JP2018042308A - 電気自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気自動車の衝突時に、できるだけパーキングロックを使わずにモータを停止させて平滑化コンデンサを放電させる。【解決手段】ハイブリッド車2のコントローラ15は、インバータ7a、7bの上アームトランジスタ3a−3cと3個の下アームトランジスタ3d−3fの一方のトランジスタの全てをオンするとともに他方のトランジスタの全てをオフさせる三相オン制御を実行することができる。コントローラ15は、衝突を検出した場合に、三相オン制御を実行し、モータ8a、8bの回転数が所定回転数以下になったときに放電回路30を用いて平滑化コンデンサ5を放電させる。コントローラ15は、三相オン制御を実行したときに、モータ8a、8bが減速しない場合、パーキングロック29を作動させ、モータ8a、8bの回転数が所定回転数以下になったときに、放電回路30を用いて平滑化コンデンサ5を放電させる。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、電気自動車に関する。本明細書における「電気自動車」には、走行用にモータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車、走行用のモータのための直流電源として燃料電池その他の電源を備える自動車が含まれる。
走行用の駆動力を発生する機能と、車輪側から逆駆動されて電力を発生する機能を備えたモータ兼ジェネレータ(以下、単に「モータ」とも呼ぶ)を搭載した電気自動車が知られている。電気自動車は、直流電源の電力を、モータの駆動に適した交流電力に変換するインバータを備えているとともに、直流電源とインバータの間に平滑化コンデンサを備えている。平滑化コンデンサには大電力が蓄積されるので、衝突時には平滑化コンデンサを速やかに放電することが望ましい。例えば特許文献1には、衝突時に、モータのコイルを利用して平滑化コンデンサを放電する技術が開示されている。
平滑化コンデンサの放電前にモータが空転していると、モータの逆起電力が平滑化コンデンサに流れ、放電できない。特許文献1には、放電に先立って、インバータの上下アームトランジスタを使って、モータを制動する技術も開示されている。その技術とは、インバータの3個の上アームトランジスタと3個の下アームトランジスタの一方の全てをオンして他方の全てをオフする。そのような制御により、モータの逆起電力に起因する制動トルクが発生し、モータが減速する。本明細書では、そのような制御を三相オン制御と称する。
一方、特許文献2には、車両の衝突時に、車両の駆動輪をロックするパーキングロック機構を作動させることで、モータの回転を止める技術が開示されている。
特開2013−55822号公報 特開2006−141158号公報
特許文献1に記載された技術では、車両の衝突時に、上下アームトランジスタの一部が故障している場合、あるいは、トランジスタを駆動するドライバが故障している場合など、コントローラ側で三相オン制御を実施しても逆起電力による制動トルクが発生せず、モータを減速できない可能性がある。そこで、特許文献1の技術と特許文献2の技術を組み合わせ、三相オン制御の実施とともにパーキングロックを作動させる態様が考えられる。しかし、パーキングロックは、駆動輪が停止している状態で作動させることが前提となっているため、駆動輪が空転しているときに作動させるとパーキングロックがダメージを被る虞がある。パーキングロックを使わずに三相オン制御のみでモータを止めることができたにも関わらずパーキングロックを作動させた結果ダメージを受けると、衝突のダメージの修理に加え、パーキングロックも修理しなければならなくなる。特許文献1の技術と特許文献2の技術を組み合わせるにしても、パーキングロックのダメージを回避すべく改善の余地がある。
本明細書が開示する電気自動車の一形態は、駆動輪を駆動可能な三相モータと、三相モータに電力を供給可能な直流電源と、インバータを備える。インバータは、三相モータと直流電源との間に接続される、インバータは、直流電源の正極に接続される3個の上アームトランジスタと、3個の上アームトランジスタのそれぞれに対応して直列に接続される3個の下アームトランジスタを有する。平滑化コンデンサは、インバータと直流電源の間に並列に接続されている。電気自動車は、さらに、制御器と、制動検知手段と、放電手段と、衝突検知手段と、パーキングロックを備えている。制御器は、3個の上アームトランジスタと3個の下アームトランジスタの一方のトランジスタの全てをオンするとともに他方のトランジスタの全てをオフさせる三相オン制御を実行可能である。制動検知手段は、三相モータの回転が減速しているか否かを検知することができる。放電手段は、平滑化コンデンサに蓄えられた電力を放電させる。衝突検知手段は、電気自動車の衝突を検出することができる。パーキングロックは、駆動輪を停止させるブレーキである。
制御器は、衝突検出手段が電気自動車の衝突を検出した場合、三相オン制御を実行し、三相モータの回転数が所定回転数以下になったときに、放電手段を用いて平滑化コンデンサを放電させる。制御器は、また、三相オン制御を実行したときに制動検知手段によって三相モータが減速していないことが検知されると、パーキングロックを作動させ、三相モータの回転数が所定回転数以下になったときに、放電手段を用いて平滑化コンデンサを放電させる。
本明細書が開示する電気自動車では、三相オン制御が有効に機能して三相モータが減速する場合には、パーキングロックを用いない。何等かの原因で三相オン制御では三相モータを減速できない場合にのみ、パーキングロックを用いて三相モータを減速させる。三相オン制御が有効なときにはパーキングロックを用いないため、その場合にはパーキングロックが不必要にダメージを受けることが回避される。
本明細書が開示する技術の詳細およびさらなる改良は発明を実施するための形態の欄において詳細に説明する。
電気自動車の駆動系および制御系を示すブロック図である。 コントローラが実行する衝突時放電処理のフローチャートである。
図面を参照して実施例の電気自動車を説明する。実施例の電気自動車は、走行用に2個のモータと1個のエンジンを備えるハイブリッド車である。図1に、ハイブリッド車2の駆動系および制御系のブロック図を示す。図1において、点線は信号の流れを示す。ハイブリッド車2は、走行用に、モータ8a、8bと、エンジン20を備える。なお、モータ8a、8bは、先に述べたように、バッテリ6の電力を使って駆動力を生成する機能と、車両の慣性エネルギ、あるいは、エンジンの駆動力を利用して発電する機能の双方を有するモータ兼ジェネレータである。
2個のモータ8a、8bの出力軸と、エンジン20の出力軸は、動力分配機構21に連結されている。動力分配機構21は、2個のモータ8a、8bの駆動力と、エンジン20の駆動力を適宜に合成あるいは分配し、変速機22を介して車軸23へ伝達する。車軸23は、デファレンシャルギア24を介して駆動輪25に連結されている。例えば、動力分配機構21は、2個のモータ8a、8bの駆動トルクとエンジン20の駆動トルクを合成し、変速機22を介して車軸23へ伝達する。あるいは、動力分配機構21は、エンジン20の駆動トルクの一部を、変速機22を介して車軸23へ伝達し、残りをモータ8aへ伝達する。この場合、ハイブリッド車2は、モータ8aで発電しながら走行する。モータ8aは、エンジン20を始動するスタータの役割も果たす。ドライバがブレーキを踏むと、車両の慣性力でモータ8a、8bを回転させ、発電する。
変速機22は、コントローラ15からの指令により、所定の変速比で動力分配機構21から送られた駆動力の回転を減速する。変速機22には、パーキングロック29が内蔵されている。パーキングロック29は、変速機22の中の所定のギアに係合し、車軸23が回転しないようにすることができる。パーキングロック29も、コントローラ15からの指令により作動する。パーキングロック29の構造はよく知られているので詳しい説明は省略する。
ハイブリッド車2は、コンバータ11と2セットのインバータ7a、7bを含む電力制御ユニット10を備えている。電力制御ユニット10は、バッテリ6とモータ8a、8bの間に接続されている。コンバータ11は、バッテリ6の出力電圧を昇圧してインバータ7a、7bに供給する。インバータ7a、7bは、夫々、昇圧後のバッテリ6の直流電力を交流電力に変換してモータ8a、8bへ供給する。モータ8a、8bは、三相交流モータであり、インバータ7a、7bは、三相交流を出力する。インバータ7aは、バッテリ6の正極に接続されている3個のトランジスタ3a、3b、3cと、トランジスタ3a、3b、3cの夫々に対応して直列に接続されている3個のトランジスタ3d、3e、3fを備えている。トランジスタ3d、3e、3fは、バッテリ6の負極に接続されている。トランジスタ3a−3fの夫々には、還流ダイオード4が逆並列に接続されている。コントローラ15が適宜にトランジスタ3a−3fをオン/オフさせると、トランジスタの3組の直列接続の中点から交流(三相交流)が出力される。電力制御ユニット10には、3相交流の各相の電流を計測する電流センサ13が備えられている。コントローラ15は、電流センサ13によって各相の電流をモニタしながら、各トランジスタ3a−3fを適宜にフィードバック制御する。6個のトランジスタ3a−3fのうち、直列接続の高電位側のトランジスタ3a−3cは上アームトランジスタと呼ばれ、低電位側のトランジスタ3d−3fは下アームトランジスタと呼ばれる。インバータ7bの構造はインバータ7aの構造と同じであるので、図1においてインバータ7bの内部回路の図示は省略し、説明も省略する。なお、インバータ7bの交流出力線にも電流センサが備えられているが、その図示も省略している。
モータ8a、8bが発電した場合、インバータ7a、7bは、モータ8a、8bが発電した交流電力を直流電力に変換する。コンバータ11は、インバータ7a、7bが出力する直流電力を、その電圧を降圧してバッテリ6へ供給する。コンバータ11は、バッテリ側からインバータ側へ電圧を昇圧する機能と、インバータ側からバッテリ側へ電圧を降圧する機能の双方を有する双方向DC−DCコンバータである。
コンバータ11とインバータ7a、7bの間には平滑化コンデンサ5が並列に接続されている。平滑化コンデンサ5は、コンバータ11からインバータ7a、7bへと流れる電流、及び、インバータ7a、7bからコンバータ11へと流れる電流の脈動を抑えるために挿入されている。走行中、平滑化コンデンサ5には、昇圧されたバッテリ6の電圧が印加されるので、大きな電力が蓄えられた状態となる。
バッテリ6と電力制御ユニット10の間には、システムメインリレー14が接続されている。コントローラ15は、ハイブリッド車2のメインスイッチ(イグニッションスイッチ)が入れられると、システムメインリレー14を閉じ、電力制御ユニット10に電力が供給される状態にする。メインスイッチ(イグニッションスイッチ)が切られると、コントローラ15は、システムメインリレー14を開き、電力制御ユニット10をバッテリ6から完全に遮断する。
コントローラ15は、また、衝突を検知したときも、システムメインリレー14を開く。衝突したときに電力制御ユニット10への高電圧電力の供給を遮断し、漏電を防止するためである。先に述べたように、電力制御ユニット10は、大電力が蓄えられている平滑化コンデンサ5を備えており、その平滑化コンデンサ5も、衝突時には速やかに放電されることが望ましい。それゆえ、電力制御ユニット10には、平滑化コンデンサ5を放電するための放電回路30が備えられている。放電回路30は、放電用の抵抗31と、抵抗31を平滑化コンデンサ5に接続するスイッチ32で構成される。コントローラ15は、車両の衝突が検知されると、システムメインリレー14を開くとともに、スイッチ32を閉じ、放電回路30を用いて平滑化コンデンサ5を放電する。車両の衝突は、エアバッグシステム16が備える加速度センサ16aによって検知される。エアバッグシステム16は、加速度センサ16aによって車両の衝突を検知すると、その旨をコントローラ15に通知する。
車両が衝突したときに駆動輪25が空転していると、モータ8a、8bが回転して発電する。モータ8a、8bが発電した電力は、インバータ7a、7bを介して平滑化コンデンサ5に流れ込む。衝突後、発電による電力が平滑化コンデンサ5に流れ続けると放電できない。それゆえ、衝突を検知した場合、平滑化コンデンサ5を放電する前にモータ8a、8bの回転を止める必要がある。以下、モータ8aの回転を止める方法を説明する。モータ8bについても同様である。
コントローラ15は、衝突を検知したとき、インバータ7aの3個の上アームトランジスタ3a−3cと3個の下アームトランジスタ3d−3fの一方のトランジスタの全てをオンするとともに他方のトランジスタの全てをオフさせる。そのような制御を本明細書では、三相オン制御と称する。三相オン制御を実施すると、モータ8aの逆起電力を発生させる力が制動力となってモータ8aの回転を止めることができる。三相オン制御については、例えば、特開2013−55822号公報を参照されたい。コントローラ15は、三相オン制御を実行したのち、電流センサ13によって、モータ8aに制動力を発する電流が流れているかを確認する。制動力を発する電流が流れていれば、モータ8aが減速することが判明する。別言すれば、コントローラ15は、電流センサ13の電流をモニタすることで、三相オン制御を実行したときに、モータ8aが減速するか否かを検知することができる。あるいは、コントローラ15は、電流センサ13に流れる電流(モータ7aの発電により流れる交流電流)の周波数を特定することで、モータ7aの回転数を得ることができる。
また、コントローラ15は、回転数センサ9によってモータ8aの回転数をモニタし、モータ8aの回転が減速しているか(即ち、制動力が加わっているか)を直接に検知することができる。図示を省略しているが、モータ8bにも回転数センサが備えられており、コントローラ15は、その回転数センサによって、モータ8bが減速しているか否か、即ち、制動力が加えられているか否かを検知することができる。
コントローラ15は、三相オン制御を実行し、モータ8a、8bの回転数が所定回転数以下となったときに、放電回路30のスイッチ32を閉じ、平滑化コンデンサ5を放電させる。
しかしながら、衝突時にトランジスタ3a−3fのうちのいくつかが故障すると、あるいはインバータ7a、7bの内部のいくつかの結線が断線すると、コントローラ15が三相オン制御の指令をインバータ7a、7bへ出力しても、モータ8a、8bに制動力が加えられない可能性がある。そこで、コントローラ15は、三相オン制御を実施した後、三相オン制御ではモータ8a、8bの少なくとも一方を減速できないことを検知すると、パーキングロック29を作動させ、機械的にモータ8a、8bに制動力を加える。なお、制動力が加えられているかどうかは、先に述べたように、電流センサ13あるいは、回転数センサ9のセンサデータを用いて検知することができる。
以下、図2を参照して、ハイブリッド車2の衝突時に、コントローラ15が行う衝突時放電処理について説明する。
図2は、コントローラ15が実行する衝突時放電処理のフローチャートである。図2の処理は、衝突が検知されると起動される。先に述べたように、衝突は、エアバッグシステム16の加速度センサ16aによって検知される。衝突が検知されると、コントローラ15は、まず、モータ8a、8bが停止しているか否かを確認する(S2)。モータ8a、8bが停止していたら(S2:YES)、コントローラ15は、放電回路30を使って平滑化コンデンサ5を放電する(S10)。モータ8a、8bが停止していない場合(S2:NO)、コントローラ15は、モータ8a、8bの回転を止めるために、三相オン制御を実行する(S3)。
三相オン制御を実行した後、コントローラ15は、三相オン制御が有効に機能しているか否か、別言すれば、モータ8a、8bが減速しているか否かを確認する(S4)。ステップS4では、モータ8a、8bが回転摩擦で減速する以上に減速しているか否かを確認する。従って厳密には、ステップS4では、コントローラ15は、モータ8a、8bが所定の減速角加速度以上で減速しているか否かを確認する。モータ8a、8bが減速していれば(S4:YES)、コントローラ15は、タイマをスタートさせた後(S6)、モータ8a、8bの回転数が所定の回転数(閾値回転数)以下まで低下するのを待つ(S7:NO、S8)。ステップS6のタイマは、モータ8a、8bの回転数低下を待つ待ち時間を計測するのに用いられる。
モータ8a、8bが減速していなければ(S4:NO)、コントローラ15は、パーキングロック29を作動させる(S5)。即ち、パーキングロック29を使って機械的にモータ8a、8bに制動力を加える。モータ8a、8bが減速しているか否かの判断は、前述したように、電流センサ13、あるいは、回転数センサ9のセンサデータに基づいて行われる。なお、パーキングロック29も故障している場合については後述する。
モータ8a、8bが減速している場合(ステップS4:YES)、あるいは、パーキングロック29を作動させた後(S5)、コントローラ15は、タイマをスタートさせる(S6)。先に述べたように、このタイマは、待ち時間の計測に使われる。
タイマをスタートさせた後、コントローラ15は、モータ8a、8bの夫々が閾値回転数を下回るか否かを確認する(S7)。回転数が閾値回転数よりも高ければ(S7:NO)、コントローラ15は、タイマをチェックし、所定時間が経過するまで待つ(S8:NO、S7)。なお、所定時間が経過してもモータ8a、8b夫々の回転数が閾値回転数よりも大きい場合は、特別なエラー時処理を実行する(S8:YES、S9)。エラー時処理とは、例えば、やむを得ず、モータ8a、8bの停止を待たずに放電回路30を作動させるなどである。
モータ8a、8bの夫々の回転数が閾値回転数を下回ると(S7:YES)、コントローラ15は、放電回路30のスイッチ32を閉じ、平滑化コンデンサ5を放電する(S10)。
ハイブリッド車2の放電処理の利点を説明する。ハイブリッド車2は、衝突を検知すると、電力制御ユニット10の平滑化コンデンサ5を放電する。モータ8a、8bが回転している場合には、放電に先立ってモータ8a、8bの回転を止める。モータ8a、8bの回転を止めるに際して、ハイブリッド車2は、まず、三相オン制御を使ってモータ8a、8bを停止させることを試みる。別言すれば、ハイブリッド車2はまず、電磁気的な力を使ってモータ8a、8bを停止させることを試みる。インバータ7a、7bのトランジスタが故障するなどして、電磁気的な力ではモータ8a、8bを停止させることができない場合、コントローラ15は、パーキングロック29を使って、別言すれば、機械的な力でモータ8a、8bを停止させる。モータ8a、8bが停止したら(モータの回転数が所定の回転数を下回ったら)、コントローラ15は平滑化コンデンサ5を放電する。ハイブリッド車2は、電磁気的な力でモータ8a、8bを止めることができる場合は、パーキングロック29を使わない。パーキングロック29は、本来、モータ8a、8b(駆動輪25)が停止している場合に使うものであるから、モータ8a、8b(駆動輪25)が回転しているときに作動させるとダメージを受ける可能性がある。ハイブリッド車2は、電磁気的な力でモータ8a、8bの回転を止めることができる場合には、パーキングロック29を使わないので、衝突時にパーキングロック29までダメージを受ける可能性を低減する。衝突の修理の際、パーキングロックの修理コストがかからずに済む。
実施例の技術に関する留意点を述べる。実施例のハイブリッド車2は、平滑化コンデンサ5を放電させる専用の放電回路30を備えている。放電回路として、インバータ7a、7b、あるいは、コンバータ11を利用してもよい。具体的には、インバータ7a、7b、あるいは、コンバータ11のトランジスタを適宜にオン/オフすることで、平滑化コンデンサ5の電荷を消費し、平滑化コンデンサ5を放電する。コンバータ11は、リアクトルを備えており、リアクトルを通じて平滑化コンデンサ5の電荷を放電することも好適である。また、インバータ7a、7bを通じ、平滑化コンデンサ5の電力をモータ8a、8bのコイルへ流して放電することも好適である。
本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車のほか、エンジンを備えない電気自動車や、直流電力として燃料電池を搭載した自動車に適用することもできる。
実施例のモータ8a、8bが請求項の「三相モータ」の一例に相当する。実施例のコントローラ15が請求項の「制御器」の一例に相当する。図1では、コントローラ15は、一つの矩形で表したが、実施例で説明したコントローラ15の機能は、複数のコントローラ(演算装置)が協働して実現するものであってもよい。実施例の回転数センサ9、あるいは、電流センサ13が、請求項の「制動検知手段」の一例に相当する。電流センサ13を用いる場合、モータ8a、8bの逆起電力の周波数からモータ8a、8bの回転数を推定することができ、モータ8a、8bの回転数をモニタすることによって、モータの減速を検知できる。
実施例のバッテリ6が、請求項の「直流電源」の一例に相当する。直流電源は、バッテリ6に限らず、燃料電池やキャパシタであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3a−3c:上アームトランジスタ
3d−3f:下アームトランジスタ
4:還流ダイオード
5:平滑化コンデンサ
6:バッテリ
7a、7b:インバータ
8a、8b:モータ
9:回転数センサ
10:電力制御ユニット
11:コンバータ
13:電流センサ
14:システムメインリレー
15:コントローラ
16:エアバッグシステム
16a:加速度センサ
20:エンジン
21:動力分配機構
22:変速機
23:車軸
24:デファレンシャルギア
25:駆動輪
29:パーキングロック
30:放電回路
31:抵抗
32:スイッチ

Claims (1)

  1. 電気自動車であって、
    駆動輪を駆動可能な三相モータと、
    前記三相モータに電力を供給可能な直流電源と、
    前記三相モータと前記直流電源との間に接続されているインバータであって、前記直流電源の正極に接続されている3個の上アームトランジスタと、3個の前記上アームトランジスタのそれぞれに対応して直列に接続されている3個の下アームトランジスタと、を有しているインバータと、
    前記インバータと前記直流電源との間に並列に接続されている平滑化コンデンサと、
    3個の前記上アームトランジスタと3個の前記下アームトランジスタの一方のトランジスタの全てをオンするとともに他方のトランジスタの全てをオフさせる三相オン制御を実行可能な制御器と、
    前記三相モータの回転速度が減速しているか否かを検知する制動検知手段と、
    前記平滑化コンデンサに蓄えられた電力を放電させる放電手段と、
    前記電気自動車の衝突を検出する衝突検出手段と、
    前記駆動輪を停止させるパーキングロックと、
    を備えており、
    前記制御器は、
    前記衝突検出手段が前記電気自動車の衝突を検出した場合に、前記三相オン制御を実行し、前記三相モータの回転数が所定回転数以下になったときに前記放電手段を用いて前記平滑化コンデンサを放電させ、
    前記三相オン制御を実行したときに、前記制動検知手段によって前記三相モータが減速していないことが検知されると、前記パーキングロックを作動させ、前記三相モータの回転数が所定回転数以下になったときに前記放電手段を用いて前記平滑化コンデンサを放電させる、
    電気自動車。
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