための冷却空気取入構造に関する。
自動車の車両の荷室やフロアなどに搭載されるバッテリは使用時に発熱するため、車両には、通常、バッテリを冷却するための冷却装置が設けられている。このような冷却装置としては、ダクトやファンなどで構成され、車室内の空気を冷却風として取り込んでバッテリに供給するものが多い。このような冷却装置を車両に設ける場合、車室内には、ダクトの吸気孔と連通した開口部を有する基材と、開口部を覆うように基材に取り付けられた吸気グリル(ベゼル)とを備えた冷却空気取入構造を設けることが一般的である(特許文献1参照)。
また、上記の冷却空気取入構造では、埃などの微粒子がダクトに侵入することを防ぐために、吸気グリルにフィルタが取り付けられることがある。このような冷却空気取入構造では、先ず、フィルタに設けられた係合孔と、吸気グリルに設けられた係合爪とが互いに係合されることで、フィルタが吸気グリルに取り付けられ、その後、吸気グリルが開口部を覆うように基材に取り付けられる。
特許第5518073号公報
上記の冷却空気取入構造では、フィルタの取り付け方法が複雑なため、フィルタの取り付けに手間がかかったり、フィルタの向きが誤って取り付けられたりするなどの問題が生じる。フィルタの向きが誤って取り付けられると、フィルタが吸気グリルによって押しつぶされ、フィルタの機能や美観が損なわれることがある。また、上記の冷却空気取入構造では、フィルタに係合孔が設けられるため、その係合孔から微粒子が侵入することがあるという問題もある。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、フィルタを容易に取り付けることが可能な冷却空気取入構造を提供することを目的とする。
本発明による冷却空気取入構造は、ダクトの吸気孔に連通される開口部と、前記開口部を囲み、前記開口部を有する面の他の箇所よりも低い段部と、前記面の面内方向において前記段部から外側に突き出た凹部と、を備えた基材と、微粒子を捕捉する本体部と、前記本体部が形成された面の面内方向において前記本体部よりも外側に突き出た凸部と、を備え、前記本体部が前記開口部を覆い、かつ、前記凸部が前記凹部と対向するように前記段部に載置されたフィルタと、前記フィルタを覆うように前記基材に取り付けられた吸気グリルと、を有する。
上記発明によれば、フィルタの凸部が基材の凹部と対向するようにフィルタが載置され、吸気グリルがフィルタを覆うように取り付けられる。したがって、係合爪や係合孔を用いてフィルタを吸気グリルに取り付けなくても、凹部に凸部を収めるようにフィルタを載置するだけで、容易にフィルタを取り付けることが可能になる。特にフィルタの位置決めを容易に行うことが可能になり、誤った向きや位置でフィルタが取り付けられることを軽減することができる。また、フィルタに係合孔を設ける必要がないため、微粒子がダクトに侵入することを抑制することができる。さらにフィルタを吸気グリルに係合する場合と異なり、フィルタに余計な力を加えなくてもよいため、フィルタが変形してしまうことを抑制することが可能になる。
また、本発明では、前記本体部と前記凸部とが同一の材料で形成されていることが望ましい。
この場合、本体部と凸部とを一体形成することが可能になるため、凸部を後から取り付ける手間を省くことが可能になり、さらに凸部が剥がれることを抑制することが可能になる。
また、本発明では、前記基材は、前記段部に設けられた突起部を有し、前記フィルタは、前記本体部を囲むフランジ部と、前記フランジ部に形成された切欠き部とを有し、前記切欠き部が前記突起部に挿入されていることが望ましい。
この場合、切欠き部が突起部に挿入されるようにフィルタを載置することで、フィルタを正規の位置および向きで組み付けることが可能になるため、フィルタの位置決めをさら容易に行うことが可能になる。
また、本発明では、前記フィルタは、前記本体部を囲むフランジ部を有し、前記フランジ部は、当該フランジ部の幅が他の箇所よりも広い幅広領域を有することが望ましい。
この場合、フィルタの組み付けや交換の際に、フィルタの幅広領域を掴むことが可能になるため、フィルタを持ちやすくすることができる。また、幅広領域の形成されている場所を目印としてフィルタの向きを把握することが可能になるため、誤った向きでフィルタが取り付けられる恐れをさらに軽減することが可能になる。
また、本発明では、前記凹部は、前記段部よりも低いことが望ましい。この場合、フィルタの交換時に凹部に指を入れてフィルタの凸部を容易に掴むことが可能になるため、フィルタの交換を容易に行うことが可能になる。
また、本発明では、前記凸部および前記凹部は、それぞれ1つずつ設けられていることが望ましい。この場合、凸部および凹部の位置でフィルタを取り付ける向きを容易に判断することが可能になるため、誤った向きでフィルタが取り付けられる恐れをより軽減することが可能になる。
本発明によれば、フィルタを容易に取り付けることが可能になる。
本発明の第1の実施形態の冷却空気取入構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態のシートサイドガーニッシュの開口部付近の拡大図である。 本発明の第1の実施形態のフィルタを示す図である。 フィルタをシートサイドガーニッシュに載置した状態の冷却空気取入構造の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の吸気グリルを示す平面図である。 図5の矢印Bで示された方向から見た吸気グリルの斜視図である。 フィルタおよび吸気グリルをシートサイドガーニッシュに載置した状態の冷却空気取入構造を示す図である。 本発明の第2の実施形態のシートサイドガーニッシュを示す平面図である。 本発明の第2の実施形態のフィルタを示す平面図である。 フィルタをシートサイドガーニッシュに載置した状態の冷却空気取入構造の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。また、以下の説明では、自動車の車両用の冷却空気取入構造を例にとって説明するが、本発明の冷却空気取入構造は、自動車の車両用に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の冷却空気取入構造を示す斜視図である。図1に示す冷却空気取入構造100は、シートサイドガーニッシュ1と、フィルタ2と、吸気グリル3とを備える。シートサイドガーニッシュ1は、車両の内側(車室内)に設けられる車両用内装材であり、車両内の座席の側方に配設される。シートサイドガーニッシュ1は、本実施形態では、フィルタ2と吸気グリル3とが取り付けられる基材として用いられる。図1(a)は、フィルタ2と吸気グリル3とがシートサイドガーニッシュ1に取り付けられた状態の冷却空気取入構造100を示し、図1(b)は、フィルタ2と吸気グリル3とがシートサイドガーニッシュ1から取り外された状態の冷却空気取入構造100を示す。また、図では、シートサイドガーニッシュ1が自動車の車両に配設された場合における、車両の前後方向をX方向、車両の幅方向をY方向、車両の上下方向をZ方向としている。
シートサイドガーニッシュ1は、図1(b)に示したように、開口部11を備え、フィルタ2および吸気グリル3は、開口部11を覆うように取り付けられる。また、開口部11は、車両に備わったバッテリ(不図示)に冷却風を供給するためのダクト(不図示)の吸気孔(不図示)と連通される。ダクトには、ファンなどの送風機構(不図示)が設けられている。送風機構が駆動することにより、車両内の空気が開口部11を介してダクトに流れ込み、冷却風としてバッテリに供給される。なお、シートサイドガーニッシュ1の材質や形状、開口部11の位置などは特に限定されない。
図2は、シートサイドガーニッシュ1の開口部11付近を示す図である。具体的には、図2(a)は、シートサイドガーニッシュ1の開口部11付近をシートサイドガーニッシュ1のおもて面側から見た拡大図である。図2(b)は、図2(a)のA−A線に沿った断面図であり、図2(c)は、図2(a)のB−B線に沿った断面図である。なお、シートサイドガーニッシュ1のおもて面は、車室に露出する側の面であり、意匠が施されることがあるため、意匠面とも呼ばれる。
図2に示すように、シートサイドガーニッシュ1は、開口部11と、開口部11を囲むように設けられた段部12とを備える。開口部11の形状は特に限定されないが、本実施形態では、開口部11は、略長方形状を有し、短手方向がY方向を向き、長手方向がシートサイドガーニッシュ1の意匠面に沿って上下に向かう方向(図中のS方向)を向くように形成されている。シートサイドガーニッシュ1は、座席の両側にそれぞれ設けられ、その両方に開口部11が設けられてもよい。この場合、それらのシートサイドガーニッシュ1が備える開口部11の形状は、同じでもよいし、異なっていてもよい。例えば、それらのシートサイドガーニッシュ1が備える開口部11は、シートサイドガーニッシュ1における開口部11が有する面内においてY方向とは直交する軸を反転軸として、互いに反転させた形状でもよい。
段部12は、開口部11を有する面の他の箇所、つまり段部12の外側よりも低い。ここで、低いとは、意匠面からうら面に向けて窪んでいることを意味する。本実施形態では、段部12は、2段階に形成され、開口部11に近い内側の段部を段部12aと呼び、段部12aを囲む外側の段部を段部12bと呼ぶ。段部12bは、段部12の外側よりも低く、段部12aは段部12bよりもさらに低い。
段部12aは、フィルタ2を載置するための段部であり、載置されたフィルタ2を支持する支持部として機能する。段部12bは、吸気グリル3を取り付けるための段部であり、吸気グリル3を取り付けた際に、吸気グリル3がシートサイドガーニッシュ1の意匠面よりも突き出ることを抑制または軽減することができる。吸気グリル3がシートサイドガーニッシュ1の意匠面よりも突き出ても問題がない場合などでは、段部12bはなくてもよい。この場合、段部12は、段部12aのみの1段の段部となる。
段部12aには、段部12aの幅W1が他の箇所よりも広い幅広領域13が形成されている。本実施形態では、幅広領域13は、略長方形状の開口部11の四隅のいずれか1つに隣接して、1つだけ形成されている。
また、シートサイドガーニッシュ1は、凹部14を備える。凹部14は、開口部11に隣接し、さらに、シートサイドガーニッシュ1における開口部11を有する面の面内方向において、段部12aよりも外側に突き出るように形成されている。凹部14は、開口部11を有する面の段部12の外側よりも低い。また、凹部14は、段部12aと同じ高さでもよいし、段部12aよりも高くてもよいが、段部12aよりも低いことが望ましい。本実施形態では、凹部14は、段部12aよりもさらに約2mm低い。シートサイドガーニッシュ1の意匠面から見た凹部14の形状は、矩形状または略矩形状が望ましいが、例えば、三角形状などの他の形状でもよい。また、凹部14は、1つだけ設けられることが望ましい。本実施形態では、凹部14は、略長方形状の開口部11の短辺の一方に隣接して設けられているが、開口部11の長辺に隣接して設けられてもよい。また、凹部14および幅広領域13は、図2に示されたように互いに隣接することが望ましい。
また、シートサイドガーニッシュ1は、吸気グリル3を取り付けるための取付部として係合孔15および挿入孔16を備える。係合孔15は、段部12bに3つ設けられている。3つの係合孔15は、開口部11の長手方向に沿って略等間隔に配置されている。また、挿入孔16は、開口部11を挟んで係合孔15とは反対側に3つ設けられる。挿入孔16は、段部12aおよび段部12bの両方に跨って形成されている。3つの挿入孔16は、開口部11の長手方向に沿って略等間隔に配置されている。なお、図示した係合孔15および挿入孔16の位置および数は、単なる一例であって、これに限定されない。
また、図2(b)および図2(c)に示すように、シートサイドガーニッシュ1のうら面には開口部11を囲む壁部17が形成されている。壁部17は、ダクトの吸気孔と接続するために使用される。なお、図示していないが、壁部17とダクトの吸気孔との間には、壁部17と吸気孔とを密着させるためのシール材が設けられる。
図3は、フィルタ2を示す図である。具体的には、図3(a)は、フィルタ2のおもて面を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C線に沿った断面図である。なお、図3(a)では、フィルタ2のおもて面は、フィルタ2を正規な向きでシートサイドガーニッシュ1に載置した際に、シートサイドガーニッシュ1の意匠面側を向く面である。また、フィルタ2は、シートサイドガーニッシュ1の段部12a上に載置される。このため、フィルタ2は、段部12aよりも一回り小さいことが望ましい。
図3に示すように、フィルタ2は、埃などの微粒子がダクトに侵入しないように微粒子を捕捉する本体部21と、本体部21を囲むように形成されたフランジ部22とを備える。
本体部21は、微粒子を捕捉するためフィルタ材を繰り返し折り畳んだプリーツ形状を有する。フィルタ材の種類などは特に限定されない。また、本体部21は微粒子を十分に捕捉できるものであれば、プリーツ形状に限らず、例えば、平面形状など他の形状でもよい。フィルタ2は、本体部21がシートサイドガーニッシュ1の開口部11の少なくとも一部を覆うように、シートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置される。
フランジ部22は、フィルタ2がシートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置された際に、段部12aに支持される被支持部として機能する。フランジ部22の幅W2は、フランジ部22が段部12aに支持され、フィルタ2が落下しないように設計される。本実施形態では、フランジ部22の幅は、3mm〜4mm程度である。
また、フィルタ2は、フィルタ2における本体部21が形成された面の面内方向において本体部21およびフランジ部22よりも外側に突き出るように形成された凸部23を有する。凸部23は、フィルタ2を正規の位置および向きでシートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置した際に、シートサイドガーニッシュ1の凹部14と対向し、凹部14に収まるように形成される。本実施形態では、凸部23は、フランジ部22の短手方向に沿った辺に設けられている。凸部23の厚さTは、フランジ部22の厚さと等しく、均一であることが望ましい。本実施形態では、凸部23の厚さTは、フランジ部22の厚さと等しく、0.5mm程度である。また、凸部の高さHは5mm程度、幅W3は13ミリ程度である。
また、フランジ部22は、フランジ部22の他の箇所よりも幅が広い幅広領域24を有する。幅広領域24は、フィルタ2が正規の位置および向きでシートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置された際に、段部12aの幅広領域13と対向する位置に形成される。したがって、本実施形態では、幅広領域24は、フランジ部22の四隅のいずれか1つに設けられる。これにより、フィルタ2の本体部21が形成された面内におけるフィルタ2の中心を通る任意の線に対して、フランジ部22が非線対称となる。このため、幅広領域24の形成されている場所を目印としてフィルタ2の向きを把握することが可能になるため、誤った向きでフィルタ2が取り付けられる恐れをさらに軽減することが可能になる。また、フィルタを持ち易くすることができるため、冷却空気取入構造100の組み付け作業を容易にすることが可能になる。
凸部23および幅広領域24は、図3に示されたように互いに隣接することが望ましい。また、幅広領域24とシートサイドガーニッシュ1の段部12aの幅広領域13とは、互いに同形状であることが望ましい。幅広領域13および24は、図2および図3に示したように略三角形状であることが望ましいが、この例に限らず、矩形状のような他の形状でもよい。幅広領域13および24が略三角形状の場合、矩形状などよりも本体部21の表面積を大きくすることができる。このため、フィルタ2の本体部21を介したダクトへの吸気を効率良く行うことが可能になる。
本体部21、フランジ部22および凸部23は同一の材料(フィルタ材)を用いて形成されることが望ましい。また、フランジ部22は、本体部21と一体形成されることが望ましい。凸部23は、フランジ部22と一体形成されてもよいし、フランジ部22に対して後から取り付けられてもよい。凸部23を後からフランジ部22に取り付ける方法は、特に限定されないが、例えば、接着剤を用いて凸部23をフランジ部22に接着する方法などが挙げられる。
凸部23をフランジ部22と一体形成する場合、凸部23をフランジ部22に対して後から取り付ける手間を省くことができ、さらに、凸部23が剥がれることを抑制することができるという利点がある。一方、凸部23をフランジ部22に対して後から取り付ける場合、自動車の複数の車種に対して本体部21およびフランジ部22を共通化し、凸部23の位置、形状および材質などを変えるだけで、フィルタ2を自動車の複数の車種に対応させることができるという利点がある。
以上説明したフィルタ2は、上述したようにシートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置される。図4は、フィルタ2をシートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置した状態の冷却空気取入構造100を示す図である。図4の例では、シートサイドガーニッシュ1は、凹部14が下方を向くように形成され、フィルタ2は、凸部23が凹部14に収まるように、凸部23を下向きにしてシートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置される。このとき、仮に凸部23を上向きにしてフィルタ2を載置しても、凹部14に凸部23が収まらないため、フィルタ2の向きが間違っていることに直ぐに気づくことができる。
図5および図6は、吸気グリル3を示す図である。具体的には、図5(a)は、吸気グリル3のおもて面を示す平面図であり、図5(b)は、吸気グリル3のうら面を示す平面図である。図6は、図5(b)の矢印Bで示された方向から見た斜視図である。
図5に示すように吸気グリル3は、長尺部材を格子状に組み上げた格子状部31と、格子状部31を囲む外枠部32とを有する。格子状部31は、フィルタ2を保護しつつ、空気をダクトに送るために設けられる。また、格子状部31は、フィルタ2がなくても、大きな異物がダクトに侵入することを抑制することができる。格子状部31は、おもて面から見て略長方形状に形成されている。格子状部31は、フィルタ2が載置されたシートサイドガーニッシュ1に対して吸気グリル3が取り付けられる際に、フィルタ2の本体部21と対向し、本体部21を覆うように形成される。
吸気グリル3のうら面には、格子状部31と外枠部32との境界に、格子状部31を囲む壁部33が形成されている。壁部33は、吸気グリル3がシートサイドガーニッシュ1に取り付けられる際に、シートサイドガーニッシュ1の段部12aとともに、フィルタ2のフランジ部22を挟み込むことで、フィルタ2をシートサイドガーニッシュ1に対して固定する。フィルタ2が固定されることで、自動車の走行時の振動などにより、フィルタ2の位置がずれることを抑制することができる。これにより、フィルタ2とシートサイドガーニッシュ1との間に隙間が生じ、その隙間から埃などの微粒子がダクトに侵入することを抑制することができる。
また、吸気グリル3は、シートサイドガーニッシュ1に取り付けるための取付部として係合爪34および、挿入部35を備える。係合爪34は、外枠部32における吸気グリル3の裏面側に3つ設けられている。3つの係合爪34は、格子状部31の長手方向に沿って略等間隔に配置されている。また、挿入部35は、格子状部31を挟んで係合爪34とは反対側に3つ設けられる。挿入部35は、吸気グリル3における格子状部31が形成された面の面内方向において、外枠部32から外側に突き出るように形成される。3つの挿入部35は、格子状部31の長手方向に沿って略等間隔に配置されている。
吸気グリル3をシートサイドガーニッシュ1に取り付ける際には、先ず、図4に示したようなフィルタ2が載置されたシートサイドガーニッシュ1の挿入孔16に対して、吸気グリル3をシートサイドガーニッシュ1に対して傾けた状態で吸気グリル3の挿入部35を挿入する。そして、吸気グリル3をシートサイドガーニッシュ1側に倒して、吸気グリル3の係合爪34をシートサイドガーニッシュ1の係合孔15に係合させる。これにより、吸気グリル3がシートサイドガーニッシュ1に取り付けられる。
図7は、吸気グリル3が取り付けられた状態の冷却空気取入構造を示す図である。図7に示すようにフィルタ2はシートサイドガーニッシュ1と吸気グリル3とで挟まれており、フィルタ2の位置ずれを抑制することができる。また、図7の例では、吸気グリル3の格子状部31を介してフィルタ2が目視できる構成である。
吸気グリル3の材料や色などは、特に限定されない。例えば、吸気グリル3は、シートサイドガーニッシュ1と同じ材料かつ同じ色で形成することで、冷却空気取入構造100を目立たせないようにしてもよいし、シートサイドガーニッシュ1とは異なる材料や色を用いることで、所望の意匠を形作ってもよい。
以上説明した冷却空気取入構造100では、フィルタ2を交換可能に構成することが望ましい。このため、吸気グリル3の係合爪34とシートサイドガーニッシュ1の係合孔15とを、それらの係合を解除可能に構成することで、吸気グリル3をシートサイドガーニッシュ1に対して着脱可能に構成することが望ましい。
フィルタ2の交換では、先ず、吸気グリル3の係合爪34とシートサイドガーニッシュ1の係合孔15との係合を解除することで、吸気グリル3をシートサイドガーニッシュ1から取り外す。その後、シートサイドガーニッシュ1の段部12aに載置されたフィルタ2を交換する。このとき、シートサイドガーニッシュ1の凹部14が段部12aよりも低いため、交換者が凹部14に指を挿入し、フィルタ2の凸部23の裏側に指を回すことが可能になる。したがって、指でフィルタ2を掴みやすくすることが可能であるため、フィルタの交換作業が容易となる。
(第2の実施形態)
図8は、本実施形態のシートサイドガーニッシュ1aの開口部付近を示す平面図であり、図9は、本実施形態のフィルタ2aの表面を示す平面図である。また、図10は、フィルタ2aをシートサイドガーニッシュ1aの段部12aに載置した状態の冷却空気取入構造100aを示す図である。なお、吸気グリル3の構成は第1の実施形態と同様なため、その説明は省略する。
図8に示すシートサイドガーニッシュ1aは、図2に示したシートサイドガーニッシュ1と比較して、リブ18をさらに備えている点で異なる。リブ18は、段部12aに設けられた突起部である。
図9に示すフィルタ2aは、図3に示したフィルタ2と比較して、切欠き部25をさらに備える点で異なる。切欠き部25は、フランジ部22に形成される。具体的には、切欠き部25は、図10に示したように、フィルタ2aが正規の位置および向きでシートサイドガーニッシュ1aの段部12aに載置された際に、シートサイドガーニッシュ1aのリブ18が挿入される位置に形成される。
本実施形態では、リブ18は、段部12aの幅広領域13に形成され、切欠き部25は、フランジ部22の幅広領域24に形成される。
切欠き部25がリブ18に挿入されるようにフィルタ2を載置することで、フィルタ2を正規の位置および向きで組み付けることが可能になるため、フィルタ2の位置決めをさら容易に行うことが可能になる。リブ18および切欠き部25の形状や大きさは特に限定されないが、微粒子がリブ18と切欠き部25との隙間からダクトに侵入することを抑制できる程度の大きさと位置が望ましい。このため、リブ18は、幅広領域13における開口部11の反対側に設けられ、切欠き部25は、幅広領域24における本体部21とは反対側に設けられることが望ましい。なお、切欠き部25は、従来技術のフィルタに設けられた係合孔とは異なり、位置決めを行うためのものであるため、係合孔と比べてはるかに小さくすることができ、微粒子の侵入を容易に抑制することができる。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
例えば、フィルタ2および吸気グリル3が取り付けられる基材は、各実施形態では、シートサイドガーニッシュ1を例示していたが、この例に限らない。基材は、例えば、車両のデッキの側方に配設されるデッキサイドガーニッシュ、車両のピラー部に配設されるピラーガーニッシュ、車両のセンターコンソール、座席(例えば、座席の下部)のような他の車両用内装材でもよい。また、基材は、例えば、フロントバンパーのような車両の外側に設けられる車両用外装材でもよい。
また、各実施形態の冷却空気取入構造100は、吸気グリル3をシートサイドガーニッシュ1に取り付けるための取付部として、シートサイドガーニッシュ1に設けられた係合孔15および挿入孔16と、吸気グリル3に設けられた係合爪34および挿入部35とを備えていたが、取付部は、この例に限らない。取付部は、例えば、ビスとビス穴などで構成されてもよい。
また、本実施形態で説明した各部材の寸法は、単なる一例であり、その例に限定されるものではない。
1、1a シートサイドガーニッシュ(基材)
2、2a フィルタ
3 吸気グリル
11 開口部
12、12a、12b 段部
13、24 幅広領域
14 凹部
15 係合孔
16 挿入孔
17、33 壁部
18 リブ
21 本体部
22 フランジ
23 凸部
25 切欠き部
31 格子状部
32 外枠部
34 係合爪
35 挿入部
100、100a 冷却空気取入構造

Claims (6)

  1. ダクトの吸気孔に連通される開口部と、前記開口部を囲み、前記開口部を有する面の他の箇所よりも低い段部と、前記面の面内方向において前記段部から外側に突き出た凹部と、を備えた基材と、
    微粒子を捕捉する本体部と、前記本体部が形成された面の面内方向において前記本体部よりも外側に突き出た凸部と、を備え、前記本体部が前記開口部を覆い、かつ、前記凸部が前記凹部と対向するように前記段部に載置されたフィルタと、
    前記フィルタを覆うように前記基材に取り付けられた吸気グリルと、を有する冷却空気取入構造。
  2. 前記本体部と前記凸部とが同一の材料で形成されている、請求項1に記載の冷却空気取入構造。
  3. 前記基材は、前記段部に設けられた突起部を有し、
    前記フィルタは、前記本体部を囲むフランジ部と、前記フランジ部に形成された切欠き部とを有し、
    前記切欠き部が前記突起部に挿入されている、請求項1または2に記載の冷却空気取入構造。
  4. 前記フィルタは、前記本体部を囲むフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、当該フランジ部の幅が他の箇所よりも広い幅広領域を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷却空気取入構造。
  5. 前記凹部は、前記段部よりも低い、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の冷却空気取入構造。
  6. 前記凸部および前記凹部は、それぞれ1つずつ設けられている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の冷却空気取入構造。
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