JP2018041819A - リチウムイオンキャパシタ - Google Patents

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Abstract

【課題】リード部の断裂を抑えつつ、信頼性の高いリチウムイオンキャパシタを提供する。【解決手段】リチウムイオンキャパシタの電極板30Aは、集電体と、集電体上に設けられた電極材50Aと、を含む。集電体は、複数の貫通孔44Aが全体に亘って形成されている本体部41Aと、本体部の一部から電極端子に向かって延出すると共に、複数の貫通孔が根元部分に形成されているリード部42Aと、を含む。リード部は、平面視において、根元部分に凹状の円弧部423Aを含む。電極材は、リード部の根元部分にも設けられ、リード部の根元部分に設けられた複数の貫通孔の少なくとも一部を覆っており、下記(1)式及び(2)式を満たす。1mm≦R≦5mm…(1)、0.1mm≦L≦3mm…(2)、但し、(1)式及び(2)式において、Rは円弧部の曲率半径であり、Lはリード部の延在方向に沿ったリード部の根元部分に設けられた電極材の長さである。【選択図】図7

Description

本発明は、リチウムイオンキャパシタに関するものである。
リチウムイオンキャパシタに用いられる電極シートとして、表面に活物質層が形成された集電体と、集電体から延出され、他の電極シートと溶接される部分とを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−89606号公報
一般な電極シートでは、リチウムイオンの移動経路として、電極シートの集電体及び集電体から延出した部分(以下、リード部とも称する。)にわたって複数の貫通孔が設けられている。このような電極シートでは、リード部に形成された複数の貫通孔により、リード部の強度が低下してしまう場合があり、特に、集電体の本体部分とリード部との接続部分が直角とされていると、リード部の根元部分に応力が集中してしまい、リード部に断裂が生じ易くなる、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、リード部の断裂を抑え、信頼性の高いリチウムイオンキャパシタを提供することである。
[1]本発明に係るリチウムイオンキャパシタは、複数の電極板を含む電極積層体と、前記電極積層体を収容して封止する外装体と、前記電極積層体に電気的に接続されていると共に、前記外装体の内部から外部に引き出されている電極端子と、を備え、前記電極板は、集電体と、前記集電体上に設けられた電極材と、を含み、前記集電体は、複数の貫通孔が全体に亘って形成されていると共に、前記電極材が設けられている本体部と、複数の貫通孔が根元部分に形成されていると共に、前記本体部の一部から前記電極端子に向かって延出するリード部と、を含み、前記リード部は、平面視において、前記根元部分に凹状の円弧部を含み、前記電極材は、前記根元部分にも設けられ、前記根元部分に設けられた複数の前記貫通孔の少なくとも一部を覆っており、下記(1)式及び(2)式を満たすリチウムイオンキャパシタである。
1mm≦R≦5mm … (1)
0.1mm≦L≦3mm … (2)
但し、上記(1)式及び(2)式において、Rは前記円弧部の曲率半径であり、Lは前記リード部の延在方向に沿った前記根元部分に設けられた前記電極材の長さである。
[2]上記発明において、前記円弧部は、平面視において、前記根元部分の両側に形成されていてもよい。
[3]上記発明において、前記電極板のうち正極側の電極板の前記リード部と、前記電極板のうち負極側の電極板の前記リード部とは、実質的に同一の方向に延出していてもよい。
本発明によれば、リード部の根元部分に凹状の円弧部を形成し、リード部の根元部分に電極材を設け、当該電極材によりリード部の根元部分に設けられた貫通孔の一部を覆い、上記(1)及び(2)を満たすことで、リード部の断裂を抑えつつ、信頼性の高いリチウムイオンキャパシタを得ることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るリチウムイオンキャパシタを示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係るリチウムイオンキャパシタを示す分解斜視図である。 図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、本発明の一実施の形態に係る正極板を示す平面図である。 図6は、本発明の一実施の形態に係る負極板を示す平面図である。 図7は、図5のVII部の部分拡大図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係る正極板の変形例を示す平面図である。 図9は、図5のIX-IX線に沿った断面図である。 図10は、比較例に係る電極板を示す平面図である。 図11(A)及び図11(B)は、比較例に係る電極板の作用を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るリチウムイオンキャパシタを示す斜視図、図2は本発明の一実施の形態に係るリチウムイオンキャパシタを示す分解斜視図、図3は図1のIII-III線に沿った断面図、図4は図1のIV-IV線に沿った断面図である。
図1に示すリチウムイオンキャパシタ10は、扁平型のラミネートタイプのリチウムイオンキャパシタである。このリチウムイオンキャパシタ10は、60mm程度の長さ、35mm程度の幅、及び、4mm程度の厚さの寸法を有しており、小型に分類されるリチウムイオンキャパシタである。なお、リチウムイオンキャパシタ10の寸法は、特に上記の数値に限定されない。
このリチウムイオンキャパシタ10は、図2に示すように、電極積層体20と、電極積層体20を収容して封止する外装体80と、電極積層体20に電気的に接続された電極端子90A,90Bとを備えている。外装体80の内部には電解液(不図示)が充填されている。
電極積層体20は、図3及び図4に示すように、複数の正極板30Aと、複数の負極板30Bと、複数のセパレータ60と、を備えている、正極板30Aと負極板30Bは、セパレータ60を介して交互に積層されている。なお、電極積層体20を構成する正極板30A、負極板30B、及びセパレータ60の枚数は特に限定されない。正極板30A及び負極板30Bについては、後に詳細に説明する。
セパレータ60は、電解液、正極側の電極材、及び負極側の電極材等に対して耐久性があり、連通孔を有する一方で電子導電性は有しない多孔体から構成されている。このセパレータ60は、具体的には、セルロース、ポリエチレン等から形成される不織布や微多孔膜から構成されている。このセパレータ60には電解液が含浸されている。なお、漏液を防止するために、電解液に代えて、ゲル状又は固体状の電解質を用いてもよく、この場合には、セパレータ60を省略してもよい。
電解液の具体例としては、リチウム塩の非プロトン性有機溶媒電解質溶液を例示することができる。リチウム塩としては、特に限定されないが、例えば、LiPF、LiBF、LiFSI、LiTFSIを用いることができる。また、非プロトン性有機溶媒の具体例としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどのカーボネートを例示することができる。なお、これら非プロトン性有機溶媒の二種以上を混合した混合液を用いてもよい。
さらに、本実施形態における電極積層体20は、図4に示すように、リチウム極70を備えている。このリチウム極70は、最下段の負極板30Bの更に下にセパレータ60を介して積層されており、負極板30Bに対してリチウムイオンを供給するリチウム供給源として機能する。このリチウム極70は、負極板30Bに電気的に接続されており、負極板30Bにリチウムを担持させることが可能となっている。リチウムイオンを負極にスムーズに担持させるために、リチウム極70を負極板30Bに対向するように配置することが好ましい。このようなリチウム極70としては、アルミニウム、銅等の金属箔に複数の貫通孔を設けた導電性多孔体の表面に、少なくともリチウムを含有し、リチウムイオンを供給することのできるリチウム供給源が形成されたものを用いる。リチウム供給源としては、例えば、リチウム−アルミニウム合金等を例示することができる。
なお、リチウム極は、図3及び図4に示す形態に限定されない。例えば、特に図示しないが、(1)最上段の正極板の上に負極板をさらに設け、当該負極板の上にリチウム極を配置した形態や、(2)電極積層体の中央領域の2つの負極板の間にリチウム極を介在させた形態としてもよい。
外装体80は、上側部材82と下側部材83とを有している。上側部材82は、長方形状のラミネートフィルムであり、平面視にて長方形状の凹部821を中央に有している。下側部材83は、長方形状のラミネートフィルムであり、略平坦に形成されている。この上側部材82と下側部材83が上下に重なり合うと、凹部821内に電極積層体20を収容可能な空間が形成される。
上側部材82と下側部材83を構成するラミネートフィルム81は、図3及び図4の拡大図に示すように、アルミニウム等から構成される金属箔81Aと、当該金属箔81Aの両面にそれぞれ積層された第1及び第2の樹脂フィルム81B,81Cと、を備えている。金属箔81Aの内側に積層された第1の樹脂フィルム81Bは、耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂材料から構成されている。一方、金属箔81Aの外側に積層された第2の樹脂フィルム81Cは、電気絶縁性に優れた樹脂材料から構成されている。
上側部材82の外周縁と下側部材83の外周縁とは、相互に熱融着されることにより接合されている。これにより、外装体80の全周に亘って、外装体80が封止され、電極積層体20が密封状態の外装体80の内部に収容されている。なお、上側部材と下側部材とを一枚のラミネートフィルムにより構成し、当該ラミネートフィルムを二つ折りにして、対向する上側部材及び下側部材の三辺を相互に熱融着することで、外装体を形成してもよい。
正極端子90Aは、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金等の金属材料から構成された帯状の部材であり、全体に亘って平坦な形状を有している。この正極端子90Aは、外装体80の内部から外側に引き出されており、当該正極端子90Aの先端が外装体80の外部に位置している。この正極端子90Aの後端には、正極板30Aのリード部42A(後述)の先端が接合されている。また、この正極端子90Aと外装体80との間にはシーラント樹脂層91が介在している。なお、正極端子90Aの表面に、ニッケル又は錫等のめっき層等を形成してもよい。
負極端子90Bは、例えば銅又は銅合金等の金属材料から構成された帯状の部材であり、全体に亘って平坦な形状を有している。この負極端子90Bも、外装体80の内部から外側に引き出されており、当該負極端子90Bの先端が外装体80の外部に位置している。この負極端子90Bの後端には、負極板30Bのリード部42B(後述)が接合されている。また、この負極端子90Bと外装体80との間にもシーラント樹脂層91が介在している。なお、負極端子90Bの表面に、ニッケル又は錫等のめっき層等を形成してもよい。
本実施形態では、正極端子90Aは、外装体80の一方の短辺から一方の方向(図3の左側)に向かって引き出されている。負極端子90Bも、外装体80の一方の短辺から一方の方向(図4の左側)に向かって引き出されている。すなわち、本実施形態では、両方の電極端子90A,90Bが、外装体80の同一の短辺から引き出されていると共に、実質的に同一の方向(図3及び図4の左側)に向かって引き出されている。
また、本実施形態では、図2において、リチウムイオンキャパシタ10の中心線CLに対して、電極端子90A,90Bが線対称に配置されている。なお、リチウムイオンキャパシタ10の中心線CLは、電極端子の90A,90Bの導出方向に沿ったリチウムイオンキャパシタ10の中心線である。
図5は本発明の一実施の形態に係る正極板を示す平面図、図6は本発明の一実施の形態に係る負極板を示す平面図、図7は図5のVII部の部分拡大図、図8は本発明の一実施の形態に係る正極板の変形例を示す平面図、図9は図5のIX-IX線に沿った断面図である。
以下に、図5に示す正極板30Aについてより詳細に説明する。図6に示す負極板30Bは、集電体を構成する材料、電極材を構成する材料、及び、リード部の配置について正極板30Aと相違するが、その他の構成は同じである。そのため、正極板30Aについてした説明を援用して、負極板30Bの詳細な説明を省略し、負極板30Bの構成のうち正極板30Aとの相違点のみ都度詳細に説明する。
正極板30Aは、図5に示すように、集電体40Aと、集電体40A上に設けられた電極材50Aとを含んでいる。集電体40Aは、導電性を有する材料により構成された板状(箔状)の部材である。このような集電体40Aとしては、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属箔からなるパンチングメタル等の導電性多孔体が用いられる。なお、負極板30Bを構成する集電体40Bとしては、銅、ステンレス、ニッケル等の金属箔からなるパンチングメタル等の導電性多孔体が用いられる。
集電体40Aは、電極板30の積層方向において他の電極板30と重なる矩形状の本体部41Aと、本体部41Aの一部から正極端子90Aに向かって延出するリード部42A(図3参照)とを含んでいる。
本実施形態の本体部41Aは、セパレータ60を介して他の電極板30と対向している。図7に示すように、この本体部41Aの略全体には、電解液やリチウムイオンの移動経路となる複数の貫通孔44Aが設けられている。貫通孔44Aは、集電体40Aの両側の主面に開口し、集電体40Aの厚さ方向(電極板30の積層方向)に延在する貫通孔である。本実施形態では、相互に略同一の径を有する複数の貫通孔44Aが、規則的に配列されている。なお、複数の貫通孔44Aは、相互に異なる径を有する貫通孔が混在していてもよい。また、複数の貫通孔44Aは、不規則に配列されていてもよい。また、貫通孔44Aの形状としては、円形状に限らず、三角形や、四角形等のn角形や、楕円等の種々の図形単位を採用することができる。
本体部41Aの短辺411Aからは、本体部41Aと一体的に形成された帯状のリード部42Aが延出している。図3に示すように、それぞれの正極板30Aの本体部41Aから延出する複数のリード部42Aは、その先端が相互に重ねられた状態で溶接等により接合されている。また、複数のリード部42Aは、外装体80の内部に露出する正極端子90Aの後端に溶接等により接合されている。
図7に戻り、リード部42Aの一方の側部421Aは、平面視において本体部41Aの右側の長辺412Aと実質的に同一の仮想直線(不図示)上に配されており、側部421Aと長辺412Aとが連続的となっている。これに対して、リード部42Aの他方の側部422Aは、本体部41Aの短辺411Aと繋がっており、これら側部422Aと短辺411Aとが繋がる部分には、リード部42Aと本体部41Aを滑らかに接続する円弧部423Aが形成されている。
円弧部423Aは、リード部42Aの幅方向の内側に向かって凹状となる円弧形状(R形状)とされている。本実施形態では、円弧部423Aは、四半円形状とされている。リード部42Aの根元部分に円弧部423Aが形成されることで、本体部41Aに接近するに従いリード部42Aの幅が次第に大きくなっている。
なお、図8に示す正極板30Aように、リード部42Aの一方の側部421Aが、本体部41Aの長辺412Aと実質的に同一の仮想直線(不図示)上に配されていない場合、リード部42Aの根元部分の両側に、円弧部423Aが形成されていてもよい。
図7に戻り、本実施形態では、リード部42Aが断裂するのを抑制する観点から、円弧部423Aの曲率半径Rは、下記(3)式を満たすように設定されている。
1mm≦R≦5mm … (3)
リード部42Aの根元部分には、複数の貫通孔44Aが設けられている。本体部41Aだけでなくリード部42Aの根元部分にも複数の貫通孔44Aが形成されていることで、リチウムイオンの移動経路がより一層増して、リチウムイオンキャパシタにおいてより均一な充放電を行うことができる。
電極材50Aは、集電体40Aの表面に塗布等により付着させることで形成されている。この電極材50Aは、リチウムイオン及びアニオンを可逆的に担持及び放出できる物質から構成されている。このような電極材50Aとしては、活性炭を主成分とした電極材を用いる。なお、負極板30Bの電極材50Bは、リチウムイオンを可逆的に担持及び放出できる物質から構成されている。このような電極材50Bとしては、黒鉛やハードカーボン等の炭素材料を主成分とした電極材を用いる。
電極材50Aは、本体部41Aの両側の主面の略全体に設けられており、本体部41Aに形成された複数の貫通孔44Aを覆っている。さらに、本実施形態では、この本体部41A上に設けられた電極材50Aの一部がリード部42A上に食み出しており、リード部42Aの根元部分にも電極材50Aが設けられている。
リード部42Aの根元部分に設けられた電極材50Aは、リード部42Aの根元部分に形成された複数の貫通孔44Aの一部を覆っている。本実施形態では、貫通孔44Aの径が電極材50Aを構成する物質の粒径よりも大きくなるように設定されており、図9に示すように、電極材50Aの一部が貫通孔44Aの内部に入り込んでいる。
なお、正極板30Aにおける充放電の均一性を確保する観点から、リード部42Aの根元部分に形成された複数の貫通孔44Aは、電極材50Aが設けられていない部分にも形成されていることが好ましく、本実施形態では、図7に示すように、リード部42Aの延在方向において、複数の貫通孔44Aの形成領域が電極材50Aよりもリード部42Aの先端側まで広がっている。
また、本実施形態では、リード部42Aが断裂するのを抑制すると共に、電極材50Aの劣化を抑える観点から、リード部42Aの延在方向に沿ったリード部42A上に設けられた電極材50Aの長さLが、下記(4)式を満たすように設定されている。
0.1mm≦L≦3mm … (4)
なお、正極板30Aのリード部42Aと、負極板30Bのリード部42Bとは、実質的に同一の方向に引き出されている。この場合、本実施形態では、正極板30Aと負極板30Bとが短絡するのを抑制する観点から、リード部42Aとリード部42Bとを相互に離間して、これらが重ならないようにしている。図6に示すように、負極板30Bにおいて、リード部42Bの一方の側部421Bは、平面視において本体部41Bの右側の長辺413Bと実質的に同一の仮想直線(不図示)上に配されており、側部421Bと長辺413Bとが連続的となっている。また、リード部42Bの他方の側部422Bと本体部41Bの短辺411Bとが繋がる部分には、これらリード部42Bと本体部41Bとを滑らかに接続する円弧部423Bが形成されている。
図4に示すように、それぞれの負極板30Bの本体部41Bから延出する複数のリード部42Bは、その先端が相互に重ねられた状態で溶接等により接合されている。また、複数のリード部42Bは、外装体の内部に露出する負極端子90Bの後端に溶接等により接合されている。
本実施形態のリチウムイオンキャパシタ10は、以下の効果を奏する。
以下の説明では、必要に応じて、正極板30A及び負極板30Bを電極板30と総称し、集電体40A及び集電体40Bを集電体40と総称し、本体部41A及び本体部41Bを本体部41と総称し、短辺411A及び短辺411Bを短辺411と総称し、リード部42A及びリード部42Bをリード部42と総称し、側部422A及び側部422Bを側部422と総称し、円弧部423A及び円弧部423Bを円弧部423と総称し、電極材50A及び電極材50Bを電極材50と総称する。
一般的にリチウムイオンキャパシタにおいては、エネルギ密度を高めるため、負極側の電極板(具体的には、負極側の電極材)に予めリチウムイオンを担持する、いわゆるプレドープが行われる。この場合、積層された複数の電極板に対してプレドープを均一に実行するため、それぞれの電極板の集電体には、リチウムイオンが通過できる移動経路として、複数の貫通孔が設けられている。
図10は比較例に係る電極板を示す平面図である。図10に示す電極板130の集電体140は、矩形状の本体部141と、本体部141から延出したリード部142とから構成されている。本体部141の表面には電極材150が設けられている。電極板130においては、本体部141が、他極の電極板130の本体部141とセパレータ160を介して対向しており、正負極の電極板130の間でリチウムイオンが授受されることで、リチウムイオンキャパシタの充放電が行われる。
ここで、電極板130においては、本体部141だけでなくリード部142の根元部分にも複数の貫通孔144が設けられている。この場合、リード部142の根元部分において、リード部142の強度が低下してしまい、リード部142が断裂し易くなるおそれがある。特に、比較例に係る電極板130のように、本体部141とリード部142との接続部分が直角とされている場合、リード部142の根元部分に応力が集中してしまい、リード部142に断裂が生じる可能性が高まる。
さらに、比較例に係る電極板130は、小型セルに分類されるリチウムイオンキャパシタに組み込まれるものであり、小型化を図るため正極側の電極端子と負極側の電極端子とが実質的に同一の方向に引き出されている。この場合、正極側の電極板130のリード部142及び負極側の電極板130のリード部142は、それぞれ本体部141の同一側に位置する辺から同一の方向に延出することとなるが、これらリード部同士が短絡してしまうのを抑制する観点から、正極側のリード部142と負極側のリード部142とを離間して配する必要がある。このため、本体部の異なる側に位置する辺からリード部を延出させる場合に比べて、リード部142を幅狭に形成しなければならず、これによって、リード部142の強度が低下し、リード部142に断裂が生じる可能性が高まる。
これに対して、本実施形態では、リード部42の側部422と本体部41の短辺411とが繋がる部分に円弧部423を形成することで、リード部42の根元部分に応力が集中するのを緩和している。また、電極材50が、リード部42の根元部分にも設けられており、リード部42の根元部分に形成された貫通孔44を覆うことで、リード部42を補強している。これにより、リード部42の強度低下を抑えることができる。特に、本実施形態では、リード部42の根元部分において、電極材50が貫通孔44の内部に入り込んでおり、リード部42の補強効果がより一層顕著に奏する。
なお、円弧部423の曲率半径Rを小さくしすぎると、リード部の根元部分における応力集中の緩和効果を得難い。また、リード部42の延在方向に沿ったリード部42の根元部分に設けられた電極材50の長さLを小さくしすぎると、リード部の補強効果を得難い。このため、曲率半径Rや長さLを小さくしすぎると、リード部42の強度低下の抑制を十分に図ることが難しい。
一方、曲率半径Rや長さLを大きくしすぎると、以下の問題が生じる。図11(A)及び図11(B)は、比較例に係る電極板の作用を説明するための断面図である。
すなわち、一般的なリチウムイオンキャパシタでは、正極側の電極板及び負極側の電極板の相互に対向する部分に電極材が設けられており、当該正負極の電極材間においてリチウムイオンの授受が行われる。ここで、図11(A)及び図11(B)に示す比較例に係る電極板230(正極板230A)では、他極(負極板230B)と対向しないリード部242Aの広範に亘って電極材250Aが設けられている。この場合、リード部242A近傍において、正極板230Aと負極板230Bとの間で電極材の形成領域に差が生じてしまう。これによって、電極材の形成領域が比較的小さい負極板230Bの電極材250Bの一部(図11(A)中、A領域)において、過剰なリチウムイオンの授受が行われて、部分的に大きな負荷がかかり、局所的な劣化が生じてしまう。また、局所的な劣化により電極材250Bの一部でリチウムイオンの授受が十分に行えなくなると、当該局所的に劣化した部分の近傍(図11(B)中、B領域)で、不足したリチウムイオンの授受を補おうとして、過剰なリチウムイオンの授受が生じてしまう。この結果、電極材250Bの劣化範囲が次第に広がり、延いては、電極材250B全体に不可逆的な損傷を与えるおそれがある。なお、図11(B)において、負極板230Bの電極材250Bのうち局所的な劣化が生じた部分を、右下がりのハッチングで示した。
これに対して、本実施形態では、円弧部423の曲率半径Rを上記(3)式を満たすように設定し、リード部42上に設けられた電極材50の長さLを上記(4)式を満たすように設定している。このため、リード部42の広範に亘って電極材50が設けられることはなく、電極板30(具体的には電極材50)の局所的な劣化が生じるのを抑制している。このように、本実施形態によれば、リード部42の強度低下を抑制しつつ、電極板30の劣化を抑えて、信頼性の高いリチウムイオンキャパシタ10を得ることができる。
本実施形態における「電極積層体20」が本発明における「電極積層体」の一例に相当し、本実施形態における「正極板30A」及び「負極板30B」が本発明における「電極板」の一例に相当し、本実施形態における「集電体40A」及び「集電体40B」が本発明における「集電体」の一例に相当し、本実施形態における「本体部41A」及び「本体部41B」が本発明における「本体部」の一例に相当し、本実施形態における「リード部42A」及び「リード部42B」が本発明における「リード部」の一例に相当し、本実施形態における「円弧部423A」及び「円弧部423B」が本発明における「円弧部」の一例に相当し、本実施形態における「貫通孔44A」及び「貫通孔44B」が本発明における「貫通孔」の一例に相当し、本実施形態における「電極材50A」及び「電極材50B」が本発明における「電極材」の一例に相当し、本実施形態における「外装体80」が本発明における「外装体」の一例に相当し、本実施形態における「正極端子90A」及び「負極端子90B」が本発明における「電極端子」の一例に相当する。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、正極板30A及び負極板30Bを含む電極板30に対して本発明を適用していたが、特に上述に限定されず、正極板30Aのみに本発明を適用してもよい。又は、負極板30Bのみに本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態では、電極積層体20に含まれる全ての電極板30に対して本発明を適用しているが、電極積層体20に含まれる電極板30の少なくとも一つに対して本発明が適用されていれば、特に上述に限定されない。
以下に、本発明をさらに具体化した実施例及び比較例により本発明の効果を確認した。以下の実施例及び比較例は、上述した実施形態におけるリチウムイオンキャパシタの信頼性の向上効果を確認するためのものである。
<実施例1>
実施例1では、カルボキシルメチルセルロースナトリウム塩を水に溶解した3wt%のカルボキシルメチルセルロースナトリウム塩水溶液にハードカーボン、アセチレンブラック、スチレン−ブタジエンゴム、及び水を、各材料の重量比の割合が、ハードカーボン:アセチレンブラック:スチレン−ブタジエンゴム:カルボキシルメチルセルロースナトリウム塩=90:5:3:2となるように混合し、負極板に用いるスラリーを得た。次に、径100μmの貫通孔を200μmで等ピッチに形成した厚さ15μmの銅製エッチング箔の両面に、乾燥後の目付量が30g/mとなるよう準備したスラリーを塗工した。塗工したスラリーを乾燥させ、片面当たり厚さ30μmの負極側の電極材を形成した。以上により、厚さ75μmの負極板中間体を得た。次に、負極板中間体を切断加工して、本体部とリード部とを含む集電体を有する負極板を形成した。負極板中間体の切断加工に際し、リード部の根元部分に円弧部を形成した。また、この場合、本体部とリード部の根元部分において、電極材が複数の貫通孔を覆うように設けられるよう負極板中間体を切断加工した。この負極板において、本体部の寸法は、幅35mm、長さ60mmとした。また、リード部の寸法は、幅9mm、長さ8mmとした。また、円弧部の曲率半径Rは、表1に示す通りとした。また、リード部の延在方向に沿ったリード部の根元部分に設けられた電極材の長さLは、表1に示す通りとした。以上のような負極板を14枚準備した。
次に、カルボキシルメチルセルロースナトリウム塩を水に溶解した3wt%のカルボキシルメチルセルロースナトリウム塩水溶液に、活性炭、アセチレンブラック、スチレン−ブタジエンゴム、及び水を、各材料の重量比の割合が、活性炭:アセチレンブラック:スチレン−ブタジエンゴム:カルボキシルメチルセルロースナトリウム塩=84:6:7:3となるように混合し、正極板に用いるスラリーを得た。次に、空孔率(単位面積あたりの孔の面積)が7〜13%(好ましくは、空孔率が10%)となるように径1μm以下の複数の貫通孔を不規則に設けた厚さ30μmのアルミニウム製エッチング箔の両面に、乾燥後の目付量が15g/cmとなるよう準備したスラリーを塗工した。塗工したスラリーを乾燥させ、片面当たり厚さ30μmの正極側の電極材を形成した。以上により、厚さ90μmの正極板中間体を得た。次に、正極板中間体を切断加工して、本体部とリード部とを含む集電体を有する正極板を形成した。正極板中間体の切断加工に際し、リード部の根元部分に円弧部を形成した。また、この場合、本体部とリード部の根元部分において、電極材が複数の貫通孔を覆うように設けられるよう正極板中間体を切断加工した。この正極板において、本体部の寸法は、幅35mm、長さ60mmとした。また、リード部の寸法は、幅9mm、長さ8mmとした。また、円弧部の曲率半径Rは、表1に示す通りとした。また、リード部の延在方向に沿ったリード部の根元部分に設けられた電極材の長さLは、表1に示す通りとした。以上のような正極板を13枚準備した。
セルロース製のセパレータを28枚準備し、セパレータ、負極板、セパレータ、正極板、セパレータの順にこれらを積層し、セパレータ28枚、負極板14枚、正極板13枚からなる電極積層体を形成した。
得られた電極積層体とリチウム極とを重ねた。各正極板のリード部とアルミ製正極端子とを重ねて配置し、これらをまとめて超音波溶接により接合した。各負極板のリード部とニッケルメッキ銅製負極端子とを重ねて配置し、これらをまとめて抵抗溶接により接合した。また、リチウム極を負極端子に対して抵抗溶接により接合した。
ポリプロピレン、アルミニウム、及びポリプロピレンが順に積層されたラミネートフィルムを2枚準備した。上述の電極積層体及びリチウム極を2枚のラミネートフィルムの間に挟み込み、負極端子及び正極端子の一部を2枚のラミネートフィルムから露出させた状態で、2枚のラミネートフィルムの周縁の3辺を熱溶着により接合した。
各材料の体積比の割合がエチレンカーボネート:ジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=30:40:30となるように混合した混合溶媒に1.5mol/LのLiPFを溶かした電解液を準備した。ラミネートフィルムのうち接合されていない開口部分から電解液を4mL注入した。ラミネートフィルムの開口部分を熱溶着により接合した。以上により、リチウムイオンキャパシタを得た。このリチウムイオンキャパシタを、10日間放置して、プレドープを行った。以上により得られた試験サンプルを用いて以下の試験を行った。
≪不良発生率評価試験≫
上記の試験サンプルを30個製造した。そして、これら試験サンプルについて、リード部の断裂の有無を目視により確認し、リード部が断裂した試験サンプルの数量(以下、不良発生数とも称する。)を計測した。結果を表1に示す。
≪信頼性評価試験≫
リード部の断裂が生じていない試験サンプルを、40℃の環境下で3.8Vまで充電し、2.2Vまで放電し、これら充放電を繰り返す充放電サイクルを充放電レートが100Cの電流値で10万サイクル行った。ここで、充放電レート100Cとは、0.01時間かけて充放電完了となる電流値のことをいう。そして、1サイクル目の試験サンプルの静電容量(初期特性の静電容量)及び充放電サイクル完了後の静電容量を測定した。試験サンプルの静電容量の測定には、東陽テクニカ製580型充放電システムを用いた。また、静電容量は、下記(5)式より算出した。
静電容量(F)=放電電流(A)×放電時間(S)/(充放電サイクル開始前の電圧(V)−充放電サイクル完了後の電圧(V)) … (5)
また、1サイクル目の試験サンプルの内部抵抗値(初期特性の内部抵抗値)及び充放電サイクル完了後の試験サンプルの内部抵抗値をIRドロップ法により測定した。そして、充放電サイクル完了後の静電容量を初期特性の静電容量で除した静電容量維持率を算出した。また、充放電サイクル完了後の内部抵抗値を初期特性の内部抵抗値で除した内部抵抗上昇率を算出した。
静電容量維持率が95%以上である場合には、静電容量の維持効果が優れる「○(良)」と判定した。静電容量維持率が95%未満である場合には、静電容量の維持効果が劣る「×(不良)」と判定した。また、内部抵抗上昇率が200%以下である場合には、内部抵抗の維持効果が優れる「○(良)」と判定した。内部抵抗上昇率が200%超である場合には、内部抵抗の維持効果が劣る「×(不良)」と判定した。静電容量の維持効果が優れ「○(良)」、且つ、内部抵抗の維持効果が優れる「○(良)」場合には、リチウムイオンキャパシタの信頼性の向上効果が優れる「○(良)」と判定した。静電容量の維持効果又は内部抵抗の維持効果の何れか一方が劣る「×(不良)」場合には、リチウムイオンキャパシタの信頼性の向上効果が劣る「×(不良)」と判定した。結果を表1に示す。
<実施例2〜5>
実施例2〜5では、実施例1における試験サンプルの構成から、曲率半径R及び長さLを表1に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様にして試験サンプルを作製した。これらの試験サンプルに対して、実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。
<比較例1〜7>
比較例1〜7では、実施例1における試験サンプルの構成から、曲率半径R及び長さLを表1に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様にして試験サンプルを作製した。これらの試験サンプルに対して、実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。
Figure 2018041819
<実施例、比較例の評価>
表1に示すように、リード部の根元部分に凹状の円弧部を形成すると共に、電極材をリード部の根元部分にも設け、当該電極材によりリード部の根元部分に設けられた貫通孔の一部が覆われた実施例1〜5においては、円弧部或いはリード部の根元部分に設けられた電極材の少なくとも一方を有しない比較例1〜3と比較して、不良発生数が減少しており、リード部の強度低下が抑制されていることが確認できる。
ここで、比較例4の結果より、円弧部及びリード部の根元部分に設けられた電極材のいずれも有するが、長さLが0.1mm未満の場合には、不良発生数が大きいものであった。その原因としては、長さLが小さすぎるため、リード部の根元部分に設けられた電極材によるリード部の補強効果を十分に得られなかったことによると考えられる。
また、比較例5の結果より、円弧部及びリード部の根元部分に設けられた電極材のいずれも有するが、曲率半径Rが1mm未満の場合には、不良発生数が大きいものであった。その原因としては、曲率半径Rが小さすぎるため、リード部の根元部分における応力集中の緩和効果を十分に得られなかったことによると考えられる。
また、比較例6の結果より、長さLが3mm超の場合には、内部抵抗上昇率の度合いが大きく、リチウムイオンキャパシタの信頼性の向上効果が劣るものであった。その原因としては、長さLが大きくなり、リード部の根元部分に設けられる電極材の形成領域が広範となったため、電極材の局所的な劣化が生じたことによると考えられる。
また、比較例7の結果より、曲率半径Rが5mm超の場合には、内部抵抗上昇率の度合いが大きく、リチウムイオンキャパシタの信頼性の向上効果が劣るものであった。その原因としては、曲率半径Rの大きい円弧部が形成されることで、リード部の根元部分における幅が大きくなり、これによって、リード部の根元部分に設けられる電極材の形成領域が広範となったため、電極材の局所的な劣化が生じたことによると考えられる。
すなわち、実施例1〜5の結果から、リード部の根元部分に凹状の円弧部を形成すると共に、電極材をリード部の根元部分にも設け、当該電極材によりリード部の根元部分に設けられた貫通孔の一部を覆い、上記(3)及び(4)を満たすことで、リード部の断裂を抑えつつ、リチウムイオンキャパシタの信頼性を向上させる要請を適切に実現できるものであることが確認できる。
10…リチウムイオンキャパシタ
20…電極積層体
30…電極板
30A…正極板
30B…負極板
40,40A,40B…集電体
41,41A,41B…本体部
411A,411B…短辺
412A,412B,413A,413B…長辺
42,42A,42B…リード部
421A、421B、422A、422B…側部
423,423A,423B…円弧部
44,44A,44B…貫通孔
50,50A,50B…電極材
60…セパレータ
70…リチウム極
80…外装体
81…外装フィルム
81A…金属箔
81B…第1の樹脂フィルム
81C…第2の樹脂フィルム
82…上側部材
83…下側部材
90…電極端子
90A…正極端子
90B…負極端子
91…シーラント樹脂層

Claims (3)

  1. 複数の電極板を含む電極積層体と、
    前記電極積層体を収容して封止する外装体と、
    前記電極積層体に電気的に接続されていると共に、前記外装体の内部から外部に引き出されている電極端子と、を備え、
    前記電極板は、
    集電体と、
    前記集電体上に設けられた電極材と、を含み、
    前記集電体は、
    複数の貫通孔が全体に亘って形成されていると共に、前記電極材が設けられている本体部と、
    複数の貫通孔が根元部分に形成されていると共に、前記本体部の一部から前記電極端子に向かって延出するリード部と、を含むリチウムイオンキャパシタであって、
    前記リード部は、平面視において、前記根元部分に凹状の円弧部を含み、
    前記電極材は、前記根元部分にも設けられ、前記根元部分に設けられた複数の前記貫通孔の少なくとも一部を覆っており、
    下記(1)式及び(2)式を満たすリチウムイオンキャパシタ。
    1mm≦R≦5mm … (1)
    0.1mm≦L≦3mm … (2)
    但し、上記(1)式及び(2)式において、Rは前記円弧部の曲率半径であり、Lは前記リード部の延在方向に沿った前記根元部分に設けられた前記電極材の長さである。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオンキャパシタであって、
    前記円弧部は、平面視において、前記根元部分の両側に形成されているリチウムイオンキャパシタ。
  3. 請求項1又は2に記載のリチウムイオンキャパシタであって、
    前記電極板のうち正極側の電極板の前記リード部と、前記電極板のうち負極側の電極板の前記リード部とは、実質的に同一の方向に延出しているリチウムイオンキャパシタ。
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