JP2018042197A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路面積の縮小を図ることのできる半導体装置を提供する。【解決手段】基本論理エレメント126i(i=1,2,3,4)は、入力端子がルックアップテーブル回路126aの入力端子となり、出力端子が選択回路126bの出力端子となる。ルックアップテーブル回路の出力端子は選択回路の2つの入力端子のうちの一方の入力端子に接続されるとともに、フリップフロップ126cの入力端子に接続される。またフリップフロップの出力端子は選択回路の2つの入力端子のうちの他方の入力端子に接続される。ルックアップテーブル回路の入力端子は入力配線群123aiの入力配線に接続され、選択回路の出力端子に出力配線123biが接続される。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
近年、フィールドプログラマブルゲートアレイ(以下、FPGA(Field Programmable Gate Array))に代表されるリコンフィギャラブルな半導体装置が注目されている。この半導体装置に含まれる書き換え可能な論理演算回路は、特定の入力数(典型的には3から6程度)の真理値表を実現する回路、すなわちルックアップテーブル回路のネットワークで形成されている。
後述するように、従来の半導体装置に於いては個々の論理ブロックの内において各基本論理エレメントないしフリップフロップの出力は特定の配線に結合されているので、個々の論理ブロック内に配置されている基本論理エレメントないしフリップフロップの出力の総数に等しい配線が並列に用意される。このため、大きな回路面積が必要となり、その結果として製造コストの増大を惹き起こしてしまうという問題があった。
特開平10−233676号公報
本実施形態は、回路面積の縮小を図ることのできる半導体装置を提供する。
本実施形態による半導体装置は、少なくとも1つの第1入力端子と少なくとも1つの出力端子とを含み論理演算を行う論理ブロックを備え、前記論理ブロックは、複数の配線を有する第1配線群であって、前記第1配線群の少なくとも一部の配線が前記少なくとも1つの第1入力端子に接続された第1配線群と、前記第1配線群の配線よりも長さの短い複数の配線を有する第2配線群と、前記第1配線群の配線よりも長さの短い複数の配線を有する第3配線群と、前記第1および第2配線群の配線とそれぞれ交差する複数の配線を有する第4配線群と、前記第1および第3配線群の配線とそれぞれ交差する複数の配線を有する第5配線群と、前記第1配線群の少なくとも一部の配線と前記第4配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第1スイッチ回路であって、前記第1スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第1配線群の対応する配線に接続された第1端子と、前記第4配線群の対応する配線に接続された第2端子と、を有する第1スイッチ回路と、前記第1配線群の少なくとも一部の配線と前記第5配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第2スイッチ回路であって、前記第2スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第1配線群の対応する配線に接続された第3端子と、前記第5配線群の対応する配線に接続された第4端子と、を有する第2スイッチ回路と、前記第2配線群の少なくとも一部の配線と前記第4配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第3スイッチ回路であって、前記第3スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第2配線群の対応する配線に接続された第5端子と、前記第4配線群の対応する配線に接続された第6端子と、を有する第3スイッチ回路と、前記第3配線群の少なくとも一部の配線と前記第5配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第4スイッチ回路であって、前記第4スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第3配線群の対応する配線に接続された第7端子と、前記第5配線群の対応する配線に接続された第8端子と、を有する第4スイッチ回路と、前記第4配線群の少なくとも一部の配線に接続された第2および第3入力端子と、前記少なくとも1つの出力端子に接続された第2出力端子と、を有し、論理演算を行う第1論理エレメントと、前記第5配線群の少なくとも一部の配線に接続された第4および第5入力端子と、前記少なくとも1つの出力端子に接続された第3出力端子と、を有し、論理演算を行う第2論理エレメントと、を備えている。
書き換え可能な論理演算回路を備えた半導体装置の一例を示すブロック図。 論理ブロックの一具体例を示す回路図。 基本論理エレメント内の選択回路の一具体例を示す回路図。 基本論理エレメント内のルックアップテーブル回路の一具体例を示す回路図。 一実施形態による半導体装置における論理ブロックを示す回路図。 スイッチ回路の一具体例を示す回路図。 図7(a)乃至7(d)は、書き換え可能な論理回路と書き換え不能な論理回路の個数および配置例を示す図。 図8(a)乃至8(d)は、書き換え可能な論理回路と書き換え不能な論理回路の個数および配置例を示す図。
まず、本発明の実施形態を説明する前に、本発明に至った経緯について説明する。
書き換え可能な論理演算回路を備えた半導体装置の一例を図1に示す。この半導体装置100は、アレイ状に配置された論理演算を行う複数の論理ブロック(以下、LBとも云う)120と、各論理ブロック120の周囲に配列された複数のスイッチブロック(以下、SBとも云う)130と、を備えている。各スイッチブロック130は、縦横に配置された配線間の接続または非接続を制御する半導体素子(図示せず)を有しており、任意の方向に信号を伝達することを可能にする。また、スイッチブロック130は、近接して配置された論理ブロック120との接続も行う。
また、論理ブロック120は、配線群122と、複数の選択回路(以下、MUXとも云う)124a、124bと、複数の基本論理エレメント(以下、BLEとも云う)126と、フリップフロップ(以下、FFとも云う)128と、を備えている。基本論理エレメント126は、論理ブロック120の入力端子、配線群122の一部の配線、選択回路124aを介して送られる信号に基づいて論理演算を行い、その演算結果を論理ブロック120の出力端子の何れかと、配線群122とに出力する。
基本論理エレメント126は、ルックアップテーブル回路(以下、LUTとも云う)126aと、選択回路(以下、MUXとも云う)126bと、フリップフロップ126cとを備えている。ルックアップテーブル回路126aは任意の論理関数を実現することができる。なお、フリップフロップ126cは、同期出力を得る、または順序回路を構成する際に用いられる。したがって、フリップフロップを含まない基本論理エレメントも存在してもよい。ルックアップテーブル回路126aは、基本論理エレメント126に入力された信号の値に基づいて論理演算を行い、その演算結果を、選択回路126bを介して論理ブロック120の出力端子の何れかと、配線群122とに出力するとともにフリップフロップ126cの入力端子にも出力する。フリップフロップ128は、入力端子が選択回路124bの出力端子に接続され、出力端子が論理ブロック120の出力端子のいずれかに接続されるとともに配線群122の一つの配線に接続される。
以下では、論理ブロック120について図2を参照して詳細に説明するが、この論理ブロック120に含まれるルックアップテーブル回路としては、入力数が4であるルックアップテーブル回路を例に取って説明する。
図2に示すように、この論理ブロック120は、図1で説明したと同様に、複数の配線を有する配線群122と、複数の選択回路124a、124bと、複数の基本論理エレメント126と、複数のフリップフロップ128と、を備えている。各基本論理エレメント126は、ルックアップテーブル回路126aと、選択回路126bと、フリップフロップ126cと、を備えている。
各選択回路124aは、例えば8つの入力端子がそれぞれ配線群122の一部の配線と接続されている。4つの選択回路124aのそれぞれの出力端子がルックアップテーブル回路126aの4つの入力端子に接続される。ルックアップテーブル回路126aの出力端子は、フリップフロップ126cの入力端子に接続されるとともに選択回路126bの1つの入力端子に接続される。選択回路126bの出力端子は論理ブロック120の出力端子のいずれかに接続されるとともに、配線群122のうちの1つの配線に接続される。なお、各フリップフロップ128に対応して1つの選択回路124bが配置され、フリップフロップ128の入力端子は対応する選択回路124bの出力端子に接続される。フリップフロップ128の出力端子は論理ブロック120の出力端子の何れかに接続されるとともに、配線群122のうちの1つの配線に接続される。
選択回路124a、124b、または選択回路126bとして、例えば図3に示す選択回路140が用いられる。この選択回路140においては入力数がN(≧2)個である。なお、図2に示す選択回路124a、124bにおいてNは図1の1つの論理ブロック内に配置された基本論理エレメントとフリップフロップとの出力の総数と、論理ブロックの入力端子の数との和であり、選択回路126bにおいてNは2である。
この選択回路140はn(≧1)段の選択部142〜142を備えている。各選択部142(i=1,・・・,n)は、メモリMと、インバータ144と、k(2≦k≦2)個のトランスファーゲート146と、を有している。各トランスファーゲート146は、一対のpチャネルトランジスタおよびnチャネルトランジスタを備えている。各メモリM(i=1,・・・,n)は、データ「0」またはデータ「1」を記憶する。これらのデータは、半導体装置が使用されるときに外部から各メモリM(i=1,・・・,n)に格納される。インバータ144(i=1,・・・,n)は、入力端子がメモリMに接続されている。
各選択部142(i=1,・・・,n)においては、k(2≦k≦2)個のトランスファーゲート146は、2個を1組としたトランスファーゲート群に分けられる。各トランスファーゲート群においては、一方のトラスファーゲートのpチャネルトランジスタのゲートおよび他方のトランスファーゲートのnチャネルトランジスタのゲートがインバータ144の出力端子に接続される。上記一方のトランスファーゲートのnチャネルトランジスタのゲートおよび上記他方のトランスファーゲートのpチャネルトランジスタのゲートがメモリMに接続される。また、各選択部142(i=1,・・・,n−1)の各トランスファーゲートにおいては、入力端子が選択部142i+1における1組のトランスファーゲート群の2つのトランスファーゲートの出力端子にそれぞれ接続される。選択部142は、N(≦2)個のトランスファーゲート146を有し、上からj(1≦j≦N)番目のトランスファーゲートの入力端子が入力信号Sを受ける。
このような構成を有する選択回路140においては、入力信号S〜Sのうちの1つが選択回路140の出力端子OUTから出力される。
このような構成を有する選択回路124a、124bにより、各基本論理エレメント126におけるルックアップテーブル回路126aの入力端子およびフリップフロップ128の入力端子が、論理ブロック120の入力端子に接続されるか、または他の基本論理ブロック126におけるルックアップテーブル回路126aの出力端子または他のフリップフロップ128の出力端子に接続される。
また、各基本論理エレメント126における入力数が2の選択回路126bにより、ルックアップテーブル回路126aの出力端子およびフリップフロップ126cの出力端子の何れかから出力される信号が上記基本論理エレメント126の出力端子から出力される。
各選択回路140内のメモリ、すなわちメモリM〜Mに記憶される値を設定することにより、ルックアップテーブル回路126aないしフリップフロップ128の入力信号の接続先、または各基本論理エレメントにおけるルックアップテーブル回路126aないしフリップフロップ126cの何れの出力信号が選択されるかを規定し、このことにより回路全体として、所望の論理系を実現することができる。
ネットワークを形成しているルックアップテーブル回路の入力数をNとすると、すべてのルックアップテーブル回路においてN個の入力の全てが使用されているとは限らず、その内のM(<N)個を入力として持つルックアップテーブル回路として使用される場合もある。
次に、N個の入力を持つルックアップテーブル回路の一例を図4に示す。このルックアップテーブル回路150は、N個の選択部152〜152を備えている。各選択部152(i=1,・・・,N)は、インバータ154と、2個のトランスファーゲート156と、を有している。各トランスファーゲート156は、一対のpチャネルトランジスタおよびnチャネルトランジスタを備えている。インバータ154(i=1,・・・,N)は、入力端子がルックアップテーブル回路150の入力端子INに接続される。
各選択部152(i=1,・・・,N)においては、2個のトランスファーゲート156は、2個を1組としたトランスファーゲート群に分けられる。各トランスファーゲート群においては、一方のトラスファーゲートのpチャネルトランジスタのゲートおよび他方のトランスファーゲートのnチャネルトランジスタのゲートがインバータ154の出力端子に接続される。上記一方のトランスファーゲートのnチャネルトランジスタのゲートおよび上記他方のトランスファーゲートのpチャネルトランジスタのゲートが選択回路152iの入力端子INに接続される。また、各選択部152(i=1,・・・,N−1)の各トランスファーゲートにおいては、入力端子が選択部152i+1における1組のトランスファーゲート群の2つのトランスファーゲートのそれぞれの出力端子に接続される。選択部152は、2個のトランスファーゲート156を有し、上からj(1≦j≦2)番目のトランスファーゲートの入力端子が論理値LVjを受ける。
このような構成を有するルックアップテーブル回路150においては、論理値LV1〜LV2のうちの1つが選択されてルックアップテーブル回路150の出力端子OUTから出力される。
これらの2個の論理値LV1〜LV2としては、このルックアップテーブル回路150で演算処理を行いたい論理系に従って定まる値を図示しないメモリに記憶する。このルックアップテーブル回路150において必要なトランジスタの数は、論理値を記憶するメモリ部分を除くと、各選択部152(i=1,・・・,N)において、2個のトランスファーゲート156と、インバータ154とを有し、各トランスファーゲート156は2つのトランジスタから構成され、インバータ154は2個のトランジスタから構成される。このため、各選択部152(i=1,・・・,N)においては、2i+1+2個のトランジスタが必要となる。したがって、ルックアップテーブル回路150全体としては、合計で2N+2+2N−4個必要となる。
そして論理値の記憶に例えば6個のトランジスタからなるSRAM(Static Random Access Memory)を用いたとすると、各々の論理値に6個ずつ必要となる。それ故、合計では5×2N+1+2N−4個のトランジスタが必要となる。Nが2,3,4,5,6の場合に必要なトランジスタの数は各々40,82,164,326,648個となる。この様に必要なトランジスタの数は入力数Nの増大に伴って急激に増大する。
上述したように、ルックアップテーブル回路においては入力の一部しか用いられない場合があるため、論理ゲートとしてルックアップテーブル回路を用いた半導体装置においては、過剰に多くのトランジスタが配置される。その結果として過剰に大きなチップ面積が必要になる。
また、上述したように、従来の半導体装置においては、個々の論理ブロックの内において各基本論理エレメントないしフリップフロップの出力は特定の配線に結合されているので、個々の論理ブロック内に配置されている基本論理エレメントないしフリップフロップの出力の総数に等しい配線を並列に用意する必要がある。このため、大きな回路面積が必要となり、その結果として製造コストの増大を惹き起こしてしまうという問題があった。
また、各基本論理エレメントないしフリップフロップの出力は特定の配線に結合されているので、何れかの配線に例えば断線等の不具合があるとその論理ブロックは使用不能となるので歩留りが低下してしまい、その結果として製造コストの増大を惹き起こしてしまうという問題があった。この問題を回避するには半導体装置に配置されている他の論理ブロックを使用することが考えられるが、それを可能とするためには過剰に多くの論理ブロックを用意しておく必要があるために過剰に大きな回路面積が必要となり、その結果としてやはり製造コストの増大を惹き起こしてしまうという問題があった。
また、従来の半導体装置においては、個々の論理ブロック内の配線は論理ブロックの端から端までの長さを有するためにその配線容量が大きい。このことは配線遅延の増大を惹き起こすために回路の動作速度を低下させてしまうという問題があった。
そして、従来の半導体装置におけるルックアップテーブル回路は上述の様に多数のトランジスタにより構成されているので、このことも大きな回路面積を必要とし、その結果として製造コストの増大を惹き起こしてしまうという問題があった。
そこで、本発明者達は、鋭意研究に努めた結果、個々の論理ブロック内の配線として論理ブロックの端から端まで達する配線と、それよりも短い配線と、を用意することで並列に配置すべき配線の数を削減することで回路面積の縮小を図ることが可能になると、考えた。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。また本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、種々変更して用いることができる。
(一実施形態)
一実施形態による半導体装置について図5を参照して説明する。この実施形態の半導体装置は、図1で説明した場合と同様に、アレイ状に配置された論理演算を行う複数の論理ブロックと、各論理ブロックの周囲に配列された複数のスイッチブロックと、を備えている。各スイッチブロックは、縦横に配置された配線間の接続または非接続を制御する半導体素子(図示せず)を有しており、任意の方向に信号を伝達することを可能にする。また、スイッチブロックは、近接して配置された論理ブロックとの接続も行う。
本実施形態の論理ブロックの一具体例を図5に示す。この論理ブロック120は、配線群122aと、配線群122bと、配線群122c1、122c2と、入力配線群123a〜123aと、出力配線123b〜123bと、クロスポイント型のスイッチ回路125a、125bと、基本論理エレメント126〜126と、フリップフロップ128〜128と、入力配線128a〜128と、出力配線128b〜128bと、を備えている。入力配線群123a(i=1,2,3,4)は、複数(図5では、4本)の入力配線を有している。
基本論理エレメント126(i=1,2,3,4)は、入力配線群123aの各入力配線に接続される入力端子と、出力配線123bに接続される出力端子と、を有する。また、基本論理エレメント126(i=1,2,3,4)はそれぞれ、ルックアップテーブル回路126a、選択回路(以下、MUXとも云う)126bと、フリップフロップ126cと、を備えている。基本論理エレメント126(i=1,2,3,4)においては、入力端子がルックアップテーブル回路126aの入力端子となり、出力端子が選択回路126bの出力端子となる。なお、選択回路126bは2つの入力端子を有する。基本論理エレメント126(i=1,2,3,4)において、ルックアップテーブル回路126aの出力端子は選択回路126bの2つの入力端子のうちの一方の入力端子に接続されるとともに、フリップフロップ126cの入力端子に接続される。またフリップフロップ126cの出力端子は選択回路126bの2つの入力端子のうちの他方の入力端子に接続される。したがって、基本論理エレメント126(i=1,2,3,4)において、ルックアップテーブル回路126aの入力端子は入力配線群123aの入力配線に接続され、選択回路126bの出力端子は出力配線123bに接続される。
フリップフロップ128(i=1,2,3,4)は、入力端子が入力配線128aに接続され、出力端子が出力配線128bに接続される。
また、クロスポイント型スイッチ回路125aは、入力配線群123a〜123aのそれぞれと配線群122aとの交差領域、入力配線群123a〜123aのそれぞれと配線群122bとの交差領域、入力配線群123a〜123aのそれぞれと配線群122c1との交差領域、入力配線群123a〜123aのそれぞれと配線群122c2との交差領域に設けられる。
クロスポイント型スイッチ回路125bは、出力配線123b〜123bのそれぞれと配線群122bとの交差領域、出力配線123b〜123bのそれぞれと配線群122c1との交差領域、出力配線128b〜128bのそれぞれと配線群122bとの交差領域、出力配線128b〜128bのそれぞれと配線群122c1との交差領域、入力配線128〜128のそれぞれと配線群122aとの交差領域、入力配線128〜128のそれぞれと配線群122bとの交差領域、入力配線128〜128のそれぞれと配線群122c1との交差領域、入力配線128〜128のそれぞれと配線群122c2との交差領域に設けられる。
すなわち、配線群122aは、基本論理エレメント126〜126にそれぞれ入力配線123a〜123aおよびスイッチ回路125aを介して接続可能になるとともに、フリップフロップ128〜128にそれぞれ入力配線128aおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。
配線群122bは、基本論理エレメント126〜126に、それぞれ入力配線123a〜123aおよびスイッチ回路125aを介して接続可能になるとともに、それぞれ出力配線123b〜123bおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。また、配線群122bは、フリップフロップ128〜128に、それぞれ入力配線128a〜128aおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になるとともに、それぞれ出力配線128b〜128bおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。
配線群122c1は、基本論理エレメント126〜126に、それぞれ入力配線123a〜123aおよびスイッチ回路125aを介して接続可能になるとともに、それぞれ出力配線123b〜123bおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。また、配線群122c1は、フリップフロップ128〜128に、それぞれ入力配線128a〜128aおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になるとともに、それぞれ出力配線128b〜128bおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。
配線群122c2は、基本論理エレメント126〜126に、それぞれ入力配線123a〜123aおよびスイッチ回路125aを介して接続可能になるとともに、それぞれ出力配線123b〜123bおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。また、配線群122c2は、フリップフロップ128〜128に、それぞれ入力配線128a〜128aおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になるとともに、それぞれ出力配線128b〜128bおよびスイッチ回路125bを介して接続可能になる。
基本論理エレメント126(i=1,2,3,4)において、ルックアップテーブル回路126aは任意の論理関数を実現することができる。なお、フリップフロップ126cは、同期出力を得る、または順序回路を構成する際に用いられる。したがって、フリップフロップ126cを含まない基本論理エレメントを論理ブロックが備えていてもよい。
ルックアップテーブル回路126aは、このルックアップテーブル回路が含まれる基本論理エレメントの入力端子に入力された信号の値に基づいて論理演算を行い、その演算結果を、選択回路126bの入力端子に出力するとともにフリップフロップ126cの入力端子にも出力する。
選択回路126bは、ルックアップテーブル回路126aおよびフリップフロップ126cから送られてくる信号のうちの一方を選択して論理ブロック120の出力端子の何れかに出力するとともに、配線群122bと、配線群122c1または配線群122c2に出力する。例えば、基本論理エレメント126〜126内の選択回路126bは、ルックアップテーブル回路126aおよびフリップフロップ126cから送られてくる信号のうちの一方を選択して論理ブロック120の出力端子の何れかに出力するとともに、配線群122bと、配線群122c1に出力する。また、基本論理エレメント126〜126内の選択回路126bは、ルックアップテーブル回路126aおよびフリップフロップ126cから送られてくる信号のうちの一方を選択して論理ブロック120の出力端子の何れかに出力するとともに、配線群122bと、配線群122c2に出力する。
次に、クロスポイント型スイッチ回路125aの一具体例について図6を参照して説明する。図6は、配線群122aと、基本論理エレメント126の入力配線群123a1との交差領域に設けられたクロスポイント型スイッチ回路125aの一具体例を示す回路図である。配線群122aの4本の配線と、入力配線群123aの4本の入力配線とのそれぞれの交差領域にスイッチ素子1011〜1044が配置されている。スイッチ素子10ij(i,j=1,2,3,4)は第1端子および第2端子を有し、第1端子が配線群122aの4本の配線のうちの対応する配線に接続され、第2端子が入力配線群123aの4本の入力配線のうちの対応する入力配線に接続される。
スイッチ素子10ij(i,j=1,2,3,4)としては、例えば抵抗変化素子またはアンチヒューズ素子を用いることができる。抵抗変化素子としては、例えばMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子、酸化還元型抵抗変化素子、イオン伝導型抵抗変化素子、または相変化素子などが挙げられる。また、アンチヒューズ素子として、例えばゲート酸化膜破壊型トランジスタなどのOTP(One Time Programmable)素子が挙げられる。
スイッチ素子10ij(i,j=1,2,3,4)は、書き込みが行われると、抵抗状態が変化する。すなわち、高抵抗状態から低抵抗状態に変化するか、または低抵抗状態から高抵抗状態に変化する。例えば、スイッチ素子1011に書き込みが行われて、高抵抗状態になると、スイッチ素子1011の第1端子および第2端子間は高抵抗状態のため、第1端子が接続される配線群122aの対応する配線と、第2端子が接続される入力配線群123aの対応する入力配線との間に信号が流れない状態になる。一方、スイッチ素子1011が低抵抗状態にあるときは、第1端子が接続される配線群122aの対応する配線と、第2端子が接続される入力配線群123aの対応する入力配線との間に信号が流れる状態になる。なお、スイッチ素子10ij(i,j=1,2,3,4)への書き込みは、論理ブロック120の外部から配線群122aの対応する配線と入力配線群123aの対応する入力配線との間に書き込み電圧を印加することにより行う。
また、クロスポイント型スイッチ回路125bは、例えば入力配線128aと、配線群122aの4本の配線との交差領域に、スイッチ回路125aと同様に、スイッチ素子が設けられ、このスイッチ素子の第1端子には入力配線128aが接続され、第2端子には、配線群122aの対応する配線が接続される。
このように構成された論理ブロック120においては、配線群122a、122bと、配線群122c1、122c2と、を有している。配線群122aは、論理ブロック120の一方の端から他方の端まで延在し且つ論理ブロック120内の全ての基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128のそれぞれの入力端子と接続可能となる。配線群122bは、論理ブロック120の一方の端から他方の端まで延在し且つ論理ブロック120内の全ての基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128のそれぞれの入力端子および出力端子と接続可能となる。配線群122c1は、配線群122a、122bよりも短い配線長を有し且つ論理ブロック120内の基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128のそれぞれの入力端子および出力端子と接続可能となる。配線群122c2は、配線群122a、122bよりも短い配線長を有し且つ論理ブロック120内の基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128のそれぞれの入力端子および出力端子と接続可能となる。
そして、論理ブロック120において、配線群122a、122b、122c1、122c2と、論理ブロック120内の基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128の入力端子または出力端子とは、その接続の有無を切り替えることの可能なクロスポイント型のスイッチ回路で結合されている。このように、論理ブロック120においては、基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128の出力端子と、配線群122b、122c1、122c2との間は接続の有無を切り替えることの可能なクロスポイント型スイッチ回路で結合されているので、論理ブロック120の基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128の出力の総数に等しい配線を並列に用意する必要は無く、より少ない配線を用意するのみでよい。
そして、論理ブロック120の一部の基本論理エレメントの入力端子と出力端子および一部のフリップフロップの入力端子と出力端子と結合し得る配線群122c1、122c2をも有している。そして、これらの配線群122c1、122c2は、配線の延在する方向に並べて配置されている。それ故、個々の論理ブロック120の基本論理エレメント126〜126およびフリップフロップ128〜128の出力端子の総数に等しい配線を並列に用意する必要は無く、より少ない本数の配線を並列に設ければ良いので、論理ブロックの面積の縮小が図られ、その結果として回路面積の縮小が図られるという利点が得られる。また、このことは、接続の有無を切り替えることの可能なスイッチ回路のスイッチ素子の個数の削減を可能とするので、歩留りの向上が図られるという利点が得られる。また、この結果、特定の配線に例えば断線等の不具合がある場合には論理ブロック120内の他の配線を用いることが可能となる、すなわち配線の冗長性が得られるので、過剰に多くの論理ブロックを用意しなくても歩留りの向上が図られるという利点が得られる。
更に、論理ブロック120の面積の縮小が図られるので、従来の場合と比較して回路面積の増大を伴わずに、配線の冗長性を得ることが可能となるという利点が得られる。
そして、本実施形態の半導体装置における論理ブロック120は、配線群122a、122bと、これらの配線群122a、122bよりも配線長の短い配線群122c1、122c2と、を備えている。このため、配線群122c1、122c2に結合される基本論理エレメントないしフリップフロップの間の信号伝達における配線容量が削減される。このため、遅延時間が削減されて動作速度の向上が図られるという利点が得られる。
更に、従来の半導体装置においてはマルチプレクサが用いられていたのに対して、本実施形態の半導体装置においては、配線間の接続の有無を切り替えることの可能なスイッチ回路を備えている。このため、マルチプレクサは不要となるので構造の簡略化が図られ、歩留りの向上が図られるという利点が得られるとともに、そのために消費されていた領域が不要となるために回路面積の削減が図られるという利点もまた得られる。
なお、特許文献1に記載された先行技術においても、論理ブロックの一方の端から他方の端まで延在している配線群に加えて、それよりも短く且つ個々の論理ブロック内の特定の基本論理エレメントとのみ結合された配線群が開示されている。しかし、先行技術に於けるその様な短い配線群と特定の基本論理エレメントとの結合は固定されている。それ故、短い配線群の内の特定の配線が使用されていないとしても、特定の基本論理エレメントの出力と結合されているので配線間の容量に寄与し、その結果として動作の高速化が妨げられる。
これに対して本実施形態の半導体装置においては個々の論理ブロックの内の一部の基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子とのみ結合し得る配線と、それらの基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子との間は接続の有無を切り替えることの可能なスイッチ回路で結合されている。それ故、不要な結合は形成されないので不要な配線が容量に寄与することが防がれ、その結果として不要な配線間容量が削減されて動作の高速化が図られるという利点が得られる。
(論理系の変換)
所望の論理系に対し、それと論理的に等価であるルックアップテーブル回路の組み合わせで表される論理系への変換は次の様にして行われる。所望の論理系は真理値表の組で与えられる。個々の真理値表を考えると、入力の可能な組み合わせの各々に対して出力値としてデータ「0」またはデータ「1」が与えられている。真理値表の入力数をnとする。例えば出力値として「1」を与える入力値の組を抽出する。それらがm組あるとして、それらを{a11,a12, …,a1n}、{a21,a22,…,a2n}.…,{am1,am2,…,amn}と表す。aij(1≦i≦m)(1≦j≦n)は、データ「0」またはデータ「1」を表す。
入力をin,in,…,inとすると、その真理値表は、例えば次の論理式と論理的に等価となる。但し、1≦i≦m、1≦j≦nに対し、aij=0ならばbij=/in、aij=1ならばbij=inを意味する。ここに記号/は論理的な否定を表す。
(…(b11ANDb12)ANDb13)ANDb14)AND…)ANDb1n)OR
(…(b21ANDb22)ANDb23)ANDb24)AND…)ANDb2n)OR

(…(bm1ANDbm2)ANDbm3)ANDbm4)AND…)ANDbmn
この様に表すと、任意の真理値表は、2入力のAND回路と、2入力のOR回路と、NOT回路(すなわちインバータ)と、により表される。それ故、真理値表の組み合わせである任意の論理系は、AND回路と、OR回路と、NOT回路とにより表される。この様に論理系をAND回路と、OR回路と、NOT回路とにより表したものはAIG(And Inverter Graph)と呼ばれる。なお、特定の論理系をこの特定の論理系と論理的に等価であるAIGで表す方法は周知であるが、その表し方は一意的とは限らない。
先ず、このようにして所望の論理系をAIGに変換する。ルックアップテーブル回路の入力数をNとすると、続いてAIGをそれと論理的に等価であり且つ入力数がN個以下のルックアップテーブル回路のネットワークに変換する必要がある。それは次のようになされる。
先ず、AIGの出力に着目する。AIGの出力と同じ出力を持ち且つ全体の入力がN個以下となるAND回路、OR回路、またはNOT回路からなる組を、この組と論理的に等価な一つのルックアップテーブル回路に置き換える。
次に、上記ルックアップテーブル回路の入力の各々に対し、上記入力を出力に持ち且つ全体の入力がN個以下となる、AND回路、OR回路、またはNOT回路の組をこの組と論理的に等価な一つのルックアップテーブル回路に置き換える。この操作を、所望の論理系の入力に至るまで続ける。この様にすることで所望の論理系は入力数がN個以下のルックアップテーブル回路のネットワークに変換される。
なお、ここには所望の論理系が組み合わせ論理の場合を例に取って説明したが、順序論理の場合にはその内に存在している論理値を一時的に保持する素子であるフリップフロップの各々に対して、フリップフロップの入力を仮想的に論理系の出力、フリップフロップの出力を仮想的に論理系の入力、と見做すと上記した操作と同様の操作により、先ずAIGに変換され、続いてルックアップテーブル回路のネットワークに変換される。
この操作に引き続いて、ルックアップテーブル回路およびフリップフロップを含む基本論理エレメントと、この基本論理エレメントに含まれないフリップフロップへの配置を行う必要がある。それは次の様になされる。
先ず、フリップフロップと、このフリップフロップに出力しているルックアップテーブル回路との組を作る。その際、特定のルックアップテーブル回路の出力端子が複数のフリップフロップの入力端子に接続されている場合は、二つ目以降のフリップフロップはルックアップテーブル回路との組にはせずに、形式的にルックアップテーブル回路を含まない基本論理エレメントとしておく。その上で、対象の論理系において基本論理エレメントの間で何れの出力端子が他の何れの入力端子に結合しているかに着目して、より結合の強い基本論理エレメント同士が同一の論理ブロックに含まれるように、基本論理エレメントを論理ブロックに配置する。
そして個々の論理ブロックの内で、対象の論理系において基本論理エレメントの間で何れの出力端子が他の何れの入力端子に結合しているかに着目して、より結合の強い基本論理エレメント同士が、本実施形態における論理ブロック内の一部の基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子とのみ結合し得る配線を用いて結合される様に配置を行う。
なお、個々の論理ブロックに配置することの可能な基本論理エレメントの数ないし、個々の論理ブロック内における一部の基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子とのみ結合し得る配線の数、その配線の各々と結合しうる基本論理エレメントまたはフリップフロップの数は人為的に定める。
基本論理エレメントに含まれないフリップフロップを設ける場合には、この様にして論理ブロック内への基本論理エレメントの配置を行った後に、形式的にルックアップテーブル回路を含まない基本論理エレメント上において考えていたフリップフロップを、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップとして扱う。この様にしてルックアップテーブル回路ないしフリップフロップを含む基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの配置が行われる。
また、特定の論理系を、それと論理的に等価であるAIGを経て、ルックアップテーブル回路の組み合わせで表される論理的に等価である論理系へ変換する具体的な方法は知られている。この方法は、論理系への外部からの入力から、論理系の外部への出力に至る経路上のルックアップテーブル回路の個数を最少化する方法である。このことは演算処理時間が最短であることを意味する。すなわち、回路の動作速度が高速であることを意味するので、この方法を用いることは、面積の低減に加えて、回路の動作速度の高速化という他の利点をも奏するので好ましい。
また、論理系を構成するルックアップテーブル回路の総数を抑制する方法は知られている。この方法は、面積の低減において更なる効果を奏するので好ましい。
そして、ルックアップテーブル回路およびフリップフロップを含む基本論理エレメントと、この基本論理エレメントに含まれないフリップフロップへの配置の方法は知られている。この方法はルックアップテーブル回路とフリップフロップの論理的な結合関係に着目し、より結合の強いルックアップテーブル回路とフリップフロップを同一の論理ブロックに配置している。それ故、この方法を用いると、回路の動作速度の高速化という効果を奏するので好ましい。
この操作をルックアップテーブル回路の入力数が3、4、5、6の各々の場合に対して実際に行い、必要な配線の数を調べた。その結果、個々の論理ブロックに配置可能な基本論理エレメントおよび基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの総数が10以上であれば、論理ブロックの一方の端から他方の端まで延在しており且つその論理ブロック内の全ての基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子と結合し得る配線の数は、その論理ブロック内に配置可能な基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの総数よりも少なくてよいとの結果が得られた。それ故、個々の論理ブロック内に配置されている基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの総数は10以上であることが好ましい。
また、個々の論理ブロックに配置可能な基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの総数が27以上であれば、論理ブロックの一方の端から他方の端まで延在し且つその論理ブロック内の全ての基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子と結合し得る配線の数と、その論理ブロック内の一部の基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子とのみ結合し得る配線の配線群に属する配線の数と、の和は、その論理ブロック内に配置可能な基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの総数よりも少なくてよいとの結果が得られた。それ故、個々の論理ブロック内に配置されている基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップの総数は27以上であると更に好ましい。
本実施形態の半導体装置においては、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップ128〜128も含む例が示されているが、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップは存在しなくても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態においては、論理ブロック120内に基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップとが示されているが、それら以外に例えば特定の入力数のAND回路またはOR回路等の、書き換え不能な論理演算回路が論理ブロック内に存在してもよく、書き換え不能な論理演算回路が配置されている論理ブロックと配置されていない論理ブロックとが混在してもよい。
また、本実施形態においては、配線群122a、122b、122c1、122c2は、いずれもが4本であるとして示されているが、それらの配線の本数が4本であることに必然性はない。それらの配線群の配線の本数が4本よりも多くても、または少なくても同様の効果が得られることは云うまでもない。また、それらの配線群の配線の本数が相互に相等しくはないとしても同様の効果が得られることもまた言うまでもない。
また、本実施形態においては各ルックアップテーブル回路の入力端子に接続する入力配線は4本示されているが、その本数が4本であることに必然性はない。本数が4本よりも多くても少なくても同様の効果が得られることも言うまでもない。
また、本実施形態においては、配線群122c1、122c2の各々に、出力端子が接続されている基本論理エレメントと、基本論理エレメントに含まれないフリップフロップが何れも2個示されているが、それらの個数が2であることに必然性はない。それらの個数が2より多い場合にも同様の効果が得られることも言うまでもない。
また、配線群122c1に出力端子が接続されている基本論理エレメントの個数と、配線群122c2に出力端子が接続されている基本論理エレメントの個数とが異なっていてもよい。
また、配線群122c1に出力端子が接続されているフリップフロップの個数と、配線群122c2に出力端子が接続されているフリップフロップの個数とが異なっていてもよい。
また、本実施形態においては、論理ブロック120の一部の基本論理エレメントおよびフリップフロップの出力端子と結合し得る配線群は、配線群122c1、122c2以外に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、配線群122a、122bと、配線群122c1、122c2とは、長さが異なっており、長さが異なる配線群は2種類であった。長さが異なる配線群は3種類以上あってもよい。
また、本実施形態においては、基本論理エレメントは選択回路を有していたが、この選択回路の代わりに、例えば二種類の抵抗値をとることが可能で且つその抵抗値を不揮発に記憶することの可能なスイッチ素子を用いることも可能である。
また、本実施形態においては、書き換え可能な論理演算回路に関して記したが、このことは本質ではなく、図7(a)乃至7(d)に示すように、書き換え可能な論理演算回路と例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の書き換え不能な論理演算回路とが混載されていてもよい。なお、図7(a)乃至7(d)においては、書き換え可能な論理演算回路と書き換え不能な論理演算回路との各々に対して特定の形状ないし配置の場合を例示したが、両者の形状ないし配置は図7(a)乃至7(d)に例示したものに限るものではないのは言うまでもない。
また、図7(a)乃至7(d)に示した例においては、書き換え可能な論理演算回路と書き換え不能な論理演算回路との何れもが1個のみの場合を例示したが、例えば図8(a)乃至8(d)に示すように何れかないし両者が複数個であっても同様の効果が得られることは言うまでもない。書き換え可能な論理演算回路と書き換え不能な論理演算回路との各々の形状ないし配置ないし個数は図8(a)乃至8(d)に例示したものに限るものではないこともまた言うまでもない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1011〜1044・・・スイッチ素子、100・・・半導体装置、120・・・論理ブロック、122,122a,122b,122c1,122c2・・・配線群、123a,123a,123a,123a・・・配線群、124a、124b・・・選択回路(MUX)、125a,125b・・・スイッチ回路、126・・・基本論理エレメント、126a・・・ルックアップテーブル回路(LUT)、126b・・・選択回路(MUX)、126c・・・フリップフロップ(FF)、128,128,128,128・・・フリップフロップ(FF)、130・・・スイッチブロック、140・・・選択回路、142〜142・・・選択部、144〜144・・・インバータ、146・・・トランスファーゲート、150・・・ルックアップテーブル回路、152〜152・・・選択部、154〜154・・・インバータ、156・・・トランスファーゲート

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの第1入力端子と少なくとも1つの出力端子とを含み論理演算を行う論理ブロックを備え、前記論理ブロックは、
    複数の配線を有する第1配線群であって、前記第1配線群の少なくとも一部の配線が前記少なくとも1つの第1入力端子に接続された第1配線群と、
    前記第1配線群の配線よりも長さの短い複数の配線を有する第2配線群と、
    前記第1配線群の配線よりも長さの短い複数の配線を有する第3配線群と、
    前記第1および第2配線群の配線とそれぞれ交差する複数の配線を有する第4配線群と、
    前記第1および第3配線群の配線とそれぞれ交差する複数の配線を有する第5配線群と、
    前記第1配線群の少なくとも一部の配線と前記第4配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第1スイッチ回路であって、前記第1スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第1配線群の対応する配線に接続された第1端子と、前記第4配線群の対応する配線に接続された第2端子と、を有する第1スイッチ回路と、
    前記第1配線群の少なくとも一部の配線と前記第5配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第2スイッチ回路であって、前記第2スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第1配線群の対応する配線に接続された第3端子と、前記第5配線群の対応する配線に接続された第4端子と、を有する第2スイッチ回路と、
    前記第2配線群の少なくとも一部の配線と前記第4配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第3スイッチ回路であって、前記第3スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第2配線群の対応する配線に接続された第5端子と、前記第4配線群の対応する配線に接続された第6端子と、を有する第3スイッチ回路と、
    前記第3配線群の少なくとも一部の配線と前記第5配線群の少なくとも一部の配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第4スイッチ回路であって、前記第4スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第3配線群の対応する配線に接続された第7端子と、前記第5配線群の対応する配線に接続された第8端子と、を有する第4スイッチ回路と、
    前記第4配線群の少なくとも一部の配線に接続された第2および第3入力端子と、前記少なくとも1つの出力端子に接続された第2出力端子と、を有し、論理演算を行う第1論理エレメントと、
    前記第5配線群の少なくとも一部の配線に接続された第4および第5入力端子と、前記少なくとも1つの出力端子に接続された第3出力端子と、を有し、論理演算を行う第2論理エレメントと、
    を備えた半導体装置。
  2. 前記第2配線群の少なくとも一部の配線と交差し前記第2出力端子に接続された第1配線と、
    前記第3配線群の少なくとも一部の配線と交差し前記第3出力端子に接続された第2配線と、
    前記第2配線群の少なくとも一部の配線と前記第1配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第5スイッチ回路であって、前記第5スイッチ回路のスイッチ素子はそれぞれ、前記第2配線群の対応する配線に接続された第9端子と、前記第1配線に接続された第10端子と、を有する第5スイッチ回路と、
    前記第3配線群の少なくとも一部の配線と前記第2配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第6スイッチ回路であって、前記第6スイッチ回路のスイッチ素子はそれぞれ、前記第3配線群の対応する配線に接続された第11端子と、前記第2配線に接続された第12端子と、を有する第6スイッチ回路と、
    を更に備えた請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1論理エレメントは、
    前記第2および第3入力端子にそれぞれ接続された第6および第7入力端子と、第4出力端子と、を含む第1ルックアップテーブル回路と、
    前記第4出力端子に接続された第8入力端子と、第5出力端子と、を含む第1フリップフロップと、
    前記第4および第5出力端子にそれぞれ接続された第8および第9入力端子と、前記第2出力端子に接続された第6出力端子と、を含む第1選択回路と、備え、
    前記第2論理エレメントは、
    前記第4および第5入力端子にそれぞれ接続された第10および第11入力端子と、第7出力端子と、を含む第2ルックアップテーブル回路と、
    前記第7出力端子に接続された第12入力端子と、第8出力端子と、を含む第2フリップフロップと、
    前記第7および第8出力端子にそれぞれ接続された第13および第14入力端子と、前記第3出力端子に接続された第9出力端子と、を含む第2選択回路と、備えている請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記第1配線群の少なくとも一部の配線および前記第2配線群の少なくとも一部の配線と交差する第3配線と、
    前記第2配線群の少なくとも一部の配線と交差する第4配線と、
    前記第1配線群の少なくとも一部の配線と前記第3配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第7スイッチ回路であって、前記第7スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第1配線群の対応する配線に接続された第13端子と、前記第3配線に接続された第14端子と、を有する第7スイッチ回路と、
    前記第2配線群の少なくとも一部の配線と前記第3配線との交差領域にそれぞれ配置されたスイッチ素子を含む第8スイッチ回路であって、前記第8スイッチ回路の前記スイッチ素子はそれぞれ、前記第2配線群の対応する配線に接続された第15端子と、前記第3配線に接続された第16端子と、を有する第8スイッチ回路と、
    前記第3配線に接続する入力端子および前記第4配線に接続する出力端子を有する第3フリップフロップと、
    を更に備えた請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記スイッチ素子は、高抵抗状態および低抵抗状態の一方から他方に変化可能な素子である請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
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